JPH11138777A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH11138777A
JPH11138777A JP9313758A JP31375897A JPH11138777A JP H11138777 A JPH11138777 A JP H11138777A JP 9313758 A JP9313758 A JP 9313758A JP 31375897 A JP31375897 A JP 31375897A JP H11138777 A JPH11138777 A JP H11138777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
air
carriage
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9313758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3535712B2 (ja
Inventor
Makoto Kashimura
誠 鹿志村
Hirotsugu Nakano
裕嗣 中野
Soichi Hiramatsu
壮一 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP31375897A priority Critical patent/JP3535712B2/ja
Priority to DE69828859T priority patent/DE69828859T2/de
Priority to EP98121699A priority patent/EP0916509B1/en
Priority to US09/190,286 priority patent/US6367906B1/en
Publication of JPH11138777A publication Critical patent/JPH11138777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3535712B2 publication Critical patent/JP3535712B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの吐出により発生するインクミストの
飛散方向を効率よく制御し、記録装置内の汚れや、動作
不良の要因となるインクミストの堆積を防止する。 【解決手段】 キャリッジ軸3に摺動自在に支持された
キャリッジ2には、インクを吐出して記録紙に記録を行
う記録ヘッド1が搭載される。記録紙は、搬送ローラ1
02により、キャリッジ2の移動方向と垂直な方向に搬
送される。記録紙の搬送方向に対してキャリッジ2より
も上流側には、記録紙の搬送方向に対して上流側から下
流側へ向かう気流を発生させる吹き出しファン40が設
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材上にイン
クを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェット記録装置
としては、シリアル型のものとライン型のものとがあ
る。シリアル型のインクジェット記録装置は、被記録材
の搬送方向と垂直な方向に往復移動されるキャリッジに
記録ヘッドを搭載し、被記録材の所定ピッチごとの搬送
とキャリッジの往復移動とを交互に繰り返しながら、被
記録材に画像を記録する。ライン型のインクジェット記
録装置は、被記録材の幅とほぼ等しい長さを有する記録
ヘッドを用い、被記録材の搬送とともに被記録材に画像
を記録する。近年では、画像の高画質性等の理由から、
上記の2つの形式のインクジェット記録装置が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット記録装置はインクを吐出して記録を行うもので
あるため、インクを吐出した際に、インクミストと呼ば
れる微小なインク粒子が発生し、このインク粒子が被記
録材や記録装置内に飛散してこれらを汚してしまうとい
う問題があった。また、記録装置内に飛散したインクミ
ストが記録装置内の記録動作のための機構部や、その制
御のための手段等に堆積すると、動作不良を引き起こし
てしまうこともある。これを防止するため、記録装置内
に吸引ファンを設け、この吸引ファンによって、飛散し
ているインクミストを回収する方法も採られる場合があ
る。しかし、ファンを設けても、インクミストを効率よ
く回収するのは困難で、また、インクミストを逆に拡散
させてしまうこともあり、前述の問題を解決するに至ら
っていないのが現状である。
【0004】そこで本発明は、インクの吐出により発生
するインクミストの飛散方向を効率よく制御することに
より、記録装置内の汚れを解消し、または汚れが堆積す
ることによって動作不良を起こす部位のインクミストの
堆積を防止して画像を長期にわたって安定して記録する
信頼性に優れたインクジェット記録装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェット記録装置は、被記録材を搬送す
る搬送手段と、インクを吐出して前記被記録材に記録を
行う記録ヘッドを前記被記録材の搬送方向と交差する方
向に往復移動させるためのキャリッジと、前記記録ヘッ
ドからインクを吐出した際に発生するインクミストの流
れを制御するための空気流を発生させる空気流発生手段
とを有するインクジェット記録装置において、前記空気
流発生手段は、前記被記録材の搬送方向に対して上流側
から下流側へ向かう空気流を発生させるように設置され
ていることを特徴とする。
【0006】上記のとおり構成された本発明のインクジ
ェット記録装置では、空気流発生手段により、被記録材
の搬送方向に対して上流側から下流側へ向かう空気流が
発生するので、記録ヘッドからのインクの吐出により発
生したインクミストは被記録材の排出方向に流される。
その結果、インクミストがインクジェット記録装置の特
