JPH11140305A - 冷蔵庫 - Google Patents
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- JPH11140305A JPH11140305A JP9305858A JP30585897A JPH11140305A JP H11140305 A JPH11140305 A JP H11140305A JP 9305858 A JP9305858 A JP 9305858A JP 30585897 A JP30585897 A JP 30585897A JP H11140305 A JPH11140305 A JP H11140305A
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract
オキシエチレンアルキルアミンを用いて、断熱性、圧縮
強度および寸法安定性に優れた冷蔵庫および冷凍庫の断
熱箱体を提供する。 【解決手段】発泡剤として水およびシクロペンタン、助
剤にポリオキシエチレンアルキルアミンを用い、ポリオ
−ル成分とイソシアネ−ト成分とを反応触媒、整泡剤の
存在下において反応させて得られる硬質ポリウレタンフ
ォ−ムにより構成された断熱部を備えた冷蔵庫とする。
Description
ロペンタンと水、助剤としてポリオキシエチレンアルキ
ルアミンを用いた硬質ポリウレタンフォ−ムの冷蔵庫お
よび冷凍庫の断熱箱体に関する。
熱部には外箱と内箱の空間に独立気泡を有する硬質ポリ
ウレタンフォームを充填するだけで、容易に安価に形成
することが可能な断熱材を用いている。硬質ポリウレタ
ンフォ−ムは、通常ポリオ−ル成分とイソシアネ−ト成
分とを発泡剤、反応触媒、整泡剤の存在下において反応
させることによって得られる。一般に、独立気泡を有す
る硬質ポリウレタンフォ−ムの製造においては、優れた
断熱性を有するものを生産性良く得るために、発泡剤と
してガスの熱伝導率が極めて小さく、低沸点で且つ常温
で液体であり不燃性で低毒性の優れた特性を持つトリク
ロロモノフルオロメタンが用いられてきた。この種の硬
質ポリウレタンフォ−ム製造方法に関する従来技術とし
ては、例えば特開昭59−84913号公報などが挙げ
られる。
ノフルオロメタンは、難分解性のCFC[クロロ フル
オロ カ−ボン(Chloro Fluoro Car
bons)の略で、炭化水素のクロロフルオロ完全置換
体]の一つである。この種の難分解性CFCが大気中に
放出されると成層圏におけるオゾン層破壊や温室効果に
よる地表の温度上昇が生じるとされ、世界的な環境汚染
問題となっている。このため、段階的にこれらの難分解
性のCFCの生産量および消費量が規制され代替品の選
択が世界的に進められてきた。
HCFC[ハイドロ クロロ フルオロ カ−ボン(H
ydro Chloro Fluoro Carbon
s)]である1,1−ジクロロ−1−モノフルオロエタ
ンが検討され、これを用いた硬質ポリウレタンフォ−ム
が実用化された。しかし、HCFCはオゾン破壊係数が
0でないことから規制対象となっており、現時点では2
003年に全廃の予定である。従って、オゾン層を破壊
しない発泡剤の開発が必要となってきている。
子中に臭素または塩素を含み、さらに大気中の寿命が長
いものである。フロン規制に対応したノンフロン発泡剤
の候補としては、水、HFC[ハイドロ フルオロ カ
−ボン(Hydro Fluoro Carbo
n)]、炭化水素などを挙げることができる。しかし、
水を単独で発泡剤として用いる場合、気泡を形成するの
は化学反応で生成する二酸化炭素であり、熱伝導率が高
いため高性能断熱材としての実用化は難しい。一方、H
FC系の化合物は毒性データが少ないこと、供給体制が
確立されていないなど現時点では問題が多い。このこと
から、ノンフロン系発泡剤としては、オゾン層破壊係数
が0の炭化水素系化合物の中でガスの熱伝導率が比較的
低く、硬質ポリウレタンフォームの発泡に適した沸点を
持つシクロペンタンが主流となりつつある。例えば、実
施例として特開平3−152160が有る。
して用いた場合、フォームの圧縮強度や低温寸法安定性
が劣ることから、通常シクロペンタン発泡剤は少量の水
と組み合わせて用いられる。
タンフォームの発泡において、ノンフロン発泡剤として
用いられるシクロペンタンは、1,1−ジクロロ−1−
モノフルオロエタンと比べてガスの熱伝導率が高く常温
での蒸気圧が低い。このため、シクロペンタンで発泡し
た硬質ポリウレタンフォームは、1,1−ジクロロ−1
−モノフルオロエタンで発泡した場合と比べ熱伝導率が
高く、圧縮強度および寸法安定性が低くなる問題があ
る。
リウレタンフォームを冷蔵庫および冷凍庫の断熱箱体に
用いる場合には、1,1−ジクロロ−1−モノフルオロ
エタンで発泡した硬質ポリウレタンフォームを用いる際
と同等の断熱性、圧縮強度および寸法安定性を得るには
断熱部を厚くし、フォームの密度を高くしなければなら
ず断熱箱体が重くなることや容積効率が低くなるなどの
課題があった。
タンと水、助剤にポリオキシエチレンアルキルアミンを
用いて、断熱性、圧縮強度および寸法安定性に優れた冷
蔵庫を提供することにある。
よび冷凍庫に使用するシクロペンタンを使用したの最適
な硬質ポリウレタンフォームを開発するため、鋭意検討
した結果本発明を完成するに至った。
として水およびシクロペンタン、助剤にポリオキシエチ
レンアルキルアミンを用い、ポリオ−ル成分とイソシア
ネ−ト成分とを反応触媒、整泡剤の存在下で反応させて
得られる硬質ポリウレタンフォ−ムにおいて、形成され
た硬質ポリウレタンフォームのスキン付き熱伝導率が平
均温度10℃において17.5〜18.5mW/m・K
である硬質ポリウレタンフォ−ムを用いて断熱部を構成
することにより達成される。
ペンタン、助剤に長鎖と短鎖を有する2種のポリオキシ
エチレンアルキルアミンを用い、ポリオ−ル成分とイソ
シアネ−ト成分とを反応触媒、整泡剤の存在下で反応さ
せて得られる硬質ポリウレタンフォ−ムにおいて、形成
された硬質ポリウレタンフォームのコア層部密度が32
〜35kg/m3およびスキン付き熱伝導率が平均温度
10℃において17.5〜18.5mW/m・Kで、且
つ空気中で70℃あるいは−20℃で1カ月間放置した
ときの寸法変化率が2%以下および圧縮強度が0.1M
Pa以上である硬質ポリウレタンフォ−ムを用いて、断
熱部を構成するにより達成される。
クロペンタン、助剤に配合量が15〜25重量部のポリ
オキシエチレンアルキルアミンを用い、ポリオ−ル成分
とイソシアネ−ト成分とを反応触媒、整泡剤の存在下で
反応させて得られる硬質ポリウレタンフォ−ムにおい
て、該ポリオ−ル成分の原料がトリレンジアミン、トリ
メチロ−ルプロパン、シュ−クロ−ズおよびビスフェノ
−ルAであるポリオ−ルを含む混合物からなり、発泡剤
として該ポリオール混合物100重量部に対して1.4
〜2重量部の水と15〜24重量部のシクロペンタンを
組み合わせて使用し、形成した硬質ポリウレタンフォ−
ムを用いて断熱部を構成することにより達成される。
ロペンタン、助剤に一般式
ルキル基または長鎖アルケニル基および1〜4の短鎖ア
ルキル基または短鎖アルケニル基、nおよびmはエチレ
ンオキシドの平均付加モル数で1<=n+m<=8を示
す)で表されるポリオキシエチレンアルキルアミンを用
い、ポリオ−ル成分とイソシアネ−ト成分とを反応触
媒、整泡剤の存在下で反応させて得られる硬質ポリウレ
タンフォ−ムにおいて該ポリオ−ル成分が、トリレンジ
アミンにプロピレンオキシドを付加して得られるOH価3
50〜500のポリオ−ル45〜70重量%、トリメチ
ロ−ルプロパンにプロピレンオキシドを付加して得られ
るOH価400〜650のポリオ−ル10〜25重量%、
シュ−クロ−ズにプロピレンオキシドを付加して得られ
るOH価350〜550のポリオ−ル5〜20重量%、ビ
スフェノ−ルAにエチレンオキシドあるいはプロピレン
オキシドを付加して得られるOH価180〜300のポリ
オ−ル5〜20重量%を含む混合物からなり、且つ該ポ
リオ−ル混合物の平均OH価が400〜500であるポ
リオ−ル成分を用いて、該ポリオ−ル混合物と反応させ
るイソシアネート中のイソシアネート基を31〜33重
量%、発泡剤として該ポリオール混合物100重量部に
対して1.4〜2重量部の水と15〜24重量部のシク
ロペンタンを組み合わせて使用し、形成した硬質ポリウ
レタンフォ−ムを用いて断熱部を構成することによって
も達成される。
ながら、表1を用いてさらに詳細に説明する。なお、実
施例の説明の中で「部」および「%」は重量部及び重量
%を示す。
ンオキシドで付加して得られるトリレンジアミン系ポリ
エ−テルオ−ル(ポリオ−ルAと称す)、平均水酸基価
が400〜650のプロピレンオキシドで付加して得ら
れるトリメチロ−ルプロパン系ポリエ−テルオ−ル(ポ
リオ−ルBと称す)、平均水酸基価が350〜550の
プロピレンオキシドを付加して得られるシュ−クロ−ズ
系ポリエ−テルオ−ル(ポリオ−ルCと称す)、平均水
酸基価が180〜300のエチレンオキシドあるいはプ
ロピレンオキシドを付加して得られるビスフェノ−ルA
系ポリエ−テルオ−ル(ポリオ‐ルDと称す)の混合ポ
リオ‐ル成分(平均水酸基価が400〜500)100
重量部を用いて、発泡剤として水とシクロペンタン(日
本ゼオン社製)、助剤としてポリオキシエチレンアルキ
ルアミン(花王社製)25部、反応触媒としてテトラメ
チルヘキサメチレンジアミン(花王社製)1.5部とペ
ンタメチルジエチレントリアミン(花王社製)0.8部
とを整泡剤として有機シリコーン化合物(商品名:SZ
−1688、日本ユニカー社製)2部、イソシアネ−ト
成分としてポリメチレンポリフェニルジイソシアネ−ト
(NCO%=31)を使用し、発泡して硬質ポリウレタ
ンフォームを作製した。その結果を表1に示す。なお、
表1の各特性は次のようにして調べた。
600L(長さ)×35T(厚さ)mmの材質がアルミ製金
型の中で発泡した場合のコア密度を評価した。
mのパネルフォームを栄弘精機社製auto−Λ(HC−0
71H)を用い平均温度10℃で測定した。
フォームを10%圧縮したときの強度を評価した。
mmのパネルフォームを、空気中、70℃あるいは−2
0℃で1カ月間放置したときの厚さ寸法の変化率を評価
した。
発明の範囲を外れたのでは、目的とする断熱箱体を得る
のに必要な硬質ポリウレタンフォームの物性は得られな
い。即ち、比較例1のように主成分のトリレンジアミン
にプロピレンオキシドを付加して得られるポリオ−ルの
配合量が少ない場合、作製した硬質ポリウレタンフォー
ムの熱伝導率が高くなることがわかる。
オール混合物を使用し、且つ発泡剤として特定量の水と
シクロペンタン、ポリオキシエチレンアルキルアミンを
使用することで、熱伝導率が17.6〜18.2mW/
m・Kと低く、コアパネル発泡密度も32.1〜34.
5kg/m3であり、さらに圧縮強度、低温寸法変化
率、脱型時間等も優れた特性を示すことがわかった。特
に、実施例1に示す組成で発泡した硬質ポリウレタンフ
ォームが熱伝導率が17.6mW/m・Kと低く、コア
層のパネル発泡密度32.1kg/m3であり、圧縮強
度、低温寸法安定性、脱型性のバランスが良いことがわ
かる。
成分、水の使用量が本発明の範囲を外れたのでは目的と
する物性は得られない。すなわち、ポリオール成分10
0部に対する水の使用量が1.0部の比較例3において
は、圧縮強度が0.08Mpaと低く、高温寸法変化率
が2.6%と大きい。また、水の使用量が2.3部の比
較例2においては、熱伝導率が19.4mW/m・Kと
著しく大きくなり共に好ましくないことがわかる。
おり発泡剤として水およびシクロペンタン、助剤にポリ
オキシエチレンアルキルアミンを用い、ポリオ−ル成分
とイソシアネ−ト成分とを反応触媒、整泡剤の存在下に
おいて反応させて得られる硬質ポリウレタンフォ−ムに
おいて、形成された硬質ポリウレタンフォームのコア層
部密度が32〜35kg/m3およびスキン付き熱伝導
率が平均温度10℃において17.5〜18.5mW/
m・Kである硬質ポリウレタンフォ−ムを用いて、断熱
性、圧縮強度および寸法安定性に優れた冷蔵庫および冷
凍庫の断熱箱体を形成することを特徴とするものであ
る。このようにポリオキシエチレンアルキルアミンの助
剤をポリオール中に混合することにより、分子中に水酸
基を持つため極性が大きくなりシクロペンタンとイソシ
アネートの相溶性も向上する。また、架橋密度の増大に
伴い骨格強度も向上し、圧縮強度や寸法安定性も良好に
なる。さらに速反応化のため、尾細セルが形成されやす
く熱伝導率も優れている。
ば、ポリオ−ル成分とイソシアネ−ト成分とを、発泡剤
として水およびシクロペンタン、助剤に長鎖と短鎖を有
する2種のポリオキシエチレンアルキルアミンを用い、
反応触媒、整泡剤の存在下で反応させて得られる硬質ポ
リウレタンフォ−ムにおいて、形成された硬質ポリウレ
タンフォームのコア層部密度が32〜35kg/m3お
よびスキン付き熱伝導率が平均温度10℃において1
7.5〜18.5mW/m・Kで、且つ空気中で70℃
あるいは−20℃で1カ月間放置したときの寸法変化率
が2%以下および圧縮強度が0.1MPa以上である硬
質ポリウレタンフォ−ムを用いて、断熱性、圧縮強度お
よび寸法安定性に優れた冷蔵庫および冷凍庫の断熱箱体
を形成できる。
用いて、且つ発泡剤として特定量の水とシクロペンタ
ン、助剤のポリオキシエチレンアルキルアミンを15〜
25重量部組み合わせて使用し、形成した硬質ポリウレ
タンフォ−ムを用いることにより、断熱性、圧縮強度お
よび寸法安定性に優れた断熱箱体を得ることができる。
また、このように組成物を組み合わせて使用することに
より得られる硬質ポリウレタンフォームは、密度がコア
層パネル発泡密度で32〜35kg/m3およびスキン
付き熱伝導率が平均温度10℃において17.5〜1
8.5mW/m・Kで、特に断熱材料として好ましい1
8.0mW/m・K以下に保つことができる。また、空
気中で70℃あるいは−20℃で1カ月間放置したとき
の寸法変化率が2%以下、圧縮強度が0.1MPa以
上、特に冷蔵庫箱体材料として好ましい0.13MPa
以上に保つことができる。さらに脱型時間は6分以下、
特にプロセス上好ましい5分以下に保つことができる。
使用する硬質ポリウレタンフォームの原料の混合ポリオ
ール組成物は、上述のとおりトリレンジアミンから得ら
れるポリオ−ル、トリメチロ−ルプロパンから得られる
ポリオ−ル、シュ−クロ−ズから得られるポリオ−ル、
およびビスフェノ−ルAから得られるポリオ−ルを含む
混合物からなることが望ましい。
アミンにプロピレンオキシドを付加して得られるOH価
350〜500のポリオ−ル45〜70重量%、トリメ
チロ−ルプロパンにプロピレンオキシドを付加して得ら
れるOH価400〜650のポリオ−ル10〜25重量
%、シュ−クロ−ズにプロピレンオキシドを付加して得
られるOH価350〜550のポリオ−ル5〜20重量
%、ビスフェノ−ルAにエチレンオキシドあるいはプロ
ピレンオキシドを付加して得られるOH価180〜30
0のポリオ−ル5〜20重量%を含む混合物からなり、
且つ該ポリオ−ル混合物の平均OH価が400〜500
であることが望ましい。
ポリオール成分の役割は、以下のような作用効果を有し
ているものと考えられる。トリレンジアミン成分は熱伝
導率の保持に有効、トリメチロ−ルプロパン成分は気泡
の尾細化に有効、シュ−クロ−ズ成分は熱伝導率の改善
や低温寸法安定性の向上に有効、ビスフェノ−ルAは低
温寸法安定性、圧縮強度および脱型性の向上に有効であ
る。
は400を下回ると低温寸法安定性が低下し、500を
越えるとフォームがもろくなり、いずれも製品の不良と
なり生産性が低下する。このため、OH価は400〜5
00であることが安定した硬質ポリウレタンフォームを
製造するうえで好ましい。
ポリオール成分を基本原料として、助剤のポリオキシエ
チレンアルキルアミン、発泡剤、反応触媒および整泡剤
の存在下でイソシアネートと反応させて得られるもので
ある。助剤のポリオキシエチレンアルキルアミンとして
は、ポリオキシエチレンオクチルアミン、ポリオキシエ
チレンノニルアミン、ポリオキシエチレンデシルアミ
ン、ポリオキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシエ
チレンヘキサデシルアミン、ポリオキシエチレンペンタ
デシルアミン、ポリオキシエチレンメチルアミン、ポリ
オキシエチレンエチルアミン、ポリオキシエチレンプロ
ピルアミン、ポリオキシエチレンブチルアミンなどをポ
リオール成分100重量部に対して15〜25重量部を
使用することが必要である。なお、ポリオキシエチレン
アルキルアミンの配合量が15以下、25以上では熱伝
導率が劣る傾向が見られる。発泡剤としては、ポリオー
ル成分100重量部に対して1.4〜2重量部の水を使
用することが必要であり、さらに、シクロペンタンを組
み合わせて使用しポリオール100重量部に対して15
〜24重量部使用する。なお、ポリオール成分100重
量部に対する水の使用量が1重量部を下回ると圧縮強度
や低温寸法安定性が劣り、また2重量部を越えると熱伝
導率が著しく高くなるため、いずれの場合も本発明の目
的は達成されない。従って、前述の通りポリオール成分
100重量部に対して1.4〜2重量部の水を使用する
ことが重要であり、特に1.4〜1.8重量部の水を使
用することが好ましい。
とえばテトラメチルヘキサメチレンジアミン、トリメチ
ルアミノエチルピペラジン、ペンタメチルジエチレント
リアミン、トリエチレンジアミン等を代表とする第3級
アミンを使用することができる。また、これらと有機ス
ズ化合物などを併用しても良い。反応触媒の量は、ポリ
オール成分100重量部あたり1〜7重量部好ましくは
2〜5重量部使用される。
る有機シリコーン系化合物、フッ素系化合物などが使用
でき、ポリオール成分100重量部あたり1〜5重量部
好ましくは1.5〜3重量部使用される。
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシネート、
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネートなどを代表とする芳香族
系あるいは脂肪族系の多官能イソシアネート並びにウレ
タン変成トリレンジイソシアネート、カルボジイミド変
成ジフェニルメタンジイソシネートなどを代表とする変
成イソシアネートを使用することができる。これらの多
官能イソシアネートは、単独で、または2種類以上の混
合物として用いることができる。なお、イソシアネート
の特性として、下式(1)で定義されるイソシアネート
中のイソシアネート基の重量%(NCO%)を挙げるこ
とができる。
Mw(iso))×100 (1) ここで、[NCO]はイソシアネート基の分子量、f
(iso)はイソシアネート基の官能基数、Mw(is
o)はイソシアネートの分子量を表す。イソシアネート
のNCO%は、31を下回ると流動性が低下し33を越
えると低温寸法安定性が低下する。このため、NCO%
は31〜33であることが安定した硬質ポリウレタンフ
ォームを製造する上で好ましい。
は、当業界で用いられている通常の発泡機で行えば良
く、例えばプロマート社製PU−30型発泡機が用いら
れる。発泡条件は、発泡機の種類によって多少異なるが
通常は液温18〜30℃、吐出圧力80〜150kg/
cm2、吐出量15〜30kg/min、型箱の温度は
35〜45℃が好ましく、さらに好ましくは、液温20
℃、吐出圧力100kg/cm2、吐出量25kg/m
in、型箱の温度は40℃である。
フォームは、コアパネル発泡密度が32〜35kg/m
3で、且つ熱伝導率が平均温度10℃において18.5
mW/m・K以下、特に断熱材料として好ましい18.
0mW/m・K以下に保つことができる。また、空気中
で70℃あるいは−20℃で1カ月間放置したときの寸
法変化率が2%以下、圧縮強度が0.1MPa以上、特
に冷蔵庫箱体材料として好ましい0.13MPa以上に
保つことができる。さらに脱型時間は6分以下、特にプ
ロセス上好ましい5分以下に保つことができる。このた
め、該硬質ポリウレタンフォームを用いた断熱箱体は、
断熱性に優れ、さらに圧縮強度、寸法安定性が高い。こ
のため、該硬質ポリウレタンフォームを用いて作製した
断熱箱体は、軽量で且つ断熱性、圧縮強度および寸法安
定性に優れている。
として極めて優れており、さらにその他の電気機械器具
などの断熱材あるいは断熱成型品として有効に使用する
ことができる。
れば、発泡剤としてシクロペンタンと水、助剤にポリオ
キシエチレンアルキルアミンを用いて、断熱性、圧縮強
度および寸法安定性に優れた冷蔵庫を提供できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 発泡剤として水およびシクロペンタン、
助剤にポリオキシエチレンアルキルアミンを用い、ポリ
オ−ル成分とイソシアネ−ト成分とを反応触媒、整泡剤
の存在下で反応させて得られる硬質ポリウレタンフォ−
ムにおいて、形成された硬質ポリウレタンフォームのス
キン付き熱伝導率が平均温度10℃において17.5〜
18.5mW/m・Kである硬質ポリウレタンフォ−ム
を用いて、断熱部を構成したことを特徴とする冷蔵庫。 - 【請求項2】 発泡剤として水およびシクロペンタン、
助剤に長鎖と短鎖を有する2種のポリオキシエチレンア
ルキルアミンを用い、ポリオ−ル成分とイソシアネ−ト
成分とを反応触媒、整泡剤の存在下で反応させて得られ
る硬質ポリウレタンフォ−ムにおいて、形成された硬質
ポリウレタンフォームのコア層部密度が32〜35kg
/m3およびスキン付き熱伝導率が平均温度10℃にお
いて17.5〜18.5mW/m・Kで、且つ空気中で70
℃あるいは−20℃で1カ月間放置したときの寸法変化
率が2%以下および圧縮強度が0.1Mpa以上である
硬質ポリウレタンフォ−ムを用いて、断熱部を構成した
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 【請求項3】 発泡剤として水およびシクロペンタン、
助剤に配合量が15〜25重量部のポリオキシエチレン
アルキルアミンを用い、ポリオ−ル成分とイソシアネ−
ト成分とを反応触媒、整泡剤の存在下で反応させて得ら
れる硬質ポリウレタンフォ−ムにおいて、該ポリオ−ル
成分の原料がトリレンジアミン、トリメチロ−ルプロパ
ン、シュ−クロ−ズおよびビスフェノ−ルAであるポリ
オ−ルを含む混合物からなり、発泡剤として該ポリオー
ル混合物100重量部に対して1.4〜2重量部の水と
15〜24重量部のシクロペンタンを組み合わせて形成
した硬質ポリウレタンフォ−ムを用いて、断熱部を構成
したことを特徴とする冷蔵庫。 - 【請求項4】 発泡剤として水およびシクロペンタン、
助剤に一般式 【化1】 (式中、Rは平均炭素数8〜16の長鎖アルキル基また
は長鎖アルケニル基および1〜4の短鎖アルキル基また
は短鎖アルケニル基、nおよびmはエチレンオキシドの
平均付加モル数で1<=n+m<=8を示す)で表され
るポリオキシエチレンアルキルアミンを用い、ポリオ−
ル成分とイソシアネ−ト成分とを反応触媒、整泡剤の存
在下で反応させて得られる硬質ポリウレタンフォ−ムに
おいて、該ポリオ−ル成分が、トリレンジアミンにプロ
ピレンオキシドを付加して得られるOH価350〜500
のポリオ−ル45〜70重量%、トリメチロ−ルプロパ
ンにプロピレンオキシドを付加して得られるOH価400
〜650のポリオ−ル10〜25重量%、シュ−クロ−
ズにプロピレンオキシドを付加して得られるOH価350
〜550のポリオ−ル5〜20重量%、ビスフェノ−ル
Aにエチレンオキシドあるいはプロピレンオキシドを付
加して得られるOH価180〜300のポリオ−ル5〜2
0重量%を含む混合物からなり、且つ該ポリオ−ル混合
物の平均OH価が400〜500であるポリオ−ル成分
を用いて、該ポリオ−ル混合物と反応させるイソシアネ
ート中のイソシアネート基を31〜33重量%、発泡剤
として該ポリオール混合物100重量部に対して1.4
〜2重量部の水と15〜24重量部のシクロペンタンを
組み合わせて使用し形成した硬質ポリウレタンフォ−ム
を用いて、断熱部を構成したことを特徴とする冷蔵庫。
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---|---|---|---|
JP9305858A JPH11140305A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 冷蔵庫 |
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JP9305858A JPH11140305A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 冷蔵庫 |
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JPH11140305A true JPH11140305A (ja) | 1999-05-25 |
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---|---|---|---|
JP9305858A Pending JPH11140305A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11140305A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010051304A (ko) * | 1999-10-29 | 2001-06-25 | 가나이 쓰토무 | 경질 폴레우레탄 폼 및 이를 사용한 냉장고 |
JP2013032499A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-02-14 | Kawaken Fine Chem Co Ltd | 増泡剤及びそれを含有する洗浄剤組成物 |
JP2013224370A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Hitachi Appliances Inc | 断熱扉及び断熱箱体 |
-
1997
- 1997-11-07 JP JP9305858A patent/JPH11140305A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010051304A (ko) * | 1999-10-29 | 2001-06-25 | 가나이 쓰토무 | 경질 폴레우레탄 폼 및 이를 사용한 냉장고 |
JP2013032499A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-02-14 | Kawaken Fine Chem Co Ltd | 増泡剤及びそれを含有する洗浄剤組成物 |
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