JPH11150258A - Ccd型固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

Ccd型固体撮像装置及びその製造方法

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JPH11150258A
JPH11150258A JP9313979A JP31397997A JPH11150258A JP H11150258 A JPH11150258 A JP H11150258A JP 9313979 A JP9313979 A JP 9313979A JP 31397997 A JP31397997 A JP 31397997A JP H11150258 A JPH11150258 A JP H11150258A
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ccd
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泰明 穂苅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体撮像装置における電荷転送電極と金属配
線との接触に起因して発生する電荷転送不良を防止す
る。 【解決手段】 電荷転送電極210と配線電極107と
を接続するコンタクト孔108の下方のCCDチャネル
となるN-型不純物層116に、このN-型不純物層11
6よりも濃度が低いN--型不純物領域117が設けられ
ている。これにより、コンタクト孔下部のCCDチャネ
ルに生ずる電位のくぼみを低減又は解消することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDレジスタの
動作に伴う電荷転送不良を防止することができるCCD
型固体撮像装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のCCD型2次元固体撮像装
置の概略構成を示す平面図である。図8において、10
1は光電変換を行うフォトダイオード、102は信号電
荷を垂直方向に転送する垂直CCDレジスタ、103は
フォトダイオード101に蓄積された信号電荷を垂直C
CDレジスタ102に読出す読出しゲート、104は垂
直CCDレジスタ102から転送されてきた信号電荷を
水平方向に転送する水平CCDレジスタ、105は水平
レジスタ104より転送されてくる信号電荷を電圧信号
に変換して出力する出力部である。
【0003】この撮像装置は、以下のように動作する。
装置表面には光学系(図示せず)を介して画像パターン
が投影され、各フォトダイオード101に入射した光量
に応じて光電変換により生じた信号電荷が各フォトダイ
オード101に蓄積される。所定の時間(例えば1/6
0秒間)フォトダイオード101内において信号電荷の
蓄積が行われた後、この信号電荷は読出しゲート103
を動作させることにより垂直CCDレジスタ102に矢
印Aの方向に一斉に読み出される。垂直CCDレジスタ
102に取り込まれた信号電荷は、水平CCDレジスタ
104が電荷転送走査を中断するブランキング期間ごと
に1単位ずつ矢印B方向に転送される。従って、水平C
CDレジスタ104は、水平走査のブランキング期間ご
とに各垂直CCDレジスタ102から1画素分の信号電
荷を並列に受ける。次に、水平CCDレジスタ104
は、この信号電荷を1水平走査期間をかけて出力部10
5に向けて転送し、出力部105からは入射光量に応じ
た映像信号が出力される。以下同様に、垂直CCDレジ
スタ102と水平CCDレジスタ104の動作を繰返す
ことにより、2次元に配列された各フォトダイオードか
らの画像信号が時系列の映像信号として出力される。
【0004】図9は、垂直CCDレジスタ102の電極
構成を説明する従来の垂直CCDレジスタの平面図であ
り、1989年に開催されたISSCC(国際固体回路
素子会議)予稿集の89頁に記載された構造である。図
9において、106は電荷を転送する転送電極、107
(107a,107b,107c,107d)は駆動パ
ルスが加えられる金属配線、108は転送電極106と
金属配線107とを接続するコンタクト孔を示す。図に
は記載されていないが、金属配線107の下方の転送電
極部分の下に垂直CCDチャネルが設けられている。ま
た、転送電極106は配線部分を介して図の横方向に接
続されており、1行分の転送電極群に同じパルスが加え
られる。
【0005】図9の例では、コンタクト孔108は同一
の金属配線107aの下では、金属配線107aの長手
方向に並んだ転送電極4個ごとに1個設けられており、
更にコンタクト孔108は隣接する金属配線において
は、その長手方向に転送電極1個ずれた位置に設けられ
ている。即ち、金属配線107aから107dに向かっ
てコンタクト孔108は配線長手方向に順次1個ずつず
れた位置の転送電極106に接続されている。従って、
金属配線107a〜107dは転送電極106に4本ご
とに接続され、金属配線107a〜107bには4相の
パルスが加えられる。
【0006】このように転送電極106と金属配線10
7とを接続する理由は、CCDチャネル中を速い周波数
で電荷転送するためである。即ち、図9の例では、転送
電極106はポリシリコンで形成されており、転送電極
106の層抵抗が数十オームと高いため、20MHzを
超える周波数では駆動パルス波形がなまるため、電荷転
送は困難である。このため、コンタクト孔108を介し
て金属配線107に接続することで、転送電極部でのパ
ルスなまりを防ぎ、高速駆動を可能としている。即ち、
転送電極106の配線部分で接続された1行の転送電極
群に着目すると、CCDチャネル4本ごとに同一のパル
スが加わる金属配線に接続されることになり、数10ミ
クロンの距離をおいて金属配線からパルス電圧が供給さ
れることになるため、高速駆動が可能になる。なお、C
CDチャネルに光が進入すると、CCDチャネル内部で
光電変換が生じてノイズ電荷となるため、図9の例では
金属配線107が遮光膜としても機能している。
【0007】図10はCCDチャネルの電荷転送方向に
沿った断面でのCCDレジスタの構造を示す断面図であ
る。図10において、110はN型半導体基板、115
はP-型ウエル、116はCCDチャネルとなるN-型不
純物層、121はゲート絶縁膜、122は絶縁膜、10
6(106a、106b、106c、106d)はポリ
シリコンからなる電荷転送電極、107は金属配線、1
08はコンタクト孔を示す。コンタクト孔108は、電
荷転送電極106の能動領域(ゲート領域)上に設けら
れ、図10においては、4転送電極ごとに同じ金属配線
107に接続される。即ち、図10に示す金属配線10
7は、3個の転送電極106a、106b、106cを
超えて転送電極106dに接続されている。なお、金属
配線107としては例えばアルミニウムが使用される。
【0008】図11は、図9の単位画素部の平面構造を
説明する図であり、101はフォトダイオード、205
は垂直のCCDチャネル、103はフォトダイオードか
らCCDチャネルに電荷を読出す読出しゲート部、11
8はフォトダイオードとCCDチャネルとを相互に分離
する分離拡散領域、210は第1層のポリシリ電極から
なる転送電極、220は第2層のポリシリ電極からなる
転送電極、108は転送電極210と金属配線107
(図11では省略)とを接続するコンタクト孔を夫々示
す。分離拡散領域118で区画されたCCDチャネル2
05中を電荷は転送されるが、コンタクト孔108は電
荷転送電極210の能動領域上に設けられている。ま
た、コンタクト孔108が設けられている位置は、CC
Dチャネルのほぼ中央線上に設けられている(例えば、
前出の1989年開催のISSCC(国際固体回路素子
会議)予稿集89頁に記載された構造のほかに、199
0年のISSCC(国際固体回路素子会議)予稿集21
4頁に記載された構造)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のCCD型固体撮像装置は以下に示す欠点を有す
る。図9に示される転送電極と金属配線の構造で固体撮
像装置を構成すると、CCDチャネルを転送する電荷に
転送不良が発生する。この転送不良はコンタクト孔がな
い場合には発生しないことから、コンタクト孔を設けた
ことに起因しており、更に言及すればポリシリコンから
なる転送電極106と金属配線107とが接触すること
に起因すると考えられる。
【0010】図12は本願発明者等の実験結果を示す図
であり、MOS型トランジスタのゲートポリシリコン電
極の能動領域上にコンタクト孔を設けて金属電極を接続
した場合と、コンタクト孔を設けない場合とで、しきい
値電圧を比較している。金属配線の材料としては、タン
グステンを使用した。コンタクト孔を設けた場合には、
しきい値電圧が約1V低下しており、これは即ち、転送
電極下の電位がコンタクト孔が設けられた部分で深くな
り、電位のくぼみが生ずることを示している。
【0011】図13は、図11のX−X線の位置の断面
における電位分布を示しており、コンタクト孔が設けら
れた箇所では図に示すような電位のくぼみが生じる。電
荷転送電極下の電位の一部に、このようなくぼみがある
と、電荷転送の際に電荷が転送されずに少量残ることに
なり、電荷転送不良の原因となる。コンタクト孔部分で
電位に差が生ずる原因は明確にはわかっていないが、そ
の発生状況は金属配線の材料によっても異なることか
ら、ポリシリコン電極と金属配線との接触が何らかの影
響を与えていると考えられる。
【0012】上述の観点に立つと、このような電荷転送
不良を防止する方法として、例えば1990年のISS
CC(国際固体回路素子会議)予稿集214頁に記載さ
れた構造が考えられる。これを図14に示す。図14は
図10と同じ部位の断面構造を示しており、図10と同
一物には同一符号を付してある。図14において、21
1はポリシリコン膜からなるポリシリコン配線電極、1
23は層間絶縁膜、201は転送電極106(106
a、106b、106c、106d)とポリシリコン配
線電極211とを接続する第1コンタクト孔、202は
ポリシリコン配線電極211と金属配線107とを接続
する第2コンタクト孔を示す。第1コンタクト孔201
と第2コンタクト孔202とは異なる位置に形成されて
いる。
【0013】この図14に示すCCDレジスタにおいて
は、ポリシリコンからなる転送電極106には、第1コ
ンタクト孔201を介してポリシリコン配線電極211
が接続され、ポリシリコン配線電極211には第2コン
タクト孔202を介して金属配線107が接続され、か
つ、第1コンタクト孔201と第2コンタクト孔202
が設けられる位置は平面内で異なっている。従って、金
属配線107と転送電極106とが直接接触しない構造
である点に特徴があり、上述のコンタクト孔を設けるこ
とに起因する電位の変化を防止できている。
【0014】しかしながら、この図14に示すCCDレ
ジスタは、ポリシリコン配線電極を新たに設けたり、こ
のポリシリコン配線電極に接続される別のコンタクト孔
を設ける必要があり、配線構造が複雑となるという欠点
を有する。このため、このCCDレジスタは、微細な画
素の撮像装置を構成するのに大きな障害を具備するもの
である。また、金属配線下の段差が大きくなることか
ら、金属配線の断線が生じ易くなり、更には金属配線の
カバレージも悪化するため、スミア(CCDチャネルへ
の光の漏れ込みによる偽信号)などの電気特性における
性能劣化が生ずるという問題点があった。
【0015】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、電極構造を複雑化することなく、またスミ
ア等の性能の劣化を生じることなく、電化転送不良を防
止することができるCCD型固体撮像装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るCCD型固
体撮像装置は、ポリシリコンからなる電荷転送電極と、
遮光膜を兼ねた金属配線と、前記電荷転送電極と前記金
属配線とを接続するコンタクト孔と、電荷が転送される
CCDチャネルとなるN型不純物層と、このN型不純物
層における前記転送電極の直下の前記コンタクト孔に整
合する位置に選択的に設けられ前記N型不純物層よりも
低濃度のN型不純物領域と、を有することを特徴とす
る。
【0017】本発明に係る他のCCD型固体撮像装置
は、ポリシリコンからなる電荷転送電極と、遮光膜を兼
ねた金属配線と、前記電荷転送電極と前記金属配線とを
接続するコンタクト孔と、電荷が転送されるCCDチャ
ネルとなるN型不純物層と、CCDチャネルを画定する
分離拡散領域と、を有し、前記コンタクト孔は、平面視
で前記CCDチャネルの中心からずらして設けられてい
ることを特徴とする。
【0018】このCCD型固体撮像装置において、前記
コンタクト孔は平面視で前記分離拡散領域に接して設け
られているか、又は前記コンタクト孔はその一部又は全
部が平面視で前記分離拡散領域に重なる位置に設けられ
ているように構成することができる。
【0019】本発明に係る更に他のCCD型固体撮像装
置は、第1層ポリシリコン膜及びこの第1層ポリシリコ
ン膜上に絶縁膜を介して形成された第2層ポリシリコン
膜をパターニングすることにより形成された電荷転送電
極と、遮光膜を兼ねた金属配線と、前記電荷転送電極と
前記金属配線とを接続するコンタクト孔と、電荷が転送
されるCCDチャネルとなるN型不純物層と、CCDチ
ャネルを画定する分離拡散領域と、を有し、前記コンタ
クト孔の位置は、第1層ポリシリコン膜からなる電荷転
送電極については前記分離拡散領域の上方に設けられ、
第2層ポリシリコン膜からなる電荷転送電極については
第1層ポリシリコン膜の上方に延在する第2層ポリシリ
コン膜の部分であることを特徴とする。
【0020】本発明に係るCCD型固体撮像装置の製造
方法は、CCDチャネルとなるN型不純物層が形成され
た半導体基板上にゲート絶縁膜及び電荷転送電極を形成
し、この電荷転送電極上に層間絶縁膜を形成し、更に前
記層間絶縁膜上にフォトレジストをパターン形成し、こ
のフォトレジストをマスクとして前記層間絶縁膜を選択
的に除去してコンタクト孔を形成する工程と、このコン
タクト孔を介して、前記フォトレジスト及び層間絶縁膜
をマスクとして前記電荷転送電極及びその下方のゲート
絶縁膜を透過して、CCDチャネルとなる前記N型不純
物層にP型不純物イオンを注入して、前記N型不純物層
より低濃度のN型不純物領域を選択的に形成する工程
と、を有することを特徴とする。
【0021】本発明においては、コンタクト孔直下のC
CDチャネルとなるN型不純物層に、イオン注入等によ
りこのN型不純物層より低濃度のN型不純物領域を選択
的に形成するか、又はコンタクト孔の位置を垂直CCD
チャネルの中心からずらして例えばCCDチャネルとフ
ォトダイオードを分離する分離拡散領域上に設けるか、
又は転送電極を構成する第2層のポリシリコン膜に対し
て設けられるコンタクト孔を、第1層のポリシリコン膜
の上部に延在して設けられた部分の第2層のポリシリコ
ン膜に設けることにより、ポリシリコン膜からなる転送
電極と金属配線との接触に伴う電位の変化を、低減又は
解消することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係るCC
D型固体撮像装置について添付の図面を参照して具体的
に説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るCCD
型固体撮像装置のCCDチャネル部分を示す断面図であ
る。図1において、図10と同一機能を有するものには
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。N型半導
体基板110上にP-型ウエル115が形成されてお
り、このP-型ウエル115の上にN-型不純物層116
が形成されている。そして、N-型不純物層116の上
にはゲート絶縁膜121が形成されており、このゲート
絶縁膜121上に第1層ポリシリコン膜からなる転送電
極210がパターン形成されている。この転送電極21
0の間には、絶縁膜を介して122一部が転送電極21
0の上に乗り上げるように形成された第2層ポリシリコ
ン膜からなる転送電極220がパターン形成されてい
る。そして、この転送電極210及び220上には、絶
縁膜122を介して金属配線107が形成されており、
この金属配線107は絶縁膜122に形成したコンタク
ト孔108を介して転送電極108に接続されている。
ここまでの構成要素は図10に示す従来の構造と同様で
ある。
【0023】本実施例においては、コンタクト孔108
が接続されたポリシリコン膜からなる転送電極210の
下方のN-不純物層116の表面におけるコンタクト孔
108に整合する部位に、N-型不純物層116より低
濃度のN--不純物領域117が選択的に形成されてい
る。このN--不純物領域117は、絶縁膜122をマス
クとしてコンタクト孔108を介してN-型不純物層1
16の表面に例えばP型の不純物であるボロンをイオン
注入することにより形成することができる。このCCD
チャネル部に設けたN--型不純物領域117はコンタク
ト孔108を設けることにより生じる電位のくぼみを相
殺するものである。
【0024】このように構成されたCCDレジスタにお
いては、コンタクト孔108に整合する位置のN-型不
純物層116の表面に、N--型不純物領域117が形成
されているので、ポリシリコン転送電極と金属電極との
接続により生じるコンタクト孔部分の電位のくぼみが解
消される。これにより、転送電荷の取り残しを防止で
き、転送効率の劣化を回避できる。
【0025】例えば、金属配線107としてタングステ
ンを使用した場合には、コンタクト孔部分に約1Vの電
位のくぼみが生じることから、3×1011/cm2程度
の量のボロンをN-型不純物層116の表面付近にイオ
ン注入する。図2はコンタクト孔が設けられた転送電極
210のA−A線における電位分布を示している。この
図2に示すように、本発明によるボロンの適量のイオン
注入により電位のくぼみが低減される。これにより、電
荷の転送不良を防止できる。
【0026】図3はこのN--型不純物領域117の形成
方法を示す断面図である。この図は絶縁膜122を形成
した後、フォトレジスト250からなるマスクパターン
を形成し、その後、フォトレジスト250をマスクとし
て絶縁膜122をパターニングし、コンタクト孔108
を形成した状態を示す。次いで、コンタクト孔108が
設けられた部位のポリシリコン転送電極下のN-型不純
物層116にP型不純物としてボロンイオン310をイ
オン注入する。
【0027】このように、コンタクト孔108を開孔す
るべく設けられたフォトレジスト250のパターンによ
り、ポリシリコン転送電極210上の絶縁膜122が選
択的に除去された後に、ポリシリコン転送電極210と
ゲート絶縁膜121を挿通してN-型不純物層116に
ボロンイオン310をイオン注入することにより、N--
型不純物領域117を形成する。ポリシリコン電極21
0の厚さが約0.2μm、ゲート絶縁膜121の厚さが
約700オングストロームの場合には、ボロンイオンの
加速電圧を100〜150KVとすれば、N-型不純物
層116にN--型不純物領域117を形成することがで
きる。
【0028】最適なボロンの注入量は、電位のくぼみが
なく、同一電極下で電位分布が平らになる条件である
が、この量はゲート絶縁膜121の厚さ及びN-型不純
物層116の濃度にも依存する。注入量が多い場合に
は、コンタクト孔下部の電位分布が凸型となる(バリア
となる)が、これは電荷転送には特に悪影響を及ぼさな
い。しかし、注入量がかなり多い場合には、転送できる
最大電荷量が減少するため、好ましくない。
【0029】なお、本実施例においては、金属配線10
7の材料としてタングステンを使用した場合について説
明したが、コンタクト孔下部の電位のくぼみ量は、金属
配線の材料が変わったり、ポリシリコン転送電極の厚さ
が変わると変化する。従って、これらの選択により生ず
る電位変化分を相殺するようにイオン量を最適に選択す
る必要がある。
【0030】次に、図4を参照して本発明の第2実施例
について説明する。図4は本発明の第2実施例に係るC
CD型固体撮像装置におけるフォトダイオードと垂直C
CDチャネルの平面構造を示す平面図である。図4に示
す転送電極210、220と分離拡散領域118の構造
は、図11に示す従来のものと基本的に同じであるが、
本実施例においては、コンタクト孔108が設けられる
位置が異なる。即ち、コンタクト孔108は垂直CCD
チャネル205の中心から右方向にずらして設けられて
いる。本実施例においては、コンタクト孔108の一部
が分離拡散領域118に重なる位置までずらされてい
る。なお、本実施例においては、第1実施例と異なり、
コンタクト孔108の直下のN型不純物層116には、
ボロンのイオン注入は特には行わない。
【0031】図5は図4のB−B線の位置の断面におけ
る電位分布を示す。CCDチャネル205のN-型不純
物層の濃度は、P+型の分離拡散領域118に比べて約
2桁不純物濃度が低いため、空乏層は主にCCDチャネ
ルとなるN-型不純物層側に広がる。従って、CCDチ
ャネル205内の電位は、分離拡散領域118の近傍で
急激に変化(低下)する。コンタクト孔が設けられてい
ない場合には、図の実線で示す電位分布となり、コンタ
クト孔108がCCDチャネル205の中央部に設けら
れた場合(位置Aの場合)には、図中破線Aに示すよう
な電位のくぼみが発生する。
【0032】一方、コンタクト孔108がP+型の分離
拡散領域118に接する位置に設けられた場合(位置
B)には、分離拡散領域近傍での電位の急激な低下に重
畳される結果、くぼみは破線Bに示されるように低減す
る。更に、コンタクト孔108が分離拡散領域118に
重なる位置に設けられた場合(位置C)には、破線Cに
示されるように、破線Aの1V程度の電位のくぼみは大
きく低減するか、又は消滅してしまう。従って、電荷転
送不良は生じない。
【0033】本実施例のように、コンタクト孔の位置を
ずらすことによる電位のくぼみの低減効果は、コンタク
ト孔の大きさにも依存し、寸法が大きければ効果は少な
い。本願発明者等がシミュレーションした結果では、P
+型分離拡散領域118に接して0.4ミクロンのコン
タクト孔を設けた場合に、電位のくぼみがほぼ消滅し
た。従って、本実施例では寸法の小さなコンタクト孔を
用いるのが有利である。なお、当然のことではあるが、
分離拡散領域118近傍での電位の急激な変化は、CC
DチャネルのN-型不純物層の濃度及びこれとP+型分離
拡散領域との不純物濃度差にも大きく依存するため、濃
度の設計にも注意をはらう必要がある。
【0034】なお、本実施例では、コンタクト孔108
を図示の右側にずらしたが、左側にずらしても良いこと
はいうまでもない。また、コンタクト孔の直下のN型不
純物層116にはボロンのイオン注入は行わなかった
が、ボロンのイオン注入を併用しても良いことは明らか
である。
【0035】図6は本発明の第3の実施例に係るCCD
型固体撮像装置におけるフォトダイオードと垂直CCD
チャネルの平面構造を示す平面図である。図4と同一物
には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。図6
において、208は第1層ポリシリコン膜(図1参照)
からなる転送電極210と金属配線(図示せず)とのコ
ンタクト孔を、308は第2層ポリシリコン膜からなる
転送電極220と金属配線(図示せず)とのコンタクト
孔を夫々示す。
【0036】コンタクト孔208は分離拡散領域118
の上部に設けられている。従って、この構造ではもはや
CCDチャネルの電位には影響を及ぼさない。一方、第
2層ポリシリコン膜からなる転送電極220は第1層ポ
リシリコン膜からなる転送電極210の上部に延在して
設けられているが、コンタクト孔308は、この第1層
ポリシリコン膜からなる転送電極210と第2層ポリシ
リコン膜からなる転送電極220との重なり部に設けら
れている。
【0037】図7は、図6におけるC−C線における断
面図である。コンタクト孔308が設けられた場所の第
2層ポリシリコン転送電極220の直下には第1層ポリ
シリコン転送電極210が存在するため、コンタクト孔
308における金属配線107と転送電極220との接
触はCCDチャネルの電位には影響を及ぼさない。
【0038】なお、上述の実施例では、第2層のポリシ
リコン転送電極220に対するコンタクト孔308は、
第1の転送電極210の上部に延在して設けられた第2
層ポリシリコン膜の重なり部に設けられるとしたが、第
2層のポリシリコン転送電極220に対するコンタクト
孔も分離拡散領域118の上部に設けても良い。これに
より、前述の実施例と同様の効果を奏する。
【0039】更に、第1乃至第3の実施例を組み合わせ
ても良い。即ち、図4に示したコンタクト孔の位置をC
CDチャネルの中心からずらす実施例と、図1に示した
低濃度不純物領域117をN型不純物層116に設ける
実施例とを組合わせても良いことはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポリシリコン転送電極と金属配線との接触に伴うCCD
チャネルの電位のくぼみを解消することができ、電荷転
送不良を実用上支障のないレベルに防止することができ
る。また、本発明においては、電極構造を複雑にするこ
とがないので、金属配線の下方に段差が生じることはな
く、従ってスミアなどの性能を劣化することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るCCDレジスタを示
す断面図である。
【図2】本実施例における電位分布を示す図である。
【図3】本実施例のCCDレジスタの製造方法を示す断
面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るCCDレジスタを示
す平面図である。
【図5】本実施例の電位分布を示す図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るCCDレジスタを示
す平面図である。
【図7】本実施例の断面構造を示す図6のC−C線によ
る断面図である。
【図8】従来の2次元固体撮像装置の構成を説明する図
である。
【図9】従来装置の電極構成を説明する図である。
【図10】従来のCCDレジスタの構造を示す断面図で
ある。
【図11】同じく従来の電極配置を説明する平面図であ
る。
【図12】従来のCCDレジスタの電位差を評価した測
定結果を示す図である。
【図13】従来のコンタクト孔における電位分布を説明
する図。
【図14】従来の他のCCDレジスタの電極構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
106;転送電極 107;金属配線 108,201,202,208,308;コンタクト
孔 110;半導体基板 115;P-型ウエル 116;N-型不純物層 117;N--型不純物領域 121;ゲート絶縁膜 122、123;絶縁膜 210、220;ポリシリコン転送電極 118;分離拡散領域 205;垂直CCDチャネル 211;ポリシリコン配線電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリシリコンからなる電荷転送電極と、
    遮光膜を兼ねた金属配線と、前記電荷転送電極と前記金
    属配線とを接続するコンタクト孔と、電荷が転送される
    CCDチャネルとなるN型不純物層と、このN型不純物
    層における前記転送電極の直下の前記コンタクト孔に整
    合する位置に選択的に設けられ前記N型不純物層よりも
    低濃度のN型不純物領域と、を有することを特徴とする
    CCD型固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 ポリシリコンからなる電荷転送電極と、
    遮光膜を兼ねた金属配線と、前記電荷転送電極と前記金
    属配線とを接続するコンタクト孔と、電荷が転送される
    CCDチャネルとなるN型不純物層と、CCDチャネル
    を画定する分離拡散領域と、を有し、前記コンタクト孔
    は、平面視で前記CCDチャネルの中心からずらして設
    けられていることを特徴とするCCD型固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記コンタクト孔は平面視で前記分離拡
    散領域に接して設けられていることを特徴とする請求項
    2に記載のCCD型固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記コンタクト孔はその一部又は全部が
    平面視で前記分離拡散領域に重なる位置に設けられてい
    ることを特徴とする請求項2に記載のCCD型固体撮像
    装置。
  5. 【請求項5】 第1層ポリシリコン膜及びこの第1層ポ
    リシリコン膜上に絶縁膜を介して形成された第2層ポリ
    シリコン膜をパターニングすることにより形成された電
    荷転送電極と、遮光膜を兼ねた金属配線と、前記電荷転
    送電極と前記金属配線とを接続するコンタクト孔と、電
    荷が転送されるCCDチャネルとなるN型不純物層と、
    CCDチャネルを画定する分離拡散領域と、を有し、前
    記コンタクト孔の位置は、第1層ポリシリコン膜からな
    る電荷転送電極については前記分離拡散領域の上方に設
    けられ、第2層ポリシリコン膜からなる電荷転送電極に
    ついては第1層ポリシリコン膜の上方に延在する第2層
    ポリシリコン膜の部分であることを特徴とするCCD型
    固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 CCDチャネルとなるN型不純物層が形
    成された半導体基板上にゲート絶縁膜及び電荷転送電極
    を形成し、この電荷転送電極上に層間絶縁膜を形成し、
    更に前記層間絶縁膜上にフォトレジストをパターン形成
    し、このフォトレジストをマスクとして前記層間絶縁膜
    を選択的に除去してコンタクト孔を形成する工程と、こ
    のコンタクト孔を介して、前記フォトレジスト及び層間
    絶縁膜をマスクとして前記電荷転送電極及びその下方の
    ゲート絶縁膜を透過して、CCDチャネルとなる前記N
    型不純物層にP型不純物イオンを注入して、前記N型不
    純物層より低濃度のN型不純物領域を選択的に形成する
    工程と、を有することを特徴とするCCD型固体撮像装
    置の製造方法。
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