JPH11153158A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JPH11153158A
JPH11153158A JP9321515A JP32151597A JPH11153158A JP H11153158 A JPH11153158 A JP H11153158A JP 9321515 A JP9321515 A JP 9321515A JP 32151597 A JP32151597 A JP 32151597A JP H11153158 A JPH11153158 A JP H11153158A
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clutch
friction clutch
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outer rotating
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直之 小久保
Koichi Suzuki
浩一 鈴木
Akihiko Ikeda
暁彦 池田
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Toyoda Koki KK
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Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁式制御手段にて多板式の摩擦クラッチ14
を摩擦係合してアウタケース10aとインナシャフト1
0bをトルク伝達可能な連結状態とする駆動力伝達装置
において、摩擦クラッチ14のクラッチプレート14b
と同プレート14bに当接するアーマチャ15、リヤハ
ウジング11b間の隙間での油膜の形成を抑制して、摩
擦クラッチ14の作動の応答性を向上させる。 【解決手段】アーマチャ15、リヤハウジング11bに
対向するクラッチプレート14bの対向面14b1,1
4b2に無数の排油溝14b3を設けて、アーマチャ1
5、リヤハウジング11b間の油膜を形成する油の排出
を助成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駆動軸と従
動軸間等両回転部材間に配設されて、両回転部材間のト
ルク伝達を行う駆動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動力伝達装置の一形式として、実用新
案登録第2525611号公報に「多板クラッチ」の名
称で提案されているように、互いに同軸的かつ相対回転
可能に位置する内外両回転部材間に配設された多板式の
摩擦クラッチと、通電により作動して前記摩擦クラッチ
を摩擦係合させる電磁式の制御手段を備え、同制御手段
を、前記外側回転部材の内側に位置して前記摩擦クラッ
チと対向するアーマチャと、前記外側回転部材の外側に
位置して同外側回転部材の側壁を挟んで前記摩擦クラッ
チと対向する電磁石を備えた構成とし、同電磁石への通
電により前記アーマチャを吸引して前記摩擦クラッチを
摩擦係合し、同摩擦クラッチの摩擦係合力にて前記両回
転部材をトルク伝達可能な連結状態とする形式の駆動力
伝達装置がある。
【0003】しかして、上記した公報に記載の駆動力伝
達装置においては、外側回転部材としてデフケースが採
用され、かつ、内側回転部材として遊星キャリアのハブ
が採用されていて、電磁式の制御手段は摩擦クラッチの
一側に位置するアーマチャ(押圧リング)と、デフケー
スにおける摩擦クラッチの他側に位置する部位(磁性体
壁部)を挟んで位置する電磁石とにより構成されてい
る。
【0004】当該駆動力伝達装置においては、電磁石の
電磁コイルへの通電により、ヨーク、デフケースの磁性
体壁部、摩擦クラッチ、アーマチャ、摩擦クラッチ、磁
性体壁部およびヨークを循環する磁路が形成されて、ア
ーマチャが磁気誘導作用により摩擦クラッチ側へ吸引さ
れる。この結果、アーマチャは摩擦クラッチを押圧して
摩擦係合させ、この摩擦係合力にて直接、またメインク
ラッチ機構を作動させて、前記両回転部材をトルク伝達
可能に連結する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した形
式の駆動力伝達装置においては、デフケースの磁性体壁
部とこれに対向する摩擦クラッチのクラッチプレート、
およびアーマチャとこれに対向する摩擦クラッチのクラ
ッチプレートは相対回転しないように構成されているた
め、磁性体壁部とクラッチプレート間の隙間、アーマチ
ャとクラッチプレート間の隙間に油膜が形成されるおそ
れがあり、これらの隙間に油膜が形成されると摩擦クラ
ッチの作動の応答性が低下して、作動遅れが生じるとい
う問題がある。従って、本発明の目的は、かかる問題に
対処することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動力伝達装
置に関するもので、特に、互いに同軸的かつ相対回転可
能に位置する内外両回転部材間に配設された多板式の摩
擦クラッチと、通電により作動して前記摩擦クラッチを
摩擦係合させる電磁式の制御手段を備え、同制御手段
を、前記外側回転部材の内側に位置して前記摩擦クラッ
チと対向するアーマチャと、前記外側回転部材の外側に
位置して同外側回転部材の側壁を挟んで前記摩擦クラッ
チと対向する電磁石を備えた構成とし、同電磁石への通
電により前記アーマチャを吸引して前記摩擦クラッチを
摩擦係合し、同摩擦クラッチの摩擦係合力にて前記両回
転部材をトルク伝達可能な連結状態とする形式の駆動力
伝達装置を適用対象とするものである。
【0007】しかして、本発明に係る第1の駆動力伝達
装置は上記した形式の駆動力伝達装置において、前記摩
擦クラッチにおける前記アーマチャに対向するクラッチ
プレートは同アーマチャと一体回転可能に構成されてい
て、これらクラッチプレートとアーマチャの対向面の少
なくとも一方に油膜切れ促進手段が設けられていること
を特徴とするものである。
【0008】また、本発明に係る第2の駆動力伝達装置
は上記した形式の駆動力伝達装置において、前記摩擦ク
ラッチにおける前記外側回転部材の側壁に対向するクラ
ッチプレートは同側壁と一体回転可能に構成されてい
て、これらクラッチプレートと側壁の対向面の少なくと
も一方に油膜切れ促進手段が設けられていることを特徴
とするものである。
【0009】また、本発明に係る第3の駆動力伝達装置
は上記した形式の駆動力伝達装置において、前記摩擦ク
ラッチにおける前記アーマチャに対向するクラッチプレ
ートは同アーマチャとは相対回転可能に構成されてい
て、これらクラッチプレートとアーマチャの対向面の少
なくとも一方に油膜切れ促進手段が設けられていること
を特徴とするものである。
【0010】また、本発明に係る第4の駆動力伝達装置
は上記した形式の駆動力伝達装置において、前記摩擦ク
ラッチにおける前記外側回転部材の側壁に対向するクラ
ッチプレートは同側壁とは相対回転可能に構成されてい
て、これらクラッチプレートと側壁の対向面の少なくと
も一方に油膜切れ促進手段が設けられていることを特徴
とするものである。
【0011】本発明に係るこれらの駆動力伝達装置にお
ける前記油膜切れ促進手段としては、前記クラッチプレ
ート、アーマチャ、または側壁の対向面に形成された複
数の排油溝であることが好ましい。
【0012】また、本発明に係るこれらの駆動力伝達装
置においては、前記両回転部材間に、摩擦係合によりこ
れら両回転部材間のトルク伝達を行うメインクラッチ機
構と、通電により作動して摩擦係合する電磁式のパイロ
ットクラッチ機構と、前記メインクラッチ機構と前記パ
イロットクラッチ機構間に位置し同パイロットクラッチ
機構の摩擦係合力を前記メインクラッチ機構に対する押
圧力に変換するカム機構を備え、前記パイロットクラッ
チ機構を、前記摩擦クラッチと前記制御手段にて構成す
ることが好ましい。
【0013】
【発明の作用・効果】本発明に係る駆動力伝達装置にお
いては、電磁石を構成する電磁コイルへの通電により、
電磁石を支持するヨーク、外側回転部材の側壁、摩擦ク
ラッチ、アーマチャ、摩擦クラッチ、側壁、およびヨー
クを循環する磁路が形成されて、アーマチャが磁気誘導
作用により摩擦クラッチ側へ吸引される。この結果、ア
ーマチャは摩擦クラッチを押圧して摩擦係合させて、こ
の摩擦係合力にて両回転部材をトルク伝達可能な連結状
態とし、両回転部材間では摩擦係合力に応じたトルク伝
達がなされる。
【0014】しかして、本発明に係る第1の駆動力伝達
装置においては、摩擦クラッチにおけるアーマチャに対
向するクラッチプレートはアーマチャと一体回転可能に
構成されていて、クラッチプレートとアーマチャの対向
面間の隙間に油膜が形成されるが、クラッチプレートと
アーマチャの対向面の少なくとも一方に形成されている
油膜切れ促進手段が油膜切れを促進するため、油膜の形
成に起因する摩擦クラッチの作動の応答性が低下して作
動遅れが生じるようなことはない。
【0015】また、本発明の第2の駆動力伝達装置にお
いては、摩擦クラッチにおける外側回転部材の側壁に対
向するクラッチプレートは側壁と一体回転可能に構成さ
れていて、クラッチプレートと側壁の対向面間の隙間に
油膜が形成されるが、クラッチプレートと側壁の対向面
の少なくとも一方に形成されている油膜切れ促進手段が
油膜切れを促進するため、油膜の形成に起因する摩擦ク
ラッチの作動の応答性が低下して作動遅れが生じるよう
なことはない。
【0016】なお、本発明に係る駆動力伝達装置におい
