JPH11153468A - 作業車の警報装置 - Google Patents
作業車の警報装置Info
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- JPH11153468A JPH11153468A JP9321839A JP32183997A JPH11153468A JP H11153468 A JPH11153468 A JP H11153468A JP 9321839 A JP9321839 A JP 9321839A JP 32183997 A JP32183997 A JP 32183997A JP H11153468 A JPH11153468 A JP H11153468A
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Abstract
燃料の動揺を極力抑制させた状態において補給作業を行
いながら、その補給作業時に燃料を入れ過ぎてタンク1
6から燃料が溢れる等の不具合を適切に回避させる。 【解決手段】 回転数センサS3にてエンジンの停止が
検出された状態で、燃料タンク16への燃料補給中であ
ることが判別され、さらにその燃料補給中が判別された
状態で燃料タンク16内の燃料が満量状態になったこと
が判別されると、タンク内の燃料が満量状態であること
が警報ブザー8による音や表示部1による警報表示によ
って警報される。
Description
料タンクへの燃料補給作業に係わる作業車の警報装置に
関する。
は、燃料タンクに軽油等の燃料を補給するときには、通
常、燃料タンク内の燃料の残量状態が指示針式の燃料計
や液晶表示器等に表示されるので、従来では、作業員は
その残量表示を見ながらタンク内への燃料補給を行って
いた。
では、燃料タンク内に燃料を多く入れようとする場合
に、作業員は給油口からタンク内部を見ながら作業する
ことになるが、タンク内部は暗くて見にくいので、タン
ク内が燃料で満量状態になったかどうかの判断は容易で
なく、タンク内が満量状態になったにもかかわらず、そ
れに気がつかずに、さらに補給を続けて燃料がタンクか
ら外部に溢れる等の不具合が生じるおそれがあった。
又、エンジンが作動している状態で燃料補給を行うと、
エンジン等からの振動の影響でタンク内の燃料が動揺し
て液面レベルが変動し、タンク内の燃料が満量状態か否
かを適正に判断できないおそれもあった。
あって、その目的は、上記従来技術の欠点を解消すべ
く、エンジンを停止させて燃料タンク内での燃料の動揺
を極力抑制させた状態において補給作業を行いながら、
その補給作業時に燃料を入れ過ぎてタンクから燃料が溢
れる等の不具合を適切に回避させることにある。
の停止が検出された状態で燃料タンクへの燃料補給中で
あることが判別され、さらにその燃料補給中が判別され
た状態で燃料タンク内の燃料が満量状態になったことが
判別されると、燃料タンク内の燃料が満量状態であるこ
とが警報される。
内での燃料の動揺が極力抑制された状態において、燃料
タンクへの燃料補給中を判別し、さらに、燃料タンク内
の燃料が満量状態になったことを判別するので、エンジ
ンが作動している状態で燃料補給を行う場合に、エンジ
ン等からの振動の影響でタンク内の燃料が動揺して液面
レベルが変動し、タンク内の燃料が満量状態か否かを適
正に判別できないおそれを回避させながら、燃料補給中
にタンク内の燃料が満量状態になると、作業員に対して
警報されるので、従来のように、作業員が満量状態にな
ったことに気がつかずに補給を続けて燃料がタンクから
外部に溢れる等の不具合を適切に回避させることができ
る。
ンが作動状態から停止状態に変化した後、設定時間が経
過するまでは、前記燃料補給中の判別及び満量状態の判
別に基づく満量警報作動が実行されず、エンジン停止
後、上記設定時間が経過した後に上記満量警報作動が実
行される。
の増大等のためにエンジンが停止して走行停止したよう
な場合には、そのエンジン停止から設定時間(例えば2
0秒程度)が経過するまでは満量警報作動を実行しない
ので、エンジン停止直後の燃料タンク内の燃料が動揺し
て安定していない状態で燃料補給中の判別及び満量状態
の判別を行うと、その判別動作が適正に行われず、誤っ
て満量警報がなされるおそれがあるのに比べて、エンジ
ン停止後しばらく時間を置いて燃料タンク内の燃料の動
揺がおさまった状態で上記判別動作を適正に行うことが
でき、もって、請求項1の好適な手段が得られる。
燃料タンク内の燃料の残量が検出され、その検出される
燃料残量の増加状態に基づいて燃料タンクへの燃料補給
中であるか否かが判別される。
えた蓋の開閉を検出して燃料タンクへの燃料補給中であ
るか否かを判別するものには、作業員が燃料補給の目的
以外で蓋を開けたときにも燃料補給中と判別されるのに
比べて、燃料タンク内の燃料残量検出手段の情報を用い
て燃料タンクへの燃料補給中か否かを的確に判別するこ
とができ、もって、請求項1又は2の好適な手段が得ら
れる。
項において、駆動電源から車体各部への電力供給をオフ
するオフ状態と、駆動電源から車体各部への電力供給を
オンするオン状態とに切換操作自在なメインスイッチが
オン状態に切り換えられているときは、前記満量警報作
動が実行されるが、上記メインスイッチがオフ状態に切
り換えられているときは、前記満量警報作動は実行され
ない。
たメインスイッチをオン状態に切り換えて、作業車の車
体各部に電力を供給して各部を確実に動作させながら、
燃料タンクへの燃料補給中において前記満量警報作動を
的確に行うことができ、もって、請求項1〜3のいずれ
か1項の好適な手段が得られる。
スイッチがオン状態からオフ状態に切り換えられると、
前記満量警報作動が停止される。
て燃料補給しているときに満量警報されると、メインス
イッチをオフすれば満量警報作動が停止するので、例え
ば満量警報停止用の専用スイッチ等を設けるのに比べて
装置構成を簡素化しながら、同時に、作業員が満量警報
を確認してメインスイッチをオフし、再びメインスイッ
チをオンしたときに、不要な満量警報がなされるのを適
切に回避させることができ、もって、請求項4の好適な
手段が得られる。
項において、駆動電源から車体各部への電力供給をオフ
するオフ状態と、駆動電源から車体各部への電力供給を
オンするオン状態とに切換操作自在なメインスイッチが
オフ状態に切り換えられているときにおいても、満量警
報手段と警報制御手段とに駆動電源からの電力が供給さ
れて、燃料タンクへの燃料補給中であることが判別さ
れ、さらにその燃料補給中が判別された状態で燃料タン
ク内の燃料が満量状態になったことが判別されると、燃
料タンク内の燃料が満量状態であることが警報される。
構成されたメインスイッチをオン状態に切り換えるのを
忘れて、メインスイッチがオフ状態のままで、燃料タン
クへ燃料補給するような場合においても、燃料補給中と
満量状態の判別を行って作業員に満量状態を適切に警報
することができ、もって、請求項1〜3のいずれか1項
の好適な手段が得られる。
項において、前記メインスイッチがエンジンを始動させ
るエンジン始動状態に切り換えられたときに前記満量警
報作動が停止され、また、エンジンの始動が検出された
ときに前記満量警報作動が停止される。
内の燃料の満量状態を確認してから、エンジンを始動さ
せると満量警報作動が停止するので、例えば満量警報停
止用の専用スイッチ等を設けるのに比べて装置構成を簡
素化しながら、同時に、エンジンの始動後において不要
な満量警報がなされるのを適切に回避させることがで
き、もって、請求項4〜6のいずれか1項の好適な手段
が得られる。
項において、残量検出手段が満量検出値を検出している
時間が設定時間以上継続すると、燃料タンク内の燃料が
満量状態になったことが判別される。
て、燃料タンク内の燃料が満量状態になったか否かを的
確に判別することができ、もって、請求項3〜4のいず
れか1項の好適な手段が得られる。
項において、燃料タンク内の燃料残量の検出情報に基づ
いて燃料タンク内の燃料残量が表示されるとともに、そ
の燃料残量の表示において、燃料タンク内の燃料が満量
状態であることを表す満量情報が表示される。
よって、作業員がタンク内の燃料の量が満量状態に近い
か否か等を判断して、補給作業を一層適切に行うことが
できながら、その燃料残量の表示を見ながら補給作業を
している作業員に対して、同じ残量表示において満量状
態であることを警報して知らせることができ、もって請
求項3〜8のいずれか1項の好適な手段が得られる。
1項において、満量状態が判別されると、音によって満
量状態であることが警報される。
って満量状態が知らされるので、作業員の視線等の状態
にかかわらず、的確に満量状態であることを判断するこ
とができ、もって、請求項1〜9のいずれか1項の好適
な手段が得られる。
コンバインに適用した場合の実施の形態について図面に
基づいて説明する。図1に示すように、コンバインに
は、左右一対のクローラ走行装置11を備えた車体Vの
前部に、刈取部12が設けられ、その後方に、操縦部1
3と、刈取部12にて刈り取られた穀稈を脱穀処理する
脱穀部14と、脱穀部14から供給される穀粒を貯溜す
るグレンタンク15等が搭載されている。操縦部13の
運転座席の下方側にエンジンEが備えられ、そのエンジ
ンEに対する燃料タンク16が操縦部13の床面下側に
備えられて、給油口16aから軽油等の燃料を給油する
ようになっている。尚、刈取部12には、穀稈が触れる
とオン作動して刈取作業中であることを検出する株元セ
ンサS1が設けられている。
に、作業員に知らせるべき各種の稼働情報を表示するた
めの表示パネルCが設置され、その表示面は、ドットマ
トリックス式のグラフィックディスプレイに構成した液
晶表示部1と、充電ランプ2、予熱ランプ3、オイルラ
ンプ4、注意ランプ5及び左右のウインカーランプ6等
を備えている。液晶表示部1には、アワーメータ(稼働
時間)、エンジン回転数及びエンジン負荷等の稼働情報
が表示される(図4参照)。尚、オイルランプ4はオイ
ルスイッチがオンすると点灯し、充電ランプ2は充電ス
イッチがオンすると点灯し、左右の各ウインカーランプ
6は左右のウインカーランプスイッチが夫々オンすると
点灯する。
の操向を司るステアリングレバーや、エンジンEから脱
穀部14への動力伝達を入り切りする脱穀クラッチを操
作する脱穀レバーや、エンジンEから刈取部12への動
力伝達を入り切りする刈取クラッチを操作する刈取レバ
ー等が備えられている。又、操縦部13には、エンジン
Eの回転数を変更調節するためのアクセルレバーが備え
られ、通常は、アクセルレバーを始動位置に調節してか
ら、後述のキースイッチMWをエンジン始動位置に切り
換えてエンジンEを始動させた後、前記液晶表示部1に
表示されるエンジン回転数の表示を見ながら、作業用の
定格回転数(例えば2900rpm)になるようにアク
セルレバーを出力増加側に操作する。
を利用して構成したメータ用コントローラ7が内蔵さ
れ、図3に示すように、このメータ用コントローラ7
に、前記株元センサS1と、前記脱穀クラッチの入り切
り状態を検出する脱穀スイッチS4と、燃料タンク16
内の燃料の残量を検出する残量検出手段としてのフロー
ト式の燃料センサS2と、エンジンEの出力回転数を検
出する回転数センサS3の各検出情報が入力されてい
る。ここで、エンジンEが回転して、例えば回転数が5
00rpmを越えていればエンジンEが作動していると
判断されるので、上記回転数センサS3によって、エン
ジンEが作動しているか否かを検出するエンジン作動状
態検出手段が構成される。一方、メータ用コントローラ
7からは、前記液晶表示部1と警報ブザー8とに対する
駆動信号が出力されている。
にて構成される駆動電源から車体各部への電力供給をオ
フするオフ状態と、車体各部への電力供給をオンするオ
ン状態と、前記エンジンEを始動させるエンジン始動状
態とに切換操作自在なメインスイッチとしてのキースイ
ッチMWが設けられ、その切換情報がメータ用コントロ
ーラ7に入力されている。又、クローラ走行装置11に
対するミッション部に、車速を検出する車速センサS5
と、走行中立状態を検出する中立スイッチS6と、後進
走行状態を検出する後進スイッチS7とが設けられ、そ
の各検出情報もメータ用コントローラ7に入力されてい
る。
面高さの変化によって上下するフロート17と、フロー
ト17を先端側で保持すると共に基端側がタンク上壁部
によって横軸芯周りに回動自在に枢支されたアーム17
a(但し、上側の回動範囲はストッパー19に当たる位
置で制限される)と、そのアーム17aの回動角を検出
するポテンショメータ18とを備え、そのポテンショメ
ータ18の検出情報であるフロート17の上下位置つま
り液面高さによって、タンク内の燃料の残量が検出され
るように構成されている。
7と液晶表示部1とを利用して、前記燃料センサS2の
情報に基づいて燃料タンク16内の燃料残量を表示する
残量表示手段102が構成されている。具体的には、図
4に示すように、液晶表示部1の画面左端部に、点灯状
態と消灯状態とに切換自在な表示用のセグメントseg
が横一列状に複数個並置されている。ここで、セグメン
トsegの個数は、通常は4個であるが、後述のように
燃料補給中が判別された場合には、図4(ロ)(ハ)の
ように、横方向に拡大する状態で8個に増える。そし
て、横一列状のセグメントsegの左端側が燃料残量減
少側に、右端側が燃料残量満量側にそれぞれ対応し、燃
料残量が多いほど、左端側から右端側に向けて点灯する
セグメントの数が多くなる。
ことを警報する満量警報手段101が設けられ、この満
量警報手段101は、音によって満量状態であることを
警報するとともに、前記残量表示手段102による燃料
残量の表示において、満量状態であることを表す満量情
報を表示するように構成されている。具体的には、前記
警報ブザー8を例えば5回断続作動させ、図4(ハ)に
示すように、液晶表示部1の画面に、“燃料満タン”の
メッセージを満量情報として表示する。
前記回転数センサS3にてエンジンEの停止が検出され
た状態で燃料タンク16への燃料補給中であるか否かを
判別し、かつ、その燃料補給中を判別した状態で燃料タ
ンク16内の燃料が満量状態になったことを判別するに
伴って前記満量警報手段101を作動させる満量警報作
動を実行する警報制御手段100が構成されている。
燃料センサS2にて検出される燃料残量の増加状態に基
づいて燃料タンク16への燃料補給中(給油中)である
か否かを判別し、又、前記燃料センサS2が満量検出値
を検出している時間が設定時間以上継続したときに、燃
料タンク16内の燃料が満量状態(満タン)になったこ
とを判別するように構成されている。
数センサS3にて前記エンジンEが作動状態から停止状
態に変化したことが検出された場合には、そのエンジン
停止後、設定時間(例えば20秒程度)が経過した後に
のみ前記満量警報作動を実行可能に構成されている。こ
れにより、コンバインの走行中に例えば排ワラ詰まり等
のためにエンジンEが非常停止したときには、停止直後
はタンク16内の燃料の液面状態が安定していないの
で、エンジン停止後しばらく時間を置いて液面が安定し
てから、前記満量警報作動を適切に行うようにしてい
る。
キースイッチMWがオン状態に切り換えられているとき
にのみ前記満量警報作動を実行可能に構成されるととも
に、前記キースイッチMWがオン状態からオフ状態に切
り換えられたとき、前記キースイッチMWがエンジン始
動状態に切り換えられたとき、及び、前記回転数センサ
S3にてエンジンEの始動が検出されたときに、前記満
量警報作動を停止するように構成されている。
作動について、図5〜図8のフローチャートに基づいて
説明する。表示及び警報制御(図5)においては、先
ず、キースイッチMWの切換状態を検出して、オフ状態
のとき及びエンジン始動状態のときは、給油モードをオ
フする(解除する)とともに、前記液晶画面の“燃料満
タン”のメッセージを消して満量警報作動を停止させ
る。キースイッチMWがオン状態のときは、回転数セン
サS3にてエンジンEが停止しているか否か(回転数が
500rpm未満であるか否か)を判別して、エンジン
Eが停止しているときは、さらにエンジン停止後設定時
間(20秒)が経過しているか否かを判別して、エンジ
ン停止後設定時間(20秒)が経過しているときだけ、
以下の処理を実行する。つまり、給油モードがオフの場
合には、給油中であるか否かを判断し、給油中でないと
きは、図4(イ)に示す「アワーメータ」を表示し、給
油中のときは、給油モードをオンしてから、図4(ロ)
に示すように給油中表示する。この「給油中表示」で
は、画面左端側にバーグラフ表示される燃料残量の表示
用セグメントの数を、通常の4個から8個に増加して拡
大表示するとともに、画面に“給油中”のメッセージを
表示する。一方、給油モードである場合には、給油モー
ドの解除条件を判断して、解除条件が判別されていれば
給油モードをオフする。そして、上記給油モードにおい
て、燃料タンク16が満量状態であるか否かを判断し
て、満量状態のときは、図4(ハ)に示す“燃料満タ
ン”のメッセージを表示するとともに、警報ブザー8を
断続作動させる満量警報作動を実行する。
行される燃料残量の検出・表示処理では、燃料センサS
2の検出値を設定時間間隔(エンジン作動時は80m
s、エンジン停止時は20ms)でサンプリングし、そ
のサンプリングデータの設定個数(エンジン作動時は8
個、エンジン停止時は4個)を単純平均処理して燃料残
量値を求め、その燃料残量値に対応する数の表示セグメ
ントを点灯させる。
処理では、図7に示すように、前記残量検出処理にて求
めた燃料残量値が前の値よりも増加する状態がm回(例
えば3回)連続して、第1カウンターがカウントアップ
した後、これに続けて、上記燃料残量値が増加するか増
加も減少もしない定量状態のいずれかの状態がn回(例
えば13回)連続して、第2カウンターがカウントアッ
プすると給油中であると判別される。ただし、上記n回
の計数処理において燃料残量値が前の値よりも1回でも
減少すれば、上記第1及び第2カウンター値をリセット
して、燃料残量値が前の値よりも増加する状態がm回
(例えば3回)連続するかどうかの計数処理からやり直
す。つまり、液面の動揺等によって、誤って給油中と判
別されることを回避させている。
モード解除判別処理では、図8に示すように、前記燃料
残量値が前の値よりも減少する状態がm’回(例えば3
回)連続して、第3カウンターがカウントアップした
後、これに続けて、上記燃料残量値が減少するか増加も
減少もしない定量状態のいずれかの状態がn’回(例え
ば13回)連続して、第4カウンターがカウントアップ
すると、給油モードの解除条件であると判別される。た
だし、上記n’回の計数処理において燃料残量値が前の
値よりも1回でも増加すれば、上記第3及び第4カウン
ター値をリセットして、燃料残量値が前の値よりも減少
する状態がm’回(例えば3回)連続するかどうかの計
数処理からやり直す。つまり、液面の動揺等によって、
誤って給油モードの解除が判別されることを回避させて
いる。
ては、燃料センサS2の出力電圧の範囲(例えば0〜5
V)を256レベル(8ビットデータでのレベル数)に
分割して、各燃料残量値が前の値に対して、8レベル以
上上昇した場合に増加状態と判断し、3レベル以上下降
した場合に減少状態と判断し、7レベル上昇と2レベル
下降の間では、増加も減少もしない定量状態と判断す
る。つまり、増加側は減少側よりも厳しく判断して、給
油中でないときに、誤って給油モードになる(給油モー
ドがオンする)ことを回避している。
では、図9に示すように、燃料センサS2が満量検出値
(燃料センサS2のアーム17aがストッパー19に当
たっている状態の検出値)を検出しているか、つまり、
前記残量検出処理にて求めた各燃料残量値が上記満量検
出値に達しているか否かを判断して、達していれば満量
カウント値を1つ加算し、達していなければ満量カウン
ト値をクリアするようにして、満量カウント値が設定値
(25)以上になって所定時間(2秒)以上継続して満
量検出値に達しているときに、満量状態を判別する。
ジンEが作動しているときは、給油モードをオフさせる
とともに、満量警報作動を停止させ(液晶画面の“燃料
満タン”のメッセージを消す)てから、刈取作業の作業
条件が成立しているか否かを判断し、作業条件が成立す
るまでは、図4(ニ)に示すように、画面右方向にバー
1aが伸縮するバーグラフ式のエンジン回転表示を行い
(図中、1bはエンジンEの定格回転数の位置を示すマ
ークであり、その定格回転数の値はメータ用コントロー
ラ7に記憶されている。)、作業条件が成立すると、図
4(ホ)に示すように、1から4までの数字で負荷の大
きさを表すエンジン負荷を表示する。ここで、作業条件
については、株元センサS1と脱穀スイッチS4がオン
状態で、且つ、中立スイッチS6と後進スイッチS7と
がオフ状態であって車速検出値が0.05m/sec以
上のときに、作業条件が成立していると判断する。又、
エンジン負荷は、定格回転数に調節した後の無負荷状態
での初期回転数からの回転数低下量によって、その低下
量が大きいほど負荷が大きいように判断する。
手段100は、メインスイッチMWがオン状態に切り換
えられているときにのみ前記満量警報作動を実行可能に
構成したが、これに限るものではなく、メインスイッチ
MWがオン状態のときだけでなく、オフ状態に切り換え
られているときにおいても、前記満量警報作動を実行可
能に構成してもよい。そして、この場合は、メインスイ
ッチMWがオフ状態に切り換えられているときに、前記
満量警報手段101と、前記警報制御手段100とに、
駆動電源からの電力が供給される。具体的には、図3に
示すように、メーター用コントローラ7と、液晶表示部
1と、警報ブザー8とに電力が供給される。尚、燃料セ
ンサS2のポテンショメータ18に対しては、メーター
用コントローラ7の端子から電力が供給されるものとす
る。
段を、エンジンEの回転数を検出する回転数センサS3
にて構成したが、これに限るものではなく、例えば、発
電用のダイナモの周波数を検出するダイナモ周波数検出
器にて構成してもよい。
警報音によるもの以外に、例えば、点滅作動する警報ラ
ンプ等であってもよい。又、液晶表示部1を利用した残
量表示手段102の残量表示において、実施例のよう
に、表示画面に“燃料満タン”のメッセージを満量情報
として表示するものの外に、例えば残量表示のセグメン
ト画像を点滅させるようにしてもよい。
以外に、例えば、超音波式や光電式等のセンサでもよ
い。
面において、セグメント画像を表示してその表示状態を
変化させるもの以外に、例えば、個別に点灯・消灯され
るLED式等の表示素子を列状に並べて構成したもので
もよい。
値の増加状態に基づいて燃料タンク16への燃料補給中
か否かを判別するように構成したが、これ以外に、例え
ば、図10に例示するように、燃料タンク16の給油口
16aに備えた蓋16bの開閉状態を検出するリミット
スイッチ16c等を設けて、その検出スイッチ16cの
情報に基づいて、作業員が蓋を開ける操作を行ったとき
に燃料補給中になったと判別する構成でもよい。又、上
記残量検出手段S2の検出値の増加状態に基づいて燃料
補給を判別する場合も、その具体的な判別条件は適宜変
更できる。
出される燃料残量が満量検出値を越える時間が設定時間
継続したときに燃料タンク16内の燃料の満量状態を判
別したが、これに限るものではなく、例えば、燃料タン
ク16内の上部位置に、燃料が接触するとオン作動する
複数個の感知式センサを設けて、この複数個の感知式セ
ンサが同時にオン作動したときに、満量状態になったと
判別する構成でもよい。又、上記残量検出手段S2の検
出情報に基づいて満量状態を判別する場合も、その具体
的な判別条件は適宜変更できる。
状態とオン状態とエンジン始動状態の3状態に切換自在
なキースイッチMWにて構成したが、これに限るもので
はなく、例えば、オフ状態とオン状態とに切換自在なキ
ースイッチと、エンジン始動用スイッチとで構成した
り、あるいは、キースイッチではなく、各状態に対応す
る3つの押しボタン式のスイッチを並べたもの等でもよ
い。
ず、これ以外の農作業車や、土木・建設用等の各種作業
車であってもよい。
面断面図
Claims (10)
- 【請求項1】 作業車に備えたエンジンが作動している
か否かを検出するエンジン作動状態検出手段と、 作業車に備えた燃料タンク内の燃料が満量状態であるこ
とを警報する満量警報手段と、 前記エンジン作動状態検出手段にて前記エンジンの停止
が検出された状態で前記燃料タンクへの燃料補給中であ
るか否かを判別し、かつ、その燃料補給中を判別した状
態で前記燃料タンク内の燃料が満量状態になったことを
判別するに伴って前記満量警報手段を作動させる満量警
報作動を実行する警報制御手段とが設けられている作業
車の警報装置。 - 【請求項2】 前記警報制御手段は、前記エンジン作動
状態検出手段にて前記エンジンが作動状態から停止状態
に変化したことが検出された場合には、そのエンジン停
止後、設定時間が経過した後にのみ前記満量警報作動を
実行可能に構成されている請求項1記載の作業車の警報
装置。 - 【請求項3】 前記燃料タンク内の燃料残量を検出する
残量検出手段が設けられ、 前記警報制御手段は、前記残量検出手段にて検出される
燃料残量の増加状態に基づいて前記燃料タンクへの燃料
補給中であるか否かを判別するように構成されている請
求項1又は2記載の作業車の警報装置。 - 【請求項4】 駆動電源から車体各部への電力供給をオ
フするオフ状態と、駆動電源から車体各部への電力供給
をオンするオン状態とに切換操作自在なメインスイッチ
が設けられ、 前記警報制御手段は、前記メインスイッチがオン状態に
切り換えられているときにのみ前記満量警報作動を実行
可能に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記
載の作業車の警報装置。 - 【請求項5】 前記警報制御手段は、前記メインスイッ
チがオン状態からオフ状態に切り換えられたときに、前
記満量警報作動を停止するように構成されている請求項
4記載の作業車の警報装置。 - 【請求項6】 駆動電源から車体各部への電力供給をオ
フするオフ状態と、駆動電源から車体各部への電力供給
をオンするオン状態とに切換操作自在なメインスイッチ
が設けられ、 前記メインスイッチがオフ状態に切り換えられていると
きに、前記満量警報手段と、前記警報制御手段とに、駆
動電源からの電力が供給され、 前記警報制御手段は、前記メインスイッチがオフ状態に
切り換えられているときにおいても、前記満量警報作動
を実行可能に構成されている請求項1〜3のいずれか1
項に記載の作業車の警報装置。 - 【請求項7】 前記メインスイッチが前記エンジンを始
動させるエンジン始動状態にも切換操作自在に構成さ
れ、 前記警報制御手段は、前記メインスイッチが前記エンジ
ン始動状態に切り換えられたとき、あるいは、前記エン
ジン作動状態検出手段にて前記エンジンの始動が検出さ
れたときに、前記満量警報作動を停止するように構成さ
れている請求項4〜6のいずれか1項に記載の作業車の
警報装置。 - 【請求項8】 前記警報制御手段は、前記残量検出手段
が満量検出値を検出している時間が設定時間以上継続し
たときに、前記燃料タンク内の燃料が満量状態になった
ことを判別するように構成されている請求項3〜7のい
ずれか1項に記載の作業車の警報装置。 - 【請求項9】 前記残量検出手段の情報に基づいて前記
燃料タンク内の燃料残量を表示する残量表示手段が設け
られ、 前記満量警報手段は、前記残量表示手段による燃料残量
の表示において、前記満量状態であることを表す満量情
報を表示するように構成されている請求項3〜8のいず
れか1項に記載の作業車の警報装置。 - 【請求項10】 前記満量警報手段は、音によって前記
満量状態であることを警報するように構成されている請
求項1〜9のいずれか1項に記載の作業車の警報装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32183997A JP3354850B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 作業車の警報装置 |
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JP32183997A JP3354850B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 作業車の警報装置 |
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JPH11153468A true JPH11153468A (ja) | 1999-06-08 |
JP3354850B2 JP3354850B2 (ja) | 2002-12-09 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007083784A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業車輌の警報装置 |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP32183997A patent/JP3354850B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007083784A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業車輌の警報装置 |
JP4689418B2 (ja) * | 2005-09-20 | 2011-05-25 | 三菱農機株式会社 | 作業車輌の警報装置 |
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JP3354850B2 (ja) | 2002-12-09 |
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