JPH11152596A - 低応力の耐亀裂性のルテニウム層を電気メッキするための電解液、その製造方法及び電解液添加剤としてのピリジン及びn−アルキル化ピリジニウム塩の使用 - Google Patents
低応力の耐亀裂性のルテニウム層を電気メッキするための電解液、その製造方法及び電解液添加剤としてのピリジン及びn−アルキル化ピリジニウム塩の使用Info
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- JPH11152596A JPH11152596A JP10268074A JP26807498A JPH11152596A JP H11152596 A JPH11152596 A JP H11152596A JP 10268074 A JP10268074 A JP 10268074A JP 26807498 A JP26807498 A JP 26807498A JP H11152596 A JPH11152596 A JP H11152596A
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- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D3/00—Electroplating: Baths therefor
- C25D3/02—Electroplating: Baths therefor from solutions
- C25D3/50—Electroplating: Baths therefor from solutions of platinum group metals
- C25D3/52—Electroplating: Baths therefor from solutions of platinum group metals characterised by the organic bath constituents used
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ルテニウム層を電気メッキするための電解液
中で応力を低下させるように作用し、その結果亀裂のな
い層を大きな厚さで得ることができる添加物を見出すこ
と 【解決手段】 低応力の耐亀裂性のルテニウム層を電気
メッキするための、ルテニウムをアミド硫酸と錯形成し
た形で含有する電解液において、電解液がピリジン又は
式I: 【化1】 [式中、 【化2】 R′はH、1〜6個のC原子を有するアルキル、−CH
=CH2、−CO2Naである]のN−アルキル化ピリジ
ニウム塩を含有することを特徴とする低応力の耐亀裂性
のルテニウム層を電気メッキするための電解液。
中で応力を低下させるように作用し、その結果亀裂のな
い層を大きな厚さで得ることができる添加物を見出すこ
と 【解決手段】 低応力の耐亀裂性のルテニウム層を電気
メッキするための、ルテニウムをアミド硫酸と錯形成し
た形で含有する電解液において、電解液がピリジン又は
式I: 【化1】 [式中、 【化2】 R′はH、1〜6個のC原子を有するアルキル、−CH
=CH2、−CO2Naである]のN−アルキル化ピリジ
ニウム塩を含有することを特徴とする低応力の耐亀裂性
のルテニウム層を電気メッキするための電解液。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低応力の亀裂のな
いルテニウム層を電気メッキするための電解液に関す
る。
いルテニウム層を電気メッキするための電解液に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ルテニウムメッキ浴は一般に酸性水溶液
中のルテニウム(III)化合物をベースとする。主
に、塩化ルテニウム(III)がルテニウム源として用
いられる。数年来、アミド硫酸(スルファミン酸)及び
/又はスルファミン酸アンモニウムを含有し、かつルテ
ニウムが錯化された形で存在するルテニウム浴は定着し
ている。このルテニウムは、アミド硫酸、有機酸との錯
体として又は錯体[Ru2NX8(H2O)2]3-(式中X
はハロゲン)例えば特にルテニウムニトリドクロロ錯体
