JPH1114637A - チップホルダ - Google Patents
チップホルダInfo
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- JPH1114637A JPH1114637A JP16642997A JP16642997A JPH1114637A JP H1114637 A JPH1114637 A JP H1114637A JP 16642997 A JP16642997 A JP 16642997A JP 16642997 A JP16642997 A JP 16642997A JP H1114637 A JPH1114637 A JP H1114637A
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Abstract
(57)【要約】
【課 題】 テーブル側電極とホルダ側電極を確実に接
続するとともに、テーブル側電極からホルダ側電極を介
してチップホルダに作用する回動力を小さくすること。 【解決手段】 ステージテーブル上に支持されたスライ
ドテーブル上にはホルダ装着部材42および外部引出用
の導電ケーブルLに接続されたテーブル側球面電極53
が支持されている。チップ71を保持するチップホルダ
H1が前記ホルダ装着部材42に上方から下方に移動し
て装着される際、ホルダ側回動電極76の回動力発生接
触面76aが前記テーブル側球面電極53と接触して回
動力を受ける。前記ホルダ側回動電極76は、回動する
ので、テーブル側球面電極53からホルダ側回動電極7
6を介してチップホルダH1に作用するホルダ回動力
(チップホルダH1を回動させる力)は非常に小さくな
る。
続するとともに、テーブル側電極からホルダ側電極を介
してチップホルダに作用する回動力を小さくすること。 【解決手段】 ステージテーブル上に支持されたスライ
ドテーブル上にはホルダ装着部材42および外部引出用
の導電ケーブルLに接続されたテーブル側球面電極53
が支持されている。チップ71を保持するチップホルダ
H1が前記ホルダ装着部材42に上方から下方に移動し
て装着される際、ホルダ側回動電極76の回動力発生接
触面76aが前記テーブル側球面電極53と接触して回
動力を受ける。前記ホルダ側回動電極76は、回動する
ので、テーブル側球面電極53からホルダ側回動電極7
6を介してチップホルダH1に作用するホルダ回動力
(チップホルダH1を回動させる力)は非常に小さくな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、STM(Scanning
Tunneling Microscope、走査型トンネル顕微鏡)、A
FM(Atomic Force Microscope、原子間力顕微鏡)、
UHV(ulutra high vacuum)−STM(超高真空走
査型トンネル顕微鏡)、UHV(urutra high vacuu
m)−AFM(超高真空原子間力顕微鏡)等の走査型プ
ローブ顕微鏡、および、SAP(走査型アトムプローブ
装置)で使用するチップホルダに関する。
Tunneling Microscope、走査型トンネル顕微鏡)、A
FM(Atomic Force Microscope、原子間力顕微鏡)、
UHV(ulutra high vacuum)−STM(超高真空走
査型トンネル顕微鏡)、UHV(urutra high vacuu
m)−AFM(超高真空原子間力顕微鏡)等の走査型プ
ローブ顕微鏡、および、SAP(走査型アトムプローブ
装置)で使用するチップホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】前記チップホルダとして、従来下記の技
術が知られている。 (J01)図10、図11に示す技術 図10は従来のUHV−STMで使用するチップホルダ
をステージテーブル上に着脱する構造の説明図で、図1
0Aは装着前の状態(離脱状態)を示す図、図10Bは
装着状態の説明図である。図11は前記図10に示すU
HV−STMのSTM観察時のトンネル電流の検出構造
の説明図で、図11Aは上面図、図11Aは前記図11
Aの矢印XIBから見た図である。図10において、ス
テージテーブル01上に設けたホルダ装着部材02には
一対の脚部挿入孔02a,02a(図11B参照)が形成
されている。前記ホルダ装着部材02に着脱自在に装着
されるチップホルダH1は、その下部に図11Bに示す
一対の脚部(被装着部)04,04を有しており、前記
脚部04,04を、前記ホルダ装着部材02の脚部挿入
孔02a,02aに挿入した状態で保持前記ホルダ装着部
材02に装着される。
術が知られている。 (J01)図10、図11に示す技術 図10は従来のUHV−STMで使用するチップホルダ
をステージテーブル上に着脱する構造の説明図で、図1
0Aは装着前の状態(離脱状態)を示す図、図10Bは
装着状態の説明図である。図11は前記図10に示すU
HV−STMのSTM観察時のトンネル電流の検出構造
の説明図で、図11Aは上面図、図11Aは前記図11
Aの矢印XIBから見た図である。図10において、ス
テージテーブル01上に設けたホルダ装着部材02には
一対の脚部挿入孔02a,02a(図11B参照)が形成
されている。前記ホルダ装着部材02に着脱自在に装着
されるチップホルダH1は、その下部に図11Bに示す
一対の脚部(被装着部)04,04を有しており、前記
脚部04,04を、前記ホルダ装着部材02の脚部挿入
孔02a,02aに挿入した状態で保持前記ホルダ装着部
材02に装着される。
【0003】前記チップホルダH1の上部には、ホルダ
搬送装置Cの固定保持部材C1および可動保持部材C2に
より保持される被保持部06が設けられている。固定保
持部材C1先端部には保持ピン挿入孔C1aが設けられ、
可動保持部材C2先端部には保持ピンC2aが設けられて
いる。前記チップホルダH1の前記被保持部06には保
持ピン貫通孔06aが形成されている。前記被保持部0
6の上端面06bとこれに係合する前記固定保持部材C1
の位置決め用係合面C1bとが係合する状態では、前記保
持ピン挿入孔C1aおよび保持ピン貫通孔06aの上下方
向の位置が重なるように構成されている。前記保持ピン
C2aを前記保持ピン貫通孔06aおよび前記保持ピン挿
入孔C1aに挿入することによりホルダ搬送装置Cにより
チップホルダH1を保持することができる。
搬送装置Cの固定保持部材C1および可動保持部材C2に
より保持される被保持部06が設けられている。固定保
持部材C1先端部には保持ピン挿入孔C1aが設けられ、
可動保持部材C2先端部には保持ピンC2aが設けられて
いる。前記チップホルダH1の前記被保持部06には保
持ピン貫通孔06aが形成されている。前記被保持部0
6の上端面06bとこれに係合する前記固定保持部材C1
の位置決め用係合面C1bとが係合する状態では、前記保
持ピン挿入孔C1aおよび保持ピン貫通孔06aの上下方
向の位置が重なるように構成されている。前記保持ピン
C2aを前記保持ピン貫通孔06aおよび前記保持ピン挿
入孔C1aに挿入することによりホルダ搬送装置Cにより
チップホルダH1を保持することができる。
【0004】前記チップホルダH1にはチップ保持用ナ
ット07が装着され、チップ保持用ナット07には、チ
ップ保持部材08が装着されている。前記チップ保持部
材08にはチップ09が保持されている。前記チップ保
持用ナット07にはリードプレート011の一端部がス
ポット溶接されており、他端部にはホルダ側電極012
がスポット溶接されている。前記ステージテーブル01
上の前記ホルダ装着部材02には、絶縁部材015(図
11B参照)を介して板ばね製のテーブル側電極016
が支持されている。テーブル側電極016は外部引出用
の導電ケーブル017に接続されている。
ット07が装着され、チップ保持用ナット07には、チ
ップ保持部材08が装着されている。前記チップ保持部
材08にはチップ09が保持されている。前記チップ保
持用ナット07にはリードプレート011の一端部がス
ポット溶接されており、他端部にはホルダ側電極012
がスポット溶接されている。前記ステージテーブル01
上の前記ホルダ装着部材02には、絶縁部材015(図
11B参照)を介して板ばね製のテーブル側電極016
が支持されている。テーブル側電極016は外部引出用
の導電ケーブル017に接続されている。
【0005】前記チップホルダH1を前記ホルダ装着部
材02に装着し、前記ステージテーブル01を移動させ
て図示しない試料に接近させ、前記試料およびチップ0
9間に流れるトンネル電流を検出することによりSTM
観察を行う。チップ09を試料に接近させてトンネル電
