JP2848369B2 - 映像モニタ装置 - Google Patents

映像モニタ装置

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JP2848369B2 JP35044696A JP35044696A JP2848369B2 JP 2848369 B2 JP2848369 B2 JP 2848369B2 JP 35044696 A JP35044696 A JP 35044696A JP 35044696 A JP35044696 A JP 35044696A JP 2848369 B2 JP2848369 B2 JP 2848369B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル映像信号
の異常を検出する映像信号モニタ装置に関し、特にアナ
ログ映像信号をA/D変換して得られるデジタルビデオ
信号やコンピュータ作画装置によって得られるデジタル
ビデオ信号を扱うデジタルVTR、映像特注効果装置、
デジタルスイッチャ等に代表されるデジタルビデオ機器
の異常の有無をデジタルビデオ信号出力を調べることに
よって検出する映像モニタ装置に関する。
【0002】この種の映像自動モニタ装置は、デジタル
ビデオ機器の開発や生産ラインにおける製品の良否の選
別、あるいは放送局等の運用における機器動作の異常判
別に用いられる。
【0003】
【従来の技術】従来の映像自動モニタ装置はアナログ信
号対応が主流であり、映像信号に含まれる同期信号の異
常レベル低下やバースト信号の異常レベル低下を検出す
るものであった。しかし、技術の進展に伴って映像信号
もアナログからデジタル処理へ移行しつつあり、各装置
の出力もデジタル化されて来るため、デジタル信号自体
の異常を検出する映像モニタ装置が待ち望まれていた。
デジタルビデオ信号を扱う機器の異常を検出する映像モ
ニタ装置そのものは殆ど無い状況であるが、同様の技術
はテレビジョン受信装置のメダカノイズ除去として19
90年8月財団法人テレビジョン学会技術報告Vol.
14,No.42,P16−18に記載された図7に示
すようなノイズ除去回路に用いられた検出回路がある。
【0004】図7において、701はデジタルノッチフ
ィルタ、702は差分回路、703は比較回路、704
は誤検出防止回路である。図でまず、復調信号をA/D
変換し、デジタルノッチフィルタ701で色副搬送波と
デジタル音声副搬送波を除去する。次に差分回路702
で映像信号の高域成分を取り出す。レベル比較回路70
3で信号をしきい値と比較し、しきい値を越える画素を
インパルスの候補として判定する。さらに誤検出を防ぐ
ために誤検出防止回路704で上下の画素がインパルス
ノイズの候補でない場合に初めて、インパルスノイズと
判定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術は
衛星放送の受信機のようにランダムにメダカノイズが発
生する場合に有効であっても、一般のデジタル機器で生
じやすいタイミングマージンが少ないときに発生するラ
ッチミスのように映像と相関関係を以て発生するノイズ
や特定のメモリチップが破損したときに生じるビットの
固定化や縦筋ノイズについては検出できるものでは無か
った。
【0006】本発明の目的は、デジタル映像機器を取り
扱う種々の装置において考えられる異常現象をデジタル
ビデオ出力より検出でき、映像と相関関係を持ったノイ
ズについても検出を可能とする映像モニタ装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、アナロ
グ映像信号をA/D変換して得られるデジタルビデオ信
号やコンピュータ作画装置によって得られるデジタルビ
デオ信号を扱う装置の異常の有無を検出するものであっ
て、隣接画素間の変化量を検出して変化量が規定値を越
えた確率を求めて異常を検出する手段と、ライン間相関
の出現確率を求めて異常を検出する手段と、デジタルビ
デオ信号を構成するビット階調の中で変化しないビット
の検出により異常を検出する手段と、デジタルビデオ信
号を構成するビット階調の中で同時に変化するビットの
検出により異常を検出する手段とを具備し、異常の有無
を判別する映像モニタ装置が得られる。
【0008】本発明による映像モニタ装置においては、
デジタルビデオ信号を扱うときに発生しやすい異常現象
を対象とし、隣接画素間の変化量検出、レベル判定、確
率判定の手段によってナイキスト定理に反する画素変化
をラッチミス或いはメダカノイズとして検出し、ライン
間変化量、レベル判定、確率判定の手段によってライン
メモリへの書き込み或いは読み出し時に生じる縦縞ノイ
ズを検出し、固定ビット検出とその連続性判定によって
回路上のパターン断や電源/アースに特定ビットが落ち
た現象を検出し、同時変化ビット検出とその連続性判定
によって、画素を構成するビット間のショート現象を検
出し、上記異常現象の論理和を異常状態として、外部に
警報出力するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明による映像モ
ニタ装置の基本構成を示し、図2は本発明による隣接画
素異常検出回路の詳細図、図3はライン間相関の異常検
出回路の詳細図、図4は固定ビット検出回路の詳細図、
図5は同時変化ビット検出回路の詳細図であり、図6は
ラッチミスを示す図である。
【0010】図1において、入力端子151にはシリア
ルビデオ信号が入力され、SP変換回路101でシリア
ルデジタル形式からパラレルデジタル形式に変換され、
さらに同期信号発生回路102では後段の各検出回路を
駆動するために必要なクロック、ラインやフレームに同
期したクリアパルスが出力される。パラレルデジタル形
式に変換された信号は並列に隣接画素異常検出回路10
3、ライン間変化異常検出回路104、固定ビット検出
回路105及び同時変化ビット検出回路106に供給さ
れる。各検出回路では後からそれぞれ説明するようにパ
ラレルデジタル信号の中の異常状態を同期信号を使って
調べ、異常があった場合は論理和回路107へ警報出力
を送り、論理和回路107では各警報出力の一つでも異
常と判定したときには外部へ警報出力を出すものであ
る。
【0011】次に各検出回路の動作を説明する。図2は
隣接画素異常検出回路の構成を示し、パラレル形式のデ
ジタルビデオ信号は1サンプルメモリ201によって遅
延を受けたものと遅延を受けないものとの差を隣接画素
間変化量として差分回路202で得て、絶対値回路20
3で極性のない大きさのみの値を得る。絶対値回路20
3の出力は比較回路A204において予め定められた数
値と比較されて、この数値より大きい場合は次段のカウ
ンタA205をクロックをカウントしてもよいイネーブ
ル状態に設定し、カウンタA205はクリアパルスの周
期の中でイネーブル状態に相当する期間のクロックを数
え上げる。このカウンタが数え上げた結果は比較回路B
206とホールド回路A207によってクリアパルス毎
に比較回路B206に予め設定された数値と比較され
て、カウント結果が大きい時には異常検知出力として出
力される。比較回路A204に設定される数値はナイキ
ストの定理を考慮して決められ、比較回路B206の設
定値は黙視による主観画像評価によって決められる。図
6に図2の構成によって検出できるラッチミスの例を示
す。
【0012】図3はライン間相関異常検出回路の構成を
示し、パラレル形式のデジタルビデオ信号は1ラインメ
モリ301によって遅延を受けたものと遅延を受けない
ものとの差をライン相関量として差分回路302で得
て、絶対値回路303で極性のない大きさのみの値を得
る。絶対値回路303の出力は比較回路A304におい
て予め定められた数値と比較されて、この数値より小さ
い場合は次段のカウンタA305をクロックをカウント
してもよいイネーブル状態に設定し、カウンタA305
はクリアパルスの周期の中でイネーブル状態に相当する
期間のクロックを数え上げる。このカウンタが数え上げ
た結果は比較回路B306とホールド回路A307によ
ってクリアパルス毎に比較回路B306に予め設定され
た数値と比較されて、カウント結果が大きい時には異常
検知出力として出力される。比較回路A304に設定さ
れる数値は全階調の1%以下の微少な数値であり、比較
回路B306の設定値は黙視による主観画像評価と異常
の有無の対象装置の特質によって定められる。一般にビ
デオ信号にはサブキャリア成分が含まれているためライ
ン間の相関性があることは少ないので、ライン間の相関
性の高さを検出する方法は有効性が高いと言える。従っ
て、ラインメモリ回路のライトクリアパルスやリードク
リアパルスが無くなったときやフレームメモリのライン
同期が異常となったときの検出に有効である。
【0013】図4は固定ビット検出回路の構成を示す図
であり、パラレル形式のデジタルビデオ信号は1ビット
毎にビットが時間とともに変化しているか否かをチェッ
クされる。最上位ビット(MSB)を例に採ると、1サ
ンプルメモリ401によって1サンプルの遅延を受けた
信号と遅延を受けなかった信号は排他的論理和回路40
2において、ビットの極性が変化したかどうかをチェッ
クし、変化していない場合は次段のカウンタ403をク
ロックを数えるイネーブル状態とし、カウンタ403の
結果がクリアパルス周期内で比較回路404に予め設定
された数値に達したことによって、そのビットが固定値
に縛られている状態であることを検出するものである。
この回路は階調を構成するビット毎に必要である。
【0014】図5は、同時変化ビット検出回路の構成を
示す図で、パラレル形式のデジタルビデオ信号はLSB
からMSBの間の任意の2ビット毎にビットが同じであ
るか否かをチェックされる。最上段の構成を例に採る
と、ある2ビットのデータが排他的論理和回路501と
論理反転回路502によって極性が同じであると判定さ
れたときに、カウンタ503の動作をクロックを数える
イネーブル状態とし、このカウンタ503の数値がクリ
アパルス周期内において比較回路504に予め定められ
た数値を越えた時に異常と判定して検知出力を出すもの
である。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、隣接画素間の変化、ライン間の変化、固定ビットの
検出あるいは同時変化ビットの検出により、ラッチミス
やメダカノイズ、縦縞ノイズ、特定ビット落ち、あるい
はビット間のショートを検出することができ、デジタル
ビデオ信号の異常を広範囲且つ正確に検出できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像モニタ装置の実施の形態の構
成を示す図である。
【図2】図1の映像モニタ装置における隣接画素異常検
出回路の構成を示す図である。
【図3】図1の映像モニタ装置におけるライン間相関の
異常検出回路の構成を示す図である。
【図4】図1の映像モニタ装置における固定ビット検出
回路の構成を示す図である。
【図5】図1の映像モニタ装置における同時変化ビット
検出回路の構成を示す図である。
【図6】図2の隣接画素異常検出回路によって検出でき
るラッチミスの例を示す図である。
【図7】従来の映像モニタ装置の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 SP変換回路 102 同期信号発生回路 103 隣接画素異常検出回路 104 ライン間変化異常検出回路 105 固定ビット検出回路 106 同時変化ビット検出回路 107 論理和回路 201 1サンプルメモリ 202 差分回路 203 絶対値回路 204 比較回路 205 カウンタ 206 比較回路 207 ホールド回路 301 1ラインメモリ 302 差分回路 303 絶対値回路 304 比較回路 305 カウンタ 306 比較回路 307 ホールド回路 401 1サンプルメモリ 402 排他的論理和回路 403 カウンタ 404 比較回路 405 ホールド回路 406 論理和回路 501 排他的論理和回路 502 論理反転回路 503 カウンタ 504 比較回路 505 ホールド回路 506 論理和回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルビデオ信号を扱う装置の異常の
    有無を検出する映像モニタ装置において、 隣接画素間の変化量を検出して変化量が規定値を越えた
    場合に警報出力を出力する手段を有することを特徴とす
    る映像モニタ装置。
  2. 【請求項2】 デジタルビデオ信号を受け、ライン間相
    関の出現確率が規定値を越えた場合に警報出力を出力す
    る手段を有することを特徴とする請求項1記載の映像モ
    ニタ装置。
  3. 【請求項3】 デジタルビデオ信号を受け、デジタルビ
    デオ信号を構成するビット階調の中で変化しないビット
    の出現確率が規定値を越えた場合に警報出力を出力する
    ことを特徴とする請求項1あるいは2記載の映像モニタ
    装置。
  4. 【請求項4】 デジタルビデオ信号を受け、デジタルビ
    デオ信号を構成するビット階調の中で同時に変化するビ
    ットの出現確率が規定値を越えた場合に警報出力を出力
    する手段を有することを特徴とする請求項1、2あるい
    は3記載の映像モニタ装置。
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