に記録を行う領域内で拡散されることはなくなり、装置
内部がインクミストで汚れることはない。
【0007】空気流発生手段としては、被記録材の搬送
方向に対して記録ヘッドよりも上流側から空気を吹き出
すための吹き出しファン、および被記録材の搬送方向に
対して記録ヘッドよりも下流側から空気を吸い込むため
の吸い込みファンの少なくとも一方を有するものとする
ことができる。
【0008】空気流発生手段として吸い込みファンを有
するものの場合には、被記録材の搬送方向に対して記録
ヘッドよりも下流側に、キャリッジの移動方向に沿って
複数の空気吸い込み口が開口された空気吸引経路を設
け、この空気吸引経路を吸い込みファンと接続すること
で、被記録材の搬送方向に対して記録ヘッドよりも下流
に流れた空気は、この空気吸い込み口から効率よく吸引
される。特にこの場合、空気吸い込み口の開口面積を、
空気吸引経路の吸い込みファンとの接続部から遠い位置
にあるものを接続部に近い位置にあるものよりも大きく
することで、吸い込みファンから遠い吸い込み口でも十
分な空気吸引力が発生するので、キャリッジの往復移動
方向にわたってインクミストが効率よく吸引される。
【0009】また、上記搬送手段は、被記録材の排出側
において被記録材を搬送挟持するための、排出ローラと
これに対向配置されてキャリッジの移動方向に間隔をお
いて設けられた複数個の拍車とを有するものであっても
よく、この場合には、各拍車を上記空気吸引経路を構成
する部材に取り付け、各空気吸い込み口をそれぞれ各拍
車の間に開口させることで、インクミストを発生させる
記録ヘッドにより近い位置でインクミストを吸引するこ
とができるので、インクミストは効率よく吸引される。
さらに、上記搬送手段は、被記録材の供給側において被
記録材を搬送挟持するための、搬送ローラとこれに対向
配置されてキャリッジの移動方向に間隔をおいて設けら
れた複数個のピンチローラとを有するものであってもよ
い。この場合には、各ピンチローラの配列による凹凸
が、空気流発生手段により発生された空気の流れに乱れ
を生じさせ、被記録材の搬送方向に対して上流側から下
流側へ向かう空気の流れを阻害する。そこで、各ピンチ
ローラを、搬送ローラおよびピンチローラで搬送された
被記録材を記録ヘッドとの対向距離が一定になるように
ガイドするガイド部材で覆うことで、空気の流路中での
上記の凹凸をなくし、被記録部材の搬送方向に対して上
流側から下流側へ向かう空気の流れを効率よく形成させ
ることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明のインクジェット記録装置
の一実施形態の概略断面図である。本実施形態のインク
ジェット記録装置は、被記録材の搬送方向と垂直な方向
に往復移動されるキャリッジ2に記録ヘッド1を搭載
し、キャリッジ2の移動に伴う記録ヘッド1の往復移動
と、被記録材の所定ピッチごとの送りとを交互に繰り返
しながら、記録ヘッド1の移動中に記録ヘッド1からイ
ンクを吐出して被記録材に記録を行うシリアルタイプの
インクジェット記録装置であり、図1は、被記録材の幅
方向(記録ヘッド1の移動方向)中間部において被記録
材の搬送方向に沿って切断した断面図である。
【0012】また、図2は、図1に示したインクジェッ
ト記録装置の記録部周辺の拡大断面図である。以下に、
図1および図2を参照して、本実施形態のインクジェッ
ト記録装置の記録動作に関わる機構について説明する。
【0013】キャリッジ2は、このインクジェット記録
装置の記録動作機構部のベースとなる板状のシャーシ2
0に互いに平行に配置されて固定されたキャリッジ軸3
およびガイドレール4に摺動自在に支持されている。キ
ャリッジ2には、キャリッジ軸3の軸方向に間隔をおい
て回転自在に設けられた2つのプーリ(不図示)に掛け
回されたタイミングベルト(不図示)の一部位が固定さ
れており、一方のプーリをキャリッジ駆動モータ(不図
示)により正転および逆転させることで、キャリッジ2
はキャリッジ軸3に沿って往復移動される。
【0014】記録ヘッド1はインクを吐出する複数の吐
出口(不図示)を有し、これら吐出口が開口した面であ
る吐出口面を下方に向けてキャリッジ2に着脱可能に搭
載される。吐出口からインクを吐出させる方式には、大
きく分けて、ヒーターによりインクに熱エネルギーを与
え、この熱エネルギーによるインクの状態変化(気泡の
発生など)を利用するものと、圧電素子によりインクに
機械的エネルギーを与え、これにより瞬間的に吐出圧力
を加えるものとがあるが、本発明ではいずれの方式の記
録ヘッドも適用可能である。
【0015】記録ヘッド1およびキャリッジ2には、記
録ヘッド1がキャリッジ2に搭載されることで互いに電
気的に接続される電気的接続部(ヘッドコンタクト部)
を有する。記録ヘッド1へは、この電気的接続部を介し
てインクジェット記録装置本体側の制御部から記録信号
が与えられ、この記録信号に基づき、インクに熱エネル
ギーや機械的エネルギーが与えられる。
【0016】また、シャーシ20には、スケール32が
キャリッジ2との間においてキャリッジ2の移動方向に
沿って取り付けられるとともに、キャリッジ2のシャー
シと対面する部位には、このスケール32を読み取るた
めの読み取りセンサ31が取り付けられており、これら
スケール32および読み取りセンサ31で、被記録材の
幅方向におけるキャリッジ2の位置を検出するリニアエ
ンコーダが構成される。
【0017】リニアエンコーダとしては、光学式のもの
や磁気式のものを用いることができ、例えば光学式のも
のの場合には、スケール32には多数のスリットがキャ
リッジ2の移動方向に所定のピッチで設けられ、読み取
りセンサ31としては光学式のセンサが用いられる。こ
のリニアエンコーダで検出されたキャリッジ2の位置
は、上記のキャリッジ駆動モータのフィードバック制御
や、記録ヘッド1からのインクの吐出タイミングの制御
に利用される。つまり、このリニアエンコーダは、キャ
リッジ2を支持するキャリッジ軸3とともに、キャリッ
ジ2を移動させるための手段を構成する。
【0018】キャリッジ2の下方には、被記録材を搬送
