JPH1115267A - 現像剤量規制部材 - Google Patents

現像剤量規制部材

Info

Publication number
JPH1115267A
JPH1115267A JP18460597A JP18460597A JPH1115267A JP H1115267 A JPH1115267 A JP H1115267A JP 18460597 A JP18460597 A JP 18460597A JP 18460597 A JP18460597 A JP 18460597A JP H1115267 A JPH1115267 A JP H1115267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
contact portion
sliding contact
outer peripheral
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18460597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4035205B2 (ja
Inventor
Kentaro Niwano
謙太郎 庭野
Arihiro Yamamoto
有洋 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP18460597A priority Critical patent/JP4035205B2/ja
Publication of JPH1115267A publication Critical patent/JPH1115267A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4035205B2 publication Critical patent/JP4035205B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、現像剤の劣化、現像剤担持のため
の無端状の外周面を有する現像剤担持体の削れ、及び、
ブレード状の現像剤量規制部材の削れを生ずることな
く、上記現像剤担持体の外周面上に担持された現像剤へ
の十分な摩擦帯電が可能であるブレード状の現像剤量規
制部材の提供を目的とする。 【解決手段】 現像剤スリーブ103の外周面上の現像
剤の担持量を規制するためのブレード2の摺接部Aを鏡
面処理し、ブレード103の非摺接部A´の粗度値を摺
接部Aより大きく採ることにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤担持のため
の無端状の外周面を有する現像剤担持体の現像剤の担持
量を規制するブレード状の現像剤量規制部材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来にあっては、現像剤担持のための無
端状の外周面を有する現像剤担持体の現像剤の担持量を
規制するブレード状の現像剤量規制部材を活用せる現像
装置として、図3に示す現像装置100が知られてお
り、実用に供されている。尚、図3は、現像装置100
の概略構成を示す模式的断面図である。
【0003】上記現像装置100は、現像剤を所定量収
容可能である現像剤収容部101と、現像剤収容部10
1に収容の現像剤を攪拌して適度に解すための攪拌ロー
ラ102と、現像剤担持のための無端状の外周面を有す
る現像剤担持体たる回動自在な現像スリーブ103と、
現像剤量規制部材たるブレード104とを有し、ブレー
ド104の一方の端部側面は、図4に示すように、現像
スリーブ103の外周面に摺接するための摺接部Aと、
摺接部Aの近傍部(以下、この部位を非摺接部A´と称
する。)とに区分されている。尚、図4は、現像スリー
ブ103とブレード104との接触部位周辺を拡大した
模式図である。
【0004】上記現像装置100の有する現像スリーブ
102は、現像装置100を備える画像形成装置(図示
せず)に設けられた駆動機構(図示せず)により所定の
周速度にて回転駆動されるよう設定されており、現像時
には、攪拌ローラ102により適度に攪拌された現像剤
を外周面上に担持して回転しつつ、静電潜像担持のため
の無端状の外周面を有する潜像担持体たる感光体ドラム
105の外周面上の静電潜像へと搬送するようになって
いる。
【0005】一方、上記現像装置100の有するブレー
ド104は、摺接部Aと現像スリーブ103との間の規
制領域Zにて、現像スリーブ103の外周面上の現像剤
の担持量の調節と、現像スリーブ103の外周面上に担
