JPH11146321A - ノンリニア映像放送システム - Google Patents

ノンリニア映像放送システム

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JPH11146321A
JPH11146321A JP9325352A JP32535297A JPH11146321A JP H11146321 A JPH11146321 A JP H11146321A JP 9325352 A JP9325352 A JP 9325352A JP 32535297 A JP32535297 A JP 32535297A JP H11146321 A JPH11146321 A JP H11146321A
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time
package
roll
scene
block
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Koichi Abe
浩一 阿部
Koji Okamoto
康志 岡本
Takashi Miyamura
隆 宮村
Koji Matsuura
孝治 松浦
Shogo Tsubouchi
祥悟 坪内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】番組進行表に従って外部から手動でCMを挿入
する挿入時機が本来の予定時機より相当早かった場合に
も、即座に対応して実質的な問題を解消する。 【解決手段】キューシートの時間軸情報エリア内に、複
数のCMブロックを配置するとともに、残りの領域に複
数のパッケージを配置する。番組のオンエア時、キュー
シート上のパッケージが配置された時間軸上の時刻に対
応して、当該パッケージのシーン特定情報に基づきディ
スクから順次映像を再生して放送用に送出する。オンエ
ア中、誤って、CMが対応するCMブロックの位置より
相当早くオンエアされたとき、ユーザによる指示に応じ
て、当該CMブロックが誤ってオンエアされた時点t3
を求め、キューシート上の時点t3で当該CMブロック
CM4の前のロールR3を第1および第2のロールに二
分し、この第2のロールと当該CMブロックCM4とを
入れ替えるようにキューシートを自動修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン放送
に使用する放送システムに係り、特に、ランダムアクセ
スが可能な不揮発性のデジタルデータ記憶装置を用いた
ノンリニア映像放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像放送システムとして、長らく
ビデオテープレコーダ(VTR)が使用されてきた。V
TRは、その記録媒体としてシーケンシャルアクセスを
行う磁気テープを用いるため、あるシーンを録画した直
後に、そのシーンを再生・放送したいような場合に、テ
ープ巻き戻しに伴う待ち時間が発生し、迅速な応答が困
難であった。また、録画済みの映像の編集の際にも迅速
な編集を行うには、シーケンシャルアクセスおよび低速
な記録再生速度が支障となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、近年、
映像のデータ圧縮技術の進歩と相俟って、磁気ディスク
装置(ハードディスク装置)のようなより高速なランダ
ムアクセスの可能な記憶媒体を利用したいわゆるノンリ
ニア映像編集システムが使用され始めている。
【0004】ノンリニア映像編集システムにおいては、
外部VTRや回線から一旦デジタイズしてディスク内に
取り込んだ映像データについては、タイムラインと呼ば
れる編集機能を用いて、迅速に、そのディスク内の映像
の任意のシーンを切り出して組み合わせることにより、
いわゆるカット編集を行うことができる。この際のシー
ンの「切り出し」は実際の映像データの複写を行う訳で
はなく、単に、元の映像データの部分であるシーンを特
定する情報、すなわちディスク上でのそのシーンの開始
位置および終了位置の情報(通常、アドレス情報)を保
持することにより、等価的に映像データの複写が行え
る。編集結果の再生時には、このシーン特定情報を参照
して、元の映像データの対応する範囲の内容をディスク
から読み出すことにより、再生が行われる。タイムライ
ン上でのこのようなカットシーンを時系列に並べた映像
データはパッケージと呼ばれる。したがって、一旦ディ
スクに取り込まれた映像データからカット編集を行うこ
とは、極めて迅速かつ容易に実現される。
【0005】ところで、1つの放送番組は予めその放送
枠(オンエア開始時刻およびオンエア終了時刻)が定ま
っており、通常、その中のどの時刻に何をオンエアする
かは予め番組進行表(タイムスケジュール)でこまごま
と決定される。番組進行表は、短時間にかつ正確に作成
する必要があり、また、修正も迅速かつ容易に行える必
要がある。
【0006】民放放送では、番組の中の何箇所かに必ず
CMが挿入される。このCMの映像は予め収録しておけ
ば、映像放送システムから送出することができる。しか
し、番組の内容を構成する上記パッケージとは別に、C
Mの映像は、CMバンクと呼ばれる、上記映像放送シス
テムとは別の装置から提供される場合がある。
【0007】このようなCMバンクは、現状、前記番組
進行表に基づいて決められた時刻に、担当者により手動
で操作され、その出力を上記映像放送システムの出力と
置き換えるということが行われている。
【0008】一方、本出願人は、本願と同日の出願(整
理番号4648ST、4649ST)に係るノンリニア
映像放送システムにおいて、番組進行表をコンピュータ
上で対話的に作成し、かつ、この番組進行表に基づいて
放送すべき番組要素を順次自動的にオンエアする技術を
開示している。このような番組進行表に基づく自動オン
エアの際に、上記の外部CMバンクからのCM挿入にお
いて、次のような問題が生じる。
【0009】すなわち、担当者が誤って、外部CMバン
クからのCMをそのCM挿入タイミングより相当早い時
刻に送出してしまう場合がありうる。このような場合、
本来放送されるべき番組の映像の一部がCMの映像に置
き換えられ、本来予定されていた当該CMの送出期間は
空白シーンまたは送出を予定していないシーンが送出さ
れてしまうという問題があった。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、番組進行表に従って外部か
ら手動でCMを挿入するような場合に、その挿入時機が
本来の予定された時機より相当早かった場合にも、即座
に対応して実質的な問題を解消できるノンリニア映像放
送システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるノンリニア
映像放送システムは、映像データを格納する不揮発性の
ランダムアクセス記憶装置と、該ランダムアクセス記憶
装置に対して外部から映像データをレコードとして収録
する収録手段と、前記ランダムアクセス記憶装置に格納
されている映像データから切り出された1または複数の
シーンの各々の開始位置および終了位置を表わすシーン
特定情報からなるプレイリストを作成するプレイリスト
作成手段と、放送すべき番組毎に、絶対時刻の時間軸情
報エリアを有する番組進行表をディスプレイ上に表示す
るとともに、ユーザの指示に従って、CMの長さを定め
たCMブロックを前記時間軸情報エリア内に配置し、他
の領域にそれぞれ前記プレイリストで定義される複数の
パッケージを配置することにより、番組進行表を作成す
る番組進行表作成手段と、2つのCMブロック間に配置
された1個以上のパッケージをロールとして管理するロ
ールテーブルと、前記番組進行表の時間軸情報エリア内
に前記ロールの各パッケージが配置された時間軸上の時
刻に対応して、当該パッケージのプレイリストに規定さ
れたシーン特定情報に基づき前記ランダムアクセス記憶
装置から順次対応する映像を再生して、該再生出力を放
送用に送出する再生手段と、あるCMブロックに対応す
るCMの映像が当該CMのオンエア開始時刻より誤って
早く挿入されたとき、ユーザによる指示に応じて、当該
CMブロックの誤挿入時点を求め、この求められた時点
で当該CMブロックの前のロールを第1および第2のロ
ール部分に二分し、この第2のロール部分と当該CMブ
ロックの位置を入れ替えるよう前記番組進行表を修正す
る制御手段とを備えたものである。
【0012】これは、CMの挿入時機が本来の予定され
た時機より相当早かった場合に、即座に番組進行表をそ
の誤挿入に合わせて変更するものである。この変更は外
部からのCMのオンエアが終了するまでに行えばよい。
この変更によって、システムは、以後のオンエアを、そ
の変更後の番組進行表に従って行う。これによって、C
Mの位置が当初の番組進行表の予定と異なることになる
が、実質的には問題がない。
【0013】なお、上記シーンには映像データだけでな
く音声データを含んでもよいのは勿論である。
【0014】より具体的には、前記制御手段は、前記制
御手段は、前記ロールの二分に伴って、当該ロールを構
成していたパッケージの1つを第1および第2のパッケ
ージ分割するよう前記ロールテーブルを更新する。
【0015】また、前記制御手段は、前記パッケージの
二分に伴って、当該パッケージを構成していたシーンの
1つを第1および第2のシーンに二分し、第1のシーン
および当該パッケージ内のそのシーン以前のシーン(も
しあれば)を前記第1のパッケージに含め、前記第2の
シーンおよび当該パッケージ内のそのシーン以降のシー
ン(もしあれば)をその第2のパッケージ内に含めるよ
う前記プレイリストを更新する。
【0016】前記CMブロックは予め定められたポスト
ロール部分とプリロール部分とを有し、前記再生手段
は、前記CMブロックの直前のシーンの再生の際、その
シーンの終了位置を過ぎた後も前記ポストロール部分の
時間だけ当該終了位置より後の時点まで、当該シーンの
後のりしろ部分を再生し、前記CMブロックの直後のシ
ーンの再生に先だって、前記プリロール部分の時間だけ
当該シーンの開始位置より前の時点からそのシーンの前
のりしろ部分を再生することを特徴とする。これによ
り、CM挿入のタイミングの若干のずれは、上記の緊急
の措置を行う必要なく、かつ、タイミングのずれによる
空白シーンの送出も回避できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面により詳細に説明する。まず、図1〜図
19により、本発明の前提としてのシステムの構成およ
び動作を説明し、最後に、図20以降の図により本発明
の特徴部分の実施の形態を説明する。
【0018】図1に本発明が適用されたノンリニア映像
放送システムの全体の概略構成を示す。このシステム
は、デジタル録画再生装置10を有する。デジタル録画
再生装置10は、映像(ビデオ)データおよび音声(オ
ーディオ)データをデジタル的に記憶する不揮発性のラ
ンダムアクセス記憶装置140を内蔵する。本実施の形
態では、ランダムアクセス記憶装置140として、ハー
ドディスク装置を用いる。デジタル録画再生装置10
は、映像信号および音声信号の入力端子を有する。本実
施の形態では、この映像信号および音声信号はアナログ
信号を想定している。この入力端子には、回線、VTR
等が接続されうる。
【0019】このデジタル録画再生装置10には、ユー
ザが主として、映像等のカット編集を行うための編集端
末装置101と、ユーザが主として、番組進行表(以
下、キューシートと呼ぶ)をコンピュータと対話的に作
成するためのキューシート管理端末装置102とが接続
されている。
【0020】編集端末装置101は、デジタル録画再生
装置10の2系統の出力映像をそれぞれ受像するモニタ
6a,6bと、それぞれデジタル録画再生装置10に接
続された、編集用の操作コントローラ18と、編集用の
グラフィックユーザインタフェース(GUI)環境を提
供するディスプレイ12、キーボード14およびマウス
16を有し、収録、カット編集および再生等の各種操作
をディスプレイ画面上で対話的に行うためのものであ
る。モニタ(PP/TL)6aは、デジタル録画再生装
置10に収録されている後述のレコードやパッケージを
確認するためのモニタである。モニタ(EE)6bは、
エフェクト等の確認のためのモニタである。
【0021】キューシート管理端末装置102は、デジ
タル録画再生装置10の他の2系統の出力映像をそれぞ
れ受像するモニタ7a,7bと、それぞれデジタル録画
再生装置10に接続された、放送用の操作コントローラ
(ライブコントローラともいう)19と、キューシート
管理用のGUI環境を提供するパーソナルコンピュータ
(以下、単にPCという)11、ディスプレイ13、キ
ーボード15およびマウス17を有し、キューシート作
成・編集およびオンエア等の各種操作をディスプレイ画
面上で対話的に行うためのものである。このPC11
は、ローカルエリアネットワーク(LAN)のハブ5を
介してデジタル録画再生装置10に接続されている。モ
ニタ7aはオンエア出力を監視するためのモニタであ
り、モニタ7bはオンエア予定の映像をオンエアに先立
ち確認するプレビューのためのモニタである。
【0022】本実施の形態においては、PC11は、主
としてGUIの制御を行うものであり、より具体的に
は、ユーザによりディスプレイ上に表示されたボタンが
押されたときに、その旨をデジタル録画再生装置10に
通知し、かつ、デジタル録画再生装置10からの情報を
逐次GUIに反映するという役割を果たす。これに対し
て、デジタル録画再生装置10は、他の全ての制御を担
い、後述するレコード、シーン、パッケージ、ロール、
CMブロック等のデータベース管理を行う。但し、後述
する各種の制御は、システム全体として実現されれば足
り、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるもの
ではない。
【0023】デジタル録画再生装置10の出力の本線9
には、出力する映像にテキストを重畳するスーパーイン
ポーズを行うためのスーパー装置191と、スイッチャ
194に接続される。スーパー装置191には、ユーザ
から提供CM送出指示を受けたCMバンク193から映
像情報が入力される。スイッチャ194の他方の入力端
には、ユーザからCM送出指示を受けたCMバンク19
3から映像および音声情報が入力される。スイッチャ1
94は、ユーザにより手動で切り替えられ、このスイッ
チャ194の出力がオンエアされる。
【0024】キューシート管理端末装置102におい
て、PC11にプリンタ(図示せず)を接続し、キュー
シートを印刷出力することもできる。
【0025】操作コントローラ18,19に特有の操作
としては、ジョグ・シャトルダイヤル18a,19aに
よる再生速度の可変制御が可能である。このダイヤル
は、シャトルダイヤルとして、または、ジョグダイヤル
として選択的に機能する。シャトルダイヤルは、その回
転角度に応じて再生速度を決定するものであり、傾きを
大きくするほど再生速度が速くなる。傾きを0にすると
再生が静止する。ジョグダイヤルはその回転の速さに応
じて再生速度を決定するものであり、早く回転させるほ
ど再生速度が速くなる。回転を停止すると再生が静止す
る。ユーザは、通常、このダイヤルの操作を、再生出力
の接続されたモニタを見ながら行う。
【0026】なお、本実施の形態では、キューシート管
理端末装置102においても編集端末装置101の一部
の機能を備えている。この代わりに、キューシート管理
端末装置102と編集端末装置101とを同一の端末装
置上で実現することも可能である。
【0027】図2に、デジタル録画再生装置10のハー
ドウエア構成を示す。
【0028】デジタル録画再生装置10には、本例で
は、17スロットのEISAバス110と、12スロッ
トのデジタルビデオバス(CCIR601)130を備
えている。EISAバス125のスロットには、プロセ
ッサカード121、ディスプレイコントローラカード1
22、RS422インタフェースカード125が装着さ
れる。また、カードによっては、EISAバス125お
よびデジタルビデオバス130の両スロットにまたがっ
て装着される。図示の例では、このようなカードは、ゲ
ンロックリファレンスカード124、ディスクコントロ
ーラカード123、ビデオ入力インタフェースカード1
26、ビデオ出力インタフェースカード127、および
オーディオ入出力インタフェースカード128である。
【0029】プロセッサカード121には、マイクロプ
ロセッサ、RAM、入出力インタフェース等が搭載され
ている。このプロセッサカード121には、システム用
のハードディスクドライブ160およびフロッピーディ
スク(フレキシブルディスク)ドライブ150が接続さ
れ、さらにキーボード14及びマウス16が接続され
る。ディスプレイコントローラカード122にはディス
プレイコントローラが搭載され、ディスプレイ12の表
示動作を制御する。
【0030】ビデオ入力インタフェースカード126に
は、例えば外部VTRからのビデオ入力が接続され、ビ
デオ出力インタフェースカード127から外部のモニタ
へのビデオ信号が出力される。また、オーディオ入出力
インタフェースカード128では、外部VTRからのオ
ーディオ入力および外部のスピーカへのオーディオ出力
のインタフェースがとられる。これらの入出力インタフ
ェースカードは増設することができる。
【0031】デジタルビデオバス130には、入出力ビ
デオ信号を切り替えるビデオルータ133を内蔵してい
る。ビデオルータ133は、プロセッサの制御下で、こ
の例では、32入力の任意の入力を32出力の任意の出
力へ切り替えることができる。
【0032】ディスクコントローラボード123は、ビ
デオ用ハードディスクドライブ(ランダムアクセス記憶
装置)140を制御する。この例では、SCSI−2F
AST/WIDEバス135を介して4.2Gバイトの
ハードディスクを複数台(図の例では4台:計16.8
Gバイト)制御している。ディスクコントローラボード
123およびハードディスクドライブ(以下、単にディ
スクともいう)140は複数組増設することもできる。
【0033】ゲンロックリファレンスインタフェースカ
ード124には、内部クロックを外部の通常のNTSC
またはPALのブラックバースト信号にロックするため
のものである。RS422インタフェースカード125
は、操作コントローラ18,19を接続するためのイン
タフェースを提供する。
【0034】その他、図示しないが、LANを構成する
ためのLANボードも装着される。
【0035】図3に、ディスクコントローラカード12
3に搭載されるディスクコントローラ123aの構成を
示す。これは、図2において、ディスクコントローラカ
ード123を2枚実装した場合に相当する。1つのディ
スクコントローラ123aには、2つのチャンネルのた
めに2個のJPEG(Joint Photographic Expert Grou
p)圧縮/伸張チップ123b,123cを有している。
より長時間の映像信号の収録のために、本例では、モー
ションJPEG圧縮技術を利用し、映像を圧縮してハー
ドディスクに格納する。各チップには、1本のビデオ入
出力チャンネルと、4本のオーディオ入出力チャンネル
があり、入力ビデオ信号およびオーディオ信号を圧縮し
てディスクに格納するとともに、この圧縮格納情報を伸
張して出力することができる。
【0036】本システムでは、おのおのレコーダまたは
プレーヤとして機能しうる複数(ここでは4個)の物理
的なリソースを有し、これら4個のリソースは図3に示
した圧縮/伸張チップの個数に対応する。ユーザの目的
に応じてこれらのリソースを収録/再生あるいは編集等
の異なる機能に割り当てることができる。本システムで
は、このような論理的なビデオレコーダ(プレーヤ)を
仮想レコーダあるいは仮想プレーヤ(または内部プレー
ヤ)と呼ぶ。各リソースは、ディスク140に対して独
立にアクセスすることができる。また、ディスク140
に対して、周知のストライピング等の手法により、見か
け上、書き込みと読み出しを同時に実行できるように構
成されている。例えば、あるリソースで書き込み中のシ
ーンデータを他のリソースで数秒の遅れで読み出すこと
ができる。この数秒の遅れは、データの読み書きの相対
的なずれを吸収するためのデータのバッファリングに相
当する時間である。
【0037】ここで、本明細書における「タイムライ
ン」とは複数の映像シーン(および対応する音声シー
ン)を時間軸上で組み合わせるカット編集の機能または
そのための作業エリアを表わし、このカット編集により
作成されるものが「プレイリスト」である。プレイリス
トにより定まるパッケージの再生はプレーヤではなくタ
イムライン(TL)に割り当てられたリソースにより再
生される。したがって、このリソースを「TL:タイム
ライン」と称することもある。
【0038】図4に、本実施の形態におけるキューシー
ト管理画面の一例を示す。この画面は、ユーザがシステ
ムと対話的に番組のキューシートを作成・編集し、か
つ、その番組のオンエア等を監視、操作するためのもの
であり、図1のディスプレイ13上に表示される。この
画面および後述する各種画面の画像データは、予めPC
11内のハードディスク装置またはデジタル録画再生装
置10の内部のシステム用ハードディスク160内に格
納されており、必要時に読み出される。また、キューシ
ートの各種の管理データ(シートの情報、レコードの情
報、パッケージの情報、ロールの情報、CMブロックの
情報、警告の情報等)はデジタル録画再生装置10側で
管理し、必要時にコピーをPC側へ送って、上記画像の
上に重ねて表示されるようになっている。
【0039】このキューシート管理画面の最上段には、
プルダウンメニュー、その下には各種ツールを配置した
ツールバーがある。これらの必要な要素については、後
述する。
【0040】さらにその下には、4つのエリアが横方向
に並んでいる。第1のエリアは、現在時刻・タイトルエ
リアである。このエリア内には「現在時刻」を表示する
表示欄と、このキューシートの番組の「タイトル」を表
示する表示欄がある。現在時刻は、放送局内の放送用基
準時計信号を受けてこれに基づいて、逐次更新表示され
る。勿論、内部に自己の時計機能を設けて、これを用い
てもよい。番組のタイトルは、ユーザが入力することが
できる。
【0041】第1のエリアの右側には、第2のエリアと
して「OA時刻」エリアがある。このエリア内には、当
該番組のオンエア(OA)「開始」時刻および「終了」
時刻を表示するための表示欄がある。両時刻は、ユーザ
が指定することができる。さらにその右側には、第3の
エリアとして「OAポインタ情報」エリアがある。この
エリア内には、現在のOAポインタの時刻「OAタイ
ム」を示す表示欄と、そのオリジナルタイムコード「オ
リジナルTC」を表示する表示欄がある。OAポインタ
は、後述するOAポインタが現在どこまで進んでいるか
を示すものである。オリジナルタイムコードは、現在オ
ンエア中の映像の元素材におけるタイムコードを示して
いる。第3のエリアのさらに右側には、第4のエリアと
して「カウントダウン」エリアがある。このエリアは、
特定のイベントの発生、例えば、ブロック(CMブロッ
クや後述するロール)の開始時刻(入り)あるいは終了
時刻(明け)までの時間をカウントダウン表示するため
の2つの表示欄を含む。特定のイベントはユーザが選択
することができる。
【0042】図4のキューシート管理画面の中段には、
時間軸情報エリアが画面の幅一杯に亘って拡がってい
る。この時間軸情報エリア(特に固定時間軸表示および
実時間軸表示)は、番組のタイムスケジュールを定める
エリアであり、ユーザが時間軸に沿って番組の構成要素
を任意に配置できるようになっている。番組の構成要素
としては、1つのCMの長さ(枠)を定めるCMブロッ
ク、映像(音声含む)のカットシーンを組み合わせ編集
して出来上がったパッケージ、二つのCMブロック間に
位置する1個または複数個のパッケージからなるロー
ル、ロール上の任意の時点に配置される提供CMがあ
る。提供CMとは、「この番組は○○の提供によりお送
りします。」のようなスポンサーを示すテキストをロー
ルの映像の上に重畳(スーパーインポーズ)するものを
いう。本明細書においては、単に、「CM」というとき
には、通常の映像を有するCMのことであり、「提供C
M」とは区別する。
【0043】個々のパッケージ、ロール、CMブロッ
ク、提供CMには、ユーザにそれが何であるかが分かる
ように名称(CM3、ロール4等)およびユーザが入力
した任意のキャプションが付加される。また、個々のロ
ール、CMブロック、および提供CMの開始位置に対応
づけて、そのOA開始時刻(絶対時刻)を示す「OAタ
イム」およびオリジナルタイムコードを示す「オリジナ
ルTC」を数値で表示している。図の例では、個々のO
Aタイムやタイムコードの文字列の相互の重なりを避け
ると共に、表示に要する高さを軽減し、かつ、ユーザに
見やすくするために、垂直から少し斜めに傾けて文字列
を表示している。OAタイムやオリジナルタイムコード
を表示するか否かは、それぞれ、時間軸情報表示エリア
の右端のボタンで、ユーザが選択できるようになってい
る。
【0044】図4において、ロールのOA開始時刻の直
前、および提供CMのOA開始時刻の直前の時点に三角
マーク△が付加されている。この三角マークは、ユーザ
に対してロール入り(またはCM明け)や提供CM入り
が間近であることをこの時点でユーザに対して知らせる
ための「警告」が発せられることを示している。また、
図には逆三角形マーク▽も見られる。これは、所望の目
的で、その時点に警告を発生するためにユーザが定義し
たものである。警告を発生する時点は、後述するように
ユーザが設定することができる。これらの警告は、本実
施の形態では、警報音と、その警報が何を意味するかを
示すメッセージのウインドウ表示(図示せず)により行
われる。この代わりに、そのメッセージを告げる音声に
より警告を行うようにしてもよい。
【0045】時間軸情報エリアの下部には、この番組の
オンエア開始後に、現時点で、オンエアがどこまで進ん
でいるかを示すOAポインタが、左端から次第に右側に
延びていくバーで示されている。さらにその下には、時
間軸上の1カ所を示すプレビューポインタがある。この
プレビューポインタは、未送出の部分も含めて、キュー
シートの任意の部分の映像をプレビューモニタ7b(図
1)で確認する際のプレビュー位置を示すためのポイン
タである。このときのユーザによるプレビュー操作は、
前述したライブコントローラ19のダイヤル19aによ
り行える。プレビューポインタの下には時間軸に沿っ
て、現在、キューシートのどの位置のどの割合の部分が
表示されているかを示すとともに、時間軸に沿って番組
要素のスクロールを行うためのスクロールバー表示があ
る。この表示対象の「位置」はユーザの指示によりスク
ロールすることができる。また、「割合」は、このスク
ロールバー表示の右側の虫眼鏡ボタンにより、拡大また
は縮小することができる。
【0046】図4のキューシート管理画面の下段には、
各種の尺(デュレーション)の表示エリア、プレビュー
ポインタ情報エリアおよび検尺エリアがある。尺表示エ
リアは、オンエア開始時刻から終了時刻までの「放送
枠」時間を示す表示欄、時間軸情報エリアに配置された
CMブロックの長さの総量時間を示す「CM総量」表示
欄、放送枠からCM総量を引いて得られる時間を示す
「正味」表示欄、正味時間のうち既にロールが割り当て
られたロールの総量時間を示す「既確定」時間表示欄、
および正味時間から既確定時間を引いて得られる時間を
示す「残り尺」表示欄を有する。これらの尺表示によ
り、キューシート作成時に、必要なCMブロックを配置
した後、ロールを順次配置していくときに、現在どれだ
けの既確定時間があり、残り尺がどれだけあるか、とい
うことが直ちに認識できる。残り尺時間が0フレームに
なった時点で、すべての放送枠が番組要素で埋まったこ
とになる。過不足がある場合、残り尺時間の文字表示色
を変えることによりユーザに注意を促す。この尺表示に
より、ユーザは一切尺計算を行う必要がなくなり、極め
て便利であるとともに、ロールの総量が正味時間より余
ったり足りなくなったりするユーザの誤操作が防止され
る。
【0047】プレビューポインタ情報エリアには、プレ
ビューしている映像のOA時刻を示す「OAタイム」表
示欄と、それに対応するオリジナルタイムコードを示す
「オリジナルTC」表示欄がある。
【0048】検尺エリアには、検尺の対象となる第1の
時点t1(OAタイム)を表示する表示欄と、第2の時
点t2(OAタイム)を表示する表示欄と、両時点の差
時間Δtを表示する表示欄がある。時点t1,t2は、
ユーザが2つのタイムマーカー(図示せず)をダイヤル
操作またはマウス操作等により図の時間軸情報エリア内
で操作して、指定することができる。これにより、時間
軸情報エリア内の任意の2点間の時間間隔に迅速かつ正
確に把握することができる。
【0049】図4のキューシート管理画面の下段の右端
には、「時間表示」エリアがある。これは、このキュー
シートのOAタイムを24時間制にするか29時間制に
するかを番組の終了時刻に合わせてユーザが選択できる
ようにするものである。29時間制の場合には、便宜
上、OAタイムは24:00時の次は1:00時に戻ら
ず25:00時となる。時間表示エリアの下には、「収
録」エリアがある。これは、回線からの収録を指示する
ための「REC」ボタンとその収録を停止するための
「STOP」ボタンを揺する。両ボタンは、安全のため
に、両ボタンのいずれかが操作される度に、以後のそれ
らのボタン操作が禁止されるロック状態となる(「ロッ
ク」チェックボックスに自動的にチェックが入る)。次
の操作は、「ロック」チェックボックスのチェックを外
してから行う必要がある。回線からの収録は、予約する
こともでき、図4の画面の下には、その収録予約時刻が
表示されている。
【0050】図4のキューシート管理画面には、3種の
表示モード、すなわち、固定時間軸表示モード、実時間
軸表示モードおよびリスト表示モードがある。図4は固
定時間軸表示モードが選択された状態を示している。固
定時間軸表示モードは、個々のパッケージやCMブロッ
ク等の番組要素が、ユーザにその内容が分かるように、
実際のその尺に関係なく均等な尺で表示される。固定時
間軸表示モードでは、各番組要素の順番にのみ意味があ
り、時間軸方向の長さには意味がない。
【0051】しかし、この固定時間軸表示では、実際上
の個々の番組要素の長さの関係が把握困難なので、別に
実時間軸表示モードを設けた。これを図5に示す。これ
は、時間軸情報エリアの表示が、個々の番組要素の表示
幅を実際の尺に合わせた以外、図4の固定時間軸表示モ
ードと同様である。この実時間軸表示モードによれば、
個々の番組要素の尺がどのくらいで、他の番組要素の尺
との比率がどのくらいかということを一目瞭然に把握す
ることができる。
【0052】本実施の形態では、さらに、リスト表示モ
ードを設けている。その画面を図6に示す。固定時間軸
表示モードや実時間軸表示モードでは、個々の番組要素
の具体的な細部の情報が分からない。この具体的な細部
の情報を明らかにするものがリスト表示である。図で
は、時間軸表示モードにおけるキューシート管理画面の
中段部および下段部を利用して各番組要素の詳細情報を
上から下へOAタイム順に表示している。図6の例で
は、CMブロックをロールと区別して表示している。尺
表示は画面右下に移動して残されている。
【0053】このように、キューシート管理画面に3種
類の表示モードを設けたので、ユーザは、必要に応じ
て、画面上の切り替えボタンの操作により、任意の表示
モードを即座に選択することができる。
【0054】キューシート管理画面の時間軸情報エリア
に配置されるパッケージは、予め図1の編集端末装置1
01で作成され、デジタル録画再生装置10に保管され
ている。編集端末装置101とキューシート端末装置1
02との間のパッケージの交換は、後述するパッケージ
管理ウインドウ(図10)を経由して行われる。図7に
より、このパッケージの構成について簡単に説明する。
【0055】図7の上段に、ディスク140に格納され
る映像等のデータのフォーマットを示す。外部の回線や
VTRからは、1トラック分の映像データ、4トラック
分の音声データ、および1トラック分のタイムコード
(TC)が組として、ハードディスクドライブ140内
の仮想的な内部カセット内にレコードとして格納され
る。なお、外部からのタイムコードは、その映像を撮影
したカメラ等の機器から生成され、映像とともに記録さ
れたものである。このタイムコードはオリジナルのタイ
ムコードと呼ぶ。
【0056】本明細書では、内部カセットに一度に書き
込まれる連続した映像等の単位を「レコード」と呼ぶ。
また、内部カセットに記録されたレコード内の着目した
一部分を「シーン」または「カットシーン」と呼ぶ。こ
のシーンは、タイムライン編集時にその開始位置である
IN点および終了位置であるOUT点の情報により特定
される。このIN点およびOUT点のデータはディスク
の中で一意に定まるアドレスであり、ここでは「フィー
ルド番号(またはフレーム番号)」である。このIN
点、OUT点のデータがユーザによりタイムコードで指
定された場合には、対応するフィールド番号に変換(換
算)される。
【0057】図7の下段に示すように、このシーン特定
情報を、タイムライン上で仮想的に時系列に並べること
により、シーンのカット編集が行える。このようなカッ
ト編集により出来上がったシーンの組合せが「パッケー
ジ」である。パッケージは単独のシーンにより構成する
こともできる。なお、パッケージは、実際には、このよ
うな複数のシーンの映像データ等(音声データを含む)
の実体データを順次連続して複写したものではない。こ
のパッケージの実体は、前述したように単なるシーンを
特定する情報の集合にすぎない。このようなシーン特定
情報の集合を本明細書では「プレイリスト」と呼んでい
る。
【0058】図8に、このプレイリストの構成例を示
す。プレイリスト80は、映像V、音声A1,A2,A
3,A4の各面の情報からなり、各面は、個々のシーン
について、そのシーンを格納した内部カセットのカセッ
ト名81、シーン名82、IN点83、OUT点84、
デュレーション(IN点からOUT点までのシーンの長
さ)85、再生速度86を規定している。図8では、理
解しやすいように、IN点およびOUT点をタイムコー
ドの形式(時:分:秒:フィールド(またはフレー
ム))で示しているが、実際にシステムが保持するのは
これをディスク内アドレスとしてのフィールド数に換算
したフィールド番号である。システムは、パッケージの
再生時にこのプレイリストを参照して順次該当するシー
ンの指定された部分をディスクから読み出すことによ
り、あたかもそれらのシーンが組み合わされた1本のビ
デオテープを再生しているかのように機能する。このよ
うなパッケージのカット編集は、映像データ等の実体的
な複写(再生および記録)動作を伴うことなく、単にシ
ーンの特定情報の組合せで実現される。したがって、デ
ィスク内に既に存在するレコードに基づくパッケージの
作成および修正は極めて迅速に行うことができる。
【0059】次に、キューシート管理画面におけるツー
ルバーに示された主要なツールの機能について説明す
る。
【0060】ユーザがツールバー上の「CM」ボタンを
押すと、図9のCMブロック管理ウインドウがディスプ
レイ13上に開かれる。このウインドウは「閉じる」ボ
タンの押下により閉じられる。このウインドウでは、任
意の長さのCMブロックおよび提供CMを登録しておく
ことができる。本実施の形態において、CMブロックと
は、CMの実体的な映像データを保持するものではな
く、単にCMの長さを定めるとともに、後述するポスト
ロール、プリロール機能を有するものである。
【0061】なお、図中の「CC」は、Cow Catcherの
略であり、番組の先頭に入るCMを示す。「HH」は、
Hitch Hikeの略であり、番組の終わりに入るCMを示
す。「SB」は、Station Breakの略であり、番組と番
組の間に入るCMを示す。ユーザはこのウインドウから
所望のCMブロックをマウスで選択して、キューシート
管理画面上の時間軸情報エリア内にドラッグ&ドロップ
することができる。この配置を行った時点では、そのC
MブロックのOA開始時刻は定まっておらず、時間軸情
報エリアの上部に沿ったOAタイムエリアに時刻を示す
文字列は”untime”となる。後述するCMブロック詳細
情報のOA開始時刻およびOA終了時刻もuntimeとな
る。また、既にドラッグ&ドロップしてある任意のCM
ブロックを選択した状態で「確定」ボタンを押すことに
より、そのCMブロックのアンタイムの時刻を確定する
ことができる。このCMブロックは、後述するようにユ
ーザのマウス操作により時間軸上を移動させることがで
きる。
【0062】任意のOA開始時刻は図13のOAタイム
設定ウインドウで変更することができる。OAタイム設
定ウインドウは、変更対象のOAタイムまたはブロック
を選択して、ツールバーの「OAボタン」を押すか、当
該OAタイムの文字をダブルクリックすることにより開
かれる。OAタイムを変更したブロックの後続のブロッ
クのOAタイムをこの変更に合わせて調整するか否かは
ユーザが選択できる。
【0063】ツールバー上の「パッケージ」ボタンを押
すと、図10のパッケージ管理ウインドウがディスプレ
イ13上に開かれる。このパッケージ管理ウインドウに
は、前述した編集端末装置101またはキューシート管
理端末装置102による編集により複数のパッケージが
収納されている。パッケージを時間軸情報エリア内へ配
置する方法は、CMブロックの場合と同様、ドラッグ&
ドロップの他、このウインドウ上で所望のパッケージを
マウスで選択して、「選択」ボタンを押すことにより行
える。ドラッグ&ドロップの際には、隣接する既配置の
ブロックに接して配置することもできる。特定のパッケ
ージを選択し、「編集」ボタンを押して、パッケージの
内容を変更するためのウインドウ(図示せず)を開くこ
とも可能である。
【0064】図4から分かるように、1つのCMブロッ
クの間に配置された1個または複数個のパッケージによ
り「ロール」が構成される。
【0065】時間軸情報エリア内に一旦配置されたブロ
ック(CMブロック、パッケージ、ロール)は、時間軸
上をマウス操作により移動させることができる。ロール
を選択すれば、そのロールを構成する全てのパッケージ
が移動の対象となる。パッケージを選択すれば、そのパ
ッケージのみが移動の対象となる。移動のために、ユー
ザはマウスで移動対象のブロックを選択し、移動先まで
ドラッグ&ドロップする。移動先にそのブロックを収納
するに充分な空間がない場合には、その移動処理を中断
するか、それ以降のブロックを押し下げて移動処理を続
行するかをダイアログ(図示せず)によりユーザに問い
合わせる。OA開始時刻が確定したブロックに接するよ
うに移動させれば、その移動したブロックのOA開始時
刻も自動的に更新される。
【0066】既に配置された任意のブロックをマウスで
ダブルクリックすれば、そのブロックの詳細情報を見る
ことができる。そのブロックがCMブロックである場
合、図11の「CMブロック詳細情報」ウインドウが開
かれる。このウインドウでは、そのCMブロックのブロ
ック名、ブロック区分、キャプション、デュレーショ
ン、OA開始時刻、OA終了時刻を確認することができ
る。また、このウインドウで「CM流し切り替わり」の
設定を行える。CM流しとは、図12に示すように、C
Mブロックにより外部のCMバンクからのCMがオンエ
アされる時間中に、そのCMブロックの直前のロールの
後のりしろ部分と、そのCMブロックの直後のロールの
前のりしろ部分とを再生出力することをいう。「のりし
ろ部分」とは、図7で説明したカットシーンの前後に存
在する、そのシーンと連続したレコード部分をいう。図
12に示すように、各CMブロックでは、この後のりし
ろに相当する部分を「ポストロール」と呼び、前のりし
ろに相当する部分を「プリロール」と呼ぶ。ポストロー
ルとプリロールの長さは、CMブロック詳細情報のウイ
ンドウ内で設定することができる。但し、好ましくは、
ポストロールとプリロールの和がそのCMブロックの長
さと一致するか、またはそれ以上となるように設定す
る。これは、ポストロールとプリロールの間に隙間が生
じないようにするためである。「中央切り替わり」にす
れば、ポストロールとプリロールは、共に、そのCMブ
ロックの長さの半分の長さに設定される。このポストロ
ールとプリロールを設けることにより、オンエア時のロ
ールの再生時にのりしろ部分も含めて再生するので、外
部のCMのオンエアのタイミングが若干ずれたとして
も、空白シーンがオンエアされるおそれがなくなる。
【0067】CMブロック詳細情報ウインドウでは、さ
らに、そのCMブロックの入りまたは明けの設定した時
間(例えば数分、あるいは数十秒)だけ前の時点で警告
(警報)を発生することを設定できる。この警告を設定
したとき、時間軸情報エリア内の所定の位置に上記三角
マークが表示される。初期状態では、この警告が設定さ
れている。
【0068】上述したユーザ定義警告は、ツールバー上
の逆三角マークを、設定した位置までドラッグ&ドロッ
プすることにより、任意の時間軸上に配置することがで
きる。この際、図16に示すような追加用の警告情報ウ
インドウが開かれ、正確なOAタイムを設定することが
できる。また、ツールバー上の「警告情報」ボタンを押
すことによっても追加用の警告情報ウインドウが開き、
このウインドウ上で任意のOAタイムに警告情報を追加
することができる。
【0069】マウスでダブルクリックされたブロックが
CMブロック以外の場合には、図15の「ブロック詳細
情報」ウインドウが開かれる。そのブロックの詳細情報
を見ることができる。このウインドウでは、そのブロッ
ク(ロール)のブロック名、キャプション、デュレーシ
ョン、OA開始時刻、OA終了時刻が表示され、さら
に、このロールを構成するパッケージのリスト(パッケ
ージ名、OA開始時刻、OA終了時刻、デュレーショ
ン)が表示される。すなわち、ロール毎に、このような
リストの内容が、システム内にロールテーブル(図示せ
ず)として記憶されている。また、このウインドウ上
で、このブロックの入りの設定時間前に警告を発生する
か否かを設定できる。「ブロック詳細情報」ウインドウ
のキャプション、警告情報の設定変更を行った後、確定
ボタンを押せば、その内容がキューシートに反映され
る。
【0070】システム定義、ユーザ定義によらず、一旦
配置された警告は、その警告をマウスで選択した状態
で、ツールバー上の「警告情報」ボタンを押すことによ
り、図17の変更用の「警告情報」ウインドウが開き、
このウインドウ上でその警告情報を変更することができ
る。
【0071】ツールバー上の「手動送出」ボタンを押せ
ば、図14の「手動送出」ウインドウが開かれる。この
ウインドウは、1個以上の特定のパッケージを指定して
そのパッケージを手動またはリモートで送出したり、予
約時刻を設定してその時刻に送出したりするためのもの
である。これは、ユーザが何らかの理由によりキューシ
ートとは関係なく(キューシートを変更することな
く)、特定のパッケージを送出したいときに用いること
ができる。
【0072】次に、上記の種々の機能を実現するための
処理手順を説明する。本実施の形態では、これらの処理
は、GUIの制御に関しては、PC11のプロセッサが
担当し、その他の制御に関しては、デジタル録画再生装
置10内のプロセッサが担当する。しかし、全体のシス
テムとして同様の機能が達成されれば足りるので、フロ
ーチャート内では、特に、両者の分担を厳密に区別して
いない。なお、このフローチャートおよび以下に説明す
るフローチャートにおいて、ステップの順序に意味があ
る場合を除いて、各ステップの順序は図示のものに限ら
ず、任意である。
【0073】まず、図18により、キューシート作成処
理の主要な処理手順の一例を説明する。この処理は、ユ
ーザとPCとの対話処理なので、システム側ではユーザ
の指示や操作に応じて、対応する処理を実行する。
【0074】システムは、ユーザから、番組のタイトル
の入力を受け付ける(S21)。また、この番組のOA
開始時刻およびOA終了時刻の入力を受け付ける(S2
2)。これにより、前述した「放送枠」時間が算出さ
れ、放送枠表示欄に表示される。この時間は、以後のす
べての尺計算の基準となる。
【0075】ユーザから時間軸情報エリア内にCMブロ
ックの入力があれば(S23)、そのCMブロックを時
間軸情報エリア内に仮に配置する(S24)。このCM
ブロックのOAタイムは、前述したOAタイム設定ウイ
ンドウで確定することができる。CMブロックの入力に
伴い、尺計算が実行され、CM総量時間が増加し、正味
時間が減少するよう更新・表示される(S25)。
【0076】ユーザにより上記パッケージ管理ウインド
ウ(図10)から時間軸情報エリア内に任意のパッケー
ジの入力があれば(S26)、そのパッケージがすでに
登録されているか否かを調べる(S27)。システム
は、このパッケージの重複配置を、パッケージ名称でチ
ェックするか、または、オリジナルタイムコードでチェ
ックする。重複していることが判明した場合には、警告
メッセージ(図示せず)を表示して(S30)、後述の
ステップS32へ移行する。意図的な重複を許す場合
に、ユーザの確認をとった後、ステップS28へ移行す
るようにしてもよい。パッケージの配置位置は、CMブ
ロックの場合と同様であるが、前述のように、既にOA
タイムが確定している他のパッケージまたはCMブロッ
クに接触して配置されれば、そのパッケージのOAタイ
ムは自動的に決定される。
【0077】ステップS28では、CMブロック間でそ
のパッケージが最初のパッケージである場合には、その
パッケージを含むロールを作成(登録)する。この際、
ロールの名称は自動的に付けられる。そのロールのキャ
プションはユーザが付加することができる。そのパッケ
ージが最初のパッケージではない場合、既にあるロール
にそのパッケージが追加される。その後、尺計算が実行
され、正味時間、既確定時間、残り尺時間が更新、表示
される(S29)。
【0078】ユーザから提供CMの入力があった場合に
は(S31)、その提供CMが指定された位置に配置さ
れる(S32)。提供CMは、ロールに重畳されてオン
エアされるので、尺計算には何ら影響を及ぼさない。
【0079】前述したようなCMブロック、ロール、パ
ッケージの編集(修正、移動、削除等)、および警告等
の編集(追加、修正、削除等)の指示がユーザからあっ
た場合(S33)、システムはそれに対応した編集処理
を実行する(S34)。
【0080】以上の処理を、ユーザの指示に応じて繰り
返し実行することにより、キューシートが作成される。
【0081】なお、本実施の形態では、キューシートが
そのOA開始時刻で完全に満たされていなくてもオンエ
アを開始することができる。すなわち、オンエア開始後
も、番組進行表の現時刻より後の部分の作成および修正
を行うことができる。
【0082】次に図19により、本実施の形態におけ
る、キューシートに基づく自動送出の処理手順の一例を
説明する。
【0083】まず、番組のOA開始時刻になるまで待機
し(S51)、その時刻になったら、以下の処理に進
む。
【0084】現時刻でユーザに対する何らかの警告(C
M入り、ロール入り等の前の警告、提供CMの警告ある
いはユーザ定義の警告)の発生が必要が否かを判断する
(S52)。必要であれば、それに対応する警告を発生
する(S53)。また、次に送出するロールの直前にC
Mブロックがあるかを調べる(S54)。なければ、現
時刻がそのロールのOA開始時刻となった時点で(S5
7)、そのロールの再生・送出を開始する(S58)。
その後、ステップS59へ移行する。
【0085】先のステップS54で、次に送出するロー
ルの直前にCMブロックがあると判定された場合には、
現時刻がそのCMブロックのプリロール分だけ、そのロ
ールのOA開始時刻より前の時点になったとき(S5
5)、当該プリロール分前から、そのロールの前のりし
ろ部分を再生・送出開始する(S56)。
【0086】現時刻が現在送出中のロールのOA終了時
刻になったかを調べる(S59)。そのロールのOA終
了時刻でなければステップS62へ進む。OA終了時刻
であれば、そのロールの直後にCMブロックがあるかを
調べる(S60)。CMブロックがなければステップS
63へ進む。CMブロックがあれば、そのロールの後の
りしろ部分を再生・送出開始する(S61)。ついで、
現時刻が、当該CMブロックのポストロール分だけ、そ
のロールのOA終了時刻より後の時点かを調べる(S6
2)。そうであれば、ステップS63へ進み、そうでな
ければ、ステップS64へ移行する。ステップS63で
は、現在のロールまたはのりしろ部分の再生・送出を停
止する。ステップS64では、現時刻が番組のOA終了
時刻に達したかを調べ(S64)、達するまでの間、ス
テップS52に戻り上記の処理を繰り返す。
【0087】さて、本実施の形態における緊急措置につ
いて説明する。CM送出担当者によりあるCMについ
て、その予定された送出開始時刻より極端に早く送出さ
れたことが確認された場合、ユーザはツールバー上の
「緊急措置」ボタンを押して、緊急措置を行うことがで
きる。
【0088】図20に、緊急措置ボタンが押されたとき
に開かれる緊急措置ウインドウの画面例を示す。このウ
インドウでは、ユーザに対して、CM誤挿入が現時刻よ
り何秒前に行われたかを数値入力することを促す。これ
は、本ノンリニア映像送出システムと外部のCMバンク
との連携関係がなく、システムはその時刻を知り得ない
からである。ユーザは、この数値を入力して、「実行」
ボタンを押すと、システムが自動的に以下のような緊急
措置を実行する。
【0089】今、図21(a)に示すように、キューシ
ートにおいて、ロールR2、CMブロックCM3、ロー
ルR4、CMブロックCM4の順に番組要素が並んでい
るとする。また、ロールR3は、パッケージP1,P2
から構成されているとする。このキューシートに対し
て、図21(b)に示すように、時刻t4に挿入される
予定のCM4が誤って時刻t3に挿入されたとする。直
ぐに、この誤りに気が付き、ユーザが上記緊急措置ウイ
ンドウを開いて、時刻t3から現在までの経過秒数(x
秒とする)を入力し実行ボタンを押したとする。そこ
で、システムは、キューシートにおいて、x秒前の時点
(これはほぼ時点t3と一致する)で、そのCM4が誤
挿入されたロールR3を前後に二分し、この分割された
後半のロール部分をCMブロックCM4の位置と入れ替
える作業を自動的に行う。ロールR3の分割に伴い、パ
ッケージ2は、パッケージP21とP22に二分され、
前半のパッケージP21はロールR3に残るが、後半の
パッケージP22はロールR4の先頭のパッケージとな
る。この作業が誤挿入されたCMのオンエアの終了の前
に完了すれば、システムは、図21(b)のようなキュ
ーシートに従って番組のオンエアを行う。
【0090】その結果、ロール3の一部の映像の位置が
CM4の後に移動するが、実質的には問題はなくなる。
【0091】図23に、緊急措置の前後でのロールテー
ブルのロール情報の変化を示す。図23(a)はロール
R3,R4の緊急措置の前の状態を示し、図23(b)
はそれらの後の状態を示す。図から、ロールR3のパッ
ケージP2がP21,P22に二分され、P22のみが
R4へ移動していることが分かる。
【0092】なお、パッケージが二分されたことによ
り、パッケージを構成するシーンも二分される場合があ
る。例えば、図22に示すように、パッケージP2がシ
ーンS1,S2,S3からなり、パッケージP2がシー
ンS2の中間部で分割された場合、シーンS2は新たな
シーンS21,S22に二分される。すなわち、図8に
示したような、パッケージP2のプレイリストは、アド
レスAD21〜AD23のシーン2が新たな2つのシー
ンS21(AD21〜AD22)とシーンS22(AD
22〜AD23)に置き換えられるよう書き直される。
【0093】図24に、本実施の形態における緊急措置
の処理手順の一例を示す。この処理は、緊急措置ボタン
の押下により起動される。
【0094】まず、図20に示したような緊急措置ウイ
ンドウを開く(S81)。そこで、現時点から何秒前に
CMが誤挿入されたかをユーザに入力させる(S8
2)。そこで、実行ボタンが押下されたら(S83)、
現在時刻からx秒前の位置でロールを新たな2つのロー
ル部分に分割する(S84)。なお、実行ボタンが押さ
れたとき、誤挿入されたCMの残りのオンエア時間が予
め定めた時間より短い場合には、緊急措置が間に合わな
いので、本処理を停止するようにしてもよい。
【0095】ついで、誤挿入CMのOAタイムをx秒前
にずらするようにキューシートを修正する(S85)。
さらに、二分されたロールの後半部分を、移動後のCM
の直後のロールの先頭に追加するよう、キューシートを
修正する(S86)。
【0096】以上、本発明の好適に実施の形態について
説明したが、本発明は、上記の具体例に限定されるもの
ではなく、請求の範囲に記載された範囲内で種々の変形
・変更を行うことが可能である。
【0097】
【発明の効果】本発明のノンリニア映像放送システムに
よれば、番組進行表に従って外部から手動でCMを挿入
するような場合に、その挿入時機が本来の予定された時
機より相当早かった場合にも、即座に対応して実質的な
問題を解消できる。
【0098】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態におけるシステ
ム構成を示すブロック図である。
【図2】図1のシステム内のデジタル録画再生装置10
の内部構成を示す構成図である。
【図3】図2の装置内のディスクコントローラの内部構
成を示す構成図である。
【図4】図1のシステムのキューシート端末装置のディ
スプレイ上に表示される第1の表示モードのキューシー
ト管理画面の中間調画像を示す図である。
【図5】図1のシステムのキューシート端末装置のディ
スプレイ上に表示される第2の表示モードのキューシー
ト管理画面の中間調画像を示す図である。
【図6】図1のシステムのキューシート端末装置のディ
スプレイ上に表示される第3の表示モードのキューシー
ト管理画面の中間調画像を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における内部カセット、レ
コード、パッケージ、シーンの関係を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるプレイリストの構
成例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるCMブロック管理
ウインドウの画面例の中間調画像を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態におけるパッケージ管理
ウインドウの画面例の中間調画像を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるCMブロック詳
細情報ウインドウの画面例の中間調画像を示す図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態におけるCMブロックの
機能を説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるOAタイム設定
ウインドウの画面例の中間調画像を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における手動送出ウイン
ドウの画面例の中間調画像を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態におけるブロック詳細情
報ウインドウの画面例の中間調画像を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における警告情報(追
加)ウインドウの画面例の中間調画像を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態における警告情報(変
更)ウインドウの画面例の中間調画像を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態におけるキューシート作
成処理のフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態における自動送出処理の
フローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態において、緊急措置ボタ
ンが押されたときに開かれる緊急措置ウインドウの画面
例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態における、緊急措置の前
(a)および後(b)のキューシートの内容を示す図で
ある。
【図22】本発明の実施の形態において、パッケージが
二分されたことによりパッケージを構成するシーンが二
分される場合を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態における、緊急措置の前
(a)および後(b)でのキューシートのロール情報の
変化を示す図である。
【図24】本実施の形態における緊急措置の処理手順の
一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5…ハブ、6a,6b…モニタ、7a,7b…モニタ、
9…本線、10…デジタル録画再生装置、12,13…
ディスプレイ、14,15…キーボード、16,17…
マウス、18,19…操作コントローラ、18a,19
a…ダイヤル、80…プレイリスト、101…編集端末
装置、102…キューシート管理端末装置、110…E
ISAバス、121…プロセッサカード(RAM含
む)、122…ディスプレイコントローラカード、12
3…ディスクコントローラカード、124…ゲンロック
リファレンスカード、125…RS422インタフェー
スカード、126…ビデオ入力インタフェースカード、
127…ビデオ出力インタフェースカード、128…オ
ーディオ入出力インタフェースカード、130…デジタ
ルビデオバス、133…ビデオルータ、135…SCS
I−2バス、140…ビデオ用ハードディスクドライブ
(ランダムアクセス記憶装置)、150…フロッピーデ
ィスクドライブ、160…システム用ハードディスクド
ライブ、191…スーパー装置、193…CMバンク、
194…スイッチャ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 孝治 東京都品川区北品川5丁目9番31号 ソニ ー・テクトロニクス株式会社内 (72)発明者 坪内 祥悟 東京都品川区北品川5丁目9番31号 ソニ ー・テクトロニクス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像データを格納する不揮発性のランダム
    アクセス記憶装置と、 該ランダムアクセス記憶装置に対して外部から映像デー
    タをレコードとして収録する収録手段と、 前記ランダムアクセス記憶装置に格納されている映像デ
    ータから切り出された1または複数のシーンの各々の開
    始位置および終了位置を表わすシーン特定情報からなる
    プレイリストを作成するプレイリスト作成手段と、 放送すべき番組毎に、絶対時刻の時間軸情報エリアを有
    する番組進行表をディスプレイ上に表示するとともに、
    ユーザの指示に従って、CMの長さを定めたCMブロッ
    クを前記時間軸情報エリア内に配置し、他の領域にそれ
    ぞれ前記プレイリストで定義される複数のパッケージを
    配置することにより、番組進行表を作成する番組進行表
    作成手段と、 2つのCMブロック間に配置された1個以上のパッケー
    ジをロールとして管理するロールテーブルと、 前記番組進行表の時間軸情報エリア内に前記ロールの各
    パッケージが配置された時間軸上の時刻に対応して、当
    該パッケージのプレイリストに規定されたシーン特定情
    報に基づき前記ランダムアクセス記憶装置から順次対応
    する映像を再生して、該再生出力を放送用に送出する再
    生手段と、 あるCMブロックに対応するCMの映像が当該CMのオ
    ンエア開始時刻より誤って早く挿入されたとき、ユーザ
    による指示に応じて、当該CMブロックの誤挿入時点を
    求め、この求められた時点で当該CMブロックの前のロ
    ールを第1および第2のロール部分に二分し、この第2
    のロール部分と当該CMブロックの位置を入れ替えるよ
    う前記番組進行表を修正する制御手段と、 を備えたことを特徴とするノンリニア映像放送システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記ロールの二分に伴っ
    て、当該ロールを構成していたパッケージの1つを第1
    および第2のパッケージ分割するよう前記ロールテーブ
    ルを更新することを特徴とする請求項1記載のノンリニ
    ア映像放送システム。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記パッケージの二分に
    伴って、当該パッケージを構成していたシーンの1つを
    第1および第2のシーンに二分し、第1のシーンおよび
    当該パッケージ内のそのシーン以前のシーン(もしあれ
    ば)を前記第1のパッケージに含め、前記第2のシーン
    および当該パッケージ内のそのシーン以降のシーン(も
    しあれば)をその第2のパッケージ内に含めるよう前記
    プレイリストを更新することを特徴とする請求項2記載
    のノンリニア映像放送システム。
  4. 【請求項4】前記CMブロックは予め定められたポスト
    ロール部分とプリロール部分とを有し、 前記再生手段は、 前記CMブロックの直前のシーンの再生の際、そのシー
    ンの終了位置を過ぎた後も前記ポストロール部分の時間
    だけ当該終了位置より後の時点まで、当該シーンの後の
    りしろ部分を再生し、 前記CMブロックの直後のシーンの再生に先だって、前
    記プリロール部分の時間だけ当該シーンの開始位置より
    前の時点からそのシーンの前のりしろ部分を再生するこ
    とを特徴とする請求項1記載のノンリニア映像放送シス
    テム。
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JP2003018529A (ja) * 2001-06-28 2003-01-17 Sony Corp 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
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