する搬送機構が設けられる。本実施形態では、キャリッ
ジ2の後方に設けられたオートシートフィーダ200ま
たはキャリッジ2の下方に設けられたカセット300か
ら選択的に被記録材を搬送することが可能である。
【0019】オートシートフィーダ200は、被記録材
である記録紙150を多数枚積載保持しており、その記
録紙150の下端側に設けられた給紙ローラ202が回
転されて記録紙150に当接されると、分離爪203と
の作用により記録紙150は1枚ずつ分離され図1に示
した矢印A方向に搬送される。分離された記録紙150
は、記録紙方向規制板204により供給路101に導か
れ、紙送り駆動モータ(不図示)により駆動される搬送
ローラ102と、付勢ばね105により搬送ローラ10
2に向けて付勢されたピンチローラ保持板104に回転
自在に軸支されて搬送ローラ102と対向配置されるピ
ンチローラ103とに挟持される。ここで紙送り駆動モ
ータを駆動させることで記録紙150は記録ヘッド1の
下方すなわち吐出口面と対面する位置まで搬送される。
【0020】搬送ローラ102とピンチローラ103と
による記録紙150の搬送方向の下流側には、プラテン
106が記録ヘッド1の吐出口面と対面して配置されて
おり、このプラテン106上で記録ヘッド1からインク
を吐出して記録紙150に記録が行われる。プラテン1
06上には、剛性を有する板部材で構成される紙押え板
107が設けられ、搬送ローラ102とピンチローラ1
03とに挟持された記録紙150は、紙押え板107に
対してプラテン106により押さえ付けられつつ搬送さ
れる。これにより、記録紙150が記録ヘッド1の吐出
口面と接触するのを防止するとともに、記録紙150と
吐出口面との対向距離を一定に保って記録紙150への
インクの着弾位置を高精度に維持している。
【0021】プラテン106上を搬送された記録紙15
0は、さらにその搬送方向の下流側に配置された排紙ロ
ーラ108と、排紙ローラ108に圧接された拍車10
9とに挟持され、排紙トレイ120上に排出され、積み
重ねられていく。拍車109については後で詳しく説明
するが、拍車109は、記録紙150の幅方向に間隔を
おいて複数個設けられている。
【0022】カセット300も多数枚の記録紙150を
積載保持するもので、カセット300に積載された記録
紙150の一枚ごとの分離は、オートシードフィーダ2
00と同様に、ピックアップローラ202と分離爪20
3との作用によって行われ、図1に示した矢印B方向に
搬送される。矢印B方向に搬送された記録紙150は、
駆動ローラである給送ローラ204と、給送ローラ20
4に圧接された従動ローラである給送ローラコロ205
とに挟持され、カセット搬送路206を通って供給路1
01に導かれる。以降の搬送経路および動作は、オート
シートフィーダ200と同様であるので、その説明は省
略する。
【0023】なお、シャーシ20は、前述のキャリッジ
軸3、ガイドレール4、オートシートフィーダ200、
キャリッジ駆動モータ、紙送り駆動モータ等を位置決め
保持し、また、搬送ローラ102および排紙ローラ10
8を回転可能に保持している。
【0024】また、図3の平断面図に示すように、キャ
リッジ2の往復移動範囲内でかつ記録紙150の通過す
る領域外の右端側には、記録ヘッド1の吐出機能を維持
しまたは回復させるために記録とは別に吐出口からイン
クを強制的に吸引する吸引機構、記録ヘッド1の吐出口
面を清浄にするために吐出口面をワイピングするワイピ
ング機構、および非記録時に記録ヘッド1の吐出口内の
インクの乾燥を防止するために記録ヘッドの吐出口面を
密封するキャッピング機構等を備えたヘッド回復系ユニ
ット10が配置されている。
【0025】記録ヘッド1は、非記録時および一定の時
間間隔でヘッド回復系ユニット10と対向する位置に移
動され、この位置で、吸引機構による吸引動作、あるい
はワイピング機構によるワイピング動作等の所定の回復
処理を行うことにより、吐出特性が良好に維持される。
なお、記録ヘッド1による記録動作の基準位置(ホーム
ポジション)は、記録領域(記録動作時にキャリッジ2
が往復移動される範囲)のヘッド回復系ユニット10が
設けられた側の端部に設定され、この基準位置を基準に
して、記録ヘッド1による記録のためのキャリッジ2の
移動および記録ヘッド1の回復処理のためのキャリッジ
2の移動が制御される。
【0026】また、本実施形態では、記録ヘッド1から
のインクの吐出動作は、記録ヘッド1が基準位置側から
非基準位置側(図3において右側から左側)へ移動して
いるときにのみ行われる。これは、インクを吐出すると
きの記録ヘッド1の移動方向を常に一定にすることで、
記録紙150へのインクの着弾精度を向上し、高精細、
高精度のカラー画像を記録可能とするためである。
【0027】記録ヘッド1による記録は、画像の高精細
化のため、記録ヘッド1の吐出口の小径化および高密度
化が図られている。その結果、吐出するインク滴の大き
さも小さくなり、これに伴い、インクの吐出の際に微小
なインク粒子(インクミスト)が多数発生し、インクジ
ェット記録装置内に飛散してしまう。
【0028】そこで、本実施形態では、このインクミス
トの流れを効率よく制御するために、図3に示すよう
に、吹き出しファン40および吸い込みファン48の2
つのファンを設け、記録装置内に後述する所定の向きの
空気の流れを形成している。以下に、これら吹き出しフ
ァン40および吸い込みファン48による空気の流れに
ついて、図2〜図5を参照して説明する。なお、図4
は、図3に示したインクジェット記録装置のH−H線断
面図であり、図5は、図3に示したインクジェット記録
装置のI−I線断面図である。
【0029】吹き出しファン40は、このインクジェッ
ト記録装置の外部から内部へ空気を吹き出すためのもの
であり、記録紙150の搬送方向に対してキャリッジ2
よりも上流側で、かつ、キャリッジ2の移動方向に対し
ては基準位置側のヘッド回復系ユニット10の近傍に配
置される。この吹き出しファン40によって、インクジ
ェット記録装置の内部のキャリッジ2が移動される領域
