JPH1114398A - 回転検出装置 - Google Patents

回転検出装置

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JPH1114398A
JPH1114398A JP16267597A JP16267597A JPH1114398A JP H1114398 A JPH1114398 A JP H1114398A JP 16267597 A JP16267597 A JP 16267597A JP 16267597 A JP16267597 A JP 16267597A JP H1114398 A JPH1114398 A JP H1114398A
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JP
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rotating body
series
parallel
rotation
output signal
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JP16267597A
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Toru Yamauchi
徹 山内
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁界を形成しつつ回転する回転体の回転状態の
検出を磁気抵抗素子を用いて行い、しかも、その結果得
られる検出出力信号が、回転体の温度変化に応じた情報
を含むものとなるようにする。 【解決手段】回転体に近接した位置に配されて回転体が
形成する磁界の作用を受ける4個の磁気抵抗素子36A
〜36Dを備え、それらのうちの磁気抵抗素子36A及
び36Cが直列接続されて成る第1の直列接続部と磁気
抵抗素子36B及び36Dが直列接続されて成る第2の
直列接続部とが互いに並列接続されて直並列接続部44
が形成され、磁気抵抗素子36Dにダイオード素子37
が並列接続されたもとで、直並列接続部44の両端間に
直流電圧供給部42が接続されて、ダイオード素子37
が並列接続された磁気抵抗素子36Dとそれに直列接続
された磁気抵抗素子36Bとの間の接続点から導出され
た出力端子41に、回転体の回転状態に応じた検出出力
信号が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願に係る発明は、磁界を形
成しつつ回転する回転体の回転状態を、回転体が発する
磁界の作用を受ける磁気抵抗素子を用いて検出する回転
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータの回転子の如くの回転体の回転状
態を検知するにあたり、磁気抵抗効果を利用する素子
(磁気抵抗素子)を用いること、あるいは、印刷配線基
板上に形成された所定の導体パターンを用いることが知
られている。このような磁気抵抗素子あるいは印刷配線
基板上に形成された所定の導体パターンが用いられたも
とで、その回転状態が検知される回転体は、複数のN磁
極部とS磁極部とが交互に配された部分を備えていて、
それらのN磁極部及びS磁極部に基づく磁界を形成する
ものとされる。
【0003】図5は、磁気抵抗素子が用いられて回転体
の回転状態が検知される様子を概略的に示す。図5にお
いては、円板状の回転体11は、中心軸12を回転中心
として回転し、その周縁部には、複数のN磁極部とS磁
極部とが交互に配された着磁部分13が設けられてい
る。そして、回転体11における着磁部分13に対し
て、複数の磁気抵抗素子14が用いられて形成された回
転検出部15が、その複数の磁気抵抗素子14を対向さ
せて、近接配置されている。複数の磁気抵抗素子14
は、回路接続的には、例えば、平衡ブリッジ回路を構成
するものとされる。
【0004】それにより、回転体11が回転するとき、
それに伴って回動する着磁部分13によって形成される
磁界が、回転検出部15における磁気抵抗素子14に動
的に作用して、磁気抵抗素子14の抵抗値を変化させ
る。その結果、回転検出部15から、回転体11の回転
に応じた出力信号が得られる。
【0005】また、図6は、印刷配線基板上に形成され
た所定の導体パターンが用いられて回転体の回転状態が
検知される様子を概略的に示す。図6においては、複数
のN磁極部とS磁極部とが交互に配されて形成された環
状磁石部分16が設けられた周縁部を有する回転体17
は、中心軸18を回転中心として回転する。そして、回
転体17にそれと平行な状態をもって近接するようにし
て、円板状の印刷配線基板19が固定されており、印刷
配線基板19上における環状磁石部分16に対向する位
置に、特定形状を有した導体パターン20が環状に配さ
れている。それにより、回転体17が回転するとき、そ
れに伴って回動する環状磁石部分16による磁界を形成
する磁束が印刷配線基板19上に配された導体パターン
20を過ることにより導体パターン20に電圧が誘起さ
れ、その電圧に基づいて得られる回転体17の回転に応
じた出力信号が、印刷配線基板19上に配された導体パ
ターン20から導出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くにして、磁
気抵抗素子が用いられて回転体の回転状態が検知される
場合にあっては、回転体の温度変化に応じた情報は実質
的に得られない。従って、例えば、回転する回転体の温
度が上昇し、回転体に過熱状態がまねかれる虞が生じて
も、そのことが磁気抵抗素子を含んで構成される回転検
出部から得られる出力信号に反映されないという不都合
がある。
【0007】一方、印刷配線基板上に形成された所定の
導体パターンが用いられて回転体の回転状態が検知され
る場合にあっては、印刷配線基板上に形成された所定の
導体パターンに誘起される電圧は回転体の回転速度に依
存することになり、回転体の回転速度が比較的低いとき
には、印刷配線基板上に形成された所定の導体パターン
を含んで構成される回転検出部から、適正レベルを有し
た出力信号が得られないという問題が生じる。また、斯
かる場合においても、回転する回転体の温度変化が回転
検出部から得られる出力信号に反映されないという不都
合がある。
【0008】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明は、複数のN磁極部とS磁極部とが交互に配され
た部分を備えていて、それらのN磁極部及びS磁極部に
基づく磁界を形成しつつ回転する回転体の回転状態の検
出を磁気抵抗素子を用いて行い、しかも、その結果得ら
れる検出出力信号が回転体の温度変化に応じた情報を含
むことになる回転検出装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係る回転検出装置は、回転体に近接した位置に
配されて回転体が形成する磁界の作用を受ける4個の磁
気抵抗素子を備え、これら4個の磁気抵抗素子のうちの
2個が直列接続されて成る第1の直列接続部と他の2個
が直列接続されて成る第2の直列接続部とが互いに並列
接続されて直並列接続部が形成され、さらに、上述の4
個の磁気抵抗素子のうちの1個にダイオード素子が並列
接続されたもとで、直並列接続部の両端間に直流電圧供
給部が接続されて、ダイオード素子が並列接続された磁
気抵抗素子とそれに直列接続された磁気抵抗素子との間
の接続点から導出された出力端に、回転体の回転状態に
応じた検出出力信号が得られるものとされる。
【0010】このように構成される本願の特許請求の範
囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載
された発明に係る回転検出装置にあっては、直並列接続
部の両端間に直流電圧供給部からの直流電圧が供給され
るもとで、回転体に近接した位置に配されて回転体が形
成する磁界の作用を受ける4個の磁気抵抗素子の夫々
が、それに作用する磁界における磁束の向きが回転体の
回転に伴って変化するのに応じて、その抵抗値を変化さ
せる。それにより、ダイオード素子が並列接続された磁
気抵抗素子とそれに直列接続された磁気抵抗素子との間
の接続点から導出された出力端に、回転体の回転状態に
応じた検出出力信号が得られる。
【0011】それとともに、出力端の直流電圧レベル
が、ダイオード素子の順方向電圧の変化に応じて変化
し、ダイオード素子の順方向電圧の変化は、ダイオード
素子の周囲温度の変化、即ち、実質的に回転体の温度変
化に応じて生じる。従って、出力端の直流電圧レベル
は、実質的に回転体の温度変化に応じて変化することに
なり、出力端に得られる検出出力信号は、回転体の回転
状態に応じたレベル変化を有するとともに、回転体の温
度変化に応じた直流電圧レベル変化を有するものとされ
る。
【0012】それゆえ、本願の特許請求の範囲における
請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明
に係る回転検出装置によれば、磁界を形成しつつ回転す
る回転体の回転状態の検出にあたり、その出力端に、回
転体の回転状態に応じたレベル変化を有し、かつ、回転
体の温度変化に応じた情報を含むことになる検出出力信
号が得られることになる。
【0013】また、本願の特許請求の範囲における請求
項5に記載された発明に係る回転検出装置にあっては、
上述の如くにしてその出力端に得られ、回転体の回転状
態に応じたレベル変化と回転体の温度変化に応じた情報
とを含むものとされる検出出力信号が、回転体に対する
駆動制御に用いられる。それにより、回転体の回転が、
その温度変化に応じて制御され、例えば、温度変化があ
っても安定な回転状態を維持するようにされる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係る回転検出装置の一例を、それによって回転
検出がなされる回転体の部分と共に概略的に示す。
【0015】図1においては、図5に示される円板状の
回転体11と同様な回転体に設けられた、複数のN磁極
部31とS磁極部32とが交互に配されて成る着磁部分
33に対して、本願の特許請求の範囲における請求項1
から請求項5までのいずれかに記載された発明に係る回
転検出装置の一例である回転検出装置35が配されてい
る。回転体に設けられた着磁部分33は、回転体の回転
に伴って、例えば、矢印Rによって示される方向に回転
体の回転速度に応じた速度で移動する。
【0016】回転検出装置35は、4個の磁気抵抗素子
36A,36B,36C及び36Dを備えている。これ
ら4個の磁気抵抗素子36A〜36Dの夫々は、回転体
に設けられた着磁部分33に対して近接対向配置され、
着磁部分33における複数のN磁極部31及びS磁極部
32によって形成される磁界の作用を受ける状態におか
れる。4個の磁気抵抗素子36A〜36Dの夫々自体
は、周知の素子であり、例えば、略同一の特性を有する
ものとされる
【0017】4個の磁気抵抗素子36A〜36Dの着磁
部分33に対する配置状態は、着磁部分33における一
対の相互に隣接するN磁極部31とS磁極部32とが占
める領域の、着磁部分33の移動方向(矢印Rによって
示される方向)における長さをMmとして、Mm/8に
選定される中心間隔をおいて、着磁部分33の移動方向
に沿って配列されたものとされる。
【0018】4個の磁気抵抗素子36A〜36Dのうち
の2個である磁気抵抗素子36Aと磁気抵抗素子36C
とが直列接続されるとともに、4個の磁気抵抗素子36
A〜36Dのうちの他の2個である磁気抵抗素子36B
と磁気抵抗素子36Dとが直列接続され、磁気抵抗素子
36A及び36Cの直列接続と磁気抵抗素子36B及び
36Dの直列接続とが互いに並列に接続されている。そ
して、4個の磁気抵抗素子36A〜36Dのうち一つ、
例えば、磁気抵抗素子36Dにダイオード素子37が並
列接続されている。
【0019】ダイオード素子37は、磁気抵抗素子36
Bと磁気抵抗素子36Dとの接続点側にアノードが配さ
れ、磁気抵抗素子36Dと磁気抵抗素子36Cとの接続
点側にカソードが配される状態におかれる。このダイオ
ード素子37も、回転体に近接配置され、回転体と実質
的に同等の温度条件のもとにあるものとされる。そし
て、これらの4個の磁気抵抗素子36A〜36D及びダ
イオード素子37は、共通のパッケージに格納され、占
拠空間容積は極めて小とされる。
【0020】磁気抵抗素子36Aと磁気抵抗素子36B
との接続点に端子38が、また、磁気抵抗素子36Cと
磁気抵抗素子36Dとの接続点に端子39が夫々設けら
れ、さらに、磁気抵抗素子36Aと磁気抵抗素子36C
との接続点及び磁気抵抗素子36Bと磁気抵抗素子36
Dとの接続点に出力端子40及び41が夫々設けられて
いる。端子38と基準電位点との間には、安定した一定
の直流電圧Vbを供給する直流電圧供給部42が接続さ
れ、また、端子39は基準電位点に接続されている。そ
れにより、互いに並列に接続された磁気抵抗素子36A
及び36Cの直列接続と磁気抵抗素子36B及び36D
の直列接続との夫々の両端間に、直流電圧Vbが供給さ
れることになる。
【0021】このようなもとで、回転体に設けられた着
磁部分33が、回転体の回転に伴って、例えば、矢印R
によって示される方向に回転体の回転速度に応じた速度
で移動するとき、出力端子40及び41の夫々に回転体
の回転状態に応じた信号が得られるが、図1に示される
例にあっては、出力端子41に得られる信号が、回転体
の回転状態をあらわす検出出力信号SCとされる。
【0022】図2は、図1に示される回転検出装置35
における4個の磁気抵抗素子36A〜36D及びダイオ
ード素子37の接続関係をあらわす等価回路を示す。こ
の等価回路により示される如く、磁気抵抗素子36A及
び磁気抵抗素子36Cが直列接続されて成る第1の直列
接続部と磁気抵抗素子36B及び磁気抵抗素子36Dが
直列接続されて成る第2の直列接続部とが互いに並列接
続されて直並列接続部44が形成されるとともに、磁気
抵抗素子36Dにダイオード素子37が並列接続されて
いる。
【0023】直並列接続部44の一端である磁気抵抗素
子36Aと磁気抵抗素子36Bとの接続点から導出され
た端子38に、一端が基準電位点に接続された直流電圧
供給部42からの直流電圧Vbが供給され、直並列接続
部44の他端である磁気抵抗素子36Cと磁気抵抗素子
36Dとの接続点から導出された端子39が基準電位点
に接続されている。即ち、直並列接続部44の両端間に
直流電圧供給部42が接続されていることになる。
【0024】また、第1の直列接続部を形成する磁気抵
抗素子36Aと磁気抵抗素子36Cとの接続点から出力
端子40が導出されるとともに、第2の直列接続部を形
成する磁気抵抗素子36Bと磁気抵抗素子36Dとの接
続点から出力端子41が導出されており、従って、出力
端子41と基準電位点との間に、ダイオード素子37
が、出力端子41側にアノードが配されるとともに基準
電位点側にカソードが配される状態とされて、接続され
ていることになる。それゆえ、出力端子41の直流電圧
レベルは、ダイオード素子37の順方向電圧に応じたも
のとなる。
【0025】着磁部33が設けられた回転体が回転し、
それに伴って着磁部分33が、例えば、図1において矢
印Rにより示される方向に回転体の回転速度に応じた速
度で移動するとき、4個の磁気抵抗素子36A〜36D
に作用する、着磁部分33における複数のN磁極部31
及びS磁極部32によって形成される磁界における磁束
の方向が、着磁部分33の移動に応じて変化する。それ
により、4個の磁気抵抗素子36A〜36Dの夫々の抵
抗値が着磁部分33の移動に応じて変化し、その結果、
出力端子41に得られる検出出力信号SCは、回転体の
温度が或る値のとき、例えば、図3のAにおいて符号S
Caが付されて示される如くのレベル変化を有するもの
(検出出力信号SCa)とされる。
【0026】図3のAに示される検出出力信号SCa
は、出力端子41における直流電圧レベルである直流電
圧レベルVCa(例えば、直流電圧Vbの略1/2)を
有し、この直流電圧レベルVCaを中心にして周期的に
増減するレベル変化を有している。この周期的に増減す
るレベル変化は、回転体の回転に伴う着磁部分33の移
動に応じて4個の磁気抵抗素子36A〜36Dの夫々の
抵抗値が変化することにより生じ、従って、回転体の回
転速度に応じた周期を有していて、回転体の回転状態を
あらわしている。
【0027】また、図3のAに示される検出出力信号S
Caが有する直流電圧レベルVCaは、回転体の温度が
或る値のときにおける出力端子41の直流電圧レベルで
あり、ダイオード素子37の順方向電圧に応じている。
ダイオード素子37は、周知の温度特性を有しており、
その順方向電圧は温度上昇に伴って増大し、例えば、温
度がΔt(度)だけ上昇すると、順方向電圧は1.6×
10-3×Δt(V)だけ増大する。従って、出力端子4
1の直流電圧レベル、即ち、検出出力信号SCが有する
直流電圧レベルは、温度変化に起因するダイオード素子
37の順方向電圧の変化に応じて変化するものとされ
る。
【0028】例えば、回転体の温度が上述の或る値から
Δt(度)だけ上昇したとすると、ダイオード素子37
の温度もΔt(度)だけ上昇し、出力端子41の直流電
圧レベル、即ち、検出出力信号SCが有する直流電圧レ
ベルは、ダイオード素子37の順方向電圧が1.6×1
-3×Δt(V)だけ増大するのに伴って、直流電圧レ
ベルVCaから1.6×10-3×Δt(V)だけ上昇し
た直流電圧レベルVCbとなる。それにより、このとき
出力端子41に得られる検出出力信号SCは、例えば、
図3のAにおいて符号SCbが付されて示される如くの
レベル変化を有するもの(検出出力信号SCb)とされ
る。
【0029】図3のAに示される検出出力信号SCb
は、出力端子41における直流電圧レベルである、直流
電圧レベルVCaより1.6×10-3×Δt(V)だけ
高い直流電圧レベルVCbを有し、この直流電圧レベル
VCbを中心にして周期的に増減するレベル変化を有し
ており、その全体のレベルが検出出力信号SCaより
1.6×10-3×Δt(V)だけ上昇している。この周
期的に増減するレベル変化は、前述のとおり、回転体の
回転速度に応じた周期を有していて、回転体の回転状態
をあらわしている。
【0030】このように、出力端子41に得られる検出
出力信号SCにあっては、その直流電圧レベルが、ダイ
オード素子37の順方向電圧の変化、従って、回転体の
温度変化に応じて変化する。即ち、出力端子41に得ら
れる検出出力信号SCは、着磁部分33が設けられた回
転体の回転状態に応じたレベル変化を有し、かつ、回転
体の温度変化に応じた情報を含むものとなるのであ
る。。
【0031】図4は、回転検出装置35が用いられて構
成された回転体の制御システムの一例を示す。図4に示
される回転体の制御システムにおいては、図1に示され
る複数のN磁極部31とS磁極部32とが交互に配され
て成る着磁部分33に相当する着磁部分が設けられたも
のとされる、例えば、モータの回転子とされる回転体5
0に対する回転制御が行われる。
【0032】図4において、回転検出装置35は、その
端子38に直流電圧Vbが供給されるとともに、その端
子39が基準電位点に接続されている。また、回転検出
装置35における4個の磁気抵抗素子36A〜36D
は、回転体50に設けられた着磁部分に対して、図1に
示される着磁部分33に対して配される場合と同様に、
近接対向配置されている。それにより、回転検出装置3
5の出力端子41に、回転体50の回転状態に応じたレ
ベル変化を有し、かつ、回転体の温度変化に応じた情報
を含むものとなる検出出力信号SCが得られる。
【0033】回転体50が、その温度が或る値のもとで
回転するとき、回転検出装置35の出力端子41に得ら
れる検出出力信号SCは、図3のAにおいて符号SCa
が付されて示される如くのもの、即ち、検出出力信号S
Caとされる。この検出出力信号SCaは、直流電圧レ
ベルVCaを有し、直流電圧レベルVCaを中心として
増減する、回転体50の回転状態をあらわす周期的なレ
ベル変化を有しており、基準レベル検出部51に供給さ
れる。
【0034】基準レベル検出部51には、基準レベル電
圧発生部52から基準レベル電圧VRも供給される。基
準レベル電圧VRは、例えば、直流電圧レベルVCaを
有するものとされる。
【0035】基準レベル検出部51においては、回転検
出装置35の出力端子41に得られる検出出力信号SC
aが基準レベル電圧VRの直流電圧レベルVCaを過る
(クロスする)点が、基準レベルクロス点として求めら
れ、基準レベルクロス点から所定の短時間だけ高レベル
をとるパルス信号PCが形成される。それにより、基準
レベル検出部51からは、図3のBに示される如くの、
検出出力信号SCaについての基準レベルクロス点毎に
形成されるパルス信号PCの列が得られ、それがアンド
ゲート回路53に供給される。
【0036】アンドゲート回路53には、基準パルス発
生部54からの基準パルスPRの列も供給される。基準
パルスPRの列は、例えば、図3のDに示される如く
の、出力端子41に直流電圧レベルVCaが得られてい
るもとで基準レベル検出部51から導出されるパルス信
号PCの列に相当するもの、従って、図3のBに示され
るパルス信号PCの列に対応するものに設定される。
【0037】アンドゲート回路53からは、基準レベル
検出部51から導出される、図3のBに示される如くの
パルス信号PCと図3のDに示される基準パルスPRと
のアンド出力信号VAが導出される。このとき、図3の
B及びDに示される如く、パルス信号PCと基準パルス
PRとは一致したタイミングをもって高レベルをとるの
で、アンド出力信号VAは、基準パルスPR毎に断続的
に高レベルをとるものとなる。
【0038】アンドゲート回路53から得られるアンド
出力信号VAは、積分部55に供給され、積分部55か
ら、アンド出力信号VAについての積分出力信号VX
が、アンド出力信号VAが断続的にとる高レベルに応じ
たレベルVhを有したものとして導出される。そして、
この積分部55から導出される積分出力信号VXが、駆
動制御部58に供給される。
【0039】駆動制御部58は、回転体50に駆動信号
CTを送出して、回転体50を駆動する動作を行うとと
もに、積分部55からの積分出力信号VXに応じて、回
転体50についての駆動制御を行う。そして、積分部5
5からの積分出力信号VXが、図3のEに示される如く
のレベルVhを有したものである場合には、回転体50
に安定な回転を継続させる駆動制御を行うべく、駆動信
号CTを回転体50に供給する。
【0040】これに対し、例えば、回転体50における
温度上昇が生じて、回転体50の温度が上述の或る値か
らΔt(度)だけ上昇したときには、回転検出装置35
の出力端子41に得られる検出出力信号SCは、図3の
Aにおいて符号SCbが付されて示される如くのもの、
即ち、検出出力信号SCaより全体的に、例えば、1.
6×10-3×Δt(V)だけ高い検出出力信号SCbと
される。この検出出力信号SCbは、直流電圧レベルV
Caより1.6×10-3×Δt(V)だけ高い直流電圧
レベルVCbを有し、直流電圧レベルVCbを中心とし
て増減する、回転体50の回転状態をあらわす周期的な
レベル変化を有しており、基準レベル検出部51に供給
される。
【0041】基準レベル検出部51においては、回転検
出装置35の出力端子41に得られる検出出力信号SC
bが基準レベル電圧VRの直流電圧レベルVCaを過る
(クロスする)点が、基準レベルクロス点として求めら
れ、基準レベルクロス点から所定の短時間だけ高レベル
をとるパルス信号PC’が形成される。それにより、基
準レベル検出部51からは、図3のCに示される如く
の、検出出力信号SCbについての基準レベルクロス点
毎に形成されるパルス信号PC’の列が得られ、それが
アンドゲート回路53に供給される。
【0042】このときアンドゲート回路53に供給され
る基準パルス発生部54からの基準パルスPRの列は、
図3のDに示される如くに、図3のBに示されるパルス
信号PCの列に対応するものとして設定されているの
で、図3のCに示されるパルス信号PC’の列には対応
しない。それゆえ、アンドゲート回路53から得られる
アンド出力信号VAは、高レベルをとらず、継続的に低
レベルをとるものとされ、それが供給される積分部55
から得られる積分出力信号VXは、例えば、レベルVh
を有したものとはされず、レベルVhより著しく低いレ
ベルを有したものとされる。
【0043】このようなレベルVhより著しく低いレベ
ルを有した積分出力信号VXが供給される駆動制御部5
8は、その積分出力信号VXに応じて、例えば、回転体
50の回転を停止させる駆動制御を行うための駆動信号
CTを回転体50に供給する動作を行う。それにより、
例えば、回転体50が過熱状態のもとで回転を継続する
ことになる不所望な事態の発生が回避されることにな
る。
【0044】上述の如くの、本願の特許請求の範囲にお
ける請求項1から請求項5までのいずれかに記載された
発明に係る回転検出装置の一例である、回転検出装置3
5にあっては、その検出特性が、磁気抵抗素子36Dに
並列接続されたダイオード素子37の温度特性によって
左右されるので、ダイオード素子37として用いるダイ
オード素子の温度特性の選択によって、用途に応じた各
種の検出特性を実現させることができる。また、回転検
出装置35においては、4個の磁気抵抗素子36A〜3
6Dとダイオード素子37とが、実装状態のもとで極め
て小なる空間容積を占めるものとされるので、全体の小
型・軽量化が図られ、例えば、モータ等に組み込まれる
に好適である。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいず
れかに記載された発明に係る回転検出装置にあっては、
例えば、複数のN磁極部とS磁極部とが交互に配された
部分を備えていて、それらのN磁極部及びS磁極部に基
づく磁界を形成しつつ回転する回転体の回転状態の検出
にあたり、ダイオード素子が並列接続された磁気抵抗素
子とそれに直列接続された磁気抵抗素子との間の接続点
から導出された出力端に、回転体の回転状態に応じた検
出出力信号が得られる。
【0046】また、ダイオード素子が並列接続された磁
気抵抗素子とそれに直列接続された磁気抵抗素子との間
の接続点から導出された出力端の直流電圧レベルが、ダ
イオード素子の順方向電圧の変化に応じて変化し、ダイ
オード素子の順方向電圧の変化は、実質的に回転体の温
度変化に応じて生じるので、出力端の直流電圧レベル
は、回転体の温度変化に応じて変化することになり、出
力端に得られる検出出力信号は、回転体の回転状態に応
じたレベル変化を有するとともに、回転体の温度変化に
応じた直流電圧レベル変化を有するものとされる。
【0047】それゆえ、本願の特許請求の範囲における
請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明
に係る回転検出装置によれば、磁界を形成しつつ回転す
る回転体の回転状態の検出を行う際に、その出力端に、
回転体の回転状態に応じたレベル変化を有し、かつ、回
転体の温度変化に応じた情報を含むことになる検出出力
信号を、簡単で小型化に適した構成をもって、容易に得
ることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項1から請
求項5までのいずれかに記載された発明に係る回転検出
装置の一例を、それによって回転検出がなされる回転体
の部分と共に概略的に示す概略構成図である。
【図2】図1に示される回転検出装置の一例における要
部の接続状態を示す等価回路図である。
【図3】図1に示される回転検出装置の一例の動作説明
に供される波形図である。
【図4】図1に示される回転検出装置の一例が用いられ
て構成された回転体の制御システムの一例を示すブロッ
ク構成図である。
【図5】磁気抵抗素子が用いられて回転体の回転状態が
検知される様子を概略的に示す概略斜視図である。
【図6】印刷配線基板上に形成された所定の導体パター
ンが用いられて回転体の回転状態が検知される様子を概
略的に示す概略斜視図である。
【符号の説明】
31 N磁極部 32 S磁極部 33 着磁
部分 35 回転検出装置 36A〜36D
磁気抵抗素子 37 ダイオード素子 38,39 端子 40,41 出力端子 4
2 直流電圧供給部 44 直並列接続部 50 回転体 51 基
準レベル検出部 52 基準レベル電圧発生部 53 アンドゲート
回路 54 基準パルス発生部 55 積分部
58 駆動制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体に近接した位置に配されて上記回転
    体が形成する磁界の作用を受ける4個の磁気抵抗素子を
    備え、該4個の磁気抵抗素子のうちの2個が直列接続さ
    れて成る第1の直列接続部と上記4個の磁気抵抗素子の
    うちの他の2個が直列接続されて成る第2の直列接続部
    とが互いに並列接続されて直並列接続部が形成され、上
    記4個の磁気抵抗素子のうちの1個にダイオード素子が
    並列接続されたもとで、上記直並列接続部の両端間に直
    流電圧供給部が接続されて、上記ダイオード素子が並列
    接続された磁気抵抗素子と該磁気抵抗素子に直列接続さ
    れた磁気抵抗素子との間の接続点から導出された出力端
    に、上記回転体の回転状態に応じた検出出力信号が得ら
    れる回転検出装置。
  2. 【請求項2】出力端の直流電圧レベルがダイオード素子
    の順方向電圧の変化に応じて変化することを特徴とする
    請求項1記載の回転検出装置。
  3. 【請求項3】ダイオード素子が所定の温度特性をもって
    出力端の直流電圧レベルを変化させることを特徴とする
    請求項2記載の回転検出装置。
  4. 【請求項4】4個の磁気抵抗素子及び該4個の磁気抵抗
    素子のうちの1個に並列接続されたダイオード素子が、
    共通のパッケージ内に納められることを特徴とする請求
    項1記載の回転検出装置。
  5. 【請求項5】出力端に得られる検出出力信号が、回転体
    に対する駆動制御に用いられることを特徴とする請求項
    1記載の回転検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100370218C (zh) * 2004-11-17 2008-02-20 三菱电机株式会社 可变磁阻型角度检测器
US10200661B2 (en) 2016-10-31 2019-02-05 Japan Display Inc. Display device with a polarization control element and a polarization separation element
US10254541B2 (en) 2016-10-31 2019-04-09 Japan Display Inc. Head up display device

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US10477169B2 (en) 2016-10-31 2019-11-12 Japan Display Inc. Display device
US10578866B2 (en) 2016-10-31 2020-03-03 Japan Display Inc. Head up display device with a polarization separation element
US10841546B2 (en) 2016-10-31 2020-11-17 Japan Display Inc. Display device

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