JPH11151904A - 車輪用転がり軸受ユニット - Google Patents

車輪用転がり軸受ユニット

Info

Publication number
JPH11151904A
JPH11151904A JP31032197A JP31032197A JPH11151904A JP H11151904 A JPH11151904 A JP H11151904A JP 31032197 A JP31032197 A JP 31032197A JP 31032197 A JP31032197 A JP 31032197A JP H11151904 A JPH11151904 A JP H11151904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
hub
retaining ring
peripheral surface
raceway
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31032197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3932630B2 (ja
Inventor
Yasumasa Mizukoshi
康允 水越
Yoshiaki Onose
喜章 小野瀬
Naoki Mitsue
直樹 満江
Hideo Ouchi
英男 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP31032197A priority Critical patent/JP3932630B2/ja
Publication of JPH11151904A publication Critical patent/JPH11151904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3932630B2 publication Critical patent/JP3932630B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪を固定する為のスタッド8のピッチ円直
径が必要以上に大きくなる事を防止し、小型・軽量化を
図る。 【解決手段】 第一、第二の内輪軌道11、12のう
ち、外側の第一の内輪軌道11をハブ4aの中間部外周
面に直接形成する。又、第二の内輪軌道12を有する内
輪6を上記ハブ4aに外嵌し、係止凹溝15に係止した
止め輪16aにより、上記内輪6が軸方向にずれる事を
防止する。第一の内輪軌道11をハブ4aの外周面に直
接形成した分、この第一の内輪軌道11に関する転動体
13、13のピッチ円直径を、上記第二の内輪軌道12
に関する転動体13、13のピッチ円直径よりも小さく
する。この構成により、上記スタッド8を、上記ハブ4
aの直径方向内方に設置可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る車輪用転がり
軸受ユニットは、FF車(前置エンジン前輪駆動車)の
前輪、FR車(前置エンジン後輪駆動車)及びRR車
(後置エンジン後輪駆動車)の後輪、4WD車(四輪駆
動車)の全輪等の駆動輪を、懸架装置に対して回転自在
に支持する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】車輪を懸架装置に対して回転自在に支持
する為に、外輪と内輪とを転動体を介して回転自在に組
み合わせた車輪用転がり軸受ユニットが、各種使用され
ている。又、独立懸架式サスペンションにより支持した
駆動輪を支持する為の車輪用転がり軸受ユニットは、等
速ジョイントと組み合わせて、車輪とデファレンシャル
ギヤとの相対変位に拘らず、駆動軸の回転を上記車輪に
対して円滑に(等速性を確保して)伝達する必要があ
る。特に、操舵輪と駆動軸とが一致する場合に、重要性
が大きい。この様な等速ジョイントと組み合わせて、し
かも比較的小型且つ軽量に構成できる車輪用転がり軸受
ユニットとして従来から、実開昭61−113103号
公報に記載されたものが知られている。
【0003】図12は、この公報に記載された従来構造
を示している。車両への組み付け状態で、懸架装置に支
持した状態で回転しない外輪1は、外周面にこの懸架装
置に支持する為の外向フランジ状の取付部2を、内周面
に複列の外輪軌道3、3を、それぞれ有する。上記外輪
1の内側には、ハブ4と第一、第二の内輪5、6とを設
けている。このうちのハブ4は、外周面の外端(外と
は、自動車への組み付け状態で幅方向外寄りとなる側を
言い、図12及び後述する図1、3〜11の左側とな
る。反対に幅方向中央寄りとなる側を内と言い、図12
及び図1、3〜11の右側となる。)寄り部分には、上
記ハブ4に車輪を支持固定する為のフランジ7を、この
ハブ4と一体に形成している。このフランジ7には、円
周方向に亙り等間隔に複数本(通常4〜6本)のスタッ
ド8を、それぞれ軸方向に圧入固定しており、組み付け
時にはこれら複数本のスタッド8を利用して、上記フラ
ンジ7に上記車輪を支持固定する。又、上記ハブ4の内
端側部分は、等速ジョイント9の外輪となる、ハウジン
グ部10としている。
【0004】又、上記ハブ4の中間部に、上記第一、第
二の内輪5、6を外嵌固定している。これら第一、第二
の内輪5、6の外周面には、それぞれ第一、第二の内輪
軌道11、12を形成している。そして、上記各外輪軌
道3、3と上記第一、第二の内輪軌道11、12との間
に、それぞれ複数個ずつの転動体13、13を設ける事
により、上記外輪1の内側に上記ハブ4及び第一、第二
の内輪5、6を、回転自在に支持している。尚、上記各
転動体13、13を設けた環状空間の両端開口部、即
ち、上記外輪1の両端部内周面と上記第一の内輪5の外
端部外周面及び上記第二の内輪6の内端部外周面との間
の隙間は、それぞれシールリング14、14により塞い
でいる。又、上記ハブ4の外周面でこのハブ4の中間部
内端寄り部分には、全周に亙り係止凹溝15を形成する
と共に、この係止凹溝15に、欠円環状の止め輪16を
係止している。そして、この止め輪16と、上記フラン
ジ7の基端内側部分に形成した段部17との間で、上記
第一、第二の内輪5、6を、軸方向両側から挟持してい
る。この状態で上記止め輪16は、上記第一、第二の内
輪5、6が、上記ハブ4の軸方向内端側にずれ動くのを
防止する。
【0005】又、上記ハウジング部10の内端部外周面
には、ゴム或は合成樹脂等の弾性材により蛇腹状に形成
したブーツ18の外端部を係止している。即ち、このブ
ーツ18の外端部で上記ハウジング部10の内端部に外
嵌した円筒状部分を、抑えバンド19により抑え付けて
いる。そして、上記ブーツ18の外端部内周面と前記ハ
ウジング部10の内端部外周面に形成した係合溝20と
を、全周に亙り係合させている。又、上記ブーツ18の
他端部は、エンジンによりトランスミッションを介して
回転駆動される駆動軸21の中間部外周面(図示せず)
に、密に結合している。この様なブーツ18は、上記ハ
ウジング部10の内側空間と外部とを遮断し、この内側
空間に存在するグリースが外部に漏出するのを防止する
と共に、この内側空間に雨水、塵芥等の異物が侵入する
事を防止する。
【0006】上述の様に構成する車輪用転がり軸受ユニ
ットを車両に組み付ける際には、取付部2により外輪1
を懸架装置に支持固定し、フランジ7により、駆動輪を
ハブ4に支持固定する。又、エンジンによりトランスミ
ッションを介して回転駆動される、上記駆動軸21の先
端部を、前記等速ジョイント9を構成する内輪22の内
径側にスプライン係合させる。自動車の走行時には、こ
の内輪22の回転を、複数の玉23を介して上記ハブ4
に伝達し、上記前輪を回転駆動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図12に示した従来構
造の場合、車輪用転がり軸受ユニットの小型・軽量化を
図る事が難しい。この理由は、次の通りである。即ち、
上記従来構造の場合、スタッド8と第一の内輪5との干
渉を防止する為、このスタッド8を固定する為のフラン
ジ7の形成位置を軸方向外方にずらせている。この様
に、このフランジ7の形成位置を軸方向外方にずらせた
分だけ、ハブ4の軸方向寸法が大きくなり、車輪用転が
り軸受ユニットの小型・軽量化を図れなくなる。
【0008】上記フランジ7の外径を大きくし、上記ス
タッド8の固定位置を直径方向外方にずらせて、これら
各スタッド8の頭部24と外輪1の外端部との干渉防止
を図れば、上記軸方向寸法を小さくする事が可能ではあ
る。但し、この場合には、上記フランジ7に支持固定す
る複数本のスタッド8のピッチ円直径(p.c.d.)が必要
以上に大きくなり、やはり車輪用転がり軸受ユニットの
小型・軽量化を図れなくなる。車輪用転がり軸受ユニッ
トの重量の増大は、自動車のばね下荷重の増大に繋が
り、自動車の乗り心地性能及び燃費性能の悪化に結び付
く為、好ましくない。本発明は、この様な事情に鑑み
て、軸方向寸法並びに車輪支持固定用のスタッド8のp.