内では、大まかにいって記録紙150の搬送方向の上流
側から下流側に向かう空気の流れが形成される。これに
より、記録ヘッド1からのインクの吐出により発生した
インクミストは、記録紙150の排出方向に向かって流
れるため、インクジェット記録装置内で拡散することな
くインクミストを効率よく制御することができる。
【0030】この、記録紙150の搬送方向の上流側か
ら下流側に向かう空気流の概略の経路について、図6を
参照して説明する。
【0031】吹き出しファン40により発生した空気流
は、まず、シャーシ20の背面にぶつかってシャーシ2
0に沿って上方へ向かい、シャーシ20の上方を覆う外
装カバー42にぶつかる。外装カバー42にぶつかった
空気流は、大部分がシャーシ20を乗り越えてシャーシ
の前方に向かうが、一部は、上記非基準位置側でシャー
シ20の裏面側で下降流(破線で示した矢印方向の流
れ)を生じさせる。この下降流は、給紙ローラ202に
吹き付けられる。
【0032】一方、シャーシ20の前方に向かった空気
の流れは、外装カバー42の形状に沿って下降し、キャ
リッジ2とシャーシ20との間を通って上記リニアエン
コーダやキャリッジ軸3等に吹き付けられる。さらに、
空気流は、搬送ローラ102およびピンチローラ103
を覆う紙押え板107にぶつかって記録紙150の搬送
方向に沿う向きに向きが変えられ、記録ヘッド1と記録
紙150との間、特にプラテン106と対向する領域で
ある記録領域を通って、排紙ローラ108および拍車1
09を有する排紙側へ向かう。
【0033】なお、上述したように、吹き出しファン4
0により発生した空気流は記録領域を通過するので、吹
き出しファン40の出力は、記録領域における空気流の
速度が、記録ヘッド1から吐出されるインクの飛翔に影
響を与えない程度の出力とされる。
【0034】以下に、吹き出しファン40による空気の
流れについて更に詳しく説明する。図4に示すように、
吹き出しファン40は、空気を下方から上方へ吹き出す
ように配置され、図4の矢印Dに示すように、外気導入
ダクト41を介して外部から導入した空気を上方に送る
流れを形成する。
【0035】吹き出しファン40とキャリッジ2との間
にはシャーシ20が存在しているため、図4に示すよう
に、吹き出しファン40から吹き出された空気はキャリ
ッジ2側には直接流れ込まず、このインクジェット記録
装置全体(シャーシ20、キャリッジ2、搬送機構等)
を覆う外装カバー42の内壁の天井部分にぶつかる。こ
の天井部分は、外装カバー42の内側から見て凹曲面を
構成しており、天井部分にぶつかった空気はシャーシ2
0を乗り越えた後、外装カバー42の内側に下方に向か
って形成された空気流規制板42aにぶつかり、キャリ
ッジ2に向けて下向きに流れる。
【0036】このように、外装カバー42の天井部分の
形状を内側から見て凹曲面とすることで、天井部分にぶ
つかった空気を効果的にキャリッジ2側へ導くことがで
きる。また、吹き出しファン40で発生した空気流を、
外装カバー42を利用してキャリッジ2側へ導いている
ので、新たにこの空気流のための流路を形成する必要も
なく、簡単な構造で、シャーシ20の後方の気流をシャ
ーシ20の前方に導くことができる。
【0037】さらに、吹き出しファン40は記録ヘッド
1の基準位置側に配置されており、外装カバー42で覆
われた空間は、記録ヘッド1の移動方向に対して基準位
置と反対側(非基準位置側)に、基準位置側と比べて大
きな空間を有するので、外装カバー42の天井部分にぶ
つかった空気は、基準位置側から非基準位置側へも流
れ、キャリッジ2に向かって下向きに流れる際には、下
向きへの空気の流れとともに基準位置側から非基準位置
側への空気の流れが形成される。
【0038】基準位置側から非基準位置側への空気の流
れは、図3にも矢印Dで示したように、記録紙150の
幅方向の全域にわたって形成される。この空気の流れ
は、ほとんどが図2に矢印C1で示したように、シャー
シ20よりも記録紙150の搬送方向下流側に向かう
が、一部はシャーシ20を乗り越えずに、図2に矢印E
で示したように、シャーシ20よりも記録紙150の搬
送方向上流側でそのまま下方に向かう。
【0039】矢印E方向へ流れた空気は、シャーシ20
の後方(記録紙の搬送方向上流側)に配置されたオート
シートフィーダ200の給紙ローラ202に吹き付けら
れる。これにより、飛散したインクミストが給紙ローラ
202に付着するのが防止される。その結果、給紙ロー
ラ202により記録紙150をオートシートフィーダ2
00から1枚ずつ分離する際に、給紙ローラ202に付
着したインクミストが記録紙150に転写されることに
より記録紙150の表面がインクミストで汚されるのを
防止することができる。
【0040】一方、図2の矢印C1方向に流れた空気
は、キャリッジ2、スケール32、キャリッジ軸3、お
よび記録紙150を搬送するための各部材すなわち搬送
ローラ102、ピンチローラ103、紙押え板107等
に吹き付けられる。
【0041】搬送ローラ102、ピンチローラ103お
よび紙押え板107に空気が吹き付けられることによ
り、これらの部材にインクミストが付着するのが防止さ
れ、上記の給紙ローラ202の場合と同様に、記録紙1
50を搬送する間に記録紙150がインクミストで汚れ
るのを防止することができる。ところで、ピンチローラ
103は、記録紙150の幅方向に間隔をおいて複数個
設けられており、この領域での空気の流路中には各ピン
チローラ103による凹凸が形成される。このようにピ
ンチローラ103が配列された部分に空気が吹き付けら
れると、空気の流れに乱れが生じ、基準位置側から非基
準位置側への空気の流れおよび記録紙150の搬送方向
に対して上流側から下流側へ向かう空気の流れが阻害さ
れる。そこで、本実施形態では、紙押え板107は、全
てのピンチローラ103を覆う形状とし、ピンチローラ
103による凹凸をなくすることで、効率のよい空気の
流れが形成されるようにしている。
【0042】また、キャリッジ軸3に空気が吹き付けら
れることにより、キャリッジ軸3へのインクミストの付
着が防止され、キャリッジ軸3へのインクミストの付着
によるキャリッジ2の摺動負荷の増加が防止される。さ
らに、スケール32に空気が吹き付けられることによ
り、スケール32へのインクミストの付着が防止され、
読み取りセンサ31によるスケール32の読み取り不良
を防止することができる。このように、キャリッジ軸3
やスケール32へのインクミストの付着が防止されるこ
とで、キャリッジ2の安定した動作および確実な位置制
御が可能となる。
【0043】キャリッジ2に吹き付けられた空気は、記
録ヘッド1とキャリッジ2との電気的接続部(ヘッドコ
ンタクト部)、読み取りセンサ31および記録ヘッド1
の吐出口面に吹き付けられた後、各拍車109の間を通
って、図2に矢印C2で示すように記録紙150の排紙
側に流れる。これにより、これらヘッドコンタクト部、
読み取りセンサ31および吐出口面にインクミストが付
着するのが防止される。記録ヘッド1の吐出口面にイン
クミストが付着するのが防止されることで、吐出口面の
濡れや汚れ等によるインクの吐出不良が防止され、ヘッ
ドコンタクト部にインクミストが付着するのが防止され
ることで、記録ヘッド1とキャリッジ2との電気的接続
不良が防止され、読み取りセンサ31にインクミストが
付着するのが防止されることで、キャリッジ2の位置検
出不良が防止され結果的にキャリッジ2の動作不良を防
止することができる。
【0044】さらに、図2の矢印C1方向に流れた空気
は、図3に示すように、ヘッド回復系ユニット10にも
吹き付けられる。記録ヘッド1は、ヘッド回復系ユニッ
ト10と対向する位置において、記録動作に先立ち、ま
たは一定の時間ごとに、記録ヘッド1内の増粘インクや
微小なゴミ等を吐出する予備吐出を行い、この際にもイ
ンクミストは発生する。ヘッド回復系ユニット10に空
気が吹き付けられることで、予備吐出の際に発生したイ
ンクミストを図2に示した矢印C2方向に逃がすととも
に、ヘッド回復系ユニット10に設けられたキャップ機
構やワイピング機構にインクミストが付着するのが防止
され、記録ヘッド1の吐出特性が低下するのを防止する
ことができる。
【0045】また、前述したように、記録ヘッド1から
のインクの吐出は、キャリッジ2が基準位置側から非基
準位置側へ移動しているときのみに行われるため、図3
に矢印Dで示した、基準位置側から非基準位置側への空
気の流れは、記録ヘッド1からインクを吐出した際に発
生したインクミストを効率よく制御することができる。
【0046】すなわち、キャリッジ2が基準位置側から
非基準位置側へ移動すると、キャリッジ2の移動方向後
方には負圧が発生する。この負圧により、図2の矢印C
2方向と逆向きの空気の流れ、つまりインクジェット記
録装置の外部からキャリッジ2の往復移動領域内に向か
う空気の流れが発生するが、キャリッジ2の往復移動領
域内にはキャリッジ2の移動方向に沿った空気の流れが
存在しているので、この空気の流れは矢印C2方向と逆
向きの空気の流れを打ち消し、これにより、インクミス
トがインクジェット記録装置内部に飛散するのが防止さ
れる。
【0047】さらに、吹き出しファン40による空気流
はインクジェット記録装置の外部から導入されて形成さ
れるので、インクジェット記録装置の内部には新鮮な空
気が導入される。その結果、インクジェット記録装置内
で発生したインクミストがインクジェット記録装置内を
循環することはなくなり、上述した各部位へのインクミ
ストの付着をより効果的に防止することができる。
【0048】以上説明したように、吹き出しファン40
により発生した空気の流れは、最終的には、排紙ローラ
108と拍車109との間を通って図2の矢印C2方向
に向かう。この矢印C2方向に向かう空気流は、吸い込
みファン48から発生する空気流によって吸い込まれ
る。この空気流の概略について図7を参照して説明す
る。
【0049】記録ヘッド1とプラテン106とが対向す
る領域である記録領域の、記録紙の搬送方向に対して下
流側には、排紙ユニット110、およびインクミストを
収納するための空間を有するインクミスト回収経路形成
部材111が配置される。インクミスト回収経路形成部
材111には、排紙ユニット110を構成する拍車10
9(図2等参照)が着脱可能に設けられている。また、
インクミスト回収経路形成部材111には、後述するよ
うに吸い込みファン48(図3等参照)が設けられたダ
クトと着脱自在に接続されるジョイント部111aが設
けられている。これにより、記録領域の空気は、排紙ユ
ニット110およびインクミスト回収経路形成部材11
1を介して吸い込まれることになる。また、インクミス
ト回収経路形成部材111および排紙ユニット110
は、一体として交換することもできるし、それぞれ個別
に交換することもできる。
【0050】以下に、上述した吸い込みファン48によ
る空気流および空気吸引経路について詳細に説明する。
図2および図3に示すように、記録紙150の搬送機構
のうち、記録紙150の搬送方向の最下流に位置する拍
車109は、記録紙150の幅とほぼ等しい幅を有する
箱型の拍車ベース45に、記録紙150の幅方向に間隔
をおいて複数個設けられている。各拍車109は、拍車
ベース45の記録紙150の搬送方向に対する上流端側
に配置され、拍車ベース45の下壁には、各拍車109
の間でかつ各拍車109の近傍にそれぞれ吸い込み口4
5aが形成されている。
【0051】拍車ベース45は、このインクジェット記
録装置のメンテナンスのために定期的に交換される定期
交換ユニットの一つである。そのために、拍車ベース4
5の幅方向の、ヘッド回復系ユニット10とは反対側の
端部(非基準位置側端部)にはジョイント部45bが一
体的に設けられ、このジョイント部45bは、シール機
能を有するゴムジョイント46を介して中継ダクト47
と着脱自在に接続される。中継ダクト47の先端はシャ
ーシ20に固定されるが、シャーシ20の中継ダクト4
7が固定される部位には中継ダクト47の横断面形状に
対応した開口が設けられており、この開口に、拍車ベー
ス45内の空気を中継ダクト47を介して排出する吸い
込みファン48が取り付けられている。つまり、吸い込
みファン48は、シャーシ20の背面側に配置される。
【0052】このように、吸い込みファン48および吹
き出しファン40をシャーシ20の背面側(後方)に設
けることで、吸い込みファン48および吹き出しファン
40の駆動音はシャーシ20によって遮られるので、イ
ンクジェット記録装置の前方への騒音を小さくすること
ができる。しかも、シャーシ20の背面側には複雑な機
構部も少なく、大きな空間を確保可能であるので、イン
クジェット記録装置を必要以上に大型化することなく、
吹き出しファン30および吸い込みファン48を設置す
ることができる。
【0053】さらに、吸い込みファン48の吐き出し側
には吸い込みファンダクト49が取り付けられており、
図5に示すように、吸い込みファン48から吐き出され
た空気を下方に導いている。
【0054】これにより、各拍車109の間を通って矢
印C2方向に流れる空気は、図3および図5の矢印Fで
示すように、各吸い込み口45aから拍車ベース45内
に吸い込まれ、中継ダクト47を通ってインクジェット
記録装置の背面側から排出される。
【0055】図2に示した矢印C2方向に流れる空気に
はインクミストが含まれており、このように、矢印C2
方向すなわち記録紙150の搬送方向に流れる空気を吸
引することで、記録が終了し、排紙トレイ120上に排
出された記録紙150にインクミストが付着するのが防
止される。また、拍車109の間に吸い込み口45aを
設けることで、インクミストを発生させる記録ヘッド1
により近い位置でインクミストを吸引することができる
ので、インクミストを効率よく吸い込むことができる。
さらに、吸い込みファン48を非基準位置側に配置し、
中継ダクト47との接続部を非基準位置側に設けること
で、拍車ベース45内には基準位置側から非基準位置側
へ向かう空気の流れが形成されるので、キャリッジ2の
移動領域における基準位置側から非基準位置側に向かう
空気の流れは阻害されない。
【0056】各吸い込み口45aは、図3に示すよう
に、拍車ベース45内の空気の流れ方向の下流側に配置
されているものよりも上流側に配置されているもののほ
うが、開口面積が大きくなるように設定されている。こ
れにより、拍車ベース45内での空気の流れに対して上
流側でも十分な空気吸引力が発生し、拍車ベース45内
の流路抵抗を拍車ベース45の幅方向においてほぼ均一
にすることができるので、拍車ベース45内での空気の
流れがほぼ均一に保たれる。その結果、インクミストは
記録紙150の幅方向全域にわたって効率よく吸引され
ることになる。
【0057】しかも、拍車ベース45内の空気の流れの
上流側、すなわちヘッド回復系ユニット10側の吸い込
み口45aの開口面積を大きくすることで、記録ヘッド
1の回復処理の際に発生したインクミストを効率よく吸
い込むことができ、ヘッド回復系ユニット10のキャッ
ピング機構やワイピング機構などの重要な部位にインク
ミストが飛散するのを防止することができる。
【0058】また、拍車ベース45はジョイント部45
bによってインクジェット記録装置に着脱自在に設けら
れているので、インクジェット記録装置を長期間にわた
って使用し、拍車ベース45の内部にインクミストが堆
積して吸い込み口45aからのインクミストの吸い込み
性能が低下したり、拍車109にインクミストが堆積し
て記録紙150に汚れが転写されるような場合には、拍
車ベース45を取り外し、拍車ベース45の清掃や交換
を容易に行うことができる。しかも、拍車ベース45は
ジョイント部45bをゴムジョイント46に挿入しある
いは引き抜くだけでインクジェット記録装置に着脱でき
るので、拍車ベース45の着脱を容易かつ確実に行うこ
とができる。このように、インクミストが混在している
空気の吸引経路を定期交換ユニットの一つである拍車ベ
ース45に設けることで、インクジェット記録装置の定
期的なメンテナンスと同時に、吸引経路内に付着したイ
ンクミストの除去が行われる。これにより、吸引経路で
のインクミストの吸引効率を落とすこともなく、インク
ジェット記録装置内に飛散するインクミストを効率よく
吸引することができる。
【0059】インクミストの粒径は非常に微小であるた
め、拍車ベース45の吸い込み口45aから吸い込まれ
たインクミストの大部分は拍車ベース45や中継ダクト
47の内壁面に付着し、インクミストがインクジェット
記録装置の外部に出ることは殆どないが、インクジェッ
ト記録装置を長期間にわたって使用していると、非常に
僅かずつではあるがインクジェット記録装置の外部に出
たインクミストが累積され、インクジェット記録装置の
外部が汚れてしまうことがある。そこで、中継ダクト4
7および吸い込みファンダクト49の少なくとも一方の
内部に、インクミストを捕捉するフィルタを取り付ける
ことによって、インクジェット記録装置の外部にインク
ミストが出ることを確実に防止することができる。
【0060】上述した本実施形態では、インクミストを
収納する部材と排紙ユニットとが交換できる構成の場合
について説明したが、図8に示すように、インクミスト
回収経路形成部材111’を拍車109’および排紙ロ
ーラ108’とは別に設け、インクミスト回収経路形成
部材111’のみを交換可能としてもよい。
【0061】また、空気流発生手段として吹き出しファ
ン40および吸い込みファン48を用いた例を示した
が、キャリッジ2の往復移動領域内に発生させる空気流
が記録紙150の搬送方向に対して上流側から下流側へ
向かう空気流だけでよい場合には、吹き出しファン40
または吸い込みファン48のいずれか一方のみを用いて
もよい。
【0062】さらに、上記説明は、記録ヘッド1のイン
クの吐出が、キャリッジ2が基準位置側から非基準位置
側へ移動するときに行われる場合(片方向記録)につい
て説明したが、非基準位置側から基準位置側へ移動する
ときも記録が行われる場合(双方向記録)であっても、
空気流が被記録材の搬送方向の上流側から下流へ形成さ
れているため、同様な効果がある。また、上記説明は、
シリアル型のインクジェット記録装置について説明した
が、ライン型の記録ヘッドを用いたインクジェット記録
装置にも本発明は適用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ット記録装置は、被記録材の搬送方向に対して上流側か
ら下流側へ向かう空気流を発生させる空気流発生手段を
有することにより、記録ヘッドからのインクの吐出によ
り発生したインクミストを効率よく被記録材の排出方向
に向かわせることができる。その結果、記録を行うため
に必要な各種機構部内にインクミストが拡散することは
なくなり、その部分でのインクミストによる汚れ、さら
にはインクミストの堆積が防止されるので、高品位の画
像を長期にわたって記録可能な信頼性に優れたインクジ
ェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施形態
の概略断面図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置の記録部
周辺の拡大断面図である。
【図3】図1に示したインクジェット記録装置の平断面
図である。
【図4】図3に示したインクジェット記録装置のH−H
線断面図である。
【図5】図3に示したインクジェット記録装置のI−I
線断面図である。
【図6】図1等に示したインクジェット記録装置におけ
る、記録紙の搬送方向の上流側から下流側に向かう空気
流の概略の経路を説明する図である。
【図7】図1等に示したインクジェット記録装置におけ
る、記録領域から吸い込まれる空気流の概略を説明する
図である。
【図8】インクミストを収納する部材を排紙手段とは別
に構成した場合の、記録領域から吸い込まれる空気流の
概略を説明する図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 3 キャリッジ軸 4 ガイドレール 10 ヘッド回復系ユニット 20 シャーシ 31 読み取りセンサ 32 スケール 40 吹き出しファン 41 外気導入ダクト 42 外装カバー 45 拍車ベース 45a 吸い込み口 45b ジョイント部 46 ゴムジョイント 47 中継ダクト 48 吸い込みファン 49 吸い込みファンダクト 101 供給路 102 搬送ローラ 103 ピンチローラ 106 プラテン 107 紙押え板 108 排紙ローラ 109 拍車 110 排紙ユニット 111 インクミスト回収経路形成部材 120 排紙トレイ 200 オートシートフィーダ 300 カセット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材を搬送する搬送手段と、インク
    を吐出して前記被記録材に記録を行う記録ヘッドを前記
    被記録材の搬送方向と交差する方向に往復移動させるた
    めのキャリッジと、前記記録ヘッドからインクを吐出し
    た際に発生するインクミストの流れを制御するための空
    気流を発生させる空気流発生手段とを有するインクジェ
    ット記録装置において、 前記空気流発生手段は、前記被記録材の搬送方向に対し
    て上流側から下流側へ向かう空気流を発生させるように
    設置されていることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記空気流発生手段は、前記被記録材の
    搬送方向に対して前記記録ヘッドよりも上流側から空気
    を吹き出すための吹き出しファンを有する請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記空気流発生手段は、前記被記録材の
    搬送方向に対して前記記録ヘッドよりも下流側から空気
    を吸い込むための吸い込みファンを有する請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記被記録材の搬送方向に対して前記記
    録ヘッドよりも下流側には、前記吸い込みファンと接続
    され、前記キャリッジの移動方向に沿って複数の空気吸
    い込み口が開口した空気吸引経路が設けられている請求
    項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記空気吸い込み口の開口面積は、前記
    空気吸引経路の前記吸い込みファンとの接続部から遠い
    位置にある空気吸い込み口の開口面積が、前記接続部に
    近い位置にある空気吸い込み口の開口面積よりも大きい
    請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段は、前記被記録材の排出側
    において前記被記録材を挟持搬送するための、排出ロー
    ラと該排出ローラに対向配置され前記キャリッジの移動
    方向に間隔をおいて設けられた複数個の拍車とを有し、
    前記各拍車はそれぞれ前記空気吸引経路を構成する部材
    に取り付けられ、前記各空気吸い込み口はそれぞれ前記
    各拍車の間に開口している請求項4または5に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記空気流発生手段は、前記被記録材の
    搬送方向に対して前記記録ヘッドよりも上流側から空気
    を吹き出すための吹き出しファンと、前記被記録材の搬
    送方向に対して前記記録ヘッドよりも下流側から空気を
    吸い込むための吸い込みファンとを有する請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送手段は、前記被記録材の供給側
    において前記被記録材を挟持搬送するための、搬送ロー
    ラと該搬送ローラに対向配置され前記キャリッジの移動
    方向に間隔をおいて設けられた複数個のピンチローラと
    を有し、前記各ピンチローラは、前記搬送ローラおよび
    ピンチローラで搬送された被記録材を前記記録ヘッドの
    インク吐出面との対向距離が一定になるようにガイドす
    るガイド部材で覆われている請求項1ないし7のずれか
    1項に記載のインクジェット記録装置。
JP31375897A 1997-11-14 1997-11-14 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP3535712B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31375897A JP3535712B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 インクジェット記録装置
DE69828859T DE69828859T2 (de) 1997-11-14 1998-11-13 Tintenstrahdrucker
EP98121699A EP0916509B1 (en) 1997-11-14 1998-11-13 Ink jet recording apparatus
US09/190,286 US6367906B1 (en) 1997-11-14 1998-11-13 Ink jet recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31375897A JP3535712B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11138777A true JPH11138777A (ja) 1999-05-25
JP3535712B2 JP3535712B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=18045187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31375897A Expired - Fee Related JP3535712B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3535712B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136761A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd インクジェット記録装置
JP2008080208A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2011143657A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェットプリンタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136761A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd インクジェット記録装置
JP4663490B2 (ja) * 2005-11-16 2011-04-06 株式会社ミヤコシ インクジェット記録装置
JP2008080208A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2011143657A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェットプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3535712B2 (ja) 2004-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101541802B1 (ko) 잉크젯 프린터
JP3535713B2 (ja) インクジェット記録装置
US7661789B2 (en) Image recording apparatus
US6367906B1 (en) Ink jet recording apparatus
JP4785172B2 (ja) 画像記録装置
JP5372456B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP4208539B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6506979B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP2013237172A (ja) 画像形成装置
JP5918986B2 (ja) インクジェット装置
JP2009285870A (ja) キャリッジユニット及びインクジェット記録装置
JP3535712B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH11138780A (ja) インクジェット記録装置
JP2005205766A (ja) インクジェット記録装置
JP3535714B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH11138778A (ja) インクジェット記録装置
JP2000263814A (ja) インクジェット方式画像形成装置
JP3862461B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004181725A (ja) 液体吐出記録装置の液体浮遊粒子回収方法、および液体吐出記録装置
JP2010017895A (ja) インクジェット記録装置
CN111204130B (zh) 喷墨打印装置
JP6245169B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2002307725A (ja) 液体吐出記録装置の液体浮遊粒子回収方法、および液体吐出記録装置
JP2017056590A (ja) 液体吐出装置及びミスト回収機構
JP2023002954A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees