JP2011255630A - スクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキージからのペーストの除去を十分に行うことができるスクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法を提供する。
【解決手段】スキージ16のペースト掻き寄せ面41aと対向する位置に水平方向に延びて設けられたワイヤ44と、スキージ16の両端部に設けられた一対の壁状部材42と、ワイヤ44の両端部を保持する一対のワイヤ保持部材45と、一対の壁状部材42にスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに沿って形成されて一対のワイヤ保持部材45を移動自在に支持し、スキージ16が上昇するとき、ワイヤ44がスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面41aに対して相対的に下動するように一対のワイヤ保持部材45を案内する一対の案内溝42aを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、マスクを介して基板にペーストを転写させるスクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法に関するものである。
スクリーン印刷機は、基板にマスクを接触させた後、マスクに上方から当接させたスキージを水平面内方向に移動させることにより、マスク上に供給されたペーストをスキージのペースト掻き寄せ面で掻き寄せて基板にペーストを転写させるようになっている。このようなスクリーン印刷機では、基板へのペーストの転写後のスキージをマスクから上昇させたときに、スキージのペースト掻き寄せ面に付着したペーストがマスク側に倒れこんでエアーを巻き込むことがある。このため、従来、スキージの両端部に設けられた一対の壁状部材に対して上下面内で旋回自在に設けた一対の旋回部材にワイヤを水平に掛け渡し、これら一対の旋回部材を壁状部材に対して旋回させることにより、スキージのペースト掻き寄せ面に対してワイヤを相対移動させてペースト掻き寄せ面に付着したペーストをスキージから除去するようにしたクリーニング装置を備えたスクリーン印刷機が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2006−281786号公報
しかしながら、上記クリーニング装置を備えたスクリーン印刷機では、ワイヤは一対の旋回部材の旋回軸を中心にした弧状軌道上で移動するため、ワイヤによるペーストの除去範囲をスキージのペースト掻き寄せ面の全体に設定することは困難であり、スキージからのペーストの除去を十分に行うことができないという問題点があった。
そこで本発明は、スキージからのペーストの除去を十分に行うことができるスクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載のスクリーン印刷機は、基板に接触されるマスクと、基板に接触されたマスクに上方から当接した状態で水平面内方向に移動することにより、マスク上に供給されたペーストをペースト掻き寄せ面で掻き寄せて基板にペーストを転写させるスキージと、スキージのペースト掻き寄せ面と対向する位置に水平方向に延びて設けられたスキージ対向部材と、基板へのペーストの転写を終えたスキージがマスクに対して上昇するとき、スキージ対向部材がスキージのペースト掻き寄せ面に接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面に対して相対的に下動するようにスキージ対向部材を案内する案内機構とを備えた。
請求項2に記載のスクリーン印刷機は、請求項1に記載のスクリーン印刷機であって、案内機構は、スキージの両端部に設けられた一対の壁状部材と、スキージ対向部材の両端部を保持する一対の保持部材と、前記一対の壁状部材にスキージのペースト掻き寄せ面に沿って形成されて前記一対の保持部材を移動自在に支持し、基板へのペーストの転写を終えたスキージがマスクに対して上昇するとき、スキージ対向部材がスキージのペースト掻き寄せ面に接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面に対して相対的に下動するように前記一対の保持部材を案内する一対の案内溝とから成る。
請求項3に記載のスクリーン印刷機は、請求項2に記載のスクリーン印刷機であって、前記各保持部材は、スキージがマスクに当接した状態で外周縁をマスクに接触させることにより、スキージ対向部材を各案内溝の下端部よりも上方に位置させる円盤部を備えた。
請求項4に記載のスクリーン印刷機は、請求項2又は3に記載のスクリーン印刷機であって、前記一対の壁状部材は、スキージにより基板にペーストを転写させているとき、スキージのペースト掻き寄せ面の両端部からペーストが漏れ出ることを防止するペースト漏れ止め部材から成る。
請求項5に記載のスクリーン印刷方法は、基板にマスクを接触させる工程と、基板に接触したマスクに上方から当接させた状態のスキージを水平面内方向に移動させることにより、マスク上に供給されたペーストをスキージのペースト掻き寄せ面で掻き寄せて基板にペーストを転写させる工程と、基板へのペーストの転写を終えたスキージをマスクに対して上昇させ、スキージのペースト掻き寄せ面と対向する位置に水平方向に延びて設けられたスキージ対向部材をスキージのペースト掻き寄せ面に接触又は近接させた状態でペースト掻き寄せ面に対して相対的に下動するようにスキージ対向部材を案内することにより、スキージのペースト掻き寄せ面に付着したペーストをスキージ対向部材により除去する工程とを含む。
本発明では、基板へのペーストの転写を終えたスキージがマスクに対して上昇するとき、スキージのペースト掻き寄せ面と対向する位置に水平方向に延びて設けられたスキージ対向部材がスキージのペースト掻き寄せ面に接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面に対して相対的に下動するようになっているので、スキージ対向部材によるペーストの除去範囲をスキージのペースト掻き寄せ面の全体に設定することができ、スキージからのペーストの除去を十分に行うことができる。
本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の平面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の正面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の側面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備えるマスクホルダ及びマスクホルダに設置されたマスクの平面図 (a)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備えるスキージの斜視図(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備えるスキージの一部分解斜視図 (a)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備えるスキージの側面図(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備えるスキージの一部断面正面図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備えるスキージの部分拡大側面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の制御系統を示すブロック図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が実行するスクリーン印刷作業の実行手順を示すフローチャート (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備えるスキージの部分拡大側面図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1、図2及び図3に示すスクリーン印刷機1は、実装基板生産用の電子部品実装ラインを構成する電子部品実装用装置の一種であり、基板2を搬入してその基板2の表面に設けられた電極3上に半田ペーストや導電性ペースト等のペーストPst(図3参照)を転写するスクリーン印刷を行った後、その基板2を下流側の電子部品実装機(図示せず)等に搬出する動作を連続実行するものである。以下、説明の便宜上、このスクリーン印刷機1における基板2の搬送方向をX軸方向(図1の紙面左右方向)、X軸方向と直交する水平面内方向をY軸方向(図1の紙面上下方向)とし、上下方向をZ軸方向とする。また、Y軸方向をスクリーン印刷機1の前後方向、X軸方向をスクリーン印刷機1の横(左右)方向とする。更に、前後方向のうち、スクリーン印刷機1のオペレータOP(図1)がスクリーン印刷機1に対して作業を行う側(図1の紙面下方)をスクリーン印刷機1の前方、その反対側(図1の紙面上方)をスクリーン印刷機1の後方とする。
図1、図2及び図3において、スクリーン印刷機1は、基台11上に設けられた基板保持移動ユニット12、基板保持移動ユニット12の基板2の搬送方向(X軸方向)の上流側(図1の紙面左側)に設けられた基板搬入コンベア13、基板保持移動ユニット12の基板2の搬送方向の下流側(図1の紙面右側)に設けられた基板搬出コンベア14、基板保持移動ユニット12の上方に設けられた金属製の薄板材料から成るプレート状のマスク15、前後一対のスキージ16及びカメラユニット17を備えている。
図2及び図3において、基板保持移動ユニット12は、水平移動部21、昇降部22、コンベア部23、下受け部24及び基板保持部25から成る。
図2及び図3において、水平移動部21は、Yテーブル駆動モータMyの作動によって基台11に対してY軸方向に移動するYテーブル21a、Xテーブル駆動モータMxの作動によってYテーブル21aに対してX軸方向に移動するXテーブル21b、Xテーブル21bに対してZ軸回りに回転するθテーブル21c、θテーブル21cの上面に固定されたベーステーブル21d及びベーステーブル21dの上面から上方に延びて設けられた複数の昇降テーブルガイド21eから成る。
図2及び図3において、昇降部22は、水平移動部21の複数の昇降テーブルガイド21eにガイドされてベーステーブル21dに対して昇降する昇降テーブル22a、昇降テーブル22aの上面から上方に延びて設けられた複数の下受け部昇降ガイド22b及び昇降テーブル22aの上面に設けられた前後の昇降フレーム22cから成る。
図3において、コンベア部23は昇降フレーム22cに支持されて昇降テーブル22aとともにベーステーブル21dに対して昇降する前後一対のベルトコンベア支持部材23aと、各ベルトコンベア支持部材23aに支持されてX軸方向に送り動作をする前後一対のベルトコンベア23bから成り、これら前後のベルトコンベア23bが同期して作動することにより、基板2のX軸方向への搬送がなされる。
図2及び図3において、下受け部24は、コンベア部23の下方において、下受け部昇降ガイド22bにガイドされて昇降する下受けユニット支持テーブル24a及び下受けユニット支持テーブル24aの上面に設けられた下受けユニット24bから成る。下受けユニット24bは上方に延びて設けられた複数のピン部材24c(図2)を有しており、下受けユニット支持テーブル24aと一体となって昇降テーブル22aに対して昇降し、複数のピン部材24cの上端を、前後のベルトコンベア23bによって両端部が支持された基板2の下面に下方から接触させてその基板2を支持する。
図3において、基板保持部25は、前後のベルトコンベア支持部材23aそれぞれの上部にY軸方向に移動自在に設けられた前後一対のクランプ部材25aから成る(図1も参照)。これら前後のクランプ部材25aは、昇降フレーム22cに取り付けられたクランプ部材作動モータ26(図3)を作動させることにより、図示しないリンク機構を介して互いに反対の方向に(すなわちY軸方向に開閉する方向に)移動させることができ、前後のベルトコンベア23bによって両端部が支持された基板2をその搬送方向を基準とした場合の幅方向(Y軸方向)からクランプして保持し、またその保持の解除をすることができる。
図1及び図2において、基板搬入コンベア13及び基板搬出コンベア14はそれぞれ、基板保持移動ユニット12のコンベア部23と同様に前後一対のベルトコンベア13a,14aを有して成る。基板搬入コンベア13は、スクリーン印刷機1の外部から投入された基板2を搬入して基板保持移動ユニット12のコンベア部23に受け渡し、基板搬出コンベア14は、基板保持移動ユニット12のコンベア部23から受け渡された基板2をスクリーン印刷機1の外部に搬出する。
このように、基板搬入コンベア13、基板保持移動ユニット12のコンベア部23及び基板搬出コンベア14は基板2の搬送を行う基板搬送路27(図1)として機能する。
図1及び図2において、基台11上には基板搬入コンベア13及び基板搬出コンベア14をそれぞれY軸方向に跨ぐ一対の門型フレーム31が設けられており、これら一対の門型フレーム31によってマスクホルダ32が支持されている。マスクホルダ32は、門型フレーム31に両端が取り付けられて基板保持移動ユニット12が備える基板保持部25の上方をX軸方向に延びて配置された前後一対のガイド部材33と、一対のガイド部材33上をY軸方向に延びて設けられた左右一対のマスク支持レール34とから成る。マスク15はマスクホルダ32が備える左右一対のマスク支持レール34によって左右両端が支持されて基板保持移動ユニット12の上方に水平姿勢に保持される(図4も参照)。
図1及び図4において、マスク15は平面視において矩形の枠状部材から成るマスク枠15wによって四辺が支持されており、マスク枠15wによって囲まれた矩形の領域には、基板2上の複数の電極3に対応した多数のパターン孔15a(図4)が設けられている。すなわちマスク15は、基板2の電極3の配置に応じて形成された多数のパターン孔15aを有したものとなっている。
図1において、基板2の対角位置には2つ一組の基板側位置決め用マークmkが設けられている。一方、図4において、マスク15には、基板側位置決め用マークmkに対応して配置された2つ一組のマスク側位置決め用マークMKが設けられている。これら基板側位置決め用マークmkとマスク側位置決め用マークMKが上下に合致する状態で基板2をマスク15に接触させると、基板2の電極3とマスク15のパターン孔15aが合致した状態となる。なお、図4中、破線で示す矩形領域Sgは、マスク15に基板2を接触させたときに基板2と接触することとなるマスク15上の領域である。
図1及び図2において、一対の門型フレーム31には、X軸方向に延びたX軸ステージ35の両端部がY軸方向にスライド自在に支持されている。X軸ステージ35上にはカメラ支持ステージ36がX軸方向に移動自在に設けられており、カメラ支持ステージ36には前述のカメラユニット17が取り付けられている。カメラユニット17は、撮像視野を下方に向けた第1カメラ17aと撮像視野を上方に向けた第2カメラ17bを備えている(図3)。
図1及び図2において、一対の門型フレーム31にはX軸方向に延びたスキージベース37の両端が支持されており、スキージベース37は門型フレーム31に沿ってY軸方向に往復移動自在となっている。
図2及び図3において、スキージベース37の上面の中央部のY軸方向に対向する位置には2つのスキージ昇降シリンダ38がピストンロッド38aを下方に向けて設けられており、これら2つのスキージ昇降シリンダ38のピストンロッド38aはそれぞれ、スキージベース37を上下方向に貫通して延びている。各スキージ昇降シリンダ38のピストンロッド38aの下端部には前述のスキージ16が取り付けられている。
図3中に示す拡大図及び図5(a),(b)において、各スキージ16はピストンロッド38aの下端に取り付けられてX軸方向に延びたブレード保持部40と、ブレード保持部40に上部が固定されてX軸方向に延びるとともに、斜め下方に「へら」状に延出して延びたブレード部41を有して成る。
図5(a),(b)及び図6(a),(b)において、ブレード保持部40の両端部には一対の壁状部材42が複数のビス43によって取り付けられている。これら一対の壁状部材42は、スキージ16により基板2にペーストPstを転写させているとき、ブレード部41のペースト掻き寄せ面41aの両端部からペーストPstが漏れ出ることを防止するペースト漏れ止め部材として機能するものである。
図5(a),(b)及び図6(a),(b)において、一対の壁状部材42には、ブレード部41のペースト掻き寄せ面41aに沿って形成された一対の案内溝42aがブレード部41の延びる方向(X軸方向)と直交する面内(YZ平面内)をブレード部41に沿って斜め方向に延びて形成されており、これら一対の案内溝42a内には、スキージ16の(ブレード部41の)ペースト掻き寄せ面41aと対向する位置に水平方向に延びて設けられたスキージ対向部材としてのワイヤ44の両端部を保持する一対のワイヤ保持部材45がそれぞれ移動自在に設けられている。各ワイヤ保持部材45は、案内溝42a内に位置してワイヤ44の端部と結合された小径のワイヤ結合部45aと、ワイヤ結合部45aを中心に有し、壁状部材42に外側においてワイヤ結合部45aの中心軸回りに回転自在な大径の円盤部45bとを有している。ここで、両端が一対のワイヤ結合部45aと結合されたワイヤ44は、撓みなく水平面内方向に延びた状態が維持されている。
スキージ昇降シリンダ38のピストンロッド38aを上下方向に作動させると、ピストンロッド38aの下端に取り付けられたスキージ16が、スキージベース37に対して(したがってマスク15に対して)昇降する。そして、スキージベース37に対して前方のスキージ16(図3における紙面左側のスキージ16)及び後方のスキージ16(図3における紙面左側のスキージ16)のうちの一方を下降させ、そのスキージ16をマスク15の上面に当接させた状態でスキージベース37を前後方向(Y軸方向)に移動させることにより、スキージ16をマスク15上で水平面内方向に摺動させることができる。
ここで、各ワイヤ保持部材45が有する円盤部45bは、スキージ16のブレード部41がマスク15に当接した状態で外周縁をマスク15に接触させることにより、その半径の長さに応じた分だけワイヤ44を各案内溝42aの下端部よりも上方に位置させる機能を有する。これにより、後述するように、基板2へのペーストPstの転写を終えたスキージ16をマスク15に対して上昇させたとき、各ワイヤ保持部材45のワイヤ結合部45aが案内溝42a内を壁状部材42に対して相対的に下降するようにして、ペースト掻き寄せ面41aに付着しているペーストPstをワイヤ44によって除去することができる。
また、このようなスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに対するワイヤ44の相対移動によってペーストPstを除去するにおいては、スキージ16をマスク15に対して上昇させたときに、ペースト掻き寄せ面41aに対するワイヤ44の移動量が大きい方がペースト掻き寄せ面41aに付着したペーストPstを効率よく除去することができるので、スキージ16のブレード部41及び円盤部45bの外周縁がマスク15に当接した状態で、ワイヤ44の位置がスキージ16のペースト掻き寄せ面41aの上端部付近に位置するようになっていることが好ましい。
このため本実施の形態におけるスクリーン印刷機1では、図7(a)に示すように、ワイヤ保持部材45の円盤部45bの半径Rは、マスク15に当接した状態のスキージ16のペースト掻き寄せ面41aの上端部とマスク15との上下方向距離Hとほぼ等しく(H≒R。ただしH>R)なるように設定されている。また、スキージ16のブレード部41がマスク15に当接した状態で、一対のワイヤ保持部材45の各ワイヤ結合部45aが各案内溝42aの上端部に接触しないようにするため、案内溝42aの上端部のブレード部41の下縁からの高さhは、円盤部45bの半径Rよりもやや大きくなっている(h>R)。
これにより、スキージ昇降シリンダ38によりマスク15に対してスキージ16が下降され、ブレード部41の下縁がマスク15の上面に当接し、各ワイヤ保持部材45の円盤部45bの外周縁もマスク15の上面に当接した状態(図7(a)に示す状態)では、円盤部45bの中心に位置するワイヤ結合部45aは案内溝42aの上端部に位置し、一対のワイヤ結合部45aにおいて両端部が保持されたワイヤ44はブレード部41のペースト掻き寄せ面41a側の上端部付近に位置した状態(ワイヤ上昇位置状態と称する)となる(図7(a))。
上記ワイヤ上昇位置状態からスキージ昇降シリンダ38によってマスク15に対してスキージ16が上昇されていくと(図7(b)中に示す矢印A1)、一対のワイヤ保持部材45はワイヤ結合部45aが案内溝42aの下端に達するまでは、案内溝42aによって案内されて壁状部材42に対して相対的に下降するので(図7(b)中に示す矢印A2)、これに伴ってワイヤ44はブレード部41のペースト掻き寄せ面41aに沿って、ブレード部41のペースト掻き寄せ面41aに接触又は近接した状態を維持したままペースト掻き寄せ面41aに対して下降する。そして、一対のワイヤ結合部45aが一対の案内溝42aの下端に達したところでワイヤ44はブレード部41のペースト掻き寄せ面41aの下端部付近に位置した状態(ワイヤ下降位置状態)となる(図7(b))。
なお、このワイヤ下降位置状態に達した後、スキージ昇降シリンダ38によってスキージ16が更に上昇されると、一対のワイヤ保持部材45はスキージ16とともに持ち上げられ、一対のワイヤ保持部材45それぞれの円盤部45bの外周縁は、マスク15の上面から上方に離間した状態となる。
基板2の搬送を行う前述の基板搬送路27の動作(基板搬入コンベア13、基板保持移動ユニット12におけるコンベア部23及び基板搬出コンベア14の各動作)は、制御装置50(図8)が図示しないアクチュエータ等から成る基板搬送路作動機構51(図8)の作動制御を行うことによってなされる。制御装置50は、この基板搬送路作動機構51を作動させることにより、スクリーン印刷機1の外部から投入された基板2の基板保持移動ユニット12内への搬入と、スクリーン印刷を終えた基板2のスクリーン印刷機1の外部への搬出とを行う。
基板保持移動ユニット12の基板保持部25を構成する前後のクランプ部材25aの開閉動作は、制御装置50が前述のクランプ部材作動モータ26(図8も参照)の作動制御を行うことによってなされる。制御装置50は、このクランプ部材作動モータ26を作動させることにより、基板保持移動ユニット12に搬入された基板2のクランプ(保持)を行う。
基板保持移動ユニット12が備える下受け部24の昇降動作は、制御装置50が図示しないアクチュエータ等から成る下受け部昇降機構52(図8)の作動制御を行うことによってなされる。制御装置50は、この下受け部昇降機構52を作動させることにより、基板保持移動ユニット12に搬入された基板2の下方からの支持を行う。
カメラユニット17を構成する第1カメラ17a及び第2カメラ17bはそれぞれ、制御装置50に制御されて撮像動作を行い、取得した画像データはともに制御装置50に入力される(図8)。また、カメラユニット17の水平面内での移動動作、すなわち一対の門型フレーム31に対するX軸ステージ35のY軸方向への移動動作及びX軸ステージ35に対するカメラ支持ステージ36のX軸方向への移動動作の各制御は、制御装置50が図示しないアクチュエータから成るカメラユニット移動機構53(図8)の作動制御を行うことによってなされる。制御装置50は、第1カメラ17a、第2カメラ17b及びカメラユニット移動機構53を作動させることにより、第1カメラ17aによる基板側位置決め用マークmkの撮像と第2カメラ17bによるマスク側位置決め用マークMKの撮像を行って、基板2及びマスク15それぞれの位置を検出する。
基板保持移動ユニット12による基板保持部25の水平面内方向への移動動作は、制御装置50が、基台11に対するYテーブル21aのY軸方向への移動、Yテーブル21aに対するXテーブル21bのX軸方向への移動及びXテーブル21bに対するθテーブル21cの(すなわちベーステーブル21dの)Z軸回りの回転動作を行わせる、前述のYテーブル駆動モータMyやXテーブル駆動モータMxを含むアクチュエータ等から成る水平面内方向移動機構54(図8)の作動制御を行うことによってなされる。制御装置50は、カメラユニット17により検出した基板2及びマスク15それぞれの位置に基づいて水平面内方向移動機構54を作動させることにより、基板保持部25により保持した基板2のマスク15に対する水平面内方向の位置決めを行う。
基板保持移動ユニット12による基板保持部25の上下方向への移動動作は、制御装置50が、ベーステーブル21dに対する昇降テーブル22aの昇降動作を行わせる図示しないアクチュエータ等から成る上下方向移動機構55(図8)の作動制御を行うことによってなされる。制御装置50は、この上下方向移動機構55を作動させることにより、基板保持部25により保持し、マスク15に対して水平面内方向の位置決めを行った基板2をマスク15の下面に下方から接触させる。
各スキージ16のスキージベース37に対する昇降動作は、制御装置50がスキージベース37の上部に取り付けられた前述の2つのスキージ昇降シリンダ38(図8も参照)の作動制御を行うことによってなされる。また、前後のスキージ16をY軸方向に往復移動させるスキージベース37の作動制御は、制御装置50が図示しないアクチュエータ等から成るスキージベース移動機構56(図8)の制御を行うことによってなされる。
制御装置50は、スキージ昇降シリンダ38及びスキージベース移動機構56を作動させ、前後のスキージ16のうちの一方をマスク15に接触させた状態でスキージベース37を前後方向(Y軸方向)に移動させることにより、別途マスク15上に供給されたペーストPst(図3参照)をスキージ16の(ブレード部41の)ペースト掻き寄せ面41aで掻き寄せて、マスク15のパターン孔15aを介して基板2の電極3にペーストPstを転写させる。ここで、制御装置50は、前方のスキージ16をマスク15の前方領域から後方領域に摺動させることによって行う基板2の1枚当たりのペーストPstの転写動作と、後方のスキージ16をマスク15の後方領域から前方領域に摺動させることによって行う基板2の1枚当たりのペーストPstの転写動作とを交互に行う。
次に、図9のフローチャートを用いて本実施の形態におけるスクリーン印刷機1によるスクリーン印刷作業の実行手順を説明する。スクリーン印刷機1の制御装置50は、図示しない検知手段によって、スクリーン印刷機1の上流側から基板搬入コンベア13に基板2が投入されたことを検知したら、基板搬入コンベア13とコンベア部23を連動作動させてスクリーン印刷機1内に基板2を搬入し(図10(a)中に示す矢印B)、更に、図示しない検知手段により、コンベア部23が搬入する基板2が所定の搬送停止位置に到達したことを検知したところでコンベア部23の作動を停止させて、基板2を静止させる(図10(b)。図9に示すステップST1の基板搬入工程)。
制御装置50は、上記の基板搬入工程が終了したら、前後のクランプ部材25aを閉作動させて、コンベア部23上の基板2の両側部をY軸方向からクランプ(保持)する(図11(a)。図中に示す矢印C1)。そして、昇降テーブル22aをベーステーブル21dに対する下降位置に位置させたまま、下受け部24を昇降テーブル22aに対する下降位置から上昇させる(図11(b)中に示す矢印D1)。そうすると、下受け部24の上端(複数のピン部材24cの上端)は前後のベルトコンベア23bによって両端部が支持された基板2の下面に下方から当接する(図11(b))。そして、下受け部24の上端が基板2の下面に当接した後も下受け部24を上昇させて(図11(c)中に示す矢印D2)、基板2の上面が前後のクランプ部材25aの上面と同じ高さになるまで基板2を押し上げる。これにより基板2はその両端部を前後のクランプ部材25aに対して摺動させながら上昇し、両端部が前後のベルトコンベア23bから上方に離間して、基板2は下受け部24によって持ち上げ支持された状態となる(図11(c)。図9に示すステップST2の基板支持工程)。
制御装置50は、上記の基板支持工程が終了したら、カメラユニット移動機構53の作動制御を行い(X軸ステージ35をY軸方向に移動させるとともに、カメラ支持ステージ36をX軸方向に移動させ)、第1カメラ17aを基板2に設けられた基板側位置決め用マークmkの直上に位置させて、第1カメラ17aに基板側位置決め用マークmkの撮像を行わせて基板2の位置を検出し(図12(a)。図9に示すステップST3の基板位置検出工程)、次いで、第2カメラ17bをマスク15に設けられたマスク側位置決め用マークMKの直下に位置させ、第2カメラ17bにマスク側位置決め用マークMKの撮像を行わせてマスク15の位置の検出を行う(図12(b)。図9に示すステップST4のマスク位置検出工程)。
制御装置50は、上記マスク位置検出工程が終了したら、基板保持移動ユニット12が備える水平移動部21の作動制御を行って基板保持部25を(したがって基板2を)水平面内方向に移動させ、マスク15に対する基板2の水平面内方向の位置決めを行う(図9に示すステップST5の位置決め工程)。
この位置決め工程では、制御装置50は、ステップST3の基板位置検出工程で検出した基板側位置決め用マークmkと、ステップST4のマスク位置検出工程で検出したマスク側位置決め用マークMKが上下に合致した状態となるように、基板2をマスク15に対して位置決めする。
制御装置50は、上記の位置決め工程が終了したら、昇降テーブル22aをベーステーブル21dに対して上昇させ(図13(a)中に示す矢印E1)、コンベア部23及び基板2を下方から支持した状態の下受け部24を一体に上昇させることにより、基板2の被印刷面である上面をマスク15の下面に接触させる(図13(a)。図9に示すステップST6の接触工程)。これにより基板2の電極3とマスク15のパターン孔15aは合致した状態となる。
制御装置50は、基板2をマスク15に接触させたら、スクリーン印刷機1の動作を一時中断したうえで、図示しないディスプレイ装置による画像表示等を介して、オペレータOPにペーストPstの供給を促す。オペレータOPは、現在マスク15上に残っているペーストPstの量に基づいて、ペーストPstの供給(補充)を行うべきかどうかの判断を行い、ペーストPstの供給を行うべきと判断したときには、別途用意したペースト供給シリンジ60により、マスク15上にペーストPstの供給を行う(図13(b))。そして、ペーストPstの供給が終わったら、動作再開ボタン61(図8)の操作を行う。オペレータOPは、ペーストPstの供給が不要と判断した場合においても、動作再開ボタン61の操作を行う。
制御装置50はステップST6の後、動作再開ボタンの操作が行われたかどうかの判断を行い(図9に示すステップST7の第1の判断工程)、動作再開ボタン61の操作が行われたと判断した場合には、スクリーン印刷機1の動作中断を解除し、2つのスキージ16のうちの一方を下降させてマスク15の上面に当接させた後(図14(a)中に示す矢印F1。図9に示すステップST8のスキージ下降工程)、スキージベース37を前後方向(Y軸方向)に移動させることによってスキージ16をマスク15上で摺動させ(図14(b)及び図15(a)中に示す矢印G)、スキージ16のブレード部41のペースト掻き寄せ面41aでペーストPstを掻き寄せることによって(図15(a))、マスク15のパターン孔15aを介して基板2の電極3にペーストPstを転写させる(図9に示すステップST9の転写工程)。
ここで、前方のスキージ16については、前方のクランプ部材25aの上面領域から後方のクランプ部材25aの上面領域までマスク15上を後方(図14における紙面右側。矢印Gの方向)に移動させるようにし、後方のスキージ16については、後方のクランプ部材25aの上面領域から前方のクランプ部材25aの上面領域までマスク15上を前方(図14における紙面左側。矢印Gとは反対の方向)に移動させるようにする。
制御装置50は、上記転写工程が終了したら、マスク15に当接させた側のスキージ16を上昇させる(図14(b)及び図15(b)中に示す矢印F2)。これにより、そのスキージ16がマスク15の上面から離間するとともに、ワイヤ44の両端部を保持する一対のワイヤ保持部材45が、スキージ16の両端部に設けられた一対の壁状部材42に形成された一対の案内溝42aによって案内されて壁状部材42に対して相対的に下降するので、水平方向に延びるワイヤ44がブレード部41のペースト掻き寄せ面41aに接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面41aに対して相対的に下動し(図15(b)中に示す矢印F3)、ペーストPstを転写した後のブレード部41のペースト掻き寄せ面41aに付着したペーストPstがワイヤ44によって除去される(図15(a)→図15(b)。図9に示すステップST10のスキージ上昇・ペースト除去工程)。
制御装置50は、上記のペースト転写工程が終了したら、昇降テーブル22aをベーステーブル21dに対して下降させ(図16(a)中に示す矢印E2)、マスク15から基板2を離間させて版離れを行う(図16(a)。図9に示すステップST11の版離れ工程)。これによりペーストPstが基板2の電極3上に印刷された状態となる。
制御装置50は、上記の版離れ工程が終了したらクランプ部材25aを開作動させ(図16(b)中に示す矢印C2)、基板2のクランプを解除し、基板2が下受け部24によって支持されるようにしたうえで、下受け部24を昇降テーブル22aに対して下降させる(図16(c)中に示す矢印D3)。これにより、先ず基板2の両端部が前後のベルトコンベア23b上に載置され、次いで下受け部24の上端が基板2の下面から下方に離間した状態となる(図16(c))。これにより基板保持部25による基板2の支持が解除される(図9に示すステップST12の基板支持解除工程)。
制御装置50は、基板支持解除工程が終了したら、基板保持移動ユニット12が備える水平移動部21を作動させ、基板搬出コンベア13に対するコンベア部23の位置調整を行ったうえで、コンベア部23と基板搬出コンベア14を連動作動させ、コンベア部23上の基板2を基板搬出コンベア14に受け渡してそのまま基板2をスクリーン印刷機1の外部に搬出する(図9に示すステップST13の基板搬出工程)。
制御装置50は、基板搬出工程が終了したら、他にスクリーン印刷を施す基板2があるかどうかの判断を行う(図9に示すステップST14の基板有無判断工程)。その結果、他にスクリーン印刷を施す基板2があった場合にはステップST1に戻って新たな基板2の搬入を行い、他にスクリーン印刷を施す基板2がなかった場合には一連のスクリーン印刷作業を終了する。
以上説明したように、本実施の形態におけるスクリーン印刷機1は、基板2に接触されるマスク15と、基板2に接触されたマスク15に上方から当接した状態で水平面内方向に移動することにより、マスク15上に供給されたペーストPstをブレード部41のペースト掻き寄せ面41aで掻き寄せて基板2にペーストPstを転写させるスキージ16と、スキージ16のペースト掻き寄せ面41aと対向する位置に水平方向に延びて設けられたスキージ対向部材としてのワイヤ44と、基板2へのペーストPstの転写を終えたスキージ16がマスク15に対して上昇するとき、ワイヤ44がスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面41aに対して相対的に下動するようにワイヤ44を案内する案内機構を備えたものとなっている。
そして、案内機構は、スキージ16の両端部に設けられた一対の壁状部材42と、ワイヤ44の両端部を保持する一対の保持部材としてのワイヤ保持部材45と、一対の壁状部材42にスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに沿って形成されて一対のワイヤ保持部材45を移動自在に支持し、基板2へのペーストPstの転写を終えたスキージ16がマスク15に対して上昇するとき、ワイヤ44がスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面41aに対して相対的に下動するように一対のワイヤ保持部材45を案内する一対の案内溝42aから成っている。
また、本実施の形態におけるスクリーン印刷方法は、基板2にマスク15を接触させる工程(ステップST6の接触工程)と、基板2に接触したマスク15に上方から当接させた状態のスキージ16を水平面内方向に移動させることにより、マスク15上に供給されたペーストPstをスキージ16のブレード部41のペースト掻き寄せ面41aで掻き寄せて基板2にペーストPstを転写させる工程(ステップST9の転写工程)と、基板2へのペーストPstの転写を終えたスキージ16をマスク15に対して上昇させ、スキージ16のペースト掻き寄せ面41aと対向する位置に水平方向に延びて設けられたワイヤ44をスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに接触又は近接させた状態でペースト掻き寄せ面41aに対して相対的に下動するようにワイヤ44を案内することにより、スキージ16のペースト掻き寄せ面41aに付着したペーストPstをワイヤ44により除去する工程(ステップST10のスキージ上昇・ペースト除去工程)を含むものとなっている。
本実施の形態におけるスクリーン印刷装置1及びスクリーン印刷方法では、基板2へのペーストPstの転写を終えたスキージ16がマスク15に対して上昇するとき、スキージ16のペースト掻き寄せ面41aと対向する位置に水平方向に延びて設けられたワイヤ44がスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面41aに対して相対的に下動するようになっているので、ワイヤ44によるペーストPstの除去範囲をスキージ16のペースト掻き寄せ面41aの全体に設定することができ、スキージ16からのペーストPstの除去を十分に行うことができる。特に、本実施の形態におけるスクリーン印刷機1のように、各ワイヤ保持部材45が、スキージ16がマスク15に当接した状態で外周縁をマスク15に接触させることにより、ワイヤ44を各案内溝42aの下端部よりも上方に位置させる円盤部45bを備えているのであれば、円盤部45bの半径を調整することによって、ペーストPstの除去範囲を容易に設定することができる。
また、本実施の形態におけるスクリーン印刷機1では、一対の壁状部材42は、スキージ16により基板2にペーストPstを転写させているとき、スキージ16のペースト掻き寄せ面41aの両端部からペーストPstが漏れ出ることを防止するペースト漏れ止め部材から成っており、このようなスキージ16にもともと存在する部材を利用してワイヤ44の昇降を行うようにしているので、ペースト除去手段を安価な構成で実現することができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されない。例えば、本実施の形態では、スキージ16のペースト掻き寄せ面41aと対向する位置に水平方向に延びて設けられたスキージ対向部材が一対のワイヤ保持部材45によって撓みなく水平方向に延びた状態が維持されるワイヤ44から成っていたが、これは必ずしもワイヤ44でなくてもよく、棒状の部材や針金状の部材等であってもよい。
また、基板2へのペーストPstの転写を終えたスキージ16がマスク15に対して上昇するとき、スキージ対向部材(ワイヤ44)がスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面41aに対して相対的に下動するようにスキージ対向部材を案内する案内機構は、上述の実施の形態では、スキージ16の両端部に設けられた一対の壁状部材42と、スキージ対向部材の両端部を保持する一対の保持部材(ワイヤ保持部材45)と、一対の壁状部材42にスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに沿って形成されて一対の保持部材を移動自在に支持し、基板2へのペーストPstの転写を終えたスキージ16がマスク15に対して上昇するとき、スキージ対向部材がスキージ16のペースト掻き寄せ面41aに接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面41aに対して相対的に下動するように一対の保持部材を案内する一対の案内溝42aとから成るものであったが、案内機構の構成は上記機能を果たすものであれば、上述の実施の形態に示したものに限定されない。
スキージからのペーストの除去を十分に行うことができるスクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法を提供する。
1 スクリーン印刷機
2 基板
15 マスク
16 スキージ
41a ペースト掻き寄せ面
42 壁状部材(案内機構)
42a 案内溝(案内機構)
44 ワイヤ(スキージ対向部材)
45 ワイヤ保持部材(案内機構、保持部材)
45b 円盤部
Pst ペースト

Claims (5)

  1. 基板に接触されるマスクと、
    基板に接触されたマスクに上方から当接した状態で水平面内方向に移動することにより、マスク上に供給されたペーストをペースト掻き寄せ面で掻き寄せて基板にペーストを転写させるスキージと、
    スキージのペースト掻き寄せ面と対向する位置に水平方向に延びて設けられたスキージ対向部材と、
    基板へのペーストの転写を終えたスキージがマスクに対して上昇するとき、スキージ対向部材がスキージのペースト掻き寄せ面に接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面に対して相対的に下動するようにスキージ対向部材を案内する案内機構とを備えたことを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 案内機構は、スキージの両端部に設けられた一対の壁状部材と、スキージ対向部材の両端部を保持する一対の保持部材と、前記一対の壁状部材にスキージのペースト掻き寄せ面に沿って形成されて前記一対の保持部材を移動自在に支持し、基板へのペーストの転写を終えたスキージがマスクに対して上昇するとき、スキージ対向部材がスキージのペースト掻き寄せ面に接触又は近接した状態でペースト掻き寄せ面に対して相対的に下動するように前記一対の保持部材を案内する一対の案内溝とから成ることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン印刷機。
  3. 前記各保持部材は、スキージがマスクに当接した状態で外周縁をマスクに接触させることにより、スキージ対向部材を各案内溝の下端部よりも上方に位置させる円盤部を備えたことを特徴とする請求項2に記載のスクリーン印刷機。
  4. 前記一対の壁状部材は、スキージにより基板にペーストを転写させているとき、スキージのペースト掻き寄せ面の両端部からペーストが漏れ出ることを防止するペースト漏れ止め部材から成ることを特徴とする請求項2又は3に記載のスクリーン印刷機。
  5. 基板にマスクを接触させる工程と、
    基板に接触したマスクに上方から当接させた状態のスキージを水平面内方向に移動させることにより、マスク上に供給されたペーストをスキージのペースト掻き寄せ面で掻き寄せて基板にペーストを転写させる工程と、
    基板へのペーストの転写を終えたスキージをマスクに対して上昇させ、スキージのペースト掻き寄せ面と対向する位置に水平方向に延びて設けられたスキージ対向部材をスキージのペースト掻き寄せ面に接触又は近接させた状態でペースト掻き寄せ面に対して相対的に下動するようにスキージ対向部材を案内することにより、スキージのペースト掻き寄せ面に付着したペーストをスキージ対向部材により除去する工程とを含むことを特徴とするスクリーン印刷方法。
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