JPH11148679A - 空調装置およびその運転方法 - Google Patents
空調装置およびその運転方法Info
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- JPH11148679A JPH11148679A JP9316841A JP31684197A JPH11148679A JP H11148679 A JPH11148679 A JP H11148679A JP 9316841 A JP9316841 A JP 9316841A JP 31684197 A JP31684197 A JP 31684197A JP H11148679 A JPH11148679 A JP H11148679A
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- fluid
- phase pipe
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 相変化可能な流体を冷暖房何れにおいても過
不足なく循環させる。 【解決手段】 室内機2で冷房する時には相変化可能な
流体、例えばR−134aを高所の室外機1で凝縮さ
せ、R−134aの相間の比重差を利用して低位置の室
内機2に送り、室内機2で暖房する時には室内機2で凝
縮したR−134aを電動ポンプ8で室外機1に戻して
加熱蒸発させるようにした装置において、液相管3に開
閉弁15を設けると共に、レシーバタンク10を気相管
4に開閉弁16を介して接続し、冷暖切替弁6を開き、
冷暖切替弁11・開閉弁15・16を閉じて行う冷房運
転時に、室外機1・室内機2間で循環しているR−13
4aが過剰な時には開閉弁15を開いてレシーバタンク
10に溜め、不足している時には冷暖切替弁6を閉じ、
冷暖切替弁11・開閉弁16を開いて電動ポンプ8を起
動し、レシーバタンク10のR−134aを室外機1に
供給するようにした。
不足なく循環させる。 【解決手段】 室内機2で冷房する時には相変化可能な
流体、例えばR−134aを高所の室外機1で凝縮さ
せ、R−134aの相間の比重差を利用して低位置の室
内機2に送り、室内機2で暖房する時には室内機2で凝
縮したR−134aを電動ポンプ8で室外機1に戻して
加熱蒸発させるようにした装置において、液相管3に開
閉弁15を設けると共に、レシーバタンク10を気相管
4に開閉弁16を介して接続し、冷暖切替弁6を開き、
冷暖切替弁11・開閉弁15・16を閉じて行う冷房運
転時に、室外機1・室内機2間で循環しているR−13
4aが過剰な時には開閉弁15を開いてレシーバタンク
10に溜め、不足している時には冷暖切替弁6を閉じ、
冷暖切替弁11・開閉弁16を開いて電動ポンプ8を起
動し、レシーバタンク10のR−134aを室外機1に
供給するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空調装置に関するも
のであり、特に詳しくは室外機と、全数もしくは過半数
が室外機より下方に設置された複数の室内機との間で、
相変化可能な流体を循環させ、各室内機において冷暖房
可能に構成した装置に関する。
のであり、特に詳しくは室外機と、全数もしくは過半数
が室外機より下方に設置された複数の室内機との間で、
相変化可能な流体を循環させ、各室内機において冷暖房
可能に構成した装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、例えば図2に示し
た構成の空調装置がある。この空調装置においては、冷
熱または温熱が選択的に供給できる室外機1と、全数も
しくは過半数がこの室外機1より下方に設置された複数
の室内機2とを、液相管3と気相管4とで配管接続して
閉回路5を形成し、この閉回路5に封入した相変化可能
な流体を、室外機1の熱交換器17で冷却して凝縮させ
るようにしたときには、この室外機1で凝縮した液体を
液相管3に介在する冷暖切替弁6を開弁して各室内機2
に導入し、その熱交換器7を介して室内空気と熱交換さ
せて冷房作用を起こさせ、この熱交換で吸熱して蒸発し
た気体を気相管4を介して低圧となっている室外機1に
戻るように構成して、室内機2それぞれにおいて冷房が
行われる。
た構成の空調装置がある。この空調装置においては、冷
熱または温熱が選択的に供給できる室外機1と、全数も
しくは過半数がこの室外機1より下方に設置された複数
の室内機2とを、液相管3と気相管4とで配管接続して
閉回路5を形成し、この閉回路5に封入した相変化可能
な流体を、室外機1の熱交換器17で冷却して凝縮させ
るようにしたときには、この室外機1で凝縮した液体を
液相管3に介在する冷暖切替弁6を開弁して各室内機2
に導入し、その熱交換器7を介して室内空気と熱交換さ
せて冷房作用を起こさせ、この熱交換で吸熱して蒸発し
た気体を気相管4を介して低圧となっている室外機1に
戻るように構成して、室内機2それぞれにおいて冷房が
行われる。
【0003】そして、前記流体を室外機1で加熱して蒸
発させるようにしたときには、この室外機1で蒸発した
気体を気相管4を介して各室内機2に導入し、その熱交
換器7を介して室内空気と熱交換させて暖房作用を起こ
させ、この熱交換で放熱して凝縮した液体を液相管3に
介在する電動ポンプ8の吐出力を利用して室外機1に戻
るように構成して、室内機2それぞれにおいて暖房が行
われる。なお、9は流量調整弁、10はレシーバタン
ク、11は冷暖切替弁、12は送風機である。
発させるようにしたときには、この室外機1で蒸発した
気体を気相管4を介して各室内機2に導入し、その熱交
換器7を介して室内空気と熱交換させて暖房作用を起こ
させ、この熱交換で放熱して凝縮した液体を液相管3に
介在する電動ポンプ8の吐出力を利用して室外機1に戻
るように構成して、室内機2それぞれにおいて暖房が行
われる。なお、9は流量調整弁、10はレシーバタン
ク、11は冷暖切替弁、12は送風機である。
【0004】上記構成の空調装置においては、冷房運転
時には相変化可能な流体がその液相と気相との比重差に
よって自然に循環するので、電力消費が削減できると云
った利点がある。なお、室外機1側の液相管3には破線
で示すようにレシーバタンク13と、冷房運転時に運転
する電動ポンプ14とを介在させて、前記流体の循環力
を高め、室内機2の一部を室外機1と同じフロアや高い
フロアにも設置できるように構成した空調装置もある。
このように電動ポンプ14を設置しても、室内機2で凝
縮した液体を上部の室外機1まで搬送する能力が要求さ
れる電動ポンプ8より小型化できるので、電動ポンプ8
を利用して冷房運転の循環が行えるように配管した空調
装置に比べると、電力消費を抑える効果はある。
時には相変化可能な流体がその液相と気相との比重差に
よって自然に循環するので、電力消費が削減できると云
った利点がある。なお、室外機1側の液相管3には破線
で示すようにレシーバタンク13と、冷房運転時に運転
する電動ポンプ14とを介在させて、前記流体の循環力
を高め、室内機2の一部を室外機1と同じフロアや高い
フロアにも設置できるように構成した空調装置もある。
このように電動ポンプ14を設置しても、室内機2で凝
縮した液体を上部の室外機1まで搬送する能力が要求さ
れる電動ポンプ8より小型化できるので、電動ポンプ8
を利用して冷房運転の循環が行えるように配管した空調
装置に比べると、電力消費を抑える効果はある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の空
調装置においては、相変化可能な流体の循環量が不足し
ないように閉回路5に多めに封入すると、暖房運転時に
はレシーバタンク10が満杯になって室内機2下方の液
相管3が前記液体で満たされてしまい、室内機2からの
前記流体のはけが悪くなる。また、冷房運転時には蒸発
器として機能する室内機2に前記流体が寝込んでしま
い、設定温度まで温度が下がらないと云った問題点があ
る。したがって、冷暖房何れの運転においても、相変化
可能な流体が過不足なく循環して、空調が正常に行える
ようにする必要があり、この点の解決が課題となってい
た。
調装置においては、相変化可能な流体の循環量が不足し
ないように閉回路5に多めに封入すると、暖房運転時に
はレシーバタンク10が満杯になって室内機2下方の液
相管3が前記液体で満たされてしまい、室内機2からの
前記流体のはけが悪くなる。また、冷房運転時には蒸発
器として機能する室内機2に前記流体が寝込んでしま
い、設定温度まで温度が下がらないと云った問題点があ
る。したがって、冷暖房何れの運転においても、相変化
可能な流体が過不足なく循環して、空調が正常に行える
ようにする必要があり、この点の解決が課題となってい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するため、室外機と、全数もしくは過半数が
室外機より下方に設置された複数の室内機とを、気相管
とポンプを備えた液相管とで接続し、室外機で吸熱して
蒸発した気体を室内機に導入して放熱・凝縮させ、この
凝縮した液体を前記ポンプの吐出力によって室外機に戻
し、各室内機において暖房運転を可能に構成すると共
に、流路切り替えにより、室外機で放熱して凝縮した液
体を気体との比重差に基づく自重を利用して室内機に搬
送し、室内機で吸熱・蒸発させて各室内機において冷房
運転を可能に構成した空調装置において、室内機と前記
ポンプとの間に開閉弁とレシーバタンクとを直列に設
け、且つ、このレシーバタンクと前記気相管とを開閉弁
を介して接続するようにした第1の構成の空調装置と、
課題を解決するため、室外機と、全数もしくは過半数が
室外機より下方に設置された複数の室内機とを、気相管
とポンプを備えた液相管とで接続し、室外機で吸熱して
蒸発した気体を室内機に導入して放熱・凝縮させ、この
凝縮した液体を前記ポンプの吐出力によって室外機に戻
し、各室内機において暖房運転を可能に構成すると共
に、流路切り替えにより、室外機で放熱して凝縮した液
体を気体との比重差に基づく自重を利用して室内機に搬
送し、室内機で吸熱・蒸発させて各室内機において冷房
運転を可能に構成した空調装置において、室内機と前記
ポンプとの間に開閉弁とレシーバタンクとを直列に設
け、且つ、このレシーバタンクと前記気相管とを開閉弁
を介して接続するようにした第1の構成の空調装置と、
【0007】前記第1の構成の空調装置において、レシ
ーバタンクを複数個に分割して設置するようにした第2
の構成の空調装置と、
ーバタンクを複数個に分割して設置するようにした第2
の構成の空調装置と、
【0008】前記第1または第2の構成の空調装置にお
いて、液相管の開閉弁と気相管の開閉弁とを閉弁して行
う冷房運転中に、前記流体の過剰循環が検知されると、
液相管の開閉弁を開弁して前記流体を前記レシーバタン
クに貯溜し、前記流体の循環不足が検知されると、流路
を暖房運転用に切り替えると共に、気相管の開閉弁を開
弁して前記ポンプを起動し、前記レシーバタンクから前
記液体を前記室外機に回収するようにした第1の構成の
運転方法と、
いて、液相管の開閉弁と気相管の開閉弁とを閉弁して行
う冷房運転中に、前記流体の過剰循環が検知されると、
液相管の開閉弁を開弁して前記流体を前記レシーバタン
クに貯溜し、前記流体の循環不足が検知されると、流路
を暖房運転用に切り替えると共に、気相管の開閉弁を開
弁して前記ポンプを起動し、前記レシーバタンクから前
記液体を前記室外機に回収するようにした第1の構成の
運転方法と、
【0009】前記第1または第2の構成の空調装置にお
いて、液相管の開閉弁を開弁し、気相管の開閉弁を閉弁
した状態で継続する暖房運転を、暖房運転開始時には気
相管の開閉弁も開弁するようにした第2の構成の運転方
法と、
いて、液相管の開閉弁を開弁し、気相管の開閉弁を閉弁
した状態で継続する暖房運転を、暖房運転開始時には気
相管の開閉弁も開弁するようにした第2の構成の運転方
法と、
【0010】前記第2の構成の運転方法において、液相
管の開閉弁と気相管の開閉弁を共に閉弁して暖房運転を
終了するようにした第3の構成の運転方法と、を提供す
るものである。
管の開閉弁と気相管の開閉弁を共に閉弁して暖房運転を
終了するようにした第3の構成の運転方法と、を提供す
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1を参照して説明する。なお、理解を容易にする
ため、この図1においても前記図2において説明した部
分と同様の機能を有する部分には、同一の符号を付し
た。
て、図1を参照して説明する。なお、理解を容易にする
ため、この図1においても前記図2において説明した部
分と同様の機能を有する部分には、同一の符号を付し
た。
【0012】レシーバタンク10は、複数、例えば3個
が並列に設置され、その上流側の液相管3には開閉弁1
5が設けられている。また、この3個のレシーバタンク
10には開閉弁16を介して気相管4が接続されてい
る。なお、複数個のレシーバタンク10を並列に設置し
たのは、1個で大容量化を図る場合に比べて強度上の制
約が少なくなるためであり、より厚い鋼鈑を使用してレ
シーバタンクを作製する場合は大容量化した1個であっ
ても良い。
が並列に設置され、その上流側の液相管3には開閉弁1
5が設けられている。また、この3個のレシーバタンク
10には開閉弁16を介して気相管4が接続されてい
る。なお、複数個のレシーバタンク10を並列に設置し
たのは、1個で大容量化を図る場合に比べて強度上の制
約が少なくなるためであり、より厚い鋼鈑を使用してレ
シーバタンクを作製する場合は大容量化した1個であっ
ても良い。
【0013】また、熱交換器17の管壁を介して冷熱と
温熱が選択的に供給できる吸収式冷凍機などからなる室
外機1には、その熱交換器17内を流れている冷媒のR
−134aの液面レベルを検出するための液面センサ1
8と、この液面センサとも接続され、且つ、冷暖切替弁
6・11および開閉弁15・16の開閉を制御したり、
電動ポンプ8・14の運転を制御するための室外制御装
置19も設けられている。
温熱が選択的に供給できる吸収式冷凍機などからなる室
外機1には、その熱交換器17内を流れている冷媒のR
−134aの液面レベルを検出するための液面センサ1
8と、この液面センサとも接続され、且つ、冷暖切替弁
6・11および開閉弁15・16の開閉を制御したり、
電動ポンプ8・14の運転を制御するための室外制御装
置19も設けられている。
【0014】なお、吸収式冷凍機の図示しない蒸発器に
配管した熱交換器17から冷熱を供給したり、温熱を供
給することができる吸収式冷凍機としては、例えば特開
平7−318189号公報などに開示されたものが使用
できる。
配管した熱交換器17から冷熱を供給したり、温熱を供
給することができる吸収式冷凍機としては、例えば特開
平7−318189号公報などに開示されたものが使用
できる。
【0015】上記構成の本発明の空調装置においては、
冷暖切替弁6を開弁し、冷暖切替弁11と、開閉弁15
・16とを閉弁し、室外機1で冷熱を発生させると、閉
回路5に封入した相変化可能な流体、例えば低温度でも
圧力が低下すると容易に蒸発し得るR−134aは、室
外機1において熱交換器17の管壁を介して冷却されて
凝縮し、所定の低温度、例えば7℃の液体となって液相
管3に吐出する。
冷暖切替弁6を開弁し、冷暖切替弁11と、開閉弁15
・16とを閉弁し、室外機1で冷熱を発生させると、閉
回路5に封入した相変化可能な流体、例えば低温度でも
圧力が低下すると容易に蒸発し得るR−134aは、室
外機1において熱交換器17の管壁を介して冷却されて
凝縮し、所定の低温度、例えば7℃の液体となって液相
管3に吐出する。
【0016】そして、この温度の低い液体のR−134
aが、流量調整弁9を介して各室内機2に流入し、送風
機12によって供給される温度の高い室内空気からその
熱交換器7の管壁を介して熱を奪い、蒸発して冷房作用
を行う。この冷房作用によって蒸発したR−134aは
R−134aが凝縮して圧力が低くなっている室外機1
に気相管4を介して戻る循環が行われる。
aが、流量調整弁9を介して各室内機2に流入し、送風
機12によって供給される温度の高い室内空気からその
熱交換器7の管壁を介して熱を奪い、蒸発して冷房作用
を行う。この冷房作用によって蒸発したR−134aは
R−134aが凝縮して圧力が低くなっている室外機1
に気相管4を介して戻る循環が行われる。
【0017】そして、この冷房運転中に、液面センサ1
8によって室外機1におけるR−134aの液面レベル
が、過剰判定のための第1の所定位置より高くなってい
ると検知されたときには、室外制御装置19からの指示
に基づいて開閉弁15を開弁し、レシーバタンク10に
液体のR−134aを貯溜する。この操作によって、室
外機1におけるR−134aの液面は下がるので、液面
センサ18によってR−134aの液面が前記第1の所
定位置より低い第2の所定位置まで下がったことが検知
されると、室外制御装置19からの指示に基づいて開閉
弁15を閉弁し、レシーバタンク10へのR−134a
の貯溜操作を終了する。
8によって室外機1におけるR−134aの液面レベル
が、過剰判定のための第1の所定位置より高くなってい
ると検知されたときには、室外制御装置19からの指示
に基づいて開閉弁15を開弁し、レシーバタンク10に
液体のR−134aを貯溜する。この操作によって、室
外機1におけるR−134aの液面は下がるので、液面
センサ18によってR−134aの液面が前記第1の所
定位置より低い第2の所定位置まで下がったことが検知
されると、室外制御装置19からの指示に基づいて開閉
弁15を閉弁し、レシーバタンク10へのR−134a
の貯溜操作を終了する。
【0018】一方、液面センサ18によって室外機1に
おけるR−134aの液面レベルが、不足判定のための
第1の所定位置より低くなっていると検知されたときに
は、室外制御装置19からの指示に基づいて、冷暖切替
弁6を閉弁し、冷暖切替弁11を開弁して流路を暖房運
転に切り替えると共に、開閉弁16を開弁して電動ポン
プ8を起動し、レシーバタンク10に貯溜していた液体
のR−134aを室外機1に供給して、室外機1と室内
機2との間で循環するR−134aの量を増やす。そし
て、この操作によって、室外機1におけるR−134a
の液面は上がるので、液面センサ18によってR−13
4aの液面が前記不足判定のための第1の所定位置より
高い第2の所定位置まで上昇したことが検知されると、
室外制御装置19からの指示に基づいて前記通常の冷房
運転に戻す制御を行う。
おけるR−134aの液面レベルが、不足判定のための
第1の所定位置より低くなっていると検知されたときに
は、室外制御装置19からの指示に基づいて、冷暖切替
弁6を閉弁し、冷暖切替弁11を開弁して流路を暖房運
転に切り替えると共に、開閉弁16を開弁して電動ポン
プ8を起動し、レシーバタンク10に貯溜していた液体
のR−134aを室外機1に供給して、室外機1と室内
機2との間で循環するR−134aの量を増やす。そし
て、この操作によって、室外機1におけるR−134a
の液面は上がるので、液面センサ18によってR−13
4aの液面が前記不足判定のための第1の所定位置より
高い第2の所定位置まで上昇したことが検知されると、
室外制御装置19からの指示に基づいて前記通常の冷房
運転に戻す制御を行う。
【0019】したがって、室外機1と室内機2との間で
循環するR−134aは常に適正な量に制御されるの
で、蒸発器として機能する室内機2の熱交換器7にR−
134aが寝込み、所定温度まで冷却できないと云った
不都合を生じることがない。
循環するR−134aは常に適正な量に制御されるの
で、蒸発器として機能する室内機2の熱交換器7にR−
134aが寝込み、所定温度まで冷却できないと云った
不都合を生じることがない。
【0020】一方、冷暖切替弁6と開閉弁16を閉弁
し、冷暖切替弁11と開閉弁15を開弁し、室外機1で
温熱を発生させながら電動ポンプ8を起動したときに
は、室外機1で発生した温熱によって閉回路5のR−1
34aは熱交換器17の管壁を介して加熱されて蒸発
し、気相管4を介して各室内機2の熱交換器7に所定温
度、例えば55℃で供給され、各熱交換器7において
は、送風機12によって強制的に供給される温度の低い
室内空気にR−134aが放熱して凝縮・液化し、この
凝縮・液化時に暖房作用を行ない、さらに、凝縮したR
−134aの液体が流量調整弁9を通ってレシーバタン
ク10に入り、電動ポンプ8の搬送力によって室外機1
に還流すると云ったR−134aの循環が起こって、暖
房運転が継続される。
し、冷暖切替弁11と開閉弁15を開弁し、室外機1で
温熱を発生させながら電動ポンプ8を起動したときに
は、室外機1で発生した温熱によって閉回路5のR−1
34aは熱交換器17の管壁を介して加熱されて蒸発
し、気相管4を介して各室内機2の熱交換器7に所定温
度、例えば55℃で供給され、各熱交換器7において
は、送風機12によって強制的に供給される温度の低い
室内空気にR−134aが放熱して凝縮・液化し、この
凝縮・液化時に暖房作用を行ない、さらに、凝縮したR
−134aの液体が流量調整弁9を通ってレシーバタン
ク10に入り、電動ポンプ8の搬送力によって室外機1
に還流すると云ったR−134aの循環が起こって、暖
房運転が継続される。
【0021】この暖房運転においては、室内機2の熱交
換器7を介して暖房作用を行って凝縮したR−134a
は、3個が並列に設置されて大容量化されたレシーバタ
ンク10に溜り、室内機2側の液相管3がR−134a
の液体で満たされることがないので、室内機2で凝縮し
たR−134aのはけが悪くなるといった不都合は起こ
らない。
換器7を介して暖房作用を行って凝縮したR−134a
は、3個が並列に設置されて大容量化されたレシーバタ
ンク10に溜り、室内機2側の液相管3がR−134a
の液体で満たされることがないので、室内機2で凝縮し
たR−134aのはけが悪くなるといった不都合は起こ
らない。
【0022】そして、この暖房運転は、開閉弁16を開
弁した状態で開始し、開閉弁15・16を閉弁して終了
する。このような弁制御を行うことで、運転開始時にお
いては、室外機1で加熱して蒸発させたR−134a
が、運転開始時に温度の低くなっている気相管4で放熱
・凝縮しても、この凝縮したR−134aは室内機2で
はなくレシーバタンク10を経由して室外機1に戻さ
れ、再加熱されると云った循環が行われて、気相管4が
気体のR−134aの搬送に必要な温度にまで速やかに
加熱できると云った利点がある。
弁した状態で開始し、開閉弁15・16を閉弁して終了
する。このような弁制御を行うことで、運転開始時にお
いては、室外機1で加熱して蒸発させたR−134a
が、運転開始時に温度の低くなっている気相管4で放熱
・凝縮しても、この凝縮したR−134aは室内機2で
はなくレシーバタンク10を経由して室外機1に戻さ
れ、再加熱されると云った循環が行われて、気相管4が
気体のR−134aの搬送に必要な温度にまで速やかに
加熱できると云った利点がある。
【0023】一方、前記のようにして暖房運転を終了す
ると、液相管3と気相管4にある液体のR−134aは
レシーバタンク10に入り込み、室内機2に多量に溜る
ことが防止されるので、次回の暖房運転を行う際に、室
内機2に溜った液体のR−134aを室外機1まで回収
する操作が短時間で行えるようになり、これにより速や
かな暖房運転の開始が可能になると云った利点がある。
ると、液相管3と気相管4にある液体のR−134aは
レシーバタンク10に入り込み、室内機2に多量に溜る
ことが防止されるので、次回の暖房運転を行う際に、室
内機2に溜った液体のR−134aを室外機1まで回収
する操作が短時間で行えるようになり、これにより速や
かな暖房運転の開始が可能になると云った利点がある。
【0024】なお、本発明の空調装置においても、図1
に破線で示したように、レシーバタンク13と電動ポン
プ14とを設置した構成とすることも可能である。
に破線で示したように、レシーバタンク13と電動ポン
プ14とを設置した構成とすることも可能である。
【0025】このように構成すると、R−134aの液
体と気体の比重差に加えて電動ポンプ14の搬送力を作
用させることができるので、室内機2の設置階の相違に
よるR−134aの流入の難易差が縮小できる。これに
より、室内機2の一部を室外機1と同じフロアに設置し
たり、高いフロアに設置することも可能になる。
体と気体の比重差に加えて電動ポンプ14の搬送力を作
用させることができるので、室内機2の設置階の相違に
よるR−134aの流入の難易差が縮小できる。これに
より、室内機2の一部を室外機1と同じフロアに設置し
たり、高いフロアに設置することも可能になる。
【0026】また、冷房運転中に室外機1と室内機2と
の間で循環しているR−134aの量が多いために、開
閉弁15を開弁してレシーバタンク10に液体のR−1
34aを貯溜する際には、この電動ポンプ14を起動す
ることで、レシーバタンク10への貯溜操作がより速や
かに、且つ、確実に行えるようになる。また、レシーバ
タンク10に液体のR−134aを貯溜する前記操作時
に、各室内機2の流量調整弁9を一時的に閉弁して、貯
溜操作を促進するようにしても良い。
の間で循環しているR−134aの量が多いために、開
閉弁15を開弁してレシーバタンク10に液体のR−1
34aを貯溜する際には、この電動ポンプ14を起動す
ることで、レシーバタンク10への貯溜操作がより速や
かに、且つ、確実に行えるようになる。また、レシーバ
タンク10に液体のR−134aを貯溜する前記操作時
に、各室内機2の流量調整弁9を一時的に閉弁して、貯
溜操作を促進するようにしても良い。
【0027】さらに、閉回路3に封入する相変化可能な
流体としては、R−134aの他にも、R−407c、
R−404A、R−410cなどであっても良い。
流体としては、R−134aの他にも、R−407c、
R−404A、R−410cなどであっても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、相
変化可能な流体を冷暖房何れの運転においても、室外機
と室内機との間で過不足なく循環させることができるの
で、室内機により常に正常な状態で空調が行われる。
変化可能な流体を冷暖房何れの運転においても、室外機
と室内機との間で過不足なく循環させることができるの
で、室内機により常に正常な状態で空調が行われる。
【図1】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図2】従来技術の説明図である。
1 室外機 2 室内機 3 液相管 4 気相管 5 閉回路 6 冷暖切替弁 7 熱交換器 8 電動ポンプ 9 流量調整弁 10 レシーバタンク 11 冷暖切替弁 12 送風機 13 レシーバタンク 14 電動ポンプ 15・16 開閉弁 17 熱交換器 18 液面センサ 19 室外制御装置
Claims (5)
- 【請求項1】 室外機と、全数もしくは過半数が室外機
より下方に設置された複数の室内機とを、気相管とポン
プを備えた液相管とで接続し、室外機で吸熱して蒸発し
た気体を室内機に導入して放熱・凝縮させ、この凝縮し
た液体を前記ポンプの吐出力によって室外機に戻し、各
室内機において暖房運転を可能に構成すると共に、流路
切り替えにより、室外機で放熱して凝縮した液体を気体
との比重差に基づく自重を利用して室内機に搬送し、室
内機で吸熱・蒸発させて各室内機において冷房運転を可
能に構成した空調装置において、室内機と前記ポンプと
の間に開閉弁とレシーバタンクとを直列に設け、且つ、
このレシーバタンクと前記気相管とを開閉弁を介して接
続したことを特徴とする空調装置。 - 【請求項2】 レシーバタンクが複数個に分割して設置
されたことを特徴とする請求項1記載の空調装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の空調装置におい
て、液相管の開閉弁と気相管の開閉弁とを閉弁して行う
冷房運転中に、前記流体の過剰循環が検知されると、液
相管の開閉弁を開弁して前記流体を前記レシーバタンク
に貯溜し、前記流体の循環不足が検知されると、流路を
暖房運転用に切り替えると共に、気相管の開閉弁を開弁
して前記ポンプを起動し、前記レシーバタンクから前記
液体を前記室外機に回収することを特徴とする空調装置
の運転方法。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の空調装置におい
て、液相管の開閉弁を開弁し、気相管の開閉弁を閉弁し
た状態で継続する暖房運転を、暖房運転開始時には気相
管の開閉弁も開弁することを特徴とする空調装置の運転
方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の空調装置の運転方法にお
いて、液相管の開閉弁と気相管の開閉弁を共に閉弁して
暖房運転を終了することを特徴とする空調装置の運転方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9316841A JPH11148679A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 空調装置およびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9316841A JPH11148679A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 空調装置およびその運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11148679A true JPH11148679A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18081521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9316841A Pending JPH11148679A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 空調装置およびその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11148679A (ja) |
-
1997
- 1997-11-18 JP JP9316841A patent/JPH11148679A/ja active Pending
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