JPH11150657A - 画像処理方法および画像処理装置ならびに記録媒体 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置ならびに記録媒体

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JPH11150657A
JPH11150657A JP31345597A JP31345597A JPH11150657A JP H11150657 A JPH11150657 A JP H11150657A JP 31345597 A JP31345597 A JP 31345597A JP 31345597 A JP31345597 A JP 31345597A JP H11150657 A JPH11150657 A JP H11150657A
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JP31345597A
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Inventor
Yasuhiko Iwamoto
靖彦 岩本
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿サイズに依存せず、除去すべき下地レベ
ルを正確に検出する。 【解決手段】 原稿に応じた明度信号を入力し、入力し
た明度信号に含まれる明度データの数を所定の明度領域
毎に計数して明度領域毎の発生頻度を検出する。これに
並行して、前記原稿の原稿サイズを認識し、認識した原
稿サイズに基づいて閾値を設定する。そして、設定した
閾値と検出した発生頻度とに基づいて除去すべき下地レ
ベルを決定して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像処
理システムにおいて、原稿の下地領域を検出する画像処
理方法および画像処理装置ならびに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿の下地レベルを検知し、
下地を自動的に除去して複写を行う複写機が知られてい
る。このような複写機では、一般に、CCD(Charge-C
oupledDevices)センサ等の明度読み取り手段で原稿を
走査することで当該原稿から明度信号(明度データ列)
を読み取り、読み取った明度信号に含まれる各明度デー
タをその値(明度)に応じて所定の明度領域に分類する
ことで当該明度領域毎の明度データの発生頻度を検出
し、各明度領域の発生頻度と予め設定された閾値とを比
較して、発生頻度が当該閾値を超えた明度領域の中で最
も明度が低い明度領域の明度を下地レベルと判断し、当
該下地レベル以上の明度の明度データを所定値(例えば
最高明度)とすることで下地除去を行っている。
【0003】また、特開平1−196971号公報に
は、明度(輝度)データの発生頻度が所定の閾値を超え
た明度領域の中で発生頻度が最大の明度領域の明度をそ
のまま下地レベルとせずに、当該明度と原稿上の明度の
最大値および最小値とに基づいて下地レベルを決定する
技術が開示されており、むらのある下地をも正確に除去
できる旨が記載されている。上述したことから明らかな
ように、従来の下地除去方式では、明度(輝度)データ
の発生頻度が所定の閾値を超えた明度領域の中で発生頻
度が最大の明度領域の明度を基準として下地レベルを決
定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、除去すべき
下地は原稿全域にわたって存在することが多い。したが
って、下地の明度および原稿内容が同一であっても、A
4サイズ(210[mm]×297[mm])の原稿と
A3サイズ(297[mm]×420[mm])の原稿
とでは、下地レベルと判定すべき明度の明度領域におけ
る明度データの発生頻度が異なってしまう。しかしなが
ら、上述した従来の下地除去方式では、各明度領域にお
ける発生頻度と比較すべき閾値は固定値であり、両原稿
に対して検知される下地レベルが異なる虞がある。下地
の明度が同一であるにも関わらず、ある原稿では下地が
正しく除去されるが他の原稿では下地が正しく除去され
ない、という状況の発生は、装置の信頼性の観点から好
