JPH111529A - 硬化剤成形体及びそれを用いたアンカーボルト固着剤組成物 - Google Patents
硬化剤成形体及びそれを用いたアンカーボルト固着剤組成物Info
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- JPH111529A JPH111529A JP9153850A JP15385097A JPH111529A JP H111529 A JPH111529 A JP H111529A JP 9153850 A JP9153850 A JP 9153850A JP 15385097 A JP15385097 A JP 15385097A JP H111529 A JPH111529 A JP H111529A
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Abstract
た硬化剤成形体およびそれを用いたアンカーボルト用固
着剤の提供。 【解決手段】 硬化促進剤を含むラジカル硬化性樹脂を
硬化させる硬化剤と骨材とからなる硬化剤成形体であっ
て、該硬化剤成形体の表面の一部又は全体に硬化したラ
ジカル硬化型樹脂からなる被覆層を有することを特徴と
するラジカル硬化型樹脂用の硬化剤成形体。
Description
脂を硬化させるために用いる硬化剤成形体及びそれを用
いたアンカーボルト用固着剤に関する。
ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリエ
ステルアクリレート樹脂等の重合開始剤には、有機過酸
化物を主成分とする硬化剤が用いられている。これらの
有機過酸化物は、使用目的、使用温度によって区分され
て用いられており、低温、常温域においては、しばしば
芳香族アミン類等の硬化促進剤と併用されている。
性樹脂の用途は、耐食ライニング、金型成形、樹脂カプ
セルアンカー用の主剤等多岐に渡っている。樹脂カプセ
ルアンカー用樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、
エポキシアクリレート樹脂が一般的である。
をコンクリート構造物や岩盤等に埋め込み設備等を設置
する用途に用いられており、硬化可能な粘性液体樹脂と
硬化剤の二成分又は骨材を加えた三成分を有し、アンカ
ーボルトや鉄筋をハンマーで打ち込むタイプとハンマー
ドリル等で回転・打撃を与えながら埋め込むタイプのも
のがある。
で回転・打撃を与えながら埋め込むタイプの樹脂カプセ
ルアンカーには、破砕可能な筒状容器内に硬化可能な主
剤、骨材及び内容器に封入された硬化剤を配した二重容
器構造の樹脂カプセルアンカーが一般的である(特公昭
62−37076号公報)。又、破砕可能な外容器と破
砕可能な内容器とからなりその一方に粘性液体樹脂、他
方に該粘性液体樹脂の硬化剤と骨材を充填してなるボル
ト固着用カートリッジにおいて、固体顆粒状の硬化剤と
骨材が実質的に均一に混合されていることを特徴とする
ボルト固着用カートリッジ(特公平4−1160号公
報)や粘性液体樹脂と粘性液体樹脂に混入される粒状骨
材と、有機結合剤と希釈剤と過酸化物とが棒状に成形さ
れ、かつ該棒状成形物の全表面にわたって樹脂被覆層を
有してなる硬化剤とを不透明な円筒状の管の中に充填
し、不透明な円筒状の管の口元部に透明なプラスチック
キャップを密嵌してなるボルト固定用固着剤が知られて
いる(特公昭63−13000号公報)。
硬化剤は液状、無機物或いは有機物で希釈した粉状、顆
粒状のものが一般的である。これらの液状、粉状、顆粒
状の硬化剤は、ラジカル硬化型樹脂と混合して金型や孔
に流し込む用途においては、硬化剤が樹脂と短時間で均
一に混合される。しかしながら、例えばこれらの硬化剤
をアンカーボルト用固着剤として、一般的によく知られ
ている二重容器構造の樹脂カプセルアンカーに用いた場
合、硬化剤が細い内容器に充填されるため、硬化剤が充
填しにくく作業性が非常に悪くなる欠点や容器内への充
填時に硬化剤の微粉が飛散し作業環境が悪化したり、充
填ホッパーや容器内での硬化剤のブリッジが発生し作業
性が悪化するといった問題がある。
定用固着剤は、上記の如き問題点を解決したものであ
る。しかしながら、このボルト固定用固着剤は、硬化剤
の成形体が棒状であるがため、カプセル製造時に粒状骨
材と混合充填できず、棒状の硬化剤を装填したのち粒状
骨材を充填しなければならないといった製造性の無駄や
充填する粒状骨材が円筒状の管と棒状硬化剤の間隙でブ
リッジを起こし粒状骨材の沈降が悪くなるといった欠点
が発生する。又、棒状硬化剤は、アンカーボルト埋め込
み時にハンマードリルの回転、打撃でしばしば折れてし
まい粘性液体樹脂との混合にムラが発生して、固着性能
が大きくバラツキ、安定した高い固着性能が発揮できな
