JPH11142015A - エンジン駆動式冷凍装置 - Google Patents

エンジン駆動式冷凍装置

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JPH11142015A
JPH11142015A JP9302911A JP30291197A JPH11142015A JP H11142015 A JPH11142015 A JP H11142015A JP 9302911 A JP9302911 A JP 9302911A JP 30291197 A JP30291197 A JP 30291197A JP H11142015 A JPH11142015 A JP H11142015A
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heat exchanger
heat
condenser
engine
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清貴 北村
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    • Y02B30/625Absorption based systems combined with heat or power generation [CHP], e.g. trigeneration

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン駆動式空調装置の冷却能力を向上す
る。 【解決手段】 エンジン11にて駆動される圧縮機21
が圧縮した第1冷媒を室外熱交換器22にて凝縮し、凝
縮された第1冷媒を減圧手段26にて減圧し、減圧され
た第1冷媒を室内熱交換器23にて蒸発させるエンジン
駆動式空調装置200であって、第1、第2吸着コア
2、3および第1、第2蒸発凝縮器6、7を有する吸着
式冷凍装置200を備えている。吸着コア2、3におい
て第2冷媒を吸着させるとき、蒸発凝縮器6、7にて第
2冷媒を凝縮させ、吸着コア2、3において第2冷媒を
脱着させるとき、蒸発凝縮器6、7にて第2冷媒を蒸発
させており、蒸発凝縮器6、7にて第2冷媒が蒸発する
ときの蒸発潜熱を冷熱源として、室外熱交換器22の出
口部を流れる第1冷媒を冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン駆動式冷
凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記したエンジン駆動式冷凍装置は、エ
ンジンにて駆動される圧縮機により冷媒を圧縮し、この
圧縮された冷媒を凝縮器にて凝縮し、この凝縮された冷
媒を減圧手段にて減圧膨張し、この減圧膨張された冷媒
を蒸発器にて蒸発させ、この蒸発させた冷媒を再び圧縮
機に吸入させるものである。
【0003】凝縮器の出口部には過冷却用熱交換器が設
けてあり、この過冷却用熱交換器において冷媒を過冷却
することにより、エンジン駆動式冷凍装置の冷却能力を
向上させている。過冷却用熱交換器は、通常室外に配さ
れており、この過冷却用熱交換器内の冷媒は室外空気に
て冷却される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、上記
したようなエンジン駆動式冷凍装置に関して、冷却能力
をさらに向上したい、といった要望がある。本発明は上
記点に鑑みてなされたもので、エンジン駆動式冷凍装置
の冷却能力を向上することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エンジン
を熱源として駆動されるとともに、外気よりも大きな冷
熱源である吸着式冷凍装置を用いて、エンジン駆動式冷
凍装置における凝縮器の出口部を流れる冷媒を冷却する
ことにより、上記目的を達成することを見出した。
【0006】すなわち、請求項1ないし4に記載の発明
では、エンジン(11)にて駆動される圧縮機(21)
が圧縮した第1冷媒を第2凝縮器(22)にて凝縮し、
この凝縮された第1冷媒を減圧手段(24)にて減圧
し、この減圧された第1冷媒を第2蒸発器(23)にて
蒸発させるエンジン駆動式冷凍装置であって、エンジン
(11)にて加熱された加熱媒体にて加熱されることに
より第2冷媒を脱着し、冷却媒体にて冷却されることに
より第2冷媒を吸着する吸着コア(2、3)と、吸着コ
ア(2、3)が第2冷媒を吸着するとき第2冷媒を蒸発
させる第2蒸発器(6、7)、(6a)と、吸着コア
(2、3)が第2冷媒を脱着するとき第2冷媒を凝縮さ
せる第2凝縮器(7、6)、(7a)とを備える吸着式
冷凍装置(100)を備え、第2蒸発器(6、7)、
(6a)にて第2冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱を冷熱
源として、第1凝縮器(22)の出口部を流れる第1冷
媒を冷却することを特徴としている。
【0007】これによれば、第1凝縮器(22)の出口
部を流れる第1冷媒を、従来よりも良好に冷却できるの
で、エンジン駆動式冷凍装置の冷却能力を向上できる。
また、請求項2に記載の発明では、第2蒸発器(6、
7)は、蒸発器用熱交換器(60、70)および第2冷
媒を、蒸発器室(812、822)の内部に収容してな
り、第1凝縮器(22)の出口部近傍に、出口部熱交換
器(25)を設け、蒸発器用熱交換器(60、70)
と、出口部熱交換器(25)との間に熱交換媒体を循環
可能とする冷却用媒体回路(B)を設け、第2蒸発器
(6、7)において、上記蒸発潜熱を冷熱源として蒸発
器用熱交換(60、70)内の熱交換媒体を冷却し、こ
の冷却された熱交換媒体を、冷却用媒体回路(B)を経
て出口部熱交換器(25)に循環させることにより、第
1凝縮器(22)の出口部を流れる第1冷媒を冷却する
ことを特徴としている。このようにして本発明を良好に
実施可能となる。
【0008】また、請求項3に記載の発明では、第2蒸
発器(6、7)、(6a)は、第1凝縮器(22)の出
口部に接続される蒸発器用熱交換器(60、70)、
(60a)と、第2冷媒とを、蒸発器室(812、82
2)の内部に収容してなり、第2蒸発器(6、7)、
(6a)において、上記蒸発潜熱を冷熱源として蒸発器
用熱交換器(60、70)、(60a)内の第1冷媒を
冷却することを特徴としている。これによれば、上記請
求項2に記載の冷却用媒体回路(B)が必要ないので、
構造が単純となり、コスト安となる。
【0009】また、請求項4に記載の発明では、第2凝
縮器(7、6)は、凝縮器用熱交換器(70、60)お
よび第2冷媒を、凝縮器室(822、812)の内部に
収容してなり、第2凝縮器(7、6)よりも重力方向上
方に室外熱交換器(40)、(250、251)を設
け、凝縮器用熱交換器(70、60)と、室外熱交換器
(40)、(250、251)との間に熱交換媒体を循
環可能とする放熱用媒体回路(G)、(P1、P2)を
備え、第2凝縮器(7、6)にて第2冷媒が凝縮すると
きの凝縮熱を温熱源として、凝縮器用熱交換器(70、
60)内の熱交換媒体を加熱して蒸発させ、この蒸発し
た熱交換媒体が、放熱用媒体回路(G)、(P1、P
2)を経て室外熱交換器(40)、(250、251)
内に上昇して、外気にて冷却されて凝縮し、この凝縮し
た熱交換媒体が自重により放熱用媒体回路(G)、(P
1、P2)を経て凝縮器用熱交換器(70、60)内へ
還流することを特徴としている。
【0010】これによれば、放熱用媒体回路(G)に熱
交換媒体を強制的に循環させるポンプ手段を必要としな
いので、コスト安となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1の実施形態)図1および図2は本発明の第1の実
施形態のエンジン駆動式空調装置200のシステム構成
を示すものであり、このエンジン駆動式空調装置200
は、ビルや事務所等の室内を空調する空調装置として使
用される。
【0012】このエンジン駆動式空調装置200は、圧
縮機21にて第1冷媒(例えばR134a)が循環され
る冷媒回路201を備えるとともに、水冷式のエンジン
11の廃熱にて駆動される吸着式冷凍装置100を備え
ている。圧縮機21はエンジン11にて駆動されるもの
であり、この圧縮機2の吐出部には、四方切替弁12の
第1ポート12aが接続されている。四方切替弁12の
うち第1ポート12aと連通可能な第2ポート12bに
は、室外熱交換器(第1凝縮器)22が接続されてお
り、四方切替弁12のうち第1ポート12aと連通可能
な第3ポート12cには、室内熱交換器(第1蒸発器)
23が接続されている。
【0013】室外熱交換器22は、冷房時に第1冷媒を
凝縮する凝縮器としてはたらき、暖房時に第1冷媒を蒸
発させる蒸発器としてはたらく。室内熱交換器23は、
冷房時に蒸発器としてはたらき、暖房時に凝縮器として
はたらく。室外熱交換器22は、電動送風ファン22a
により送風される外気と熱交換するものであり、室内熱
交換器23は、電動送風ファン23aにより送風される
内気と熱交換するものである。
【0014】第2、第3ポート12b、12cと連通可
能な第4ポート12dには、アキュムレータ24の冷媒
入口部が接続されており、このアキュムレータ24の冷
媒出口部には、圧縮機21の吸入部が接続されている。
アキュムレータ24は、第1冷媒を気液分離するととも
に、ガス状の第1冷媒を導出するものである。室外熱交
換器22と室内熱交換器23との間には、第1冷媒を減
圧膨張する減圧手段(例えばキャピラリチューブ)26
が直列的に接続されており、室外熱交換器22と減圧手
段26との間には、補助熱交換器(出口部熱交換器)2
5が設けられている。補助熱交換器25は、密閉容器2
5bの内部に冷媒熱交換器25aを収容したものであ
り、冷媒熱交換器25aが、室外熱交換器22と減圧手
段26との間に直列的に接続されている。
【0015】なお、エンジン11、圧縮機21、四方切
替弁12、室外熱交換器22、アキュムレータ24、補
助熱交換器25、および、減圧手段26は、室外に配さ
れており、室内熱交換器23は、室内に設置される図示
しない空調ダクト内に配されている。次に、吸着式冷凍
装置100について詳しく説明する。
【0016】吸着式冷凍装置100は、第1、第2吸着
コア2、3、および、第1、第2蒸発凝縮器(第2蒸発
器、第2凝縮器)6、7を備えている。第1、第2吸着
コア2、3は、第1、第2吸着コア室811、821の
内部に、第1、第2吸着用熱交換器20、30を収容し
てなり、第1、第2蒸発凝縮器6、7は、第1、第2蒸
発凝縮器室(蒸発器室、凝縮器室)812、822の内
部に、第1、第2蒸発凝縮用熱交換器(蒸発器用熱交換
器、凝縮器用熱交換器)60、70を収容してなる。な
お、第1、第2吸着コア室811、821と第1、第2
蒸発凝縮器室812、822は、第1、第2連通部81
3、823にて気密に連通されている。そして、第1、
第2吸着コア室811、821と、第1、第2蒸発凝縮
器室812、822と、第1、第2連通部813、82
3とにより、第1、第2真空断熱容器81、82を構成
している。これら真空断熱容器81、82の内部にはそ
れぞれ、所定量の第2冷媒(例えば水)が封入されてい
る。なお、図1中記号Lは液体状の第2冷媒を示す。
【0017】第1、第2吸着用熱交換器20、30は、
図4に示すように、一対のタンク21、22と、これら
タンク21、22の間に並列的に積層配置されるチュー
ブ23および伝熱フィン24とを備えている。タンク2
1、22には、入口パイプ21a、出口パイプ22aが
連結させてある。タンク21、22、チューブ23、お
よび、伝熱フィン24の間に形成される間隙に、多数の
吸着剤Sが充填保持されている。
【0018】第1、第2蒸発凝縮用熱交換器60、70
は、一対のタンク61、62と、これらタンク61、6
2の間に並列的に積層配置されるチューブ63および伝
熱フィン64とを備えている。タンク61、62には、
入口パイプ61a、出口パイプ62aが連結させてあ
る。第1、第2真空断熱容器81、82は、2重の密閉
容器8a、8bの間に断熱層としての空気層8cを設け
てなり、内側の密閉容器8bの内部が真空状態とされて
いる。
【0019】図1に示すように、吸着式冷凍装置100
には、複数の媒体回路A、B、C、D、E、Fが設けら
れている。媒体回路Aは、エンジン11と、第1吸着用
熱交換器20(または第2吸着用熱交換器30)との間
に熱交換媒体を循環可能とするものである。媒体回路
(冷却用媒体回路)Bは、補助熱交換器25の密閉容器
25bと、第1蒸発凝縮用熱交換器60(または第2蒸
発凝縮用熱交換器70)との間に熱交換媒体を循環可能
とするものである。
【0020】媒体回路Cは、エンジン駆動式空調装置2
00の室外熱交換器22とは別の室外熱交換器4と、第
1蒸発凝縮用熱交換器60(または第2蒸発凝縮用熱交
換器70)と、第1吸着用熱交換器20(または第2吸
着用熱交換器30)との間に熱交換媒体を循環可能とす
るものである。媒体回路Dは、エンジン11と、第1吸
着用熱交換器20(または第2吸着用熱交換器30)
と、第1蒸発凝縮用熱交換器60(または第2蒸発凝縮
用熱交換器70)との間に熱交換媒体を循環可能とする
ものである。
【0021】媒体回路Eは、補助熱交換器25の密閉容
器25bと、第1蒸発凝縮用熱交換器60(または第2
蒸発凝縮用熱交換器70)と、第1吸着用熱交換器20
(または第2吸着用熱交換器30)との間に熱交換媒体
を循環可能とするものである。媒体回路Fは、上記した
媒体回路B、Eのうち、補助熱交換器25の密閉容器2
5bをバイパスするものであり、この媒体回路Fに室外
熱交換器4が接続されている。
【0022】四方切替弁83、84、85、86、8
7、88、および、三方切替弁91、92、93、94
により、上記各媒体回路A〜Fへの熱交換媒体流れを切
り替えている。なお、媒体回路Bに電動ポンプP1が設
けてあり、媒体回路C、E、Fの合流部に電動ポンプP
2が設けてある。媒体回路A、Dの合流部に、エンジン
11にて駆動される図示しない機械ポンプが設けてあ
る。
【0023】吸着式冷凍装置100は、第1吸着コア2
にて第2冷媒を吸着させる(吸着行程)とともに、第2
吸着コア3にて第2冷媒を脱着させる(脱着行程)第1
行程と、第1吸着コア2にて第2冷媒を脱着させるとと
もに、第2吸着コア3にて第2冷媒を吸着させる第2行
程とを、所定時間(例えば60秒)毎に交互に行なうも
のである。これにより、後述する高温な熱交換媒体、お
よび、低温な熱交換媒体を、連続的に生成可能となって
いる。
【0024】次に、上記構成による作動を説明する。室
内冷房を行なうときは、四方切替弁12を図1中実線で
示す位置として、図1中実線矢印で示す方向に第1冷媒
を冷媒回路201に循環させるとともに、吸着式冷凍装
置100にて生成される低温な(例えば12℃程度の)
熱交換媒体を補助熱交換器25の密閉容器25b内に連
続的に循環させる。
【0025】このような室内冷房時においては、上記各
切替弁83〜88、91〜94を図1中実線で示す位置
とすることにより、吸着式冷凍装置100が上記第1行
程を行なう。すなわち、エンジン11のエンジン冷却水
(加熱媒体)が、媒体回路Aを経て第2吸着用熱交換器
30に循環されるので、このエンジン冷却水にて第2吸
着コア3が加熱されて、吸着剤Sから第2冷媒が脱着さ
れる。
【0026】また、室外熱交換器4からの比較的低温な
(例えば35℃程度の)熱交換媒体(冷却媒体)が、媒
体回路Cを経て、第2蒸発凝縮用熱交換器70および第
1吸着用熱交換器20に循環される。この結果、第2蒸
発凝縮器7が冷却されるので、第2蒸発凝縮器7におい
て第2冷媒が凝縮され、かつ、第1吸着コア2が冷却さ
れるので、第1吸着コア2の吸着剤Sが第2冷媒を吸着
する。
【0027】これにより、第1真空断熱容器81の内部
の圧力が下がり、第1蒸発凝縮器6の第2冷媒が蒸発す
るので、このときの蒸発潜熱を冷熱源として、第1蒸発
凝縮用熱交換器60内の熱交換媒体が冷却される。この
冷却された低温な熱交換媒体が、媒体回路Bを経て補助
熱交換器25の密閉容器25b内を循環するので、補助
熱交換器25の冷媒熱交換器25a内の(室外熱交換器
22にて凝縮された後の)第1冷媒が冷却される。
【0028】また、上記第1行程を上記所定時間行なっ
た後に、上記各切替弁83〜86のみを図1中点線位置
に切り替えることにより、吸着式冷凍装置100が上記
第2行程を行なう。このときは、上記第1行程の吸着と
脱着、蒸発と凝縮が入れ替わるだけであるため、具体的
な作動説明は省略する。そして、エンジン駆動式空調装
置200の冷媒回路201においては、圧縮機21から
吐出された高温高圧のガス状の第1冷媒が、室外熱交換
器22において送風ファン22aにより送風される外気
と熱交換して(外気にて冷却されて)、凝縮する。室外
熱交換器22にて凝縮された高温高圧の第1冷媒は、補
助熱交換器25において、上記低温な熱交換媒体により
冷却された後、減圧手段26において減圧されて、低温
低圧の気液二相状態となる。
【0029】この気液二相状態の第1冷媒は、室内熱交
換器23において送風ファン23aにより送風される内
気と熱交換して蒸発してガス状となり、このガス状の第
1冷媒は、アキュムレータ24を経て圧縮機21に再び
吸入される。そして、室内熱交換器23においては、内
気と第1冷媒とが熱交換することにより内気が冷却され
(内気が第1冷媒の蒸発潜熱を冷熱源として冷却さ
れ)、この冷却された内気を、送風ファン23aにて室
内に送風することにより、室内の冷房が行なわれる。
【0030】一方、室内暖房を行なうときは、四方切替
弁12を図2中実線で示す位置として、図2中実線矢印
で示す方向に第1冷媒を冷媒回路201内に循環させる
とともに、吸着式冷凍装置100にて生成される高温な
(例えば45℃程度の)熱交換媒体を補助熱交換器25
の密閉容器25b内に連続的に循環させる。このとき、
冷媒回路201においては、圧縮機21から吐出された
高温高圧のガス状の第1冷媒が、室内熱交換器23にお
いて送風ファン23aにより送風される内気と熱交換し
て(内気に放熱して)、凝縮する。これにより、内気が
加熱されて室内暖房が行なわれる。この凝縮された高温
高圧の液状の第1冷媒は、減圧手段26において減圧さ
れて、低温低圧の気液二相状態となる。
【0031】この気液二相状態の第1冷媒は、補助熱交
換器25の密閉容器25b内に循環される高温の熱交換
媒体と熱交換して蒸発してガス状となる。このとき、熱
交換媒体は、第1冷媒の蒸発潜熱を冷熱源として冷却さ
れる。ガス状の第1冷媒は、アキュムレータ24を経て
圧縮機21に再び吸入される。このような室内暖房時に
おいては、上記各切替弁83〜88、91〜94を図2
中実線で示す位置とすることにより、吸着式冷凍装置1
00が上記第1行程を行なう。
【0032】すなわち、エンジン11のエンジン冷却水
(加熱媒体)が、媒体回路Dを経て、第2吸着用熱交換
器30および第1蒸発凝縮用熱交換器60に循環され
る。この結果、エンジン冷却水にて第2吸着コア3が加
熱されて吸着剤Sから第2冷媒が脱着され、かつ、エン
ジン冷却水にて第1蒸発凝縮器6が加熱されて第1冷媒
が蒸発する。
【0033】また、補助熱交換器25において冷却され
た熱交換媒体が、媒体回路Eを経て、第2蒸発凝縮用熱
交換器70および第1吸着用熱交換器20に循環され
る。この結果、第2蒸発凝縮器7が冷却されるので、第
2蒸発凝縮器7において第2冷媒が凝縮され、かつ、第
1吸着コア2が冷却されるので、第1吸着コア2の吸着
剤Sが第2冷媒を吸着する。
【0034】また、上記第1行程を上記所定時間行なっ
た後に、上記各切替弁83〜86のみを図1中点線位置
に切り替えることにより、吸着式冷凍装置100が上記
第2行程を行なう。このときは、上記第1行程の吸着と
脱着、蒸発と凝縮が入れ替わるだけであるため、具体的
な作動説明は省略する。そして、室内暖房を行なうとき
において、補助熱交換器25にて第1冷媒を加熱する必
要がないときは、図3に示すように、吸着式冷凍装置1
00にて生成される高温な熱交換媒体を、媒体回路Fを
経て室外熱交換器4に循環させることにより、高温な熱
交換媒体から外気へ放熱させる。また、室内冷房を行な
うときにおいて、補助熱交換器25にて第1冷媒を加熱
する必要がないときは、吸着式冷凍装置100にて生成
される低温な熱交換媒体を、媒体回路Fを経て室外熱交
換器4に循環させることにより、低温な熱交換媒体から
内気へ放冷させる。
【0035】次に、本実施形態の奏する効果を説明す
る。まず、室内冷房時において、蒸発凝縮器6、7にて
第2冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱を冷熱源として、室
外熱交換器22の出口部を流れる第1冷媒を冷却してい
るので、エンジン駆動式冷凍装置の冷却能力を従来より
も向上できる。また、上記した室内冷房時、室内暖房
時、および、放冷時において、エンジン冷却水は、上記
した脱着熱、または、蒸発潜熱に対応する熱を放熱して
いるので、周知のラジエータを廃止できる。
【0036】(第2の実施形態)本実施形態のエンジン
駆動式空調装置200は、図5に示すように、上記第1
の実施形態における媒体回路B〜Fを廃止する替わり
に、第1蒸発凝縮用熱交換器60(または第2蒸発凝縮
用熱交換器70)を、エンジン駆動式空調装置200の
冷媒回路201のうち、室外熱交換器22(凝縮器)と
減圧手段26との間に接続可能とするとともに、冷媒回
路(放熱用媒体回路)Gおよび媒体回路Hを設けたもの
である。
【0037】冷媒回路Gは、第1蒸発凝縮用熱交換器6
0(または第2蒸発凝縮用熱交換器70)と、室外熱交
換器40との間に、第1冷媒と同一の冷媒を循環可能と
するものである。室外熱交換器40は、蒸発凝縮用熱交
換器60、70よりも重力方向上方に配置されている。
媒体回路Hは、室外熱交換器4と、第1吸着用熱交換器
20(または第2吸着用熱交換器30)との間に熱交換
媒体を循環可能とするものである。室外熱交換器22、
4、および、40は、送風ファン22aにて同時に送風
される。
【0038】四方切替弁95、96により、第1、第2
蒸発凝縮用熱交換器60、70を、冷媒回路201また
は冷媒回路Gに切替接続するようになっている。四方切
替弁97、98により、媒体回路Aと媒体回路Hとを切
り替えるようになっている。媒体回路Hのみに電動ポン
プP3が設けてある。本実施形態のエンジン駆動式空調
装置200は室内冷房を行なうものであり、上記第1の
実施形態における四方切替弁12が廃止されている。
【0039】そして、上記各四方切替弁95〜98を図
5中点線で示す位置とすることにより、吸着式冷凍装置
100が上記第1行程を行なう。具体的には、エンジン
11のエンジン冷却水(加熱媒体)が、媒体回路Aを経
て第2吸着用熱交換器30に循環されるので、このエン
ジン冷却水にて第2吸着コア3が加熱されて、吸着剤S
から第2冷媒が脱着される。
【0040】また、室外熱交換器4からの比較的低温な
(例えば35℃程度の)熱交換媒体(冷却媒体)が、媒
体回路Hを経て、第1吸着用熱交換器20に循環される
ので、第1吸着コア2が冷却されて、吸着剤Sが第2冷
媒を吸着する。これにより、第1蒸発凝縮器6の第2冷
媒が蒸発するので、このときの蒸発潜熱を冷熱源とし
て、第1蒸発凝縮用熱交換器60内の第1冷媒が冷却さ
れる。このようにして、室外熱交換器22にて凝縮され
た後の第1冷媒が冷却される。
【0041】また、第2蒸発凝縮器7においては、第2
冷媒が凝縮されるので、第2蒸発凝縮用熱交換器70内
の冷媒は、第2冷媒の凝縮熱を温熱源として加熱され、
蒸発する。蒸発したガス状の冷媒は、密度の減少により
自然対流で冷媒回路Gを上昇して、室外熱交換器40内
に流入する。室外熱交換器40においてガス状の冷媒は
外気と熱交換して冷却され、凝縮する。凝縮した液状の
冷媒は、密度の増大により自重にて冷媒回路Gを下降し
て第2蒸発凝縮用熱交換器70内へ還流し、再度、第2
蒸発凝縮器7の冷却作用に供される。つまり、蒸発凝縮
用熱交換器70(60)、室外熱交換器40、および、
冷媒回路Gにより、熱サイフォンを構成している。
【0042】上記第1行程が所定時間行なわれた後は、
上記各四方切替弁95〜98を図5中実線で示す位置と
して吸着式冷凍装置100に上記第2行程を行なわせ
る。本実施形態によれば、エンジン駆動式空調装置20
0の冷媒回路201の途中に、蒸発凝縮器6、7の蒸発
凝縮用熱交換器60、70を接続可能としているので、
蒸発凝縮器6、7において冷媒回路201を循環する第
1冷媒を冷却できる。よって、上記第1の実施形態にお
ける媒体回路Bが必要ないので、構造が単純となり、コ
スト安となる。
【0043】また、冷媒回路Gには、自然対流にて冷媒
が循環されるので、電動ポンプを設ける必要がなく、コ
スト安である。 (第3の実施形態)図6に示す本実施形態は、上記第2
の実施形態における室外熱交換器40、および、媒体回
路G(切替弁95、96)を廃止するとともに、第1、
第2蒸発凝縮用熱交換器60、70のエンジン駆動式空
調装置200への接続形態を変形したものである。
【0044】すなわち、エンジン駆動式空調装置200
の冷媒回路201のうち、室外熱交換器22と減圧手段
26との間に、第1、第2電磁弁250a、251a
と、第1、第2補助室外熱交換器250、251と、第
1、第2蒸発凝縮用熱交換器60、70とを、直列的に
接続してある。第1電磁弁250a、第1補助室外熱交
換器250、および、第1蒸発凝縮用熱交換器60と、
第2電磁弁251a、第2補助室外熱交換器251、お
よび、第2蒸発凝縮用熱交換器70とは、並列的に配さ
れている。
【0045】第1、第2補助室外熱交換器250、25
1の冷媒出口部と、第1、第2蒸発凝縮用熱交換器6
0、70の冷媒入口部とが、冷媒配管P1、P2にて連
通されており、第1、第2蒸発凝縮用熱交換器60、7
0の冷媒出口部は、合流部Kにおいて合流している。第
1、第2補助室外熱交換器250、251は、第1、第
2蒸発凝縮用熱交換器60、70よりも重力方向上方に
配置されている。
【0046】第1、第2蒸発凝縮用熱交換器60、70
の冷媒出口部には、図6に示す方向のみに冷媒を流す第
1、第2逆止弁60a、70aが設けられている。第
1、第2補助室外熱交換器250、251の近傍には電
動送風ファン2500が設けられており、この送風ファ
ン2500により、第1補助室外熱交換器250および
第2補助室外熱交換器251に並列的に外気を送風する
ようになっている。
【0047】冷媒回路201のうち、圧縮機21と室外
熱交換器22との間には、冷媒加熱器10が設けられて
いる。冷媒加熱器10は、第1冷媒とエンジン冷却水と
を熱交換して第1冷媒を加熱するものである。冷媒回路
201のうち、室内熱交換器22と第1、第2電磁弁2
50a、251aとの間には、気液分離器27および電
磁弁27aが設けられている。冷媒回路201には、気
液分離器27から第1、第2補助室外熱交換器250、
251を経て合流部Kへ至る冷媒回路をバイパスするバ
イパス回路28が設けられており、このバイパス回路2
8には、逆止弁28aが設けられている。
【0048】エンジン11と冷媒加熱器10との間に
は、熱交換媒体を循環可能とする媒体回路Jを備えてい
る。三方切替弁89により、媒体回路Aと媒体回路Jと
を切り替えている。室外熱交換器22および4は、送風
ファン22aにて同時に送風される。冷媒回路201に
は、室内熱交換器23が複数台(3台)並列的に設けら
るとともに、これら室内熱交換器23への冷媒流れを断
続する電磁弁23bがそれぞれ独立に設けられている。
これら室内熱交換器23の近傍には、内気を送風する送
風ファン23aがそれぞれ独立に設けられている。な
お、本実施形態のエンジン駆動式空調装置200は、室
内冷房、および、室内暖房を行なうものであり、冷媒回
路201に四方切替弁12を備えている。
【0049】そして、室内冷房を行なうときは、四方切
替弁12を図1中実線で示す位置とし、かつ、電磁弁2
7aを開いて、図6中実線矢印で示す方向に第1冷媒を
冷媒回路201内に循環させるとともに、室外熱交換器
22の出口部において、第1冷媒を連続的に過冷却す
る。このような室内冷房時においては、上記各切替弁8
9、97を図1中点線で示す位置とし、切替弁98を図
1中実線で示す位置とし、第1電磁弁250aを開き、
第2電磁弁250bを閉じ、送風ファン2500を作動
させることにより、吸着式冷凍装置100が上記第1行
程を行なう。
【0050】具体的には、エンジン11のエンジン冷却
水(加熱媒体)が、媒体回路Aを経て第2吸着用熱交換
器30に循環されるので、このエンジン冷却水にて第2
吸着コア3が加熱されて、吸着剤Sから第2冷媒が脱着
される。また、室外熱交換器4からの比較的低温な熱交
換媒体が、媒体回路Hを経て、第1吸着用熱交換器20
に循環されるので、第1吸着コア2が冷却されて、吸着
剤Sが第2冷媒を吸着する。これにより、第1蒸発凝縮
器6の第2冷媒が蒸発するので、このときの蒸発潜熱を
冷熱源として、第1蒸発凝縮用熱交換器60内の第1冷
媒が冷却される。このようにして、室外熱交換器22に
て凝縮された後の第1冷媒が冷却される。
【0051】また、第2蒸発凝縮器7では第2冷媒が凝
縮されるので、第2蒸発凝縮用熱交換器70内の冷媒
は、第2冷媒の凝縮熱を温熱源として加熱され、蒸発す
る。蒸発したガス状の冷媒は、密度の減少により自然対
流で冷媒配管P2を上昇して、補助室外熱交換器251
内に流入する。補助室外熱交換器251においてガス状
の冷媒は、送風ファン2500にて送風される外気と熱
交換して冷却され、凝縮する。凝縮した液状の冷媒は、
密度の増大により自重にて冷媒配管P2を下降して第2
蒸発凝縮用熱交換器70内へ還流し、再度、第2蒸発凝
縮器7の冷却作用に供される。つまり、蒸発凝縮用熱交
換器70(60)、補助室外熱交換器251(25
0)、および、冷媒配管P2(P1)により、ヒートパ
イプを構成している。
【0052】そして、エンジン駆動式空調装置200の
冷媒回路201においては、圧縮機21から吐出された
高温高圧のガス状の第1冷媒が、室外熱交換器22にお
いて送風ファン22aにより送風される外気と熱交換し
て(外気にて冷却されて)、凝縮する。室外熱交換器2
2にて凝縮された高温高圧の液状の第1冷媒は、気液分
離器27にて気液分離されて、液状の第1冷媒のみが下
流側へ供給される。そして、液状の第1冷媒が、補助室
外熱交換器250にて過冷却され、さらに、第1蒸発凝
縮器6において過冷却された後、減圧手段26において
減圧されて、低温低圧の気液二相状態となる。
【0053】この気液二相状態の第1冷媒は、室内熱交
換器23において送風ファン23aによる送風される内
気と熱交換して蒸発してガス状となり、このガス状の第
1冷媒は、アキュムレータ24を経て圧縮機21に再び
吸入される。また、上記第1行程を上記所定時間行なっ
た後に、上記各切替弁97、98のみを図6中実線位置
に切り替え、第1電磁弁250aを閉じ、第2電磁弁2
51aを開き、送風ファン2500を作動させることに
より、吸着式冷凍装置100が上記第2行程を行なう。
このときは、上記第1行程の吸着と脱着、蒸発と凝縮が
入れ替わるだけであるため、具体的な作動説明は省略す
る。
【0054】一方、室内暖房を行なうときは、四方切替
弁12を図6中点線で示す位置とし、かつ、電磁弁27
aを閉じて、図6中点線矢印で示す方向に第1冷媒を冷
媒回路201内に循環させるとともに、四方切替弁89
を図6中点線で示す位置とする。送風ファン2500は
停止させておく。これにより、圧縮機21から吐出され
た高温高圧のガス状の第1冷媒が、室内熱交換器23に
おいて送風ファン23aにより送風される内気と熱交換
して(内気に放熱して)、凝縮する。これにより、内気
が加熱されて室内暖房が行なわれる。この凝縮された高
温高圧の液状の第1冷媒は、減圧手段26において減圧
されて、低温低圧の気液二相状態となる。
【0055】この気液二相状態の第1冷媒は、バイパス
回路28を経て、室外熱交換器22において外気と熱交
換して加熱され、さらに、冷媒加熱器10においてエン
ジン冷却水と熱交換して加熱することにより、蒸発して
ガス状となる。ガス状の第1冷媒は、アキュムレータ2
4を経て圧縮機21に再び吸入される。このような室内
暖房時においては、吸着式冷凍装置100は作動しな
い。
【0056】本実施形態によれば、第1、第2蒸発凝縮
用熱交換器60、70のそれぞれに対応して、補助室外
熱交換器250、251を設けているので、上記第2の
実施形態における四方切替弁95、96を廃止できる。
また、室内冷房時では、室外熱交換器22にて凝縮され
た第1冷媒を気液分離器27にて気液分離した後、液状
の第1冷媒のみを蒸発凝縮用熱交換器60、70にて冷
却するので、この蒸発凝縮用熱交換器60、70におい
て第1冷媒を過冷却できる。
【0057】また、第2冷媒を凝縮する蒸発凝縮器3
(または4)の蒸発凝縮用熱交換器60(または70)
に対応する冷媒配管P1、P2には、自然対流にて冷媒
が循環されるので、電動ポンプを設ける必要がなく、コ
スト安である。 (第4の実施形態)本実施形態は、図7に示すように、
吸着式冷凍装置100として、第1、第2吸着コア2、
3と、蒸発器6aと、凝縮器7aとを備えている。蒸発
器6aは、蒸発器室814の内部に、第2冷媒および蒸
発器用熱交換器60aを収容してなり、凝縮器7aは、
凝縮器室815の内部に、第2冷媒および凝縮器用熱交
換器70aを収容してなる。
【0058】上記両吸着用熱交換器20、30には、室
外熱交換器(図示せず)またはエンジン(図示せず)か
らの熱交換媒体(冷却媒体または加熱媒体)を交互に循
環させている。凝縮用熱交換器70aには、室外熱交換
器(図示せず)からの熱交換媒体を循環させている。蒸
発用熱交換器60aは、冷媒回路201のうち、気液分
離器27と減圧手段26の間に接続されており、この間
を流れる第1冷媒が循環される。気液分離器27は、室
外熱交換器(凝縮器)22の出口部において第1冷媒の
気液分離を行なうとともに、蒸発用熱交換器60aに液
状の第1冷媒のみを供給するものである。
【0059】第1、第2吸着コア室811、821と蒸
発器室814とは、連通部816、817にて連通され
ており、第1、第2吸着コア室811、821と凝縮器
室815とは、連通部818、819にて連通されてい
る。上記各連通部816、817、818、819に
は、開閉弁816a、817a、818a、819aが
設けてある。蒸発器室814と凝縮器室815とは、キ
ャピラリチューブ820にて連通されている。
【0060】そして、開閉弁817a、818aを閉
じ、開閉弁816a、819aを開き、第1吸着用熱交
換器20に冷却媒体を循環させ、第2吸着用熱交換器3
0に加熱媒体を循環させることにより、吸着式冷凍装置
100が第1行程を行なう。また、開閉弁817a、8
18aを開き、開閉弁816a、819aを閉じ、第1
吸着用熱交換器20に加熱媒体を循環させ、第2吸着用
熱交換器30に冷却媒体を循環させることにより、吸着
式冷凍装置100が第2行程を行なう。
【0061】そして、吸着式冷凍装置100の蒸発器6
aにおいては、蒸発用熱交換器60a内の第1冷媒、つ
まり、気液分離器27から供給される液状の第1冷媒
が、第2冷媒の蒸発潜熱を冷熱源として過冷却される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わり、室内冷房時
において、室外熱交換器の出口部を流れる第1冷媒を冷
却するときのエンジン駆動式空調装置を示す概略的な全
体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係わり、室内暖房時
において、室外熱交換器の入口部を流れる第1冷媒を加
熱するときのエンジン駆動式空調装置を示す概略的な全
体構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わり、室内暖房時
において、室外熱交換器の入口部を流れる第1冷媒を加
熱しないときのエンジン駆動式空調装置を示す概略的な
全体構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係わる吸着コアおよ
び蒸発凝縮器の構造を示す概略的な部分断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係わるエンジン駆動
式空調装置を示す概略的な全体構成図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係わるエンジン駆動
式空調装置を示す概略的な全体構成図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係わるエンジン駆動
式空調装置を示す概略的な全体構成図である。
【符号の説明】
11…エンジン、200…エンジン駆動式空調装置(エ
ンジン駆動式冷凍装置)、21…圧縮機、22…室外熱
交換器(第1凝縮器)、26…減圧手段、23…室内熱
交換器(第1蒸発器)、100…吸着式冷凍装置、2、
3…吸着コア、6、7…蒸発凝縮器(第2蒸発器、第2
凝縮器)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(11)にて駆動される圧縮機
    (21)が圧縮した第1冷媒を、第1凝縮器(22)に
    て凝縮し、減圧手段(26)にて減圧した後、第1蒸発
    器(23)にて蒸発させるエンジン駆動式冷凍装置(2
    00)であって、 前記エンジン(11)にて加熱された加熱媒体にて加熱
    されることにより第2冷媒を脱着し、冷却媒体にて冷却
    されることにより第2冷媒を吸着する吸着コア(2、
    3)と、前記吸着コア(2、3)が第2冷媒を吸着する
    とき第2冷媒を蒸発させる第2蒸発器(6、7)、(6
    a)と、前記吸着コア(2、3)が第2冷媒を脱着する
    とき第2冷媒を凝縮させる第2凝縮器(7、6)、(7
    a)とを備える吸着式冷凍装置(100)を備え、 前記第2蒸発器(6、7)、(6a)にて第2冷媒が蒸
    発するときの蒸発潜熱を冷熱源として、前記第1凝縮器
    (22)の出口部を流れる第1冷媒を冷却することを特
    徴とするエンジン駆動式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記第2蒸発器(6、7)は、蒸発器用
    熱交換器(60、70)および第2冷媒を、蒸発器室
    (812、822)の内部に収容してなり、 前記第1凝縮器(22)の出口部近傍には、出口部熱交
    換器(25)が設けられており、 前記蒸発器用熱交換器(60、70)と、前記出口部熱
    交換器(25)との間に熱交換媒体を循環可能とする冷
    却用媒体回路(B)を備え、 前記第2蒸発器(6、7)において、前記蒸発潜熱を冷
    熱源として前記蒸発器用熱交換器(60、70)内の熱
    交換媒体を冷却し、この冷却された熱交換媒体を、前記
    冷却用媒体回路(B)を経て前記出口部熱交換器(2
    5)に循環させることにより、前記第1凝縮器(22)
    の出口部を流れる第1冷媒を冷却することを特徴とする
    請求項1に記載のエンジン駆動式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記第2蒸発器(6、7)、(6a)
    は、前記第1凝縮器(22)の出口部に接続される蒸発
    器用熱交換器(60、70)、(60a)と、第2冷媒
    とを、蒸発器室(812、822)の内部に収容してな
    り、 前記第2蒸発器(6、7)、(6a)において、前記蒸
    発潜熱を冷熱源として前記蒸発器用熱交換器(60、7
    0)、(60a)内の第1冷媒を冷却することを特徴と
    する請求項1に記載のエンジン駆動式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記第2凝縮器(7、6)は、凝縮器用
    熱交換器(70、60)および第2冷媒を、凝縮器室
    (822、812)の内部に収容してなり、 前記第2凝縮器(7、6)よりも重力方向上方に室外熱
    交換器(40)、(250、251)を設け、 前記凝縮器用熱交換器(70、60)と、前記室外熱交
    換器(40)、(250、251)との間に熱交換媒体
    を循環可能とする放熱用媒体回路(G)、(P1、P
    2)を備え、 前記第2凝縮器(7、6)にて第2冷媒が凝縮するとき
    の凝縮熱を温熱源として、前記凝縮器用熱交換器(7
    0、60)内の熱交換媒体を加熱して蒸発させ、この蒸
    発した熱交換媒体が、前記放熱用媒体回路(G)、(P
    1、P2)を経て前記室外熱交換器(40)、(25
    0、251)内に上昇して、外気にて冷却されて凝縮
    し、この凝縮した熱交換媒体が自重により前記放熱用媒
    体回路(G)、(P1、P2)を経て前記凝縮器用熱交
    換器(70、60)内へ還流することを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1つに記載のエンジン駆動式冷
    凍装置。
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