持の現像剤への摩擦帯電とを為すようになっている。
【0006】上記ブレード104としては、ゴム、金属
或いは樹脂等を薄板状に成型した部材や、これらの部材
を積層せしめた部材などが一般的であるが、.現像剤
が正極性を有する(ポジ系トナー)場合には、金属にて
薄板状に成型された基板層に、荷電制御されたシリコー
ンゴム等にて薄板状に成型された電荷付与層を積層した
部材が用いられ、一方、.現像剤がマグネタイト等の
含有により負極性を有する(ネガ系トナー)場合には、
金属にて薄板状に成型された基板層に、荷電制御された
ウレタンゴム等にて薄板状に成型された電荷付与層を積
層した部材が用いられる。
【0007】よって、上記現像装置100にあっては、
ブレード104による現像スリーブ103の現像剤の担
持量の調節時に、現像スリーブ103の外周面上に担持
の現像剤を、規制領域Zにて、感光体ドラム105の外
周面上の静電潜像に付着せしめるよう摩擦帯電してい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ブ
レード104に代表される従来の現像剤量規制部材にあ
っては、以下に示すような問題があった。
【0009】.現像剤の劣化:上記ブレード104に
代表される従来の現像剤量規制部材にあっては、摺接部
Aの粗度値が非摺接部A´の粗度値より大きく採られて
いたために、現像スリーブ103の外周面上に担持の現
像剤が、摺接部Aから摩擦抵抗を受けて規制領域Zを円
滑に通過できずに詰まるなどして劣化し、以て、上記現
像剤は十分に摩擦帯電されない。
【0010】.現像スリーブ103の外周面の削れ:
上記摺接部Aの粗度値が非摺接部A´の粗度値より大き
く採られていたために、現像スリーブ103の外周面上
の現像剤が、摺接部Aから摩擦抵抗を受けて規制領域Z
を円滑に通過できずに詰まるなどして、現像スリーブ1
03の外周面を削ってしまい、以て、上記現像剤は十分
に摩擦帯電されない。
【0011】.ブレード104の表面の削れ:上記摺
接部Aの粗度値が非摺接部A´の粗度値より大きく採ら
れていたために、現像スリーブ103の外周面上の現像
剤が、摺接部Aから摩擦抵抗を受けて規制領域Zを円滑
に通過できずに詰まるなどして、ブレード104の表面
を削ってしまい、以て、上記現像剤は十分に摩擦帯電さ
れない。
【0012】よって、上記ブレード104に代表される
従来の現像剤量規制部材にあっては、現像中途から、現
像スリーブ103の外周面上の現像剤を規制領域Zにて
十分に摩擦帯電することができなくなるために、感光ド
ラム105の外周面上の静電潜像への上記現像剤の付着
状態は不安定になり、以て、感光ドラム105の外周面
上に一旦付着した現像剤が落ちる(以下、この動作をボ
タ落ちと称する。)ことがあり、特に、複数枚のシート
状の転写材に連続して転写及び定着処理が為されるとき
には、ボタ落ち等が著しく生じて、濃度ムラや白スジの
生じた低品質な画像形成が為されていた。
【0013】よって、上述したからに至るまでの問
題の解決を図るべく、現像剤収容部101に収容の現像
剤を攪拌ローラ102にて十分に攪拌して解すという方
法が提案されているが、近年にあっては、与えられた画
像情報に忠実な画像形成を為すべく、転写材に形成され
る画像に対する高画質化及びフルカラー化が進むにつれ
て、粒径の小さい、或いは、オイルを含有した現像剤が
用いられるようになってきており、粒径の小さい、或い
は、オイルを含有した現像剤は、劣化し易いために、攪
拌ローラ102の攪拌にて劣化することにより、以て、
現像時に現像スリーブ103の外周面上に担持されて
も、規制領域Zにて十分に摩擦帯電せしめることができ
ないという虞れがある。
【0014】そこで、本発明は、現像剤の劣化、現像剤
担持のための無端状の外周面を有する現像剤担持体の削
れ、及び、ブレード状の現像剤量規制部材の削れを生ず
ることなく、上記現像剤担持体の外周面上に担持された
現像剤への十分な摩擦帯電が可能であるブレード状の現
像剤量規制部材の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、現像剤担持のための無端状の外周面を有する現像
剤担持体の現像剤担持量を規制するための現像剤量規制
部材であり、上記外周面への摺接により現像剤担持量規
制を為す摺接部を一方の端部側面に有する現像剤量規制
部材において、上記摺接部は鏡面処理を施され、上記一
方の端部側面の上記摺接部の近傍部の粗度は該摺接部よ
り大きく採られているという第一の発明により達成され
る。
【0016】又、上記目的は、上記第一の発明におい
て、摺接部の近傍部の粗度はRzにて1μm以上50μ
m以下の範囲の値であるという第二の発明によっても達
成される。
【0017】更に、上記目的は、上記第一の発明又は上
記第二の発明において、現像剤量規制部材は金型内への
射出により成型され、摺接部は、上記金型内の鏡面処理
を施された面にて成形されるという第三の発明によって
も達成される。
【0018】又、上記目的は、上記第一の発明ないし上
記第三の発明のうちのいずれかにおいて、摺接部の近傍
部は、金型内のホーニング、ブラスト又はエッチングの
いずれかの処理の施された面にて成型されるという第四
の発明によっても達成される。
【0019】更に、上記目的は、上記第一の発明ないし
上記第三の発明のうちのいずれかにおいて、摺接部の近
傍部は、金型内の放電加工又はレーザ加工の施された面
にて成型されるという第五の発明によっても達成され
る。
【0020】すなわち、上記第一の発明においては、現
像剤が、現像剤担持体の外周面上に担持される前に、現
像剤量規制部材の一方の端部側面の鏡面処理の為された
摺接部の近傍部にて摩擦帯電され、次に、上記外周面上
の現像剤の担持量が、上記摺接部と上記現像剤担持体と
の間の規制領域にて規制される。
【0021】又、上記第二の発明においては、現像剤
が、現像剤担持体の外周面上に担持される前に、現像剤
量規制部材の一方の端部側面の鏡面処理の為された摺接
部の近傍部であって、粗度値がRzにて1μmから50
μmの範囲の値に採られた部位にて摩擦帯電され、次
に、上記外周面上の現像剤の担持量が、上記摺接部と上
記現像剤担持体との間の規制領域にて規制される。
【0022】更に、上記第三の発明においては、鏡面処
理を施された面を有する金型内への射出にて現像剤量規
制部材を成型することにより、摺接部に対する鏡面処理
が容易に施される。
【0023】又、上記第四の発明においては、ホーニン
グ、ブラスト又はエッチングのいずれかの処理の施され
た面を有する金型内への射出にて現像剤量規制部材を成
型することにより、摺接部の近傍部に対する粗度値設定
が容易に為される。
【0024】更に、上記第五の発明においては、放電加
工又はレーザ加工の施された面を有する金型内への射出
にて現像剤量規制部材を成型することにより、摺接部の
近傍部に対する粗度値設定が容易に為される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下の添付図面に基づき本発明に
おける実施の形態に関して説明する。
【0026】先ず、本発明における実施形態の現像剤量
規制部材を活用せる現像装置1に関して図1に基づき説
明する。尚、従来の現像装置100及びブレード104
と同様若しくはほぼ同様となる箇所に関しては図3及び
図4と同符号を付与することにより説明を省略する。
【0027】上記現像装置1は、図1に示すように、現
像剤収容部101と、攪拌ローラ102と、現像スリー
ブ103と、現像剤量規制部材たるブレード2とを有
し、ブレード2の一方の端部の側面は、図2に示すよう
に、現像スリーブ103の外周面に摺接するための摺接
部Aと、摺接部Aの近傍部(以下、この部位を非摺接部
A´と称する。)とに区分されている。尚、図2は、現
像スリーブ103とブレード1との接触部位周辺を拡大
した模式図である。
【0028】上記現像装置1の有する現像スリーブ10
2は、現像装置1を備える画像形成装置(図示せず)に
設けられた駆動機構(図示せず)により所定の周速度に
て回転駆動されるよう設定されており、現像時には、攪
拌ローラ102により適度に攪拌された現像剤を外周面
上に担持して回転しつつ、感光体ドラム105の外周面
上の静電潜像へと搬送するようになっている。
【0029】一方、上記現像装置1の有するブレード2
は、摺接部Aと現像スリーブ103との間の規制領域Z
にて、現像スリーブ103の外周面上の現像剤の担持量
の調節と、現像スリーブ103の外周面上に担持の現像
剤への摩擦帯電とを為すようになっている。
【0030】又、上記ブレード2は、本出願にあって
は、平板状に成型されたステンレススチール板(引張り
強さ約110kg/mmE2)より成る基板層の一方の
面上に、現像スリーブ103の外周面への適度な圧接値
を得るための弾性層、現像スリーブ103の外周面上に
担持の現像剤を摩擦帯電せしめるための電荷付与層の順
に積層された構成を有している。
【0031】上記ブレード2を構成する基板層は、本実
施形態にあっては、平板状に成型されたステンレススチ
ール板(引張り強さ約110kg/mmE2)を活用し
ているが、この部材に限定されるものではなく、他に活
