JPH11152726A - 遮水シートの接合方法 - Google Patents

遮水シートの接合方法

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Publication number
JPH11152726A
JPH11152726A JP9336305A JP33630597A JPH11152726A JP H11152726 A JPH11152726 A JP H11152726A JP 9336305 A JP9336305 A JP 9336305A JP 33630597 A JP33630597 A JP 33630597A JP H11152726 A JPH11152726 A JP H11152726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joining
tape
sheet
water
impervious
Prior art date
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Pending
Application number
JP9336305A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Iwamoto
憲三 岩本
Yoshitaka Higashida
義孝 東田
Etsuji Kaminoyama
悦治 上ノ山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11152726A publication Critical patent/JPH11152726A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な初期固定力があり接着不良が低減でき
るとともに、接合完了までの時間を大幅に短縮すること
ができる。 【解決手段】 遮水シート1の接合方法において、接合
する遮水シート1の間に押出機6で加熱押出しした接合
用テープ5を、押出しながら介在して挟み込み転圧する
という方法を採っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処分場等の
遮水工法に用いられる現場での遮水シートの接合方法に
関するものであり、接合作業の効率化を図ったものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、廃棄物処分場における汚水の漏れ
による周囲への汚染が問題視され、廃棄物処分場に対し
て必ず遮水が行われている。
【0003】遮水シートの材料として種々の材料が用い
られているが、どの材料を使ったとしても、遮水しなけ
ればならない領域の面積は広く、一枚のシートで全面を
覆うということは現実的にありえない。
【0004】そこで、通常は一定幅(例えば1〜2m程
度)のシートを処分場の現場へ持ち込んで、現場にて接
合しながら敷設していくという作業が行われている。た
だ、単に一枚のシートを持ち込んだのでは、あまりにも
効率が悪いということで予め工場内で、所定枚数の遮水
シートを接合しておき、ある程度の枚数がまとまって一
つとなった幅広の遮水シートを用いることによって、現
場での接合作業が少なくなり、処分場への遮水シートを
敷設する作業の敷設効率が改善されている。
【0005】また、遮水シートがゴムシートである場
合、現場での遮水シート同志の接合は、例えば特開昭5
8−87033号公報に開示されているようにゴムに粘
着付与剤等を配合した低温架橋可能で粘着性を有するテ
ープ状接合材を介在させてシートを重ね合わせ転圧した
あと、放置してテープ状接合材を自然架橋させることに
よってシート同志を接合する方法が採られている。
【0006】確かにこの方法を採ることによって、それ
まで行われていた溶剤型接着剤を用いる方法で問題とな
っていた、水みちを充填するのに十分なだけの塗布量が
確保しにくいことや、温度や転圧の条件の違いで接着力
が不均一になり易いこと、接着作業に熟練を必要とする
などが、解消されるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、全く意図的な
加熱をしない方法であることより、十分な接着力を発揮
する状態にまでなるのに時間がかかるという問題があ
る。また、シート同志を重ね合わせる際に十分な初期固
定力を得るために、十分な粘着性を有している必要があ
るが、環境温度によっては十分な粘着性を選られない場
合もある。
【0008】そこで、本発明では十分な初期固定力を発
現できるとともに、架橋速度が速く、早期に架橋による
接合を完了することができるような遮水シートの接合方
法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1ではこ
のような目的を達成するためにゴム材料からなる遮水シ
ートの接合方法において、架橋可能なゴムをテープ状に
加熱押出しつつ、その押出した接合用テープを、接合す
る一方の遮水シートの接合代に配置し、その上から他方
の遮水シートの接合代を重ね合わせて転圧することを特
徴とする。
【0010】このような方法を採用することによって接
合用テープは、加熱押出ししていることから常温のもの
よりも粘着性が高く、十分な初期固定力を得ることがで
きる。また、加熱によって架橋速度が早くなっており、
早期に接合を完了することができる。
