JPH11154914A - 全二重光通信装置 - Google Patents

全二重光通信装置

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JPH11154914A
JPH11154914A JP9319303A JP31930397A JPH11154914A JP H11154914 A JPH11154914 A JP H11154914A JP 9319303 A JP9319303 A JP 9319303A JP 31930397 A JP31930397 A JP 31930397A JP H11154914 A JPH11154914 A JP H11154914A
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JP
Japan
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light
terminal station
gate
synchronous clock
pulse
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JP9319303A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Matsushita
尚弘 松下
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】完全な全二重通信方式を実現し単位時間に多く
の情報量を伝送するとともにリアルタイム性も充分に確
保する。 【解決手段】第1の端末局の赤外線通信装置は、同期ク
ロックをパルス化し、この同期クロックとこの同期クロ
ックよりも時間T1 だけ遅延した送信データに対応した
送信パルスを発光信号として出力する。第2の端末局の
赤外線通信装置は、この発光信号を受光ダイオード31
で受光するが同時に自己の赤外線LED38からの戻り
光も受光する。しかしながら、第2の受信ゲート33
は、同期クロック再生部35からの再生同期クロックに
よりこのクロックの立上がりに対して時間T3 遅れて立
上がりこのクロックに同期して立下がる受信ゲートパル
スにより一定時間だけゲートを開放して受信信号のうち
第1の端末局からの送信データ成分のみを通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの端末局間で
光を伝播して全二重通信を行う全二重光通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、端末局Aと端末局Bとの間で赤
外線データ通信を行う場合、図7に示す赤外線通信装置
をそれぞれ端末局AとBに接続し、各端末局はこの赤外
線通信装置を使用してデータ通信を行うことになる。こ
の赤外線通信装置は、赤外線を受光して電気信号に変換
する受光ダイオード1、この受光ダイオード1からの受
信信号を増幅する増幅器2、この増幅器2からの受信信
号を抑圧制御する受信信号抑圧回路3及びこの受信信号
抑圧回路3からの受信信号をデジタル信号に変換して受
信データを取出す復号回路4からなる受信系と、送信デ
ータを送信パルスに変換する送信パルス生成部5、この
送信パルス生成部5からの送信パルスにより赤外線LE
D(発光ダイオード)6を点滅駆動する駆動部7からな
る送信系からなり、送信時には送信データの各ビットが
論理レベルLの場合に赤外線LED6が1ビットよりも
短い時間幅でパルス状に発光するようになっている。
【0003】送受信動作においては、端末局Aが電文を
送信する際、端末局A自身の受光ダイオード1に自らの
送信赤外光が入射しこの受光ダイオード1から誤った受
信データが出力するのを防止するために、図8に示すよ
うに、送信データにより送信パルス生成部5から送信パ
ルスが発生する期間t、すなわち、赤外線LED6が発
光する期間は受信信号抑圧回路3が受信信号の通過を阻
止し、復号動作を禁止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置で
は、端末局Aにおいて送信パルスが論理レベルHでない
期間ならば電文送信途中であっても相手側端末局Bから
の赤外光を受光ダイオード1で受光し受信信号を復号回
路4で復号できることにはなっているが、相手端末局B
とは非同期であるため、例えば、端末局Aの受信信号抑
圧回路3が抑圧解除状態、すなわち、受信復号可能状態
になっている期間を狙って端末局Bが送信しようとして
も、端末局Aの送信データの内容によって受信復号可能
期間が決定されるため、端末局Bが送信しようとする期
間に端末局Aが必ず受信復号可能期間に入っているとい
う保証はなく、従って、このような方式の全二重通信は
不可能であった。
【0005】このため、従来装置では、図9に示すよう
に、各端末局とも電文送信期間全体にわたって受信抑圧