用可能である材質としては、リン青銅(引張り強さ約6
5kg/mmE2)、又は、アルミ板(引張り強さ約4
0kg/mmE2)等を平板状に成型した金属板、或い
は、ポリエチレンテレフタラート樹脂(引張り強さ約1
0kg/mmE2)、ポリカーボネイト樹脂(引張り強
さ約10kg/mmE2)、ポリプロピレン樹脂等を平
板状に成型した樹脂板などが挙げられる。
【0032】尚、上記基板層として平板状に成型された
ステンレススチール板(引張り強さ約110kg/mm
E2)等の金属板を活用するときには、現像スリーブ1
03の外周面へのブレード2の圧接値制御の考慮から、
上記基板層の層厚値は20μmから500μmの範囲内
の値が好ましい。
【0033】又、上記基板層として平板状に成型された
ポリエチレンテレフタラート樹脂(引張り強さ約10k
g/mmE2)等の樹脂板を活用するときには、現像ス
リーブ103の外周面へのブレード2の圧接値制御の考
慮から、上記基板層の層厚値は50μmから1000μ
mの範囲内の値が好ましく、更には、二軸圧延され、ク
リープが小さくされた樹脂板であれば、より好ましい。
【0034】一方、上記ブレード2を構成する弾性層
は、材質としてウレタンゴム又はシリコーンゴム等が挙
げられるが、現像スリーブ103の外周面へのブレード
2の圧接値として適当な値を得るためには、硬度がJI
SA硬度にて80度以下が好ましい。
【0035】一方、上記ブレード2を構成する電荷付与
層の材質は、現像時に用いられる現像剤が、正極性を有
する現像剤、所謂、ポジ系トナーであるか、負極性を有
する現像剤、所謂、ネガ系トナーであるかに起因する。
【0036】すなわち、現像時に用いられる現像剤がポ
ジ系トナーであるときには、上記電荷付与層の好ましい
材質として、シリコーンゴム、シリコーン樹脂等が挙げ
られ、一方、現像時に用いられる現像剤がネガ系トナー
であるときには、電荷付与層の好ましい材質として、先
ず、現像剤が磁性体である場合には、ウレタンゴム、ウ
レタン樹脂等が挙げられ、次に、現像剤が非磁性体であ
る場合には、ナイロン系のエラストマー、ナイロン樹脂
等が挙げられる。
【0037】さて、従来の現像剤量規制部材を代表す
る、上記ブレード104(図3、図4参照。)にあって
は、一方の端部の表面の、現像スリーブ103の外周面
に摺接するための摺接部Aの粗度値が非摺接部A´の粗
度値より大きく採られていたために、現像剤の劣化、現
像スリーブ103の外周面の削れ、或いは、ブレード1
04の表面の削れが生じ、持って、現像中途から、現像
スリーブ103の外周面上の現像剤を規制領域Zにて十
分に摩擦帯電することができなくなるために、感光ドラ
ム105の外周面上の静電潜像への上記現像剤の付着状
態は不安定になって、感光ドラム105の外周面上に一
旦付着した現像剤が落ちる(以下、この動作をボタ落ち
と称する。)ことがあり、特に、複数枚のシート状の転
写材に連続して転写及び定着処理が為されるときには、
ボタ落ち等が著しく生じて、濃度ムラや白スジの生じた
低品質な画像形成が為されていた。
【0038】そこで、本発明者は、上記ブレード2の一
方の端部側面の、現像スリーブ103の外周面に摺接す
るための部位たる摺接部Aの近傍部たる非摺接部A´の
粗度値を振り、各粗度値に応じて、1000枚の転写材
への連続した転写及び定着処理後に、実装試験された転
写材上に形成される画像の品質を測定し、以て、以下の
表1に示された結果が得られた。尚、実装試験時の転写
材上の画像の品質 は、形成された画像に対する、濃度のムラ及び白スジの
防止状況に基づき判断することとした。
【0039】
【表1】ここで、上記表1に示す試験例1から試験例6
及び比較例に関して以下に説明する。
【0040】尚、上記表1における○、△、×は、各
々、濃度ムラ及び白スジの防止状況に対して「良好」、
「連続通紙前に比べて若干悪化」、「連続通紙前に比べ
て悪化」を示している。
【0041】
【比較例1】鏡面処理を施された鏡面処理面と、この面
に対面しRzにて粗度値5μmに採られた粗度設定面と
を有する金型において、先ず、鏡面処理面及び粗度設定
面を加熱したのち、予め一方の面にシリコーン用プライ
マーを塗布された層厚値1.6mmのジンコート鋼板を
金型内に挿入し、次に、金型内に挿入されたジンコート
鋼板上に、LTV(低温加硫型)シリコーンゴム LS
R−DY−7002(登録商標;東レ・ダウコーニング
社製)を公知のLIM射出成形機により射出し120℃
にて5分間加熱したのち、金型内から取り出し200℃
にて4時間加熱処理することによって、鏡面処理を施さ
れた摺接部Aと粗度値が5μmの非摺接部A´とを有
し、JISA硬度にて60度のブレードが得られた。
【0042】
【試験例2〜6】金型の有する粗度設定面の粗度値を、
Rzにて、1μm、10μm、20μm、30μm、及
び、50μmに振り試験例1と同様の成形過程を経るこ
とにより、非摺接部A´の粗度値が、Rzにて、1μ
m、10μm、20μm、30μm、及び、50μmで
あるブレード(試験例2、試験例3、試験例4、試験例
5、及び、試験例6)が得られた。
【0043】
【比較例】金型の有する粗度設定面を鏡面処理の施され
た面に代え、以て、試験例1と同様の成形過程を経るこ
とによって、鏡面処理を施された非摺接部A´を有する
ブレードが得られた。
【0044】上記表1から分かるように、試験例1から
試験例6に亘っては、現像剤量規制部材たるブレードの
摺接部を鏡面処理すると共に、非摺接部A´の粗度値を
1μm以上50μm以下の範囲の値とすることとしたの
で、実装試験により転写材上に形成された画像に対する
白スジの発生に関しては、1μm以上50μm以下の範
囲の値に亘って良好な結果が得られ、濃度ムラに関して
は、1μmから50μmの範囲の値に亘って良好な結果
が得られた。
【0045】そこで、本実施形態にあっては、上記表1
にて得られた結果に鑑み、現像剤量規制部材たるブレー
ド2の摺接部Aにあっては鏡面処理を施され、一方、ブ
レード2の非摺接部A´にあっては、その粗度値を1μ
mから50μmの範囲にある値に採られている。
【0046】以上の構成等より成る現像装置1にあって
は、以下に示す要領により現像スリーブ103の外周面
上に担持された現像剤への摩擦帯電が為される。
【0047】先ず、上記現像剤収容部101(図1参
照。)に収容の現像剤は、攪拌ローラ102により適当
に攪拌されつつ、現像スリーブ103の外周面に向けて
送り出される。
【0048】次に、上記攪拌ローラ102にて適度に攪
拌された現像剤は、ブレード2の有する非摺接部A´に
衝突するなどして接触することにより、感光ドラム10
5の外周面上の静電潜像への付着のための摩擦帯電処理
が施されたのち、現像スリーブ103の外周面上に担持
される。
【0049】そして、上記現像スリーブ103の外周面
上に担持された現像剤は、現像スリーブ103の回転に
より、規制領域Zを通過しつつ、現像剤担持量の規制が
為されたのち、鏡映力の作用にて感光ドラム105の外
周面上の静電潜像へと飛翔し付着する。
【0050】よって、以上にて説明してきたように、本
実施形態にあっては、現像剤量規制部材たるブレード2
の摺接部Aを鏡面処理すると共に、ブレード2の有する
非摺接部A´の粗度値をRzにて1μmから50μmの
範囲の値に採ることとしたので、現像剤担持量規制時
に、現像剤の劣化、現像スリーブ103の削れ、及び、
ブレード2の削れを抑制し、以て、現像スリーブ103
の外周面上に担持された現像剤への十分な摩擦帯電を為
すことができる。
【0051】
【発明の効果】以上にて説明してきたように、本出願に
係る第一の発明によれば、現像剤が、現像剤担持体の外
周面上に担持される前に、現像剤量規制部材の一方の端
部側面の摺接部の近傍部にて摩擦帯電され、次に、上記
外周面上の現像剤の担持量が、摺接部と現像剤担持体と
の間の規制領域にて規制されるので、現像剤担持量規制
時に、現像剤の劣化、現像剤担持体の削れ、及び、ブレ
ード状の現像剤量規制部材の削れを抑制し、以て、上記
外周面上に担持された現像剤への十分な摩擦帯電を為す
ことができる。
【0052】又、本出願に係る第二の発明によれば、現
像剤が、現像剤担持体の外周面上に担持される前に、現
像剤量規制部材の一方の端部側面の摺接部の近傍部であ
って、粗度値がRzにて1μmから50μmの範囲の値
に採られた部位にて摩擦帯電され、次に、上記外周面上
の現像剤の担持量が、上記摺接部と上記現像剤担持体と
の間の規制領域にて規制されるので、現像剤担持量規制
時に、現像剤の劣化、現像剤担持体の削れ、及び、ブレ
ード状の現像剤量規制部材の削れを防止し、以て、上記
外周面上に担持された現像剤へのより十分な摩擦帯電を
為すことができる。
【0053】更に、本出願に係る第三の発明によれば、
鏡面処理を施された面を有する金型内への射出にて現像
剤量規制部材を成型することにより、摺接部に対する鏡
面処理を容易に施すことができる。
【0054】又、本出願に係る第四の発明によれば、ホ
ーニング、ブラスト又はエッチングのいずれかの処理の
施された面を有する金型内への射出にて現像剤量規制部
材を成型することにより、摺接部の近傍部に対する粗度
値設定を容易に為すことができる。
【0055】更に、本出願に係る第五の発明によれば、
