JPH11154101A - 画像信号処理装置の故障検出回路 - Google Patents

画像信号処理装置の故障検出回路

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JPH11154101A
JPH11154101A JP9321360A JP32136097A JPH11154101A JP H11154101 A JPH11154101 A JP H11154101A JP 9321360 A JP9321360 A JP 9321360A JP 32136097 A JP32136097 A JP 32136097A JP H11154101 A JPH11154101 A JP H11154101A
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signal
failure
image signal
test signal
image
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JP9321360A
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Hideki Ohashi
秀樹 大橋
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示用の画像信号を処理する画像信号処
理装置において、非常に簡単な構成で内部故障の有無を
検出する。 【解決手段】 テスト信号挿入回路10は、画面の非有効
画素領域を使用して、カウンタ12から出力されるテスト
信号101 を挿入する位置を指定する挿入位置指定信号10
2 によって垂直ブランキング期間および/または水平ブ
ランキング期間において、ラインバッファ回路30の書き
込み・読み出し機能をテストし故障を判定するためのテ
スト信号を入力画像信号100 に挿入し、演算回路20に与
える。演算回路20は水平ラインデータをラインバッファ
回路30および故障検出回路40に与え、ラインバッファ回
路30内のラインバッファ30(n-k+1) 〜30(n+k) から出力
されるデータを取り込み、処理する。故障検出回路40
は、ラインバッファ30回路から出力されるテスト信号と
テスト信号挿入回路10で挿入されたテスト信号との差を
求め、差があると、故障信号43を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号処理装置
の故障検出回路に関し、たとえば、画像信号処理装置の
内部を構成する、たとえばフィルタ回路などの故障監視
に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置内の各種の画像処理におい
ては、メモリにデータを蓄積し、プロセッサにより演算
を行ったり、演算処理専用のLSI にデータを与えて処理
を行い出力信号を得るなどの構成が採られている。これ
らの個々の構成回路(たとえば、フィルタ回路)や構成
部品(たとえば、メモリ素子)の多くは、故障時の検出
や通知の機能は用意されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像処理装置を構成す
る回路や部品が故障を起こした場合、装置から出力され
る画像データは、期待される出力とは異なるものとなる
ことが予想される。しかしながら、画像処理装置が複雑
なデータ処理機能を持つようになると、出力データの乱
れから故障個所を特定することは困難である。
【0004】また、通常、画像データはあらゆるパター
ンをとり得るため、画像データに異常が生じた場合で
も、その発見を人間の感覚に頼らなければならない場合
が多い。
【0005】リアルタイムに画像処理を行う装置などで
は、故障検出が非自動であったり、復旧に時間がかかっ
たりすることは、装置の信頼性を著しく低下させるた
め、構成回路や構成部品単位で故障を自動検出できるシ
ステムを実現することが望まれているいる。
【0006】しかしながら、画像処理装置を構成する部
品や回路やモジュールなどの多くは故障の検出や通知の
機能を持たないため、前述のような機能を実現するため
には、専用の故障検出手段を設ける必要がある。この故
障検出手段が複雑でハードウエア的に大きな規模になる
ことは適当でない。また、この故障検出手段によって消
費電力が大きく増加することも好ましくない。