ましくない。本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、原稿サイズに依存せず、下地レベルを正確に
検出することができる画像処理方法および画像処理装置
ならびに記録媒体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明に係る画像処理方法は、原稿に応じた明
度信号を入力するステップと、前記明度信号入力手段に
より入力された明度信号を所定の明度領域毎に計数して
該明度領域毎の発生頻度を検出するステップと、前記原
稿の原稿サイズを認識するステップと、前記原稿サイズ
に基づいて閾値を設定するステップと、前記閾値と前記
発生頻度とに基づいて除去すべき明度領域を決定して出
力するステップとを有することを特徴としている。
【0006】また、本発明に係る画像処理装置は、原稿
に応じた明度信号を入力する明度信号入力手段と、前記
明度信号入力手段により入力された明度信号を所定の明
度領域毎に計数して該明度領域毎の発生頻度を検出する
頻度検出手段と、前記原稿の原稿サイズを認識する原稿
サイズ認識手段と、前記原稿サイズ認識手段により認識
された原稿サイズに基づいて閾値を設定する閾値設定手
段と、前記閾値設定手段により設定された閾値と前記頻
度検出手段により検出された発生頻度とに基づいて除去
すべき明度領域を決定して出力する決定手段とを具備す
ることを特徴としている。
【0007】さらに、本発明に係る記録媒体は、原稿に
応じた明度信号を入力するステップと、前記明度信号入
力手段により入力された明度信号を所定の明度領域毎に
計数して該明度領域毎の発生頻度を検出するステップ
と、前記原稿の原稿サイズを認識するステップと、前記
原稿サイズに基づいて閾値を設定するステップと、前記
閾値と前記発生頻度とに基づいて除去すべき明度領域を
決定して出力するステップとを実現するプログラムを記
録したことを特徴としており、該プログラムをコンピュ
ータシステムにより読み出して実行することにより、前
記画像処理方法を実現することができる。
【0008】上述した画像処理方法および画像処理装置
ならびに記録媒体によれば、原稿サイズに基づいて設定
された閾値と明度領域毎の発生頻度とに基づいて除去す
べき明度領域が決定、出力できる。すなわち、様々な原
稿サイズの原稿に対して、除去すべき明度領域を正確に
決定することができる。
【0009】また、前述の画像処理装置を複数枚の原稿
から得られる複数の画像を1つの画像にまとめて出力す
る装置に使用できるよう変形してもよい。すなわち、原
稿サイズ認識手段において前記各原稿の原稿サイズを認
識し、閾値設定手段において前記原稿サイズ認識手段に
より認識された前記各原稿の原稿サイズに基づいて前記
各原稿毎に閾値を設定し、決定手段において前記閾値設
定手段により設定された閾値と前記頻度検出手段により
検出された発生頻度とに基づいて除去すべき明度領域を
前記各原稿について決定して出力するようにしてもよ
い。さらに加えて画像入力手段において前記複数枚の原
稿に対する1回の走査によって前記各原稿に対する明度
信号を入力するようにしてもよい。
【0010】また、画像処理装置において、原稿サイズ
毎に閾値を記憶する閾値記憶手段を設け、前記閾値設定
手段が前記閾値記憶手段から前記原稿サイズ認識手段に
より認識された1つまたは複数の原稿サイズに応じた閾
値を読み出して各原稿毎に設定するようにしてもよい。
この場合には、閾値を演算等により算出する必要がな
く、処理の高速化が期待できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 1:画像処理方法 図1は本発明の一実施形態による画像処理装置により行
われる画像処理の流れを示すフローチャートであり、本
画像処理装置を複写機に適用した場合の例を示してい
る。この図に示すように、本画像処理装置は、まず、原
稿サイズの認識処理を行う(ステップSA1)。原稿を
画像入力装置にセットすると原稿サイズを自動的に検出
する複写機が広く普及しており、本実施形態ではこのよ
うな複写機の原稿サイズ検出機構を利用してステップS
A1の処理は実現している。
【0012】次に、本画像処理装置は、複写機の画像入
力装置を用いて原稿に応じた明度信号を入力する(ステ
ップSA2)。この明度信号は、明度データを走査順に
並べた明度データ列である。そして、本画像処理装置
は、明度信号を構成する各明度データをその明度に応じ
て予め設定された明度領域毎に分類し、各明度分類毎に
明度データの数(以後、発生頻度)を検出する(ステッ
プSA3)。
【0013】また、上記ステップSA2およびSA3に
並行して、本画像処理装置は、下地レベルを検出する際
の閾値を決定する(ステップSA4)。この決定は、ス
テップSA1にて検出された原稿サイズに応じた閾値
を、原稿サイズ毎に予め設定された複数の閾値から選択
することで行われる。なお、原稿サイズを変数とする数
式(あるいはアルゴリズム)を予め作成しておき、この
数式にステップSA1にて検出された原稿サイズを代入
して閾値を算出することで閾値を決定するようにしても
よい。そして、本画像処理装置は、ステップSA3にて
検出された明度領域毎の各発生頻度とステップSA4に
て決定された閾値とに基づいて下地レベルを決定する。
【0014】2:構成 図2は本画像処理装置を適用した複写機の要部の構成例
を示す図であり、この図において、1は原稿、10は原
稿に応じた画像データを入力する画像入力装置、20は
画像入力装置10により入力された画像データに対して
下地除去などの処理を行って出力する画像処理部、30
は画像処理部20から出力された画像データで表される
画像を用紙に転写する画像出力部であり、本画像処理装
置は画像処理部20に内包されている。
【0015】また、画像入力装置10において、11は
プラテンカバー、12はプラテンガラス、13はCCD
等からなるイメージセンサ、14は原稿サイズを検出し
検出結果を出力する原稿サイズ検出器であり、光源や制
御装置などの他の構成要素については図および説明が繁
雑になるのを避けるために図示を略した。なお、イメー
ジセンサ13は図示せぬ制御装置によって駆動されるも
のである。また、イメージセンサ13が検出した明度デ
ータは制御装置に渡され、制御装置から明度信号として
出力される。
【0016】図3は画像処理部20の一部構成を示す図
であり、本画像処理装置に直接的に関連する部分の構成
を示している。この図において、21は切換器であり、
入力した明度信号の供給先を図示せぬ制御装置の指示に
応じて切り換える。なお、当該制御装置は、現在の処理
内容に応じて上記切り換えを行うものであり、明度信号
の供給先として、本走査時には後述する下地除去回路2
8を、事前走査時には後述する比較器23A〜23Fを
選択する。なお、本走査は原稿1の全域に対する走査で
あり、事前走査は特定の位置(サンプリングポイント)
における明度データを抽出するための走査である。
【0017】ここで、サンプリングポイントから明度デ
ータを抽出するサンプリング処理について図4を参照し
て説明する。なお、図4においては、横方向が主走査方
向、縦方向が副走査方向であり、図が繁雑になるのを避
けるために、原稿1のサイズを主走査方向が60[m
m]未満、副走査方向が40[mm]未満としている。
この図に示す例では、サンプリングポイントは主副両走
査方向に10[mm]間隔で設けられており、走査可能
領域全域にわたって設けられている。これらのサンプリ
ングポイントにおける各明度データを抽出する処理がサ
ンプリング処理であり、当該各明度データに基づいて原
稿1の下地レベルが求められる。なお、原稿サイズを超
えて走査が行われるので、原稿1が無い領域はプラテン
カバー11の明度情報が読み取られることになる。した
がって、プラテンカバー11の色(明度)は下地レベル
の判定に影響のない色(具体的には、最高明度の色)と
なっている。
【0018】また、図3において、22AU〜22FU
はそれぞれ予め設定された各明度領域A〜Fの上限値を
格納したレジスタ、22AL〜22FLはそれぞれ予め
設定された各明度領域A〜Fの下限値を格納したレジス
タ、23A〜23Fはそれぞれ各明度領域A〜Fに対応
して設けられた比較器であり、切換器21経由で供給さ
れた明度データと対応するレジスタに格納された上限値
および下限値とを比較し、当該明度データが下限値以上
であり上限値未満である場合に「H」レベルの信号を出
力し、他の場合に「L」レベルの信号を出力する。ま
た、24A〜24Fはそれぞれ各明度領域A〜Fに対応
して設けられたカウンタであり、カウント値を表す信号
を出力するとともに、対応する比較器の出力信号が
「H」レベルとなる度にカウント値に1を加算する。な
お、明度領域A〜Fは順に明度が高くなるよう設定され
ている。
【0019】THR1〜THR4はそれぞれ各原稿サイ
ズに対応した閾値を格納した閾値レジスタであり、対応
する用紙サイズは順にA3,B4,A4,B5となって
いる。なお、本実施形態においては、各閾値レジスタT
HR1〜THR4に格納される各閾値は対応する原稿サ
イズの面積に応じて相対関係が設定されている。例え
ば、A3サイズ(297[mm]×420[mm])に
対応した閾値はA4サイズ(210[mm]×297
[mm])に対応した閾値の2倍の値となっており、B
4サイズ(257[mm]×364[mm])に対応し
た閾値はB5サイズ(182[mm]×257[m
m])に対応した閾値の2倍の値となっている。
【0020】また、25はセレクタであり、閾値レジス
タTHR1〜THR4が格納している各閾値の中から画
像入力装置10にて検出された原稿サイズに応じた閾値
を選択して出力する。26はセレクタ25から出力され
た閾値とカウンタ24A〜24Fから出力された各カウ
ント値とを比較する比較器であり、カウント値が当該閾
値以上の明度領域の中で最も明度が低い明度領域を表す
データを下地レベル判定結果出力レジスタ27に格納す
る。なお、各カウント値と閾値との比較方法は任意であ
り、例えば、全ての明度データについての処理が終了し
た時点でカウンタ24Aから比較を始め、カウント値が
閾値以上となった時点で当該カウント値の明度領域を表
すデータを出力するようにし、比較処理の回数を低減す
るようにしてもよいし、カウンタA24A〜24Fのい
ずれか1つのカウント値が変わる度に当該カウント値と
閾値とを比較するようにしてもよい。また、28は各種
サイズの原稿に対する明度信号において、下地レベル判
定結果出力レジスタ27に格納された明度領域の明度以
上の明度を表す明度データを所定レベル(例えば、最高
明度)の明度データに置換して画像出力部30へ供給す
る。
【0021】3:動作 次に、上記構成の複写機の動作について説明する。ただ
し、ここでは、A4サイズの原稿がセットされたものと
して説明する。また、カウンタ24A〜24Fはリセッ
トされ、そのカウント値は0であるものとする。上記構
成の複写機の画像入力装置に原稿がセットされると、原
稿サイズ検出器14によって原稿サイズが検出され、当
該原稿サイズが画像処理部20のセレクタ25へ供給さ
れる。これにより、セレクタ25は閾値レジスタTHR
3に格納された閾値(すなわちA4サイズに対応した閾
値)を選択し比較器26へ供給する。そして、複写機の
操作子(図示略)が操作され、複写の開始が指示される
と、制御装置(図示略)がイメージセンサ13を駆動
し、イメージセンサ13によって事前走査が行われる。
この結果、制御装置から切換器21へ供給される明度信
号は、主副両走査方向に10[mm]ずつ離間した各サ
ンプリングポイントにおける明度データを連ねたものと
なる。
【0022】また、制御装置は事前走査の開始前に切換
器21へ制御信号を供給し、入力した明度信号を比較器
23A〜23Fへ供給するよう切換器21を制御する。
したがって、画像入力装置10から出力された明度信号
は比較器23A〜23Fに入力され、ここで、各レジス
タ22AU,22AL,…,22FU,22FLに格納
された上限値および下限値と比較される。上記比較は明
度データ毎に行われ、入力された明度データが対応する
明度領域の下限値以上かつ上限値未満となった比較器の
出力のみが「H」レベルとなり、後段のカウンタのカウ
ント値に1が加算される。すなわち、当該明度領域にお
ける明度データの発生頻度に1が加算される。
【0023】比較器26にはA4サイズに対応した閾値
が供給されていることから、比較器26では、当該閾値
と各カウンタ24A〜26Fの各カウント値(すなわち
明度領域A〜Fにおける発生頻度)とが比較される。こ
こで、A4サイズの原稿に対する明度領域A〜Fにおけ
る発生頻度の分布例を図5に示す。この図に示す例で
は、A4サイズに対応した閾値(閾値A4)以上の発生
頻度となっているのは明度領域B,C,Dである。図に
示すように、明度領域A〜Fは順に明度が高くなるよう
に設定されていることから、比較器26において明度領
域Bの明度(すなわち、レジスタ22BLに格納された
下限値)が下地レベルとして選択され、下地レベル判定
結果出力レジスタ27に格納される。
【0024】上述した処理が終了すると、制御装置がイ
メージセンサ13を駆動し、イメージセンサ13によっ
て本走査が行われる。この結果、制御装置から切換器2
1へ供給される明度信号は、原稿1全域に対応する明度
データを連ねたものとなる。また、制御装置は本走査の
開始前に切換器21へ制御信号を供給し、入力した明度
信号を下地除去回路28へ供給するよう切換器21を制
御する。したがって、画像入力装置10から出力された
明度信号は下地除去回路28に入力され、ここで、下地
レベル判定結果出力レジスタ27に格納された下地レベ
ル以上の明度データが最高明度の明度データに置換され
る。これにより、下地除去処理が完了する。なお、下地
除去処理を施された明度信号は画像出力部30へ供給さ
れ、ここで当該明度信号に応じた画像が用紙に転写され
る。
【0025】上述した動作は原稿サイズが異なる場合に
も同様であり、異なる点はセレクタ25が選択する閾値
のみである。ここで、図5に示す明度分布と同様な割合
の明度分布を有するA3サイズの原稿について検討す
る。図6は当該A3サイズの原稿の明度分布を示す図で
あり、この図および図5から明らかなように、各明度領
域A〜Fにおける発生頻度(画素数)はA4サイズの場
合に対してそれぞれ2倍となっている。このような場合
に、下地レベルを判定する閾値としてA4サイズに対応
した閾値(閾値A4)を用いると、図5のA4サイズの
場合と明度分布の割合が同じ原稿であるにも関わらず、
明度領域Aの明度が下地レベルと判定されてしまう。そ
こで、本実施形態においては、閾値A4の2倍の値の閾
値A3を用いて下地レベルを判定することにより、A4
の場合と同じ明度領域Bの明度を下地レベルと判定する
ことができる。
【0026】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、検出が容易な原稿サイズを考慮して閾値を決
定することにより、原稿サイズに依存せずに下地レベル
を正確に検出することができる。すなわち、簡素な構成
で下地レベルを正確に検出することができる。
【0027】なお、本出願に係る発明の技術的範囲は上
記の実施の形態に限定されるものではなく、上記実施形
態に種々の変更を加えて、特許請求の範囲に記載の発明
を実施することができる。そのような発明が本出願に係
る発明の技術的範囲に属することは、特許請求の範囲の
記載から明らかである。
【0028】例えば、上述した一実施形態では、サンプ
リング処理において走査可能領域全域にわたって走査を
行うようにしたが、走査範囲を原稿1上としてもよい。
また、各明度領域A〜Fのいずれにおいても発生頻度が
閾値以上とならないことがあり得ることから、そのよう
なケースにおいては特定の明度を強制的に下地レベルと
すべきである。
【0029】また、本走査に先行して事前走査を行うよ
うにしたが、切換器21と比較器23A〜23Fとの間
に本走査に対応した明度信号から各サンプリングポイン
トの明度データを抽出するサンプリング回路を設け、切
換器21を除去し、下地除去回路28に原稿1に対応し
た明度信号を一時保持するようにすれば、事前走査を行
うことなく、下地レベルの検出および下地除去を行うこ
とができる。
【0030】複写機に限らず、原稿サイズを検出可能で
あって画像を入出力する装置であれば本画像処理装置を
適用可能である。もちろん、ネットワークや記録媒体経
由で画像データを入力する場合には、入力する画像デー
タ中に原稿サイズが含まれるので、この原稿サイズを利
用するようにしてもよい。この場合の画像処理の流れを
図7に示す。この図と図1とを比較すると明らかなよう
に、ネットワークや記録媒体経由で画像データを入力す
ること自体が明度信号の読み取りに相当する(ステップ
SB1)。また、画像データ中には原稿サイズを表すデ
ータが包含されているので、原稿サイズを認識する処理
(ステップSB2)はステップSB1に後続して実行さ
れるようになっている。他の処理の内容および前後関係
については図1と同一であることからそれらの説明を省
略する。
【0031】また、本画像処理装置を変形して複数枚の
原稿から得られる複数の画像を1つの画像にまとめて出
力する複写機に適用できるようにしてもよい。複数枚の
原稿を1枚の用紙に複写する機能を備えた複写機が知ら
れており、このような複写機においては、従来の下地除
去方式を適用すると1枚目の原稿サイズと2枚目の原稿
サイズとが異なることによる下地レベルの検出誤差が1
枚の用紙上に現れてしまう。そこで、本画像処理装置を
このような複写機に適用すれば、より一層の効果を期待
できる。
【0032】具体的には、図3の下地レベル判定結果出
力レジスタ27に変えて、図8に示す構成を挿入するこ
とで複数枚の原稿に対応可能である。なお、以降の説明
において、1枚の用紙に対する処理をセットとし、複写
機側からは現在処理中の原稿がセット内の何番目にあた
るかを表す情報(以後、セット内番号)が供給されてい
るものとする。
【0033】図8において、29は比較器26による判
定結果を入力する切換器であり、複写機側から供給され
るセット内番号に基づいて、入力した判定結果の出力先
を切り換える。27a〜27dはそれぞれ下地レベル判
定結果出力レジスタであり、切換器29の出力先として
存在する。すなわち、切換器29は下地レベル判定結果
出力レジスタ27a〜27dからセット内番号に対応し
た下地レベル判定結果出力レジスタを選択し、比較器2
6による判定結果を選択した下地レベル判定結果出力レ
ジスタに格納する。
【0034】ここで、図3における下地除去回路28
を、下地除去の対象となる原稿に応じた下地レベルが格
納されている下地レベル判定結果出力レジスタ27a〜
27dを選択可能に構成すると、図3および図8からな
る構成により、複数枚の原稿を1枚の用紙に出力する処
理にも対応可能となる。ただし、カウンタ24A〜24
Fは原稿が変わる度にリセットされる必要がある。
【0035】さらに、上述した構成において、「原稿」
を「1枚の原稿内の領域」とし、閾値レジスタTHR1
〜THR4に上記領域に対応した閾値を設定し、カウン
タ24A〜24Fをセット内番号毎に併設し、比較器2
3A〜23Fからの出力をセット内番号に応じたカウン
タへ供給する切換器を設け、比較器26においてセット
内番号に対応した複数の閾値を設定可能とすれば、1回
の走査あるいは事前走査と合わせて2回の走査で、1枚
の原稿上の複数の領域に対して、領域のサイズに依存し
ない下地除去を行うことができる。もちろん、上記「領
域」を「原稿」とすれば、1回の走査あるいは事前走査
と合わせて2回の走査で、複数枚の原稿に対して、原稿
サイズに依存しない下地除去を行うことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原稿の大きさに依存せず、除去すべき明度領域(下地レ
ベル)を安定して正確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による画像処理装置によ
り行われる画像処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図2】 同画像処理装置を適用した複写機の要部の構
成例を示す図である。
【図3】 同複写機の画像処理部20の一部構成を示す
図であり
【図4】 同複写機にて行われるサンプリング処理につ
いて説明するための図である。
【図5】 A4サイズの原稿に対する明度領域A〜Fに
おける発生頻度の分布例を示す図である。
【図6】 図5に示す分布例と同一の割合の明度分布を
有するA3サイズの原稿に対する明度分布を示す図であ
る。
【図7】 ネットワークや記録媒体経由で画像データを
入力する場合の画像処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図8】 同画像処理装置の変形例の一部構成を示す図
である。
【符号の説明】
1…原稿、10…画像入力装置、13…イメージセン
サ、14…原稿サイズ検出器、20…画像処理部、21
…切換器、22AU,22AL,…,22FU,22F
L…レジスタ、23A〜23F…比較器、24A〜24
F…カウンタ、25…セレクタ、26…比較器、27…
下地レベル判定結果出力レジスタ、28…下地除去回
路、THR1〜THR4…閾値レジスタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に応じた明度信号を入力するステッ
    プと、 前記明度信号入力手段により入力された明度信号を所定
    の明度領域毎に計数して該明度領域毎の発生頻度を検出
    するステップと、 前記原稿の原稿サイズを認識するステップと、 前記原稿サイズに基づいて閾値を設定するステップと、 前記閾値と前記発生頻度とに基づいて除去すべき明度領
    域を決定して出力するステップとを有することを特徴と
    する画像処理方法。
  2. 【請求項2】 原稿に応じた明度信号を入力する明度信
    号入力手段と、 前記明度信号入力手段により入力された明度信号を所定
    の明度領域毎に計数して該明度領域毎の発生頻度を検出
    する頻度検出手段と、 前記原稿の原稿サイズを認識する原稿サイズ認識手段
    と、 前記原稿サイズ認識手段により認識された原稿サイズに
    基づいて閾値を設定する閾値設定手段と、 前記閾値設定手段により設定された閾値と前記頻度検出
    手段により検出された発生頻度とに基づいて除去すべき
    明度領域を決定して出力する決定手段とを具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原稿サイズ毎に閾値を記憶する閾値記憶
    手段を具備し、 前記閾値設定手段は前記閾値記憶手段から前記原稿サイ
    ズ認識手段により認識された原稿サイズに応じた閾値を
    読み出して設定することを特徴とする請求項2に記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 複数枚の原稿から得られる複数の画像を
    1つの画像にまとめて出力する装置に使用される画像処
    理装置であって、 原稿に応じた明度信号を入力する明度信号入力手段と、 前記明度信号入力手段により入力された明度信号を所定
    の明度領域毎に計数して該明度領域毎の発生頻度を検出
    する頻度検出手段と、 前記各原稿の原稿サイズを認識する原稿サイズ認識手段
    と、 前記原稿サイズ認識手段により認識された前記各原稿の
    原稿サイズに基づいて前記各原稿毎に閾値を設定する閾
    値設定手段と、 前記閾値設定手段により設定された閾値と前記頻度検出
    手段により検出された発生頻度とに基づいて除去すべき
    明度領域を前記各原稿について決定し出力する決定手段
    とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿サイズ毎に閾値を記憶する閾値記憶
    手段を具備し、 前記閾値設定手段は前記閾値記憶手段から前記原稿サイ
    ズ認識手段により認識された前記各原稿の原稿サイズに
    応じた閾値を読み出して前記各原稿毎に設定することを
    特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像入力手段は前記複数枚の原稿に
    対する1回の走査によって前記各原稿に対する明度信号
    を入力することを特徴とする請求項4に記載の画像処理
    装置。
  7. 【請求項7】 原稿に応じた明度信号を入力するステッ
    プと、 前記明度信号入力手段により入力された明度信号を所定
    の明度領域毎に計数して該明度領域毎の発生頻度を検出
    するステップと、 前記原稿の原稿サイズを認識するステップと、 前記原稿サイズに基づいて閾値を設定するステップと、 前記閾値と前記発生頻度とに基づいて除去すべき明度領
    域を決定して出力するステップとを実現するプログラム
    を記録したことを特徴とする記録媒体。
JP31345597A 1997-11-14 1997-11-14 画像処理方法および画像処理装置ならびに記録媒体 Pending JPH11150657A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7860310B2 (en) 2006-02-23 2010-12-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method, computer program, and storage medium

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