放電加工又はレーザ加工の施された面を有する金型内へ
の射出にて現像剤量規制部材を成型することにより、摺
接部の近傍部に対する粗度値設定を容易に為すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る発明の実施形態の現像剤量規制部
材を活用せる現像装置の概略構成を示す模式的断面図で
ある。
【図2】図1の現像装置の有する現像スリーブとブレー
ドとの接触部位周辺を拡大した模式図である。
【図3】従来の現像剤量規制部材を活用せる現像装置の
一例の概略構成を示す模式的断面図である。
【図4】図3の現像装置の有する現像スリーブとブレー
ドとの接触部位周辺を拡大した模式図である。
【符号の説明】
2 ブレード(現像剤量規制部材) 103 現像スリーブ(現像剤担持体) 104 ブレード(現像剤量規制部材) A 圧接部 A´ 非圧接部 Z 規制領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持のための無端状の外周面を有
    する現像剤担持体の現像剤担持量を規制するための現像
    剤量規制部材であり、上記外周面への摺接により現像剤
    担持量規制を為す摺接部を一方の端部側面に有する現像
    剤量規制部材において、上記摺接部は鏡面処理を施さ
    れ、上記一方の端部側面の上記摺接部の近傍部の粗度は
    該摺接部より大きく採られていることを特徴とする現像
    剤量規制部材。
  2. 【請求項2】 摺接部の近傍部の粗度はRzにて1μm
    以上50μm以下の範囲の値であることとする請求項1
    に記載の現像剤量規制部材。
  3. 【請求項3】 現像剤量規制部材は金型内への射出によ
    り成型され、摺接部は、上記金型内の鏡面処理を施され
    た面にて成形されることとする請求項1又は請求項2に
    記載の現像剤量規制部材。
  4. 【請求項4】 摺接部の近傍部は、金型内のホーニン
    グ、ブラスト又はエッチングのいずれかの処理の施され
    た面にて成型されることとする請求項1ないし請求項3
    のうちのいずれか一項に記載の現像剤量規制部材。
  5. 【請求項5】 摺接部の近傍部は、金型内の放電加工又
    はレーザ加工の施された面にて成型されることとする請
    求項1ないし請求項3のうちのいずれか一項に記載の現
    像剤量規制部材。
JP18460597A 1997-06-26 1997-06-26 現像剤量規制部材 Expired - Fee Related JP4035205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18460597A JP4035205B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 現像剤量規制部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18460597A JP4035205B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 現像剤量規制部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1115267A true JPH1115267A (ja) 1999-01-22
JP4035205B2 JP4035205B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=16156150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18460597A Expired - Fee Related JP4035205B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 現像剤量規制部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4035205B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210668A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Ricoh Co Ltd プロセスカートリッジ、これを備えた現像装置、画像形成装置
