JPH11153646A - 故障伝搬経路抽出システム及びその方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

故障伝搬経路抽出システム及びその方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体

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JPH11153646A
JPH11153646A JP9317557A JP31755797A JPH11153646A JP H11153646 A JPH11153646 A JP H11153646A JP 9317557 A JP9317557 A JP 9317557A JP 31755797 A JP31755797 A JP 31755797A JP H11153646 A JPH11153646 A JP H11153646A
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    • G01R31/318371Methodologies therefor, e.g. algorithms, procedures

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組合せ回路において、高速な故障伝搬経路抽
出を可能にする。 【解決手段】 論理矛盾判定手段24は第1の含意操作
手段23での含意操作中に各信号線の論理状態の矛盾を
検出し、処理終了判定手段25は矛盾が検出されなけれ
ば、全信号線の論理状態が“0”,“1”または“X”
に推定されたかを判定する。論理状態推定が終了してい
ないと判定されると、U(Unknown)状態検索手
段27は論理状態が不完全なUnknown状態の信号
線を検索し、故障伝搬経路にゲートを介して接続してい
る信号線を検索する。検出した信号線に対して“0”と
仮決定を行い、仮決定の回数を表す仮決定レベルを1だ
け増加し、第1の含意操作手段23による含意操作処理
に戻る。論理状態推定が終了したと判定すると、故障出
力端子接続関係線抽出手段31は故障出力端子に直接影
響を与えるような故障伝搬経路を抽出し、出力装置5に
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は故障伝搬経路抽出シ
ステム及びその方法並びにその制御プログラムを記録し
た記録媒体に関し、特に組合せ論理回路において故障が
伝搬している可能性のある信号線を高速に求める故障伝
搬経路抽出方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、故障伝搬経路抽出方式において
は、テストパターンを入力して得られる入出力論理状態
が正常回路において期待される正常出力と異なる時、回
路内を故障が伝搬している可能性のある経路を抽出する
方式がある。この方式は特開平8−146093号公報
や特開平8−217301号公報に開示されているよう
に、順序回路の故障箇所推定システムの一部として使用
可能となっている。この場合、故障は組合せ回路内部に
存在してもよいし、あるいは入力パターンに故障状態が
含まれていてもよい。
【0003】上記の故障伝搬経路抽出方式としては、D
on’t Care(ドントケア)を導入したバックト
ラック方式を用いた逆論理展開方式がある。この逆論理
展開方式は組合せ論理回路の出力端子の論理状態から入
力端子の論理状態を推定する方式である。
【0004】100Kゲート規模の順序回路の故障解析
に対して、上記の故障箇所推定システムを使用する場合
には、抽出される組合せ回路が10Kゲート規模と予想
され、同程度の規模の組合せ回路の全ての入力信号パタ
ーンを推定する能力が必要とされる。
【0005】ここで、バックトラック方式とは含意操作
(Implication)と仮決定(Decisio
n)とを繰り返して全ての信号線の論理状態を推定する
方法であり、「ブランチアンドバウンド(Branch
−and−bound)方式」とも呼ばれている。
【0006】このバックトラック方式はメモリ使用量が
少なく、データ量がゲート数に比例するため、メモリ使
用量の予測が容易で、かつアルゴリズムが単純で、しか
も並列処理が容易であるという特徴を持っている。しか
しながら、バックトラック方式は回路規模が大きくなる
と、仮決定の回数が増大するため、全ての入力論理状態
を求めるには膨大な計算時間を必要とする。
【0007】このバックトラック方式を逆論理展開に応
用することで、出力端子側から順番に入力端子まで、論
理回路の内部論理状態を推定することが可能である。
尚、バックトラック方式に関しては、「M.Abram
obvici,M.A.Breuer,and A.
D.Friedman,Digital System
sTesting and Testable Des
ign,IEEE Press,New York,p
p.186−196,1990」等に記載されている。
【0008】上記の故障伝搬経路抽出方式は逆論理展開
によって求めた入力推定状態とその過程で求めた組合せ
論理回路内部の論理状態とを予め正常回路における論理
シミュレーションによって求めておいた正常論理値と比
較し、故障状態である信号線を認識して故障伝搬経路を
抽出する方法である。この方法は出力論理状態を満足す
るような入力論理状態及び回路の内部論理状態を全て求
めることが可能であり、正常論理値と比較することで故
障伝搬経路を抽出することが可能である。
【0009】しかしながら、乗算回路等では仮決定の回
数が膨大になり、計算時間が長時間になることが予想さ
れる。また、回路が大きくなるにつれて求める入力論理
状態の数も膨大な数となる。これらの膨大な論理状態か
ら故障伝搬経路を抽出すると、故障出力に影響を与える
可能性のない経路まで抽出されてしまう。ここで、故障
出力に影響を与える可能性のない経路とは論理状態が正
常論理値と不一致であるが、経路上に故障があったとし
ても故障出力に故障を伝搬しないような経路のことであ
る。
【0010】また、出力論理状態を満足する入力論理状
態を求める際に、組合せ回路が正常であることを仮定し
ているため、組合せ回路内部に起因する故障に対する故
障伝搬経路を抽出することができない。
【0011】従来技術の実施の形態について図面を参照
して詳細に説明する。図10を参照すると、従来技術の
実施の形態はキーボード等の入力装置1と、プログラム
制御によって動作するデータ処理装置2と、情報を記憶
する記憶装置4と、ディスプレイ装置や印刷装置等の出
力装置5とを含む。
【0012】記憶装置4は論理回路構成記憶部41と、
仮決定状態記憶部42と、論理状態記憶部43とを備え
ている。論理回路構成記憶部41は論理回路の構成、す
なわちゲートの種類、ゲート同士の接続関係、ゲートと
信号線との接続関係、信号線同士の接続関係等、論理回
路の構成を予め記憶している。
【0013】仮決定状態記憶部42は何個の仮決定を行
ったかを表す仮決定レベルと、各信号線の論理状態が含
意操作によって推定された時点における仮決定レベルと
を記憶している。論理状態記憶部43は処理中の各信号
線における論理状態及び回路が正常である時の各信号線
の論理状態(正常論理値)を記憶している。
【0014】データ処理装置2は初期設定手段21と、
X(Don’t Care)状態(以下、X状態とす
る)設定手段22と、第1の含意操作手段23と、論理
矛盾判定手段24と、処理終了判定手段25と、バック
トラック手段26と、U(Unknown)状態(以
下、U状態とする)検索手段27と、論理値仮決定手段
29と、論理値比較手段30とを備えている。
【0015】初期設定手段21は入力装置1から与えら
れた論理回路の種類や入出力端子の論理状態の設定を行
う。X状態設定手段22は論理回路構成記憶部41に記
憶された論理回路構成と論理状態記憶部43に記憶され
た各信号線の論理状態とを参照し、論理状態が確定して
いない各信号線の初期論理状態をX状態に設定し、論理
状態記憶部43に記録する。ここで、X状態とは信号線
の論理状態が“0”及び“1”の両方とも論理回路全体
の論理状態に矛盾を生じない時に“0”及び“1”の両
方の論理状態を許すことを意味する論理状態である。
【0016】第1の含意操作手段23は、図11に示す
ように、含意操作手段231と、論理矛盾検出手段23
2と、第1の含意操作可能ゲート検索手段233と、含
意操作終了判定手段234とを含む。
【0017】含意操作手段231は論理回路構成記憶部
41に記憶している論理回路構成及び論理状態記憶部4
3に記憶している各信号線の論理状態を参照し、初期設
定手段21で設定された入出力線、あるいは論理値仮決
定手段29において仮決定した信号線に接続されたゲー
ト、第1の含意操作可能ゲート検索手段233において
検出されたゲートにおいて入出力線の論理状態の推定を
行う。論理状態の推定は“0”,“1”,“X”を使用
して行う。
【0018】論理値が新たに推定された場合にはその論
理値を論理状態記憶部43に記録し、さらに仮決定状態
記憶部42にその推定が何個の仮決定の下に推定された
かを示す仮決定レベルを記録する。
【0019】論理矛盾検出手段232は論理回路構成記
憶部41に記憶されている論理回路構成及び論理状態記
憶部43に記憶されている各信号線の論理状態を参照
し、含意操作手段231において新たに決定した論理状