期間を設定して交互に送受信する半二重通信方式で通信
を行わざるを得なかった。このため、単位時間に伝送で
きる情報量が少なく、また、リアルタイム性も充分では
なく、高速データ通信には使用できなかった。また、全
二重回線との相互接続には使用が困難であった。そこで
各請求項記載の発明は、完全な全二重通信方式を実現す
ることで単位時間に多くの情報量を伝送できるとともに
リアルタイム性も充分に確保でき、従って、高速データ
通信に使用できるとともに全二重回線との接続ができる
全二重光通信装置を提供する。
【0006】請求項2記載の発明は、さらに、2つの端
末局間の全二重光通信がより確実にできる全二重光通信
装置を提供する。請求項3及び4記載の発明は、さら
に、端末局が自己の発光した光の戻り光により誤動作す
るのを確実に防止できる全二重光通信装置を提供する。
請求項5記載の発明は、さらに、効率のよいバッテリ駆
動ができる全二重光通信装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1の受光手段及び第1の発光手段を備え、第1の受光
手段の受光動作により出力する受光信号を受信データに
復号するとともに送信データに基づいて第1の発光手段
を発光動作させる第1の端末局と、第2の受光手段及び
第2の発光手段を備え、第2の受光手段の受光動作によ
り出力する受光信号を受信データに復号するとともに送
信データに基づいて第2の発光手段を発光動作させる第
2の端末局とからなり、第1端末局は、同期クロックを
発生する同期クロック発生手段と、制御信号に応動して
ゲートを開放し第1の受光手段が出力する受信信号を受
信データに復号させるために通過させる第1の受信ゲー
トと、同期クロック発生手段からの同期クロックに応動
し、この同期クロック位相に対して一定の位相関係を持
ち一定時間だけ第1の受信ゲートのゲートを開放する制
御信号を発生する第1の制御信号発生手段と、同期クロ
ック発生手段からの同期クロックをパルス化するパルス
化手段と、送信データを送信パルスに変換する第1のデ
ータ変換手段と、この第1のデータ変換手段からの送信
パルスをパルス化手段からのパルス化した同期クロック
に対して一定時間遅延させ、この遅延した送信パルスを
パルス化した同期クロックとともに時間軸上に配列して
第1の発光手段の駆動部に出力する第1のパルス制御手
段とを設け、第2端末局は、第2の受光手段が出力する
受光信号から同期クロックを再生する同期クロック再生
手段と、制御信号に応動してゲートを開放し第2の受光
手段が出力する受信信号を受信データに復号させるため
に通過させる第2の受信ゲートと、同期クロック再生手
段が再生した同期クロックに応動し、この同期クロック
位相に対して一定の位相関係を持ち一定時間だけ第2の
受信ゲートのゲートを開放する制御信号を発生する第2
の制御信号発生手段と、送信データを送信パルスに変換
する第2のデータ変換手段と、この第2のデータ変換手
段からの送信パルスを同期クロック再生手段からの再生
同期クロックに対して一定時間遅延させ、この遅延した
送信パルスを第2の発光手段の駆動部に出力する第2の
パルス制御手段とを設けたものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の全
二重光通信装置において、第1の端末局の第1のパルス
制御手段が出力する送信パルスの同期クロックに対する
遅延時間と第2の端末局の第2のパルス制御手段が出力
する送信パルスの再生同期クロックに対する遅延時間を
異なる時間に設定し、かつ、両送信パルスを送信データ
の1ビット時間内に配置したものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の全二重光通信装置において、第1の端末局の第1の
受信ゲートは、第1の発光手段が発光する光の戻り光を
第1の受光手段が受光して出力する受光信号の通過を禁
止し、第2の端末局の第2の発光手段が発光する光を第
1の受光手段が受光して出力する受光信号を通過させる
ゲートの開閉制御を行うものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1記載の全二重光通信装置において、第2の端
末局の第2の受信ゲートは、第2の発光手段が発光する
光の戻り光を第2の受光手段が受光して出力する受光信
号の通過を禁止し、第1の端末局の第1の発光手段が発
光する光を前記第2の受光手段が受光して出力する受光
信号を通過させるゲートの開閉制御を行うものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1記
載の全二重光通信装置において、第2の端末局をバッテ
リ駆動するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。なお、この実施の形態は本発明を赤外線
通信装置に適用したものについて述べる。この赤外線通
信装置は、第1、第2の端末局にそれぞれ設けられ、こ
の各端末局間で全二重赤外線通信を行うときに使用され
るもので、前記第1の端末局の赤外線通信装置は、図1
に示すように、赤外線を受光して電気信号に変換する第
1の受光手段としての第1の受光ダイオード11、この
第1の受光ダイオード11が出力する受信信号を増幅す
る増幅器12、制御信号に応動してゲートを開放し、前
記増幅器12からの受信信号を受信データに復号させる
ために通過させる第1の受信ゲート13及びこの第1の
受信ゲート13を通過した受信信号を復号してデジタル
な受信データに変換する第1の復号回路14により受信
系を構成している。
【0012】また、同期クロックを発生する同期クロッ
ク発生手段としての同期クロック発生部15、この同期
クロック発生部15からの同期クロックに応動し、この
同期クロック位相に対して一定の位相関係を持ち一定時
間だけ前記第1の受信ゲート13のゲートを開放する制
御信号を発生する第1の制御信号発生手段としての第1
の受信ゲートパルス発生部16及び前記同期クロック発
生部15からの同期クロックをパルス化するパルス化手
段としてのパルス化回路17により同期クロック生成系
を構成している。
【0013】また、デジタルな送信データをデューティ
の小さい送信パルスに変換する第1のデータ変換手段と
しての第1の送信パルス生成部18、この第1の送信パ
ルス生成部18からの送信パルスを前記パルス化回路1
7からのパルス化した同期クロックに対して一定時間遅
延させ、この遅延した送信パルスをパルス化した同期ク
ロックとともに時間軸上に配列して第1の発光手段であ
る第1の赤外線LED(発光ダイオード)19の駆動部
20に出力する第1のパルス制御手段としてのパルス位
置シフト/合成部21により送信系を構成している。
【0014】前記第2の端末局の赤外線通信装置は、図
2に示すように、赤外線を受光して電気信号に変換する
第2の受光手段としての第2の受光ダイオード31、こ
の第2の受光ダイオード31が出力する受信信号を増幅
する増幅器32、制御信号に応動してゲートを開放し、
前記増幅器32からの受信信号を受信データに復号させ
るために通過させる第2の受信ゲート33及びこの第2
の受信ゲート33を通過した受信信号を復号してデジタ
ルな受信データに変換する第2の復号回路34により受
信系を構成している。
【0015】また、前記増幅器32の出力から同期クロ
ックを再生する同期クロック再生手段としての同期クロ
ック再生部35及びこの同期クロック再生部35からの
同期クロックに応動し、この同期クロック位相に対して
一定の位相関係を持ち一定時間だけ前記第2の受信ゲー
ト33のゲートを開放する制御信号を発生する第2の制
御信号発生手段としての第2の受信ゲートパルス発生部
36により同期クロック再生系を構成している。
【0016】また、デジタルな送信データをデューティ
の小さい送信パルスに変換する第2のデータ変換手段と
しての第2の送信パルス生成部37、この第2の送信パ
ルス生成部37からの送信パルスを前記同期クロック再
生部35からの同期クロックに対して一定時間遅延させ
て第2の発光手段である第2の赤外線LED(発光ダイ
オード)38の駆動部39に出力する第2のパルス制御
手段としてのパルス位置シフト回路40により送信系を
構成している。
【0017】このような構成の第1の端末局と第2の端
末局との間で全二重赤外線通信を行う場合は、図3乃至
図6に示すタイミングで信号の制御を行う。すなわち、
第1の端末局から第2の端末局に赤外線通信を行う場合
には、第1の端末局の送信系は図3に示すタイミングで
信号の制御を行い、第2の端末局の受信系は図4に示す
タイミングで信号の制御を行う。また、第2の端末局か
ら第1の端末局に赤外線通信を行う場合には、第2の端
末局の送信系は図5に示すタイミングで信号の制御を行
い、第1の端末局の受信系は図6に示すタイミングで信
号の制御を行う。
【0018】第1の端末局から第2の端末局に赤外線通
信を行う場合、第1の端末局は、図3の(a) に示す同期
クロック発生部15からの同期クロックS1 をパルス化
回路17により図3の(b) に示すパルス化した同期クロ
ックS2 に変換する。このときの同期クロックS2 のパ
ルス幅は、同期クロックS1 のパルス幅を1とすると
0.2程度になっており、両同期クロックの立上がりは
ほぼ一致している。
【0019】一方、図3の(c) に示すデジタルな送信デ
ータS3 は同期クロックS1 に同期して端末局本体側か
ら第1の送信パルス生成部18に入力する。そして、こ
の第1の送信パルス生成部18により図3の(d) に示す
送信パルスS4 に変換する。このときの送信パルスS4
のパルス幅は、送信データS3 のビット幅を1とすると
0.2程度になっている。
【0020】第1の送信パルス生成部18からの送信パ
ルスS4 はパルス位置シフト/合成部21に入力する。
パルス位置シフト/合成部21は、送信パルスS4 をパ
ルス化回路17からの同期クロックS2 の立上がりから
時間T1 だけ遅延し、これを同期クロックS2 とともに
時間軸上に配列して図3の(e) に示すベースバンド信号
S5 として駆動部20に出力する。駆動部20はこのベ
ースバンド信号S5 により赤外線LED19を点滅駆動
し、赤外線LED19からは図3の(f) に示す赤外線発
光S6 が行われる。なお、図中斜線で示す部分が発光を
示している。
【0021】また、第2の端末局から第1の端末局に赤
外線通信を行う場合、第2の端末局は、同期クロック再
生部35により増幅器32からの受信信号から図5の
(a) に示す再生同期クロックS21を再生する。一方、図
5の(b) に示すデジタルな送信データS22は再生した同
期クロックS21に同期して端末局本体側から第2の送信
パルス生成部37に入力する。そして、この第2の送信
パルス生成部37により図5の(c) に示す送信パルスS
23に変換する。このときの送信パルスS23のパルス幅
は、送信データS22のビット幅を1とすると0.2程度
になっている。
【0022】第2の送信パルス生成部37からの送信パ
ルスS23はパルス位置シフト回路40に入力する。パル
ス位置シフト回路40は、送信パルスS23を同期クロッ
ク再生部35からの同期クロックS21の立上がりから時
間T2 だけ遅延し、これを図5の(d) に示すベースバン
ド信号S24として駆動部39に出力する。駆動部39は
このベースバンド信号S24により赤外線LED38を点
滅駆動し、赤外線LED38からは図5の(e) に示す赤
外線発光S25が行われる。なお、図中斜線で示す部分が
発光を示している。
【0023】これに対し、第1の端末局から赤外線受信
を行う第2の端末局は、第2の受光ダイオード31が図
4の(a) に示す赤外線受光S7 を行う。この受光S7 は
図中斜線で示す第1の端末局からの赤外線の他、自局の
赤外線LED38が発光した赤外線が付近の物体に反射
して返ってきた図中横線で示す戻り光も受光することに
なる。この戻り光は第1の端末局からの赤外線に比べて
光強度が大きい場合が多い。しかし、第1の端末局から
の赤外線のうち、同期信号成分は同期クロックと同位相
であり、また、送信データ成分は同期クロックから時間
T1 だけ遅延している。さらに、戻り光は自局の赤外線
LED38が発光した赤外線によるものであるので同期
クロックから時間T2 だけ遅延している。
【0024】時間T1 とT2 は送信データの1ビット内
の異なる時間に設定しており、第1の端末局からの赤外
線と第2の端末局の戻り光は第2の受光ダイオード31
に入射する際に時間的に重なることはない。第2の受光
ダイオード31は赤外線S7を受光して電気信号に変換
し、この受信信号を増幅器32で増幅し、この増幅器3
2からは図4の(b) に示す受信信号S8 が出力される。
【0025】この受信信号S8 を同期クロック再生部3
5が取込み、図4の(c) に示す再生同期信号S9 を第2
の受信ゲートパルス発生部36に出力する。第2の受信
ゲートパルス発生部36は再生同期クロックS9 を取込
むと、この再生同期クロックS9 の立上がりから時間T
3 だけ遅延して立上がり、かつ、この再生同期クロック
S9 に同期して立下がる制御信号、すなわち、図4の
(d) に示す受信ゲートパルスS10を出力して第2の受信
ゲート33に供給する。
【0026】ここで、再生同期クロックS9 の1/2周
期をT0 とすると、 T1 =T0 −{(T0 −T3 )/2} になるように時間T1 とT3 を選択する。これにより、
第2の受信ゲートパルス発生部36からの受信ゲートパ
ルスS10が論理レベル1の期間に第2の受信ゲート33
はゲートを開放して第1の端末局からの送信パルスのみ
を通過させ、この第2の受信ゲート33からは図4の
(e)に示す受信ゲート出力S11、すなわち、送信データ
成分のみが送出される。そして、この受信ゲート出力S
11を第2の復号回路34でデューティ50%のデジタル
データに変換し、図4の(f) に示す受信データS12を得
る。この受信データS12は同期クロック再生部35から
の再生同期クロックとともに端末局本体に転送されるこ
とになる。
【0027】また、第2の端末局から赤外線受信を行う
第1の端末局は、第1の受光ダイオード11が図6の
(a) に示す赤外線受光S26を行う。この受光S26は図中
斜線で示す第2の端末局からの赤外線の他、自局の赤外
線LED19が発光した赤外線が付近の物体に反射して
返ってきた図中横線で示す戻り光も受光することにな
る。この戻り光は第2の端末局からの赤外線に比べて光
強度が大きい場合が多い。しかし、第2の端末局からの
赤外線のうち、送信データ成分は同期クロックから時間
T2 だけ遅延している。さらに、戻り光は自局の赤外線
LED19が発光した赤外線によるものであるので同期
クロックに一致した戻り光及び同期クロックから時間T
1 だけ遅延した戻り光になっている。
【0028】時間T1 とT2 は送信データの1ビット内
の異なる時間に設定しており、第2の端末局からの赤外
線と第1の端末局の戻り光は第1の受光ダイオード11
に入射する際に時間的に重なることはない。第1の受光
ダイオード11は赤外線S26を受光して電気信号に変換
し、この受信信号を増幅器12で増幅し、この増幅器1
2からは図6の(b) に示す受信信号S27が出力される。
【0029】一方、同期クロック発生部15からは第1
の受信ゲートパルス発生部16に図6の(c) に示す同期
クロックS28が供給され、第1の受信ゲートパルス発生
部16は同期クロックS28の立下がりに同期して立上が
り、かつ、時間T4 遅延後に立下がる図6の(d) に示す
受信ゲートパルスS29を出力し、第1の受信ゲート13
に供給する。
【0030】ここで、同期クロックS28の1/2周期を
T0 とすると、 T2 −T0 =(1/2)・T4 になるように時間T2 とT4 を選択する。これにより、
第1の受信ゲートパルス発生部16からの受信ゲートパ
ルスS29が論理レベル1の期間に第1の受信ゲート13
はゲートを開放して第2の端末局からの送信パルスのみ
を通過させ、この第1の受信ゲート13からは図6の
(e)に示す受信ゲート出力S30、すなわち、送信データ
成分のみが送出される。そして、この受信ゲート出力S
30を第1の復号回路14でデューティ50%のデジタル
データに変換し、図6の(f) に示す受信データS31を得
る。この受信データS31は同期クロック発生部15から
の同期クロックとともに端末局本体に転送されることに
なる。
【0031】このように、第1の端末局と第2の端末局
との間で一方がデータを送信中に他方がデータの送信を
行うことができ完全な全二重赤外線通信が実現できる。
従って、単位時間に双方が伝送できる情報量を半二重通
信方式に比べて充分に多くなる。また、リアルタイム性
も充分に確保できる。従って、高速なデータ通信に充分
に適用でき、また、全二重回線との相互接続もできる。
【0032】また、各端末局において送信データをビッ
ト単位でパルス化し、この送信パルスが各端末局間で重
ならないように遅延しているので、各端末局からの送信
パルスがタイミング的に一致することはなく全二重通信
がより確実にできる。また、各端末局に受信ゲートを設
け、この受信ゲートによって相手局からの送信データの
みを通過させ、自局の赤外線LEDが発光した赤外線の
戻り光による信号の通過を禁止しているので、戻り光に
より誤動作するのを確実に防止できる。
【0033】また、第2の端末局は同期クロックを送信
する必要がなく、従って、送信時の赤外線LEDの発光
時間が第1の端末局よりも少ないため、第2の端末局を
バッテリにより効率のよい駆動ができる。従って、第1
の端末局を外部電源を使用した駆動とし、第2の端末局
をバッテリ駆動とし、これにより、第2の端末局を例え
ば携帯端末局として使用することが可能になる。
【0034】なお、この実施の形態は本発明を赤外線通
信装置に適用したものについて述べたが必ずしもこれに
限定するものではなく、赤外線以外の光通信にも適用で
きるものである。
【0035】
【発明の効果】各請求項記載の発明によれば、完全な全
二重通信方式を実現することで単位時間に多くの情報量
を伝送できるとともにリアルタイム性も充分に確保で
き、従って、高速データ通信に使用できるとともに全二
重回線との接続ができる。
【0036】また、請求項2記載の発明によれば、さら
に、2つの端末局間の全二重光通信がより確実にでき
る。また、請求項3及び4記載の発明によれば、さら
に、端末局が自己の発光した光の戻り光により誤動作す
るのを確実に防止できる。また、請求項5記載の発明に
よれば、さらに、効率のよいバッテリ駆動ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における第1の端末局の赤
外線通信装置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態における第2の端末局の赤外線通
信装置の構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態における第1の端末局の赤外線通
信装置の送信系信号制御のタイミングを示す図。
【図4】同実施の形態における第2の端末局の赤外線通
信装置の受信系信号制御のタイミングを示す図。
【図5】同実施の形態における第2の端末局の赤外線通
信装置の送信系信号制御のタイミングを示す図。
【図6】同実施の形態における第1の端末局の赤外線通
信装置の受信系信号制御のタイミングを示す図。
【図7】従来の赤外線通信装置の構成を示すブロック
図。
【図8】従来における受信信号抑圧期間のタイミング例
を示す図。
【図9】従来における実際の送受信タイミングを示す
図。
【符号の説明】
11,31…受光ダイオード(受光手段) 13,33…受信ゲート 14,34…復号回路 15…同期クロック発生部(同期クロック発生手段) 16,36…受信ゲートパルス発生部(制御信号発生手
段) 17…パルス化回路(パルス化手段) 18,37…送信パルス生成部(データ変換手段) 19,38…赤外線LED(発光手段) 21…パルス位置シフト/合成部(第1のパルス制御手
段) 35…同期クロック再生部(同期クロック再生手段) 40…パルス位置シフト回路(第2のパルス制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の受光手段及び第1の発光手段を備
    え、前記第1の受光手段の受光動作により出力する受光
    信号を受信データに復号するとともに送信データに基づ
    いて前記第1の発光手段を発光動作させる第1の端末局
    と、第2の受光手段及び第2の発光手段を備え、前記第
    2の受光手段の受光動作により出力する受光信号を受信
    データに復号するとともに送信データに基づいて前記第
    2の発光手段を発光動作させる第2の端末局とからな
    り、 前記第1端末局は、同期クロックを発生する同期クロッ
    ク発生手段と、制御信号に応動してゲートを開放し前記
    第1の受光手段が出力する受信信号を受信データに復号
    させるために通過させる第1の受信ゲートと、前記同期
    クロック発生手段からの同期クロックに応動し、この同
    期クロック位相に対して一定の位相関係を持ち一定時間
    だけ前記第1の受信ゲートのゲートを開放する制御信号
    を発生する第1の制御信号発生手段と、前記同期クロッ
    ク発生手段からの同期クロックをパルス化するパルス化
    手段と、送信データを送信パルスに変換する第1のデー
    タ変換手段と、この第1のデータ変換手段からの送信パ
    ルスを前記パルス化手段からのパルス化した同期クロッ
    クに対して一定時間遅延させ、この遅延した送信パルス
    をパルス化した同期クロックとともに時間軸上に配列し
    て前記第1の発光手段の駆動部に出力する第1のパルス
    制御手段とを設け、 前記第2端末局は、前記第2の受光手段が出力する受光
    信号から同期クロックを再生する同期クロック再生手段
    と、制御信号に応動してゲートを開放し前記第2の受光
    手段が出力する受信信号を受信データに復号させるため
    に通過させる第2の受信ゲートと、前記同期クロック再
    生手段が再生した同期クロックに応動し、この同期クロ
    ック位相に対して一定の位相関係を持ち一定時間だけ前
    記第2の受信ゲートのゲートを開放する制御信号を発生
    する第2の制御信号発生手段と、送信データを送信パル
    スに変換する第2のデータ変換手段と、この第2のデー
    タ変換手段からの送信パルスを前記同期クロック再生手
    段からの再生同期クロックに対して一定時間遅延させ、
    この遅延した送信パルスを前記第2の発光手段の駆動部
    に出力する第2のパルス制御手段とを設けたことを特徴
    とする全二重光通信装置。
  2. 【請求項2】 第1の端末局の第1のパルス制御手段が
    出力する送信パルスの同期クロックに対する遅延時間と
    第2の端末局の第2のパルス制御手段が出力する送信パ
    ルスの再生同期クロックに対する遅延時間を異なる時間
    に設定し、かつ、両送信パルスを送信データの1ビット
    時間内に配置したことを特徴とする請求項1記載の全二
    重光通信装置。
  3. 【請求項3】 第1の端末局の第1の受信ゲートは、第
    1の発光手段が発光する光の戻り光を第1の受光手段が
    受光して出力する受光信号の通過を禁止し、第2の端末
    局の第2の発光手段が発光する光を前記第1の受光手段
    が受光して出力する受光信号を通過させるゲートの開閉
    制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の全二
    重光通信装置。
  4. 【請求項4】 第2の端末局の第2の受信ゲートは、第
    2の発光手段が発光する光の戻り光を第2の受光手段が
    受光して出力する受光信号の通過を禁止し、第1の端末
    局の第1の発光手段が発光する光を前記第2の受光手段
    が受光して出力する受光信号を通過させるゲートの開閉
    制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1記載の全二重光通信装置。
  5. 【請求項5】 第2の端末局をバッテリ駆動することを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記載の全二重光
    通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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