c.d.を何れも小さくする事ができ、小型・軽量化が可能
な車輪用転がり軸受ユニットを実現すべく考えたもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車輪用転がり軸
受ユニットは、前述の図12に示した車輪用転がり軸受
ユニットと同様に、外周面に懸架装置に支持する為の取
付部を、内周面に複列の外輪軌道を、それぞれ有する外
輪と、外周面の一端寄り部分で上記外輪から軸方向に突
出した部分に車輪を支持固定する為のフランジを形成
し、同じく中間部に第一の内輪軌道を設けると共に、他
端側部分を等速ジョイントの外輪となるハウジング部と
したハブと、外周面に第二の内輪軌道を形成して、上記
ハブの中間部のうち上記第一の内輪軌道を形成した部分
よりも他端寄り部分に外嵌固定した内輪と、上記複列の
外輪軌道と上記第一、第二の内輪軌道との間にそれぞれ
複数個ずつ転動自在に設ける事により、上記外輪の内側
に上記ハブ及び内輪を回転自在に支持する複数個の転動
体とを備える。
【0010】特に、本発明の車輪用転がり軸受ユニット
に於いては、上記第一の内輪軌道を上記ハブの中間部外
周面に直接形成すると共に、この第一の内輪軌道に関す
る転動体列を構成する複数個の転動体のピッチ円直径
を、上記第二の内輪軌道に関する転動体列を構成する複
数個の転動体のピッチ円直径よりも小さくしている。
【0011】
【作用】上述の様に構成する本発明の車輪用転がり軸受
ユニットの場合には、車輪を支持固定する為のスタッド
を固定するフランジ側の転動体のピッチ円直径が小さい
分、ハブの軸方向寸法を大きくする事なくフランジの外
径を小さくできる。従って、このフランジの外径を小さ
くする分、車輪用転がり軸受ユニットの小型・軽量化を
図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本発明の車輪用転がり軸受
ユニットの特徴は、小型・軽量化を図るべく、この車輪
用転がり軸受ユニットを構成する転がり軸受部の構造を
工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前
述の図12に示した従来構造とほぼ同様であるから、同
等部分には同一符号を付して重複する説明を省略若しく
は簡略にし、以下、本発明の特徴部分並びに上記従来構
造と異なる部分を中心に説明する。
【0013】本発明の車輪用転がり軸受ユニットの場
合、第一の内輪軌道11は、ハブ4aの中間部外周面に
直接形成している。又、このハブ4aの中間部のうち、
上記第一の内輪軌道11を形成した部分よりも内端寄り
部分に、外周面に第二の内輪軌道12を形成した内輪6
を外嵌している。そして、上述の様に、上記第一の内輪
軌道11を上記ハブ4aの外周面に直接形成する事によ
り、この第一の内輪軌道11の直径を、上記内輪6の外
周面に形成した第二の内輪軌道12の直径よりも小さく
している。又、この様に第一の内輪軌道11の直径を第
二の内輪軌道12の直径よりも小さくした事に伴い、上
記第一の内輪軌道11と対向する外側(図1の左側)の
外輪軌道3aの直径を、内側(図1の右側)の外輪軌道
3bの直径よりも小さくしている。更に、この外側の外
輪軌道3aを形成した、外輪1の外半部の外径を、上記
内側の外輪軌道3bを形成した部分である、上記外輪1
の内半部の外径よりも小さくしている。
【0014】即ち、上記第一の内輪軌道11を上記ハブ
4aの中間部外周面に直接形成している為、この第一の
内輪軌道11の直径を、前述の図12に示した従来構造
の如く、第一の内輪軌道11をハブ4の外周面に、第一
の内輪5を介して設けた場合に比べて小さくできる。従
って、複列に設けた転動体列のうち、外側(図1の左
側)の転動体列を構成する各転動体13、13のピッチ
円直径は、内側(図1の右側)の転動体列を構成する各
転動体13、13のピッチ円直径よりも小さい。又、図
示の例では、この様に第一の内輪軌道11及び外側の外
輪軌道3aの直径を小さくした事に伴い、これら第一の
内輪軌道11と外側の外輪軌道3aとの間に設ける転動
体13、13の数を、上記第二の内輪軌道12と内側の
外輪軌道3bとの間に設ける転動体13、13の数より
も少なくしている。
【0015】又、上記ハブ4aのフランジ7に設ける複
数のスタッド8のピッチ円直径は、上述の様に外輪1の
外半部の外径を、同じく内半部の外径よりも小さくした
分だけ(上記各スタッド8の頭部24が上記外輪1の外
端部外周面と干渉しない程度に)小さくしている。尚、
上記ハブ4aの外周面のうちで、上記第一の内輪軌道1
1を形成した部分よりも軸方向内方に存在する部分の直
径は、この第一の内輪軌道11に対応する転動体13、
13の内接円の直径よりも小さくしている。この理由
は、車輪用転がり軸受ユニットの組み立て時に、外輪1
の外端部内周面に形成した外輪軌道3aの内径側に複数
の転動体13、13を組み付けると共に、上記外輪1の
外端部内周面にシールリング14を内嵌固定した状態
で、この外輪1の内径側に上記ハブ4aを挿入自在とす
る為である。又、上記ハブ4aの中間部外周面で、上記
第一の内輪軌道11と上記内輪6を外嵌した部分との間
部分には、全周に亙り凹溝状の肉盗み部25を形成し
て、上記ハブ4aの軽量化を図っている。
【0016】又、上記ハブ4aに外嵌した内輪6が軸方
向内端側にずれ動くのを防止して、上記各外輪軌道3
a、3bと上記第一、第二の内輪軌道11、12との間
にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けた、上記各転動体
13、13に付与した予圧を適正値に保持すべく、上記
ハブ4aの外周面内端寄り部に全周に亙り形成した係止
凹溝15に、止め輪16aを係止している。この止め輪
16aは、図2に示す様な、1対の半円弧状の止め輪素
子26、26により構成している。この様な止め輪素子
26、26は、上記各転動体13、13に適正な予圧を
付与すべく、上記内輪6を上記ハブ4aに対して軸方向
外方に押圧しつつ、それぞれの内周縁部を上記係止凹溝
15に係合させる。上記内輪6を軸方向外方に押圧して
いる力を解除した状態でも上記各転動体13、13に適
正な予圧を付与したままにすべく、上記各止め輪素子2
6、26として、適切な厚さ寸法を有するものを選択使
用する。即ち、上記各止め輪素子26、26として、厚
さ寸法が僅かずつ異なるものを複数種類用意し、上記係
止凹溝15の溝幅等、転がり軸受ユニットの構成各部材
の寸法との関係で適切な厚さ寸法を有する止め輪素子2
6、26を選択し、上記係止凹溝15に係合させる。従
って、これら各止め輪素子26、26を係止凹溝15に
係止すれば、上記押圧している力を解除しても、上記内
輪6が軸方向内端側にずれ動くのを防止して、上記各転
動体13、13に適切な予圧を付与したままに保持でき
る。
【0017】又、上記1対の止め輪素子26、26が直
径方向外方に変位し、これら各止め輪素子26、26が
上記係止凹溝15から不用意に抜け落ちる事を防止すべ
く、これら1対の止め輪素子26、26の周囲に、ブー
ツ18aの一部を配置している。このブーツ18aは、
上記ハブ4aの内端部分に設けたハウジング部10によ
り構成する等速ジョイント内に、雨水、塵芥等の異物が
入り込むのを防止する為のもので、ゴム、合成樹脂等の
弾性材により一体成形し、中間部を蛇腹状に、両端部を
円筒状に、それぞれ形成している。この様なブーツ18
aの外端部は、上記ハブ4aの内端部に外嵌し、抑えバ
ンド19によりこのハブ4aの内端部外周面に抑え付け
て、上記ブーツ18aの外端部内周面とハウジング部1
0の内端部外周面に形成した係合溝20とを、全周に亙
り係合させている。
【0018】上記ブーツ18aの外端縁部で上記抑えバ
ンド19よりも軸方向外方に突出した部分は断面クラン
ク形に形成して、全周に亙る抑え部27を構成してい
る。この抑え部27は、上記ハブ4aの内端部に外嵌す
る小径円筒部28と、この小径円筒部28の外端縁から
直径方向外方に折れ曲がった円輪部29と、この円輪部
29の外周縁から軸方向外方に折れ曲がった大径円筒部
30とから成る。そして、このうちの円輪部29の外側
面を上記止め輪16aの内側面に突き当てると共に、上
記大径円筒部30を上記止め輪16aに外嵌している。
【0019】上述の様に構成する本例の車輪用転がり軸
受ユニットにより、車輪を懸架装置に対して回転自在に
支持する作用は、前述した従来の車輪用転がり軸受ユニ
ットの場合と同様である。特に、本例の場合には、外側
の転動体列を構成する各転動体13、13のピッチ円直
径を小さくする事により、外輪1の外半部の外径を小さ
くできる。そして、この外輪1の外半部の外径を小さく
した分だけ、ハブ4aのフランジ7に設ける複数のスタ
ッド8のピッチ円直径を小さくできる。従って、前述し
た従来構造の様に、上記ハブ4aの軸方向寸法を大きく
する事なく、上記スタッド8を支持固定する上記フラン
ジ7の外径を小さくして、車輪用転がり軸受ユニットの
小型・軽量化を図れる。
【0020】又、外側の転動体列を構成する各転動体1
3、13のピッチ円直径を内側の転動体列を構成する各
転動体13、13のピッチ円直径よりも小さくする事
で、外側の転動体列部分の基本動定格荷重が内側の転動
体列部分の基本動定格荷重よりも小さくなる。従って、
両列に加わる荷重が同じであれば、外側の転動体列部分
の寿命が内側の転動体列部分の寿命よりも短くなる。こ
れに対して、一般的な自動車では、外側の転動体列部分
に加わる荷重は内側の転動体列部分に加わる荷重よりも
小さい。この為、上記両列部分の寿命をほぼ同じにする
設計が容易になって、無駄のない設計が可能になる。
尚、図示の例では、転動体13、13として玉を使用し
ているが、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニットの
場合には、転動体としてテーパころを使用する場合もあ
る。本発明は、勿論、この様に転動体としてテーパころ
を使用する転がり軸受ユニットにも適用可能である。
【0021】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合、係止凹溝15に係止した
止め輪16aを構成する1対の止め輪素子26、26
が、この係止凹溝15内から抜け落ちる事をより確実に
防止すべく、ブーツ18aの外端部で上記1対の止め輪
素子26、26の周囲を覆う部分の剛性を向上させてい
る。この為に本例の場合には、上記ブーツ18aの外端
部に、断面クランク形で全体を欠円環状に形成した金属
板31を外嵌している。懸架装置への組み付け状態でこ
の金属板31は、抑えバンド19によって、上記ブーツ
18aの外端部と共にハブ4aの内端部外周面に抑え付
ける。この状態で、上記金属板31は、弾性材製の上記
ブーツ18aの外端部に形成した抑え部27が直径方向
外方に変形する事を防止する。従って、この抑え部27
の大径円筒部30が、上記1対の止め輪素子26、26
が直径方向外方に変位するのを確実に防止する。
【0022】又、上記ハブ4aに外嵌した内輪6の表面
のうち、このハブ4aの外周面に対向する内周面と、上
記1対の止め輪素子26、26の外側面に対向する内側
面とには、セラミック、合成樹脂等の断熱材製の断熱層
32を形成している。この断熱層32は、車輪用転がり
軸受ユニットの使用時に、等速ジョイント部分で発生し
た熱が、上記内輪6に対向するハブ4a及び止め輪16
aを介して、この内輪6に伝わる事を防止する。この
為、各転動体13、13を設置した環状空間33の内端
開口を塞ぐシールリング14の温度上昇を抑える事がで
きる。この結果、このシールリング14を構成し、上記
内輪6の外周面に外嵌固定したスリンガ34と摺接する
弾性材製のシールリップ35として、特に優れた耐熱性
を有する高価な材料を使用する必要がなくなる。具体的
には上記シールリップ35を、ニトリルブタジエンゴム
(NBR)、H−ニトリルブタジエンゴム(H−NB
R)等の、比較的安価な材料により造っても、十分な耐
久性を得られる。
【0023】尚、上記シールリップ35が摺接するスリ
ンガ34の温度上昇を抑える為には、このスリンガ34
と上記ハブ4aとの間の何れかの部分に、断熱層を介在
させれば良い。例えばこの断熱層を、上記スリンガ34
の内周面に形成したり、上記ハブ4aの中間部外周面及
び上記止め輪26の外側面に形成する事もできる。更に
は、熱の伝達方向に関して直列に存在する複数個所に断
熱層を介在させる事もできる。その他の構成及び作用
は、前述の図1〜2に示した第1例の場合と同様である
から、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を
省略する。
【0024】次に、図4は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合、車輪を懸架装置に回転自
在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する機
能を有する、回転速度検出装置付車輪用転がり軸受ユニ
ットに、本発明を適用している。本例の場合には、係止
凹溝15に係止した止め輪16aを構成する1対の止め
輪素子26、26に、円筒状のトーンホイール36を、
締り嵌めにより外嵌固定している。このトーンホイール
36は、SPCCの如き軟鋼板等、磁性金属板を円筒状
に形成して成り、軸方向(図4の左右方向)中間部に
は、それぞれが軸方向に長いスリット状の透孔37、3
7を、円周方向に亙り等間隔で、多数形成している。こ
の様なトーンホイール36には、上記多数の透孔37、
37と円周方向に隣り合う透孔37、37同士の間に存
在する柱部とが、円周方向に亙って交互に存在する。従
って上記トーンホイール36の外周面の磁気特性は、円
周方向に亙り交互に且つ等間隔で変化する。
【0025】上記止め輪16aを構成する1対の止め輪
素子26、26は、この様なトーンホイール36でそれ
ぞれの外周面を抑え付けられる事により、直径方向外方
への変位を阻止され、上記係止凹溝15から抜け出る事
を防止される。尚、上記トーンホイール36の外周面に
は、懸架装置を構成するナックル等、図示しない固定部
分に支持固定したセンサ38の先端部に設けた検出面
を、微小隙間を介して対向させ、ハブ4aと共に回転す
る車輪の回転速度を検出する為の回転速度検出装置を構
成する。その他の構成及び作用は、前述の図1〜2に示
した第1例の場合と同様であるから、同等部分には同一
符号を付して、重複する説明を省略する。
【0026】次に、図5は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合も、回転速度検出装置付車
輪用転がり軸受ユニットに本発明を適用している。本例
の場合、係止凹溝15に係止した止め輪16aを構成す
る1対の止め輪素子26、26に、エンコーダ39を外
嵌する事により、これら両止め輪素子26、26が直径
方向外方に変位する事を阻止している。上記エンコーダ
39は、磁性金属板を曲げ形成する事により断面L字形
で全体を円環状に形成した支持環40と、円輪状の永久
磁石であるエンコーダ本体41とから成る。このうちの
支持環40は、円筒部42と、この円筒部42の外端部
から直径方向外方に折れ曲がった円輪部43とから成
る。上記止め輪16aには、このうちの円筒部42を、
締り嵌めで外嵌する事により、上記エンコーダ39を上
記止め輪16aの周囲に支持固定すると共に、この止め
輪16aが上記係止凹溝15から外れない様にしてい
る。
【0027】一方、上記エンコーダ本体41は、上記支
持環40の円輪部43の内側面に、焼き付け、接着、自
身の磁気吸引力等により、全周に亙って添着固定してい
る。例えば、ゴム中にフェライトの粉末を混入して成る
ゴム磁石である、上記エンコーダ本体41は、軸方向
(図5の左右方向)に亙り着磁している。着磁方向は、
円周方向に亙って交互に、且つ、等間隔で変化させてい
る。従って、上記エンコーダ本体41の内側面には、N
極とS極とが交互に、且つ、等間隔で配置されている。
この様なエンコーダ本体41の内側面には、図示しない
固定部分に支持固定したセンサ38aの先端部に設けた
検出面を、微小隙間を介してアキシャル方向に亙り対向
させ、ハブ4bと共に回転する車輪の回転速度を検出す
る為の回転速度検出装置を構成する。
【0028】尚、上記センサ38aの出力を確保する為
には、上記エンコーダ本体41の直径方向に亙る幅寸法
41を大きくし、このエンコーダ本体41から出る磁束
の量を多くする事が好ましい。本例の場合には、上記エ
ンコーダ39を、内輪6よりも小径の止め輪16aに外
嵌固定しているので、上記幅寸法W41の確保が容易であ
る。即ち、円輪状のエンコーダ本体41を支持する部分
としては、上記内輪6の内端部に外嵌固定したスリンガ
34の内側面が考えられるが、本例の構造によれば、こ
のスリンガ34にエンコーダ本体を設けた場合に比べ
て、上記幅寸法W41を大きくできる。
【0029】又、本例の場合には、車輪用転がり軸受ユ
ニットの軽量化を図るべく、ハブ4bを、軸方向両端面
同士を連通させる、中空円筒状に形成している。そし
て、上記ハブ4bの中間部内周面に塞ぎ板44を内嵌固
定して、このハブ4bの外端開口部と内端開口部との連
通を遮断している。上記塞ぎ板44は、外部に存在する
雨水や塵芥等の異物が、上記ハブ4bの内端部に設けた
ハウジング部10を含んで構成する等速ジョイント内に
入り込むのを防止すると共に、この等速ジョイント内の
グリースが外部に漏洩する事を防止する。尚、このグリ
ースが必要部分から移動する事を有効に防止する為、上
記塞ぎ板44は、上記ハウジング10寄り部分に設けて
いる。この様な塞ぎ板44は、板厚が1mm程度若しくは
それ以下の鋼板をプレス加工する事により造れる為、前
述した第1〜3例の様に、鍛造品であるハブ4aの中間
部内周面に隔壁45(図1、3、4)を一体に形成する
場合に比べて、ハブ4bの軽量化を図れる。
【0030】更に、本例の場合には、フランジ7に支持
固定する複数本のスタッド8の頭部24の内接円の直径
24を、外輪1の外端部の外径D1 よりも小さく(R24
<D1 )して、上記スタッド8のピッチ円直径を可及的
に小さくしている。この場合でも、上記頭部24と、上
記外輪1の外端部に内嵌固定したシールリング14のシ
ールリップ35aとが干渉しない様にする。本発明の車
輪用転がり軸受ユニットの場合には、上記外輪1の外端
部の直径が小さくなっており、上記シールリップ35a
の直径も小さくなっている為、上記スタッド8の頭部2
4の内接円の直径R24を、従来構造に比べて小さくでき
る。その他の構成及び作用は、前述の図4に示した第3
例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付
して、重複する説明を省略する。尚、図示は省略した
が、複数本のスタッドのピッチ円直径を更に小さくする
為に、これら各スタッドの頭部の外周縁形状を円形とせ
ず、D字形の如き欠円形状とする事もできる。この場
合、上記シールリップ35aに近い内径側に、上記頭部
の切り欠き部分(D字形の直線部分)を位置させて、上
記各スタッドを上記フランジ7の内径側に寄せて設けた
場合でも、上記頭部と上記シールリップ35aとが干渉
しない様にする。
【0031】次に、図6は、本発明の実施の形態の第5
例を示している。本例の場合も、回転速度検出装置付車
輪用転がり軸受ユニットに本発明を適用している。但
し、本例の場合には、係止凹溝15に係止した止め輪1
6aを構成する1対の止め輪素子26、26の周囲に、
ブーツ18の外端部を外嵌する為の間座46の一部を配
置する事により、これら両止め輪素子26、26が直径
方向外方に変位する事を阻止している。
【0032】上記間座46は、焼結金属等により一体成
形したもので、断面形状をh字形とし、全体を円環状に
形成している。即ち、上記間座46は、内径側円筒部4
7と、外径側円筒部48と、これら内径側円筒部47の
外端縁と外径側円筒部48の中間部内周面とを連結する
連結部49とから成る。このうちの内径側円筒部47は
ハブ4aの内端部に、十分に大きな引き抜き力(例えば
100kgf 以上)を確保すべく、十分に大きな締り嵌め
により外嵌固定している。又、上記外径側円筒部48の
中間部外周面には、上記ブーツ18の外端部内周面との
係合に基づき、このブーツ18の抜け止めを図る為の係
止溝20を形成している。本例の場合には、この様な間
座46を構成する外径側円筒部48の外半部を上記1対
の止め輪素子26、26の周囲に配置して、これら両止
め輪素子26、26が直径方向外方に変位する事を阻止
し、上記止め輪16aが上記係止凹溝15から外れない
様にしている。
【0033】一方、ハブ4aの中間部外周面には、この
中間部外周面に形成した肉盗み部25を覆う様にして、
トーンホイール36を、締り嵌めで外嵌固定している。
このトーンホイール36は、前述の図4に示した第3例
に使用したトーンホイール36と同様のものである。そ
して、このトーンホイール36と組み合わせて回転速度
検出装置を構成するセンサ38bを、外輪1に支持固定
している。即ち、この外輪1の軸方向中間部に、この外
輪1の内周面と外周面とを連通させる状態で形成した取
付孔50に上記センサ38bの一部を挿入し、ねじ51
により、このセンサ38bを上記外輪1に固定してい
る。この状態でこのセンサ38bの先端面に設けた検出
部と上記トーンホイール36の中間部外周面とを、微小
隙間を介して対向させている。又、上記センサ38bの
中間部外周面に係止したOリング52の外周縁を上記取
付孔50の内周面に、全周に亙り当接させて、この取付
孔50を介して上記外輪1内に異物が入り込む事を防止
している。尚、上記センサ38bの信号は、このセンサ
38bの基端部からこのセンサ38bの軸方向に対して
直角方向に導出したハーネス53により取り出し、図示
しない制御器に送る様にしている。尚、本例の様に、前
記ブーツ18の外端部を止め輪16aの周囲に配置固定
する構造にすれば、上記ハブ4aの軸方向長さを小さく
して、車輪用転がり軸受ユニット全体としての小型・軽
