JPH11139135A - 車両の高さ調整装置 - Google Patents

車両の高さ調整装置

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JPH11139135A
JPH11139135A JP31021997A JP31021997A JPH11139135A JP H11139135 A JPH11139135 A JP H11139135A JP 31021997 A JP31021997 A JP 31021997A JP 31021997 A JP31021997 A JP 31021997A JP H11139135 A JPH11139135 A JP H11139135A
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JP
Japan
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air
reservoir tank
supply
inlet
air compressor
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JP31021997A
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Yoshiaki Yamada
良昭 山田
Atsushi Yamada
淳 山田
Hiroshi Ienaka
弘 家中
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UD Trucks Corp
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UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、バス等の車両に装着される高さ調
整装置に関し、エアスプリング内に蓄えられた圧縮エア
の消費を少なくしてエネルギ損失を少なくするととも
に、切換バルブの排気口から圧縮エアが大気中に排出さ
れる時の排気音少なくすることを目的とする。 【解決手段】 切換バルブの排気口に、回収用リザーバ
タンクの入口を接続し、回収用リザーバタンクの出口に
回収用エアコンプレッサの入口を接続し、回収用エアコ
ンプレッサの出口を前記供給用エアコンプレッサの入口
に接続したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バス等の車両に装
着される高さ調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バス等の車両に例えば高さ調整装
置が装着される。高さ調整装置として、実開平5−16
410号公報に示すものや図6,図7に示すものが知ら
れている。図6,図7により車両の高さ調整装置を説明
する。図において、符号1はバスの車体のフレームで、
フレーム1には、リヤアクスルからなるアクスル2が上
下方向可動自在に装着され、フレーム1とアクスル2の
間にエアスプリング3が装着されている。エアスプリン
グ3内には、圧縮エアが充填され、圧縮エアの充填量に
より、エアスプリング3の高さ寸法が調整され、その結
果、フレーム1の高さが調整されるようになっている。
【0003】そして、エアスプリング3にエア供給回路
4の下流端4Aが接続されている。エア供給回路4の途
中には、供給用エアコンプレッサ6,供給用リザーバタ
ンク7,3方弁からなる切換バルブ8が上流端4Bから
順番に介装されている。以下、説明する。供給用エアコ
ンプレッサ6の構造は、例えば、全国自動車整備専門学
校協会編シャシの構造〔II〕P76,77(山海堂平成
6年3月25日新版第2刷発行)に記載されている。こ
の供給用エアコンプレッサ6の構造は例えば図7に示す
ようにモデル化して示される。
【0004】図において、供給用エアコンプレッサ6
は、シリンダ本体6Aと,シリンダ本体6A内に図示し
ないモータの回転力により往復自在に設けられたピスト
ン6Bと、シリンダ本体6Aの頂部に設けられた吸入弁
6Cと、シリンダ本体6Aの頂部に設けられたデリバリ
弁6Dとを備え、シリンダ本体6Aの頂部には、吸入弁
6Cを介してシリンダ本体6Aの空洞6E内に連通する
エア吸入口6Fと、デリバリ弁6Dを介してシリンダ本
体6Aの空洞6E内に連通するエア供給口6Gと、パイ
ロット圧受口6Hとが配置されている。
【0005】エア吸入口6Fには、アンロード装置6I
が配置されている。アンロード装置6Iは、バルブガイ
ド6Jと、バルブガイド6Jに往復自在に設けられ、吸
入弁6Cを押圧して該供給用エアコンプレッサ6をアン
ロードさせるアンロードバルブ6Kと、バルブガイド6
J内に装着された圧縮バネ6Lとで構成されている。供
給用エアコンプレッサ6のエア吸入口6Fは、第1エア
管9の一端9Aに接続されている。エア供給口6Gは第
2エア管10の一端10Aに接続されている。
【0006】第2エア管10の他端10Bに供給用リザ
ーバタンク7の入口部7Aが接続されている。供給用リ
ザーバタンク7の出口部7Bに第3エア管11の一端1
1Aが接続され、第3エア管11の他端11Bに3方切
換バルブからなる切換バルブ8の入口8Aが接続されて
いる。
【0007】切換バルブ8は、圧縮エアを受ける入口8
A,圧縮エアを前記エアスプリング3に圧送する出口8
B,前記エアスプリング3内の圧縮エアを大気中に逃が
す排気口8Cを有し、入口8Aと出口8Bの遮断状態
(中立状態),入口8Aと出口8Bの連通状態,排気口
8Cと出口8Bの連通状態(エアスプリング3内と排気
口8Cの連通状態)のいずれかの状態のうち1つを選択
する3方弁として構成されている。
【0008】切換バルブ8の出口8Bは第4エア管12
を介して前記エアスプリング3に接続されている。そし
て、供給用リザーバタンク7には、第1プレッシャレギ
ュレータ13のタンク側ポート13Aが接続されてい
る。第1プレッシャレギュレータ13のパイロットポー
ト13Bは、パイロット管14を介して前記供給用エア
コンプレッサ6のパイロット圧受口6Hに接続されてい
る。
【0009】第1プレッシャレギュレータ13は、例え
ば、全国自動車整備専門学校協会編シャシの構造〔II〕
P76〜79(山海堂平成6年3月25日新版第2刷発
行)に記載されているもので、供給用リザーバタンク7
内の圧力により、供給用エアコンプレッサ6のアンロー
ドバルブ6Kを介して供給用エアコンプレッサ6のON
・OFFを制御するものである。すなわち、供給用リザ
ーバタンク7内のエア圧が設定値以上になるとパイロッ
ト管14を介して供給用エアコンプレッサ6にパイロッ
ト圧が伝達され、供給用エアコンプレッサ6が作動せ
ず、供給用エアコンプレッサ6から供給用リザーバタン
ク7内に圧縮エアが圧送されず、供給用リザーバタンク
7内のエア圧は供給用リザーバタンク7内のエア圧が設
定値以上にならないようにされる。一方、供給用リザー
バタンク7内のエア圧が設定値以下になると、パイロッ
ト管14を介して供給用エアコンプレッサ6にパイロッ
ト圧が伝達されず、供給用エアコンプレッサ6が作動
し、供給用エアコンプレッサ6から供給用リザーバタン
ク7内に圧縮エアが圧送される。
【0010】また、供給用リザーバタンク7には、セフ
ティリリーフ弁7Cが取り付けられている。セフティリ
リーフ弁7Cは、万一第1プレッシャレギュレータ13
の故障により供給用リザーバタンク7のエア圧が設定値
以上になると、自動的に開いて圧縮エアを大気に放出さ
せるためのものである。そして、図6において、切換バ
ルブ8が中立位置Aに操作されて、入口8Aと出口8B
が遮断状態される場合(中立状態)には、供給用リザー
バタンク7内とエアスプリング3内は遮断されており、
エアスプリング3の高さ寸法は同一に保たれ、車体のフ
レーム1の車高は変化しない。
【0011】切換バルブ8が吸気位置Cに操作される場
合には、入口8Aと出口8Bが連通状態になり、供給用
リザーバタンク7内からエアスプリング3内に圧縮エア
が圧送され、エアスプリング3の高さ寸法が大きくな
り、車体のフレーム1の車高が上昇する。切換バルブ8
が大気開放位置Bに操作される場合には、排気口8Cと
出口8Bが連通状態になり(エアスプリング3内と排気
口8Cが連通状態になり)、エアスプリング3内の圧縮
エアは大気開放され、エアスプリング3の高さ寸法が小
さくなり、車体のフレーム1の車高が下降する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
の高さ調整装置にあっては、特に、バスが停留所で停止
して、バスの車体のフレーム1の下降,上昇復帰のた
め、エアスプリング3内に蓄えられた圧縮エアが消費さ
れる。すなわち、エアスプリング3内の圧縮エアが切換
バルブ8の排気口8Cを介して大気開放されるので、供
給用リザーバタンク7内のエア圧が低下し、供給用エア
コンプレッサ6が稼働される。そして、供給用リザーバ