【0011】請求項2によると、ゴム材料からなる遮水
シートの接合方法において、予め架橋剤も配合したゴム
組成物を準備し、該ゴム組成物を現場にて押出機に投入
しつつテープ状に加熱押出しし、その押出した接合用テ
ープを、接合する一方の遮水シートの接合代に押出機を
異動させながら配置し、その上から他方の遮水シートの
接合代を重ね合わせて転圧する接合方法である。
【0012】押出機は現場で接合用テープとなる材料を
投入しつつ加熱押出しているので、架橋剤を配合したゴ
ム組成物を材料として用いても押出機内で、架橋してし
まうことがなく、また、架橋剤を予め配合しておくこと
ができるので、現場での作業を簡便にすることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は遮水シートを接合したとこ
ろの断面図であり、図2は遮水シートを敷設する廃棄物
処分場の断面図、図3は本発明の請求項1に係わる遮水
シートの接合方法を実施しているところの様子を示す概
要図である。本発明の遮水シート1は、加硫ゴムなどの
エラストマーからなるシートでる。
【0014】エラストマーとして用いられる素材として
は、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(II
R)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチレンプ
ロピレンターポリマー(EPT)等の単体もしくはブレ
ンド物を用いることができ、特に限定するものではない
が、エチレンプロピレンターポリマー(EPT)もしく
はエチレンプロピレンターポリマー(EPT)とブチル
ゴム(IIR)のブレンド物を用いることが、常に外気
にさらされ太陽光を浴びる状態にある遮水シートとして
使用するには好ましい。
【0015】遮水シート1は、例えば図2に示すような
廃棄物処分場や溜め池など底面2と法面3に敷設するの
に用いられるシートであり、通常1000〜2000m
m幅のシートを工場で複数枚接合した幅広シートを現場
に持ち込んで底面および法面に敷設接合し、全面を遮水
シートで覆った形にする。
【0016】工場内である程度幅広にした上で現場に持
ち込むものの、やはり現場にて接合する部分は多数あ
り、本発明の接合方法はそのような場面で実施するもの
である。
【0017】本発明の遮水シート1の接合方法は、第1
の遮水シート1aと第2の遮水シート1bを互いに接合
する場合に、まず第1の遮水シート1aと第2の遮水シ
ート1bを接合代4が重なり合うように所定場所に配置
し、加硫可能な接合用テープ5を押出機6で加熱押出し
しつつ、前記第1の遮水シート1aの端部にある接合代
4に配置し、その接合用テープ5の上から第2の遮水シ
ート1bの接合代をのせて上から転圧する。
【0018】以上の工程をよって、遮水シート同志を接
合する作業が完了し、時間が経つに連れて第1および第
2の遮水シート1a、1bと接合用テープ5との間の架
橋が進み、強固な接合となる。
【0019】接合用テープ5は、加硫可能なゴム組成物
からなるものであり、ゴムの種類としてはブチルゴム
(IIR)やエチレン・プロピレンゴム(EPDM)に
エチレンビニルアセテート(EVA)やポリエチレン
(PE)などのホットメルト材をブレンドしたものを用
いることができ、前記以外にゴム100重量部に対して
硫黄を0.3〜4.0重量部と加硫促進剤2.0〜6.
0重量部や有機過酸化物を0.2〜4.0重量部または
メチロール基を7〜10%程度含有する樹脂を配合した
ものが用いられる。
【0020】押出機6にて押出しする際に、かける温度
は、100℃〜200℃の範囲であることが好ましく、
100℃未満であるとゴムの可塑化および粘着が不足
し、更に押出機6へのトルク負荷が大きくなり過ぎるこ
とがあり、200℃を超えるとゴムのスコーチによる焼
けが発生してしまい好ましくない。
【0021】接合用テープ5の押出しに用いる押出機6
は、特に次に説明するものに限定されるわけではない
が、図3に示すような機械であり、スクリューとヒータ
を備えた押出機本体7の一方の端には前記スクリューを
回転させるモータ部8が取り付けられるとともに、接合
用テープの材料であるゴムリボン9を巻き付けて回転す
ることによって繰り出すことができるとともに、そこか
ら繰り出したゴムリボンを投入する投入孔10を有して
おり、他方の端にはテープを押出すためのスリット11
を備えている。このような押出機6を図中の矢印方向に
移動させながらから押出し、接合用テープ5を遮水シー
トの接合代に配置して行く。
【0022】よって、接合用テープの材料となるゴムリ
ボンを準じ繰り出して、押出機に投入しつつ、スリット
11から接合用テープ5を加熱押出しすることができる
ので、ゴムリボンは予め架橋剤などを配合したゴム組成
物とすることができ、現場での作業としてはより簡便な
ものとなる。
【0023】スリット11の部分を接合するシート同士
の間に配置し、スリット11から押出された接合用テー
プ5がシートの接合代上に載せられることになる。
【0024】本発明のような接合方法で接合した場合、
接合用テープ5は従来のような常温による低温架橋のも
のと比べて、最初に熱がかかっているので架橋の進行が
早く、短い時間で強固な接合部を得ることができる。ま
た、加熱された接合用テープ5は、常温のものと比べる
と粘着性が高く、接合の際の遮水シートとの間の初期固
定力が大きくなり、架橋が進行して十分な接合が得られ
