JPH09233374A - 放送用録画再生システム - Google Patents

放送用録画再生システム

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JPH09233374A
JPH09233374A JP8055357A JP5535796A JPH09233374A JP H09233374 A JPH09233374 A JP H09233374A JP 8055357 A JP8055357 A JP 8055357A JP 5535796 A JP5535796 A JP 5535796A JP H09233374 A JPH09233374 A JP H09233374A
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JP
Japan
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scene
time
window
recording
video
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JP8055357A
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English (en)
Inventor
Shogo Tsubouchi
祥悟 坪内
Koichi Abe
浩一 阿部
Yuji Iwata
祐児 岩田
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Tektronix Japan Ltd
Original Assignee
Sony Tektronix Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ランダムアクセス記憶装置の高速性を活かした
収録および編集等の新たな機能および快適な操作環境を
提示できる放送用録画再生システムを提供する。 【解決手段】放送用録画再生システムにおいて、収録チ
ャンネルからの映像の収録の開始を指示した後、停止が
指示されるまで、映像データをクリップとして収録し、
ランダムアクセス記憶装置に記憶する。その間、シーン
の開始点(INタイム)と終了点(OUT)点を指示す
ることによりシーンを指定する。このシーンのINタイ
ムおよびOUTタイムのタイムコードがシーン番号と対
応づけて保持される。このシーンの再生時には、当該シ
ーンに対応するクリップ部分の前端より第1の時間(プ
リロール時間)だけ前の時点から当該クリップ部分の終
端より第2の時間(ポストロール時間)だけ後の時点ま
での当該クリップの映像データが再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン放送
に使用する録画再生システムに係り、特に、ランダムア
クセスが可能なデジタルデータ記憶装置を用いた放送用
録画再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放送用録画再生システムとして、
長らくビデオテープレコーダ(VTR)が使用されてき
た。VTRは、その記録媒体としてシーケンシャルアク
セスを行う磁気テープを用いるため、あるシーンを録画
した直後に、そのシーンを再生したいような場合に、テ
ープ巻き戻しに伴う待ち時間が発生し、迅速な応答が困
難であった。また、録画済みの映像の編集の際にも迅速
な編集を行うには、シーケンシャルアクセスおよび低速
な記録読み出し速度が支障となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、近年、
映像のデータ圧縮技術の進歩と相俟って、磁気ディスク
装置(ハードディスク装置)のようなより高速なランダ
ムアクセスの可能な記憶媒体を利用した録画再生システ
ムが使用され始めている。
【0004】しかし、放送機器の分野において、特にス
ポーツ中継などにおいて、このような録画再生装置を実
際に使用する上での操作性には、未だ改善の余地があっ
た。
【0005】そこで、本発明は、このようなランダムア
クセスの可能な記憶媒体を利用したシステムであって、
ランダムアクセスの高速性を活かした収録および編集等
の新たな機能および快適な操作環境を提示できる放送用
録画再生システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるテレビジョ
ン放送に使用する放送用録画再生システムは、収録チャ
ンネルからの映像の収録の開始および停止を指示する収
録指示手段と、該収録指示手段により指示された収録の
開始から停止までの映像のデータをクリップとして格納
するランダムアクセス記憶装置からなる映像データ格納
手段と、収録最中または収録後に、収録された映像の一
部分をシーンとして、その開始点および終了点を指示す
るシーン指定手段と、該指定されたシーンが前記収録さ
れた映像のどの部分に対応するかを特定するためのシー
ン特定データを当該シーンの識別情報と対応づけて記憶
する記憶手段と、シーンの再生時に、当該シーンのシー
ン特定データに基づいて当該シーンに該当するクリップ
部分を特定し、該特定されたクリップ部分の前端より第
1の時間(プリロール時間)だけ前の時点から前記クリ
ップ部分の終端より第2の時間(ポストロール時間)だ
け後の時点まで、当該クリップの映像データを前記映像
データ格納手段から読み出して再生する再生手段とを備
えたものである。
【0007】「シーン特定データ」とは、例えば、クリ
ップにおいてタイムコードで規定されるようなシーンの
開始点データおよび終了点データ(または終了点データ
に代えて継続時間データ)である。
【0008】この構成により、シーン自体で映像データ
を持たなくてよいので、シーンの作成、編集が迅速かつ
容易に行える。また、プリロール時間およびポストロー
ル時間を設けたことにより、シーンの再生開始タイミン
グあるいはスイッチャの切換タイミングのずれによる不
都合な映像、ノイズ等の誤放映を防止することができ
る。
【0009】前記プリロール時間およびポストロール時
間は、固定値でもよいが、その少なくとも一方をユーザ
が設定することができる設定手段を設けてもよい。
【0010】また、クリップの映像データをランダムア
クセス記憶装置に記憶しているので、設定されたプリロ
ール時間およびポストロール時間が変更されても、ある
いはプリロール時間を複数設定しておいてそのいずれか
を選択するような場合であっても、再生時に直ちに対処
できる。
【0011】シーンの再生時に前記第1の時間および第
2の時間の少なくとも一方を無効化を指示する無効化指
示手段を備えてもよい。この無効化は、シーンに対応す
る映像データがシーンの長さと同じだけしかないような
シーンについて、有用である。
【0012】前記映像データ格納手段に格納された映像
データのうち前記シーンに対応する部分以外の部分を、
予め定めた契機に、自動的に消去する自動整理手段を設
けてもよい。これにより、映像データ収納手段の空き容
量を意識することなく、映像データ収納手段に収録でき
る映像の時間を実質的に延長することができる。「予め
定めた契機」とは、例えば、前記映像データ収納手段の
空き容量が設定値より低下したときである。
【0013】好ましくは、前記「シーンに対応するクリ
ップ部分」は、前記シーンの開始点より前側に予め設定
された第1の余裕時間分および前記シーンの終了点より
後側に予め設定された第2の余裕時間分を含み、前記自
動整理手段は、該第1および第2の余裕時間分を含む前
記シーン以外の部分を自動消去する。これにより、シー
ンについては、自動消去を免れることができる。「第1
の余裕時間」および「第2の余裕時間」は、固定値でも
よいが、それぞれユーザが設定できるようにしてもよ
い。
【0014】前記自動整理手段は、現在時点から予め設
定された時間前までの最近の映像データを自動消去の対
象から除外することが好ましい。これにより、最近のデ
ータを自動消去から免除することができる。「予め設定
された時間」は、予め定めた固定値でもよいが、ユーザ
が設定できるようにしてもよい。
【0015】前記シーン指定手段は、収録された映像に
対してシーンの終了点のみの指示したとき、当該終了点
から予め設定された時間前の時点を当該シーンの開始点
とすることができる。これによって、シーンの開始点を
指示しなくとも重要なシーンの発生確認後にシーンを作
成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図面により詳細に説明する。
【0017】まず、図1に本発明が適用された放送用録
画再生システムの全体の概略構成を示す。このシステム
は、中心にデジタル録画再生装置10を有する。デジタ
ル録画再生装置10は、、映像(ビデオ)データおよび
音声(オーディオ)データをデジタル的に記憶するラン
ダムアクセス記憶装置を内蔵する。本実施の形態では、
ランダムアクセス記憶装置として、磁気ディスク装置を
用いる。デジタル録画再生装置10の前段には、複数の
テレビカメラ2およびこれらのカメラ2の幾つかの出力
を選択するカメラセレクタ4があり、このカメラセレク
タ4の出力がデジタル録画再生装置10に入力される。
デジタル録画再生装置10は、複数の入力チャンネルを
有し得る。なお、カメラ2の出力には、ビデオ信号だけ
でなくオーディオ信号も含む。デジタル録画再生装置1
0へは、このように複数チャンネルのビデオ・オーディ
オ信号の同時入力が可能であるが、1チャンネルのみの
入力であってもよい。また、カメラ2は1台でもよく、
カメラセレクタ4は必須のものではない。
【0018】デジタル録画再生装置10は、複数の出力
チャンネル(再生チャンネル)を有しうる。デジタル録
画再生装置10の後段には、その出力チャンネル毎にモ
ニタ6が接続され、さらにその後段に、複数のビデオ信
号およびオーディオ信号から、放送出力(オンエア)す
べき信号を選択するスイッチャ8が接続される。スイッ
チャ8には、デジタル録画再生装置10の複数チャンネ
ル出力のほか、カメラやVTR等の外部からの信号を受
け得る外部入力線7を有する。外部入力線7は複数本あ
ってもよい。スイッチャ8により選択された信号が放送
用の本線9へ出力される。スイッチャ8は、放送の担当
者により切替制御される。
【0019】デジタル録画再生装置10の制御のため
に、キーボード14、マウス16、およびディスプレイ
12が接続される。マウスの代わりにトラックボール等
の任意のポインティングデバイスを用いることも可能で
ある。ディスプレイ12、キーボード14およびマウス
16は、GUI(Graphic User Inte
rface)を援助するための装置であり、収録、編集
および再生等の各種操作を表示画面上で対話的に行うた
めのものである。さらに、デジタル録画再生装置10に
はライブコントローラ18が接続される。ライブコント
ローラ18は、ビデオ制御をメインとして、数多くの機
能を制御できる本システム専用のモーション・コントロ
ーラである。ライブコントローラ18は、操作する対象
の操作チャンネル毎に(後述する仮想レコーダ毎に)別
個に複数設けることができる。あるいは、複数の操作チ
ャンネルに対して1台のライブコントローラ18を共用
することも可能である。ライブコントローラ18では、
GUIによる殆どの操作を行うことができるが、カット
編集(後述するタイムラインウインドウにおける編集)
はできない。ライブコントローラ18特有の操作として
は、ジョグ・シャトルダイアル18aによる再生速度の
可変調整およびスロー用レバー18bによる再生速度の
可変制御が可能である。
【0020】図2に、デジタル録画再生装置10のハー
ドウエア構成を示す。
【0021】デジタル録画再生装置10には、本例で
は、17スロットのEISAバス110と、12スロッ
トのデジタルビデオバス(CCIR601)130を備
えている。EISAバス125のスロットには、プロセ
ッサカード121およびディスプレイコントローラカー
ド122、RS422インタフェースカード125が接
続される。また、カードによっては、EISAバス12
5およびデジタルビデオバス130の両スロットにまた
がって接続される。図示の例では、このようなカード
は、ゲンロックリファレンスカード124、ディスクコ
ントローラカード123、ビデオ入力インタフェースカ
ード126、ビデオ出力インタフェースカード127、
およびオーディオ入出力インタフェースカード128で
ある。
【0022】プロセッサカード121には、マイクロプ
ロセッサ(例えばインテル社製i486)、RAM、入
出力インタフェース等が搭載されている。このプロセッ
サカード121には、システム用のハードディスクドラ
イブ160およびフロッピーディスク(フレキシブルデ
ィスク)ドライブ150が接続され、さらにキーボード
14及びマウス16が接続される。ディスプレイカード
122にはディスプレイコントローラが搭載され、ディ
スプレイ12の表示動作を制御する。
【0023】ビデオ入力インタフェースカード126に
は、カメラセレクタ4からのビデオ入力が接続され、ビ
デオ出力インタフェースカード127からモニタ6への
ビデオ信号が出力される。また、オーディオ入出力イン
タフェースカード128では、カメラ2からのオーディ
オ入力およびモニタ6へのオーディオ出力のインタフェ
ースがとられる。これらの入力信号は、アナログ信号で
あってもデジタル信号であってもよい。アナログ信号の
場合には、内部でデジタル信号へ変換される。また、こ
れらの入出力インタフェースカードは増設することがで
きる。
【0024】デジタルビデオバス130には、入出力ビ
デオ信号を切り替えるビデオルータ133を内蔵してい
る。ビデオルータ133は、プロセッサの制御下で、こ
の例では、32入力の任意の入力を32出力の任意の出
力へ切り替えることができる。
【0025】ディスクコントローラボード123は、ビ
デオ用ハードディスクディスクドライブ140を制御す
る。この例では、SCSI−2FAST/WIDEバス
135を介して4.2Gバイトのハードディスク(ラン
ダムアクセス記憶装置)を複数台(図の例では4台:計
16.8Gバイト)を制御している。ディスクコントロ
ーラボード123およびハードディスクドライブ140
は複数組増設することもできる。
【0026】ゲンロックリファレンスインタフェースカ
ード124には、内部クロックを外部の通常のNTSC
またはPALのブラックバースト信号にロックするため
のものである。RS422インタフェースカード125
は、ライブコントローラ18を接続するためのインタフ
ェースを提供する。
【0027】図3に、ディスクコントローラカード12
3に搭載されるディスクコントローラ123aの構成を
示す。これは、図2において、ディスクコントローラカ
ード123を2枚実装した場合に相当する。1つのディ
スクコントローラ123aには、2つのチャンネルのた
めに2個のJPEG(Joint Photographic Expert Grou
p)圧縮/伸張チップ123b,123cを有している。
より長時間の映像信号の収録のために、本例では、モー
ションJPEG圧縮技術を利用し、映像を圧縮してハー
ドディスクに格納する。各チップには、1本のビデオ入
出力チャンネルと、4本のオーディオ入出力チャンネル
があり、入力ビデオ信号およびオーディオ信号を圧縮し
てディスクに格納するとともに、この圧縮格納情報を伸
張して出力することができる。
【0028】本システムでは、おのおのビデオレコーダ
として機能しうる複数の物理的なリソース(資源)を有
する。このリソースの個数は、圧縮/伸張チップの個数
に対応する。ユーザの目的に応じてこれらのリソースを
収録/再生あるいは編集等の異なる機能に割り当てるこ
とができる。例えば、カメラ収録が少なくてよいが編集
はしたい場合には、収録用のチャンネルを減らし編集用
のチャンネルを独立に設ける、逆にカメラ収録を多くし
たい場合には、収録用のチャンネルを増やし編集用のチ
ャンネルを設けない、というように、用途に応じてリソ
ースを有効に利用できる。本システムでは、このような
論理的なビデオレコーダを仮想レコーダと呼ぶ。
【0029】図4により、本システムの動作モードを説
明する。図中、横軸は時間を表わす。同図(a)のRE
C点からREC STOP点までは、ディスクに対する
物理的な記録の単位としてのクリップを表す。同図
(b)では、REC点からENTER/CUEUPまで
がクリップに相当する。物理的記録単位のクリップに対
して、論理的な記録の単位をシーンと呼ぶ。本例では、
クリップ中の任意の区間の映像が後に再生する可能性の
ある映像であるシーンとして指定される。図中、時間軸
上の濃い網掛け部分は収録チャンネルにおける収録シー
ンを表し、薄い網掛け部分は再生チャンネルにおける再
生シーンを表す。
【0030】同図(a)は、2チャンネル収録モードを
示す。このモードでは、収録チャンネルと再生チャンネ
ルが独立して存在する。REC点から収録チャンネルの
情報が記録開始される。その後、操作者は、MARK指
示によりシーンの開始点(INタイム)を指示し、つい
で適当なところでENTER/CUEUP指示によりシ
ーンの終了点(OUTタイム)を指示する。これにより
1つのシーンが指定され、このシーンを特定するための
シーン特定データが生成される。このデータの構造につ
いては後述する。CUEUPによりシーンの頭出しが行
われ、PLAY指示により今取り込んだシーンが再生チ
ャンネル上で再生出力される。なお、この再生出力は、
あくまでデジタル録画再生装置10からの出力であり、
そのまま放送出力されるわけではない。放送出力される
のは、前述のように、スイッチャ8により選択された信
号である。この2チャンネル収録モードでは、収録チャ
ンネルが再生チャンネルと別個に設けられているので、
再生出力中も収録チャンネルでの収録は継続される。例
えばスロー再生中にも収録を途切れさせることのないよ
うな動作が可能である。したがって、再生中に発生する
重要な場面をとりこぼすことがない。そのような場面
は、クリップとして収録されている限り、後でシーンを
作成することができる。
【0031】なお、MARK指示を行うことなくENT
ER/CUEUP指示を行った場合には、予め定めた時
間(マーク時間Tm)だけその指示点からさかのぼった
時点がINタイムとして定まり、その時間幅のシーンが
生成される。これにより、決定的なシーンが終わってか
らでもシーン作成を指示することができる。このシーン
は、PLAY指示により直ちに再生出力することができ
る。INタイムおよびOUTタイムの位置は、対応する
クリップの範囲で、後に変更することが可能である。
【0032】図4(b)は、1チャンネル収録モードを
示す。このモードでは収録チャンネルと再生チャンネル
が1つのリソースを共用するため、再生中は、収録を行
うことができない。そのため、ENTER/CUEUP
指示の時点でクリップの収録は停止する。再度収録を行
うためには、再生終了後に、再度REC指示を行う必要
がある。他の動作は、2チャンネル収録モードと同様で
ある。
【0033】1台のカメラ入力に対して2チャンネル収
録モードでの収録と再生を行う場合には、前記リソース
として2つのリソースを必要とする。これは、シーンの
再生中にも収録を継続するためである。両リソースは1
つの再生チャンネルを共用する。1台のカメラ入力に対
して1チャンネル収録モードでの収録および再生を行う
場合には、1つのリソースで足りる。後述するタイムラ
イン編集を行う場合には、別個に1つのリソースを必要
とする。この場合、編集後のビデオとオーディオは同じ
速度で再生される。例えば、ビデオをスローにするとオ
ーディオもスローになる。ただし、ビデオのシーンの切
れ目とオーディオのシーンの切れ目が異なるオーディオ
スプリット編集はこの仮想レコーダ1台で可能である。
後述するタイムライン編集でオーディオとビデオの再生
速度を変えたい場合にはオーディオ編集に別個に1つの
リソースを割り当てる必要がある。このような用途は、
例えば、スロー再生のビデオにノーマル速度で背景音楽
をかぶせるような場合が考えられる。
【0034】2つのカメラ入力を同期して同時に収録す
る場合には2つのリソースが必要であり、この収録と再
生を同時に行うためにはさらに2つのリソースが必要と
なる。この場合も両映像は同じ系統の再生チャンネルを
共用する。
【0035】本システムでは、GUI操作のためにディ
スプレイ12上に表示する各種のウインドウを用いる。
本例では、レコードコントローラウインドウ、シーンウ
インドウ、プレビューウインドウ、ハイライトウインド
ウ、タイムラインウインドウ、ライブラリウインドウ、
およびイベントウインドウの各ウインドウを採用してい
る。以下、これらの各ウインドウにおけるオペレータ操
作およびシステム動作について、詳細に説明する。
【0036】本実施の形態におけるプロセッサカード1
21上のプロセッサを用いた情報処理装置は、ウインド
ウズNT(マイクロソフト社の商標)をオペレーティン
グシステムとしており、その上で本システム特有の制御
プログラムが動作し、メインメニュー画面(図示せず)
がディスプレイ12上に表示される。
【0037】このメインメニュー画面から「コンフィギ
ュレーション」を選択指示することにより、図5に示す
ようなコンフィギュレーションウインドウが開かれる。
このウインドウでは、ユーザの用途に応じて、前述した
リソースを各種機能に割り当てる。ここでは、1チャン
ネル収録モードを1つ、編集チャンネルを1つ、2チャ
ンネル収録モードを1つ選択するものとする。同ウイン
ドウ内の「編集」エリアおよび「収録/再生」エリア内
の各種機能を表すアイコンは、それが必要とするリソー
スの個数をその絵柄で示している。1チャンネル収録の
ためにまず、「収録/再生」エリアの「1CHANNE
L」のアイコンをマウスでクリックする。クリックと
は、画面上の対象物に対してマウスカーソルを合わせ
て、マウスボタンを押す操作をいう。このときウインド
ウの右上部分にある4つの箱のうち1つに色がつく。こ
れらは箱はリソースの個数を表わす。この例では、物理
的な4チャンネルのリソースが存在し、1個の箱の色が
変わることによりそのうち1つのチャンネル(Aチャン
ネル)が割り当てられたことを示す。このリソース使用
状況表示により、あとどれだけリソースを割り当てるこ
とができるか(すなわち空きリソースの個数)が一目で
わかる。続いて、「編集」エリア内のビデオ編集用の機
能「1CHANNEL EDIT」のアイコンをクリッ
クすると、編集用に新たなチャンネル(Bチャンネル)
が割り当てられ、もう1個のリソースの箱が着色表示さ
れ、残り2個となる。さらに、「収録/再生」エリア内
の「2CHANNEL」のアイコンを選択すると新たに
2つのリソースが新たなチャンネル(Cチャンネル)に
割り当てられ、すべてのリソースの箱が着色表示され
る。これによって、すべてのリソースが割り当てられた
ことになる。
【0038】このようにして、デジタル録画再生装置1
0の物理的な4つのリソースを目的に応じて各種機能に
割り当てることができる。
【0039】なお、編集エリア内の「追っかけ編集」と
は、収録した映像のうち必要のない場面をカットしなが
ら時差再生するような場合に用いる機能であり、これに
も2つのリソースを用いる。ウインドウの下部に並ぶボ
タンは、割り当ての設定を承認するOKボタン、設定を
キャンセルするCancelボタン、および設定を最初
からやり直す場合に用いるClearボタンである。ウ
インドウ上部には、現在選択されている「リソースアサ
イン」の他に、「リソース設定」「ルーティング設定」
「その他」および「ファイリング」の各メニュー項目が
表示されている。
【0040】図6は、図5のウインドウ画面で「リソー
ス設定」をクリックすることにより表示された画面を示
す。この画面では、図5の画面で設定した各チャンネル
に対して、最大8個までのRS422ポート(ライブコ
ントローラ18用)の割り当て、最大4枚のカードまで
のオーディオバンクの割り当て等を設定する。割り当て
は、リソースの表示領域の前段および後段にある行列上
の交点をクリックすることにより行える。本例では、ポ
ートとリソースとは、1対1の他、1対複数、あるいは
複数対1の割り当てが可能である。「ライブラリリソー
ス」(後述するライブラリウインドウの機能)に対し
て、リソースは独立しては割り当てられないので、他の
機能のリソースの再生チャンネルを共用するためにいず
れかのリソースを指定する。例えば、編集用のリソース
を共用する。画面右下部では、各チャンネルの画像デー
タの圧縮率を選定する。
【0041】図7は、図5の画面で「ルーティング設
定」をクリックすることにより表示された画面を示す。
この画面では、収録/再生チャンネル(図5の例では、
AチャンネルおよびCチャンネル)に対して、入力ソー
ス(収録チャンネル)および出力ソース(再生チャンネ
ル)の割り当てを行う。入力出力ソースとしては、デジ
タルコンポジットビデオ信号、アナログコンポジットビ
デ信号等のビデオ入出力カードの他、オーディオ入出力
カードがある。
【0042】図8は、「その他」をクリックすることに
より表示された画面を示す。この画面の左側の「タイマ
ー設定」エリアにおける「プリロール1」「プリロール
2」「プリロール3」は、3通りのプリロール時間を設
定できる入力エリアである。「ポストロール」はポスト
ロール時間を設定する入力エリアである。プリロールお
よびポストロールの機能については、後述する。プリロ
ール時間のみ複数設定可能としたのは、プリロール時間
はオペレータの操作に影響を及ぼすが、ポストロール時
間はオペレータの操作に何等影響を及ぼさないからであ
る。「タイマー設定」エリアの4つの数値のコラムは、
それぞれ左から時、分、秒、フレーム数(30フレーム
/秒)、を表す。実際には、これらの設定値にそれぞれ
適当な上限値を設けてもよい。「ENTER SPAC
E」は、1チャンネル収録の際、ENTER/CUEU
P指示の後、どれだけクリップ収録を継続した後、収録
を停止してキューアップするかを設定する入力エリアで
ある。1チャンネル収録の場合には、前述のように、E
NTER/CUEUP指示によりクリップ収録が停止さ
れるが、当該指示で直ちに停止するのではなく、後のO
UTタイムの外側方向への変更の余地を残すために、こ
のような対処をしている。「FORWARDSPAC
E」および「REVERSE SPACE」は、前のり
しろ、および後のりしろの入力エリアである。2チャン
ネル収録モードの時、後述するディスク整理を行うと、
ディスクの記憶エリアを確保するためにシーン対応部分
を除いたクリップの映像データが消去される。その際、
後のINタイムおよびOUTタイムの移動の可能性を考
慮して、シーンの前後にある程度の余裕を持たせること
が好ましい。その余裕時間がのりしろである。設定され
たのりしろの範囲はシーン対応部分とともに、ディスク
整理の対象から外される。
【0043】「自動ディスク整理」エリアは、自動ディ
スク整理が実行される際のパラメータを設定する入力エ
リアである。自動ディスク整理は、収録を長く継続する
うちにハードディスク140の容量が少なくなってくる
のに伴い、不要なデータを自動的に消去する機能であ
る。これによって、一定のハードディスク容量に対して
実質的に、収録時間を延長することができる。自動ディ
スク整理を行う契機は、ディスク140の空き容量が設
定値を割ったときである。「START REMAI
N」は、この自動ディスク整理を行う契機となるディス
ク140の空き容量を設定する入力エリアである。ディ
スク整理時には、現在から過去方向へある時間以前のク
リップデータのシーン以外の部分を消去する。古いデー
タの方が重要度が低いと考えられるからである。「LE
AVE SPACE」は、自動ディスク整理の際に、デ
ィスク整理の対象としない最近の時間幅を定める値を設
定する入力エリアである。
【0044】「オプション」エリアの「ドロップフレー
ム/ノンドロップフレーム」は、1秒当たり端数のある
フレーム数を計数するときに端数を考慮するか否かを定
めるエリアである。「1Field/2Field」
は、ビデオの再生を停止したときに1フィールドの映像
で再生を行うか、あるいは2フィールドの映像で再生を
行うかを選択するためのエリアである。変化の速い映像
等の静止画の場合には1フィールドで再生する方が好ま
しい。「MAX SHUTTLE SPEED」は、シ
ャトルの最大制限速度を設定する入力エリアである。
【0045】図9に、コンフィギュレーションウインド
ウにおいて設定した各種のパラメータを格納するメモリ
領域を示す。このメモリ領域は、プロセッサカード12
1上に搭載されたRAM上に設けられ、前述した各種の
パラメータ301〜312を格納する。
【0046】図10、図11、図12は、それぞれ、本
実施の形態におけるシーン、ハイライト、イベントのデ
ータ構造を表すテーブルを示す。
【0047】図10は、後に図示するシーンウインドウ
に登録された各シーンのデータを登録するシーンデータ
テーブル410を示す。このシーンデータテーブル41
0は、シーン毎に、そのシーン番号、対応するクリップ
のクリップ番号、INタイムおよびOUTタイムのタイ
ムコード、デュレーション、シーン名称、コメントの各
フィールドを有する。
【0048】図11は、後に図示するハイライトウイン
ドウに登録された各ハイライトのデータを登録するハイ
ライトデータテーブル420を示す。ハイライトデータ
テーブル420は、ハイライト毎に、そのハイライトの
番号、対応するシーンのシーン番号(複数の場合もあ
る)、INタイムおよびOUTタイムのタイムコード、
デュレーション、ハイライトシーン名称、コメントの各
フィールドを有する。
【0049】図12は、後に図示するイベントウインド
ウに登録された各イベントのデータを登録するイベント
データテーブル430を示す。このイベントデータテー
ブル430は、イベント毎に、そのイベント番号、対応
するシーンまたはハイライト等の番号、デュレーショ
ン、イベント名称、コメントの各フィールドを有する。
【0050】図13に、レコードコントローラウインド
ウの一例を示す。このウインドウは、ライブコントロー
ラ18の代わりに画面上から収録、再生、シーンの生成
を行うためのウインドウであり、これにより、コントロ
ーラ18が接続されていないチャンネルに対して必要最
小限の操作が行える。コントローラ18が接続されてい
るチャンネルではコントローラ18との併用も可能であ
る。
【0051】「操作チャンネル」エリアでは、本レコー
ドコントローラによる操作対象のチャンネルの選択を行
う。このチャンネルは、物理的なチャンネルではなく、
図5に示した「リソース情報」エリアにおけるA,B,
C,Dチャンネルに対応し、前述した論理的な仮想レコ
ーダに相当する。「収録」エリアにある「REC」およ
び「STOP」ボタンは、前述したクリップの収録(録
画)開始および終了を指示するボタンである。「再生」
エリアのPLAYボタン、およびSTOPボタンは、収
録したシーンの再生・停止用のボタンである。
【0052】「シーン作成」エリアの「MARK」ボタ
ンは、図4で説明したMARK指示に相当するボタンで
あり、シーンの開始点(INタイム)を指定するもので
ある。また、ENTERボタンは、シーンの終了点(O
UTタイム)を指定するものである。MARK指示後に
ENTER指示をすることなくSTOPボタンをクリッ
クすると、シーンの生成も終了する。ENTER/CU
Eボタンは、図4で説明したENTER/CUEUP指
示に相当するボタンであり、シーンの終了を指定すると
ともに、そのシーンを即座に再生できるようにそのシー
ンのINタイム(実際にはプリロール時間前の時点)に
キューアップし、VARモードで静止する。VARモー
ドは、スロー用レバー18bを有効にするモードであ
る。「シーン作成」エリアの「CONT」チェックボッ
クスは、シーン作成後にPLAYボタンによりそのシー
ンを再生したときに、OUTタイムに達した時点で、そ
のそのシーンのOUTタイムの映像を静止画で停止した
状態で出力するか、あるいは収録チャンネルの映像を継
続して出力するかを選択するためのものである。チェッ
クボックスにチェックを行うと後者が選択される。
【0053】レコードコントローラウインドウ中の「R
ECORD TIME」は、収録された最後の時刻(タ
イムコード)を表示するものである。「PLAYER
TIME」は、再生しているタイムコードを表示するも
のである。再生が停止しているときはこの表示も停止す
る。「DELAY TIME」は、現在再生している映
像が収録されてからどれだけ時間が経過しているかを表
示するものである。なお、タイムコードは内蔵の発生器
によりフリーランで歩進して発生されている。この発生
器は、外部のLTC(Logitudinal Time Code)に合わせ
ることができる。
【0054】図14にシーンウインドウの一例を示す。
シーンウインドウは、レコードコントローラウインドウ
(図13)またはライブコントローラ18(図1)を用
いて生成された各シーンの識別情報(シーン番号等)を
アイコンとして表示、ストックしておいて必要に応じて
検索するためのウインドウである。即ち、シーンを蓄え
ておく引き出しである。このウインドウからシーンを直
接再生する機能はない。ウインドウ内の任意のシーン
は、マウスで選択することができ、選択されたシーンを
他のウインドウへドラッグ&ドロップすることにより、
他のウインドウの持つ機能でそのシーンに対する操作を
行うことができる。ドラッグ&ドロップとは、画面上の
移動対象物に対してマウスカーソルを合わせた後、マウ
スボタンを押したまま移動先までマウスカーソルを移動
させて、マウスボタンを離す操作をいう。マウス以外の
ポインティングデバイスによっても同様な操作は行え
る。任意のシーンをダブルクリックすることにより、後
述するプレビューウインドウを開き、その中でシーン名
称やコメントの入力、およびINタイム,OUTタイム
の変更操作が可能となる。シーンウインドウは、収録系
の仮想レコーダ(2チャンネル収録あるいは1チャンネ
ル収録)の数だけ存在する。例えば、1チャンネル収録
の仮想レコーダが2つ、2チャンネル収録の仮想レコー
ダが1つの場合、シーンウインドウは3つ存在すること
になる。各シーンウインドウを区別するために、ウイン
ドウのタイトルバーにチャンネル名(図の例では[C])
が表示される。
【0055】シーンウインドウにおける各シーンの表示
は、図14に示すようにシーン名称(デフォルトはシー
ン番号)およびシーン生成時刻を表示するアイコン表示
の他、シーン番号、シーン名称、INタイム、OUTタ
イム、デュレーション、コメントを文字情報で示すリス
ト表示(図15)、シーン名称のみを格子状に表示する
グリッド表示(図16)、任意のシーンの検索のための
条件を入力できる検索表示(Search Displ
ay)(図17)も可能であり、おのおのウインドウ上
部のメニューバーから選択することができる。図17の
検索表示画面では、シーン名称、収録日付、収録時刻、
コメント等の各種検索条件から目的のシーンを検索する
ことができる。
【0056】なお、不要になったシーンは、表示画面上
のごみ箱(図示せず)にドラッグ&ドロップすることに
より削除することも可能である。
【0057】図18に、クリップの収録およびシーンの
生成の処理フローの一例を示す。これは、2チャンネル
収録モードの処理に対応する。この処理は、プロセッサ
カード121上のRAMに格納された制御プログラムを
プロセッサが実行することにより実現されるものであ
り、RECボタンのクリックにより起動される。
【0058】まず、収録チャンネルの信号が収録開始さ
れる(211)。すなわち、その点がクリップの開始点
となる。収録チャンネルの入力映像は、対応する再生チ
ャンネルのモニタ6上で監視することができる。その映
像を監視しながら、後で再生してみたいと思うであろう
シーンの開始点でオペレータは、MARKボタンをクリ
ックする。このMARK指示に応じて(212)、その
時点のタイムコードをINタイムとして記録する(21
3)。その後、オペレータは、そのシーンの生成を終了
したい点でENTERボタンをクリックする。このEN
TER指示に応じて(214)、その時点のタイムコー
ドをOUTタイムとして記録する(215)。ついで、
このINタイムおよびOUTタイムを有するシーンが生
成される(216)。この際、そのシーンに自動的にシ
ーン番号が生成順に割り当てられる。例えば、SC00
1,SC002,SC003,・・・というようにシー
ン番号が付加される。ここで、”S”はシーン、”C”
は収録チャンネルを示す。
【0059】シーンはクリップの一部分であるため、シ
ーン自体の映像をクリップと別個に持たず、クリップと
の対応関係がわかるシーン特定データ、すなわちINタ
イムおよびOUTタイムのタイムコード(またはOUT
タイムのタイムコードの代わりにINタイムからOUT
タイムまでのデュレーション)を保持する。複数のクリ
ップで同一のタイムコードが存在しうるような場合には
後述するクリップ番号もシーン特定データに含める。こ
のようなシーン特定データは、図10に示したシーンデ
ータテーブル410に保存される。シーンには、オペレ
ータにより、シーン名称、コメント等を追加することが
できる。
【0060】ENTER指示がCUEを伴うものであっ
た場合には、生成されたシーンの頭出しを行う。その
後、REC STOPボタンがクリックされるまでは
(219)、ステップ212へ戻り、次のシーンのMA
RK指定を受け付ける。RECSTOPボタンがクリッ
クされると、当該収録チャンネルの収録を終了する(2
20)。即ち、その時点がクリップの終了点となる。好
ましくは、クリップについても、REC開始時に、その
クリップ番号が自動生成され、その収録開始時と終了時
のタイムコード(または開始から終了までのデュレーシ
ョン)が記録され、収録された映像(および音声)デー
タに対応づけて保存される。
【0061】ステップ212でMARKを検出すること
なく、ENTERを検出した場合には(217)、図1
9(b)に示すように、予め設定されたマーク時間Tm
だけ前の時点のタイムコードをINタイムとして記録し
て(218)、ステップ219へ進む。これにより、M
ARK指示を行わずに重要なシーンの発生を確認した後
でマーク時間さかのぼってシーンを生成することができ
る。これによって多数の無駄なシーンの生成を回避する
ことができる。マーク時間は、ユーザが可変設定可能と
してもよい。
【0062】なお、REC、ENTER、REC ST
OP等の指示は、ライブコントローラ18からも実行す
ることができる。また、前述のように、1チャンネル収
録モードの場合には、REC STOP指示を待つこと
なく、ENTER/CUE指示でクリップ収録を終了す
る。
【0063】次に、プリロールおよびポストロールの機
能について説明する。
【0064】スイッチャ8(図1)において、本線9へ
出力する情報を、ある番組(あるいはシーン)から他の
番組(あるいはシーン)へ切り替える際、たとえば、ス
イッチャ入力Xからスイッチャ入力Yへ出力を切り替え
る場合、入力Yの映像の開始点がスイッチャ8の切替時
点と一致することが好ましい。しかし、通常、スイッチ
ャ8のオペレータと、GUIあるいはライブコントロー
ラ18のオペレータは異なるので、切替先の映像の開始
点がスイッチャ8の切替時点と一致するとは限らない。
切替先の映像の再生開始が遅れた場合あるいはスイッチ
ャ8の切替が切替予定時点より早まった場合には、切替
先の正しい映像がまだ用意されておらず、ノイズ等の不
都合な映像が放映されるおそれがある。そこで、図19
(a)に示すようにシーンの開始点(INタイム)より
前の時間としてプリロール時間(たとえば5秒)PRを
設定しておき、シーン等の再生指示があった場合は、そ
のINタイムよりプリロール時間分前の時点から再生を
開始する。すなわち、GUI等のオペレータは切替予定
時点よりこのプリロール時間分早く再生を開始しようと
する(図20(a))。この際、仮に切替先の映像の開
始が遅れたとしても(図20(b))、あるいはスイッ
チャ8の切替時点が予定時点より早まったとしても、不
都合な映像が出力されることがなくなる。また、スイッ
チャ8のオペレータは、切替先の映像をプリロール時間
分早く確認することができ、それが正しい映像であるこ
とを確認した後、所定の時点でスイッチャ8の切替を行
うことができる。
【0065】逆に、切替元の映像が切替時点より早く終
了した場合、あるいは切替が切替予定時点より遅れた場
合には、切替元の静止画あるいはノイズが放映されるお
それがある。そこで、図19(a)に示すようにシーン
等の終了点(OUTタイム)より後の時間としてポスト
ロール時間(たとえば10秒)POを設定しておく。こ
れにより、切替元のシーン等は、そのOUTタイムに達
した後も、ポストロール時間分だけ再生を継続する。し
たがって、切替元の映像が切替時点より早く終了した場
合(図20(c))、あるいは切替が切替予定時点より
遅れた場合であっても、ポストロール時間POだけ映像
が継続再生されるため、不都合な映像が出力されること
がなくなる。図20(d)は、切替元Xの映像のOUT
タイムが切替点より前にあり、かつ、切替先Yの映像の
INタイムが切替点よりも後にある極端な場合に相当す
る。この場合も、(b),(c)の場合と同様に、上記
の問題が回避される。
【0066】図21にプレビューウインドウの一例を示
す。プレビューウインドウは、本線9(図1)へ映像を
流すためではなく、一時的にあるシーン等の映像をみて
みるときや、そのシーンのINタイムまたはOUTタイ
ムを変更する場合に用いる。また、シーン等の名称やコ
メントの変更もこのウインドウで行うことができる。図
の例では、後述するライブラリウインドウ内において1
つのライブラリシーンをダブルクリックすることにより
開かれたプレビューウインドウを示している。
【0067】ウインドウ上部の「情報」エリアには、該
当するシーン等(図ではライブラリ)の番号、名称、収
録日付、コメント等が表示される。「編集」エリアは、
INタイム、カレントタイム(カレントタイムコー
ド)、OUTタイム、デュレーション、およびプリロー
ル予備タイムを表示している。「カレントタイム」は、
現在再生している映像のタイムコードを示し、「デュレ
ーション」は設定されたINタイムからOUTタイムま
での時間間隔を示す。「プリロール予備タイム」は、当
該シーン等に対応するクリップにおいて、INタイムよ
り前の時点に存在する映像の時間幅を示すものであり、
これは、INタイムを前方へ移動させる際の可能な範囲
を判断する目安となるものである。INタイム、カレン
トタイム、OUTタイム、デュレーションの相対関係は
棒状のグラフで表示される。「モーションコントロー
ル」エリアでは、プレビュー映像を出力すべき操作チャ
ンネルを選択する。
【0068】ウインドウ下部の「モーションコントロー
ル」エリアの「操作チャンネル」は、論理的な仮想レコ
ーダの出力チャンネルを選択してプレビュー映像を出力
するためのものである。編集用の仮想レコーダがある場
合は、編集用の出力チャンネルにプレビュー映像をデフ
ォルトで出力させるようにする。「画像取込」ボタン
は、カレントタイムの映像を1コマ取り込み、これをそ
のシーン等のアイコン表示に用いるためのものである。
なお、シーンウインドウのアイコンには映像の表示がな
いので、シーンのプレビューではこのボタンは無効とな
る。PLAYボタンおよびSTOPボタンにより、この
シーンの再生・停止が可能である。その際、再生速度は
SPEEDの設定により可変である。例えば、スロー再
生中に、「編集」エリアのINボタンおよびOUTボタ
ンをクリックすることにより新たなINタイムおよびO
UTタイムを設定することができる。REVボタンおよ
びFWDボタンにより、映像の巻き戻しおよび先送りが
できる。その際、シーンの現在のINタイムおよびOU
Tタイムを越えて対応するクリップが記憶されている場
合には、カレントタイムが現在のINタイムおよびOU
Tタイムを越えて移動でき、現在のシーンの外側にIN
タイムおよびOUTタイムを変更することも可能であ
る。PBボタンは、再生を停止している最中に再生映像
を(静止画で)出力するモードを選択するためのもので
あり、EEボタンは再生停止中に収録中の映像をそのま
ま出力するモードを選択するためのものである。終了ボ
タンをクリックすることにより、このプレビューウイン
ドウを閉じることができる。
【0069】なお、INタイムおよびOUTタイムのタ
イムコードの数値を直接変更設定できるようにすること
も可能である。
【0070】図22にハイライトウインドウの一例を示
す。ハイライトウインドウは、生成されたシーンのう
ち、重要なシーンだけを集めて格納しておくウインドウ
である。すなわち、ハイライトとは、シーンのうち、重
要であるという情報が付加されたシーンである。通常、
シーンウインドウ内に生成されたシーンの数は膨大とな
り、これらすべてのシーンが必ずしも重要なものではな
い。シーンウインドウにおいて特定のシーンを検索する
ことは可能であるが、直ちに必要なシーンを検索するこ
とは面倒であり、煩雑な手間を要する。そこで、このハ
イライトウインドウを用意し、重要なシーンについては
予めこのウインドウ内に蓄積しておき、一目で検索でき
るようにした。このウインドウにおいても、シーンウイ
ンドウと同様、リスト表示、グリッド表示および検索表
示が可能である。
【0071】GUI上でこのハイライトウインドウにシ
ーンを登録するためには、他のウインドウからシーンや
ライブラリシーンをドラッグ&ドロップすればよい。ま
た、後述するタイムラインウインドウから、あるいはラ
イブコントローラを用いて登録を行う場合には、ハイラ
イト登録ボタンをクリックする、あるいはADD HI
GHLIGHTボタンを押す。シーンには、ハイライト
登録された時点でユニークなハイライト番号が割り当て
られる。ハイライト登録されたハイライトシーンデータ
のデータ構造は、図11に示した通りである。ハイライ
トシーン名称は、オペレータがわかりやすい名前に変更
することができる。登録されたハイライトシーンと元の
シーンとの関係はリンク関係である。リンク関係とは、
いずれか一方を変更すれば他方も同様に変更される関係
をいう。このウインドウは本システムに1つだけ存在す
る。したがって、どの仮想レコーダから収録されたシー
ンでも、ハイライトシーンになった時点(ハイライトウ
インドウに登録された時点)でどの収録系の仮想レコー
ダからでも検索、呼び出し、再生ができるようになる。
このときの再生チャンネルは、呼び出した仮想レコーダ
の再生チャンネルとなる。
【0072】アイコン表示では、各ハイライトシーンに
ついて、その情報の一部(1コマ)を表示し、その名称
とともに検索の手がかりとする。なお、このウインドウ
からGUI上で再生を行う機能はない。各ハイライトシ
ーンは、マウスのクリックにより選択することができ、
選択したシーンを他のウインドウへドラッグ&ドロップ
することにより他のウインドウの持つ機能で再生操作を
行うことができる。例えば、後述するライブラリウイン
ドウへドラッグ&ドロップすれば、ビデオファイルとし
てそのシーンの再生操作が行える。また、シーンをダブ
ルクリックすることにより前述したプレビューウインド
ウを開いて、ハイライトシーンの名称、コメントの入
力、INタイム、OUTタイムの変更等が行える。
【0073】このハイライトウインドウでは選択したシ
ーンの再生操作ができなかったが、このウインドウの代
わりに図23に示すような再生操作機能を備えたウイン
ドウ(ライブラリウインドウまたはマニュアルプレイウ
インドウと呼ぶ)を設けてもよい。ライブラリウインド
ウは、登録しておいた映像の瞬時再生を行うためのウイ
ンドウである。これは、直前に収録した映像に限らず、
スポーツ番組における去年の優勝シーンや、選手のプロ
フィールなど予め放送されそうなシーンをウインドウ内
に並べておき、必要な時に瞬時に再生可能とするもので
ある。
【0074】図23の例では、いずれかのシーンのアイ
コンをクリックにより選択し、CUEボタンをクリック
することによりそのシーンの頭出しをすることができ
る。さらに、PLAYボタンをクリックすることによ
り、そのシーンの再生が開始される。STOPボタンを
クリックすることにより、再生を停止することができ
る。このライブラリウインドウにシーン等を登録するに
は、他のウインドウ、例えばシーンウインドウあるいは
ハイライトウインドウからシーン等のアイコンをドラッ
グしてこのウインドウ内にドロップする。ライブラリシ
ーンは、頁を分けて整理することができる。これによ
り、ライブラリシーンの個数が増大しても、目的のシー
ンへのアクセスが容易になる。図では、サンプルページ
1の内容が表示されている。サンプルページ2を表示す
るためにはそのメニュー項目をクリックする。検索画面
(図示せず)で目的のライブラリシーンの検索も可能で
ある。
【0075】なお、この画面にはプリロール(prer
oll)とポストロール(postroll)のチェッ
クボックスがあり、このボックスをマウスでチェックす
ることにより現在設定されているプリロール時間および
ポストロール時間を有効化するか無効化するかを設定す
ることができる。例えば、プリロールのチェックボック
スがチェックされていれば、選択されたシーンを頭出し
したとき、そのINタイムより設定されたプリロール時
間だけ前の時点の映像に頭出しされ、再生指示によりそ
の位置から再生が開始される。また、ポストロールのチ
ェックボックスがチェックされている場合には、再生さ
れたシーンについてそのOUTタイムを経過した後もポ
ストロール時間だけ後の時点まで映像が出力されて停止
する。プリロールおよびポストロールの機能を無効化す
るのは、プリロール時間およびポストロール時間分の映
像データが確保されていないシーン等を再生する場合に
有用となる。プリロールおよびボストロールの時間を変
更するには、前述したコンフィギュレーションウインド
ウで行う。なお、コンフィギュレーションウインドウに
おいて、3つのプリロールを設定できるようになってい
るが、複数のプリロールを設定した場合には、そのいず
れかをライブコントローラ18の選択ボタンにより選択
することができる。ライブラリウインドウにおいても3
つのプリロールのチェックボックスを設け、そのいずれ
かを選択できるようにすることも可能である。
【0076】「AUTO CUE」のチェックボックス
は、CUEボタンをクリックすることなく、シーンのア
イコンのクリックにより自動的に頭出しを行うためのも
のである。再生中にこれが行われると、再生が中止され
て頭出しが行われる。「AUTO PLAY」のチェッ
クボックスは、CUEボタンおよびPLAYボタンをク
リックすることなく、シーンアイコンのクリックにより
自動的に頭出しおよび再生開始を行うためのものであ
る。
【0077】図24は、タイムラインウインドウを示
す。タイムラインウインドウは、この中に複数のシーン
を時系列に並べて棒状のグラフ(各シーンの長さに比例
したシーン区分を有する)で表示するウインドウであ
り、特に、シーンの編集を行うための編集用ウインドウ
である。
【0078】ウインドウ上部の「デュレーション」は、
このウインドウ内に登録されたシーンの合計の長さを示
す。「カレントタイム」は、現在再生中の位置をタイム
コードで示す。「INデュレーション」は、もし仮にカ
レントタイムでINタイムを設定した場合に得られる全
体尺の時間を示す。「OUTデュレーション」は、もし
仮にカレントタイムでOUTタイムを設定した場合に得
られる全体尺の時間を示す。「ターゲットタイム」は、
選択したシーン(群)の目標とする全体尺の時間であ
り、これはオペレータが入力することができる。
【0079】ウインドウ中央には、ビデオトラック1本
と、オーディオトラック2本がある。このタイムライン
ウインドウにシーンを登録するには、他のウインドウか
ら登録対象のシーンをドラッグして目的の場所(順序位
置)へドロップする。ビデオのトラックにシーンがドロ
ップされた場合は、そのビデオファイルと対になるオー
ディオがオーディオトラックに登録される。オーディオ
のトラックにシーンがドロップされたときは、そのオー
ディオファイルと対になるビデオファイルはビデオトラ
ックには登録されない。また、シーンの並び(順序)を
変更するには、タイムライン上の目的のシーンをドラッ
グして目的の場所でドロップする。一旦、トラック上に
ドロップされた後は、ビデオとオーディオは独立に操作
できる。一緒に操作したい場合には、両方を選択した状
態にして操作を行う。なお、ビデオとオーディオの対応
シーンを固定して操作したい場合は、ウインドウ下部の
「NORMAL」を選択する。ビデオとオーディオを別
々に操作したい場合には、ウインドウ下部の「SPLI
T」(オーディオスプリットモード)を選択する。SP
LITを選択し、かつ操作対象のオーディオシーンを選
択して、「REV」ボタン、または「FWD」ボタンを
指示することにより、1シーン単位にオーディオシーン
の前端または後端を延長することができる。図26は、
「逆転スリーラン」のシーンの音声のみを直前の「スク
イズ」のシーンまで延長した状態を示している。この場
合、直前の「スクイズ」に対応するオーディオシーンは
削除される。これにより、スクイズのシーンの映像に対
して、逆転スリーランの映像シーンに対応する音声シー
ンの前の時点の音声をかぶせることができる。この例以
外にも、例えば、ニュース番組において、アナウンサー
の顔および音声を収録した場合、アナウンサーの音声は
継続して流しながら、映像は他の映像を流し最後にアナ
ウンサーの顔を放映するといった編集が容易に行える。
「SLIP」を選択すると、「REV」ボタン、または
「FWD」ボタンを指示することにより、音声シーンの
内容をフィールド単位で前後にずらすことができる。ス
タジオ以外の外部から受信したビデオおよびオーディオ
信号の場合には、一方が他方に対してずれてしまう(例
えば音声の方が早くなる)ことがある。SLIP機能
は、このような問題に対して容易に編集対処することを
可能にする。各シーンの長さ(あるいはそのINタイ
ム、OUTタイム)を変更したい場合には、タイムライ
ン上の当該シーンをダブルクリックして前述したプレビ
ューウインドウを開き、その中で行う。
【0080】このタイムラインウインドウでは、編集さ
れた一連のシーンの映像を、ウインドウ下部左側に位置
するCUE,PLAY,STOPの各ボタンにより再生
操作することができる。編集された映像・オーディオ
は、編集用の仮想レコーダに割り当てられている出力チ
ャンネルに出力される。再生の際には、連続する複数シ
ーンのうち、後に他のシーンを有するシーンのポストロ
ール時間は無視し、また、前に他のシーンを有するシー
ンのプリロール時間は無視する。結局、先頭のシーンの
プリロール時間と最後のシーンのポストロール時間のみ
が有効となる。これは、これら複数のシーンが一組の映
像として連続して再生されるべきものとして1つのシー
ンに編集されるためである。このための処理は、各シー
ンが対応するクリップおよびINタイム、OUTタイム
のデータとして扱えるために、きわめて容易に行うこと
が可能である。
【0081】ウインドウ下部にあるCLEARボタン
は、このウインドウの設定内容を一度にすべてクリアす
る場合に用いるボタンである。TELEボタンおよびW
IDEボタンは、それぞれ、時間軸方向に表示を拡大お
よび縮小するためのものである。これにより、細部を見
やすいように拡大して表示したり全体尺の長さに応じて
全体のファイルをウインドウ内に納めるように縮小した
りすることができる。
【0082】ハイライト登録ボタンは、前述したよう
に、このウインドウで編集された一連のシーンを1つの
ハイライトシーンとしてハイライトウインドウに登録す
るためのボタンである。他のウインドウにおけるハイラ
イトウインドウへの登録はドラッグ&ドロップにより行
ったが、タイムラインウインドウからハイライトウイン
ドウへの登録は、一連のシーン全体を単位として行うた
め、すべてのシーンを選択する必要があり、操作が煩雑
となる。そのため、タイムラインウインドウでは、ハイ
ライト登録を行うための専用のボタンを設けてある。も
ちろん、他のウインドウの場合と同様にドラッグ&ドロ
ップでハイライト登録を行うようにしてもよい。ハイラ
イト登録によって登録された編集シーンは特にグループ
と呼ぶ。グループのデータは、シーンデータとの関係で
定義され、他のハイライトシーンと同様に再生すること
ができ、また、再びタイムラインウインドウへドラッグ
&ドロップして編集し直すことも可能である。
【0083】SLOWボタンは、タイムラインウインド
ウ内の選択されたシーン(群)についてスロー再生を行
うためのボタンである。SLOWボタンをクリックする
と、さらに「尺合わせ」と「ユーザ設定値」によるスロ
ー再生とが選択できる。ユーザ設定値によるスロー再生
は、スロー再生速度を%値でユーザが入力指定するもの
である。尺合わせは、目的のシーンまたはシーン群を選
択し、その長さが、先に設定したターゲットタイムに合
うように、選択されたシーンまたはシーン群全体を適当
な一定速度でスロー再生を行う機能である。なお、ター
ゲットタイムよりも選択されたシーン群の全体尺が長い
場合は、尺合わせ機能は無効となる。
【0084】図25は、タイムラインウインドウにおけ
る再生制御のフローの一例を示す。この処理は、プロセ
ッサカード121上のRAMに格納された制御プログラ
ムをプロセッサが実行することにより実現されるもので
あり、PLAYボタンのクリックにより起動される。
【0085】まず、SLOWボタンによるスロー再生が
設定されているかを調べ(231)、スローでなければ
再生速度Vを100%とする(237)。スローであれ
ば、尺合わせが指定されているかを調べる(232)。
尺合わせでなければ、ユーザの入力値を再生速度Vに設
定する(238)。入力値は、この時点でユーザに入力
させても、あるいは、先のSLOWボタンクリック時に
ユーザに入力させてもよい。
【0086】ステップ232において尺合わせが指定さ
れていると判断した場合は、先に設定されているターゲ
ット時間を変数Tへ設定する(233)。次に、先に選
択されているすべてのシーンの合計時間を変数Sに設定
する(234)。そこで、変数Tと変数Sの値を比較す
る(235)。変数Tの方が小さい場合すなわちターゲ
ット時間の方が実際の全シーンの長さより短い場合には
スロー再生は行えないので、尺合わせ機能を無効とし
て、ステップ238へ進む。この際、ステップ238を
スキップして次のステップ239へ進むようにしてもよ
い。ステップ235において変数Tの方が大きいと判断
された場合には、変数Vに(T/S)×100を代入す
る(236)。これにより、選択されたシーン群の再生
時間をターゲット時間Tに対応して引き延ばす比率を求
めることができる。そこで、編集された一連の映像を速
度Vで再生する(239)。この速度Vの値は、選択さ
れたシーン群に対応して保持され、ハイライト登録時に
は、グループのデータに渡される。これにより、当該ハ
イライトシーンの再生時にも、同様のスロー再生を行う
ことができる。なお、選択するシーン群は、隣り合って
いる必要はない。
【0087】図24のタイムラインウインドウでは、各
シーンは、その長さ(時間幅)に応じた長さで時間軸上
に表示されるため、相対的にきわめて短い時間のシーン
が他のシーンの間に存在する場合には、その存在を見逃
すおそれがある。図24の例では、シーンCB001
「盗塁」とシーンCB002「スクイズ」との間に別の
微小なシーンが入っているが、そのシーンが短いため、
図24では認識できない。また、編集の過程でビデオト
ラック上に空白シーンが生じることがある。例えば、プ
レビューウインドウにおいて、あるシーンの映像に対し
てINタイムよりわずかに前の時点から音声を開始する
ような編集を意図的に行うことが可能であり、このよう
な際に、音声と映像のずれを防止するためにビデオトラ
ック上の対応するシーンの前に音声の増加分に対応する
長さの空白シーンが自動的に生じる場合がある。これに
対して、直前のシーンの映像のOUTタイムを対応する
長さだけ長くする、あるいは直前のシーンの音声を対応
する長さだけ短くする、等の処置が必要となる。しか
し、この空白シーンは小さいためにタイムライン表示で
は他のシーンの間に埋もれてその存在に気づかない場合
がありうる。これをそのまま再生すると、不都合な放送
を行ってしまう恐れがある。そこで、リスト表示モード
を設けた。図24のタイムラインウインドウにおいて、
画面上のListDisplayメニューボタンをクリ
ックするとリスト表示モードとなる。
【0088】図27は、このリスト表示モードのウイン
ドウ画面を示す。この画面においては、タイムライン表
示画面に表示されていたすべてのシーンが文字情報とし
てリスト表示される。このリスト表示モードでは、中央
のトラックの時間軸表示に変えて、各シーンを識別する
文字情報、即ち、シーンの番号、名称、INタイム、デ
ュレーション、コメントからなるリストが表示される。
リスト表示モードでは、各シーンの時間に関係なく、す
べてのシーンのファイルの名称が同等の大きさで表示さ
れるので、きわめて短い時間の空白シーンでも確実に認
識することができる。このリスト表示から、図24にお
ける微小なシーンは、シーンCB006「見逃し三振」
であったことがわかる。図27から図24の通常のタイ
ムライン表示モードに戻るには、画面上のTimeli
ne Displayメニューボタンをクリックすれば
よい。
【0089】図28は、タイムライン表示モード制御の
処理フローの一例を示す。この処理は、プロセッサカー
ド121上のRAMに格納された制御プログラムをプロ
セッサが実行することにより実現される。タイムライン
ウインドウは、最初にシステムによりディスプレイ16
の画面上にアイコンとして生成される。システムは、オ
ペレータによるこのアイコンをダブルクリックに応じ
て、タイムラインウインドウを開く(221)。このウ
インドウ内には、図24に示したようなタイムライン表
示モードでウインドウ内容が表示される(222)。ウ
インドウが開かれた当初は、ビデオトラックおよびオー
ディオトラックには何もシーンが含まれていない。この
状態で、編集操作を受け付け、その操作に応じた処理が
行われる(223)。例えば、シーンウインドウから複
数のシーンがこのウインドウ内へドラッグ&ドロップさ
れ、それらの編集が実行される。この状態は、List
Displayボタンがクリックされることにより、
リスト表示への切替指示がなされるまで継続される(2
23,224)。リスト表示への切替指示があると、タ
イムラインウインドウのウインドウ内容を図27に示し
たようなリスト表示モードへ変更する(225)。リス
ト表示モードは、Timeline Displayボ
タンのクリックによるタイムライン表示への切替指示が
あるまで継続する(225、226)。
【0090】このように、タイムラインウインドウを、
タイムライン表示からリスト表示に切り替えてみること
により、微小シーンや空白シーンを迅速かつ容易に認識
することができる。
【0091】図29に、イベントウインドウの一例を示
す。このウインドウは、複数のシーンの順次再生を行う
ためのウインドウである。イベントとは、収録系仮想レ
コーダの再生チャンネルに送出順に並べられたシーンや
ハイライト、グループのことをいう。オペレータがライ
ブコントローラ18のADD EVENTボタンを押す
か、GUI上でシーンのアイコンをイベントウインドウ
へドラッグ&ドロップした時点で、それがイベントにな
る。このとき、元のシーンまたはハイライトとの関係は
コピーになる。この際、そのイベントにはイベント番号
およびイベント名が割り当てられる。イベント番号は、
そのときのイベントリストに登録されている登録されて
いるイベントの数で決まる。例えば、最初のイベントは
EA001から始まり、次はEA002というように増
えていく。但し、この番号は、イベントの順番を入れ替
えることにより動的に変化する。各イベント番号は、シ
ーン等の番号が対応づけられて保持される。イベントデ
ータの構造については、図12で説明した通りである。
【0092】送出する順序がある程度決まっているが、
連続して再生する場合と、逐一次のシーンの先頭で待機
する場合があるような、編集して1つのファイルにして
しまったのではできないダイナミックな順次送出の機能
(ライブ送出機能と呼ぶ)をイベントウインドウは提供
するものである。イベントウインドウは、収録系の仮想
レコーダの出力チャンネル毎に別個に設けられる。送出
する順序は、シーンやハイライトシーンのアイコンをそ
れらのウインドウ内からドラッグし、ドロップする位置
で決まる。ドラッグ&ドロップした後の順序位置の変更
は、イベントウインドウ内でのイベントのドラッグ&ド
ロップにより行うことができる。
【0093】イベントウインドウ上部の「イベントリス
ト」エリアの「デュレーション」は、イベントリスト全
体の長さ(全体尺)を表示するものである。「残り時
間」は、現在再生中の位置から後どれくらいでイベント
リスト全体が終了するかを数値およびグラフで表示する
ためのものである。「イベント」エリアの「デュレーシ
ョン」は、現在選択されたあるいは再生中のイベントの
長さを表示するものである。その「残り時間」は、現在
再生中の位置から後どれくらいでそのイベントが終了す
るかを数値およびグラフで表示するものである。
【0094】NEXTボタンは、現在指定されたあるい
は再生中のイベントの次のイベントの先頭に頭出し(キ
ューアップ)するためのボタンである。先頭とは、IN
タイムからプリロール時間分だけ前の位置(時点)であ
る。CUEボタンは、選択されているイベントの先頭を
頭出しするためのボタンである。この先頭もNEXTボ
タンの場合と同様である。PLAY,STOPボタン
は、選択されたイベントの再生および停止を行うための
ボタンである。STEPボタンは、逐次再生モードを指
定するためのボタンであり、このモードでは、現在のイ
ベントの再生はそのイベントの終了点(OUTタイムに
ポストロール時間分加えた位置)で停止する。CONT
ボタンは、連続再生モードを指定するものであり、この
モードでは、1つのイベントの再生が終了すると次のイ
ベントが続けて再生される。この連続再生モードでは、
イベントとイベントとの間のプリロール時間およびポス
トロール時間は無視される。
【0095】複数のイベントの連続再生中は、現在再生
中のイベントが識別表示(反転表示)され、その再生状
況が順次表示される。例えば、再生中のイベントには
「再生中」という文字が左端のPLAY状況表示欄に表
示され、再生終了したイベントには「再生終了」という
文字が表示される。なお、このイベントウインドウ内に
は、ライブラリウインドウと同様に、プリロールおよび
ポストロールのチェックボックスを設けて、それらの有
効/無効を選択できるようにしてもよい。
【0096】このように、図29のイベントリスト表示
モードでは、再生対象のイベントの選択、単独再生また
は再生の選択、再生順序の変更等を行うことができる
が、この表示モードのままでは、現在再生中であること
に気がつかず間違って操作を行う場合がある。例えば、
再生中にSTOPボタンやCUEボタンを押したり、順
序の変更を行ったりして、折角設定したイベント再生内
容が狂って放映されてしまうおそれがあり、きわめて不
都合である。このような場合に対処するためにプレイリ
スト表示モードを設けた。すなわち、Playlist
Displayメニューボタンを選択して、プレイリ
スト表示モードへ移行すると、図29のイベントウイン
ドウの代わりに、図30に示すようなプレイリスト表示
のウインドウが表示される。このウインドウでは、イベ
ントの再生中は、イベントの順序の変更や、ストップ、
キューアップ等の操作が抑止され、誤操作が防止され
る。すなわち、再生中は、再生状況(再生中イベントの
反転表示)を監視することができるのみで、キーボード
やマウス等の入力装置をどのように操作しても、一旦設
定したイベントリストに変更を加えることができないよ
うになっている。但し、再生が終了して停止していると
きには、イベントの順序変更、キューアップ等の操作が
行える。また、再生中でも、プレイリスト表示モードへ
の移行は可能である。
【0097】なお、本例では、図29のイベントリスト
表示画面において、再生を開始した後、オペレータの選
択指示に基づいて図30のプレイリスト表示モードに移
行するようにしたが、再生を開始した時点で自動的にプ
レイリスト表示モードへ移行するようにしてもよい。更
に、再生を終了した時点で自動的にイベントリスト表示
モードへ復帰するようにしてもよい。
【0098】図29、図30のウインドウには、Fil
ingメニューボタンがあり、これをクリックすると、
保存用画面(図示せず)が開き、現在のイベントリスト
を本システムのハードディスク160あるいはフロッピ
ーディスク150に保存することができる。また、保存
されているイベントリストを呼び出すこともできる。
【0099】図31に、イベントウインドウにおけるイ
ベント表示モード制御のフローの一例を示す。この処理
は、プロセッサカード121上のRAMに格納された制
御プログラムをプロセッサが実行することにより実現さ
れる。イベントウインドウは、最初にシステムによりデ
ィスプレイ16の画面上にアイコンとして生成される。
【0100】システムは、オペレータによるこのアイコ
ンのダブルクリックに応じて、イベントウインドウを開
く(251)。このウインドウ内には、図29に示した
ようなイベントリスト表示モードでウインドウ内容が表
示される(252)。ウインドウが開かれた当初は、イ
ベントが含まれていない。この状態で、編集操作を受け
付け、その操作に応じた処理が行われる(253)。例
えば、シーンウインドウから複数のシーンがこのウイン
ドウ内へドラッグ&ドロップされ、それらの順序変更等
が行われる。この状態は、Playlist Disp
layボタンがクリックされることによりプレイリスト
表示への切替指示がなされるまで継続される(253,
254)。プレイリスト表示への切替指示があると、イ
ベントウインドウのウインドウ内容を図30に示したよ
うなプレイリスト表示モードへ変更する(255)。つ
いで、イベントリスト表示への切替指示以外の入力を受
け付け禁止する(256)。プレイリスト表示モード
は、Eventlist Displayボタンのクリ
ックによるイベントリスト表示への切替指示があるま
で、再生状況の表示(再生中リスト項目の反転表示、再
生状況のグラフ表示等)のみを継続して行う(257、
258)。但し、前述のように再生が終了して停止して
いるときには、イベントの順序変更、キューアップ等の
操作を受け付けるようにしてもよい。
【0101】図32に、イベントウインドウにおけるイ
ベント再生制御のフローの一例を示す。この処理は、オ
ペレータによるPLAY指示により起動され、やはり、
プロセッサカード121上のRAMに格納された制御プ
ログラムをプロセッサが実行することにより実現され
る。
【0102】まず、連続(CONT)再生か逐次(ST
EP)再生かを調べる(261)。これは、先にオペレ
ータのオペレータに指示により設定され、いずれかの示
すフラグ(図示せず)が記憶されているものとする。デ
フォルトでいずれかが設定されており、オペレータの指
示がない場合には、デフォルトの状態が選択される。S
TEP再生の場合は、先にマウスにより選択されている
イベントの情報を取得する(264)。イベントの情報
とは、図12に示したように、当該イベントに対応する
シーンのシーンデータに相当する。ついで、現在設定さ
れているプリロール時間およびポストロール時間を付加
して、そのイベントを再生する(265)。これによ
り、1つのイベントを単独で再生する際には、前述した
プリロールおよびポストロールの機能が保証される。
【0103】ステップ261において、CONT再生と
判断された場合には、すべてのまたは選択されている複
数のイベントのうち最初のイベントの情報を取得する
(262)。ついで、プリロール時間を付加してそのイ
ベントを再生する(263)。その際、ポストロール時
間を付加せず、当該イベントの再生終了後、直ちに次の
イベントの情報を取得する(266)。この新たなイベ
ントが最終イベントでなければ(267,No)、プリ
ロール時間およびポストロール時間をいずれも付加する
ことなく、その再生を行う(268)。最終イベントで
あれば、プリロール時間は付加せず、ポストロール時間
だけを付加して、そのイベントを再生する(269)。
このような処理により、連続するイベントの間において
は、プリロール時間およびポストロール時間を排除し
て、各イベントの本来の終了点および開始点で再生終了
および再生開始を行うことができる。プリロール時間お
よびポストロール時間は、CONT再生かSTEP再生
かによって自動的に付加/削除されるので、オペレータ
は、その設定の如何を意識する必要がない。
【0104】なお、再生の途中で、STOP指示があっ
た場合には、割り込み処理(図示せず)により再生を停
止する。
【0105】図33に、各種ウインドウ間の関係につい
てまとめて示す。図示のように、シーンウインドウ、ハ
イライトウインドウ、ライブラリウインドウ、イベント
ウインドウ、およびタイムラインウインドウの各ウイン
ドウにおいて、表示されているシーン等のダブルクリッ
ク操作により、当該シーン等に関するプレビューウイン
ドウを開いて、当該シーン等の名称変更、INタイムお
よびOUTタイムの変更等を行うことができる。プレビ
ューを終了すると、プレビューウインドウが閉じる。な
お、ライブラリウインドウからプレビューウインドウを
開いた場合には、INタイムおよびOUTタイムの設定
はできない。
【0106】図34に、システムの機能と、機能間のシ
ーンの流れを示す。図中、太線矢印は、ライブコントロ
ーラ18から操作できる経路を示し、細線矢印は、GU
Iからだけ操作できる経路を示す。また、斜線の付され
ていない機能は、GUIからだけアクセスできる機能を
示し、斜線の付された機能はライブコントローラ18か
らもアクセスできる機能を示す。図示のように、収録シ
ーンは、シーンウインドウからハイライトウインドウへ
リンク関係でコピーすることにより、ハイライトシーン
となる。また、シーンウインドウは、シーンウインドウ
からイベントウインドウへコピーすることにより、イベ
ントとなる。ハイライトシーンは、ハイライトウインド
ウからイベントウインドウへコピーすることによりイベ
ントとなる。これらの経路の操作は、ライブコントロー
ラ18およびGUIのいずれでも実行可能である。ま
た、ハイライトウインドウ(ハイライトシーン)、ライ
ブラリウインドウ(ライブラリシーン)、タイムライン
ウインドウ(編集)間では、GUIにより相互にシーン
の移動が可能である。また、シーンウインドウからタイ
ムラインウインドウへ、タイムラインウインドウから、
イベントウインドウへ、あるいはライブラリウインドウ
からイベントウインドウへ、それぞれGUIによりシー
ンの移動が可能である。図34に示した各機能のウイン
ドウは、ディスプレイ12の画面上に併存して開いてお
いてよい。
【0107】最後に、図35に、各種ウインドウと仮想
レコーダとの関係を示す。
【0108】図中、VR1は、2チャンネル収録または
1チャンネル収録用の仮想レコーダを示し、シーンウイ
ンドウ及びイベントウインドウの機能を含む。仮想レコ
ーダVR1は、1台のカメラから映像を収録しシーンウ
インドウへウインドウを取り込み、イベントウインドウ
からモニタへ再生出力する機能を有する。すなわち、自
身用の再生チャンネル(出力チャンネル)を有する。1
チャンネル収録仮想レコーダの場合には、前述した物理
的なリソースを1つしか持たないので、収録と再生は同
時にはできない。2チャンネル収録仮想レコーダの場合
には、同時に収録と再生が可能である。
【0109】VR2は、編集用仮想レコーダを示し、タ
イムラインウインドウの機能を含む。編集用レコーダV
R2も自身の再生チャンネルを有する。ライブラリウイ
ンドウには再生機能があるが、ライブラリウインドウ自
身の仮想レコーダは存在せず、再生時には他の仮想レコ
ーダ(例えば編集用仮想レコーダVR2)を利用する。
これにより、ライブラリ用と編集用とで、物理的なリソ
ースを兼用することができ、リソースの有効利用が図れ
る。ハイライトウインドウは元々再生機能を持たないの
で、仮想レコーダには属さない。プレビューウインドウ
は再生機能を有するが、ライブラリウインドウと同様に
他の仮想レコーダ、例えば編集用仮想レコーダを利用し
て再生を行う。
【0110】VR3は、オーディオ編集用仮想レコーダ
である。オーディオ用に1つのリソースを用いて仮想レ
コーダを割り当てることにより、タイムライン編集にお
いて、ビデオとオーディオを異なる速度で再生すること
が可能になる。例えば、ビデオはスロー再生しながら、
オーディオはノーマル再生を行うことができる。これ
は、スロー再生ビデオにノーマル速度で背景音楽をかぶ
せるような用途に有用である。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、ランダムアクセス記憶
装置を利用し、ランダムアクセスの高速性を活かした収
録および編集等の新たな機能および快適な操作環境を提
示できる放送用録画再生システムを提供することができ
る。すなわち、シーン自体で映像データを持たなくてよ
いので、シーンの作成、編集が迅速かつ容易に行える。
また、プリロール時間およびポストロール時間を設けた
ことにより、シーンの再生開始タイミングあるいはスイ
ッチャの切換タイミングのずれによる不都合な映像、ノ
イズ等の誤放映を防止することができる。さらに、自動
整理手段を設けることにより、データ格納手段の空き容
量を意識することなく、かつ、既存のシーンを損なうこ
となく、データ格納装置に収録できる映像の時間を実質
的に延長することができる。
【0112】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された放送用録画再生システムの
全体構成を示す構成図である。
【図2】図1のシステム内のデジタル録画再生装置10
の内部構成を示す構成図である。
【図3】図2の装置内のディスクコントローラの内部構
成を示す構成図である。
【図4】図1のシステムの収録モードおよびシーン、ク
リップの関係を示す説明図である。
【図5】図1のシステムにおけるコンフィギュレーショ
ンウインドウにおけるリソース割り当ての説明図であ
る。
【図6】図1のシステムにおけるコンフィギュレーショ
ンウインドウにおけるリソース設定の説明図である。
【図7】図1のシステムにおけるコンフィギュレーショ
ンウインドウにおけるルーティング設定の説明図であ
る。
【図8】図1のシステムにおけるコンフィギュレーショ
ンウインドウにおけるその他の説明図である。
【図9】図1のシステムにおいて設定された各種パラメ
ータを記憶するメモリ領域の説明図である。
【図10】図1のシステムにおいて使用されるシーンデ
ータの構造の説明図である。
【図11】図1のシステムにおいて使用されるハイライ
トデータの構造の説明図である。
【図12】図1のシステムにおいて使用されるイベント
データの構造の説明図である。
【図13】図1のシステムにおけるレコードコントロー
ラウインドウの説明図である。
【図14】図1のシステムにおけるシーンウインドウの
アイコン表示の説明図である。
【図15】図1のシステムにおけるシーンウインドウの
リスト表示の説明図である。
【図16】図1のシステムにおけるシーンウインドウの
グリッド表示の説明図である。
【図17】図1のシステムにおけるシーンウインドウの
検索表示の説明図である。
【図18】図1のシステムにおける収録動作の処理フロ
ーを示すフローチャートである。
【図19】図1のシステムにおけるクリップとシーンと
の関係を示すタイミング図である。
【図20】図1のシステムにおけるプリロール時間およ
びポストロール時間の機能の説明図である。
【図21】図1のシステムにおけるプレビューウインド
ウの説明図である。
【図22】図1のシステムにおけるハイライトウインド
ウの説明図である。
【図23】図1のシステムにおけるライブラリウインド
ウの説明図である。
【図24】図1のシステムにおけるタイムラインウイン
ドウのタイムライン表示モードの説明図である。
【図25】図1のシステムにおけるタイムラインウイン
ドウでの再生処理のフローチャートである。
【図26】図25のタイムラインウインドウにおける操
作例の説明図である。
【図27】図1のシステムにおけるタイムラインウイン
ドウのリスト表示モードの説明図である。
【図28】図1のシステムにおけるタイムラインウイン
ドウでの表示モード制御処理のフローチャートである。
【図29】図1のシステムにおけるイベントウインドウ
のイベントリスト表示モードの説明図である。
【図30】図1のシステムにおけるイベントウインドウ
のプレイリスト表示モードの説明図である。
【図31】図1のシステムにおけるイベントウインドウ
での表示モード制御処理のフローチャートである。
【図32】図1のシステムにおけるイベントウインドウ
でのイベント再生制御処理のフローチャートである。
【図33】図1のシステムにおけるプレビューウインド
ウと他のウインドウとの間の関係の説明図である。
【図34】図1のシステムにおける各種ウインドウの間
の関係の説明図である。
【図35】図1のシステムにおけるウインドウと仮想レ
コーダとの関係の説明図である。
【符号の説明】
2…カメラ、4…カメラ・セレクタ、6…モニタ、7…
外部入力、8…スイッチャ、9…本線、10…デジタル
録画再生装置、12…ディスプレイ、14…キーボー
ド、16…マウス、18…ライブ・コントローラ、11
0…EISAバス、121…プロセッサカード(RAM
含む)、122…ディスプレイコントローラカード、1
23…ディスクコントローラ、124…ゲンロックリフ
ァレンスカード、125…RS422インタフェースカ
ード、126…ビデオ入力インタフェースカード、12
7…ビデオ出力インタフェースカード、128…オーデ
ィオ入出力インタフェースカード、130…デジタルビ
デオバス、133…ビデオルータ、135…SCSI−
2バス、140…ビデオ用ハードディスクディスクドラ
イブ、150…フロッピーディスクドライブ、160…
システム用ハードディスクドライブ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された放送用録画再生システムの
全体構成を示す構成図である。
【図2】図1のシステム内のデジタル録画再生装置10
の内部構成を示す構成図である。
【図3】図2の装置内のディスクコントローラの内部構
成を示す構成図である。
【図4】図1のシステムの収録モードおよびシーン、ク
リップの関係を示す説明図である。
【図5】図1のシステムにおけるコンフィギュレーショ
ンウインドウにおけるリソース割り当てを説明するため
の、ディスプレイ上に表示した中間調画像の写真であ
る。
【図6】図1のシステムにおけるコンフィギュレーショ
ンウインドウにおけるリソース設定を説明するための、
ディスプレイ上に表示した中間調画像の写真である。
【図7】図1のシステムにおけるコンフィギュレーショ
ンウインドウにおけるルーティング設定を説明するため
の、ディスプレイ上に表示した中間調画像の写真であ
る。
【図8】図1のシステムにおけるコンフィギュレーショ
ンウインドウにおけるその他を説明するための、ディス
プレイ上に表示した中間調画像の写真である。
【図9】図1のシステムにおいて設定された各種パラメ
ータを記憶するメモリ領域の説明図である。
【図10】図1のシステムにおいて使用されるシーンデ
ータの構造の説明図である。
【図11】図1のシステムにおいて使用されるハイライ
トデータの構造の説明図である。
【図12】図1のシステムにおいて使用されるイベント
データの構造の説明図である。
【図13】図1のシステムにおけるレコードコントロー
ラウインドウを説明するための、ディスプレイ上に表示
した中間調画像の写真である。
【図14】図1のシステムにおけるシーンウインドウの
アイコン表示を説明するための、ディスプレイ上に表示
した中間調画像の写真である。
【図15】図1のシステムにおけるシーンウインドウの
リスト表示を説明するための、ディスプレイ上に表示し
た中間調画像の写真である。
【図16】図1のシステムにおけるシーンウインドウの
グリッド表示を説明するための、ディスプレイ上に表示
した中間調画像の写真である。
【図17】図1のシステムにおけるシーンウインドウの
検索表示を説明するための、ディスプレイ上に表示した
中間調画像の写真である。
【図18】図1のシステムにおける収録動作の処理フロ
ーを示すフローチャートである。
【図19】図1のシステムにおけるクリップとシーンと
の関係を示すタイミング図である。
【図20】図1のシステムにおけるプリロール時間およ
びポストロール時間の機能の説明図である。
【図21】図1のシステムにおけるプレビューウインド
ウを説明するための、ディスプレイ上に表示した中間調
画像の写真である。
【図22】図1のシステムにおけるハイライトウインド
ウを説明するための、ディスプレイ上に表示した中間調
画像の写真である。
【図23】図1のシステムにおけるライブラリウインド
ウを説明するための、ディスプレイ上に表示した中間調
画像の写真である。
【図24】図1のシステムにおけるタイムラインウイン
ドウのタイムライン表示モードを説明するための、ディ
スプレイ上に表示した中間調画像の写真である。
【図25】図1のシステムにおけるタイムラインウイン
ドウでの再生処理のフローチャートである。
【図26】図25のタイムラインウインドウにおける操
作例を説明するための、ディスプレイ上に表示した中間
調画像の写真である。
【図27】図1のシステムにおけるタイムラインウイン
ドウのリスト表示モードを説明するための、ディスプレ
イ上に表示した中間調画像の写真である。
【図28】図1のシステムにおけるタイムラインウイン
ドウでの表示モード制御処理のフローチャートである。
【図29】図1のシステムにおけるイベントウインドウ
のイベントリスト表示モードを説明するための、ディス
プレイ上に表示した中間調画像の写真である。
【図30】図1のシステムにおけるイベントウインドウ
のプレイリスト表示モードを説明するための、ディスプ
レイ上に表示した中間調画像の写真である。
【図31】図1のシステムにおけるイベントウインドウ
での表示モード制御処理のフローチャートである。
【図32】図1のシステムにおけるイベントウインドウ
でのイベント再生制御処理のフローチャートである。
【図33】図1のシステムにおけるプレビューウインド
ウと他のウインドウとの間の関係の説明図である。
【図34】図1のシステムにおける各種ウインドウの間
の関係の説明図である。
【図35】図1のシステムにおけるウインドウと仮想レ
コーダとの関係の説明図である。
【符号の説明】 2…カメラ、4…カメラ・セレクタ、6…モニタ、7…
外部入力、8…スイッチャ、9…本線、10…デジタル
録画再生装置、12…ディスプレイ、14…キーボー
ド、16…マウス、18…ライブ・コントローラ、11
0…EISAバス、121…プロセッサカード(RAM
含む)、122…ディスプレイコントローラカード、1
23…ディスクコントローラ、124…ゲンロックリフ
ァレンスカード、125…RS422インタフェースカ
ード、126…ビデオ入力インタフェースカード、12
7…ビデオ出力インタフェースカード、128…オーデ
ィオ入出力インタフェースカード、130…デジタルビ
デオバス、133…ビデオルータ、135…SCSI−
2バス、140…ビデオ用ハードディスクディスクドラ
イブ、150…フロッピーディスクドライブ、160…
システム用ハードディスクドライブ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョン放送に使用する放送用録画再
    生システムにおいて、 収録チャンネルからの映像の収録の開始および停止を指
    示する収録指示手段と、 該収録指示手段により指示された収録の開始から停止ま
    での映像のデータをクリップとして格納するランダムア
    クセス記憶装置からなる映像データ格納手段と、 収録最中または収録後に、収録された映像の一部分をシ
    ーンとして、その開始点および終了点を指示するシーン
    指定手段と、 該指定されたシーンが前記収録された映像のどの部分に
    対応するかを特定するためのシーン特定データを当該シ
    ーンの識別情報と対応づけて記憶する記憶手段と、 シーンの再生時に、当該シーンのシーン特定データに基
    づいて当該シーンに該当するクリップ部分を特定し、該
    特定されたクリップ部分の前端より第1の時間(プリロ
    ール時間)だけ前の時点から前記クリップ部分の終端よ
    り第2の時間(ポストロール時間)だけ後の時点まで、
    当該クリップの映像データを前記映像データ格納手段か
    ら読み出して再生する再生手段と、 を備えた放送用録画再生システム。
  2. 【請求項2】前記プリロール時間およびポストロール時
    間の少なくとも一方をユーザが設定することができる設
    定手段を有することを特徴とする請求項1記載の放送用
    録画再生システム。
  3. 【請求項3】シーンの再生時に前記第1の時間および第
    2の時間の少なくとも一方を無効化を指示する無効化指
    示手段を備える請求項1記載の放送用録画再生システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記映像データ格納手段に格納された映像
    データのうち前記シーンに対応する部分以外の部分を、
    予め定めた契機に、自動的に消去する自動整理手段を有
    することを特徴とする請求項1、2または3記載の放送
    用録画再生システム。
  5. 【請求項5】前記シーンに対応するクリップ部分は、前
    記シーンの開始点より前側に予め設定された第1の余裕
    時間分および前記シーンの終了点より後側に予め設定さ
    れた第2の余裕時間分を含み、前記自動整理手段は、該
    第1および第2の余裕時間分を含む前記シーン以外の部
    分を自動消去することを特徴とする請求項4記載の放送
    用録画再生システム。
  6. 【請求項6】前記自動整理手段は、現在時点から予め設
    定された時間前までの最近の映像データを自動消去の対
    象から除外することを特徴とする請求項4または5記載
    の放送用録画再生システム。
  7. 【請求項7】前記シーン指定手段は、収録された映像に
    対してシーンの終了点のみの指示したとき、当該終了点
    から予め設定された時間前の時点を当該シーンの開始点
    とすることを特徴とする請求項1記載の放送用録画再生
    システム。
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