態がその時点までに決定している論理状態との間で矛盾
が生じている場合にそれを検出する。
【0020】第1の含意操作可能ゲート検索手段233
は論理回路構成記憶部41に記憶されている論理回路構
成及び論理状態記憶部43に記憶されている各信号線の
論理状態を参照し、含意操作が可能なゲートを検索す
る。含意操作が可能なゲートとはゲートの機能とそのゲ
ートに接続された既に論理状態が“0”または“1”に
決定している入出力線の論理状態とによって、そのゲー
トに接続された未だ論理状態が決定していない入出力線
の論理状態を含意して決定することができるようなゲー
トのことである。
【0021】含意操作終了判定手段234は第1の含意
操作可能ゲート検索手段233において含意操作の対象
ゲートが検出されない場合、全ての含意操作が終了した
と判定して第1の含意操作手段23の処理を終了する。
【0022】論理矛盾判定手段24は第1の含意操作手
段23において信号線の論理状態に矛盾が生じているか
を検出する。処理終了判定手段25は論理状態記憶部4
3に記憶された各信号線の論理状態を参照し、全信号線
の論理状態が推定されたかどうかの判定を行う。
【0023】バックトラック手段26は仮決定状態記憶
部42に記憶された仮決定状態及び論理状態記憶部43
に記憶された信号線の論理状態を参照し、既に処理の終
了した仮決定レベルの論理状態を消去し、各信号線の論
理状態を、仮決定を行う前の論理状態に戻す。U状態検
索手段27は組合せ回路内のゲートの入出力の論理状態
を調べ、論理状態が不完全なUnknown状態の信号
線を検索する。
【0024】論理値仮決定手段29はU状態検索手段2
7において検出した論理値が不定状態“U”の信号線に
対して論理状態を決定する。論理値比較手段30は求め
た各信号線の論理状態を、正常回路において論理シミュ
レーションによって求めた各信号線の論理状態を表す正
常論理値と比較して故障伝搬経路を抽出し、そのデータ
を出力装置5に出力する。
【0025】次に、図10〜図14を参照して従来技術
の実施の形態の動作について説明する。尚、論理状態
“U(Unknown)”は信号線の論理状態が“0”
あるいは“1”に決定することができない不定状態を表
すのに対し、論理状態“X(Don’t Care)”
は信号線の論理状態が“0”及び“1”の両方とも論理
回路全体の論理状態に矛盾を生じない時に“0”及び
“1”の両方の論理状態を許すことを意味する論理状態
である。
【0026】入力装置1から与えられた入出力端子の論
理状態を初期設定手段21において設定し、仮決定の回
数を表す仮決定レベル(dlevel)を初期化する
(図12ステップS51,S52)。論理状態が推定さ
れていない信号線に対して、含意操作の初期状態として
状態“X”を設定する。その結果を論理状態記憶部43
に記憶する(図12ステップS53)。
【0027】続いて、第1の含意操作手段23において
含意操作を行う(図12ステップS54)。含意操作と
は各ゲートにおいて、既推定のゲートの入出力線の論理
状態から未推定のゲートの入出力線の論理状態を推定す
る操作である。
【0028】まず、含意操作手段231(図13ステッ
プS71)においては検出されたゲートにて含意操作に
よって入出力線の論理状態の推定を行う。初期設定(図
12ステップS51)で設定された入出力線、あるいは
論理値仮決定手段29において仮決定した信号線に接続
されたゲート、第1の含意操作可能ゲート検索手段23
3で検出されたゲートにおいて入出力線の論理状態の推
定を行う。推定された論理状態はその時点の仮決定レベ
ルと共に記録される。一例として、2入力ナンド(NA
ND)ゲートの場合の含意操作例を図14に示す。
【0029】論理矛盾検出手段232においては新たに
決定した論理状態に対して矛盾が生じているかを検出す
る。矛盾を検出した場合には含意操作を終了する(図1
3ステップS72)。ステップS72において論理矛盾
が検出されなかった場合には、第1の含意操作可能ゲー
ト検索手段233(図13ステップS73)においてそ
の他の含意操作可能なゲートを検索する。
【0030】続いて、含意操作終了判定手段234にお
いて含意操作が全て終了したかを判定する。ステップS
73においてゲートが検出された場合にはステップS7
4において含意操作が未だ終了していないと判定する。
ステップS73においてゲートが検出されない場合には
ステップS74において含意操作が終了したと判定して
第1の含意操作を終了する。
【0031】論理矛盾判定手段24は含意操作中に各信
号線の論理状態の矛盾を検出する(図12ステップS5
5)。論理矛盾判定手段24において矛盾が検出されな
ければ、処理終了判定手段25は論理状態記憶部33に
記憶している信号線の論理状態を参照し、全信号線の論
理状態が“0”,“1”または“X”に推定されたかを
判定する(図12ステップS56)。
【0032】ステップS56において全信号線の論理状
態推定が終了していないと判定した場合、U状態検索手
段27は組合せ回路内のゲートの入出力の論理状態を調
べ、論理状態が不完全なUnknown状態の信号線を
検索する(図12ステップS57)。検出した信号線に
対して“0”と仮決定を行い、仮決定の回数を表す仮決
定レベル(dlevel)を1だけ増加し(図12ステ
ップS59)、第1の含意操作手段23による含意操作
処理(図12ステップS54)に戻る。
【0033】処理終了判定手段25で全信号線の論理状
態が推定されたと判定された場合、回路内部の論理状態
が“0”,“1”または“X”に定まったわけであるか
ら、論理値比較手段30(図12ステップS59)は正
常論理値と異なる状態を持つ信号線、すなわち故障伝搬
経路を抽出する。
【0034】続いて、決定を行った全仮決定線に対して
“0”及び“1”の両方の仮決定処理が終了しているか
を判定する(図12ステップS60)。ステップS60
において、全信号線の論理状態が推定されたと判定され
た場合には、組合せ論理回路内部の信号線の論理状態が
“0”,“1”または“X”と推定されている。論理矛
盾判定手段24において矛盾が検出された場合にも、ス
テップS60の判定処理が行われる。
【0035】処理終了判定手段25(図12ステップS
60)において、仮決定処理が終了していないと判定さ
れた場合、バックトラック手段26は状態“1”と仮決
定していない仮決定線を仮決定レベルの大きい方から一
つ検索し、検出した仮決定線の仮決定レベル以上の仮決
定において推定された信号線の論理状態が不定状態であ
ることを示す状態“U”に初期化し、各信号線の論理状
態をその仮決定を行う前の論理状態に戻す(図12ステ
ップS61)。
【0036】論理値仮決定手段29はバックトラック手
段26で検出された仮決定線の状態を“1”と仮決定し
(図12ステップS62)、第1の含意操作手段23に
よる含意操作処理(図12ステップS54)に戻る。処
理終了判定手段25(図12ステップS60)におい
て、仮決定処理が終了していると判定された場合には故
障伝搬経路抽出処理を終了する。
【0037】次に、従来技術の故障伝搬経路抽出方式を
ISCAS’85(The 1985 IEEE In
ternational Symposium on
Circuits and Systems)ベンチマ
ーク回路C17(図3参照)に適用した時の決定木構造
を図15に示す。尚、図15において、出力端子の論理
状態(出力ベクタ)をline22(l22)=1,l
ine23(l23)=1とする。
【0038】決定木構造はノード(丸で囲まれた数字、
図15では1,3,10,16)が仮決定を行う信号線
番号を表し、枝(ノード間をつなぐ実線)が仮決定した
論理状態を表している。図15の場合、延べ4箇所の信
号線に対して“0”及び“1”の両方の仮決定を計8回
行うことによって、出力端子の論理状態を満足する5種
類の内部論理状態が求まり、各状態を正常論理値と比較
することで故障伝搬経路が求まる。
【0039】尚、図15において四角枠で示した各信号
線の論理状態はline1,line2,line3,
line6,line7,line10,line1
1,line16,line19,line22,li
ne23の順番で示している。また、論理状態に下線を
記している状態は正常論理値と異なる故障伝搬経路を示
している。
【0040】ここで、図3の回路図を参照すると、li
ne1(l1)及びline10(l10)は、その信
号線上に故障が存在した場合に、line23(l2
3)に故障を伝搬する可能性がないことがわかる。
【0041】求まった5つの論理状態を比較すると、
(1110X010X11)及び(0110X110X
11)はline1及びline10の論理状態が異な
り、また、(010XX110X11)及び(110X
X110X11)はline1の故障状態が異なるだけ
であり、故障出力端子に故障を伝搬する可能性のないl
ine1及びline10を含んだ冗長なデータが出力
されることになる。
【0042】その他の故障伝搬経路抽出方式として、予
め故障シミュレーションにより得られた故障辞書とテス
ト結果とを比較して故障箇所を推定する故障辞書法があ
る。しかしながら、故障辞書の作成は長時間の計算時間
を必要とする故障シミュレーションを必要とし、また回
路規模が大きくなるにつれて辞書のサイズが大きくなる
ため、故障の種類が単一故障に限られているのが普通で
ある。
【0043】特開平1−244384号公報に開示され
た技術には故障出力端子からEB(電子ビーム)テスタ
等の物理的解析手段によって信号線の論理状態を測定し
ながら故障伝搬経路を辿って故障箇所を特定する装置が
示されている。
【0044】しかしながら、近年のLSI(大規模集積
回路)チップの微細化や配線の多層化によって、物理的
解析手段では回路内部の論理状態が測定困難になってき
ており、故障伝搬経路を物理的に辿ることは難しい。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の故障伝
搬経路抽出方式では、故障伝搬経路に接続していない信
号線に対しても仮決定及び含意操作を行うため、計算量
が多くなり、計算時間が長くなってしまう。
【0046】元々、テストパターン生成は故障を回路内
部に仮定し、その故障が出力端子に伝搬して検出できる
ような入力パターンを求めることが目的であるので、1
つの入力パターンを高速に求めるように最適化されてい
る。そのため、出力論理状態を満足するような故障伝搬
経路を全て求めようとすると、膨大な計算時間を必要と
し、上記の従来技術と同様に、故障出力端子に影響を与
えうる故障伝搬経路のみを抽出するのは難しく、出力デ
ータ量が膨大になる。
【0047】また、故障出力に故障を伝搬する可能性の
ない故障伝搬経路を出力するため、出力されるデータ量
が膨大となってしまう。さらに、逆論理展開方式を利用
して組合せ回路を正常と仮定して出力論理状態を満足す
る入力論理状態を求めてから故障伝搬経路を出力してい
るため、組合せ回路内部の故障に起因する故障伝搬経路
を抽出することができない。
【0048】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、高速な故障伝搬経路抽出アルゴリズム及び故障出
力に故障を伝搬する可能性のある故障伝搬経路のみを出
力する逆論理展開アルゴリズムを得ることができる故障
伝搬経路抽出システム及びその方法並びにその制御プロ
グラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0049】本発明の他の目的は、組合せ回路内部の故
障に起因する故障伝搬経路を抽出することができる故障
伝搬経路抽出システム及びその方法並びにその制御プロ
グラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0050】
【課題を解決するための手段】本発明による故障伝搬経
路抽出システムは、既推定のゲートの入出力線の論理状
態から未推定のゲートの入出力線の論理状態を推定する
含意操作と論理状態の仮決定とを繰り返して全ての信号
線の論理状態を推定するバックトラック方式を用いて、
組合せ論理回路の出力端子の論理状態から入力端子の論
理状態を推定する逆論理展開方式で故障伝搬経路を抽出
する故障伝搬経路抽出システムであって、前記故障伝搬
経路と接続している信号線を前記論理状態の仮決定の対
象とする信号線として検索する故障伝搬経路影響線検索
手段と、前記故障伝搬経路影響線検索手段の検索結果を
基に前記故障伝搬経路から故障出力端子に故障を伝搬す
る可能性のある信号線を抽出する故障出力端子接続関係
線抽出手段とを備えている。
【0051】本発明による他の故障伝搬経路抽出システ
ムは、上記の構成のほかに、前記含意操作により推定さ
れた論理状態がその時点までに推定された論理状態との
間で矛盾が生じるかを確認しながら前記含意操作を進め
る含意操作手段を具備している。
【0052】本発明による故障伝搬経路抽出方法は、既
推定のゲートの入出力線の論理状態から未推定のゲート
の入出力線の論理状態を推定する含意操作と論理状態の
仮決定とを繰り返して全ての信号線の論理状態を推定す
るバックトラック方式を用いて、組合せ論理回路の出力
端子の論理状態から入力端子の論理状態を推定する逆論
理展開方式で故障伝搬経路を抽出する故障伝搬経路抽出
方法であって、前記故障伝搬経路と接続している信号線
を前記論理状態の仮決定の対象とする信号線として検索
するステップと、前記故障伝搬経路影響線検索手段の検
索結果を基に前記故障伝搬経路から故障出力端子に故障
を伝搬する可能性のある信号線を抽出するステップとを
備えている。
【0053】本発明による他の故障伝搬経路抽出方法
は、上記のステップのほかに、前記含意操作により推定
された論理状態がその時点までに推定された論理状態と
の間で矛盾が生じるかを確認しながら前記含意操作を進
めるステップを具備している。
【0054】本発明による故障伝搬経路抽出制御プログ
ラムを記録した記録媒体は、既推定のゲートの入出力線
の論理状態から未推定のゲートの入出力線の論理状態を
推定する含意操作と論理状態の仮決定とを繰り返して全
ての信号線の論理状態を推定するバックトラック方式を
用いて、組合せ論理回路の出力端子の論理状態から入力
端子の論理状態を推定する逆論理展開方式で故障伝搬経
路を抽出する故障伝搬経路抽出制御プログラムを記録し
た記録媒体であって、前記故障伝搬経路抽出制御プログ
ラムは前記故障伝搬経路の抽出を制御する制御手段に、
前記故障伝搬経路と接続している信号線を前記論理状態
の仮決定の対象とする信号線として検索させ、前記故障
伝搬経路影響線検索手段の検索結果を基に前記故障伝搬
経路から故障出力端子に故障を伝搬する可能性のある信
号線を抽出させている。
【0055】本発明による他の故障伝搬経路抽出制御プ
ログラムを記録した記録媒体は、上記の処理のほかに、
前記故障伝搬経路抽出制御プログラムは前記制御手段
に、前記含意操作により推定された論理状態がその時点
までに推定された論理状態との間で矛盾が生じるかを確
認しながら前記含意操作を進めさせている。
【0056】すなわち、本発明の第1の故障箇所抽出方
式は、故障伝搬経路に接続している信号線にのみ論理値
の仮決定を行い、故障出力端子に故障を伝搬する可能性
のある故障伝搬経路のみを抽出する。
【0057】より具体的には、論理状態が“U(Unk
nown)”でありかつ仮決定の対象とする信号線を検
索する際に故障伝搬経路に接続している信号線を検索す
る故障伝搬経路影響線検索手段と、抽出した故障伝搬経
路から経路と故障出力端子との物理的な接続関係を調べ
ることによって、故障出力端子に故障を伝搬する可能性
のある信号線を抽出する故障出力端子接続関係線抽出手
段とを備えている。
【0058】また、本発明の第2の故障箇所抽出方式
は、組合せ回路内部の故障に起因する故障伝搬経路を抽
出するため、含意操作によって推定された論理状態がそ
の時点までに推定された論理状態との間で矛盾が生じる
かを確認しながら含意操作を進め、含意操作中に矛盾が
検出された時のデータを保存する。
【0059】より具体的には、含意操作によって推定さ
れた論理状態がその時点までに推定された論理状態との
間で矛盾が生じるかを確認しながら含意操作を進める第
2の含意操作手段を有する。
【0060】故障伝搬経路の接続線検索手段は仮決定の
対象とする信号線を検索する際に、故障伝搬経路と接続
している信号線のみに限定する。故障出力端子影響線抽
出手段は抽出された故障伝搬経路から故障出力端子に故
障を伝搬する可能性のある信号線を抽出する。第2の含
意操作手段は含意スタート線の論理状態がその時点まで
に決定している論理状態との間で矛盾が生じないかを確
認しながら含意操作を行う。
【0061】これによって、本発明の故障箇所抽出方式
では、高速な故障伝搬経路抽出アルゴリズム、あるいは
故障出力に故障を伝搬する可能性のある故障伝搬経路の
みを出力する逆論理展開アルゴリズムを得ることがで
き、組合せ回路内部の故障に起因する故障伝搬経路を抽
出することができる。
【0062】この場合、原理的には物理的解析手段を用
いずに故障伝搬経路を推定することが可能であり、今後
の微細化及び配線の多層化が進んだLSIに対しても効
果が期待できる。また、テストパターンの生成方式を利
用することも可能である。
【0063】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による
故障伝搬経路抽出システムの構成を示すブロック図であ
る。図において、本発明の一実施例による故障伝搬経路
抽出システムはキーボード等の入力装置1と、プログラ
ム制御によって動作するデータ処理装置2と、情報を記
憶する記憶装置4と、ディスプレイ装置や印刷装置等の
出力装置5とを含む。
【0064】記憶装置4は論理回路構成記憶部41と、
仮決定状態記憶部42と、論理状態記憶部43とを備え
ている。論理回路構成記憶部41は論理回路の構成、す
なわちゲートの種類、ゲート同士の接続関係、ゲートと
信号線の接続関係、信号線同士の接続関係等、論理回路
の構成を予め記憶している。
【0065】仮決定状態記憶部42は何個の仮決定を行
ったかを表す仮決定レベル、及び各信号線の論理状態が
含意操作によって推定された時点における仮決定レベル
を記憶している。論理状態記憶部43は処理中の各信号
線における論理状態及び回路が正常である時の各信号線
の論理状態(正常論理値)を記憶している。
【0066】データ処理装置2は初期設定手段21と、
X(Don’t Care)状態(以下、X状態とす
る)設定手段22と、第1の含意操作手段23と、論理
矛盾判定手段24と、処理終了判定手段25と、バック
トラック手段26と、U(Unknown)状態(U状
態とする)検索手段27と、故障伝搬経路影響線検索手
段28と、論理値仮決定手段29と、論理値比較手段3
0と、故障出力端子接続関係線抽出手段31とを備えて
いる。
【0067】初期設定手段21は入力装置1から与えら
れた論理回路の種類、入出力端子の論理状態の設定を行
う。X状態設定手段22は論理回路構成記憶部41に記
憶された論理回路構成と論理状態記憶部43に記憶され
た拡散の論理状態とを参照し、論理状態が確定していな
い各信号線の初期論理状態をX状態に設定して論理状態
記憶部43に記録する。
【0068】第1の含意操作手段23は、図11に示す
従来例による第1の含意操作手段23と同様に、含意操
作手段231と、論理矛盾検出手段232と、第1の含
意操作可能ゲート検索手段233と、含意操作終了判定
手段234とを含んでいる。
【0069】含意操作手段231は論理回路構成記憶部
41に記憶されている論理回路構成及び論理状態記憶部
43に記憶されている各信号線の論理状態を参照して初
期設定手段21で設定された入出力線、あるいは論理値
仮決定手段29において仮決定した信号線に接続された
ゲート、第1の含意操作可能ゲート検索手段233にお
いて検出されたゲートにおいて入出力線の論理状態の推
定を行う。論理状態の推定は“0”,“1”,“X”を
使用して行う。
【0070】論理値が新たに推定された場合にはその論
理値を論理状態記憶部43に記録し、さらに仮決定状態
記憶部42にその推定が何個の仮決定の下に推定された
かを示す仮決定レベルを記録する。
【0071】論理矛盾検出手段232は論理回路構成記
憶部41に記憶されている論理回路構成及び論理状態記
憶部43に記憶されている各信号線の論理状態を参照
し、含意操作手段231において新たに決定した論理状
態がその時点までに決定している論理状態との間で矛盾
が生じている場合にそれを検出する。
【0072】第1の含意操作可能ゲート検索手段233
は論理回路構成記憶部41に記憶されている論理回路構
成及び論理状態記憶部43に記憶されている各信号線の
論理状態を参照し、含意操作が可能なゲートを検索す
る。含意操作が可能なゲートとはゲートの機能とそのゲ
ートに接続された既に論理状態が“0”または“1”に
決定している入出力線の論理状態とによって、そのゲー
トに接続された未だ論理状態が決定していない入出力線
の論理状態を含意して決定することができるようなゲー
トのことである。
【0073】含意操作終了判定手段234は第1の含意
操作可能ゲート検索手段233において含意操作の対象
ゲートが検出されない場合、全ての含意操作が終了した
と判定して第1の含意操作手段23の処理を終了する。
【0074】論理矛盾判定手段24は第1の含意操作手
段23において信号線の論理状態に矛盾が生じているか
を検出する。処理終了判定手段25は論理状態記憶部4
3に記憶された各信号線の論理状態を参照し、全信号線
の論理状態が推定されたかの判定を行う。
【0075】バックトラック手段26は仮決定状態記憶
部42に記憶された仮決定状態及び論理状態記憶部43
に記憶された信号線の論理状態を参照し、既に処理が終
了した仮決定レベルの論理状態を消去し、各信号線の論
理状態を、仮決定を行う前の論理状態に戻す。U状態検
索手段27は組合せ回路内のゲートの入出力の論理状態
を調べ、論理状態が不完全なUnknown状態の信号
線を検索する。
【0076】故障伝搬経路影響線検索手段28は論理回
路構成記憶部41に記憶されている論理回路構成及び論
理状態記憶部43に記憶されている各信号線の論理状態
を参照し、Unknown状態の信号線から故障伝搬経
路に接続している信号線を検索する。故障伝搬経路に接
続している信号線とは故障伝搬経路、すなわち推定した
論理状態と正常論理値とが異なる信号線及びゲートを介
して接続しているため、故障伝搬経路が故障状態になっ
ていることで影響を受けて故障状態となる可能性のある
信号線のことである。
【0077】論理値仮決定手段29は故障伝搬経路影響
線検索手段28において検出した論理値が不定状態
“U”で、かつ故障伝搬経路にゲートを介して接続して
いる信号線に対して論理状態を決定する。
【0078】論理値比較手段30は求めた各信号線の論
理状態を、正常回路において論理シミュレーションによ
って求めた各信号線の論理状態を表す正常論理値と比較
し、故障伝搬経路を抽出する。故障出力端子接続関係線
抽出手段31は論理値比較手段30において抽出した故
障伝搬経路のうち、経路と故障出力端子との物理的な接
続関係を調べることによって、その経路上に故障が存在
する時に故障出力端子に故障を伝搬する可能性のある故
障伝搬経路を抽出し、そのデータを出力装置5に出力す
る。
【0079】図2は本発明の一実施例による故障伝搬経
路抽出システムの動作を示すフローチャートである。こ
れら図1及び図2と図14に示す従来例の動作とを参照
して本発明の一実施例の動作について説明する。
【0080】本発明の一実施例による故障伝搬経路抽出
システムに使用する信号線の論理状態は“0”,
“1”,“U(Unknown)”及び“X(Don’
t Care)”である。尚、論理状態“U(Unkn
own)”は信号線の論理状態が“0”あるいは“1”
に決定することができない不定状態を表すのに対し、論
理状態“X(Don’t Care)”は信号線の論理
状態が“0”及び“1”の両方とも論理回路全体の論理
状態に矛盾を生じない時に“0”及び“1”の両方の論
理状態を許すことを意味する論理状態である。
【0081】入力装置1から与えられた入出力端子の論
理状態を初期設定手段21において設定し、仮決定の回
数を表す仮決定レベル(dlevel)を初期化する
(図2ステップS1,S2)。論理状態が推定されてい
ない信号線に対しては含意操作の初期状態として状態
“X”を設定し、その結果を論理状態記憶部43に記憶
する(図2ステップS3)。
【0082】続いて、第1の含意操作手段23において
含意操作を行う(図2ステップS4)。含意操作とは各
ゲートにおいて、既推定のゲートの入出力線の論理状態
から未推定のゲートの入出力線の論理状態を推定する操
作である。
【0083】この含意操作について、図1及び図13に
示す従来例の含意操作を参照して説明する。まず、含意
操作手段231(図13ステップS71)においては検
出されたゲートにて含意操作によって入出力線の論理状
態の推定を行う。初期設定(図2ステップS1)で設定
された入出力線、あるいは論理値仮決定手段29におい
て仮決定した信号線に接続されたゲート、第1の含意操
作可能ゲート検索手段233において検出されたゲート
において入出力線の論理状態の推定を行う。推定された
論理状態はその時点の仮決定レベルと共に記録される。
一例として、2入力ナンド(NAND)ゲートの場合の
含意操作例を図14に示す。
【0084】論理矛盾検出手段232においては新たに
決定した論理状態に対して矛盾が生じているかを検出す
る。矛盾を検出した場合には含意操作を終了する(図1
3ステップS72)。ステップS72において論理矛盾
が検出されなかった場合には、第1の含意操作可能ゲー
ト検索手段233(図13ステップS73)においてそ
の他の含意操作可能なゲートを検索する。
【0085】続いて、含意操作終了判定手段234にお
いては含意操作が全て終了したかを判定する。ステップ
S73においてゲートが検出された場合にはステップS
74において含意操作が未だ終了していないと判定す
る。ステップS73においてゲートが検出されない場合
には、ステップS74において含意操作が終了したと判
定して第1の含意操作を終了する。
【0086】次に、論理矛盾判定手段24によって含意
操作中に各信号線の論理状態の矛盾を検出する(図2ス
テップS5)。論理矛盾判定手段24において矛盾が検
出されなければ、処理終了判定手段25によって論理状
態記憶部33に記憶されている信号線の論理状態を参照
し、全信号線の論理状態が“0”,“1”または“X”
に推定されたかを判定する(図2ステップS6)。ステ
ップS6において全信号線の論理状態推定が終了してい
ないと判定された場合にはU状態検索手段27において
組合せ回路内のゲートの入出力の論理状態を調べ、論理
状態が不完全なUnknown状態の信号線を検索する
(図2ステップS7)。
【0087】その中から故障伝搬経路に接続している信
号線を検索する(図2ステップS8)。故障伝搬経路に
接続している信号線とは故障伝搬経路、すなわち推定し
た論理状態と正常論理値とが異なる信号線及びゲートを
介して接続している信号線のことである。
【0088】検出した信号線に対して“0”と仮決定を
行い、仮決定の回数を表す仮決定レベル(dleve
l)を1だけ増加し(図2ステップS9)、第1の含意
操作手段23による含意操作処理(図2ステップS4)
に戻る。処理終了判定手段25において全信号線の論理
状態が推定されたと判定された場合には、回路内部の論
理状態が“0”,“1”または“X”に定まったわけで
あるから、論理値比較手段30(図2ステップS10)
において正常論理値と異なる状態を持つ信号線、すなわ
ち故障伝搬経路を抽出する。
【0089】さらに、故障出力端子接続関係線抽出手段
31において経路と故障出力端子との物理的な接続関係
を調べることによって、故障伝搬経路の中から経路上に
故障が存在する時に故障出力端子に直接影響を与えるよ
うな故障伝搬経路を抽出し、出力装置5に出力する(図
2ステップS11)。
【0090】次に、仮決定を行った全仮決定線に対して
“0”及び“1”の両方の仮決定処理が終了しているか
を判定する(図2ステップS12)。ステップS12に
おいて、全信号線の論理状態が推定されたと判定された
時には、組合せ論理回路内部の信号線の論理状態は
“0”,“1”または“X”と推定されている。論理矛
盾判定手段24において矛盾が検出された場合にも、ス
テップS12の判定処理が行われる。
【0091】処理終了判定手段25(図2ステップS1
2)において仮決定処理が終了していないと判定された
場合には、バックトラック手段26において状態“1”
と仮決定していない仮決定線を仮決定レベルの大きい方
から一つ検索し、検出した仮決定線の仮決定レベル以上
の仮決定において推定された信号線の論理状態が不定状
態であることを示す状態“U”に初期化し、各信号線の
論理状態をその仮決定を行う前の論理状態に戻す(図2
ステップS13)。
【0092】論理値仮決定手段29において、バックト
ラック手段26で検出された仮決定線の状態を“1”と
仮決定し(図2ステップS14)、第1の含意操作手段
23による含意操作処理(図2ステップS4)に戻る。
【0093】処理終了判定手段25(図2ステップS1
2)において仮決定処理が終了していると判定された場
合には、故障伝搬経路抽出処理を終了する。ここで、U
状態検索手段27及び故障伝搬経路影響線検索手段28
の機能を合わせて、論理状態が“U”で故障伝搬経路と
接続している信号線を1つだけ求めるように変形するこ
とも可能である。
【0094】本発明の一実施例による故障伝搬経路抽出
システムは、仮決定を行う信号線を検索する際に故障伝
搬経路と接続している信号線に限定して検索を行ってい
るので、故障伝搬経路と接続していない信号線に論理値
の仮決定を行うことがなくなることから仮決定の回数が
減少するため、故障伝搬経路を高速に抽出することがで
きる。
【0095】また、抽出された故障伝搬経路から故障出
力端子に故障を伝搬しうる経路に限定して出力するた
め、故障出力端子に故障を伝搬する可能性のない余分な
経路を出力することがなくなる。さらに、対象とする故
障は故障辞書法のように単一故障に限らず、存在する可
能性のある故障伝搬経路を全て求めることが可能であ
る。さらにまた、論理値の仮決定は独立に処理すること
ができるため、並列処理による効率の良い高速化が実現
可能である。
【0096】図3は本発明の一実施例による故障伝搬経
路抽出システムの動作を説明するための回路例を示す図
であり、図4は本発明の一実施例による故障伝搬経路抽
出システムの動作を説明するための決定木構造を示す図
である。これら図1〜図4と図11に示す従来例による
第1の含意操作手段23と図13に示す従来例の含意操
作と図14に示す従来例の動作とを参照して本発明の一
実施例による故障伝搬経路抽出システムの動作を、IS
CAS’85ベンチマーク回路C17を用いて詳細に説
明する。
【0097】ISCAS’85ベンチマーク回路C17
の出力端子の論理状態がline22=1,line2
3=1となる時の故障伝搬経路を抽出する。但し、各信
号線の正常論理値は予め論理シミュレーションによって
求めておく。また、図中及び説明中のline及びGa
teは夫々信号線の番号及びゲートの番号を表し、li
ne及びGate、またはl及びGで表示する。
【0098】例えば、番号10の信号線をline10
(l10)、line10を出力線として持つゲートを
Gate10(G10)と表記する。また、図中及び説
明中の論理値のカッコ内の数値はその信号線の正常論理
値を示している。
【0099】入力装置1によって、ISCAS’85ベ
ンチマーク回路C17の出力端子の論理状態としてli
ne22=1(1),line23=1(0)が入力さ
れると(図2ステップS1)、dlevelが“0”に
初期化され(図2ステップS2)、初期設定手段21及
びX状態設定手段22によって出力端子line22,
line23の論理状態が両者とも“1”に、出力端子
以外の信号線の状態が“X”に設定される(図2ステッ
プS3)。
【0100】第1の含意操作手段23においては第1の
含意操作を行う(図2ステップS4)。含意操作可能な
全てのゲートにおいて矛盾が生じない限り含意操作を行
い、推定可能な信号線の論理状態を推定する。ここで含
意される信号線はない。
【0101】ステップS4で新たに論理状態が決定する
信号線はなかったので、ステップS5で矛盾は生じな
い。Unknown線を検索するとline10,li
ne16,line19が検出される(図2ステップS
7)。ここで、故障伝搬経路、すなわちline23=
1(0)に故障を伝搬する可能性のある信号線は、li
ne16,line19であるので(図2ステップS
8)、line16=0と仮決定する。
【0102】ステップS4においてline16=0か
ら含意操作を行うと、Gate16における含意操作に
よって、line2=1,line11=1が推定され
る(図13ステップS73)。ステップS4において新
たに決定した論理状態line2=1,line11=
1は矛盾を生じない(図2ステップS5)。Unkno
wn線を検索すると、line3,line6が検出さ
れ(図2ステップS7)、両方とも故障伝搬経路lin
e23=1(0),line16=0(1),line
11=1(0)と接続しているのでline3を選択し
(図2ステップS8)、line3=0と仮決定する
(図2ステップS9)。ステップS4においてline
3=0から含意操作を行うと、Gate10においてl
ine10=1が推定され、このとき,矛盾は生じな
い。
【0103】ステップS4における第1の含意操作にお
いて矛盾は生じない(図2ステップS5)、また、Un
known線がなくなったため推定処理を終了し(図2
ステップS6)、推定した論理状態と正常論理値とを比
較して故障伝搬経路を抽出すると、line3=0
(1),line10=1(0),line11=1
(0),line16=0(1),line23=1
(0)が抽出される(図2ステップS10)。
【0104】しかしながら、line10は故障出力端
子に故障を伝搬しない。すなわち、line10=1と
いう故障があったとしてもline23=1(0)とい
う故障出力の直接の原因とはならない。そこで、故障出
力端子に故障を伝搬する可能性のある故障伝搬経路とし
てline3=0(1),line11=1(0),l
ine16=0(1),line23=1(0)を出力
する。仮決定を行ったline3=0をline3=1
と仮決定をやり直し(図2ステップS13,S14)、
処理を続ける。
【0105】以下、図4に示した決定木構造に示すよう
に、仮決定と含意操作及びバックトラックとを繰り返し
てline22=1,line23=1を満足するよう
な故障伝搬経路を求めることができる。
【0106】2箇所の信号線に対して、“0”及び
“1”の両方の仮決定を計4回行うことによって、出力
端子の論理状態を満足する3種類の故障伝搬経路を求め
ることができる。また、論理値の仮決定は独立に処理す
ることができるため、並列処理による効率の良い高速化
が実現可能である。例えば、図4において、line1
6=0及びline16=1の処理は独立に処理可能で
あるため、並列計算機による効率の良い高速処理が可能
である。
【0107】図5は本発明の他の実施例による故障伝搬
経路抽出システムの構成を示すブロック図であり、図6
は図5に示す第2の含意操作手段の構成を示すブロック
図である。これらの図において、本発明の他の実施例に
よる故障伝搬経路抽出システムはデータ処理装置6がデ
ータ処理装置2の第1の含意操作手段23の代わりに第
2の含意操作手段61を備え、論理矛盾判定手段24か
ら論理値比較手段30に至る処理フローを追加した以外
は図1に示す本発明の一実施例による故障伝搬経路抽出
システムと同様の構成となっており、同一構成要素には
同一符号を付してある。また、同一構成要素の動作は本
発明の一実施例と同様である。
【0108】第2の含意操作手段61は、図6に示すよ
うに、第1の含意操作手段23が有する含意操作手段2
31と、論理矛盾検出手段232と、第1の含意操作可
能ゲート検索手段233と、含意操作終了判定手段23
4との他に、含意スタート線設定手段611と、影響ゲ
ート検索手段612と、第2の含意操作可能ゲート検索
手段613と、入力方向含意操作手段614とを有して
いる。
【0109】含意スタート線設定手段611は論理値仮
決定手段29、あるいは初期設定手段21において論理
状態が決定した信号線を含意スタート線として設定す
る。影響ゲート検索手段612は含意スタート線の出力
側に接続している信号線、すなわち含意スタート線の論
理状態が決定したことによって影響を受けるゲートを検
索する。
【0110】第2の含意操作可能ゲート検索手段613
は論理回路構成記憶部41に記憶されている論理回路構
成及び論理状態記憶部43に記憶されている各信号線の
論理状態を参照し、含意操作手段231において論理状
態が決定した信号線に接続されたゲートを検索して含意
操作が可能なゲートを検索する。
【0111】入力方向含意操作手段614は第1の含意
操作可能ゲート検索手段233で検出されたゲートにお
いて、論理回路構成記憶部41に記憶されている論理回
路構成及び論理状態記憶部43に記憶されている各信号
線の論理状態を参照し、入力方向に含意操作を行う。
【0112】図7は本発明の他の実施例による故障伝搬
経路抽出システムの動作を示すフローチャートである。
これら図5〜図7を参照して本発明の他の実施例による
故障伝搬経路抽出システムの動作について説明する。
【0113】ここで、図7のステップS21〜S23,
S26〜S33は図2のステップS1〜S3,S6〜S
13と同様である。S21〜S23,S26〜S33で
示される初期設定手段21とX状態設定手段22と第1
の含意操作手段23と処理終了判定手段25とバックト
ラック手段26とU状態検索手段27と故障伝搬経路影
響線検索手段28と論理値仮決定手段29と論理値比較
手段30と故障出力端子接続関係線抽出手段31との動
作は本発明の一実施例の動作と同一のため、その動作説
明を省略する。
【0114】本発明の一実施例による故障伝搬経路抽出
システムでは各信号線の論理状態を推定する際に組合せ
回路を正常な回路として扱い、含意操作の際に論理矛盾
が生じた場合にその時の情報を破棄してバックトラック
処理によって仮決定をやり直している。
【0115】組合せ回路内部に故障が存在する場合には
必然的に含意操作の際に矛盾が生じるはずであるので、
入力方向の含意操作によって信号線の論理状態が推定さ
れた際にはその状態がその時までに決定している論理状
態との間で矛盾が生じるかを確かめ、もし矛盾が生じる
場合にはそれまでに求めた故障伝搬経路を出力するよう
にしている。
【0116】そこで、本発明の他の実施例による故障伝
搬経路抽出システムでは論理矛盾判定手段24(図7ス
テップS25)において矛盾が検出されなければ、論理
値比較手段30(図7ステップS30)において、正常
論理値と異なる状態を持つ信号線、すなわち故障伝搬経
路を抽出する。
【0117】さらに、故障出力端子接続関係線抽出手段
31において、経路と故障出力端子の物理的な接続関係
を調べることによって、故障伝搬経路の中から経路上に
故障が存在する時に故障出力端子に直接影響を与えるよ
うな故障伝搬経路を抽出し、出力装置5に出力する(図
7ステップS31)。
【0118】図8は図6に示す第2の含意操作手段61
による含意操作を示すフローチャートである。これら図
6及び図8を参照して第2の含意操作手段61による含
意操作の動作について説明する。
【0119】含意スタート線設定手段611(図8ステ
ップS41)において含意操作をスタートする信号線を
設定する。論理値仮決定手段29、あるいは初期設定手
段21において設定した故障出力線を含意スタート線と
して設定する。影響ゲート検索手段612(図8ステッ
プS42)において、含意スタート線の出力側に接続し
ているゲート、すなわち含意スタート線の論理状態が決
定したことによって影響を受けるゲートを検索する。
【0120】含意操作手段231(図8ステップS4
3)において、ステップS42で検出されたゲートにて
含意操作によって入出力線の論理状態の推定を行う。推
定された論理状態はその時点の仮決定レベルと共に記録
される。一例として、2入力ナンド(NAND)ゲート
の場合の含意操作例を図14に示す。
【0121】論理矛盾検出手段232(図8ステップS
44)において、新たに決定した論理状態に対して矛盾
が生じているかを検出する。矛盾を検出した場合には含
意スタート線の論理状態が矛盾を生じさせる原因である
ので、含意スタート線を設定した時点まで各信号線の論
理状態を戻す。そして、含意スタート線の論理状態を反
転させてから(図8ステップS45)、ステップS48
の処理に移る。
【0122】ステップS44において矛盾が検出されな
かった場合には第2の含意操作可能ゲート検索手段61
3(図8ステップS46)においてステップS43で論
理状態が決定した信号線の影響を受けるゲートを検索す
る。ステップS46において影響を受けるゲートが検出
された場合には、検出されたゲートの含意操作をするた
めに含意操作手段231の処理(図8ステップS43)
に戻る。
【0123】ステップS46において影響を受けるゲー
トが検出されなかった場合には、第1の含意操作可能ゲ
ート検索手段233(図8ステップS48)においてそ
の他の含意操作可能なゲートを検索する。ここで検出さ
れるゲートは含意スタート線の入力側に接続しているゲ
ートである。
【0124】ステップS44で矛盾が検出されることな
くステップS48に処理が移った場合には、含意スター
ト線の論理状態が出力側の論理状態を満足し、この時点
までに求めた論理状態が回路の出力論理状態を満足して
いることを意味する。
【0125】続いて、含意操作終了判定手段234にお
いて含意操作が全て終了したかを判定する。ステップS
48においてゲートが検出された場合はステップS49
において含意操作が未だ終了していないと判定し、入力
方向含意操作手段614において、検出されたゲートの
入力方向に含意操作を行う(図8ステップS50)。こ
こで、新たに論理状態が決定した信号線を含意スタート
線としてステップS41に戻る。
【0126】ステップS48においてゲートが検出され
ない場合には、ステップS49において含意操作が終了
したと判定して第1の含意操作を終了する。ここで、論
理矛盾検出手段232(図8ステップS44)におい
て、矛盾を検出した場合には含意スタート線を設定した
時点まで各信号線の論理状態を戻し、含意スタート線の
論理状態を反転させてから処理を継続しているが、反転
させなくても故障伝搬経路の抽出は可能である。
【0127】本発明の他の実施例による故障伝搬経路抽
出システムでは、含意操作によって推定された論理状態
がその時点までに推定された論理状態との間で矛盾が生
じるかを確認しながら含意操作を進めるため、論理矛盾
が生じた時点までに得られる故障伝搬経路は故障出力端
子に故障を伝搬しうる経路である。よって、組合せ回路
内部の故障に起因する故障伝搬経路を抽出することがで
きる。
【0128】さて、特開平8−94714号公報には故
障出力端子から故障伝搬経路を入力方向に辿って組合せ
回路内部の故障箇所を推定する方式が開示されている。
この方式では故障状態の出力線を持つゲートの入力線に
対して故障を仮定してその故障が出力端子の論理状態を
満足した時、仮定した故障が存在しうると判断すること
で組合せ回路内部の故障箇所を推定する。
【0129】その結果、故障のみを辿ることによって故
障箇所推定の高速化が実現されているが、論理状態が正
常な信号線に対しては全く含意操作を行なわないため、
再収斂回路を含む組合せ回路に対しては適用することが
できない。
【0130】これに対し、本発明の他の実施例による故
障伝搬経路抽出システムでは、推定された信号線の論理
状態にかかわらず、その時点までに推定されている各信
号線の論理状態との間で矛盾が生じるかどうかを確認し
ながら処理を進めているため、再収斂回路を含む回路に
対しても有効である。
【0131】これら図3〜図8と図11に示す従来例に
よる第1の含意操作手段23と図13に示す従来例の含
意操作と図14に示す従来例の動作とを参照して本発明
の一実施例による故障伝搬経路抽出システムの動作を、
ISCAS’85ベンチマーク回路C17を用いて詳細
に説明する。
【0132】ISCAS’85ベンチマーク回路C17
の出力端子の論理状態がline22=1,line2
3=1となる時の故障伝搬経路を抽出する。但し、各信
号線の正常論理値は予め論理シミュレーションによって
求めておく。
【0133】入力装置1によって、ISCAS’85ベ
ンチマーク回路C17の出力端子の論理状態がline
22=1(1),line23=1(0)と入力される
と(図7ステップS21)、dlevelが“0”に初
期化され(図7ステップS22)、初期設定手段21及
びX状態設定手段22によって出力端子line22,
line23の論理状態が両者とも“1”に、出力端子
以外の信号線の状態が“X”に夫々設定される(図7ス
テップS23)。
【0134】第2の含意操作手段61において、第2の
含意操作を行う(図7ステップS24)。含意スタート
線設定手段611において故障出力端子であるline
23を含意スタート線として設定する(図8ステップS
41)。line23は出力端子であるため、影響を受
ける出力側のゲートは検出されない(図8ステップS4
2)。また、入力側ゲートとしてGate23が検出さ
れるが(図8ステップS48)、Gate23の入力線
の論理状態は含意されないので含意操作を終了する(図
8ステップS49)。
【0135】ステップS24で新たに論理状態が決定す
る信号線はなかったので、ステップS25で矛盾は生じ
ない。Unknown線を検索するとline10,l
ine16,line19が検出されるが(図7ステッ
プS27)、ここで故障伝搬経路、すなわちline2
3=1(0)に故障を伝搬する可能性のある信号線は、
line16,line19であるので(図7ステップ
S28)、line16=0と仮決定する。
【0136】line16を含意スタート線に設定する
と(図8ステップS41)、影響を受ける出力側のゲー
トはGate22であるので(図8ステップS42)、
Gate22において含意操作を行う(図8ステップS
43)。ここでは、矛盾が検出されず(図8ステップS
44)、新たに論理状態が決定する信号線がなかったの
で、含意操作によって影響を受けるゲートは検出されな
い(図8ステップS47)。
【0137】含意スタート線(line16)の入力側
に接続されているGate16が検出され(図8ステッ
プS49)、ここで入力方向に含意操作を行い、lin
e2=1,line11=1が推定される(図8ステッ
プS50)。含意スタート線をline2,line1
1として(図8ステップS41)、第2の含意操作を続
ける。line2が影響を与えるゲートは検出されない
が、line11が影響を与えるゲートとしてGate
19が検出される(図8ステップS42)。Gate1
9における含意操作で新たに論理状態が決定される信号
線はなく、矛盾も生じない(図8ステップS43,S4
4)。
【0138】含意スタート線の入力側のゲートを検索す
るとGate11が検出されるが、Gate11の入力
線の論理状態は含意されないので含意操作を終了する
(図8ステップS49)。ステップS24において新た
に決定した論理状態line2=1,line11=1
は矛盾を生じない(図7ステップS25)。Unkno
wn線を検索するとline3,line6が検出され
(図7ステップS27)、両方とも故障伝搬経路lin
e23=1(0),line16=0(1),line
11=1(0)と接続しているのでline3を選択し
て(図7ステップS28)、line3=0と仮決定す
る(図7ステップS29)。
【0139】line3を含意スタート線に設定すると
(図8ステップS41)、影響を受ける出力側のゲート
はGate10であるので(図8ステップS42)、G
ate10において含意操作を行う(図8ステップS4
3)。ここで、矛盾は生じず、line10=1が推定
され、その影響を受けるゲートとしてGate22が検
出される(図8ステップS43〜S47)。Gate2
2において含意操作を行うが新たに論理状態が決定され
る信号線はなく、矛盾も生じない(図8ステップS4
3,S44)。
【0140】ステップS24における第2の含意操作に
おいて矛盾は生じない(図7ステップS25)。また、
Unknown線がなくなったため推定処理を終了し
(図7ステップS26)、推定した論理状態と正常論理
値とを比較して故障伝搬経路を抽出すると、line3
=0(1),line10=1(0),line11=
1(0),line16=0(1),line23=1
(0)が抽出される(図7ステップS30)。
【0141】しかしながら、line10は故障出力端
子に故障を伝搬する可能性がない。すなわち、line
10=1という故障があったとしても、line23=
1(0)という故障出力の直接の原因とはならないた
め、故障出力端子に故障を伝搬する可能性のある故障伝
搬経路としてline3=0(1),line11=1
(0),line16=0(1),line23=1
(0)を出力する。仮決定を行ったline3=0をl
ine3=1として仮決定をやり直し(図7ステップS
33,S34)、処理を続ける。
【0142】以下、図4に示した決定木構造に示すよう
に、仮決定と含意操作及びバックトラックとを繰り返す
ことで、line22=1,line23=1を満足す
るような故障伝搬経路を求めることができる。
【0143】2箇所の信号線に対して、“0”及び
“1”の両方の仮決定を計4回行うことによって、出力
端子の論理状態を満足する3種類の故障伝搬経路を求め
ることができる。尚、図4の中で四角枠で示した各信号
線の論理状態はline1,line2,line3,
line6,line7,line10,line1
1,line16,line19,line22,li
ne23の順番で示している。また、論理状態に下線を
記している状態は正常論理値と異なる故障伝搬経路を示
している。
【0144】この時、“X”状態の信号線は“0”及び
“1”のどちらの状態でも良いことを表しているので、
“X”状態の信号線も故障伝搬経路として扱ってよい。
この実施例では処理途中に矛盾が生じることはなかった
が、例えばline3を含意スタート線に設定して、l
ine10=1が推定された際にその影響を受けるゲー
トとしてGate22が検出されるが、ここで矛盾が生
じた際には含意スタート線すなわちline3を設定し
た時点まで各信号線の論理状態を戻すため、line1
0=Xとし、含意スタート線の論理状態を反転する(l
ine3=1)。
【0145】図9は本発明の別の実施例による故障伝搬
経路抽出システムの構成を示すブロック図である。図に
おいて、本発明の別の実施例による故障伝搬経路抽出シ
ステムは故障伝搬経路推定プログラムを記録した記録媒
体7を備えた以外は図1に示す本発明の一実施例による
故障伝搬経路抽出システムまたは図5に示す本発明の他
の実施例による故障伝搬経路抽出システムと同様の構成
となっており、同一構成要素には同一符号を付してあ
る。
【0146】この記録媒体7には故障伝搬経路推定プロ
グラムが予め格納されており、磁気ディスク記憶媒体や
半導体メモリ、及びその他の記録媒体から実現される。
故障伝搬経路推定プログラムは記録媒体7からデータ処
理装置8に読込まれ、データ処理装置8の動作を制御す
る。データ処理装置8は故障伝搬経路推定プログラムの
制御によって以下の処理、すなわち本発明の一実施例に
よる故障伝搬経路抽出システムのデータ処理装置2によ
る処理または本発明の他の実施例による故障伝搬経路抽
出システムのデータ処理装置6による処理と同一の処理
を実行する。
【0147】入力装置1から組合せ回路の入出力端子の
論理状態が与えられると、論理回路構成記憶部41に記
憶されている回路構成を参照し、未推定の信号線の論理
状態を“X”とおく。仮決定状態記憶部42及び論理状
態記憶部43を参照して含意操作と仮決定とを繰り返す
ことによって、全ての信号線の論理状態を推定する。
【0148】全ての信号線の論理状態を推定した場合に
は、論理状態記憶部に記憶されている各信号線の論理状
態と正常論理値とを比較することによって、故障伝搬経
路を抽出し、さらに故障出力端子に故障を伝搬する可能
性のある故障伝搬経路のみを出力装置5に表示させる。
【0149】このように、論理状態が“U”である仮決
定の対象とする信号線を検索する際に、故障伝搬経路影
響線検索手段28で故障伝搬経路に接続している信号線
を検索し、故障出力端子接続関係線抽出手段31が故障
伝搬経路影響線検索手段28で抽出された故障伝搬経路
から経路と故障出力端子との物理的な接続関係を調べる
ことで故障出力端子に故障を伝搬する可能性のある信号
線を抽出することによって、故障伝搬経路と接続してい
ない信号線に論理値の仮決定を行うことがなくなるの
で、仮決定の回数、つまりバックトラックの回数が減
り、故障伝搬経路抽出の計算速度を向上させることがで
きる。
【0150】この場合、故障伝搬経路出力時に抽出され
た故障伝搬経路から故障出力端子に故障を伝搬しうる経
路に限定して出力するので、故障出力端子に故障を伝搬
する可能性のない余分な経路を出力することがなくな
り、出力データ量を少なくすることができる。
【0151】また、組合せ回路内部の故障に起因する故
障伝搬経路を抽出するために、第2の含意操作手段61
が含意操作によって推定された論理状態がその時点まで
に推定された論理状態との間で矛盾が生じるかを確認し
ながら含意操作を進め、含意操作中に矛盾が検出された
時のデータを保存することによって、論理矛盾が生じた
時点までに得られる故障伝搬経路が既にその経路上に故
障が存在したと仮定した時に故障出力端子に故障を伝搬
しうる経路とすることができるので、組合せ回路内部の
故障に起因する故障伝搬経路を抽出することができる。
【0152】これによって、高速な故障伝搬経路抽出ア
ルゴリズム、あるいは故障出力に故障を伝搬する可能性
のある故障伝搬経路のみを出力する逆論理展開アルゴリ
ズムを得ることができ、組合せ回路内部の故障に起因す
る故障伝搬経路を抽出することができる。
【0153】この場合、原理的には物理的解析手段を用
いずに故障伝搬経路を推定することが可能であり、今後
の微細化及び配線の多層化が進んだLSIに対しても効
果が期待できる。また、テストパターンの生成方式を利
用することも可能である。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように本発明の故障伝搬経
路抽出システムによれば、含意操作と仮決定とを繰り返
して全ての信号線の論理状態を推定するバックトラック
方式を用いて、組合せ論理回路の出力端子の論理状態か
ら入力端子の論理状態を推定する逆論理展開方式で故障
伝搬経路を抽出する故障伝搬経路抽出システムにおい
て、論理状態の仮決定の対象とする信号線を故障伝搬経
路と接続している信号線を検索し、故障伝搬経路影響線
検索手段の検索結果を基に前記故障伝搬経路から故障出
力端子に故障を伝搬する可能性のある信号線を抽出する
ことによって、高速な故障伝搬経路抽出アルゴリズム及
び故障出力に故障を伝搬する可能性のある故障伝搬経路
のみを出力する逆論理展開アルゴリズムを得ることがで
きるという効果がある。
【0155】また、本発明の他の故障伝搬経路抽出シス
テムによれば、含意操作により推定された論理状態がそ
の時点までに推定された論理状態との間で矛盾が生じる
かを確認しながら含意操作を進めることによって、組合
せ回路内部の故障に起因する故障伝搬経路を抽出するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による故障伝搬経路抽出シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による故障伝搬経路抽出シス
テムの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例による故障伝搬経路抽出シス
テムの動作を説明するための回路例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例による故障伝搬経路抽出シス
テムの動作を説明するための決定木構造を示す図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例による故障伝搬経路抽出シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す第2の含意操作手段の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】本発明の他の実施例による故障伝搬経路抽出シ
ステムの動作を示すフローチャートである。
【図8】図6に示す第2の含意操作手段による含意操作
を示すフローチャートである。
【図9】本発明の別の実施例による故障伝搬経路抽出シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図10】従来例による故障伝搬経路抽出システムの構
成を示すブロック図である。
【図11】図10に示す第1の含意操作手段の構成を示
すブロック図である。
【図12】従来例による故障伝搬経路抽出システムの動
作を示すフローチャートである。
【図13】図11に示す第1の含意操作手段による含意
操作を示すフローチャートである。
【図14】従来例による故障伝搬経路抽出システムの動
作を説明するための回路例を示す図である。
【図15】従来例による故障伝搬経路抽出システムの動
作を説明するための決定木構造を示す図である。
【符号の説明】
1 入力装置 2,6,8 データ処理装置 4 記憶装置 5 出力装置 21 初期設定手段 22 X(Don’t Care)状態設定手段 23 第1の含意操作手段 24 論理矛盾判定手段 25 処理終了判定手段 26 バックトラック手段 27 U(Unknown)状態検索手段 28 故障伝搬経路影響線検索手段 29 論理値仮決定手段 30 論理値比較手段 31 故障出力端子接続関係線抽出手段 41 論理回路構成記憶部 42 仮決定状態記憶部 43 論理状態記憶部 61 第2の含意操作手段 231 含意操作手段 232 論理矛盾検出手段 233 第1の含意操作可能ゲート検索手段 234 含意操作終了判定手段 611 含意スタート線設定手段 612 影響ゲート検索手段 613 第2の含意操作可能ゲート検索手段 614 入力方向含意操作手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既推定のゲートの入出力線の論理状態か
    ら未推定のゲートの入出力線の論理状態を推定する含意
    操作と論理状態の仮決定とを繰り返して全ての信号線の
    論理状態を推定するバックトラック方式を用いて、組合
    せ論理回路の出力端子の論理状態から入力端子の論理状
    態を推定する逆論理展開方式で故障伝搬経路を抽出する
    故障伝搬経路抽出システムであって、 前記故障伝搬経路と接続している信号線を前記論理状態
    の仮決定の対象とする信号線として検索する故障伝搬経
    路影響線検索手段と、 前記故障伝搬経路影響線検索手段の検索結果を基に前記
    故障伝搬経路から故障出力端子に故障を伝搬する可能性
    のある信号線を抽出する故障出力端子接続関係線抽出手
    段とを有することを特徴とする故障伝搬経路抽出システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記故障伝搬経路影響線検索手段は、前
    記論理状態が不定でありかつ仮決定の対象とする信号線
    を検索する際に前記故障伝搬経路に接続している信号線
    を検索するよう構成したことを特徴とする請求項1記載
    の故障伝搬経路抽出システム。
  3. 【請求項3】 前記故障出力端子接続関係線抽出手段
    は、抽出した故障伝搬経路から経路と故障出力端子との
    物理的な接続関係を調べることで前記故障出力端子に故
    障を伝搬する可能性のある信号線を抽出するよう構成し
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の故障
    伝搬経路抽出システム。
  4. 【請求項4】 前記含意操作により推定された論理状態
    がその時点までに推定された論理状態との間で矛盾が生
    じるかを確認しながら前記含意操作を進める含意操作手
    段を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れか記載の故障伝搬経路抽出システム。
  5. 【請求項5】 既推定のゲートの入出力線の論理状態か
    ら未推定のゲートの入出力線の論理状態を推定する含意
    操作と論理状態の仮決定とを繰り返して全ての信号線の
    論理状態を推定するバックトラック方式を用いて、組合
    せ論理回路の出力端子の論理状態から入力端子の論理状
    態を推定する逆論理展開方式で故障伝搬経路を抽出する
    故障伝搬経路抽出方法であって、前記故障伝搬経路と接
    続している信号線を前記論理状態の仮決定の対象とする
    信号線として検索するステップと、前記故障伝搬経路影
    響線検索手段の検索結果を基に前記故障伝搬経路から故
    障出力端子に故障を伝搬する可能性のある信号線を抽出
    するステップとを有することを特徴とする故障伝搬経路
    抽出方法。
  6. 【請求項6】 前記故障伝搬経路と接続している信号線
    を検索するステップは、前記論理状態が不定でありかつ
    仮決定の対象とする信号線を検索する際に前記故障伝搬
    経路に接続している信号線を検索するようにしたことを
    特徴とする請求項5記載の故障伝搬経路抽出方法。
  7. 【請求項7】 前記故障伝搬経路から故障出力端子に故
    障を伝搬する可能性のある信号線を抽出するステップ
    は、抽出した故障伝搬経路から経路と故障出力端子との
    物理的な接続関係を調べることで前記故障出力端子に故
    障を伝搬する可能性のある信号線を抽出するようにした
    ことを特徴とする請求項5または請求項6記載の故障伝
    搬経路抽出方法。
  8. 【請求項8】 前記含意操作により推定された論理状態
    がその時点までに推定された論理状態との間で矛盾が生
    じるかを確認しながら前記含意操作を進めるステップを
    含むことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか
    記載の故障伝搬経路抽出方法。
  9. 【請求項9】 既推定のゲートの入出力線の論理状態か
    ら未推定のゲートの入出力線の論理状態を推定する含意
    操作と論理状態の仮決定とを繰り返して全ての信号線の
    論理状態を推定するバックトラック方式を用いて、組合
    せ論理回路の出力端子の論理状態から入力端子の論理状
    態を推定する逆論理展開方式で故障伝搬経路を抽出する
    故障伝搬経路抽出制御プログラムを記録した記録媒体で
    あって、前記故障伝搬経路抽出制御プログラムは前記故
    障伝搬経路の抽出を制御する制御手段に、前記故障伝搬
    経路と接続している信号線を前記論理状態の仮決定の対
    象とする信号線として検索させ、前記故障伝搬経路影響
    線検索手段の検索結果を基に前記故障伝搬経路から故障
    出力端子に故障を伝搬する可能性のある信号線を抽出さ
    せることを特徴とする故障伝搬経路抽出制御プログラム
    を記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記故障伝搬経路抽出制御プログラム
    は前記制御手段に、前記論理状態が不定でありかつ仮決
    定の対象とする信号線を検索する際に前記故障伝搬経路
    に接続している信号線を検索させることを特徴とする請
    求項9記載の故障伝搬経路抽出制御プログラムを記録し
    た記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記故障伝搬経路抽出制御プログラム
    は前記制御手段に、前記故障伝搬経路から故障出力端子
    に故障を伝搬する可能性のある信号線を抽出する際に、
    抽出した故障伝搬経路から経路と故障出力端子との物理
    的な接続関係を調べることで前記故障出力端子に故障を
    伝搬する可能性のある信号線を抽出させることを特徴と
    する請求項9または請求項10記載の故障伝搬経路抽出
    制御プログラムを記録した記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記故障伝搬経路抽出制御プログラム
    は前記制御手段に、前記含意操作により推定された論理
    状態がその時点までに推定された論理状態との間で矛盾
    が生じるかを確認しながら前記含意操作を進めさせるこ
    とを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか記載の
    故障伝搬経路抽出制御プログラムを記録した記録媒体。
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