JPH11145032A - 走査露光方法及び装置 - Google Patents

走査露光方法及び装置

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JPH11145032A
JPH11145032A JP9305616A JP30561697A JPH11145032A JP H11145032 A JPH11145032 A JP H11145032A JP 9305616 A JP9305616 A JP 9305616A JP 30561697 A JP30561697 A JP 30561697A JP H11145032 A JPH11145032 A JP H11145032A
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JP
Japan
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reticle
mask
scanning
scanning exposure
substrate
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JP9305616A
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English (en)
Inventor
Shinji Mizutani
真士 水谷
Nobutaka Umagome
伸貴 馬込
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査速度を高速にするか、又はレチクルを大
型化した場合等でも、レチクルの位置ずれを生じること
なく走査露光を行う。 【解決手段】 レチクルステージRST上でレチクルR
をレチクルホルダ7A及び7Bによって走査方向に挟み
込んで保持する。レチクルRは、非走査方向には殆ど撓
まず、走査方向にはほぼ一定の円弧状に撓んだ状態で保
持される。露光前に予め、又は走査露光時に変位センサ
8AによってレチクルRのZ方向への撓み量を計測し、
レチクルR及びウエハWを投影光学系PLに対して同期
走査して露光を行う際に、その撓み量の計測結果に基づ
いてウエハWのZ方向の位置を制御することによって、
レチクルRの撓みによって生じるデフォーカス量を補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、又は薄膜磁気ヘッド等を製造するた
めのリソグラフィ工程中でマスクパターンを基板上に転
写する際に使用される露光方法及び装置に関し、更に詳
しくはマスク及び基板を同期して移動することによりマ
スクパターンを基板上に逐次転写するステップ・アンド
・スキャン方式等の走査露光方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子等を製造する工程中
で、マスクとしてのレチクルのパターンを投影光学系を
介して、基板としてのレジストが塗布されたウエハ(又
はガラスプレート等)の各ショット領域に転写するため
にステッパー等の一括露光型の投影露光装置が多用され
ていた。この種の投影露光装置では、レチクルとウエハ
上の各ショット領域とを正確に重ね合わせて露光を行う
必要があるため、レチクルをレチクルステージ上にロー
ドした後でレチクルの位置ずれが生じないように、レチ
クルはレチクルステージのレチクルホルダ上に周辺の3
箇所(3点支持)、又は4箇所(4点支持)を真空吸着
することにより保持していた。
【0003】これに対して、近年、半導体デバイス等の
一層の微細化及びチップ面積の拡大等に対応するため、
レチクルとウエハとを投影光学系に対して同期して移動
することにより、投影光学系の有効フィールドより広い
範囲のショット領域への露光が可能なステップ・アンド
・スキャン方式のような走査露光型の投影露光装置(走
査露光装置)が注目されている。このような走査露光装
置においても、従来は一括露光型の投影露光装置と同様
にレチクルは3点支持、又は4点支持によって吸着保持
されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の走査
露光装置では、一括露光型の投影露光装置で開発された
技術をそのまま用いて、真空吸着によりレチクルをレチ
クルホルダ上に固定していた。しかしながら、最近の走
査露光装置は、スループットを高めるためにレチクルの
走査速度が高まっているため、吸着力が弱い場合には走
査露光時にレチクル自体の慣性によりレチクルの位置ず
れが生じ、露光位置がずれる恐れがあった。
【0005】また、走査露光型では、一括露光型に比べ
て大型で重量の重いレチクルを使用することが可能であ
るため、今後特に重厚なレチクルを使用する場合には、
走査露光時にレチクルの位置ずれが生ずる恐れがある。
本発明は斯かる点に鑑み、走査露光する際にレチクルの
位置ずれが生じない走査露光方法を提供することを目的
とする。更に本発明は、そのような走査露光方法を実施
できる走査露光装置を提供することをも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による走査露光方
法は、マスク(R)と基板(W)とを同期して移動する
ことにより、そのマスク(R)のパターンの像を投影光
学系(PL)を介してその基板(W)上に転写する走査
露光方法において、そのマスク(R)を走査方向に沿っ
て挟み込むことで撓ませた状態で、走査露光を行うもの
である。
【0007】斯かる本発明によれば、マスク(R)は走
査方向に沿って挟み込まれるため、マスク(R)は走査
方向に直交する非走査方向には殆ど撓まず、走査方向に
は例えばほぼ一定の円弧状に僅かに撓んで保持される。
従って、走査露光時に走査速度を高速にしても、又はマ
スク(R)として重厚なマスクを使用しても、マスク
(R)の走査方向への位置ずれが生じることはなく、解
像度や重ね合わせ誤差等が低下することはない。この場
合、マスクの撓み量はほぼ一定であるため、走査露光中
に走査方向の位置に応じて、例えばマスク又は基板のフ
ォーカス位置(投影光学系の光軸方向の位置)を調整す
ることによって、合焦状態が維持できる。
【0008】次に、本発明による走査露光装置は、マス
ク(R)と基板(W)とを同期して移動することによ
り、そのマスク(R)のパターンの像を投影光学系(P
L)を介してその基板(W)上に転写する走査露光装置
において、そのマスク(R)を走査方向に沿って挟み込
んで保持する保持部材(7A,7B)を設けたものであ
る。
【0009】斯かる走査露光装置によれば、マスク
(R)は保持部材(7A,7B)により走査方向に平行
な方向の力がかかるように挟み込まれて保持されるた
め、本発明の走査露光方法が実施できる。また、マスク
(R)の走査方向の中央付近でそのマスク(R)を上
方、又は下方に付勢して撓ませる押さえ部材(17)を
更に設けることが望ましい。これによって、マスク
(R)の上方、又は下方への撓み量はほぼ一定になる。
また、マスク(R)の走査方向の端部での撓み量をほぼ
0とすると、中間位置での撓み量は補間等によってほぼ
正確に求めることができる。従って、走査方向の位置に
応じてマスク、又は基板のフォーカス位置を調整するこ
とによって、合焦状態が維持されて、マスクパターンの
全体の像を高い解像度で露光できる。
【0010】また、基板(W)を保持して走査方向に移
動すると共に、その基板の表面の高さを制御する基板ス
テージ(WST,23)と、マスク(R)の撓み量を測
定するための測定系(8A,8B)と、この測定系の測
定結果に基づいてその基板ステージを介してその基板
(W)の高さを制御する制御系(13,14)とを有す
ることが望ましい。この場合、マスクの各走査位置での
そのマスクの撓み量をそれぞれ測定しておき、この測定
結果に応じてその基板の高さを制御することによって、
合焦状態が維持される。
【0011】また、そのように押さえ部材を設ける場
合、そのマスクの撓み量に関する情報をそのマスクの同
期移動中の位置に対応して記憶することが望ましい。こ
れによって、露光中に計測を行う必要がない。更に、そ
の撓み量に関する情報に基づいてそのマスクのパターン
像の結像面とその基板表面とを合わせながら走査露光を
行うことが望ましい。これによって合焦状態が維持され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図1及び図2を参照して説明する。本例は、ステ
ップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置を用いて露
光を行う場合に本発明を適用したものである。図1は本
例の投影露光装置を示し、この図1において、露光光源
1から射出された露光用の照明光ILは、リレー光学系
や、照度分布均一化用のフライアイレンズ等を含む整形
光学系2に入射する。整形光学系2の射出面は、転写対
象のレチクルの配置面に対する瞳面に相当し、その射出
面には照明条件を変更するための種々の開口絞り(通常
の円形絞り、輪帯照明用の輪帯絞り、変形照明用の変形
絞り等)が配置されたターレット板3が設置されてい
る。装置全体の動作を統轄制御する主制御系14が、駆
動モータ3aを介してターレット板3を回転することに
よって、所望の開口絞りが選択される。
【0013】或る一つの開口絞りを通過した照明光IL
は、更にリレーレンズや視野絞り等を含む光学系4、ミ
ラー5、及びコンデンサレンズ6を介してレチクルRの
パターン面(下面)の細長い矩形(以下、「スリット
状」と言う)の照明領域を照明する。レチクルRのその
照明領域内のパターンの像は、両側(又はウエハ側に片
側)テレセントリックな投影光学系PLを介して投影倍
率(横倍率)β(βは、1/4倍、又は1/5倍等)で
縮小されて、フォトレジストが塗布されたウエハW上の
スリット状の露光領域に投影される。以下、投影光学系
PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面
内で走査露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向に
直交する非走査方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿っ
てX軸を取り、その走査方向(図1の紙面に平行な方
向)に沿ってY軸を取って説明する。
【0014】このとき、レチクルRはコの字型のレチク
ルホルダ7A及び7Bによって走査方向(Y方向)に沿
って挟み込まれるように保持され、レチクルホルダ7
A,7BはレチクルステージRST上に載置され、レチ
クルステージRSTはレチクルベース9上で不図示のリ
ニアモータによってY方向に連続移動する。また、一方
のレチクルホルダ7Aは、レチクルステージRST上の
凸部15Aに設けられた保持力制御モータ10によって
+Y方向に付勢されており、他方のレチクルホルダ7B
は、レチクルステージRST上の+Y方向側の凸部15
Bに突き当たる状態で固定されている。保持力制御モー
タ10には付勢力(即ち、レチクルRを挟み込む力)を
検出するためのロードセル等の荷重センサが備えられて
おり、主制御系14は、その荷重センサの計測値に基づ
いて保持力制御モータ10の付勢力を制御することによ
って、レチクルRを走査方向に挟み込む力(圧力、又は
応力)を所定の値に設定する。
【0015】また、レチクルRの下方には走査方向に平
行なレチクルRの2辺の近傍に、レチクルRのZ方向へ
の撓み量を測定するための1対の静電容量型の変位セン
サ8A,8Bが設置され、変位センサ8A,8Bの検出
結果が演算部13に供給されている。レチクルRの下面
(パターン面)の変位センサ8A,8Bに対向する帯状
の領域には、静電容量型の変位検出が可能となるように
金属膜が蒸着されている。更に、レチクルステージRS
Tの端部に固定された移動鏡11m、及び外部のレーザ
干渉計11によってレチクルステージRST(レチクル
R)の2次元的な位置が計測され、この計測値、及び主
制御系14からの制御情報に基づいて、レチクルステー
ジ駆動系12はレチクルステージRSTの動作を制御す
る。レーザ干渉計11の計測値は演算部13、及び主制
御系14にも供給されており、演算部13は、後述のよ
うにレチクルステージRSTの走査方向(Y方向)の位
置に応じて、レチクルRの撓みによるベストフォーカス
位置のずれ量(デフォーカス量)を求め、この結果を主
制御系14に供給する。
【0016】一方、ウエハWは不図示のウエハホルダ上
に吸着保持され、このウエハホルダは試料台23上に固
定され、試料台23はウエハステージWST上に固定さ
れている。試料台23は、ウエハWのフォーカス位置
(Z方向の位置)、及び傾斜角の制御を行い、ウエハス
テージWSTは、例えばリニアモータ方式でY方向に試
料台23を連続移動すると共に、X方向、Y方向に試料
台23をステップ移動する。試料台23の上端に固定さ
れた移動鏡25m及び外部のレーザ干渉計25によって
試料台23(ウエハW)の2次元的な位置が計測され、
この計測値、及び主制御系14からの制御情報に基づい
てウエハステージ駆動系26がウエハステージWSTの
動作を制御する。レーザ干渉計25の計測値は主制御系
14にも供給されている。
【0017】走査露光時には、投影光学系PLに対し
て、レチクルステージRSTを介してレチクルRが+Y
方向(又は−Y方向)に速度VRで走査されるのに同期
して、ウエハステージWSTを介して試料台23(ウエ
ハW)が−Y方向(又は+Y方向)に速度β・VR(β
は投影倍率)で走査される。そして、1つのショット領
域への露光が終了すると、ウエハステージWSTのステ
ッピングによって次のショット領域が走査開始位置に移
動し、以下、ステップ・アンド・スキャン方式で各ショ
ット領域への露光が順次行われる。この際に、レチクル
Rはレチクルホルダ7A,7Bによって走査方向に挟み
込まれて保持されており、走査露光中にレチクルRが走
査方向に位置ずれすることが無いため、常に高い解像度
でレチクルRのパターン像がウエハW上に転写される。
更に、重ね合わせ露光する場合には、重ね合わせ誤差が
生ずることが無い。
【0018】また、重厚なレチクルRを使用したとき、
又は走査速度を高速にしたときでも走査露光中にレチク
ルRの位置ずれが生じることはないため、結像特性を低
下させることなく、一度に露光できるパターンを拡大で
きると共に、露光工程のスループットを高めることがで
きる。また、走査露光時にオートフォーカス方式でウエ
ハWの表面を投影光学系PLの像面に合わせ込むため
に、投影光学系PLの側面下方に投射光学系27、及び
受光光学系28からなる斜入射方式の焦点位置検出系
(AFセンサ)が配置されている。即ち、投射光学系2
7から、ウエハWの表面の複数の計測点にスリット像が
斜めに投影されている。それらの計測点は、スリット状
の露光領域内、及びこの露光領域に対して走査方向に手
前側の先読み領域内にも配置されている。そして、受光
光学系28では、ウエハWの表面からの反射光を受光し
てそれらのスリット像を再結像し、それらの横ずれ量に
対応したフォーカス信号を生成し、これらのフォーカス
信号を主制御系14、及びウエハステージ駆動系26に
供給する。ウエハWのフォーカス位置が変化すると、ス
リット像の横ずれ量も変化するため、それらのフォーカ
ス信号から対応する計測点でのフォーカス位置が検出で
き、ウエハステージ駆動系26では、計測されたフォー
カス位置が予めテストプリント等によって決定されてい
るベストフォーカス位置に合致するように、試料台23
のZ方向の位置、及び傾斜角を制御する。
【0019】更に本例では、主制御系14は、レチクル
ステージRSTのY座標に応じて、レチクルRの撓み量
に対応するウエハWのデフォーカス量の情報をウエハス
テージ駆動系26に供給し、ウエハステージ駆動系26
ではそのデフォーカス量に合わせて試料台23を介して
ウエハWのフォーカス位置を補正する。これによって、
レチクルRが走査方向に沿って撓んでいても、常に走査
方向の全面で合焦状態が維持されて、レチクルRのパタ
ーン像が高い解像度で転写される。
【0020】次に、図2を参照して、本例の投影露光装
置のレチクルRの固定方法、及び撓み量の計測方法につ
いて詳細に説明する。図2(a)は、図1中のレチクル
R及びレチクルホルダ7A,7Bを示し、この図2
(a)において、レチクルホルダ7A,7Bの内側に走
査方向(Y方向)対向するように凹部17A,17Bが
形成され、レチクルRのローディング時には、凹部17
A,17Bの間隔が広げられた状態で、レチクルホルダ
7A,7Bの側面方向(X方向)からレチクルRが挿入
されて、凹部17A及び17Bの中にそれぞれレチクル
Rの一端及び他端が載置される。このようにレチクルホ
ルダ7A及び7Bの間に載置されたレチクルRには、そ
の後、図1の保持力制御モータ10によってY方向に一
定の圧力が加えられ、レチクルRは非走査方向(X方
向)には殆ど変形することなく、走査方向に僅かに円弧
状に撓んだ状態で保持される。この場合、レチクルホル
ダ7Bの位置は図1のレチクルステージRST上の凸部
15Bによって固定されているため、走査露光時にレチ
クルRの位置がY方向にずれることはない。
【0021】次に、レチクルRの撓み量を計測する場合
には、先ず、図1のレチクルステージRSTを−Y方向
に駆動することによって、図2(a)に示すように、変
位センサ8A上にレチクルRの+Y方向の端部を移動す
る。このようなレチクルRの撓み量の計測は、レチクル
Rの交換後にすぐに行ってもよく、レチクルRの交換後
の最初のウエハへの露光時に行ってもよく、その後定期
的に走査露光時に行ってもよい。この図2(a)のレチ
クルRの位置は、走査露光時にレチクルRを+Y方向に
走査する場合の助走開始点でもあり、この位置で変位セ
ンサ8AからレチクルRまでの間隔dAの先読みが開始
される。即ち、レチクルステージRST(レチクルR)
がY方向に所定量移動するごとに、変位センサ8Aか
ら、変位センサ8Aの中心を通りZ軸に平行な直線とレ
チクルRのパターン面(下面)との交点である計測点1
6までの間隔dAの計測が行われ、図1のレーザ干渉計
11で計測されるレチクルステージRSTのY座標と、
変位センサ8A(変位センサ8Bについても同様)の計
測値dAとが順次図1の演算部13に供給される。
【0022】一例として、図2(a)の状態でレチクル
Rまでの間隔d1が計測され、図2(a)の状態からレ
チクルRが+Y方向に移動して変位センサ8Aの計測点
16がレチクルRのほぼ中央に達した状態で、レチクル
Rまでの間隔d2が計測される。この場合、レチクルR
のパターン面のZ方向の位置が設計上の目標位置にある
ときの、その間隔dAを所定の基準値d0Aであるとし
て、この基準値d0A及び投影光学系PLの縦倍率α(こ
れは投影倍率βを用いて、ほぼβ2 で表される)は演算
部13内のメモリに記憶されているものとする。また、
予めテストプリント等によってレチクルRのパターン面
までの間隔dAがその基準値d0Aであるときの、投影光
学系PLの像面のベストフォーカス位置は求められてお
り、レチクルRの撓み量が計測されるまでは、ウエハW
の表面を合焦させる際の目標位置はそのベストフォーカ
ス位置であるものとする。
【0023】この場合、演算部13では、レチクルステ
ージRST(レチクルR)のY座標に応じて、変位セン
サ8AからレチクルRまでの間隔dAの基準値d0Aから
のずれ量ΔdAを算出すると共に、他方の変位センサ8
BからレチクルRまでの間隔dBの所定の基準値d0B
らのずれ量ΔdBを算出する。更に演算部13は、それ
らのずれ量の平均値に投影光学系PLの縦倍率αを乗じ
て、次のようにベストフォーカス位置のずれ量であるデ
フォーカス量ΔZを算出する。
【0024】 ΔZ=α・(ΔdA+ΔdB)/2} (1) そして、演算部13は、レチクルステージRSTのY座
標とそのデフォーカス量ΔZとからなる1組のデータを
主制御系14に供給する。主制御系14では、そのレチ
クルステージRSTのY座標を、走査露光時のウエハス
テージWSTの助走開始位置からの移動量に換算した座
標に、そのデフォーカス量ΔZを対応させた1組のデー
タをウエハステージ駆動系26に供給する。ウエハステ
ージ駆動系26は、ウエハステージWSTの位置に応じ
てそのデフォーカス量ΔZ分だけ試料台23を介してウ
エハWのフォーカス位置を補正する。これによって、レ
チクルRが撓んでいても常にウエハWの表面の合焦状態
が維持される。
【0025】なお、上記の実施の形態では、図1に示す
ように、変位センサ8A,8BはレチクルRの下面に配
置されているが、2点鎖線の位置8C,8Dで示すよう
に、変位センサ8A,8BをレチクルRの上面に配置し
てもよい。また、静電容量型の変位センサ8A,8Bの
代わりに、例えば斜入射方式の光学式の変位センサ、又
は干渉計等を使用してもよい。
【0026】次に、本発明の実施の形態の他の例につき
説明する。本例の投影露光装置も、図1に示す投影露光
装置とほぼ同様の構成であるが、本例では更にレチクル
Rの撓み量を一定にするための押さえ部材が設けられて
いる。以下では、図1の実施の形態と相違する部分につ
き図3を参照して説明する。図3において図2に対応す
る部分には同一符号を付してその詳細説明を省略する。
【0027】図3(a)は、本例の投影露光装置のレチ
クルR、及びレチクルホルダを示す平面図、図3(b)
はその正面図であり、図3(b)に示すように、レチク
ルRは、レチクルホルダ7A,7Bの凹部17A,17
Bの間に載置され、レチクルホルダ7A,7Bによって
走査方向(Y方向)に一定の弱い圧力で挟み込まれて保
持されている。更に、図3(a)に示すように、レチク
ルRの走査方向の中央部で、且つ非走査方向の2辺の近
傍の上方に1対の押さえ部材18A,18Bが配置され
ており、図3(b)に示すように、レチクルRは押さえ
部材18Aによって、下面方向(−Z方向)に所定の付
勢力で所定の間隔だけ押さえられている。他方の押さえ
部材18Bについても同様に同じ間隔だけレチクルRを
下方に押さえつけている。
【0028】それらの押さえ部材18A,18Bは、例
えば図1のレチクルステージRST上に固定されたフレ
ームと、このフレームに備えられてレチクルRを下方に
所望の間隔だけ変位させる圧電素子(ピエゾ素子等)の
ような伸縮自在のアクチュエータとを備えており、押さ
え部材18A,18BによってレチクルRを中央部で所
望の間隔だけ撓ませることができるように構成されてい
る。この結果、本例では、レチクルRは走査方向に位置
ずれしないと共に、レチクルRの走査方向の中央部での
Z方向への撓み量もほぼ予め設定された間隔となってお
り、レチクルホルダ7A,7Bの位置でのレチクルRの
撓み量を0とすると、それ以外の走査方向の位置でのレ
チクルRの撓み量は線形補間等でほぼ正確に求めること
ができ、このようにして求めた撓み量に基づいてウエハ
Wのフォーカス位置を制御することによって正確に合焦
を行うことができる。従って、本例では、必ずしも図1
の実施の形態のように変位センサ8A,8Bを配置する
必要がない。
【0029】但し、本例でも図3(a),(b)に示す
ように、レチクルRの非走査方向の2辺の近傍の底面側
に変位センサ8A,8Bを配置して、押さえ部材18
A,18Bによって与えられる撓み量の分布を計測して
もよい。これによって、より正確にレチクルRの撓み量
を計測できる。なお、本例では、レチクルRを上方から
押さえ部材18A,18Bにより押さえつけているが、
レチクルRを下方から付勢して、上方に一定量撓ませる
ようにしてもよい。
【0030】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】本発明の走査露光方法によれば、マスク
(レチクル)は走査方向に平行な方向の力がかかるよう
に挟み込まれて保持されるため、走査露光時にマスクの
位置ずれが生じることはない。従って、走査速度を高速
化するか、又はマスクを大型化してもマスクの位置ずれ
が生じないため、常に高い解像度、及び高い重ね合わせ
精度が得られる利点がある。また、マスクは非走査方向
には殆ど撓まず、走査方向にはほぼ一定の円弧状に撓む
ため、走査方向の各位置でマスクの撓み量に応じてマス
ク、又は基板の高さを制御することで、容易に合焦状態
が維持できる。
【0032】次に、本発明の走査露光装置によれば、走
査方向にマスクを挟み込む保持部材が設けられているた
め、本発明の走査露光方法が実施できる。また、マスク
の走査方向の中央付近でそのマスクを上方、又は下方に
付勢して撓ませる押さえ部材を設けた場合には、マスク
の撓み量を一定値とすることができる。従って、例えば
マスクの走査方向の位置に応じて、マスク又は基板の高
さを制御することによって、走査方向の全範囲で合焦状
態を維持でき、その全範囲で高い解像度が得られる。
【0033】また、基板を保持して走査方向に移動する
と共に、その基板の表面の高さを制御する基板ステージ
と、マスクの撓み量を測定するための測定系と、この測
定系の測定結果に基づいて前記基板ステージを介して基
板の高さを制御する制御系とを設けた場合には、マスク
の各走査位置でのマスクの撓み量に応じてその基板の高
さを制御することによって、走査方向の全範囲で合焦状
態を維持できる。
【0034】また、その押さえ部材を設けた場合に、そ
のマスクの撓み量に関する情報に基づいて、そのマスク
のパターン像の結像面とその基板表面とを合わせながら
走査露光を行うことで合焦状態が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の投影露光装置を示
す概略構成図である。
【図2】その実施の形態におけるレチクルRの撓み量の
測定方法の説明に供する図である。
【図3】(a)は本発明の実施の形態の他の例のレチク
ルR、及びレチクルホルダを示す平面図、(b)は図3
(a)の正面図である。
【符号の説明】
R レチクル RST レチクルステージ W ウエハ WST ウエハステージ PL 投影光学系 1 露光光源 7A,7B レチクルホルダ 8A,8B 変位センサ 9 レチクルベース 10 保持力制御モータ 11 レーザ干渉計 13 演算部 14 主制御系 18A,18B 押さえ部材 23 試料台 27 AFセンサの投射光学系 28 AFセンサの受光光学系

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクと基板とを同期して移動すること
    により、前記マスクのパターンの像を投影光学系を介し
    て前記基板上に転写する走査露光方法において、 前記マスクを走査方向に沿って挟み込むことで撓ませた
    状態で、走査露光を行うことを特徴とする走査露光方
    法。
  2. 【請求項2】 マスクと基板とを同期して移動すること
    により、前記マスクのパターンの像を投影光学系を介し
    て前記基板上に転写する走査露光装置において、 前記マスクを走査方向に沿って挟み込んで保持する保持
    部材を設けたことを特徴とする走査露光装置。
  3. 【請求項3】 前記マスクの走査方向の中央付近で前記
    マスクを上方、又は下方に付勢して撓ませる押さえ部材
    を更に設けたことを特徴とする請求項2記載の走査露光
    装置。
  4. 【請求項4】 前記基板を保持して走査方向に移動する
    と共に、前記基板の表面の高さを制御する基板ステージ
    と、 前記マスクの撓み量を測定する測定系と、 該測定系の測定結果に基づいて前記基板ステージを介し
    て前記基板の高さを制御する制御系と、を設けたことを
    特徴とする請求項2、又は3記載の走査露光装置。
  5. 【請求項5】 前記マスクの撓み量に関する情報を前記
    マスクの同期移動中の位置に対応して記憶することを特
    徴とする請求項3記載の走査露光装置。
  6. 【請求項6】 前記撓み量に関する情報に基づいて前記
    マスクのパターン像の結像面と前記基板表面とを合わせ
    ながら走査露光を行うことを特徴とする請求項5記載の
    走査露光装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006071534A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Sii Nanotechnology Inc 長尺体の試料観察に適したプローブ顕微鏡システム
JP2008182270A (ja) * 2003-04-30 2008-08-07 Asml Netherlands Bv マスク

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