量化を図れる。その他の構成及び作用は、前述の図1〜
2に示した第1例と同様であるから、同等部分には同一
符号を付して、重複する説明を省略する。
【0034】次に、図7〜8は、請求項3に対応する、
本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の場
合、それぞれの内周縁部を係止凹溝15に係合させた各
止め輪素子26、26の周囲に、これら各止め輪素子2
6、26が直径方向外方に変位するのを阻止する抑え環
54を、隙間嵌で外嵌している。この様な抑え環54
は、SPCCの如き鋼板等の金属板を欠円環状に曲げ形
成して成る。この金属板の円周方向両端縁同士は、必要
に応じて溶接し、直径方向外方に向く力に対する剛性を
向上させる。但し、上記各止め輪素子26、26に作用
する直径方向外方に向く力は限られたものであるから、
必ずしも上記円周方向両端縁同士を溶接しなくても良
い。そして、溶接しない場合には、上記抑え環54に内
径を縮める方向に弾力を付与し、この抑え環54の内周
面を上記各止め輪素子26、26の外周面に、弾性的に
当接させても良い。
【0035】一方、ハブ4cの内端部には、ブーツ18
bの外端部を外嵌固定している。そして、このブーツ1
8bの外端縁を上記抑え環54の軸方向内端縁部に、近
接若しくは当接させている。この構成により上記抑え環
54は、軸方向両側に存在する内輪6の内端面と上記ブ
ーツ18bの外端縁とにより、軸方向にずれ動く事を阻
止される。この結果、上記抑え環54が軸方向にずれ動
き、この抑え環54が上記各止め輪素子26、26の周
囲から外れる事がなくなる。又、図示の例では、上記ブ
ーツ18bの外端縁の外周縁部から軸方向外方に突出さ
せた抑え部55の内周面を、上記抑え環54の外周面に
当接若しくは近接させている。この様な抑え部55は、
上記各止め輪素子26、26に隙間嵌により外嵌した上
記抑え環54が、上記ハブ4cの回転に伴って振れ回り
運動する事を防止する。この様に、ブーツ18bの一部
により、止め輪16aの周囲に配置した抑え環54の抜
け止めと振れ回りの防止とを図っているので、車輪用軸
受ユニットの軸方向寸法が嵩む事はない。これに対し
て、図9に示す様に、断面クランク形の抑え環58をハ
ブ4cに外嵌して止め輪16aの抜け止めを図った場合
には、上記軸方向寸法が嵩む為、好ましくない。
【0036】又、本例の場合には、上記ハブ4cをより
一層軽量化して、車輪用転がり軸受ユニット全体として
の軽量化をより顕著なものにすべく、次の様な工夫を施
している。先ず第一に、上記ハブ4cの外半部内周面に
旋削加工を施して、この部分の内径を大きくしている。
又、前述の図5に示した第4例の場合と同様に、上記ハ
ブ4cを、軸方向両端面同士を連通させる、中空円筒状
に形成すると共に、このハブ4cの中間部内周面に塞ぎ
板44aを内嵌固定している。更に、このハブ4cの外
端開口部には、鋼板等により時計皿状に形成した第二の
塞ぎ板56を内嵌固定して、上記外端開口部から上記ハ
ブ4c内に、雨水等の異物が入り込む事を防止してい
る。そして、上記旋削加工により薄肉になった上記ハブ
4cの外端部が内周面側から腐蝕する事を防止して、こ
のハブ4cの耐久性確保を図っている。尚、上記外端開
口部からの異物進入防止を図る為には、上記第二の塞ぎ
板56に隣接した部分に設けた内向フランジ状の鍔部5
7を、上記ハブ4cの中心部にまで延長して隔壁とする
事が考えられる。この場合には、上記第二の塞ぎ板56
を省略して、コストの低減を図れる反面、軽量化が難し
くなる。
【0037】尚、本例の場合には、フランジ7にスタッ
ドを固定せず、代わりに、このフランジ7にねじ孔6
1、61を設けている。この様に構成する理由は、上記
フランジ7に車輪を取り付ける為のボルトのピッチ円径
を少しでも小さくする為である。即ち、フランジ7にス
タッドを固定する場合には、このスタッドを構成するね
じ部の外径よりも大きな外径を有するスタッドの頭部と
シールリング14のリップとの干渉を防止する必要上、
上記各スタッドを、上記頭部の外径が大きい分だけ、上
記フランジ7の直径方向外方に配置する必要がある。こ
れに対して、本例の様に上記フランジ7にねじ孔61、
61を形成し、このフランジ7への車輪の取り付けを、
車輪を外方から内方に(図7の左から右に)挿通した複
数本のボルトにより行なう様にすれば、このボルトの頭
部を車輪の外側(図7の左側)に配置して、この頭部の
一部を上記シールリップよりも直径方向内側に配置する
事が可能になる。その他の構成及び作用は、前述の図1
〜2に示した第1例と同様であるから、同等部分には同
一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0038】次に、図10は、やはり請求項3に対応す
る、本発明の実施の形態の第7例を示している。本例の
場合には、止め輪16aを構成する1対の止め輪素子2
6、26の周囲に設ける抑え環54aを、断面L字形で
全体を円環状に形成している。即ち、この抑え環54a
は、円筒部59の内端縁部に、内向フランジ状の円輪部
60を形成して成る。この様な形状の抑え環54aの場
合には、ブーツ18bの外端縁部に形成した抑え部55
の基端部内周面が、金属板を切断する際に生じる、鋭利
な端縁により傷められる事がない。即ち、上記抑え部5
5の基端部内周面は、上記円筒部59と円輪部60とを
連続させる湾曲部と対向するので、すれ合いに基づいて
傷む事はない。尚、本例に使用する抑え環54aは、金
属板をプレス加工する事により造っても良いが、合成樹
脂の射出成形により造る事もできる。即ち、上記抑え環
54aは、上記円輪部60の存在に基づいて十分な剛性
を確保できるので、金属に比べて強度が低い合成樹脂に
より造っても、必要且つ十分な剛性を確保できる。その
他の構成及び作用は、上述した第6例と同様である。
【0039】次に、図11は、請求項4に対応する、本
発明の実施の形態の第8例を示している。本例の場合に
は、ハブ4dの内端寄り部分で内輪6を外嵌固定する部
分の外径D4 を、このハブ4dの中間部で第一の内輪軌
道11を形成した部分の外径D11よりも大きく(D4
11)している。従って本例の場合には、上述した第1
〜7例の場合に比べても、上記第一の内輪軌道11の直
径を上記内輪6の外周面に形成した第二の内輪軌道12
の直径に比べて、より小さくできる。又、外輪1の外端
開口部と上記ハブ4dの中間部外周面との間をシールす
る為のシールリング14aを、このハブ4dの中間部外
周面に外嵌固定している。このシールリング14aは、
このハブ4dの中間部に外嵌固定する芯金62と、この
芯金62の外周面及び内側面に添着した弾性材製のシー
ルリップ63とから成る。このシールリップ63の先端
縁は、上記外輪1の外端開口部に嵌合固定したスリンガ
64の内周面及び外側面に摺接させている。上記ハブ4
dの中間部で上記シールリング14aを外嵌固定する部
分の外径D14は、上記内輪6を外嵌固定する部分の外径
4 以上(D14≧D4 )として、上記シールリング14
aを上記内輪6を外嵌固定する部分を通過させられる様
にしている。
【0040】又、上記外輪1の内周面に形成した複列の
外輪軌道3a、3bと、上記ハブ4d及び内輪6の外周
面に形成した第一、第二の内輪軌道11、12との間に
それぞれ複数個ずつ、複列に設けた転動体13、13