US8043081B2 (en) * 2005-10-17 2011-10-25 Bridgestone Corporation Mold for forming developer blade, and developer blade formed with same

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8043081B2 (en) * 2005-10-17 2011-10-25 Bridgestone Corporation Mold for forming developer blade, and developer blade formed with same
US8644740B2 (en) 2005-10-17 2014-02-04 Bridgestone Corporation Mold for forming developer blade, and developer blade formed with same
JP2009210668A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Ricoh Co Ltd プロセスカートリッジ、これを備えた現像装置、画像形成装置
EP2098915A3 (en) * 2008-03-03 2013-05-22 Ricoh Company, Ltd. A development device comprising a process cartridge and an image formation apparatus comprising the development device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4035205B2 (ja) 2008-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5311264A (en) Developing apparatus for developing electrostatic latent image using one component developer
JP2018025767A (ja) 現像装置、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP2016164654A (ja) 電子写真用部材、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
JPH0962096A (ja) 現像剤の層厚規制ブレードとその製造方法およびそれを用いた画像形成装置
US6353720B1 (en) Image developing device using a toner as a developer
JP2004117919A (ja) 現像装置
JP4035205B2 (ja) 現像剤量規制部材
JPH0619633B2 (ja) 現像装置
JPH0651618A (ja) 現像装置
JPH02204764A (ja) 現像装置
US10042320B2 (en) Process cartridge and electrophotographic image forming apparatus for forming a high-quality electrophotographic image
JP3955666B2 (ja) 現像装置
JP2001117357A (ja) 現像装置
JPH11109747A (ja) 現像剤量規制部材
JPH06102748A (ja) 現像装置
JPH11316496A (ja) トナー搬送ローラ
JP4230325B2 (ja) 非磁性一成分現像装置及び画像形成装置
JPH09190070A (ja) 現像装置
JPH10133468A (ja) 現像器
JP2004246392A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5755078B2 (ja) 再生弾性ローラの製造方法
JP2007264372A (ja) 現像ローラおよび現像装置
JP2007057883A (ja) 現像剤量規制ブレード
JPH10104942A (ja) 現像装置
JPH08123177A (ja) 現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040514

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071029

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees