JPH11149720A - クロック発生装置 - Google Patents

クロック発生装置

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JPH11149720A
JPH11149720A JP31569497A JP31569497A JPH11149720A JP H11149720 A JPH11149720 A JP H11149720A JP 31569497 A JP31569497 A JP 31569497A JP 31569497 A JP31569497 A JP 31569497A JP H11149720 A JPH11149720 A JP H11149720A
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JP
Japan
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signal
clock
reproduction
recording
data
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JP31569497A
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Inventor
Shozo Masuda
昌三 増田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号状態に関わらず常に適正な再生クロック
の抽出動作を得る。 【解決手段】 リンキングポイント指示信号PLKP、
ディフェクト検出信号DFCT、ピーク検出信号PKL
Vが得られた場合には、スイッチ制御部36は、所定期
間にわたって、二値化RF信号D・RFに代えて記録ク
ロックWTCKが位相・周波数測定回路32に入力され
るようにスイッチ31に対する切換制御を実行する。こ
れにより、再生信号の欠落に関わらず、VCO34の発
振周波数が、所要の再生クロック周波数で維持されるよ
うに制御することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば所定種類の
ディスク状記録媒体に対応して記録再生を行う記録再生
装置に備えられ、再生時において再生信号処理タイミン
グの基準となる再生クロックを生成するためのクロック
発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスクや光磁気ディスクな
どのディスク状記録媒体に対応する再生装置において
は、ディスク状記録媒体から読み出した情報から再生デ
ータを再生(デコード)する際の基準クロックとして、
例えば、再生データのチャンネルビットに同期した周波
数の再生クロックが必要とされる。このような再生クロ
ックを発生させるためには、一般にPLL(Phase Locke
dLoop) 回路が用いられる。つまり、PLL回路を形成
する位相比較器に対して、周波数制御信号としてディス
クから読み出されたRF信号を二値化した信号(二値化
RF信号)を入力することにより、電圧制御発振回路
(VCO:Voltage Controlled Oscillator )の発振周
波数が二値化RF信号に同期するように制御するように
される。再生クロックは、VCOの発振周波数に基づい
て得られる。このような構成により、例えば、再生デー
タから、これに同期した周波数のチャンネルビット周波
数に対応する再生クロックを抽出することが可能とされ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスク状
記録媒体から信号の読み出しを行っているときには、い
わゆるディフェクトといわれるディスク状記録媒体上に
付着したゴミや傷等による読み出しエラーや、信号無記
録部分の読み出しなどにより、一時的にディスクからの
再生RF信号が欠落する場合がある。このようにして、
再生信号が欠落した状態での二値化RF信号が、上記再
生クロック抽出のためのPLL回路に入力された場合、
この信号欠落期間においては位相比較器の比較入力は無
信号と見なされ、従って、PLL回路を形成するVCO
の発振周波数はフリーラン周波数となるように遷移す
る。
【0004】ここで、再生RF信号が欠落しており、V
COがフリーラン周波数で発振している状態において、
再生RF信号が復帰したとする。このとき、PLL回路
としては、VCOの発振周波数がフリーラン周波数か
ら、二値化RF信号に同期することのできる発振周波数
(即ち、適正な周波数による再生クロック)に戻るよう
に動作することになるが、例えば、PLL回路における
ローパスフィルタの時定数等の要因により、PLL回路
がロックして適正に再生クロックが発生される状態に収
束するまでには、或る程度の遅延期間が生じる。上記遅
延期間においては、再生クロックとしての周波数は不安
定であり、このときの再生クロックを再生信号処理の基
準クロックとして利用することは困難である。このよう
に、再生信号の欠落期間及び再生信号の復帰直後の或る
期間においては、再生クロック抽出のためのPLL回路
の動作が不安定となり、特に再生信号の復帰直後におい
て適正な信号再生動作が期待できないという問題が生じ
る。
【0005】例えば、近年は光ディスクや光磁気ディス
ク等において書き換え可能な各種ディスクメディアが普
及、或いは提案されているが、このような書き換え可能
ディスクにおいては、そのデータ構造として、所定の記
録データ単位により記録を行うように規定されているも
のがほとんどであり、また、上記記録データ単位間に対
して、例えば、記録データ単位間のデータの重複を避け
ることなどを目的として、所定サイズのリンク領域を設
けるように規定したものも存在する。例えば、上記のよ
うなリンク領域においては、実データは記録されておら
ず、ダミーデータ等が設定されるのであるが、このリン
ク領域を再生した場合には、フォーマット等の条件によ
っては、再生信号状態が不安定になる可能性のあること
がことが分かっている。つまり、リンク領域を再生した
ときにも再生信号が欠落した状態にほぼ近い状態となる
可能性がある。
【0006】このような背景を考慮すると、書き換え可
能ディスクに対応する再生装置では、上記したディフェ
クトや無信号状態時に加えて、記録データ単位の区切り
であるリンク領域を再生しているときにも再生信号が不
安定になる可能性が存在することになるので、特に、再
生クロック抽出のためのPLL回路としては、再生信号
の状態に関わらず、常に安定的な動作が得られるように
することが求められる。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して、例えばディスク再生信号の状態に関
わらず、再生クロック抽出のためのPLL回路の発振周
波数がほぼ規定の再生クロックに対応する周波数で収束
するような状態が得られるように構成して、PLL回路
の動作の定常的な安定化を図り、ひいてはデータ再生の
信頼性を向上させることを目的とする。
【0008】このため、所定種類のディスク状記録媒体
に記録すべきデータのチャンネルビット周波数に同期し
た記録クロックを生成するクロック生成手段と、ディス
ク状記録媒体からの再生信号から得られる再生符号列、
又は記録クロックを択一的に選択してクロック周波数制
御信号として出力する信号選択出力手段と、この信号選
択出力手段から出力されたクロック周波数制御信号を入
力することにより、クロック周波数制御信号に同期した
周波数信号を生成し、この周波数信号を再生クロックと
して出力するフェーズロックドループ回路手段と、ディ
スク状記録媒体から再生して得られる再生信号が所定の
条件に合致する状態にあることを検出する信号状態検出
手段と、この信号状態検出手段により、再生信号が所定
の条件に合致する状態でないことが検出されている場合
には、信号選択出力手段から再生符号列がクロック周波
数制御信号として出力されるように制御し、再生信号が
所定の条件に合致する状態にあることが検出された場合
には、所定タイミングにより、信号選択出力手段から記
録クロックがクロック周波数制御信号として出力される
ように制御することのできる制御手段とを備えてクロッ
ク発生装置を構成することとした。
【0009】上記構成によれば、例えばディスク状記録
媒体から読み出された再生信号、及びこの再生信号を復
調して得られる再生データの状態に基づいて、再生クロ
ック抽出のためのPLL回路に入力される再生信号(再
生符号列)が不安定と見なされる条件の下では、上記再
生符号列に代えて、記録時の基準クロックとして機能す
る記録クロックを上記PLL回路に入力するようにされ
る。例えば、記録位置と再生位置が同じであれば、この
ときの再生クロックと記録クロックの周波数は互いにほ
ぼ同一と見なされることから、結果的に、記録クロック
がPLL回路に入力された状態では、PLL回路のVC
O発振周波数を規定の再生クロックに対応する周波数に
ほぼ近い範囲内で維持させることが可能とされる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図18を参照して、
本発明の実施の形態について説明する。なお、以降の説
明は次の順序で行うこととする。 (1.光ディスクの物理フォーマット) (2.光ディスクの論理フォーマット) (3.ゾーニングフォーマット) (4.記録再生装置の構成) (5.RF−PLL回路の構成) (6.本実施の形態のPLL高速引き込み動作) (7.DVD−ROMドライブの場合のPLL高速引き
込み動作)
【0011】(1.光ディスクの物理フォーマット)本
実施の形態が対応する光ディスクは、DVD−ROMと
互換性を保ち、相変化方式でデータの記録を行う書き換
え可能な光ディスク(DVD−RW(ReWritable )とさ
れる。そこで、先ず、その物理的なフォーマット(主と
してウォブルアドレスフォーマット)について図8〜図
11を参照して説明する。
【0012】本実施の形態に対応する光ディスク上には
予めグルーブ(溝)によるトラックが形成され、このグ
ルーブがウォブリング(蛇行)されることにより物理ア
ドレスが表現される。ここでは詳しい説明は省略する
が、グルーブがアドレスをFM変調した信号によってウ
ォブリングされることで、グルーブからの再生情報をF
M復調することで絶対アドレスが抽出できるようにされ
ている。またディスクはCAV(角速度一定)方式で回
転駆動されるものとされ、これに応じてグルーブに含ま
れる絶対アドレスはCAVデータとなる。
【0013】この光ディスクでは、グルーブ記録方式が
採用され(ランドは記録に用いられない)、トラック幅
方向にグルーブのセンターから隣接するグルーブのセン
ターまでがトラックピッチとなる。またデータ記録は線
密度一定(CLD:Constant Linear Density )とされ
て記録される。但し線密度範囲として或る幅が設定さ
れ、実際には非常に多数のゾーニング設定が行われるこ
とで、ディスク全体として線密度一定に近い状態とされ
る。本明細書においては、これをゾーンCLD(Zoned
Constant Linear Density )と呼ぶこととする。また記
録データの変調方式としてはいわゆるDVDと同様に8
−16変調が採用され、相変化記録媒体へのマークエッ
ジ記録が行われる。
【0014】図8は本例の光ディスクのグルーブ構造例
を示している。図8(a)に示したように、本例のディ
スク1のグルーブエリアには、プリグループ100がス
パイラル状に内周から外周に向かって予め形成されてい
る。もちろん、このプリグループ100は、同心円状に
形成することも可能である。
【0015】また、このプリグループ100は、図8
(b)においてその一部を拡大して示したように、その
左右の側壁が、アドレス情報に対応してウォブリングさ
れる。つまりアドレスに基づいて生成されたウォブリン
グ信号に対応する所定の周期で蛇行している。グルーブ
100とその隣のグルーブ100の間はランド101と
され、データの記録はグルーブ100に行われる。例え
ば、このディスク1では、このウォブル振幅は、例えば
実際には12.5nm程度とされているが、グルーブ上
では或る周期の間隔で瞬間的にウォブル量が大きくさ
れ、それが後述するファインクロックマークとされる
が、その部分ではウォブル振幅は例えば25〜30nm
程度となる。
【0016】1つのトラック(1周のトラック)は、複
数のウォブリングアドレスフレームを有している。ウォ
ブリングアドレスフレームは、図9に示すようにディス
クの回転方向に8分割され、それぞれがサーボセグメン
ト(segment0〜segment7)とされてい
る。1つのサーボセグメント(以下単にセグメントとい
う)には絶対アドレスを主とする48ビットの情報が含
まれ、1セグメントあたりのウォブリングは360波と
されている。各セグメント(segment0〜seg
ment7)としての各ウォブリングアドレスフレーム
は、48ビットのウォブルデータがFM変調されてウォ
ブルグルーブが形成されていることになる。
【0017】また、上記ファインクロックマーク(Fine
Clock Mark )がウォブリンググルーブ上に等間隔で形
成され、これはデータの記録時の基準クロックをPLL
回路で生成するために用いられるが、このファインクロ
ックマークは、ディスク1回転あたり96個形成されて
おり、従って1セグメントあたり12個のファインクロ
ックマークが形成されることになる。
【0018】各セグメント(segment0〜seg
ment7)としての各ウォブリングアドレスフレーム
は図9に示した構成となる。48ビットのウォブリング
アドレスフレームにおいて、最初の4ビットは、ウォブ
リングアドレスフレームのスタートを示す同期信号(S
ync)とされる。この4ビットの同期パターンは、8
チャンネルビットで4ビットデータを形成するバイフェ
ーズデータとされている。次の4ビットは、複数の記録
層のうちいずれの層であるか、もしくはディスクがどの
ような層構造であるかを表すレイヤー情報(Layer)とさ
れている。
【0019】次の20ビットはディスク上の絶対アドレ
スとしてのトラックアドレス(トラックナンバ)とされ
る。さらに次の4ビットはセグメントナンバを表す。セ
グメントナンバの値はsegment0〜segmen
t7に対応する「0」〜「7」の値であり、つまりこの
セグメントナンバはディスクの円周位置を表す値とな
る。次の2ビットはリザーブとされ、ウォブリングアド
レスフレームの最後の14ビットはエラー検出符号(C
RC)が形成される。
【0020】また上記のようにウォブリングアドレスフ
レームにはファインクロックマークが等間隔で形成され
る。図10はファインクロックマークの状態を示してい
る。各ウォブリングアドレスフレームに48ビットのデ
ータが記録され、1ビットは図10に示したように、所
定の周波教の信号のうちの7波(キャリア)により表さ
れるものとすると、1フレームには、360波が存在す
ることになる。ディスク1を毎分1939回転させるも
のとすると、このキャリアの周波数は93.1KHzと
なる。
【0021】図10に示したように、図11に示したウ
ォブリングアドレスフレームにおいて、ファインクロッ
クマークのために、アドレス情報の4ビット毎に1ビッ
トが割り当てられており、すなわち、4ビットを周期と
してそのうちの1ビットにファインクロックマークが重
畳される形となる。4ビット単位での最初の1ビット
が、ファインクロックマークが含まれるビットとされ、
残りの3ビットは、ファインクロックマークを含まない
ビットとなる。ファインクロックマークが含まれるビッ
トを図10下部に拡大して示しているが、図示するよう
にデータビット長の中央位置にファインクロックマーク
FCKとしての波形が含まれる。実際のディスク1上の
グルーブ100の蛇行形状としては、このファインクロ
ックマークFCKに相当する部分において瞬間的にウォ
ブル振幅が例えば30nm程度に大きくなる。
【0022】1フレーム中には、3ビットおきに12個
のファインクロックマークが記録されることになり、従
って1回転(1トラック)には、96(=12×8)個
のファインクロックマークが記録される。このファイン
クロックマーク(記録再生装置においてファインクロッ
クマークから生成されるPLLクロック)は、セグメン
トナンバよりもさらに細かく、円周位置を示す情報とす
ることができる。
【0023】48ビットの各データのキャリアの周波数
は、各データに対応した値とされる。トラックナンバ等
の各データは、バイフェーズ変調された後、さらに周波
数変調され、この周波数変調波でプリグルーブがウォブ
リングされる。
【0024】(2.光ディスクの論理フォーマット)次
に、記録データの論理フォーマットについて、図12〜
図15を参照して説明する。本実施の形態に対応するデ
ィスクにおいては、図12に示すように、1クラスタが
32Kバイトで構成され、このクラスタを単位として、
データが記録される。この32KバイトはECCブロッ
ク(以降、単にブロック:Blockという)としても
扱われる。ブロック(ECCブロック)とは、エラー訂
正ブロックを構成する単位であり、エラー訂正コードが
付加されて形成される32Kバイト毎のデータ単位とな
る。また、1ブロックは16セクタで構成される。
【0025】セクタの構造は、図13に示すようなもの
となる。1セクタは13行(row)、すなわち26フ
レームから構成される。1フレームは、図から分かるよ
うに、1行186バイトを各93バイトに分割するよう
にして形成され、各フレームの先頭に各2バイトのフレ
ーム同期信号(SY0〜SY7)が付加され、このフレ
ーム同期信号の後ろに91バイトのデータが存在する。
このフレーム同期信号は、先頭から図示するように、S
Y0、SY5、SY1、SY5、SY2、SY5、・・
・・・・・SY3、SY7、SY4、SY7というよう
に、26個の各フレームにおける先頭位置に対して設定
されている。
【0026】また、各ブロック間には、2Kバイトのリ
ンキングセクション(リンク領域のデータ)が付加され
る。なお、より正確には、図14に示すように、26フ
レーム分のリンキングセクションのデータのー部が前ク
ラスタの最後として記録され、残りは現クラスタの先頭
として記録される。即ち、リンキングセクションは、実
際にはブロック(N)となるクラスタの記録動作の終端
と、ブロック(N+1)となるクラスタの記録開始位置
において、リンキングポイントで分割した状態で形成さ
れることになる。この2KBのリンキングセクション
は、26フレームからなり、つまり上記した1セクタと
同サイズとなる。そして、リンキングセクションにおけ
るデータ構造をフレーム同期信号の設定の観点より見た
場合にも、ブロックのデータが格納されるセクタと同様
となることが図13より分かる。図14には、リンキン
グセクションの構造を各フレームの同期信号の種別(S
Y0〜SY7)により示している。なお、ここではリン
キングセクションにおけるデータ内容についての記述は
省略する。
【0027】図15は、フレーム同期信号SY0〜SY
7の一例を示している。なおフレーム同期信号は2バイ
トのデータとされているが、この例では、チャンネルビ
ットデータに変換後のデータを示しているので、各フレ
ーム同期信号のデータ長は32ビット(4バイト)とな
っている。例えばSY0には、ステート1〜ステート4
の4種類が存在しており、91バイトトのフレームデー
タに付加された場合に、DSV(Digital Su
mValue)が最小になるステートのデータが選択さ
れ、フレーム同期信号として付加される。また、図15
を見て分かるように各フレーム同期信号のビットパター
ン内には、全てにおいて共通するビット位置(第14ビ
ット〜第28ビット)に対して、14Tによる反転区間
が設定されており、例えば、この14Tの反転区間を監
視することによりフレーム同期信号としての識別が可能
とされている。
【0028】ところで、本例のディスクと互換的に使用
できるROMディスク(例えばDVD−ROM)におい
ては、リンキングセクションは存在しないものとされ
る。ただし、このようなROMディスクでも、1セクタ
は13行(row)のデータ、すなわち、26フレーム
から構成されており、また、各フレームの先頭には、図
13と同一パターンによりフレーム同期信号(SY0〜
SY7)が付加されている。
【0029】このような構成にすることにより、RAM
ディスクをROMディスク専用の再生装置においても再
生することが可能となる。すなわち、ROMディスク専
用の再生装置では、データブロックの第10行目乃至第
13行目に格納されている8つのフレーム同期信号SY
1、SY7、SY2、SY7、SY3、SY7、SY
4、SY7が検出されると、その次のデータがデータブ
ロックの先頭部であることを認知するようになされてい
るので、これら8つのフレーム同期信号をリンクエリア
に格納することにより、リンクエリアに次に続くデータ
エリアの先頭部を再生装置に認知させることができる。
【0030】(3.ゾーニングフォーマット)本実施の
形態に対応するディスクは、CLD方式を、非常に多数
のゾーン分割によるゾーンCLDとして実現するのであ
るが、このゾーニングフォーマットについて図16、図
17、及び図18を参照して説明する。ディスク1は図
17に示すように、複数のゾーン(この例の場合、第0
ゾーン〜第m+1ゾーンのm+2個のゾーンに区分して
データを記録または再生する。いま、第0ゾーンの1ト
ラック当たりのデータフレーム(このデータフレーム
は、図11で説明したアドレスフレームとは異なり、図
13を参照して説明したようなデータのブロックの単位
である)の数をn個とするとき、次の第1ゾーンにおい
ては、1トラック当たりのデータフレーム数は(n+
1)個とされる。以下、同様に、より外周側のゾーン
は、隣接する内周側のゾーンに較べて1個づつデータフ
レーム数が増加し、第mゾーンにおいてはデータフレー
ム数は(n+m)個、最外周の第(m+1)ゾーンにお
いてはn+(m+1)個となる。
【0031】ゾーンの分岐は、前ゾーンと同じ最内周線
密度で、(n+1)フレームの容量が得られる半径位置
とされる。つまり、第0ゾーンの最内周線密度と同じ線
密度で、(n+1)フレームの容量が得られる半径位置
が、第1ゾーンの開始位置となる。同様に、第mゾーン
は、第0ゾーンの最内周線密度と同じ線密度で、(n+
m)フレームの容量が得られる半径位置が開始位置とさ
れる。
【0032】そして、具体的に、直径が120mmのデ
ィスク1であって、半径位置として24mm〜58mm
の範囲をレコーダブルエリアとし、トラックピッチを
0.80μm、線密度を約0.351μm/bitとす
ると、レコーダブルエリアは図16に示すように、第0
ゾーン〜第814ゾーンの815個のゾーンに区分され
る。半径位置24mmが開始位置となる第0ゾーンにお
いては、1トラック(1回転)当たり578フレームと
なり、ゾーンが1づつインクリメントするにつれて、1
トラック当たり1フレームが増加される。
【0033】前述したように、本例の場合、1セクタは
26フレーム(データフレーム)により構成されるの
で、ゾーン毎にインクリメントされるフレームの数(=
1)は、この1セクタを構成するフレームの数(=2
6)より小さい値に設定されていることになる。これに
より、より細かい単位で多くのゾーンを形成することが
可能となり、ディスク1の容量を大きくすることができ
る。この方式をゾーンCLD(Zoned Const
ant Linear Dencity)と称する。
【0034】CLD方式を考えた場合、ディスク半径位
置に応じてクロック周波数をリニアに変化させていく必
要がある。ところが実際上はそのような制御は困難(不
可能ではないが)かつ必要性が薄く、このため本例では
破線により模式的に示すように段階的にクロック周波数
を変化させ、基本的にはいわゆるゾーンCAVと同様の
方式をとる。但し、ゾーンを例えば815個などの非常
に多数に分割することで、ゾーン内での線密度の変動量
を抑え、ゾーンCLD方式として結果的に線密度が略一
定といえる範囲内としている。
【0035】これまで説明してきたフォーマットに基づ
いた場合、例えば図18に示すように、セクタナンバ
と、ゾーンナンバ、ECCブロックナンバ、1ゾーン当
たりのフレーム数、トラックナンバ、1トラック当たり
のフレーム数などとの対応関係を表すテーブルを構築す
ることができる。本実施の形態においては、例えば上記
図18に示すようなテーブルを記録再生装置のシステム
コントローラ18内のROMに記憶させておくようにさ
れる。そして、後述するようにしてデコードしたウォブ
リングアドレスフレームから検出しうるディスク上の記
録再生位置管理情報POSと、上記テーブルの内容とを
参照することで、リンキングポイントのタイミングを検
出することが可能とされる。
【0036】(4.記録再生装置の構成)図1は、本発
明の実施の形態としてのクロック発生装置(RF−PL
L回路)を備え、上述したディスクフォーマットに対応
して記録再生を行うことのできる記録再生装置の要部を
示すブロック図である。
【0037】ディスク1は、これまで図8〜図18によ
り説明したフォーマットによる記録媒体とされ、記録再
生動作時においてスピンドルモータ2によって所定の一
定角速度(CAV)で回転駆動される。スピンドルモー
タ2の回転速度サーボ制御はスピンドルサーボ回路17
によって行なわれる。
【0038】回転されているディスク1に対しては、光
学ヘッド3からのレーザ光が照射される。光学ヘッド3
には、例えばレーザダイオードやレーザカプラなどによ
るレーザ光源、各種レンズやビームスプリッタなどによ
る光学系、レーザ光の出力端となる対物レンズ、ディス
クからの反射光を検出するディテクタ、対物レンズをト
ラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持す
る2軸機構等が設けられ、更にここでは図示していない
が、光学ヘッド3をディスク半径方向に沿って移送する
ためのスレッド機構が設けられている。
【0039】本実施の形態の記録再生装置は、ディスク
に対する記録方式として前述のように相変化記録方式が
採用される。このため、上記光学ヘッド3としては、記
録時においては、所定の記録レベルによるレーザパルス
をこれよりやや小さい所定レベルの消去レベルの上に組
み合わせたレーザ光を照射することによって相変化型デ
ィスクへの記録を行うようにされる。また、再生時にお
いては、例えば上記消去レベルよりも低い所定の再生レ
ベルによるレーザ光をディスク1に照射し、その反射光
をディテクタにより検出することで再生情報を得るよう
にされる。
【0040】RFマトリクスアンプ4は、電流電圧変換
回路、増幅回路、マトリクス演算回路等を備え、光学ヘ
ッド3のディテクタからの検出信号に基づいて必要な信
号を生成する。例えば再生データであるアナログ信号と
しての再生RF信号P・RF、サーボ制御のためのフォ
ーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEを
生成する。更に、本実施の形態においては、光学ヘッド
3のディテクタからの検出信号に含まれるウォブリング
に対する読み出し情報から、ウォブリングアドレス情報
を含むウォブリング再生信号P・WB、及びウォブリン
グに形成されたファインクロックマークを検出して得ら
れるファインクロックマーク信号S・FCMを分離して
生成する。
【0041】再生RF信号P・RFは、再生RF波形処
理回路5に入力され、ここでアシンメトリ補正及び再生
RF信号P・RFに対する二値化を行い、再生RFデー
タD・RFとして出力する。なお、再生RFデータD・
RFについては、説明の便宜上「二値化RF信号D・R
F」ともいうことにする。また、ディスク再生中におい
て、図5(a)の期間Tとして模式的に示すように、何
らかの要因によって再生RF信号が欠落するような場合
があるが、例えば信号欠落の原因がディスク上に付着し
たゴミや傷等によるものであるような場合には、再生R
F信号P・RFの状態としては、その信号レベルが最低
レベルとなるような状態が観察される。このような信号
状態が得られた場合、再生RF波形処理回路5では、図
5(b)に示すように、例えばHレベルによるディフェ
クト検出信号DFCTを出力するようにされる。また、
再生RF信号の信号欠落時として、これがディスク上に
おける無信号状態(トラックジャンプ等を含む)に対応
するものである場合には、逆に、再生RF信号P・RF
の状態として、その信号レベルが最高レベルとなる。そ
して、再生RF波形処理回路5において、このような信
号状態が検出されたときは、図5(c)に示すように、
例えばHレベルによるピーク検出信号PKLVを出力す
るようにされる。本実施の形態においては、これらディ
フェクト検出信号DFCT及びピーク検出信号PKLV
をRF−PLL回路6に供給するようにしている。これ
らディフェクト検出信号DFCT、ピーク検出信号PK
LVは、後述するようにしてRF−PLL回路6が高速
引き込み動作を開始するためのトリガとして利用するこ
とができる。
【0042】再生RFデータD・RFは、RF−PLL
回路6及び8−16復調回路7に対して分岐して供給さ
れる。RF−PLL回路6では、周波数制御信号として
入力された再生RFデータD・RFのチャンネルビット
周波数に同期した再生クロックPLCKを生成する。こ
の再生クロックPLCKは再生時における信号処理等の
ための基準クロックとして利用され、例えば図のように
8−16復調回路7等に入力されて、8−16復調回路
7における信号処理タイミングの基準となる。
【0043】なお、本実施の形態においては、再生信号
(再生データ)の状態に応じて、RF−PLL回路6に
周波数制御信号として入力すべき信号を、所定タイミン
グで再生RFデータD・RFから後述する記録クロック
WTCKに切り換えるようにされる。これにより、例え
ば再生信号が欠落したとされる状態では、記録クロック
WTCKとしての周波数制御信号により、RF−PLL
回路6におけるVCOの発振周波数がほぼ所定の中心周
波数で維持されるように動作するが、この構成について
は後述する。
【0044】8−16復調回路7では、入力された再生
RFデータD・RFに対していわゆる8−16復調処理
を実行してデコード回路8に供給する。DVDデータデ
コード回路8では、8−16復調処理が施された8−1
6復調データについて、エラー訂正処理を実行するほ
か、例えばDVDフォーマットに適合する形式に変調さ
れていたデータをユーザデータに適合する形式に変換
(復調)する処理を実行し、再生ユーザデータP・UD
として、インターフェイス回路9に伝送する。DVDデ
ータデコード回路8では、再生データ処理結果等に関連
する所要の再生データ処理情報をシステムコントローラ
18に供給可能とされている。
【0045】インターフェイス回路9は、ここでは図示
しないホストコンピュータ等のデータ処理装置と接続さ
れ、当該記録再生装置とホストコンピュータ間とで、再
生ユーザデータP・UD、及び記録ユーザデータR・U
Dの伝送を行う。
【0046】ウォブル波形処理回路10は、入力された
ウォブリング再生信号P・WBについてFM復調処理を
はじめとする所要の復調処理を施すことによって、図9
に示したデータに相当するウォブル再生データD・W
B、及びウォブリング周期に同期した周波数によるウォ
ブル再生データ用クロックWBCKを生成し、再生記録
位置管理回路11に出力する。記録クロック生成回路1
2はPLL回路を備えて構成され、ファインクロックマ
ーク信号S・FCMを上記PLL回路に入力することに
よって、データ記録用のクロックである、記録クロック
WTCKを生成して出力する。記録クロックWTCK
は、8−16変調回路14に入力されて、記録時におけ
る8−16変調処理のための基準クロックとして利用さ
れる。また、記録クロックWTCKは、再生記録位置管
理回路11にも供給され、記録再生時とで、再生記録位
置管理回路11における再生記録位置の検出に利用され
る。
【0047】ここで、上記再生記録位置管理回路11及
び記録クロック生成回路12の内部構成について説明す
ることとし、先ず、図3を参照して再生記録位置管理回
路11の内部構成例について説明する。再生記録位置管
理回路11は、ウォブルデコーダ40及びカウンタ41
を備えて構成される。ウォブルデコーダ40では、ウォ
ブル再生データ用クロックWBCKを基準クロックとし
て、ウォブル再生データD・WB(図11に示すデータ
構造を有する)についてデコード処理を行うことによっ
て、トラックアドレス情報及びセグメントアドレス情報
を得て出力する。ここで、トラックアドレス情報は、デ
ィスク半径方向における位置(座標)情報である「r座
標情報」としても扱われる。また、ウォブルデコーダ4
0では、セグメントアドレス情報に基づいて、トラック
開始位置(例えばsegment0(図9参照)の開始
位置)が検出されたタイミングでθ=0信号を発生さ
せ、これをカウンタ41へのリセット信号として出力す
る。カウンタ41では、入力された記録クロックWTC
Kについてアップカウントを行い、上記θ=0信号によ
りカウント値をリセットする動作を行う。従って、カウ
ンタ41のカウント出力は、例えばθ=0信号がseg
ment0の開始位置に対応するものとすれば、現在の
記録再生位置情報として、segment0の開始位置
を基準とする角度位置情報を示すことになる。カウンタ
41は、このカウント出力を再生記録角度位置情報を示
す「θ座標情報」として出力する。
【0048】このように、再生記録位置管理回路11に
おいては、ウォブル再生信号に基づいて、少なくとも、
トラックアドレス情報(r座標情報)、セグメントアド
レス情報、θ座標情報、(及びθ=0信号)による記録
再生位置管理情報POSを出力するが可能とされる。こ
の記録再生位置管理情報POSは、システムコントロー
ラ18に供給されて所要の記録再生制御に利用される。
ここで、例えばシステムコントローラ18において、ト
ラックアドレス情報(r座標情報)とθ座標情報を参照
したとすれば、ディスク上における現在の記録再生位置
情報(r,θ)が特定されることになる。
【0049】続いて、図4のブロック図を参照して記録
クロック生成回路12の構成例について説明する。ここ
で、マーク検出回路50は、本実施の形態においては、
図1に示したRFマトリクスアンプ4に備えられている
ものとされ、光ヘッド3が再生出力するRF信号(ウォ
ブリング信号)からファインクロックマークに対応する
成分を検出している。マーク検出回路50の検出信号で
あるファインクロックマーク信号S・FCMは、記録ク
ロック生成回路12のマーク周期検出回路51に供給さ
れる。
【0050】マーク周期検出回路51は、マーク検出回
路50がファインクロックマークを検出したときに出力
する検出パルス(ファインクロックマーク信号S・FC
M)の周期性を判定する。すなわち、ファインクロック
マ−クはー定の周期(4ビット毎)で発生するため、マ
ーク検出回路50より入力される検出パルスが、このー
定の周期で発生した検出パルスであるか否かを判定し、
ー定の周期で発生した検出パルスであれば、その検出パ
ルスに同期したパルスを発生し、後段のPLL回路52
の位相比較器53に出力する。また、マーク周期検出回
路51は、一定の周期で検出パルスが入力されてこない
場合においては、後段のPLL回路52が誤った位相に
ロックしないように、所定のタイミングで疑似パルスを
発生する。
【0051】PLL回路52は、位相比較器53の他、
ローパスフィルタ54、VCO56、および分周器55
とを有している。位相比較器53は、マーク周期検出回
路51からの入力と、分周器55からの入力との位相を
比較し、その位相誤差を出力する。ローパスフィルタ5
4は、位相比較器53の出力する位相誤差信号を濾波
し、VCO56に出力する。VCO56は、ローパスフ
ィルタ54の出力に基づいて制御された位相及び周波数
による周波数信号を発生する。このVCO56の発振周
波数に基づいて記録データのチャンネルビットに同期す
るとされる記録クロックWTCKが生成される。このV
CO56の発振出力は分周器55に出力される。分周器
55は、VCO56より入力されるクロックを所定の値
で分周し、分周した結果を位相比較器53に出力してい
る。
【0052】ところで、本実施の形態に対応するディス
クはゾーンCLD方式とされていることから、ゾーン毎
にクロック周波数を可変する必要がある。このため、分
周器45に対しては、現在の記録再生位置が属するとさ
れるゾーンに対応して設定された分周比切換制御信号が
システムコントローラ18より入力される。例えば、シ
ステムコントローラ18では、上述した再生記録位置管
理回路11から供給される記録再生位置管理情報POS
に基づいて現在の再生記録位置(例えばセクタ、フレー
ム単位による位置情報)を識別し、この識別情報を、図
18に示したテーブル内容と参照することによって、現
在の再生記録位置の属するゾーンを特定する。そして、
特定されたゾーンに対応する分周比切換制御信号を出力
するようにされる。これにより、分周器45においては
ゾーンに対応する分周比が設定されることになり、この
分周器45から出力された周波数信号が位相比較器に基
準信号として入力される結果、各ゾーン毎に異なる周波
数の記録クロックWTCKがVCO44より出力される
ことになる。
【0053】上記クロックWTCKは、前述したよう
に、例えば、8−16変調回路14及び再生記録位置管
理回路11をはじめとする所要の機能回路部に供給され
る。この記録クロックWTCKは、再生記録位置管理回
路11においてアドレス情報検出のために利用されるこ
とからも分かるように、記録時においてのみでなく、再
生時においても必要なクロックとして常時生成されるも
のである。
【0054】記録時においては、図1に示すインターフ
ェイス回路9からDVDデータエンコード回路13に対
して記録ユーザデータR・UDが入力される。DVDデ
ータエンコード回路13では、記録ユーザデータR・U
Dについて、DVDフォーマットに適合するデータ形式
にエンコードする他、エラー訂正符号の付加等をはじめ
とする所要の信号処理を施して、8−16変調回路14
に供給する。8−16変調回路14では、入力されたデ
ータについて8−16変調処理を施して記録RF波形生
成回路15に供給する。
【0055】記録RF波形生成回路15は、例えば8−
16変調データに基づいてレーザ光の発光レベルのタイ
ミングを制御するためのタイミングパルスを生成するた
めのタイミングパルス生成回路と、上記タイミングパル
スを入力して光学ヘッド3のレーザダイオードを駆動す
るための駆動信号を生成するレーザドライバ等を備えて
構成される。光学ヘッド3では、記録RF波形生成回路
15から供給される駆動信号によりレーザ発光を行うよ
うにされ、これにより、ディスク1に対して、相変化方
式によるデータ記録が行われることになる。
【0056】光学系サーボ回路16では、入力されたフ
ォーカスエラー信号FEに基づいてフォーカス制御信号
を生成して光学ヘッド3に対して出力する。これによ
り、光学ヘッド3の対物レンズがディスクに接離する方
向に移動制御されてフォーカスサーボ制御が実行される
る。また、トラッキングエラー信号TEに基づいて、ト
ラッキング制御信号及びスレッド制御信号を生成して光
学ヘッド3に対して出力することで、対物レンズをトラ
ッキングに従ってディスク半径方向に移動制御させるフ
ォーカスサーボ制御と、光学ヘッド3自体をディスク半
径方向に移動させるためのスレッドサーボ制御を実行す
る。
【0057】スピンドルサーボ回路17はスピンドルモ
ータ2からのFGパルス(回転速度に同期した周波数信
号)などによりスピンドルモータ2の回転速度を検出す
るとともに、システムコントローラ18から基準速度情
報が供給され、基準速度情報とスピンドルモータ2の回
転速度を比較して、その誤差情報に基づいてスピンドル
モータ2の加減速を行なうことで所要の回転速度でのデ
ィスク回転動作を実現させる。
【0058】システムコントローラ18は、例えばマイ
クロコンピュータ、ROM、RAM等を備えて構成さ
れ、当該記録再生装置が行うべき所要の動作が実現され
るよう、各機能回路部を制御する。また、本実施の形態
においては、システムコントローラ18は、再生記録位
置管理回路11から出力される再生記録位置管理情報P
OSと、内部のROMに格納されているとされる、図1
6に示したテーブルの内容を参照することにより、現在
の再生位置がリンキングセクションであるか否か検出す
ることが可能である。例えば、図16に示したテーブル
によれば、トラックナンバ(r座標情報)ごとに存在す
るセクタナンバを識別することが可能であり、例えば図
10に示したデータ構造に従えば、リンキングセクショ
ンは17セクタ毎に現れることが分かっているため、例
えば最初にディスク上に記録されたリンキングセクショ
ン(セクタナンバ)を起点として所定の演算処理を行え
ば、どのセクタナンバのセクタがリンキングセクション
とされているかを識別することが可能とされる。そし
て、このセクタとしてのリンキングセクションにおける
リンキングポイントは、当該セクタが存在するトラック
ナンバ(r座標情報)上の位置情報に基づいて、角度位
置情報(θ座標情報)により特定することが可能とな
る。
【0059】このようにして、システムコントローラ1
8では、現在の再生位置(現在の再生RF信号の状態に
相当する)がリンキングポイントであることを検出する
ことが可能である。そして、例えばこの検出結果に基づ
いて、システムコントローラ18ディスク1に対する現
在の記録再生位置がリンキングポイントとなるタイミン
グを示すことのできるリンキングポイント指示信号PL
KPを出力する。この場合、リンキングポイント指示信
号PLKPは、RF−PLL回路6に入力されて、後述
するようにして、RF−PLL回路6における高速引き
込み動作のためのタイミング生成に利用される。
【0060】(5.RF−PLL回路の構成)図2は、
本実施の形態としてのRF−PLL回路6の構成例を示
すブロック図である。この場合には、先ず、スイッチ3
1の端子T2に対して二値化RF信号(再生RFデー
タ)D・RFが供給され、スイッチ31の端子T3に対
しては、所定の分周比を有する分周器30により分周さ
れた記録クロックWTCKが供給される。スイッチ31
は、スイッチ制御回路36の制御によって、端子T2又
は端子T3が端子T1に対して択一的に切り換えられる
ものとされ、端子T1の出力は位相・周波数測定回路3
2に対して周波数制御信号として入力される。
【0061】位相・周波数測定回路32においては、再
生クロックPLCKと上記スイッチ31から出力される
周波数制御信号とについて、周波数差と位相差に応じた
誤差信号を出力し、ローパスフィルタ33に出力する。
ローパスフィルタ33により濾波された誤差信号はVC
O34に対する発振周波数制御信号として入力される。
VCO34では、入力された発振周波数制御信号に基づ
いて可変した発振周波数を分周器35に対して出力す
る。分周器35には所定の分周比が設定されており、こ
の場合には、VCO34の発振周波数信号を分周器35
により分周した出力が再生クロックPLCKとなる。
【0062】スイッチ制御回路36には、リンキングポ
イント指示信号PLKP、及びディフェクト検出信号D
FCT、ピーク検出信号PKLVが入力される。スイッ
チ制御回路36では、これらの信号に基づいて、所定タ
イミングでスイッチ31の切換制御を実行することで、
次に説明するようにして、PLL回路としての高速引き
込み動作が行われるようにする。
【0063】(6.本実施の形態のPLL高速引き込み
動作)本実施の形態においては、ディスク再生信号の状
態に応じてRF−PLL回路6の動作を通常動作と、高
速引き込み動作とに切り換えるようにされ、これによ
り、信号状態の変化に関わらず安定的に適正な周波数範
囲での再生クロックPLCKが得られるように構成され
る。
【0064】本実施の形態において、RF−PLL回路
6について高速引き込み動作に切り換えるための条件と
しては、例えば次に示すものが挙げられる。 条件1.再生RF信号が、リンキングセクションとされ
る場合 根拠:リンキングセクションは、前述のように記録単位
であるグループ間に挿入される(図10参照)が、この
区間では再生RF信号として不安定な状態となる可能性
が存在する。
【0065】条件2.再生RF信号の状態として、ディ
フェクト検出信号DFCT、ピーク検出信号PKLVが
得られた場合 根拠:ディフェクト検出信号DFCT、ピーク検出信号
PKLVが検出される場合とは、前述のように、いわゆ
るディフェクトや無信号状態に対応するものであり、こ
のときには再生RF信号が欠落していることが推定され
る。
【0066】そこで先ず、図5のタイミングチャートを
参照して、条件1の場合に対応する高速引き込み動作に
ついて説明する。図6(a)には、データ化された状態
での再生信号を示している。ここで、ブロック(N)の
再生が終了して、リンキングセクションの再生が開始さ
れたとすると、システムコントローラ18においては、
前述のようにして、現再生位置がリンキングポイントと
されたことを検出して、例えば図6(b)に示すタイミ
ングによりリンキングポイント指示信号PLKPを出力
する。
【0067】ここで、図6(b)に示すリンキングポイ
ント指示信号PLKPが出力される以前の期間として、
ブロック(N)の再生が行われていた期間においては、
RF−PLL回路6においては、スイッチ31を介して
二値化RF信号D・RFが位相・周波数測定回路32に
供給されている状態にあるものとされる。これにより、
RF−PLL回路6がロックしている状態では、二値化
RF信号D・RFのチャンネルビットに同期した再生ク
ロックPLCKが生成されている状態にある。この動作
状態が、通常動作とされる。
【0068】そして、上記のようにして図6(b)に示
すタイミングによりリンキングポイント指示信号PLK
Pが出力されたとすると、スイッチ制御回路36は、リ
ンキングポイント指示信号PLKPが入力された時点か
ら例えば所定時間長の待機期間TW1をもって、図6
(c)に示すように、リンキングセクションの再生期間
内において、所定時間長のPLL高速引き込み期間Ta
cを設定する。PLL高速引き込み期間Tacにおいて
は、スイッチ制御回路36は、これまでスイッチ31を
端子T1が端子T2と接続されていた状態から、端子T
1が端子T3と接続される状態に切り換えるようにす
る。これにより、位相・周波数測定回路32には、周波
数制御信号として、二値化RF信号D・RFに代えて記
録クロックWTCKが入力されることになる。
【0069】記録クロックWTCKは、前述のように記
録時におけるデータのチャンネルビット周波数に同期す
る周波数を有するものであり、従って、記録再生位置が
同一であれば、記録クロックWTCKと再生クロックP
LCKは、ほぼ同一の周波数信号とされることになる。
従って、PLL高速引き込み期間Tacに遷移して、位
相・周波数測定回路32に入力される周波数制御信号
が、二値化RF信号D・RFから記録クロックWTCK
とされたことで、RF−PLL回路6としては、二値化
RF信号D・RFが入力されていた通常動作時とほぼ同
一とされるVCO34の発振周波数が出力されるように
収束する動作を行うようにされる。ただし、この場合、
二値化RF信号D・RFと記録クロックWTCKとで
は、位相の整合が取れていないため、記録クロックWT
CKが位相・周波数測定回路32に入力された状態で
は、位相誤差を含めた発振周波数制御までは行われな
い。
【0070】PLL高速引き込み期間Tacにおいて、
上記のごとき動作(PLL高速引き込み動作)が行われ
ることで、例えば、再生信号がリンキングセクションと
して開始された後、PLL高速引き込み期間Tacが開
始されるまでロックした状態が保たれていた場合には、
PLL高速引き込み期間Tac以降においても周波数制
御信号が記録クロックWTCKに引き継がれてRF−P
LL回路6が動作することでロック状態が保たれる。従
って、リンキングセクションの期間内においても、ほぼ
適正な周波数範囲内での再生クロックPLCKを得るこ
とができる。
【0071】また、仮に再生信号がリンキングセクショ
ンとして開始された直後から、PLL高速引き込み期間
Tacが開始されるまでの間に、再生信号の欠落によっ
てRF−PLL回路6のロックがはずれたような場合で
あっても、PLL高速引き込み期間Tacにおいて、記
録クロックWTCKが周波数制御信号として入力される
ことで、再生信号の復帰を待たずして、再度、RF−P
LL回路6がロックするようにその動作を収束させてい
くことが可能となる。
【0072】そして、PLL高速引き込み期間Tacを
終了させるときには、スイッチ制御回路36は、再度、
二値化RF信号D・RFが位相・周波数測定回路32に
入力されるように、スイッチ31に対する切換制御を行
う。例えばこの時点では、RF−PLL回路6はロック
した状態が得られており、ほぼ適正なVCO34の発振
周波数が得られているものとされる。そして、位相・周
波数測定回路32に入力される周波数制御信号が記録ク
ロックWTCKから二値化RF信号D・RFに切り替わ
ったことにより、RF−PLL回路6では、周波数誤差
に加えて位相誤差も含めた、より精度の高いVCO34
に対する発振周波数制御を実行することになる。
【0073】なお、図6に示すPLL高速引き込み期間
Tacは、あくまでも概念的なもので、少なくともリン
キングセクションにおける所定タイミングで或る所定時
間長実行するものであることを示しているにすぎない。
つまり、PLL高速引き込み期間Tacは、実際の動作
条件等に応じて、最も安定的なクロック再生動作が得ら
れるよう、その開始及び終了タイミングは適宜変更設定
されて構わないものである。例えばPLL高速引き込み
期間Tacの終了タイミングは、想定しうる最悪条件等
を考慮して、RF−PLL回路6の動作がロック状態で
収束するのに充分とされる時間に基づいて設定されれば
よい。
【0074】また、条件2の場合に対応するPLL高速
引き込み動作については、次のように構成することがで
きる。例えば、再生RF波形処理回路5において再生R
F信号P・RFが欠落したことが検出され、ディフェク
ト/ピーク検出回路34から、ディフェクト検出信号D
FCTもしくはピーク検出信号PKLVが出力されたと
する。この場合、スイッチ制御回路36では、上記条件
1の場合のように、ディフェクト検出信号DFCT、ピ
ーク検出信号PKLVが入力される以前においては、位
相・周波数測定回路32に対して二値化RF信号D・R
Fが入力されていた状態から、記録クロックWTCKが
入力される状態となるようにスイッチ31に対する切換
制御を実行する。これにより、上述した条件1の場合と
同様に、ディフェクト検出信号DFCT、ピーク検出信
号PKLVが入力される以前の段階において、RF−P
LL回路6がロック状態とされていれば、この状態を維
持させる動作を得ることが可能となる。また、ディフェ
クト検出信号DFCT、ピーク検出信号PKLVが入力
される以前の段階において、RF−PLL回路6のロッ
クがはずれた状態にあったとしても、再生信号の状態復
帰を待たずして、高速に当該RF−PLL回路6がロッ
クするように収束させることが可能となる。
【0075】なお、この条件2の場合に対応するPLL
高速引き込み動作として、ディフェクト検出信号DFC
T、ピーク検出信号PKLVの入力に基づいてスイッチ
制御回路36がスイッチ31に対する切換制御を実行す
るタイミング設定については、例えばディフェクト検出
信号DFCT及びピーク検出信号PKLVが検出される
期間(Hレベルとされる期間)に対応させる他、或程度
の時間差を有して開始させたり、再生信号復帰のタイミ
ングを推定して、開始時点から或る所定時間を経過した
時点で終了させる(標準時定数に切り換える)などの方
法も場合によっては考えられる。
【0076】例えば、RF−PLL回路6において、定
常的に周波数制御信号として二値化RF信号D・RFを
位相・周波数測定回路32に対して入力する通常動作の
みを行わせたとすると、図7に示すように再生信号が欠
落したとされる信号欠落期間においては、位相・周波数
測定回路32に入力される周波数制御信号が無信号とな
る。この結果、図7の破線に示すようにRF−PLL回
路6のVCO34の発振周波数は、時間経過に従ってフ
リーラン周波数となるように遷移することになる。そし
て、信号欠落期間が終了して再生信号が復帰して位相・
周波数測定回路32に入力されたとしても、所要の再生
クロック周波数に対応する発振周波数(図7に実線で示
す発振周波数)が出力されるまでに収束するのには或る
程度の遅延時間が生じてしまうことになる。なお、この
図における信号欠落期間とは、前述したリンキングセク
ションの期間、あるいはディフェクト検出信号DFCT
及びピーク検出信号PKLVが検出される期間に対応す
るものとされる。
【0077】これに対して、本実施の形態のようにし
て、上述のように信号欠落期間においてPLL高速引き
込み動作を実行させることにより、信号欠落期間であっ
たとしても、図7の実線に示すようにしてVCO34の
発振周波数は、ほぼ所要の再生クロック周波数に対応す
る発振周波数に近い状態で維持させることが可能であ
る。ここで、信号欠落期間内とその前後の期間とで、V
CO34の発振周波数に若干のずれが生じているのは、
例えば前述した位相誤差に基づく制御が行われないこと
に起因するVCO34の周波数変動が若干存在すること
を示している。そして、信号欠落期間が終了した時点以
降においては、上記位相誤差情報を含めてVCO34の
発振周波数制御が行われるようににされる結果、図7の
実線から分かるように、再生信号の欠落等の状態変化に
関わらず、ほぼ安定的に所要の再生クロック周波数に対
応するVCO34の発振周波数を得ることができる。つ
まり、RF−PLL回路6として定常的に安定したクロ
ック再生動作を与えることが可能となる。
【0078】(7.DVD−ROMドライブの場合のP
LL高速引き込み動作)ところで、本実施の形態に対応
する書き換え可能ディスクは、図13により説明したよ
うに、DVD−ROMと互換性を有する。従って、本実
施の形態の書き換え可能ディスクは、DVD−ROMド
ライバ(再生装置)で再生を行うことが可能とされる。
ただし、DVD−ROMシステムにおいては、ディスク
フォーマットとしてウォブリングアドレスデータが規定
されていない。即ち、DVD−ROMのディスクにはウ
ォブリングが形成されていない。このため、ウォブリン
グアドレス情報(ディスク上の再生記録位置情報)とテ
ーブル(図18)参照して、リンキングセクションのタ
イミングを特定するための構成はDVD−ROMドライ
バには通常含まれない。また、図13にて説明したよう
に、リンキングセクションもデータ構造として規定され
ていない。
【0079】従って、DVD−ROMドライバにおい
て、先に図6(a)〜(c)により説明したようなPL
L高速引き込み動作を実現しようとした場合、ディフェ
クト検出信号DFCT、ピーク検出信号PKLVの検出
に基づく動作については特に問題ないが、リンキングセ
クションに対応する動作については、そのままでは適用
することが困難である。
【0080】そこで、DVD−ROMドライバにおい
て、本実施の形態の書き換え可能ディスクを再生してい
る場合に、リンキングセクションに対応したPLL高速
引き込み動作を実現するためには、次のように構成する
ことが考えられる。
【0081】例えば、DVD−ROMドライバとして
は、概略的には、図1に示した記録再生装置の構成か
ら、記録回路系が省略され、再生回路系(再生RF波形
処理回路5,RF−PLL回路6,8−16復調回路、
DVDデータデコード回路8)が備えられる。また、ウ
ォブル再生信号に基づいてアドレス情報を抽出する回路
系が省略される代わりに、例えば、ディスクにプリフォ
ーマットされたピット情報からアドレス情報を抽出する
ための構成が付加される。
【0082】このような構成を前提とした場合、例えば
DVD−ROMドライバとしてのシステムコントローラ
が、DVDデータデコード回路8から伝送される再生デ
ータ処理情報として、1ブロックを形成する16セクタ
毎の区切りを、例えばフレームシンクを監視することに
より検出し、16セクタ毎のブロック間に挿入されるリ
ンキングセクションのタイミングを検出するようにする
ことが考えられる。例えば、図5を再度参照して説明す
ると、DVD−ROMドライバとしてのシステムコント
ローラ18では、DVDデータデコード回路8から伝送
される再生データ処理情報から、ブロック(N)を形成
する16番目の最後のセクタが終了し、続くセクタの先
頭フレームのフレームシンクがSY0とされていること
を検出するようにする。そして、例えばこの検出タイミ
ングで、図6(d)に示すようにしてリンキングポイン
ト指示信号PLKPを出力するようにされる。つまり、
この場合のリンキングポイント指示信号PLKPは、ほ
ぼリンキングセクションの開始位置に対応するものとな
り、実際のリンキングポイントのタイミングよりもほぼ
2フレーム程度前のタイミングで出力される。
【0083】DVD−ROMドライバとしての再生RF
波形処理回路5のスイッチ制御部32では、上記図6
(d)に示すリンキングポイント指示信号PLKPが入
力されると、図のようにして設定された待機期間TW2
を経てから、PLL高速引き込み期間Tacを設定す
る。以降は、先に説明した再生RF波形処理回路5と同
様の動作となる。このように構成することで、DVD−
ROMドライバにより書き換え可能ディスクを再生した
場合にも、前述した条件1に対応するPLL高速引き込
み動作を適正に実行させることが可能となる。
【0084】なお、上記実施の形態として説明したリン
キングセクションの検出のための構成や、RF−PLL
回路6の構成等は、これに限定されるものではなく実際
の使用条件等に応じて変更が可能とされる。また、上記
実施の形態としてのRF−PLL回路6は、DVDーR
OMと互換性を有する書き換え可能ディスクに対応する
記録再生装置に適用されるものとして説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば再生クロックと同一
周波数とされる記録クロックを生成する構成を備えた他
のディスクメディアに対応する記録再生装置等に対して
も適用が可能とされる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えばデ
ィスク再生信号が欠落、あるいは欠落し得るような不安
定な再生信号の状態が検出された場合には、再生符号列
に代えて記録クロックを周波数制御信号として、再生ク
ロックを抽出するPLL回路に入力するようにしたこと
で、例え再生信号が欠落した状態とされて上記再生符号
列が無信号となるような状態であっても、PLL回路を
形成するVCOの発振周波数が、再生クロックとして要
求される周波数でほぼ維持されるように制御することが
可能となる。あるいは、再生信号欠落期間内において、
VCOの発振周波数が再生クロックとして要求される周
波数に収束するように引き込み制御を行うことが可能と
なる。これにより本発明では、再生信号の状態変化に関
わらず、安定的な再生クロック抽出動作がほぼ定常的に
得られることになり、それだけ信頼性の高いデータ再生
が実現されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての記録再生装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態としてのRF−PLL回路の構成
を示すブロック図である。
【図3】再生記録位置管理回路の構成例を示すブロック
図である。
【図4】記録クロック生成回路の構成例を示すブロック
図である。
【図5】再生RF信号の状態と、ディフェクト検出信号
及びピーク検出信号との関係を示す説明図である。
【図6】本実施の形態のPLL高速引き込み動作を示す
タイミングチャートである。
【図7】本実施の形態のPLL高速引き込み動作をVC
O発振周波数により示す説明図である。
【図8】本実施の形態が対応するディスクのウォブリン
グプリグルーブの説明図である。
【図9】本実施の形態が対応するウォブリングアドレス
のCAVフォーマットの説明図である。
【図10】本実施の形態が対応するディスクのウォブリ
ングアドレスのセグメントの説明図である。
【図11】本実施の形態が対応するディスクのウォブリ
ングアドレスのフレーム構造の説明図である。
【図12】本実施の形態が対応するディスクに記録され
るデータ構造を示す説明図である。
【図13】セクタ内のフレーム構造を示す説明図であ
る。
【図14】リンキングセクション内のフレーム構造を示
す説明図である。
【図15】フレームシンクパターンの説明図である。
【図16】本実施の形態が対応するディスクのゾーン構
造の説明図である。
【図17】本実施の形態が対応するディスクのゾーン構
造の説明図である。
【図18】記録再生装置に格納されるROMテーブルの
内容の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク、2 スピンドルモータ、3 光学ヘッ
ド、4 RFマトリクスアンプ、5 RF波形処理回
路、6 RF−PLL回路、7 8−16復調回路、8
DVDデータデコード回路、9 インターフェイス回
路、10 ウォブル波形処理回路、11 再生記録位置
管理回路、12 記録クロック生成回路、13 DVD
データエンコード回路、14 8−16変調回路、15
記録RF波形形生成回路、16 光学系サーボ回路、
17 スピンドルサーボ回路、18システムコントロー
ラ、31 スイッチ、32 位相・周波数計測回路、3
3ローパスフィルタ、34 VCO、35 分周器、3
6 スイッチ制御回路、40 ウォブルデコーダ、41
カウンタ、50 マーク検出回路、51 マーク検出
周期検出回路、52 PLL回路、53 位相比較器、
54 ローパスフィルタ、55 分周器、56 VC
O、100 プリグループ、101 ランド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定種類のディスク状記録媒体に記録す
    べきデータのチャンネルビット周波数に同期した記録ク
    ロックを生成するクロック生成手段と、 上記ディスク状記録媒体からの再生信号から得られる再
    生符号列、又は上記記録クロックを択一的に選択してク
    ロック周波数制御信号として出力する信号選択出力手段
    と、 上記信号選択出力手段から出力されたクロック周波数制
    御信号を入力することにより、上記クロック周波数制御
    信号に同期した周波数信号を生成し、この周波数信号を
    再生クロックとして出力するフェーズロックドループ回
    路手段と、 上記ディスク状記録媒体から再生して得られる再生信号
    が所定の条件に合致する状態にあることを検出する信号
    状態検出手段と、 上記信号状態検出手段により、上記再生信号が所定の条
    件に合致する状態でないことが検出されている場合に
    は、上記信号選択出力手段から上記再生符号列がクロッ
    ク周波数制御信号として出力されるように制御し、上記
    再生信号が所定の条件に合致する状態にあることが検出
    された場合には、所定タイミングにより、上記信号選択
    出力手段から上記記録クロックがクロック周波数制御信
    号として出力されるように制御することのできる制御手
    段と、 を備えていることを特徴とするクロック発生装置。
  2. 【請求項2】 上記信号状態検出手段は、上記所定の条
    件に合致するとされる再生信号の状態として、再生信号
    が所定のデータ単位ごとに挿入されるリンク領域に対応
    するものであることを検出するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のクロック発生装置。
  3. 【請求項3】 当該クロック発生装置は、データ記録が
    行われるトラックがアドレス情報を有する周波数変調信
    号に基づいてウォブリングされているディスク状記録媒
    体の再生に対応するものとされ、 上記信号状態検出手段は、 上記ディスク状記録媒体上における上記リンク領域の記
    録位置の情報を少なくとも含むリンク領域位置情報格納
    手段と、 上記トラックのウォブリングを再生して得られる再生信
    号からアドレス情報を抽出するアドレス情報抽出手段と
    を備え、 上記リンク領域位置情報格納手段により格納されている
    リンク領域の記録位置情報と、上記アドレス情報抽出手
    段により抽出されたアドレス情報とを比較することによ
    り、再生信号が上記リンク領域に対応することを検出す
    るように構成されていることを特徴とする請求項2に記
    載のクロック発生装置。
  4. 【請求項4】 上記信号状態検出手段は、 再生データ信号における所定のデータ内容を識別するデ
    ータ内容識別手段を備え、 上記データ内容識別手段により識別されたデータ内容に
    基づいて、再生信号が上記リンク領域に対応するとされ
    るタイミングを予測するようにして検出を行うように構
    成されていることを特徴とする請求項2に記載のクロッ
    ク発生装置。
  5. 【請求項5】 上記信号状態検出手段は、上記所定の条
    件に合致するとされる再生信号の状態として、再生信号
    が欠落した状態を検出するように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のクロック発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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