JP2011014992A - 映像再生システム、制御装置及び映像再生方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明にかかる映像再生システムは、第1の映像を符号化した第1の符号化データをデコードする第1のデコーダと、第1の符号化データが有する表示領域情報に基づいて第2の符号化データをデコードする第2のデコーダと、ストリームデータの途中である再生点から再生処理する場合に、第2の符号化データに対応する第1の符号化データが途中再生点より後のストリームデータに含まれていないときに、途中再生点より前のストリームデータに含まれる第1の符号化データを第1のデコーダに出力する制御部を有する。
【選択図】図1
Description
また、図4に、MPEGシステム規格(ISO/IEC13818−1)におけるストリーム52を示している。ストリーム52は、映像データが符号化されたデータ"V" (以下、「ビデオデータ」とする)と、音声データが符号化されたデータ"A"(以下、「オーディオデータ」とする)が、1つに多重化されたデータ群である。
具体的には、ビデオデータ1及びオーディオデータ1を含むストリームと、ビデオデータ2及びオーディオデータ2を含むストリームの2つのストリームが多重化されている。つまり、ビデオデータ1及びオーディオデータ1を含むストリームと、ビデオデータ2及びオーディオデータ2を含むストリームは、それぞれ独立した映像及び音声を再生する。
しかしながら、背景技術として、図4において示したようなハードウェア4を、そのまま2つ組み合わせて、2ストリームデコードを行えるようにしただけでは、副映像をデコードするデコーダは、主映像の表示領域を知ることができないため、表示の同期を行うことができないという問題があった。
ここで、PlayItemIDは、主映像のビデオデータ1に割り当てられた識別情報であり、SecondaryVideoStreamIDは、副映像のビデオデータ2に割り当てられた識別情報である。
図7に示す場合、主映像は、"PlayItemID=0"のビデオデータ1、"PlayItemID=1"のビデオデータ1、"PlayItemID=2"のビデオデータ1の順番にデコードされて再生される。また、副映像は、"SecondaryVideoStreamID=0"のビデオデータ2、"SecondaryVideoStreamID=1"のビデオデータ2の順番にデコードされて再生される。
ここで、ビデオデータ2のSecondaryVideoStreamIDは、このビデオデータ2によって再生される副映像と同時に表示される主映像のビデオデータ1のPlayItemIDと一致した値が割り当てられる。そのため、ビデオデコーダ322は、PlayItemIDと、SecondaryVideoStreamIDとが一致した場合、ビデオデコーダ312から表示領域情報を取得する。
しかし、ストリームの再生を開始する位置によっては、PlayItemIDや表示領域情報を取得することができないときがあるという問題がある。
なお、図8(A)に示すストリームは、ビデオデータ1をデコード順に、"V1−1"、"V1−2"、・・・として示しており、ビデオデータ2をデコード順に、"V2−1"、"V2−2"、・・・として示している。また、オーディオデータ1をデコード順に、"A1−1"、"V1−2"、・・・として示しており、オーディオデータ2をデコード順に、"A2−1"、"V2−2"、・・・として示している。ここで、ビデオデータ1"V1−1"の表示される期間内に、ビデオデータ2"V2−1"、"V2−2"、"V2−3"が表示されるものとする。つまり、ビデオデータ1"V1−1"のPlayItemIDと一致するように、ビデオデータ2"V2−1"、"V2−2"、"V2−3"のSecondaryVideoStreamIDが設定される。
前記ストリームデータの途中である再生点から前記再生処理を実行する場合に、前記第2の符号化データに対応する前記第1の符号化データが前記途中再生点より後のストリームデータに含まれていないときに、前記途中再生点より前のストリームデータに含まれる前記第1の符号化データを前記第1のデコーダに出力するものである。
ここで、デマルチプレクサ20がビデオデータ及びオーディオデータをどのバッファ30、40、31、41に格納するかの判断は、制御部10がマルチプレクサ20に出力するビデオデータ及びオーディオデータに、ビデオデータ1、ビデオデータ2、オーディオデータ1又はオーディオデータ2のうちのいずれのデータであるかを識別可能とする情報を付加することによって判断可能としている。なお、制御部10は、BD2から読み出した情報に基づいて、ビデオデータやオーディオデータが、ビデオデータ1、ビデオデータ2、オーディオデータ1又はオーディオデータ2のうちのいずれのデータであるかを判断する。
ビデオデコーダ42は、デコードタイミングで、ビデオバッファ40に格納されたビデオデータ2をデコードして、副映像を表示するための映像データ2を生成する。
オーディオデコーダ43は、デコードタイミングで、オーディオバッファ41に格納されたオーディオデータ2をデコードして、副映像の音声を出音するための音声データ2を生成する。
このように、まず、図2(B)に示す再生するストリームのうちのオーディオデータ1"A1−1"からビデオデータ1"V1−2"の直前までのデータを読み出して、それ以後も、ストリームのビデオデータ1"V1−2"以降のデータを順次任意の単位で読み出していくことで、再生を行っていく。以下、このようにして図2(B)に示すストリームから読み出す任意の単位のデータ群を「再生ストリーム」とする。
ここで、本実施の形態では、再生開始位置となるオーディオデータ1"A1−1"よりも前にある直近のビデオデータ1"V1−1"も読み出すようにしている。これによって、後述するようにビデオデータ1"V1−1"を使用して、ビデオデータ1"V1−1"によって表示される主映像と同時に表示される副映像の再生を可能としている。
ビデオデータ1"V1−1"が再生ストリームに含まれていないと判断した場合、制御部10は、再生ストリームに含まれるデータをデマルチプレクサ20に出力するとき(S105)に、再生開始位置よりも前のストリームに含まれるビデオデータ1"V1−1"もデマルチプレクサ20に出力する(S102)。このとき、制御部10は、ビデオデータ1"V1−1"と対応付けてPlayItemIDをデマルチプレクサ20に出力する。デマルチプレクサ20は、制御部10から出力されたビデオデータ1"V1−1"及びこれに対応付けられたPlayItemIDをビデオバッファ30に格納する。
以下、ビデオデコーダ32がこのように取得したPlayItemID及び表示領域情報を「PlayItemID'」及び「表示領域情報'」とし、再生ストリームに含まれるビデオデータ1によって取得したPlayItemID及び表示領域情報を「PlayItemID」及び「表示領域情報」とする。
具体的には、ビデオデコーダ42は、ビデオデータ2"V2−1"、"V2−2"、"V2−3"をデコードして、それぞれの映像データ2を生成する(S110、S111)。オーディオデコーダ33は、オーディオデータ1"A1−1"、"A1−2"、"A1−3"デコードして、それぞれの音声データ1を生成する(S108、S109)。また、オーディオデコーダ43は、オーディオデータ2"A2−1"、"A2−2"をデコードして、それぞれの音声データ2を生成する(S112、S113)。
再生ストリームにビデオデータ1"A1−1"は含まれていないため、ビデオデコーダ42は、ビデオデータ1"A1−1"のPlayItemID及び表示領域情報が取得できないと判断し、ビデオデータ1"A1−1"のPlayItemID'をビデオデコーダ32から取得する。
そして、ビデオデコーダ42は、取得したビデオデータ1"A1−1"のPlayItemID'と、ビデオデータ2"V2−1"、"V2−2"、"V2−3"のSecondaryVideoStreamIDが一致するので、ビデオデコーダ32からビデオデータ1"A1−1"の表示領域情報'を取得する。ビデオデコーダ42は、取得した表示領域情報'に基づいて、ビデオデータ2"V2−1"、"V2−2"、"V2−3"によって再生される副映像の表示領域を決定して、それぞれの映像データ2を生成する(S119)。
なお、上述した各フラグは、ビデオデコーダ32が有する任意の記憶装置に格納される。また、ビデオデコーダ32は、例えば、BD2から読み出した時刻情報に基づいて、再生期間を判断してフラグを更新することができる。
また、ビデオデコーダ32は、この情報に基づいて、再生ストリームに含まれていないビデオデータ1が入力されたか否かを判断することができる。これにより、再生ストリームに含まれていないビデオデータ1が入力された場合は、このビデオデータ1をデコードして生成した映像データ1を外部の表示装置に出力しないようにすることもできる。
具体的には、ビデオデコーダ32は、ビデオデータ1"A1−2"をデコードして、その映像データ1を生成する(S106、S107)。ビデオデコーダ42は、ビデオデータ2"V2−4"をデコードして、それぞれの映像データ2を生成する(S110、S111)。
そして、ビデオデコーダ42は、ビデオデータ2"V2−4"をデコードするときに、ビデオデータ1"A1−2"のPlayItemID及び表示領域情報をビデオデコーダ32から取得できるか否かを判断する(S117)。
そして、ビデオデコーダ42は、取得したビデオデータ1"A1−1"のPlayItemIDと、ビデオデータ2"V2−1"、"V2−2"、"V2−3"のSecondaryVideoStreamIDが一致するので、ビデオデコーダ32からビデオデータ1"A1−1"の表示領域情報を取得する。ビデオデコーダ42は、取得した表示領域情報に基づいて、ビデオデータ2"V2−4"によって再生される副映像の表示領域を決定して、映像データ2を生成する(S118)。
そのため、主映像を再生するためのビデオデータ1と、主映像と同一画面上に表示される副映像を再生するために第1の映像の表示領域情報に基づいてデコードされる第2の符号化データを含んだストリームデータを途中から再生する場合に、このストリームデータの再生が開始される位置にかかわらず、第2の映像を表示することができる。
例えば、映像再生システムに入力されるストリームは、本実施の形態において例示したようにBDに格納されているデータに限られない。例えば、同一画面上に2つの映像を表示するためのストリームを格納する光ディスクであれば、BDに限られない。また、地上波デジタル放送のように、光ディスクからでなく、送信されてきたストリームであってもよい。
また、本実施の形態において例示した表示領域情報は、表示領域(表示開始位置、幅、高さ)を示すものに限られず、その他の映像に関する情報であってもよい。
2 BD
10 制御部
20、200、300 デマルチプレクサ
30、40、210、310、320 ビデオバッファ
31、41、211、311、321 オーディオバッファ
32、42、212、312、322 ビデオデコーダ
33、43、213、313、323 オーディオデコーダ
52、53 ストリーム
4、5 ハードウェア
Claims (9)
- 第1の映像を符号化した第1の符号化データと、前記第1の映像と同一画面上に表示される第2の映像を符号化した第2の符号化データを含むストリームデータを入力し、前記第1の映像及び前記第2の映像を再生処理する映像再生システムであって、
前記第1の符号化データをデコードする第1のデコーダと、
前記第2の符号化データに対応する前記第1の符号化データが有する表示領域情報に基づいて、前記第2の符号化データをデコードする第2のデコーダと、
前記ストリームデータに含まれる前記第1の符号化データと前記第2の符号化データを夫々前記第1のデコーダ及び前記第2のデコーダに対して出力する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記ストリームデータの途中である再生点から前記再生処理を実行する場合に、前記第2の符号化データに対応する前記第1の符号化データが前記途中再生点より後のストリームデータに含まれていないときに、前記途中再生点より前のストリームデータに含まれる前記第1の符号化データを前記第1のデコーダに出力する映像再生システム。 - 前記第1のデコーダは、前記第2の符号化データに対応する前記第1の符号化データが前記途中再生点より後のストリームデータに含まれていないときに、前記制御部から出力された第1の符号化データをデコードすることにより生成され、前記第1の映像を表示するための映像データを外部に出力しない請求項1に記載の映像再生システム。
- 前記第1のデコーダは、前記第1の符号化データをデコードすることにより、前記第1の符号化データが有する表示領域情報を取得し、
前記第2のデコーダは、前記第2の符号化データに対応する前記第1の符号化データが前記途中再生点より後のストリームデータに含まれていないときに、前記第1のデコーダが取得した前記表示領域情報を前記第1のデコーダから取得する請求項1又は2に記載の映像再生システム。 - 前記第1のデコーダは、前記第2の符号化データに対応する前記第1の符号化データが前記途中再生点より後のストリームデータに含まれていないときに、前記制御部から出力された第1の符号化データが有する表示領域情報を取得しているか否かを示すフラグを格納するフラグ記憶部を有し、
前記第2のデコーダは、前記フラグに基づいて、前記第1の符号化データが有する表示領域情報を前記第1のデコーダから取得するか否かを判断する請求項3に記載の映像再生システム。 - 前記第1の符号化データが有する表示領域情報は、前記画面上において、前記第1の映像を表示する表示領域を特定する情報であり、
前記第2のデコーダは、前記第1の符号化データが有する表示領域情報に基づいて、前記第2の映像を表示する表示領域を決定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の映像再生システム。 - 前記ストリームデータは、光ディスクから読み出したデータである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の映像再生システム。
- 前記第1の映像は、主映像であり、
前記第2の映像は、副映像である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の映像再生システム。 - 第1の映像を符号化した第1の符号化データと、前記第1の映像と同一画面上に表示される第2の映像を符号化した第2の符号化データを含むストリームデータを入力する手段と、
前記ストリームデータに含まれる前記第1の符号化データを、前記第1の符号化データをデコードする第1のデコーダに出力する手段と、
前記ストリームデータに含まれる当該第2の符号化データを、前記第2の符号化データに対応する前記第1の符号化データが有する表示領域情報に基づいて、前記第2の符号化データをデコードする第2のデコーダに出力する制御装置であって、
前記ストリームデータの途中である再生点から再生処理を実行する場合に、前記第2の符号化データに対応する前記第1の符号化データが途中再生点より後のストリームデータに含まれていないときに、前記途中再生点より前のストリームデータに含まれる前記第1の符号化データを前記第1のデコーダに出力する制御装置。 - 第1の映像を符号化した第1の符号化データと、前記第1の映像と同一画面上に表示される第2の映像を符号化した第2の符号化データを含むストリームデータに基づいて、前記第1の映像と前記第2の映像を再生処理する映像再生方法であって、
前記ストリームデータの途中である再生点から前記再生処理を実行する場合に、前記第2の符号化データに対応する前記第1の符号化データが前記途中再生点より後のストリームデータに含まれていないときに、前記途中再生点より前のストリームデータに含まれる前記第1の符号化データが有する表示領域情報に基づいて、第2の映像を前記再生処理する映像再生方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009155083A JP2011014992A (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 映像再生システム、制御装置及び映像再生方法 |
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JP7459506B2 (ja) | 2019-12-24 | 2024-04-02 | 株式会社Jvcケンウッド | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPH11149717A (ja) * | 1997-11-19 | 1999-06-02 | Toshiba Corp | デコード処理方法及び装置 |
JP2005303791A (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 字幕付き映像再生装置 |
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