【0007】このようなことから、画像表示用の画像信
号を処理する画像信号処理装置において、非常に簡単な
構成で内部故障の有無を検出する故障検出回路の実現が
要請されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、画像
表示用の画像信号を処理する画像信号処理装置の中の故
障を監視する対象である回路の故障の有無を検出する故
障検出回路であって、入力画像信号の画像表示における
水平帰線の消去(水平ブランキング)期間および/また
は垂直帰線の消去(垂直ブランキング)期間の画面走査
に対応した画面に現れない画素領域である非有効画素領
域を使用して、故障監視対象回路の故障の有無を判定す
るための試験用信号を生成して入力画像信号に挿入し、
故障監視対象回路にこれを供給する試験用信号生成手段
と、故障監視対象回路から出力される信号と試験用信号
生成手段で生成した試験用信号とを比較して故障監視対
象回路の故障の有無を判定し、故障があると判定される
と、故障信号を出力する故障検出手段とを含む。
【0009】このような構成を採ることによって、画面
の非有効画素領域を使用して試験用信号を画像信号に挿
入し、故障監視対象回路に与えることができ、試験用信
号によって故障監視対象回路が出力する信号が、入力し
た試験用信号から推定して確からしい信号が出力されて
いる場合は、故障が無いと判定し、また入力した試験用
信号から推定して不適当な信号が出力されている場合
は、故障監視対象回路に故障があるとして故障信号を出
力することができる。
【0010】また、本発明は、画像表示用の画像信号を
処理する画像信号処理装置の中の故障を監視する対象部
の故障の有無を検出する故障検出回路であって、入力画
像信号を一時記憶し読み出すことができ故障監視対象部
である画像信号記憶手段と、入力画像信号の画像表示に
おける水平ブランキング期間および/または垂直ブラン
キング期間の画面走査に対応した画面に現れない画素領
域である非有効画素領域を使用して、画像信号記憶手段
の故障の有無を判定するための試験用信号を生成して入
力画像信号に挿入し、画像信号記憶手段にこれを供給す
る試験用信号生成手段と、画像信号記憶手段から読み出
される試験用信号と試験用信号生成手段で生成した試験
用信号とを比較して画像信号記憶手段の故障の有無を判
定し、故障があると判定されると、故障信号を出力する
故障検出手段とを含む。
【0011】このような構成を採ることで、画面の有効
画素領域を使用することなく試験用信号を水平ブランキ
ング期間や垂直ブランキング期間に入力画像信号に挿入
するので、画像信号記憶手段から読み出された信号を表
示装置に与えても、試験用信号が画面に現れることな
く、読み出された試験信号が、試験用信号生成手段で生
成された元の試験用信号と比較して差がないと判定され
れば、画像信号記憶手段に故障がないとすることがで
き、元の信号と差がある場合は、故障が起きていると判
定することができる。そして、故障が起きていると判定
される場合は、故障信号を出力する。これらの判定を行
うことは非常に簡単なことであり、回路構成上も非常に
簡単な構成で実現することができる。
【0012】また、試験用信号として複数ビットからな
るテストパターンを使用する場合は、たとえば、ビット
1010・・・・・・パターンとこれを反転したビット0101・・・・・・
パターンとで画像信号記憶手段(例えば、メモリ回路)
の書き込み、読み出しを行うことにより、画像信号記憶
手段の故障の有無を確認することができる。
【0013】さらに、本発明は、画像表示用の画像信号
のうち、画面の垂直方向に対応する画像信号成分に対す
るフィルタリング処理を行うために、画像信号記憶手段
は、水平1ライン分の画像データを格納する先入れ・先
出し機能を有するラインバッファが複数直列に接続さ
れ、入力画像信号を複数の水平ライン分、一時記憶し、
読み出すことができるラインバッファ手段とした場合、
各ラインバッファから読み出される画像データにそれぞ
れ重み付けを行い、それぞれの重み付け結果を加算して
画像表示用の画像信号を出力する画像処理手段を含み、
試験用信号生成手段は、ラインバッファ手段の故障の有
無の判定を行うための試験用信号を生成し、入力画像信
号に挿入してラインバッファ手段に供給し、故障検出手
段は、ラインバッファ手段から読み出される試験用信号
と試験用信号生成手段で生成した試験用信号とを比較
