JPH11146907A - アルデヒド吸着剤及びその用途、その使用方法 - Google Patents

アルデヒド吸着剤及びその用途、その使用方法

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JPH11146907A
JPH11146907A JP10121707A JP12170798A JPH11146907A JP H11146907 A JPH11146907 A JP H11146907A JP 10121707 A JP10121707 A JP 10121707A JP 12170798 A JP12170798 A JP 12170798A JP H11146907 A JPH11146907 A JP H11146907A
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浩 床並
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルムアルデヒドの低減に非常に優れたアル
デヒド吸着剤を提供すること。 【解決手段】 アセトアセチル基含有高分子化合物から
なるアルデヒド吸着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルデヒド吸着剤
に関するものであり、更に詳しくは各種基材から発生す
るホルムアルデヒドを吸着するアセトアセチル基含有高
分子化合物からなるアルデヒド吸着剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ホルムアルデヒドは低分子の合成
原料や高分子樹脂の製造原料としても多量に使用されて
いる。そしてこれらから得られた樹脂、例えばフェノー
ル−ホルムアルデヒド樹脂やメラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、グアナミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂等は接着加工、成形加工、紙加工、
繊維加工、塗料、化粧板等の広汎な用途に使用されてい
る。しかしながら、かかる樹脂を製造する際あるいは樹
脂を加工する際に、しばしばホルムアルデヒドが僅かな
がら雰囲気中に逸散し刺激臭が漂うという問題が発生
し、更には、かかる樹脂を使用して得られる各種加工製
品もホルムアルデヒドを発生する傾向があり問題とされ
ている。
【0003】又、上記樹脂からなる接着剤等を使用しな
い木材にもホルムアルデヒドが含まれており、かかる木
材からも微量のホルムアルデヒドが気中に放散すること
が知られている。ホルムアルデヒドは人体に有害であ
り、空気中10ppm以上存在するとその刺激臭に耐え
られなくなるものであり、加工製品や日常生活と密接に
関連している建材、機器、衣料、自動車、衛生材、雑
貨、食品等から発生するホルムアルデヒドを低減させる
方法が強く求められている。
【0004】かかる対策の一つとしてホルムアルデヒド
捕捉剤の利用が汎用的に行われている。ホルムアルデヒ
ド捕捉剤としては従来、尿素、チオ尿素、エチレン尿
素、ジシアンジアミド、グリオキザールモノウレイン等
が知られており、上記ホルムアルデヒドを含む樹脂と同
浴で処理するか、あるいはホルムアルデヒドを含む樹脂
による加工後、ホルムアルデヒド補足剤をスプレー等に
より付着させる方法等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、本発明者等が詳細に検討した結果、ホルムアル
デヒドに対する脱臭能力の点、特に初期の脱臭率の点で
まだまだ満足のいくものではないことが判明した。そこ
で、本発明では、ホルムアルデヒドを効率良く低減させ
るアルデヒド吸着剤を提供することを目的とする。尚、
上記ホルムアルデヒドを低減させる対策として、特開平
9−100382号公報に、尿素等の−NH−結合を有
する化合物をアルデヒド消臭剤としてポリビニルアルコ
ール系フィルムに含有させる方法が提案されているが、
かかるフィルムに用いるポリビニルアルコールとして
は、アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂
は記載されていない。又、特開平6−33035号公報
には、ポリアルキレングリコールジエステル(末端にア
セトアセチル基を有するオリゴマー)をホルムアルデヒ
ド捕集剤とすることが提案されているが、かかる捕集剤
では上記と同様、まだまだ満足の行くものではなく、用
途も限られたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者はかか
る事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、アセトアセチル
基含有高分子化合物からなるアルデヒド吸着剤がホルム
アルデヒド等のアルデヒドを低減させるのに優れた効果
を示すことを見出し本発明を完成するに至った。本発明
では、アセトアセチル基含有高分子化合物が、アセトア
セチル基含有ビニルアルコール系樹脂、特にアセトアセ
チル基含有ポリビニルアルコール系樹脂であることが好
ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明の吸着剤は、アセトアセチル基を含有す
る高分子化合物からなることが最大の特徴で、アセトア
セチル基含有高分子化合物としては、アセトアセチル基
を含有していれば特に制限されないが、例えばアセトア
セチル基含有ビニルアルコール系樹脂、アセトアセチル
基含有アクリル系樹脂、アセトアセチル基含有不飽和ポ
リエステル系樹脂、アセトアセチル基含有飽和ポリエス
テル系樹脂、アセトアセチル基含有ウレタンアクリル系
樹脂、アセトアセチル基含有エポキシアクリル系樹脂等
が挙げられ、中でも好ましいものとしてはアセトアセチ
ル基含有ビニルアルコール系樹脂、特にはアセトアセチ
ル基含有ポリビニルアルコール系樹脂が挙げられる。
【0008】アセトアセチル基含有ポリビニルアルコー
ル系樹脂は、ポリビニルアルコール系樹脂とジケテンを
反応させる方法、ポリビニルアルコール系樹脂をアセト
酢酸エステルと反応させてエステル交換する方法や、酢
酸ビニルとアセト酢酸ビニルやアセト酢酸アリルを共重
合させる方法等、いずれの方法で製造しても良いが、製
造工程が簡略で、品質の良いアセトアセチル基含有ポリ
ビニルアルコール系樹脂が得られる点から、ポリビニル
アルコール系樹脂とジケテンを反応させる方法で製造す
るのが好ましい。ポリビニルアルコール系樹脂とジケテ
ンを反応させる方法としては、ポリビニルアルコール系
樹脂とガス状あるいは液状のジケテンを直接反応させて
も良いし、有機酸をポリビニルアルコール系樹脂に予め
吸着吸蔵せしめた後、不活性ガス雰囲気下で液状又はガ
ス状のジケテンを噴霧、反応するか、又はポリビニルア
ルコール系樹脂に有機酸と液状ジケテンの混合物を噴
霧、反応する等の方法が用いられる。
【0009】上記ポリビニルアルコール系樹脂として
は、ポリ酢酸ビニルの低級アルコール溶液をアルカリ等
のケン化触媒によってケン化して得られたポリビニルア
ルコール系樹脂やその誘導体、更に酢酸ビニルと共重合
性を有する単量体と酢酸ビニルとの共重合体のケン化物
が挙げられる。
【0010】単量体としては、例えば、エチレン、プロ
ピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、
α−オクタドデセン等のオレフィン類、アクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいは
モノ又はジアルキルエステル等、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、メ
タクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィン
スルホン酸あるいはその塩、アルキルビニルエーテル
類、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウム
クロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ジメチ
ルアリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、ポリオキシエチレン(メタ)ア
リルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエ
ーテル等のポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオ
キシプロピレン(メタ)アクリレート等のポリオキシア
ルキレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン
(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メ
タ)アクリルアミド等のポリオキシアルキレン(メタ)
アクリルアミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)ア
クリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)エステル、
ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピ
レンビニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミ
ン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエ
チレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミ
ン等との共重合ケン化物が挙げられる。
【0011】アセトアセチル基を含有させる際の反応装
置としては、加温可能で撹拌機の付いた装置であれば充
分である。例えば、ニーダー、ヘンシェルミキサー、リ
ボンブレンダー、その他各種ブレンダー、撹拌乾燥装置
が挙げられる。
【0012】上記の如く得られたアセトアセチル基含有
ポリビニルアルコール系樹脂は平均重合度100〜40
00、好ましくは200〜3000、更に好ましくは2
50〜2800、ケン化度65〜100モル%、好まし
くは68〜100モル%、更に好ましくは70〜100
モル%であることが望まれる。又、アセトアセチル基含
有量は0.5〜20モル%、好ましくは0.5〜15モ
ル%、更に好ましくは2〜10モル%であることが望ま
れる。アセトアセチル基含有量が0.5モル%未満では
ホルムアルデヒドの脱臭能力の点で不充分となり、一方
20モル%を越えるとアセトアセチル基含有ポリビニル
アルコール系樹脂が分子鎖間の架橋反応等により不溶化
したりして好ましくない。
【0013】尚、ケン化度は、化学分析により、JIS
K 6726に準じたケン化度測定法により算出され
る。(アセトアセチル基もアセチル基と同様にケン化さ
れる。) アセトアセチル基含有量は、1H−NMR測定(270
MHz)(溶媒;d−DMSO)で、2.18ppmの
積分強度ICH3(アセトアセチル基のCH3)と、1.3
〜1.6ppmの範囲での積分強度ICH2(ポリビニル
アルコールのCH2)より、下式(I)より算出される。
【数1】2ICH3×100/3ICH2 ・・・(I)
【0014】又、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物(EVOHと略記する)についても、上記と同様にし
てアセトアセチル基を含有させることができ、アルデヒ
ド吸着剤として有効である。かかるEVOHのエチレン
含有量は3〜65モル%が好ましく、特には5〜50モ
ル%であり、ケン化度は90〜100モル%が好まし
く、特には97〜100モル%である。アセトアセチル
基含有量は上記と同様である。
【0015】本発明では、上記のようなアセトアセチル
基含有高分子化合物が、ホルムアルデヒドを含有する樹
脂あるいは基材に対するアルデヒド吸着剤として非常に
有効であり、ホルムアルデヒドの低減に優れた効果を発
揮するのである。
【0016】本発明においては、上記アセトアセチル基
含有高分子化合物からなる吸着剤に、従来公知の消臭
剤、例えば酸化リン、酸化銀を2重量%以上含んだリン
酸系ガラス粉末、アルキレンジアミン、ポリアルキレン
ジアミン、塩化第二鉄、塩化クロム、塩化マンガン、塩
化ニッケル、塩化銅、塩化鉄等を含有させることも可能
である。該公知の消臭剤のうち、リン酸系ガラス粉末、
アルキレンジアミン、ポリアルキレンジアミンを併用す
る場合はアセトアセチル基含有高分子化合物100重量
部に対して0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜1
5重量部配合するのが適当である。
【0017】又、塩化第二鉄、塩化クロム、塩化マンガ
ン、塩化ニッケル、塩化銅、塩化鉄のような金属イオン
を添加する場合、アセトアセチル基含有高分子化合物の
アセトアセチル基(及び水酸基)に対して2〜100モ
ル%、好ましくは5〜80モル%配合するのが適当す
る。該金属イオンはアセトアセチル基や水酸基とキレー
トを形成し、均一に分散することにより、アルデヒド系
化合物以外の悪臭(アンモニア、硫化水素、トリメチル
アミン、等)にも有効に作用するのである。
【0018】本発明のアルデヒド吸着剤は、例えば上記
アセトアセチル基含有ビニルアルコール系樹脂を水ある
いはジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、エチレングリコール、グリセリ
ン、ジグリセリン、ヘキサフルオロイソプロパノール等
の有機溶剤に単独又は混合して溶解して液状又はゾル状
としたり、又、通常溶液からのキャスト製膜法、乾式製
膜法、ゲル製膜法、溶融製膜法等によりシート状あるい
はフィルム状に形成したり、ゲル紡糸により繊維状にし
たりして、又、粉末の状態で実用に供することもでき
る。
【0019】又、本発明のアルデヒド吸着剤の使用に当
たっては、接着剤等のホルムアルデヒドを含有する対象
物に混合して加工製品としたり、フィルム、発泡体、織
物、編物、紙や繊維(織布、不織布)、木材(接着剤や
塗料等がコーティングされていものも含む)等の基材に
塗布又は含浸させて、ホルムアルデヒドの低減を図るこ
とができる。特に、織物、編物、不織布等の繊維シート
は表面積が広いため、脱臭剤のより高い脱臭能力を引き
出すことができ、しかも可撓性があるため様々な用途、
場所に使用することができる。このような基材に脱臭剤
を付着させる方法は含浸、塗布、スプレー等の方法がよ
く、特に限定されるものではない。
【0020】具体的な使用例としては、ア)本発明の吸
着剤を含浸させた不織布をフローリング材の下に敷く、
イ)木材や紙等の接着に用いられる接着剤や、塗料等に
混合して、そのまま接着剤や塗料として使用する、ウ)
家具の引き出しや押し入れ等の敷物として使用する、
エ)繊維製品の包装に使用する、オ)紙に含浸し化粧合
板の化粧面に貼り付ける、カ)冷蔵庫、冷凍庫の中に本
発明の吸着剤を含有した成形体をおく、キ)カ)におい
て活性炭と併用し消臭剤とする、ク)空気清浄機、クー
ラー、ヒーター等のフィルターに含有させ使用する、
ケ)室内等の芳香剤中に本発明の吸着剤を混合して成形
体にし芳香剤あるいは消臭剤として使用する、コ)塩化
ビニル樹脂層表面に溶液(例えば水溶液)コートした
り、又はフィルムの形態でラミネートしたりする。サ)
塩化ビニル樹脂内装材と合板の接着剤として使用する、
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0021】かくして本発明のアルデヒド吸着剤は任意
の形態で使用でき、ホルムアルデヒドを含有する対象
物、あるいは基材から発生するホルムアルデヒドの低減
に非常に優れた効果を発揮する。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、例中、「部」、「%」とあるのは、特に断り
のない限り重量基準を意味する。アセトアセチル基含有
ポリビニルアルコール系樹脂としては下記の(a−1)
〜(a−6)を用いた。 (a−1);アセトアセチル基含有量10モル%、重合
度1400、ケン化度89モル%のアセトアセチル基含
有ポリビニルアルコール系樹脂 (a−2);アセトアセチル基含有量5モル%、重合度
1400、ケン化度94モル%のアセトアセチル基含有
ポリビニルアルコール系樹脂 (a−3);アセトアセチル基含有量10モル%、重合
度400、ケン化度88モル%のアセトアセチル基含有
ポリビニルアルコール系樹脂 (a−4);アセトアセチル基含有量0.8モル%、重
合度1400、ケン化度98モル%のアセトアセチル基
含有ポリビニルアルコール系樹脂 (a−5);アセトアセチル基含有量10モル%、重合
度800、ケン化度89モル%のアセトアセチル基含有
ポリビニルアルコール系樹脂 (a−6);アセトアセチル基含有量6モル%、重合度
1700、ケン化度93.5モル%のアセトアセチル基
含有ポリビニルアルコール系樹脂
【0023】実施例1 放出ホルムアルデヒド量が18.5mg/(h.m2
のパーティクルボードに、アセトアセチル基含有ポリビ
ニルアルコール系樹脂(a−1)の8%水溶液を塗工
(塗工量;10g/m2)したところ、放出ホルムアル
デヒド量は、0.5mg/(h.m2)に減少した。
尚、ホルムアルデヒド量は、チップモード試験法(DI
N 52368)のガス分析法によるホルムアルデヒド
測定法にて測定した。
【0024】比較例1 放出ホルムアルデヒド量が18.5mg/(h.m2
のパーティクルボードに、ポリビニルアルコール系樹脂
(重合度1700、ケン化度88モル%、商品名:ゴー
セノールGM−14、日本合成化学工業(株)社製)の
8%水溶液を塗工(塗工量;10g/m2)したとこ
ろ、放出ホルムアルデヒド量は、18.0mg/(h.
2)で、ホルムアルデヒド吸収効果は認められなかっ
た。(実施例1と同様の測定法による)
【0025】実施例2 アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(a
−2)の10%水溶液をガラス板上に40μmとなるよ
うに流延し、20℃×65%RH下で7日間乾燥した。
該フィルムを60cm×30cmの袋を作成し、中にホ
ルマリン加工した布400g(遊離ホルマリン量は40
0ppm)を入れ、密封した。その後、40℃×65%
RH下で2週間静置した後、布に残留する遊離ホルマリ
ン量を分析したところ、83ppmまでに減少してい
た。尚、遊離ホルマリン量はJIS L 1041(ア
セチルアセトン法(B法))に準じて測定した。
【0026】実施例3 アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(a
−4)の10%水溶液をガラス板上に40μmとなるよ
うに流延し、20℃×65%RH下で7日間乾燥した。
該フィルムを60cm×30cmの袋を作成し、中にホ
ルマリン加工した布400g(遊離ホルマリン量は40
0ppm)を入れ、密封した。その後、40℃×65%
RH下で2週間静置した後、布に残留する遊離ホルマリ
ン量を分析したところ、330ppmまでに減少してい
た。(実施例2と同様の測定法による)
【0027】比較例2 ポリビニルアルコール系樹脂(重合度1700、ケン化
度98モル%、商品名:ゴーセノールAH−17、日本
合成化学工業(株)社製)の10%水溶液をガラス板上
に40μmとなるように流延し、20℃×65%RH下
で7日間乾燥した。該フィルムを60cm×30cmの
袋を作成し、中にホルマリン加工した布400g(遊離
ホルマリン量は400ppm)を入れ、密封した。その
後、40℃×65%RH下で2週間静置した後、布に残
留する遊離ホルマリン量を分析したところ、385pp
mであった。(実施例2と同様の測定法による)
【0028】実施例4 ポリアミド繊維(繊度15デニール、繊維長76mm)
70%とレーヨン繊維(繊度15デニール、繊維長76
mm)30%とを、カード機により混綿し、繊維ウエブ
を得た後、ニードルパンチ処理とアクリル酸エステルバ
インダーの含浸処理をして、バインダー比率35%、目
付350g/m2、厚さ9mmの不織布を得た。この不
織布を5cm×5cmに裁断し、アセトアセチル基含有
ポリビニルアルコール系樹脂(a−3)の15%水溶液
に、該不織布を含浸した後、90℃で1時間乾燥した。
(a−3)は固形分で0.15gの付着量であった。か
かる不織布をフローリング材(4m×4m)の下に敷い
て、遊離ホルマリンの気中濃度が5ppmの室内(室内
環境;温度23℃、湿度45%RH)で、7日後の遊離
ホルマリン量を測定したところ、0.1ppm以下にな
っていた。
【0029】尚、遊離ホルマリン量は下記の如く測定し
た。試験される空気を毎分1〜3lの速度で、10cc
の1%酸性亜硫酸ソーダを含んだ洗浄器に通す。洗浄が
完了したら、溶液と洗浄を250または300ccのエ
ルレンマイヤーフラスコに移す。毎分28lの速度で洗
浄するときは100ccの酸性亜硫酸ソーダを含む大き
い洗浄器を用い、分析のためには10ccの倍数の洗浄
液を用いる。分析すべき溶液を澱粉を指示薬として約
0.1Nヨウ素で暗青色の終点まで滴定する。過剰ヨウ
素を0.05Nチオ硫酸塩で分解し、次に0.01Nヨ
ウ素でかすかな青色まで滴定する。もし試験する空気中
にアセトンが存在するならば、5%重性炭酸ソーダ2c
cを加え、アセトンと結合して遊離する亜硫酸塩を0.
01Nヨウ素を加えて分解する。
【0030】80gの炭酸ソーダを500gの水に溶解
し、20ccの氷酢酸を加えてつくった炭酸ソーダ緩衝
液25ccを加える。加え終わったならば、0.01N
ヨウ素でかすかな青色の終点まで滴定する。滴定液が1
cc以下のときは、10ccの1%酸性亜硫酸塩につい
てブランク試験を行い、結果を試料滴定液から差し引
く。1.0ccの0.01Nヨウ素が0.15mgのホ
ルムアルデヒドと当量であることに基づいて結果を計算
する。
【0031】比較例3 実施例4において、アセトアセチル基含有ポリビニルア
ルコール系樹脂(a−3)をポリビニルアルコール系樹
脂(重合度550、ケン化度88モル%、商品名:ゴー
セノールGL−05、日本合成化学工業(株)社製)に
代えた以外は同様に行い、実施例4と同様に評価したと
ころ、ホルマリンの気中濃度の減少は認められなかっ
た。
【0032】実施例5 アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(a
−2)を100μm以下になるように粉砕した後、該粉
末状の(a−2)8gを、ホルマリン加工した布300
g(遊離ホルマリン量300ppm)を入れた3lの密
栓可能な三角フラスコに入れた。そして、40℃×65
%RH下に2週間静置した後、布に残留する遊離ホルマ
リン量を分析したところ、遊離ホルマリン量は20pp
mまで減少していた。尚、遊離ホルマリン量はJIS
L 1041(アセチルアセトン法(B法))に準じて
測定した。
【0033】比較例4 実施例5において、アセトアセチル基含有ポリビニルア
ルコール系樹脂(a−2)をポリビニルアルコール系樹
脂(重合度1700、ケン化度98モル%、商品名:ゴ
ーセノールAH−17、日本合成化学工業(株)社製)
に代えた以外は同様に行い、実施例5と同様に評価した
ところ、遊離ホルマリン量は270ppmであった。
【0034】実施例6 アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(a
−6)を90℃のDMSO(ジメチルスルホキシド)
に、窒素雰囲気下で溶解し、該紡糸原液を孔径0.08
m、孔数500のノズルを通し、メタノール/DMSO
=8/2よりなる20℃の固化液中に浸式紡糸した。こ
の固化系に5.0倍の湿延伸を施し、メタノール液に浸
漬して、DMSOを抽出洗浄し、鉱物油系油剤を付与
し、520dr/500fのフィラメントを得た。この
繊維を機械捲縮し、38mmにカットしステープル化し
た。これをカードにかけ、常法により目付量12g/m
2からなるウエブを作製した。該ウエブをフローリング
材(4m×4m)の下に敷いて、遊離ホルマリンの気中
濃度が8ppmの室内(室内環境:23℃×40%R
H)で、7日後の遊離ホルマリン量を測定したところ、
0.1ppm以下になっていた。遊離ホルマリン量は実
施例4に準じて測定した。
【0035】実施例7 塩化ビニル樹脂100部、炭酸カルシウム90部、ジオ
クチルフタレート45部、塩素化パラフィン5部、安定
剤3部、発泡剤5部、酸化チタン18部からなる樹脂組
成物をスーパーミキサーで均一混合した後、単軸押出機
にて厚さ0.15mmのフィルムを得た。これを230
℃で30秒間ギアオーブン中で発泡させて、厚さ1mm
のシート(発泡倍率6.7倍)を作製した。該シートの
片面にイソシアネート反応型ポリウレタン系接着剤(東
洋モートン社製、AD−335A/cat−10)を塗
工し、100℃で乾燥した(乾燥後の厚みで0.5μ
m)。
【0036】次にこの上に更に、アセトアセチル基含有
ポリビニルアルコール系樹脂(a−5)を水で溶解した
アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(a
−5)溶液(濃度15%)をバーコーターにより塗工
し、熱風乾燥機にて130℃で3分間乾燥し、5μmの
被覆層を形成した積層体(壁紙)を得た。該壁紙を4m
×4mの合板にアセトアセチル基ポリビニルアルコール
系樹脂(a−5)の層が表側になるように貼り合わせ、
遊離ホルマリンの気中濃度が5ppmの室内(室内環
境:23℃×45%RH)で7日後の遊離ホルマリン量
を測定したところ、0.5ppmになっていた。尚、遊
離ホルマリン量は実施例4に準じて測定した。
【0037】実施例8 酢酸ソーダを0.3%含有したエチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物粉末(エチレン含有量38モル%、重合
度800、粒度100メッシュ以下)をニーダーに50
0部仕込み、回転数20rpmで撹拌しながら、60℃
に昇温後、ジケテン740部と酢酸80部との混合液を
30分にわたって噴霧添加した。60℃で30分反応さ
せたところ、アセトアセチル基含有量が6モル%のアセ
トアセチル基含有エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物を得た。該アセトアセチル基含有エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物10gをホルマリン加工した布30
0g(遊離ホルマリン量300ppm)を入れた3lの
密栓可能な三角フラスコに入れた。その後、40℃で6
5%RHに2週間放置した後、布に残留する遊離ホルマ
リン量を測定したところ、12ppm間で減少してい
た。尚、遊離ホルマリン量はJIS L 1041(ア
セチルアセトン法(B法))に準じて測定した。
【0038】
【発明の効果】本発明のアルデヒド吸着剤は液状、粉
体、シート状、フィルム状、繊維状、更には、他の樹脂
や化合物、基材に含有させた成形体、内装材、壁紙、等
任意の形態で使用でき、アセトアセチル基含有高分子化
合物、特にはアセトアセチル基含有ビニルアルコール系
樹脂からなるため、ホルムアルデヒドを含有する対象
物、あるいは基材から発生するホルムアルデヒドの低減
に非常に優れた効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 昌宏 大阪府茨木市室山2丁目13番1号 日本合 成化学工業株式会社中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アセトアセチル基含有高分子化合物から
    なることを特徴とするアルデヒド吸着剤。
  2. 【請求項2】 アセトアセチル基含有高分子化合物が、
    アセトアセチル基含有ビニルアルコール系樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のアルデヒド吸着剤。
  3. 【請求項3】 アセトアセチル基含有高分子化合物が、
    アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1記載のアルデヒド吸着剤。
  4. 【請求項4】 液状、粉体、シート状、フィルム状、繊
    維状からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    のアルデヒド吸着剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれかに記載のアルデヒ
    ド吸着剤をホルムアルデヒドを含有する対象物に混合す
    ることを特徴とするアルデヒド吸着剤の使用方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4いずれかに記載のアルデヒ
    ド吸着剤をホルムアルデヒドを含有する基材に塗布又は
    含浸することを特徴とするアルデヒド吸着剤の使用方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4いずれかに記載のアルデヒ
    ド吸着剤をホルムアルデヒドを含有する織布又は不織布
    に塗布又は含浸することを特徴とするアルデヒド吸着剤
    の使用方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4いずれかに記載のアルデヒ
    ド吸着剤を含有することを特徴とする成形体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4いずれかに記載のアルデヒ
    ド吸着剤を含有させてなることを特徴とするフィルタ
    ー。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4いずれかに記載のアルデ
    ヒド吸着剤を含有してなることを特徴とする消臭剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜4いずれかに記載のアルデ
    ヒド吸着剤を含有してなることを特徴とする内装材。
  12. 【請求項12】 請求項1〜4いずれかに記載のアルデ
    ヒド吸着剤を含有してなることを特徴とする壁紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110172268A (zh) * 2019-07-12 2019-08-27 河南省科学院化学研究所有限公司 一种室温除甲醛耐水耐潮腻子膏

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