JPH11138746A - 印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

印刷方法及び印刷装置

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JPH11138746A
JPH11138746A JP9307356A JP30735697A JPH11138746A JP H11138746 A JPH11138746 A JP H11138746A JP 9307356 A JP9307356 A JP 9307356A JP 30735697 A JP30735697 A JP 30735697A JP H11138746 A JPH11138746 A JP H11138746A
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敏則 三村
Toshiaki Yamauchi
敏明 山内
Katsue Okanoue
佳津江 岡上
Kimihito Kuwabara
公仁 桑原
Kazumi Ishimoto
一美 石本
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    • H05K3/1216Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using thick film techniques, e.g. printing techniques to apply the conductive material or similar techniques for applying conductive paste or ink patterns by screen printing or stencil printing
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05K3/3485Applying solder paste, slurry or powder

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ペーストが保持される版から基板へ上記
印刷ペーストを転移させる際、版及び印刷ペーストを加
熱することにより、版からの分離の安定性を向上させる
ことによって、ブリッジを起こすことなく、印刷ペース
トが版側に残って印刷にじみの原因となることなく、か
つ、基板への印刷ペースト供給が不足することがない印
刷方法及び印刷装置を提供する。 【解決手段】 版11を適度に加熱するための加熱手段
27を設け、版貫通孔11a内へ印刷ペースト12を充
填後、適度に版の温度を上昇させ、版と基板14とを分
離することにより、上記版貫通孔内から印刷ペーストを
分離しやすくして、被印刷体に精度よく印刷するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版に保持した印刷
ペーストを被印刷体に転移させる印刷方法及び該印刷方
法を実施する印刷装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、例えば、クリーム半田2をプリント
回路基板4のランド5上に印刷する平板孔版(スクリー
ン)式印刷では、図20(A)及び図20(B)に示す
ように、プリント回路基板4のランド5に対応して所定
パターンに配置された貫通孔1a,…,1aを有するス
クリーンマスク1(メタルマスク)を基板4上の所定位
置に位置させて接触させる。次いで、図20(C)及び
図2(A)に示すように、スクリーンマスク1の一端に
クリーム半田2を供給し、スキージ3でこのクリーム半
田2をスクリーンマスク1の一端から所定方向に移動さ
せることによりスクリーンマスク1の貫通孔内1aにク
リーム半田2を充填する。次いで、図20(D)及び図
21(C)に示すように、スクリーンマスク1を基板4
から取り外すことにより、スクリーンマスク1の貫通孔
内1aのクリーム半田2を基板4のランド5上に移動さ
せ、図20(E)及び図21(D)に示すようにクリー
ム半田層2aを基板ランド5上に形成するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のものでは、図21(D)に示すように、スクリーン
マスク1を基板4から離すとき、クリーム半田2の一部
がクリーム半田自体の粘性によりスクリーンマスク1の
貫通孔1aの内壁に付着して残り、この残ったクリーム
半田2を基板4のランド5上に転移されたクリーム半田
2との間にクリーム半田がまたがる現象が生じてしま
う。この結果、スクリーンマスクが基板4から離れるに
従い、上記またがったクリーム半田2がスクリーンマス
ク1と基板4との間の任意の部分で引きちぎられ、引き
ちぎられたクリーム半田2の一部が図21(D)に示す
ように基板4上の上記ランド15以外の部分に付着し、
スクリーンマスク1の基板側の裏面の貫通孔の周囲に付
着して次回印刷する際に印刷にじみの原因となったり、
基板4上において隣接するクリーム半田2の誤って付着
するブリッジが発生したり、クリーム半田2がスクリー
ンマスク1側に付着するため、基板4上に十分なクリー
ム半田層2aが形成されないといった問題があった。従
って、本発明の目的は、上記問題を解決するにあたっ
て、印刷ペーストが保持される版と基板との間で上記印
刷ペーストを的確に引きちぎることができて、ブリッジ
を引きおこすことがなく、印刷ペーストが版側に残って
印刷にじみの原因となることがなく、かつ、基板への印
刷ペーストの供給が不足することのない印刷方法及び印
刷装置を提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段及びその作用効果】上記目
的を達成するために、本発明は以下のように構成してい
る。本発明の第1態様によれば、温度上昇に伴い粘度が
低下する特性を有する印刷ペーストを版に保持し、上記
版における上記印刷ペーストが保持された部分を加熱し
て温度上昇させて上記印刷ペーストの粘度を低下させ、
上記版と上記印刷ペーストとを分離しやすくし、上記版
に保持された上記印刷ペーストを上記版から分離して被
印刷体に印刷するようにしたことを特徴とする印刷方法
を提供する。
【0005】本発明の第2態様によれば、上記版の加熱
時、上記上記版における上記印刷ペーストが保持された
部分を加熱して温度上昇させて上記印刷ペーストの粘度
を低下させ、上記印刷ペーストが、該印刷ペースト中の
液体成分の潤滑油的な働きにより、上記版に対して接触
している壁面で滑りながら版離れが行われて上記版と上
記印刷ペーストとを分離しやすくするようにした第1態
様に記載の印刷方法を提供する。
【0006】本発明の第3態様によれば、上記版は、上
記印刷ペーストを保持するための所定パターンの開口部
を有し、上記版が上記被印刷体に接触した後、上記版と
上記被印刷体とを相対的に分離させて上記開口部内の上
記印刷ペーストを上記被写体に印刷するようにした第1
又は2態様に記載の印刷方法を提供する。
【0007】本発明の第4態様によれば、上記版と上記
版に保持された上記印刷ペーストの加熱は上記印刷ペー
ストの上記版の開口部への保持が終了した後に行われる
ようにした第1〜3態様のいずれかに記載の印刷方法を
提供する。
【0008】本発明の第5態様によれば、上記開口部は
貫通孔であり、上記版はスクリーンマスクであって、ス
キージの移動により上記印刷ペーストを上記貫通孔内に
充填するようにした第1〜4態様のいずれかに記載の印
刷方法を提供する。
【0009】本発明の第6態様によれば、上記版の加熱
時、上記版に保持された上記印刷ペーストと上記版との
接触部分の付近を加熱するようにした第1〜5態様のい
ずれかに記載の印刷方法を提供する。
【0010】本発明の第7態様によれば、上記版の加熱
は、熱風により行うようにした第1〜6態様のいずれか
に記載の印刷方法を提供する。
【0011】本発明の第8態様によれば、上記印刷ペー
ストが上記版貫通孔内に充填された後、印刷状態を検出
して、検出結果に基づき上記版の上記加熱の条件又は上
記版と上記被印刷体との分離条件を制御するようにした
第1〜7態様のいずれかに記載の印刷方法を提供する。
【0012】本発明の第9態様によれば、温度上昇に伴
い粘度が低下する特性を有する印刷ペーストを保持する
版における上記印刷ペーストが保持された部分を加熱し
て上記印刷ペーストの粘度を低下させ、上記版と上記印
刷ペーストとを分離しやすくする加熱装置と、上記版に
保持された上記印刷ペーストを上記版から分離して被印
刷体に印刷する印刷ペースト分離装置とを備えるように
したことを特徴とする印刷装置を提供する。
【0013】本発明の第10態様によれば、上記加熱装
置は、上記上記版における上記印刷ペーストが保持され
た部分を加熱して温度上昇させて上記印刷ペーストの粘
度を低下させ、上記印刷ペーストが、該印刷ペースト中
の液体成分の潤滑油的な働きにより、上記版に対して接
触している壁面で滑りながら版離れが行われて上記版と
上記印刷ペーストとを分離しやすくするようにした第9
態様に記載の印刷装置を提供する。
【0014】本発明の第11態様によれば、上記版は、
上記印刷ペーストを保持するための所定パターンの開口
部を有する一方、上記版が上記被印刷体に接触した後、
上記版と上記被印刷体とを相対的に分離させて上記開口
部内の上記印刷ペーストを上記被写体に印刷するように
した第9又は10態様に記載の印刷装置を提供する。
【0015】本発明の第12態様によれば、上記版と上
記版に保持された上記印刷ペーストの加熱は、上記印刷
ペーストの上記版の開口部への保持が終了した後に行わ
れるようにした第9〜11態様のいずれかに記載の印刷
装置を提供する。
【0016】本発明の第13態様によれば、上記開口部
は貫通孔であり、上記版はスクリーンマスクであって、
スキージの移動により上記印刷ペーストを上記貫通孔内
に充填するようにした第9〜12態様のいずれかに記載
の印刷装置を提供する。
【0017】本発明の第14態様によれば、上記加熱装
置は、熱源と、上記版に保持された上記印刷ペーストと
上記版との接触部分の付近に上記熱源からの熱を伝導す
る貫通穴を有する加熱制御部材とを備えるようにした第
9〜13態様のいずれかに記載の印刷装置を提供する。
【0018】本発明の第15態様によれば、上記加熱装
置は熱風により上記版の加熱を行うようにした第9〜1
4態様のいずれかに記載の印刷装置を提供する。
【0019】本発明の第16態様によれば、上記印刷ペ
ーストが上記被印刷体に印刷された後、印刷状態を検出
して検出結果に基づき上記版の上記加熱源の条件または
上記版と上記被印刷体との分離条件を制御する制御部を
さらに備えるようにした第9〜15態様のいずれかに記
載の印刷装置を提供する。
【0020】上記本発明の構成によれば、版自体を加熱
することにより版に保持される印刷ペーストの粘度が低
下することになり、その結果、版と印刷ペーストとの間
での印刷ペーストの粘着力が低下し、版から印刷ペース
トが容易に分離することになり、版離れ動作を良好に行
うことができる。よって、印刷ペーストが版側に残らな
いので、次回の印刷時の印刷にじみを引き起こすことが
なく、被印刷体へも所定量すなわち、所定形状及び所定
位置に印刷ペーストを供給して印刷ペースト層を形成す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態及び実施例】以下に、本発明にかか
る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明の
一実施形態にかかる印刷方法は、図1に示すように、印
刷ペースト、例えばクリーム半田12をプリント回路基
板14のランド15上に印刷する平板孔版(スクリー
ン)式印刷方法に関するものである。この実施形態にか
かる印刷方法は以下の様なものである。まず、図1
(A)に示すように、プリント回路基板14のランド1
5に対応して所定パターンに配置された貫通孔11aを
有するスクリーンマスク11(メタルマスク)を回路基
板14上の所定位置に位置させて、回路基板14に接触
させる。次いで、スクリーンマスク11の一端にクリー
ム半田12を供給し、スキージ13でこのクリーム半田
12をスクリーンマスク11の一端から所定方向に移動
させることによりスクリーンマスク11の貫通孔11a
内にクリーム半田12を充填する。
【0022】次いで、図1(B)に示すように、スクリ
ーンマスク11の上方から、スクリーンマスク11の貫
通孔11a内に保持されているクリーム半田12に向け
て、クリーム半田12を加熱させることにより、クリー
ム半田12の温度を上昇させる。このとき、スクリーン
マスク11の温度は、使用するクリーム半田12の粘性
が低下して、クリーム半田12がスクリーンマスク11
の貫通孔11aの内壁面に付着しにくくなる程度の温度
になるまで上昇させる。次いで、図1(C)に示すよう
に、スクリーンマスク11を基板14から取り外すこと
により、スクリーンマスク11の貫通孔11a内のクリ
ーム半田12を回路基板14のランド15上に移動さ
せ、図1(D)に示すようにクリーム半田層12aを基
板14のランド15上に形成するようにしている。この
とき、クリーム半田12を加熱することにより、クリー
ム半田12の粘性が低下しているため、スクリーンマス
ク11の貫通孔11a内のクリーム半田12がその貫通
孔11aの内壁面にほとんど付着せず、そのまま基板1
4のランド15上に形成されることになり、所定形状の
クリーム半田層12を回路基板14の所定位置に形成す
ることができる。上記実施形態にかかる印刷方法は、図
2,3に示す本発明の一実施形態にかかる印刷装置によ
り実施することができる。この印刷装置により行われる
印刷方法のより具体的な動作は図4のフローチャートに
示される。
【0023】図2において、上記印刷装置は、基板搬入
装置と基板搬出装置とを備えた基板搬入・搬出装置2
1、基板サポート装置22、スクリーンマスク11、ス
キージヘッド駆動装置24、XYθ位置補正装置25と
版離れ装置26とを備えたステージ部20、加熱部28
とタイマー29とを備えたスクリーンマスク加熱装置2
7が制御部34の制御の元に駆動されるようにしてい
る。また、制御部34には、処理演算部31と認識カメ
ラ部32とを備えた基板位置認識補正部30からの基板
位置認識補正情報が入力されるとともに、処理演算部3
6と印刷状態探知手段40と検査基準記憶部41とを備
えた印刷検査部38からの印刷検査情報が入力されるよ
うになっている。また、処理演算部36と良品印刷デー
タベース37とを備えたプロセスコントロール部35と
上記制御部34との間ではプロセス情報を入出力すると
ともに、上記印刷検査部38から印刷状態の情報を入力
して、プロセスコントロールを行うようにしている。ま
た、制御部34は、必要に応じて、操作及び検査の結
果、印刷されたクリーム半田12の状態などの情報を表
示部33に表示するようにしている。
【0024】上記基板14は、基板搬入・搬出装置21
の基板搬入装置により上記ステージ部20まで搬入さ
れ、ステージ部20で位置補正されたのち印刷位置に移
動され、該印刷位置で印刷された後は上記印刷位置から
基板搬入・搬出装置21の搬出装置21bにより印刷装
置外に搬出される。上記ステージ部20では、まず、ス
テージ部20に配置された基板サポート装置22で基板
14が位置保持される。基板14の位置保持の仕方は、
例えば、基板サポート装置22の表面に開口した多数の
吸引孔で基板14を真空吸引する方法や、基板14の下
面を多数のバックアップピンにより支持する方法などが
ある。この基板14の位置保持状態で、基板位置認識補
正部30の認識カメラ部32により基板14の位置補正
用マーク(図示せず)を認識する。処理演算部31によ
り、上記認識された基板14の位置とスクリーンマスク
11の位置との間での位置ズレを演算しかつこの位置ズ
レを補正するための基板14の位置補正量を演算する。
この演算結果をステージ部20のXYθ位置補正装置2
5に入力する。この入力された位置補正情報に基づき、
ステージ部20のXYθ位置補正装置25で基板14の
スクリーンマスク11に対する位置補正が行われる。す
なわち、XYθ位置補正装置25により、上記位置補正
情報に基づいてスクリーンマスク11に対して印刷装置
の水平面沿いの直交するXY方向及び上下方向のZ軸回
りのθ方向において基板14の位置補正が行われる。上
記XYθ位置補正装置25は、X方向(基板14の搬入
・搬出方向)沿いに移動可能なX方向テーブル25aの
上にY方向に移動可能なY方向テーブル25bを載置
し、さらにその上にθ方向に回転可能なθ方向テーブル
25cを載置して構成して、それぞれの方向に位置補正
量だけ各テーブルを移動させて基板14の位置補正を行
うようにしている。なお、X方向の位置補正は、Y方向
及びθ方向の位置補正が終了したのちでかつ、印刷位置
まで基板14を移動させて停止させた後でスクリーンマ
スク11に基板14が接触する前に、X方向テーブル2
5aにより行うようにしている。
【0025】このX方向位置補正装置を兼ねたX方向駆
動装置20xを図22に示す。図22において、X方向
に延びる一対の直線ガイド25m沿いにX方向テーブル
25aがX方向に移動可能に配置されており、駆動モー
タ25pの正逆回転駆動によりねじ軸25nを正逆回転
させて、該ねじ軸25nと結合したナット25rに固定
されたX方向テーブル25aをX方向沿いに前後動させ
るようにしている。上記基板サポート装置22で保持さ
れた基板14はステージ部20の上記X方向駆動装置2
0xによりX方向に印刷位置まで移動される。この印刷
位置では基板14がスクリーンマスク11の下方に位置
しており、版離れ装置26によりスクリーンマスク11
の下面に基板14の上面が接触するまで上昇させられ
る。そして、スクリーンマスク11の下面が基板14の
上面に接触した状態で、クリーム半田12がスクリーン
マスク11上のX方向の一端に供給され、スキージ13
を上記スキージヘッド駆動装置24によりスクリーンマ
スク11のX方向の上記一端から他端までX方向沿いに
移動させてスクリーンマスク11の貫通孔11a内にク
リーム半田12を充填させる。
【0026】上記スクリーンマスク11は、例えば厚さ
150μm程度のニッケル又はステンレス製の板に上記
基板14の銅製の導体パターン部(ランド)15に応じ
た貫通孔11aからなる開口部を形成して構成されてい
る。上記スキージヘッド駆動装置24は、上記スクリー
ンマスク11の貫通孔11a内にクリーム半田12を充
填するためのスキージ13をスクリーンマスク11上で
移動させるものである。スキージ13は、平板より構成
するか、又は断面側面形状が剣形(大略五角形)の板よ
り構成し、モータ24cの駆動によりボールネジ24b
を正逆回転させて該ボールネジ24bに螺合したスキー
ジヘッド24aを上記ボールネジ24bの軸方向沿いに
前後動してスキージ13をスクリーンマスク11上で移
動させる。スキージヘッド24aはモータ24dの正逆
回転により上下動することができる。また、スキージ1
3自体のスクリーンマスク11に対する傾斜角度もシリ
ンダ24fにより調整することができる。すなわち、ス
キージ13が図示しない部分で回転可能に支持され、上
記シリンダ24fを駆動させてスキージ13の一端を上
下動させることにより上記支持点を支点としてスキージ
13を回転させて傾斜調整可能としている。
【0027】上記スクリーンマスク11の貫通孔11a
に充填されたクリーム半田12はその下端面が貫通孔1
1aに対応する基板14のランド15上に接触する状態
となっており、上記版離れ装置26によりスクリーンマ
スク11を基板14から分離させることにより、基板1
4のランド15上にクリーム半田層12aが形成される
ようにしている。上記版離れ装置26の一例を図23に
示す。図23において、ACサーボモータ25tの正逆
回転駆動によりベルト25uを介して駆動ナット25v
を正逆回転させ、該ナット25vと螺合したねじ軸25
wを上下動させ、このねじ軸25wの上端に固定された
基板サポート装置22を上下動させて基板14を昇降さ
せるようにしている。よって、ステージ部20のX方向
駆動装置20xにより基板14を基板位置補正動作位置
からスクリーンマスク11下方の印刷位置までX方向沿
いに移動させられたとき、上記版離れ装置26のACサ
ーボモータ25tを駆動して、スクリーンマスク11の
下面に基板14の上面が接触するまで基板14を上昇さ
せる。一方、印刷終了後は、版離れ動作を行うため、上
記版離れ装置26のACサーボモータ25tの駆動によ
り、スクリーンマスク11に対して基板14を下降させ
る。なお、版離れした基板14は基板搬出装置21bで
印刷装置外に搬出される。
【0028】上記版離れ動作を行う直前、言い換えれ
ば、クリーム半田12の印刷が終了する直後に、スクリ
ーンマスク11をスクリーンマスク加熱装置27により
加熱する。上記スクリーンマスク加熱装置27は、図
5,6に示すように、スクリーンマスク11上に所定距
離だけ離した状態で加熱部の一例としての複数のハロゲ
ン光源部28aを配置する。そして、クリーム半田12
がスクリーンマスク11の貫通孔11aに充填されたと
き、タイマー29で設定された時間、例えば数msec
〜数秒以内の時間の間だけ上記ハロゲン光源部28aか
らスクリーンマスク11に光を照射して、輻射加熱によ
りスクリーンマスク11を加熱するようにしている。ハ
ロゲン光源部28aの一例としては、φ20mm円管を
並列に複数本並べた形状をなしている。加熱条件として
は、100V、60Hzのとき電力1000Wを数秒間
だけ供給して加熱を行う。本実施形態では、上記ハロゲ
ン光源部28aは図5に示すように所定間隔だけスクリ
ーンマスク11の上面から離して非接触状態で配置され
ている。クリーム半田12の印刷時にはスクリーンマス
ク11の上方から退避してクリーム半田12の印刷を阻
害しないようにする一方、加熱時にはスクリーンマスク
11の上方に移動して加熱できるようにしてもよい。こ
のハロゲン光源部28aと上記スクリーンマスク11と
の間隔は、上記ハロゲン光源部28aにより上記スクリ
ーンマスク11に対して所定の温度上昇が行える寸法に
構成されるのが望ましい。なお、28bはハロゲン光源
部28aの上方すなわちクリーム半田12とは反対側に
逃げる熱をクリーム半田12側に反射させる光源反射板
である。
【0029】ここで、クリーム半田12の版離れメカニ
ズムを元に、上記加熱方法が版離れに対して有効である
理由を簡単に説明する。版離れのメカニズムとしては、
版離れ最中のスクリーンマスク11の貫通孔11a内の
クリーム半田12の変形とクリーム半田12にかかる応
力で簡単に説明することができる。図10(A),
(B)は、版離れ中のクリーム半田12の様子を表した
ものであるが、図10(A)は、スクリーンマスク11
の貫通孔11aの内壁面でクリーム半田12が滑りなが
ら版離れを行っている状態である。クリーム半田12の
版離れはこの滑りによって行われるのである。さらに、
この滑りは、スクリーンマスク11の貫通孔11aの内
壁面付近の半田粒子と貫通孔11aの内壁面との間にあ
る液体成分、即ちフラックスによって行われる。つま
り、フラックスは半田粒子が版離れの際に移動するとき
の潤滑油的な働きをしているのである。この結果とし
て、クリーム半田12の降伏値が版離れにより発生する
応力よりも勝り、滑りが発生し、スクリーンマスク11
の貫通孔11a内のクリーム半田12が版離れ中にちぎ
れることなく行われ、スクリーンマスク11の貫通孔1
1a内に充填されたクリーム半田12が適確に基板14
へ転移されるのである。一方、図10(B)は版離れの
際にクリーム半田12が大きく変形をしている状態を示
す。これは、スクリーンマスク11の貫通孔11aの内
壁面付近のフラックスが十分潤滑油の働きをしないため
に、半田粒子とスクリーンマスク11の貫通孔11aの
内壁面との間に滑りが発生していないからに他ならな
い。そのため、版離れ中のクリーム半田12の降伏値を
版離れにより発生する応力が勝ってしまい、クリーム半
田12が大きく変形を起こすのである。結果として、版
離れ中にクリーム半田12は最も応力が集中した箇所で
ちぎれ、スクリーンマスク11の貫通孔11a内に充填
されたクリーム半田12の一部が貫通孔11a内に残留
してしまうことになる。つまり、上記版離れメカニズム
から、「クリーム半田12の降伏値が大きく、版離れの
際に発生する応力を小さくさせることが版離れを成功さ
せるためのポイントである」ことが明言できる。
【0030】一方、本実施形態で対象としているクリー
ム半田12は、固体成分である半田粒子と液体成分であ
るフラックスが混合されたものである。この種の材料を
サスペンジョンと呼び、その特徴として、ずりに対する
応力を測定すると、低ずり応力領域では材料に変形を及
ぼさない応力値(降伏値)といわれる値を示す。クリー
ム半田12に対して、この特定性を実験的に測定したと
ころ、図11に示すように、クリーム半田12にも降伏
値は存在し、さらに、この種の材料には一般的である
「降伏値は温度T(℃)に対しての影響度が少ない」と
いう結果をも得ることができた。また、クリーム半田1
2内の液体成分であるフラックス単体でその特性を測定
したところ、その粘度は温度に大きく依存することも判
明した。
【0031】これらの結果から、温度の高い領域では、
フラックスはよりその潤滑油的な働きの効果をあげ、ク
リーム半田12自体については、その降伏値が温度に対
する影響度は小さいため、版離れの際にスクリーンマス
ク11の貫通孔11aの内壁面と半田粒子との間で、よ
り滑りが生じ易くなるわけである。即ち、クリーム半田
12がスクリーンマスク11の貫通孔11aから分離し
易くなり、版離れが良好に行えることになる。なお、上
記クリーム半田12の材質の一つの例としては、金属粉
末90重量%とフラックス10重量%とを含むものが好
ましい。上記金属粉末は、そのうちの62重量%程度が
錫で、残りが鉛であり、粒径は20〜40μmである。
上記フラックスは、溶剤としてアルコール等が75〜4
0重量%で、残りの固形分が25〜60重量%である。
この固形分は、ロジン、活性剤、及びチクソ剤を含んで
いる。具体的なクリーム半田12の製品としては、錫6
3重量%、鉛37重量%の製品番号MR7125のPana
sonic製のクリーム半田が挙げられる。
【0032】また、上記スクリーンマスク11の材質と
しては、ニッケル・クロム系などのステンレス系(例え
ばSUS304)や、ニッケル系等の金属が好ましい。
また、ポリイミド等の合成樹脂の表面及び貫通孔11a
の内壁面に導電性の蒸着膜またはメッキ膜を形成したス
クリーンマスクも使用できる。また、印刷検査部38
は、基板ランド15上に形成されたクリーム半田層12
aの形状すなわちクリーム半田層12aの形状及び位置
を印刷形状検査手段40の一例としてのカメラまたはレ
ーザ測長器により測定し、測定結果に基づき、処理演算
部39によりクリーム半田層12aの体積や位置ずれ量
を演算する。レーザ測長器はレーザをクリーム半田層1
2aに照射して反射光の位置からクリーム半田層12a
の高さ等を算出するものである。上記演算結果を検査基
準記憶部41に記憶された検査基準と比較し、印刷が良
好か否かを判定し、その判定結果を制御部34に出力す
るとともに、印刷不良の場合にはその不良内容を数値的
に表してその数値をも制御部34に出力する。この判定
動作は、例えば、印刷状態検知手段40のカメラで取り
込まれた画像又はレーザ測長器で測定された位置データ
からクリーム半田層12aの高さ、幅、体積などを算出
し、検査基準記憶部41に記憶されたクリーム半田層1
2aの高さ、幅、体積などの判定データと上記算出され
た値とを上記処理演算部39で比較し、印刷が良好か否
かを判定することにより行う。
【0033】また、プロセスコントロール部35は、印
刷検査部38により印刷後のクリーム半田層12aの印
刷状態のデータに基づき、印刷装置のパラメータの設定
変更を行うものである。ここで、上記パラメータとは、
一例として、良品印刷データベース37に記憶された各
設備のパラメータ(例えば、印刷速度、スキージ13の
傾き角度、印刷圧力など)を意味する。このパラメータ
と印刷品質との関係を良品印刷データベース37として
記憶させておき、プロセスコントロール部35の処理演
算部36により最適パラメータを計算する。
【0034】次に、上記印刷装置で実施される上記印刷
方法を図4のフローチャートを元に説明する。なお、こ
の一連の動作は制御部34により制御されている。ステ
ップS1では、基板搬入・搬出装置21の搬入装置21
aにより基板14をステージ部20に搬入する。次に、
ステップS2では、ステージ部20に搬入された基板1
4を基板サポート装置22で保持する。次に、ステップ
S3では、基板位置認識補正部30により、基板サポー
ト装置22で保持された基板14の位置を認識するとと
もに、スクリーンマスク11に対する基板14の位置補
正量を算出する。次に、ステップS4では、上記算出さ
れた位置補正量に基づき、ステージ部20のXYθ位置
補正装置25によりスクリーンマスク11に対する基板
14のXYθ方向の位置をそれぞれ補正する。次に、ス
テップS5では、ステージ部20によりスクリーンマス
ク11の下方の印刷位置に基板14を位置決めし、ステ
ージ部20により基板14を上昇させてスクリーンマス
ク11が基板14の上面に接触するようにする。
【0035】次に、ステップS6では、スキージ13を
スクリーンマスク11上で移動させて、クリーム半田1
2をスクリーンマスク11の貫通孔11a内に充填させ
る。次に、ステップS7では、スクリーンマスク11を
加熱させるか否か判断する。貫通孔11aからクリーム
半田12が分離しやすい場合など加熱しない場合には、
ステップS8に進む。加熱する場合にはステップS9に
進み、予め決められている加熱時間にタイマー29をセ
ットして、ステップS10でクリーム半田の印刷終了後
直ちに加熱部28の加熱源によりスクリーンマスク11
を加熱する。そして、ステップS8では、加熱を行った
場合には加熱後直ちに版離れ動作を行う。すなわち、ス
テージ部20の版離れ装置26の駆動により、スクリー
ンマスク11に対して基板14を下降させて基板14を
スクリーンマスク11から分離させて、クリーム半田1
2をスクリーンマスク11の貫通孔11a内から基板1
4のランド15上に転写する。また、加熱を行わない場
合には、クリーム半田12の印刷終了後に上記版離れ動
作を行い、クリーム半田12をスクリーンマスク11の
貫通孔11a内から基板14のランド15上に転写す
る。
【0036】次に、ステップS12では、印刷検査部3
8で基板14上に形成されたクリーム半田層12aの形
状や位置などを検査する。次に、ステップS13では、
上記検査の結果、印刷状態が良好か否か判定する。印刷
状態が良好であると判定された場合にはステップS14
に進み、ステップS14で基板14を搬出装置21bに
より上記印刷装置から搬出して一連の印刷動作を終了す
る。ステップS13で印刷状態が不良であると判定され
た場合にはステップS15に進み、プロセスコントロー
ル部35により、プロセスパラメータの設計変更が行わ
れて一連の印刷動作を終了する。このステップS15で
設計変更された最適な条件の情報に基づき、次のクリー
ム半田12の印刷が行われ、印刷後のステップS8の版
離れ工程とステップS10のスクリーンマスク11の加
熱工程を行うようにしている。なお、場合によっては、
印刷不良と判定されたクリーム半田層12aを取り除
き、再度、ステップS15で設計変更された条件の元
に、新たな印刷動作を行い、印刷後のステップS8の版
離れ工程とステップS10のスクリーンマスク11の加
熱工程を行うようにしてもよい。このフローチャートで
は、一例として、版離れ条件を設計変更してステップS
8の版離れ工程を行う場合と、加熱条件を設計変更して
ステップS9、10の加熱工程を行う場合が図示されて
いる。このパラメータの設計変更は、すべてのパラメー
タの設計変更を同時に行うのではなく、印刷状態に応じ
て適宜選択されたパラメータのみの設計変更を行う。
【0037】上記実施形態によれば、クリーム半田12
の版離れはスクリーンマスク11の貫通孔11aの内壁
面と半田粒子との滑りによって行われ、この滑りには、
フラックス粘度が関与しているということと、クリーム
半田自体の降伏値の温度依存性に乏しいということか
ら、版離れの際にスクリーンマスク11とスクリーンマ
スク11の貫通孔11a内に充填されたクリーム半田1
2の温度を上昇させることによって、版離れ中の半田粒
子の滑りを促進させ、クリーム半田12の変形を抑える
ことにより、スクリーンマスク11からクリーム半田1
2が容易に分離することになり、版離れが良好に行うこ
とができる。よって、クリーム半田12がスクリーンマ
スク11側に残らないで、次回の印刷時の印刷にじみを
引き起こすこともなく、基板側へも所定量、すなわち、
所定形状及び所定位置にクリーム半田12を供給して、
クリーム半田層12aを印刷形成することができる。ま
た、加熱部28をスクリーンマスク11に接触させるこ
と無く、非接触で加熱を行う場合、スクリーンマスク1
1の表面に残ったクリーム半田12に加熱部28が接触
しないために、加熱部28がクリーム半田12により汚
れることもない。
【0038】ここで、加熱により、どの程度微細なパタ
ーンのクリーム半田12を貫通孔11aから良好に分離
できるかを実験した。貫通孔11aの直径は0.1m
m、貫通孔11aの中心間の距離すなわち隣接する貫通
孔のピッチは0.2mmであった。また、空気、クリー
ム半田12、スクリーンマスク11等の周囲温度は23
℃であった。実験結果を図12(A),(B)に示す。
図12(A)に示すように、この実験においては、スク
リーンマスク11の貫通孔11aに充填されたクリーム
半田12の版離れ時の剪断応力をみると、貫通孔11a
のピッチが0.2mm以下の部分では、剪断応力の低下
がみられず、微細印刷の限界としてはピッチ0.2mm
が限界となり、貫通孔11aの内壁面からの距離が0.
05mm以下では大きな剪断応力の低下が期待できない
と思われた。よって、本発明においては、加熱を利用す
ることにより、従来は困難であったピッチ0.3mmの
微細印刷が十分に行える他、クリーム半田12等の条件
によっては、ピッチ0.2mm程度までの微細印刷も行
うことができる。なお、本発明は、上記実施形態に限定
されるものではなく、その他、種々の態様で実施でき
る。
【0039】例えば、上記実施形態では、スクリーンマ
スク11と基板14とを相対的に分離させるために、ス
クリーンマスク11を静止させた状態で基板14を下降
させるようにしている。しかしながら、これに限られる
ものではなく、基板14を静止させた状態でスクリーン
マスク11を移動させるようにしても良いとともに、ス
クリーンマスク11と基板14との両方を互いに分離さ
せる方向に移動させるようにしてもよい。また、印刷ペ
ーストはクリーム半田12に限るものではなく、本発明
が適用可能ならば、任意の材料でも良い。例えば、クリ
ーム半田12に代えて、200μm程度以下の微粒子径
を有する金属粉末とフラックスとより構成するものでも
良い。この金属粉末の例としては銀や銅などを挙げるこ
とができる。また、スクリーン印刷の場合、スキージ1
3による印刷ペーストの掻き取り動作終了後に加熱させ
るようにしているが、これに限らず、掻き取り動作と同
時的に加熱し始めて、最初は所定加熱温度より低い温度
で加熱を行い、掻き取り動作終了後に加熱により上記所
定温度まで印刷ペーストの周囲の部分を上昇させるよう
にしても良い。
【0040】また、上記スクリーンマスク11の全体を
均一に加熱するものに限らず、クリーム半田12の回路
パターンのうちの版離れの悪い部分に対してのみ部分的
に加熱装置27を対向させて、当該部分のみ加熱するよ
うにしても良い。すなわち、図5では、スクリーンマス
ク11の全体を加熱するような構成であったが、上記実
施形態の変形例として、スクリーンマスク11を部分的
に加熱するような構成にしても良い。例えば、回路基板
14の種々の印刷パターンのうち、スクリーンマスク1
1の貫通孔11aからクリーム半田12を取り外すとき
経験的に取り外しにくいと思われるファインな印刷パタ
ーン(例えば、ピッチ0.4mm〜0.3mm程度のQ
FP(Quad Flat Package)用の印刷パターン、又は、
ピッチ0.5mm以下のCSP(Chip Size Package)
用の印刷パターンなど)のみを加熱するようにしてもよ
い。具体的には、上記ハロゲン光源部28aを小型化
し、φ20mmの短円管を単数又は複数個用いて、部分
的に、すなわち、上記ファインな印刷パターンを構成す
る複数の貫通孔11aの部分を加熱する。その電力はス
クリーンマスク11とハロゲン光源部28aに10mm
程度のギャップを設けた場合でも、約100W程度で十
分である。また、印刷パターンに上記ファイン印刷パタ
ーンの領域が複数存在する場合、上記ハロゲン光源部2
8aを複数用意することもできる。
【0041】また、さらに上記実施形態の変形例である
その他の方法として、熱風あるいはIR(赤外線)を用
いてスクリーンマスク11を部分的に温度制御すること
もできる。例えば、図8に示すように、熱風を熱風発生
装置51からファン52によりスクリーンマスク11に
吹き付けることによっても、上記ハロゲン光源部28a
の代わりを成すことができる。この場合も熱効率が良く
ないため、後記する抵抗体と同等の加熱源が必要になっ
てくる。しかしながら、これに関しては、熱効率を向上
させるために、スクリーンマスク11に黒色の薄いシー
ト28cを張り付けるか、スクリーンマスク自体を黒色
にするなどの工夫を行うようにしてもよい。より具体的
には、図24,26に示すように、スクリーンマスク1
1の上部に、加熱制御部材の一例としての、スクリーン
マスク加熱用の別の温度制御用のマスク328cを設
け、その上部に熱源328a、つまり熱風発生装置ある
いは赤外線発生装置328を配置する。温度制御用マス
ク328cには、スクリーンマスク11の加熱したい部
分、例えば、ファイン印刷パターン部分に熱源328a
より発生した熱が伝わるように開口部328dを設けて
あり、この開口部328dを通過した熱によりスクリー
ンマスク11の温度制御ができるようにしたものであ
る。なお、328bは熱源328aを取り囲み好ましく
は断熱性のケーシングである。ここで、熱源328aか
らの熱をスクリーンマスク11に効率よく伝達するため
に、温度制御用マスク328cを図25〜28に示すよ
うに工夫することができる。
【0042】例えば、スクリーンマスク上部に配置した
熱源328aにより温度制御用マスク328cが加熱さ
れてしまうと、熱源328aから発生した熱が温度制御
用マスク328cに吸収されてしまい、スクリーンマス
ク11に伝わる熱効率が低下してしまう。そのため、温
度制御用マスク328cの材質としては、放射率(輻射
率)の低い、例えば、アルミニウムや銅を用いても良
い。また、図25に示すように、さらに放射率が低くな
るように、温度制御用マスク328cの熱源328aに
対向する表面に白色塗料を塗布したり、反射剤を塗布し
ても良い。さらに、その表面を鏡面に仕上げることによ
り、同様の効果をもたらすことができる。また、赤外線
を熱源328aに使用する場合には、図27に示すよう
に、温度制御用マスク328cの温度を上昇させないよ
うに、温度制御用マスク328cの熱源側をファン32
8gにより空冷することもできる。また、図28に示す
ように、熱源328aからスクリーンマスク11に効率
よく熱が伝わるように、温度制御用マスク328cの開
口部328dに熱伝達管328mを用いて、熱源328
aからの熱をスクリーンマスク11の貫通孔11aに効
率良く導くことができるようにしてもよい。この熱伝達
管328mの内壁にも、熱が熱伝達管328mに吸収さ
れないように、材質、コーティング等、上記で挙げた工
夫をしても良い。この場合、既述したハロゲン光を用い
る場合には、熱伝達管328mの代わりに、ファイバー
を用いることもできる。
【0043】また、図29に示すように、温度上昇させ
たスクリーンマスク11を版離れ後、ファン340によ
り冷却させるようにしても良い。加熱部によりスクリー
ンマスク11を加熱し、版離れ工程が終了した後に、図
29で例示したファン340を用いて冷却する。スクリ
ーンマスク11のホルダー部に冷却ファン340を配置
し、版離れ後このファン340が作動し、スクリーンマ
スク11の温度を即座に常温に戻すようにしている。こ
のようにすれば、次に新たにスクリーンマスク11の貫
通孔11a内にクリーム半田12を充填するとき、一旦
加熱されたスクリーンマスク11を冷却して元の温度ま
で下降させることにより、スクリーンマスク11などの
温度を大略一定に保持することができ、クリーム半田1
2の充填工程を安定して行うことができる。
【0044】また、図30に示すように、上記加熱装置
は、印刷装置の自動スクリーンマスク清掃時にも応用す
ることができる。通常、連続して印刷動作を繰り返して
いると、クリーム半田12などの印刷ペーストがスクリ
ーンマスク11およびその開口部11aなどに付着し、
印刷品質に悪影響を与えるため、一定間隔で自動クリー
ニング手段により清掃される。この際、図30に示すよ
うに、上記加熱装置による加熱を併用することにより、
クリーム半田12を、スクリーンマスク11側から真空
吸引装置351の吸引により、クリーニング装置350
のクリーニングテープ352に効率良く付着させること
ができ、効率良くスクリーンマスク11を清掃すること
ができる。すなわち、クリーニングの際の加熱により、
スクリーンマスク11及びその開口部に付着したクリー
ニング半田12などの印刷ペーストの粘度は低下し、流
動しやすい状態になっている。そこで吸引方式のクリー
ニングをすることによりスクリーンマスク開口部11a
に付着した印刷ペースト12は開口部11aから剥離し
やすい状態になるため、より効率よく除去されるのであ
る。なお、353はクリーニングテープ352の案内ロ
ーラである。
【0045】次に、上記実施形態の変形例として、上記
ハロゲン光源部28aや熱風とは別の加熱手段の例を挙
げる。図7に示すように、抵抗体、例えば、ニクロム線
等に電流を流すことにより発熱する熱源としてのリング
状の電気抵抗発熱体50を上記ハロゲン光源部28aの
代わりに用いても良い。この場合、抵抗体はスクリーン
マスク11から少し離れて配置しても、また、図9に示
すようにスクリーンマスク上に張り付けるように、熱源
としてテープ状の電気抵抗発熱体53をギャップなしで
配置しても良い。すなわち、図9に示すように、上記で
記載した発熱抵抗体のテープ状の熱源53を用いて、あ
らかじめ、スクリーンマスク11上に張り付けておけ
ば、加熱が必要なときに、制御された電流を流すことに
よりスクリーンマスク11に温度上昇をさせることがで
きる。しかしながら、上記したようにギャップを設けた
場合、図に示すように、その熱効率は、著しく低下する
ため、例えば、10mm程度のギャップを設けた場合
は、1000Wの膨大な抵抗体が必要になってくる。そ
れに対して、ギャップ0mmの場合は、約100〜15
0W程度の抵抗体で数秒間(2〜3秒)加熱すればよ
い。
【0046】また、非接触で加熱する場合に限らず、図
13に示すように、加熱装置27の加熱部28aをスク
リーンマスク11の上面に接触させて加熱するようにし
ても良い。この場合、加熱部28aとスクリーンマスク
11との距離が小さくなるため、効率良く、且つ、局所
的に集中して加熱することができる。また、この場合、
加熱部28aの下部に熱伝導率の良い平板状の高熱伝導
板28c、例えば銅板やカーボン性板等を配置しても良
い。また、図14(A),(B)は、スクリーン印刷方
式において、スキージ13に代えて、充填ローラ100
を使用して、クリーム半田12を充填する本発明の実施
形態を示している。この実施形態では、円柱状の充填ロ
ーラ100を回転することにより、印刷材料例えばクリ
ーム半田12を巻き込み、強制的にスクリーンマスク1
1の貫通孔11a内にクリーム半田12を充填するもの
である。充填ローラ100の円柱形状は、図14(A)
に示す鋸形状で且つ螺線形状の溝100aのあるもので
も可能である。なお、図14(B)において、101は
クリーム半田掻き取り用スクレーパ101である。ま
た、ディスペンス方式に本発明を適用した実施形態で
は、図15(A)のようにピストン110による押し出
し機能、又は、図15(B)のように圧縮エアーによる
押し出し機能を持ったノズル111により、クリーム半
田12等の印刷材料を強制的にスクリーンマスク11の
貫通孔11a内へ充填することも可能である。図15
(B)において、112はノズル111の先端のクリー
ム半田掻き取り用スクレーパ112である。また、本発
明は、スクリーン印刷に限らず、他の印刷方法にも適用
することができる。
【0047】例えば、図16は、本発明を直刷り平板型
の平版転写印刷方式に適用した場合の実施形態を示して
いる。ここでは、平版120に所定パターンに供給され
た印刷材料122を被印刷体である基板114の所定位
置115に直接転移させるものである。この図16で
は、印刷材料122が平版120に密着している面を加
熱することにより、平版120と印刷材料122との間
の粘着力が低下し、被印刷体114の所定位置115に
転写しやすくなるという効果がある。また、図17は
(A),(B)は、本発明をオフセット印刷方式に適用
した場合の実施形態を示している。印刷材料142を溜
めたタンク139から3個のローラ140により版銅1
36の凹部136aに上記印刷材料142を供給し、凹
部136a内の印刷材料142をゴム胴137上に転移
させ、ゴム胴137と圧胴138との間に挟み込まれる
被印刷体としての紙135に、上記ゴム胴137上の印
刷材料142を転移させて印刷するようにしている。こ
の実施形態において、印刷材料142が版胴136に密
着している凹部136aの内壁面を加熱することによ
り、版胴136の凹部136aの内壁面と印刷材料14
2との間の粘着力が低下し、紙135に転写しやすくな
るという効果がある。
【0048】さらに、図18は本発明を平版型の凹版転
写印刷方式に適用した場合の実施形態を示している。こ
の実施形態では、スクリーン印刷方式と同様に、凹版1
50を加熱して凹版自体の温度を上昇させることによ
り、凹部150aの内壁面での印刷材料例えばクリーム
半田152の剪断応力が低下し、基板154のランド等
の所定位置155への転写性が向上するといった効果が
得られる。また、図19は、本発明を凹版転写印刷方式
(グラビア印刷方式)に適用した場合の実施形態を示し
ている。タンク165内の印刷材料例えばクリーム半田
162は供給ローラ166により版胴163の凹部16
3aに供給され、凹部163aの印刷材料162は版胴
163と圧胴161との間に挟み込まれた基材160に
転写して印刷されるようになっている。図19におい
て、164はドクタであり、このドクタ164により凹
部163aに充填された印刷材料162の余分な量の印
刷材料162を掻き取るようにしている。この実施形態
では、スクリーン印刷方式と同様に、版胴163を加熱
して、版胴自体の温度を上昇させることにより、凹部1
63aの内壁面での印刷材料162の剪断応力が低下
し、基材160への転写性が向上するといった効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)〜(D)は本発明の一実施形態にかか
る印刷方法を説明するための説明図である。
【図2】 本発明の一実施形態にかかる印刷装置のブロ
ック図である。
【図3】 図2の印刷装置の斜視図である。
【図4】 図2の印刷装置の印刷動作フローチャートで
ある。
【図5】 上記印刷装置のスクリーンマスク加熱装置に
よるスクリーンマスクの加熱状態の断面図である。
【図6】 図5の上記スクリーンマスク加熱装置の一例
であるハロゲン光源部の概略図である。
【図7】 図5の上記スクリーンマスク加熱装置の一例
である電気抵抗発熱体の概略図である。
【図8】 図5の上記スクリーンマスク加熱装置の一例
である熱風による加熱方式の断面図である。
【図9】 図5の上記スクリーンマスク加熱装置の一例
であるテープタイプの電気抵抗発熱体の概略図である。
【図10】 (A),(B)は、それぞれのスクリーン
マスク貫通孔内から分離する時のクリーム半田の状態を
示す説明図である。
【図11】 クリーム半田の降伏値と温度Tとの関係を
示すグラフである。
【図12】 (A),(B)は、それぞれ、スクリーン
マスク貫通孔の内壁面からの距離と剪断応力との関係を
示すグラフ及びその説明図である。
【図13】 スクリーンマスク加熱装置がスクリーンマ
スクに直接接触している本発明の一実施形態の断面図で
ある。
【図14】 (A),(B)は、それぞれ、スキージに
代えて、円柱状の充填ローラを使用する本発明の一実施
形態における充填ローラの斜視図及び充填ローラによる
印刷状態の一部断面の説明図である。
【図15】 (A),(B)は、それぞれ、スキージに
代えて、ピストンによる押し出し機能を利用する本発明
の一実施形態の説明図、圧縮エアーによる押し出し機能
を利用する本発明の一実施形態の説明図である。
【図16】 直刷り平版転写方式に本発明を適用した場
合の本発明の一実施形態の説明図である。
【図17】 (A),(B)は、それぞれ、オフセット
印刷方式に本発明を適用した場合の本発明の一実施形態
の説明図である。
【図18】 平版型の凹版転写印刷方式に本発明を適用
した場合の本発明の一実施形態の説明図である。
【図19】 凹版転写印刷方式(グラビア印刷方式)に
本発明を適用した場合の本発明の一実施形態の説明図で
ある。
【図20】 (A),(B),(C),(D),(E)
はそれぞれ従来のスクリーン印刷方式を示す説明図であ
る。
【図21】 (A),(B),(C),(D)はそれぞ
れ従来のスクリーン印刷方式を示す説明図である。
【図22】 本発明の上記実施形態にかかるX方向駆動
装置の斜視図である。
【図23】 本発明の上記実施形態にかかる版離れ手段
(Z方向駆動装置)の斜視図である。
【図24】 図5の本発明の上記実施形態の変形例を示
す概略断面側面図である。
【図25】 図5の本発明の上記実施形態の変形例を示
す概略断面側面図である。
【図26】 図24の変形例を示す概略斜視図である。
【図27】 図5の本発明の上記実施形態の変形例を示
す概略断面側面図である。
【図28】 図5の本発明の上記実施形態の変形例を示
す概略断面側面図である。
【図29】 図5の本発明の上記実施形態の変形例を示
す概略断面側面図である。
【図30】 図5の本発明の上記実施形態の変形例を示
す概略断面側面図である。
【符号の説明】
11 スクリーンマスク 11a 貫通孔 12 クリーム半田 12a クリーム半
田層 13 スキージ 14 基板 15 ランド 20 ステージ部 21 基板搬出・搬出装置 22 基板サポート
部 24 スキージヘッド駆動装置 25 XYθ位置補
正装置 26 版離れ装置 27 スクリーンマ
スク加熱装置 28 加熱部 28a ハロゲン光
源 28b 光源反射板 28c 高熱伝導板 29 タイマー 30 基板位置認識
補正部 31 処理演算部 32 認識カメラ部 33 表示部 34 制御部 35 プロセスコントロール部 36 処理演算部 37 良品印刷データベース 38 印刷検査部 39 処理演算部 40 印刷状態検知
手段 41 検査基準記憶部 50 電気抵抗発熱
体(リング状) 51 熱風発生装置 52 ファン 53 電気抵抗発熱体(テープ状) 100 充填ロ
ーラ 101 クリーム半田掻き取り用スクレーパ 110 ピストン 111 ノズル 112 クリーム半田掻き取り用スクレーパ 114 基材 115 所定位置 120 平版 122 印刷材料 135 紙 136 版胴 136a 凹部 137 ゴム胴 138 圧胴 139 タンク 140 供給ローラ 142 印刷材料 150 凹版 150a 凹部 152 印刷材料 154 基材 155 所定位置 160 基材 161 圧胴 162 印刷材料 163 版胴 163a 凹部 164 ドクタ 165 タンク 166 供給ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 公仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石本 一美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度上昇に伴い粘度が低下する特性を有
    する印刷ペースト(12)を版(11)に保持し、 上記版における上記印刷ペーストが保持された部分を加
    熱して温度上昇させて上記印刷ペーストの粘度を低下さ
    せ、上記版と上記印刷ペーストとを分離しやすくし、 上記版に保持された上記印刷ペーストを上記版から分離
    して被印刷体(14)に印刷するようにしたことを特徴
    とする印刷方法。
  2. 【請求項2】 上記版の加熱時、上記上記版における上
    記印刷ペーストが保持された部分を加熱して温度上昇さ
    せて上記印刷ペーストの粘度を低下させ、上記印刷ペー
    ストが、該印刷ペースト中の液体成分の潤滑油的な働き
    により、上記版に対して接触している壁面で滑りながら
    版離れが行われて上記版と上記印刷ペーストとを分離し
    やすくするようにした請求項1に記載の印刷方法。
  3. 【請求項3】 上記版は、上記印刷ペーストを保持する
    ための所定パターンの開口部(11a)を有し、上記版
    が上記被印刷体に接触した後、上記版と上記被印刷体と
    を相対的に分離させて上記開口部内の上記印刷ペースト
    を上記被写体に印刷するようにした請求項1又は2に記
    載の印刷方法。
  4. 【請求項4】 上記版と上記版に保持された上記印刷ペ
    ーストの加熱は上記印刷ペーストの上記版の開口部への
    保持が終了した後に行われるようにした請求項1〜3の
    いずれかに記載の印刷方法。
  5. 【請求項5】 上記開口部は貫通孔(11a)であり、
    上記版はスクリーンマスク(11)であって、スキージ
    (13)の移動により上記印刷ペーストを上記貫通孔内
    に充填するようにした請求項1〜4のいずれかに記載の
    印刷方法。
  6. 【請求項6】 上記版の加熱時、上記版に保持された上
    記印刷ペーストと上記版との接触部分の付近を加熱する
    ようにした請求項1〜5のいずれかに記載の印刷方法。
  7. 【請求項7】 上記版の加熱は、熱風により行うように
    した請求項1〜6のいずれかに記載の印刷方法。
  8. 【請求項8】 上記印刷ペーストが上記版貫通孔内に充
    填された後、印刷状態を検出して、検出結果に基づき上
    記版の上記加熱の条件又は上記版と上記被印刷体との分
    離条件を制御するようにした請求項1〜7のいずれかに
    記載の印刷方法。
  9. 【請求項9】 温度上昇に伴い粘度が低下する特性を有
    する印刷ペースト(12)を保持する版(11)におけ
    る上記印刷ペーストが保持された部分を加熱して上記印
    刷ペーストの粘度を低下させ、上記版と上記印刷ペース
    トとを分離しやすくする加熱装置(27)と、 上記版に保持された上記印刷ペーストを上記版から分離
    して被印刷体(14)に印刷する印刷ペースト分離装置
    (26)とを備えるようにしたことを特徴とする印刷装
    置。
  10. 【請求項10】 上記加熱装置は、上記上記版における
    上記印刷ペーストが保持された部分を加熱して温度上昇
    させて上記印刷ペーストの粘度を低下させ、上記印刷ペ
    ーストが、該印刷ペースト中の液体成分の潤滑油的な働
    きにより、上記版に対して接触している壁面で滑りなが
    ら版離れが行われて上記版と上記印刷ペーストとを分離
    しやすくするようにした請求項9に記載の印刷装置。
  11. 【請求項11】 上記版は、上記印刷ペーストを保持す
    るための所定パターンの開口部(11a)を有する一
    方、上記版が上記被印刷体に接触した後、上記版と上記
    被印刷体とを相対的に分離させて上記開口部内の上記印
    刷ペーストを上記被写体に印刷するようにした請求項9
    又は10に記載の印刷装置。
  12. 【請求項12】 上記版と上記版に保持された上記印刷
    ペーストの加熱は、上記印刷ペーストの上記版の開口部
    への保持が終了した後に行われるようにした請求項9〜
    11のいずれかに記載の印刷装置。
  13. 【請求項13】 上記開口部は貫通孔(11a)であ
    り、上記版はスクリーンマスク(11)であって、スキ
    ージ(13)の移動により上記印刷ペーストを上記貫通
    孔内に充填するようにした請求項9〜12のいずれかに
    記載の印刷装置。
  14. 【請求項14】 上記加熱装置は、熱源(328a)
    と、上記版に保持された上記印刷ペーストと上記版との
    接触部分の付近に上記熱源からの熱を伝導する貫通穴
    (328d)を有する加熱制御部材(328c)とを備
    えるようにした請求項9〜13のいずれかに記載の印刷
    装置。
  15. 【請求項15】 上記加熱装置は熱風により上記版の加
    熱を行うようにした請求項9〜14のいずれかに記載の
    印刷装置。
  16. 【請求項16】 上記印刷ペーストが上記被印刷体に印
    刷された後、印刷状態を検出して検出結果に基づき上記
    版の上記加熱源の条件または上記版と上記被印刷体との
    分離条件を制御する制御部をさらに備えるようにした請
    求項9〜15のいずれかに記載の印刷装置。
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