し、ラインバッファ手段の故障の有無を判定するように
構成することもできる。
【0014】さらにまた、故障検出手段は、ラインバッ
ファ回路の中のそれぞれのラインバッファから読み出さ
れる試験用信号のそれぞれと試験用信号生成手段で生成
した試験用信号とを比較して、それぞれのラインバッフ
ァの故障有無を判定することもできる。
【0015】また、本発明は、画像表示用の画像信号の
うち、画面の水平方向に対応する画像信号成分に対する
フィルタリングを行う画像信号処理装置の中の内部故障
の有無を検出する故障検出回路であって、入力画像信号
のうち、画面の水平方向に対応する画像信号成分に対す
るフィルタリングを行うフィルタリング手段と、入力画
像信号の画像表示における水平ブランキング期間および
/または垂直ブランキング期間の画面走査に対応した画
面に現れない画素領域である非有効画素領域を使用し
て、フィルタリング手段の故障の有無を判定するための
試験用信号を生成して入力画像信号に挿入し、フィルタ
リング手段にこれを供給する試験用信号生成手段と、フ
ィルタリング手段から出力される信号と試験用信号生成
手段で生成した試験用信号とを比較してフィルタリング
手段の故障の有無を判定し、故障があると判定される
と、故障信号を出力する故障検出手段とを含む。
【0016】このような構成を採ることによって、試験
信号が与えられたフィルタリング手段によって処理され
出力された信号が、試験信号(たとえば、インパルス信
号)に対するフィルタリング手段の応答特性からして、
この応答特性に応じた所定の出力信号であるか否かを判
定する。この判定は、たとえば、振幅変動や周波数成分
などを確認して実現することができ、複雑な分析や回路
構成を必要としない。そして、所定の出力信号である場
合は、故障がないと判定することができ、一方、所定の
出力信号でない場合は故障が起きていると判定して、故
障信号を出力することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施例を図面
を用いて説明する。本実施例は、本発明をディスプレイ
に表示する画像に対して垂直方向の画像信号成分の雑音
成分を除去するためのフィルタリングを行う処理回路に
適用したものである。垂直フィルタを実現する方法の一
つとして、画像の水平ラインデータを格納する直列接続
された複数のラインバッファに画像水平ラインのディレ
イラインデータ(遅延データ)をそれぞれ蓄積し、各ラ
インバッファによるディレイライン間で演算を行いフィ
ルタリング処理された画像データを生成するという方法
がある。
【0018】図1は、本実施例の故障検出回路を有する
垂直方向フィルタリング処理回路5の機能構成図であ
る。この図において、処理回路5はリアルタイムに入力
される画像データに対して垂直方向の画像成分に対する
雑音成分の除去を行うためのフィルタリングを行うため
の処理回路であり、ラインバッファの故障を検出するこ
とができるバッファ故障検出回路40を有する。
【0019】この図において、処理回路5のテスト信号
挿入回路10は、画面の非有効画素領域を使用して、カウ
ンタ12から出力されるテスト信号101 を挿入する位置を
指定する挿入位置指定信号102 によって画面走査に対す
る垂直ブランキング期間および水平ブランキング期間に
おいて、ラインバッファ回路30の書き込み・読み出し機
能をテストし故障を判定するためのテスト信号(たとえ
ば、1または0信号)を入力画像データ100 に挿入し、
挿入した画像データを演算回路20に与える。なお、この
テスト信号の挿入位置は、上述のように垂直ブランキン
グ期間および水平ブランキング期間の両方であっても、
また両者のうちのいずれか片方であってもよい。
【0020】カウンタ12は、入力画像データ100 を参照
して計数してテスト信号101 を挿入する位置を指定する
挿入位置指定信号102 を求め、テスト信号挿入回路10お
よびバッファ故障検出回路40に与える。
【0021】演算回路20は、水平ブンランキング期間お
よび/または垂直ブランキング期間に故障検出用のテス
ト信号が挿入されている入力水平ラインデータ(たとえ
ば、n-k 番目ライン)を取り込み、画像の水平ラインデ
ータを格納するラインバッファ回路30およびバッファ故
障検出回路40に与え、ラインバッファ回路30内に直列に
接続されている複数のラインバッファ30(n-k+1) 〜30(n
+k) から出力されるデータにそれぞれ所定の乗算係数