い問題も発生する。
ても粒状の硬化剤と粒状の骨材を粘性液体樹脂に分散さ
せる場合、製造時や製品の輸送時に硬化剤と骨材が分離
し、硬化剤と粘性液体樹脂との混合にムラが発生する問
題は生じる。更には製造時の硬化剤投入時にブリッジを
起こし硬化剤投入量の不足が生じる。硬化剤は組成物全
体に占める重量が少ないため、硬化剤だけがないまたは
不足することを検知することは困難である。そのため施
工時の硬化不良による固着性能が不足したりばらつくと
いう問題も発生する。これらの問題を解決するため、骨
材と硬化剤の粒径や製造方法に制限、工夫が必要とな
る。
い天然骨材が用いられるが、アンカーボルト固着剤組成
物を収容する容器として合成樹脂フィルム等の薄い材料
を用いた場合、骨材の突起部で容器を破り粘性液体樹脂
が漏れる問題が発生するため、フィルムの厚みや材質に
制限があった。
性に優れ、ラジカル硬化性樹脂を硬化させる硬化剤成形
体及び高い固着性能を発揮し、硬化剤の不足やその未充
填という問題もなく(仮にあってもそのことを検知しや
すく品質管理が容易で)信頼性の高いアンカーボルト用
固着剤組成物を提供することを目的とする。
化させる硬化剤成形体において、硬化剤と骨材を一体と
した成形体とすることで均一分散が可能となり、硬化剤
とラジカル硬化性樹脂の混合性が良好となり、また硬化
剤だけがないあるいは不足するという製品の品質管理上
の問題も解決した。更に硬化剤成形体の表面被覆層を硬
化剤と硬化反応するラジカル硬化型樹脂で形成させるこ
とで製造性に優れ且つ製品寿命が長くなり、固着強度の
ばらつきも小さいことを見いだし、本発明をなすに至っ
た。
含むラジカル硬化性樹脂を硬化させる硬化剤と骨材とか
らなる硬化剤成形体であって、該硬化剤成形体の表面の
一部又は全体に硬化したラジカル硬化型樹脂からなる被
覆層を有することを特徴とするラジカル硬化型樹脂用の
硬化剤成形体である。また本発明の二つ目は、ラジカル
硬化型樹脂及び硬化促進剤を含む主剤と、該主剤を硬化
させる硬化剤成形体を有する固着剤組成物において、該
硬化剤成形体が該主剤を硬化させる硬化剤と骨材とから
なる成形体であって、該硬化剤成形体の表面にラジカル
硬化型樹脂の硬化物からなる被覆層を有することを特徴
とするアンカーボルト固着剤組成物である。更に本発明
の3番目は、ラジカル硬化型樹脂及び硬化促進剤を含む
主剤からなる粘性液体と、硬化剤と骨材からなる硬化剤
成形体を混合し、該硬化剤成形体の表面近傍の前記ラジ
カル硬化型樹脂を該硬化剤成形体に含まれる硬化剤の作
用によって硬化させて、該硬化剤成形体の硬化剤表面に
ラジカル硬化型樹脂からなる被覆層を形成することを特
徴とする、主剤に、表面被覆層を有する硬化剤成形体を
分散させたアンカーボルト固着用組成物の製造方法であ
る。
剤と骨材とからなり、その硬化剤の表面に硬化したラジ
カル硬化型樹脂からなる被覆層を有するものである。そ
の形状は、粒状、棒状、その他どのような形状でも良い
が、製造性の点から粒状が好ましく、その粒径はアンカ
ーボルト固着剤組成物として破砕可能な容器に収容する
こと、施工時のボルト孔壁間での破砕性等から1.0m
m以上30mm以下であることが好ましく、2.0mm
以上15mm以下が更に好ましい。
の表面に硬化したラジカル硬化性樹脂からなる被覆層を
形成することが重要であり、すなわち、その表面に該被
覆層を持てばよく、骨材と硬化剤の一体化の構成は特に
問わない。例えば、骨材の表面の全体に硬化剤が付着し
たものだけでなく、骨材の表面の凹部など表面の一部に
硬化剤が付着または充填したものでもよい。また、硬化
剤の塊の表面に骨材が張り付いた構造のもの、硬化剤の
塊の内部に複数個の骨材が埋まった構造のもの、などど
のような構成でも良い。しかし、本発明においては、図
1に模式的に示すように、骨材の表面の全体または凹部
など骨材の表面の一部に硬化剤が付着した構成が、施工
時の硬化剤の分散性、製造性、骨材と硬化剤の比率等の
点から好ましい。突起を有する骨材を合成樹脂フィルム
等の厚みの薄い材料の容器に収容した場合、容器を破り
中身の樹脂が漏れ出る恐れがあるが、突起部の表面に硬
化剤を付着させることにより突起部をなくせばこのよう
な問題を生じない点からも好ましい。
い場合にはアンカーボルト施工時の回転、打撃等で破砕
可能なものであればよく、一般的にはマグネシアクリン
カー又はガラス、セラミック等の人工骨材や、硅石、石
英等の天然石といった無機物質が使用されているが、硬
質塩化ビニルのような硬質プラスチックといった有機物
質でもよい。骨材の形状としては分散性、硬化剤との混
合充填性等を考慮すると粒状のものが好ましい。又、骨
材の粒径は、施工条件(穿孔径、アンカーボルトのサイ
ズ等)により決定すればよいが、0.3mm以上30.
0mm以下が好ましい。先に示した骨材の全体又は一部
に硬化剤が付着した構造では0.5mm以上30mm以
下が好ましく、0.8mm以上15mm以下が更に好ま
しい。
0重量%好ましくは50〜300重量%で使用すること
ができる。
キサイド等のハイドロオキサイド類、ジクミルパーオキ
サイド等のジアルキルパーオキサイド類、過酸化ベンゾ
イル等のジアシルパーオキサイド類、メチルエチルケト
ンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類、ビス−
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシカーボネ
ート等のオキシカーボネート類、1,1−ジ−t−ブチ
ルパーオキシシクロヘキサノン等のパーオキシケタール
類、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のパーオキシ
エステル類等の有機過酸化物及び、これらの有機過酸化
物をフタル酸ジシクロヘキシル等の有機物や、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム等の無機物で希釈したものも含
まれる。必要に応じて成形剤や界面活性剤等他の成分を
添加しても良い。
釈剤で50%以下に希釈されたものが好ましく、常温硬
化性や安全性を考慮すると有機過酸化物として過酸化ベ
ンゾイルを希釈剤で希釈したものが好ましい。
主剤樹脂を硬化させる事が出来れば特に制限されない。
一般には2〜15重量%である。骨材と硬化剤の比率
は、必要とする硬化剤量、後で形成される被覆層の厚
み、固着剤組成物として使用する際の骨材の量等によっ
て任意に設定できるが。硬化剤の付着の製造性、安定性
等を考慮すると骨材/硬化剤比は体積比で20〜150
0%が好ましく、更に好ましくは30〜800%であ
る。
ては特に限定されない。一般にエポキシアクリレート樹
脂、ポリエステルアクリレート樹脂、アクリルウレタン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等に硬化促進剤を混合し
たものが用いられる。
に限定はされないが、例えば、1)湿状にした硬化剤を
骨材の表面に塗布または噴霧し、乾燥する方法、2)粉
状の硬化剤と骨材をまぜ、機械的な圧力を加えて成形す
る方法、3)粉状の硬化剤を水、成形剤で粘土状にし骨
材に付着させた後乾燥する方法、4)成形剤と混合した
硬化剤粉の上に骨材を転がし、硬化剤を付着させた後乾
燥する方法、等がある。
ース、メチルセルロース、グアーガム、ローカストビー
ンガム、ゼラチン、PVA(ポリビニルアルコール)、
アラビアゴム、微結晶性セルロース、アミロース、アミ
ロペクチンのデンプン類等が使用されるが、製造性、保
形性の観点からカルボキシメチルセルロース、グアーガ
ム、ローカストビーンガムのセルロース誘導体を使用す
ることが好ましく、更に好ましくは、粒状成形体が硬く
なり、取扱性に優れるアミロース、アミロペクチンのデ
ンプン類である。成形剤/硬化剤の比は、例えば0〜2
0重量%、好ましくは1〜15重量%である。
にラジカル硬化型樹脂からなる被覆層を形成する方法と
しては、1)硬化剤と硬化反応する硬化促進剤を含むラ
ジカル硬化型樹脂に浸漬させる等の工程により表面をコ
ーティングし、その時の硬化反応により被覆層を形成さ
せる方法、2)成形体をラジカル硬化型樹脂及び硬化促
進剤を含む主剤に入れ、その際の硬化反応により表面に
樹脂被覆層を形成させる方法があるが、アンカーボルト
用固着剤組成物として使用する場合、製造工程の簡素
化、コスト等を考慮すると、2)の成形体を主剤に入
れ、その際の硬化反応により表面に樹脂被覆層を形成さ
せる方法がより好ましい。
分を十分に保持できるのであれば薄いほど良いが、硬化
剤の活性部分を保持するために硬化剤の厚み未満でなけ
ればならない。好ましくは0.2〜0.8mmである。
が硬化したものからなるが、その中には未反応の硬化剤
や成形剤等が含まれていてもよい。
ボルト固着剤としての施工時の機械攪拌で破砕可能であ
れば特に問題ないが、アンカーボルト固着剤組成物とし
て主剤中に分散させる時の取扱い時における硬化性成形
体の崩壊を防がなければならないことを考慮すると圧壊
強度100gf/cm2以上が好ましいが、更に丈夫な
被膜を形成して製品寿命をより長くするときには1kg
f/cm2以上となることもある。
るラジカル硬化型樹脂は、エポキシアクリレート樹脂、
ポリエステルアクリレート樹脂、アクリルウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等である。又、ラジカル硬
化型樹脂の中でも固着性能、低温硬化性、耐アルカリ性
に優れるエポキシアクリレート樹脂、ポリエステルアク
リレート樹脂を主成分として用いることがより好まし
い。
量体を混合して使用することができる。反応性単量体に
は、スチレンモノマー、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、エチレングリコールジメタアクリレート、
シクロヘキシルフタレート、n−ブチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジルメ
タクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、ジエ
チレングリコールジメタアクリレート、トリエチレング
リコールジメタアクリレート、1,4ブチレングリコー
ルジメタアクリレート、トリメタアクリル酸トリメチロ
ールプロパン、マレイン酸ジメチル、イソボルニルメタ
クリレート、ブタンジオールジメタクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、2,2−ビス[4・
(メタクリロキシ・ジエトキシ)]フェニルプロパン等
がある。これらの反応性単量体は、ラジカル硬化型樹脂
に対して0〜100重量%、好ましくは1〜60重量%
で使用することができる。
−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,
N−ジメチル−P−トルイジン、N,N−ジヒドロキシ
プロピル−P−トルイジン、N,N−ジヒドロキシエチ
ル−P−トルイジン等の芳香族アニリン類、ナフテン酸
コバルト等の金属石鹸類、バナジルアセチルアセトネー
ト等のキレート化合物等がある。これらの硬化促進剤は
ラジカル硬化型樹脂に対しては例えば、0.2〜3重量
%である。
性と固着強度によって決まる。主剤の硬化時間が短いと
アンカーボルト埋め込み中に樹脂が硬化して埋め込みが
できなくなり、又、逆に硬化時間が長いと低温施工時に
樹脂が未硬化となり固着強度が発揮できなかったり、硬
化性成形体を直接主剤中に投入することにより主剤によ
り被覆層を形成させる場合、反応性単量体が硬化剤の被
覆層を透過することにより反応性単量体と硬化剤成分が
反応してしまい、硬化剤成分が失われ製品寿命が短くな
る。このため、主剤の硬化時間を、硬化促進剤の添加量
を調整して、JIS−K6901(常温硬化特性)の2
5℃で測定される最小硬化時間が60分以下にすると低
温施工時に樹脂の未硬化がなくなるので好ましい。更
に、固着強度を十分発揮させるには、2分以上45分以
下がより好ましい。
主剤には、必要に応じて重合禁止剤、顔料、紫外線吸収
剤、界面活性剤、増粘剤、充填剤、チクソトロピー化剤
(微分シリカ等)、着色剤等を添加することができる。
ーボルトを施工しようとする穿孔内へ該固着剤組成物を
充填する前又は後に硬化性成形体を破砕させればよい。
破砕方法としては、充填前であればミキサーを使用する
方法が挙げられ、充填後であればアンカーボルトの回
転、打撃を利用する方法が挙げられる。
のまま穿孔内に流し込み前述のような機械攪拌を加える
ことにより施工してもよいが、破砕可能な容器に収容す
ることにより、硬化剤/樹脂比、骨材/樹脂比等が一定
に保たれ、よりバラツキの少ない安定した高い固着力を
発揮することができる。破砕可能な容器とは、アンカー
ボルト施工時の回転、打撃等で破砕又は引き裂きが可能
なもので、ラジカル硬化型樹脂及び硬化促進剤又は反応
性単量体の浸透を遮断し逸散を防ぐことができるもので
あれば特に限定されないが、通常はガラス、合成樹脂、
合成樹脂フィルム類、紙類等の材料からなる筒状のもの
が用いられる。
方法としては、ラジカル硬化型樹脂及び硬化促進剤を含
む主剤からなる粘性液体と、硬化剤と骨材からなる硬化
性成形体を混合し、該硬化性成形体の表面近傍の前記ラ
ジカル硬化型樹脂を該硬化性成形体に含まれる硬化剤の
作用によって硬化させて、該硬化性成形体各個の硬化剤
表面にラジカル硬化型樹脂からなる被覆層を形成し、ラ
ジカル硬化型樹脂及び硬化促進剤を含む主剤に、表面被
覆層を有する硬化性成形体を分散させることからなる製
造方法である。
に説明する。
5mm)の珪石80gの表面に、硫酸カルシウムで40
%の濃度に希釈された過酸化ベンゾイル100重量部、
水25重量部、アミロペクチン10重量部からなる粘土
状の硬化剤を塗布し、粒径2.0mm〜5.0mm(平
均粒径3.5mm)の粒状に成形、乾燥した。このとき
の骨材/硬化剤の体積比は約60%である。これを、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂にメタクリル酸を付加し
たメタクリル型エポキシアクリレート樹脂65重量部、
反応性単量体としてスチレンモノマー34重量部、硬化
促進剤としてN,Nジメチルアニリン1重量部の割合で
配合した樹脂(JIS−6901(常温硬化特性)の2
5℃で測定される最小硬化時間が約7分)の入ったビー
カー(500cc、30℃)内へ浸漬し、スタラーにて
30分攪拌し被覆層を形成させ、粒径2.1mm〜5.
2mm(平均粒径3.7mm)の硬化性成形体100g
を得た。このときの被膜層の膜厚は平均0.4mmであ
った。
0mmのガラス製容器内に前記粘性液状樹脂8.7g及
び、前記硬化性成形体20gを充填し、開放部を閉止し
てカプセルを試作した。
m、圧縮強度210kg/cm2のコンクリートブロッ
クに穿孔径19.0mm、穿孔長130mmの孔を穿孔
し、ブロワーとナイロンブラシを用いて孔内清掃を行っ
た後、上記のカプセルを該穿孔の中の挿入し、先端を4
5度にカットした外径16mmの全ネジボルトM16
(材質SNB7)をハンマードリルに装着し、回転と打
撃を与えながら、孔底まで埋め込み、1日の養生時間を
置き固着強度を測定した。測定機器はアンカーボルト用
引っ張り試験機ANSER−5−III(旭化成工業株
式会社製)を用いて行った。硬化性成形体の生産性、硬
化性成形体の取扱性、固着強度の結果を表1に示す。
6mm)のマグネシアクリンカー130gを、硫酸カル
シウムで40%の濃度に希釈された過酸化ベンゾイル1
00重量部、メチルセルロース0.1重量部、SBラテ
ックス(固形分50%)4重量部からなるスラリー中に
投入し、互いに付着しないようにしながら乾燥し、粒径
2.0〜5.0mm(平均粒径3.6mm)の粒状に成
形した。このときの骨材/硬化剤体積比は約60%であ
った。これを実施例1と同様に被覆層を形成し145g
の硬化剤成形体とした。この被覆層の厚みは平均0.4
mmであった。次に、この硬化性成形体を26g使用し
た以外は実施例2と同様の試験を行った。その時の結果
を表1に示す。
リエチレン製の容器に入れ、次に、この容器に実施例1
と同じ硬化剤成形体を245g混合充填した。
穿孔内に25cc充填し先端を45度にカットした外径
16mmの全ネジボルトM16(材質SNB7)をハン
マードリルに装着し、回転と打撃を与えながら、孔底ま
で埋め込んだ。その時の結果を結果を表1に示した。
にメタクリル酸を付加したメタクリル型エポキシアクル
レート樹脂55wt%、反応性単量体としてジエチレン
グリコールジメタクリレート45wt%、硬化促進剤と
してN,N−ジヒドロキシプロピル−p−トルイジン1
wt%の割合で配合した樹脂(JIS−6901(常温
硬化特性)の25℃で測定される最小硬化時間が約13
分)を用い、硬化剤成形体を予め粘性液体樹脂に投入し
被覆層を形成することなく直接ガラス管内に投入した以
外は、実施例1と同様の試験を行った。このときの被覆
層の厚みは平均0.5mmであった。その時の結果を表
1に示す。
のポリエチレン/ポリエステル/アルミ/ポリエチレン
の4層構造からなるフィルムの側面及び底部をヒートシ
ールし外径17.0mmの筒状にしたものに充填した以
外は実施例1と同様の試験を行った。その時の結果を表
1に示す。
れた過酸化ベンゾイル3gと、骨材として粒径0.5m
m〜1.0mmのマグネシアクリンカー8gを加圧成形
し直径7.0mm、長さ11cmの棒状に成形した。こ
のときの骨材/硬化剤の体積比は180%であった。硬
化剤成形体としてこの棒状成型体を2本用いたこと以外
は実施例1と同様の試験を行った。このときの被覆層の
厚みは平均0.3mmであった。その時の結果を表1に
示す。
覆層形成後の硬化剤成形体の粒径が0.5mm〜0.8
mmである以外は実施例1と同様の試験を行った。この
ときの被覆層の厚みは0.3mmであった。その結果を
表1に示す。
ノール樹脂からなる不透明の円筒状の管に実施例1に用
いた樹脂と同一の樹脂を8.7g充填した。次に硬化剤
として、硫酸カルシウムで40%濃度に希釈された過酸
化ベンゾイル1.8gを長さ85mm,直径5mmの棒
状に成形し表面を第1の被覆層として酢酸繊維素の被覆
層、第2の被覆層としてエポキシ樹脂の被覆層を施した
ものを挿入した。次に骨材として粒径1.5〜3.0m
m(平均粒径2.4mm)のマグネシアクリンカー24
gを充填し開放部をポリエチレン製のキャップで閉止し
てカプセルを試作した以外は実施例1と同様の試験を行
った。その時の固着強度の結果を表1に示す。
材とからなる成形体であって、その表面が硬化剤と硬化
反応するラジカル硬化形樹脂で硬化剤表面に被覆層を形
成させた硬化剤成形体は、その製造性、取扱性に優れ、
ラジカル重合性樹脂の硬化剤としての性能を充分に発揮
できるものである。
係る硬化剤成形体は、骨材と一体化され、かつ硬化剤表
面が硬化剤と硬化反応するラジカル硬化型樹脂で被覆層
が形成されているため、その製造性、取扱性に優れ、硬
化剤としての機能を充分に発揮できる信頼性のあるもの
を提供することができる。
である。
の概略説明図である。
である。
である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 硬化促進剤を含むラジカル硬化性樹脂を
硬化させる硬化剤と骨材とからなる硬化剤成形体であっ
て、該硬化剤成形体の表面の一部又は全体に硬化したラ
ジカル硬化型樹脂からなる被覆層を有することを特徴と
するラジカル硬化型樹脂用の硬化剤成形体。 - 【請求項2】 ラジカル硬化型樹脂及び硬化促進剤を含
む主剤と、該主剤を硬化させる硬化剤成形体を有する固
着剤組成物において、該硬化剤成形体が該主剤を硬化さ
せる硬化剤と骨材とからなる成形体であって、該硬化剤
成形体の表面にラジカル硬化型樹脂の硬化物からなる被
覆層を有することを特徴とするアンカーボルト固着剤組
成物。 - 【請求項3】 前記被覆層が主剤を構成するラジカル硬
化型樹脂と前記硬化剤による硬化物からなる被覆層であ
ることを特徴とする請求項2に記載のアンカーボルト固
着剤組成物。 - 【請求項4】 ラジカル硬化型樹脂及び硬化促進剤を含
む主剤からなる粘性液体と、硬化剤と骨材からなる硬化
剤成形体を混合し、該硬化剤成形体の表面近傍の前記ラ
ジカル硬化型樹脂を該硬化剤成形体に含まれる硬化剤の
作用によって硬化させて、該硬化剤成形体の硬化剤表面
にラジカル硬化型樹脂からなる被覆層を形成することを
特徴とする、主剤に、表面被覆層を有する硬化剤成形体
を分散させたアンカーボルト固着用組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP15385097A JP3992163B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 硬化剤成形体及びそれを用いたアンカーボルト固着剤組成物 |
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