(RuNC−塩)の形で存在する。この種の浴は安定で
かつ欠点のない、良好に付着するルテニウム層を提供す
ることが実証されていた。関連する先行技術の詳細は、
例えばPublikationen Galvanotechnik 81 (8), 2742-27
44 (1990),Chem. Ing. Tech. 50, 296-298 (1978)並び
に特許明細書のDE2261944、DE200041
0、DE1803524及びUS3576724から推
知することができる。
中のルテニウム(III)化合物をベースとする。主
に、塩化ルテニウム(III)がルテニウム源として用
いられる。数年来、アミド硫酸(スルファミン酸)及び
/又はスルファミン酸アンモニウムを含有し、かつルテ
ニウムが錯化された形で存在するルテニウム浴は定着し
ている。このルテニウムは、アミド硫酸、有機酸との錯
体として又は錯体[Ru2NX8(H2O)2]3-(式中X
はハロゲン)例えば特にルテニウムニトリドクロロ錯体
(RuNC−塩)の形で存在する。この種の浴は安定で
かつ欠点のない、良好に付着するルテニウム層を提供す
ることが実証されていた。関連する先行技術の詳細は、
例えばPublikationen Galvanotechnik 81 (8), 2742-27
44 (1990),Chem. Ing. Tech. 50, 296-298 (1978)並び
に特許明細書のDE2261944、DE200041
0、DE1803524及びUS3576724から推
知することができる。
【0003】ルテニウム層を電気メッキする際に、形成
された層中に内部応力が生じ、この内部応力は析出する
層が厚くなればそれだけ大きくなる。この内部応力は亀
裂形成につながることがある。通常の電気メッキ浴及び
通常の前処理技術及び析出技術は、従ってほぼ2〜3μ
mの厚さまでの、厚い亀裂のない良好な付着性の光沢の
あるルテニウム層を製造できるだけであった。このオー
ダーまでの層厚の際に600N/mm2までの内部応力
が生じることがある。ルテニウム錯体の変性、電解液組
成の変更、応力を低下させる添加剤の添加、析出条件の
変更等により内部応力を減少させるための今まで公知の
手段は、常に他の欠点、例えば特に電流効率の劇的な減
少を生じる結果となった。
された層中に内部応力が生じ、この内部応力は析出する
層が厚くなればそれだけ大きくなる。この内部応力は亀
裂形成につながることがある。通常の電気メッキ浴及び
通常の前処理技術及び析出技術は、従ってほぼ2〜3μ
mの厚さまでの、厚い亀裂のない良好な付着性の光沢の
あるルテニウム層を製造できるだけであった。このオー
ダーまでの層厚の際に600N/mm2までの内部応力
が生じることがある。ルテニウム錯体の変性、電解液組
成の変更、応力を低下させる添加剤の添加、析出条件の
変更等により内部応力を減少させるための今まで公知の
手段は、常に他の欠点、例えば特に電流効率の劇的な減
少を生じる結果となった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の根底
をなす課題は、ルテニウム層を電気メッキするための電
解液中で応力を低下させるように作用し、その結果亀裂
のない層を大きな厚さで得ることができる添加物を見出
すことであった。この添加物は特に電解液又は析出に関
して不利に作用しないのが好ましい。
をなす課題は、ルテニウム層を電気メッキするための電
解液中で応力を低下させるように作用し、その結果亀裂
のない層を大きな厚さで得ることができる添加物を見出
すことであった。この添加物は特に電解液又は析出に関
して不利に作用しないのが好ましい。
【0005】
【課題を解決するための手段】意外にも、前記課題は、
酸性水溶液中でアミド硫酸と錯形成した形でルテニウム
を含有する電解液に、ピリジン又は式I:
酸性水溶液中でアミド硫酸と錯形成した形でルテニウム
を含有する電解液に、ピリジン又は式I:
【0006】
【化5】
【0007】[式中、
【0008】
【化6】
【0009】R′はH、1〜6個のC原子を有するアル
キル、−CH=CH2、−CO2Naである]の化合物を
添加することにより達成された。
