JP2844321B2 - 空気調和機用ファン並びにその製造方法及び製造装置 - Google Patents
空気調和機用ファン並びにその製造方法及び製造装置Info
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Description
して成形され、主として空気調和機の室内側送風機に用
いられる横長のファンと、その製造方法及び製造装置に
関する。
送風機の幅広の空気吹出口に対応し、かつ運転音も低い
ことから主として図6に示すような横長の貫流ファン1
0が、用いられていた。
羽根11を円筒状に配設してかご形に金属あるいは合成
樹脂で形成したものである。そして、その幅方向には所
定間隔おきに補強用の環状体13が設けられていた。
と、この羽根11を保持する円板12や環状体13を別
々に形成し、これらを手作業あるいは専用の組立装置を
用いてかご形に組み立てるものであった。
構成部材10a,10b,10c,10dを金型で一体
成形し、これらを横方向に連結することとしていた。
溶融した合成樹脂を加圧して射出する射出成形装置が用
いられていた。
和機用ファンは、湾曲板状の羽根が円筒状に配設された
ものであるので、風向が一定であり、効率良く室内温度
を調節するためには、室内機から吹き出す空気を拡散さ
せる必要があった。そのため、この室内機の空気吐出口
には、風向を調節するルーバーを設ける必要があり、室
内機の機構が複雑になると共にその製造コストが高くな
るという問題点があった。
合は、多数の羽根を円筒状に組み立てなくてはならず、
その組み立てに手間を要し、作業能率が悪く、製造コス
トも高くなるという問題点を有していた。
の羽根を環状に組み立てる手間は不要であるが、その形
状から貫流ファンを射出成形用金型で一体成形すること
ができず、分割して成形された短寸の構成部材を横方向
に連結して組み立てる必要があった。またこの方法で製
造される貫流ファンの長さは、構成部材の連結数である
程度、変更可能であるが、サイズの異なる空気調和機の
機種に対応するには、複数の異なる金型を必要とし、設
備投資に多額の費用を要するという問題点を有してい
た。
は、上述の通り、貫流ファン自体を一体成形することが
できなかった。またその製造工程も溶融した合成樹脂を
金型内に射出した後、その冷却を待って金型を分解し、
成形品を取り出すため作業能率が悪いという問題点を有
していた。
課題とする。
を解決するために空気調和機用ファンを中空の軸部の周
囲に複数の螺旋羽根を設けた形状に合成樹脂で一体成形
した。
供給する押出機に連続したダイと、水槽中に配され上記
ダイから供給された樹脂が通過する複数のサイジングプ
レート及びこの樹脂を引き取る引取機を同期して回転駆
動させ、中空の軸部の周囲に螺旋羽根を有する合成樹脂
製のファンを連続して成形する押出成形法を用いた。
を供給する押出機に連続してこの合成樹脂を所定形状に
成形するダイが設けられ、このダイに連続してダイから
押し出された合成樹脂成形品を冷却する水槽が設けら
れ、水槽中には冷却過程にある合成樹脂成形品の外観形
状を順次整える複数のサイジングプレートが所定間隙を
有して配され、水槽の他方側には合成樹脂成形品を引き
取る引取機が設けられた合成樹脂の押出成形装置におい
て、ダイ並びに水槽中の各サイジングプレート及び引取
機がそれぞれ回転可能に支持されると共に、これらが動
力伝達機構を介して駆動源と連結され、同期して回転駆
動されるようになした。
は、軸部の回転により空気調和器の空気吐出口からの空
気を攪拌してむらなく室内に送りだすように作用する。
の製造方法では、連続して合成樹脂製のファンが成形で
き、生産性が向上すると共にこのファンを任意位置で切
断することにより所望長さのファンが形成できるもので
ある。
間隙を有して配され、同期して回転駆動される複数のサ
イジングプレートは、ダイから周囲に突部を有する環状
断面で押し出された溶融状態の合成樹脂を冷却しつつ次
第に上記突部を螺旋羽根となるようにその形状を整え、
成形するものである。
例を示す正面図、図2はその拡大断面図である。図示し
たように本発明の空気調和機用ファン1は、ほぼ円筒形
の中空の軸部1aと、この軸部1aの周囲に螺旋状に突
設された複数の螺旋羽根1bとで構成されている。そし
て、この空気調和機用ファン1は、上記の形状に合成樹
脂の一体成形で製造されたものである。
有する空気調和機用ファン1を例示したが、この螺旋羽
根1bは軸部1aの周囲に複数設けられていれば良く、
その枚数は任意である。また個々の螺旋羽根1bの大き
さや捩じれ角度、湾曲の程度などは使用条件等に応じて
適宜決定すれば良く、その形状も図示したものに限定さ
れない。
用ファン1の製造工程を示す概略図である。図示したよ
うに本発明方法では、通常の押出成形と同様に、溶融状
態の合成樹脂を押し出す押出機2に、この合成樹脂で形
成される製品の概略断面形状を形造るダイ3が連続して
設けられ、このダイ3にはダイ3から押し出された合成
樹脂を冷却する水槽4が連設され、さらにこの水槽4の
他方側には冷却後の合成樹脂成形品を引き取る引取機5
が設けられて、押出成形により断面形状が同一の長尺の
合成樹脂成形品を連続して形成するものである。
により複数に分割され、通過する合成樹脂の温度を徐々
に低下させるように隔壁4a,4bで区切られた各水槽
41,42,43の水温が徐々に低くなるように設定さ
れている。また各隔壁4a,4bには、冷却過程にある
合成樹脂成形品の外形を順次整えるための後述するサイ
ジングプレートが設けられている。
並びに水槽4中の各サイジングプレート並びに引取機5
が同期して回転駆動され、押出成形を回転を加えつつ行
うこととしている。このことにより、所定形状でダイ3
から押し出された半溶融状態の合成樹脂を水槽4を通過
させ、冷却する際に引取軸線方向に沿った三次元的な加
工を施すことが可能となり、円筒形の軸部の周囲に螺旋
羽根を有する合成樹脂製のファンが製造されるものであ
る。
おけるダイ3の実施例を示す断面図である。図示したよ
うに本発明製造装置のダイ3は、押出機2の樹脂押出口
2aと連結された支持部材3aにベアリング31,3
2,33を介して取り付けられている。そしてこのベア
リング31,32,33で回動自在に保持されたダイ3
の本体3b側には、スプロケット34が一体的に固定さ
れ、図示しない動力伝達機構を介してこのダイ本体3b
が回転駆動されるようになっている。なおこのダイ本体
3bに内装されたカートリッジヒータ35,36には、
その外周に付設した集電装置37から必要な電力が供給
されるようになっている。このダイ3は、樹脂押出機2
から供給された溶融状態の合成樹脂を周囲に複数の突部
を有する筒形に成形し、押し出すものである。
た合成樹脂を冷却すると共に、その外形を所定形状に整
えるための本発明装置における水槽4の実施例を示す断
面図である。図示したようにこの水槽4は、隔壁4a,
4bにより内部が複数に分割されている。そして、この
隔壁4a,4b並びに水槽4の両側壁4c,4dには、
同高位置に通孔が形成され、各通孔には環状の歯車7
a,7b,7c,7dと一体的に連結された上述のサイ
ジングプレート6a,6b,6c,6dがベアリング4
4,45,46,47を介して回動自在に取り付けられ
ている。またこの歯車7a,7b,7c,7dやサイジ
ングプレート6a,6b,6c,6d下方の水槽底面4
e寄りには、水槽4の一方の側壁4dから他方の側壁4
cに向かって一本の駆動軸8が、隔壁4a,4bを貫通
して設けられている。この駆動軸8には複数の歯車8
a,8b,8c,8dが固定されており、各歯車8a,
8b,8c,8dは上記サイジングプレート6a,6
b,6c,6dに連結された各歯車7a,7b,7c,
7dと噛み合っている。従って、図示しない駆動源で駆
動軸8を回転駆動すると、歯車8a,8b,8c,8d
と、7a,7b,7c,7dを介して連結された各サイ
ジングプレート6a,6b,6c,6dは、同期して同
方向に回転駆動されるようになっている。また隔壁4
a,4bで仕切られた各水槽41,42,43内の水温
は、図中右方から左方に向かって順次低温となるように
温度制御されている。
水槽4の働きについて述べると、まずダイ3から押し出
された合成樹脂Aは、一方のサイジングプレート6a
(図5において右方)から水槽4内に送り込まれ、ここ
である程度その外形が絞り込まれる。次いで隣接した隔
壁4aに取り付けられたサイジングプレート6bを通過
する際にさらにその外形が絞り込まれ、このようにして
各サイジングプレート6c,6dを通過する間に徐々に
その外形が絞り込まれて、所望の形状に成形された状態
で水槽4の他方側(図5において左方)から引き出され
るものである。この時、水槽4内の水温は図中右方から
左方に向かって漸次低下するように制御されているの
で、上記成形に伴って合成樹脂Aは徐々に冷却され、最
終的に成形された形状で固化するものである。
グプレート6a,6b,6c,6dは、同期して回転駆
動されており、ダイ3から周囲に複数の突部を有する環
状の断面形状で押し出された合成樹脂Aは、回転しつつ
その成形が行われ、上記突部は筒状の軸部1aの周囲に
螺旋状に設けられた螺旋羽根1bとなるものである。
部1aの周囲に螺旋羽根1bを有する合成樹脂成形品が
押出成形法により連続して形成されるものである。そし
て、このようにして成形された合成樹脂成形品は、任意
の位置で切断することにより、所望長さの空気調和機用
ファン1が得られる。
た水槽4の他方側には、合成樹脂成形品を引き取る引取
機が、水槽4中の各サイジングプレート6a,6b,6
c,6dと同期して回転するように設けられていること
とする。
ンは、合成樹脂で一体成形されたものであるので、従来
の貫流ファンのように組み立てる必要がなく、組立作業
ならびにそのコストが削減される。またこの空気調和機
用ファンは、横長の軸方向に設けた螺旋羽根で空気を攪
拌しつつ送りだすので、風向きを調節するためのルーバ
ーが不要であり、このファンを用いた空気調和機の構造
が簡素化されると共に、その製造コストも低減されるこ
ととなる。
によりファンが連続して製造できるので、金型内に溶融
した合成樹脂を射出した後、その冷却を待って金型を分
解し、成形品を取り出すようにした従来の射出成形法に
比し、その生産性が極めて高くなる。
た長尺の合成樹脂成形品を任意の位置で切断することに
より、所望長さの空気調和機用ファンが得られるので、
従来の射出成形によるもののようにファンのサイズに応
じて複数の金型を用意する必要がなく、一台の製造装置
で対応でき、設備投資費が低廉となる。
い多くの優れた効果を奏する。
る。
である。
図である。
である。
である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 中空の軸部の周囲に螺旋状に突設された
複数の螺旋羽根が前記軸部と一体成形されてなる合成樹
脂製の空気調和機用ファン。 - 【請求項2】 溶融状態の合成樹脂を供給する押出機に
連続したダイと、水槽中に配され上記ダイから供給され
た樹脂が通過する複数のサイジングプレート及びこの樹
脂を引き取る引取機が同期して回転駆動され、中空の軸
部の周囲に螺旋羽根を有する合成樹脂製のファンが連続
して成形されることを特徴とする押出成形法による空気
調和機用ファンの製造方法。 - 【請求項3】 溶融状態の合成樹脂を供給する押出機に
連続してこの合成樹脂を所定形状に成形するダイが設け
られ、このダイに連続してダイから押し出された合成樹
脂成形品を冷却する水槽が設けられ、水槽中には冷却過
程にある合成樹脂成形品の外観形状を順次整える複数の
サイジングプレートが所定間隙を有して配され、水槽の
他方側には合成樹脂成形品を引き取る引取機が設けられ
た合成樹脂の押出成形装置において、ダイ並びに水槽中
の各サイジングプレート及び引取機がそれぞれ回転可能
に支持されると共に、これらが動力伝達機構を介して駆
動源と連結され、同期して回転駆動されるようになされ
たことを特徴とする空気調和機用ファンの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030776A JP2844321B2 (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | 空気調和機用ファン並びにその製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030776A JP2844321B2 (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | 空気調和機用ファン並びにその製造方法及び製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08216229A JPH08216229A (ja) | 1996-08-27 |
JP2844321B2 true JP2844321B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=12313094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7030776A Expired - Fee Related JP2844321B2 (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | 空気調和機用ファン並びにその製造方法及び製造装置 |
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-
1995
- 1995-02-20 JP JP7030776A patent/JP2844321B2/ja not_active Expired - Fee Related
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