を、それぞれ円環状に構成した保持器65a、65bに
より、転動自在に保持している。尚、図示は省略した
が、前述の第1〜7例の構造の場合も、適宜保持器を設
置する事は勿論である。特に、本例の場合には、外側の
外輪軌道3aと第一の内輪軌道11との間に設けた転動
体13、13を保持する保持器65aを、それぞれが円
弧状に形成された保持器素子を組み合わせる事により、
円周方向に亙って複数に分割自在とした、所謂分割保持
器としている。従って、上記ハブ4dの内端寄り部分で
内輪6を外嵌固定する部分の外径D4 を、このハブ4d
の中間部で第一の内輪軌道11を形成した部分の外径D
11よりも大きくした構造に拘らず、上記保持器65aの
組み付け作業を行なえる。内側の保持器65b(或は前
述した第1〜7例に組み込む保持器)に就いては、この
保持器65bの内径よりも大径の部分を通過させる必要
がないので、特に分割保持器とする必要はない。
【0041】又、本例の場合には、ハブ4dに車輪を固
定する為、前述の図7に示した第6例の場合と同様に、
フランジ7にねじ孔61を設けている。特に、本例の場
合には、これら各ねじ孔61の両端開口周縁部のうち、
上記フランジ7の内側面側開口周縁部に座ぐりを施し
て、上記各ねじ孔61のタップ加工を容易に行なえる様
にしている。又、上記内輪6の内端面を抑え付ける為の
止め輪16aを、断面L字形で環状の抑え環54aによ
り抑え付けている。その他の部分の構成及び作用は、前
述した何れかの実施の形態と同じであるから、同等部分
には当該実施の形態を説明した図面と同一符号を付し
て、重複する説明を省略する。尚、以上に述べた第1〜
8例の構造は、部分的に取り出して適宜組み合わせ実施
できる事は勿論である。
【0042】尚、本発明の車輪用転がり軸受ユニットを
構成するハブ4a、4b、4c、4dはS53C〜S5
5C程度の中炭素鋼を用い、鍛造、旋削、高周波焼入、
研削、超仕上げの各工程を順次行なう事により造る。高
周波焼き入れによる硬化部の1例に就いて、図7に斜格
子で示す。止め輪16aを係止する為の係止凹溝15部
分は、強度を確保する必要上、焼き入れ硬化処理を施
す。又、等速ジョイント9を構成するハウジング部10
の内周面に形成したボール溝部も、塑性変形の防止と転
がり疲れ寿命の確保との為、焼き入れ硬化処理を施す。
図7に示した例では、車輪用転がり軸受ユニットを極力
軽量化すべく板厚を薄くする為に、上記ハウジング部1
0の一部で、このハウジング部10の外径側から形成し
た硬化層と内径側から形成した硬化層とを連続させてい
る。この場合、外径側からの高周波焼き入れと内径側か
らの高周波焼き入れとを同時に行なう事が好ましい。こ
の理由は、次の通りである。即ち、軽量化の為に板厚を
薄くし、しかも十分な強度を確保する為には、上述の様
に外径側から形成した硬化層と内径側から形成した硬化
層とがつながった部分の心部硬さを、Hv500以上に
する事が好ましい。これに対して、同時に焼き入れせず
に、外径側からの高周波焼き入れと内径側からの高周波
焼き入れとを前後して行うと、先に焼き入れ硬化した部
分の焼きがなまってしまい、上記心部硬さを確保できな
くなる可能性がある。そこで、外径側からの高周波焼き
入れと内径側からの高周波焼き入れとを同時に行なう。
又、フランジ7の付け根の強度確保と、シールリング1
4のシールリップが摺動する面の摩耗防止の為に、これ
らの部分に焼き入れ硬化処理を施す。但し、図7に示し
た構造の様に、上記シール14のシールリップが摺動す
る面と、上記フランジ7に形成したねじ孔61、61と
が近接している場合には、これら各ねじ孔61、61部
分が焼き入れ硬化されない様に、上記シールリップの摺
動面の途中から焼きを入れない構造にする。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、小型且つ軽量な車輪用転がり軸受ユニット
を実現して、燃費、乗り心地等の面から、自動車の性能
向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】止め輪を図1の側方から見た図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。
【図4】同第3例を示す断面図。
【図5】同第4例を示す断面図。
【図6】同第5例を示す断面図。
【図7】同第6例を示す断面図。
【図8】図7のA部拡大図。
【図9】好ましくない構造を示す、図8と同様の図。
【図10】本発明の実施の形態の第7例を示す、図8と
同様の図。
【図11】同第8例を示す断面図。
【図12】従来構造の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1 外輪 2 取付部 3、3a、3b 外輪軌道 4、4a、4b、4c、4d ハブ 5 第一の内輪 6 第二の内輪(内輪) 7 フランジ 8 スタッド 9 等速ジョイント 10 ハウジング部 11 第一の内輪軌道 12 第二の内輪軌道 13 転動体 14、14a シールリング 15 係止凹溝 16、16a 止め輪 17 段部 18、18a、18b ブーツ 19 抑えバンド 20 係止溝 21 駆動軸 22 内輪 23 玉 24 頭部 25 肉盗み部 26 止め輪素子 27 抑え部 28 小径円筒部 29 円輪部 30 大径円筒部 31 金属板 32 断熱層 33 環状空間 34 スリンガ 35、35a シールリップ 36 トーンホイール 37 透孔 38、38a、38b センサ 39 エンコーダ 40 支持環 41 エンコーダ本体 42 円筒部 43 円輪部 44、44a 塞ぎ板 45 隔壁 46 間座 47 内径側円筒部 48 外径側円筒部 49 連結部 50 取付孔 51 ねじ 52 Oリング 53 ハーネス 54、54a 抑え環 55 抑え部 56 第二の塞ぎ板 57 鍔部 58 抑え環 59 円筒部 60 円輪部 61 ねじ孔 62 芯金 63 シールリップ 64 スリンガ 65a、65b 保持器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大内 英男 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に懸架装置に支持する為の取付部
    を、内周面に複列の外輪軌道を、それぞれ有する外輪
    と、外周面の一端寄り部分で上記外輪から軸方向に突出
    した部分に車輪を支持固定する為のフランジを形成し、
    同じく中間部に第一の内輪軌道を設けると共に、他端側
    部分を等速ジョイントの外輪となるハウジング部とした
    ハブと、外周面に第二の内輪軌道を形成して、上記ハブ
    の中間部のうち上記第一の内輪軌道を形成した部分より
    も他端寄り部分に外嵌固定した内輪と、上記複列の外輪
    軌道と上記第一、第二の内輪軌道との間にそれぞれ複数
    個ずつ転動自在に設ける事により、上記外輪の内側に上
    記ハブ及び内輪を回転自在に支持する複数個の転動体と
    を備えた車輪用転がり軸受ユニットに於いて、上記第一
    の内輪軌道を上記ハブの中間部外周面に直接形成すると
    共に、この第一の内輪軌道に関する転動体列を構成する
    複数個の転動体のピッチ円直径を、上記第二の内輪軌道
    に関する転動体列を構成する複数個の転動体のピッチ円
    直径よりも小さくした事を特徴とする車輪支持用転がり
    軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 ハブの外周面で内輪の端面よりもこのハ
    ブの他端側に露出した部分に形成した係止凹溝に係止し
    た止め輪により、上記内輪が軸方向他端側に移動するの
    を阻止している、請求項1に記載した車輪用転がり軸受
    ユニット。
  3. 【請求項3】 止め輪は、それぞれが円弧形である複数
    個の止め輪素子を組み合わせて円環状に構成したもので
    あり、円環状に組み合わされた状態でそれぞれの内周縁
    部を係止凹溝に係合させた上記各止め輪素子の周囲に
    は、これら各止め輪素子が直径方向外方に変位するのを
    阻止する抑え環を設けており、ハブの内端部には防塵用
    のブーツの端部を外嵌固定しており、このブーツの一部
    が上記抑え環の軸方向端縁部に近接若しくは当接してお
    り、この抑え環の軸方向両側に存在する内輪の端面と上
    記ブーツの一部とにより、上記抑え環が上記各止め輪素
    子の周囲から外れる事を防止している、請求項2に記載
    した車輪用転がり軸受ユニット。
  4. 【請求項4】 第一の内輪軌道とこの第一の内輪軌道が
    対向する外輪軌道との間に設けた複数の転動体を保持器
    により転動自在に保持しており、この保持器は、それぞ
    れが円弧状に形成された保持器素子を組み合わせる事に
    より、円周方向に亙って複数に分割自在としたものであ
    る、請求項1〜3の何れかに記載した車輪用転がり軸受
    ユニット。
JP31032197A 1997-09-16 1997-11-12 車輪用転がり軸受ユニット Expired - Fee Related JP3932630B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31032197A JP3932630B2 (ja) 1997-09-16 1997-11-12 車輪用転がり軸受ユニット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-250597 1997-09-16
JP25059797 1997-09-16
JP31032197A JP3932630B2 (ja) 1997-09-16 1997-11-12 車輪用転がり軸受ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11151904A true JPH11151904A (ja) 1999-06-08
JP3932630B2 JP3932630B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=26539828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31032197A Expired - Fee Related JP3932630B2 (ja) 1997-09-16 1997-11-12 車輪用転がり軸受ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3932630B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000211308A (ja) * 1999-01-19 2000-08-02 Koyo Seiko Co Ltd 車軸用軸受装置
US6749517B2 (en) 2000-08-22 2004-06-15 Nsk Ltd. Wheel drive unit
US7100734B2 (en) 2003-02-20 2006-09-05 Nsk Ltd. Electric-powered power steering apparatus
US7232374B2 (en) 2000-09-20 2007-06-19 Ntn Corporation Wheel bearing device
JP2007255486A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Ntn Corp 継手アッセンブリーおよびこれを備えたアクスルモジュール
JP2007255487A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Ntn Corp 継手アッセンブリーおよびこれを備えたアクスルモジュール
WO2007145005A1 (ja) * 2006-06-14 2007-12-21 Ntn Corporation 駆動車輪用軸受ユニット
CN101466556A (zh) * 2006-06-14 2009-06-24 Ntn株式会社 驱动车轮用轴承单元
JP2009525448A (ja) * 2006-01-31 2009-07-09 シエフレル・コマンデイトゲゼルシヤフト 複列転がり軸受
JP2010007798A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Nsk Ltd 車輪支持用転がり軸受ユニット及びその製造方法
US7685717B2 (en) 2002-05-14 2010-03-30 Jtekt Corporation Method for manufacturing a bearing raceway member
WO2019209093A1 (ko) * 2018-04-27 2019-10-31 주식회사 일진글로벌 휠베어링 조립체
CN110481315A (zh) * 2018-05-14 2019-11-22 现代自动车株式会社 与车轮轮毂装置一体的等速万向节组件
KR20200077352A (ko) * 2018-12-20 2020-06-30 주식회사 일진글로벌 휠베어링 조립체
KR20200080070A (ko) * 2018-12-26 2020-07-06 주식회사 일진글로벌 드래그 토크를 저감할 수 있는 차량용 휠베어링
KR20200122775A (ko) * 2019-04-19 2020-10-28 현대위아 주식회사 변형방지 기능을 갖는 차량용 드라이브 액슬
KR20200139575A (ko) * 2019-06-04 2020-12-14 주식회사 일진글로벌 휠베어링 조립체
KR20200142082A (ko) * 2018-04-27 2020-12-21 주식회사 일진글로벌 휠베어링 조립체
CN114593160A (zh) * 2020-12-07 2022-06-07 操纵技术Ip控股公司 橡胶外置偏转环

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102420000B1 (ko) 2020-05-27 2022-07-12 현대위아 주식회사 차량용 등속 조인트

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000211308A (ja) * 1999-01-19 2000-08-02 Koyo Seiko Co Ltd 車軸用軸受装置
US6749517B2 (en) 2000-08-22 2004-06-15 Nsk Ltd. Wheel drive unit
US6800033B2 (en) 2000-08-22 2004-10-05 Nsk Limited Wheel drive unit
US7232374B2 (en) 2000-09-20 2007-06-19 Ntn Corporation Wheel bearing device
US8007366B2 (en) 2000-09-20 2011-08-30 Ntn Corporation Wheel bearing device
US7465233B2 (en) 2000-09-20 2008-12-16 Ntn Corporation Wheel bearing device
US7685717B2 (en) 2002-05-14 2010-03-30 Jtekt Corporation Method for manufacturing a bearing raceway member
US7100734B2 (en) 2003-02-20 2006-09-05 Nsk Ltd. Electric-powered power steering apparatus
JP2009525448A (ja) * 2006-01-31 2009-07-09 シエフレル・コマンデイトゲゼルシヤフト 複列転がり軸受
JP2007255487A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Ntn Corp 継手アッセンブリーおよびこれを備えたアクスルモジュール
JP2007255486A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Ntn Corp 継手アッセンブリーおよびこれを備えたアクスルモジュール
CN101466556A (zh) * 2006-06-14 2009-06-24 Ntn株式会社 驱动车轮用轴承单元
WO2007145005A1 (ja) * 2006-06-14 2007-12-21 Ntn Corporation 駆動車輪用軸受ユニット
US8480306B2 (en) 2006-06-14 2013-07-09 Ntn Corporation Bearing unit for driving wheels
JP2010007798A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Nsk Ltd 車輪支持用転がり軸受ユニット及びその製造方法
KR20200142083A (ko) * 2018-04-27 2020-12-21 주식회사 일진글로벌 휠베어링 조립체
KR20200142082A (ko) * 2018-04-27 2020-12-21 주식회사 일진글로벌 휠베어링 조립체
WO2019209093A1 (ko) * 2018-04-27 2019-10-31 주식회사 일진글로벌 휠베어링 조립체
US11536313B2 (en) 2018-04-27 2022-12-27 Iljin Global Co., Ltd Wheel bearing assembly
CN110481315A (zh) * 2018-05-14 2019-11-22 现代自动车株式会社 与车轮轮毂装置一体的等速万向节组件
CN110481315B (zh) * 2018-05-14 2024-02-06 现代自动车株式会社 与车轮轮毂装置一体的等速万向节组件
KR20200077352A (ko) * 2018-12-20 2020-06-30 주식회사 일진글로벌 휠베어링 조립체
KR20200080070A (ko) * 2018-12-26 2020-07-06 주식회사 일진글로벌 드래그 토크를 저감할 수 있는 차량용 휠베어링
KR20200122775A (ko) * 2019-04-19 2020-10-28 현대위아 주식회사 변형방지 기능을 갖는 차량용 드라이브 액슬
KR20200139575A (ko) * 2019-06-04 2020-12-14 주식회사 일진글로벌 휠베어링 조립체
CN114593160A (zh) * 2020-12-07 2022-06-07 操纵技术Ip控股公司 橡胶外置偏转环

Also Published As

Publication number Publication date
JP3932630B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3932630B2 (ja) 車輪用転がり軸受ユニット
JP3982093B2 (ja) 車輪駆動用車軸ユニット
EP1598217B1 (en) Bearing apparatus for a wheel of vehicle
US7942584B2 (en) Wheel bearing apparatus
EP1795788B1 (en) A bearing for a wheel of vehicle
JPH11153611A (ja) トーンホイール付等速ジョイント
EP1715202B9 (en) Bearing apparatus for a driving wheel of vehicle
JP2000198304A (ja) 車輪用転がり軸受ユニット
JP2016186319A (ja) 密封装置およびこれを備えた車輪用軸受装置
CN211778585U (zh) 轮毂单元轴承
JP2004322834A (ja) 車輪用回転支持装置
JP5057553B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2011148409A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007192392A (ja) 車輪用軸受装置
JP5414964B2 (ja) 車輪用軸受装置
WO2007102273A1 (ja) 車輪用軸受装置
JP2000142015A (ja) 車輪駆動用車軸ユニット
JP2007001341A (ja) 車輪用軸受装置
WO2015037677A1 (ja) 車輪用軸受装置およびその製造方法
JP2001150906A (ja) 車輪駆動用車軸ユニット
JP2009292303A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008095766A (ja) 車輪用軸受
JP2006341751A (ja) 車輪用軸受装置
JP2013006487A (ja) 車輪用軸受装置
JP2017053452A (ja) 車輪用軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20041005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041005

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Effective date: 20061225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20070312

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees