JPH11149717A - デコード処理方法及び装置 - Google Patents

デコード処理方法及び装置

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JPH11149717A
JPH11149717A JP9318149A JP31814997A JPH11149717A JP H11149717 A JPH11149717 A JP H11149717A JP 9318149 A JP9318149 A JP 9318149A JP 31814997 A JP31814997 A JP 31814997A JP H11149717 A JPH11149717 A JP H11149717A
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picture
packet
time stamp
decoder
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JP9318149A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kitamura
哲也 北村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特殊再生時においてもサブピクチャーの表示を
安定化し、主映像とサブピクチャーとの同期を安定させ
る。 【解決手段】高速再生時のような特殊再生時には副映像
処理部16に対する時間基準となるタイムスタンプとし
ては、例えばビデオ処理部14で得られたタイムスタン
プを用いることができるように、ようにセレクタ26を
設ける。そして特殊再生時にはこのセレクタ26を介し
てビデオ処理部14のタイムスタンプを取込み、基準時
間情報とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばデジタル
ビデオディスクからの再生信号を処理するディスク再生
装置に用いて有効なデコード処理の制御方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録密度を向上したデジタルビデ
オディスクが開発され、主ビデオ信号に対して、複数の
異なる言語のオーディオ信号と、複数の異なる言語の副
映像(字幕)信号を記録できる方法が研究されている。
通常、主ビデオ信号、複数のオーディオ信号、複数の副
映像信号は、それぞれデジタル化されており、また、あ
る程度のデジタルデータが集合されてパケット化されて
いる。そして主ビデオ信号のパケットストリーム、複数
のオーディオ信号のパケットストリーム、複数の副映像
信号のパケットストリームが生成される。
【0003】ここで各パケットは、互いの再生時刻や、
デコード開始時刻を示すタイムスタンプを持つ。伝送用
または記録再生用のストリームとしては、各信号の複数
のパケットストリームの各パケットを時系列に混合した
1本のストリームが構築される。
【0004】したがって、再生側では前記1本のストリ
ームを受け取り、主ビデオ信号、オーディオ信号、副映
像信号毎のパケット毎に分離し、それぞれのパケットを
対応するデコーダに供給するようにしている。
【0005】ここで、主ビデオ信号、オーディオ信号、
副映像信号の時間的に対応する各パケットの再生時刻や
デコード開始時刻を同期させる必要がある。そこで通常
は、再生装置においてはシステムクロックをカウントす
るシステムタイマを設けている。このシステムタイマ
は、ディスクが再生装置に装着され、ディスクに記録さ
れている管理データが再生装置において読み出され、再
生処理を実行する開始時点で初期設定される。
【0006】以後は、このシステムタイマからのタイマ
出力と、各パケットに含まれるタイムスタンプとを比較
し、例えばタイムスタンプがシステムタイマ出力に一致
したとき、あるいはタイムスタンプの値が大きいときに
パケットのデコードを実行するようにしている。
【0007】通常再生においては、ストリームのタイム
スタンプは順次上昇するので、システムタイマの上昇に
ほぼ一致している。よって、通常再生に関しては、上記
のようにシステムタイマ出力とタイムスタンプとの比較
を行うことにより、再生時間の経過管理を行うことがで
きる。
【0008】しかしながら、特殊再生、例えば早送り再
生、逆送り再生などのモードでは、システムタイマの経
過時刻と、タイムスタンプとの関係は無関係になってし
まう。そこで、ストリームが送られて来たら、タイムス
タンプとシステムタイマ出力との比較は行わず、そのま
まデコード処理を実行するという手法が考えられてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ビデオ信号やオーディ
オ信号に関しては、時間的に連続したデータで記録され
るために、上記のような特殊再生を行っても概ね同期し
ている。しかしながら副映像信号に関しては、その圧縮
方式とデータ量の関係で、時間的には連続性がなく間欠
的な再生である場合がほとんどである。このために、タ
イムスタンプを無視した再生においては、再生された副
映像は、対応する再生された主ビデオやオーディオに対
して大きく時間的にずれている。
【0010】そこでこの発明は、早送り再生、逆送り再
生などの特殊再生においても、主ビデオ、オーディオと
同期して副映像の再生を容易にしたデコード処理の制御
方法及び装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、データの種類毎に複数のパケットスト
リームが構築されており、各パケットにはタイムスタン
プを含み、伝送用または記録再生用のストリームとして
は前記複数のパケットストリームの各パケットを時系列
に混合した1本のストリームが構築されている信号を処
理する方法において、前記1本のストリームを前記種類
のパケットストリーム毎に分離し、それぞれのストリー
ムのパケットを対応するデコーダに供給する。次に前記
デコーダのいずれか1つ(以下基準デコーダとする)に
入力するパケットに含まれるタイムスタンプを基準タイ
ムスタンプとして、他のデコーダに入力するパケットに
含まれるタイムスタンプと前記基準タイムスタンプとを
比較し、この比較関係が所定の関係にある時に対応する
前記他のデコーダのデコード処理の待ち状態及び実行状
態を制御するようにしたものである。
【0012】上記の手段により、必ず対応するパケット
間の同期状態を正確に得ることができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0014】図1はこの発明の一実施の形態である。入
力端子11には、多重ストリームが供給される。この多
重ストリームは、後述するようにビデオパケット、オー
ディオパケット、副映像パケット及び各パケットの情報
や信号の制御情報を含む制御パケット(ナビゲーション
パケット)が時間多重されたものである。
【0015】この多重ストリームは、ストリームパーサ
12に供給される。このストリームパーサ12では、シ
ステム制御部13に制御データのパケットを振り分け、
ビデオ処理部14にはビデオパケットを振り分け、オー
ディオ処理15にはオーディオパケットを振り分け、副
映像処理部16には副映像パケットを振り分けるように
している。
【0016】ビデオ処理部14、オーディオ処理部1
5、副映像処理部16には、それぞれシステムタイマが
内蔵されている。このシステムタイマは全体に共通でも
よい。システムタイマは、システム制御部13からの例
えばシステムクロック基準データにより初期設定され、
以後はシステムタイマ駆動クロック出力部17からのシ
ステムクロックをカウントする。
【0017】各処理部14、15、16においては、そ
れぞれのシステムタイマのカウント値と、入力するパケ
ットに含まれるタイムスタンプとを比較する。そしてタ
イムスタンプのカウント値が、システムタイマのカウン
ト値と等しいかあるいは大きい場合にデコード処理ある
いはデータの出力処理を行う。各パケットのタイムスタ
ンプは、再生出力が同期するように記述されている。
【0018】このシステムには、1つの処理部でも良い
が、各処理部14、15、16にそれぞれに入力したタ
イムスタンプを取り出す、タイムスタンプ出力部21、
22、23が設けられており、タイムスタンプ出力部2
1は、セレクタ25、26の各第2入力部に接続され、
タイムスタンプ出力部22は、セレクタ24、26の第
2入力部と第1入力部に接続され、タイムスタンプ出力
部23はセレクタ24、25の各第1入力部に接続され
ている。
【0019】セレクタ24の出力は、ビデオ処理部14
内のレジスタ(図2にて示す)に供給され、セレクタ2
5の出力は、オーディオ処理部15内のレジスタ(図3
にて示す)に供給され、セレクタ26の出力は、副映像
処理部16内のレジスタ(図4にて示す)に供給され
る。各セレクタ24、25、26は、システム制御部1
3の出力により制御される。この結果、オーディオ処理
部15と、副映像処理部16は、ビデオ処理部14のタ
イムスタンプに同期して再生処理を実行することができ
る。または、ビデオ処理部14と、副映像処理部16
が、オーディオ処理部14のタイムスタンプに同期して
再生処理を実行することもできる。またはビデオ処理部
14と、オーディオ処理部15が、副映像処理部16の
タイムスタンプに同期して再生処理を実行することもで
きる。このようにいずれのタイムスタンプを基準にする
かは、システム制御部13により切換えることが可能で
ある。
【0020】図2、図3、図4にはビデオ処理部14、
オーディオ処理部15、副映像処理部16の内部を更に
詳しく示している。
【0021】ストリームパーサ12で分離されたビデオ
パケットは、ビデオ再生部31に入力される。またタイ
ムスタンプ抽出部32に入力されて、タイムスタンプが
抽出される。タイムスタンプ抽出部32のタイムスタン
プは、比較器33の一方の入力部に与えられると共に、
タイムスタンプ出力部21に導出される。比較器33の
他方の入力部にはセレクタ36の出力が供給される。セ
レクタ36は、システムタイマ34またはレジスタ35
のいずれかの時間情報を選択導出することができる。
【0022】システムタイマ34に対しては、システム
制御部13からの初期値が設定され、この後はシステム
クロックをカウントして時間経過出力を得る。通常の再
生時において、システムタイマ34の時間を基準にして
再生出力を得る場合には、セレクタ36はシステムタイ
マ34の出力時間を選択し、比較器33に供給するよう
に、システム制御部13により制御される。比較器33
は、セレクタ36の出力とタイムスタンプ抽出部32か
らの出力とを比較し、一致するかまたはタイムスタンプ
の値が大きい場合には、ビデオ再生部31にタイミング
信号を与える。これによりビデオ再生部31はデコード
処理及び出力処理を実行する。
【0023】このビデオ処理部14が、他のオーディオ
処理部15あるいは副映像処理部16と同期してデコー
ド処理及び出力処理を実行する場合には、セレクタ36
はレジスタ35の出力を選択するように切換えられる。
【0024】図3にはオーディオ処理部15の構成を具
体的に示している。
【0025】ストリームパーサ12で分離されたオーデ
ィオパケットは、オーディオ再生部41に入力される。
またタイムスタンプ抽出部42に入力されて、タイムス
タンプが抽出される。タイムスタンプ抽出部42のタイ
ムスタンプは、比較器43の一方の入力部に与えられる
と共に、タイムスタンプ出力部22に導出される。比較
器43の他方の入力部にはセレクタ46の出力が供給さ
れる。セレクタ46は、システムタイマ44またはレジ
スタ45のいずれかの時間情報を選択導出することがで
きる。
【0026】システムタイマ44に対しては、システム
制御部13からの初期値が設定され、この後はシステム
クロックをカウントして時間経過出力を得る。通常の再
生時において、システムタイマ44の時間を基準にして
再生出力を得る場合には、セレクタ46はシステムタイ
マ44の出力時間を選択し、比較器43に供給するよう
に、システム制御部13により制御される。比較器43
は、セレクタ46の出力とタイムスタンプ抽出部42か
らの出力とを比較し、一致するかまたはタイムスタンプ
の値が大きい場合には、オーディオ再生部41にタイミ
ング信号を与える。これによりオーディオ再生部41は
デコード処理及び出力処理を実行するタイミングを得
る。
【0027】このオーディオ処理部15が、他のビデオ
処理部14あるいは副映像処理部16と同期してデコー
ド処理及び出力処理を実行する場合には、セレクタ46
はレジスタ45の出力を選択するように切換えられる。
【0028】図4には副映像処理部16の構成を具体的
に示している。
【0029】ストリームパーサ12で分離された副映像
パケットは、副映像再生部51に入力される。またタイ
ムスタンプ抽出部52に入力されて、タイムスタンプが
抽出される。タイムスタンプ抽出部52のタイムスタン
プは、比較器53の一方の入力部に与えられると共に、
タイムスタンプ出力部23に導出される。比較器53の
他方の入力部にはセレクタ56の出力が供給される。セ
レクタ56は、システムタイマ54またはレジスタ55
のいずれかの時間情報を選択導出することができる。
【0030】システムタイマ54に対しては、システム
制御部13からの初期値が設定され、この後はシステム
クロックをカウントして時間経過出力を得る。通常の再
生時において、システムタイマ54の時間を基準にして
再生出力を得る場合には、セレクタ56はシステムタイ
マ54の出力時間を選択し、比較器53に供給するよう
に、システム制御部13により制御される。比較器53
は、セレクタ56の出力とタイムスタンプ抽出部52か
らの出力とを比較し、一致するかまたはタイムスタンプ
の値が大きい場合には、副映像再生部51にタイミング
信号を与える。これにより副映像再生51はデコード処
理及び出力処理を実行するためのタイミングを得る。
【0031】この副映像処理部16が、他のビデオ処理
部14あるいはオーディオ処理部16と同期してデコー
ド処理及び出力処理を実行する場合には、セレクタ56
はレジスタ55の出力を選択するように切換えられる。
【0032】副映像のデータユニットには、更に表示状
態の副映像を順次制御することができるディスプレイコ
ントロールシーケンス情報が含まれており、時間経過と
ともに文字への色付けを可変したりすることができる。
このために、副映像のデータユニットのデコード及び表
示タイミングが得られたとしても、更に細かい時間経過
情報を把握する必要がある。
【0033】そこで副映像処理部16には、サブシステ
ムタイマ61が設けられている。このサブシステムタイ
マ61は、比較器53からタイミング信号が得られた時
点でクリアされ、システムクロックをカウントし、時間
経過情報を得ることができる。このサブシステムタイマ
61のカウント出力は、セレクタ63により選択され
て、比較器63の一方に入力される。比較器63の他方
には、サブタイムスタンプ抽出部64からのサブタイム
スタンプが供給されている。サブタイムスタンプは、副
映像再生部51で処理される副映像ユニットに含まれて
いる。比較器63はサブタイムスタンプと、サブシステ
ムタイマ61からの時間情報が一致した場合、あるいは
サブタイムスタンプの値が大きい場合にはサブタイミン
グ信号を出力し、副映像再生部51に供給する。このサ
ブタイミング信号に基づいて副映像再生部51は、副映
像の表示状態を制御する。
【0034】上記の処理は通常処理におけるタイミング
信号に付いて説明したが、他の信号処理部(ビデオ処理
部、オーディオ処理部)のタイムスタンプに同期して副
映像処理部16が動作するときは、以下のような構成及
び動作を取ることになる。
【0035】即ち、例えばビデオ処理部14またはオー
ディオ処理部15からのタイムスタンプがセレクタ26
を介して入力される。この外部タイムスタンプは、レジ
スタ55及びレジスタ71に供給される。
【0036】レジスタ55に入力されたタイムスタンプ
は、セレクタ56により選択されて比較器53に入力さ
れ、副映像ユニットに含まれるタイムスタンプと比較さ
れる。これにより副映像の表示タイミングは、外部から
の外部タイムスタンプと同期することができる。
【0037】一方、レジスタ71に入力された外部タイ
ムスタンプは、レジスタ72と減算器73に入力される
ようになっている。レジスタ72は、1回前のタイムス
タンプを保持している。このために減算器73は、今回
のタイムスタンプから前回のタイムスタンプを減じて、
その差を求めることになる。これは、副映像再生部51
において、前回のデコード処理が開始された時点と、今
回のデコード処理が開始される時点との経過時間を求め
ることである。
【0038】減算器74の出力は、加算器74に入力さ
れ、この加算器74の出力はレジスタ75に入力され、
このレジスタ75の出力は加算器74に入力されてい
る。そしてレジスタ75はシステムクロックにより駆動
される。これにより、レジスタ75の出力は、先の経過
時間(副映像のデコードがスタートした時間)に対して
システムクロックの精度で時間をカウントすることにな
る。この時間情報は、セレクタ62を介して比較器63
に入力され、先ほどのサブシステムタイマ61の出力と
同様な役割を果たすことができる。
【0039】上記したようにこの発明の装置によると、
上記のビデオ処理部14、オーディオ処理部15、副映
像処理部16などの各デコーダにおけるデコード処理の
待ち状態及び実行状態を制御する動作を得る場合、次の
ようになる。即ち、通常動作モードにおいては、すべて
のデコーダに対してシステムタイマ出力を共通に与え、
このシステムタイマ出力と、それぞれのデコーダに入力
するタイムスタンプとの関係を比較し、この比較関係が
所定の関係にある時に対応する前記他のデコーダを制御
する。そして早送り、逆送りを含む特殊再生処理モード
では、前記デコーダのいずれか1つ(以下基準デコーダ
とする)に入力するパケットに含まれるタイムスタンプ
を基準タイムスタンプとして、他のデコーダに入力する
パケットに含まれるタイムスタンプと前記基準タイムス
タンプとを比較し、この比較関係が所定の関係にある時
に対応する前記他のデコーダを制御する。しかし通常再
生時においても、特殊再生時と同様な同期を得るように
しても良い。
【0040】図5は、映像と副映像の同期状態の例を説
明するための図である。
【0041】ここでは4倍速の例を示している。通常再
生では、ビデオフレーム0、1、2、…が表示される
(図5(A))のであるが、ビデオストリームが早送り
されるような特殊再生では、フレーム0、4、8、…が
表示される(図5(C))。今、図5(B)に示すよう
に副映像(字幕)が各フレームに対応しているものとす
る。特殊再生時の副映像の表示例としては、本発明の方
法を用いた場合の字幕表示(図5(D)),本発明の方
法を一部(最初の副映像デコードタイミングを得る)の
みに用い、表示期間中のサブタイミングをサブタイマの
出力を用いて実行した場合(図5(E))、本発明の方
式を全く用いない場合(図5(F))の例を示してい
る。
【0042】図5(D)の例は、ビデオが4倍速で再生
されているのに対して、副映像も4倍速で再生され、ビ
デオを副映像が同期している。図5(E)の例は、副映
像の再生開始タイミングは主映像であるビデオと同期す
るが、それ以降継続して再生される副映像は、主映像と
同期しなくなる。図5(F)の例は、ビデオは4倍速で
あるのに対して、副映像は通常の再生のタイミングであ
り同期が取れていない。期間Aは,字幕「え」の表示期
間であり、期間Bは、字幕「お」の表示期間である。
【0043】上記したように本発明の同期方法であると
副映像と主映像の同期が良好に得られる。
【0044】次にこの発明が適用された光ディスク再生
装置及び光ディスクのフォーマットに付いて説明する。
【0045】この発明に係る情報保持媒体の一例として
光学式ディスクの記録データ構造を説明する。この光学
式ディスクは、たとえば片面約5Gバイトの記憶容量を
もつ両面貼合せディスクであり、ディスク内周側のリー
ドインエリアからディスク外周側のリードアウトエリア
までの間に多数の記録トラックが配置されている。各ト
ラックは多数の論理セクタで構成されており、それぞれ
のセクタに各種情報(適宜圧縮されたデジタルデータ)
が格納されている。
【0046】図6は、光学式ディスクのボリウム空間を
示している。
【0047】図6に示すように、ボリウム空間は、ボリ
ウム及びファイル構成ゾーン、DVDビデオゾーン、他
のゾーンからなる。ボリウム及びファイル構成ゾーンに
は、UDFブリッジ構成が記述されており、所定規格の
コンピュータでもそのデータを読み取れるようになって
いる。DVDビデオゾーンは、ビデオマネージャー(V
MG)、ビデオタイトルセット(VTS)を有する。ビ
デオマネージャー(VMG)、ビデオタイトルセット
(VTS)は、それぞれ複数のファイルで構成されてい
る。ビデオマネージャー(VMG)は、ビデオタイトル
セット(VTS)を制御するための情報である。
【0048】図7には、ビデオマネージャー(VMG)
とビデオタイトルセット(VTS)の構造をさらに詳し
く示している。
【0049】ビデオマネージャー(VMG)は、ビデオ
タイトルセット等を制御する制御データとしてのビデオ
マネージャーインフォーメーション(VMGI)と、メ
ニュー表示のためのデータとしてのビデオオブジェクト
セット(VMGM VOBS)を有する。またバックア
ップ用のビデオマネージャーインフォーメーション(V
MGI)も有する。
【0050】ビデオタイトルセット(VTS)は、制御
データとしてのビデオタイトルセットインフォーメーシ
ョン(VTSI)と、メニュー表示のためのデータとし
てのビデオオブジェクトセット(VMGM VOBS)
と、映像表示のためのビデオオブジェクトセットであ
る、ビデオタイトルセットのタイトルのためのビデオオ
ブジェクトセット(VTSTT VOBS)とが含まれ
る。またバックアップ用のビデオタイトルセットインフ
ォーメーション(VTSI)も有する。
【0051】さらに、映像表示のためのビデオオブジェ
クトセットである(VTSTT VOBS)は、複数の
セル(Cell)で構成されている。各セル(Cel
l)にはセルID番号が付されている。
【0052】図8には、上記のビデオオブジェクトセッ
ト(VOBS)とセル(Cell)の関係と、さらにセ
ル(Cell)の中身を階層的に示している。DVDの
再生処理が行われるときは、映像の区切り(シーンチェ
ンジ、アングルチェンジ、ストーリーチェンジ等)や特
殊再生に関しては、セル(Cell)単位またはこの下
位の層であるビデオオブジェクトユニット(VOBU)
単位で取り扱われるようになっている。
【0053】ビデオオブジェクトセット(VOBS)
は、まず、1つまたは複数のビデオオブジェクト(VO
IDN1 〜VOB IDNi )で構成されている。
さらに1つのビデオオブジェクトは、1つまたは複数の
セル(C IDN1 〜C IDNj )により構成されて
いる。さらに1つのセル(Cell)は、1つまたは複
数のビデオオブジェクトユニット(VOBU)により構
成されている。そして1つのビデオオブジェクトユニッ
ト(VOBU)は、1つのナビゲーションパック(NV
PCK)、1つまたは複数のオーディオパック(A
PCK)、1つまたは複数のビデオパック(V PC
K)、1つまたは複数のサブピクチャーパック(SP
PCK)で構成されている。
【0054】ナビゲーションパック(NV PCK)
は、主として所属するビデオオブジェクトユニット内の
データの再生表示制御を行うための制御データ及びビデ
オオブジェクトユニットのデータサーチを行うための制
御データとして用いられる。
【0055】ビデオパック(V PCK)は、主映像情
報であり、MPEG等の規格で圧縮されている。またサ
ブピクチャーパック(SP PCK)は、主映像に対し
て補助的な内容を持つサブピクチャー情報である。例え
ば映画の字幕、シナリオ、などであり、ランレングス圧
縮技術が用いられる。オーディオパック(A PCK)
は、音声情報である。
【0056】図9には、ビデオオブジェクト(VOB)
と、セルとの関係を取り出して示している。図9(A)
に示す例は、1つのタイトル(例えば映画のシーン)が
連続している状態のブロック配列であり、ブロック内の
セルが連続して再生される。これに対して、図9(B)
は、マルチシーンを記録した場合のセルの配列例を示し
ている。即ち、DVDにおいては、同時進行するイベン
トであって、異なる角度から撮影した映像を記録しても
よいという規格が定められている。例えば、野球の映画
であった場合、バックネット裏から球場全体を撮影した
映像と、審判の顔をズームアップした映像とを同時に取
得し、それぞれの映像を複数のユニットに分割し、これ
らをインターリーブしてトラック上に記録するものであ
る。図9(B)の例は、2つのシーンをユニットに分割
して、各ユニットをインターリーブした例を示してい
る。このようなディスクが再生される場合は、いずれか
一方のユニットが飛び飛びに取得されて、再生されるこ
とになる。いずれのシーンを選択するかは、ユーザの操
作により決定されるか、又は、優先順位が付されており
ユーザ選択がない場合には優先度の高い方が再生され
る。
【0057】図10には、プログラムチェーン(PG
C)により、上記のセル(Cells)がその再生順序
を制御される例を示している。
【0058】プログラムチェーン(PGC)としては、
データセルの再生順序として種々設定することができる
ように、種々のプログラムチェーン(PGC#1、PG
C#2、PGC#3…)が用意されている。したがっ
て、プログラムチェーンを選択することによりセルの再
生順序が設定されることになる。
【0059】プログラムチェーンインフォメーション
(PGCI)として記述されているプログラム#1〜プ
ログラム#nが実行される例を示している。図示のプロ
グラムは、ビデオオブジェクトセット(VOBS)内の
#s以降のセルを順番に指定する内容となっている。
【0060】図11には、ビデオタイトルセット(VT
S)の中のビデオタイトルセットインフォーメーション
(VTSI)を示している。ビデオタイトルセットイン
フォーメーション(VTSI)の中にビデオタイトルセ
ットプログラムチェーンインフォメーションテーブル
(VTS PGCIT)が記述されている。したがっ
て、1つのビデオタイトルセット(VTS)内のビデオ
オブジェクトセット(VOBS)が再生されるときは、
このビデオタイトルセットプログラムチェーンインフォ
メーションテーブル(VTS PGCIT)で提示され
る複数のプログラムチェーンの中からユーザが選択した
プログラムチェーンが利用される。
【0061】VTSIの中には、そのほかに、次のよう
なデータが記述されている。
【0062】VTSI MAT…ビデオタイトルセット
情報の管理テーブルであり、このビデオタイトルセット
にどのような情報が存在するのか、また、各情報のスタ
ートアドレスやエンドアドレスが記述されている。
【0063】VTS PTT SRPT…ビデオタイト
ルセット パート オブ タイトルサーチポインターテ
ーブルであり、ここでは、タイトルのエントリーポイン
ト等が記述されてる。
【0064】VTSM PGCI UT…ビデオタイト
ルセットメニュープログラムチェーンインフォメーショ
ンユニットテーブルであり、ここには、各種の言語で記
述されるビデオタイトルセットのメニューを再生するた
めのチェーンである。したがって、どの様なビデオタイ
トルセットが記述されており、どのようなスタイルの再
生順序で再生できるのか記述されているのかをメニュー
で確認できる。
【0065】VTS TMAPT…ビデオタイトルセッ
トタイムマップテーブルであり、このテーブルには、プ
ログラムチェーン内で管理されるVOBUの記録位置の
情報が記述されている。
【0066】VTSM ADT…ビデオタイトルセ
ットメニュー セル アドレステーブルであり、ビデオ
タイトルセットメニューを構成するセルのスタート及び
エンドアドレス等が記述されている。
【0067】VTSM VOBU ADMAP…ビデオ
タイトルセットメニュービデオオブジェクトユニットア
ドレスマップであり、このマップにはメニュー用のビデ
オオブジェクトユニットのスタートアドレスが記述され
ているVTS ADT…ビデオタイトルセット セ
ル アドレステーブルであり、ビデオタイトルセット本
体を構成するセルのスタート及びエンドアドレス等が記
述されている。
【0068】VTS VOBU ADMAP…ビデオタ
イトルセットビデオオブジェクトユニットアドレスマッ
プであり、このマップには、タイトル本体のビデオオブ
ジェクトユニットのスタートアドレスが記述されてい
る。
【0069】再生装置においては、プログラムチェーン
が選択されると、そのプログラムチェーンによりセルの
再生順序が設定される。また再生においては、ビデオオ
ブジェクトユニットに含まれるNV PCKが参照され
る。NV PCKは、表示内容、表示タイミングを制御
するための情報や、データサーチのための情報を有す
る。したがって、このNV PCKテーブルの情報に基
づいてV PCKの取り出しと、デコードが行われる。
また他のパックの取り出し及びデコードが行われるが、
その場合は、ユーザが指定しているところの言語のA
PCK、SP PCKの取り出しが行われる。
【0070】図12には、1つのパックとパケットの構
成例を示している。
【0071】1パックは、パックヘッダ、パケットで構
成される。パックヘッダ内には、パックスタートコー
ド、システムクロックリファレンス(SCR)等が記述
されている。パックスタートコードは、パックの開始を
示すコードであり、システムクロックリファレンス(S
CR)は、装置全体に対して再生経過時間における所在
時間を示す情報である。1パックの長さは、2048バ
イトであり、光ディスク上の1論理ブロックとして規定
され、記録されている。
【0072】1パケットは、パケットヘッダとビデオデ
ータまたはオーディオデータ又はサブピクチャーデータ
またはナビゲーションデータで構成されている。パケッ
トのパケットヘッダには、スタッフィングが設けられる
場合もある。またパケットのデータ部にはパディングが
設けられる場合もある。
【0073】図13には、NV PCKを取り出して示
している。
【0074】NV PCKは、基本的には表示画像を制
御するためのピクチャーコントロールインフォーメーシ
ョン(PCI)パケットと、同じビデオオブジェクト内
に存在するデータサーチインフォメーション(DSI)
パケットを有する。各パケットにはパケットヘッダとサ
ブストリームIDが記述され、その後にそれぞれデータ
が記述されている。各パケットヘッダにはストリームI
Dが記述され、NV PCKであることを示し、サブスト
リームIDは、PCI、DSIの識別をおこなってい
る。また各パケットヘッダには、パケットスタートコー
ド、ストリームID、パケット長が記述され、続いて各
データが記述されている。
【0075】PCIパケットは、このパケットが属する
ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内のビデオデ
ータの再生に同期して、表示内容を変更するためのナビ
ゲーションデータである。
【0076】PCIパケットには、一般情報であるPC
Iジェネラルインフォメーション(PCI GI)と、
ノンシームレスアングルインフォメーション(NSML
ANGLI)と、ハイライトインフォメーション(HL
I)と、記録情報であるレコーディングインフォーメー
ション(RECI)が記述されている。
【0077】図14には再生制御一般情報(PCI
I)を示している。
【0078】PCI GIには、このPCIの一般的な
情報であり以下のような情報を記述されている。このナ
ビゲーションパックのアドレスである論理ブロックナン
バー(NV PCK LBN)、このPCIで管理され
るビデオオブジェクトユニット(VOBU)の属性を示
すビデオオブジェクトユニットカテゴリー(VOBUC
AT)、このPCIで管理されるビデオオブジェクトユ
ニットの表示期間におけるユーザの操作禁止情報等を示
すユーザオペレーションコントロール(VOBU UO
CTL)、ビデオオブジェクトユニットの表示の開
始時間を示す(VOBU PTM)、ビデオオブジ
ェクトユニットの表示の終了時間を示す(VOBU
PTM)を含む。VOBU PTMによって指定
される最初の映像は、MPEGの規格におけるIピクチ
ャーである。さらにまた、ビデオオブジェクトユニット
の最後のビデオの表示時間を示すビデオオブジェクトユ
ニット シーケンス エンド プレゼンテーションタイ
ム(VOBU SE PTM)や、セル内の最初のビ
デオフレームからの相対表示経過時間を示すセル エラ
プス タイム(C ElTM)等も記述されている。
【0079】また、PCI内に記述されている、NSM
ANGLIは、アングルチェンジがあったときの目
的地(行き先)のアドレスを示している。つまり、ビデ
オオブジェクトは、異なる角度から撮像した映像をも有
する。そして、現在表示しているアングルとは異なるア
ングルの映像を表示させるためにユーザからの指定があ
ったときは、次に再生を行うために移行するVOBUの
アドレスが記述されている。
【0080】HLIは、画面内で特定の領域を矩形状に
指定し、この領域の輝度やここに表示されるサブピクチ
ャーのカラー等を可変するための情報である。この情報
には、ハイライトジェネラルインフォーメーション(H
GI)、ユーザにカラー選択のためにボタン選択を
行わせるためのボタンカラーインフォーメーションテー
ブル (BTN COLIT)、また選択ボタンのため
のボタンインフォーメーションテーブル(BTNIT)
が記述されている。
【0081】RECIは、このビデオオブジェクトユニ
ットに記録されているビデオ、オーディオ、サブピクチ
ャーの情報であり、それぞれがデコードされるデータが
どようなものであるかを記述している。例えば、その中
には国コード、著作権者コード、記録年月日等がある。
【0082】DSIパケットは、ビデオオブジェクトユ
ニットのサーチを実行させるためのナビゲーションデー
タである。
【0083】DSIパケットには、一般情報であるDS
Iジェネラルインフォーメーション(DSI GI)
と、シームレスプレイバックインフォーメーション(S
ML PBI)、シームレスアングルインフォメーション
(SML AGLI)、ビデオオブジェクトユニットサ
ーチインフォメーション(VOBU SRI)、同期情
報(SYNCI)が記述されている。
【0084】図15に示すようにDSI GIには、次
のような情報が記述されている。
【0085】NV PCKのデコード開始基準時間を示
すシステムクロックリファレンスであるNV PCK
SCR、NV PCKの論理アドレスを示す(NV
CK LBN)、このNV PCKが属するビデオオブジ
ェクトユニットの終了アドレスを示す(VOBU
A)が記述されている。さらにまた、最初にデコードす
るための第1の基準ピクチャー(Iピクチャー)の終了
アドレス(VOBU 1STREF EA)、最初にデコ
ードするための第2の基準ピクチャー(Pピクチャー)
の終了アドレス(VOBU 2NDREF EA)、最
初にデコードするための第3の基準ピクチャー(Pピク
チャー)の終了アドレス(VOBU 3RDREF
A)が記述されている。さらにまた、このDSIが属す
るVOBのID番号(VOBU VOB IDN)、ま
たこのDSIが属するセルのID番号(VOBU
IDN)、セル内の最初のビデオフレームからの相対経
過時間を示すセル エラプス タイム(C ELTM)
も記述されている。
【0086】図16に示すようSMI PBIには、次
のような情報が記述されている。
【0087】このDSIが属するVOBUはインターリ
ーブドされたユニット(ILVU)であるか、ビデオオ
ブジェクトの接続を示す基準となるプリユニット(PR
EU)であるかを示すビデオオブジェクトユニットシー
ムレスカテゴリー(VOBU SML CAT)、インタ
ーリーブドユニットの終了アドレスを示す(ILVU
EA)、次のインターリーブドユニットの開始アドレス
を示す(ILVU SA)、次のインターリーブドユニッ
トのサイズを示す(ILVU SZ)、ビデオオブジェ
クト(VOB)内でのビデオ表示開始タイムを示す(V
OB PTM)、ビデオオブジェクト(VOB)
内でのビデオ表示終了タイムを示す(VOB
PTM)、ビデオオブジェクト(VOB)内でのオーデ
ィオ停止タイムを示す(VOB STP PT
M)、ビデオオブジェクト(VOB)内でのオーディオ
ギャップ長を示す(VOB GAP LEN)等が
ある。
【0088】図17に示すようにシームレスアングル情
報(SML AGLI)には、次のような情報が記述さ
れている。
【0089】各アングルにおける次に移行目的とするイ
ンターリーブユニットのアドレス及びサイズ(SML
AGL Cn DSTA)(n=1〜9)である。アン
グルの変更があった場合はこの情報が参照される。
【0090】図18に示すようにVOBU サーチ情報
(VOBU SRI)としては次のような情報が記述さ
れている。
【0091】この情報は、現在のビデオオブジェクトユ
ニット(VOBU)の開始時間よりも(0.5×n)秒
前及び後のVOBUの開始アドレスを記述している。即
ち、当該DSIを含むVOBUを基準にしてその再生順
にしたがってフォワードアドレス(FWDINn)とし
て+1から+20、+60、+120及び+240まで
のVOBUのスタートアドレス及びそのユニットにビデ
オパックが存在することのフラッグが記述されている。
スタートアドレスは、当該VOBUの先頭の論理セクタ
から相対的な論理セクタ数で記述されている。この情報
を利用することにより、再生したいVOBUを自由に選
択することができる。
【0092】図19に示すように同期情報(SYNC)
には DSIが含まれるVOBUのビデオデータの再生
開始時間と同期して再生すべきサブピクチャー及びオー
ディオデータのアドレスが記述されている。アドレス
は、DSIが含まれるNV PCKからの相対的な論理
セクタ数で目的とするパックの開始位置を示している。
オーディオストリームが複数(最大8)ある場合にはそ
の数だけ同期情報が記載されている。またサブピクチャ
ーが複数(最大32)ある場合には、その数だけ同期情
報が記述される。
【0093】上記の説明は、ビデオ、オーディオ、NV
データ、サブピクチャー等のパック構造の説明であっ
た。
【0094】ここで、各パックのそれぞれの集合体につ
いて説明する。
【0095】図20にはビデオオブジェクトユニット
(VOBU)と、このユニット内のビデオパックの関係
を示している。VOBU内のビデオデータは、1つ以上
のGOPにより構成している。エンコードされたビデオ
データは、例えばISO/IEC13818−2に準拠
している。VOBUのGOPは、Iピクチャー、Bピク
チャーで構成され、このデータの連続が分割されビデオ
パックとなっている。
【0096】図21には、オーディオストリームとオー
ディオパックとの関係を示している。オーディオストリ
ームとしては、リニアPCM、ドルビーAC−3、MP
EG等のデータがある。
【0097】図22には、エンコード(ランレングス圧
縮)されたサブピクチャーのパックの論理構造を例示し
ている。
【0098】図22の上部に示すように、ビデオデータ
に含まれるサブピクチャー(副映像)の1パック(SP
PCK)は、たとえば2048バイト(2kB)で構
成される。サブピクチャーの1パックは、先頭のパック
ヘッダのあとに、パケットヘッダ及び副映像データを含
んでいる。パックヘッダには、それぞれファイル全体の
再生を通じて基準となる時刻(SCR; System Clock
Reference)情報が付与されており、システムタイマー
の時刻と所定の関係にあり、かつ同じ時刻情報のSCR
が付与されている各サブピクチャーパケットが取りまと
められ、後述するデコーダへ転送されるようになってい
る。
【0099】第1のサブピクチャーパケットは、そのパ
ケットヘッダのあとに、後述するサブピクチャーユニッ
トヘッダ(SPUH)とともにランレングス圧縮された
サブピクチャーデータを含んでいる。同様に、第2のサ
ブピクチャーパケットは、そのパケットヘッダのあと
に、ランレングス圧縮されたサブピクチャーデータを含
んでいる。
【0100】このような複数のサブピクチャーデータを
ランレングス圧縮の1ユニット(1単位)分集めたもの
がサブピクチャーデータユニット310である。サブピ
クチャーデータユニット310には、サブピクチャーユ
ニットヘッダ311が付与されている。このサブピクチ
ャーユニットヘッダ311のあとに、1ユニット分の映
像データ(たとえば2次元表示画面の1水平ライン分の
データ)をランレングス圧縮した画素データ312、お
よび各サブピクチャーパックの表示制御シーケンス情報
を含むテーブル313が続く。
【0101】即ち、サブピクチャーデータユニット31
0は、サブピクチャー表示用の各種パラメータが記録さ
れているサブピクチャーユニットヘッダ(SPUH)3
11と、ランレングス符号からなる表示データ(圧縮さ
れた画素データ;PXD)312と、表示制御シーケン
ステーブル(DCSQT)313とで構成されることに
なる。
【0102】図23は、図22で例示した1ユニット分
のランレングス圧縮データ310のうち、サブピクチャ
ーユニットヘッダ311の内容の一部を例示している。
【0103】サブピクチャーユニットヘッダ(SPU
H)311には、画素データ(PXD)312のTV画
面上での表示サイズすなわち表示開始位置および表示範
囲(幅と高さ)(SPDSZ;2バイト)と、サブピク
チャーデータパケット内の表示制御シーケンステーブル
313の記録開始アドレス(SP DCSQT SA;
2バイト)とが記録されている。
【0104】さらに説明すると、サブピクチャーユニッ
トヘッダ(SPUH)311には、図23に示すよう
に、以下の内容を持つパラメータが記録されている。
【0105】(1)この表示データのモニタ画面上にお
ける表示開始位置および表示範囲(幅および高さ)を示
す情報(SPDSZ)と; (2)パケット内の表示制御シーケンステーブル33の
記録開始位置情報(サブピクチャーの表示制御シーケン
ステーブル開始アドレスSP DCSQT SA)。
【0106】図24は、再度、サブピクチャーユニット
のデータ構造を示す。
【0107】サブピクチャーユニットは、複数のサブピ
クチャーパケットにより構成されている。即ち、ビデオ
データに含まれるサブピクチャー情報の1パックはたと
えば2048バイト(2kB)で構成され、サブピクチ
ャー情報の1パックは、先頭のパックヘッダのあとに、
1以上のサブピクチャーパケットを含んでいる。パック
ヘッダには、それぞれファイル全体の再生を通じて基準
となる時刻(SCR;System Clock Reference)情報が
付与されており、同じ時刻情報のSCRが付与されてい
るサブピクチャーパック内のパケットが後述するデコー
ダへ転送されるようになっている。
【0108】上述したパケットのパケットヘッダには、
再生システムがそのサブピクチャーデータユニットの表
示制御を開始すべき時刻がプレゼンテーションタイムス
タンプ(PTS;Presentation Time Stamp )として記
録されている。ただし、このPTSは、図25に示すよ
うに、各サブピクチャーデータユニット(Y,W)内の
先頭のサブピクチャーデータパケットのヘッダにだけ記
録されるようになっている。このPTSは、所定の再生
時刻SCRを参照して再生される複数のサブピクチャー
データユニットにおいて、その再生順に沿った値が各サ
ブピクチャーデータユニットに対して記述されている。
【0109】図26は、1以上のサブピクチャーパケッ
トで構成されるサブピクチャーユニットの直列配列状態
(n、n+1)と、そのうちの1ユニット(n+1)の
パケットヘッダに記述されたプレゼンテーションタイム
スタンプ(PTS)と、この(PTS)に対応したユニ
ット(n+1)の表示制御の経過状態とを、例示してい
る。即ち、PTSの処理時点と、サブピクチャーユニッ
ト(n)の表示クリア期間と、これから表示するサブピ
クチャーユニット(n+1)の表示開始時点との関係を
示している。
【0110】図27に示すように、サブピクチャーユニ
ットヘッダ(SPUH)311には、サブピクチャーユ
ニットのサイズ(2バイトのSPU SZ)と、パケッ
ト内の表示制御シーケンステーブル33の記録開始アド
レス(2バイトのSP DCSQT SA)とが記録さ
れている。
【0111】SPU SZは、1つのユニットのサイズ
をバイト数で記述しており、最大サイズは53248バ
イトである。SP DCSQT SAは、ユニットの最
初のバイトからの相対バイト数により表示制御シーケン
ステーブル(SP DCSQT)の開始アドレスを記述
している。
【0112】図28に示すように、表示制御シーケンス
テーブル(SP DCSQT)313には、1つ以上の
サブピクチャー表示シーケンス(SP DCSQ0 、S
DCSQ1 、…SP DCSQn )が実行順に記述さ
れている。表示制御シーケンステーブル(SP DCS
QT)313は、サブピクチャーユニットの有効期間中
に、サブピクチャーの表示開始/停止と、属性を変更す
るための表示シーケンス情報である。
【0113】図29は上記のサブピクチャー表示制御シ
ーケンス(SP DCSQ)の1つの内容を示してい
る。このSP DCSQのパラメータとしては以下のよ
うな内容が記述されている。
【0114】映像データ表示制御の実行が開始される時
刻を示すサブピクチャー表示制御スタートタイム(SP
DCSQ STM;Sub-Picture Display Control S
equence Start Time )と、次のサブピクチャー表示制
御シーケンス(SP DCSQ)の記述先を表すアドレ
ス(SP NXT DCSQ SA;Addres of Next
SP DCSQ )と、サブピクチャーデータの表示制御コマン
ド(SP COMMAND;Sub-Picture Display Cont
rol Command )(SP COMMAND1 、SP CO
MMAND2 、SP COMMAND3 、…)とが記録
される。
【0115】ここで、パケットヘッダ(図24、図25
に示した)内のプレゼンテーションタイムスタンプPT
Sは、たとえばファイル先頭の再生開始時間のような、
ファイル全体の再生を通じて基準となる時間(SCR;
System Clock Reference)からの相対時間で規定されて
いる。このSCRは、パケットヘッダの手前に付与され
ているパックヘッダ内に記述されていることは先に説明
した。
【0116】更に、表示制御シーケンス実行開始時間を
設定しているサブピクチャー表示制御タイム(SP
CSQ STM)は、パケットヘッダに記述されている
上記PTSからの相対時間(相対PTM)で規定され
る。
【0117】したがって、(SP DCSQ STM)
とサブタイマーの計数値が比較され、サブタイマーの計
数値が表示制御シーケンスタイムよりも大きい場合に
は、デコード手段によりデコードされた出力データの表
示状態が、シーケンス制御データに従って制御される。
【0118】実際には(SP DCSQ STM)であ
る実行開始時間が記述された後の最初に表示されるビデ
オフレームに対して、そのビデオフレーム内で表される
サブピクチャーに対して表示のための制御が開始され
る。最初に実行される表示制御シーケンスタイム(SP
DCSQ STM)には「0000h 」を記述される。こ
の実行開始時間の値は、サブピクチャーパケットヘッダ
に記述されているPTSと等しいかあるいはそれ以上で
あり、0又は正の整数値である。この表示制御開始時間
に基づいて、1つの(SP DCSQ)内のコマンドが
実行処理されると、次に指定されている(SP DCS
Q)内のコマンドが、その表示制御開始時間になったと
きに実行処理を開始する。
【0119】SP NXT DCSQ SAは、最初の
サブピクチャーユニットからの相対バイト数で示され、
次のSP DCSQのアドレスを示している。次のSP
DCSQが存在しない場合には、このSP DCSQ
の当該サブピクチャーユニットの最初のバイトからの相
対バイト数で、最初のSP DCSQの開始アドレスが
記述されている。SP DCCMDnは、1つまたはそ
れ以上の表示制御シーケンスを記述している。
【0120】図30には、表示制御を行うための表示制
御コマンド(SP DCCMD)の1つの内容を示して
いる。
【0121】表示制御コマンド(SP DCCMD)の
内容は、画素データの強制的な表示開始タイミングをセ
ットする命令(FSTA DSP)、画素データの表示
開始タイミングをセットする命令(STA DSP)、
画素データの表示終了タイミングをセットする命令(S
TP DSP)、画素データのカラーコードをセットす
る命令(SET COLOR)、画素データと主映像間
のコントラストをセットする命令(SET CONT
R)、画素データの表示エリアをセットする命令(SE
DAREA)、画素データの表示開始アドレスをセ
ットする命令(SET DSPXA)、画素データのカ
ラー及びコントラストの変化制御をセットする命令(C
HG COLCON)、表示制御の終了のコマンド(C
MD END)がある。それぞれのコードと拡張フィー
ルドは、図にも示すように次の通りである。
【0122】即ち、強制的な表示開始タイミング命令
(FSTA DSP)のコードは00hであり拡張フィ
ールドは0バイトである。この命令が記述されていた場
合、サブピクチャーの表示状態のオンオフにかかわら
ず、このコードを有するサブピクチャーユニットの強制
的な表示が実行される。
【0123】表示開始タイミング命令(STA DS
P)のコードは00hであり拡張フィールドは0バイト
である。この命令はサブピクチャーユニットの表示開始
命令である。この命令はサブピクチャーの表示オフの操
作のときは無視される。
【0124】表示停止タイミング命令(STP DS
P)のコードは02hであり拡張フィールドは0バイト
である。この命令はサブピクチャーユニットの表示停止
命令である。サブピクチャーは先の表示開始命令により
再表示されることができる。
【0125】カラーコード設定命令(SET COLO
R)のコードは03hであり拡張フィールドは2バイト
である。この命令は画素データの各画素の色を決める命
令であり、パレットコードで拡張フィールドに記述され
ている。また各画素のためのパレットコードとして第2
強調画素用(4ビット)、第1強調画素用(4ビッ
ト)、パターン画素用(4ビット)、背景画素用(4ビ
ット)のための各パレットコードが記述されている。
【0126】ここで、この命令(SET COLOR)
が当該サブピクチャーユニットに存在しない場合には、
その前の最後に用いられたものが維持されおり、この命
令が利用される。この命令は各ラインの最初に指定され
る。
【0127】コントラスト設定命令(SET CONT
R)のコードは04hであり拡張フィールドは2バイト
である。この命令は画素データと主映像との混合比を設
定する命令であり、コントラスト指定データで拡張フィ
ールドに記述されている。また画素のコントラスト指定
データとしては、第2強調画素用(4ビット)、第1強
調画素用(4ビット)、パターン画素用(4ビット)、
背景画素用(4ビット)があるので各画素のためのコン
トラスト指定データkが記述されている。
【0128】主映像のコントラストが(16−k)/1
6で規定されるものとすると、サブピクチャーのコント
ラストはk/16となる。16は階調である。値は
“0”の場合もあり、このときはサブピクチャーは存在
しても画面には現れない。そして値が“0”でない場合
には、kは(値+1)として扱われる。
【0129】ここで、この命令(SET CONTR)
が当該サブピクチャーユニットに存在しない場合には、
その前の最後に用いられたものが維持されおり、この命
令が利用される。この命令は各ラインの最初に指定され
る。
【0130】表示エリア設定命令(SET DARE
A)のコードは05hであり拡張フィールドは6バイト
である。この命令は、画面上に四角形の画素データの表
示エリアを設定するための命令である。この命令では、
画面上のX軸座標の開始位置(10ビット)と終了位置
(10ビット)、Y軸座標の開始位置(10ビット)と
終了位置(10ビット)が記述されている。6バイトの
うち残りのビットや予約で確保されている。X軸座標の
終了位置の値からX軸座標の開始位置の値を減算し+1
を行うと、1ライン上の表示画素数と同じである筈であ
る。Y軸座標の原点はライン番号0である。またX軸座
標の原点も0である。画面上では左上のコーナーに対応
する。Y軸座標値は、2〜479(525本/60Hz
のTVの場合)、または2〜574(625本/50H
zのTVの場合)であり、これによりサブピクチャーラ
インが指定され、X軸座標値は0〜719の値が記述さ
れ、これにより画素番号が指定される。
【0131】ここで、この命令(SET DAREA)
が当該サブピクチャーユニットに存在しなかった場合、
先行して送られてきた最後のサブピクチャーユニットに
含まれている命令がそのまま利用される。
【0132】表示開始アドレス設定命令(SET DS
PXA)のコードは06hであり拡張フィールドは4バ
イトである。この命令は、表示する画像データの最初の
アドレスを示す命令である。サブピクチャーユニットの
先頭からの相対バイト数で奇数フィールド(16ビッ
ト)と偶数フィールド(16ビット)の最初のアドレス
が記述されている。このアドレスで示される位置の第1
の画素データは、ラインの左端の第1の画素を含むラン
レングス圧縮コードを示している。
【0133】ここで、この命令(SET DSPXA)
が当該サブピクチャーユニットに存在しなかった場合、
先行して送られてきた最後のサブピクチャーユニットに
含まれていた命令がそのまま利用される。
【0134】カラー及びコントラスト変化制御命令(C
HG COLON)のコードは07hであり、拡張フィ
ールドは(画素制御データサイズ+2バイト)である。
【0135】(CMD END)のコードはFFhであ
り拡張バイトは0バイトである。
【0136】図31は、上記の(CHG COLON)
の拡張フィールドに記述される画素制御データ(PXC
D;Pixel Control Data)の内容を示している。
【0137】このPXCDは、サブピクチャーとして表
示されている画素の色やコントラストを表示期間中に制
御するデータである。PXCDに記述された命令は、サ
ブピクチャー表示制御スタートタイム(SP DCSQ
STM)が記述された後の第1のビデオフレームから
各ビデオフレームで実行され、次の新しいPXCDがセ
ットされるまで実行される。新しいPXCDが更新され
た時点で今までのPXCDが取り消される。
【0138】図31に示すライン制御情報(LN CT
LI;Line Control Information)は、サブピクチャー
の変化制御が行われるラインを指定する。同様な変換制
御が行われる複数のラインを指定することができる。ま
た画素制御情報(PX CTLI;Pixcel Control I
nformation) は変化制御が行われるライン上の指定位置
を記述している。1つ以上の画素制御情報(PX CT
LI) は、変換制御が行われるライン上で複数の位置指
定ができる。
【0139】画素制御データ(PXCD)の終了コード
としては(0FFFFFFFh)がLN CTLIが記
述されている。この終了コードのみが存在するようなP
XCDが到来したときは、(CHG COLON)命令
自体の終了を意味する。
【0140】図32を参照して、さらに続けて上記各命
令について説明する。
【0141】LN CTLIは4バイトからなり、サブ
ピクチャーの変化を開始するライン番号(10ビッ
ト)、変化数(4ビット)、そして終了ライン番号(1
0ビット)を記述している。変化開始ライン番号は、画
素制御内容の変化が開始されるところのライン番号であ
り、これはサブピクチャーのライン番号で記述されてい
る。また終了ライン番号は、画素制御内容による制御状
態をやめるところのライン番号であり、これもサブピク
チャーのライン番号で記述されている。また変化数は、
変化位置の数でありグループ内の画素制御情報(PX
CTLI)数に等しいことになる。このときのライン番
号は、当然のことながら、2〜479(テレビシステム
は525本/60Hzのとき)、または2〜574(テ
レビシステムは625本/50Hzのとき)である。
【0142】次に、1つの画素制御情報(PX CTL
I)は、6バイトからなり、変化開始画素番号(10ビ
ット)、その画素に続く各画素の色及びコントラストを
変化させるための制御情報が記述されている。
【0143】画素のためのパレットコードとして第2強
調画素用(4ビット)、第1強調画素用(4ビット)、
パターン画素用(4ビット)、背景画素用(4ビット)
のための各パレットコードが記述されている。また画素
のためのコントラスト指定データとして第2強調画素用
(4ビット)、第1強調画素用(4ビット)、パターン
画素用(4ビット)、背景画素用(4ビット)のコント
ラスト指定データが記述されている。
【0144】上記の変化開始画素番号は、表示順の画素
番号で記述されている。これが零のときはSET CO
LOR及びSET CONTRが無視される。カラー制
御情報としてはカラーパレットコードが記述され、コン
トラスト制御情報としては先に述べたようなコントラス
ト指定データで記述されている。
【0145】上記の各制御情報において変化が要求され
ていない場合には、初期値と同じコードが記述される。
初期値とは、当該サブピクチャーユニットに使用される
べき最初から指定されているカラーコード及びコントラ
スト制御データのことである。
【0146】次に、サブピクチャーの圧縮方法について
説明する。
【0147】図33はサブピクチャーの画素データ(ラ
ンレングスデータ)が、作成されるときのランレングス
圧縮規則1〜6を示している。この規則により、ユニッ
トの1単位のデータ長(可変長)が決まる。そして、決
まったデータ長でエンコード(ランレングス圧縮)およ
びデコード(ランレングス伸張)が行われる。
【0148】図34は、先のサブピクチャー画素データ
(ランレングスデータ)312部分が2ビットの画素デ
ータで構成される場合において、一実施の形態に係るエ
ンコード方法で採用されるランレングス圧縮規則1〜6
を説明するものである。
【0149】図33の1列目に示す規則1では、同一画
素が1〜3個続く場合、4ビットデータでエンコード
(ランレングス圧縮)データの1単位を構成する。この
場合、最初の2ビットで継続画素数を表し、続く2ビッ
トで画素データ(画素の色情報など)を表す。
【0150】たとえば、図34の上部に示される圧縮前
の映像データPXDの最初の圧縮データ単位CU01
は、2個の2ビット画素データd0、d1=(000
0)bを含んでいる(bはバイナリであることを指
す)。この例では、同一の2ビット画素データ(00)
bが2個連続(継続)している。
【0151】この場合、図34の下部に示すように、継
続数「2」の2ビット表示(10)bと画素データの内
容(00)bとを繋げたd0、d1=(1000)b
が、圧縮後の映像データPXDのデータ単位CU01*
となる。
【0152】換言すれば、規則1によってデータ単位C
U01の(0000)bがデータ単位CU01*の(1
000)bに変換される。この例では実質的なビット長
の圧縮は得られていないが、たとえば同一画素(00)
bが3個連続するCU01=(000000)bなら
ば、圧縮後はCU01*=(1100)bとなって、2
ビットの圧縮効果が得られる。
【0153】図33の2列目に示す規則2では、同一画
素が4〜15個続く場合、8ビットデータでエンコード
データの1単位を構成する。この場合、最初の2ビット
で規則2に基づくことを示す符号化ヘッダで表し、続く
4ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで画素
データを表す。
【0154】たとえば、図34の上部に示される圧縮前
の映像データPXDの2番目の圧縮データ単位CU02
は、5個の2ビット画素データd2、d3、d4、d
5、d6=(0101010101)bを含んでいる。
この例では、同一の2ビット画素データ(01)bが5
個連続(継続)している。
【0155】この場合、図34の下部に示すように、符
号化ヘッダ(00)bと、継続数「5」の4ビット表示
(0101)bと画素データの内容(01)bとを繋げ
たd2〜d6=(00010101)bが、圧縮後の映
像データPXDのデータ単位CU02*となる。
【0156】換言すれば、規則2によってデータ単位C
U02の(0101010101)b(10ビット長)
がデータ単位CU02*の(00010101)b(8
ビット長)に変換される。この例では実質的なビット長
圧縮分は10ビットから8ビットへの2ビットしかない
が、継続数がたとえば15(CU02の01が15個連
続する30ビット長)の場合は、これが8ビットの圧縮
データ(CU02*=00111101)となり、30
ビットに対して22ビットの圧縮効果が得られる。つま
り、規則2に基づくビット圧縮効果は、規則1のものよ
りも大きい。しかし、解像度の高い微細な画像のランレ
ングス圧縮に対応するためには、規則1も必要となる。
【0157】図33の3列目に示す規則3では、同一画
素が16〜63個続く場合、12ビットデータでエンコ
ードデータの1単位を構成する。この場合、最初の4ビ
ットで規則3に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、
続く6ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで
画素データを表す。
【0158】たとえば、図34の上部に示される圧縮前
の映像データPXDの3番目の圧縮データ単位CU03
は、16個の2ビット画素データd7〜d22=(10
1010………1010)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(10)bが16個連続
(継続)している。
【0159】この場合、図34の下部に示すように、符
号化ヘッダ(0000)bと、継続数「16」の6ビッ
ト表示(010000)bと画素データの内容(10)
bとを繋げたd7〜d22=(00000100001
0)bが、圧縮後の映像データPXDのデータ単位CU
03*となる。
【0160】換言すれば、規則3によってデータ単位C
U03の(101010………1010)b(32ビッ
ト長)がデータ単位CU03*の(000001000
010)b(12ビット長)に変換される。この例では
実質的なビット長圧縮分は32ビットから12ビットへ
の20ビットであるが、継続数がたとえば63(CU0
3の10が63個連続するので126ビット長)の場合
は、これが12ビットの圧縮データ(CU03*=00
0011111110)となり、126ビットに対して
114ビットの圧縮効果が得られる。つまり、規則3に
基づくビット圧縮効果は、規則2のものよりも大きい。
【0161】図33の4列目に示す規則4では、同一画
素が64〜255個続く場合、16ビットデータでエン
コードデータの1単位を構成する。この場合、最初の6
ビットで規則4に基づくことを示す符号化ヘッダを表
し、続く8ビットで継続画素数を表し、その後の2ビッ
トで画素データを表す。
【0162】たとえば、図34の上部に示される圧縮前
の映像データPXDの4番目の圧縮データ単位CU04
は、69個の2ビット画素データd23〜d91=(1
11111………1111)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(11)bが69個連続
(継続)している。
【0163】この場合、図33の下部に示すように、符
号化ヘッダ(000000)bと、継続数「69」の8
ビット表示(00100101)bと画素データの内容
(11)bとを繋げたd23〜d91=(000000
0010010111)bが、圧縮後の映像データPX
Dのデータ単位CU04*となる。
【0164】換言すれば、規則4によってデータ単位C
U04の(111111………1111)b(138ビ
ット長)がデータ単位CU04*の(00000000
10010111)b(16ビット長)に変換される。
この例では実質的なビット長圧縮分は138ビットから
16ビットへの122ビットであるが、継続数がたとえ
ば255(CU01の11が255個連続するので51
0ビット長)の場合は、これが16ビットの圧縮データ
(CU04*=0000001111111111)と
なり、510ビットに対して494ビットの圧縮効果が
得られる。つまり、規則4に基づくビット圧縮効果は、
規則3のものよりも大きい。
【0165】図33の5列目に示す規則5では、エンコ
ードデータ単位の切換点からラインの終わりまで同一画
素が続く場合に、16ビットデータでエンコードデータ
の1単位を構成する。この場合、最初の14ビットで規
則5に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続く2ビ
ットで画素データを表す。
【0166】たとえば、図34の上部に示される圧縮前
の映像データPXDの5番目の圧縮データ単位CU05
は、1個以上の2ビット画素データd92〜dn=(0
00000………0000)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(00)bが有限個連続
(継続)しているが、規則5では継続画素数が1以上い
くつでも良い。
【0167】この場合、図34の下部に示すように、符
号化ヘッダ(00000000000000)bと、画
素データの内容(00)bとを繋げたd92〜dn=
(0000000000000000)bが、圧縮後の
映像データPXDのデータ単位CU05*となる。
【0168】換言すれば、規則5によってデータ単位C
U05の(000000………0000)b(不特定ビ
ット長)がデータ単位CU05*の(00000000
00000000)b(16ビット長)に変換される。
規則5では、ラインエンドまでの同一画素継続数が16
ビット長以上あれば、圧縮効果が得られる。
【0169】図33の6列目に示す規則6では、エンコ
ード対象データが並んだ画素ラインが1ライン終了した
時点で、1ライン分の圧縮データPXDの長さが8ビッ
トの整数倍でない(すなわちバイトアラインでない)場
合に、4ビットのダミーデータを追加して、1ライン分
の圧縮データPXDがバイト単位になるように(すなわ
ちバイトアラインされるように)している。
【0170】たとえば、図34の下部に示される圧縮後
の映像データPXDのデータ単位CU01*〜CU05
*の合計ビット長は、必ず4ビットの整数倍にはなって
いるが、必ずしも8ビットの整数倍になっているとは限
らない。
【0171】たとえばデータ単位CU01*〜CU05
*の合計ビット長が1020ビットでありバイトアライ
ンとするために4ビット不足しているなら、図33の下
部に示すように、4ビットのダミーデータCU06*=
(0000)bを1020ビットの末尾に付加して、バ
イトアラインされた1024ビットのデータ単位CU0
1*〜CU06*を出力する。
【0172】なお、1単位の最後に配置される2ビット
画素データは、必ずしも4種類の画素色を表示するもの
ではない。画素データ(00)bがサブピクチャーの背
景画素を意味し、画素データ(01)bがサブピクチャ
ーのパターン画素を意味し、画素データ(10)bがサ
ブピクチャーの第1強調画素を意味し、画素データ(1
1)bがサブピクチャーの第2強調画素を意味するよう
にしても良い。
【0173】このようにすると、2ビットの画素データ
の内容により、ランレングスされているデータが背景画
素、サブピクチャーのパターン画素、サブピクチャーの
第1強調画素、サブピクチャーの第2強調画素のいずれ
であるかを判断することができる。
【0174】画素データの構成ビット数がもっと多けれ
ば、より他種類のサブピクチャー画素を指定できる。た
とえば画素データが3ビットの(000)b〜(11
1)bで構成されているときは、ランレングスエンコー
ド/デコードされるサブピクチャーデータにおいて、最
大8種類の画素色+画素種類(強調効果)を指定できる
次に、上記の光ディスクの記録情報を読取り処理する再
生装置について説明することにする。
【0175】図35において、光学式ディスク(DV
D)100は、ターンテーブル(図示せず)上に載置さ
れ、クランパーによりクランプされ、モータ101によ
り回転駆動される。今、再生モードであるとすると、光
ディスク100に記録された情報は、ピックアップ部1
02によりピックアップされる。ピックアップ部102
は、サーボ部103によりディスク半径方向への移動制
御、フォーカス制御、トラッキング制御されている。ま
たサーボ部103は、ディスクモータ駆動部104にも
制御信号を送り、モータ101の回転(つまり光ディス
ク100)の回転制御を行っている。
【0176】ピックアップ部102の出力は、復調/エ
ラー訂正部105に入力されて復調される。ここで復調
された復調データは、バッファ106を介してデマルチ
プレクサ107に入力される。また復調データは、入力
バッファ108を介してDSUデコーダ109に入力さ
れる。DSIデコーダ109には、バッファ110が接
続されている。デコードしたDSI(データサーチ情
報)は、システム制御部200に送られる。また復調デ
ータは、システムバッファ111を介してシステム制御
部200に送られる。このシステムバッファ111を通
ってシステム制御部200に取りこまれるデータとして
は、例えば管理情報等がある。
【0177】デマルチプレクサ107では、各パックの
分離処理が行われる。
【0178】デマルチプレクサ107から取り出された
ビデオパック(V PCK)はバッファ121を介して
ビデオデコーダ123に入力されてデコードされる。ビ
デオデコーダ123にはバッファ124が接続されてい
る。ビデオデコーダ123から出力されたビデオ信号
は、合成器125に入力される。
【0179】また、デマルチプレクサ107から取り出
されたサブピクチャーパック(SP PCK)はバッファ
126を介してサブピクチャーデコーダ127に入力さ
れてデコードされる。サブピクチャーデコーダ127に
はバッファ128が接続されている。サブピクチャーデ
コーダ127から出力されたサブピクチャーは、合成器
125に入力される。これにより合成器125からは主
映像信号にサブピクチャーがスーパーインポーズされた
信号が得られ、ディスプレイに供給される。
【0180】また、デマルチプレクサ107から取り出
されたオーディオパック(A PCK)はバッファ12
9を介してオーディオデコーダ130に入力されてデコ
ードされる。オーディオデコーダ130にはバッファ1
31が接続されている。オーディオデコーダ130の出
力はスピーカに供給される。
【0181】また、デマルチプレクサ107から取り出
されたPCIパックはバッファ132を介してPCIデ
コーダ133に入力されてデコードされる。PCIデコ
ーダ133にはバッファ134が接続されている。PC
Iデコーダ133の出力は、ハイライト情報(HLI)
処理部135に入力される。
【0182】デマルチプレクサ107においては、主映
像情報、サブピクチャー(字幕及び文字)情報、音声情
報、制御情報等を分離して導出することなる。つまり光
ディスク100には、映像情報に対応してサブピクチャ
ー(字幕及び文字)情報、音声情報、管理情報、制御情
報等が記録されているからである。
【0183】この場合、サブピクチャー情報である字幕
及び文字情報や、音声情報としては、各種の言語を選択
することができ、これはシステム制御部200の制御に
応じて選択される。システム制御部200に対しては、
ユーザによる操作入力が操作部201を通して与えられ
る。
【0184】よって主映像情報をデコードするビデオデ
コーダ123では、表示装置の方式に対応したデコード
処理が施される。例えば主映像情報は、NTSC、PA
L、SECAM、ワイド画面、等に変換処理される。ま
たオーディオデコーダ130には、ユーザにより指定さ
れているストリームのオーディオ情報が入力されてデコ
ードされることになる。またサブピクチャーも、ユーザ
により指定されているストリームのサブピクチャーデー
タが、サブピクチャーデコーダ127に入力されてデコ
ードされる。
【0185】バッファ106、入力バッファ108、シ
ステムバッファ111、DSIデコーダ109、バッフ
ァ110、デマルチプレクサ107、バッファ121、
126、129、132等は、図1で説明したストリー
ムパーサ12に相当する。
【0186】次に、上記の再生装置の通常再生動作につ
いて説明する。
【0187】図36には、再生動作を開始するときのフ
ローチャートを示している。電源が投入されると、シス
テム制御部200は、予め備えられているROMのプロ
グラムを立ち上げて、ディスクモータ104を駆動し、
データの読取りを開始する(ステップS1)。最初にI
SO−9660等に準拠してボリウム及びファイル構造
部のデータが読み出される。この読み出されたデータ
は、システム制御部200のメモリに一旦格納される。
これによりシステム制御部200は、光ディスク上のデ
ータの種類や記録位置などを把握する。
【0188】これによりシステム制御部200は、ピッ
クアップ部102等を制御してビデオマネ−ジャー(V
MG)及びそのマネージャーインフォメーション(VM
GI)を取得する。VMGIには、ビデオマネージャー
マネジメントテーブル(VMGI MAT)等の記録信
号に関する各種の管理情報が記録されているので、この
管理情報に基づいて、ディスクにどのような情報が記録
されているかをメニュー形式で表示させることができる
ようになる(ステップS2、S3)。そしてユーザから
の指定を待つことになる(ステップS4)。この指定
は、例えばビデオタイトルセットの指定である。
【0189】ユーザからの操作入力により指定がある
と、指定されたビデオタイトルセットの再生が開始され
る(ステップS5)。所定時間経過しても、ユーザから
の指定がない場合は、予め定めているビデオタイトルセ
ットの再生が行われる(ステップS6)。そして再生が
終了すると終了ステップに移行する(ステップS7、S
8)。
【0190】図37には、ビデオタイトルセットが指定
されたときの動作をフローチャートでさらに示してい
る。
【0191】ビデオタイトルセットが指定されると、そ
のタイトルセットの制御データ(ビデオタイトルセット
インフォメーションVTSI)が読取られる(ステップ
S11)。この中には、先に説明したように、プログラ
ムチェーン(PGC)に関する情報、及びプログラムチ
ェーン選択のためのメニューも含まれている。よってシ
ステム制御部200はビデオタイトルセットの制御情報
を認識することができる(ステップS12)。ユーザ
は、メニュー画面をみて、プログラムチェーンを選択す
る(ステップS13)。この場合、メニュー画面はなく
自動的にプログラムチェーンが決まってもよい。プログ
ラムチェーンが選択により決まると、その選択されたプ
ログラムチェーンにしたがってセルの再生順序がきま
り、再生が実行される(ステップS14)。自動的にプ
ログラムチェーンが決まった場合、あるいは所定時間内
にプログラムチェーンの選択情報が入力されなかった場
合は、予め設定したセルの再生順序で再生が行われる
(ステップS15)。
【0192】次に、早送り再生(ファーストフォワード
FF)モードが設定された場合の動作について説明す
る。
【0193】通常1GOPは、約0.5秒で再生され
る。10倍速を得るには10GOP分離れた位置のビデ
オデータを0.5秒間ずつ次々と再生すると実現でき
る。このためには、現在再生中のビデオオブジェクトユ
ニットから離れた位置のビデオオブジェクトのアドレス
を把握しなければならない。
【0194】そこでこのためには、VOBUのサーチ情
報(VOBU SRI)が活用される。即ち、現在のV
OBUに含まれているPCIパケットから、次に再生す
べきVOBUのスタートアドレスを読み取りそのアドレ
スにジャンプする。このような動作が繰り替えされるこ
とにより早送り再生が実現される。この処理により、セ
ルから他のセルへの移行があった場合、プログラムチェ
ーンの管理状況も更新されることになる。
【0195】図38は、例えば10倍速のFFモードの
ときのフローチャートである。
【0196】まず、取り込んでおいたFIFOメモリか
ら現在のVOBU SRIを参照してFWD10のVO
BUのアドレスを把握し、このアドレス情報に基づいて
進VOBUをサーチする(ステップA11〜A14)。
そして目的の新VOBUが読取られると、このVOBU
に含まれる新しいVOBU SRIがFIFOに改めて
取り込まれる。また同時に新しく取り込んだVOBUの
Iピクチャーのデコード及び表示が行われる(ステップ
A15、A16)。次に、FFの停止操作があったかど
うか、またはVOBが終了時点となっているいるかどう
かの判定が行われる(ステップA17)。FF停止操作
がなく、またVOBが終了していない場合には、FIF
Oメモリ内の最後に取り込んだVOBU SRIを参照
して、FWD10のアドレス情報を得る。つまりステッ
プA13に戻る。
【0197】FF停止操作があった場合、またVOBが
終了している場合には、最後の映像のスチル再生に移行
し、次の操作モードの設定を待つことになる。
【0198】上記のフローチャートは、簡略化して示し
ているが、実際には、先に説明したプログラムチェーン
が存在するので、プログラムチェーンにより予め設定さ
れているセル間を跨がった高速再生が実行されることに
なる。また、プログラムチェーンのセル管理状態も更新
されることになる。
【0199】また上記のフローチャートは、高速早送り
再生について示しているが、高速逆送り再生についても
同様な処理で実現される。高速逆送り再生では、BWD
Iが参照されることになる。
【0200】図39を参照して、上記のサブピクチャー
デコーダ127における副映像の処理動作ついて説明す
る。バッファ126及びサブピクチャーデコーダ127
は、図1、図4に示した副映像処理部16に相当する。
【0201】メモリ213にサブピクチャーユニットが
構築されると、PTSに基づいたデコード処理が管理さ
れる。即ち、プレゼンテーションタイムスタンプ(PT
S)とメインシステムタイマ221の計数値とが比較さ
れ、メインシステムタイマ221の計数値がプレゼンテ
ーションタイムスタンプ(PTS)よりも大きい場合に
は、当該データユニットのデコード及び出力処理が行わ
れる。そしてデコードされた出力データは、シーケンス
制御部216の制御のもとでバッファ215、出力制御
部218を介して出力され表示される。
【0202】ここで、サブシステムタイマ222は、サ
ブピクチャーデータユニットが切り替わる毎に、制御部
211からのリセットパルスでリセットされ、タイマー
カウンタ用システムクロックを計数している。つまりこ
のサブシステムタイマ222は、単一のサブピクチャー
データユニットの処理経過時間を計数値で示している。
このサブシステムタイマ222の時間経過を示す情報
は、シーケンス制御部216で参照されている。
【0203】図39において、サブピクチャーパック
(SP PCK)はバッファ126を介してメモリ21
3に取込まれる。パックの識別は、パケットヘッダに記
述されているストリームIDにより行われる。指定スト
リームID(サブストリームID)は、ユーザ操作に応
答するシステム制御部を介してサブピクチャーデコーダ
制御部211に入力され、そしてレジスタに格納されて
いる。
【0204】バッファ126に取り込まれたパケットの
うち、指定ストリームIDと入力したサブストリームI
Dが一致しているところのパケットが、取込み対象とな
る。そして、メインシステムタイマ54の基準時間の計
数値は、サブピクチャーデコーダ制御部211に与えら
れ、バッファ126に取り込んだパケットのシステムク
ロックリファレンス(SCR)と比較される。メインシ
ステムタイマ54の計数値とSCRとの値を比較し同一
SCRを有するパケットが、ユニット構築のためにメモ
リ213に格納される。上記の処理によりメモリ213
には、1つまたはそれ以上のサブピクチャーユニット
(図22参照)が蓄積されることになる。メモリ213
にサブピクチャーユニットが構築されると、PTSに基
づいたデコード処理が管理される。
【0205】このサブピクチャーユニットに含まれるサ
ブピクチャーユニットヘッダ(SPUH)がサブピクチ
ャーデコーダ制御部211により参照され、サイズやア
ドレスが認識される。これにより、ランレングス圧縮さ
れたデータ(PXD)はランレングスデコーダ214へ
送られ、表示制御シーケンステーブル(SP DCSQ
T)はシーケンス制御部216へ送られる。
【0206】ここでプレゼンテーションタイムスタンプ
(PTS)とメインシステムタイマ54の計数値とが比
較され、メインシステムタイマ54の計数値がプレゼン
テーションタイムスタンプ(PTS)よりも大きい場合
には、当該データユニットのランレングスデコード及び
出力処理が行われる。そしてデコードされた出力データ
は、シーケンス制御部216の制御のもとでバッファ2
15、出力制御部218を介して出力され表示される。
【0207】つまり、ランレングスデータ(PXD)
は、ランレングスデコーダ214によりデコードされ
る。このデコード処理は先に説明した規則により実行さ
れる。デコードされた画素データは、バッファメモリ2
15に蓄積され、出力タイミングを待つことになる。
【0208】一方、サブピクチャーユニットに含まれる
表示制御シーケンステーブル(SP SCQT)は、シー
ケンス制御部216に入力されて解析される。シーケン
ス制御部216は、各種制御命令を保持するための複数
のレジスタ217を有する。シーケンス制御部216で
は、レジスタのコマンドに応じて、次に出力される画素
に対してどの様な色及び又はコントラストを設定して出
力するかを決定する。この決定信号は、出力制御部21
8に与えられる。またシーケンス制御部216は、バッ
ファメモリ215に保持されている画素データの読み出
しタイミング信号及びアドレスも与えている。
【0209】出力制御部218では、バッファメモリ2
15からの画素データに対して、シーケンス制御部21
6からのコマンドに応じてカラーコード及び又はコント
ラストデータを付加して出力することになる。この出力
されたサブピクチャーは、主映像にスーパーインポーズ
される。
【0210】上記のように、サブピクチャーの表示に関
しては、サブピクチャーユニットに含まれるプレゼンテ
ーションタイムスタンプ(PTS)とセレクタ56から
の出力(システムタイマ出力…通常再生、レジスタ出力
…特殊再生時)とが所定の関係になつたときに比較器5
3からタイミング信号が得られる。このタイミング信号
に基づいて、ランレングスデータのデコード処理が開始
される。
【0211】サブピクチャーの表示制御については、比
較器63からのタイミング信号に応じて実行あるいは待
機状態が実現される。比較器63からタイミング信号が
出力される動作については、図4において説明した通り
である。サブタイムスタンプ抽出部64は、シーケンス
制御部216に格納されているSP DCSQの開始時
刻データを保持するレジスタである。比較器63は、セ
レクタ62からの出力データと各SP DCSQの開始
時刻データを次々と比較し、一致するとタイミング信号
を出力する。
【0212】表示制御を行う場合、図30、図31に示
したコマンドの利用について更に説明する。
【0213】表示制御においては、コマンドSET
AREAによりサブピクチャーの表示位置および表示領
域が設定され、コマンドSET COLORによりサブ
ピクチャーの表示色が設定され、コマンドSET CO
NTRにより主映像に対するサブピクチャーのコントラ
ストが基本的に設定される。これらは基本コマンドであ
る。
【0214】そして、表示開始タイミング命令STA
DSPを実行してから別の表示制御シーケンスDCSQ
で表示終了タイミング命令STP DSPが実行される
まで、表示中は、カラー及びコントラスト切換コマンド
CHG COLCONに準拠した表示制御を行いつつ、
ランレングス圧縮されている画素データPXDのデコー
ドが行われる。
【0215】シーケンス制御部216は、コマンドSE
DAREAによりサブピクチャーの表示位置および
表示領域を設定し、コマンドSET COLORにより
サブピクチャーの表示色を設定し、コマンドSET
ONTRにより主映像に対するサブピクチャーのコント
ラストを基本的に設定する。そして、表示開始タイミン
グ命令STA DSPを実行してから別の表示制御シー
ケンスDCSQで表示終了タイミング命令STP DS
Pが実行されるまで、表示中は、カラー及びコントラス
ト切換コマンドCHG COLCONに準拠した表示制
御を行う。
【0216】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
早送り再生、逆送り再生などの特殊再生においても、主
ビデオ、オーディオと同期して副映像の再生を容易にす
る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す図。
【図2】図1のビデオ処理部の構成を示す図。
【図3】図1のオーディオ処理部の構成を示す図。
【図4】図1の副映像処理部の構成を示す図。
【図5】この発明のデータ処理方法の動作を説明するた
めに示した
【図6】光学式ディスクに記録されている論理フォーマ
ットであるボリウム空間の説明図。
【図7】上記ボリウム空間のおけるビデオマネージャー
(VMG)とビデオタイトルセット(VTS)の構造を
示す説明図。
【図8】上記ビデオオブジェクトセット(VOBS)と
セル(Cell)の関係と、さらにセル(Cell)の
中身を示す説明図。
【図9】ビデオオブジェクトとセルとの関係を示す説明
図。
【図10】プログラムチェーン(PGC)によりセル
(Cells)がその再生順序を制御される例を示す説
明図。
【図11】ビデオタイトルセット(VTS)の中のビデ
オタイトルセットインフォーメーション(VTSI)の
説明図。
【図12】1つのパックとパケットの構成例を示す図。
【図13】ナビゲーションパック(NV PCK)の説
明図。
【図14】ピクチャー制御情報(PCI)の一般情報の
説明図。
【図15】データサーチ情報(DCI)の一般情報の説
明図。
【図16】シームレス再生情報の説明図。
【図17】シームレスアングル情報の説明図。
【図18】データサーチインフォメーション内をさらに
詳しく示すアドレス情報の説明図。
【図19】同期情報の説明図。
【図20】ビデオオブジェクトユニットの説明図。
【図21】オーディオストリームの説明図。
【図22】サブピクチャーユニットの説明図。
【図23】同じくサブピクチャーユニットの説明図。
【図24】同じくサブピクチャーユニットの説明図。
【図25】サブピクチャーユニットの連続構成を示す説
明図。
【図26】サブピクチャーユニットの表示タイミングを
示す説明図。
【図27】サブピクチャーユニットのヘッダー構成を示
す説明図。
【図28】サブピクチャー表示制御シーケンステーブル
の説明図。
【図29】同じくサブピクチャー表示制御シーケンステ
ーブルの説明図。
【図30】サブピクチャー表示制御コマンドの説明図。
【図31】同じくサブピクチャー表示制御コマンドの説
明図。
【図32】サブピクチャー表示制御コマンドの内容の説
明図。
【図33】ランレングス圧縮規則の説明図。
【図34】ランレングス圧縮されたデータの例を示す説
明図。
【図35】この発明に係わる再生装置の構成説明図。
【図36】上記再生装置のメニュー再生動作を示すフロ
ーチャート。
【図37】同じく再生装置のタイトル再生動作を示すフ
ローチャート。
【図38】同じく再生装置の高速再生動作を示すフロー
チャート。
【図39】同じく再生装置の副映像デコーダの構成を示
す図。
【符号の説明】
12…ストリームパーサ、13…システム制御部、14
…ビデオ処理部、15…オーディオ処理部、16…副映
像処理部、17…システムタイマ駆動クロック、24、
25、26…セレクタ、51…副映像再生部、52…タ
イムスタンプ抽出部、53、63…比較器、54…シス
テムタイマ、55、71、72、75…レジスタ、56
…セレクタ、61…サブシステムタイマ、62…セレク
タ、64…サブタイムスタンプ抽出部、73…減算器、
74…加算器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各パケットはタイムスタンプをもちパケ
    ットストリームが構築されており、かつデータの種類毎
    に複数のパケットストリームが構築されており、伝送用
    または記録再生用のストリームとしては前記複数のパケ
    ットストリームの各パケットを時系列に混合した1本の
    ストリームが構築されている信号を処理する方法におい
    て、 前記1本のストリームを受け取り、前記データの種類毎
    のパケットストリームに分離し、それぞれのストリーム
    のパケットを対応するデコーダに供給するようにし、 前記デコーダのいずれか1つ(以下基準デコーダとす
    る)に入力するパケットに含まれるタイムスタンプを基
    準タイムスタンプとして、他のデコーダに入力するパケ
    ットに含まれるタイムスタンプと前記基準タイムスタン
    プとを比較し、この比較関係が所定の関係にある時に対
    応する前記他のデコーダのデコード処理の待ち状態及び
    実行状態を制御するようにしたことを特徴とするデコー
    ド処理方法。
  2. 【請求項2】 上記の複数のパケットストリームは、ビ
    デオパケットのストリーム、オーディオパケットのスト
    リーム、副映像パケットのストリームであることを特徴
    とする請求項1記載のデコード処理方法。
  3. 【請求項3】 上記の基準デコーダは、前記ビデオパケ
    ットをデコードするビデオデコーダ、または前記オーデ
    ィオパケットをデコードするオーディオデコーダ、また
    は前記副映像パケットをデコードする副映像デコーダの
    いずれか1つであることを特徴とする請求項1記載のデ
    コード処理方法。
  4. 【請求項4】 上記基準デコーダを、ビデオデコーダ、
    オーディオデコーダまたは副映像デコーダのいずれかに
    切換えられるようにしたことを特徴とする請求項3記載
    のデコード処理方法。
  5. 【請求項5】 上記のデコード処理の待ち状態及び実行
    状態を制御する動作は、通常再生時、または、早送り、
    逆送りを含む特殊再生処理時のいずれでも切換えが可能
    であることを特徴とする請求項1記載のデコード処理方
    法。
  6. 【請求項6】 各パケットはタイムスタンプをもちパケ
    ットストリームが構築されており、かつデータの種類毎
    に複数のパケットストリームが構築されており、伝送用
    または記録再生用のストリームとしては前記複数のパケ
    ットストリームの各パケットを時系列に混合した1本の
    ストリームが構築されている信号を処理する方法におい
    て、 前記1本のストリームを受け取り、前記データの種類毎
    のパケットストリームに分離し、それぞれのストリーム
    のパケットを対応するデコーダに供給するようにし、 上記の各デコーダにおけるデコード処理の待ち状態及び
    実行状態を制御する動作は、通常動作モードにおいて
    は、すべてのデコーダに対してシステムタイマ出力を共
    通に与え、このシステムタイマ出力と、それぞれのデコ
    ーダに入力するタイムスタンプとの関係を比較し、この
    比較関係が所定の関係にある時に対応する前記他のデコ
    ーダを制御し、 早送り、逆送りを含む特殊再生処理モードでは、前記デ
    コーダのいずれか1つ(以下基準デコーダとする)に入
    力するパケットに含まれるタイムスタンプを基準タイム
    スタンプとして、他のデコーダに入力するパケットに含
    まれるタイムスタンプと前記基準タイムスタンプとを比
    較し、この比較関係が所定の関係にある時に対応する前
    記他のデコーダを制御するようにしたことを特徴とする
    デコード処理方法。
  7. 【請求項7】複数の副映像パケットを取込むことによ
    り、少なくともプレゼンテーションタイムスタンプを含
    むパケットヘッダ、表示制御シーケンステーブルのアド
    レスを含む副映像ユニットヘッダ、副映像の圧縮デー
    タ、表示制御シーケンスコマンド及びコマンドの実行開
    始時間情報を含む表示制御シーケンステーブルを構築す
    る副映像ユニット構築手段と、 前記副映像の圧縮データを第1のタイミング信号に同期
    してデコードするデコーディング手段と、 表示制御シーケンスコマンド及びコマンドの実行開始時
    刻情報を含む表示制御シーケンステーブルを格納し、第
    2のタイミング信号に同期して前記コマンドの実行を行
    う表示シーケンス制御手段と、 前記パケットヘッダからプレゼンテーションタイムスタ
    ンプを抽出するメインタイムスタンプ抽出手段と、 前記メインタイムスタンプ抽出手段からの前記プレゼン
    テーションタイムスタンプと、他のデコーダのタイムス
    タンプを取込み可能な第1のセレクタからの第1の時刻
    情報を比較し、両者が所定の関係にあるときに前記第1
    のタイミングを信号を前記デコーディング手段に与える
    第1の比較手段と、 前記表示制御シーケンステーブルから前記実行開始時刻
    情報をサブタイムスタンプとして抽出するサブタイムス
    タンプ抽出手段と、 前記サブタイムスタンプ抽出手段からの前記サブタイム
    スタンプと、前記他のデコーダのタイムスタンプに基づ
    いて得られる時刻情報を取込み可能な第2のセレクタか
    らの第2の時刻情報を比較し、両者が所定の関係にある
    ときに前記第2のタイミングを信号を前記表示シーケン
    ス制御手段に与える第2の比較手段とを具備したことを
    特徴とするデコード処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の比較手段に入力する第2の時
    刻情報は、前記他のデコーダからのタイムスタンプの時
    間的前後のタイムスタンプの減算データに対して、クロ
    ックをカウントするレジスタの値を積算して発生されて
    いることを特徴とする請求項7記載のデコード処理装
    置。
  9. 【請求項9】 各パケットはタイムスタンプをもちパケ
    ットストリームが構築されており、かつデータの種類毎
    に複数のパケットストリームが構築されており、伝送用
    または記録再生用のストリームとしては前記複数のパケ
    ットストリームの各パケットを時系列に混合した1本の
    ストリームが構築されている信号を処理する装置におい
    て、 上記の複数のパケットストリームは、ビデオパケットの
    ストリーム、オーディオパケットのストリーム及び副映
    像パケットのストリームであり、 上記各ストリームは、ビデオデコーダ、オーディオデコ
    ーダ、副映像デコーダにそれぞれ供給され、 前記ビデオデコーダまたはオーディオデコーダのいずれ
    か1つ(以下基準デコーダとする)に入力するパケット
    に含まれるタイムスタンプを基準タイムスタンプとし
    て、副映像デコーダに入力するパケットに含まれるタイ
    ムスタンプと前記基準タイムスタンプとを比較し、この
    比較関係が所定の関係にある時に対応する前記副映像デ
    コーダのデコード処理の待ち状態及び実行状態を制御す
    るための制御手段を有したことを特徴とするデコード処
    理装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記各パケットのデ
    ータを早送り再生するモードのときに、前記副映像デコ
    ーダに入力するパケットに含まれるタイムスタンプと前
    記基準タイムスタンプとを比較し、通常再生のときは、
    前記副映像デコーダに入力するパケットに含まれる前記
    タイムスタンプとシステムタイマの出力を比較すること
    を特徴とする請求項9記載のデコード処理装置。
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