キル、−CH=CH2、−CO2Naである]の化合物を
添加することにより達成された。
【0010】従って、本発明の対象は、ルテニウムをア
ミド硫酸と錯形成した形で含有し、応力を低下させる添
加物としてピリジン又は式IのN−アルキル化ピリジニ
ウム塩を含有する、低応力の耐亀裂性のルテニウム層を
電気メッキするための電解液である。
ミド硫酸と錯形成した形で含有し、応力を低下させる添
加物としてピリジン又は式IのN−アルキル化ピリジニ
ウム塩を含有する、低応力の耐亀裂性のルテニウム層を
電気メッキするための電解液である。
【0011】さらに、本発明の対象は、ルテニウムをア
ミド硫酸と錯形成した形で含有する電解液中で、低応力
の亀裂のないルテニウム層を電気メッキするための添加
物としてのピリジン又は式Iの化合物の使用である。
ミド硫酸と錯形成した形で含有する電解液中で、低応力
の亀裂のないルテニウム層を電気メッキするための添加
物としてのピリジン又は式Iの化合物の使用である。
【0012】有利な添加物として、式IのN−アルキル
化ピリジニウム塩が挙げられる。これは有利に内部塩、
いわゆるベタインであるのが有利である。
化ピリジニウム塩が挙げられる。これは有利に内部塩、
いわゆるベタインであるのが有利である。
【0013】次の化合物が特に有利である:1−ベンジ
ル−3−ナトリウムカルボキシ−ピリジニウムクロリド
(Ia)、ピリジニウム−N−プロピル−スルホベタイ
ン(Ib)、ピリジニウム−N−(2−ヒドロキシプロ
ピル)−スルホベタイン(Ic)、及び2−ビニルピリ
ジニウム−N−プロピル−スルホベタイン(Id)。
ル−3−ナトリウムカルボキシ−ピリジニウムクロリド
(Ia)、ピリジニウム−N−プロピル−スルホベタイ
ン(Ib)、ピリジニウム−N−(2−ヒドロキシプロ
ピル)−スルホベタイン(Ic)、及び2−ビニルピリ
ジニウム−N−プロピル−スルホベタイン(Id)。
【0014】本発明によるルテニウム電解液中でのピリ
ジン又は式Iの化合物の含有量は、0.1g/l〜10
0g/l、有利に1g/l〜10g/lである。有利な
本発明による電解液は式Iの化合物を約2g/l含有す
る。
ジン又は式Iの化合物の含有量は、0.1g/l〜10
0g/l、有利に1g/l〜10g/lである。有利な
本発明による電解液は式Iの化合物を約2g/l含有す
る。
【0015】ピリジン又は式Iの化合物は有利に仕上げ
られたベース電解液に添加物として添加されるが、しか
しながらその製造の間の任意の各時点で添加することも
できる。式Iの化合物の添加にもかかわらず、本発明に
よる電解液は貯蔵の際にも並びに消費の際にも安定であ
り、通常のように処理することができる。
られたベース電解液に添加物として添加されるが、しか
しながらその製造の間の任意の各時点で添加することも
できる。式Iの化合物の添加にもかかわらず、本発明に
よる電解液は貯蔵の際にも並びに消費の際にも安定であ
り、通常のように処理することができる。
【0016】本発明によるルテニウム電解液は、主に、
先行技術から公知の、定評のある有効な電解液組成をベ
ースとする。この組成は、一般に塩化ルテニウム(II
I)、アミド硫酸及び/又はスルファミン酸アンモニウ
ムから出発するルテニウムを錯形成する形で含有する。
この種の電解液浴の量的及び質的組成並びにその製造
は、当業者には周知である。1〜100g/l、有利に
5〜50g/lのルテニウムを含有する電解液浴もしく
はバッチ濃縮物が通常であり、これはルテニウム1g/
lあたり1〜10g/lのアミド硫酸及び/又はスルフ
ァミン酸アンモニウムを含有することができる。有利に
本発明による電解液はルテニウムニトリドクロロ錯体
[Ru2NCl8(H2O)2]3-の形でルテニウムを含有
する。このため、塩化ルテニウム(III)、アミド硫
酸及び/又はスルファミン酸アンモニウムを含有する混
合物を一定時間加熱し、それによりRuNC塩が形成さ
れる。
先行技術から公知の、定評のある有効な電解液組成をベ
ースとする。この組成は、一般に塩化ルテニウム(II
I)、アミド硫酸及び/又はスルファミン酸アンモニウ
ムから出発するルテニウムを錯形成する形で含有する。
この種の電解液浴の量的及び質的組成並びにその製造