(an-k 〜an+k )を乗算し、これらの乗算結果を加算
し、フィルタリング後のn番目ラインデータとして出力
する。
【0022】具体的には、演算回路20は、入力画像デー
タ100 としてn-k 番目の水平ラインデータを与えられ、
乗算器20(n-k) で重み係数として乗算係数a(n-k) を乗
算して乗算結果を加算器22に与える。乗算器20(n-k+1)
は、ラインバッファ30(n-k+1) から与えられるn-k+1 番
目ラインの水平画像データに対して乗算係数a(n-k+1)
を乗算して乗算結果を加算器22に与える。乗算器20(n-k
+2) は、ラインバッファ30(n-k+2) から与えられるn-k+
2 番目ラインの水平画像データに対して乗算係数a(n-k
+2) を乗算して乗算結果を加算器22に与える。乗算器20
an は、ラインバッファ30n から与えられるn番目ライ
ンの水平画像データに対して乗算係数an を乗算して乗
算結果を加算器22に与える。乗算器20(n+k) は、ライン
バッファ30(n+k) から与えられるn+k 番目ラインの水平
画像データに対して乗算係数a(n+k) を乗算して乗算結
果を加算器22に与える。
【0023】加算器22は、乗算器20(n-k) 〜20(n+k) か
ら与えられる乗算結果を加算して加算結果をフィルタリ
ングされたn番目ラインの画像データ200 が出力され
る。すなわち、出力データ=an-k (n-k 番目ラインデ
ータ)・・・+an (n 番目ラインデータ)・・・・+
an+k (n+k 番目ラインデータ)となる。
【0024】これらの乗算器20(n-k) 〜20(n+k) によっ
て、ラインバッファ30(n-k+1) 〜ラインバッファ30(n+
k) のそれぞれの出力画像データに対して所定の重み付
けのための乗算を行い、乗算結果を加算することによっ
て、画像の垂直方向の画像成分に対する雑音成分除去の
フィルタ作用を得ることができる。
【0025】ラインバッファ回路30は、演算回路20から
与えられる入力水平ラインデータ(n-k 番目ライン)を
取り込み、直列に接続された2k個のラインバッファ30(n
-k+1) 〜30(n+k) からなる。このラインバッファ回路30
の2k個のラインバッファ30(n-k+1) 〜30(n+k) は、それ
ぞれが入力される水平画像データの水平1ライン分のデ
ータを格納できる回路であり、複数のレジスタを直列に
接続してFIFO(FirstIn First Out: 先入れ先出し)機
能を有するラインバッファからなる。
【0026】具体的には、n-k+1 番目のラインバッファ
30(n-k+1) の出力データは、演算回路20の乗算器20(n-k
+1) に与えられると共に、次のラインバッファ30(n-k+
2) にも与えられる。このラインバッファ30(n-k+2) で
水平1ライン分シフトされた出力データは、演算回路20
の乗算器20(n-k+2) に与えられると共に、次のラインバ
ッファ30(n-k+3) (図示省略)にも与えられる。以降の
途中のラインバッファを図示省略して、ラインバッファ
30(n-1) (図示省略)で水平1ライン分シフトされた出
力データは、演算回路20の乗算器20(n-1) に与えられる
と共に、次のラインバッファ30n にも与えられる。この
ラインバッファ30n で水平1ライン分シフトされた出力
データは、演算回路20の乗算器20n に与えられると共
に、次のラインバッファ30(n+1) (図示省略)にも与え
られる。
【0027】以降の途中のラインバッファを図示省略し
て、ラインバッファ30(n+k-1) (図示省略)で水平1ラ
イン分シフトされた出力データは、演算回路20の乗算器
20(n+k-1) に与えられると共に、次のラインバッファ30
(n+k) にも与えられる。このラインバッファ30(n+k) で
水平1ライン分シフトされた出力データは、演算回路20
の乗算器20(n+k) に与えられる。ラインバッファ回路30
のこれらの構成によって水平画像データのn番目ライン
を中心とした前後kライン分の水平画像データが書き込
まれる。
【0028】バッファ故障検出回路40は、挿入位置指定
信号102 によって指定されるタイミング、すなわち、水
平ブランキング期間および/または垂直ブランキング期
間にテスト信号が挿入されたタイミングに、選択回路42
が演算回路20から与えられる信号とラインバッファ回路