タンク7内のエア圧の回復が遅く、元の状態に復元する
までに時間がかかり、供給用エアコンプレッサ6の稼働
時間が多くなり、エネルギ損失も多くなる。
【0013】また、切換バルブ8の排気口8Cから圧縮
エアが大気中に排出される時の排気音が大きいという問
題があった。本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、エアスプリング内に蓄え
られた圧縮エアの消費を少なくしてエネルギ損失を少な
くするとともに、切換バルブの排気口から圧縮エアが大
気中に排出される時の排気音少なくすることができる車
両の高さ調整装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フレームとアクスルの間に装着されたエアスプリング
と、圧縮エアを受ける入口,圧縮エアを前記エアスプリ
ングに供給する出口,前記エアスプリング内の圧縮エア
を大気中に逃がす排気口を有し、入口と出口の遮断状
態,入口と出口の連通状態,エアスプリング内と排気口
の連通状態のいずれかの状態のうち1つを選択する切換
バルブと、切換バルブの入口に接続された供給用リザー
バタンクと、供給用リザーバタンクに圧縮エアを圧送す
る供給用エアコンプレッサとを備えた車両の高さ調整装
置において、前記切換バルブの排気口に、回収用リザー
バタンクの入口を接続し、回収用リザーバタンクの出口
に回収用エアコンプレッサの入口を接続し、収用エアコ
ンプレッサの出口を前記供給用エアコンプレッサの入口
に接続したことを特徴とする。
【0015】(作用)請求項1記載の発明においては、
切換バルブの操作により、次の3つの態様(イ),
(ロ),(ハ)がある。 (イ)切換バルブが中立位置に操作されて、入口と出口
が遮断状態される場合(中立状態)には、供給用リザー
バタンク内とエアスプリング内は遮断されており、エア
スプリングの高さ寸法は同一に保たれ、車体のフレーム
の車高は変化しない。
【0016】(ロ)切換バルブが吸気位置に操作される
場合には、入口と出口が連通状態になり、供給用リザー
バタンク内からエアスプリング内に圧縮エアが圧送さ
れ、エアスプリング3の高さ寸法が大きくなり、車体の
フレームの車高が上昇する。
【0017】(ハ)切換バルブが開放位置に操作される
場合には、排気口と出口が連通状態になり(エアスプリ
ング内と排気口が連通状態になり)、エアスプリング内
の圧縮エアは放出され、エアスプリングの高さ寸法が小
さくなり、車体のフレームの車高が下降する。そして、
(ハ)の態様において、切換バルブの排気口から排出さ
れるエアスプリング内の圧縮エアは、大気開放しないで
回収用リザーバタンク,回収用エアコンプレッサを介し
て供給用エアコンプレッサに環流され、さらに、供給用
エアコンプレッサにより供給用リザーバタンクに送られ
る。
【0018】回収用リザーバタンク内に回収された圧縮
エアは、回収用エアコンプレッサにより抜き取られるの
で、エアスプリング内のエア圧より低圧になり、切換バ
ルブの排気口から排出されるエアスプリング内の圧縮エ
アが回収用リザーバタンク内に流れ込むことが可能にな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。
【0020】図1ないし図4により、本発明の実施の形
態に係わる車両の高さ調整装置について車両としてバス
を例に挙げて説明する。本実施の形態に係わる車両の高
さ調整装置は、従来の車両の高さ調整装置との共通部分
については同一の符号を付して説明を省略し、相違する
構成部分についてのみ説明する。図1において、エア供
給回路4の途中には、供給用エアコンプレッサ6の上流
に、チェックバルブ5が配設されている。
【0021】切換バルブ8の排気口8Cから第1エア管
9の途中の接続部9Bにかけてエア回収回路15が、エ
ア供給回路4に並列に接続されている。エア回収回路1
5の途中には、回収用リザーバタンク16,回収用エア
コンプレッサ17が図1の右側から左側に向かって順番
に介装されている。以下、説明する。
【0022】切換バルブ8の排気口8Cに第5エア管1
8の一端18Aが接続され、第5エア管18の他端18
Bは回収用リザーバタンク16の入口部16Aに接続さ
れている。回収用エアコンプレッサ17の構造は、例え
ば、全国自動車整備専門学校協会編シャシの構造〔II〕
P76,77(山海堂平成6年3月25日新版第2刷発
行に記載されたものに一部変更を施したもので、この回
収用エアコンプレッサ17の構造は例えば図2に示すよ
うにモデル化される。
【0023】図において、回収用エアコンプレッサ17
は、シリンダ本体17Aと,シリンダ本体17A内に図
示しないモータの回転力により往復自在に設けられたピ
ストン17Bと、シリンダ本体17Aの頂部に設けられ
た吸入弁17Cと、シリンダ本体17Aの頂部に設けら
れたデリバリ弁17Dとを備え、シリンダ本体17Aの
頂部には、吸入弁17Cを介してシリンダ本体17Aの
空洞17E内に連通するエア吸入口17Fと、デリバリ
弁17Dを介してシリンダ本体17Aの空洞17E内に
連通するエア供給口17Gと、パイロット圧受口17H
とが配置されている。
【0024】エア吸入口17Fには、オンロード装置1
7Iが配置されている。オンロード装置17Iは、バル
ブケース17Jと、バルブケース17Jに往復自在に設
けられ、吸入弁17Cを押圧して該回収用エアコンプレ
ッサ17をオンロードさせるオンロードバルブ17K
と、バルブケース17J内に装着された圧縮バネ17L
とで構成されている。
【0025】回収用リザーバタンク16の出口部16B
は第6エア管19を介して回収用エアコンプレッサ17
のエア吸入口17Fに接続されている。回収用エアコン
プレッサ17のエア供給口17Gは、第7エア管20を
介して第1エア管9の途中の接続部9Bに接続されてい
る。
【0026】そして、回収用リザーバタンク16には、
第2プレッシャレギュレータ21のタンク側ポート21
Aが接続されている。第2プレッシャレギュレータ21
のパイロットポート21Bは、パイロット管22を介し
て前記回収用エアコンプレッサ17のパイロット圧受口
17Hに接続されている。第2プレッシャレギュレータ
21は、例えば、全国自動車整備専門学校協会編シャシ
の構造〔II〕P76〜79(山海堂平成6年3月25日
新版第2刷発行)に記載されているものと同様の構造
で、回収用リザーバタンク16内の圧力により、回収用
エアコンプレッサ17のON・OFFを制御するもので
ある。すなわち、回収用リザーバタンク16内のエア圧
が設定値以下の場合パイロット圧が伝達されず、回収用
エアコンプレッサ17が作動されず、また、回収用リザ
ーバタンク16内のエア圧が設定値以上になると、パイ
ロット圧が伝達され、回収用エアコンプレッサ17が作
動される。
【0027】第7エア管20の途中には、バッファ用リ
ザーバタンク23が配設されている。第1エア管9の途
中の接続部9Bと供給用リザーバタンク7は第8エア管
24を介して接続され、第8エア管24の途中にはリリ
ーフ弁25が配設されている。次に、本実施例の作用を
説明する。切換バルブ8の操作により、次の3つの態様
(イ),(ロ),(ハ)がある。
【0028】(イ)切換バルブ8が中立位置Aに操作さ
れて、入口8Aと出口8Bが遮断状態される場合(中立
状態)には、供給用リザーバタンク7内とエアスプリン
グ3内は遮断されており、エアスプリング3の高さ寸法
は同一に保たれ、車体のフレーム1の車高は変化しな
い。 (ロ)切換バルブ8が吸気位置Cに操作される場合に
は、入口8Aと出口8Bが連通状態になり、供給用リザ
ーバタンク7内からエアスプリング3内に圧縮エアが圧
送され、エアスプリング3の高さ寸法が大きくなり、車
体のフレーム1の車高が上昇する。
【0029】(ハ)切換バルブ8が開放位置Bに操作さ
れる場合には、排気口8Cと出口8Bが連通状態になり
(エアスプリング3内と排気口8Cが連通状態にな
り)、エアスプリング3内の圧縮エアは放出され、エア
スプリング3の高さ寸法が小さくなり、車体のフレーム
1の車高が下降する。(ハ)の態様において、切換バル
ブ8の排気口8Cから排出されるエアスプリング3内の
圧縮エアは、大気開放しないで回収用リザーバタンク1
6,回収用エアコンプレッサ17を介して供給用エアコ
ンプレッサ6に環流され、さらに、供給用エアコンプレ
ッサ6により供給用リザーバタンク7に送られる。
【0030】そして、切換バルブ8の排気口8Cからエ
アスプリング3内の圧縮エアが排出される時、エアスプ
リング3内のエア圧P2(例えば6Kg/cm2)は低くな
らず、そのままのエア圧P2が保持される。回収用リザ
ーバタンク16内には、エアスプリング3内から圧縮エ
アが切換バルブ8を介して送られ、回収用リザーバタン
ク16内に圧縮エアが溜まり、エア圧が高くなる。回収
用リザーバタンク16内の圧縮エアは、回収用エアコン
プレッサ17により抜き取られるので、回収用リザーバ
タンク16内のエア圧がエアスプリング3内のエア圧よ
り低くなり、切換バルブ8の排気口8Cから排出される
エアスプリング3内の圧縮エアが回収用リザーバタンク
16内に流れ込むことが可能になる。
【0031】ここで、第2プレッシャレギュレータ21
により、回収用リザーバタンク16内のエア圧が設定圧
P3(例えば4Kg/cm2)より高くなると、回収用エア
コンプレッサ17が作動され、回収用リザーバタンク1
6内の圧縮エアは、回収用エアコンプレッサ17により
抜き取られる。これを説明する。図2において、回収用
リザーバタンク16内のエア圧が設定圧P3より低い
と、第2プレッシャレギュレータ21の作用でオンロー
ド装置17Iにはパイロット圧が伝達されない。従っ
て、オンロード装置17Iの圧縮バネ17Lによりオン
ロードバルブ17Kが図面下方に押圧され(イの状
態)、吸入弁17Cが開いた状態になっている(二点鎖
線)。これにより、吸入弁17Cが正常に作動せず、回
収用エアコンプレッサが作動されない状態になってい
る。一方、回収用リザーバタンク16内のエア圧が設定
圧P3より高くなると、第2プレッシャレギュレータ2
1の作用でオンロード装置17Iにはパイロット圧が伝
達される。従って、オンロード装置17Iの圧縮バネ1
7Lが圧縮され、オンロードバルブ17Kが図面上方に
押圧され(ロの状態)、吸入弁17Cから離れた状態に
なっている。これにより、吸入弁17Cが正常に作動し
(実線)、回収用エアコンプレッサ17が作動される状
態になる。
【0032】このようにして、図3に示すように、エア
スプリング3内のエア圧P2(例えば6Kg/cm2)が回収
用リザーバタンク16内のエア圧P3(例えば4Kg/cm
2)より常に高い圧力差ΔP=P2−P3が確保され
る。続いて、回収用エアコンプレッサ17からバッファ
用リザーバタンク23にエア圧P3の圧縮エアが送られ
て蓄えられる。
【0033】バッファ用リザーバタンク23内のエア圧
P3の圧縮エアは、供給用エアコンプレッサ6が作動し
ている時には、該供給用エアコンプレッサ6に圧送さ
れ、再利用される。供給用エアコンプレッサ6は、この
すでに圧縮されている圧縮エアを(P1−P3)の差分
だけ圧縮すれば良いので、エネルギ損失が少くなる。な
お、P1は供給用リザーバタンク7におけるエア圧であ
る。
【0034】また、供給用エアコンプレッサ6が作動し
ていない時には、バッファ用リザーバタンク23内のエ
ア圧P3の圧縮エアは、供給用エアコンプレッサ6を通
過せずに第8エア管24を介して供給用リザーバタンク
7に直接圧送される。なお、第8エア管24におけるエ
ア圧はリリーフ弁25によりP1より高くならないよう
になっている。
【0035】以上の如き構成によれば、切換バルブ8の
排気口8Cから排出されるエアスプリング3内の圧縮エ
アを、大気開放しないで回収用リザーバタンク16,回
収用エアコンプレッサ17を介して供給用リザーバタン
ク7に環流させて再利用し、エアスプリング3内に蓄え
られた圧縮エアの消費を少なくできる。また、供給用リ
ザーバタンク7内のエア圧の回復を速くできる。
【0036】従って、供給用エアコンプレッサ6の稼働
時間を少なくしてエネルギ損失を少なくできる。また、
切換バルブ8の排気口8Cから圧縮エアが大気中に排出
される時の排気音を少なくすることができる。なお、本
実施の形態においては、車両の高さ調整装置をバスに適
用した例について説明したが、トラックに適用すること
もできる。
【0037】また、本実施の形態においては、アクスル
として、リヤアクスルを例に挙げて説明したが、フロン
トアクスルに適用することができ、或いは、フロントア
クスル,リヤアクスルの両方に適用することができる。
さらに、本実施の形態においては、供給用リザーバタン
ク7のエア圧は第1プレッシャレギュレータ13により
調整され、回収用リザーバタンク16のエア圧は第2プ
レッシャレギュレータ21により調整されているが、図
4に示すように、圧力スイッチを用いることもできる。
【0038】図において、供給用リザーバタンク7に
は、圧力スイッチ31が設けられ、この圧力スイッチ3
1は、供給用エアコンプレッサ6の駆動源としての第1
モータ32に接続されている。圧力スイッチ31は第1
プレッシャレギュレータ13と同様の機能を有する。回
収用リザーバタンク16には、圧力スイッチ33が設け
られ、この圧力スイッチ33は、回収用エアコンプレッ
サ17の駆動源としての第2モータ34に接続されてい
る。圧力スイッチ33は第2プレッシャレギュレータ2
1と同様の機能を有する。
【0039】そして、本実施の形態においては、切換バ
ルブ8は3方弁からなるが、図5に示すように、切換バ
ルブ8に代えて切換バルブ41を用いることができる。
切換バルブ41は、第1の2ポート位置切換弁42と、
第2の2ポート位置切換弁43とで構成されている。
【0040】第1の2ポート位置切換弁42は、入口4
2A,出口42Bを有している。第2の2ポート位置切
換弁43は、入口43A,排気口43Bを有している。
第1の2ポート位置切換弁42の入口42Aは、切換バ
ルブ8の入口8Aに相当し、第1の2ポート位置切換弁
42の出口42Bは、切換バルブ8の出口8Bに相当
し、第2の2ポート位置切換弁43の排気口43Bは、
切換バルブ8の排気口8Cに相当する。
【0041】第1の2ポート位置切換弁42の出口42
Bは、第9エア管44を介してエアスプリング3に接続
されている。第2の2ポート位置切換弁43の入口43
Aは、第10エア管45を介して第9エア管44の途中
部分に接続されている。第1の2ポート位置切換弁4
2,第2の2ポート位置切換弁43のON,OFFの組
合せにより、次の表1に示すように、中立位置,車高の
上昇,降下の3つの態様が選択される。
【表1】
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、切換バル
ブの排気口から排出されるエアスプリング内の圧縮エア
を、大気開放しないで回収用リザーバタンク,回収用エ
アコンプレッサを介して供給用リザーバタンクに環流さ
せて再利用し、エアスプリング内に蓄えられた圧縮エア
の消費を少なくできる。
【0043】従って、供給用エアコンプレッサの稼働時
間を少なくしてエネルギ損失を少なくできる。また、切
換バルブの排気口から圧縮エアが大気中に排出される時
の排気音を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係わる車両の高さ調整装置を示
す構成図である。
【図2】回収用エアコンプレッサの入出力部分の説明図
である。
【図3】本実施の形態に係わる車両の高さ調整装置の作
用の説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係わる車両の高さ調
整装置を示す構成図である。
【図5】切換バルブの変形例を示す説明図である。
【図6】従来における車両の高さ調整装置を示す構成図
である。
【図7】供給用エアコンプレッサの入出力部分の説明図
である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 アクスル 3 エアスプリング 6 供給用エアコンプレッサ 7 供給用リザーバタンク 8 切換バルブ 8A 入口 8B 出口 8C 排気口 16 回収用リザーバタンク 17 回収用エアコンプレッサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームとアクスルの間に装着されたエ
    アスプリングと、圧縮エアを受ける入口,圧縮エアを前
    記エアスプリングに供給する出口,前記エアスプリング
    内の圧縮エアを大気中に逃がす排気口を有し、入口と出
    口の遮断状態,入口と出口の連通状態,エアスプリング
    内と排気口の連通状態のいずれかの状態のうち1つを選
    択する切換バルブと、 切換バルブの入口に接続された供給用リザーバタンク
    と、 供給用リザーバタンクに圧縮エアを圧送する供給用エア
    コンプレッサとを備えた車両の高さ調整装置において、 前記切換バルブの排気口に、回収用リザーバタンクの入
    口を接続し、 回収用リザーバタンクの出口に回収用エアコンプレッサ
    の入口を接続し、回収用エアコンプレッサの出口を前記
    供給用エアコンプレッサの入口に接続したことを特徴と
    する車両の高さ調整装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001246919A (ja) * 2000-02-11 2001-09-11 Continental Ag 車高調整装置の圧力媒体アキュムレータから圧力媒体室に圧力媒体を充填する方法
JP2011183861A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道車両の車体傾斜装置

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