JPH0828993A - 蓄熱式空気調和機 - Google Patents

蓄熱式空気調和機

Info

Publication number
JPH0828993A
JPH0828993A JP15720894A JP15720894A JPH0828993A JP H0828993 A JPH0828993 A JP H0828993A JP 15720894 A JP15720894 A JP 15720894A JP 15720894 A JP15720894 A JP 15720894A JP H0828993 A JPH0828993 A JP H0828993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heat storage
heat
storage tank
exchange section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15720894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3502155B2 (ja
Inventor
Tetsuei Kuramoto
哲英 倉本
Shigeo Aoyama
繁男 青山
Kazuhiko Machida
和彦 町田
Kozo Suzuki
皓三 鈴木
Yoshihide Sugita
吉秀 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co, Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP15720894A priority Critical patent/JP3502155B2/ja
Publication of JPH0828993A publication Critical patent/JPH0828993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3502155B2 publication Critical patent/JP3502155B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄熱式空気調和機の氷蓄熱槽を有するサイク
ルに関するもので、高速立ち上がりで、高い負荷追従性
の蓄熱槽を備えた空調機を提供する。 【構成】 第1蓄熱槽STR1を介して1次側冷凍サイ
クルと2次側冷凍サイクルとからなる蓄熱式空気調和機
において、1次側伝熱管P1と逆止弁GVを有した第2
蓄熱槽STR2を前記第1蓄熱槽STR1の1次側熱交
換部13aに対して並列に接続し、かつ第2蓄熱槽ST
R2内に冷媒タンクTNKを埋設したものである。これ
により、冷房運転起動時の冷媒搬送ポンプPMへの液冷
媒供給が速やかに行われ、冷房運転の立ち上がり性能が
改善されるだけでなく冷媒搬送ポンプPMの信頼性を向
上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気を熱源とする空気
調和機において、夜間電力を利用するための蓄熱機能、
及びその制御機能を備えた蓄熱式空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄熱式空気調和機については、既にさま
ざまな開発がなされており、例えば、特開平1−186
507号公報に示されているような蓄熱式空気調和機が
ある。
【0003】その基本的な技術について以下述べる。図
2に示すように、室外ユニットは、圧縮機2,四方弁
3,熱源側熱交換器4,冷暖房用減圧装置5,第1補助
熱交換器14aを環状に順次接続して熱源側冷凍サイク
ルを形成し、一方、第1補助熱交換器14aと熱交換す
るように一体に形成されている第2補助熱交換器14
b,冷媒量調整タンク10,冷媒搬送ポンプPM,利用
側熱交換器15a,15bを環状に順次接続して利用側
冷凍サイクルを形成している。
【0004】更に、熱源側冷凍サイクルにおける第1補
助熱交換器14aに対して並列に設置した蓄熱用熱交換
器13aと、利用側冷凍サイクルにおける第2補助熱交
換器14bに対して並列に設置した放熱用熱交換器13
bと、蓄熱材である水16を有する蓄熱槽STRを設置
している。
【0005】そして、熱源側冷凍サイクルにおいて、第
1補助熱交換器14aと蓄熱用熱交換器13aとの回路
の切り替えは三方切替弁17a,17bにより行い、利
用側冷凍サイクルにおいて、第2補助熱交換器14bと
放熱用熱交換器13bとの回路の切り替えは三方流量弁
18a,18bにより行う。
【0006】以上のように構成された蓄熱式空気調和機
について、その動作を説明する。まず、夜間運転は、熱
源側冷凍サイクルのみの運転であり、熱源側冷凍サイク
ルにおいて四方弁3によって製氷運転、及び蓄熱(温
水)運転に切り替えられ、製氷運転時は図中の実線矢印
の方向に冷媒が流れて冷房サイクルが形成され、熱源側
熱交換器4を凝縮器、蓄熱槽STR内の蓄熱用熱交換器
13aを蒸発器として作用させて、蓄熱槽STR内の蓄
熱用熱交換器13aの周囲に氷として蓄冷される。
【0007】また、蓄熱運転時には図中の破線方向に冷
媒が流れて暖房サイクルが形成され、熱源側熱交換器4
を蒸発器、蓄熱槽STR内の蓄熱用熱交換器13aを凝
縮器として作用させて、蓄熱槽STR内の第1熱交換器
13aを介して蓄熱槽STR内に温水として蓄熱され
る。この場合、第1補助熱交換器14aは使用されな
い。
【0008】この場合、熱源側冷凍サイクルと利用側冷
凍サイクルが分離されていて、両サイクル内の冷媒が混
合することがないため、適正冷媒封入量を維持でき、か
つ、熱源側冷凍サイクルの配管長が短くて済むため、圧
縮機2内の冷凍機油が流出しても戻り易く、圧縮機2の
信頼性を高めることができる。
【0009】一方、昼間運転は熱源側冷凍サイクル、及
び利用側冷凍サイクルの両方を運転させる。
【0010】特に、利用側での熱負荷が1日のうちで比
較的大きい、いわゆるピーク負荷時の場合、三方切替弁
17a,17bの切り替えにより第1補助熱交換器14
aが熱源側冷凍サイクルに連通され、また、利用側冷凍
サイクルにおいては、三方流量弁18a,18bにより
第2補助熱源側14b、及び放熱用熱交換器13bへ流
入する冷媒量が分配されている。
【0011】夜間に蓄熱槽STR内の蓄熱材に蓄えられ
冷熱、あるいは、温熱を蓄熱槽STR内の放熱用熱交換
器13bを介して、利用側冷凍サイクル内の冷媒と熱交
換し、かつ熱源側冷凍サイクルの運転により冷却、ある
いは加熱された冷媒が第2補助熱交換器14bを介し
て、利用側冷凍サイクル内の冷媒と熱交換する。
【0012】それら二つの熱交換器で熱交換された冷媒
を冷媒搬送ポンプPMにて各室内ユニット12の利用側
熱交換器15へ搬送して室内空気と熱交換することによ
り、各室内の冷房、あるいは、暖房を行なう。
【0013】従って、この場合、熱源側冷凍サイクルに
おける冷房、あるいは暖房能力は、熱源側冷凍サイクル
の能力と、蓄熱槽STRの放熱用熱交換器13bでの放
熱能力とのほぼ和となり、冷房、あるいは暖房能力が増
大する。
【0014】以上のように、夜間の余剰電力エネルギー
を熱に変換して蓄熱しておき、昼間にその電力を利用す
ることにより、昼間の高負荷時刻における電力ピークを
抑え、電力利用の平準化が図れる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では、負荷側へは冷媒を搬送するため、2次側冷
凍サイクル運転起動時において、冷媒の冷却能力不足の
ために冷媒搬送ポンプPMへはガスまたは二相状態の冷
媒が供給されるために2次側冷凍サイクルの冷媒循環量
を速やかに増大させることができず、結果として冷房運
転の立ち上がり性能の悪化を招くだけでなく、二相状態
の冷媒を搬送する際に冷媒搬送ポンプPMの摩耗が促進
される等信頼性を損なう恐れがあるという欠点を有して
いた。
【0016】そこで、本発明は、運転立ち上がり性能が
高く、かつ安全性の高い蓄熱式空気調和機を提供するこ
とを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の技術的手段は、第1蓄熱槽を介して1次側冷凍サイ
クルと2次側冷凍サイクルとからなる蓄熱式空気調和機
において、1次側伝熱管と逆止弁を有した第2蓄熱槽を
第1蓄熱槽の1次側熱交換部に対して並列に接続し、か
つ第2蓄熱槽内に冷媒タンクを埋設したものである。
【0018】
【作用】この技術的手段による作用は次のようになる。
【0019】圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、膨張
弁、第1切替弁、冷媒対冷媒熱交換器の1次側熱交換
部、第1蓄熱槽内の1次側熱交換部とを連通した1次側
冷凍サイクルにおいて、まず、夜間に夜間電力を利用し
て冷媒対冷媒熱交換器を使用しない状態で、第1切替
弁、及び膨張弁の制御により、第1蓄熱槽内の熱交換部
を介して蓄熱材である水に氷、または温水として蓄冷熱
運転を行う。
【0020】また、第2蓄熱槽内の1次側伝熱管を前記
第1蓄熱槽の1次側熱交換部に対して並列に接続してお
り、製氷運転の際には第2蓄熱槽内の1次側伝熱管を介
して蓄熱材に蓄冷するが、蓄熱運転の際には逆止弁によ
り第2蓄熱槽内の1次側伝熱管には冷媒は流れない。
【0021】一方、昼間は1次側冷凍サイクルにおいて
第1切替弁の制御により第1蓄熱槽の1次側熱交換部を
使用しない状態で運転し、第1流量弁の制御により第1
蓄熱槽内の蓄冷熱を2次側冷凍サイクル内の冷媒へ熱交
換すると共に、第2流量弁の制御により冷媒対冷媒熱交
換器を介して1次側冷凍サイクルにおける蒸発、または
凝縮能力を2次側冷凍サイクル内の冷媒へ熱交換する運
転を行う。
【0022】即ち、第1蓄熱槽内に蓄冷熱として蓄えら
れた蓄熱材と冷媒との間で、第1蓄熱槽内の2次側熱交
換部を介して熱交換された冷媒と、1次側冷凍サイクル
と2次側冷凍サイクルの間で冷媒熱交換器の2次側熱交
換部を介して熱交換された冷媒を冷媒搬送ポンプにて室
内側熱交換器へ搬送して室内空気と熱交換(冷房、また
は暖房)する。
【0023】また昼間の2次側冷凍サイクルの冷房運転
起動時には、夜間に蓄冷された第2蓄熱槽内の蓄熱材に
より冷媒タンクが冷却されて冷媒タンク内冷媒圧力が低
下しているため、2次側冷凍サイクル配管内の冷媒が液
冷媒として冷媒タンク内に回収されている。
【0024】よって、冷房運転起動時に冷媒タンクから
冷媒搬送ポンプへ液冷媒が供給されやすく、2次側冷凍
サイクルの冷媒循環量を速やかに増大させることがで
き、その結果として冷房能力の立ち上がり性能が改善さ
れるだけでなく冷媒搬送ポンプの信頼性を向上させるこ
とができる。
【0025】以上の作用により、夜間電力を利用した蓄
冷熱により昼間の冷房・暖房運転が行え、電力利用の平
準化が図れるだけでなく、冷房運転においては第2蓄熱
槽内の蓄熱材により冷媒タンク内に液冷媒が蓄えられる
ため、冷房運転起動時に冷媒タンクから冷媒搬送ポンプ
へ液冷媒が供給されやすなり、冷房能力の立ち上がり性
能が改善されるだけでなく、冷媒搬送ポンプの信頼性を
向上させることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明による第1の実施例について、
図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0027】図1は本発明の第1の実施例の蓄熱式空気
調和機の冷凍サイクル図である。図1において、本発明
による第1の実施例の蓄熱式空気調和機は、室外ユニッ
ト11と室内ユニット12とからなり、室外ユニット1
1は、圧縮機2、四方弁3、室外側熱交換器4、膨張弁
5、三方弁KV1、1次側熱交換部14aと2次側熱交
換部14bとからなる冷媒対冷媒熱交換器HEX、蓄熱
材である水16と1次側熱交換部13aと2次側熱交換
部13bとからなる第1蓄熱槽STR1、蓄熱材である
水16と1次側伝熱管P1と逆止弁GVとからなる第2
蓄熱槽STR2、冷媒タンクTNK、及び冷媒搬送ポン
プPMとから構成されており、室内ユニット12は、室
内側熱交換器17から構成されている。
【0028】室外ユニット11において、圧縮機2と、
四方弁3と、室外側熱交換器4と、膨張弁5とを順次連
通し、さらに三方弁KV1を介して冷媒対冷媒熱交換器
HEXの1次側熱交換部14aと、第1蓄熱槽STR1
内の1次側熱交換部13aとを並列に連通しており、さ
らに第2蓄熱槽STR2の1次側伝熱管P1を第1蓄熱
槽STR1の1次側熱交換部13aに対して並列に連通
して1次側冷凍サイクルを形成している。
【0029】ここで逆止弁GVは、夜間製氷運転時のみ
第2蓄熱槽STR2に冷媒が流れるように設置されてい
る。
【0030】一方、第1蓄熱槽STR1内の2次側熱交
換部13b、及び第1流量弁RV1と、冷媒対冷媒熱交
換器HEXの2次側熱交換部14b、及び第2流量弁R
V2とを並列に接続し、かつ、冷媒タンクTNKと、冷
媒搬送ポンプPMと、室内側熱交換器17とを直列に接
続してなる2次側冷凍サイクルを形成しており、前記冷
媒タンクTNKは第2蓄熱槽STR2内の蓄熱材である
水16の中に1次側伝熱管P1と共に埋設されている。
【0031】以上のように構成された蓄熱式空気調和機
について、以下その動作を説明する。(表1)は、本実
施例における各場合の四方弁3、膨張弁5、三方弁KV
1、の開閉状態、及び各熱交換器の作用状態(蒸発器、
あるいは凝縮器)を示している。
【0032】
【表1】
【0033】四方弁3のモ−ドについては、圧縮機2吐
出側と室外側熱交換器4とを、かつ、圧縮機2吸入側と
第1蓄熱槽STR1とを連通する場合を冷房モ−ド、圧
縮機2吐出側と第1蓄熱槽STR1とを、かつ、圧縮機
2吸入側と室外側熱交換器4とを連通する場合を暖房モ
−ドと定義する。
【0034】三方弁KV1については1次側冷凍サイク
ル内にて第1蓄熱槽STR1と膨張弁5とを連通する設
定を第1モ−ド,冷媒対冷媒熱交換器HEXと膨張弁5
とを連通する設定を第2モ−ドと定義する。
【0035】まず、夜間の製氷・蓄熱運転(1次側冷凍
サイクル)について説明する。1次側冷凍サイクルにお
いて、第1蓄熱槽STR1が作用し、冷媒対冷媒熱交換
器HEXは作用しないように三方弁KV1を切替え、2
次側冷凍サイクル内の冷媒搬送ポンプPMは停止してい
る。
【0036】夜間製氷運転;四方弁3を冷房モ−ド,膨
張弁5を所定の開度,三方弁KV1を第1モ−ドとす
る。この時、圧縮機2から送られる高温高圧の冷媒は、
室外側熱交換器4にて凝縮し、膨張弁5で減圧されて液
あるいは二相状態となり、第1蓄熱槽STR1内の1次
側熱交換部13a、及び第2蓄熱槽STR2の1次側伝
熱管P1の管内にて蒸発して蓄熱材である水16から吸
熱した後、圧縮機2へ戻る。このとき、第1蓄熱槽ST
R1内の1次側熱交換部13a、および第2蓄熱槽ST
R2の1次側伝熱管P1の管外側に氷が生成されてい
く。
【0037】夜間蓄熱運転;四方弁3を暖房モ−ド,膨
張弁5を所定の開度,三方弁KV1を第1モ−ドとす
る。この時、圧縮機2から送られる高温高圧の冷媒は、
第1蓄熱槽STR1内の1次側熱交換部13aの管内に
て凝縮して蓄熱材である水16へ放熱した後、膨張弁5
で減圧されて液あるいは二相状態となり、室外側熱交換
器4の管内にて蒸発して室外から吸熱した後、圧縮機2
へ戻る。
【0038】このとき、第1蓄熱槽STR1内の1次側
熱交換部13aを介して放熱し、第1蓄熱槽STR内で
は温水として蓄熱されるが、第2蓄熱槽STR2には逆
止弁GVの作用により蓄熱されない。
【0039】次に、昼間運転(2次側冷凍サイクル)に
ついて説明する。この場合、1次側冷凍サイクルにおい
て三方弁KV1を第1モ−ドとして冷媒対冷媒熱交換器
HEXの2次側熱交換部14aを蒸発器(凝縮器)とし
て作用させて運転を行う。
【0040】同時に、2次側冷凍サイクルにおいて、冷
媒対冷媒熱交換器HEXの2次側熱交換部14bを作用
させて運転を行う。この状態で、2次側冷凍サイクル内
の冷媒は、第1流量弁、及び第2流量弁の制御により、
第1蓄熱槽STR1内の2次側熱交換部13bにも送ら
れ、第1蓄熱槽STR1内の蓄熱材である水16と熱交
換される。
【0041】冷房時は図1中の実線矢印のように冷媒は
流れ、第1蓄熱槽STR1内の2次側熱交換部13b、
及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの2次側熱交換部14b
を介して冷却された冷媒は、冷媒タンクTNKに送られ
る。この時冷媒タンクTNKは第2蓄熱槽STR2内に
設置されているため、冷媒タンクTNK内の冷媒は第2
蓄熱槽STR2内に蓄えられた氷により更に過冷却され
て冷媒搬送ポンプPMに供給された後、室内側熱交換器
17に送られ、そこで室内空気と熱交換して室内空気を
冷却すると共に、冷媒自身は高温のガス冷媒となって第
1蓄熱槽STR1内の2次側熱交換部13b、及び冷媒
対冷媒熱交換器HEXの2次側熱交換部14bに戻ると
いう作用を繰り返す。
【0042】特に昼間の2次側冷凍サイクルの冷房運転
起動時には、夜間に蓄冷された第2蓄熱槽STR2内の
氷16により冷媒タンクTNKが冷却されて冷媒タンク
TNK内冷媒圧力が低下しているため、2次側冷凍サイ
クル配管内の冷媒が冷媒タンクTNK内に液冷媒として
回収されている。よって、冷房運転起動時に冷媒タンク
TNKからへ冷媒搬送ポンプPMへ液冷媒が供給されや
すく、2次側冷凍サイクルの冷媒循環量を速やかに増大
させることができ、その結果として冷房能力の立ち上が
り性能が改善されるだけでなく冷媒搬送ポンプの信頼性
を向上させることができる。
【0043】また、暖房時は図1中の破線矢印のように
冷媒は流れ、第1蓄熱槽STR1内の2次側熱交換部1
3b、及び冷媒対冷媒熱交換器HEXの2次側熱交換部
14bを介して加熱された冷媒はガス冷媒となり、その
後、冷媒搬送ポンプPMにより、室内側熱交換器17に
送られ、そこで室内空気と熱交換して室内空気を加熱す
ると共に、冷媒自身は低温の液冷媒となって第1蓄熱槽
STR1内の2次側熱交換部13b、または冷媒対冷媒
熱交換器HEXの2次側熱交換部14bに戻るという作
用を繰り返す。
【0044】このようにして、昼間の室内負荷が大きい
場合も対応ができ、室内機12での冷房・暖房運転が行
われる。
【0045】以上のように本実施例の蓄熱式空気調和機
は、室外ユニット11において、圧縮機2と、四方弁3
と、室外側熱交換器4と、膨張弁5とを順次連通し、さ
らに三方弁KV1を介して冷媒対冷媒熱交換器HEXの
1次側熱交換部14aと、第1蓄熱槽STR1内の1次
側熱交換部13aとを並列に連通しており、さらに1次
側伝熱管P1と逆止弁GVを有した第2蓄熱槽STR2
を第1蓄熱槽STR1内の1次側熱交換部13aに対し
て並列に連通して1次側冷凍サイクルを形成している。
【0046】ここで前記逆止弁GVは、夜間製氷運転時
のみ第2蓄熱槽STR2に冷媒が流れるように設置され
ている。
【0047】一方、第1蓄熱槽STR1内の2次側熱交
換部13b、及び第1流量弁と、冷媒対冷媒熱交換器H
EXの2次側熱交換部14bと、及び第2流量弁とを並
列に接続し、かつ、冷媒タンクTNKと、冷媒搬送ポン
プPMと、室内側熱交換器17とを直列に接続してなる
2次側冷凍サイクルを形成しており、冷媒タンクTNK
は第2蓄熱槽STR2に埋設されている。
【0048】このように構成することにより、夜間電力
を利用した製氷(蓄熱)により冷房(暖房)運転が行
え、電力利用の平準化が図れるだけでなく、特に冷房運
転においては第2蓄熱槽STR2内の氷により冷媒タン
クTNK内に液冷媒が蓄えられるため、冷房運転起動時
の冷媒タンクTNKから冷媒搬送ポンプPMへ液冷媒が
供給されやすくなり、冷房能力の立ち上がり性能が改善
されるだけでなく冷媒搬送ポンプPMの信頼性を向上さ
せることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、1次側伝
熱管と逆止弁を有した第2蓄熱槽を第1蓄熱槽の1次側
熱交換部に対して並列に接続し、かつ第2蓄熱槽内に冷
媒タンクを埋設している。
【0050】これにより、夜間電力を利用した製氷(蓄
熱)により冷房(暖房)運転が行え、電力利用の平準化
が図れるだけでなく、特に冷房運転起動時においては夜
間に蓄冷された第2蓄熱槽内の氷により冷媒タンクが冷
却されて冷媒タンク内冷媒圧力が低下しているため、2
次側冷凍サイクル配管内の冷媒が冷媒タンク内に液冷媒
として回収されている。よって、冷房運転起動時に冷媒
タンクから冷媒搬送ポンプへ液冷媒が供給されやすく、
2次側冷凍サイクルの冷媒循環量を速やかに増大させる
ことができ、その結果として冷房能力の立ち上がり性能
が改善されるだけでなく冷媒搬送ポンプの信頼性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による蓄熱式空気調和機
の冷凍システム図
【図2】従来例を示す蓄熱式空気調和機の冷凍システム
【符号の説明】
2 圧縮機 3 四方弁 4 室外側熱交換器 5 膨張弁 13a 第1蓄熱槽の1次側熱交換部 13b 第1蓄熱槽の2次側熱交換部 14a 冷媒対冷媒熱交換器の1次側熱交換部 14b 冷媒対冷媒熱交換器の2次側熱交換部 17 室内側熱交換器 STR1 第1蓄熱槽 STR2 第2蓄熱槽 P1 1次側伝熱管 HEX 冷媒対冷媒熱交換器 TNK 冷媒タンク PM 冷媒搬送ポンプ KV1 三方弁 GV 逆止弁 RV1,RV2 流量弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 和彦 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (72)発明者 鈴木 皓三 東京都千代田区神田神保町2丁目2番30号 東京電力株式会社開発研究所内 (72)発明者 杉田 吉秀 東京都千代田区神田神保町2丁目2番30号 東京電力株式会社開発研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、四方弁と、室外側熱交換器
    と、膨張弁と、第1切替弁とを直列に接続し、1次側熱
    交換部と2次側熱交換部とを有した冷媒対冷媒熱交換器
    の1次側熱交換部、及び1次側熱交換部と2次側熱交換
    部とを有した第1蓄熱槽の1次側熱交換部を並列に配置
    して前記第1切替弁により冷媒の流路を切替え可能にし
    た1次側冷凍サイクルと、前記第1蓄熱槽内の2次側熱
    交換部、及び第1流量弁と、前記冷媒対冷媒熱交換器の
    2次側熱交換部、及び第2流量弁とを並列に接続し、か
    つ、冷媒タンクと冷媒搬送ポンプと室内側熱交換器とを
    直列に接続した2次側冷凍サイクルとからなり、1次側
    伝熱管と逆止弁を有した第2蓄熱槽を前記第1蓄熱槽の
    1次側熱交換部に対して並列に接続し、かつ前記第2蓄
    熱槽内に前記冷媒タンクを埋設した蓄熱式空気調和機。
JP15720894A 1994-07-08 1994-07-08 蓄熱式空気調和機 Expired - Fee Related JP3502155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15720894A JP3502155B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 蓄熱式空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15720894A JP3502155B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 蓄熱式空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0828993A true JPH0828993A (ja) 1996-02-02
JP3502155B2 JP3502155B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=15644577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15720894A Expired - Fee Related JP3502155B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 蓄熱式空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3502155B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007070972A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Synergy Thermal Technologies Pty Ltd An air conditioning assembly
JP2008510952A (ja) * 2004-08-18 2008-04-10 アイス エナジー インコーポレーテッド 第2冷媒分離型蓄熱冷却システム
JP2021060154A (ja) * 2019-10-07 2021-04-15 伸和コントロールズ株式会社 水素冷却装置、水素供給システム及び冷凍機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510952A (ja) * 2004-08-18 2008-04-10 アイス エナジー インコーポレーテッド 第2冷媒分離型蓄熱冷却システム
WO2007070972A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Synergy Thermal Technologies Pty Ltd An air conditioning assembly
JP2021060154A (ja) * 2019-10-07 2021-04-15 伸和コントロールズ株式会社 水素冷却装置、水素供給システム及び冷凍機
WO2021070806A1 (ja) * 2019-10-07 2021-04-15 伸和コントロールズ株式会社 水素冷却装置、水素供給システム及び冷凍機
CN113518887A (zh) * 2019-10-07 2021-10-19 伸和控制工业股份有限公司 氢冷却装置、氢供给系统以及制冷机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3502155B2 (ja) 2004-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001289465A (ja) 空気調和装置
JP2006313034A (ja) 地中熱利用装置
JPH0235216B2 (ja)
JP4298990B2 (ja) 二酸化炭素を冷媒として用いた冷凍装置
JP3404133B2 (ja) 蓄熱式空気調和機
JPH10300265A (ja) 冷凍装置
JPH0828993A (ja) 蓄熱式空気調和機
JP3814877B2 (ja) 蓄熱式空気調和装置
JP2004251557A (ja) 二酸化炭素を冷媒として用いた冷凍装置
JPH0849938A (ja) 蓄熱式空気調和機
JPH0849924A (ja) 蓄熱式空気調和機
JP2851696B2 (ja) 蓄熱式空気調和機
JP2000234771A (ja) 二次冷媒蓄熱空調システム
JP3236345B2 (ja) 蓄熱式空気調和機
JP3253276B2 (ja) 蓄熱式空気調和装置及びその運転方法
JP2561701B2 (ja) 空気熱源ヒートポンプ装置
JP2962395B2 (ja) 蓄熱式空気調和機
JP2000179985A (ja) 多機能ヒートポンプシステム
JPH08313082A (ja) 冷凍装置
JP3602159B2 (ja) 蓄熱式空気調和機
JP3056588B2 (ja) 蓄熱式空気調和機
JPH05340636A (ja) 蓄熱式空気調和機
JPH0810065B2 (ja) ビル空調システム
JPH05346245A (ja) 蓄熱式空気調和機
JP2003065629A (ja) パッケージ型冷暖房・床暖房装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031204

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees