JPH11146338A - ノンリニア映像編集システム - Google Patents

ノンリニア映像編集システム

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JPH11146338A
JPH11146338A JP9325348A JP32534897A JPH11146338A JP H11146338 A JPH11146338 A JP H11146338A JP 9325348 A JP9325348 A JP 9325348A JP 32534897 A JP32534897 A JP 32534897A JP H11146338 A JPH11146338 A JP H11146338A
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track
blank
video
scenes
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Koichi Abe
浩一 阿部
Koji Okamoto
康志 岡本
Koji Matsuura
孝治 松浦
Shogo Tsubouchi
祥悟 坪内
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/34Indicating arrangements 
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/02Editing, e.g. varying the order of information signals recorded on, or reproduced from, record carriers
    • G11B27/031Electronic editing of digitised analogue information signals, e.g. audio or video signals
    • G11B27/034Electronic editing of digitised analogue information signals, e.g. audio or video signals on discs

Abstract

(57)【要約】 【課題】互いにずれてはならない映像シーンと音声シー
ンに対してずれ発生の防止を保証することができるノン
リニア映像編集システムを提供する。 【解決手段】外部のディスプレイ上に、トラック毎に並
列に前記複数のカットシーンを時系列に表示する。ユー
ザは、複数のトラックにまたがって同ポジを保証したい
映像シーンと音声シーンに「串」を刺す。制御手段は、
串がさされたトラックのシーンの時間的なずれが生じる
ようなユーザの操作があった場合には、当該串のさされ
たシーンを一体にして時間軸方向に移動させるととも
に、それにより生じた任意のトラック内のブランク期間
には実体データのないブランクシーンを挿入する。各ト
ラックのブランクシーンの個数は編集実行毎に計数さ
れ、ディスプレイ上に表示される。またブランクシーン
はサーチすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン放送
に使用する映像編集システムに係り、特に、ランダムア
クセスが可能な不揮発性のデジタルデータ記憶装置を用
いたノンリニア映像編集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像編集システムとして、長らく
ビデオテープレコーダ(VTR)が使用されてきた。V
TRは、その記録媒体としてシーケンシャルアクセスを
行う磁気テープを用いるため、あるシーンを録画した直
後に、そのシーンを再生したいような場合に、テープ巻
き戻しに伴う待ち時間が発生し、迅速な応答が困難であ
った。また、録画済みの映像の編集の際にも迅速な編集
を行うには、シーケンシャルアクセスおよび低速な記録
再生速度が支障となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、近年、
映像のデータ圧縮技術の進歩と相俟って、磁気ディスク
装置(ハードディスク装置)のようなより高速なランダ
ムアクセスの可能な記憶媒体を利用したいわゆるノンリ
ニア映像編集システムが使用され始めている。
【0004】ノンリニア映像編集システムにおいては、
外部VTRや回線から一旦デジタイズしてディスク内に
取り込んだ映像データについては、タイムラインと呼ば
れる編集機能を用いて、迅速に、そのディスク内の映像
の任意のシーンを切り出して組み合わせることにより、
いわゆるカット編集を行うことができる。この際のシー
ンの「切り出し」は実際の映像データの複写を行う訳で
はなく、単に、元の映像データの部分であるシーンを特
定する情報、すなわちディスク上でのそのシーンの開始
位置および終了位置の情報(通常、アドレス情報)を保
持することにより、等価的に映像データの複写が行え
る。編集結果の再生時には、このシーン特定情報を参照
して、元の映像データの対応する範囲の内容をディスク
から読み出すことにより、再生が行われる。タイムライ
ン上でのこのようなカットシーンを時系列に並べた映像
データはパッケージと呼ばれる。したがって、一旦ディ
スクに取り込まれた映像データからカット編集を行うこ
とは、極めて迅速かつ容易に実現される。
【0005】ところで、映像に対して背景音楽のような
音声が時間的にずれたとしても、このずれはあまり問題
とされない。一方、ニュースなどにおいてアナウンサー
等の人物像が映像データで、そのアナウンサーの音声が
音声データであるような場合には、映像と音声の時間的
なずれは違和感があり、そのようなずれの発生は許され
ない。通常、カメラで撮像された映像と音声は時間的に
対応関係がある。しかし、カット編集におけるシーン特
定情報は、映像トラックと1以上の音声トラックのトラ
ック毎に設けられ、トラック単位のシーンの挿入、削
除、伸張、縮小等の操作が行える。例えば映像のシーン
データのみをパッケージの既存シーンの間に挿入するよ
うなことも可能である。この挿入は、挿入シーン以降の
全てのシーンを他のトラックの対応シーンに対して時間
的に遅延させることになる。そのために、意図せずに映
像と音声が時間的にずれてしまう場合が起こりうる。
【0006】そこで、本発明は、互いにずれてはならな
い映像シーンと音声シーンに対してずれ発生の防止を保
証することができるノンリニア映像編集システムを提供
することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、そのずれ発生防止に
伴って発生する弊害に対処する手段を備えたノンリニア
映像編集システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるノンリニア
映像編集システムは、1トラック分の映像データと1ト
ラック分の音声データとを格納する不揮発性のランダム
アクセス記憶装置と、該ランダムアクセス記憶装置に対
して外部から映像データおよび音声データを収録する収
録手段と、ユーザの指示に従い、前記ランダムアクセス
記憶装置に格納されている映像データおよび音声データ
から切り出された複数のカットシーンの各々の開始位置
および終了位置を表わすトラック毎のデータからなるプ
レイリストを作成するとともに、このプレイリストに対
してトラック単位に独立にシーンの挿入、削除、伸張、
縮小の少なくとも1つを行うプレイリスト作成編集手段
と、前記プレイリストに基づいて、前記複数のカットシ
ーンを順次的に再生するタイムライン再生手段と、外部
のディスプレイ上に、トラック毎に並列に前記複数のカ
ットシーンを時系列に表示する表示手段と、ユーザの指
示に従い、前記プレイリスト内の複数のトラックにまた
がって映像シーンと音声シーンの相互の時間的なずれを
防止するための串をさす串刺し手段と、前記収録手段、
プレイリスト作成編集手段、タイムライン再生手段、表
示手段および串刺し手段を制御する制御手段とを備え、
該制御手段は、前記串刺し手段により串がさされたトラ
ックのシーンの時間的なずれが生じるようなユーザの操
作があった場合には、当該串のさされたシーンを一体に
して時間軸方向に移動させるとともに、それにより生じ
た任意のトラック内のブランク期間には実体データのな
いブランクシーンを挿入することを特徴とする。
【0009】この構成により、時間的なずれが生じて欲
しくない映像シーンと音声シーンについては互いに一体
化させ、相互の時間的なずれが生じないように保証する
ことができる。また、ユーザは、ディスプレイを見なが
ら対話的な編集を行うことができる。
【0010】前記ブランクシーンの挿入は、好ましく
は、当該串がさされたシーンの直前に行う。
【0011】より具体的には、前記プレイリストは、ト
ラックごとに、共通の串がさされたシーンに対してその
旨を示す串識別子を有し、前記串刺し手段は、串刺しの
対象のシーンについて前記プレイリスト内の串識別子を
串設定状態に変化させ、前記制御手段は、前記プレイリ
ストの串識別子を参照して制御を行う。串識別子は、例
えば串番号であり、この場合、同一の串番号が付与され
たシーンに対して1本の串が刺されたことになる。同一
名称のシーンのみ串刺しの対象とするような場合には、
串識別子は串番号ではなく1ビットのフラグであっても
よい。
【0012】前記表示手段は、串のさされたシーンを串
のさされていないシーンと識別表示することが好まし
い。これにより、ユーザは、串刺しの必要なシーンを認
識したり、既に串のささっているシーンを認識したりす
ることができる。
【0013】前記プレイリストは、トラックごとに、映
像シーンと音声シーンの相互の時間的なずれが生じてい
るか否かを示す同ポジ識別子を有し、前記表示手段は、
トラック毎に並列に前記複数のカットシーンを時系列に
表示するとともに、前記ずれが生じているシーンを他の
シーンと識別表示することが好ましい。これにより、ユ
ーザは、現在、映像シーンと対応する音声シーンに、不
都合なずれが誤って生じていることを認識し、必要な対
処を行うことができる。
【0014】前記プレイリストの内容に基づいて、前記
トラック毎に前記ブランクシーンの個数を計数するブラ
ンクカウント手段を有し、前記表示手段は、前記外部の
ディスプレイ上に前記ブランクカウント手段のカウント
値を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは
どのトラックに何個のブランクシーンが存在するかが即
座に認識できる。
【0015】また、ユーザの指示に従い、前記プレイリ
ストの内容に基づいて、前記ブランクシーンの存在を検
出するブランクサーチ手段を有し、前記表示手段は、前
記外部のディスプレイ上に検出されたブランクシーンを
識別表示するようにしてもよい。これにより、時系列の
シーン表示において、小さなブランクシーンでも容易に
ブランクシーンの検出が行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図面により詳細に説明する。
【0017】まず、図1に本発明が適用されたノンリニ
ア映像編集システムの全体の概略構成を示す。このシス
テムは、中心にデジタル録画再生装置10を有する。デ
ジタル録画再生装置10は、映像(ビデオ)データおよ
び音声(オーディオ)データをデジタル的に記憶する不
揮発性のランダムアクセス記憶装置140を内蔵する。
本実施の形態では、ランダムアクセス記憶装置140と
して、ハードディスク装置を用いる。デジタル録画再生
装置10の前段には、複数台のVTRを接続できるセレ
クタ4を有する。また、電波による映像データを受信す
る受信装置(図ではマイクロ波受信装置を模擬的にパラ
ボラアンテナで示している)も接続できる。セレクタ4
の出力映像および受信装置の出力映像はそれぞれモニタ
6c,6dで監視することができる。セレクタ4はデジ
タル録画再生装置10により制御される。デジタル録画
再生装置10の後段には、2系統の出力およびセレクタ
4の出力を選択的に切替出力するスイッチャ8およびこ
の出力に加工を施すためのスーパー・モザイク装置19
1およびオーディオフェーダ192が配置されている。
デジタル録画再生装置10の2系統の出力映像はそれぞ
れモニタ6a,6bで監視できるようになっている。な
お、これらのモニタ6a〜6dの全てが必須のものでは
ない。また、スーパー・モザイク装置191およびオー
ディオフェーダ192も映像や音声の加工が必要な場合
に用いればよい。
【0018】デジタル録画再生装置10には、キーボー
ド14、マウス16、およびディスプレイ12が接続さ
れる。マウス16の代わりにトラックボール等の任意の
ポインティングデバイスを用いることも可能である。デ
ィスプレイ12、キーボード14およびマウス16は、
GUI(Graphic User Interfac
e)を援助するための装置であり、収録、編集および再
生等の各種操作を表示ディスプレイ画面上で対話的に行
うためのものである。
【0019】さらに、デジタル録画再生装置10には操
作コントローラ(操作部)18が接続される。ユーザ
は、後述するプロセッサの制御下で、操作コントローラ
18により、デジタル録画再生装置10、スイッチャ
8、スーパー・モザイク装置191、オーディオフェー
ダ192、外部VTR等を操作することができる。操作
コントローラ18においても、マウス16やキーボード
14を用いたGUIによる操作と殆ど同じ操作を行うこ
とができる。操作コントローラ18特有の操作として
は、ジョグ・シャトルダイアル18aによる再生速度の
可変制御が可能である。このダイヤル18aの機能につ
いては後述する。
【0020】デジタル録画再生装置10は、内部にラン
ダムアクセス記憶装置140の他、後述するリソース1
71〜174を内蔵するとともに、ワイプ、ディゾルブ
等の効果を実現するためのミックスエフェクト(M/
E)カード180を内蔵している。
【0021】図2に、デジタル録画再生装置10のハー
ドウエア構成を示す。
【0022】デジタル録画再生装置10には、本例で
は、17スロットのEISAバス110と、12スロッ
トのデジタルビデオバス(CCIR601)130を備
えている。EISAバス125のスロットには、プロセ
ッサカード121、ディスプレイコントローラカード1
22、RS422インタフェースカード125が装着さ
れる。また、カードによっては、EISAバス125お
よびデジタルビデオバス130の両スロットにまたがっ
て装着される。図示の例では、このようなカードは、ゲ
ンロックリファレンスカード124、ディスクコントロ
ーラカード123、ビデオ入力インタフェースカード1
26、ビデオ出力インタフェースカード127、および
オーディオ入出力インタフェースカード128である。
【0023】プロセッサカード121には、マイクロプ
ロセッサ、RAM、入出力インタフェース等が搭載され
ている。このプロセッサカード121には、システム用
のハードディスクドライブ160およびフロッピーディ
スク(フレキシブルディスク)ドライブ150が接続さ
れ、さらにキーボード14及びマウス16が接続され
る。ディスプレイコントローラカード122にはディス
プレイコントローラが搭載され、ディスプレイ12の表
示動作を制御する。
【0024】ビデオ入力インタフェースカード126に
は、外部VTRからのビデオ入力が接続され、ビデオ出
力インタフェースカード127から外部のモニタへのビ
デオ信号が出力される。また、オーディオ入出力インタ
フェースカード128では、外部VTRからのオーディ
オ入力および外部のスピーカへのオーディオ出力のイン
タフェースがとられる。これらの入出力インタフェース
カードは増設することができる。
【0025】デジタルビデオバス130には、入出力ビ
デオ信号を切り替えるビデオルータ133を内蔵してい
る。ビデオルータ133は、プロセッサの制御下で、こ
の例では、32入力の任意の入力を32出力の任意の出
力へ切り替えることができる。
【0026】ディスクコントローラボード123は、ビ
デオ用ハードディスクドライブ(ランダムアクセス記憶
装置)140を制御する。この例では、SCSI−2F
AST/WIDEバス135を介して4.2Gバイトの
ハードディスクを複数台(図の例では4台:計16.8
Gバイト)制御している。ディスクコントローラボード
123およびハードディスクドライブ(以下、単にディ
スクともいう)140は複数組増設することもできる。
【0027】ゲンロックリファレンスインタフェースカ
ード124には、内部クロックを外部の通常のNTSC
またはPALのブラックバースト信号にロックするため
のものである。RS422インタフェースカード125
は、操作コントローラ18を接続するためのインタフェ
ースを提供する。
【0028】図3に、ディスクコントローラカード12
3に搭載されるディスクコントローラ123aの構成を
示す。これは、図2において、ディスクコントローラカ
ード123を2枚実装した場合に相当する。1つのディ
スクコントローラ123aには、2つのチャンネルのた
めに2個のJPEG(Joint Photographic Expert Grou
p)圧縮/伸張チップ123b,123cを有している。
より長時間の映像信号の収録のために、本例では、モー
ションJPEG圧縮技術を利用し、映像を圧縮してハー
ドディスクに格納する。各チップには、1本のビデオ入
出力チャンネルと、4本のオーディオ入出力チャンネル
があり、入力ビデオ信号およびオーディオ信号を圧縮し
てディスクに格納するとともに、この圧縮格納情報を伸
張して出力することができる。
【0029】本システムでは、図4に示すように、おの
おのレコーダまたはプレーヤとして機能しうる複数(こ
こでは4個)の物理的なリソース(JPEG圧縮伸張
部)171〜174を有する。これら4個のリソースは
それぞれAチャンネル〜Dチャンネルに対応し、また、
これらのリソースの個数は、図3に示した圧縮/伸張チ
ップの個数に対応する。ユーザの目的に応じてこれらの
リソースを収録/再生あるいは編集等の異なる機能に割
り当てることができる。本システムでは、このような論
理的なビデオレコーダ(プレーヤ)を仮想レコーダある
いは仮想プレーヤ(または内部プレーヤ)と呼ぶ。図1
の例では、リソース171をレコーダ専用に使用し、リ
ソース172をレコーダとプレーヤに切り替え使用して
いる。また、リソース173はプレーヤとタイムライン
再生(編集)用に切り替えて使用し、リソース174は
プレーヤ専用に使用している。各リソースは、ディスク
140に対して独立にアクセスすることができる。ま
た、ディスク140に対して、周知のストライピング等
の手法により、見かけ上、書き込みと読み出しを同時に
実行できるように構成されている。例えば、あるリソー
スで書き込み中のシーンデータを他のリソースで数秒の
遅れで読み出すことができる。この数秒の遅れは、デー
タの読み書きの相対的なずれを吸収するためのデータの
バッファリングに相当する時間である。
【0030】ここで、本明細書における「タイムライ
ン」とは複数の映像シーン(および対応する音声シー
ン)を時間軸上で組み合わせるカット編集の機能または
そのための作業エリアを表わし、このカット編集により
作成されるものが「プレイリスト」である。プレイリス
トにより定まるパッケージの再生はプレーヤではなくタ
イムライン(TL)に割り当てられたリソースにより再
生される。したがって、このリソースを「TL:タイム
ライン」と称することもある。
【0031】図5に、本実施の形態におけるディスプレ
イ12の画面上に表示される基本的な編集画面(ルート
ウインドウと呼ぶ)の一例を示す。この画面は本システ
ムの初期画面であり、この骨格に相当する映像データは
システム用のディスクに格納されており、種々のデータ
およびパラメータの内容が画面内の各種エリア内に可変
表示されるようになっている。各種エリアとしては、画
面上段の左から「シーン管理」エリア、「ステータス」
エリア、「オーディオ・モニタ」エリア、画面中段に
「タイムデータ」エリア、画面下段に「タイムライン」
エリアがある。
【0032】シーン管理エリアは、ディスク内に格納さ
れた映像データ(カセット、パッケージ等)の各種デー
タを階層的に管理するためのものである。このエリアを
参照しながら、目的のカセット(図1の仮想的な内部カ
セット141)やパッケージの選択、移動、複写、削除
等が行える。シーン管理エリア内の右端には、シーン管
理エリア内で選択されたパッケージ等の内容のリスト表
示が行われるエリアがある。
【0033】ステータスエリアは、上述したチャンネル
A〜Dの現在の割当の対象(回線、VTR、TL、転送
等)およびその状態(収録中、再生中、転送中等)を示
している。図の例では、チャンネルAがVTRに、チャ
ンネルBがTLに、チャンネルCが回線に、チャンネル
Dが転送に、それぞれ割り当てられている。
【0034】オーディオ・モニタエリアは、オーディオ
の4つのトラックの現在の状態を示すためのエリアであ
る。
【0035】タイムデータエリアは、タイムライン編集
の対象となる各種パラメータを表示するエリアである。
基準トラックの表示部、およびTLにおける編集対象の
現在位置(ポジション)、編集対象シーンのIN点、O
UT点、デュレーション、スプリット、スピードが表示
される。「スプリット」とは、通常、基準トラックであ
る映像トラックのカット点が音声トラックのシーンのカ
ット点に対してずれている量を示す。このエリアには、
さらに、TLに対するソースとしてのデバイスの表示部
(図ではデバイスPP1が選択されている)、およびそ
のデバイスにおける編集対象のシーンのIN点、OUT
点、デュレーションが表示される。
【0036】このエリアに下部には、現在TLに掛けら
れているパッケージを構成しているシーンのTL上のタ
イムコード、およびそのシーンの特定情報のリストを表
示している。
【0037】タイムデータエリアの右側には、任意のデ
ータ等を捨てるためのゴミ箱が配置されている。
【0038】タイムラインエリアは、与えられたパッケ
ージの内容を時系列に表示するエリアであり、主として
このエリアでタイムライン編集を行うことができる。タ
イムラインエリア内の表示は、タイムライン(時系列)
表示とリスト表示とが切り替えられるようになってお
り、その指示はタイムラインエリアの左上にあるボタン
で選択できる。図の例では、タイムライン表示が選択さ
れている。タイムライン表示では、パッケージの先頭か
らの相対的な時間が時・分・秒・フィールド(またはフ
レーム)の形式の数値からなるタイムコードで示され
る。また、シーンの「上書き」および「割り込み」の選
択ボタンも用意されている。時系列表示では、1本の映
像のトラック(V)と、4本の音声トラック(A1〜A
4)が表示される。図示しないが、各トラックの現在フ
ォーカスされているシーンを強調して表示することが好
ましい。Vトラック上の逆三角点は、現在の編集点の位
置を示している。A4トラックの下にあるバー表示は、
タイムラインの再生の進行状況を示している。このタイ
ムラインエリア内の横軸の縮尺は右下の虫眼鏡アイコン
で可変操作できる。このバー表示の下に、全体のパッケ
ージのどれだけの割合のどの部分が表示されているかを
スクロールバー表示している。このタイムラインエリア
の最下段には、タイムラインの再生等を操作するための
ボタン(<<、<、||、>、>>)およびシーンのフォ
ーカスを移動させるための(シーンの頭だし)ボタン
(|<、>|)が配置されている。また、コマ送りのため
のボタン(−、+)、および後に詳述するVIEW指示
のためのVIEWボタンもある。
【0039】タイムラインエリアの右端には、各トラッ
クの空白(ブランク)シーンの個数の表示部、および空
白シーンの検索指示を行うボタンが配置されている。ま
た、シーンの編集時に割り込みを行うか、上書きを行う
かの選択ボタンも配置されている。
【0040】ルートウインドウ画面の左上の枠部には、
「ファイル」や「編集」等のプルダウンメニューが配置
されている。「ファイル」のメニューからファイルの作
成、保存、名称変更等の操作が行える。さらに、その下
には、各種操作ボタンを並べたツールバーが配置されて
いる。
【0041】本実施の形態における串の設定は、フォー
カスされた複数トラックのシーンに対して、メニューま
たは串設定ボタン(図示せず)または後述する操作コン
トローラ18のキー群18nの中のキーによるユーザの
指示により行われる。あるいは、一旦、1つの指示によ
りすべてのシーンに対して一括的に串刺しを行った後、
指定したシーンのみの串の解除を行えるようにしてもよ
い。
【0042】図6に、本実施の形態において用いる操作
コントローラ18の一例の平面図を示す。
【0043】操作コントローラ18の左上の18bは、
右下のテンキー18vでユーザが入力したタイムコード
などの数値を表示する液晶表示部である。その下のキー
群18cは、図5のタイムラインエリア内の操作対象の
トラックを選択するためのものである。その下のEXE
Cキーは、タイムライン編集における収録の実行指示を
行うためのキーである。INSERTキーおよびOVE
RWRITEキーは、図5のタイムラインエリア内の
「上書き」「割り込み」と同じ機能を果たす。キー群1
8dは、操作の対象を選択するためのデバイス選択キー
であり、「TL」はタイムライン、「P1」,「P2」
は2台の外部VTR、「PP1」,「PP2」は2台の
内部の仮想プレーヤを表している。キー群18eの中の
VIEWキーは図5に示したVIEWボタンと同じであ
る。キー群18dの下のMARKINキーとMARKO
UTキーは、それぞれ、ユーザがモニタを見ながら所望
のIN点およびOUT点をシステムに知らせるためのキ
ーである。その下のALLSTOPキーは、操作や動作
の中断を指示するためのキーである。
【0044】操作コントローラ18の中央上段のキー群
18hは、タイムライン編集において用いる編集キーで
ある。その下のキー群18iは、カセットの選択や編集
点またはシーンの頭出しを行うためのキーである。更に
その下のキー群18jは、1倍速再生、静止画再生、タ
イムコードによるサーチのためのキーである。
【0045】中央下部には可変速再生操作のためのダイ
ヤル18aがあり、その上に、このダイヤル18aをシ
ャトルダイヤルとして機能させるか、あるいは、ジョグ
ダイヤルとして機能させるかを指示するためのキー18
f,18gがある。シャトルダイヤルは、その回転角度
に応じて再生速度を決定するものであり、傾きを大きく
するほど再生速度が速くなる。傾きを0にすると再生が
静止する。ジョグダイヤルはその回転の速さに応じて再
生速度を決定するものであり、早く回転させるほど再生
速度が速くなる。回転を停止すると再生が静止する。現
在の再生の向きはインジケータ18kにより表示され
る。ユーザは、通常、ダイヤル18aの操作を、再生出
力の接続されたモニタを見ながら行う。
【0046】操作コントローラ18の右上のキー群18
mは、図5等の画面の上に表示されるGUIポインタ
(図示せず)の操作キーである。GUIポインタは、T
ABキー、SHIFTTABキーにより、後述するルー
トウインドウ内で順次各エリアにフォーカス(反転表示
等)を移動し、そのエリア内でのフォーカスの移動を矢
印キーにより行う。キー群18nのSETINキーはI
N点を、SETOUTキーはOUT点をテンキーで数値
入力したときの確定用のキーである。キー群18o,1
8pについては本発明に直接関係ないので説明を省略す
る。
【0047】図7に、本実施の形態においてビデオ用ハ
ードディスクドライブ140に格納される映像等のデー
タのフォーマットを示す。外部のVTRや回線からは、
1トラック分の映像データ、4トラック分の音声デー
タ、および1トラック分のタイムコード(TC)が組と
して、ハードディスクドライブ140内の仮想的な内部
カセット(図1の141に対応)に格納される。なお、
外部VTRからのタイムコードは、その外部VTRに装
填された実カセット内の映像を撮影したカメラから生成
され、映像とともにテープに記録されたものである。こ
のタイムコードはオリジナルのタイムコードと呼ぶ。
【0048】本明細書では、内部カセットに一度に書き
込まれる連続した映像等の単位を「レコード」と呼ぶ。
また、内部カセットに記録されたレコード内の着目した
一部分を「シーン」と呼ぶ。このシーンは、タイムライ
ン編集時にその開始位置であるIN点および終了位置で
あるOUT点の情報により特定される。このIN点およ
びOUT点のデータはディスクの中で一意に定まるアド
レスであり、ここでは「フィールド番号(またはフレー
ム番号)」である。このIN点、OUT点のデータがユ
ーザによりタイムコードで指定された場合には、対応す
るフィールド番号に変換(換算)される。
【0049】図7の下段に示すように、このシーン特定
情報を、タイムライン上で仮想的に時系列に並べること
により、シーンのカット編集が行える。このようなカッ
ト編集により出来上がったシーンの組合せが「パッケー
ジ」である。ただし、パッケージは、実際には、このよ
うな複数のシーンの映像データ等(音声データを含む)
の実体データを順次連続して複写したものではない。こ
のパッケージの実体は、前述したように単なるシーンを
特定する情報の集合にすぎない。このようなシーン特定
情報の集合を本明細書ではプレイリストと呼んでいる。
編集の完成したパッケージは、「パッケージ登録」によ
り、名称を付けて保存することができる。この登録した
パッケージは、図示しないパッケージウインドウの中に
格納される。また、シーン管理エリアで確認することも
できる。
【0050】図8に、このプレイリストの構成例を示
す。プレイリストは、映像V、音声A1,A2,A3,
A4の各トラック毎に、個々のシーンについて、そのシ
ーンを格納した内部カセットのカセット名81、シーン
名82、IN点83、OUT点84、デュレーション
(IN点からOUT点までのシーンの長さ)85、再生
速度86、串識別子87、および同ポジ識別子88を規
定している。図8では、理解しやすいように、IN点お
よびOUT点をタイムコードの形式(時:分:秒:フィ
ールド)で示しているが、実際にシステムが保持するの
はこれをディスク内アドレスとしてのフィールド数に換
算したフィールド番号である。
【0051】串識別子87は、本実施の形態では、トラ
ック間で同じ串がさされたシーンについて同じ串番号を
付与するようにしている。図の例では、Vトラックのシ
ーンdとA1トラックのシーンdとA2トラックのシー
ンdに串番号1の串がさされていることが分かる。串識
別子87が”0”のシーンには串はささっていない。同
一名称のシーンのみ串刺しの対象とするような場合に
は、串識別子は、串番号ではなく1ビットのフラグであ
ってもよい。
【0052】同ポジ識別子87は、本実施の形態では、
映像と同ポジ関係が維持されている音声トラックのシー
ンに対して”1”となっている。映像と同ポジ関係が維
持されていないシーンに対しては”0”となっている。
映像シーンと同時にパッケージに取り込まれた音声シー
ンについては、初期的に同ポジ識別子87は”1”とさ
れる。
【0053】図8のプレイリストにおいて、自動的に生
成されたブランク(空白)シーンのカセット名は「−」
となっており、そのシーン名は「ブランク」となってい
る。また、ブランクシーンのIN点およびOUT点はタ
イムライン上のタイムコードとしては存在するが、対応
するディスク上のアドレスは存在しない。
【0054】システムは、パッケージの再生時にこのプ
レイリストを参照して順次該当するシーンの指定された
部分をディスクから読み出すことにより、あたかもそれ
らのシーンが組み合わされた1本のビデオテープを再生
しているかのように機能する。このようなパッケージの
カット編集は、映像データ等の実体的な複写(再生およ
び記録)動作を伴うことなく、単にシーンの特定情報の
組合せで実現される。したがって、ディスク内に既に存
在するレコードに基づくパッケージの作成および修正は
極めて迅速に行うことができる。
【0055】さて、串により特定のトラックのシーン同
士を一体化したことに付随して、特定のトラックへの新
たなシーンの挿入により他のトラックにブランクシーン
が発生する場合がある。このような具体的な例を図9に
より説明する。図9では、便宜上、Vトラックと、A
1,A2トラックを示している。今、図9(a)に示す
ように、このパッケージのすべてのトラックのシーン
a,b,c,dの同ポジ関係が維持されているとする。
そこで、Vトラックのみに、そのシーンaとシーンbと
の間に新たなシーンxを挿入(割り込み)した場合を考
える。この際のユーザの操作としては、まず、外部VT
Rまたは内部プレーヤのカセット内のシーンxを特定す
る。すなわち、そのシーンのIN点およびOUT点を指
定する。ついで、タイムラインエリア内で現在選択され
ているパッケージへの割り込み位置としての編集点を指
定する。さらに、Vトラックのみを選択し、且つ割り込
みモードでEXECキーを押下する。外部VTRからの
編集の場合には、プレイリストの更新にVTR出力のデ
ジタイズを伴うが、内部プレーヤからの編集の場合には
プレイリストの更新のみが行われる。いずれにせよ、新
たなシーンがパッケージのVトラックにのみ追加挿入さ
れる。
【0056】その結果、タイムライン上で挿入箇所の時
点より時間的に後の時点に串がなければ、図9(b)に
示すように、単にVトラックにシーンxが挿入されて、
他のトラックのシーンには何ら影響が及ばない。したが
って、映像のシーンb以降のすべてのシーンと他のトラ
ックの対応する音声シーンとの間に時間的なずれが発生
する。
【0057】これに対して、図9(c)に示すように、
ユーザの指示に従って、例えば全トラックの対応するシ
ーンdに串がささっているとする。この場合には、編集
の如何によらず、Vトラックのシーンdに対して他のト
ラックの対応するシーンdの時間的なずれの発生が自動
的に防止される。すなわち、この場合には、Vトラック
へのシーンxの挿入により、Vトラックのシーンdは時
間的に後へずれ、これに伴って串をさされた他のトラッ
クのシーンdも後方へずれる。そのため、A1、A2ト
ラックのそれぞれのシーンdの直前に、シーンxと同じ
長さDのブランクシーンが自動的に挿入される。その結
果、図9(c)の例では、シーンbとシーンcについて
は映像と音声の同ポジ関係がくずれることになる。な
お、ブランクシーンを挿入する位置として、シーンxと
対応する他のトラックの位置に挿入することも考えられ
るが、背景音楽や音声の中断を避けるために、後続の串
の直前にいれるようにしている。但し、本発明はこの場
合に限るものではない。
【0058】なお、串がささっているシーンであって
も、そのシーンのIN点またはOUT点を変更すること
は可能であることに留意されたい。すなわち、串は、シ
ーン相互間の時間的対応関係のずれを防止するものであ
って、シーンの前端および後端を揃えるためのものでは
ない。
【0059】図10(a)に示すような複数の串が設定
されている場合であって、前の串が後の串より短い(よ
り少ないトラックに刺さっている)場合を考える。この
とき、前の串の前に新たなシーンxを挿入すると、他の
トラックにおいて第1の串のシーンの直前にブランクシ
ーンが挿入されるだけでなく、第1の串が刺さっていな
いが第2の串が刺さっているトラックについて、その第
2の串のシーンの直前にもブランクシーンが挿入され
る。
【0060】本実施の形態では、串は映像シーンに対す
る音声シーンの同ポジを保証することを目的とするの
で、串を刺す対象シーンには必ず映像シーンが含まれる
ようにしている。但し、任意のトラック間でのシーン同
士を串刺できるようにすることも可能である。
【0061】図示しないが、既にブランクシーンがある
串と串の間の領域(最初の串の前も串間領域である)に
新たなシーンを追加すると、この追加シーンがブランク
シーンを相殺して、ブランクシーンが短縮されることに
なる。追加シーンの長さ(デュレーション)がブランク
シーンの長さを上回る場合、ブランクシーンの生成処理
においては、その差分の長さの新たなシーンが挿入され
たと同じ結果となる。
【0062】また、串間領域内で既存のシーンがパッケ
ージから削除された場合には、そのトラックにそのシー
ンの長さ分のブランクシーンが串のシーンの直前に挿入
される。既存シーンの長さが短縮された場合には、その
短縮分の長さのブランクシーンが串のシーンの直前に挿
入される。
【0063】図示しないが、串がさされたシーン同士
は、ルートウインドウ内のタイムライン表示において、
その状態がユーザに分かるようなシーンの識別表示(例
えば、串が刺された様子を表示)することが望ましい。
また、トラック間の同ポジ状態が維持されているかを別
のシーンの識別表示(例えばシーンの色表示)によって
ユーザに知らしめることが望ましい。
【0064】図11に、シーンの編集操作によってブラ
ンク発生および削除等を自動的に行うためのブランク変
更処理のフローチャートを示す。この処理は、シーンの
挿入、削除、伸張、縮小等の編集が実行されたときに起
動される。
【0065】まず、その編集の内容に従って、プレイリ
ストを更新する(S10)。すなわち、シーン特定情報
の追加、削除、または変更を行う。指定された対象トラ
ックが全トラックであるか、一部のトラックであるかを
調べる(S11)。全トラックが対象であれば、ブラン
クの変動(発生、変更、削除等)は生じないのでこの処
理を終了する。一部のトラックが対象であれば、その処
理が割り込みか上書きかを調べる(S12)。上書きで
あれば、ブランクの変動は生じないのでこの処理を終了
する。割り込みであれば、その編集が新たなシーンの挿
入または既存シーンの伸張のいずれかであるかを調べる
(S13)。そのいずれかであれば、指定されたトラッ
クの割り込み箇所より後に串があるかをプレイリストに
基づいて調べる(S14)。なければ、後続のステップ
S21へ移行する。あれば、その指定されたトラックに
おいて当該串の直前にブランクシーンがあるかをやはり
プレイリストに基づいて調べる(S15)。なければ後
続のステップS21へ移行する。あれば、シーンの増加
長からそのブランクシーンの長さを減算した値をΔLと
する(S16)。ここで、シーンの増加長とは、新シー
ン挿入であればそのシーンの長さであり、シーンの伸張
であれば、その伸張の長さである。このΔLの長さが
負、すなわち、ブランクシーンの方がシーン増加長より
大きい場合には(S17)、そのΔLの絶対値分だけそ
のブランク長を短くするようにプレイリストを更新する
(S18)。ΔLが0である場合には(S19)、その
ブランクシーンを削除するようプレイリストを更新する
(S20)。
【0066】その後、指定されたトラック以外の他のト
ラックにおいて、前記割り込み箇所より後に串があるか
を調べる(S21)。この串は、図10の例では、A
1、A2トラックについては串S1であり、A3、A4
トラックについては串S2である。このような串が存在
しなければ、この処理を終了する。存在すれば、これら
の串の直前に長さΔLのブランクシーンを挿入するよう
にプレイリストを更新する(S22)。この際、既存の
ブランクシーンが存在すれば、そのブランクシーンの長
さをΔLだけ長くするようにプレイリストを更新する。
【0067】先のステップS13において、このシーン
編集が新シーンの挿入でも既存シーンの伸張でもないと
判定された場合、既存シーンの削除または縮小か否かを
調べる(S23)。いずれでもない場合には、この処理
を終了する。いずれかであれば、指定されたトラックの
割り込み箇所より後に串があるかを調べる(S24)。
なければ処理を終了する。あれば、削除または縮小の対
象となるトラックの当該串の直前に既にブランクシーン
があるかを調べる(S25)。なければ、後続のステッ
プS27へ移行し、あれば、そのブランクシーンの長さ
をシーン短縮長だけ伸張するようプレイリストを更新し
(S26)、この処理を終了する。ここでシーン短縮長
とは、シーンの削除の場合にはそのブランクシーンの長
さである。その後、シーン短縮長の長さのブランクシー
ンをその串の直前に挿入するようプレイリストを更新す
る(S27)。
【0068】次に、図12により本実施の形態における
ブランクカウント処理を説明する。ブランクカウント処
理は、上記シーン編集の度に起動され、各トラックの現
在のブランクシーンの個数を計数して、ルートウインド
ウ内のブランクシーンのカウント表示に反映させるもの
である。
【0069】まず、全トラックのカウント値を格納する
配列変数C(n)を”0”に初期化する(S30)。つ
いで、トラック番号nを”0”に初期化する(S3
1)。そこで、編集後のプレイリストの第nトラックの
シーンデータを1つ読み取る(S32)。そこで、この
シーンがブランクシーンであるか否かを調べる(S3
3)。ブランクシーンであれば、そのトラックのカウン
トC(n)をインクリメントする(S34)。その後、
そのトラックに次のシーンデータがあれば(S35)、
ステップS32に戻り、カウントC(n)の更新を行
う。そのトラックに次のシーンデータがなくなれば、次
のトラックがあるかを調べ(S36)、あればトラック
番号nをインクリメントして(S37)、ステップ32
へ戻り、新たなトラックについてそのトラック内のブラ
ンクシーンを計数する。すべてのトラックについて上記
の手順が終了したら、ルートウインドウ内のブランクカ
ウントの表示を更新し(S38)、本処理を終了する。
【0070】図13は、本実施の形態におけるブランク
サーチ処理の処理手順を示す。この処理は、ユーザによ
る指示により起動される。この指示は、ルートウインド
ウ内のメニューまたは専用のボタン(図示せず)により
行うことができる。
【0071】まず、トラック番号nを”0”に初期化し
(S40)、現在のプレイリストの第nトラックのシー
ンデータを1つ読み取る(S41)。ついで、このシー
ンがブランクシーンであるかを調べる(S42)。ブラ
ンクシーンでなければ、後述のステップS45へ移行す
る。ブランクシーンであれば、ルートウインドウのタイ
ムライン表示上でそのシーンの点滅等の強調表示を行う
(S43)。同時に、ディスクから対応する映像データ
を読み出してモニタに表示する。
【0072】その後、ユーザからの次のブランクシーン
のサーチの指示があるまで待機する(S44)。指示が
あれば、このトラック内に次のシーンデータが存在する
かを調べ(S45)、存在すればステップS42へ戻っ
て、上記と同様に同トラックの後続のブランクシーンを
サーチする。同トラックに次のシーンデータがなくなっ
たら、次のトラックが存在するかを調べる(S46)。
存在すれば、トラック番号nをインクリメントした後
(S47)、ステップS41に戻り、新たなトラックに
ついて上述の手順を繰り返し、存在しなければ本処理を
終了する。
【0073】以上の説明では、串刺し手段により串がさ
されたトラックのシーンの時間的なずれが生じるような
ユーザの操作があった場合には、当該串のさされたシー
ンを一体にして時間軸方向に移動させるとともに、それ
により生じた任意のトラック内のブランク期間には実体
データのないブランクシーンを挿入するようにしたが、
ブランクシーンの代わりにそのブランク期間の直前のシ
ーンの後のりしろ部分または直後のシーンの前のりしろ
部分を挿入するようにしてもよい。図8に示したよう
に、各カットシーンの開始位置および終了位置はプレイ
リストにより定まるが、図7のレコードから分かるよう
に、そのカットシーンの前後にはそのシーンと連続した
別のシーンが潜在している。この領域をのりしろ部分と
呼ぶ。この方法によれば、ブランクシーンの発生自体を
防止することができる。どのシーンののりしろ部分を挿
入するかは、ユーザが予め定めておくか、その挿入を行
う時点でユーザに問い合わせて決定することができる。
【0074】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく種々の変
形・変更を行うことが可能であることは、当業者には明
らかであろう。例えば、上記トラック間が同ポジか否か
を保持する仕組みあるいは串を指す仕組みについては、
上述したものは単なる例示であり、それに限定するもの
ではない。
【0075】
【発明の効果】本発明のノンリニア映像編集システムに
よれば、互いにずれてはならない映像シーンと音声シー
ンに対してずれ発生の防止を保証することができ、ユー
ザの誤操作を防止する効果がある。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像編集システムの概略構成を示
す説明図である。
【図2】図1のシステム内のデジタル録画再生装置10
の内部構成を示す構成図である。
【図3】図2の装置内のディスクコントローラ123a
の内部構成を示す模式図である。
【図4】図1のシステム内のデジタル録画再生装置内の
ディスクと、レコーダまたはプレーヤとして機能しうる
複数の物理的なリソース(資源)との関係を示す模式図
である。
【図5】本発明の実施の形態におけるディスプレイ12
上に表示される基本的な編集画面(ルートウインドウと
呼ぶ)の一例を示す中間調画像を示す図である。
【図6】図1のシステムにおいて用いられる操作コント
ローラの一例の平面図である。
【図7】本発明の実施の形態においてビデオ用ハードデ
ィスクドライブ140に格納される映像等のデータのフ
ォーマットを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるプレイリストの構
成例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における編集前のパッケー
ジ(a)、串がない場合の編集後のパッケージ(b)、
および串がある場合の編集後のパッケージ(c)を示す
図である。
【図10】本発明の実施の形態における、編集前のパッ
ケージ(a)、および串がある場合の編集後のパッケー
ジ(b)を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるブランク変更処
理のフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態におけるブランクカウン
ト処理のフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態におけるブランクサーチ
処理のフローチャートである。
【符号の説明】
4…セレクタ、6…モニタ、8…スイッチャ、10…デ
ジタル録画再生装置、12…ディスプレイ、14…キー
ボード、16…マウス、18…操作コントローラ、80
…プレイリスト、90…外部VTR、96…切替器、1
10…EISAバス、121…プロセッサカード(RA
M含む)、122…ディスプレイコントローラカード、
123…ディスクコントローラカード、124…ゲンロ
ックリファレンスカード、125…RS422インタフ
ェースカード、126…ビデオ入力インタフェースカー
ド、127…ビデオ出力インタフェースカード、128
…オーディオ入出力インタフェースカード、130…デ
ジタルビデオバス、133…ビデオルータ、135…S
CSI−2バス、140…ビデオ用ハードディスクドラ
イブ(ランダムアクセス記憶装置)、141…カセッ
ト、150…フロッピーディスクドライブ、160…シ
ステム用ハードディスクドライブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪内 祥悟 東京都品川区北品川5丁目9番31号 ソニ ー・テクトロニクス株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1トラック分の映像データと1トラック分
    の音声データとを格納する不揮発性のランダムアクセス
    記憶装置と、 該ランダムアクセス記憶装置に対して外部から映像デー
    タおよび音声データを収録する収録手段と、 ユーザの指示に従い、前記ランダムアクセス記憶装置に
    格納されている映像データおよび音声データから切り出
    された複数のカットシーンの各々の開始位置および終了
    位置を表わすトラック毎のデータからなるプレイリスト
    を作成するとともに、このプレイリストに対してトラッ
    ク単位に独立にシーンの挿入、削除、伸張、縮小の少な
    くとも1つを行うプレイリスト作成編集手段と、 前記プレイリストに基づいて、前記複数のカットシーン
    を順次的に再生するタイムライン再生手段と、 外部のディスプレイ上に、トラック毎に並列に前記複数
    のカットシーンを時系列に表示する表示手段と、 ユーザの指示に従い、前記プレイリスト内の複数のトラ
    ックにまたがって映像シーンと音声シーンの相互の時間
    的なずれを防止するための串をさす串刺し手段と、 前記収録手段、プレイリスト作成編集手段、タイムライ
    ン再生手段、表示手段および串刺し手段を制御する制御
    手段とを備え、 該制御手段は、前記串刺し手段により串がさされたトラ
    ックのシーンの時間的なずれが生じるようなユーザの操
    作があった場合には、当該串のさされたシーンを一体に
    して時間軸方向に移動させるとともに、それにより生じ
    た任意のトラック内のブランク期間には実体データのな
    いブランクシーンを挿入するよう前記プレイリストを更
    新することを特徴とするノンリニア映像編集システム。
  2. 【請求項2】前記ブランクシーンの挿入は、当該串がさ
    されたシーンの直前に行うことを特徴とする請求項1記
    載のノンリニア映像編集システム。
  3. 【請求項3】前記プレイリストは、トラックごとに、共
    通の串がさされたシーンに対してその旨を示す串識別子
    を有し、 前記串刺し手段は、串刺しの対象のシーンについて前記
    プレイリスト内の串識別子を串設定状態に変化させ、 前記制御手段は、前記プレイリストの串識別子を参照し
    て制御を行うことを特徴とする請求項1または2記載の
    ノンリニア映像編集システム。
  4. 【請求項4】前記表示手段は、串のさされたシーンを串
    のさされていないシーンと識別表示することを特徴とす
    る請求項1、2または3記載のノンリニア映像編集シス
    テム。
  5. 【請求項5】前記プレイリストは、トラックごとに、映
    像シーンと音声シーンの相互の時間的なずれが生じてい
    るか否かを示す同ポジ識別子を有し、 前記表示手段は、トラック毎に並列に前記複数のカット
    シーンを時系列に表示するとともに、前記ずれが生じて
    いるシーンを他のシーンと識別表示することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか記載のノンリニア映像編集シ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記プレイリストの内容に基づいて、前記
    トラック毎に前記ブランクシーンの個数を計数するブラ
    ンクカウント手段を有し、前記表示手段は、前記外部の
    ディスプレイ上に前記ブランクカウント手段のカウント
    値を表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載のノンリニア映像編集システム。
  7. 【請求項7】ユーザの指示に従い、前記プレイリストの
    内容に基づいて、前記ブランクシーンの存在を検出する
    ブランクサーチ手段を有し、前記表示手段は、前記外部
    のディスプレイ上に検出されたブランクシーンを識別表
    示する請求項1〜6のいずれかに記載のノンリニア映像
    編集システム。
  8. 【請求項8】1トラック分の映像データと1トラック分
    の音声データとを格納する不揮発性のランダムアクセス
    記憶装置と、 該ランダムアクセス記憶装置に対して外部から映像デー
    タおよび音声データを収録する収録手段と、 ユーザの指示に従い、前記ランダムアクセス記憶装置に
    格納されている映像データおよび音声データから切り出
    された複数のカットシーンの各々の開始位置および終了
    位置を表わすトラック毎のデータからなるプレイリスト
    を作成するとともに、このプレイリストに対してトラッ
    ク単位に独立にシーンの挿入、削除、伸張、縮小の少な
    くとも1つを行うプレイリスト作成編集手段と、 前記プレイリストに基づいて、前記複数のカットシーン
    を順次的に再生するタイムライン再生手段と、 外部のディスプレイ上に、トラック毎に並列に前記複数
    のカットシーンを時系列に表示する表示手段と、 ユーザの指示に従い、前記プレイリスト内の複数のトラ
    ックにまたがって映像シーンと音声シーンの相互の時間
    的なずれを防止するための串をさす串刺し手段と、 前記収録手段、プレイリスト作成編集手段、タイムライ
    ン再生手段、表示手段および串刺し手段を制御する制御
    手段とを備え、 該制御手段は、前記串刺し手段により串がさされたトラ
    ックのシーンの時間的なずれが生じるようなユーザの操
    作があった場合には、当該串のさされたシーンを一体に
    して時間軸方向に移動させるとともに、それにより生じ
    た任意のトラック内のブランク期間にはそのブランク期
    間の直前のシーンの後のりしろ部分または直後のシーン
    の前のりしろ部分を挿入することを特徴とするノンリニ
    ア映像編集システム。
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