ていない間に何らかの力がかかっても、遮水シートと接
合テープの間の剥がれが生じにくく、そのようなことが
原因で起こる接合不良も低減することができる。
【0025】また、接合用テープ5は図4に示すように
50〜100mm程度の適当な幅をおいた二列のテープ
としてもよい。そうすると、接合した後に接合部内に密
閉した空間12ができ、後からその空間内に煙を吹き込
んだり、空気で加圧したり、減圧したりすることによっ
て、接合部における接合不良部を特定することができ
る。
【0026】もちろん空間12内に通気性を有する中空
紐のようなものを配置して、空間部が転圧などの際にふ
さがってしまうのを防止するような構成を採ることも可
能である。
【0027】
【実施例】本発明の接合方法で行った場合と従来の方法
で行った場合の比較を行った。実施例としては、遮水シ
ートにEPDMからなり厚みが1.5mmのゴムシート
を用い、接合用テープとしては、ブチルゴムを主成分と
した表1に示す配合のゴム組成物を図3に示す押出機を
用いて120℃の温度で厚み1.0mm、100mm幅
に押出したものを使用した。接合代は150mm幅とし
た。二枚の遮水シートの接合代を、接合用テープを介在
させて重ね合わせた後に、ローラで転圧した
【0028】接合作業が完了した後、作業完了直後の接
着力と架橋がほぼ完了したといえる接着力が6.0[k
gf/25mm]になるまでに要した時間を測定した。
その結果を表2に示す。
【0029】次に比較例として接合用テープの配合を表
1に示す実施例と同じ配合を用いて、予めテープ状にし
ておき常温で遮水シートの接合代に介在させた以外は、
全く実施例と同様に接合作業を行った。
【0030】比較例についても接合作業が完了した後、
作業完了直後の接着力と架橋がほぼ完了したといえる接
着力が6.0[kgf/25mm]になるまでに要した
時間を測定した。その結果を表2に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表2の結果からわかるように、実施例は比
較例と比べると、初期固定力においても、所定の接着力
を発生するまでの時間も短く、接合不良を起こしにくく
完全な接合までの時間を短縮できている。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本願発明の請求項1では
遮水シートの接合方法において、接合する遮水シートの
間に押出機で加熱押出しした接合用テープを、押出しな
がら介在して挟み込み転圧するという方法を採ってい
る。
【0035】接合用テープは加熱された状態にあること
から粘着性が高く、十分な初期固定力を得ることがで
き、接合用テープと遮水シートの架橋による接着が完了
していない状況での、剥がれによる接着不良を低減する
ことができる。
【0036】また、最初に加熱されているので、接合作
業完了後の架橋速度も速く、架橋が完了するまでの時間
も、従来の常温による低温架橋のものと比べて大幅に短
縮することができる。
【0037】請求項2によると、ゴム材料からなる遮水
シートの接合方法において、予め架橋剤も配合したゴム
組成物を準備し、該ゴム組成物を現場にて押出機に投入
しつつテープ状に加熱押出しし、その押出した接合用テ
ープを、接合する一方の遮水シートの接合代に押出機を
異動させながら配置し、その上から他方の遮水シートの
接合代を重ね合わせて転圧する接合方法である。
【0038】押出機は現場で接合用テープとなる材料を
投入しつつ加熱押出しているので、架橋剤を配合したゴ
ム組成物を材料として用いても押出機内で、架橋してし
まうことがなく、また、架橋剤を予め配合しておくこと
ができるので、現場での作業を簡便にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】遮水シートを接合したところの断面図である。
【図2】遮水シートを敷設する廃棄物処分場の断面図で
ある。
【図3】遮水シートを接合している様子を示す概要図で
ある。
【図4】遮水シートを接合したところの別の例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 遮水シート 2 底面 3 法面 4 接合代 5 接合用テープ 6 押出機 12 空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム材料からなる遮水シートの接合方法
    において、架橋可能なゴムをテープ状に加熱押出しつ
    つ、その押出した接合用テープを、接合する一方の遮水
    シートの接合代に配置し、その上から他方の遮水シート
    の接合代を重ね合わせて転圧することを特徴とする遮水
    シートの接合方法。
  2. 【請求項2】 ゴム材料からなる遮水シートの接合方法
    において、予め架橋剤も配合したゴム組成物を準備し、
    該ゴム組成物を現場にて押出機に投入しつつテープ状に
    加熱押出しし、その押出した接合用テープを、接合する
    一方の遮水シートの接合代に配置し、その上から他方の
    遮水シートの接合代を重ね合わせて転圧することを特徴
    とする遮水シートの接合方法。
JP9336305A 1997-11-19 1997-11-19 遮水シートの接合方法 Pending JPH11152726A (ja)

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