は、当業者には周知である。1〜100g/l、有利に
5〜50g/lのルテニウムを含有する電解液浴もしく
はバッチ濃縮物が通常であり、これはルテニウム1g/
lあたり1〜10g/lのアミド硫酸及び/又はスルフ
ァミン酸アンモニウムを含有することができる。有利に
本発明による電解液はルテニウムニトリドクロロ錯体
[Ru2NCl8(H2O)2]3-の形でルテニウムを含有
する。このため、塩化ルテニウム(III)、アミド硫
酸及び/又はスルファミン酸アンモニウムを含有する混
合物を一定時間加熱し、それによりRuNC塩が形成さ
れる。
【0017】さらに、本発明の対象は、前記したような
特徴を有する電解液からルテニウムを陰極析出させる電
気メッキによる低応力の亀裂のないルテニウム層の製造
方法である。
特徴を有する電解液からルテニウムを陰極析出させる電
気メッキによる低応力の亀裂のないルテニウム層の製造
方法である。
【0018】本発明による電解液からルテニウム層を製
造することは、慣用のルテニウム電気メッキ浴からと同
様に行われる。まず規準化された50g/lのルテニウ
ムのバッチ濃縮物をルテニウム約5g/lにまで水で希
釈することができる。場合により、pH値をアミド硫酸
及び/又はアンモニア溶液で0〜2の間の値にまで調節
する必要がある。カソードとして接続される、有利に金
又はパラジウム/ニッケルからなる薄い予備被覆を備え
た対象物上への析出は、20〜90℃の間の温度で、有
利に50〜75℃の温度で、0.5〜8A/dm2、有
利に約1A/dm2の電流密度で行うことができる。こ
の場合、カソード電流効率は通常60〜80%の範囲内
であり、これが特に有利である。
造することは、慣用のルテニウム電気メッキ浴からと同
様に行われる。まず規準化された50g/lのルテニウ
ムのバッチ濃縮物をルテニウム約5g/lにまで水で希
釈することができる。場合により、pH値をアミド硫酸
及び/又はアンモニア溶液で0〜2の間の値にまで調節
する必要がある。カソードとして接続される、有利に金
又はパラジウム/ニッケルからなる薄い予備被覆を備え
た対象物上への析出は、20〜90℃の間の温度で、有
利に50〜75℃の温度で、0.5〜8A/dm2、有
利に約1A/dm2の電流密度で行うことができる。こ
の場合、カソード電流効率は通常60〜80%の範囲内
であり、これが特に有利である。
【0019】本発明による電解液を用いて、光沢のある
ルテニウム層を得ることができ、この層は亀裂不含でか
つ硬質であり、卓越した付着強度及び耐摩耗性を有す
る。製造された層は約5μmまでの比較的厚い層厚の場
合でも僅かな内部応力を有する。この内部応力は通常の
場合でも200〜300N/mm2の範囲内にあり、こ
れは公知のルテニウム電気メッキ浴と比べて著しい進歩
である。
ルテニウム層を得ることができ、この層は亀裂不含でか
つ硬質であり、卓越した付着強度及び耐摩耗性を有す
る。製造された層は約5μmまでの比較的厚い層厚の場
合でも僅かな内部応力を有する。この内部応力は通常の
場合でも200〜300N/mm2の範囲内にあり、こ
れは公知のルテニウム電気メッキ浴と比べて著しい進歩
である。
【0020】電気メッキされたルテニウム層の内部応力
の測定は、析出の間に浴中に存在しかつその上にも同様
にルテニウムが析出されるメジャーテープを用いて行わ
れる。
の測定は、析出の間に浴中に存在しかつその上にも同様
にルテニウムが析出されるメジャーテープを用いて行わ
れる。
【0021】特徴付けられる測定サイズの被覆されたメ
ジャーテープの長さの変化は、誘導性測定センサを用い
て測定され、測定装置中に記録される。さらに信号加工
及び信号記憶が計算機中で測定値計測プログラムを用い
て行う。
ジャーテープの長さの変化は、誘導性測定センサを用い
て測定され、測定装置中に記録される。さらに信号加工
及び信号記憶が計算機中で測定値計測プログラムを用い
て行う。
【0022】層厚tの関数としての内部応力σの算定
は、次の式に従って行い、この式は試料サンプルとして
のメジャーテープの被覆のために適用される。
は、次の式に従って行い、この式は試料サンプルとして
のメジャーテープの被覆のために適用される。
【0023】
【数1】
【0024】この場合: σ=内部応力(N/mm2) t=析出の厚さ(mm) E=試料テープの弾性率(N/mm2) d=テープの厚さ(mm) x=長さの変化(mm) l=メジャーテープの長さ(mm) を表す。
【0025】メジャーテープの収縮は層の引っ張り応力
もしくは圧縮応力の拡張に相当する。この定義に従っ
て、引っ張り応力に対する値は正の数字として得られ、
圧縮応力に対する値は負の数字として得られる。
もしくは圧縮応力の拡張に相当する。この定義に従っ
て、引っ張り応力に対する値は正の数字として得られ、
圧縮応力に対する値は負の数字として得られる。
【0026】例1: ルテニウム50g/lを有するバッチ濃縮物:水浴を用
いた還流装置中で、脱イオン水400mlにアミド硫酸
200gを撹拌混入し、アンモニア120mlを添加
し、50℃に加熱した。ルテニウム(III)クロロヒ
ドレートの形のルテニウム50gを添加し、この溶液を
4時間還流で煮沸させた。1μmの孔幅を有するフィル
ターにより濾過した後、この溶液を1lの最終容量に補
充した。
いた還流装置中で、脱イオン水400mlにアミド硫酸
200gを撹拌混入し、アンモニア120mlを添加
し、50℃に加熱した。ルテニウム(III)クロロヒ
ドレートの形のルテニウム50gを添加し、この溶液を
4時間還流で煮沸させた。1μmの孔幅を有するフィル
ターにより濾過した後、この溶液を1lの最終容量に補
充した。
【0027】電気メッキ浴:バッチ濃縮物をルテニウム
5g/lの含有量に希釈し、1.5のpH値に調節し
た。引き続き2g/lの含有量での式Iの化合物を添加
を行った。
5g/lの含有量に希釈し、1.5のpH値に調節し
た。引き続き2g/lの含有量での式Iの化合物を添加
を行った。
【0028】例2: 電気メッキによる層の析出及び内部応力の比較測定: 電解液1:米国特許第3576724号明細書によるル
テニウムニトリドクロロ−錯体(RuNC)。
テニウムニトリドクロロ−錯体(RuNC)。
【0029】 ルテニウム(ルテニウム(III)クロリドヒドレートとして) 25g アミドスルホン酸 150g 脱イオン水 400ml この溶液を4時間還流で沸騰させ、室温に冷却した後5
00mlにまで補充した。Ru50g/lを有するこの
濃縮物を、脱イオン水でRu5g/lの適用濃度にまで
希釈した。
00mlにまで補充した。Ru50g/lを有するこの
濃縮物を、脱イオン水でRu5g/lの適用濃度にまで
希釈した。
【0030】 電解液2: ドイツ国特許出願公開(DE−OS)第2261944号明細書によるRu2 N(OH)5 ルテニウムニトリドクロロ−錯体(電解液1) 21.1g(Ru7.2g に相当) 脱イオン水 300ml この溶液を90℃に加熱し、苛性カリ液(400g/l
KOH)をpH9.5まで添加した。沈殿物を濾別
し、ハロゲン不含にまで洗浄し、脱塩水300ml及び
濃塩酸6mlからなる混合物中に収容した。2時間還流
で煮沸した後、脱塩水で500mlにまで補充した。そ
の後、硫酸アンモニウム10g、スルファミン酸アンモ
ニウム10g及びアンモニアをpH1.5になるまで添
加した。分析後に脱塩水を用いてRu10g/lの推奨
された適応濃度にまで希釈した。
KOH)をpH9.5まで添加した。沈殿物を濾別
し、ハロゲン不含にまで洗浄し、脱塩水300ml及び
濃塩酸6mlからなる混合物中に収容した。2時間還流
で煮沸した後、脱塩水で500mlにまで補充した。そ
の後、硫酸アンモニウム10g、スルファミン酸アンモ
ニウム10g及びアンモニアをpH1.5になるまで添
加した。分析後に脱塩水を用いてRu10g/lの推奨
された適応濃度にまで希釈した。
【0031】 電解液3: 欧州特許第0018165によるシュウ酸を用いたRuNC−電解液 RuNC−錯体(電解液1) 5g Ru シュウ酸−二水和物 80g 脱塩水1l及び苛性カリ液中の溶液にpH7.5〜8に
まで添加した。その後、この溶液をなお1時間約95℃
で放置した。
まで添加した。その後、この溶液をなお1時間約95℃
で放置した。
【0032】 電解液4: ドイツ国特許出願公開(DE−OS)第2014122号明細書によるRuN C+インジウム RuNC 5g/l Ru インジウム(硫酸塩として) 5g/l In 電解液5:(例1による本発明) Ru5g/lを有するRuNC+ピリジウム−N−プロ
ピル−スルホベタイン(Ib)2g/l。
ピル−スルホベタイン(Ib)2g/l。
【0033】電解液6:(例1による本発明) Ru5g/lを有するRuNC+ピリジニウム−N−
(2−ヒドロキシ)−プロピル−スルホベタイン(I
c)2g/l。
(2−ヒドロキシ)−プロピル−スルホベタイン(I
c)2g/l。
【0034】次の表は試験された本発明による電解液及
び公知の電解液から得られた層における析出条件及び測
定された内部応力を示す。
び公知の電解液から得られた層における析出条件及び測
定された内部応力を示す。
【0035】
【表1】
【0036】本発明による電解液(5及び6)を用い
て、優れた電流効率で、約250N/mm2にすぎない
内部応力を有する層が得られることが示された。それに
対して公知の電解液は、(1)では良好な電流効率で高
い内部応力を有する層が得られ、(3)では不十分な電
流効率で高い内部応力を有する層が得られ、(2)では
不十分な電流効率で高い圧縮応力を有する層が得られ
た。
て、優れた電流効率で、約250N/mm2にすぎない
内部応力を有する層が得られることが示された。それに
対して公知の電解液は、(1)では良好な電流効率で高
い内部応力を有する層が得られ、(3)では不十分な電
流効率で高い内部応力を有する層が得られ、(2)では
不十分な電流効率で高い圧縮応力を有する層が得られ
た。
Claims (9)
- 【請求項1】 低応力の耐亀裂性のルテニウム層を電気
メッキするための、ルテニウムをアミド硫酸と錯形成し
た形で含有する電解液において、電解液がピリジン又は
式I: 【化1】 [式中、 【化2】 R′はH、1〜6個のC原子を有するアルキル、−CH
=CH2、−CO2Naである]のN−アルキル化ピリジ
ニウム塩を含有することを特徴とする低応力の耐亀裂性
のルテニウム層を電気メッキするための電解液。 - 【請求項2】 式Iの化合物として、1−ベンジル−3
−ナトリウムカルボキシ−ピリジニウムクロリド、ピリ
ジニウム−N−プロピル−スルホベタイン、ピリジニウ
ム−N−(2−ヒドロキシプロピル)−スルホベタイン
又は2−ビニルピリジニウム−N−プロピル−スルホベ
タインを含有する、請求項1記載の電解液。 - 【請求項3】 ピリジン又を式Iの化合物を0.1〜1
00g/lの量で含有する、請求項1又は2記載の電解
液。 - 【請求項4】 ルテニウムを1〜100g/lの量で含
有する、請求項1から3までのいずれか1項記載の電解
液。 - 【請求項5】 ルテニウムをルテニウムニトリドクロロ
錯体[Ru2NCl8(H2O)2]3-の形で含有する、請
求項1から4までのいずれか1項記載の電解液。 - 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項記載
の低応力の耐亀裂性のルテニウム層を電気メッキするた
めの電解液の製造方法において、アミド硫酸と錯形成し
た形のルテニウムを含有する酸性水溶液に、ピリジン又
は請求項1記載の式Iの化合物を添加することを特徴と
する電解液の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1から5までのいずれか1項記載
の電解液からルテニウムを陰極析出させることを特徴と
する、電気メッキにより低応力の耐亀裂性のルテニウム
層の製造方法。 - 【請求項8】 電気メッキを、0〜2のpH値で、20
〜90℃の温度で、0.5〜8A/dm2の陰極電流密
度で行う、請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 低応力の亀裂のないルテニウム層を電気
メッキするための電解液中の添加剤としての、ピリジン
又は式I: 【化3】 [式中、 【化4】 R′はH、1〜6個のC原子を有するアルキル、−CH
=CH2、−CO2Naである]のN−アルキル化ピリジ
ニウム塩の使用。
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