30から与えられる信号とにおけるテスト信号の部分を選
択して差分回路41に与え、差分を求める。これによっ
て、差がないと判断されると故障がない。また差がある
と判断されると、故障があるとして差分信号を故障信号
43として出力する。
【0029】次に、図1の処理回路5の動作を説明す
る。まず、入力画像データ100 をカウンタ12が監視し、
水平ブランキング期間および/または垂直ブランキング
期間になると挿入位置指定信号102 が出力され、テスト
信号挿入回路10およびバッファ故障検出回路40に与えら
れる。テスト信号挿入回路10では、挿入位置指定信号10
2 が与えられるときにテスト信号101 を挿入し、それ以
外のときには入力画像データ100 が選択され、演算回路
20に与えられる。
【0030】挿入されたテスト信号および画像データ
は、演算回路20からラインバッファ回路30のラインバッ
ファ30(n-k+1) 〜30(n+k) まで順番に格納されていき、
それと共にラインバッファ30(n-k+1) 〜30(n+k) のそれ
ぞれから読み出された画像データは演算回路20の乗算器
20(n-k+1) 〜20(n+k) に与えられ、乗算係数an-k+1 〜
an+k が乗算され、乗算器20(n-k) においても入力画像
信号およびテスト信号に対して乗算係数an-k が乗算さ
れ、これらの乗算結果はそれぞれ加算器22に与えられ、
加算された結果が垂直フィルタリングされた信号として
出力される。
【0031】一方、ラインバッファ30(n+k) から読み出
された画像データおよびテスト信号は、故障検出回路40
に与えられ、さらに演算回路20からも画像データおよび
テスト信号が与えられ、挿入位置指定信号102 が選択回
路42に与えられるタイミングに両方のテスト信号が選択
され、差分回路41に与えられる。差分回路41では、両方
のテスト信号に差がなければ故障ではないとし、差があ
る場合は故障と判断して故障信号43を出力する。すなわ
ち、ラインバッファ回路30が故障すると、テスト信号は
ラインバッファ30(n-k+1) 〜(n+k)を通過する間に変化
することになるので、元のテスト信号とは異なる信号が
読み出されることから、差分が生じる。この差分が検出
された場合は、故障と判断して故障信号43が出力され
る。
【0032】以上のような構成および動作によってライ
ンバッファ回路30の故障の有無を監視でき、故障が起き
た場合は、故障信号を出力することができる。テスト信
号は水平ブランキング期間および/または垂直ブランキ
ング期間に挿入されているので、画像データに影響を与
える心配がなく、画面にテスト信号が現れる心配もな
い。バッファ故障検出回路40は、差分回路41と選択回路
42とから構成されるので、非常に簡単な構成で実現する
ことができ、回路の故障探求を迅速に行うことができ
る。
【0033】なお、今まで説明したテスト信号を、たと
えば、複数ビットからなるテストパターン信号(たとえ
ば、1010・・・・・・の繰り返し信号、または、0101・・・・・・の
繰り返し信号)とした場合は、バッファ故障検出回路40
は、演算回路20から与えられるテストパターンとライン
バッファ回路30から読み出されるテストパターンとをビ
ット単位で比較し、パターンが一致すれば故障がないと
判断し、パターンが不一致であれば故障が起きているも
のとして故障信号を出力するように構成するとよい。
【0034】また、図1の構成では、複数のラインバッ
ファが直列に接続されている最後尾のラインバッファ30
(n+k) から読み出されるテスト信号から判断して故障の
有無を検出したが、他の構成として、たとえば、それぞ
れのラインバッファから読み出されるテスト信号と元の
テスト信号とを比較することで、いずれのラインバッフ
ァが故障しているかを突き止めることもできる。
【0035】次に、本発明を画像の水平方向の雑音成分
を除去するための水平フィルタリング処理装置6に適用
する場合の例を図2を用いて説明する。この図2におい
て、カウンタ12は、入力画像データ100 を参照して計数
してテスト信号101Aを挿入する位置を指定する挿入位置
指定信号102 を求め、テスト信号挿入回路10およびバッ
ファ故障検出回路40A に与える。テスト信号挿入回路10
は、画面の非有効画素領域を使用して、カウンタ12から
出力される、テスト信号101 を挿入する位置を指定する
挿入位置指定信号102 によって画面走査に対する垂直ブ
ランキング期間および/または水平ブランキング期間に
おいて、水平フィルタリング処理回路50の処理機能をテ
ストし故障を判定するためのテスト信号(たとえば、イ
ンパルス信号として、・・・・00100 ・・・・信号)を入力画像
信号100 に挿入し、挿入した画像データを水平フィルタ
リング処理回路50に与える。
【0036】水平フィルタリング処理回路50は、テスト
信号挿入回路10から与えられる画像データおよびテスト
信号を遅延させるための直列に接続された遅延回路51〜
53を備え、遅延回路51で遅延した信号は乗算器54に与
え、遅延回路52で遅延させた信号は乗算器55に与え、遅
延回路53で遅延させた信号は乗算器56に与える。
【0037】乗算器54は、遅延回路51から与えられる信
号に重み付けを行うための乗算係数aを乗算し、乗算結
果を加算器57に与える。乗算器55は、遅延回路52から与
えられる信号に乗算係数bを乗算し、乗算結果を加算器
57に与える。乗算器56は、遅延回路53から与えられる信
号に乗算係数cを乗算し、乗算結果を加算器57に与え
る。乗算係数a、b、cの値によってフィルタの特性が
決定される。
【0038】加算器57は、乗算器54〜56の乗算結果を加
算し、加算結果を水平フィルタリング出力として表示装
置60および故障検出回路40A に与える。表示装置60は、
処理回路50からの画像データおよびテスト信号を取り込
み、画像データを画像表示する。テスト信号は、垂直ブ
ランキング期間および/または水平ブランキング期間に
非有効画素領域であるので、画面の有効画素領域には現
れない。
【0039】フィルタ故障検出回路40A は、カウンタ12
から挿入位置指定信号102 を与えられると、そのときに
処理回路50から出力される信号のうち、テスト信号が挿
入されている部分の信号がテスト信号から計算される所
定の信号であるか否かを判定する。所定の信号である場
合は、処理回路50は、正常であると判定し、所定の信号
でない場合は、処理回路50が故障を起こしていると判定
して故障信号43を出力する。
【0040】次に、図2の処理装置6の動作を説明す
る。まず、まず、入力画像データ100をカウンタ12が監
視し、水平ブランキング期間および/または垂直ブラン
キング期間になると、挿入位置指定信号102 が出力さ
れ、テスト信号挿入回路10および故障検出回路40に与え
られる。テスト信号挿入回路10では、挿入位置指定信号
102 が与えられるときにテスト信号101Aを挿入し、それ
以外のときには入力画像データ100 が選択され、処理回
路50に与えられる。
【0041】挿入されたテスト信号および画像データ
は、処理回路50で水平画像成分に対する雑音成分除去が
なされて加算器57から出力され、表示装置60およびフィ
ルタ故障検出回路40A に与えられる。ここで、たとえ
ば、テスト信号として、インパルス信号が・・・・00100・・・
・ の形で処理回路50に与えられると、故障していなけれ
ば、・・・・0, 0, a, b, c, 0, 0,・・・・が出力されることは
明らかであり、故障していれば,このようには出力され
ない。
【0042】フィルタ故障検出回路40A には、テスト信
号が挿入されているタイミングを示す挿入位置指定信号
102 が与えられると、そのタイミングに検出される信号
が所定の信号であるか否かが判定される。所定の信号が
検出される場合は、正常と判定し、一方、所定の信号が
検出されない場合は、故障が起きているものと判断して
故障信号43が出力される。
【0043】以上のような構成および動作によって、処
理回路50の故障の有無を監視でき、故障が起きた場合
は、故障信号を出力できる。テスト信号は水平ブランキ
ング期間および/または垂直ブランキング期間に挿入さ
れているので、画像データに影響を与える心配がなく、
画面にテスト信号が現れる心配もない。故障検出回路40
A は、処理回路50から出力されるテスト信号に対する処
理結果が所定の信号になっているか否かを判定するだけ
であるので、複雑な回路構成を必要とせず、簡単な構成
で実現することができ、装置の故障探求を迅速に行うこ
とができる。
【0044】以上の実施例は、本発明を垂直フィルタリ
ング回路や水平フィルタリング回路などの故障の有無を
監視することに適用する例であったが、これらの実施例
に限らず、本発明は、種々の画像信号処理回路(たとえ
ば、符号化回路、復号回路、量子化回路、変換回路な
