JPH11139407A - 成形型装置及び部品包装体の製造方法 - Google Patents

成形型装置及び部品包装体の製造方法

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JPH11139407A
JPH11139407A JP9307424A JP30742497A JPH11139407A JP H11139407 A JPH11139407 A JP H11139407A JP 9307424 A JP9307424 A JP 9307424A JP 30742497 A JP30742497 A JP 30742497A JP H11139407 A JPH11139407 A JP H11139407A
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mold
thermoplastic resin
carrier tape
concave portion
tape
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Teruyasu Sakurai
輝泰 櫻井
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Yayoi Co Ltd
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Yayoi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形型装置及び部品包装体の製造方法におい
て、電子部品を高い信頼性で収納し難かつた。 【解決手段】軟化した熱可塑性樹脂テープを、負圧源か
ら金型の凹部内に与えられる負圧に基づいて当該凹部内
に吸い込むようにして当該熱可塑性樹脂テープの長手方
向に沿つて金型の凹部に応じた形状のポケツトを順次成
形する成形型装置に、金型の凹部内に熱可塑性樹脂テー
プを吸い込む前に当該熱可塑性樹脂テープの当該凹部よ
りも長手方向の後側を金型に対して相対的に固定する固
定手段を設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図7、図8) 課題を解決するための手段(図1〜図6) 発明の実施の形態 (1)第1の実施の形態(図1〜図7) (2)第2の実施の形態(図1、図5) (3)第3の実施の形態(図1〜図6) (4)他の実施の形態(図1〜図6)発明の効果(図1
〜図6)
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は成形型装置及び部品
包装体製造方法に関し、例えば複数の電子部品をそれぞ
れ別個の部品収納部に収納して搬送する部品包装体を製
造する成形型装置及び部品包装体に適用して好適なもの
である。
【0004】
【従来の技術】従来、この種の部品包装体(以下、これ
をキヤリアテープと呼ぶ)として、図7(A)に示すよ
うに構成されたものが知られている。このキヤリアテー
プ1は熱可塑性樹脂材料からなり、凹み部(以下、これ
をエンボス部と呼ぶ)2とフランジ部3の2つの部分に
よつて構成されている。
【0005】エンボス部2はキヤリアテープ1の長手方
向に沿つて等間隔に複数配置されており、電子部品を1
個ずつ収納するのに用いられる。また各エンボス部2の
内側の長手方向及び幅方向には所定形状の段部4、5が
設けられており、これによりエンボス部2内に収納され
た電子部品を支えるようにして所定状態に保持し得るよ
うになされている。
【0006】一方フランジ部3は、収納された電子部品
が搬送中に開口から離脱するのを防ぐテープ状蓋体(図
示せず)と連結するために用いられ、その長手方向両側
には送り孔6、7が等間隔で複数配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のキヤ
リアテープ1の製造方法の1つとして、図8に示すよう
に、その外周面11に所望するエンボス部2の形状と同
じ形状の凹部9が所定間隔で順次形成された円筒又はリ
ング状の金型10を一定速度で回転させると共に、熱可
塑性樹脂テープ12を金型10の外周面11の回転速度
と同じ速度で、かつ当該金型の外周面11に沿わせて走
行させながら、金型10の各凹部9内に順次負圧を与え
て熱可塑性樹脂テープ12の対応する部位を凹部9内に
引き込むことにより当該熱可塑性樹脂テープ12にエン
ボス部2を順次形成するようにして製造する方法があ
る。
【0008】しかしながらこの方法によると熱可塑性樹
脂テープ12の対応する部位を金型10の凹部9内に引
き込む際、当該部位の前側は先行して吸引成形されたエ
ンボス部2が金型10の対応する凹部9内に嵌まり込ん
でいることにより金型10に固定されているのに対し
て、当該部位の後側はフリーであるために当該部位の後
側の熱可塑性樹脂テープ12が金型の凹部9内に引き込
まれこの結果、図7(B)に示すように、形成されたエ
ンボス部2の周囲壁の厚みが熱可塑性樹脂テープ12の
走行方向の前方部分が薄く、後方部分が厚くなる。
【0009】このことから、エンボス部2の内側の寸法
偏差が大きくなると共に、エンボス部2の内側の寸法及
び形状を所望の寸法精度で形成する上で不都合を生じる
ために当該キヤリアテープ1のエンボス部2内に電子部
品8を収納する際、当該電子部品8が当該エンボス部2
内に所定状態で収納し難く、収納したとしても電子部品
8が当該エンボス部2から飛び出た状態で収納されるお
それがあつた。
【0010】またこれは、このようなキヤリアテープ1
を例えば電子部品実装装置に電子部品供給源として使用
した場合に、当該電子部品実装装置の電子部品取り出し
部が当該キヤリアテープ1から電子部品をピツクアツプ
する上で不都合であるという問題でもあつた。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、電子部品を高い信頼性で収納し得る部品包装体の成
形型装置及びその部品包装体の製造方法を提案しようと
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、軟化した熱可塑性樹脂テープを、
負圧源から金型の凹部内に与えられる負圧に基づいて当
該凹部内に吸い込むようにして当該熱可塑性樹脂テープ
の長手方向に沿つて金型の凹部に応じた形状のポケツト
を順次成形する成形型装置に、金型の凹部内に熱可塑性
樹脂テープを吸い込む前に当該熱可塑性樹脂テープの当
該凹部よりも長手方向の後側を金型に対して相対的に固
定する固定手段を設けるようにした。
【0013】この結果、凹部の内側の寸法及び形状を高
い精度で形成することができる。
【0014】また本発明においては、軟化した熱可塑性
樹脂テープを、負圧源から金型の凹部内に与えられる負
圧に基づいて当該凹部内に吸い込むようにして当該熱可
塑性樹脂テープの長手方向に沿つて金型の凹部に応じた
形状のポケツトを順次成形する成形型装置に、金型の凹
部内に熱可塑性樹脂テープを吸い込む前に当該熱可塑性
樹脂テープの当該凹部よりも長手方向の後側を金型に対
して相対的に固定するようにした。
【0015】この結果、凹部の内側の寸法及び形状を高
い精度で形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0017】(1)第1の実施の形態 図1において、20は全体として本実施の形態によるキ
ヤリアテープ製造装置を示し、テープ供給リール21か
ら引き出した熱可塑性樹脂テープ12を加熱部22で加
熱して可塑性をもたせた後、型形成部23においてエン
ボス部2を真空成形すると共に、この後これを裁断部2
4において所定の幅に裁断し、かくして得られたキヤリ
アテープ25を巻取りリール26により巻き取ることに
よりキヤリアテープ25を製造し得るようになされてい
る。
【0018】この場合型形成部23は円柱体27に当該
円柱体27の外経とほぼ同じ内径を有するリング状のキ
ヤリアテープ金型28が回動自在に嵌め込まれているこ
とにより構成されており、キヤリアテープ金型28は所
定速度で走行する熱可塑性樹脂テープ12と同じ速度で
その外周側面29が回転するように図示しない駆動源か
ら与えられる駆動力に基づいて回転するようになされて
いる。
【0019】またキヤリアテープ金型28の外周側面2
9には、円周方向に沿つて図2(A)に示すように所定
間隔で複数の第1の凹部9が形成されている。
【0020】このとき各第1の凹部9の底面9Aには所
定位置に複数の第1の孔30が穿設されており、これら
各孔30はそれぞれ図2(B)に示すように当該キヤリ
アテープ金型28の第1の凹部9の内部に設けられたバ
キユウム溜り部31及び図3に示す第1の真空供給路3
2を順次介してキヤリアテープ金型28の内周側と連通
している。
【0021】さらに円柱体27の外周側面33上の所定
位置には、所定形状のくぼみ部34が設けられており、
当該くぼみ部34内には図示しない真空源から負圧が与
えられる。
【0022】かくしてこのキヤリアテープ製造装置20
では、キヤリアテープ金型28の回転に伴つて第1の真
空供給路32の開口端が順次円柱体27のくぼみ部34
に到達するごとに、当該くぼみ部34の負圧がこの第1
の真空供給路32、バキユウム溜り部31及び孔30を
順次介して対応する第1の凹部9に与えられ、この負圧
に基づいてこのときキヤリアテープ金型28の外周側面
29上に当接している熱可塑性樹脂テープ12の対向す
る部分を当該第1の凹部9内に吸引するようにして当該
熱可塑性樹脂テープ12に図4のようなエンボス部2を
順次吸引成形することができるようになされている。
【0023】またキヤリアテープ金型28の外周側面2
9の各第1の凹部9間には、それぞれ当該キヤリアテー
プ金型28の回転方向の前位置に設けられた第1の凹部
9に対応させて所定深さの第2の凹部35が形成されて
いる。
【0024】そしてこれら各第2の凹部35の底面35
Aには所定位置に所定の数の第2の孔36が穿設される
と共に、これら各孔36はそれぞれキヤリアテープ金型
28内部に形成されたバキユウム溜り部37及び第2の
真空供給路38を順次介してキヤリアテープ金型28の
内周側と連通されている。
【0025】これによりこのキヤリアテープ製造装置2
0では、キヤリアテープ金型28の回転に伴つて第2の
真空供給路38の開口端が順次円柱体27のくぼみ部3
4に到達するごとに、当該くぼみ部34の負圧がこの第
2の真空供給路38、バキユウム溜り部37及び孔36
を順次介して対応する第2の凹部35に与えられ、この
負圧に基づいてこのときキヤリアテープ金型28の外周
側面29上に当接している熱可塑性樹脂テープ12の対
向する部分を当該第2の凹部35内に吸引することによ
り当該熱可塑性樹脂テープ12に図4のようなリブ部3
9を順次形成することができるようになされている。
【0026】さらに第2の真空供給路38におけるキヤ
リアテープ金型28の内周側の開口端は、それぞれ対応
する第1の真空供給路32におけるキヤリアテープ金型
28の内周側の開口端よりも僅かにキヤリアテープ金型
28の回転方向(すなわち矢印Y方向)側にずれた位置
に形成されている。
【0027】かくしてこのキヤリアテープ製造装置20
では、キヤリアテープ金型28の回転に伴つて第2の真
空供給路38が対応する第1の真空供給路32よりも先
に当該くぼみ部34に到達することにより、熱可塑性樹
脂テープ12に対しエンボス部2よりも先に当該エンボ
ス部2よりも熱可塑性樹脂テープ12の走行方向の後位
置にリブ部39を形成し得るようになされている。
【0028】以上の構成において、キヤリアテープ製造
装置20では、熱可塑性樹脂テープ12にキヤリアテー
プ金型28の第1の凹部9を用いて形成するエンボス部
2よりも先にキヤリアテープ金型28の第2の凹部35
の対向部分をこの第2の凹部35内に吸引してリブ部3
9を形成する。
【0029】従つてこのキヤリアテープ製造装置20で
は、熱可塑性樹脂テープ12にエンボス部2を吸引成形
する際、熱可塑性樹脂テープ12のリブ部39が当該キ
ヤリアテープ金型28の第2の凹部35内に引つ掛かる
ようにして固定されるために当該熱可塑性樹脂テープ1
2がその走行方向に引張られることなく、この結果キヤ
リアテープ25をエンボス部2の厚みを均一にした所望
の寸法精度で形成することができる。
【0030】以上の構成によれば、キヤリアテープ製造
装置20は、キヤリアテープ金型28の外周側面29に
第2の凹部35を設け、当該第2の凹部35により熱可
塑性樹脂テープ12にリブ部39を形成し当該キヤリア
テープ金型28の第2の凹部35内に引つ掛けるように
して固定するようにしたことにより、当該熱可塑性樹脂
テープ12がその走行方向に引張られることなく、キヤ
リアテープ25をエンボス部2の厚みを均一にした所望
の寸法精度で形成することができる。かくするにつき電
子部品を高い信頼性で収納し得るキヤリアテープ25の
キヤリアテープ製造装置20を実現できる。
【0031】(2)第2の実施の形態 図5(A)はキヤリアテープ製造装置20のキヤリアテ
ープ金型28に代えて適用するキヤリアテープ金型40
を示し、第2の凹部35に代えて外周側面41上に複数
の第2の孔42が所定間隔でマトリクス状に穿設されて
いる点を除いて、キヤリアテープ金型28とほぼ同様に
構成されている。
【0032】この場合このキヤリアテープ金型40で
は、これら各孔42が図5(B)に示すように、それぞ
れキヤリアテープ金型40内部に形成されたバキユウム
溜り部43及び第2の真空供給路44を順次介してキヤ
リアテープ金型40の内周側と連通されている。
【0033】これによりこのキヤリアテープ金型40を
適用したキヤリアテープ製造装置45では、キヤリアテ
ープ金型40の回転に伴つて第2の真空供給路44の開
口端が順次円柱体27のくぼみ部34に到達するごと
に、当該くぼみ部34の負圧がこの第2の真空供給路4
4及びバキユウム溜り部43を順次介して各孔42に与
えられ、この負圧に基づいてこのときキヤリアテープ金
型40の外周側面41上に当接している熱可塑性樹脂テ
ープ12の対向する部分を当該各孔42に順次吸着する
ことができるようになされている。
【0034】さらに第2の真空供給路44におけるキヤ
リアテープ金型40の内周側の開口端は、それぞれ対応
する第1の真空供給路32におけるキヤリアテープ金型
40の内周側の開口端よりも僅かにキヤリアテープ金型
40の回転方向(すなわち矢印Y方向)側にずれた位置
に形成されている。
【0035】これによりこのキヤリアテープ製造装置4
5においては、キヤリアテープ金型40の回転に伴つて
第2の真空供給路44が対応する第1の真空供給路32
よりも先に当該くぼみ部34に到達することにより、熱
可塑性樹脂テープ12に対しエンボス部2よりも先に当
該エンボス部2よりも熱可塑性樹脂テープ12の走行方
向の後位置を吸着して固定保持し得るようになされてい
る。
【0036】以上の構成において、キヤリアテープ製造
装置45では、熱可塑性樹脂テープ12にキヤリアテー
プ金型40の第1の凹部9を用いて形成するエンボス部
2よりも先にキヤリアテープ金型40の第2の孔42の
対向部分をこの第2の孔42に吸着し、固定保持する。
【0037】従つてこのキヤリアテープ製造装置45で
は、熱可塑性樹脂テープ12にエンボス部2を吸引成形
する際、熱可塑性樹脂テープ12の当該キヤリアテープ
金型40の第2の孔42の対向部分が当該キヤリアテー
プ金型40の第2の孔42に吸着されて固定されるため
に当該熱可塑性樹脂テープ12がその走行方向に引張ら
れることなく、この結果キヤリアテープ46をエンボス
部2の厚みを均一にした所望の寸法精度で形成すること
ができる。
【0038】以上の構成によれば、キヤリアテープ製造
装置45は、キヤリアテープ金型40の外周側面41に
複数の第2の孔42を設け、当該各孔42により熱可塑
性樹脂テープ12の対向部分を吸着して固定するように
したことにより、当該熱可塑性樹脂テープ12がその走
行方向に引張られることなく、キヤリアテープ46をエ
ンボス部2の厚みを均一にした所望の寸法精度で形成す
ることができる。かくするにつき電子部品を高い信頼性
で収納し得るキヤリアテープ46のキヤリアテープ製造
装置45を実現できる。
【0039】(3)第3の実施の形態 図6(A)はキヤリアテープ製造装置20のキヤリアテ
ープ金型28に代えて適用するキヤリアテープ金型50
を示し、第2の凹部35に代えて外周側面51上に複数
の第2の孔52が所定間隔でマトリクス状に穿設されて
いる点を除いて、キヤリアテープ金型28とほぼ同様に
構成されている。
【0040】この場合このキヤリアテープ金型50で
は、これら各孔52が図6(B)に示すように、それぞ
れキヤリアテープ金型50内部に形成されたバキユウム
溜り部53及び第2の真空供給路54を順次介してキヤ
リアテープ金型50の内周側と連通されている。
【0041】これによりこのキヤリアテープ金型50を
適用したキヤリアテープ製造装置55では、キヤリアテ
ープ金型50の回転に伴つて第2の真空供給路54の開
口端が順次円柱体27のくぼみ部34に到達するごと
に、当該くぼみ部34の負圧がこの第2の真空供給路5
4及びバキユウム溜り部53を順次介して各孔52に与
えられ、この負圧に基づいてこのときキヤリアテープ金
型50の外周側面51上に当接している熱可塑性樹脂テ
ープ12の対向する部分を当該各孔52に順次吸着して
固定保持することができるようになされている。
【0042】さらに第2の真空供給路54におけるキヤ
リアテープ金型50の内周側の開口端は、それぞれ対応
する第1の真空供給路32におけるキヤリアテープ金型
50の内周側の開口端よりも僅かにキヤリアテープ金型
50の回転方向(すなわち矢印Y方向)側にずれた位置
に形成されている。
【0043】かくしてこのキヤリアテープ製造装置55
においては、キヤリアテープ金型50の回転に伴つて第
2の真空供給路54が対応する第1の真空供給路32よ
りも先に当該くぼみ部34に到達することにより、熱可
塑性樹脂テープ12に対しエンボス部2よりも先に当該
エンボス部2よりも熱可塑性樹脂テープ12の走行方向
の後位置を吸着し、固定保持し得るようになされてい
る。
【0044】以上の構成において、キヤリアテープ製造
装置55では、熱可塑性樹脂テープ12にキヤリアテー
プ金型50の第1の凹部9を用いて形成するエンボス部
2よりも先にキヤリアテープ金型50の各孔52の対向
部分をこの各孔52に吸着して固定保持する。
【0045】従つてこのキヤリアテープ製造装置55で
は、熱可塑性樹脂テープ12にエンボス部2を吸引成形
する際、熱可塑性樹脂テープ12の当該キヤリアテープ
金型50の各孔52の対向部分が当該キヤリアテープ金
型50の各孔52に吸着して固定されるために当該熱可
塑性樹脂テープ12がその走行方向に引張られることな
く、この結果キヤリアテープ56をエンボス部2の厚み
を均一にした所望の寸法精度で形成することができる。
【0046】以上の構成によれば、キヤリアテープ製造
装置55は、キヤリアテープ金型50の外周側面51に
複数の第2の孔52を設け、当該各孔52により熱可塑
性樹脂テープ12の対向部分を吸着して固定するように
したことにより、当該熱可塑性樹脂テープ12がその走
行方向に引張られることなく、キヤリアテープ56をエ
ンボス部2の厚みを均一にした所望の寸法精度で形成す
ることができる。かくするにつき電子部品を高い信頼性
で収納し得るキヤリアテープ56のキヤリアテープ製造
装置55を実現できる。
【0047】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、リング状のキヤリア
テープ金型28、40、50を用いるようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、要は熱可塑性
樹脂テープ12を沿わせて回転する形状及び構成のもの
であれば、キヤリアテープ金型の形状及び構成としては
ベルトコンベア形状等その他種々の形状及び構成のもの
を適用することができる。
【0048】また上述の実施の形態においては、固定手
段としてキヤリアテープ金型28の第2の凹部35、キ
ヤリアテープ金型40の第2の孔42及びキヤリアテー
プ金型50の第2の孔52を設けるようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、要はキヤリアテ
ープ金型28、40、50と同じ速度で回転し、熱可塑
性樹脂テープ12に凹部9によりエンボス部2を形成す
る前に当該キヤリアテープ金型28、40、50に対し
て相対的に固定するような構成のものであれば、その構
成としては他の種々の構成のものを適用することができ
る。
【0049】さらに上述の実施の形態においては、キヤ
リアテープ25、46、56に部品収納部としてエンボ
ス部2を形成するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、エンボス部2は収納する電子部品
に応じて他の種々の形状及び寸法を適用することができ
る。
【0050】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、軟化した
熱可塑性樹脂テープを、負圧源から金型の凹部内に与え
られる負圧に基づいて当該凹部内に吸い込むようにして
当該熱可塑性樹脂テープの長手方向に沿つて金型の凹部
に応じた形状のポケツトを順次成形する成形型装置に、
金型の凹部内に熱可塑性樹脂テープを吸い込む前に当該
熱可塑性樹脂テープの当該凹部よりも長手方向の後側を
金型に対して相対的に固定する固定手段を設けるように
したことにより、凹部の内側の寸法及び形状を高い精度
で形成することができ、かくして電子部品を高い信頼性
で収納し得る部品包装体の成形型装置を実現することが
できる。
【0051】また上述のように本発明によれば、軟化し
た熱可塑性樹脂テープを、負圧源から金型の凹部内に与
えられる負圧に基づいて当該凹部内に吸い込むようにし
て当該熱可塑性樹脂テープの長手方向に沿つて金型の凹
部に応じた形状のポケツトを順次成形する成形型装置
に、金型の凹部内に熱可塑性樹脂テープを吸い込む前に
当該熱可塑性樹脂テープの当該凹部よりも長手方向の後
側を当該金型に対して相対的に固定するようにしたこと
により、凹部の内側の寸法及び形状を高い精度で形成す
ることができ、かくして電子部品を高い信頼性で収納し
得る部品包装体の成形型装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるキヤリアテープ製造装置の
説明に供する部分的断面図である。
【図2】第1の実施の形態によるキヤリアテープ金型の
説明に供する部分的断面図である。
【図3】第1の実施の形態によるキヤリアテープ金型の
説明に供する断面図である。
【図4】第1の実施の形態によるキヤリアテープの説明
に供する平面図である。
【図5】第2の実施の形態によるキヤリアテープ金型の
説明に供する部分的断面図である。
【図6】第3の実施の形態によるキヤリアテープ製造装
置の説明に供する部分的断面図である。
【図7】従来のキヤリアテープの説明に供する部分的断
面図である。
【図8】従来のキヤリアテープ製造装置の説明に供する
部分的断面図である。
【符号の説明】
9……凹部、20、45、55……キヤリアテープ製造
装置、27……円柱体、28、40、50……キヤリア
テープ金型、30……第1の孔、31、37、43、5
3……バキユウム溜り部、32……第1の真空供給路、
34……くぼみ部、35……第2の凹部、36、42、
52……第2の孔、38……第2の真空供給部、39…
…リブ部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟化した熱可塑性樹脂テープを、負圧源か
    ら金型の凹部内に与えられる負圧に基づいて当該凹部内
    に吸い込むようにして当該熱可塑性樹脂テープの長手方
    向に沿つて上記金型の上記凹部に応じた形状のポケツト
    を順次成形する成形型装置において、 上記金型の上記凹部内に上記熱可塑性樹脂テープを吸い
    込む前に、当該熱可塑性樹脂テープの当該凹部よりも上
    記長手方向の後側を上記金型に対して相対的に固定する
    固定手段を具えることを特徴とする成形型装置。
  2. 【請求項2】上記固定手段は、上記金型の上記凹部内に
    負圧を与える上記負圧源から与えられる負圧に基づいて
    上記熱可塑性樹脂テープを上記金型に吸着するようにし
    て当該金型に固定することを特徴とする請求項1に記載
    の成形型装置。
  3. 【請求項3】軟化した熱可塑性樹脂テープを、負圧源か
    ら金型の凹部内に与えられる負圧に基づいて当該凹部内
    に吸い込むようにして当該熱可塑性樹脂テープの長手方
    向に沿つて上記金型の上記凹部に応じた形状のポケツト
    を順次成形する成形型装置により製造される部品包装体
    の製造方法において、 上記金型の上記凹部内に上記熱可塑性樹脂テープを吸い
    込む前に、当該熱可塑性樹脂テープの当該凹部よりも上
    記長手方向の後側を上記金型に対して相対的に固定する
    ことを特徴とする部品包装体の製造方法。
  4. 【請求項4】上記固定手段は、上記金型の上記凹部内に
    負圧を与える上記負圧源から与えられる負圧に基づいて
    上記熱可塑性樹脂テープを上記金型に吸着するようにし
    て当該金型に固定することを特徴とする請求項3に記載
    の部品包装体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016120961A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 信越ポリマー株式会社 電子部品用キャリアテープ及びその製造方法

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