JPH11148042A - ボールペン用金属光沢水性インキ - Google Patents
ボールペン用金属光沢水性インキInfo
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- JPH11148042A JPH11148042A JP33118297A JP33118297A JPH11148042A JP H11148042 A JPH11148042 A JP H11148042A JP 33118297 A JP33118297 A JP 33118297A JP 33118297 A JP33118297 A JP 33118297A JP H11148042 A JPH11148042 A JP H11148042A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のキサンタンガムを増粘ゲル化剤として
用いた金属光沢インキの欠点を解決することを目的とす
るものであり、チクソトロピー性が良好であり、鮮明で
強い金属光沢が得られ、書き味が良く、且つ温度に対す
る安定性が良好であり保存性に優れたボールペン用金属
光沢水性インキを提供することを目的とする。 【解決手段】 アルミニウム粉末を含み金属光沢を有す
るボールペン用水性インキにおいて、増粘ゲル化剤とし
てキサンタンガム及びヘクトライト系無機増粘剤を含有
せしめて、ボールペン用金属光沢水性インキを構成し
た。
用いた金属光沢インキの欠点を解決することを目的とす
るものであり、チクソトロピー性が良好であり、鮮明で
強い金属光沢が得られ、書き味が良く、且つ温度に対す
る安定性が良好であり保存性に優れたボールペン用金属
光沢水性インキを提供することを目的とする。 【解決手段】 アルミニウム粉末を含み金属光沢を有す
るボールペン用水性インキにおいて、増粘ゲル化剤とし
てキサンタンガム及びヘクトライト系無機増粘剤を含有
せしめて、ボールペン用金属光沢水性インキを構成し
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はメタリック調の金属
光沢を有するボールペン用水性インキ組成物に関するも
のである。
光沢を有するボールペン用水性インキ組成物に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】水性インキに粘性調節剤が添加されてな
るインキ組成物が水性ゲルインキなどと呼ばれており、
水性ボールペンに広く用いられている。従来のこの種の
ボールペン用水性インキの例として、特公昭６４−８６
７３号公報に開示されているように、特定量のキサンタ
ンガムを添加して粘性を調節したものが公知である。
るインキ組成物が水性ゲルインキなどと呼ばれており、
水性ボールペンに広く用いられている。従来のこの種の
ボールペン用水性インキの例として、特公昭６４−８６
７３号公報に開示されているように、特定量のキサンタ
ンガムを添加して粘性を調節したものが公知である。
【０００３】また、この種水性ボールペン用インキとし
て、着色材にアルミニウム粉末を用い粘性調整剤として
キサンタンガム等を用いた、金色、銀色等の金属光沢色
を有する水性ボールペン用金属光沢水性インキが公知で
ある。
て、着色材にアルミニウム粉末を用い粘性調整剤として
キサンタンガム等を用いた、金色、銀色等の金属光沢色
を有する水性ボールペン用金属光沢水性インキが公知で
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の金属光沢水性インキは、アルミニウム粉末の比重が
通常の着色材として用いられる染料等と比較して大き
く、インキ収容管中で沈降し易い為、キサンタンガム等
の増粘ゲル化剤の添加量が多くなっている。しかし、イ
ンキ組成中のキサンタンガムの添加量が多くなると全体
の粘度が上昇し、書き味が低下してしまうという問題が
あった。上記の理由からアルミニウム粉末の添加量をあ
まり多くすることができない為、金属光沢が強いインキ
が得られなかった。
来の金属光沢水性インキは、アルミニウム粉末の比重が
通常の着色材として用いられる染料等と比較して大き
く、インキ収容管中で沈降し易い為、キサンタンガム等
の増粘ゲル化剤の添加量が多くなっている。しかし、イ
ンキ組成中のキサンタンガムの添加量が多くなると全体
の粘度が上昇し、書き味が低下してしまうという問題が
あった。上記の理由からアルミニウム粉末の添加量をあ
まり多くすることができない為、金属光沢が強いインキ
が得られなかった。
【０００５】また、従来のキサンタンガムを用いた金属
光沢インキにアルミニウム粉末以外の着色材を添加し
て、色付きの金属光沢インキを製造しようとした場合、
インキの粘度が更に上昇し書き味が低下する為、アルミ
ニウム粉末以外の着色材の添加は困難であり、金色、銀
色以外の着色されたカラフルなメタリックカラーのイン
キは、従来出来なかった。
光沢インキにアルミニウム粉末以外の着色材を添加し
て、色付きの金属光沢インキを製造しようとした場合、
インキの粘度が更に上昇し書き味が低下する為、アルミ
ニウム粉末以外の着色材の添加は困難であり、金色、銀
色以外の着色されたカラフルなメタリックカラーのイン
キは、従来出来なかった。
【０００６】また、増粘ゲル化剤としてキサンタンガム
を用いたインキは、キサンタンガムの影響により、筆記
した場合に色にくすみが出る為、鮮明なメタリックカラ
ーが得られないという欠点があった。
を用いたインキは、キサンタンガムの影響により、筆記
した場合に色にくすみが出る為、鮮明なメタリックカラ
ーが得られないという欠点があった。
【０００７】また、キサタンガムを用いたインキは、温
度の影響を受けやすく、５０℃以上の温度になると増粘
効果が低下して、チキソトロピー性が低下してしまうと
いう問題がある。水性ボールペンとして輸送中或いは保
管中に温度が高くなることもあり、温度に対する安定性
が要求される。
度の影響を受けやすく、５０℃以上の温度になると増粘
効果が低下して、チキソトロピー性が低下してしまうと
いう問題がある。水性ボールペンとして輸送中或いは保
管中に温度が高くなることもあり、温度に対する安定性
が要求される。
【０００８】本発明は、上記従来のキサンタンガムを増
粘ゲル化剤として用いた金属光沢インキの欠点を解決す
ることを目的とするものであり、チクソトロピー性が良
好であり、鮮明で強い金属光沢が得られ、書き味が良
く、且つ温度に対する安定性が良好であり保存性に優れ
たボールペン用金属光沢水性インキを提供することを目
的とするものである。
粘ゲル化剤として用いた金属光沢インキの欠点を解決す
ることを目的とするものであり、チクソトロピー性が良
好であり、鮮明で強い金属光沢が得られ、書き味が良
く、且つ温度に対する安定性が良好であり保存性に優れ
たボールペン用金属光沢水性インキを提供することを目
的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、（１）アルミ
ニウム粉末を含み金属光沢を有するボールペン用水性イ
ンキにおいて、増粘ゲル化剤としてキサンタンガム及び
ヘクトライト系無機増粘剤を含有することを特徴とする
ボールペン用金属光沢水性インキ、（２）ヘクトライ系
無機増粘ゲル化剤の添加量が０．１〜０．５重量％であ
る上記（１）記載のボールペン用金属光沢水性インキ、
（３）アルミニウム粉末以外の着色剤を含有する上記
（１）又は（２）記載のボールペン用金属光沢水性イン
キ、を要旨とするものである。
ニウム粉末を含み金属光沢を有するボールペン用水性イ
ンキにおいて、増粘ゲル化剤としてキサンタンガム及び
ヘクトライト系無機増粘剤を含有することを特徴とする
ボールペン用金属光沢水性インキ、（２）ヘクトライ系
無機増粘ゲル化剤の添加量が０．１〜０．５重量％であ
る上記（１）記載のボールペン用金属光沢水性インキ、
（３）アルミニウム粉末以外の着色剤を含有する上記
（１）又は（２）記載のボールペン用金属光沢水性イン
キ、を要旨とするものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明組成物は増粘ゲル化剤としてキサンタンガム及び
ヘクトライト系無機増粘剤を用いるものである。ヘクト
ライト系無機増粘ゲル化剤は、モンモリロナイト石群鉱
物の一種であり、天然物或いは合成物のいずれでもよい
が、合成物が好ましく用いられる。合成物は、特に着色
が少なく透明性に優れており、膨潤しない結晶性不純物
を含まず、一次粒子が小さく揃っていることから強いゲ
ル強度を有する。
本発明組成物は増粘ゲル化剤としてキサンタンガム及び
ヘクトライト系無機増粘剤を用いるものである。ヘクト
ライト系無機増粘ゲル化剤は、モンモリロナイト石群鉱
物の一種であり、天然物或いは合成物のいずれでもよい
が、合成物が好ましく用いられる。合成物は、特に着色
が少なく透明性に優れており、膨潤しない結晶性不純物
を含まず、一次粒子が小さく揃っていることから強いゲ
ル強度を有する。
【００１１】合成ヘクトライト系無機増粘剤は、Ｌａｐ
ｏｒｔｅ ＩｎｄｕｓｔｒｉｅｓＬｔｄ．製造の登録商
標「ＬＡＰＯＮＩＴＥ」、日本シリカ工業株式会社の商
品名「ラポナイト」しとて市販されているものを用いる
ことができる。合成ヘクトライト系無機増粘剤は、直径
２０〜４０μｍ、厚み１ｎｍ程度の微小円板状の一次粒
子からなる凝集体であり、下記の（化１）、（化２）式
に示す化学組成を有する。
ｏｒｔｅ ＩｎｄｕｓｔｒｉｅｓＬｔｄ．製造の登録商
標「ＬＡＰＯＮＩＴＥ」、日本シリカ工業株式会社の商
品名「ラポナイト」しとて市販されているものを用いる
ことができる。合成ヘクトライト系無機増粘剤は、直径
２０〜４０μｍ、厚み１ｎｍ程度の微小円板状の一次粒
子からなる凝集体であり、下記の（化１）、（化２）式
に示す化学組成を有する。
【００１２】
【化１】〔Ｓｉ8 （Ｍｇ5.34Ｌｉ0.66）Ｏ20（Ｏ
Ｈ）4 〕Ｍ＋0.66
Ｈ）4 〕Ｍ＋0.66
【化２】〔Ｓｉ8 （Ｍｇ5.34Ｌｉ0.66）Ｏ20（ＯＨ．
Ｆ）4 〕Ｍ＋0.66
Ｆ）4 〕Ｍ＋0.66
【００１３】これら合成ヘクトライトは、図１に示すよ
うな三層構造を有し、これが二次元に延長して小板粒子
を形成している。この小板粒子中のマグネシウム原子の
一部がより低い原子価のリチウム（一価陽イオン）と同
形置換しており、電荷欠損を生ずることにより、小板粒
子は負に帯電している。乾燥状態での合成ヘクトライト
の一次粒子は二次凝集して大きな平板の束になってい
る。
うな三層構造を有し、これが二次元に延長して小板粒子
を形成している。この小板粒子中のマグネシウム原子の
一部がより低い原子価のリチウム（一価陽イオン）と同
形置換しており、電荷欠損を生ずることにより、小板粒
子は負に帯電している。乾燥状態での合成ヘクトライト
の一次粒子は二次凝集して大きな平板の束になってい
る。
【００１４】合成ヘクトライト系無機増粘剤は、図１に
示すようにイオン結合を有するがが、これに剪断応力が
加わった場合に容易に破壊され、且つ静置すると結合が
容易に再生する為、高いチキソトロピー性を示す。この
性質は、キサンタンガムのような高分子系の長い鎖状ポ
リマーの繊維のからみあいにより粘性を高めるのとは異
なる機構によるものである。
示すようにイオン結合を有するがが、これに剪断応力が
加わった場合に容易に破壊され、且つ静置すると結合が
容易に再生する為、高いチキソトロピー性を示す。この
性質は、キサンタンガムのような高分子系の長い鎖状ポ
リマーの繊維のからみあいにより粘性を高めるのとは異
なる機構によるものである。
【００１５】上記したようにヘクトライト系無機増粘材
は、増粘効果が大きく、チクソトロピー性が高くなる
為、単独で使用するとアルミニウムの沈降防止効果は良
くなるが、保存後に粘度が上昇しすぎて流動性が極端に
低下し、書き味が低下する等の不安定さがある。本発明
インキ組成物では、ヘクトライト系無機増粘剤にキサン
タンガムを併用することで、このヘクトライト系無機増
粘剤の不安定さを改良し、ゲル状態を適度に調節し流動
性を確保して安定したチクソトロピー性のインキが得ら
れる。
は、増粘効果が大きく、チクソトロピー性が高くなる
為、単独で使用するとアルミニウムの沈降防止効果は良
くなるが、保存後に粘度が上昇しすぎて流動性が極端に
低下し、書き味が低下する等の不安定さがある。本発明
インキ組成物では、ヘクトライト系無機増粘剤にキサン
タンガムを併用することで、このヘクトライト系無機増
粘剤の不安定さを改良し、ゲル状態を適度に調節し流動
性を確保して安定したチクソトロピー性のインキが得ら
れる。
【００１６】本発明水性インキ組成物中のヘクトライト
系無機増粘剤の添加量は、０．１〜１重量％の範囲が好
ましい。ヘクトライト系無機増粘剤の添加量が１重量％
を超えると、保存中等の経時後にゲル構造が強くなりす
ぎて書き味が損なわれる虞れがあり、また、０．１重量
％未満では、十分なチクソトロピー性が得られない虞れ
があり、温度に対する粘度の安定性が低下する虞れがあ
る。
系無機増粘剤の添加量は、０．１〜１重量％の範囲が好
ましい。ヘクトライト系無機増粘剤の添加量が１重量％
を超えると、保存中等の経時後にゲル構造が強くなりす
ぎて書き味が損なわれる虞れがあり、また、０．１重量
％未満では、十分なチクソトロピー性が得られない虞れ
があり、温度に対する粘度の安定性が低下する虞れがあ
る。
【００１７】キサンタンガムの添加量は、０．１〜１重
量％の範囲が好ましい。キサンタンガムの添加量が０．
１重量％未満では、インキの十分な安定性が得られない
虞れがあり、添加量が１重量％を超えるとインキ全体の
粘度が上昇しすぎると共にチクソトロピー性が低下する
虞れがある。尚、キサンタンガムのみでは、チクソトロ
ピー性を大きく上昇させることができず、アルミニウム
の沈降防止効果が低いことや、保存後の経時変化による
粘度低下などの問題がある。また、キサンタンガムの添
加量を増やした場合には、全体の粘度が上昇して、チク
ソトロピー性があまり向上せず、書き味が低下する。
量％の範囲が好ましい。キサンタンガムの添加量が０．
１重量％未満では、インキの十分な安定性が得られない
虞れがあり、添加量が１重量％を超えるとインキ全体の
粘度が上昇しすぎると共にチクソトロピー性が低下する
虞れがある。尚、キサンタンガムのみでは、チクソトロ
ピー性を大きく上昇させることができず、アルミニウム
の沈降防止効果が低いことや、保存後の経時変化による
粘度低下などの問題がある。また、キサンタンガムの添
加量を増やした場合には、全体の粘度が上昇して、チク
ソトロピー性があまり向上せず、書き味が低下する。
【００１８】キサンタンガムは例えば市販品として三晶
（株）の商標名「ケルザン」を用いることができる。
（株）の商標名「ケルザン」を用いることができる。
【００１９】本発明のインキ組成物には、金属光沢を出
すためにアルミニウム粉末が添加される。アルミニウム
粉末は市販のアルミペーストを用いることができる。ア
ルミペーストは、アルミニウム金属粉をミネラルスピリ
ット等の高沸点の溶剤とステアリン酸等の減摩耗剤とを
混合、混練しペースト状にしたものである。アルミニウ
ム粉末の添加量は特に限定されないが、通常１〜２０重
量％程度添加される。また、アルミニウム粉末の平均粒
子径は５〜３０μｍ程度である。
すためにアルミニウム粉末が添加される。アルミニウム
粉末は市販のアルミペーストを用いることができる。ア
ルミペーストは、アルミニウム金属粉をミネラルスピリ
ット等の高沸点の溶剤とステアリン酸等の減摩耗剤とを
混合、混練しペースト状にしたものである。アルミニウ
ム粉末の添加量は特に限定されないが、通常１〜２０重
量％程度添加される。また、アルミニウム粉末の平均粒
子径は５〜３０μｍ程度である。
【００２０】また、本発明ではアルミニウム粉末以外の
通常の着色剤を添加して各種のカラーの金属光沢インキ
とすることができる。このような着色剤としては、例え
ば酸化チタン、カーボンブラック、カーミン６Ｂ、C.I.
PigmentRed、C.I.PigmentGreen7 、C.I.PigmentBlue等
の顔料、C.I.AcidRed87 、C.I.AcidRed92 、C.I.AcidYe
llow28、C.I.AcidBlue9 、C.I.AcidViolet、C.I.AcidBl
ue7 、C.I.AcidOrange56、C.I.AcidBlack2、C.I.AcidRe
d18 等の酸性染料、C.I.DirectBlack19、C.I.DirectBla
ck38 、C.I.DirectBlack154、C.I.DirectOrange6 、C.
I.DirectYellow44、C.I.DirectYellow87、C.I.DirectBl
ue71等の直接染料等が挙げられる。
通常の着色剤を添加して各種のカラーの金属光沢インキ
とすることができる。このような着色剤としては、例え
ば酸化チタン、カーボンブラック、カーミン６Ｂ、C.I.
PigmentRed、C.I.PigmentGreen7 、C.I.PigmentBlue等
の顔料、C.I.AcidRed87 、C.I.AcidRed92 、C.I.AcidYe
llow28、C.I.AcidBlue9 、C.I.AcidViolet、C.I.AcidBl
ue7 、C.I.AcidOrange56、C.I.AcidBlack2、C.I.AcidRe
d18 等の酸性染料、C.I.DirectBlack19、C.I.DirectBla
ck38 、C.I.DirectBlack154、C.I.DirectOrange6 、C.
I.DirectYellow44、C.I.DirectYellow87、C.I.DirectBl
ue71等の直接染料等が挙げられる。
【００２１】本発明インキ組成物には、上記の増粘ゲル
化剤及び着色剤以外の成分として、水、水性媒体、防腐
剤、防錆剤、金属イオン封鎖剤、界面活性剤、分散剤、
ｐＨ調節剤等の、この種のボールペン用水性ゲルインキ
に従来から使用されている公知の成分を添加することが
できる。
化剤及び着色剤以外の成分として、水、水性媒体、防腐
剤、防錆剤、金属イオン封鎖剤、界面活性剤、分散剤、
ｐＨ調節剤等の、この種のボールペン用水性ゲルインキ
に従来から使用されている公知の成分を添加することが
できる。
【００２２】上記の水性媒体としては、水と混和する有
機化合物が用いられ、アルコール類、グリコールエーテ
ル類、極性有機溶媒等が使用される。具体的には、アル
コール類としては、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等の一価アルコール、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、１，３プロパ
ンジオール、プロピレングリコール、１，３ブチレング
リコール、１，４ブタンジオール、２，３ブチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ヘキシレングリコー
ル、チオジグリコール等の二価アルコール、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
３−メチルペンタン−１，３，５−トリオール、ジグリ
セリン、ソルビット等の多価アルコール等が挙げられ、
グリコールエーテル類としては、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル等が挙げられ、極性有機溶媒としては、ピ
ロリドン、Ｎメチル−２−ピロリドン、ジメチルホルム
アミド等が挙げられる。
機化合物が用いられ、アルコール類、グリコールエーテ
ル類、極性有機溶媒等が使用される。具体的には、アル
コール類としては、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等の一価アルコール、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、１，３プロパ
ンジオール、プロピレングリコール、１，３ブチレング
リコール、１，４ブタンジオール、２，３ブチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ヘキシレングリコー
ル、チオジグリコール等の二価アルコール、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
３−メチルペンタン−１，３，５−トリオール、ジグリ
セリン、ソルビット等の多価アルコール等が挙げられ、
グリコールエーテル類としては、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル等が挙げられ、極性有機溶媒としては、ピ
ロリドン、Ｎメチル−２−ピロリドン、ジメチルホルム
アミド等が挙げられる。
【００２３】上記ｐＨ調整剤としては、水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、トリエタノールアミン等、界面活
性剤としては、アニオン系及びノニオン系界面活性剤
等、防錆剤としては、ベンゾトリアゾール等、防腐剤と
しては、メチル−Ｐ−ヒドロキシベンゾエート、ソルビ
ン酸カリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、デ
ヒドロ酢酸ナトリウム等、金属イオン封鎖剤としてはＥ
ＤＴＡ等が挙げられる。これらの添加剤は、必要に応じ
適宜量添加される。
ム、炭酸ナトリウム、トリエタノールアミン等、界面活
性剤としては、アニオン系及びノニオン系界面活性剤
等、防錆剤としては、ベンゾトリアゾール等、防腐剤と
しては、メチル−Ｐ−ヒドロキシベンゾエート、ソルビ
ン酸カリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、デ
ヒドロ酢酸ナトリウム等、金属イオン封鎖剤としてはＥ
ＤＴＡ等が挙げられる。これらの添加剤は、必要に応じ
適宜量添加される。
【００２４】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示す。 実施例１〜４ 下記表１の各成分を混合して、同表に示すメタリックカ
ラーのインキを得た。
ラーのインキを得た。
【００２５】
【表１】 上記表中において、単位は全て重量部である。 ※１：青色顔料成分は約２０重量％ ※２：緑色顔料成分は約２０重量％ ※３：赤色顔料成分は約２０重量％ ※４：金属イオン封鎖剤〔明成化学工業（株）製〕 ※５：合成ヘクトライト系増粘ゲル化剤〔日本シリカ工業（株）製〕
【００２６】実施例４のメタリックレッドインキの粘度
測定結果を図２に示す。粘度の測定は、東機産業株式会
社製Ｒ１１５型粘度計及び同社製ＲＣ−１０５Ａ型コン
ピュータを用い温度２５℃で行った。また、参考例とし
て、市販のメタリックカラーのゲルインキの粘度を測定
した結果を同表に示す。
測定結果を図２に示す。粘度の測定は、東機産業株式会
社製Ｒ１１５型粘度計及び同社製ＲＣ−１０５Ａ型コン
ピュータを用い温度２５℃で行った。また、参考例とし
て、市販のメタリックカラーのゲルインキの粘度を測定
した結果を同表に示す。
【００２７】比較例１ 実施例１からキサンタンガムを除いた以外は同様の組成
とした。 比較例２ 実施例１からラポナイトＳを除いた以外は同様の組成と
した。実施例１、比較例１〜２のインキについてインキ
収容管に充填し、沈降分離、及び書き味について、製造
直後、保存後について試験した結果を表２に示す。尚、
保存後は５０℃・７日間保存後の状態を示す。
とした。 比較例２ 実施例１からラポナイトＳを除いた以外は同様の組成と
した。実施例１、比較例１〜２のインキについてインキ
収容管に充填し、沈降分離、及び書き味について、製造
直後、保存後について試験した結果を表２に示す。尚、
保存後は５０℃・７日間保存後の状態を示す。
【００２８】
【表２】
【００２９】沈降分離の試験は、インキ収容管に充填し
たインキを目視した際に、沈降がなく、実際に筆記した
際の色ムラがない場合を○とし、沈降又は色ムラがあっ
た場合を×とした。また、書き味の試験は、実際に筆記
した場合にスムーズな筆記ができた場合を○とし、スム
ーズな筆記ができなかった場合を×とした。
たインキを目視した際に、沈降がなく、実際に筆記した
際の色ムラがない場合を○とし、沈降又は色ムラがあっ
た場合を×とした。また、書き味の試験は、実際に筆記
した場合にスムーズな筆記ができた場合を○とし、スム
ーズな筆記ができなかった場合を×とした。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように本発明インキは、増
粘ゲル化剤としてキサンタンガムとヘクトライト系無機
増粘剤を用いたことにより、チクソトロピー性に優れた
インキが得られ、従来のキサンタンガムのみを増粘ゲル
化剤として用いたインキと比較して、アルミニウム粉末
の添加量を増やすことが可能となり、書き味が良好であ
り且つ金属光沢の強い優れたインキが得られる。
粘ゲル化剤としてキサンタンガムとヘクトライト系無機
増粘剤を用いたことにより、チクソトロピー性に優れた
インキが得られ、従来のキサンタンガムのみを増粘ゲル
化剤として用いたインキと比較して、アルミニウム粉末
の添加量を増やすことが可能となり、書き味が良好であ
り且つ金属光沢の強い優れたインキが得られる。
【００３１】更に、筆記特性を低下させずにインキにア
ルミニウム粉末以外の着色剤を添加可能であり、各種の
色に着色されたカラフルなメタリックカラーのインキが
得られる。
ルミニウム粉末以外の着色剤を添加可能であり、各種の
色に着色されたカラフルなメタリックカラーのインキが
得られる。
【００３２】また、従来のキサンタンガムのみを増粘ゲ
ル化剤として用いたインキと比較して、キサンタンガム
の添加量を減らすことができる為、キサンタンガムによ
る着色や色のくすみを防止して、鮮明なメタリックカラ
ーが得られる。
ル化剤として用いたインキと比較して、キサンタンガム
の添加量を減らすことができる為、キサンタンガムによ
る着色や色のくすみを防止して、鮮明なメタリックカラ
ーが得られる。
【００３３】また、本発明インキは、ヘクトライト系無
機増粘剤が温度の影響を受け難い為、５０℃以上の温度
でもチクソトロピー性が低下せず、本発明インキを充填
した水性ボールペンの輸送或いは保管中に５０℃以上の
温度になった場合でもゲル構造が壊れることがなく、保
存後の書き味の低下がなく保存安定性に優れる。
機増粘剤が温度の影響を受け難い為、５０℃以上の温度
でもチクソトロピー性が低下せず、本発明インキを充填
した水性ボールペンの輸送或いは保管中に５０℃以上の
温度になった場合でもゲル構造が壊れることがなく、保
存後の書き味の低下がなく保存安定性に優れる。
【図１】合成ヘクトライトの構造を示す概念図である。
【図２】本発明インキの粘度特性を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項１】 アルミニウム粉末を含み金属光沢を有す
るボールペン用水性インキにおいて、増粘ゲル化剤とし
てキサンタンガム及びヘクトライト系無機増粘剤を含有
することを特徴とするボールペン用金属光沢水性イン
キ。 - 【請求項２】 ヘクトライ系無機増粘剤の添加量が０．
１〜０．５重量％である請求項１記載のボールペン用金
属光沢水性インキ。 - 【請求項３】 アルミニウム粉末以外の着色剤を含有す
る請求項１又は２記載のボールペン用金属光沢水性イン
キ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33118297A JP3151175B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | ボールペン用金属光沢水性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33118297A JP3151175B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | ボールペン用金属光沢水性インキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11148042A true JPH11148042A (ja) | 1999-06-02 |
| JP3151175B2 JP3151175B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=18240815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33118297A Expired - Fee Related JP3151175B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | ボールペン用金属光沢水性インキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3151175B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6599353B2 (en) | 2000-04-20 | 2003-07-29 | Berol Corporation | Shear-thinning writing compositions, writing instruments, and methods |
| US6663704B2 (en) | 2000-07-03 | 2003-12-16 | Berol Corporation | Pearlescent inks, writing instruments, and methods |
| US6749676B2 (en) | 2000-07-03 | 2004-06-15 | Berol Corporation | Erasable inks, writing instruments, and methods |
| JP2006206658A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-08-10 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン |
| DE102009033735A1 (de) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Rwe Power Ag | Silbereffektfarbe zur Einfärbung von Steinkohlebriketts |
| JP5807813B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2015-11-10 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性ボールペン用水性インキ組成物、並びにそれを用いたボールペンレフィル及びボールペン |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP33118297A patent/JP3151175B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6599353B2 (en) | 2000-04-20 | 2003-07-29 | Berol Corporation | Shear-thinning writing compositions, writing instruments, and methods |
| US6663704B2 (en) | 2000-07-03 | 2003-12-16 | Berol Corporation | Pearlescent inks, writing instruments, and methods |
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| US6986809B2 (en) | 2000-07-03 | 2006-01-17 | Berol Corporation | Erasable inks, writing instruments, and methods |
| JP2006206658A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-08-10 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン |
| DE102009033735A1 (de) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Rwe Power Ag | Silbereffektfarbe zur Einfärbung von Steinkohlebriketts |
| JP5807813B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2015-11-10 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性ボールペン用水性インキ組成物、並びにそれを用いたボールペンレフィル及びボールペン |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3151175B2 (ja) | 2001-04-03 |
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