JPH11145911A - 双方向通信システム - Google Patents

双方向通信システム

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JPH11145911A
JPH11145911A JP9327078A JP32707897A JPH11145911A JP H11145911 A JPH11145911 A JP H11145911A JP 9327078 A JP9327078 A JP 9327078A JP 32707897 A JP32707897 A JP 32707897A JP H11145911 A JPH11145911 A JP H11145911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 秘話性に優れ、しかも、周辺機器に電波障害
などの悪影響を与えることがないようにする。 【解決手段】 子局1,…,1と親局2との間を赤
外線信号にて双方向通信するにあたって、子局1
…,1から親機2に送信する子側赤外線信号と、親機
2から子局1,…,1に送信する親側赤外線信号と
に、互いに干渉しないそれぞれ異なる周波数の搬送波を
音声信号にて周波数変調してなる赤外線信号を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声を双方向で送信
する双方向通信システムに関し、さらに詳しく言えば、
秘話性に優れているとともに、周辺機器に電波障害など
の悪影響を与えることのない、光による双方向通信シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】会議場などでは、多数の出席者と議長と
の間で、質疑応答が行われる場合がある。このような場
合、広い会場内では、発言者の声が聞き取りにくいか、
あるいは、声が伝わらないことがある。このようなと
き、双方向通信システムが用いられる。
【0003】この双方向通信システムにより、発言者が
マイクを用いて、音声を電波で相手側装置に送信する。
相手側装置は、電波で運ばれてくる音声をスピーカから
出力し、また、逆の通信もする。このような双方向通信
システムを用いることにより、会議を円滑に運営するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に述
べた技術には、マイクの発生する電波が外で傍受される
という課題がある。すなわち、マイクからの電波は、会
議室の壁等から室外に漏れる。この電波を受信機を用い
て受信すると、会議室内の様子を知ることが可能にな
る。特に、会議が秘密性の高いものである場合、電波傍
受により、会議の内容が漏れる問題は深刻である。
【0005】また、会場内には、電波の影響を受けやす
い機器が設置される場合がある。このような場合、マイ
クからの電波が機器の動作に影響を与える可能性もあ
る。同様な問題は、例えば病院の病室でコードレス電話
を使用する場合にも言える。すなわち、心電図測定機や
心臓ペースメーカなどの精密機械に対する電波障害が問
題となる。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その目的は、秘話性に優れ、しか
も、周辺機器に電波障害などの悪影響を与えることのな
い双方向光コードレス通話システムを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、子局と親局との間において、音声信号を
赤外線信号にて双方向通信するにあたって、上記子局か
ら上記親機に送信する子側赤外線信号と、上記親機から
上記子局に送信する親側赤外線信号とに、互いに干渉し
ないそれぞれ異なる周波数の搬送波を音声信号にて周波
数変調してなる赤外線信号を用いたことを特徴としてお
り、これによれば、高音質の音声を送受信することがで
きる。
【0008】また、本発明は、複数の子局と一つの親局
とにより構築される双方向通信システムにおいて、上記
各子局は、同子局側においてマイクロホンにより入力さ
れた音声信号を周波数変調して赤外線信号として送信す
る子側音声信号送信部と、上記親局からの赤外線信号を
音声信号に復調する子側音声受信部と、上記子側音声信
号送信部および上記子側音声受信部に電源を供給する電
源コントローラと、上記親局との間で所定のデータ信号
を赤外線信号として授受するとともに、上記電源コント
ローラなどを制御する子側制御部とを含み、上記親機
は、上記子側音声信号送信部からの赤外線信号を音声信
号に復調する親側音声受信部と、同親局側においてマイ
クロホンにより入力された音声信号を周波数変調して赤
外線信号として送信する親側音声信号送信部と、上記子
局との間で所定のデータ信号を赤外線信号として授受
し、上記子側音声信号送信部などを制御する親側制御部
とを含み、上記子側音声信号送信部にて周波数変調され
る搬送波と、上記親側音声信号送信部にて周波数変調さ
れる搬送波とが互いに干渉しない異なる周波数とされて
いることを特徴としている。
【0009】この場合、上記子側音声信号送信部にて搬
送波を音声信号にて周波数変調するにあたって、上記各
子局に対して互いに干渉しない異なる周波数の搬送波を
割り当てることが好ましく、これによれば、各子局間に
おける相互干渉をも防止することができる。
【0010】また、上記子側音声受信部にノイズ検出回
路が設け、同ノイズ検出回路にて所定時間継続してノイ
ズが検出された場合、上記子側制御部により上記電源コ
ントローラをオフとして、上記子側音声信号送信部対す
る電源供給を停止し、また、上記子側音声受信部に対し
ては、その電源供給を停止するかもしくは音声出力にミ
ュートをかけることが好ましい。これによれば、電池を
電源とする場合、電池の無用な消費を防止することがで
きる。
【0011】この双方向通信システムは例えば会議場な
どに適用されるが、上記一つもしくは複数の子側制御部
から上記親局に通話要求(発言要求)信号が出された場
合において、上記親側制御部から特定の子局に対しての
み、その電源コントローラをオンとして同子局を通話可
能状態とする通話許可信号を送出させることにより、会
議の議事進行を整然と行なうことができる。
【0012】さらに、上記親側音声受信部に、上記子局
との通話内容を外部記録手段に記録するための出力端子
を設けることにより、例えばテープレコーダなどに会議
の議事録をそのままとることができる。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明
は、少なくとも一つの端末装置と主送受信装置とにより
構築される双方向通信システムにおいて、上記端末装置
は、同端末装置側においてマイクロホンにより入力され
た音声信号を周波数変調して赤外線信号として送信する
端末側音声信号送信部と、上記主送受信装置からの赤外
線信号を音声信号に復調する端末側音声受信部と、上記
端末側音声信号送信部および上記端末側音声受信部に電
源を供給する電源コントローラと、電話番号入力手段か
ら出力される電話番号に対応するダイヤル信号を生成
し、そのダイヤル信号を赤外線信号として送信するとと
もに、上記電源コントローラを制御する端末側制御部と
を含み、上記主送受信装置は、上記端末側音声信号送信
部からの赤外線信号を音声信号に復調する主送受信側音
声受信部と、電話回線からの音声信号を周波数変調して
赤外線信号として送信する主送受信側音声信号送信部
と、上記端末側制御部からのダイヤル信号を受信して、
上記主送受信側音声受信部および上記主送受信側音声信
号送信部を上記電話回線に接続するとともに、上記ダイ
ヤル信号により相手方を呼び出し通話状態とする主送受
信側制御部とを含み、上記端末側音声信号送信部にて周
波数変調される搬送波と、上記主送受信側音声信号送信
部にて周波数変調される搬送波とが互いに干渉しない異
なる周波数とされていることを特徴としている。
【0014】上記端末側制御部に、上記電話番号入力手
段のほかに、リモコン操作手段および電話モードとリモ
コンモードとを選択的に切り替えるモード切替え手段を
接続し、同モード切替え手段にてリモコンモードが選択
された場合には、上記リモコン操作手段によるリモコン
信号を赤外線信号として送信させることにより、当該端
末装置をリモコン端末としても使用することができる。
【0015】また、上記端末側制御部に、上記モード切
替え手段が上記リモコンモードから上記電話モードに切
り替えられたときオフフック信号を送出し、上記モード
切替え手段が上記電話モードから上記リモコンモードに
切り替えられたときオンフック信号を送出する機能を持
たせることにより、電話をかける操作をより簡単にする
ことができる。
【0016】さらに、この双方向通信システムにおいて
も、上記端末側音声受信部にノイズ検出回路を設け、同
ノイズ検出回路にて所定時間継続してノイズが検出され
た場合には、上記端末側制御部により上記電源コントロ
ーラをオフとして、上記端末側音声信号送信部に対する
電源供給を停止し、また、上記端末側音声受信部に対し
ては、その電源供給を停止するかもしくは音声出力にミ
ュートをかけることが好ましく、これによれば、電池を
電源とする場合の電池の無用な消費を防止することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の技術的思想をより
よく理解するために、図面を参照しながら、その実施の
態様について説明する。
【0018】図1には実施例1としての双方向通信シス
テムが示されている。この双方向通信システムは、従送
受信装置(子局)として出席者用送受信装置1,…,
と、主送受信装置(親局)として議長用送受信装置
2とを備えている。この場合、出席者用送受信装置
,…,1は、例えば、会議室内の出席者用の各テ
ーブルにそれぞれ設置され、議長用送受信装置2は、議
長用テーブルに設置される。出席者用の各テーブルに
は、「1」、「2」、…、「n」の着席番号があらかじ
め設定され、この実施例1では、着席番号「1」、
「2」、…、「n」を出席者用送受信装置1,…,1
に設定する識別番号とする。
【0019】各出席者用送受信装置1,…,1は同
一構成であるため、出席者用送受信装置1をそれらの
代表として説明する。出席者用送受信装置1は、図2
に示すように、議長用送受信装置2に対して赤外線信号
aを送信する音声送信部11と、その電源部12と、議
長用送受信装置2からの赤外線信号bを受信する音声受
信部13と、議長用送受信装置2に赤外線信号cを送信
するとともに、議長用送受信装置2からの赤外線信号d
を受信する制御部14とを備える。
【0020】また、議長用送受信装置2は、出席者用送
受信装置1からの赤外線信号aを受信する音声受信部
21と、出席者用送受信装置1に対して赤外線信号b
を送信する音声送信部22と、出席者用送受信装置1
からの赤外線信号cを受信するとともに、出席者用送受
信装置1に赤外線信号dを送信する制御部23を備え
る。
【0021】次に、図3を参照しながら、各部の構成を
より詳細に説明する。出席者用送受信装置1の音声送
信部11は、マイク11A、増幅器11B,11D、F
M変調器11Cおよび音声用赤外発光素子11Eを備え
る。
【0022】音声送信部11のマイク11Aは、音声を
電気信号の音声信号に変換して、増幅器11Bに加え
る。増幅器11Bは、マイク11Aからの低周波の音声
信号を増幅する低周波増幅器であり、増幅した音声信号
をFM変調器11Cに加える。FM変調器11Cは、所
定周波数f11の高周波の搬送波信号(キャリア)を発
振し、増幅器11Bからの音声信号を受け取ると、この
音声信号で搬送波信号を周波数変調し、中心周波数f1
1の送信信号を生成する。FM変調器11Cは、こうし
て生成した高周波の送信信号を増幅器11Dに送る。
【0023】増幅器11Dは、FM変調器11Cからの
高周波の送信信号を増幅する高周波増幅器であり、増幅
した送信信号を音声用赤外発光素子11Eに送る。音声
送信部11の赤外発光素子11Eは、増幅器11Dから
送信信号を受け取ると、この送信信号を赤外線に変換
し、キャリア周波数がf11である赤外線信号aを議長
用送受信装置2に送信する。
【0024】出席者用送受信装置1の音声受信部13
は、音声用赤外受光素子13A、FM復調器13B、ボ
リューム13C、増幅器13D、スピーカ13E、ノイ
ズ検出回路13Fおよびミュート回路13Gを備える。
【0025】赤外受光素子13Aは、議長用送受信装置
2からの赤外線信号bを受信すると、その赤外線信号b
を電気信号に変換してFM復調器13Bに送る。FM復
調器13Bは、議長用送受信装置2の後述するFM変調
器22Dに対応して設けられている。
【0026】すなわち、FM復調器13Bは、FM変調
器22Dからの、中心周波数f2の周波数変調された受
信信号を復調して、音声信号を再生する。FM復調器1
3Bは、再生した音声信号をボリューム13Cとノイズ
検出回路13Fとに送る。
【0027】ボリューム13Cは、FM復調器13Bか
らの音声信号のレベルを調整する。増幅器13Dは、ボ
リューム13Cから受け取った低周波の音声信号を電力
増幅し、増幅した音声信号でスピーカ13Eを駆動す
る。また、増幅器13Dは、ミュート回路13Gからミ
ュート信号を受け取ると、スピーカ13Eに対する信号
出力を停止し、スピーカ13Eを無音状態にする。スピ
ーカ13Eはイヤホンであってもよい。
【0028】ノイズ検出回路13Fは、FM復調器13
Bからのノイズを検出する。この場合のノイズは、FM
復調器13Bに加えられる音声信号が途切れた状態のと
き、もしくは出席者用送受信装置1の感度が低下して
いる状態のとき、FM復調器13Bから発生される離調
ノイズである。
【0029】ノイズ検出回路13Fは、ノイズを所定時
間継続して検出すると、ミュート回路13Gに検出信号
を送る。ミュート回路13Gは、ノイズ検出回路13F
から検出信号を受け取ると、増幅器13Dにミュート信
号を送る。
【0030】出席者用送受信装置1の電源部12は、
電池12A、スイッチ12Bおよび電源コントローラ1
2Cを備える。出席者によりスイッチ12Bがオンにさ
れると、電池12Aからの電源が音声送信部11、音声
受信部13および制御部14に与えられ、その各部が動
作状態になる。なお、音声送信部11に対しては電源コ
ントローラ12Cを介して電源が与えられる。
【0031】電源コントローラ12Cは、制御回路14
Bからの駆動信号を受け取っている間だけ、その電源出
力端子12Cから増幅器11B,11D、FM変調器
11Cおよび赤外発光素子11Eに電源を供給し、音声
送信部11を動作状態にする。
【0032】出席者用送受信装置1の制御部14は、
発言要求(通話要求)ボタン14A、制御回路14B、
データ送信用赤外発光素子14Cおよびデータ受信用赤
外受光素子14Dを備える。データ送信用赤外発光素子
14Cは、制御回路14Bからデータ信号を受け取る
と、このデータ信号を赤外線に変換し、その赤外線信号
cを議長用送受信装置2に向けて送信する。データ受信
用赤外受光素子14Dは、議長用送受信装置2からの赤
外線信号dを受信すると、その赤外線信号dを電気信号
に変換して制御回路14Bに送る。
【0033】制御回路14Bは、発言要求ボタン14A
の操作を検出すると、あらかじめ記憶されている当該出
席者用送受信装置1に固有の識別番号「1」と発言要
求信号(通話要求信号)とをデジタルのデータ信号とし
て赤外発光素子14Cに送る。
【0034】また、制御回路14Bは、赤外受光素子1
4Dにて受信されたデータ信号中に含まれている識別番
号と、当該出席者用送受信装置1の識別番号「1」と
比較し、それらが一致している場合には、赤外受光素子
14Dから次のデータ信号を受け取る。
【0035】そして、次のデータ信号に発言許可信号
(通話許可信号)が含まれていると、制御回路14B
は、電源コントローラ12Cに対して駆動信号を送り、
音声送信部11を動作状態にする。なお、制御回路14
Bは、赤外受光素子14Dから発言停止信号を受け取る
と、電源コントローラ12Cをオフとする。
【0036】出席者用送受信装置1,…,1は、各
制御回路14Bが記憶している識別番号が「2」、…、
「n」である点と、各FM復調器11Cが周波数f1
2,…,f1nの搬送波を発振する点を除いて出席者用
送受信装置1と同じであるので、その説明を省略す
る。なお、キャリア周波数f11,…,f1nは、例え
ば2.3MHz,3.2MHz,3.7MHなどのよう
に、互いに数百kHz程度離れているのが理想的であ
る。
【0037】次に、議長用送受信装置2について説明す
る。音声受信部21は、音声用赤外受光素子21A、F
M復調器21B,…,21B、ボリューム21
,…,21C、増幅器21D,21G、出力端子
21Eおよびマイク21Fを備える。
【0038】音声用赤外受光素子21Aは、赤外線信号
aを受信すると、その赤外線信号aを電気信号に変換し
て、FM復調器21B,…,21Bに送る。各FM
復調器21B,…,21Bは、出席者用送受信装置
,…,1に対応して設けられている。
【0039】すなわち、FM復調器21Bは、出席者
用送受信装置1からの中心周波数f11の受信信号を
復調して、音声信号を再生する。同じように、FM復調
器21B,…,21Bは、出席者用送受信装置
,…,1からの中心周波数f12,…,f1nの
受信信号をそれぞれ復調して、音声信号を再生する。ボ
リューム21C,…,21Cは、FM復調器21B
,…,21Bからの音声信号のレベルを調節する。
【0040】増幅器21Dは、ボリューム21C
…,21Cから受け取った音声信号および増幅器21
Gから受け取った音声信号を混合して増幅する混合(M
IX)増幅器であり、生成した音声信号を出力端子21
E、ボリューム22AおよびFM変調器22Dにそれぞ
れ送る。
【0041】出力端子21Eは、テープレコーダなどの
記録装置用の端子である。すなわち、出力端子21Eは
会議の議事録用の端子である。マイク21Fは、議長の
声を電気信号に変換して増幅器21Gに送る。増幅器2
1Gは、マイク21Fからの低周波の音声信号を増幅す
る低周波増幅器であり、増幅した音声信号をMIX増幅
器21Dに送る。
【0042】音声送信部22は、ボリューム22A、増
幅器22B、スピーカ22C、FM変調器22D、増幅
器22Eおよび音声用赤外発光素子22Fを備える。ボ
リューム22Aは、MIX増幅器21Dからの音声信号
のレベルを調節し、増幅器22Bを介してスピーカ22
Cを駆動する。スピーカ22Cはイヤホンであってもよ
い。
【0043】音声送信部22のFM変調器22Dは、周
波数f2の高周波の搬送波信号(キャリア)を発振す
る。この搬送波信号の周波数f2は、出席者用送受信装
置1,…,1の各FM変調器11Cが使用する周波
数f11,…,f1nと異なるように設定されている。
設定の際に、周波数f2が周波数f11,…,f1nと
数百kHz程度離れているのが理想的である。
【0044】FM変調器22Dは、MIX増幅器21D
から音声信号を受け取ると、この音声信号で搬送波信号
を周波数変調し、中心周波数f2の送信信号を生成す
る。FM変調器22Dは、こうして生成した高周波の送
信信号を高周波増幅器22Eを介して音声用赤外発光素
子22Fに送出する。
【0045】音声用赤外発光素子22Fは、増幅器22
Eからの送信信号を赤外線に変換し、その赤外線信号b
を出席者側に送信する。この赤外線信号bは、キャリア
周波数がf2の赤外線である。
【0046】議長用送受信装置2の制御部23は、デー
タ受信用赤外受光素子23A、データ送信用赤外発光素
子23B、制御回路23C、表示器23Dおよび発言許
可用ボタン23Eを備える。
【0047】データ受信用赤外受光素子23Aは、出席
者側からの赤外線信号cを受信すると電気信号に変換し
て、そのデータ信号を制御回路23Cに送る。一方、デ
ータ送信用赤外発光素子23Bは、制御回路23Cから
データ信号を受け取ると、このデータ信号を赤外線に変
換して、その赤外線信号dを出席者側に送信する。
【0048】表示器23Dは、図5に例示されているよ
うに、会議室の出席者の各テーブルに対応する表示ボタ
ンTB,…,TBを備える。表示ボタンTB
…,TBには、着席番号「1」、…「n」が印字さ
れ、表示器23Dは、制御回路23Cからの指示を受け
ると、例えば指定された表示ボタンの色を変えて、この
表示ボタンを目立つように表示する。また、表示ボタン
TB,…,TBが押しボタンになっていて、発言許
可用ボタン23Eを構成する。
【0049】制御回路23Cは、出席者用送受信装置1
,…,1の各々に設定されている識別番号と、各識
別番号に対応する着席番号とをあらかじめ記憶してい
る。制御回路23Cは、赤外受光素子23Aにて出席者
側からの発言要求信号を受信すると、そのデータ信号が
示す識別番号に対応する着席番号に基づいて表示器23
D内の表示ボタンTBを点灯させる。
【0050】そして、議長によりその表示ボタンTBが
押されると、制御回路23Cは、発言要求があった出席
者用送受信装置に発言許可信号を送信するとともに、残
りの出席者用送受信装置に対しては、それらの各識別信
号に発言停止信号をそれぞれ付加して送信する。
【0051】次に、この実施例1の動作について説明す
る。会議が開かれ、各出席者が指定された席につき、電
源スイッチ12Bを操作すると、電池12Aからの電源
が音声受信部13および制御部14に加えられ、これら
の各部が動作状態になる。
【0052】そして、例えば着席番号「1」の出席者
が、発言をするために、発言要求ボタン14Aをオンに
すると、制御回路14Bは、その出席者用送受信装置1
の識別番号「1」と発言要求信号とを赤外発光素子1
4Cより赤外線信号cのデータ信号として議長用送受信
装置2に向けて送信する。
【0053】この赤外線信号cが議長用送受信装置2の
赤外受光素子23Aにて受信されると、議長用送受信装
置2側の制御回路23Cは、表示器23D内からそのデ
ータ信号が示す識別番号「1」に対応する着席番号を選
択してその表示ボタンTBを点灯させる。なお、他の
出席者例えば出席者用送受信装置13から同様に発言要
求があった場合には、その出席者の表示ボタンTB
点灯される。
【0054】そして、議長が表示器23Dの表示を見
て、例えば着席番号「1」の出席者に発言権を与えるた
め、表示ボタンTBを操作すると、制御回路23C
は、赤外発光素子23Bより出席者用送受信装置1
対して、その識別番号「1」とともに発言許可信号を赤
外線信号dとして送信する。
【0055】これと同時に、制御回路23Cは、残りの
出席者用送受信装置1,…,1に対しては、それら
の各識別番号「2」、…、「n」に発言停止信号をそれ
ぞれ付加し、赤外線信号dとして送信する。これによ
り、残りの出席者用送受信装置1,…,1において
は、電源コントローラ12Cがオフとされ、発言するこ
とができない状態となる。
【0056】出席者用送受信装置1の赤外受光素子1
4Dにて、その識別番号「1」と発言許可信号とが受信
されると、制御回路14Bは、電源コントローラ12C
に対して駆動信号を送る。これにより、電源コントロー
ラ12Cから音声送信部11に電源が供給され、音声送
信部11が動作状態となり、出席者用送受信装置1
マイク11Aが利用可能になる。
【0057】そして、着席番号「1」の出席者が発言を
すると、その音声は、マイク11Aから増幅器11Bを
介してFM変調器11Cに与えられる。FM変調器11
Cは、この音声信号で周波数f11の搬送波信号を周波
数変調し、中心周波数が周波数f11の送信信号を生成
する。
【0058】この送信信号は、増幅器11Dを介して音
声用赤外発光素子11Eに与えられ、これにより、赤外
発光素子11Eから議長用送受信装置2に向けて、中心
周波数が周波数f11である赤外線信号aが送出され
る。
【0059】この赤外線信号aが議長用送受信装置2の
赤外受光素子21Aにて受信されると、同赤外線信号a
は、FM復調器21B,…,21Bに送られる。こ
の実施例において、これらのFM復調器の中でFM復調
器21Bが、周波数f11の受信信号用であるので、
赤外線信号aは同FM復調器21Bにて復調され、音
声信号に再生される。この音声信号は、ボリューム21
を経てMIX増幅器21Dに送られる。
【0060】また、議長の発言はマイク21Fより入力
され、この音声信号も増幅器21Gを介してMIX増幅
器21Dに加えられる。MIX増幅器21Dから出力さ
れる音声信号は、出力端子21Eから図示しないテープ
レコーダなどの録音装置に記録されるとともに、ボリュ
ーム22AおよびFM変調器22Dに送られる。
【0061】ボリューム22Aにてレベル調整された音
声信号は増幅器22Bを介してスピーカ22Cから放音
され、議長に伝えられる。また、FM変調器22Dにお
いて、周波数f2の搬送波信号がMIX増幅器21Dか
らの音声信号により周波数変調され、中心周波数が周波
数f2の送信信号が生成される。
【0062】この送信信号は増幅器22Eを介して音声
用赤外発光素子22Fから赤外線信号bとして各出席者
側に送信される。この場合、赤外線信号bの中心周波数
は周波数f2であり、出席者用送受信装置1,…,1
が使用する周波数f11,…,f1nと異なるため、
赤外線信号aと赤外線信号bとが同じタイミングで送信
されても、2つの信号a,bが互いに干渉することはな
い。
【0063】各出席者用送受信装置1,…,1にお
いて、その音声用赤外受光素子13Aにて赤外線信号b
が受信されると、その赤外線信号bはFM復調器13B
で音声信号に復調され、ボリューム13Cを経て増幅器
13Dに送られ、スピーカ13Eより放音される。これ
により、各出席者は着席番号「1」の出席者と議長との
やりとりを聞くことができる。
【0064】ところで、議長席側から赤外線信号bが送
信されていないときや、出席者用送受信装置の感度が低
下したとき、FM復調器13Bから離調ノイズが発生す
る。ノイズ検出回路13Fは、その離調ノイズが所定時
間継続して発生している場合には、ミュート回路13G
にノイズ検出信号を送出する。
【0065】ミュート回路13Gは、このノイズ検出信
号を受け取ると、スピーカ13Eの増幅器13Dにミュ
ート信号を送る。増幅器13Dは、このミュート信号に
よりスピーカ13Eに対する信号を出力を中断する。こ
れにより、ミュートがかかり、FM復調器13Bからの
ノイズが増幅されて、スピーカ13Eから出力されるこ
とを防ぐようにしている。
【0066】また、このミュート信号は制御回路14B
にも送られる。制御回路14Bは、このミュート信号を
受けて電源コントローラ12Cを強制的にオフとする。
これにより、発言権が与えられている出席者の音声送信
部11は休止状態となり、電池の無用な消耗が防止され
る。この場合、増幅器13Dにミュートをかける代わり
に、音声受信部13に対してもその電源供給を停止する
ようにしてもよい。なお、制御回路14Bは議長からの
発言停止信号を受けた場合にも、電源コントローラ12
Cを強制的にオフとする。
【0067】この実施例1によれば、出席者用送受信装
置1,…,1と議長用送受信装置2との間の通信が
赤外線を用いて行われるため、その通話内容が会議場外
で傍受されることを防ぐことができる。
【0068】また、音声を送るための搬送波信号の周波
数を異なるものにし、かつ、周波数変調で送信するの
で、赤外線信号が互いに干渉することを防ぎ、かつ、高
品質で音声を送信することができる。しかも、赤外線に
よる通信であるため、電波に敏感な機器に影響を与える
こともない。
【0069】なお、上記実施例1の出席者と議長とのや
りとりはあくまでも一例であって、出席者の発言要求お
よびこれに対する議長の発言許可にどのような条件を持
たせるかは、会議の性質などにより、任意に定めること
ができる。
【0070】次に、図6ないし図8を参照しながら、本
発明の実施例2について説明する。この実施例2として
の双方向通信システムは、端末装置(子局)としてハン
ディ型端末3と主送受信装置(親局)として本体送受話
器4とを備えている。
【0071】この実施例2において、ハンディ型端末3
は、使用者に操作される例えば携帯型端末であってよ
く、本体送受話器4は、ハンディ型端末3が使用される
部屋に設置されて、電話回線101や電話機102に接
続されている。
【0072】ハンディ型端末3は、音声送信部31、電
源部32、制御部33および音声受信部34を備え、本
体送受話器4は、音声受信部41、制御部42、音声送
信部43および回線部44を備えている。
【0073】図7に例示されているように、ハンディ型
端末3の音声送信部31は、マイク31A、増幅器31
B,31D、FM変調器31Cおよび赤外発光素子31
Eを備える。これらの中で、マイク31Aおよび増幅器
31B,31Dは、図3のマイク11Aおよび増幅器1
1B,11Dとそれぞれ同じであるので、説明を省略す
る。
【0074】音声送信部31のFM変調器31Cは、周
波数f3の高周波の搬送波信号を発振し、増幅器31B
からの音声信号でその搬送波信号を周波数変調し、中心
周波数f3の送信信号を生成する。この送信信号は増幅
器31Dを介して音声用赤外発光素子31Eに与えら
れ、同赤外発光素子31Eからキャリア周波数がf3で
ある赤外線信号eが本体送受話器4に向けて送出され
る。
【0075】電源部32は、電池32A、その電源スイ
ッチ32Bおよび電源コントローラ32Cを備えてい
る。使用者により電源スイッチ32Bがオンされると、
電池32Aからの電源が電源コントローラ32Cと制御
部33とに供給される。
【0076】この実施例2において、電源コントローラ
32Cは制御回路33Cによりそのオンオフが制御さ
れ、同制御回路33Cから駆動信号(オン信号)を受け
取っている間だけ、電池32Aからの電源を電源端子3
2C1に出力する。
【0077】制御部33には、リモートコントローラ
(略称、リモコン)としてのキーマトリックス33A
と、リモコン/TEL(電話)切替スイッチ33Bと、
制御回路33Cと、データ送信用赤外発光素子33Dと
が設けられている。
【0078】すなわち、キーマトリックス33Aは、電
話、TV、VTR用である「0」〜「9」のテンキーを
含む押しボタンや、TVやVTR専用の操作に係る押し
ボタンをそれぞれ備える。
【0079】また、リモコン/TEL切替スイッチ33
Bは、このハンディ型端末3をTV(テレビジョン)や
VTR(ビデオテープレコーダ)用リモコンとして使用
するためのリモコンモードと、このハンディ型端末3を
コードレス電話機として使用するための電話モードとを
切り替えるためのものである。常態において、このスイ
ッチ33Bはリモコンモードになっている。
【0080】制御回路33Cは、リモコン/TEL切替
スイッチ33Bがリモコンモードにされたときには、電
池32Aの無用な消耗を防ぐために、電源コントローラ
32Cをオフとする。また、制御回路33Cは、リモコ
ン/TEL切替スイッチ33Bがリモコンモードとされ
たとき、キーマトリックス33Aの押しボタン操作に応
じてリモコン信号を生成し、そのリモコン信号をデータ
信号として赤外発光素子33Dに送出する。
【0081】また、制御回路33Cは、リモコン/TE
L切替スイッチ33Bが電話モードにされると、電源コ
ントローラ32Cをオンにするとともに、キーマトリッ
クス33Aの押しボタン操作に応じて、それに対応する
電話番号をデータ信号として赤外発光素子33Dに送
る。赤外発光素子33Dは、制御回路33Cからデータ
信号を受け取ると、このデータ信号を赤外線に変換し
て、その赤外線信号fを本体送受話器4に向けて送信す
る。
【0082】音声受信部34は、音声用赤外受光素子3
4A、FM復調器34B、ボリューム34C、増幅器3
4D、スピーカ34E、ノイズ検出回路34F、ミュー
ト回路34Gおよび遅延タイマ34Hをそれぞれ備えて
いる。この実施例2において、ボリューム34C、増幅
器34D、スピーカ34E、ノイズ検出回路34Fおよ
びミュート回路34Gは、図3のボリューム13C、増
幅器13D、スピーカ13E、ノイズ検出回路13Fお
よびミュート回路13Gと同じであるので、それらの説
明を省略する。
【0083】音声受信部34の遅延タイマ34Hは、ミ
ュート回路34Gからミュート信号を受け取ってから所
定時間が経過すると、制御回路33Cにトリガー信号を
送出する。すなわち、FM復調器34Bから所定時間継
続して離調ノイズが発生した場合に、制御回路33Cに
トリガー信号を送出し、電源コントローラ32Cをオフ
とする。
【0084】次に、図8に基づいて本体送受話器4の各
部の構成を説明する。音声受信部41は、音声用赤外受
光素子41A、FM復調器41B、ボリューム41Cお
よび増幅器41Dを備えている。
【0085】赤外受光素子41Aは、ハンディ型端末3
からの赤外線信号e(中心周波数f3)を電気信号に変
換する。この受信信号は、次段のFM復調器41Bにお
いて、音声信号に再生され、ボリューム41Cおよび増
幅器41Dを介してスピーチネットワーク42Dに送ら
れる。
【0086】本体送受話器4の制御部42は、データ受
信用赤外受光素子42A、制御回路42B、ダイヤラー
42Cおよびスピーチネットワーク42Dを備えてお
り、赤外受光素子42Aは、ハンディ型端末3からの赤
外線信号f(データ信号)を受信し電気信号に変換し
て、そのデータ信号を制御回路42Bに送る。
【0087】制御回路42Bは、データ信号が電話番号
を示す信号である場合には、その電話番号信号をダイヤ
ラー42Cに送る。ダイヤラー42Cは、その電話番号
信号を電話回線101用のダイヤル信号に変換して、ス
ピーチネットワーク42Dに送る。
【0088】スピーチネットワーク42Dは、増幅器4
1Dからの音声信号およびダイヤラー42Cからのダイ
ヤル信号を整合を取りながらスイッチ回路44Bに送
る。また、スピーチネットワーク42Dは、スイッチ回
路44Bからの音声信号(電話の相手方からの音声信
号)を整合を取りながら、音声送信部43の増幅器43
Aに送る。
【0089】音声送信部43は、増幅器43A,43
C、FM変調器43Bおよび音声用赤外発光素子43D
を備える。増幅器43Aは、スピーチネットワーク42
Dからの低周波の音声信号を増幅する低周波増幅器であ
り、増幅した音声信号をFM変調器43Bに送る。
【0090】FM変調器43Bは、周波数f4の高周波
の搬送波信号を発振する。このキャリア周波数f4は、
ハンディ型端末3のFM変調器31Cが使用するキャリ
ア周波数f3と異なるように設定されている。好ましく
は、キャリア周波数f3と数百kHz程度離れているの
が理想的である。
【0091】FM変調器43Bは、増幅器43Aからの
音声信号で搬送波信号を周波数変調し、中心周波数f4
の送信信号を生成する。この送信信号は増幅器43Cを
介して赤外発光素子43Dに与えられ、これにより、赤
外発光素子43Dから赤外線信号gがハンディ型端末3
に向けて送信される。
【0092】回線部44は、モジュラージャック44
A、スイッチ回路44Bおよびトーンリンガ44Cを備
える。モジュラージャック44Aは、本体送受話器4に
電話回線101を接続するためのジャックである。
【0093】スイッチ回路44Bは、制御回路42Bの
制御により、モジュラージャック44Aをスピーチネッ
トワーク42Dもしくはトーンリンガ44Cのいずれか
に接続する。スイッチ回路44Bは、常態においてモジ
ュラージャック44Aをトーンリンガ44Cに接続して
おり、電話回線101からの着信信号があった場合、ト
ーンリンガ44Cが鳴動して着信を知らせる。
【0094】次に、この実施例2の動作について説明す
る。まず、電源スイッチ32Bをオンにして制御回路3
3Cを動作状態とする。ハンディ型端末3をTVやVT
Rのリモコンとして用いる場合、スイッチ33Bをリモ
コンモードに設定する。この状態のときには、電源コン
トローラ32Cは制御回路33Cによりオフとされ、音
声送信部31と音声受信部34とが動作停止状態にな
る。これにより、電池32Aの無用な消耗を防ぐことが
できる。
【0095】そして、使用者がキーマトリックス33A
を操作して、TVやVTRを動かすための押しボタンを
押すと、制御回路33Cがこのボタン操作を検出し、リ
モコン信号を生成する。制御回路33Cは、そのリモコ
ン信号をデータ送信用赤外発光素子33Dから赤外線信
号fとして発射させる。これにより、図示しないTVや
VTRが赤外線信号fによるリモコン信号にしたがって
動作する。
【0096】これに対して、ハンディ型端末3を電話の
子機として用いる場合には、スイッチ33Bを操作して
電話モードに切り替える。この電話モードが選択される
ことに伴ない、電源コントローラ32Cは制御回路33
Cによりオンとされ、音声送信部31と音声受信部34
とが動作状態になる。
【0097】これと同時に、制御回路33Cから自動的
にオフフック信号が出され、そのオフフック信号が赤外
発光素子33Dから送出される。このオフフック信号が
本体送受話器4側の赤外受光素子42Aにて受光される
と、その制御回路42Bにより、スイッチ回路44Bが
スピーチネットワーク42D側に切り替えられる。
【0098】そして、キーマトリックス33Aを操作し
て、呼び出す相手方の電話番号を入力すると、制御回路
33Cは、この電話番号に対応するデータ信号を生成
し、赤外発光素子33Dから赤外線信号fとして発射さ
せる。この赤外線信号fによるデータ信号は、本体送受
話器4側の赤外受光素子42Aにて受光され、制御回路
42Bは、そのデータ信号が示す電話番号をダイヤラー
42Cに送出する。
【0099】ダイヤラー42Cは、その電話番号信号を
電話回線101用の信号に変換し、トーンまたはパルス
信号として、スピーチネットワーク42D、スイッチ回
路44B、モジュラージャック44Aを介して電話回線
101に送信する。送信した電話番号の相手方が電話機
をオフフックすると、相手方との通話が可能な状態とな
る。
【0100】すなわち、使用者の声は、ハンディ型端末
3のマイク31Aで電気信号に変換され、増幅器31B
を介してFM変調器31Cに与えられる。FM変調器3
1Cは、この音声信号で周波数f3の搬送波信号を周波
数変調し、中心周波数が周波数f3の送信信号を生成
し、増幅器31Dを介して赤外発光素子31Eに送る。
これにより、赤外発光素子31Eから中心周波数が周波
数f3である赤外線信号eが発射される。
【0101】この赤外線信号eは本体送受話器4側の赤
外受光素子41Aにて受信され、次段のFM復調器41
Bにおいて音声信号に再生される。この音声信号は、ボ
リューム41C1、増幅器41D、スピーチネットワー
ク42D、スイッチ回路44Bおよびモジュラージャッ
ク44Aを介して電話回線101に送信される。
【0102】一方、相手方の音声信号は、電話回線10
1、スイッチ回路44B、スピーチネットワーク42D
および増幅器43Aを介してFM変調器43Bに入力さ
れる。FM変調器43Bは、この音声信号で周波数f4
の搬送波信号を周波数変調し、中心周波数が周波数f4
の送信信号を生成し、その送信信号を増幅器43Cを介
して赤外発光素子43Dに送る。これにより、赤外発光
素子43Dからハンディ型端末3に対して赤外線信号g
が送信される。
【0103】この赤外線信号gの中心周波数は周波数f
4であり、ハンディ型端末3が使用する周波数f3と異
なっている。このため、赤外線信号eと赤外線信号gと
が同じタイミングで送信されても、2つの赤外線信号
e,gが互いに干渉することはない。
【0104】赤外線信号gはハンディ型端末3の赤外受
光素子34Aにて受信され、次段のFM復調器34Bに
おいて音声信号に再生される。この受信音声信号は、ボ
リューム34Cを経て増幅器34Dに送られ、スピーカ
34Eから放音される。これにより、使用者は相手の声
を聞くことができる。
【0105】また、受信音声信号はノイズ検出回路34
Fにも送られ、同ノイズ検出回路34Fにてそれに含ま
れるノイズが監視される。すなわち、赤外線信号gが送
信されていないときや、当該ハンディ型端末3の感度が
低下したとき、FM復調器34Bからいわゆる離調ノイ
ズが発生する。
【0106】ノイズ検出回路34Fは、そのノイズを検
出すると、ミュート回路34Gに検出信号を送り、増幅
器34Dにミュートをかける。これにより、FM復調器
34Bからのノイズが増幅されて、スピーカ34Eから
出力されることを防ぐことができる。
【0107】また、このミュート状態が所定時間継続す
ると、遅延タイマ34Hがトリガー信号を制御回路33
Cに送る。制御回路33Cは、トリガー信号を受け取る
と、電源コントローラ32Cをオフとする。これによ
り、音声送信部31と音声受信部34とが動作停止状態
となり、電池32Aの無用な消耗を防ぐことができる。
【0108】他方、外線からの着信があると、トーンリ
ンガ44Cが鳴動して着信を知らせる。この着信をハン
ディ型端末3にて受ける場合には、スイッチ33Bを電
話モードに切り替える。これにより、この実施例2で
は、制御回路33Cから自動的にオフフック信号が出さ
れ、そのオフフック信号が赤外発光素子33Dから送出
される。
【0109】このオフフック信号が本体送受話器4側の
赤外受光素子42Aで受光されると、制御回路42Bに
よりスイッチ回路44Bがスピーチネットワーク42D
側に切り替えられ、相手方との通話可能な状態となる。
なお、使用者が電話機102の近くにいてすぐに出られ
るときには、送受話器を取り上げてオフフックすればよ
い。
【0110】また、この実施例2において、通話終了後
に電話を切る場合には、スイッチ33Bを例えばリモコ
ンモードに切り替える。これにより、制御回路33Cか
らオンフック信号が出され、これに基づいて本体送受話
器4側の制御回路42Bがスイッチ回路44Bをトーン
リンガ44C側に切り替え、着信待ちの状態となる。
【0111】このように、ハンディ型端末3と本体送受
話器4との間で、赤外線を用いて音声を送受信するよう
にしたことにより、通信の秘密性を確保することができ
る。また、ハンディ型端末3が送信する赤外線信号e
と、本体送受話器4が送信する赤外線信号gとがFM変
調され、かつ、赤外線信号eのキャリア周波数f3が赤
外線信号gのキャリア周波数f4と異なるので、互いの
干渉を防いで、高い品質で音声を送信することができ
る。
【0112】さらには、特に病院の病室などにおいて
は、心電図測定器具などの周辺機器に電波障害を与える
ことなく、安心して使用することができる。なお、上記
実施例2では、本体送受話器4に対してハンディ型端末
3を1台としているが、実施例1のように、ハンディ型
端末3を複数台としてもよい。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周波数変調した音声信号を赤外線を用いて双方向で通信
するようにしたことにより、電波通信のように盗聴、傍
受されることがなく、秘話性を確実に保つことができる
ばかりでなく、室内の周辺機器に対しても電波障害など
の悪影響を与えることがない。
【0114】また、本発明によれば、音声信号の送信す
るにあたって、それぞれ異なる周波数の搬送波信号を音
声信号にて周波数変調するようにしたことにより、音声
信号を送信する赤外線が同時に送信されても、赤外線が
互いに干渉することを防ぐことができる。
【0115】さらに、本発明によれば、光にて双方向通
信が可能なコードレス電話システムを構築することがで
きる。その場合において、端末装置のモードを切り替え
ることにより、端末装置をリモコンとしても使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の概略を示す構成図。
【図2】実施例1の出席者用送受信装置および議長用送
受信装置の概略を示すブロック図。
【図3】実施例1の出席者用送受信装置の詳細な構成を
示すブロック図。
【図4】実施例1の議長用送受信装置の詳細な構成を示
すブロック図。
【図5】実施例1の議長用送受信装置の表示器のボタン
配置を示す外観図。
【図6】本発明の実施例2の概略を示す構成図。
【図7】実施例2のハンディ型端末の詳細な構成を示す
ブロック図。
【図8】実施例2の本体送受話器の詳細な構成を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
,…,1 出席者用送受信装置(子局) 11 音声送信部 12 電源部 13 音声受信部 14 制御部 2 議長用送受信装置(親局) 21 音声受信部 22 音声送信部 23 制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 子局と親局との間において、音声信号を
    赤外線信号にて双方向通信するにあたって、上記子局か
    ら上記親機に送信する子側赤外線信号と、上記親機から
    上記子局に送信する親側赤外線信号とに、互いに干渉し
    ないそれぞれ異なる周波数の搬送波を音声信号にて周波
    数変調してなる赤外線信号を用いたことを特徴とする双
    方向通信システム。
  2. 【請求項2】 複数の子局と一つの親局とにより構築さ
    れる双方向通信システムにおいて、 上記各子局は、同子局側においてマイクロホンにより入
    力された音声信号を周波数変調して赤外線信号として送
    信する子側音声信号送信部と、上記親局からの赤外線信
    号を音声信号に復調する子側音声受信部と、上記子側音
    声信号送信部および上記子側音声受信部に電源を供給す
    る電源コントローラと、上記親局との間で所定のデータ
    信号を赤外線信号として授受するとともに、上記電源コ
    ントローラなどを制御する子側制御部とを含み、 上記親機は、上記子側音声信号送信部からの赤外線信号
    を音声信号に復調する親側音声受信部と、同親局側にお
    いてマイクロホンにより入力された音声信号を周波数変
    調して赤外線信号として送信する親側音声信号送信部
    と、上記子局との間で所定のデータ信号を赤外線信号と
    して授受し、上記子側音声信号送信部などを制御する親
    側制御部とを含み、 上記子側音声信号送信部にて周波数変調される搬送波
    と、上記親側音声信号送信部にて周波数変調される搬送
    波とが互いに干渉しない異なる周波数とされていること
    を特徴とする双方向通信システム。
  3. 【請求項3】 上記子側音声信号送信部にて搬送波を音
    声信号にて周波数変調するにあたって、上記各子局には
    互いに干渉しない異なる周波数の搬送波が割り当てられ
    ていることを特徴とする請求項2に記載の双方向通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 上記子側音声受信部にはノイズ検出回路
    が設けられており、同ノイズ検出回路にて所定時間継続
    してノイズが検出された場合、上記子側制御部は上記電
    源コントローラをオフとして、上記子側音声信号送信部
    に対する電源供給を停止し、上記子側音声受信部に対し
    てはその電源供給を停止するかもしくは音声出力にミュ
    ートをかけることを特徴とする請求項2または3に記載
    の双方向通信システム。
  5. 【請求項5】 上記一つもしくは複数の子側制御部から
    上記親局に通話要求信号が出された場合において、上記
    親側制御部は特定の子局に対してのみ、その電源コント
    ローラをオンとして同子局を通話可能状態とする通話許
    可信号を送出することを特徴とする請求項2に記載の双
    方向通信システム。
  6. 【請求項6】 上記親側音声受信部には、上記子局との
    通話内容を外部記録手段に記録するための出力端子が設
    けられていることを特徴とする請求項2に記載の双方向
    通信システム。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つの端末装置と主送受信装
    置とにより構築される双方向通信システムにおいて、 上記端末装置は、同端末装置側においてマイクロホンに
    より入力された音声信号を周波数変調して赤外線信号と
    して送信する端末側音声信号送信部と、上記主送受信装
    置からの赤外線信号を音声信号に復調する端末側音声受
    信部と、上記端末側音声信号送信部および上記端末側音
    声受信部に電源を供給する電源コントローラと、電話番
    号入力手段から出力される電話番号に対応するダイヤル
    信号を生成し、そのダイヤル信号を赤外線信号として送
    信するとともに、上記電源コントローラを制御する端末
    側制御部とを含み、 上記主送受信装置は、上記端末側音声信号送信部からの
    赤外線信号を音声信号に復調する主送受信側音声受信部
    と、電話回線からの音声信号を周波数変調して赤外線信
    号として送信する主送受信側音声信号送信部と、上記端
    末側制御部からのダイヤル信号を受信して、上記主送受
    信側音声受信部および上記主送受信側音声信号送信部を
    上記電話回線に接続するとともに、上記ダイヤル信号に
    より相手方を呼び出し通話状態とする主送受信側制御部
    とを含み、 上記端末側音声信号送信部にて周波数変調される搬送波
    と、上記主送受信側音声信号送信部にて周波数変調され
    る搬送波とが互いに干渉しない異なる周波数とされてい
    ることを特徴とする双方向通信システム。
  8. 【請求項8】 上記端末側制御部は、上記電話番号入力
    手段のほかに、リモコン操作手段および電話モードとリ
    モコンモードとを選択的に切り替えるモード切替え手段
    を含み、同モード切替え手段にてリモコンモードが選択
    された場合には、上記リモコン操作手段によるリモコン
    信号を赤外線信号として送信することを特徴とする請求
    項7に記載の双方向通信システム。
  9. 【請求項9】 上記端末側制御部は、上記モード切替え
    手段が上記リモコンモードから上記電話モードに切り替
    えられたときオフフック信号を送出し、上記モード切替
    え手段が上記電話モードから上記リモコンモードに切り
    替えられたときオンフック信号を送出することを特徴と
    する請求項7に記載の双方向通信システム。
  10. 【請求項10】 上記端末側音声受信部にはノイズ検出
    回路が設けられており、同ノイズ検出回路にて所定時間
    継続してノイズが検出された場合、上記端末側制御部は
    上記電源コントローラをオフとして、上記端末側音声信
    号送信部に対する電源供給を停止し、上記端末側音声受
    信部に対してはその電源供給を停止するかもしくは音声
    出力にミュートをかけることを特徴とする請求項7ない
    し9のいずれか1項に記載の双方向通信システム。
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