ど)の故障監視や故障検出にも適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、画像表示用
の画像信号を処理する画像信号処理装置において、入力
画像信号の水平ブランキング期間や垂直ブランキング期
間の画面走査に対応した非有効画素領域を使用して、故
障監視対象回路の故障の有無を判定するための試験用信
号を生成して入力画像信号に挿入し、これを故障監視対
象回路に与え、故障監視対象回路から出力される信号と
この生成した試験用信号とを比較して故障監視対象回路
の故障の有無を判定し、故障があると判定されると故障
信号を出力するように構成したので、有効画素領域の入
力画像信号に影響を与えることなく、非常に簡単な構成
で内部回路の故障を検出することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をリアルタイムに入力される画像データ
に対して画面の垂直方向の雑音成分を除去する垂直フィ
ルタリング処理回路に適用し、この回路内のラインバッ
ファの故障検出を行う故障検出回路を備える適用例の構
成を示す図である。
【図2】本発明を画像信号処理装置の水平フィルタリン
グ回路に対する故障監視を行うことに適用する例を示す
構成図である。
【符号の説明】
10 テスト信号挿入回路 12 カウンタ 20 演算回路 30 ラインバッファ回路 40 バッファ故障検出回路 41 差分回路 42 故障信号 101 テスト信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示用の画像信号を処理する画像信
    号処理装置の中の故障を監視する対象である故障監視対
    象回路の故障の有無を検出する故障検出回路であって、 入力画像信号の画像表示における水平帰線の消去期間お
    よび/または垂直帰線の消去期間の画面走査に対応した
    画面に現れない画素領域である非有効画素領域を使用し
    て、前記故障監視対象回路の故障の有無を判定するため
    の試験用信号を生成して前記入力画像信号に挿入し、前
    記故障監視対象回路に供給する試験用信号生成手段と、 前記故障監視対象回路から出力される信号と前記生成し
    た試験用信号とを比較して前記故障監視対象回路の故障
    の有無を判定し、故障があると判定されると、故障信号
    を出力する故障検出手段とを含むことを特徴とする画像
    信号処理装置の故障検出回路。
  2. 【請求項2】 画像表示用の画像信号を処理する画像信
    号処理装置の中の故障を監視する対象部の故障の有無を
    検出する故障検出回路であって、 入力画像信号を一時記憶し、読み出すことができ、前記
    対象部としての画像信号記憶手段と、 入力画像信号の画像表示における水平帰線の消去期間お
    よび/または垂直帰線の消去期間の画面走査に対応した
    画面に現れない画素領域である非有効画素領域を使用し
    て、前記画像信号記憶手段の故障の有無を判定するため
    の試験用信号を生成して前記入力画像信号に挿入し、前
    記画像信号記憶手段に供給する試験用信号生成手段と、 前記画像信号記憶手段から読み出される試験用信号と前
    記生成した試験用信号とを比較し、前記画像信号記憶手
    段の故障の有無を判定し、故障があると判定されると、
    故障信号を出力する故障検出手段とを含むことを特徴と
    する画像信号処理装置の故障検出回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の故障検出回路におい
    て、前記故障検出手段は、前記画像信号記憶手段から読
    み出される試験用信号と前記生成した試験用信号との差
    を求め、差がある場合は、前記画像信号記憶手段が故障
    であると判定することを特徴とする画像信号処理装置の
    故障検出回路。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の故障検出回路におい
    て、 前記試験用信号は複数ビットからなるテストパターンを
    含み、 前記故障検出手段は、前記画像信号記憶手段から読み出
    されるテストパターンと前記テストパターンとの間のビ
    ットパターンの一致・不一致を検出し、不一致ビットが
    ある場合は、前記画像信号記憶手段が故障であると判定
    することを特徴とする画像信号処理装置の故障検出回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項2、3または4に記載の故障検出
    回路において、 前記画像信号処理装置は、前記画像表示用の画像信号の
    うち画面の垂直方向に対応する画像信号成分に対するフ
    ィルタリング処理を行うためのものであり、 前記画像信号記憶手段は、水平1ライン分の画像データ
    を格納する先入れ・先出し機能を有するラインバッファ
    が複数直列に接続され、入力画像信号を複数の水平ライ
    ン分、一時記憶し、読み出すことができるラインバッフ
    ァ手段を含み、 該故障検出回路は、前記各ラインバッファから読み出さ
    れる画像データにそれぞれ重み付けを行いそれぞれの重
    み付け結果を加算して前記画像表示用の画像信号を出力
    する画像処理手段を含み、 前記試験用信号生成手段は、前記ラインバッファ手段の
    故障の有無の判定を行うための試験用信号を生成し、前
    記入力画像信号に挿入して前記ラインバッファ手段に供
    給し、 前記故障検出手段は、前記ラインバッファ手段から読み
    出される前記試験用信号と前記生成した試験用信号とを
    比較し、前記ラインバッファ手段の故障の有無を判定す
    ることを特徴とする画像信号処理装置の故障検出回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の故障検出回路におい
    て、前記故障検出手段は、前記ラインバッファのそれぞ
    れから読み出される試験用信号のそれぞれと前記生成さ
    れた試験用信号とを比較して、それぞれのラインバッフ
    ァの故障有無を判定することを特徴とする画像信号処理
    装置の故障検出回路。
  7. 【請求項7】 画像表示用の画像信号のうち、画面の水
    平方向に対応する画像信号成分に対するフィルタリング
    を行う画像信号処理装置の中の内部故障の有無を検出す
    る故障検出回路であって、 入力画像信号のうち、画面の水平方向に対応する画像信
    号成分に対するフィルタリングを行うフィルタリング手
    段と、 入力画像信号の画像表示における水平帰線の消去期間お
    よび/または垂直帰線の消去期間の画面走査に対応した
    画面に現れない画素領域である非有効画素領域を使用し
    て、前記フィルタリング手段の故障の有無を判定するた
    めの試験用信号を生成して前記入力画像信号に挿入し、
    前記フィルタリング手段に供給する試験用信号生成手段
    と、 前記フィルタリング手段から出力される信号と前記生成
    した試験用信号とを比較し、前記フィルタリング手段の
    故障の有無を判定し、故障があると判定されると、故障
    信号を出力する故障検出手段とを含むことを特徴とする
    画像信号処理装置の故障検出回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の故障検出回路におい
    て、 前記試験用信号生成手段は、前記試験用信号としてイン
    パルス信号を生成して前記入力画像信号に挿入し、 前記故障判定手段は、前記フィルタリング手段から出力
    される応答信号と前記インパルス信号とを比較し、前記
    フィルタリング手段の特性に応じた所定の応答信号が出
    力されているか否かを判定することを特徴とする画像信
    号処理装置の故障検出回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002191561A (ja) * 2000-09-20 2002-07-09 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh 医療技術機器の表示装置の機能検査方法、および表示装置およびアラーム装置を備えた医療技術機器
JP2008044126A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2010020437A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Nikon Corp 画像変換装置

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