ては、摩擦クラッチにおけるアーマチャに対向するクラ
ッチプレートがアーマチャと一体回転可能に構成されて
おり、かつ、摩擦クラッチにおける外側回転部材の側壁
に対向するクラッチプレートが側壁と一体回転可能に構
成されている場合には、クラッチプレートとアーマチャ
の対向面の少なくとも一方、およびクラッチプレートと
側壁の対向面の少なくとも一方に油膜切れ促進手段を設
ける構成とする。これにより、クラッチプレートとアー
マチャ間、クラッチプレートと側壁間での油膜切れを促
進し得て、油膜の形成に起因する摩擦クラッチの作動の
応答性の低下を一層効果的に阻止することができる。
【0017】本発明の第3の駆動力伝達装置において
は、摩擦クラッチにおけるアーマチャに対向するクラッ
チプレートはアーマチャとは相対回転可能に構成されて
いて、クラッチプレートとアーマチャの対向面間の隙間
に油膜が形成されるが、クラッチプレートとアーマチャ
の対向面の少なくとも一方に形成されている油膜切れ促
進手段が油膜切れを促進するため、油膜の形成に起因す
る摩擦クラッチの作動の応答性が低下して作動遅れが生
じるようなことはない。
【0018】この場合、アーマチャを摩擦クラッチのク
ラッチプレートの1枚として機能させることができて、
同一の機能を有する摩擦クラッチをコンパクトに構成す
ることができる。
【0019】また、本発明に係る第4の駆動力伝達装置
においては、摩擦クラッチにおける外側回転部材の側壁
に対向するクラッチプレートは側壁とは相対回転可能に
構成されていて、クラッチプレートとアーマチャの対向
面間の隙間に油膜が形成されるが、クラッチプレートと
側壁の対向面の少なくとも一方に形成されている油膜切
れ促進手段が油膜切れを促進するため、油膜の形成に起
因する摩擦クラッチの作動の応答性が低下して作動遅れ
が生じるよなことはない。
【0020】この場合、外側回転部材の側壁を摩擦クラ
ッチのクラッチプレートの1枚として機能させることが
できて、同一の機能を有する摩擦クラッチをコンパクト
に構成することができる。
【0021】なお、本発明に係る駆動力伝達装置におい
ては、摩擦クラッチにおけるアーマチャに対向するクラ
ッチプレートがアーマチャとは相対回転可能に構成され
ており、かつ、摩擦クラッチにおける外側回転部材の側
壁に対向するクラッチプレートが側壁とは相対回転可能
に構成されている場合には、クラッチプレートとアーマ
チャの対向面の少なくとも一方、およびクラッチプレー
トと側壁の対向面の少なくとも一方に油膜切れ促進手段
を設ける構成とする。
【0022】これにより、クラッチプレートとアーマチ
ャ間、クラッチプレートと側壁間での油膜切れを促進し
得て、油膜の形成に起因する摩擦クラッチの作動の応答
性の低下を一層効果的に阻止することができるととも
に、摩擦クラッチを一層コンパクトに構成することがで
きる。
【0023】また、本発明に係る上記した各駆動力伝達
装置において、前記両回転部材間に、摩擦係合によりこ
れら両回転部材間のトルク伝達を行うメインクラッチ機
構と、通電により作動して摩擦係合する電磁式のパイロ
ットクラッチ機構と、メインクラッチ機構とパイロット
クラッチ機構間に位置し同パイロットクラッチ機構の摩
擦係合力をメインクラッチ機構に対する押圧力に変換す
るカム機構を備え、パイロットクラッチ機構を、摩擦ク
ラッチと制御手段にて形成する構成とすれば、パイロッ
トクラッチ機構の摩擦係合力をカム機構を介してメイン
クラッチ機構に円滑、かつ増大して伝達することができ
る。
【0024】これにより、メインクラッチ機構が強く摩
擦係合して、両回転部材間での伝達トルクを増大させる
ことができ、駆動力伝達装置の駆動力伝達特性を向上さ
せることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明すると、図1には、本発明に係る駆動力伝達装置の一
例が示されている。当該駆動力伝達装置10は、図6に
示すように、四輪駆動車における後輪側への駆動力伝達
経路に配設される。
【0026】当該四輪駆動車において、トランスアクス
ル21は、トランスミッション、トランスファ、および
フロントディファレンシャルを一体に備えているもの
で、エンジン22の駆動力をトランスアクスル21を介
して、両アクスルシャフト23aに出力して左右の前輪
23bを駆動させるとともに、プロペラシャフト24側
に出力する。プロペラシャフト24は、駆動力伝達装置
10を介してリヤディファレンシャル25に連結してお
り、プロペラシャフト24とリヤディファレンシャル2
5がトルク伝達可能に連結された場合には、駆動力はリ
アディファレンシャル25に伝達され、同ディファレン
シャル25から両アクスルシャフト26aへ出力されて
左右の後輪26bを駆動させる。
【0027】駆動力伝達装置10は、リアディファレン
シャル25とともにディファレンシャルキャリヤ27内
に収容されて同キャリヤ27に支持されていて、同キャ
リヤ27を介して車体に支持されている。なお、図1
は、駆動力伝達装置10を軸心を中心に切断した半分の
部分を示しており、図示しない半分の部分は軸心を中心
とする略対称に形成されているため省略している。
【0028】しかして、駆動力伝達装置10は、図1に
示すように、外側回転部材であるアウタケース10a、
内側回転部材であるインナシャフト10b、メインクラ
ッチ機構10c、パイロットクラッチ機構10d、およ
びカム機構10eを備えている。
【0029】アウタケース10aは、有底筒状のフロン
トハウジング11aと、フロントハウジング11aの後
端開口部に螺着されて同開口部を覆蓋するリヤハウジン
グ11bとからなるもので、フロントハウジング11a
は非磁性材料であるアルミ合金にて形成されており、ま
たリヤハウジング11bは磁性材料である鉄にて形成さ
れている。リヤハウジング11bの径方向の中間部に
は、非磁性材料であるステンレス製の筒体11b1が埋
設されていて、筒体11b1は環状の非磁性部位を形成
している。
【0030】リヤハウジング11bの後端外周部に形成
されているネジ部には、ナット部材11cが進退可能に
螺着されている。ナット部材11cは、フロントハウジ
ング11aを後端側から締付けていて、フロントハウジ
ング11aのネジ部をリヤハウジング11bのネジ部に
押圧して、これら両ネジ部間のガタを解消している。
【0031】アウタケース10aは、フロントハウジン
グ11aの前端部の外周にて、ディファレンシャルキャ
リヤ27に回転可能に支持され、かつ、リヤハウジング
11bの後端部外周にて、ディファレンシャルキャリヤ
27に支持されている。フロントハウジング11aの前
端部には、プロペラシャフト24の後端部がトルク伝達
可能に連結される。
【0032】インナシャフト10bは、リヤハウジング
11bの中央部を液密的に貫通してフロントハウジング
11a内に挿入されていて、軸方向の移動を規制された
状態でフロントハウジング11aとリヤハウジング11
bに回転可能に支持されている。インナシャフト10b
には、ドライブピニオンシャフト28の先端部が挿入さ
れてトルク伝達可能に連結される。
【0033】メインクラッチ機構10cは、湿式多板式
の摩擦クラッチであって、多数のクラッチプレート(イ
ンナクラッチプレート12a、アウタクラッチプレート
12b)を備えており、フロントハウジング11aの奥
壁側に配設されている。摩擦クラッチを構成する各イン
ナクラッチプレート12aは、インナシャフト10bの
外周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けら
れ、かつ、各アウタクラッチプレート12bは、フロン
トハウジング11aの内周にスプライン嵌合して軸方向
へ移動可能に組付けられている。各インナクラッチプレ
ート12aと各アウタクラッチプレート12bとは交互
に位置して、互いに当接して摩擦係合するとともに、互
いに離間して自由状態になる。
【0034】パイロットクラッチ機構10dは、電磁石
13、摩擦クラッチ14、およびアーマチャ15を備え
ている。電磁石13は環状を呈しているもので、ヨーク
16に嵌着された状態でリヤハウジング11bの環状凹
所11b2に嵌合されている。ヨーク16は、ディファ
レンシャルキャリヤ27にコニカルスプリング16aを
介して軸方向に支承された状態に支持されていて、リヤ
ハウジング11bの後端部の外周に回転可能に支持され
ている。これにより、リヤハウジング11bとヨーク1
6との間に所定のエアギャップが形成されている。
【0035】摩擦クラッチ14は、複数のクラッチプレ
ート(インナクラッチプレート14a,アウタクラッチ
プレート14b)からなる多板式の摩擦クラッチであ
り、各インナクラッチプレート14aは、後述するカム
機構10eを構成する第1カム部材17の外周にスプラ
イン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けられ、かつ、各
アウタクラッチプレート14bは、フロントハウジング
11aの内周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に
組付けられている。各インナクラッチプレート14aと
各アウタクラッチプレート14bとは交互に位置して、
互いに当接して摩擦係合するとともに、互いに離間して
自由状態になる。
【0036】アーマチャ15は環状を呈するもので、フ
ロントハウジング11aの内周にスプライン嵌合して軸
方向へ移動可能に組付けられていて、摩擦クラッチ14
の一側に位置して対向している。
【0037】パイロットクラッチ機構10dの以上の構
成においては、アウタケース10aが本発明の外側回転
部材に該当し、かつ、リヤハウジング11bが外側回転
部材の側壁に該当するもので、電磁石13の電磁コイル
への通電により、ヨーク16、リヤハウジング11b、
摩擦クラッチ14、アーマチャ15、摩擦クラッチ1
4、リヤハウジング11b、およびヨーク16間に磁路
が形成される。なお、電磁石13の電磁コイルへの通電
の断続はスイッチの切り替えによりなされ、後述する3
つの駆動モードを選択できるようになっている。スイッ
チは、車室内の運転席の近傍に配設されていて、運転者
が容易に操作し得るようになっている。但し、このスイ
ッチは必ずしも必要ではない。
【0038】カム機構10eは、第1カム部材17、第
2カム部材18、およびカムフォロアー19にて構成さ
れている。第1カム部材17および第2カム部材18に
は、対向面に互いに対向するカム溝が周方向に所定間隔
を保持して複数形成されている。第1カム部材17は、
インナシャフト10bの外周に回転可能に嵌合されて、
リヤハウジング11bに回転可能に支承されており、そ
の外周に摩擦クラッチ14の各インナクラッチプレート
14aがスプライン嵌合している。
【0039】第2カム部材18は、インナシャフト10
bの外周にスプライン嵌合されて一体回転可能に組付け
られて、メインクラッチ機構10cのインナクラッチプ
レート12aに対向して位置している。この第2カム部
材18と第1カム部材17の互いに対向するカム溝に
は、ボール状のカムフォロアー19が介在している。
【0040】しかして、当該駆動力伝達装置10におい
ては、パイロットクラッチ機構10dを構成する摩擦ク
ラッチ14は、図2に示すように、3枚のインナクラッ
チプレート14aと、4枚のアウタクラッチプレート1
4bとからなるもので、内側のアウタクラッチプレート
14bはアーマチャ15に対向し、かつ、外側のアウタ
クラッチプレート14bはリヤハウギング11bに対向
している。
【0041】アーマチャ15およびこれに対向するアウ
タクラッチプレート14bは、アーマチャ15と同様に
フロントハウジング11aの内スプライン11a1にス
プライン嵌合して、フロントハウジング11aに対して
アーマチャ15とともに一体回転可能に組付けられてい
る。また、リヤハウジング11bに対向するアウタクラ
ッチプレート14bは、フロントハウジング11aの内
スプライン11a1にスプライン嵌合して、フロントハ
ウジング11aに対して一体回転可能に組付けられてい
て、リヤハウジング11bとも一体回転可能である。
【0042】内側のアウタクラッチプレート14bのア
ーマチャ15に対向する対向面14b1、および外側の
アウタクラッチプレート14bのリヤハウジング11b
に対向する対向面14b2には、図3に示すように、曲
線状に延びる無数の排油溝14b3が全面に形成されて
いる。
【0043】かかる構成の駆動力伝達装置10において
は、パイロットクラッチ機構10dを構成する電磁石1
3の電磁コイルへの通電がなされていない場合には磁路
は形成されず、摩擦クラッチ14は非係合状態にある。
このため、パイロットクラッチ機構10dは非作動の状
態にあって、カム機構10eを構成する第1カム部材1
7は、カムフォロアー19を介して第2カム部材18と
一体回転可能であり、メインクラッチ機構10cは非作
動の状態にある。このため、車両は二輪駆動の駆動モー
ドを構成する。
【0044】一方、電磁石13の電磁コイルへ通電され
ると、パイロットクラッチ機構10dには磁路が形成さ
れて、電磁石13はアーマチャ15を吸引する。このた
め、アーマチャ15は摩擦クラッチ14を押圧して摩擦
係合させ、カム機構10eの第1カム部材17をフロン
トハウジング11a側へ連結させて、第2カム部材18
との間に相対回転を生じさせる。この結果、カム機構1
0eでは、カムフォロアー19が両カム部材17,18
を互いに離間する方向へ押圧する。
【0045】この結果、第2カム部材18はメインクラ
ッチ機構10c側へ押圧されて、メインクラッチ機構1
0cを摩擦クラッチ14の摩擦係合力に応じて摩擦係合
させ、アウタケース10aとインナシャフト10b間の
トルク伝達を行う。このため、車両はプロペラシャフト
24とドライブピニオンシャフト28が非直結状態の四
輪駆動の駆動モードを構成する。この駆動モードでは、
走行状態に応じて、前後輪間の駆動力分配比を100:
0(二輪駆動状態)〜50:50(直結四輪駆動状態)
に制御することができる。
【0046】また、電磁石13の電磁コイルへの印加電
流を所定の値に高めると、電磁石13のアーマチャ15
に対する吸引力が増大し、アーマチャ15は強く吸引さ
れて摩擦クラッチ14の摩擦係合力を増大させ、両カム
部材17,18間の相対回転を増大させる。この結果、
カムフォロアー19は、第2カム部材18に対する押圧
力を高めてメインクラッチ機構10cを結合状態とす
る。このため、車両はプロペラシャフト24とドライブ
ピニオンシャフト28が直結した四輪駆動の駆動モード
を構成する。
【0047】このように、当該駆動力伝達装置10にお
いては、電磁石13を構成する電磁コイルへの通電によ
り、電磁石13を支持するヨーク16、リヤハウジング
11b、摩擦クラッチ14、アーマチャ15、摩擦クラ
ッチ14、リヤハウジング11b、およびヨーク16間
を循環する磁路が形成されて、アーマチャ15が磁気誘
導作用により摩擦クラッチ14側へ吸引される。この結
果、アーマチャ15は摩擦クラッチ14を押圧して摩擦
係合させて、この摩擦係合にてアウタケース10aとイ
ンナシャフト10b間をトルク伝達可能な連結状態と
し、アウタケース10aとインナシャフト10b間では
摩擦係合力に応じたトルク伝達がなされる。
【0048】しかして、当該駆動力伝達装置10におい
ては、摩擦クラッチ14におけるアーマチャ15に対向
するアウタクラッチプレート14bがアーマチャ15と
一体回転可能に構成され、かつ、リヤハウジング11b
に対向するアウタクラッチプレート14bがリヤハウジ
ング11bと一体回転可能に構成されていて、各アウタ
クラッチプレート14bのアーマチャ15またはリヤハ
ウジング11bに対向する対向面14b1,14b2に全
面に無数の排油溝14b3が形成されている。
【0049】このため、アウタクラッチプレート14b
とアーマチャ15間、アウタクラッチプレート14bと
リヤハウジング11b間での油膜切れが促進されて、油
膜の形成に起因する摩擦クラッチ14の作動の応答性の
低下が防止される。
【0050】なお、当該駆動力伝達装置10において
は、各アウタクラッチプレート14bの対向面14b
1,14b2に排油溝14b3を形成しているが、各アウ
タクラッチプレート14bと対向するアーマチャ15の
対向面15a、リヤハウジング11bの対向面11b3
に排油溝14b3を形成するようにしてもよい。
【0051】また、当該駆動力伝達装置10において
は、アウタケース10aとインナシャフト10b間に、
摩擦係合によりアウタケース10aとインナシャフト1
0b間のトルク伝達を行うメインクラッチ機構10c
と、通電により作動して摩擦係合する電磁式のパイロッ
トクラッチ機構10dと、メインクラッチ機構10cと
パイロットクラッチ機構10d間に位置しパイロットク
ラッチ機構10dの摩擦係合力をメインクラッチ機構1
0cに対する押圧力に変換するカム機構10eを備えた
構成としているため、パイロットクラッチ機構10dの
摩擦係合力をカム機構10eを介してメインクラッチ機
構10cに円滑に伝達することができる。
【0052】これにより、メインクラッチ機構10cが
強く摩擦係合して、アウタケース10aとインナシャフ
ト10b間での伝達トルクを増大させることができ、駆
動力伝達装置10の駆動力伝達特性を向上させることが
できる。
【0053】図4には、当該駆動力伝達装置10におけ
るパイロットクラッチ機構10dを変形したパイロット
クラッチ機構10fの例が示されている。
【0054】変形例に係るパイロットクラッチ機構10
fは、電磁石13、摩擦クラッチ14、およびアーマチ
ャ15を備えている点ではパイロットクラッチ機構10
dと同様であるが、摩擦クラッチ14が3枚のインナク
ラッチプレート14aと、2枚のアウタクラッチプレー
ト14bとにより構成されている点、内側のインナクラ
ッチプレート14aがアーマチャ15に対向して第1カ
ム部材17に組付けられ、かつ、外側のインナクラッチ
プレート14aがリヤハウジング11bに対向して第1
カム部材17に組付けられている点で、パイロットクラ
ッチ機構10dとは相違する。
【0055】従って、内側のインナクラッチプレート1
4aとアーマチャ15は相対回転し、かつ、外側のイン
ナクラッチプレート14aとリヤハウジング11bは相
対回転するもので、内側のインナクラッチプレート14
aのアーマチャ15に対向する対向面14a1、および
外側のインナクラッチプレート14aのリヤハウジング
11bに対向する対向面14a2には、図5に示すよう
に、それらの全面に排油溝14a3が形成されている。
【0056】また、内側のインナクラッチプレート14
aに対向するアーマチャ15の対向面15a、および外
側のインナクラッチプレート14aに対向するリヤハウ
ジング11bの対向面11b3には窒化処理が施されて
いて、これらの対向面15a,対向面11b3には高硬
化性、耐摩耗性、耐食性が付与されている。
【0057】かかる構成のパイロットクラッチ機構10
fを備えた駆動力伝達装置においては、パイロットクラ
ッチ機構10dを備えた駆動力伝達装置と同様に作動し
て、同様の作用効果を奏するものであるが、特に、下記
のごとき作用効果を奏するものである。
【0058】すなわち、パイロットクラッチ機構10f
においては、摩擦クラッチ14におけるアーマチャ15
に対向するインナクラッチプレート14aがアーマチャ
15と相対回転可能で、かつ、リヤハウジング11bに
対向するインナクラッチプレート14aがリヤハウジン
グ11bと相対回転可能であって、各インナクラッチプ
レート14aのアーマチャ15、リヤハウジング11b
に対向する対向面14a1,14a2に排油溝14a3が
形成されているため、インナクラッチプレート14aと
アーマチャ15間、インナクラッチプレート14aとリ
ヤハウジング11b間での油膜切れを促進し得て、油膜
の形成に起因する摩擦クラッチ14の作動の応答性の低
下を防止することができることは勿論であるが、アーマ
チャ15およびリヤハウジング11bを摩擦クラッチ1
4のアウタクラッチプレート14bと同様に機能させる
ことができて、摩擦クラッチ14を、パイロットクラッ
チ機構10dを構成する摩擦クラッチ14に比較してコ
ンパクトな構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る駆動力伝達装置を示す部分
断面図である。
【図2】同駆動力伝達装置を構成するパイロットクラッ
チ機構を示す部分断面図である。
【図3】同パイロットクラッチ機構を構成するアウタク
ラッチプレートの正面図である。
【図4】同パイロットクラッチ機構の変形例を示す図2
に対応する部分断面図である。
【図5】同パイロットクラッチ機構を構成するインナク
ラッチプレートの正面図である。
【図6】同駆動力伝達装置を搭載した車両のスケルトン
図である。
【符号の説明】
10…駆動力伝達装置、10a…アウタケース、10b
…インナシャフト、10c…メインクラッチ機構、10
d,10f…パイロットクラッチ機構、10e…カム機
構、11a…フロントハウジング、11a1…内スプラ
イン、11b…リヤハウジング、11b1…筒体、11
b2…環状凹所、11b3…対向面、11c…ナット部
材、12a…インナクラッチプレート、12b…アウタ
クラッチプレート、13…電磁石、14…摩擦クラッ
チ、14a…インナクラッチプレート、14a1,14
a2…対向面、14a3…排油溝、14b…アウタクラッ
チプレート、14b1,14b2…対向面、14b3…排
油溝、15…アーマチャ、15a…対向面、16…ヨー
ク、16a…コニカルスプリング、17…第1カム部
材、18…第2カム部材、19…カムフォロアー、21
…トランスアクスル、22…エンジン、23a…アクス
ルシャフト、23b…前輪、24…プロペラシャフト、
25…リヤディファレンシャル、26a…アクスルシャ
フト、26b…後輪、27…ディファレンシャルキャリ
ヤ、28…ドライブピニオンシャフト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 暁彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに同軸的かつ相対回転可能に位置する
    内外両回転部材間に配設された多板式の摩擦クラッチ
    と、通電により作動して前記摩擦クラッチを摩擦係合さ
    せる電磁式の制御手段を備え、同制御手段を、前記外側
    回転部材の内側に位置して前記摩擦クラッチと対向する
    アーマチャと、前記外側回転部材の外側に位置して同外
    側回転部材の側壁を挟んで前記摩擦クラッチと対向する
    電磁石を備えた構成とし、同電磁石への通電により前記
    アーマチャを吸引して前記摩擦クラッチを摩擦係合し、
    同摩擦クラッチの摩擦係合力にて前記両回転部材をトル
    ク伝達可能な連結状態とする駆動力伝達装置において、
    前記摩擦クラッチにおける前記アーマチャに対向するク
    ラッチプレートは同アーマチャと一体回転可能に構成さ
    れていて、これらクラッチプレートとアーマチャの対向
    面の少なくとも一方に油膜切れ促進手段が設けられてい
    ることを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】互いに同軸的かつ相対回転可能に位置する
    内外両回転部材間に配設された多板式の摩擦クラッチ
    と、通電により作動して前記摩擦クラッチを摩擦係合さ
    せる電磁式の制御手段を備え、同制御手段を、前記外側
    回転部材の内側に位置して前記摩擦クラッチと対向する
    アーマチャと、前記外側回転部材の側壁を挟んで同外側
    回転部材の外側に位置して前記摩擦クラッチと対向する
    電磁石を備えた構成とし、同電磁石への通電により前記
    アーマチャを吸引して前記摩擦クラッチを摩擦係合し、
    同摩擦クラッチの摩擦係合力にて前記両回転部材をトル
    ク伝達可能な連結状態とする駆動力伝達装置において、
    前記摩擦クラッチにおける前記外側回転部材の側壁に対
    向するクラッチプレートは同側壁と一体回転可能に構成
    されていて、これらクラッチプレートと側壁の対向面の
    少なくとも一方に油膜切れ促進手段が設けられているこ
    とを特徴とする駆動力伝達装置。
  3. 【請求項3】互いに同軸的かつ相対回転可能に位置する
    内外両回転部材間に配設された多板式の摩擦クラッチ
    と、通電により作動して前記摩擦クラッチを摩擦係合さ
    せる電磁式の制御手段を備え、同制御手段を、前記外側
    回転部材の内側に位置して前記摩擦クラッチと対向する
    アーマチャと、前記外側回転部材の側壁を挟んで同外側
    回転部材の外側に位置して前記摩擦クラッチと対向する
    電磁石を備えた構成とし、同電磁石への通電により前記
    アーマチャを吸引して前記摩擦クラッチを摩擦係合し、
    同摩擦クラッチの摩擦係合力にて前記両回転部材をトル
    ク伝達可能な連結状態とする駆動力伝達装置において、
    前記摩擦クラッチにおける前記アーマチャに対向するク
    ラッチプレートは同アーマチャとは相対回転可能に構成
    されていて、これらクラッチプレートとアーマチャの対
    向面の少なくとも一方に油膜切れ促進手段が設けられて
    いることを特徴とする駆動力伝達装置。
  4. 【請求項4】互いに同軸的かつ相対回転可能に位置する
    内外両回転部材間に配設された多板式の摩擦クラッチ
    と、通電により作動して前記摩擦クラッチを摩擦係合さ
    せる電磁式の制御手段を備え、同制御手段を、前記外側
    回転部材の内側に位置して前記摩擦クラッチと対向する
    アーマチャと、前記外側回転部材の側壁を挟んで同外側
    回転部材の外側に位置して前記摩擦クラッチと対向する
    電磁石を備えた構成とし、同電磁石への通電により前記
    アーマチャを吸引して前記摩擦クラッチを摩擦係合し、
    同摩擦クラッチの摩擦係合力にて前記両回転部材をトル
    ク伝達可能な連結状態とする駆動力伝達装置において、
    前記摩擦クラッチにおける前記外側回転部材の側壁に対
    向するクラッチプレートは同側壁とは相対回転可能に構
    成されていて、これらクラッチプレートと側壁の対向面
    の少なくとも一方に油膜切れ促進手段が設けられている
    ことを特徴とする駆動力伝達装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4に記載の駆動力
    伝達装置において、前記油膜切れ促進手段は、前記クラ
    ッチプレート、アーマチャ、または側壁の対向面に形成
    された複数の排油溝であることを特徴とする駆動力伝達
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5に記載の駆
    動力伝達装置において、前記両回転部材間に、摩擦係合
    によりこれら両回転部材間のトルク伝達を行うメインク
    ラッチ機構と、通電により作動して摩擦係合する電磁式
    のパイロットクラッチ機構と、前記メインクラッチ機構
    と前記パイロットクラッチ機構間に位置し同パイロット
    クラッチ機構の摩擦係合力を前記メインクラッチ機構に
    対する押圧力に変換するカム機構を備え、前記パイロッ
    トクラッチ機構が前記摩擦クラッチと前記制御手段にて
    構成されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
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DE69833052T DE69833052T2 (de) 1997-01-29 1998-01-28 Antriebskraftübertragungssystem
US09/481,408 US6315099B1 (en) 1997-01-29 2000-01-12 Driving force transmission system
US09/986,964 US6510932B2 (en) 1997-01-29 2001-11-13 Driving force transmission system

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JP2010202191A (ja) * 2000-04-07 2010-09-16 Gkn Driveline Japan Ltd 動力伝達装置

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