JPH11139275A - 走行車体 - Google Patents

走行車体

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JPH11139275A
JPH11139275A JP32040697A JP32040697A JPH11139275A JP H11139275 A JPH11139275 A JP H11139275A JP 32040697 A JP32040697 A JP 32040697A JP 32040697 A JP32040697 A JP 32040697A JP H11139275 A JPH11139275 A JP H11139275A
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JP
Japan
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clutch
brake
transmission
shaft
planting
Prior art date
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Pending
Application number
JP32040697A
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English (en)
Inventor
Akio Yasunaga
昭男 安永
Hisashi Kamiya
神谷  寿
Mitsuo Konda
満夫 根田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全に駐車できるようにする。 【解決手段】 駆動源から走行部への伝動を入・切する
クラッチ75と、該クラッチが伝動切の状態にあるとき
前記走行部が作動しないようにブレーキをかけられるブ
レーキ手段130,136とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車用のブレーキ
装置を設けた歩行型田植機等の走行車体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行型田植機等の歩行型移植機
は、一般的に駐車用のブレーキ装置が設けられていなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、上記従来の
歩行型移植機は傾斜地に駐車する時やトラックで運搬す
る時に動き出す危険があった。そこで本発明は、安全に
駐車できるようにすることを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる走行車体は、駆動源から走行部への伝動を入・
切するクラッチと、該クラッチが伝動切の状態にあると
き前記走行部が作動しないようにブレーキをかけられる
ブレーキ手段とを具備することを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態として、図面に表されている4条植歩行型田植機につ
いて説明する。
【0006】図1及び図2は走行車体である歩行型田植
機の全体図であり、この歩行型田植機1は、機体の前部
にミッションケース2、エンジン3、油圧バルブユニッ
ト4、油圧ポンプ5等が配設され、ミッションケース2
の側面部より側方に突出する筒部2a,2aに走行チエ
ンケース6,6の基部6a,6aが回動自在に嵌合し、
該走行チエンケースの後端部に走行部としての水田用車
輪7,7が軸支されている。ミッションケース2の背面
部に前端部が固着連結されたメインフレーム9の後端部
に、苗載台10と植付装置11,…等からなる植付部の
伝動ケース12が設けられている。さらに、伝動ケース
12の背面部には、中間部で上側に湾曲し、後端が斜め
上向きに延ばされた後部フレーム13が固着連結されて
いる。この後部フレーム13の後端部には、操縦用ハン
ドル15と各種レバー等が設けられている。
【0007】苗載台10は、後部フレーム13の前側に
前下がりに傾斜させて設けてあり、支持レール20とロ
ーラ21によって左右に摺動自在に支持され、伝動ケー
ス12の中央ケース12a内に設けた後記横送り機構に
より左右に往復動するようになっている。支持レール2
0に一体成形された側面視L形の苗受板22に苗載台1
0の最下段の苗が受け止められ、苗載台10が左右に往
復動することにより苗受板22の苗取出口23,…に苗
が一株分づつ供給される。最下段の苗がすべて供給され
ると、苗載台10の下部に設けられているベルト式の苗