流を検出したとき、その信号は、チップ09、チップ保
持部材08、チップ保持用ナット07、リードプレート
011、ホルダ側電極012、テーブル側電極016、
および導電ケーブル017を介して外部の増幅器(図示
せず)に伝達される。
材02に装着し、前記ステージテーブル01を移動させ
て図示しない試料に接近させ、前記試料およびチップ0
9間に流れるトンネル電流を検出することによりSTM
観察を行う。チップ09を試料に接近させてトンネル電
流を検出したとき、その信号は、チップ09、チップ保
持部材08、チップ保持用ナット07、リードプレート
011、ホルダ側電極012、テーブル側電極016、
および導電ケーブル017を介して外部の増幅器(図示
せず)に伝達される。
【0006】
(前記従来技術(J01)の問題点)前記(J01)の従来
技術において、ホルダ装着部材02へのチップホルダ装
着時には、前記ホルダ側電極012は必ずテーブル側電
極016に接続されている必要がある。しかし、前記チ
ップホルダH1の装着時に前記ホルダ側電極012がテ
ーブル側電極016に接触したときに、前記テーブル側
電極016からホルダ側電極012に作用するばね力に
より、チップホルダH1に図11Bにおいて反時計方向
の回転力が作用する。チップホルダH1はホルダ搬送装
置CのピンC1aにより揺動可能に支持されているため、
前記反時計方向の回転力が作用すると、チップホルダH
1が傾斜してホルダ装着部材02への装着が困難にな
る。
技術において、ホルダ装着部材02へのチップホルダ装
着時には、前記ホルダ側電極012は必ずテーブル側電
極016に接続されている必要がある。しかし、前記チ
ップホルダH1の装着時に前記ホルダ側電極012がテ
ーブル側電極016に接触したときに、前記テーブル側
電極016からホルダ側電極012に作用するばね力に
より、チップホルダH1に図11Bにおいて反時計方向
の回転力が作用する。チップホルダH1はホルダ搬送装
置CのピンC1aにより揺動可能に支持されているため、
前記反時計方向の回転力が作用すると、チップホルダH
1が傾斜してホルダ装着部材02への装着が困難にな
る。
【0007】このため従来は、組み立て時の寸法調節に
より前記テーブル側電極016から前記ホルダ側電極0
12に作用するばね力を最小限(さわる程度)とするよ
うにしていた。しかしながら前記テーブル側電極016
および前記ホルダ側電極012をさわる程度の小さな接
触圧とすると、接触が不完全となったり、数nAのトン
ネル電流にノイズがのり易いという問題点があった。
より前記テーブル側電極016から前記ホルダ側電極0
12に作用するばね力を最小限(さわる程度)とするよ
うにしていた。しかしながら前記テーブル側電極016
および前記ホルダ側電極012をさわる程度の小さな接
触圧とすると、接触が不完全となったり、数nAのトン
ネル電流にノイズがのり易いという問題点があった。
【0008】本発明は、前述の事情に鑑み、下記の記載
内容を課題とする。 (O01)テーブル側電極とホルダ側電極を確実に接続す
るとともに、テーブル側電極からホルダ側電極を介して
チップホルダに作用する回動力を小さくすること。
内容を課題とする。 (O01)テーブル側電極とホルダ側電極を確実に接続す
るとともに、テーブル側電極からホルダ側電極を介して
チップホルダに作用する回動力を小さくすること。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0010】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明のチップホルダは、下記の要件を備えたことを特徴
とする、(A01)ホルダ搬送装置(C)により着脱自在
に保持される被保持部(62)が上部に設けられ、ステ
ージテーブル(T)上のホルダ装着部材(42)に上方
から挿入して装着される被装着部(63)が下部に設け
られ、前記被保持部(62)および前記被装着部(6
3)の間にチップ保持部(64)が設けられたホルダ本
体(61)、(A02)前記チップ保持部(64)に保持
されたチップ(71)と導電部材(67+68+79)
により接続されるとともに前記ホルダ本体(61)によ
り支持され、且つ前記被装着部(63)が前記ホルダ装
着部材(42)に装着される際、前記ステージテーブル
(T)に支持され且つ外部引出用の導電ケーブル(L)
に接続されたテーブル側電極(53)に接触するホルダ
側電極(76)。(A03)前記ホルダ本体(61)およ
びステージテーブル(T)の一方に支持された球面電極
(53)、ならびに、前記ホルダ本体(61)およびス
テージテーブル(T)の他方に回動可能に支持され且つ
前記被装着部(63)が前記ホルダ装着部材(42)に
装着される際、前記球面電極(53)に接触して回動力
を受ける回動力発生接触面(76a)を有する回動電極
(76)、(A04)前記球面電極(53)および回動電
極(76)の一方により構成された前記テーブル側電極
(53)、ならびに、前記球面電極(53)および回動
電極(76)の他方により構成された前記ホルダ側電極
(76)。
発明のチップホルダは、下記の要件を備えたことを特徴
とする、(A01)ホルダ搬送装置(C)により着脱自在
に保持される被保持部(62)が上部に設けられ、ステ
ージテーブル(T)上のホルダ装着部材(42)に上方
から挿入して装着される被装着部(63)が下部に設け
られ、前記被保持部(62)および前記被装着部(6
3)の間にチップ保持部(64)が設けられたホルダ本
体(61)、(A02)前記チップ保持部(64)に保持
されたチップ(71)と導電部材(67+68+79)
により接続されるとともに前記ホルダ本体(61)によ
り支持され、且つ前記被装着部(63)が前記ホルダ装
着部材(42)に装着される際、前記ステージテーブル
(T)に支持され且つ外部引出用の導電ケーブル(L)
に接続されたテーブル側電極(53)に接触するホルダ
側電極(76)。(A03)前記ホルダ本体(61)およ
びステージテーブル(T)の一方に支持された球面電極
(53)、ならびに、前記ホルダ本体(61)およびス
テージテーブル(T)の他方に回動可能に支持され且つ
前記被装着部(63)が前記ホルダ装着部材(42)に
装着される際、前記球面電極(53)に接触して回動力
を受ける回動力発生接触面(76a)を有する回動電極
(76)、(A04)前記球面電極(53)および回動電
極(76)の一方により構成された前記テーブル側電極
(53)、ならびに、前記球面電極(53)および回動
電極(76)の他方により構成された前記ホルダ側電極
(76)。
【0011】前記本発明のチップホルダは、次の(1)
および(2)の構成を採用することが可能である。 (1)テーブル側電極(53)を球面電極(テーブル側
球面電極)により構成し且つホルダ側電極(76)を回
動電極(ホルダ側回動電極)により構成する。 (2)テーブル側電極(53)を回動電極(テーブル側
回動電極)により構成し且つホルダ側電極(76)を球
面電極(ホルダ側球面電極)により構成する。前記
(1)の場合は、前記構成要件(A02)〜(A04)は次
の構成要件(A02′)と同一である。 (A02′)前記チップ保持部(64)に保持されたチッ
プ(71)と導電部材(67+68+79)により接続
されるとともに前記ホルダ本体(61)により回動可能
に支持され、且つ前記被装着部(63)が前記ホルダ装
着部材(42)に装着される際、前記ステージテーブル
(T)に支持され且つ外部引出用の導電ケーブル(L)
に接続されたテーブル側球面電極(53)に接触して回
動力を受ける回動力発生接触面(76a)を有するホル
ダ側回動電極(76)。また、前記(2)の場合は、前
記構成要件(A02)〜(A04)は次の構成要件(A0
2″)と同一である。 (A02″)前記チップ保持部(64)に保持されたチッ
プ(71)と導電部材(67+68+79)により接続
されるとともに前記ホルダ本体(61)により支持さ
れ、且つ前記被装着部(63)が前記ホルダ装着部材
(42)に装着される際、前記ステージテーブル(T)
に回動可能に支持され且つ外部引出用の導電ケーブル
(L)に接続されたテーブル側回動電極の回動力発生接
触面に接触して回動力を与えるホルダ側球面電極。
および(2)の構成を採用することが可能である。 (1)テーブル側電極(53)を球面電極(テーブル側
球面電極)により構成し且つホルダ側電極(76)を回
動電極(ホルダ側回動電極)により構成する。 (2)テーブル側電極(53)を回動電極(テーブル側
回動電極)により構成し且つホルダ側電極(76)を球
面電極(ホルダ側球面電極)により構成する。前記
(1)の場合は、前記構成要件(A02)〜(A04)は次
の構成要件(A02′)と同一である。 (A02′)前記チップ保持部(64)に保持されたチッ
プ(71)と導電部材(67+68+79)により接続
されるとともに前記ホルダ本体(61)により回動可能
に支持され、且つ前記被装着部(63)が前記ホルダ装
着部材(42)に装着される際、前記ステージテーブル
(T)に支持され且つ外部引出用の導電ケーブル(L)
に接続されたテーブル側球面電極(53)に接触して回
動力を受ける回動力発生接触面(76a)を有するホル
ダ側回動電極(76)。また、前記(2)の場合は、前
記構成要件(A02)〜(A04)は次の構成要件(A0
2″)と同一である。 (A02″)前記チップ保持部(64)に保持されたチッ
プ(71)と導電部材(67+68+79)により接続
されるとともに前記ホルダ本体(61)により支持さ
れ、且つ前記被装着部(63)が前記ホルダ装着部材
(42)に装着される際、前記ステージテーブル(T)
に回動可能に支持され且つ外部引出用の導電ケーブル
(L)に接続されたテーブル側回動電極の回動力発生接
触面に接触して回動力を与えるホルダ側球面電極。
【0012】(本発明の作用)前記構成を備えた本発明
のチップホルダ(H1)では、前記(1)の構成を採用
した場合、すなわち、テーブル側電極(53)をテーブ
ル側球面電極(53)により構成し且つホルダ側電極
(76)をホルダ側回動電極(76)により構成した場
合、次の作用を奏する。 (前記構成(1)を採用した場合の本発明の作用)ホル
ダ本体(61)の上部に設けられた被保持部(62)
は、ホルダ搬送装置(C)により着脱自在に保持され
る。ホルダ本体(61)の下部に設けられた被装着部
(63)は、ステージテーブル(T)上のホルダ装着部
材(42)に上方から挿入して装着される。ホルダ本体
(61)の前記被保持部(62)および前記被装着部
(63)の間に設けられたチップ保持部(64)にはト
ンネル電流検出用のチップ(71)が装着される。前記
被装着部(63)が前記ホルダ装着部材(42)に装着
される際、前記チップ保持部(64)に保持されたチッ
プ(71)と導電部材(67+68+79)により接続
されるとともに前記ホルダ本体(61)により回動可能
に支持されたホルダ側回動電極(76)の回動力発生接
触面(76a)は、前記ステージテーブル(T)に支持
され且つ外部引出用の導電ケーブル(L)に接続された
テーブル側球面電極(53)に接触して回動力を受け
る。前記テーブル側球面電極(53)に接触して回動力
を受けたホルダ側回動電極(76)は、回動するので、
テーブル側球面電極(53)からホルダ側回動電極(7
6)を介してチップホルダ(H1)に作用するホルダ回
動力(チップホルダ(H1)を回動させる力)は非常に
小さくなる。このため、チップホルダ(H1)は回動す
ることなく、ホルダ装着部材(42)に上方から挿入さ
れ、装着される。また、テーブル側球面電極(53)は
球面であるため、ホルダ側回動電極(76)と点接触す
るので、テーブル側球面電極(53)およびホルダ側回
動電極(76)の接触摩擦力は非常に小さい。
のチップホルダ(H1)では、前記(1)の構成を採用
した場合、すなわち、テーブル側電極(53)をテーブ
ル側球面電極(53)により構成し且つホルダ側電極
(76)をホルダ側回動電極(76)により構成した場
合、次の作用を奏する。 (前記構成(1)を採用した場合の本発明の作用)ホル
ダ本体(61)の上部に設けられた被保持部(62)
は、ホルダ搬送装置(C)により着脱自在に保持され
る。ホルダ本体(61)の下部に設けられた被装着部
(63)は、ステージテーブル(T)上のホルダ装着部
材(42)に上方から挿入して装着される。ホルダ本体
(61)の前記被保持部(62)および前記被装着部
(63)の間に設けられたチップ保持部(64)にはト
ンネル電流検出用のチップ(71)が装着される。前記
被装着部(63)が前記ホルダ装着部材(42)に装着
される際、前記チップ保持部(64)に保持されたチッ
プ(71)と導電部材(67+68+79)により接続
されるとともに前記ホルダ本体(61)により回動可能
に支持されたホルダ側回動電極(76)の回動力発生接
触面(76a)は、前記ステージテーブル(T)に支持
され且つ外部引出用の導電ケーブル(L)に接続された
テーブル側球面電極(53)に接触して回動力を受け
る。前記テーブル側球面電極(53)に接触して回動力
を受けたホルダ側回動電極(76)は、回動するので、
テーブル側球面電極(53)からホルダ側回動電極(7
6)を介してチップホルダ(H1)に作用するホルダ回
動力(チップホルダ(H1)を回動させる力)は非常に
小さくなる。このため、チップホルダ(H1)は回動す
ることなく、ホルダ装着部材(42)に上方から挿入さ
れ、装着される。また、テーブル側球面電極(53)は
球面であるため、ホルダ側回動電極(76)と点接触す
るので、テーブル側球面電極(53)およびホルダ側回
動電極(76)の接触摩擦力は非常に小さい。
【0013】前記構成を備えた本発明のチップホルダ
(H1)では、前記(2)の構成を採用した場合、すな
わち、テーブル側電極(53)をテーブル側回動電極に
より構成し且つホルダ側電極(76)をホルダ側球面電
極により構成した場合、次の作用を奏する。 (前記構成(2)を採用した場合の本発明の作用)ホル
ダ本体(61)の上部に設けられた被保持部(62)
は、ホルダ搬送装置(C)により着脱自在に保持され
る。ホルダ本体(61)の下部に設けられた被装着部
(63)は、ステージテーブル(T)上のホルダ装着部
材(42)に上方から挿入して装着される。ホルダ本体
(61)の前記被保持部(62)および前記被装着部
(63)の間に設けられたチップ保持部(64)にはト
ンネル電流検出用のチップ(71)が装着される。前記
被装着部(63)が前記ホルダ装着部材(42)に装着
される際、前記チップ保持部(64)に保持されたチッ
プ(71)と導電部材により接続されるとともに前記ホ
ルダ本体(61)により支持されたホルダ側球面電極
は、前記ステージテーブル(T)に回動可能に支持され
且つ外部引出用の導電ケーブル(L)に接続されたテー
ブル側回動電極の回動力発生接触面に接触して回動力を
与える。前記ホルダ側球面電極に接触して回動力を受け
たテーブル側回動電極は、回動するので、テーブル側回
動電極からホルダ側球面電極介してチップホルダ(H
1)に作用する力(チップホルダ(H1)を回動させるよ
うに作用する力)は非常に小さくなる。このため、チッ
プホルダ(H1)は回動することなく、ホルダ装着部材
(42)に上方から挿入され、装着される。また、ホル
ダ側球面電極は球面であるため、テーブル側回動電極と
点接触するので、ホルダ側球面電極およびテーブル側回
動電極の接触摩擦力は非常に小さい。
(H1)では、前記(2)の構成を採用した場合、すな
わち、テーブル側電極(53)をテーブル側回動電極に
より構成し且つホルダ側電極(76)をホルダ側球面電
極により構成した場合、次の作用を奏する。 (前記構成(2)を採用した場合の本発明の作用)ホル
ダ本体(61)の上部に設けられた被保持部(62)
は、ホルダ搬送装置(C)により着脱自在に保持され
る。ホルダ本体(61)の下部に設けられた被装着部
(63)は、ステージテーブル(T)上のホルダ装着部
材(42)に上方から挿入して装着される。ホルダ本体
(61)の前記被保持部(62)および前記被装着部
(63)の間に設けられたチップ保持部(64)にはト
ンネル電流検出用のチップ(71)が装着される。前記
被装着部(63)が前記ホルダ装着部材(42)に装着
される際、前記チップ保持部(64)に保持されたチッ
プ(71)と導電部材により接続されるとともに前記ホ
ルダ本体(61)により支持されたホルダ側球面電極
は、前記ステージテーブル(T)に回動可能に支持され
且つ外部引出用の導電ケーブル(L)に接続されたテー
ブル側回動電極の回動力発生接触面に接触して回動力を
与える。前記ホルダ側球面電極に接触して回動力を受け
たテーブル側回動電極は、回動するので、テーブル側回
動電極からホルダ側球面電極介してチップホルダ(H
1)に作用する力(チップホルダ(H1)を回動させるよ
うに作用する力)は非常に小さくなる。このため、チッ
プホルダ(H1)は回動することなく、ホルダ装着部材
(42)に上方から挿入され、装着される。また、ホル
ダ側球面電極は球面であるため、テーブル側回動電極と
点接触するので、ホルダ側球面電極およびテーブル側回
動電極の接触摩擦力は非常に小さい。
【0014】
(実施例)次に図面を参照しながら、本発明のチップホ
ルダの実施例を説明するが、本発明は以下の実施の形態
に限定されるものではない。なお、以後の説明の理解を
容易にするために、図面において互いに直交する矢印
X,Y,Zの方向に直交座標軸X軸、Y軸、Z軸を定義
し、X方向と逆向きは−X方向、Y方向と逆向きは−Y
方向、Z方向と逆向きは−Z方向とする。また、X方向
及び−X方向を含めてX軸方向といい、Y方向及び−Y
方向を含めてY軸方向といい、Z方向及び−Z方向を含
めてZ軸方向ということにする。さらに図中、「○」の
中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう
矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは
紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
ルダの実施例を説明するが、本発明は以下の実施の形態
に限定されるものではない。なお、以後の説明の理解を
容易にするために、図面において互いに直交する矢印
X,Y,Zの方向に直交座標軸X軸、Y軸、Z軸を定義
し、X方向と逆向きは−X方向、Y方向と逆向きは−Y
方向、Z方向と逆向きは−Z方向とする。また、X方向
及び−X方向を含めてX軸方向といい、Y方向及び−Y
方向を含めてY軸方向といい、Z方向及び−Z方向を含
めてZ軸方向ということにする。さらに図中、「○」の
中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう
矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは
紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0015】(実施例1)図1は本発明の実施例1のチ
ップホルダを備えたSTMの全体説明図である。図2は
同実施例1の要部説明図で、前記図1の要部拡大図であ
る。図3は同実施例1のチップホルダをステージテーブ
ル上のホルダ装着部材に装着した状態の縦断面図で、図
4のIII−III線断面図である。図4は前記図3の矢印I
Vから見た図である。図5は前記図4の矢印Vから見た
図である。図6は前記図4のVI−VI線断面図である。
図7は前記図4の矢印VIIから見た図である。図8は同
実施例1のチップホルダおよびそれに装着するチップの
分解斜視図である。図9は同実施例1のチップホルダを
ステージテーブル上のホルダ装着部材に装着する際のテ
ーブル側球面電極およびホルダ側回動電極の接触工程の
作用説明図である。
ップホルダを備えたSTMの全体説明図である。図2は
同実施例1の要部説明図で、前記図1の要部拡大図であ
る。図3は同実施例1のチップホルダをステージテーブ
ル上のホルダ装着部材に装着した状態の縦断面図で、図
4のIII−III線断面図である。図4は前記図3の矢印I
Vから見た図である。図5は前記図4の矢印Vから見た
図である。図6は前記図4のVI−VI線断面図である。
図7は前記図4の矢印VIIから見た図である。図8は同
実施例1のチップホルダおよびそれに装着するチップの
分解斜視図である。図9は同実施例1のチップホルダを
ステージテーブル上のホルダ装着部材に装着する際のテ
ーブル側球面電極およびホルダ側回動電極の接触工程の
作用説明図である。
【0016】図1、図2において、STMを収容する真
空試料室1内には、図示しない搬送部材により搬入され
たチップホルダ搬入部材2が配置されている。チップホ
ルダ搬入部材2はチップホルダ保持部2aを有してい
る。前記チップホルダ搬入部材2のチップホルダ保持部
2aに保持されて前記真空試料室1内に搬入されたチッ
プホルダH1は、ホルダ搬送装置Cにより図2に2点鎖
線で示す待機位置P1とステージテーブルT上の実線で
示す使用位置P2との間で搬送される。前記ホルダ搬送
装置Cは、前記待機位置P1のチップホルダ保持部2aと
前記ステージテーブルT上の使用位置P2との間で前記
チップホルダH1を搬送したり、また、前記真空試料室
1内の待機位置P1に搬入された図示しない試料ホルダ
搬入部材と前記ステージテーブルT上の試料分析位置P
3(図2参照)との間で試料ホルダH2(図2参照)を搬
送する装置である。
空試料室1内には、図示しない搬送部材により搬入され
たチップホルダ搬入部材2が配置されている。チップホ
ルダ搬入部材2はチップホルダ保持部2aを有してい
る。前記チップホルダ搬入部材2のチップホルダ保持部
2aに保持されて前記真空試料室1内に搬入されたチッ
プホルダH1は、ホルダ搬送装置Cにより図2に2点鎖
線で示す待機位置P1とステージテーブルT上の実線で
示す使用位置P2との間で搬送される。前記ホルダ搬送
装置Cは、前記待機位置P1のチップホルダ保持部2aと
前記ステージテーブルT上の使用位置P2との間で前記
チップホルダH1を搬送したり、また、前記真空試料室
1内の待機位置P1に搬入された図示しない試料ホルダ
搬入部材と前記ステージテーブルT上の試料分析位置P
3(図2参照)との間で試料ホルダH2(図2参照)を搬
送する装置である。
【0017】図1、図2において、ホルダ搬送装置C
は、昇降ロッド6の下端に支持されたスライダガイド部
材7を有しており、スライダガイド部材7に沿って水平
移動可能なスライダ8は、水平方向(Y軸方向、左右方
向)に位置調節可能である。
は、昇降ロッド6の下端に支持されたスライダガイド部
材7を有しており、スライダガイド部材7に沿って水平
移動可能なスライダ8は、水平方向(Y軸方向、左右方
向)に位置調節可能である。
【0018】図2に示すホルダ搬送装置Cは前記従来技
術(特開平9−61440号公報参照)に記載された技
術であるので、次に簡単に説明する。前記スライダ8に
は連結部材9が連結されている。連結部材9はばね収容
孔9aおよび下方に延びる鉛直ロッド部9bを有してい
る。前記ばね収容孔9aは上端がねじ11で塞がれてお
り、内部には圧縮コイルばね12が収容されている。前
記連結部材9の鉛直ロッド部9b下端には板ばね13を
介して第1保持部材(固定保持部材)14が連結されて
いる。第1保持部材14には保持ピン挿入孔14aが形
成されている。
術(特開平9−61440号公報参照)に記載された技
術であるので、次に簡単に説明する。前記スライダ8に
は連結部材9が連結されている。連結部材9はばね収容
孔9aおよび下方に延びる鉛直ロッド部9bを有してい
る。前記ばね収容孔9aは上端がねじ11で塞がれてお
り、内部には圧縮コイルばね12が収容されている。前
記連結部材9の鉛直ロッド部9b下端には板ばね13を
介して第1保持部材(固定保持部材)14が連結されて
いる。第1保持部材14には保持ピン挿入孔14aが形
成されている。
【0019】前記連結部材9には、軸16回りに回動部
材17が回転可能に支持されている。回動部材17は、
前記ばね収容孔9a内の圧縮コイルばね12によって常
時時計方向に回転力を付与されるばね当接部17aおよ
び前記鉛直ロッド部9bに沿って下方に延びるロッド部
17bを有している。前記ロッド部17b下端には板ばね
18を介して第2保持部材(可動保持部材)19が連結
されている。前記第2保持部材19には保持ピン19a
が設けられており、保持ピン19aは前記第1保持部材
14の保持ピン挿入孔14aに嵌合するように配置され
ている。そして、通常は、前記圧縮コイルバネ12によ
り前記回動部材17が時計方向に回転力を付与されてい
るため、前記保持ピン19aは保持ピン挿入孔14aに嵌
合するように構成されている。
材17が回転可能に支持されている。回動部材17は、
前記ばね収容孔9a内の圧縮コイルばね12によって常
時時計方向に回転力を付与されるばね当接部17aおよ
び前記鉛直ロッド部9bに沿って下方に延びるロッド部
17bを有している。前記ロッド部17b下端には板ばね
18を介して第2保持部材(可動保持部材)19が連結
されている。前記第2保持部材19には保持ピン19a
が設けられており、保持ピン19aは前記第1保持部材
14の保持ピン挿入孔14aに嵌合するように配置され
ている。そして、通常は、前記圧縮コイルバネ12によ
り前記回動部材17が時計方向に回転力を付与されてい
るため、前記保持ピン19aは保持ピン挿入孔14aに嵌
合するように構成されている。
【0020】前記連結部材9には電磁ソレノイド21が
支持されており、電磁ソレノイド21が通電された場合
には磁力により前記回動部材17が前記軸16回りに反
時計方向に回転して、前記保持ピン19aは前記保持ピ
ン挿入孔14aが抜け出すように構成されている。した
がって、前記待機位置P1のチップホルダ搬入部材2お
よびステージテーブルT上の使用位置P2間でチップホ
ルダH1を搬送するため、チップホルダH1を保持する際
には、前記保持ピン19aを保持ピン挿入孔14aから離
脱させた状態で、前記昇降ロッド6およびスライダ8の
移動により前記第1保持部材14および第2保持部材1
9の位置調節をする。そして、例えば前記チップホルダ
搬入部材2に保持されたチップホルダH1のピン貫通孔
H1a(図3参照)および前記保持ピン挿入孔14aを一
致させる。この状態で、前記保持ピン19aを、ピン貫
通孔H1aに貫通させ、前記保持ピン19aの先端部を保
持ピン挿入孔14aに挿入させる。この状態ではチップ
ホルダH1が前記第1保持部材14および第2保持部材
19に保持されるので、前記チップホルダ搬入部材2か
ら、ステージテーブルT上の使用位置P2の間で、チッ
プホルダH1を搬送することができる。
支持されており、電磁ソレノイド21が通電された場合
には磁力により前記回動部材17が前記軸16回りに反
時計方向に回転して、前記保持ピン19aは前記保持ピ
ン挿入孔14aが抜け出すように構成されている。した
がって、前記待機位置P1のチップホルダ搬入部材2お
よびステージテーブルT上の使用位置P2間でチップホ
ルダH1を搬送するため、チップホルダH1を保持する際
には、前記保持ピン19aを保持ピン挿入孔14aから離
脱させた状態で、前記昇降ロッド6およびスライダ8の
移動により前記第1保持部材14および第2保持部材1
9の位置調節をする。そして、例えば前記チップホルダ
搬入部材2に保持されたチップホルダH1のピン貫通孔
H1a(図3参照)および前記保持ピン挿入孔14aを一
致させる。この状態で、前記保持ピン19aを、ピン貫
通孔H1aに貫通させ、前記保持ピン19aの先端部を保
持ピン挿入孔14aに挿入させる。この状態ではチップ
ホルダH1が前記第1保持部材14および第2保持部材
19に保持されるので、前記チップホルダ搬入部材2か
ら、ステージテーブルT上の使用位置P2の間で、チッ
プホルダH1を搬送することができる。
【0021】図2において、STMの真空試料室1内部
にはステージテーブルTが配置されている。ステージテ
ーブルTは、試料ホルダ装着部材27およびスライドテ
ーブル28を支持している。前記スライドテーブル28
は、前記ステージテーブルT上でスライド移動して位置
調節される。前記試料ホルダ装着部材27は、前記ステ
ージテーブルTにより固定支持された固定部材31を有
し、固定部材31には円孔31aが形成されている。前
記固定部材31は前記円孔31aの外周に沿って互いに
120°離れて配置された3個の当接部材32(1個の
み図示)を支持している。前記3個の当接部材32に対
応してそれぞれ引張ばね33が設けられている。
にはステージテーブルTが配置されている。ステージテ
ーブルTは、試料ホルダ装着部材27およびスライドテ
ーブル28を支持している。前記スライドテーブル28
は、前記ステージテーブルT上でスライド移動して位置
調節される。前記試料ホルダ装着部材27は、前記ステ
ージテーブルTにより固定支持された固定部材31を有
し、固定部材31には円孔31aが形成されている。前
記固定部材31は前記円孔31aの外周に沿って互いに
120°離れて配置された3個の当接部材32(1個の
み図示)を支持している。前記3個の当接部材32に対
応してそれぞれ引張ばね33が設けられている。
【0022】可動プレート34は、前記3個の引張ばね
33により、前記3個の当接部材32に押し付けられ
て、固定部材31上に保持されている。なお、前記可動
プレート34は円孔34aを有しており、円孔34aは前
記円孔31aに対応する位置に配置されている。可動プ
レート34は前記当接部材32と摩擦接触しながら移動
してその位置を上下左右に調節可能である。
33により、前記3個の当接部材32に押し付けられ
て、固定部材31上に保持されている。なお、前記可動
プレート34は円孔34aを有しており、円孔34aは前
記円孔31aに対応する位置に配置されている。可動プ
レート34は前記当接部材32と摩擦接触しながら移動
してその位置を上下左右に調節可能である。
【0023】前記可動プレート34には円筒部材36の
一端部(−Y側端部、右端部)が連結されており、円筒
部材36は前記円孔31a貫通している。前記円筒部材
36の他端部(左端部)にはスキャナ支持部材37が支
持され、スキャナ支持部材37により、円筒状圧電体製
のスキャナ38の一端部(基端部、左端部)が支持され
ている。前記スキャナ38の先端部(右端部)には試料
ホルダ装着部材39が支持されている。試料ホルダ装着
部材39は試料ホルダH2を着脱自在に装着する部材で
あり、試料ホルダ装着部材39によって保持された試料
ホルダH2は、試料分析位置P3に保持されるようになっ
ている。
一端部(−Y側端部、右端部)が連結されており、円筒
部材36は前記円孔31a貫通している。前記円筒部材
36の他端部(左端部)にはスキャナ支持部材37が支
持され、スキャナ支持部材37により、円筒状圧電体製
のスキャナ38の一端部(基端部、左端部)が支持され
ている。前記スキャナ38の先端部(右端部)には試料
ホルダ装着部材39が支持されている。試料ホルダ装着
部材39は試料ホルダH2を着脱自在に装着する部材で
あり、試料ホルダ装着部材39によって保持された試料
ホルダH2は、試料分析位置P3に保持されるようになっ
ている。
【0024】図3〜図7において、前記ステージテーブ
ルTにスライド可能に支持されたスライドテーブル28
上にはその左端部にホルダ装着部材支持部41が設けら
れている。ホルダ装着部材支持部41上面には図4に示
すように、ホルダ載置面41aが形成されており、ま
た、ホルダ装着部材支持部41を上下に貫通する一対の
逃げ孔41b(図4参照)が設けられている。前記ホル
ダ載置面41a上にはチップホルダ装着部材42が載置
されている。図4、図6から分かるように、チップホル
ダ装着部材42のX軸方向の中央部は、−Y側部分にホ
ルダ下部挿入用の切除部42aが形成されており、Y側
部分に固定用ねじ孔形成部42bが設けられている。固
定用ねじ孔形成部42bの高さはそのX軸方向両側部に
比べて高さがわずかに低く形成されている。チップホル
ダ装着部材42のX軸方向中央部のY側の上端縁は切り
落とされて斜面42c(図3〜5参照)が形成されてい
る。
ルTにスライド可能に支持されたスライドテーブル28
上にはその左端部にホルダ装着部材支持部41が設けら
れている。ホルダ装着部材支持部41上面には図4に示
すように、ホルダ載置面41aが形成されており、ま
た、ホルダ装着部材支持部41を上下に貫通する一対の
逃げ孔41b(図4参照)が設けられている。前記ホル
ダ載置面41a上にはチップホルダ装着部材42が載置
されている。図4、図6から分かるように、チップホル
ダ装着部材42のX軸方向の中央部は、−Y側部分にホ
ルダ下部挿入用の切除部42aが形成されており、Y側
部分に固定用ねじ孔形成部42bが設けられている。固
定用ねじ孔形成部42bの高さはそのX軸方向両側部に
比べて高さがわずかに低く形成されている。チップホル
ダ装着部材42のX軸方向中央部のY側の上端縁は切り
落とされて斜面42c(図3〜5参照)が形成されてい
る。
【0025】図6において前記固定用ねじ形成部42b
のX軸方向中央部には−Y方向(右方向)に突出する右
突出部42d(図6、図3参照)が設けられている。前
記固定用ねじ形成部42bの上端右側縁(上端の−Y側
の側縁)には前記右突出部42dの両側にホルダガイド
用傾斜面42e,42eが形成され、前記右突出部42d
の上端の前後両側縁にはホルダガイド用傾斜面42f,
42f(図6、図3参照)が形成されている。前記チッ
プホルダ装着部材42のX軸方向両側部には−Y側面に
開口する水平な(X軸方向に延びる)ロッド挿入孔42
g(図3、図7参照)が形成されている。前記チップホ
ルダ装着部材42の前側部分(X側部分)には前記切除
部42aに隣接してホルダ前側位置決め用ボルト孔42h
(図6参照)が形成されている。また、前記チップホル
ダ装着部材42の後側部分(−X側部分)には前記テー
ブル側電極支持用ねじ孔42i(図6参照)が形成され
ている。
のX軸方向中央部には−Y方向(右方向)に突出する右
突出部42d(図6、図3参照)が設けられている。前
記固定用ねじ形成部42bの上端右側縁(上端の−Y側
の側縁)には前記右突出部42dの両側にホルダガイド
用傾斜面42e,42eが形成され、前記右突出部42d
の上端の前後両側縁にはホルダガイド用傾斜面42f,
42f(図6、図3参照)が形成されている。前記チッ
プホルダ装着部材42のX軸方向両側部には−Y側面に
開口する水平な(X軸方向に延びる)ロッド挿入孔42
g(図3、図7参照)が形成されている。前記チップホ
ルダ装着部材42の前側部分(X側部分)には前記切除
部42aに隣接してホルダ前側位置決め用ボルト孔42h
(図6参照)が形成されている。また、前記チップホル
ダ装着部材42の後側部分(−X側部分)には前記テー
ブル側電極支持用ねじ孔42i(図6参照)が形成され
ている。
【0026】前記チップホルダ装着部材42は前記固定
用ねじ形成部42bを上下に貫通する2本の固定ねじ4
3,43(図6参照)により前記ホルダ装着部材支持部
41に固定されている。前記ロッド挿入孔42g(図
3、図7参照)にはX軸方向に延びるホルダ係止ロッド
44が挿入されている。図6において、ホルダ係止ロッ
ド44の両端部はチップホルダ装着部材42の前後両側
面よりも外側に延びている。チップホルダ装着部材42
の前後両側面には前記ホルダ係止ロッド44の左方(Y
方向)に離れた位置にばね係止ピン46,46(図5、
図6参照)が固定されている。前記ばね係止ピン46と
ホルダ係止ロッド44の外端部との間には引張ばね47
が設けられており、前記ホルダ係止ロッド44は前記引
張ばね47により常時左方(Y方向)に引っ張られて前
記ロッド挿入孔42gの内面に当接する位置に保持され
ている。図6から分かるように、前記ホルダ係止ロッド
44とホルダガイド用傾斜面42e,42eとの間で且つ
前記ホルダガイド用傾斜面42f,42fの外側に、ホル
ダ下部挿入孔49,49が形成されている。前記ホルダ
下部挿入孔49,49(図6参照)は図4に示す前記ホ
ルダ装着部材支持部41の逃げ孔41b,41bに対向す
る位置に設けられている。
用ねじ形成部42bを上下に貫通する2本の固定ねじ4
3,43(図6参照)により前記ホルダ装着部材支持部
41に固定されている。前記ロッド挿入孔42g(図
3、図7参照)にはX軸方向に延びるホルダ係止ロッド
44が挿入されている。図6において、ホルダ係止ロッ
ド44の両端部はチップホルダ装着部材42の前後両側
面よりも外側に延びている。チップホルダ装着部材42
の前後両側面には前記ホルダ係止ロッド44の左方(Y
方向)に離れた位置にばね係止ピン46,46(図5、
図6参照)が固定されている。前記ばね係止ピン46と
ホルダ係止ロッド44の外端部との間には引張ばね47
が設けられており、前記ホルダ係止ロッド44は前記引
張ばね47により常時左方(Y方向)に引っ張られて前
記ロッド挿入孔42gの内面に当接する位置に保持され
ている。図6から分かるように、前記ホルダ係止ロッド
44とホルダガイド用傾斜面42e,42eとの間で且つ
前記ホルダガイド用傾斜面42f,42fの外側に、ホル
ダ下部挿入孔49,49が形成されている。前記ホルダ
下部挿入孔49,49(図6参照)は図4に示す前記ホ
ルダ装着部材支持部41の逃げ孔41b,41bに対向す
る位置に設けられている。
【0027】図5において、前記ホルダ前側位置決め用
ボルト孔42h(図6参照)にはホルダ前側位置決めボ
ルト51(図4、図5参照)が固定されている。なお、
ホルダ前側位置決めボルト51は前記チップホルダ装着
部材42上面より上方部分の側面は低摩擦円筒面に形成
されている。図4、図5において、前記テーブル側電極
支持用ねじ孔42iには、テーブル側電極支持ねじ52
が螺合し、固定されている。テーブル側電極支持ねじ5
2は、テーブル側球面電極53を保持した円筒状の球面
電極保持部材54を上下から挟む絶縁部材56,57お
よびスペーサ58をチップホルダ装着部材42に固定し
ている。前記球面電極保持部材54は外部引出用の導電
ケーブルLにより外部の増幅器(図示せず)に接続され
ている。
ボルト孔42h(図6参照)にはホルダ前側位置決めボ
ルト51(図4、図5参照)が固定されている。なお、
ホルダ前側位置決めボルト51は前記チップホルダ装着
部材42上面より上方部分の側面は低摩擦円筒面に形成
されている。図4、図5において、前記テーブル側電極
支持用ねじ孔42iには、テーブル側電極支持ねじ52
が螺合し、固定されている。テーブル側電極支持ねじ5
2は、テーブル側球面電極53を保持した円筒状の球面
電極保持部材54を上下から挟む絶縁部材56,57お
よびスペーサ58をチップホルダ装着部材42に固定し
ている。前記球面電極保持部材54は外部引出用の導電
ケーブルLにより外部の増幅器(図示せず)に接続され
ている。
【0028】前記チップホルダH1は、ホルダ本体61
を有しており、ホルダ本体61には上方に突出する被保
持部62および下方に延びる一対の脚部材63a,63a
を有する被装着部63が設けられている。前記被保持部
62には前記ピン貫通孔H1aが形成されている。図3、
図6において、前記脚部材63aはその下部右側面(下
部の−Y側面)に段部63b(図3参照)が形成され、
段部63bの下方部分は断面正方形の脚柱の下端部を削
って先細りの円錐面に形成されるとともに、前記段部6
3bの右側面は切削されて断面長方形に形成されてい
る。前記円錐面形成部分と断面長方形部分との境界部の
段部63bは、脚部材63a,63aを前記ホルダ下部挿
入孔49,49(図6参照)に挿入したときに、前記ホ
ルダ係止ロッド44により係止される被係止用段部63
bとして形成されている。なお図3から分かるように、
前記脚部材63aの下端部材は前記逃げ孔41b内に挿入
されている。
を有しており、ホルダ本体61には上方に突出する被保
持部62および下方に延びる一対の脚部材63a,63a
を有する被装着部63が設けられている。前記被保持部
62には前記ピン貫通孔H1aが形成されている。図3、
図6において、前記脚部材63aはその下部右側面(下
部の−Y側面)に段部63b(図3参照)が形成され、
段部63bの下方部分は断面正方形の脚柱の下端部を削
って先細りの円錐面に形成されるとともに、前記段部6
3bの右側面は切削されて断面長方形に形成されてい
る。前記円錐面形成部分と断面長方形部分との境界部の
段部63bは、脚部材63a,63aを前記ホルダ下部挿
入孔49,49(図6参照)に挿入したときに、前記ホ
ルダ係止ロッド44により係止される被係止用段部63
bとして形成されている。なお図3から分かるように、
前記脚部材63aの下端部材は前記逃げ孔41b内に挿入
されている。
【0029】前記ホルダ本体61には、前記被保持部6
2および被装着部63の中間部、すなわち、上下方向の
中間部に左方に開口するチップ保持部64が設けられて
いる。チップ保持部64には絶縁材(例えば、アルミ
ナ)により構成されたナット保持部材66が保持されて
おり、前記ナット保持部材66により導電材(例えば、
ステンレス材)により構成されたナット67が保持され
ている。前記符号64,66,67で示された部材は接
着剤により固定されている。前記導電性ナット67に保
持されるチップ保持部材68は導電材(例えば、ステン
レス材)により構成されており、図3、図8に示すよう
に、前記ナット67の雌ねじに螺合する雄ねじが形成さ
れた螺合部68aおよび左方(Y方向)に延びるチップ
保持用突出部68bを有している。前記チップ保持用突
出部68b上面は平坦なチップ保持面68c(図8参照)
として形成され、前記チップ保持面68cにはV字型の
チップ保持溝68d(図8参照)が形成されている。図
4、図8において前記チップ保持用突出部68bの後側
面(−X側面)にはチップ保持用板ばね69の鉛直なス
ポット溶接部69aがスポット溶接されており、前記チ
ップ保持用板ばね69の水平なチップ押さえ部69bは
前記V字型のチップ保持溝68dの上側に配置されてい
る。また、図3から分かるように、前記チップ押さえ部
69bの左端部は上方に傾斜するように曲げられてお
り、前記V字型のチップ保持溝68dおよび前記チップ
押さえ部69bの間に、その左側(Y側)からチップ7
1を挿入する際にチップ71をガイドするようになって
いる。
2および被装着部63の中間部、すなわち、上下方向の
中間部に左方に開口するチップ保持部64が設けられて
いる。チップ保持部64には絶縁材(例えば、アルミ
ナ)により構成されたナット保持部材66が保持されて
おり、前記ナット保持部材66により導電材(例えば、
ステンレス材)により構成されたナット67が保持され
ている。前記符号64,66,67で示された部材は接
着剤により固定されている。前記導電性ナット67に保
持されるチップ保持部材68は導電材(例えば、ステン
レス材)により構成されており、図3、図8に示すよう
に、前記ナット67の雌ねじに螺合する雄ねじが形成さ
れた螺合部68aおよび左方(Y方向)に延びるチップ
保持用突出部68bを有している。前記チップ保持用突
出部68b上面は平坦なチップ保持面68c(図8参照)
として形成され、前記チップ保持面68cにはV字型の
チップ保持溝68d(図8参照)が形成されている。図
4、図8において前記チップ保持用突出部68bの後側
面(−X側面)にはチップ保持用板ばね69の鉛直なス
ポット溶接部69aがスポット溶接されており、前記チ
ップ保持用板ばね69の水平なチップ押さえ部69bは
前記V字型のチップ保持溝68dの上側に配置されてい
る。また、図3から分かるように、前記チップ押さえ部
69bの左端部は上方に傾斜するように曲げられてお
り、前記V字型のチップ保持溝68dおよび前記チップ
押さえ部69bの間に、その左側(Y側)からチップ7
1を挿入する際にチップ71をガイドするようになって
いる。
【0030】図5において、前記ホルダ本体61には前
後の側面に上下に延びる凹溝72,73が形成されてい
る。前記凹溝72の底を形成する側面72aは前記ホル
ダ前側位置決めボルト51の低摩擦円筒面に接して、チ
ップホルダH1の前後方向の位置決め面として形成され
ており、その下端部は図4に示すように、傾斜したガイ
ド面72bとして形成されている。前記凹溝73には、
左右(Y軸方向)に延びる電極支持軸74(図4、図5
参照)回りに回動可能なホルダ側回動電極76が配置さ
れており、前記電極支持軸74は、前記ホルダ側回動電
極76の左右両側に配置された円筒状絶縁部材77,7
8(図5参照)によって支持されている。前記円筒状絶
縁部材77,78は前記ホルダ本体61によって支持さ
れている。図9において前記ホルダ側回動電極76は、
前記テーブル側球面電極53と接触して回動力を受ける
回動力発生接触面76aを有している。前記ホルダ側回
動電極76および前記導電性のナット67には導電性の
リードプレート79の端部がスポット溶接されている。
したがって、前記チップ71は、前記チップ71を保持
する導電性のチップ保持部材68、導電性のナット6
7、および導電性のリードプレート79を介して前記ホ
ルダ側回動電極76に電気的に接続されている。すなわ
ち、前記チップ71およびホルダ側回動電極76は導電
部材(67+68+79)により接続されている。
後の側面に上下に延びる凹溝72,73が形成されてい
る。前記凹溝72の底を形成する側面72aは前記ホル
ダ前側位置決めボルト51の低摩擦円筒面に接して、チ
ップホルダH1の前後方向の位置決め面として形成され
ており、その下端部は図4に示すように、傾斜したガイ
ド面72bとして形成されている。前記凹溝73には、
左右(Y軸方向)に延びる電極支持軸74(図4、図5
参照)回りに回動可能なホルダ側回動電極76が配置さ
れており、前記電極支持軸74は、前記ホルダ側回動電
極76の左右両側に配置された円筒状絶縁部材77,7
8(図5参照)によって支持されている。前記円筒状絶
縁部材77,78は前記ホルダ本体61によって支持さ
れている。図9において前記ホルダ側回動電極76は、
前記テーブル側球面電極53と接触して回動力を受ける
回動力発生接触面76aを有している。前記ホルダ側回
動電極76および前記導電性のナット67には導電性の
リードプレート79の端部がスポット溶接されている。
したがって、前記チップ71は、前記チップ71を保持
する導電性のチップ保持部材68、導電性のナット6
7、および導電性のリードプレート79を介して前記ホ
ルダ側回動電極76に電気的に接続されている。すなわ
ち、前記チップ71およびホルダ側回動電極76は導電
部材(67+68+79)により接続されている。
【0031】(実施例の作用)ホルダ搬送装置Cは、前
記保持ピン19a(図2参照)の先端部が、ホルダ本体
61(図4参照)の上部の被保持部62に形成されたピ
ン貫通孔H1aを貫通し且つ前記保持ピン挿入孔14aに
挿入した状態で、チップホルダH1を着脱自在に保持す
る。ホルダ搬送装置Cが前記チップホルダH1を保持し
て、前記ステージテーブルT上のホルダ装着部材42の
上方から下降すると、前記ホルダ本体61の下部に設け
られた被装着部63の一対の脚部材63a,63aは、ス
テージテーブルT上のホルダ装着部材42の図6に示す
ホルダガイド用傾斜面42e,42e,42f,42fによ
りガイドされる。また、前記ホルダ本体61前側面の凹
溝72(図5参照)の底を形成する側面72a下部の傾
斜したガイド面72b(図4参照)が前記ホルダ前側位
置決めボルト51の低摩擦円筒面にガイドされる。そし
て、前記ホルダ本体61の下部に設けられた被装着部6
3の一対の脚部材63a,63aは、ホルダ下部挿入孔4
9,49(図6参照)に挿入され、前記被係止用段部6
3bが前記ホルダ係止ロッド44により係止される。
記保持ピン19a(図2参照)の先端部が、ホルダ本体
61(図4参照)の上部の被保持部62に形成されたピ
ン貫通孔H1aを貫通し且つ前記保持ピン挿入孔14aに
挿入した状態で、チップホルダH1を着脱自在に保持す
る。ホルダ搬送装置Cが前記チップホルダH1を保持し
て、前記ステージテーブルT上のホルダ装着部材42の
上方から下降すると、前記ホルダ本体61の下部に設け
られた被装着部63の一対の脚部材63a,63aは、ス
テージテーブルT上のホルダ装着部材42の図6に示す
ホルダガイド用傾斜面42e,42e,42f,42fによ
りガイドされる。また、前記ホルダ本体61前側面の凹
溝72(図5参照)の底を形成する側面72a下部の傾
斜したガイド面72b(図4参照)が前記ホルダ前側位
置決めボルト51の低摩擦円筒面にガイドされる。そし
て、前記ホルダ本体61の下部に設けられた被装着部6
3の一対の脚部材63a,63aは、ホルダ下部挿入孔4
9,49(図6参照)に挿入され、前記被係止用段部6
3bが前記ホルダ係止ロッド44により係止される。
【0032】前記ホルダ係止ロッド44は引張ばね47
により前記脚部材63aの上方への抜出しを防止する位
置に向けて引っ張られているので、チップホルダH1は
ホルダ装着部材42に装着状態で保持される。しかし、
チップホルダH1をホルダ装着部材42から離脱させる
ために、チップホルダH1を強引に上方に引き上げるこ
とにより、引張ばね47の力に抗して前記ホルダ係止ロ
ッド44を図6の右方(−Y方向)に移動させながら、
前記脚部材63aの上方への抜出しを行うことができ
る。すなわち、チップホルダH1は前記ホルダ装着部材
42にその上方から着脱自在に装着される。
により前記脚部材63aの上方への抜出しを防止する位
置に向けて引っ張られているので、チップホルダH1は
ホルダ装着部材42に装着状態で保持される。しかし、
チップホルダH1をホルダ装着部材42から離脱させる
ために、チップホルダH1を強引に上方に引き上げるこ
とにより、引張ばね47の力に抗して前記ホルダ係止ロ
ッド44を図6の右方(−Y方向)に移動させながら、
前記脚部材63aの上方への抜出しを行うことができ
る。すなわち、チップホルダH1は前記ホルダ装着部材
42にその上方から着脱自在に装着される。
【0033】ホルダ本体61の前記被保持部62および
前記被装着部63の間に設けられたチップ保持部64に
は、ナット保持部材66、導電性のナット67、チップ
保持部材68、チップ保持用板ばね69等によりトンネ
ル電流検出用のチップ71が保持される。前記チップ保
持部64に保持されたチップ71は、チップ保持部材6
8、導電性のナット67およびリードプレート79等の
導電部材(67+68+79)によりホルダ側回動電極
76に接続される。前記ステージテーブルTにより絶縁
部材56,57(図4参照)を介して支持された前記球
面電極保持部材54は導電ケーブルLにより外部に接続
されており、且つ、テーブル側球面電極53を保持して
いる。前記被装着部62が前記ホルダ装着部材42に装
着される際、前記ホルダ本体61により回動可能に支持
されたホルダ側回動電極76の回動力発生接触面76a
(図4、図9参照)は、前記ステージテーブルTにより
絶縁部材56,57および前記球面電極保持部材54を
介して支持されたテーブル側球面電極53に接触して回
動力を受ける。
前記被装着部63の間に設けられたチップ保持部64に
は、ナット保持部材66、導電性のナット67、チップ
保持部材68、チップ保持用板ばね69等によりトンネ
ル電流検出用のチップ71が保持される。前記チップ保
持部64に保持されたチップ71は、チップ保持部材6
8、導電性のナット67およびリードプレート79等の
導電部材(67+68+79)によりホルダ側回動電極
76に接続される。前記ステージテーブルTにより絶縁
部材56,57(図4参照)を介して支持された前記球
面電極保持部材54は導電ケーブルLにより外部に接続
されており、且つ、テーブル側球面電極53を保持して
いる。前記被装着部62が前記ホルダ装着部材42に装
着される際、前記ホルダ本体61により回動可能に支持
されたホルダ側回動電極76の回動力発生接触面76a
(図4、図9参照)は、前記ステージテーブルTにより
絶縁部材56,57および前記球面電極保持部材54を
介して支持されたテーブル側球面電極53に接触して回
動力を受ける。
【0034】前記テーブル側球面電極53に接触して回
動力を受けたホルダ側回動電極76は、回動するので、
テーブル側球面電極53からホルダ側回動電極76介し
てチップホルダH1に作用するホルダ回動力(チップホ
ルダを回動させる力)は非常に小さくなる。このため、
チップホルダH1は回動することなく(すなわち、傾斜
することなく)、前記被装着部63を構成する脚部材6
3a,63aがホルダ装着部材42の前記ホルダ下部挿入
孔49に上方から挿入され、装着される。また、テーブ
ル側球面電極53は球面であるため、ホルダ側回動電極
76と点接触するので、テーブル側球面電極53および
ホルダ側回動電極76の接触摩擦力は非常に小さい。
動力を受けたホルダ側回動電極76は、回動するので、
テーブル側球面電極53からホルダ側回動電極76介し
てチップホルダH1に作用するホルダ回動力(チップホ
ルダを回動させる力)は非常に小さくなる。このため、
チップホルダH1は回動することなく(すなわち、傾斜
することなく)、前記被装着部63を構成する脚部材6
3a,63aがホルダ装着部材42の前記ホルダ下部挿入
孔49に上方から挿入され、装着される。また、テーブ
ル側球面電極53は球面であるため、ホルダ側回動電極
76と点接触するので、テーブル側球面電極53および
ホルダ側回動電極76の接触摩擦力は非常に小さい。
【0035】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。
【0036】(H01)本発明は、実施例に示した、ST
Mの代わりに、UHV−AFM(原子間力顕微鏡)等の
他のSPM(走査型プローブ顕微鏡)、および、SAP
(走査型アトムプローブ装置)にも適用可能である。 (H02)球面電極53は回転自在に支持することが可能
である。この場合、球面電極と回動電極の回転力発生接
触面との接触摩擦抵抗力をより小さくすることができ
る。
Mの代わりに、UHV−AFM(原子間力顕微鏡)等の
他のSPM(走査型プローブ顕微鏡)、および、SAP
(走査型アトムプローブ装置)にも適用可能である。 (H02)球面電極53は回転自在に支持することが可能
である。この場合、球面電極と回動電極の回転力発生接
触面との接触摩擦抵抗力をより小さくすることができ
る。
【0037】
【発明の効果】前述の本発明のチップホルダは、下記の
効果を奏することができる。 (E01)テーブル側電極とホルダ側電極を確実に接続す
るとともに、テーブル側電極からホルダ側電極を介して
チップホルダに作用する回動力を小さくすることができ
る。
効果を奏することができる。 (E01)テーブル側電極とホルダ側電極を確実に接続す
るとともに、テーブル側電極からホルダ側電極を介して
チップホルダに作用する回動力を小さくすることができ
る。
【図1】 図1は本発明の実施例1のチップホルダを備
えたSTMの全体説明図である。
えたSTMの全体説明図である。
【図2】 図2は同実施例1の要部説明図で、前記図1
の要部拡大図である。
の要部拡大図である。
【図3】 図3は同実施例1のチップホルダをステージ
テーブル上のホルダ装着部材に装着した状態の縦断面図
で、図4のIII−III線断面図である。
テーブル上のホルダ装着部材に装着した状態の縦断面図
で、図4のIII−III線断面図である。
【図4】 図4は前記図3の矢印IVから見た図であ
る。
る。
【図5】 図5は前記図4の矢印Vから見た図である。
【図6】 図6は前記図4のVI−VI線断面図である。
【図7】 図7は前記図4の矢印VIIから見た図であ
る。
る。
【図8】 図8は同実施例1のチップホルダおよびそれ
に装着するチップの分解斜視図である。
に装着するチップの分解斜視図である。
【図9】 図9は同実施例1のチップホルダをステージ
テーブル上のホルダ装着部材に装着する際のテーブル側
球面電極およびホルダ側回動電極の接触工程の作用説明
図である。
テーブル上のホルダ装着部材に装着する際のテーブル側
球面電極およびホルダ側回動電極の接触工程の作用説明
図である。
【図10】 図10は従来のUHV−STMで使用する
チップホルダをステージテーブル上に着脱する構造の説
明図で、図10Aは装着前の状態(離脱状態)を示す
図、図10Bは装着状態の説明図である。
チップホルダをステージテーブル上に着脱する構造の説
明図で、図10Aは装着前の状態(離脱状態)を示す
図、図10Bは装着状態の説明図である。
【図11】 図11は前記図10に示すUHV−STM
のTM観察時のトンネル電流の検出構造の説明図で、図
11Aは上面図、図11Aは前記図11Aの矢印XIB
から見た図である。
のTM観察時のトンネル電流の検出構造の説明図で、図
11Aは上面図、図11Aは前記図11Aの矢印XIB
から見た図である。
C…ホルダ搬送装置、L…導電ケーブル、T…ステージ
テーブル、42…ホルダ装着部材、53…テーブル側電
極(テーブル側球面電極)、61…ホルダ本体、62…
被保持部、63…被装着部、64…チップ保持部、71
…チップ、76…回動電極(ホルダ側回動電極)、(6
7+68+79)…導電部材、
テーブル、42…ホルダ装着部材、53…テーブル側電
極(テーブル側球面電極)、61…ホルダ本体、62…
被保持部、63…被装着部、64…チップ保持部、71
…チップ、76…回動電極(ホルダ側回動電極)、(6
7+68+79)…導電部材、
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とするチ
ップホルダ、(A01)ホルダ搬送装置により着脱自在に
保持される被保持部が上部に設けられ、ステージテーブ
ル上のホルダ装着部材に上方から挿入して装着される被
装着部が下部に設けられ、前記被保持部および前記被装
着部の間にチップ保持部が設けられたホルダ本体、(A
02)前記チップ保持部に保持されたチップと導電部材に
より接続されるとともに前記ホルダ本体により支持さ
れ、且つ前記被装着部が前記ホルダ装着部材に装着され
る際、前記ステージテーブルに支持され且つ外部引出用
の導電ケーブルに接続されたテーブル側電極に接触する
ホルダ側電極。(A03)前記ホルダ本体およびステージ
テーブルの一方に支持された球面電極、ならびに、前記
ホルダ本体およびステージテーブルの他方に回動可能に
支持され且つ前記被装着部が前記ホルダ装着部材に装着
される際、前記球面電極に接触して回動力を受ける回動
力発生接触面を有する回動電極、(A04)前記球面電極
および回動電極の一方により構成された前記テーブル側
電極、ならびに、前記球面電極および回動電極の他方に
より構成された前記ホルダ側電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16642997A JPH1114637A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | チップホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16642997A JPH1114637A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | チップホルダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1114637A true JPH1114637A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15831260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16642997A Withdrawn JPH1114637A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | チップホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1114637A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000298091A (ja) * | 1999-04-14 | 2000-10-24 | Jeol Ltd | 走査型トンネル顕微鏡 |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP16642997A patent/JPH1114637A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000298091A (ja) * | 1999-04-14 | 2000-10-24 | Jeol Ltd | 走査型トンネル顕微鏡 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |