JPH11138397A - Nc研削盤 - Google Patents

Nc研削盤

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JPH11138397A
JPH11138397A JP32962997A JP32962997A JPH11138397A JP H11138397 A JPH11138397 A JP H11138397A JP 32962997 A JP32962997 A JP 32962997A JP 32962997 A JP32962997 A JP 32962997A JP H11138397 A JPH11138397 A JP H11138397A
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JP
Japan
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blade
axis
movement
ratio
longitudinal direction
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JP32962997A
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English (en)
Inventor
Nobuo Matsuzawa
信夫 松澤
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MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドリル、エンドミル等のヘリカル刃物をNC
制御により研削する際の前準備である研削軌跡等のデー
タ入力作業を誰でも容易に行えるNC研削盤を提供す
る。 【解決手段】 手動操作によるパルス発生器と、ヘリカ
ル刃物6を平行移動させる平行移動手段3と、前記刃物
6を軸線周りに回転させる回転移動手段4と、前記ヘリ
カル刃物6を研削する砥石5aとを備え、前記刃物6の
リード角が所定範囲内のときは前記パルス発生器のパル
ス発生に連動して前記刃物6を長手方向に平行移動させ
るとともに長手方向への移動量に比例した角度だけ前記
刃物6を軸線の周りに回転させ、前記リード角が所定角
度を超えるときは前記パルス発生器のパルス発生に連動
して前記刃物6を軸線の周りに回転させるとともに軸線
の周りへの回転角度に比例した移動量で前記刃物6を長
手方向に平行移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC研削盤に関す
るものであり、特に、NC制御によりドリル、エンドミ
ル等のヘリカル状の刃物を研削するNC研削盤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドリル、エンドミル等のヘリ
カル状の刃物(以下、ヘリカル刃物という)を研削する
には、前記刃物を長手方向に平行移動させながら、同時
に軸線の周りに回転させなければならない。その理由
は、ヘリカル刃物に形成された刃は前記刃物の周囲に螺
旋状に形成されているためである。特に、前記刃物を移
動させる際の長手方向への移動長さに対する回転角度の
比率は、前記刃物の持つリード長の関係を満たす割合で
なければならない。
【0003】ここで、リード長とは、ヘリカル刃物に形
成された刃の捩じれ度合いを表すもので、ヘリカル刃物
の周囲を1周、つまり、360°回転するまで周囲に形
成された刃を辿ったときの長手方向への移動長さであ
る。リード長が短い刃物程、刃の捩じれ度合いが大き
い。
【0004】このように、ヘリカル刃物を研削するに
は、リード長の関係を満たしながら、移動させて研削し
なければならない。ところが、通常のヘリカル刃物に
は、リード長が記載されていないことが多く、刃物を研
削する度にリード長を調べる必要がある。そこで、NC
化により、リード長の記載されていないヘリカル刃物を
研削できるNC研削盤が開発されている。
【0005】前記NC研削盤は、手動パルスハンドルに
よりドリル、エンドミル等のヘリカル刃物を長手方向で
あるZ軸方向と、回転方向であるC軸方向とに各々に独
立に手動により移動させることができるものであり、研
削対象となるヘリカル刃物の刃を砥石が辿るように前記
刃物を軸線の周りへ回転させながら長手方向へと移動さ
せ、前記刃物を移動前後における位置近傍で砥石に接触
させ、各々の位置を示すパラメータを入力することによ
って、実際の研削の際のヘリカル刃物の正確な移動軌跡
を与えるものである。
【0006】図9は従来のNC研削盤によりヘリカル刃
物を研削する前準備を示す説明図である。例えば、ヘリ
カル刃物21の先端近傍のおいて刃に砥石を接触させた
際のヘリカル刃物21の長手方向であるZ軸と回転方向
であるC軸の各座標をセット1とし、セット1からヘリ
カル刃物21の刃が砥石を辿るように移動させ、ヘリカ
ル刃物21の固定されているチャック22側に所定距離
の位置でヘリカル刃物21の刃を砥石に接触させたとき
のヘリカル刃物21のZ軸とC軸の各座標をセット2と
すると、ヘリカル刃物21は長手方向への移動長さに対
して、どれだけ回転しなければいけないかがわかる。
【0007】なお、図9では、楕円で示してある位置は
砥石の位置であり、砥石の位置を変えて表現している
が、実際には砥石の位置は固定されておりヘリカル刃物
21が長手方向であるZ軸方向に位置を変える。また、
同時に、ヘリカル刃物21は回転方向であるC軸方向に
も回転する。このように、ヘリカル刃物21の移動軌跡
中での2点の座標を調べることでヘリカル刃物21の移
動する軌跡が決定される。その他に、実際にヘリカル刃
物21を研削するには、研削開始位置である始点、研削
終了位置である終点、終点直前での減速位置、研削開始
前または終了後における退避位置を指定する。これらの
データを予め入力することで、砥石のヘリカル刃物21
に対する位置が退避位置より始点へと移動し刃が形成さ
れている軌跡を辿って終点へと移動し、再び、退避位置
へと移動するような砥石とヘリカル刃物21との関係の
動きを前記NC研削盤はヘリカル刃物21に与える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、従来のNC研削盤は、ヘリカル刃物21の移動軌跡
中の2点間の座標を探る際に、ヘリカル刃物21を長手
方向であるZ軸方向と、回転方向であるC軸方向とへ移
動させる操作は、手動パルスハンドルにより各々別個独
立して行われるため、砥石が螺旋状に形成されている刃
の軌跡を辿るのには熟練した技術を要していた。
【0009】また、手動パルスハンドルは、ヘリカル刃
物21をZ軸方向、C軸方向の各軸につき1つずつ合計
2つ設けられている場合と、1つの手動パルスハンドル
を切換スイッチで切り換えて用いる場合とがあるが、各
軸ごとに独立に設けられた手動パルスハンドルにより操
作する場合であってもヘリカル刃物21の螺旋状に形成
されている刃の軌跡を辿るには熟練した技術を要するこ
とには変わりなく、1つの手動パルスハンドルを切換ス
イッチで切り換えて用いる場合には、更に熟練した技術
を要していた。
【0010】そこで、本発明は、ドリル、エンドミル等
のヘリカル刃物をNC制御により研削する際の前準備で
ある研削軌跡等のデータ入力作業を誰でも容易に行える
NC研削盤の提供を課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
NC研削盤は、手動操作により任意個数のパルスを発生
するパルス発生器と、前記パルス発生器で発生するパル
ス個数に比例した移動量でヘリカル刃物を長手方向に平
行移動させる平行移動手段と、前記刃物の長手方向への
移動量に比例した回転角度だけ前記刃物を軸線の周りに
回転移動させる回転移動手段と、前記刃物の長手方向へ
の移動量に応じて軸線の周りへの回転角度の比率を可変
する第一比率可変手段と、前記刃物を研削する砥石とを
備えたものである。
【0012】ここで、ヘリカル刃物には、ドリルがある
が、その他にエンドミル等がある。また、パルス発生器
には回転式の手動パルスハンドルがあるが、押しボタン
式等その他の方式によるものも含まれる。さらに、平行
移動手段、及び回転移動手段の動力源には、サーボモー
タがあるが、その他に、砥石による研削に伴う押圧力に
より刃物の移動軌跡が変わることなく刃物を支持できる
だけのトルクを備えるとともに、数値制御が可能な動力
源であれば、必ずしもサーボモータに限定されるもので
はない。
【0013】したがって、請求項1の発明のNC研削盤
によれば、ドリル等のヘリカル刃物の長手方向への移動
をパルス発生器のパルスの発生に直接連動させ、前記刃
物の軸線の周り方向への移動を前記刃物の長手方向への
移動量に連動させて前記刃物を螺旋移動させることがで
きる。さらに、第一比率可変手段により前記刃物の長手
方向への移動量に対する軸線の周りへの回転角度の比率
を調整できる。
【0014】請求項2の発明にかかるNC研削盤は、請
求項1のNC研削盤において、パルス発生器で発生する
パルス個数に応じて前記刃物の長手方向への移動量の比
率を可変する第二比率可変手段を備えたものである。
【0015】したがって、請求項2の発明のNC研削盤
によれば、請求項1のNC研削盤の作用に加えて、パル
ス発生器で発生するパルス個数と刃物の長手方向への移
動量との比率を第二比率可変手段で可変して、パルス発
生器で発生するパルス1個あたりの刃物の長手方向への
移動量を調整できる。
【0016】請求項3の発明にかかるNC研削盤は、手
動操作により任意個数のパルスを発生するパルス発生器
と、前記パルス発生器で発生するパルス個数に比例した
回転角度でドリル等のヘリカル状の刃物を軸線の周りに
回転移動させる回転移動手段と、前記刃物の軸線の周り
への回転角度に比例した移動量で前記刃物を長手方向に
平行移動させる平行移動手段と、前記刃物の軸線の周り
への回転角度に応じて長手方向への移動量の比率を可変
する第三比率可変手段と、前記刃物を研削する砥石と備
えたものである。
【0017】ここで、ヘリカル刃物には、ドリルがある
が、その他にエンドミル等がある。また、パルス発生器
には回転式の手動パルスハンドルがあるが、押しボタン
式等その他の方式によるものも含まれる。さらに、平行
移動手段、及び回転移動手段の動力源には、サーボモー
タがあるが、その他に、砥石による研削に伴う押圧力に
より刃物の移動軌跡が変わることなく刃物を支持できる
だけのトルクを備えるとともに、数値制御可能な動力源
であれば、必ずしもサーボモータに限定されるものでは
ない。
【0018】したがって、請求項3の発明のNC研削盤
によれば、ドリル等のヘリカル刃物の軸線の周り方向へ
の移動をパルス発生器のパルスの発生に直接連動させ、
前記刃物の長手方向への移動を前記刃物の軸線の周り方
向への移動量に連動させて前記刃物を螺旋移動させるこ
とができる。さらに、第三比率可変手段により前記刃物
の軸線の周りへの回転角度と長手方向への移動量との比
率を調整できる。
【0019】請求項4の発明にかかるNC研削盤は、請
求項3のNC研削盤において、パルス発生器で発生する
パルス個数に応じて前記刃物の軸線の周りへの回転角度
の比率を可変する第四比率可変手段を備えたものであ
る。
【0020】したがって、請求項4の発明のNC研削盤
によれば、請求項3のNC研削盤の作用に加えて、パル
ス発生器で発生するパルス個数と刃物の軸線の周りへの
回転角度との比率を第四比率可変手段で可変して、パル
ス発生器で発生するパルス1個あたりの刃物の軸線の周
りへの回転角度を調整できる。
【0021】請求項5の発明にかかるNC研削盤は、手
動操作により任意個数のパルスを発生するパルス発生器
と、ドリル等のヘリカル状の刃物を長手方向に平行移動
させる平行移動手段と、前記刃物を軸線の周りに回転移
動させる回転移動手段と、前記刃物のリード角が所定角
度の範囲内のときは前記パルス発生器で発生するパルス
個数に比例した移動量で前記刃物を長手方向に平行移動
させるとともに前記刃物の長手方向への移動量に比例し
た回転角度だけ前記刃物を軸線の周りに回転移動させる
制御状態と、前記刃物のリード角が所定角度を超えると
きは前記パルス発生器で発生するパルス個数に比例した
回転角度で前記刃物を軸線の周りに回転移動させるとと
もに前記刃物の軸線の周りへの回転角度に比例した移動
量で前記刃物を長手方向に平行移動させる制御状態とに
切り換える制御状態切換手段と、前記刃物の長手方向へ
の移動量に応じて軸線の周りへの回転角度の比率を可変
する第一比率可変手段と、前記刃物の軸線の周りへの回
転角度に応じて長手方向への移動量の比率を可変する第
三比率可変手段と、前記刃物を研削する砥石とを備えた
ものである。
【0022】ここで、リード角とは、ヘリカル刃物のリ
ード長をL、前記刃物の外周長さをπDとしたときのt
anA=πD/Lを満たす角度Aである。なお、リード
長とは、ヘリカル刃物に形成された刃の捩じれ度合いを
表すもので、ヘリカル刃物の周囲を1周、つまり、36
0°回転するまで周囲に形成された刃を辿ったときの長
手方向への移動長さである。また、Dは前記刃物の基準
直径である。
【0023】したがって、請求項5の発明のNC研削盤
によれば、研削対象となるヘリカル刃物のリード角が所
定角度の範囲内のときは前記刃物の長手方向への移動を
パルス発生器のパルスの発生に直接連動させ、前記刃物
の軸線の周り方向への回転移動を前記刃物の長手方向へ
の移動量に連動させて前記刃物を螺旋移動させることが
できる。また、研削対象となるヘリカル刃物のリード角
が所定角度を超えるときは前記刃物の軸線の周り方向へ
の回転移動をパルス発生器のパルスの発生に直接連動さ
せ、前記刃物の長手方向への移動を前記刃物の軸線の周
り方向への移動量に連動させて前記刃物を螺旋移動させ
ることができる。
【0024】請求項6の発明にかかるNC研削盤は、請
求項1乃至請求項5のいずれか1つのNC研削盤におい
て、第一比率可変手段または/及び第三比率可変手段
が、前記刃物のリード角及び基準直径を入力することに
より前記刃物の軸線の周りへの回転角度と長手方向への
移動量との比率を可変するものである。
【0025】ここで、リード角とは、ヘリカル刃物のリ
ード長をL、前記刃物の外周長さをπDとしたときのt
anA=πD/Lを満たす角度Aである。なお、リード
長とは、ヘリカル刃物に形成された刃の捩じれ度合いを
表すもので、ヘリカル刃物の周囲を1周、つまり、36
0°回転するまで周囲に形成された刃を辿ったときの長
手方向への移動長さである。また、Dは前記刃物の基準
直径である。
【0026】したがって、請求項6の発明のNC研削盤
によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つのNC
研削盤の作用に加えて、研削対象となるヘリカル刃物の
リード角及び基準直径が予め判断できる場合には、前記
刃物のリード角及び基準直径を入力することにより前記
刃物の軸線の周りへの回転角度と長手方向への移動量と
の比率を設定できる。
【0027】請求項7の発明にかかるNC研削盤は、請
求項1乃至請求項5のいずれか1つのNC研削盤におい
て、第一比率可変手段または/及び第三比率可変手段
が、前記刃物に形成されている刃に沿う軌跡の任意の2
点における位置を決定するパラメータを入力することに
より前記刃物の軸線の周りへの回転角度と長手方向への
移動量との比率を可変するものである。
【0028】ここで、刃物に形成されている刃に沿う軌
跡の任意の2点における位置を決定するパラメータと
は、刃物に形成されている刃に沿う軌跡の任意の2点に
おける位置を刃物の長手方向の座標と刃物の外周に沿う
回転方向の座標で表すものである。
【0029】したがって、請求項7の発明のNC研削盤
によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つのNC
研削盤の作用に加えて、ヘリカル刃物に形成された刃の
捩じれ度合いを示すリード長、リード角、基準直径等の
判別がつかない場合でも、刃物に形成されている刃に沿
う軌跡の任意の2点における位置を決定するパラメータ
を入力することにより前記刃物の軸線の周りへの回転角
度と長手方向への移動量との比率を設定できる。
【0030】請求項8の発明にかかるNC研削盤は、請
求項1乃至請求項5のいずれか1つのNC研削盤におい
て、第一比率可変手段または/及び第三比率可変手段
が、前記刃物のリード長を入力することにより前記刃物
の軸線の周りへの回転角度と長手方向への移動量との比
率を可変するものである。
【0031】ここで、リード長とは、ヘリカル刃物に形
成された刃の捩じれ度合いを表すもので、ヘリカル刃物
の周囲を1周、つまり、360°回転するまで周囲に形
成された刃を辿ったときの長手方向への移動長さであ
る。
【0032】したがって、請求項8の発明のNC研削盤
によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つのNC
研削盤の作用に加えて、研削対象となるヘリカル刃物の
リード長が予め判断できる場合には、前記刃物のリード
長を入力することにより前記刃物の軸線の周りへの回転
角度と長手方向への移動量との比率を設定できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明をする。図1は本発明の一実施形態であるNC研
削盤を示す斜視図である。
【0034】図1に示すように、本実施形態のNC研削
盤1は、装置全体を組付ける作業テーブル2と、平行移
動手段3と、回転移動手段4と、研削手段5とを備えて
いる。
【0035】平行移動手段3は、研削対象となるヘリカ
ル刃物6を長手方向に平行移動させるものであり、レー
ル3aと、駆動部3bとからなる。前記レール3aは前
記作業テーブル2の上に正面から見て長手方向を左右に
向けて固定されており、前記駆動部3bは前記レール3
aの上を沿って移動するようになっている。なお、前記
レール3a及び前記駆動部3bにはサーボモータが組込
まれており、前記駆動部3bは前記レール3aの長手方
向に所定トルクで移動可能になっている。特に、図示し
ないNC制御装置による制御により、前記駆動部3bは
前記レール3aの長手方向の任意の位置に自在に移動で
きるようになっている。
【0036】このように、レール3aの長手方向の任意
の位置へ移動可能な駆動部3bの上には、回転移動手段
4が据付けられている。回転移動手段4は、ドリル、エ
ンドミル等のヘリカル刃物6を軸線の周りに回転移動さ
せるものであり、軸受4a、動力部4b、及びチャック
4cを備えている。
【0037】前記軸受4aは、支持対象となる図示しな
い回転軸を駆動部3bの移動方向に平行に向けて駆動部
3bの上方の所定高さ位置に支持アーム4dを介して固
定されている。装置の正面から向かって軸受4aの左端
には外観が箱状の動力部4bが設けられており、この動
力部4bは軸受4aで軸受けされている図示しない回転
軸に回転力を与える動力源となっている。
【0038】また、装置の正面から向かって軸受4aの
右端には、前記回転軸と一体で回転するチャック4cが
設けられている。前記チャック4cには、装置の正面か
ら向かって右側に突出してドリル、エンドミル等のヘリ
カル刃物6を締付け固定できるようになっている。
【0039】なお、動力部4bの内部にもサーボモータ
が内蔵されており、図示しないNC制御装置による制御
により、前記チャック4cに直結する回転軸を軸線の周
りに任意の回転角度だけ回転させて、任意の回転位置で
自在に停止できるようになっている。
【0040】前記チャック4cよりヘリカル刃物6が突
出する側には、前記ヘリカル刃物6の外周に螺旋状に形
成された刃を研削する研削手段5が設けられている。研
削手段5は、円盤状の砥石5aと、前記砥石5aを回転
させる動力部5bと、前記動力部5bを作業テーブル2
に支持する支持アーム5cとを備えている。
【0041】前記研削手段5の砥石5aは、ヘリカル刃
物6の刃に当接するような位置に移動可能となってい
る。
【0042】このように各部が構成された本実施形態の
NC研削盤1は、研削対象となるヘリカル刃物6を平行
移動手段3により正面から向かって横方向に移動させな
がら、回転移動手段4により軸線の周りに回転させるこ
とができる。つまり、前記ヘリカル刃物6には、螺旋運
動を与えることができ、しかも、その螺旋運動をヘリカ
ル刃物6の外周に形成された刃の螺旋の軌跡に沿って行
えば、前記刃を一定の軌跡を辿って移動させることがで
きる。そのため、前記刃の螺旋移動する軌跡の途中で回
転する砥石5aを当接させれば、ヘリカル刃物6に形成
された刃の全領域を研削することができる。
【0043】ところで、ヘリカル刃物6の刃の螺旋の軌
跡に沿ってヘリカル刃物6を螺旋移動させるには、図示
しないNC制御装置で平行移動手段3及び回転移動手段
4の動きを制御する必要がある。そして、その前準備と
して、ヘリカル刃物6に与える螺旋運動の軌跡を決定す
る作業が必要となる。
【0044】ここで、ヘリカル刃物6の刃の螺旋の軌跡
に沿ってヘリカル刃物6を螺旋移動させる過程及びその
前準備について説明する。図2は本発明の一実施形態で
あるNC研削盤によりヘリカル刃物を研削する前準備を
示す説明図である。
【0045】実際に、ヘリカル刃物6の刃の螺旋の軌跡
に沿ってヘリカル刃物6を螺旋移動させるには、前準備
としてヘリカル刃物6の周囲に螺旋状に形成された刃の
軌跡を与えるパラメータを、図示しないNC制御装置に
入力しなければならない。
【0046】図2に示す6つの楕円の位置は、ヘリカル
刃物6の刃を研削する砥石5aの位置である。しかし、
実際には、上記で説明したように、砥石5a自身は移動
することなく、ヘリカル刃物6側が移動する。ここで
は、静止した紙面上での説明の都合上、ヘリカル刃物6
の位置に対する砥石5aの相対的な位置を楕円で示して
ある。また、Z軸方向とはヘリカル刃物6の長手方向で
あり、C軸方向とはヘリカル刃物6の軸線の周り方向で
あり回転角方向である。
【0047】先ず、ヘリカル刃物6の刃の先端近傍で砥
石5aを接触させ、このときのヘリカル刃物6のZ軸、
及びC軸の座標をセット1とする。続いて、ヘリカル刃
物6の刃が所定位置にある砥石5aに沿った状態を維持
させて、ヘリカル刃物6を螺旋移動させ、セット1より
もチャック4c側での前記砥石5aがヘリカル刃物6の
刃に接触するときのヘリカル刃物6のZ軸、及びC軸の
座標をセット2とする。その他に、研削開始位置である
始点、研削終了位置である終点、終点直前での減速位
置、研削開始前または終了後における退避位置を指定す
る。ヘリカル刃物6のこれら各位置でのZ軸、及びC軸
の座標を図示しないNC制御装置に入力することによ
り、ヘリカル刃物6の自動研削運転が可能な状態とな
る。つまり、これらのデータを予め入力することで、砥
石5aのヘリカル刃物6に対する位置が退避位置より始
点へと移動し、刃が形成されている軌跡を辿って終点へ
と移動し、再び、退避位置へと移動するような砥石5a
とヘリカル刃物6との関係の動きをこのNC研削盤1は
ヘリカル刃物6に与えることができる。
【0048】また、本実施形態のNC研削盤1は、図3
に示すように、手動パルスハンドル11と、選択レバー
12と、比率切換スイッチ13とを備えている。図3は
本発明の一実施形態であるNC研削盤の操作パネルのう
ち手動パルスハンドルが設けられている周辺を示す説明
図である。
【0049】前記手動パルスハンドル11は、平行移動
手段3、回転移動手段4を手動操作で動作させる部分で
あり、回転角度に応じて所定個数のパルスを発生するパ
ルス発生器である。
【0050】前記選択レバー12は、前記手動パルスハ
ンドル11により動作させることができる平行移動手段
3、回転移動手段4を選択するものである。
【0051】前記比率切換スイッチ13は、手動パルス
ハンドル11により発生させたパルス1個あたりの平行
移動手段3、回転移動手段4の動作比率を切換えるもの
である。
【0052】前記選択レバー12をZの位置にして、手
動パルスハンドル11を回転させると、前記手動パルス
ハンドル11の回転方向及び回転角度に応じて、平行移
動手段3の駆動部3bが装置の正面から向かって左右の
いずれかの方向へ所定距離だけ移動する。つまり、手動
パルスハンドル11を時計周りに所定角度だけ回転させ
ると、平行移動手段3の駆動部3bによりヘリカル刃物
6は、矢印6cに示すように、装置の正面から向かって
右方向へと手動パルスハンドル11を回転させた角度に
応じた距離だけ移動する。逆に、手動パルスハンドル1
1を反時計周りに所定角度だけ回転させると、前記ヘリ
カル刃物6は、矢印6dに示すように、装置の正面から
向かって左方向へと手動パルスハンドル11を回転させ
た角度に応じた距離だけ移動する。なお、比率切換スイ
ッチ13の切換位置に応じて手動パルスハンドル11の
回転角度に応じたヘリカル刃物6の移動量が異なる。例
えば、比率切換スイッチ13の切換位置が0.1の場
合、手動パルスハンドル11で発生させるパルス1個あ
たりのヘリカル刃物6のZ軸方向への移動量は0.1mm
である。そして、比率切換スイッチ13の切換位置が
0.01,0.001と変わるごとに、手動パルスハン
ドル11で発生させるパルス1個あたりのヘリカル刃物
6のZ軸方向への移動量は0.01mm,0.001mmと
変わる。
【0053】また、選択レバー12をCの位置にして手
動パルスハンドル11を回転させると、前記手動パルス
ハンドル11の回転方向及び回転角度に応じて、回転移
動手段4の図示しない回転軸が回転し、チャック4cに
装着されたヘリカル刃物6が軸線の周りの所定方向に所
定回転角度だけ回転する。つまり、手動パルスハンドル
11を時計周りに所定角度だけ回転させると、回転移動
手段4のチャック4cに締めつけ固定されたヘリカル刃
物6は、矢印6aに示すように、右側方から見て手動パ
ルスハンドル11の回転角度に応じた所定回転角度だけ
時計周りに回転する。逆に、手動パルスハンドル11を
反時計周りに所定角度だけ回転させると、前記ヘリカル
刃物6は、矢印6bに示すように、右側方から見て手動
パルスハンドル11の回転角度に応じた所定回転角度だ
け反時計周りに回転する。なお、比率切換スイッチ13
の切換位置に応じて手動パルスハンドル11の回転角度
に応じたヘリカル刃物6の軸線の周りへの回転角度が異
なる。例えば、比率切換スイッチ13の切換位置が0.
1の場合、手動パルスハンドル11で発生させるパルス
1個あたりのヘリカル刃物6の軸線の周り方向への回転
角度は0.1°である。そして、比率切換スイッチ13
の切換位置が0.01,0.001と変わるごとに、手
動パルスハンドル11で発生させるパルス1個あたりの
ヘリカル刃物6の軸線の周り方向への回転角度は0.0
1°,0.001°と変わる。
【0054】さらに、選択レバー12をZCの位置にし
て手動パルスハンドル11を回転させると、平行移動手
段3と、回転移動手段4とを同時に動作させることがで
きる。つまり、ヘリカル刃物6をZ軸方向と軸線の周り
方向との両方同時に移動させることができる。また、本
装置には、その他に図示しない切換手段が設けられてお
り、前記平行移動手段3と前記回転移動手段4のうちの
一方を主体に動作させるように、切り換えれるようにな
っている。つまり、Z軸方向と回転角方向のうちの一方
を基準に動作させるように切り換えられる。
【0055】Z軸基準に動作させる場合には、前記手動
パルスハンドル11の回転方向及び回転角度に応じた平
行移動手段3の動作は、上記説明で選択レバー12をZ
の位置にしたときの動作と同じであり、回転移動手段4
の動作は予め入力された後述する各種パラメータに応じ
た所定比率で平行移動手段3の動作に追従する。
【0056】回転角基準に動作させる場合には、前記手
動パルスハンドル11の回転方向及び回転角度に応じた
回転移動手段4の動作は、上記説明で選択レバー12を
Cの位置にしたときの動作と同じであり、平行移動手段
3の動作は予め入力された後述する各種パラメータに応
じた所定比率で回転移動手段4の動作に追従する。
【0057】このように、Z軸とC軸のうちのどちらか
一方を基準にヘリカル刃物6を動作させるように切り換
える切換手段は、図示しないNC制御装置内部のプログ
ラム中に組み込まれており、研削対象となるヘリカル刃
物6に螺旋状に形成された刃のリード角の大きさに応じ
て、自動的に切換動作をするようになっている。
【0058】ここで、リード角とは、ヘリカル刃物のリ
ード長をL、前記刃物の外周長さをπDとしたときのt
anA=πD/Lを満たす角度Aである。なお、リード
長とは、ヘリカル刃物に形成された刃の捩じれ度合いを
表すもので、ヘリカル刃物の周囲を1周、つまり、36
0°回転するまで周囲に形成された刃を辿ったときの長
手方向への移動長さである。また、Dは前記刃物の基準
直径である。
【0059】前記切換スイッチは、リード角の大きさが
所定角度以下の場合には、Z軸基準でヘリカル刃物6を
移動させ、リード角の大きさが所定角度より大きくなる
場合には、回転角基準でヘリカル刃物6を移動させるよ
うに自動的に切り換えられる。
【0060】つまり、リード角の大きさが所定角度より
大きいということは、ヘリカル刃物6のZ軸方向への移
動量に比べて、軸線の周りへの回転角度が所定比率以上
に大きくなる場合である。このとき、もし、Z軸基準で
ヘリカル刃物6を移動させようとすれば、手動パルスハ
ンドル11によりヘリカル刃物6を軸線の周りへ回転さ
せることのできる回転角度の最大値には限界があり、そ
の値に応じてヘリカル刃物6はC軸方向に回転するた
め、ヘリカル刃物6のZ軸方向への移動量に比べて、C
軸方向への回転角度が所定比率以上に大きくなると、ヘ
リカル刃物6のC軸方向への回転角度の最大値が所定角
度より小さくなる。その結果、ヘリカル刃物6に与える
螺旋運動の軌道が所定より歪になる。
【0061】そのため、リード角の大きさが所定角度以
上に大きくなる場合には、ヘリカル刃物6のZ軸方向へ
の移動量に比べて回転角方向への回転角度が所定以上に
大きくなるので、Z軸送り基準にすると軸線の周り方向
への回転角度が所定以上に歪む。そのため、ヘリカル刃
物6を移動させる制御方式は回転角基準に自動的に切り
換わり、ヘリカル刃物6に与える螺旋運動の軌道に所定
以上の歪が発生することを防止するようになっている。
【0062】逆に、リード角の大きさが所定角度以下の
場合には、Z軸基準でヘリカル刃物6を移動させるよう
に切り換えられる。そうすれば、Z軸方向への移動は手
動パルスハンドル11により直接制御されるため、軸線
の周りへの回転角度との比率と関係なくZ軸方向への移
動の最小値が一定となり、ヘリカル刃物6のZ軸方向へ
の移動量の最小値が所定長さ以上に長くなることはな
い。また、ヘリカル刃物6の軸線の周りへの回転角度に
比べて、Z軸方向への移動量が大きくなる分には、ヘリ
カル刃物6を軸線の周りへ回転させることのできる回転
角度の最小値が小さくなるだけである。その結果、ヘリ
カル刃物6に与える螺旋運動の軌道が所定以上に歪にな
ることはない。
【0063】続いて、上述したヘリカル刃物6を移動さ
せる2つの制御方式であるZ軸送り基準と、C軸回転角
基準について説明する。
【0064】ここで、説明に入る前に、説明に用いる各
パラメータについて説明する。図4の(a)は本発明の
一実施形態であるNC研削盤の研削対象となるヘリカル
刃物のリード長とその他の値の関係を三次元的に示す説
明図、(b)は本発明の一実施形態であるNC研削盤の
研削対象となるヘリカル刃物のリード長とその他の値の
関係を二次元的に示す説明図である。
【0065】図4の(a)に示す円筒は、本実施形態の
NC研削盤1による研削対象となるヘリカル刃物6の外
周曲面を示しており、前記円筒の周囲に螺旋状に描かれ
た線は前記ヘリカル刃物6の外周面に螺旋状に形成され
た刃の軌跡を示すものである。図中、Zはヘリカル刃物
6の刃に沿って先端側より後端側へと所定量移動した場
合のヘリカル刃物6の長手方向への移動量である。θは
ヘリカル刃物6の刃に沿って先端側より後端側へと所定
量移動した場合のヘリカル刃物6の軸線の周り方向への
Zに対応するC軸移動角である。Dはヘリカル刃物6の
基準直径であり、ヘリカル刃物6の刃が形成されている
軌道が通る円筒の直径である。Lは上記で説明したリー
ド長である。Aはリード角であり、tanA=πD/L
を満たす角度Aである。これらのパラメータを二次元的
に表したのが図4の(b)である。
【0066】図4の(b)によれば、tanA=(πD
θ/360)/Zであるため、θ=(360tanA)
Z/(πD)で表せる。この式が、Z軸方向送り基準に
よりヘリカル刃物6に螺旋運動を与える式である。つま
り、Zに或る値を代入すれば、その値に対応してC軸移
動角θが計算される。
【0067】同様に、上式をZを基準に整理すればZ=
πDθ/(360tanA)が導出される。この式が、
回転角基準によりヘリカル刃物6に螺旋運動を与える式
である。つまり、θに或る値を代入すれば、その値に対
応してZ軸移動量が計算される。
【0068】そして、ヘリカル刃物6の螺旋移動が、Z
軸方向送り基準または回転角基準のいずれの方式で行わ
れる場合でも、ヘリカル刃物6の長手方向及び軸線周り
方向への動きを支配するアクチュエータである平行移動
手段3、回転移動手段4の動きは、比率切換スイッチ1
3の切り換え位置に応じた所定比率の移動量に制限され
る。
【0069】このときの比例定数をkとすると、Z軸方
向送り基準の場合、手動パルスハンドル11で発生した
パルス1個あたりのZ軸移動量は図5の(a)に示すよ
うにkmmとなり、C軸移動角θはθ=k×(360ta
nA)Z/(πD)°となる。図5の(a)は本発明の
一実施形態であるNC研削盤の研削作業前の準備をZ軸
方向送り基準で行う制御系を示す説明図であり、(b)
は本発明の一実施形態であるNC研削盤の研削作業前の
準備を回転角基準で行う制御系を示す説明図である。
【0070】同様に、回転角基準の場合、手動パルスハ
ンドル11で発生したパルス1個あたりのC軸移動角θ
は図5の(b)に示すようにk°となり、Z軸方向の移
動量はZ=k×πDθ/(360tanA)mmとなる。
【0071】つまり、本実施形態のNC研削盤1は、研
削対象となるヘリカル刃物6のリード角の大きさに応じ
て、Z軸送り基準と、回転角送り基準に2つの方式のう
ちの一方に図示しないプログラム内部に組込まれた切換
手段により、自動的に切り換わるようになっている。そ
のため、研削対象となるヘリカル刃物6に与える螺旋移
動の軌跡に発生する歪みをリード角の大きさが異なって
も所定範囲内に制限でき、研削対象となるヘリカル刃物
6のリード角の大きさの違いによる研削精度に対するバ
ラツキが殆どない。
【0072】次に、本実施形態のNC研削盤1によるヘ
リカル刃物6の研削作業手順を図6に従って説明する。
図6は本発明の一実施形態であるNC研削盤による研削
作業工程を示すフローチャートである。
【0073】図6に示すように、ドリル、エンドミル等
のヘリカル刃物6の刃の研削作業を行うには、先ず、ス
テップS1で図示しない操作BOXの電源を入れる。以
下研削対象となるヘリカル刃物6をワークと呼ぶ。
【0074】電源が入り図示しないモニターにNC現在
位置画面が表れたら、ステップS2でプログラムメニュ
ー画面を出し、切削ワークに応じてステップS3でプロ
グラムを選択する。
【0075】プログラム選択が終了したら、ステップS
4でNCデータ入力画面を出す。この画面では、選択し
たプログラムに応じてワークの寸法、研削条件等を入力
できる。
【0076】続いて、ステップS5で砥石5aの退避位
置を決定する。退避位置とは本装置の正面から向かって
ワークの右側へ所定距離離れた位置であり、砥石5aが
作業テーブル2上でワーク及び治工具等に干渉しないと
ともに、ワークの着脱に支障のない位置である。ここで
は、このように砥石5aが退避位置となるようにワーク
を手動パルスハンドル11で移動させ、そこでのワーク
の座標を入力する。
【0077】退避位置に続いて、ステップS6で砥石5
aの始点を決定する。始点とは本装置の正面から向かっ
てワークの右側の位置であるが、砥石5aがワークの右
端面近くになる位置であり、ワークが回転しても砥石5
aがワークに接触しない位置である。ここでは、このよ
うに砥石5aが始点位置となるようにワークを手動パル
スハンドル11で移動させ、そこでのワークの座標を入
力する。
【0078】砥石5aの始点の決定に続いて、ステップ
S7で研削条件を入力する。研削対象となるワーク、使
用する砥石5aの種類等の条件に応じて、荒切り込み
量、仕上げ切り込み量、スパークアウト回数、研削速
度、砥石5a回転方向、ワークの刃数等の条件が異な
り、これらの条件を決定する数値を入力する。
【0079】研削条件の入力に続いて、ステップS8で
ワークのリード角Aの目測値を入力し、ステップS9で
ワークの基準直径Dの実測値を入力する。なお、ワーク
の基準直径Dはノギス等で測定する。
【0080】この後、ステップS10で実際に砥石5a
がワークに形成された刃を沿うか否かを確かめる。な
お、砥石5aをワークの刃に沿わせるには、選択レバー
12をZCの位置にして、手動パルスハンドル11を回
転させる。また、予め入力したワークのリード角Aは目
測値であるため、砥石5aがワークに形成された刃を必
ずしも完全な軌跡で沿うとは限らないが、大きなズレが
ない限り、砥石5aはワークの左方向の所定位置に達す
るまで略刃に沿った状態を保つ。
【0081】ワークの移動に伴い、砥石5aがワークの
左方向の所定位置に達するまで略刃に沿った状態を保つ
場合、次の作業に移る。なお、ワークの移動に伴い、砥
石5aがワークの左方向の所定位置に達するまでに刃の
位置が砥石5aの位置から大きくずれる場合には、再び
ステップS8へ戻り位置のズレが小さくなるようにワー
クのリード角Aの目測値を入力し直す。
【0082】ワークの移動軌跡が砥石5aの位置を刃に
略沿う状態を保つような条件にリード角Aが設定された
ら、ステップS11以降に進みワークに形成されている
刃が砥石5aに完全に沿うような条件を決定する。この
ような条件の1つとして、ワークに形成されている刃が
連続して砥石5aに沿うように移動するワークの軌跡の
うちの異なる2点の各位置を決定するパラメータを入力
する。
【0083】先ず、ステップS11でワークの右端近く
で刃に砥石5aを接触させ、このときのワークの位置を
決定するパラメータであるZ軸座標、及びC軸座標を入
力する。このときのワークに対する砥石5aの位置をセ
ット1とする。
【0084】続いて、目測によりセット1近傍において
砥石5aを刃に接触した状態から少し離し、上記作業で
確認したことを用いて、砥石5aが略ワークの刃に沿っ
た状態のままワークの左方向に所定距離の位置になるま
でワークを移動させる。その位置において、ステップS
12でワークの刃に砥石5aを接触させ、このときのワ
ークの位置を決定するパラメータであるZ軸座標、及び
C軸座標を入力する。このときのワークに対する砥石5
aの位置をセット2とする。
【0085】なお、ワークの刃に砥石5aを接触させた
り離したりするには、選択レバー12をCの位置に切り
換えてワークの移動方向を軸線の周り方向のみにするこ
とによって手動パルスハンドル11を回転させて行う。
また、砥石5aをワークの刃に沿わせるには、選択レバ
ー12をZCの位置にして、手動パルスハンドル11を
回転させる。
【0086】上記のように砥石5aがワークの刃に沿う
状態でワークが移動する軌跡のうちの異なる2点の各々
であるセット1とセット2での位置が決定されると、砥
石5aがワークの刃に沿った状態が保たれるワークの移
動軌跡が決定される。
【0087】なお、セット1、セット2はワークの移動
軌跡中の任意の異なる点であればよいが、これら2点の
距離は大きければ大きい程、決定した移動軌跡と実際の
ワークの刃の軌跡との誤差は小さくなり信頼度が高くな
る。そのためには、セット1を決定後、より長い区間を
連続して砥石5aがワークの刃に接触することなくワー
クの刃に沿う必要があるが、セット1、セット2間の距
離を長くすれば、予め入力したリード角Aが目測である
ため、砥石5aの位置のワークの刃の軌跡からのズレも
目立つようになる。その場合にも、選択レバー12をC
の位置に切り換えてワークの移動方向を軸線のみにし手
動パルスハンドル11を回転させて位置のズレを取り除
く。
【0088】ワークの移動軌跡が決定されたら、ステッ
プS13でワークの減速位置を決定する。減速位置と
は、本装置の正面から向かってワークの左方の位置であ
り、刃の形成部分の終了に伴う溝の切り上げに到達する
直前数ミリの位置である。なお、ワークの減速位置も、
Z軸座標、及びC軸座標を入力することによって決定さ
れる。
【0089】ワークの減速位置が決定されたら、ステッ
プS14でワークの終点を決定する。終点とは、刃の形
成部分の終了に伴う溝の切り上げ位置であり、Z軸座
標、及びC軸座標を入力することによって決定される。
【0090】上記までの一連の工程で図示しないNC制
御装置による自動運転のためのデータ入力等の前準備が
完了する。この状態で、操作盤の自動スイッチを入れる
と、ワークの研削作業が開始されるが、その前に、上記
までの工程で入力したデータが正しいかどうかを確かめ
てもよい。
【0091】この場合には、ステップS15で上記まで
の工程で入力したデータが正しいか否かを確かめる。入
力したデータが正しいか否かを確かめるには、先ず、操
作盤の自動スイッチを入れて自動モードに一旦切換え
る。その後、再度、手動スイッチを入れて手動モードに
切換える。これによって、リード角等上記までの工程で
入力したデータに基づいて手動でもワークを動作できる
ようになる。そこで、選択レバー12をZCの位置に合
わせて、手動パルスハンドル11を回転操作し、ワーク
を上記までの工程で入力したデータに基づいて移動させ
る。この過程で、砥石5aが退避位置から始点を通り、
ワークであるヘリカル刃物6の刃を辿って、減速位置、
終点を経て退避位置へと戻ることを確認できれば、上記
までの工程で入力したデータは正しい。ここで、もし、
上記までの工程で入力したデータが正しくなければ、再
びステップS11へ戻り同様の手順でデータ入力をやり
直す。
【0092】上記までの工程で入力したデータが正しい
ことが確認できたら、ステップS16で操作盤の自動ス
イッチを入れる。
【0093】すると、ステップS17でワークの研削作
業が開始される。やがて、ステップS18でワークの研
削作業が終了し、砥石5aが退避位置に戻ると、図示し
ないパイロットランプが点灯し、作業が終了したことを
知らせる。
【0094】上記の一連の説明が本実施形態のNC研削
盤1によるワークの研削作業手順である。本実施形態の
NC研削盤1によるワークの研削作業手順には、この他
に、2つのパターンがある。図7は本発明の一実施形態
であるNC研削盤による研削作業工程の他の例を示すフ
ローチャートである。
【0095】図7に示すワークの研削作業手順は、ワー
クのリード角A、及び基準直径Dが予めわかっている場
合のものである。リード角A、及び基準直径Dが予めわ
かっていれば、その他に、ワークの移動軌跡のうちの任
意の一点、例えば、図6で選んだセット1を決定すれ
ば、砥石5aがワークの刃を沿う軌跡が決定される。さ
らに、その他に、退避位置、始点、減速位置、終点を決
定すれば、研削作業のための移動軌跡をワークに与える
ことができる。
【0096】この場合に、ドリル、エンドミル等のヘリ
カル刃物6の刃の研削作業を行うには、まず、上記図6
のステップS1からステップS7と同様の手順を行う。
つまり、ステップS1で操作BOXの電源を入れ、モニ
ターにNC現在位置画面が表れたら、ステップS2でプ
ログラムメニュー画面を出し、ステップS3で切削ワー
クに応じてプログラムを選択し、ステップS4でNCデ
ータ入力画面を出して、選択したプログラムに応じてワ
ークの寸法、研削条件等を入力する。そして、ステップ
S5で砥石5aの退避位置を決定し、ステップS6で砥
石5aの始点を決定し、ステップS7で研削条件を入力
する。
【0097】続いて、ステップS7でワークのリード角
Aを入力する。このリード角Aはワークに予め記載して
ある等、ワークの正確なリード角である。この後、ステ
ップS8でワークの基準直径Dを入力する。この基準直
径Dはワークに予め記載してある等、ワークに形成され
た刃の位置を示す正確な直径である。
【0098】なお、ここではリード角A及び基準直径D
は正確な数値であり、砥石5aはワークに形成された刃
に確実に沿うことから、図6ではステップS10で実際
に砥石5aがワークに形成された刃を沿うか否かを確か
めたが、その必要はない。
【0099】このため、直にステップS11に進み、ワ
ークの刃に砥石5aを接触させ、このときのワークの位
置を決定するパラメータであるZ軸座標、及びC軸座標
を入力する。このときのワークに対する砥石5aの位置
をセット1とする。セット1に対するワークの位置は、
研削作業中にワークが通る軌跡上のどこの点であっても
よく、ワークのリード角A、基準直径D以外に、この点
が決定されることによって、砥石5aがワークの刃に沿
った状態が保たれるワークの移動軌跡が決定される。し
たがって、ここでは、図6のステップS12のように、
ワークに対する砥石5aの位置をセット2として座標入
力する必要がない。
【0100】ワークの移動軌跡が決定されたら、ステッ
プS13でワークの減速位置を決定し、ワークの減速位
置を示すZ軸座標、及びC軸座標を入力する。そして、
ステップS14でワークの終点を決定し、ワークの終点
を示すZ軸座標、及びC軸座標を入力する。
【0101】上記までの工程で図示しないNC制御装置
による自動運転のためのデータ入力等の前準備が完了す
る。この状態で、操作盤の自動スイッチを入れると、ワ
ークの研削作業が開始されるが、その前に、図6の場合
と同様に上記までの工程で入力したデータが正しいかど
うかを確かめてもよい。
【0102】つまり、ステップS15で上記までの工程
で入力したデータが正しいか否かを確かめる。入力した
データが正しいか否かを確かめるには、先ず、操作盤の
自動スイッチを入れて自動モードに一旦切換える。その
後、再度、手動スイッチを入れて手動モードに切換え
る。これによって、リード角等上記までの工程で入力し
たデータに基づいて手動でもワークを動作できるように
なる。そこで、選択レバー12をZCの位置に合わせ
て、手動パルスハンドル11を回転操作し、ワークを上
記までの工程で入力したデータに基づいて移動させる。
この過程で、砥石5aが退避位置から始点を通り、ワー
クであるヘリカル刃物6の刃を辿って、減速位置、終点
を経て退避位置へと戻ることを確認できれば、上記まで
の工程で入力したデータは正しい。ここで、もし、上記
までの工程で入力したデータが正しくなければ、再びス
テップS11へ戻り同様の手順でデータ入力をやり直
す。
【0103】上記までの工程で入力したデータが正しい
ことを確認できたら、ステップS16で操作盤の自動ス
イッチを入れると、ステップS17でワークの研削作業
が開始され、やがて、ステップS18でワークの研削作
業が終了し、砥石5aが退避位置に戻ると、図示しない
パイロットランプが点灯し、作業が終了したことを知ら
せる。
【0104】続いて、本実施形態のNC研削盤1による
ワークの研削作業手順の更に他の例について説明する。
図8は本発明の一実施形態であるNC研削盤による研削
作業工程の更に他の例を示すフローチャートである。
【0105】図8に示すワークの研削作業手順は、リー
ド長Lが予めわかっている場合のものである。リード長
Lが予めわかっている場合も、その他に、ワークの移動
軌跡のうちの任意の一点、例えば、図6で選んだセット
1を決定すれば、砥石5aがワークの刃を沿う軌跡が決
定される。さらに、その他に、退避位置、始点、減速位
置、終点を決定すれば、研削作業のための移動軌跡をワ
ークに与えることができる。
【0106】この場合にも、まず、上記図6のステップ
S1からステップS7と同様の手順を行う。つまり、ス
テップS1で操作BOXの電源を入れ、ステップS2で
プログラムメニュー画面を出し、ステップS3で切削ワ
ークに応じてプログラムを選択し、ステップS4でNC
データ入力画面を出して、選択したプログラムに応じて
ワークの寸法、研削条件等を入力する。そして、ステッ
プS5で砥石5aの退避位置を決定し、ステップS6で
砥石5aの始点を決定し、ステップS7で研削条件を入
力する。
【0107】研削条件の入力に続いて、ここではステッ
プS19でワークのリード長Lを入力する。このリード
長Lはワークに予め記載してある等、ワークの正確なリ
ード長Lである。
【0108】この後は、図7のステップS11からステ
ップS18と同様の手順で作業を進める。つまり、ステ
ップS11でワークの刃に砥石5aを接触させ、このと
きのワークの位置を決定するパラメータであるZ軸座
標、及びC軸座標を入力する。このときのワークに対す
る砥石5aの位置をセット1とする。セット1に対する
ワークの位置は、研削作業中にワークが通る軌跡上のど
この点であってもよく、ワークのリード長L以外に、こ
の点が決定されることによって、砥石5aがワークの刃
に沿った状態が保たれるワークの移動軌跡が決定され
る。そして、移動軌跡が決定されたら、ステップS13
でワークの減速位置を決定し、ワークの減速位置を示す
Z軸座標、及びC軸座標を入力し、ステップS14でワ
ークの終点を決定し、ワークの終点を示すZ軸座標、及
びC軸座標を入力する。
【0109】上記までの工程で図示しないNC制御装置
による自動運転のためのデータ入力等の前準備が完了す
るが、ここでも、図6及び図7の場合と同様に、ステッ
プS15で入力したデータが正しいかどうかを確かめて
もよい。もし、上記までの工程で入力したデータが正し
くなければ、再びステップS11へ戻り同様の手順でデ
ータ入力をやり直す。
【0110】上記までの工程で入力したデータが正しい
ことを確認できたら、ステップS16で操作盤の自動ス
イッチを入れることにより、ステップS17でワークの
研削作業が開始され、やがて、ステップS18でワーク
の研削作業が終了し、砥石5aが退避位置に戻ると、図
示しないパイロットランプが点灯し、作業が終了したこ
とを知らせる。
【0111】このように、本実施形態のNC研削盤1
は、手動操作により任意個数のパルスを発生するパルス
発生器である手動パルスハンドル11と、ドリル等のヘ
リカル刃物6を長手方向に平行移動させる平行移動手段
3と、前記ヘリカル刃物6を軸線の周りに回転移動させ
る回転移動手段4と、前記ヘリカル刃物6のリード角A
が所定角度の範囲内のときは前記手動パルスハンドル1
1で発生するパルス個数に比例した移動量で前記ヘリカ
ル刃物6を長手方向に平行移動させるとともに前記ヘリ
カル刃物6の長手方向への移動量に比例した回転角度だ
け前記ヘリカル刃物6を軸線の周りに回転移動させる制
御状態に切り換え、また、前記ヘリカル刃物6のリード
角Aが所定角度を超えるときは前記手動パルスハンドル
11で発生するパルス個数に比例した回転角度でドリル
等のヘリカル刃物6を軸線の周りに回転移動させるとと
もに前記ヘリカル刃物6の軸線の周りへの回転角度に比
例した移動量で前記ヘリカル刃物6を長手方向に平行移
動させる制御状態に切り換える図示しないNC制御装置
内部のプログラム中に組み込まれた制御状態切換手段
と、前記ヘリカル刃物6の長手方向への移動量に応じて
軸線の周りへの回転角度の比率を可変する第一比率可変
手段と、前記ヘリカル刃物6の軸線の周りへの回転角度
に応じて長手方向への移動量の比率を可変する第三比率
可変手段と、前記ヘリカル刃物6のリード角Aが所定角
度の範囲内のときは前記手動パルスハンドル11で発生
するパルス個数と前記ヘリカル刃物6の長手方向への移
動量との比率を可変する第二比率可変手段と、前記ヘリ
カル刃物6のリード角Aが所定角度を超えるときは前記
手動パルスハンドル11で発生するパルス個数と前記ヘ
リカル刃物6の軸線の周りへの回転角度との比率を比率
切換スイッチ13を切り換えることによって可変する第
四比率可変手段と、前記ヘリカル刃物6を研削する砥石
5aとを備えている。
【0112】その他に、本実施形態のNC研削盤1は、
第一比率可変手段及び第三比率可変手段がヘリカル刃物
6のリード角A及び基準直径Dを入力することにより、
前記ヘリカル刃物6の軸線の周りへの回転角度と長手方
向への移動量との比率を設定できるものである。
【0113】また、本実施形態のNC研削盤1は、第一
比率可変手段及び第三比率可変手段がヘリカル刃物6に
形成されている刃に沿う軌跡の任意の2点における位置
を決定するパラメータを入力することにより、前記ヘリ
カル刃物6の軸線の周りへの回転角度と長手方向への移
動量との比率を設定できるものである。
【0114】さらに、本実施形態のNC研削盤1は、第
一比率可変手段及び第三比率可変手段がヘリカル刃物6
のリード長を入力することにより、前記ヘリカル刃物6
の軸線の周りへの回転角度と長手方向への移動量との比
率を設定できるものである。
【0115】したがって、本実施形態のNC研削盤1
は、研削対象となるヘリカル刃物6のリード角Aが所定
角度の範囲内のときは、切換手段により前記ヘリカル刃
物6の長手方向への移動を手動パルスハンドル11のパ
ルスの発生に直接連動させ、前記ヘリカル刃物6の軸線
の周り方向への移動を前記ヘリカル刃物6の長手方向へ
の移動量に連動させて前記ヘリカル刃物6を螺旋移動さ
せることができるため、ヘリカル刃物6の長手方向への
移動量が軸線の周りへの回転角度に比べて所定比率以上
に大きい場合に、歪みのない安定した動きをヘリカル刃
物6に与えることができる。
【0116】また、研削対象となるヘリカル刃物6のリ
ード角Aが所定角度を超えるときは、切換手段により前
記ヘリカル刃物6の軸線の周り方向への移動を手動パル
スハンドル11のパルスの発生に直接連動させ、前記ヘ
リカル刃物6の長手方向への移動を前記ヘリカル刃物6
の軸線の周り方向への移動量に連動させて前記ヘリカル
刃物6を螺旋移動させることができるため、ヘリカル刃
物6の軸線の周りへの回転角度が長手方向への移動量に
比べて所定比率以上に大きい場合に、歪みのない安定し
た動きをヘリカル刃物6に与えることができる。
【0117】さらに、第一比率可変手段及び第三比率可
変手段により前記刃物の長手方向への移動量と軸線の周
りへの回転角度であるC軸移動角θとの比率を可変でき
るので、リード角Aの異なる様々なヘリカル刃物6に形
成された刃に砥石5aを沿わせることができ、リード角
Aの異なる様々なヘリカル刃物6の研削の前準備が容易
に行える。
【0118】また、前記ヘリカル刃物6のリード角Aが
所定角度の範囲内のときは前記手動パルスハンドル11
で発生するパルス個数と前記ヘリカル刃物6の長手方向
への移動量との比率を第二比率可変手段により可変する
ことで、手動パルスハンドル11で発生するパルス1個
あたりのヘリカル刃物6の長手方向への移動量を小さく
することができる。このため、研削対象のヘリカル刃物
6のリード角Aがあまりにも大きいために、前記ヘリカ
ル刃物6の長手方向への移動量に対する軸線の周り方向
への回転角度が所定量より大きくなり、その結果、手動
パルスハンドル11で発生するパルス1個あたりの前記
ヘリカル刃物6の軸線の周り方向への回転角度が大きく
なりすぎて、前記ヘリカル刃物6の刃を砥石5aが辿る
軌跡が所定以上に歪になる場合には、手動パルスハンド
ル11で発生するパルス1個あたりのヘリカル刃物6の
長手方向への移動量を小さくすることにより、前記ヘリ
カル刃物6の刃を砥石5aが辿る軌跡を第二比率可変手
段で設定した比率に応じて細分化でき、前記ヘリカル刃
物6の刃を砥石5aが辿る軌跡を滑らかにすることがで
きる。
【0119】さらに、前記ヘリカル刃物6のリード角A
が所定角度を超えるときは前記手動パルスハンドル11
で発生するパルス個数とヘリカル刃物6の軸線の周りへ
の回転角度との比率を第四比率可変手段により可変し
て、手動パルスハンドル11で発生するパルス1個あた
りのヘリカル刃物6の軸線の周りへの回転角度を小さく
することができる。このため、研削対象のヘリカル刃物
6のリード角Aがあまりにも小さいために、前記ヘリカ
ル刃物6の軸線の周り方向への回転角度に対する長手方
向への移動量が所定量より大きくなり、その結果、手動
パルスハンドル11で発生するパルス1個あたりの前記
ヘリカル刃物6の長手方向への移動量が大きくなりすぎ
て、前記ヘリカル刃物6の刃を砥石5aが辿る軌跡が所
定以上に歪になる場合には、手動パルスハンドル11で
発生するパルス1個あたりのヘリカル刃物6の軸線の周
りへの回転角度を小さくすることにより、前記ヘリカル
刃物6の刃を砥石5aが辿る軌跡を第四比率可変手段で
設定した比率に応じて細分化でき、前記ヘリカル刃物6
の刃を砥石5aが辿る軌跡を滑らかにすることができ
る。
【0120】この他に、本実施形態のNC研削盤1は、
研削対象となるヘリカル刃物6のリード角A及び基準直
径Dが予め判断できる場合には、前記ヘリカル刃物6の
リード角A及び基準直径Dを入力することにより前記ヘ
リカル刃物6の軸線の周りへの回転角度と長手方向への
移動量との比率を設定できるので、その他に、前記ヘリ
カル刃物6の移動軌跡のうちの任意の一点、研削開始位
置である始点、研削終了位置である終点、終点直前での
減速位置、研削開始前または終了後における退避位置を
指定するだけで、NC制御によるヘリカル刃物6の自動
研削の前準備ができる。つまり、砥石5aのヘリカル刃
物6に対する位置が退避位置より始点へと移動し刃が形
成されている軌跡を辿って終点へと移動し、再び、退避
位置へと移動するような砥石5aとヘリカル刃物6との
関係の動きをヘリカル刃物6に与えることができる。
【0121】また、本実施形態のNC研削盤1は、ヘリ
カル刃物6に形成された刃の捩じれ度合いを示すリード
長、リード角A、基準直径D等の判別がつかない場合で
も、ヘリカル刃物6に形成されている刃に沿う軌跡の任
意の2点における位置を決定するパラメータを入力する
ことにより前記ヘリカル刃物6の軸線の周りへの回転角
度と長手方向への移動量との比率を設定できるので、そ
の他に、研削開始位置である始点、研削終了位置である
終点、終点直前での減速位置、研削開始前または終了後
における退避位置を指定するだけで、NC制御によるヘ
リカル刃物6の自動研削の前準備ができる。つまり、砥
石5aのヘリカル刃物6に対する位置が退避位置より始
点へと移動し刃が形成されている軌跡を辿って終点へと
移動し、再び、退避位置へと移動するような砥石5aと
ヘリカル刃物6との関係の動きをヘリカル刃物6に与え
ることができる。
【0122】さらに、本実施形態のNC研削盤1は、研
削対象となるヘリカル刃物6のリード長が予め判断でき
る場合には、前記ヘリカル刃物6のリード長を入力する
ことにより前記ヘリカル刃物6の軸線の周りへの回転角
度と長手方向への移動量との比率を設定できるので、そ
の他に、前記ヘリカル刃物6の移動軌跡のうちの任意の
一点、研削開始位置である始点、研削終了位置である終
点、終点直前での減速位置、研削開始前または終了後に
おける退避位置を指定するだけで、NC制御によるヘリ
カル刃物6の自動研削の前準備ができる。つまり、砥石
5aのヘリカル刃物6に対する位置が退避位置より始点
へと移動し刃が形成されている軌跡を辿って終点へと移
動し、再び、退避位置へと移動するような砥石5aとヘ
リカル刃物6との関係の動きをヘリカル刃物6に与える
ことができる。
【0123】この結果、ヘリカル刃物6の刃の螺旋の軌
跡に沿ってヘリカル刃物6を螺旋移動させる際の、従来
は熟練した技術を必要としていた前準備であるヘリカル
刃物6に与える螺旋運動の軌跡を決定する作業が、本実
施形態のNC研削盤1によれば、非常に容易になり、熟
練した技術を全く要することなく極めて簡単に行うこと
ができる。
【0124】なお、上記説明では、パルス発生器として
回転式の手動パルスハンドル11を用いているが、押し
ボタン式等その他の方式によるものにしても構わない。
【0125】また、上記説明では、平行移動手段3、及
び回転移動手段4の動力源として、サーボモータを用い
ているが、その他に、砥石5aによる研削に伴う押圧力
により研削対象となるヘリカル刃物6の移動軌跡が変わ
ることなく前記刃物を支持できるだけのトルクを備える
とともに、数値制御可能な動力源であれば、必ずしも、
サーボモータに限定されるものではない。
【0126】さらに、上記説明では、退避位置及び始点
をワークの右側としているが、退避位置及び始点は、必
ずしも、ワークの右側に限定するものでなく、ワークの
形状によっては、退避位置及び始点をワークの左側にし
ても構わない。つまり、ワークの形状によっては、ワー
クの左側に所定距離離れた位置であり、砥石5aが作業
テーブル2上でワーク及び治工具等に干渉しないととも
に、ワークの着脱に支障のない位置が存在することがあ
る。このような場合には、退避位置や始点をワークの左
側にすることが可能である。その他に、本実施形態のN
C研削盤1全体の形状は、必ずしも、上記説明のものに
限定されるものでなく、左右方向に反転させたものにし
ても構わない。本実施形態のNC研削盤1全体の形状を
左右方向に反転させた形状のNC研削盤においては、当
然のことながらワークの形状に応ずる退避位置及び始点
が左右に反転する。
【0127】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のNC研
削盤は、ドリル等のヘリカル刃物の長手方向への移動を
パルス発生器のパルスの発生に直接連動させ、前記刃物
の軸線の周り方向への移動を前記刃物の長手方向への移
動量に連動させて前記刃物を螺旋移動させることができ
るので、刃物の長手方向への移動量が軸線の周りへの回
転角度に比べて所定比率以上に大きい場合に、歪みのな
い安定した動きを刃物に与えることができる。さらに、
第一比率可変手段により前記刃物の長手方向への移動量
に対する軸線の周りへの回転角度の比率を調整できるの
で、リード角の異なる様々なヘリカル刃物に形成された
刃に砥石を沿わせることができ、リード角の異なる様々
なヘリカル刃物の研削の前準備が容易に行える。
【0128】請求項2の発明のNC研削盤は、請求項1
のNC研削盤の効果に加えて、パルス発生器で発生する
パルス個数と刃物の長手方向への移動量との比率を第二
比率可変手段で可変して、パルス発生器で発生するパル
ス1個あたりの刃物の長手方向への移動量を小さくする
ことができるので、研削対象のヘリカル刃物のリード角
があまりにも大きいために、前記刃物の長手方向への移
動量に対する軸線の周り方向への回転角度が所定量より
大きくなり、その結果、パルス発生器で発生するパルス
1個あたりの前記刃物の軸線の周り方向への回転角度が
大きくなりすぎて、前記刃物の刃を砥石が辿る軌跡が所
定以上に歪になる場合には、パルス発生器で発生するパ
ルス1個あたりの刃物の長手方向への移動量を小さくす
ることにより、前記刃物の刃を砥石が辿る軌跡を第二比
率可変手段で設定した比率に応じて細分化し、前記刃物
の刃を砥石が辿る軌跡を滑らかにすることができる。
【0129】請求項3の発明のNC研削盤は、ドリル等
のヘリカル刃物の軸線の周り方向への移動をパルス発生
器のパルスの発生に直接連動させ、前記刃物の長手方向
への移動を前記刃物の軸線の周り方向への移動量に連動
させて前記刃物を螺旋移動させることができるので、刃
物の軸線の周りへの回転角度が長手方向への移動量に比
べて所定比率以上に大きい場合に、歪みのない安定した
動きを刃物に与えることができる。さらに、第三比率可
変手段により前記刃物の軸線の周りへの回転角度と長手
方向への移動量との比率を調整できるので、リード角の
異なる様々なヘリカル刃物に形成された刃に砥石を沿わ
せることができ、リード角の異なる様々なヘリカル刃物
の研削の前準備が容易に行える。
【0130】請求項4の発明のNC研削盤は、請求項3
のNC研削盤の効果に加えて、パルス発生器で発生する
パルス個数と刃物の軸線の周りへの回転角度との比率を
第四比率可変手段で可変して、パルス発生器で発生する
パルス1個あたりの刃物の軸線の周りへの回転角度を小
さくすることができるので、研削対象のヘリカル刃物の
リード角があまりにも小さいために、前記刃物の軸線の
周り方向への回転角度に対する長手方向への移動量が所
定量より大きくなり、その結果、パルス発生器で発生す
るパルス1個あたりの前記刃物の長手方向への移動量が
大きくなりすぎて、前記刃物の刃を砥石が辿る軌跡が所
定以上に歪になる場合には、パルス発生器で発生するパ
ルス1個あたりの刃物の軸線の周りへの回転角度を小さ
くすることにより、前記刃物の刃を砥石が辿る軌跡を第
四比率可変手段で設定した比率に応じて細分化し、前記
刃物の刃を砥石が辿る軌跡を滑らかにすることができ
る。
【0131】請求項5の発明のNC研削盤は、研削対象
となるヘリカル刃物のリード角が所定角度の範囲内のと
きは前記刃物の長手方向への移動をパルス発生器のパル
スの発生に直接連動させ、前記刃物の軸線の周り方向へ
の回転移動を前記刃物の長手方向への移動量に連動させ
て前記刃物を螺旋移動させることができるので、刃物の
長手方向への移動量が軸線の周りへの回転角度に比べて
所定比率以上に大きい場合に、歪みのない安定した動き
を刃物に与えることができる。また、研削対象となるヘ
リカル刃物のリード角が所定角度を超えるときは前記刃
物の軸線の周り方向への回転移動をパルス発生器のパル
スの発生に直接連動させ、前記刃物の長手方向への移動
を前記刃物の軸線の周り方向への移動量に連動させて前
記刃物を螺旋移動させることができるので、刃物の軸線
の周りへの回転角度が長手方向への移動量に比べて所定
比率以上に大きい場合に、歪みのない安定した動きを刃
物に与えることができる。
【0132】請求項6の発明のNC研削盤は、請求項1
乃至請求項5のいずれか1つのNC研削盤の効果に加え
て、研削対象となるヘリカル刃物のリード角及び基準直
径が予め判断できる場合には、前記刃物のリード角及び
基準直径を入力することにより前記刃物の軸線の周りへ
の回転角度と長手方向への移動量との比率を設定できる
ので、その他に、前記刃物の移動軌跡のうちの任意の一
点、研削開始位置である始点、研削終了位置である終
点、終点直前での減速位置、研削開始前または終了後に
おける退避位置を指定するだけで、NC制御によるヘリ
カル刃物の自動研削の前準備ができる。つまり、砥石の
刃物に対する位置が退避位置より始点へと移動し刃が形
成されている軌跡を辿って終点へと移動し、再び、退避
位置へと移動するような砥石と刃物との関係の動きを刃
物に与えることができる。
【0133】請求項7の発明のNC研削盤は、請求項1
乃至請求項5のいずれか1つのNC研削盤の効果に加え
て、ヘリカル刃物に形成された刃の捩じれ度合いを示す
リード長、リード角、基準直径等の判別がつかない場合
でも、刃物に形成されている刃に沿う軌跡の任意の2点
における位置を決定するパラメータを入力することによ
り前記刃物の軸線の周りへの回転角度と長手方向への移
動量との比率を設定できるので、その他に、研削開始位
置である始点、研削終了位置である終点、終点直前での
減速位置、研削開始前または終了後における退避位置を
指定するだけで、NC制御によるヘリカル刃物の自動研
削の前準備ができる。つまり、砥石の刃物に対する位置
が退避位置より始点へと移動し刃が形成されている軌跡
を辿って終点へと移動し、再び、退避位置へと移動する
ような砥石と刃物との関係の動きを刃物に与えることが
できる。
【0134】請求項8の発明のNC研削盤は、請求項1
乃至請求項5のいずれか1つのNC研削盤の効果に加え
て、研削対象となるヘリカル刃物のリード長が予め判断
できる場合には、前記刃物のリード長を入力することに
より前記刃物の軸線の周りへの回転角度と長手方向への
移動量との比率を設定できるので、その他に、前記刃物
の移動軌跡のうちの任意の一点、研削開始位置である始
点、研削終了位置である終点、終点直前での減速位置、
研削開始前または終了後における退避位置を指定するだ
けで、NC制御によるヘリカル刃物の自動研削の前準備
ができる。つまり、砥石の刃物に対する位置が退避位置
より始点へと移動し刃が形成されている軌跡を辿って終
点へと移動し、再び、退避位置へと移動するような砥石
と刃物との関係の動きを刃物に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるNC研削盤を示す斜
視図である。
【図2】本発明の一実施形態であるNC研削盤によりヘ
リカル刃物を研削する前準備を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態であるNC研削盤の操作パ
ネルのうち手動パルスハンドルが設けられている周辺を
示す説明図である。
【図4】(a)は本発明の一実施形態であるNC研削盤
の研削対象となるヘリカル刃物のリード長とその他の値
の関係を三次元的に示す説明図、(b)は本発明の一実
施形態であるNC研削盤の研削対象となるヘリカル刃物
のリード長とその他の値の関係を二次元的に示す説明図
である。
【図5】(a)は本発明の一実施形態であるNC研削盤
の研削作業前の準備をZ軸方向送り基準で行う制御系を
示す説明図、(b)は本発明の一実施形態であるNC研
削盤の研削作業前の準備を回転角基準で行う制御系を示
す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態であるNC研削盤による研
削作業工程を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態であるNC研削盤による研
削作業工程の他の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態であるNC研削盤による研
削作業工程の更に他の例を示すフローチャートである。
【図9】従来のNC研削盤によりヘリカル刃物を研削す
る前準備を示す説明図である。
【符号の説明】
1 NC研削盤 2 作業テーブル 3 平行移動手段 4 回転移動手段 5 研削手段 5a 砥石 6 ヘリカル刃物 11 手動パルスハンドル 12 選択レバー 13 比率切換スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作により任意個数のパルスを発生
    するパルス発生器と、 前記パルス発生器で発生するパルス個数に比例した移動
    量でドリル等のヘリカル状の刃物を長手方向に平行移動
    させる平行移動手段と、 前記刃物の長手方向への移動量に比例した回転角度だけ
    前記刃物を軸線の周りに回転移動させる回転移動手段
    と、 前記刃物の長手方向への移動量に応じて軸線の周りへの
    回転角度の比率を可変する第一比率可変手段と、 前記刃物を研削する砥石とを具備することを特徴とする
    NC研削盤。
  2. 【請求項2】 前記パルス発生器で発生するパルス個数
    に応じて前記刃物の長手方向への移動量の比率を可変す
    る第二比率可変手段を具備することを特徴とする請求項
    1に記載のNC研削盤。
  3. 【請求項3】 手動操作により任意個数のパルスを発生
    するパルス発生器と、 前記パルス発生器で発生するパルス個数に比例した回転
    角度でドリル等のヘリカル状の刃物を軸線の周りに回転
    移動させる回転移動手段と、 前記刃物の軸線の周りへの回転角度に比例した移動量で
    前記刃物を長手方向に平行移動させる平行移動手段と、 前記刃物の軸線の周りへの回転角度に応じて長手方向へ
    の移動量の比率を可変する第三比率可変手段と、 前記刃物を研削する砥石とを具備することを特徴とする
    NC研削盤。
  4. 【請求項4】 前記パルス発生器で発生するパルス個数
    に応じて前記刃物の軸線の周りへの回転角度の比率を可
    変する第四比率可変手段を具備することを特徴とする請
    求項3に記載のNC研削盤。
  5. 【請求項5】 手動操作により任意個数のパルスを発生
    するパルス発生器と、 ドリル等のヘリカル状の刃物を長手方向に平行移動させ
    る平行移動手段と、 前記刃物を軸線の周りに回転移動させる回転移動手段
    と、 前記刃物のリード角が所定角度の範囲内のときは前記パ
    ルス発生器で発生するパルス個数に比例した移動量で前
    記刃物を長手方向に平行移動させるとともに前記刃物の
    長手方向への移動量に比例した回転角度だけ前記刃物を
    軸線の周りに回転移動させる制御状態と、前記刃物のリ
    ード角が所定角度を超えるときは前記パルス発生器で発
    生するパルス個数に比例した回転角度で前記刃物を軸線
    の周りに回転移動させるとともに前記刃物の軸線の周り
    への回転角度に比例した移動量で前記刃物を長手方向に
    平行移動させる制御状態とに切り換える制御状態切換手
    段と、 前記刃物の長手方向への移動量に応じて軸線の周りへの
    回転角度の比率を可変する第一比率可変手段と、 前記刃物の軸線の周りへの回転角度に応じて長手方向へ
    の移動量の比率を可変する第三比率可変手段と、 前記刃物を研削する砥石とを具備することを特徴とする
    NC研削盤。
  6. 【請求項6】 前記第一比率可変手段または/及び第三
    比率可変手段は、前記刃物のリード角及び基準直径を入
    力することにより前記刃物の軸線の周りへの回転角度と
    長手方向への移動量との比率を可変することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のNC研
    削盤。
  7. 【請求項7】 前記第一比率可変手段または/及び第三
    比率可変手段は、前記刃物に形成されている刃に沿う軌
    跡の任意の2点における位置を決定するパラメータを入
    力することにより前記刃物の軸線の周りへの回転角度と
    長手方向への移動量との比率を可変することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のNC研
    削盤。
  8. 【請求項8】 前記第一比率可変手段または/及び第三
    比率可変手段は、前記刃物のリード長を入力することに
    より前記刃物の軸線の周りへの回転角度と長手方向への
    移動量との比率を可変することを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれか1つに記載のNC研削盤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104015107A (zh) * 2014-05-06 2014-09-03 成都绿迪科技有限公司 一种新型磨刀机
CN112405134A (zh) * 2020-11-18 2021-02-26 苏州用朴精密科技有限公司 一种调节输送速率的钻头加工进给装置及其使用方法

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