送り装置24,…が駆動し、台上の苗を1段分だけ下方
に送る。
【0008】植付装置11,…は、伝動ケース12の中
央ケース12aの左右両側部と左右の植付チエンケース
12b,12bの後端内側部にそれぞれ設けられてい
る。図3に示すように、各植付装置11は、苗植込爪3
0と苗押出体31を備えた植込具32がクランク33と
リンク34によって支持されており、クランク33が駆
動回転することにより、苗植込爪30が所定の先端軌跡
Pを描くように植込具32がほぼ一定姿勢のまま移動す
るようになっている。苗植込爪30が前記苗取出口23
を通過する際に一株分の苗を分割して取り出し、苗植込
爪30が移動行程の下端部付近へ移動すると苗押出体3
1が突出し、苗植込爪30が保持している苗を圃場の泥
土に植え付ける。
【0009】苗植込爪30は、図4に示すように、正面
視で先端側が二股になり、各二股部分30a,30aの
先端部が尖った形状に形成されており、この二股部分3
0a,30aが苗載台10から突出しているマット苗か
ら数本の苗を床土とともに欠ぎ取り、一株分の大きさに
分割するようになっている。また、苗植込爪30の左右
両端部には背面側(苗載台10と反対側)に折れ曲がっ
た縁部30b,30bが形成されており、この縁部30
b,30bが分割された苗を左右両側から抱えた状態で
下方へ搬送するようになっている。苗植込爪30の取付
方法は、上部背面側に設けた溶接用凸部30c,30c
に取付ベース36をスポット溶接で固着し、苗植込爪3
0の取付孔30d,30dと取付ベース36の取付孔
(図示せず)に小ねじ37,37を通して側に植込具3
2の本体ケースに固定する。
【0010】上記苗植込爪30は、板金を2回プレス加
工して作られる。すなわち、第一段階で所定形状に外形
を打ち抜き、第二段階で縁部30a,30aの折り曲げ
等を行う。第二段階の折り曲げ加工の際に爪先部分のエ
ッジがそぎ落されるので、苗取出し時に苗に損傷を与え
ることが少ない。また、板金から作成されるので、鋳造
製の苗植込爪に比較して安価に作れる。
【0011】機体の下方には、大きなセンターフロート
40と、小さな左右一対のサイドフロート41,41と
が設けられている。これら各フロートは、後部がフロー
ト支持アーム42の前端部に枢支軸43にて支持され、
表土面の凹凸に応じて前部が上下動するようになってい
る。また、各フロートは、前部が一定角度よりも下がら
ないように吊り下げリンク44,…によってミッション
ケース2に吊り下げられている。前記フロート支持アー
ム42は後部フレーム13に回動自在に支承されたフロ
ート支持パイプ46に一体に取り付けられており、植付
深さ調節レバー47によってフロート支持パイプ46を
回動させることにより、フロート40,41,41の支
持高さが変更され、それにより苗の植付深さが調節され
る。各フロートを接地させた状態で機体を進行させる
と、センターフロート40が中央2条の苗植付条を整地
すると共に、サイドフロート41,41が左右両端の苗
植付条をそれぞれ整地する。
【0012】機体の上部にはボンネット50が取り付け
られ、ミッションケース2、エンジン3等の上側を覆っ
ている。また、ボンネット50の上方には、予備の苗を
載せておく予備苗載台51が設けられている。この予備
苗載台51は、後部を後支持フレーム53の上端部に左
右方向の軸54を支点にして回動自在に取り付け、前部
を前支持フレーム55の上端部に板ばね製の止め具56
によって係脱可能に固定するようになっている。よっ
て、止め具56を前支持フレーム55の上端部から外す
と予備苗載台51を軸54を支点にして上方に回動させ
ることができ、ミッションケース2やエンジン3のメン
テナンスの際にボンネット50を容易に取り外せる。
【0013】図5は伝動機構図、図6はミッションケー
スの要部の展開断面図である。駆動源であるエンジン3
の回転動力は、エンジン出力軸70のギヤ71から2連
ギヤ72を介して主クラッチ軸73の入力ギヤ74に伝
えられる。入力ギヤ74はクラッチ軸73に回転自在に
嵌合しており、主クラッチレバーL1で操作される主ク
ラッチ75によって入力ギヤ74から主クラッチ軸73
への伝動を入・切する。この主クラッチ75の構造につ
いては、後で詳しく説明する。
【0014】主クラッチ軸73には2枚の前進ギヤ8
0,81と後進ギヤ82が固定して取り付けられてい
る。走行チェンジギヤ軸84に軸方向に摺動自在に嵌合
する低速用及び高速用チェンジギヤ85,86を摺動さ
せて走行部用動力の変速チェンジを行う。前進ギヤ80
とチェンジギヤ85を噛み合わせると高速前進速とな
り、前進ギヤ81とチェンジギヤ86を噛み合わせると
低速前進速となり、また植付チェンジギヤ軸88に回転
自在に嵌合するカウンタギヤ89を経由して後進ギヤ8
2とチェンジギヤ86を間接的に噛み合わせると後進速
となる。このシフトチェンジは、ボンネット50の後側
に設けたチェンジレバーL2で行う。
【0015】走行チェンジギヤ軸84の回転は互いに噛
み合うギヤ91,92によって左右のサイドクラッチ軸
93L,93Rへ伝えられる。ギヤ92とサイドクラッ
チ軸93L,93RとはサイドクラッチレバーL3L,
L3Rで操作されるサイドクラッチ95L,95Rを介
してそれぞれ伝動連結されており、サイドクラッチ軸9
3L,93Rへの伝動を個別に入・切できるようになっ
ている。サイドクラッチ軸93L,93Rの端部から、
走行チエンケース6,6内のチエン98,98を介して
走行車輪7,7の車軸7a,7aに伝動される。
【0016】また、主クラッチ軸73には、前記ギヤ8
0,81,82とは別に、2枚の植付変速用のギヤ10
2,103が取り付けられている。植付チェンジギヤ軸
88に軸方向に摺動自在に嵌合する植付チェンジギヤ1
04を摺動させて植付部用動力の変速チェンジを行い、
カウンタギヤ89の爪89aと植付チェンジギヤ104
の爪104aを噛み合わせて後進ギヤ82と植付チェン
ジギヤ104を伝動連結する変速位置、ギヤ102と植
付チェンジギヤ104を直接噛み合わせる変速位置、ギ
ヤ103と植付チェンジギヤ104を直接噛み合わせる
変速位置の3段階に切り替える。植付チェンジギヤ軸8
8に取り出された植付部用動力は、ユニバーサルジョイ
ント105,105によって連結された第一、第二、第
三植付伝動軸106,107,108を介して伝動ケー
ス12内の伝動機構へ伝動される。
【0017】伝動ケース12内に入力された植付部用動
力は、まず植付駆動軸110に伝えられる。この伝動部
には植付・昇降レバーL4で操作される植付クラッチ1
11が設けられている。植付クラッチ111は定位置停
止クラッチであり、クラッチ切にすると、植付駆動軸1
10が所定の回転位置で停止する。植付駆動軸110の
回転は、チエン115,…によって、前記クランク3
0,…が取り付けられているクランク軸116,…に伝
えられ、各条の植付装置11,…を駆動する。
【0018】また、植付駆動軸110の回転は、ギヤ1
17,118とギヤ119a,119bの組み合わせか
らなるギヤ列式の苗取り量調節装置を介して、中央ケー
ス12a内のリードカム軸120へ伝動される。リード
カム軸120は外周面に螺旋状の溝が形成された軸で、
該溝にリードメタル121の爪が係合している。リード
メタル121が取り付けられている横移動棒122は、
軸方向に摺動自在に支持されており、その左右両端部が
連結部材123,123を介して苗載台10の下端側面
部に連結されている。リードカム軸120が回転する
と、リードメタル121の爪がリードカム軸120の溝
に沿って移動することにより横移動棒122が左右に往
復動し、横移動棒122と共に苗載台10も左右に往復
動する。
【0019】前記主クラッチ75は、主クラッチ軸73
にスプライン嵌合し軸方向に摺動自在なクラッチ体13
0を備え、当該クラッチ体の爪130aを入力ギヤ74
の爪74aに噛み合わせるとクラッチ入(伝動入)とな
り、該クラッチ入の状態からクラッチ体130を中立位
置へ移動させて両爪130a,74aの噛み合いを解除
するとクラッチ切(伝動切)となる。
【0020】また、クラッチ体130を挟んで入力ギヤ
74と反対側(外側)にはピン131にて回り止めされ
たブレーキシュー132が設けられており、クラッチ体
130を中立位置よりもさらに外側へ移動させ、クラッ
チ体130をブレーキシュー132のライニング132
aに押し付けると、主クラッチ軸73の回転が拘束され
る。クラッチ体130とブレーキシュー132とで構成
されるこのブレーキ手段は駐車ブレーキとして使用され
るもので、主クラッチ75が「切」となり走行部及び植
付部への伝動が断たれた状態で、両部の作動部分にブレ
ーキがかかるようになっている。その際、主クラッチ7
5が「切」になってからブレーキがかかるので、安全で
ある。また、このブレーキ手段はディスクブレーキ構造
であるので、作業中や移動中に不用意にブレーキを入に
しても、緩やかにブレーキがかかりメカロックを起こさ
ない。
【0021】図7に示すように、上記クラッチ体130
のシフタ134は軸135を支点にして回動自在に設け
られ、該シフタと一体に回動するシフタアーム136と
主クラッチレバーL1のレバーアーム137とが主クラ
ッチワイヤ138にて結ばれている。主クラッチレバー
L1が「主クラッチ入」に操作されているときは、ワイ
ヤ138が弛んだ状態となり、スプリング139(図6
に図示)によってクラッチ体130が内側へ押され、該
クラッチ体の爪130aと入力ギヤの爪74aが噛み合
う。主クラッチレバーL1が「主クラッチ切」に操作さ
れると、主クラッチワイヤ138に引かれてシフタ13
4が回動し、クラッチ体130が中立に位置する。ま
た、主クラッチレバーL1が「駐車」に操作されると、
さらにシフタ134が回動し、クラッチ体130がブレ
ーキシュー132に押し付けられる。このように1本の
レバー及び1本のワイヤで主クラッチの入・切と駐車ブ
レーキの入・切を切り替えるので、これらの操作機構が
簡略に構成されている。
【0022】また、シフタアーム136には板ばねで作
られたスイッチ押圧体141が取り付けられており、主
クラッチレバーL1が「駐車」に操作されたとき、この
スイッチ押圧体141がセフティスイッチ142をON
にするようになっている。セフティスイッチ142はエ
ンジン始動回路に直列に配したスイッチで、このスイッ
チがONのときだけエンジンが始動可能である。したが
って、駐車ブレーキ入のときだけしかエンジンを始動さ
せることができない構造であり、安全である。
【0023】次に、機体を昇降及びローリングさせる構
成について説明する(図8参照)。油圧バルブユニット
4の後部から昇降油圧シリンダ150が後方に向けて設
けられ、そのピストンロッド先端部に、スプリング15
1によって後向きに付勢されたリンク板152が左右水
平に取り付けられている。リンク板152の左右端部
は、走行チエンケース6,6の基部6a,6aに上向き
に突設したスイングアーム154,154の上端部に連
結杆155L,155Rを介して連結されている。左側
の連結杆155Lは、ローリング油圧シリンダ156に
よって長さを変えられるようになっている。
【0024】昇降油圧シリンダ150を伸縮作動させる
と、左右のスイングアーム154,154が同角度前後
に回動し、左右の車輪7,7が同時に同量だけ機体に対
し上下動することにより、機体が昇降する。また、ロー
リング油圧シリンダ156を伸縮作動させて左の連結杆
155Lの長さを変えると、左側のスイングアーム15
4が回動し、左側の車輪7のみが機体に対し上下動する
ことにより、機体の左右傾斜を調節する。
【0025】油圧バルブユニット4には、昇降油圧シリ
ンダ150の制御弁160、ローリング油圧シリンダ1
56の制御弁161、油圧ポンプ5から送られてくる油
を上記制御弁160,161に分配して供給する分流弁
162等が設けられている。
【0026】図9は昇降制御弁160の切替機構を表し
ている。昇降制御弁160はロータリ弁であって、弁軸
170をU方向に回動させると機体が上昇、D方向に回
動させると機体が下降する。弁軸170は基部側の角軸
部170aと先端側の丸軸部170bとからなり、角軸
部170aには操作プレート171が該軸と一体回転す
るように取り付けられ、丸軸部170bには第一油圧ア
ーム172と第二油圧アーム173と上昇規制アーム1
74がそれぞれ回転自在に取り付けられている。
【0027】そして、操作プレート171の円弧状長穴
175に遊嵌するフック176が、第一油圧ワイヤ17
7を介して植付・昇降レバーL4と結ばれている。第一
油圧アーム172は、センターフロート40に取り付け
た上下動検出ロッド178の上端部と連結されている。
上下動検出ロッド178にはスプリング179が介装し
てあり、センターフロート40前部の上下動を弾性的に
第一油圧アーム172に伝えるようになっている。第二
油圧アーム173は、サイドクラッチレバーL3L,L
3Rの操作に連動するように、サイドクラッチ95L,
95Rの操作ワイヤ180,180の中間部に第二油圧
ワイヤ181等を介してつながっている。また、上昇規
制アーム174は、主クラッチレバーL1の操作に連動
するように、前記主クラッチワイヤ138の中間部に上
昇規制ワイヤ182を介してつながっている。操作プレ
ート171には弁軸170の先端方向に屈曲する係合部
171aが形成されており、この係合部171aが第一
油圧アーム172、第二油圧アーム173、及び上昇規
制アーム174に係合し得るようになっている。なお、
図中の183は操作プレート171の戻しスプリング、
184は第一油圧アーム172の戻しスプリング、18
5は第二油圧アーム173の戻しスプリング、186は
フック176の戻しスプリングである。
【0028】図10はサイドクラッチワイヤ180,1
80と第二油圧ワイヤ181の連係部分を示す図であっ
て、メインフレーム9の上側に支持板190,190に
よって回動自在に支持された軸191に3つの連係アー
ム192,192,193が一体に取り付けられ、アー
ム192,192の先端部にサイドクラッチワイヤ18
0,180の中間部が連結され、アーム193の先端部
に第二油圧ワイヤ181の第二油圧アーム173と反対
側端部が連結されている。これにより、左右いずれかの
サイドクラッチレバーL2(LまたはR)を操作する
と、第二油圧アーム173が回動させられる。この構成
とすると、第二油圧ワイヤ181をサイドクラッチレバ
ー41,41に直接つなぐ構成に比べ、第二油圧ワイヤ
181の長さを短くすることができ、特に機体後部の重
量が軽くなり、ハンドル操作が容易になる。
【0029】この昇降制御弁の切替機構は図11に示す
ように動作する。植付・昇降レバーL4が「植付位置」
にある時は、フック176が図の(1)(2)(3)に
示す一定位置にあり、センターフロート40の上下回動
に基づく自動昇降制御を行う。すなわち、センターフロ
ート40が所定角度である場合は、フック176が長穴
175aのA端に位置し、第一油圧アーム172によっ
て操作プレート171のD方向への回動が規制されてい
るため、昇降制御弁160が中立位置にある(1)。セ
ンターフロート40が下動すると、第一油圧アーム17
2が反時計回りに回動することにより、戻しスプリング
183に引かれて操作プレート171がD方向に回動
し、機体が下降する(2)。逆に、センターフロート4
0が上動すると、第一油圧アーム172が時計回りに回
動し、それに押されて操作プレート171がU方向に回
動し、機体が上昇する(3)。このように、圃場表土面
の高低によるセンターフロート40の上下回動に基づい
て機体を昇降させることにより、苗の植付深さを一定に
維持する。
【0030】植付・昇降レバーL4を「上げ位置」に操
作すると、フック176が長穴175aのB端に係合
し、操作プレート171をU方向に大きく回動させるの
で、機体が最上位置まで上昇する(4)。
【0031】植付・昇降レバーL4を「固定位置」に操
作すると、フック176が長穴175aのB端で静止
し、昇降制御弁160が中立位置に保たれるので、機体
が現状高さに固定される(5)。
【0032】植付・昇降レバーL4が「植付位置」にあ
る状態で左右いずれかのサイドクラッチレバーL3(L
またはR)を操作すると、第二油圧ワイヤ181が引か
れて第二油圧アーム173が操作プレート171をU方
向に回動させることにより、機体を少し上昇させ、その
高さに固定する(6)。その固定高さは、センターフロ
ート40の先端が表土面に接地する程度である。サイド
クラッチレバーL3(LまたはR)の操作に連動して機
体を上昇させるのは、圃場内で機体を旋回させる場合で
あるので、あまり機体を高く上昇させる必要はなく、む
しろ上げ幅を小さくすることにより旋回動作を迅速にで
きる。なお、場合によっては、サイドクラッチレバーL
3(LまたはR)の操作に連動して機体を最上位置まで
上昇させる構成としてもよい。
【0033】主クラッチレバーL1を「駐車」に操作す
ると、上昇規制ワイヤ182が引かれて上昇規制アーム
174が操作プレート171の係合部171aに係合
し、操作プレート171がU方向に回動することを規制
する(7)。これにより、駐車時に人や器物がセンター
フロート40に当たって該センターフロートが回動して
も機体が上昇せず、安全である。
【0034】また、ローリング制御弁161は、機体左
右傾斜検出用の振子センサ188の回動に連動して切り
替わる。振子センサ188によって検出される機体の左
右傾斜に応じてローリング制御弁161が切り替わり、
機体の左右傾斜を修正する。これにより、機体が常に左
右水平に維持され、各条の植付装置11,…の苗植付深
さが等しい状態に維持される。
【0035】図12は構成が異なるミッションケースの
要部の展開断面図、図13はその側面外観図である。主
クラッチ75は、クラッチ入とクラッチ切に切り替わる
ようになっている。主クラッチの操作機構は前記例を同
様で、主クラッチのシフタアーム136と主クラッチレ
バーL1のレバーアーム137とが主クラッチワイヤ1
38にて結ばれている。
【0036】走行チェンジギヤ軸84の一端部が角軸に
形成され、その角軸部分84aがミッションケース2の
外部に突出している。ミッションケース2の外部側面に
は、ブレーキ手段として、上記角軸部分84aに係合す
る凹部200aを有するブレーキアーム200が設けら
れている。このブレーキアーム200は、軸201を支
点に回動自在に設けられ、トルクスプリング202によ
って角軸部分84aの側に付勢されている。また、主ク
ラッチレバーL1のレバーアーム137の先端部にロー
ラ203が回転自在に取り付けられ、該ローラに常時当
接するようにブレーキカム204が回動自在に設けられ
ている。そして、このブレーキカム204とブレーキア
ーム200とがブレーキワイヤ205でつながってい
る。
【0037】主クラッチレバーL1が「主クラッチ入」
もしくは「主クラッチ切」に操作されているときは、ロ
ーラ203がブレーキカム204の図13における時計
回り方向の回動を規制しているため、ブレーキアーム2
00が図13において鎖線で示す位置にあり、走行チェ
ンジギヤ軸84が自由に回転できる状態にある。主クラ
ッチレバーL1を「駐車」に操作すると、ローラ203
がブレーキカム204の凹部204aに当接するように
なるので、ブレーキワイヤ205が弛み、トルクスプリ
ング202の張力でブレーキアーム200が図13にお
いて実線で示す位置へ回動し、該アームの凹部200a
が角軸部分84aに係合するので、走行チェンジギヤ軸
84の回転が拘束される。
【0038】この構成は、走行チェンジギヤ軸84にブ
レーキ手段が設けられているので、走行部用動力の変速
位置が中立の時でも駐車ブレーキをかけることができ
る。走行チェンジギヤ軸84よりも車輪側、例えばサイ
ドクラッチ軸93L,93Rにブレーキ手段を設けても
走行部用動力の変速位置が中立の時に駐車ブレーキをか
けることができるが、走行チェンジギヤ軸84の方がサ
イドクラッチ軸93L,93Rよりもトルクが小さいの
で好ましい。また、駐車ブレーキをかけた状態で、植付
部を駆動することができるので、植付部のメンテナンス
に便利である。さらに、ブレーキ手段がミッションケー
ス2の外部に設けられているので、ブレーキ手段のメン
テナンスも容易である。
【0039】なお、図示例のブレーキ手段は伝動軸(走
行チェンジギヤ軸84)をロックして駐車ブレーキをか
ける構成であるが、走行中に誤操作等で車輪がロックし
ないようにするためには、ブレーキ手段をディスクブレ
ーキ構造、或はコーンブレーキ構造にするとよい。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の走行車
体に設けられるブレーキ手段は、駆動源から走行部への
伝動を入・切するクラッチが伝動切の状態にあるとき走
行部が作動しないようにブレーキをかける構成であるの
で、メカロックが生じることなく、ブレーキが確実にか
かり、駐車ブレーキとして適したものとなった。また、
駆動源から走行部への伝動を入・切するクラッチとブレ
ーキ手段を操作する操作機構を共用することが可能で、
操作機構が簡単に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型田植機の側面図である。
【図2】歩行型田植機の平面図である。
【図3】植付装置の側面図である。
【図4】苗植込爪の(a)正面図、(b)側面図、
(c)背面図、及び(d)A−A断面図である。
【図5】伝動機構図である。
【図6】ミッションケースの要部の展開断面図である。
【図7】主クラッチ操作部の斜視図である。
【図8】昇降制御及びローリング制御の機構を示す図で
ある。
【図9】昇降制御弁の切替機構の(a)側面図、及び
(b)一部断面平面図である。
【図10】サイドクラッチワイヤと第二油圧ワイヤの連
係部分の(a)側面図、及び(b)背面図である。
【図11】昇降制御弁の切替機構の動作を示す図であ
る。
【図12】異なるミッションケースの要部の展開断面図
である。
【図13】その側面外観図である。
【符号の説明】
L1 主クラッチレバー 1 歩行型田植機(走行車体) 2 ミッションケース 3 エンジン(駆動源) 4 油圧バルブユニット 7 走行車輪(走行部) 10 苗載台 11 植付装置 75 主クラッチ 130 クラッチ体(ブレーキ手段) 136 ブレーキシュー(ブレーキ手段) 200 ブレーキアーム (ブレーキ手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源から走行部への伝動を入・切する
    クラッチと、該クラッチが伝動切の状態にあるとき前記
    走行部が作動しないようにブレーキをかけられるブレー
    キ手段とを具備することを特徴とする走行車体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021094027A (ja) * 2017-06-28 2021-06-24 株式会社クボタ 歩行型作業機

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JP2021094027A (ja) * 2017-06-28 2021-06-24 株式会社クボタ 歩行型作業機

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