JPH11144612A - フィラメント張り装置 - Google Patents
フィラメント張り装置Info
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- JPH11144612A JPH11144612A JP30475497A JP30475497A JPH11144612A JP H11144612 A JPH11144612 A JP H11144612A JP 30475497 A JP30475497 A JP 30475497A JP 30475497 A JP30475497 A JP 30475497A JP H11144612 A JPH11144612 A JP H11144612A
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- Japan
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- filament
- tab
- support plate
- frame
- mounting table
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サポート板の電極へのフィラメントの溶着を
溶断の虞れなく確実に行わせ、フィラメント張り作業を
略完全に自動化する。 【解決手段】 タブを一体成形してあり、サポート板1
と同形のタブフレーム8を用いる。サポート板1の載置
テーブル20の一側に設けたスタッカ80にタブフレーム8
を積層保持し、これらのタブフレーム8の内の一枚を搬
送装置70により載置テーブル20上に搬送し、ピックアッ
プ60によりサポート板1上に張架されたフィラメントF
上に載置して、サポート板1と共に載置テーブル20上に
位置決めする。この後、載置テーブル20の上方の溶接ヘ
ッド50からYAGレーザを照射して、タブフレーム8に
一体形成されたタブと共にフィラメントFをサポート板
1に溶着する。
溶断の虞れなく確実に行わせ、フィラメント張り作業を
略完全に自動化する。 【解決手段】 タブを一体成形してあり、サポート板1
と同形のタブフレーム8を用いる。サポート板1の載置
テーブル20の一側に設けたスタッカ80にタブフレーム8
を積層保持し、これらのタブフレーム8の内の一枚を搬
送装置70により載置テーブル20上に搬送し、ピックアッ
プ60によりサポート板1上に張架されたフィラメントF
上に載置して、サポート板1と共に載置テーブル20上に
位置決めする。この後、載置テーブル20の上方の溶接ヘ
ッド50からYAGレーザを照射して、タブフレーム8に
一体形成されたタブと共にフィラメントFをサポート板
1に溶着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光表示管の発光
素子におけるフィラメント張りを自動的に行わせるフィ
ラメント張り装置に関する。
素子におけるフィラメント張りを自動的に行わせるフィ
ラメント張り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示管の発光素子は、矩形平板状を
なすサポート板の一面に所定の間隔を隔てて形成された
複数の電極間に、これらと交叉する態様に複数本のフィ
ラメントを、所定の張力を保って架設した構成となって
いる。前記フィラメントは、タングステン等の硬脆性金
属からなり、0.02mm前後の直径を有する細径の線材であ
り、その取扱いが難しいことから、該フィラメントの張
架作業は、人手に頼って行われているのが一般的であ
り、このことが蛍光表示管の製品コストの低下を妨げる
一因となっている。
なすサポート板の一面に所定の間隔を隔てて形成された
複数の電極間に、これらと交叉する態様に複数本のフィ
ラメントを、所定の張力を保って架設した構成となって
いる。前記フィラメントは、タングステン等の硬脆性金
属からなり、0.02mm前後の直径を有する細径の線材であ
り、その取扱いが難しいことから、該フィラメントの張
架作業は、人手に頼って行われているのが一般的であ
り、このことが蛍光表示管の製品コストの低下を妨げる
一因となっている。
【0003】このような問題を解決するため従来から、
フィラメントの張架作業を可及的に自動化する装置の開
発が試みられており、図14に示す如く構成されたフィラ
メント張り装置が実用化されている。
フィラメントの張架作業を可及的に自動化する装置の開
発が試みられており、図14に示す如く構成されたフィラ
メント張り装置が実用化されている。
【0004】この装置は、サポート板1(図15参照)の
載置テーブル2と、フィラメントFを巻回保持するフィ
ラメントドラム3とを、共通の基台4上に、その長手方
向に適長離隔せしめて並設し、前記載置テーブル2の上
部に臨ませてフィラメントの溶着手段としての溶接ヘッ
ド5を配する一方、フィラメントドラム3に保持された
フィラメントFを把持して引き出すピックアップ6を、
基台4の上面に長手方向に沿って架設された案内レール
6a上に、フィラメントドラム3と載置テーブル2との間
を含めて移動可能に設けた構成となっている。
載置テーブル2と、フィラメントFを巻回保持するフィ
ラメントドラム3とを、共通の基台4上に、その長手方
向に適長離隔せしめて並設し、前記載置テーブル2の上
部に臨ませてフィラメントの溶着手段としての溶接ヘッ
ド5を配する一方、フィラメントドラム3に保持された
フィラメントFを把持して引き出すピックアップ6を、
基台4の上面に長手方向に沿って架設された案内レール
6a上に、フィラメントドラム3と載置テーブル2との間
を含めて移動可能に設けた構成となっている。
【0005】フィラメントドラム3は、サポート板1上
でのフィラメントFの架設本数に対応させて複数(図に
おいては4つ)設けてあり、フィラメントドラム3とピ
ックアップ6との間には、各フィラメントドラム3に保
持されたフィラメントFを案内する案内ローラ3aが備え
られ、またピックアップ6には、各フィラメントドラム
3に保持されたフィラメントFを把持する複数の把持部
が装備されている。
でのフィラメントFの架設本数に対応させて複数(図に
おいては4つ)設けてあり、フィラメントドラム3とピ
ックアップ6との間には、各フィラメントドラム3に保
持されたフィラメントFを案内する案内ローラ3aが備え
られ、またピックアップ6には、各フィラメントドラム
3に保持されたフィラメントFを把持する複数の把持部
が装備されている。
【0006】ピックアップ6は、各フィラメントドラム
3から引き出されて案内ローラ3aにより各別に案内され
たフィラメントFの先端を把持し、この状態で載置テー
ブル2に向けて移動して、各フィラメントFを、案内ロ
ーラ3aとの間に所定の張力を保ちつつ、載置テーブル2
上に架け渡す動作をなす。図14には、この状態が示され
ている。
3から引き出されて案内ローラ3aにより各別に案内され
たフィラメントFの先端を把持し、この状態で載置テー
ブル2に向けて移動して、各フィラメントFを、案内ロ
ーラ3aとの間に所定の張力を保ちつつ、載置テーブル2
上に架け渡す動作をなす。図14には、この状態が示され
ている。
【0007】図15は、載置テーブル2上におけるサポー
ト板1の位置決め態様の説明図であり、この図中には、
ピックアップ6の前述した動作により載置テーブル2上
に架け渡された複数のフィラメントFが1点鎖線により
示してある。載置テーブル2は、これらのフィラメント
Fの架設方向に長い矩形の載置面を備えており、この載
置面上には、長手方向の両側縁に沿って各一対の位置決
めピン2a,2aが突設されている。
ト板1の位置決め態様の説明図であり、この図中には、
ピックアップ6の前述した動作により載置テーブル2上
に架け渡された複数のフィラメントFが1点鎖線により
示してある。載置テーブル2は、これらのフィラメント
Fの架設方向に長い矩形の載置面を備えており、この載
置面上には、長手方向の両側縁に沿って各一対の位置決
めピン2a,2aが突設されている。
【0008】載置テーブル2上に載置されるサポート板
1は、0.25mm前後の厚さを有する金属製の矩形平板であ
り、図示の如く、長手方向の所定間隔毎に形成された幅
方向に長い矩形孔により相互に隔絶された複数の電極1
a,1a…が形成されている。またサポート板1の長手方
向の両側縁には、載置テーブル2における位置決めピン
2a,2a…に嵌合し得る嵌合孔1b,1b…が形成されてお
り、サポート板1は、これらの嵌合孔1b,1b…を対応す
る位置決めピン2a,2a…に嵌め込むことにより、載置テ
ーブル2上の所定位置に長手方向を一致させて位置決め
される。
1は、0.25mm前後の厚さを有する金属製の矩形平板であ
り、図示の如く、長手方向の所定間隔毎に形成された幅
方向に長い矩形孔により相互に隔絶された複数の電極1
a,1a…が形成されている。またサポート板1の長手方
向の両側縁には、載置テーブル2における位置決めピン
2a,2a…に嵌合し得る嵌合孔1b,1b…が形成されてお
り、サポート板1は、これらの嵌合孔1b,1b…を対応す
る位置決めピン2a,2a…に嵌め込むことにより、載置テ
ーブル2上の所定位置に長手方向を一致させて位置決め
される。
【0009】載置テーブル2上へのサポート板1の供給
は、手動又は自動により行われ、ピックアップ6の動作
によるフィラメントFの架け渡しは、載置テーブル2上
にサポート板1を位置決めした後に行われ、この状態で
載置テーブル2の上方の前記溶接ヘッド5からの放電に
より、サポート板1の電極1a,1a…に各フィラメントF
を、夫々の交叉位置にてマイクロスポット溶接して溶着
する。この溶着は、載置テーブル2の移動により電極1
a,1a…の位置を溶接ヘッド5の下に合わせ、該溶接ヘ
ッド5を幅方向に移動させて各フィラメントFの張設位
置に合わせて行われる。
は、手動又は自動により行われ、ピックアップ6の動作
によるフィラメントFの架け渡しは、載置テーブル2上
にサポート板1を位置決めした後に行われ、この状態で
載置テーブル2の上方の前記溶接ヘッド5からの放電に
より、サポート板1の電極1a,1a…に各フィラメントF
を、夫々の交叉位置にてマイクロスポット溶接して溶着
する。この溶着は、載置テーブル2の移動により電極1
a,1a…の位置を溶接ヘッド5の下に合わせ、該溶接ヘ
ッド5を幅方向に移動させて各フィラメントFの張設位
置に合わせて行われる。
【0010】フィラメントFの溶着に際しては、溶接ヘ
ッド5からの入熱により細径のフィラメントFが溶断す
る虞れがあることから、図15に示すように、夫々の溶着
位置をタブ7と称される金属製の小片により覆い、該タ
ブ7と共にフィラメントFを溶着して、溶接時の入熱を
前記タブ7に吸収させてフィラメントFの溶断を防ぐよ
うにしている。タブ7は、図16に示す如く、タブリール
7aから引き出された所定幅のニッケルリボン7bを、略1
mm長さ毎に裁断して得られるものであり、これは、溶接
ヘッド5に付設された図示しない吸着手段により吸着し
て、溶接ヘッド5の移動により該当位置に供給されるよ
うになしてある。
ッド5からの入熱により細径のフィラメントFが溶断す
る虞れがあることから、図15に示すように、夫々の溶着
位置をタブ7と称される金属製の小片により覆い、該タ
ブ7と共にフィラメントFを溶着して、溶接時の入熱を
前記タブ7に吸収させてフィラメントFの溶断を防ぐよ
うにしている。タブ7は、図16に示す如く、タブリール
7aから引き出された所定幅のニッケルリボン7bを、略1
mm長さ毎に裁断して得られるものであり、これは、溶接
ヘッド5に付設された図示しない吸着手段により吸着し
て、溶接ヘッド5の移動により該当位置に供給されるよ
うになしてある。
【0011】基台4上には、ピックアップ6の移動方向
の載置テーブル2の上流側に切断装置Cが配してあり、
載置テーブル2上にてサポート板1に張設されたフィラ
メントFは、サポート板1と共に切断装置Cに送り込ま
れ、サポート板1の両側、即ち、ピックアップ6による
把持側、及びフィラメントドラム3との連続側において
夫々切離され、これにより、蛍光表示管の発光素子に用
いられるフィラメントが形成される。
の載置テーブル2の上流側に切断装置Cが配してあり、
載置テーブル2上にてサポート板1に張設されたフィラ
メントFは、サポート板1と共に切断装置Cに送り込ま
れ、サポート板1の両側、即ち、ピックアップ6による
把持側、及びフィラメントドラム3との連続側において
夫々切離され、これにより、蛍光表示管の発光素子に用
いられるフィラメントが形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く構成された
従来のフィラメント張り装置は、フィラメントの張架作
業を自動化し得るものであるが、以下の如き種々の問題
を有しており、実用性に欠けるという難点があった。
従来のフィラメント張り装置は、フィラメントの張架作
業を自動化し得るものであるが、以下の如き種々の問題
を有しており、実用性に欠けるという難点があった。
【0013】第1の問題は、フィラメントFの溶着に際
して用いられるタブ7が、前述した如く、長さ1mm前後
に裁断された金属製の小片であり、このタブ7を一つ毎
に搬送し、溶接ヘッド5による溶接位置に確実に位置決
めすることが難しく、位置決めが不完全なまま溶接が行
われたとき、この溶接位置にてフィラメントFが溶断す
る虞れがあることである。
して用いられるタブ7が、前述した如く、長さ1mm前後
に裁断された金属製の小片であり、このタブ7を一つ毎
に搬送し、溶接ヘッド5による溶接位置に確実に位置決
めすることが難しく、位置決めが不完全なまま溶接が行
われたとき、この溶接位置にてフィラメントFが溶断す
る虞れがあることである。
【0014】第2の問題は、フィラメントFの溶着が、
入熱量が多いマイクロスポット溶接により行われてお
り、前記タブ7の位置決めが正確に行われたとしても、
前記入熱によるフィラメントFの溶断が多発することで
ある。このようにフィラメントFが溶断した製品は、不
良品として処理されることとなり、製品歩留まりの低下
を招くこととなる。
入熱量が多いマイクロスポット溶接により行われてお
り、前記タブ7の位置決めが正確に行われたとしても、
前記入熱によるフィラメントFの溶断が多発することで
ある。このようにフィラメントFが溶断した製品は、不
良品として処理されることとなり、製品歩留まりの低下
を招くこととなる。
【0015】第3の問題は、切断装置Cによるサポート
板1の両側におけるフィラメントFの切離しが機械的に
行われている一方、フィラメントFは、タングステン等
の高硬度の金属製であることから、切離し用の刃が早期
に劣化し、良好な切断が行われなくなることである。こ
のような場合、不完全な切離し部を手直しするための工
数が必要となる上、切離し用の刃の頻繁な交換を強いら
れ、この交換作業に多大の時間を要するという不都合が
ある。
板1の両側におけるフィラメントFの切離しが機械的に
行われている一方、フィラメントFは、タングステン等
の高硬度の金属製であることから、切離し用の刃が早期
に劣化し、良好な切断が行われなくなることである。こ
のような場合、不完全な切離し部を手直しするための工
数が必要となる上、切離し用の刃の頻繁な交換を強いら
れ、この交換作業に多大の時間を要するという不都合が
ある。
【0016】第4の問題は、載置テーブル2上における
サポート板1の位置決めが、前者に突設された位置決め
ピン2a,2a…に、後者に形成された嵌合孔1b,1b…を嵌
め込むことにより行われており、正確な位置決めが行わ
れる反面、嵌合孔1b,1b…のサイズ及び形成位置に高い
精度が要求されることである。所定の精度を有しない嵌
合孔1b,1b…を備えるサポート板1の位置決めに際し、
前記位置決めピン2a,2a…への無理な嵌め合わせにより
サポート板1に反りが生じ、この状態のままフィラメン
トFが溶着された不良品が発生する虞れがあり、また、
溶着後におけるサポート板1の取り外しに際し、無為な
力の付加により破損を引き起こす虞れがある。
サポート板1の位置決めが、前者に突設された位置決め
ピン2a,2a…に、後者に形成された嵌合孔1b,1b…を嵌
め込むことにより行われており、正確な位置決めが行わ
れる反面、嵌合孔1b,1b…のサイズ及び形成位置に高い
精度が要求されることである。所定の精度を有しない嵌
合孔1b,1b…を備えるサポート板1の位置決めに際し、
前記位置決めピン2a,2a…への無理な嵌め合わせにより
サポート板1に反りが生じ、この状態のままフィラメン
トFが溶着された不良品が発生する虞れがあり、また、
溶着後におけるサポート板1の取り外しに際し、無為な
力の付加により破損を引き起こす虞れがある。
【0017】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、サポート板の電極へのフィラメントの溶着を、
小片のタブを用いることなく溶断を伴わずに確実に行わ
せることができ、また、サポート板の両側への突出部に
おけるフィラメントの切離しが長期に亘って良好に行
え、更に、載置テーブル上へのサポート板及びこれの上
部へのタブの位置決めを容易にしかも確実に行わせるこ
とができ、フィラメント張り作業を、製品歩留まりの低
下を招くことなく略完全に自動化し得るフィラメント張
り装置を提供することを目的とする。
であり、サポート板の電極へのフィラメントの溶着を、
小片のタブを用いることなく溶断を伴わずに確実に行わ
せることができ、また、サポート板の両側への突出部に
おけるフィラメントの切離しが長期に亘って良好に行
え、更に、載置テーブル上へのサポート板及びこれの上
部へのタブの位置決めを容易にしかも確実に行わせるこ
とができ、フィラメント張り作業を、製品歩留まりの低
下を招くことなく略完全に自動化し得るフィラメント張
り装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のフィラ
メント張り装置は、サポート板と略同形であり、タブを
一体形成してなるタブフレームを用い、このタブフレー
ムを積層保持するスタッカと、このスタッカからタブフ
レームを取り出し載置テーブル上に搬送して、ピックア
ップにより載置テーブル上のサポート板に架け渡された
フィラメント上に載置する搬送手段と、載置テーブル上
に載置されたタブフレーム及びサポート板を位置決めす
る位置決め手段と、位置決めされたタブフレームのタブ
形成部と共に、フィラメントをサポート板の電極に溶着
する溶着する手段と、溶着の後にサポート板の両側に突
出するフィラメントを溶断により切り離す手段とを備え
たものである。
メント張り装置は、サポート板と略同形であり、タブを
一体形成してなるタブフレームを用い、このタブフレー
ムを積層保持するスタッカと、このスタッカからタブフ
レームを取り出し載置テーブル上に搬送して、ピックア
ップにより載置テーブル上のサポート板に架け渡された
フィラメント上に載置する搬送手段と、載置テーブル上
に載置されたタブフレーム及びサポート板を位置決めす
る位置決め手段と、位置決めされたタブフレームのタブ
形成部と共に、フィラメントをサポート板の電極に溶着
する溶着する手段と、溶着の後にサポート板の両側に突
出するフィラメントを溶断により切り離す手段とを備え
たものである。
【0019】この発明においては、タブを一体形成して
なるタブフレームを用い、これをスタッカから取り出
し、載置テーブルに載置されたサポート板上に搬送して
載置し、両者を一括して位置決めすることにより、フィ
ラメントの上部へのタブの位置決めを、容易にしかも確
実に行わせる。この後、タブフレームのタブ形成部にお
いて、フィラメントをサポート板の電極に溶着し、溶断
の虞れなくフィラメントの溶着を完了する。更に、サポ
ート板の両側に突出するフィラメントを溶断により切り
離す。
なるタブフレームを用い、これをスタッカから取り出
し、載置テーブルに載置されたサポート板上に搬送して
載置し、両者を一括して位置決めすることにより、フィ
ラメントの上部へのタブの位置決めを、容易にしかも確
実に行わせる。この後、タブフレームのタブ形成部にお
いて、フィラメントをサポート板の電極に溶着し、溶断
の虞れなくフィラメントの溶着を完了する。更に、サポ
ート板の両側に突出するフィラメントを溶断により切り
離す。
【0020】請求項2の発明のフィラメント張り装置
は、フィラメントの溶着をYAGレーザの照射により行
わせるものである。
は、フィラメントの溶着をYAGレーザの照射により行
わせるものである。
【0021】この発明においては、比較的に少量の入熱
により溶接が可能なYAGレーザを用い、この溶着に伴
って生じるフィラメントの溶断を確実に防止する。
により溶接が可能なYAGレーザを用い、この溶着に伴
って生じるフィラメントの溶断を確実に防止する。
【0022】請求項3の発明のフィラメント張り装置
は、フィラメントの溶断をYAGレーザの照射により行
わせるものである。
は、フィラメントの溶断をYAGレーザの照射により行
わせるものである。
【0023】この発明においては、サポート板の両側に
おけるフィラメントの切離しをYAGレーザの照射によ
り、切れ味の劣化を伴うことなく確実に行わせ、また溶
着用のヘッドとの共用により装置構成を簡素化する。
おけるフィラメントの切離しをYAGレーザの照射によ
り、切れ味の劣化を伴うことなく確実に行わせ、また溶
着用のヘッドとの共用により装置構成を簡素化する。
【0024】請求項4の発明のフィラメント張り装置
は、載置テーブル上に突設されてサポート板及びタブフ
レームの隣合う2辺に当接する当接部と、他の2辺を夫
々の対向辺に向けて押圧する押圧手段とにより位置決め
手段を構成したものである。
は、載置テーブル上に突設されてサポート板及びタブフ
レームの隣合う2辺に当接する当接部と、他の2辺を夫
々の対向辺に向けて押圧する押圧手段とにより位置決め
手段を構成したものである。
【0025】この発明においては、載置テーブル上に載
置されたサポート板及びタブフレームの隣り合う2辺を
押圧手段により対向辺に向けて押圧し、これらの対向辺
を、夫々に対応する当接部に当接せしめて、載置テーブ
ル上の所定位置に確実に位置決めする。
置されたサポート板及びタブフレームの隣り合う2辺を
押圧手段により対向辺に向けて押圧し、これらの対向辺
を、夫々に対応する当接部に当接せしめて、載置テーブ
ル上の所定位置に確実に位置決めする。
【0026】請求項5の発明のフィラメント張り装置
は、サポート板及びタブフレームの一角部近傍に形成さ
れた孔と、載置テーブル上に突設されて前記孔に嵌合す
る位置決めピンと、サポート板及びタブフレームの前記
一角部を挾む2辺のいずれかに当接する当接部と、この
当接部に向けて対向辺を押圧する押圧手段とにより位置
決め手段を構成したものである。
は、サポート板及びタブフレームの一角部近傍に形成さ
れた孔と、載置テーブル上に突設されて前記孔に嵌合す
る位置決めピンと、サポート板及びタブフレームの前記
一角部を挾む2辺のいずれかに当接する当接部と、この
当接部に向けて対向辺を押圧する押圧手段とにより位置
決め手段を構成したものである。
【0027】この発明においては、載置テーブル上への
サポート板及びタブフレームの載置を、これらの一角部
近傍に形成された孔を、載置テーブルに突設された位置
決めピンに嵌合し、前記角部の位置のみを拘束して行
い、この後、前記角部を挾む2辺の内の一方を、この辺
との対向辺を押圧手段により押圧することにより、載置
テーブル上に突設された当接部に当接せしめて、サポー
ト板及びタブフレームを、位置決めピンと単一の押圧手
段との相乗作用により載置テーブル上の所定位置に確実
に位置決めする。
サポート板及びタブフレームの載置を、これらの一角部
近傍に形成された孔を、載置テーブルに突設された位置
決めピンに嵌合し、前記角部の位置のみを拘束して行
い、この後、前記角部を挾む2辺の内の一方を、この辺
との対向辺を押圧手段により押圧することにより、載置
テーブル上に突設された当接部に当接せしめて、サポー
ト板及びタブフレームを、位置決めピンと単一の押圧手
段との相乗作用により載置テーブル上の所定位置に確実
に位置決めする。
【0028】請求項6の発明のフィラメント張り装置
は、載置テーブル上に突設されてサポート板及びタブフ
レームの隣合う2辺に当接する当接部と、これらの2辺
間の角部と対角をなす角部を対角線方向に押圧する押圧
手段とにより位置決め手段を構成したものである。
は、載置テーブル上に突設されてサポート板及びタブフ
レームの隣合う2辺に当接する当接部と、これらの2辺
間の角部と対角をなす角部を対角線方向に押圧する押圧
手段とにより位置決め手段を構成したものである。
【0029】この発明においては、載置テーブル上に載
置されたサポート板及びタブフレームを、これの一角部
を対角線方向に押圧し、押圧方向の両側の2辺を載置テ
ーブル上に突設された当接部に当接せしめて、単一の押
圧手段により載置テーブル上の所定位置に確実に位置決
めする。
置されたサポート板及びタブフレームを、これの一角部
を対角線方向に押圧し、押圧方向の両側の2辺を載置テ
ーブル上に突設された当接部に当接せしめて、単一の押
圧手段により載置テーブル上の所定位置に確実に位置決
めする。
【0030】請求項7の発明のフィラメント張り装置
は、タブフレームの搬送手段を、スタッカの最上部に積
層されたタブフレームを、これの上面への押し付けによ
り吸着する吸着部を備えて構成したものである。
は、タブフレームの搬送手段を、スタッカの最上部に積
層されたタブフレームを、これの上面への押し付けによ
り吸着する吸着部を備えて構成したものである。
【0031】この発明においては、タブフレームの搬送
を吸着部に吸着して行い、簡素な構成にて確実な搬送を
可能とする。
を吸着部に吸着して行い、簡素な構成にて確実な搬送を
可能とする。
【0032】請求項8の発明のフィラメント張り装置
は、タブフレームのスタッカに、積層保持されたタブフ
レームの全体を下部から逐次押し上げる手段を備えたも
のである。
は、タブフレームのスタッカに、積層保持されたタブフ
レームの全体を下部から逐次押し上げる手段を備えたも
のである。
【0033】この発明においては、スタッカ内での押し
上げにより最上部のタブフレームの上面を略一定位置に
保ち、吸着部による吸着を確実に行わせる。
上げにより最上部のタブフレームの上面を略一定位置に
保ち、吸着部による吸着を確実に行わせる。
【0034】請求項9の発明のフィラメント張り装置
は、タブフレームのスタッカに、吸着部による吸着に応
じて動作し、積層保持されたタブフレームの全体を下方
に引き下げる手段を備えたものである。
は、タブフレームのスタッカに、吸着部による吸着に応
じて動作し、積層保持されたタブフレームの全体を下方
に引き下げる手段を備えたものである。
【0035】この発明においては、スタッカの最上部の
タブフレームを吸着部が吸着すると共に、これよりも下
に積層されたタブフレームを下方に引下げ、吸着された
タブフレームのみを分離させて、一枚毎の確実な搬送を
行わせる。
タブフレームを吸着部が吸着すると共に、これよりも下
に積層されたタブフレームを下方に引下げ、吸着された
タブフレームのみを分離させて、一枚毎の確実な搬送を
行わせる。
【0036】請求項10の発明のフィラメント張り装置
は、タブフレームを斜行積みするスタッカを備え、タブ
フレームの搬送手段を、主吸着部と、タブフレームの斜
行の方向に主吸着部に並設され、該主吸着部に対して所
定の動作をなす副吸着部とを備え、主吸着部によるタブ
フレームの引き上げ前に副吸着部のみを動作させて、こ
れらに吸着されたタブフレームを他のタブフレームと分
離する構成としたものである。
は、タブフレームを斜行積みするスタッカを備え、タブ
フレームの搬送手段を、主吸着部と、タブフレームの斜
行の方向に主吸着部に並設され、該主吸着部に対して所
定の動作をなす副吸着部とを備え、主吸着部によるタブ
フレームの引き上げ前に副吸着部のみを動作させて、こ
れらに吸着されたタブフレームを他のタブフレームと分
離する構成としたものである。
【0037】この発明においては、タブフレームをスタ
ッカに斜行積みし、これらの内、最上部のタブフレーム
を主吸着部及び副吸着部により吸着し、斜行側を吸着す
る副吸着部のみを動作させ、斜行側のみを若干引上げて
下方のタブフレームと分離させ、この後の主吸着部の動
作により一枚毎の確実な搬送を行わせる。
ッカに斜行積みし、これらの内、最上部のタブフレーム
を主吸着部及び副吸着部により吸着し、斜行側を吸着す
る副吸着部のみを動作させ、斜行側のみを若干引上げて
下方のタブフレームと分離させ、この後の主吸着部の動
作により一枚毎の確実な搬送を行わせる。
【0038】請求項11の発明のフィラメント張り装置
は、タブフレームの搬送手段を、吸着部と、これの一側
に並設された磁化手段とを備えて構成したものである。
は、タブフレームの搬送手段を、吸着部と、これの一側
に並設された磁化手段とを備えて構成したものである。
【0039】この発明においては、スタッカの最上部に
積層されたタブフレームに、これを吸着すべく吸着部を
近付けたとき、これと共に近接する磁化手段の作用によ
り、最上部のタブフレームと共に、これの下に積層され
たタブフレームが同極磁化され、相互に反発して分離し
た状態となり、吸着部は、単一のタブフレームのみを吸
着し、一枚毎の搬送が確実に行われる。
積層されたタブフレームに、これを吸着すべく吸着部を
近付けたとき、これと共に近接する磁化手段の作用によ
り、最上部のタブフレームと共に、これの下に積層され
たタブフレームが同極磁化され、相互に反発して分離し
た状態となり、吸着部は、単一のタブフレームのみを吸
着し、一枚毎の搬送が確実に行われる。
【0040】請求項12の発明のフィラメント張り装置
は、タブフレームのスタッカに、これに積層されたタブ
フレームの側縁に近接して、各タブフレームを同極磁化
する磁化手段を備えたものである。
は、タブフレームのスタッカに、これに積層されたタブ
フレームの側縁に近接して、各タブフレームを同極磁化
する磁化手段を備えたものである。
【0041】この発明においては、スタッカに保持され
た複数のタブフレームが、これらの側縁に近接して設け
られた磁化手段の作用により同極磁化され、相互の反発
により分離した状態で積層されており、最上部のタブフ
レームのみを吸着部に吸着させることができ、一枚毎の
搬送を確実に行わせ得る。
た複数のタブフレームが、これらの側縁に近接して設け
られた磁化手段の作用により同極磁化され、相互の反発
により分離した状態で積層されており、最上部のタブフ
レームのみを吸着部に吸着させることができ、一枚毎の
搬送を確実に行わせ得る。
【0042】請求項13の発明のフィラメント張り装置
は、タブフレームのスタッカに設けた磁化手段が、タブ
フレームの辺又は角部を移動不可に拘束する揃え部材を
兼ねる構成としたものである。
は、タブフレームのスタッカに設けた磁化手段が、タブ
フレームの辺又は角部を移動不可に拘束する揃え部材を
兼ねる構成としたものである。
【0043】この発明においては、スタッカに設けら
れ、積層保持されたタブフレームの移動を拘束する揃え
部材を磁化手段として兼用し、専用の部品を追加するこ
となく一枚毎の搬送を実現する。
れ、積層保持されたタブフレームの移動を拘束する揃え
部材を磁化手段として兼用し、専用の部品を追加するこ
となく一枚毎の搬送を実現する。
【0044】
【発明の実施の形態】実施の形態1 以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述
する。図1は、本発明に係るフィラメント張り装置の要
部の構成を示す斜視図、図2は、本発明に係るフィラメ
ント張り装置の全体構成を模式的に示す側面図である。
する。図1は、本発明に係るフィラメント張り装置の要
部の構成を示す斜視図、図2は、本発明に係るフィラメ
ント張り装置の全体構成を模式的に示す側面図である。
【0045】本発明に係るフィラメント張り装置は、共
通の基台40の上部に、サポート板1の載置テーブル20と
フィラメントFを巻回保持するフィラメントドラム30と
を、長手方向に適長離隔せしめて並設し、載置テーブル
20の上部に臨ませて溶接ヘッド50を配すると共に、フィ
ラメントドラム30と載置テーブル20との間を含めて移動
可能にピックアップ60を備えて構成されている。
通の基台40の上部に、サポート板1の載置テーブル20と
フィラメントFを巻回保持するフィラメントドラム30と
を、長手方向に適長離隔せしめて並設し、載置テーブル
20の上部に臨ませて溶接ヘッド50を配すると共に、フィ
ラメントドラム30と載置テーブル20との間を含めて移動
可能にピックアップ60を備えて構成されている。
【0046】図1に示す如く、基台40の幅方向の略中央
部には、長手方向に延びる案内台21が架設されており、
載置テーブル20は、前記案内台21上にこれに沿って移動
する移動テーブル22上に固設されている。また、載置テ
ーブル20の一側には、前記案内台21と平行をなして案内
台61が延設され、該案内台61上には、これに沿って移動
可能に移動テーブル62が支持されており、前記ピックア
ップ60は、前記移動テーブル62から載置テーブル20の側
に向けて延長された支持アーム63の先端に固設され、移
動テーブル62の移動に応じて前記載置テーブル20の上部
を移動域に含めて移動するようになしてある。
部には、長手方向に延びる案内台21が架設されており、
載置テーブル20は、前記案内台21上にこれに沿って移動
する移動テーブル22上に固設されている。また、載置テ
ーブル20の一側には、前記案内台21と平行をなして案内
台61が延設され、該案内台61上には、これに沿って移動
可能に移動テーブル62が支持されており、前記ピックア
ップ60は、前記移動テーブル62から載置テーブル20の側
に向けて延長された支持アーム63の先端に固設され、移
動テーブル62の移動に応じて前記載置テーブル20の上部
を移動域に含めて移動するようになしてある。
【0047】フィラメントドラム30は、支持体としての
前記サポート板1上におけるフィラメントFの必要架設
本数に対応させて複数(図においては4つ)設けてあ
り、該フィラメントドラム30と前記ピックアップ60との
間には、各フィラメントドラム30から引き出されたフィ
ラメントFを各別に案内する案内ローラ31が備えられて
いる。
前記サポート板1上におけるフィラメントFの必要架設
本数に対応させて複数(図においては4つ)設けてあ
り、該フィラメントドラム30と前記ピックアップ60との
間には、各フィラメントドラム30から引き出されたフィ
ラメントFを各別に案内する案内ローラ31が備えられて
いる。
【0048】前記ピックアップ60には、各フィラメント
ドラム30に巻回保持されたフィラメントFを各別に把持
する複数の把持部が装備されており、該ピックアップ60
は、各フィラメントドラム30から引き出されて案内ロー
ラ31により各別に案内されたフィラメントFを把持し、
この状態で、移動テーブル62の移動に応じて載置テーブ
ル20に向けて移動せしめられ、各フィラメントFを、案
内ローラ31との間に所定の張力を保ちつつ、載置テーブ
ル20上に架け渡す動作をなす。図1及び図2には、この
状態が示されている。
ドラム30に巻回保持されたフィラメントFを各別に把持
する複数の把持部が装備されており、該ピックアップ60
は、各フィラメントドラム30から引き出されて案内ロー
ラ31により各別に案内されたフィラメントFを把持し、
この状態で、移動テーブル62の移動に応じて載置テーブ
ル20に向けて移動せしめられ、各フィラメントFを、案
内ローラ31との間に所定の張力を保ちつつ、載置テーブ
ル20上に架け渡す動作をなす。図1及び図2には、この
状態が示されている。
【0049】また、図1に示す如く、基台40の上部に
は、載置テーブル20の上部を幅方向に跨ぐように門形フ
レーム51が架設されている。前記溶接ヘッド50は、下方
に向けて出射するYAGレーザにより溶接するYAGレ
ーザ溶接機として構成されており、前記門形フレーム51
の横梁の上面に沿って移動する移動テーブル52に、前記
載置テーブル20の上部を移動域に含めて固設されてい
る。また、門形フレーム51の略中央には、溶接ヘッド50
の移動経路の下位置にて載置テーブル20の上面に臨ませ
て、上下方向への移動自在に加圧ヘッド53が備えられて
いる。
は、載置テーブル20の上部を幅方向に跨ぐように門形フ
レーム51が架設されている。前記溶接ヘッド50は、下方
に向けて出射するYAGレーザにより溶接するYAGレ
ーザ溶接機として構成されており、前記門形フレーム51
の横梁の上面に沿って移動する移動テーブル52に、前記
載置テーブル20の上部を移動域に含めて固設されてい
る。また、門形フレーム51の略中央には、溶接ヘッド50
の移動経路の下位置にて載置テーブル20の上面に臨ませ
て、上下方向への移動自在に加圧ヘッド53が備えられて
いる。
【0050】載置テーブル20上に載置されるサポート板
1は、図15に示すサポート板1と同様、長手方向に並ぶ
複数の電極1a,1a…を備える矩形薄肉の金属板であり、
載置テーブル20上への供給は、人手又は自動により行わ
れるが、該載置テーブル20上での所定位置への位置決め
は、後述する如き種々の手段により行われる。
1は、図15に示すサポート板1と同様、長手方向に並ぶ
複数の電極1a,1a…を備える矩形薄肉の金属板であり、
載置テーブル20上への供給は、人手又は自動により行わ
れるが、該載置テーブル20上での所定位置への位置決め
は、後述する如き種々の手段により行われる。
【0051】ピックアップ6の前述した動作によるフィ
ラメントFの架け渡しは、載置テーブル20上にサポート
板1を供給した後に行われ、各フィラメントFは、これ
の上部に後述の如く供給されるタブフレーム8と共に、
前記溶接ヘッド50の動作により、サポート板1の電極1
a,1a…に溶着される。
ラメントFの架け渡しは、載置テーブル20上にサポート
板1を供給した後に行われ、各フィラメントFは、これ
の上部に後述の如く供給されるタブフレーム8と共に、
前記溶接ヘッド50の動作により、サポート板1の電極1
a,1a…に溶着される。
【0052】図3は、この溶着手順の説明図である。タ
ブフレーム8は、図3(a)に示す如く、サポート板1
と同形をなす薄肉金属製の矩形平板であり、長手方向の
所定間隔毎に形成された幅方向に長い矩形孔により相互
に隔絶して複数のタブ8a,8a…が一体形成されている。
これらのタブ8a,8a…の形成位置は、サポート板1にお
ける電極1a,1a…の形成位置と対応させてあり、タブフ
レーム8をサポート板1上に重ね、これらを後述する如
く相互間に位置決めしたとき、前者のタブ8a,8a…の夫
々が後者の電極1a,1a…上に整合するようになしてあ
る。
ブフレーム8は、図3(a)に示す如く、サポート板1
と同形をなす薄肉金属製の矩形平板であり、長手方向の
所定間隔毎に形成された幅方向に長い矩形孔により相互
に隔絶して複数のタブ8a,8a…が一体形成されている。
これらのタブ8a,8a…の形成位置は、サポート板1にお
ける電極1a,1a…の形成位置と対応させてあり、タブフ
レーム8をサポート板1上に重ね、これらを後述する如
く相互間に位置決めしたとき、前者のタブ8a,8a…の夫
々が後者の電極1a,1a…上に整合するようになしてあ
る。
【0053】サポート板1上へのタブフレーム8の位置
決めは、図3(b)に示す如く、サポート板1上に前述
の如く架け渡された複数のフィラメントFをタブフレー
ム8との間に挾持して行われ、この状態において、各電
極1aに整合するタブ8aの上部に前記溶接ヘッド50を位置
決めし、該溶接ヘッド50から出射されるYAGレーザ
を、各フィラメントFとの交叉位置に、図中に矢符にて
示す如く照射することにより、各フィラメントFは、タ
ブ8aと共にサポート板1に形成された電極1aに溶着され
る。
決めは、図3(b)に示す如く、サポート板1上に前述
の如く架け渡された複数のフィラメントFをタブフレー
ム8との間に挾持して行われ、この状態において、各電
極1aに整合するタブ8aの上部に前記溶接ヘッド50を位置
決めし、該溶接ヘッド50から出射されるYAGレーザ
を、各フィラメントFとの交叉位置に、図中に矢符にて
示す如く照射することにより、各フィラメントFは、タ
ブ8aと共にサポート板1に形成された電極1aに溶着され
る。
【0054】載置テーブル20は、移動テーブル22の移動
に応じて基台40の長手方向への移動が可能であり、この
移動は、前記タブ8aの上部への溶接ヘッド50の位置決め
に際して使用される。また溶接ヘッド50は、移動テーブ
ル52の移動に応じて、基台40の幅方向、即ち、前記載置
テーブル20の幅方向への移動が可能であり、この移動
は、複数のフィラメントFの夫々に対する溶接ヘッド50
の位置決めに際して使用される。
に応じて基台40の長手方向への移動が可能であり、この
移動は、前記タブ8aの上部への溶接ヘッド50の位置決め
に際して使用される。また溶接ヘッド50は、移動テーブ
ル52の移動に応じて、基台40の幅方向、即ち、前記載置
テーブル20の幅方向への移動が可能であり、この移動
は、複数のフィラメントFの夫々に対する溶接ヘッド50
の位置決めに際して使用される。
【0055】また前記加圧ヘッド53は、前述した如く行
われる溶着に際し、載置テーブル20上に降下せしめら
れ、図3(b)中に2点鎖線により示す如く、対象とな
る電極1aの相当位置をこれの上部に重なるタブ8aと共に
加圧する作用をなす。加圧ヘッド53には、溶着対象とな
るフィラメントFの数に相当する数の孔54,54…が、上
下に貫通形成されており、溶接ヘッド50からタブ8aへの
YAGレーザの照射は、加圧ヘッド53による加圧下にお
いて、前記孔54,54…の夫々を経て行われるようになし
てある。
われる溶着に際し、載置テーブル20上に降下せしめら
れ、図3(b)中に2点鎖線により示す如く、対象とな
る電極1aの相当位置をこれの上部に重なるタブ8aと共に
加圧する作用をなす。加圧ヘッド53には、溶着対象とな
るフィラメントFの数に相当する数の孔54,54…が、上
下に貫通形成されており、溶接ヘッド50からタブ8aへの
YAGレーザの照射は、加圧ヘッド53による加圧下にお
いて、前記孔54,54…の夫々を経て行われるようになし
てある。
【0056】このように本発明においては、サポート板
1の電極1aへのフィラメントFの溶着が、YAGレーザ
の照射によりタブ8aと共に行われるから、マイクロスポ
ット溶接により行われる従来の装置に比較して、フィラ
メントFの溶断の虞れを大幅に改善することができる。
また、前記タブ8a,8a…は、サポート板1と略同形のタ
ブフレーム8に一体形成されており、タブ8a,8a…の対
応する電極1a,1a…に対する位置決めが、サポート板1
に対するタブフレーム8の位置決めとして、後述の如く
に容易に実施でき、タブ8a,8a…の位置決め不良に伴う
フィラメントFの溶断の虞れを未然に回避することがで
きる。
1の電極1aへのフィラメントFの溶着が、YAGレーザ
の照射によりタブ8aと共に行われるから、マイクロスポ
ット溶接により行われる従来の装置に比較して、フィラ
メントFの溶断の虞れを大幅に改善することができる。
また、前記タブ8a,8a…は、サポート板1と略同形のタ
ブフレーム8に一体形成されており、タブ8a,8a…の対
応する電極1a,1a…に対する位置決めが、サポート板1
に対するタブフレーム8の位置決めとして、後述の如く
に容易に実施でき、タブ8a,8a…の位置決め不良に伴う
フィラメントFの溶断の虞れを未然に回避することがで
きる。
【0057】このようにして溶着を完了した後、移動テ
ーブル22の移動により載置テーブル20を移動させ、ま
ず、ピックアップ60の側のサポート板1の側縁を溶接ヘ
ッド50の直下に位置させ、この状態で、移動テーブル52
の移動により溶接ヘッド50を移動させ、前記側縁から突
出する各フィラメントFにYAGレーザを照射し、これ
らのフィラメントFを溶断する。この溶断を完了した
後、移動テーブル22の移動により載置テーブル20を移動
させ、他側、即ち、フィラメントドラム30の側のサポー
ト板1の側縁を溶接ヘッド50の直下に位置させ、同側に
突出する各フィラメントFに対してもYAGレーザを照
射して溶断する。これにより、サポート板1に所要数の
フィラメントFが張設された製品が得られる。
ーブル22の移動により載置テーブル20を移動させ、ま
ず、ピックアップ60の側のサポート板1の側縁を溶接ヘ
ッド50の直下に位置させ、この状態で、移動テーブル52
の移動により溶接ヘッド50を移動させ、前記側縁から突
出する各フィラメントFにYAGレーザを照射し、これ
らのフィラメントFを溶断する。この溶断を完了した
後、移動テーブル22の移動により載置テーブル20を移動
させ、他側、即ち、フィラメントドラム30の側のサポー
ト板1の側縁を溶接ヘッド50の直下に位置させ、同側に
突出する各フィラメントFに対してもYAGレーザを照
射して溶断する。これにより、サポート板1に所要数の
フィラメントFが張設された製品が得られる。
【0058】このように、本発明においては、溶接ヘッ
ド50がYAGレーザの照射機として構成されていること
から、溶着後におけるフィラメントFの切離しを、溶接
ヘッド50からの照射されるYAGレーザによる溶断によ
って、長期に亘って確実に行わせることができる。ま
た、切離しのための専用の装置を設ける必要がなく、装
置構成を簡素化することができる。
ド50がYAGレーザの照射機として構成されていること
から、溶着後におけるフィラメントFの切離しを、溶接
ヘッド50からの照射されるYAGレーザによる溶断によ
って、長期に亘って確実に行わせることができる。ま
た、切離しのための専用の装置を設ける必要がなく、装
置構成を簡素化することができる。
【0059】図1に示す如く基台40上には、載置テーブ
ル20を挾んでピックアップ60の案内台61と逆側にスタッ
カ80が設けられており、前述の如く用いられるタブフレ
ーム8は、複数枚が上下に積層されて前記スタッカ80に
保持させてある。図1に略示するスタッカ80は、前述し
た形状をなすタブフレーム8の各角部の相当位置に略垂
直に立設された4本の揃え部材81,81…と、これらの中
央に配置された支え台82とを備えている。なお図2に
は、スタッカ80の図示を省略している。
ル20を挾んでピックアップ60の案内台61と逆側にスタッ
カ80が設けられており、前述の如く用いられるタブフレ
ーム8は、複数枚が上下に積層されて前記スタッカ80に
保持させてある。図1に略示するスタッカ80は、前述し
た形状をなすタブフレーム8の各角部の相当位置に略垂
直に立設された4本の揃え部材81,81…と、これらの中
央に配置された支え台82とを備えている。なお図2に
は、スタッカ80の図示を省略している。
【0060】揃え部材81,81…は、L字形断面の柱材で
あり、夫々の開放側を内向きとして立設されており、タ
ブフレーム8は、これらの揃え部材81,81…の開口側に
各角部を整合させ、平面内での移動を拘束して上下に積
層されている。支え台82は、揃え部材81,81…による拘
束下にて積層された複数枚のタブフレーム8を、その最
下部から支える作用をなすものであり、モータ、電磁シ
リンダ等の図示しない駆動手段により昇降自在に構成さ
れている。
あり、夫々の開放側を内向きとして立設されており、タ
ブフレーム8は、これらの揃え部材81,81…の開口側に
各角部を整合させ、平面内での移動を拘束して上下に積
層されている。支え台82は、揃え部材81,81…による拘
束下にて積層された複数枚のタブフレーム8を、その最
下部から支える作用をなすものであり、モータ、電磁シ
リンダ等の図示しない駆動手段により昇降自在に構成さ
れている。
【0061】このようにスタッカ80に保持されたタブフ
レーム8は、前記溶接ヘッド50の一側において移動テー
ブル52に固設された搬送装置70により、載置テーブル20
上に供給されるようになしてある。該搬送装置70は、上
下方向に移動可能な昇降ヘッド71と、該昇降ヘッド71の
下部に垂下支持された吸着部72,72とを備えてなり、こ
れらの吸着部72,72は、移動テーブル52の移動に応じて
基台40の幅方向に移動し、各移動位置において昇降ヘッ
ド71を昇降させることにより、上下に移動させ得るよう
になしてある。なお図2には、搬送装置70の図示を省略
してある。
レーム8は、前記溶接ヘッド50の一側において移動テー
ブル52に固設された搬送装置70により、載置テーブル20
上に供給されるようになしてある。該搬送装置70は、上
下方向に移動可能な昇降ヘッド71と、該昇降ヘッド71の
下部に垂下支持された吸着部72,72とを備えてなり、こ
れらの吸着部72,72は、移動テーブル52の移動に応じて
基台40の幅方向に移動し、各移動位置において昇降ヘッ
ド71を昇降させることにより、上下に移動させ得るよう
になしてある。なお図2には、搬送装置70の図示を省略
してある。
【0062】移動テーブル52の移動による吸着部72,72
の移動範囲は、スタッカ80の上部から載置テーブル20の
上部までの間に設定されている。吸着部72,72は、例え
ば、下部に向けて拡径された弾性材製のバキュームカッ
プを備え、これを吸着物に押し付け、カップ内の排気に
より吸着作用をなし、逆に、カップ内への給気により吸
着解除する構成としたものである。
の移動範囲は、スタッカ80の上部から載置テーブル20の
上部までの間に設定されている。吸着部72,72は、例え
ば、下部に向けて拡径された弾性材製のバキュームカッ
プを備え、これを吸着物に押し付け、カップ内の排気に
より吸着作用をなし、逆に、カップ内への給気により吸
着解除する構成としたものである。
【0063】搬送装置70は、移動テーブル52の移動に応
じてスタッカ80上に移動し、この位置にて昇降ヘッド70
を降下させて、該スタッカ80の最上部に積層されたタブ
フレーム8に前記吸着部72,72を押し付けて吸着し、吸
着したタブフレーム8を昇降ヘッド70の上昇により引上
げ、前記移動テーブル52の移動によって載置テーブル20
上に搬送した後、昇降ヘッド70の降下により載置テーブ
ル20上に下ろし、この位置での吸着解除により載置テー
ブル20上に供給する一連の動作をなす。
じてスタッカ80上に移動し、この位置にて昇降ヘッド70
を降下させて、該スタッカ80の最上部に積層されたタブ
フレーム8に前記吸着部72,72を押し付けて吸着し、吸
着したタブフレーム8を昇降ヘッド70の上昇により引上
げ、前記移動テーブル52の移動によって載置テーブル20
上に搬送した後、昇降ヘッド70の降下により載置テーブ
ル20上に下ろし、この位置での吸着解除により載置テー
ブル20上に供給する一連の動作をなす。
【0064】この動作により、スタッカ80に保持された
タブフレーム8は、最上部のものから順に一枚毎に載置
テーブル20上に供給され、先に供給されたサポート板1
と、これの上部に架け渡されたフィラメントF上に載置
され、後述の如くに位置決めされた後、図3に示す如
く、サポート板1の各電極1a,1a…にフィラメントFと
共に溶着される。
タブフレーム8は、最上部のものから順に一枚毎に載置
テーブル20上に供給され、先に供給されたサポート板1
と、これの上部に架け渡されたフィラメントF上に載置
され、後述の如くに位置決めされた後、図3に示す如
く、サポート板1の各電極1a,1a…にフィラメントFと
共に溶着される。
【0065】本発明においては、サポート板1と略同形
であり、タブ8a,8a…を一体的に備えたタブフレーム8
を載置テーブル20上に搬送すればよく、この搬送を前述
の如く簡素に構成された搬送装置70によって行わせるこ
とができる。また、スタッカ80に保持されたタブフレー
ム8を、吸着部72,72に吸着して搬送するから、簡素な
構成でありながら確実な搬送が行えるようになる。
であり、タブ8a,8a…を一体的に備えたタブフレーム8
を載置テーブル20上に搬送すればよく、この搬送を前述
の如く簡素に構成された搬送装置70によって行わせるこ
とができる。また、スタッカ80に保持されたタブフレー
ム8を、吸着部72,72に吸着して搬送するから、簡素な
構成でありながら確実な搬送が行えるようになる。
【0066】タブフレーム8の下部を支える支え台82
は、一又は複数回の搬送が行われる毎にわずかに上昇せ
しめられ、上部に積層されたタブフレーム8を押し上げ
て、最上部のタブフレーム8の上面を略一定の高さ位置
に保つべく動作する。これにより、前記吸着部72,72に
よる吸着を確実に行わせることができる。
は、一又は複数回の搬送が行われる毎にわずかに上昇せ
しめられ、上部に積層されたタブフレーム8を押し上げ
て、最上部のタブフレーム8の上面を略一定の高さ位置
に保つべく動作する。これにより、前記吸着部72,72に
よる吸着を確実に行わせることができる。
【0067】また前記支え台82は、吸着部72,72により
最上部のタブフレーム8の吸着がなされたタイミングに
て急速下降せしめられ、前記タブフレーム8の下に積層
されたタブフレーム8,8…を引き下げる動作をなす。
これにより、吸着部72,72により吸着されたタブフレー
ム8のみを分離させることができ、一枚毎の搬送を行わ
せることができる。この分離は、不良品の発生率を低減
し、歩留まりの向上を図るために重要であり、後述する
各手段により、より積極的に行わせるようにすることが
できる。
最上部のタブフレーム8の吸着がなされたタイミングに
て急速下降せしめられ、前記タブフレーム8の下に積層
されたタブフレーム8,8…を引き下げる動作をなす。
これにより、吸着部72,72により吸着されたタブフレー
ム8のみを分離させることができ、一枚毎の搬送を行わ
せることができる。この分離は、不良品の発生率を低減
し、歩留まりの向上を図るために重要であり、後述する
各手段により、より積極的に行わせるようにすることが
できる。
【0068】さて、以上の如きフィラメント張りを精度
良く行わせるためには、載置テーブル20上に供給された
サポート板1及びタブフレーム8を、該載置テーブル20
上の所定位置に正しく位置決めすることが重要である。
図1に示す実施の形態においては、載置テーブル20の上
に立設された当接部23と、一対の押圧シリンダ24,24と
により、サポート板1及びタブフレーム8の位置決め手
段が構成されている。
良く行わせるためには、載置テーブル20上に供給された
サポート板1及びタブフレーム8を、該載置テーブル20
上の所定位置に正しく位置決めすることが重要である。
図1に示す実施の形態においては、載置テーブル20の上
に立設された当接部23と、一対の押圧シリンダ24,24と
により、サポート板1及びタブフレーム8の位置決め手
段が構成されている。
【0069】図4及び図5は、この位置決め手段の動作
説明図であり、図4は、載置テーブル20の平面図、図5
は、同じく側面図である。前記当接部23は、矩形平板状
をなす載置テーブル20の隣合う2辺の夫々に、テーブル
面上に突出する態様に各一対設けられた突起であり、短
辺側の当接部23,23は、これを横切るように架け渡され
るフィラメントFの架設域を外して、両角部の近傍に設
けられている。当接部23及び押圧シリンダ24は、図1中
にも示されているが、図面の煩雑化を防ぐべく参照符号
の表示を省略している。
説明図であり、図4は、載置テーブル20の平面図、図5
は、同じく側面図である。前記当接部23は、矩形平板状
をなす載置テーブル20の隣合う2辺の夫々に、テーブル
面上に突出する態様に各一対設けられた突起であり、短
辺側の当接部23,23は、これを横切るように架け渡され
るフィラメントFの架設域を外して、両角部の近傍に設
けられている。当接部23及び押圧シリンダ24は、図1中
にも示されているが、図面の煩雑化を防ぐべく参照符号
の表示を省略している。
【0070】押圧シリンダ24,24は、残りの2辺の略中
央であって、図5に示す如く、載置テーブル20のテーブ
ル面よりも下位置に、各辺にその出力端を向けて配設さ
れている。押圧シリンダ24,24の出力端には、各辺に沿
って延びる押し板 24a,24aが取り付けられ、これらの押
し板 24a,24aには、載置テーブル20のテーブル面上に突
出する各一対の押圧ピン 24b,24bが突設されている。な
お短辺側の押し板 24aの押圧ピン 24b,24bは、前記当接
部23,23と同様、フィラメントFの架設域を外すべく、
両端部近傍に設けられている。
央であって、図5に示す如く、載置テーブル20のテーブ
ル面よりも下位置に、各辺にその出力端を向けて配設さ
れている。押圧シリンダ24,24の出力端には、各辺に沿
って延びる押し板 24a,24aが取り付けられ、これらの押
し板 24a,24aには、載置テーブル20のテーブル面上に突
出する各一対の押圧ピン 24b,24bが突設されている。な
お短辺側の押し板 24aの押圧ピン 24b,24bは、前記当接
部23,23と同様、フィラメントFの架設域を外すべく、
両端部近傍に設けられている。
【0071】以上の構成により、載置テーブル20上に適
宜に載置されたサポート板1は、押圧シリンダ24,24を
進出動作させ、夫々に対向するサポート板1の辺を各別
の押圧ピン 24b,24bにより押圧して、対向辺を当接部2
3,23に押し付けることにより載置テーブル20上に位置
決めされる。なおこの位置決めは、前述した如く、サポ
ート板1上にフィラメントFを架け渡し、これらの上部
にタブフレーム8を載置した状態で行われ、サポート板
1と共にタブフレーム8も位置決めされる。
宜に載置されたサポート板1は、押圧シリンダ24,24を
進出動作させ、夫々に対向するサポート板1の辺を各別
の押圧ピン 24b,24bにより押圧して、対向辺を当接部2
3,23に押し付けることにより載置テーブル20上に位置
決めされる。なおこの位置決めは、前述した如く、サポ
ート板1上にフィラメントFを架け渡し、これらの上部
にタブフレーム8を載置した状態で行われ、サポート板
1と共にタブフレーム8も位置決めされる。
【0072】押圧シリンダ24,24は、載置テーブル20の
テーブル面下に配置されており、載置テーブル20上での
フィラメントFの架け渡しに支障を来すことがない。載
置テーブル20の平面サイズは、図4に示す如く、サポー
ト板1よりもやや小さく設定されており、サポート板1
は、押圧シリンダ24,24による押圧側の辺が載置テーブ
ル20の外側にわずかに張り出す態様に位置決めされる。
これにより押圧シリンダ24,24による押圧が載置テーブ
ル20の側縁に阻害されることなく行え、確実な位置決め
が可能となる。なお押圧シリンダ24,24としては、薄肉
軽量のサポート板1及びタブフレーム8を押圧対象とす
ることから、小出力の電磁シリンダ、空圧シリンダ等を
用いることができる。
テーブル面下に配置されており、載置テーブル20上での
フィラメントFの架け渡しに支障を来すことがない。載
置テーブル20の平面サイズは、図4に示す如く、サポー
ト板1よりもやや小さく設定されており、サポート板1
は、押圧シリンダ24,24による押圧側の辺が載置テーブ
ル20の外側にわずかに張り出す態様に位置決めされる。
これにより押圧シリンダ24,24による押圧が載置テーブ
ル20の側縁に阻害されることなく行え、確実な位置決め
が可能となる。なお押圧シリンダ24,24としては、薄肉
軽量のサポート板1及びタブフレーム8を押圧対象とす
ることから、小出力の電磁シリンダ、空圧シリンダ等を
用いることができる。
【0073】実施の形態2 図6及び図7は、位置決め手段の他の実施の形態を示す
動作説明図であり、図6は、載置テーブル20の平面図、
図7は、同じく側面図である。この位置決め手段は、載
置テーブル20の一角部近傍に同側の長辺に近接して突設
された位置決めピン25と、前記長辺の周縁に前記位置決
めピン25から適長離隔して突設された当接部26と、該当
接部26との対向辺の外側に、図7に示す如く、載置テー
ブル20のテーブル面よりも下位置に配設された単一の押
圧シリンダ27とを備えて構成されている。押圧シリンダ
27の出力端には、押し板 27aが取り付けられており、こ
の押し板 27aには、載置テーブル20のテーブル面上に突
出する押圧ピン 27bが突設されている。
動作説明図であり、図6は、載置テーブル20の平面図、
図7は、同じく側面図である。この位置決め手段は、載
置テーブル20の一角部近傍に同側の長辺に近接して突設
された位置決めピン25と、前記長辺の周縁に前記位置決
めピン25から適長離隔して突設された当接部26と、該当
接部26との対向辺の外側に、図7に示す如く、載置テー
ブル20のテーブル面よりも下位置に配設された単一の押
圧シリンダ27とを備えて構成されている。押圧シリンダ
27の出力端には、押し板 27aが取り付けられており、こ
の押し板 27aには、載置テーブル20のテーブル面上に突
出する押圧ピン 27bが突設されている。
【0074】この位置決め手段による位置決めを行わせ
る場合、図6の上部に示す如く、対象となるサポート板
1及びタブフレーム8には、前記位置決めピン25の対応
位置に、これに遊嵌させ得るサイズの孔 25aを設けてお
き、これらは、前記孔 25aの位置を位置決めピン25の上
部に合わせ、前者を後者に嵌め込んだ状態にて載置テー
ブル20上に載置される。このとき他の部分を載置テーブ
ル20に対して整合させる必要はない。なお図中には、サ
ポート板1のみが示されている。
る場合、図6の上部に示す如く、対象となるサポート板
1及びタブフレーム8には、前記位置決めピン25の対応
位置に、これに遊嵌させ得るサイズの孔 25aを設けてお
き、これらは、前記孔 25aの位置を位置決めピン25の上
部に合わせ、前者を後者に嵌め込んだ状態にて載置テー
ブル20上に載置される。このとき他の部分を載置テーブ
ル20に対して整合させる必要はない。なお図中には、サ
ポート板1のみが示されている。
【0075】このように載置されたサポート板1は、押
圧シリンダ27を進出動作させ、これに対向するサポート
板1の辺を押圧ピン 27bにより押圧して、該サポート板
1を前記位置決めピン25を中心として回動せしめ、対向
辺を当接部26に押し付けることにより載置テーブル20上
に位置決めされる。この位置決めは、図5に示す如く、
押圧シリンダ27による押圧側の辺が載置テーブル20の外
側にわずかに張り出す態様に行われ、押圧シリンダ27に
よる押圧が載置テーブル20の側縁に阻害されることがな
いようにしてある。
圧シリンダ27を進出動作させ、これに対向するサポート
板1の辺を押圧ピン 27bにより押圧して、該サポート板
1を前記位置決めピン25を中心として回動せしめ、対向
辺を当接部26に押し付けることにより載置テーブル20上
に位置決めされる。この位置決めは、図5に示す如く、
押圧シリンダ27による押圧側の辺が載置テーブル20の外
側にわずかに張り出す態様に行われ、押圧シリンダ27に
よる押圧が載置テーブル20の側縁に阻害されることがな
いようにしてある。
【0076】この位置決め手段においては、載置テーブ
ル20上でのサポート板1及びタブフレーム8の位置決め
が、単一の押圧シリンダ27の動作により行われるから、
構成の簡素化が図れる反面、載置テーブル20上へのサポ
ート板1及びタブフレーム8の載置に際し、これらに形
成された孔 25aと前記位置決めピン25とを整合させる必
要がある。但し、この整合は、前記孔 25aのサイズを位
置決めピン25に対して十分に大とすることにより、高い
精度を必要とせずに比較的容易に行える。
ル20上でのサポート板1及びタブフレーム8の位置決め
が、単一の押圧シリンダ27の動作により行われるから、
構成の簡素化が図れる反面、載置テーブル20上へのサポ
ート板1及びタブフレーム8の載置に際し、これらに形
成された孔 25aと前記位置決めピン25とを整合させる必
要がある。但し、この整合は、前記孔 25aのサイズを位
置決めピン25に対して十分に大とすることにより、高い
精度を必要とせずに比較的容易に行える。
【0077】実施の形態3 図8は、位置決め手段の更に他の実施の形態を示す動作
説明図であり、載置テーブル20の平面図が示されてい
る。この位置決め手段は、載置テーブル20上に、これの
一角部を挾む短辺及び長辺に沿って延びるL字形をなし
て突設された当接部28と、前記一角部と対角をなす角部
にその出力端を臨ませて配設された単一の押圧シリンダ
29とを備えて構成されている。その進退方向を載置テー
ブル20の対角線方向に向けた押圧シリンダ29の出力端に
は、押し板 29aが取り付けられており、この押し板 29a
の先端部には、前記当接部28の両辺と夫々平行をなして
略直角に交わる切欠き部が設けられている。
説明図であり、載置テーブル20の平面図が示されてい
る。この位置決め手段は、載置テーブル20上に、これの
一角部を挾む短辺及び長辺に沿って延びるL字形をなし
て突設された当接部28と、前記一角部と対角をなす角部
にその出力端を臨ませて配設された単一の押圧シリンダ
29とを備えて構成されている。その進退方向を載置テー
ブル20の対角線方向に向けた押圧シリンダ29の出力端に
は、押し板 29aが取り付けられており、この押し板 29a
の先端部には、前記当接部28の両辺と夫々平行をなして
略直角に交わる切欠き部が設けられている。
【0078】この位置決め手段により位置決めを行わせ
る場合、押圧シリンダ29を退入動作させておき、この状
態でサポート板1を、これの対角をなす角部が、前記当
接部28と押し板 29a先端の切欠き部とに夫々対向するよ
うに向きを調整して載置テーブル20上に載置し、押圧シ
リンダ29を進出動作させて行われる。これにより、押し
板 29a先端の切欠き部が、これに対向するサポート板1
の角部を挾む両辺に夫々当接し、該サポート板1が、図
中に矢符にて示す如く、前記角部の対角線方向に押圧さ
れ、対角をなす角部の両辺を載置テーブル20上の前記当
接部28に押し付けた状態に位置決めされる。この位置決
めは、前述した如く、サポート板1上に載置されたタブ
フレーム8と共に行われる。
る場合、押圧シリンダ29を退入動作させておき、この状
態でサポート板1を、これの対角をなす角部が、前記当
接部28と押し板 29a先端の切欠き部とに夫々対向するよ
うに向きを調整して載置テーブル20上に載置し、押圧シ
リンダ29を進出動作させて行われる。これにより、押し
板 29a先端の切欠き部が、これに対向するサポート板1
の角部を挾む両辺に夫々当接し、該サポート板1が、図
中に矢符にて示す如く、前記角部の対角線方向に押圧さ
れ、対角をなす角部の両辺を載置テーブル20上の前記当
接部28に押し付けた状態に位置決めされる。この位置決
めは、前述した如く、サポート板1上に載置されたタブ
フレーム8と共に行われる。
【0079】この位置決め手段においては、載置テーブ
ル20上でのサポート板1及びタブフレーム8の位置決め
が、単一の押圧シリンダ29の動作により行われるから、
構成の簡素化が図れ、また、載置テーブル20へのサポー
ト板1及びタブフレーム8の供給に際しては、前述した
向きの調整程度の大まかな位置決めを行えばよく、タブ
フレーム8の供給のための搬送装置70に高い位置決め精
度が要求されない。
ル20上でのサポート板1及びタブフレーム8の位置決め
が、単一の押圧シリンダ29の動作により行われるから、
構成の簡素化が図れ、また、載置テーブル20へのサポー
ト板1及びタブフレーム8の供給に際しては、前述した
向きの調整程度の大まかな位置決めを行えばよく、タブ
フレーム8の供給のための搬送装置70に高い位置決め精
度が要求されない。
【0080】なお、載置テーブル20上に供給されたサポ
ート板1及びタブフレーム8を所定位置に位置決めする
位置決め手段は、以上の実施の形態に示すものに限定さ
れないことは言うまでもない。
ート板1及びタブフレーム8を所定位置に位置決めする
位置決め手段は、以上の実施の形態に示すものに限定さ
れないことは言うまでもない。
【0081】実施の形態4 また、以上の如きフィラメント張りを歩留まり良く行わ
せるためには、前述した如く、スタッカ80から載置テー
ブル20へのタブフレーム8の供給を、一枚毎に確実に行
わせることが重要であり、このためには、スタッカ80に
積層保持された最上部のタブフレーム8が吸着部72,72
に吸着されて引上げられるとき、これの下部に積層され
た他のタブフレーム8,8…を確実に分離させるに必要
がある。この分離は、前述の如く、前記吸着がなされた
ときタブフレーム8の支え台82を下降させることによっ
て実現されるが、以下の実施の形態に示すような分離手
段を採用することにより、より確実に実現することがで
きる。
せるためには、前述した如く、スタッカ80から載置テー
ブル20へのタブフレーム8の供給を、一枚毎に確実に行
わせることが重要であり、このためには、スタッカ80に
積層保持された最上部のタブフレーム8が吸着部72,72
に吸着されて引上げられるとき、これの下部に積層され
た他のタブフレーム8,8…を確実に分離させるに必要
がある。この分離は、前述の如く、前記吸着がなされた
ときタブフレーム8の支え台82を下降させることによっ
て実現されるが、以下の実施の形態に示すような分離手
段を採用することにより、より確実に実現することがで
きる。
【0082】図9に示す分離手段は、スタッカ80の4隅
の揃え部材81,81…を、鉛直線に対して同側に傾倒せし
めて立設し、図示の如く、支え台82上のタブフレーム8
が、揃え部材81,81…の傾斜方向に斜行積みされる構成
となす一方、このタブフレーム8を吸着すべく搬送装置
70に、主吸着部 72aと副吸着部 72bとを備えた構成とな
っている。
の揃え部材81,81…を、鉛直線に対して同側に傾倒せし
めて立設し、図示の如く、支え台82上のタブフレーム8
が、揃え部材81,81…の傾斜方向に斜行積みされる構成
となす一方、このタブフレーム8を吸着すべく搬送装置
70に、主吸着部 72aと副吸着部 72bとを備えた構成とな
っている。
【0083】主吸着部 72a及び副吸着部 72bは、前記吸
着部72,72と同様、スタッカ80上のタブフレーム8に臨
ませたバキュームカップを備え、該バキュームカップの
押し付けによりタブフレーム8を吸着する構成となって
おり、主吸着部 72aは、搬送装置70の昇降ヘッド71の下
部に支持台 72cを介して垂下支持されている。一方、副
吸着部 72bは、主吸着部 72aの支持台 72cの一側に略水
平な枢軸回りでの揺動可能に枢支された支持台 72dに垂
下支持され、前記スタッカ80におけるタブフレーム8の
斜行の方向に主吸着部 72aから適長離れた位置に配して
ある。
着部72,72と同様、スタッカ80上のタブフレーム8に臨
ませたバキュームカップを備え、該バキュームカップの
押し付けによりタブフレーム8を吸着する構成となって
おり、主吸着部 72aは、搬送装置70の昇降ヘッド71の下
部に支持台 72cを介して垂下支持されている。一方、副
吸着部 72bは、主吸着部 72aの支持台 72cの一側に略水
平な枢軸回りでの揺動可能に枢支された支持台 72dに垂
下支持され、前記スタッカ80におけるタブフレーム8の
斜行の方向に主吸着部 72aから適長離れた位置に配して
ある。
【0084】副吸着部 72bの支持台 72dは、傾倒シリン
ダ 72eを介して昇降ヘッド71に連結されており、副吸着
部 72bは、傾倒シリンダ 72eの動作に応じて前記枢軸回
りに生じる支持台 72cの揺動に応じて、その先端が主吸
着部 72aから離れる向きに傾倒するようになしてある。
ダ 72eを介して昇降ヘッド71に連結されており、副吸着
部 72bは、傾倒シリンダ 72eの動作に応じて前記枢軸回
りに生じる支持台 72cの揺動に応じて、その先端が主吸
着部 72aから離れる向きに傾倒するようになしてある。
【0085】図10は、図9に示す分離手段の動作説明図
である。この構成においてスタッカ80上のタブフレーム
8の搬送は、昇降ヘッド71の下降により主吸着部 72a及
び副吸着部 72bの先端のバキュームカップを最上部タブ
フレーム8に押し付け、昇降ヘッド71を上昇せしめて、
吸着されたタブフレーム8のみを引き上げる手順にて行
われるが、この引上げ前に、図10に示す如く、傾倒シリ
ンダ 72eの動作により副吸着部 72bを傾倒させる。
である。この構成においてスタッカ80上のタブフレーム
8の搬送は、昇降ヘッド71の下降により主吸着部 72a及
び副吸着部 72bの先端のバキュームカップを最上部タブ
フレーム8に押し付け、昇降ヘッド71を上昇せしめて、
吸着されたタブフレーム8のみを引き上げる手順にて行
われるが、この引上げ前に、図10に示す如く、傾倒シリ
ンダ 72eの動作により副吸着部 72bを傾倒させる。
【0086】これにより、タブフレーム8は、副吸着部
72bの吸着側のみが若干引上げられることとなり、この
引き上げ位置は、タブフレーム8の斜行側であり、また
タブフレーム8は薄肉の板材であることから、搬送対象
となるタブフレーム8が、下部に重なるタブフレーム8
から引き剥がされるように分離せしめられ、この後に昇
降ヘッド71を上昇させることにより、分離されたタブフ
レーム8のみが引上げられることとなる。なお、主吸着
部 72aに対する副吸着部 72bの動作は、前述した傾倒に
限らず、昇降動作等、他の動作であってもよい。
72bの吸着側のみが若干引上げられることとなり、この
引き上げ位置は、タブフレーム8の斜行側であり、また
タブフレーム8は薄肉の板材であることから、搬送対象
となるタブフレーム8が、下部に重なるタブフレーム8
から引き剥がされるように分離せしめられ、この後に昇
降ヘッド71を上昇させることにより、分離されたタブフ
レーム8のみが引上げられることとなる。なお、主吸着
部 72aに対する副吸着部 72bの動作は、前述した傾倒に
限らず、昇降動作等、他の動作であってもよい。
【0087】実施の形態5 図11は、分離手段の他の実施の形態を示す動作説明図で
ある。本図に示す分離手段は、搬送装置70の昇降ヘッド
71に、下方に向けて垂下支持された磁極ピン73を備えた
構成となっている。この磁極ピン73は、適宜の極性を有
して磁化された棒材であり、図11(a)に示す如く、昇
降ヘッド71の端部近傍に、その下端を吸着部72,72より
も下方として垂下されている。
ある。本図に示す分離手段は、搬送装置70の昇降ヘッド
71に、下方に向けて垂下支持された磁極ピン73を備えた
構成となっている。この磁極ピン73は、適宜の極性を有
して磁化された棒材であり、図11(a)に示す如く、昇
降ヘッド71の端部近傍に、その下端を吸着部72,72より
も下方として垂下されている。
【0088】図11(b)は、吸着部72,72によりスタッ
カ80上のタブフレーム8を吸着すべく、昇降ヘッド71を
下降させた状態が示してある。このとき前記磁極ピン73
は、スタッカ80上に積層されたタブフレーム8の周縁部
に近接した状態となる。磁極ピン73は前述の如く磁化さ
れているから、前記タブフレーム8は、磁極ピン73の近
接側の側縁が、前記磁極ピン73と逆の極性を有して、即
ち、夫々が同極となるように磁化されることとなり、こ
れらは、相互間に発生する反発力の作用に相互に分離し
た状態となる。従って、この後に最上に積層されたタブ
フレーム8を吸着部72,72に吸着し、昇降ヘッド71を上
昇させることにより、吸着されたタブフレーム8のみを
引き上げることができる。
カ80上のタブフレーム8を吸着すべく、昇降ヘッド71を
下降させた状態が示してある。このとき前記磁極ピン73
は、スタッカ80上に積層されたタブフレーム8の周縁部
に近接した状態となる。磁極ピン73は前述の如く磁化さ
れているから、前記タブフレーム8は、磁極ピン73の近
接側の側縁が、前記磁極ピン73と逆の極性を有して、即
ち、夫々が同極となるように磁化されることとなり、こ
れらは、相互間に発生する反発力の作用に相互に分離し
た状態となる。従って、この後に最上に積層されたタブ
フレーム8を吸着部72,72に吸着し、昇降ヘッド71を上
昇させることにより、吸着されたタブフレーム8のみを
引き上げることができる。
【0089】この構成によれば、搬送装置70側におい
て、これの吸着部72,72に磁極ピン73を並設するのみの
簡素な構成により、タブフレーム8の一枚毎の搬送を確
実に実施することができる。
て、これの吸着部72,72に磁極ピン73を並設するのみの
簡素な構成により、タブフレーム8の一枚毎の搬送を確
実に実施することができる。
【0090】実施の形態6 図12は、分離手段の更に他の実施の形態を示す動作説明
図である。本図に示す分離手段は、スタッカ80の床板上
に、該スタッカ80上に積層されたタブフレーム8の適宜
の側縁に近接して略垂直に立設された磁極ピン83,83を
備えて構成されている。これらの磁極ピン83,83は、そ
の上端が、最上部のタブフレーム8の近傍にまで達する
長さを有する棒材であり、少なくともこの上端部近傍
は、適宜の極性を有するように磁化されている。
図である。本図に示す分離手段は、スタッカ80の床板上
に、該スタッカ80上に積層されたタブフレーム8の適宜
の側縁に近接して略垂直に立設された磁極ピン83,83を
備えて構成されている。これらの磁極ピン83,83は、そ
の上端が、最上部のタブフレーム8の近傍にまで達する
長さを有する棒材であり、少なくともこの上端部近傍
は、適宜の極性を有するように磁化されている。
【0091】図13は、スタッカ80に積層されたタブフレ
ーム8の上層部分の拡大図である。タブフレーム8の上
層部には、前述の如く磁化された磁極ピン83,83が近接
しているため、上層部に積層されたタブフレーム8は、
前記磁極ピン83,83と逆の極性を有して、即ち、夫々が
同極となるように磁化されることとなり、図示の如く、
相互間に発生する反発力の作用に相互に分離した状態と
なる。従って、吸着部72,72が降下して最上部のタブフ
レーム8が吸着されるとき、このタブフレーム8は下部
に積層されたタブフレーム8と分離した状態にあるか
ら、その後に、吸着されたタブフレーム8のみを引き上
げることができる。
ーム8の上層部分の拡大図である。タブフレーム8の上
層部には、前述の如く磁化された磁極ピン83,83が近接
しているため、上層部に積層されたタブフレーム8は、
前記磁極ピン83,83と逆の極性を有して、即ち、夫々が
同極となるように磁化されることとなり、図示の如く、
相互間に発生する反発力の作用に相互に分離した状態と
なる。従って、吸着部72,72が降下して最上部のタブフ
レーム8が吸着されるとき、このタブフレーム8は下部
に積層されたタブフレーム8と分離した状態にあるか
ら、その後に、吸着されたタブフレーム8のみを引き上
げることができる。
【0092】この構成によれば、スタッカ80に磁極ピン
83を立設するという簡素な構成により、スタッカ80に積
層されたタブフレーム8を、一枚毎に確実に実施するこ
とが可能となる。なお磁極ピン83の数は、図示の2本に
限るものではなく、1本であってもよく、また3本以上
であってもよい。
83を立設するという簡素な構成により、スタッカ80に積
層されたタブフレーム8を、一枚毎に確実に実施するこ
とが可能となる。なお磁極ピン83の数は、図示の2本に
限るものではなく、1本であってもよく、また3本以上
であってもよい。
【0093】また、タブフレーム8を整列させるべく、
スタッカ80の4隅に立設された揃え部材81,81…を利用
し、これを適宜の極性に磁化して磁極ピン83として兼用
する構成とすることも可能である。この構成によれば、
タブフレーム8の一枚毎の確実な搬送が、専用部品を追
加することなく実現できる。
スタッカ80の4隅に立設された揃え部材81,81…を利用
し、これを適宜の極性に磁化して磁極ピン83として兼用
する構成とすることも可能である。この構成によれば、
タブフレーム8の一枚毎の確実な搬送が、専用部品を追
加することなく実現できる。
【0094】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明のフィ
ラメント張り装置においては、タブを一体形成してなる
タブフレームを用い、これを積層保持するスタッカから
取り出し、載置テーブルに載置されたサポート板上に搬
送して載置し、両者を一括して位置決めする構成とした
から、フィラメントの溶着位置へのタブの位置決めを、
容易にしかも確実に行わせることができ、また、タブフ
レームのタブに対応する部分を、サポート板との間のフ
ィラメントと共に溶着するから、この溶着をフィラメン
トの溶断の虞れなく行わせることができ、更に、サポー
ト板の両側に突出するフィラメントを溶断により切り離
すから、この切離しを長期に亘って確実に行わせること
ができ、フィラメント張り作業を、製品歩留まりの低下
を招くことなく略完全に自動化することができる。
ラメント張り装置においては、タブを一体形成してなる
タブフレームを用い、これを積層保持するスタッカから
取り出し、載置テーブルに載置されたサポート板上に搬
送して載置し、両者を一括して位置決めする構成とした
から、フィラメントの溶着位置へのタブの位置決めを、
容易にしかも確実に行わせることができ、また、タブフ
レームのタブに対応する部分を、サポート板との間のフ
ィラメントと共に溶着するから、この溶着をフィラメン
トの溶断の虞れなく行わせることができ、更に、サポー
ト板の両側に突出するフィラメントを溶断により切り離
すから、この切離しを長期に亘って確実に行わせること
ができ、フィラメント張り作業を、製品歩留まりの低下
を招くことなく略完全に自動化することができる。
【0095】また請求項2の発明のフィラメント張り装
置においては、フィラメントの溶着をYAGレーザの照
射により行わせるから、この溶着に伴って生じるフィラ
メントの溶断をより確実に防止することができ、製品歩
留まりが向上する。
置においては、フィラメントの溶着をYAGレーザの照
射により行わせるから、この溶着に伴って生じるフィラ
メントの溶断をより確実に防止することができ、製品歩
留まりが向上する。
【0096】また請求項3の発明のフィラメント張り装
置においては、フィラメントの溶断をYAGレーザの照
射により行わせるから、サポート板の両側におけるフィ
ラメントの切離しを、長期に亘って確実に行わせること
ができ、切離し部分の手直し等に必要な工数を削減で
き、更に、前記切離しを、溶着用のヘッドとの共用によ
り行わせることができ、装置構成を簡素化することがで
きる。
置においては、フィラメントの溶断をYAGレーザの照
射により行わせるから、サポート板の両側におけるフィ
ラメントの切離しを、長期に亘って確実に行わせること
ができ、切離し部分の手直し等に必要な工数を削減で
き、更に、前記切離しを、溶着用のヘッドとの共用によ
り行わせることができ、装置構成を簡素化することがで
きる。
【0097】また請求項4の発明のフィラメント張り装
置においては、載置テーブル上にサポート板及びタブフ
レームを載置した後、これらの隣り合う2辺を押圧手段
により対向辺に向けて押圧して、夫々に対応する当接部
に当接せしめて載置テーブル上の所定位置に位置決めす
るから、載置テーブル上に適宜に載置されたサポート板
及びタブフレームを、載置テーブル上に架け渡されたフ
ィラメントに対して精度良く位置決めすることができ、
フィラメント張り作業を正確に行わせることができる。
置においては、載置テーブル上にサポート板及びタブフ
レームを載置した後、これらの隣り合う2辺を押圧手段
により対向辺に向けて押圧して、夫々に対応する当接部
に当接せしめて載置テーブル上の所定位置に位置決めす
るから、載置テーブル上に適宜に載置されたサポート板
及びタブフレームを、載置テーブル上に架け渡されたフ
ィラメントに対して精度良く位置決めすることができ、
フィラメント張り作業を正確に行わせることができる。
【0098】また請求項5の発明のフィラメント張り装
置においては、載置テーブル上へのサポート板及びタブ
フレームの載置を、これらの一角部に形成された孔を載
置テーブルに突設された位置決めピンに嵌合して大まか
に位置決めした状態で行い、前記一角部に対向する2辺
の一方を押圧手段により押圧し、これの対向辺を載置テ
ーブル上に突設された当接部に当接せしめて位置決めす
るから、載置テーブル上に架け渡されたフィラメントに
対するサポート板及びタブフレームの位置決めを、単一
の押圧手段を使用した簡素な構成により精度良く実現で
き、フィラメント張り作業を正確に行わせることができ
る。
置においては、載置テーブル上へのサポート板及びタブ
フレームの載置を、これらの一角部に形成された孔を載
置テーブルに突設された位置決めピンに嵌合して大まか
に位置決めした状態で行い、前記一角部に対向する2辺
の一方を押圧手段により押圧し、これの対向辺を載置テ
ーブル上に突設された当接部に当接せしめて位置決めす
るから、載置テーブル上に架け渡されたフィラメントに
対するサポート板及びタブフレームの位置決めを、単一
の押圧手段を使用した簡素な構成により精度良く実現で
き、フィラメント張り作業を正確に行わせることができ
る。
【0099】また請求項6の発明のフィラメント張り装
置においては、載置テーブル上にサポート板及びタブフ
レームを載置した後、これらの一角部を挾む2辺を単一
の押圧手段により対角線方向に押圧し、他の2辺を夫々
に対応する当接部に当接せしめて位置決めするから、載
置テーブル上に適宜に載置されたサポート板及びタブフ
レームを、載置テーブル上に架け渡されたフィラメント
に対して、単一の押圧手段を使用した簡素な構成により
精度良く位置決めすることができ、フィラメント張り作
業を正確に行わせることができる。
置においては、載置テーブル上にサポート板及びタブフ
レームを載置した後、これらの一角部を挾む2辺を単一
の押圧手段により対角線方向に押圧し、他の2辺を夫々
に対応する当接部に当接せしめて位置決めするから、載
置テーブル上に適宜に載置されたサポート板及びタブフ
レームを、載置テーブル上に架け渡されたフィラメント
に対して、単一の押圧手段を使用した簡素な構成により
精度良く位置決めすることができ、フィラメント張り作
業を正確に行わせることができる。
【0100】また請求項7の発明のフィラメント張り装
置においては、スタッカから載置テーブルにタブフレー
ムを搬送する搬送手段が、スタッカの最上部に積層され
たタブフレームを、これへの押し付けにより吸着する吸
着部を備えて構成したから、簡素な構成にて確実な搬送
が可能となる。
置においては、スタッカから載置テーブルにタブフレー
ムを搬送する搬送手段が、スタッカの最上部に積層され
たタブフレームを、これへの押し付けにより吸着する吸
着部を備えて構成したから、簡素な構成にて確実な搬送
が可能となる。
【0101】また請求項8の発明のフィラメント張り装
置においては、タブフレームのスタッカに、積層保持さ
れたタブフレームの全体を下部から逐次押し上げる手段
を備えたから、最上部のタブフレームの上面を略一定位
置に保つことができ、吸着部による吸着を確実に行わせ
ることが可能となり、載置テーブルへの搬送が確実に行
える。
置においては、タブフレームのスタッカに、積層保持さ
れたタブフレームの全体を下部から逐次押し上げる手段
を備えたから、最上部のタブフレームの上面を略一定位
置に保つことができ、吸着部による吸着を確実に行わせ
ることが可能となり、載置テーブルへの搬送が確実に行
える。
【0102】また請求項9の発明のフィラメント張り装
置においては、タブフレームのスタッカに、吸着部によ
る吸着に応じて動作し、積層保持されたタブフレームの
全体を下方に引き下げる手段を備えたから、スタッカの
最上部のタブフレームが吸着部に吸着されたとき、これ
よりも下に積層されたタブフレームが引き下げられ、吸
着されたタブフレームのみを分離させることができ、タ
ブフレームを一枚毎に搬送することが可能となり、不良
品の発生率の低減により、製品歩留まりの向上を図るこ
とができる。
置においては、タブフレームのスタッカに、吸着部によ
る吸着に応じて動作し、積層保持されたタブフレームの
全体を下方に引き下げる手段を備えたから、スタッカの
最上部のタブフレームが吸着部に吸着されたとき、これ
よりも下に積層されたタブフレームが引き下げられ、吸
着されたタブフレームのみを分離させることができ、タ
ブフレームを一枚毎に搬送することが可能となり、不良
品の発生率の低減により、製品歩留まりの向上を図るこ
とができる。
【0103】また請求項10の発明のフィラメント張り
装置においては、タブフレームをスタッカに斜行積みす
ると共に、搬送手段に主吸着部、及び副吸着部を備え、
これらがタブフレームを吸着したとき、斜行側を吸着す
る副吸着部のみに所定の動作を行わせて、タブフレーム
の斜行側の端部を若干引上げるから、吸着されたタブフ
レームを他のタブフレームと分離させることができ、タ
ブフレームの一枚毎の搬送を確実に行わせることができ
る。
装置においては、タブフレームをスタッカに斜行積みす
ると共に、搬送手段に主吸着部、及び副吸着部を備え、
これらがタブフレームを吸着したとき、斜行側を吸着す
る副吸着部のみに所定の動作を行わせて、タブフレーム
の斜行側の端部を若干引上げるから、吸着されたタブフ
レームを他のタブフレームと分離させることができ、タ
ブフレームの一枚毎の搬送を確実に行わせることができ
る。
【0104】また請求項11の発明のフィラメント張り
装置においては、タブフレームの搬送手段を、吸着部の
一側に磁化手段を並設して構成したから、タブフレーム
の吸着に際して前記磁化手段が、スタッカに積層された
タブフレームに近接し、これらが同極磁化されて相互に
反発して分離した状態となり、吸着手段に吸着したタブ
フレームのみを容易に引き上げることができ、一枚毎の
搬送を確実に行わせることができる。
装置においては、タブフレームの搬送手段を、吸着部の
一側に磁化手段を並設して構成したから、タブフレーム
の吸着に際して前記磁化手段が、スタッカに積層された
タブフレームに近接し、これらが同極磁化されて相互に
反発して分離した状態となり、吸着手段に吸着したタブ
フレームのみを容易に引き上げることができ、一枚毎の
搬送を確実に行わせることができる。
【0105】また請求項12の発明のフィラメント張り
装置においては、タブフレームのスタッカに、タブフレ
ームの側縁に近接して磁化手段を備えたから、この磁化
手段の作用により、スタッカに積層保持された複数のタ
ブフレームが同極磁化され、相互に反発して分離した状
態にあり、最上部のタブフレームのみを吸着部に吸着さ
せることができ、一枚毎の搬送を確実に行わせることが
できる。
装置においては、タブフレームのスタッカに、タブフレ
ームの側縁に近接して磁化手段を備えたから、この磁化
手段の作用により、スタッカに積層保持された複数のタ
ブフレームが同極磁化され、相互に反発して分離した状
態にあり、最上部のタブフレームのみを吸着部に吸着さ
せることができ、一枚毎の搬送を確実に行わせることが
できる。
【0106】更に請求項13の発明のフィラメント張り
装置においては、スタッカに設けた磁化手段が、タブフ
レームの辺又は角部を移動不可に拘束する揃え部材を兼
ねる構成としたから、専用の部品を追加することなく一
枚毎の搬送を実現することができる等、本発明は優れた
効果を奏する。
装置においては、スタッカに設けた磁化手段が、タブフ
レームの辺又は角部を移動不可に拘束する揃え部材を兼
ねる構成としたから、専用の部品を追加することなく一
枚毎の搬送を実現することができる等、本発明は優れた
効果を奏する。
【図1】 本発明に係るフィラメント張り装置の要部の
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係るフィラメント張り装置の全体構
成を示す側面図である。
成を示す側面図である。
【図3】 フィラメントの溶着手順の説明図である。
【図4】 位置決め手段の動作説明図である。
【図5】 位置決め手段の動作説明図である。
【図6】 位置決め手段の他の実施の形態を示す動作説
明図である。
明図である。
【図7】 位置決め手段の他の実施の形態を示す動作説
明図である。
明図である。
【図8】 位置決め手段の更に他の実施の形態を示す動
作説明図である。
作説明図である。
【図9】 タブフレームの分離手段の構成を示す図であ
る。
る。
【図10】 図9に示す分離手段の動作説明図である。
【図11】 タブフレームの分離手段の他の実施の形態
を示す動作説明図である。
を示す動作説明図である。
【図12】 タブフレームの分離手段の更に他の実施の
形態を示す図である。
形態を示す図である。
【図13】 図12に示す分離手段の動作説明図であ
る。
る。
【図14】 従来のフィラメント張り装置の全体構成を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図15】 従来のフィラメント張り装置における載置
テーブル上へのサポート板の位置決め態様を示す図であ
る。
テーブル上へのサポート板の位置決め態様を示す図であ
る。
【図16】 従来用いられているタブの説明図である。
1 サポート板、1a 電極、8 タブフレーム、8a タ
ブ、20 載置テーブル、50 溶接ヘッド、60 ピックア
ップ、70 搬送装置、80 スタッカ、F フィラメン
ト。
ブ、20 載置テーブル、50 溶接ヘッド、60 ピックア
ップ、70 搬送装置、80 スタッカ、F フィラメン
ト。
Claims (13)
- 【請求項1】 フィラメント接続用の複数の電極をその
一面に並設してあるサポート板を前記一面を上として載
置する載置テーブルと、フィラメントを巻回保持するフ
ィラメントドラムと、該フィラメントドラムからフィラ
メントを引き出し、所定の張力を保って前記載置テーブ
ル上に架け渡すピックアップと、前記サポート板と略同
形をなし前記電極の夫々に対応するタブを一体形成して
ある複数枚のタブフレームを上下に積層保持するスタッ
カと、該スタッカから一枚のタブフレームを取り出し、
前記載置テーブル上に搬送して、前記フィラメントを挾
んで前記サポート板上に載置する搬送手段と、前記サポ
ート板及びタブフレームを前記載置テーブル上の所定位
置に位置決めする位置決め手段と、この位置決めの後に
動作し、前記フィラメントを、前記タブフレームのタブ
形成部と共に前記サポート板の電極に溶着する溶着手段
と、この溶着の後に動作し、前記サポート板の両側に突
出するフィラメントを切り離す溶断手段とを具備するこ
とを特徴とするフィラメント張り装置。 - 【請求項2】 溶着手段は、タブフレームの上方からの
YAGレーザの照射により、複数のフィラメントを対応
するタブと共にサポート板に溶着する構成としてある請
求項1記載のフィラメント張り装置。 - 【請求項3】 溶断手段は、サポート板の両側へのフィ
ラメントの突出部へのYAGレーザの照射により、該フ
ィラメントを溶断する構成としてある請求項1又は請求
項2記載のフィラメント張り装置。 - 【請求項4】 位置決め手段は、載置テーブル上に突設
され、共に矩形をなすサポート板及びタブフレームの隣
合う2辺に当接する当接部と、他の2辺を夫々の対向辺
に向けて押圧する押圧手段とを備える請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載のフィラメント張り装置。 - 【請求項5】 位置決め手段は、共に矩形をなすサポー
ト板及びタブフレームの一角部近傍に形成された孔と、
載置テーブル上に突設され、前記孔と嵌合する位置決め
ピンと、前記一角部を挾む2辺のいずれかに当接する当
接部と、該当接部の当接辺と対向する辺を前記当接辺に
向けて押圧する押圧手段とを備える請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載のフィラメント張り装置。 - 【請求項6】 位置決め手段は、載置テーブル上に突設
され、共に矩形をなすサポート板及びタブフレームの隣
合う2辺に当接する当接部と、前記2辺間の角部と対角
をなす角部を対角線方向に押圧する押圧手段とを備える
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフィラメント
張り装置。 - 【請求項7】 搬送手段は、スタッカの最上部に積層さ
れたタブフレームを、これの上面への押し付けにより吸
着し、上方に引き上げる吸着部を備える請求項1乃至請
求項6のいずれかに記載のフィラメント張り装置。 - 【請求項8】 スタッカは、最上部に積層されたタブフ
レームの上面を略一定の高さ位置に保つべく、積層保持
されたタブフレームの全体を下部から逐次押し上げる手
段を備える請求項7記載のフィラメント張り装置。 - 【請求項9】 スタッカは、吸着部による吸着に応じて
動作し、積層保持されたタブフレームの全体を下方に引
き下げる手段を備える請求項7又は請求項8記載のフィ
ラメント張り装置。 - 【請求項10】 スタッカは、上下に重なるタブフレー
ムを一側に順次ずらせて斜行積みする構成としてあり、
搬送手段は、主吸着部と、前記ずれの方向に主吸着部に
並設され、該主吸着部に対して所定の動作をなす副吸着
部とを備え、主吸着部によるタブフレームの引き上げ前
に副吸着部のみを動作させて、これらに吸着されたタブ
フレームを他のタブフレームと分離する構成としてある
請求項7乃至請求項9のいずれかに記載のフィラメント
張り装置。 - 【請求項11】 搬送手段は、吸着部の一側に並設さ
れ、該吸着部と共にスタッカ上のタブフレームに近接し
て、これらのタブフレームを同極磁化する磁化手段を備
える請求項7乃至請求項9のいずれかに記載のフィラメ
ント張り装置。 - 【請求項12】 スタッカは、これに積層されたタブフ
レームの側縁に近接して、各タブフレームを同極磁化す
る磁化手段を備える請求項7乃至請求項9のいずれかに
記載のフィラメント張り装置。 - 【請求項13】 磁化手段は、タブフレームの辺又は角
部を移動不可に拘束する揃え部材を兼ねる請求項12記
載のフィラメント張り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30475497A JPH11144612A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | フィラメント張り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30475497A JPH11144612A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | フィラメント張り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11144612A true JPH11144612A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=17936832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30475497A Pending JPH11144612A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | フィラメント張り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11144612A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109822176A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-05-31 | 苏州旭芯翔智能设备有限公司 | 一种二极管整流器件生产系统中的框架固定机构 |
CN113113736A (zh) * | 2021-05-11 | 2021-07-13 | 福建卫东新能源股份有限公司 | 一种方形电池和其制造装置及方法 |
CN113179750A (zh) * | 2021-05-27 | 2021-07-30 | 新疆农业大学 | 铲切组合式红花采摘机械手及其控制方法 |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP30475497A patent/JPH11144612A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109822176A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-05-31 | 苏州旭芯翔智能设备有限公司 | 一种二极管整流器件生产系统中的框架固定机构 |
CN109822176B (zh) * | 2019-03-05 | 2024-02-27 | 苏州旭芯翔智能设备有限公司 | 一种二极管整流器件生产系统中的框架固定机构 |
CN113113736A (zh) * | 2021-05-11 | 2021-07-13 | 福建卫东新能源股份有限公司 | 一种方形电池和其制造装置及方法 |
CN113113736B (zh) * | 2021-05-11 | 2024-02-27 | 福建卫东新能源股份有限公司 | 一种方形电池和其制造装置及方法 |
CN113179750A (zh) * | 2021-05-27 | 2021-07-30 | 新疆农业大学 | 铲切组合式红花采摘机械手及其控制方法 |
CN113179750B (zh) * | 2021-05-27 | 2022-03-29 | 新疆农业大学 | 铲切组合式红花采摘机械手及其控制方法 |
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