JPH11138068A - 無線操縦ヘリコプター搭載の薬液散布装置 - Google Patents

無線操縦ヘリコプター搭載の薬液散布装置

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JPH11138068A
JPH11138068A JP30412497A JP30412497A JPH11138068A JP H11138068 A JPH11138068 A JP H11138068A JP 30412497 A JP30412497 A JP 30412497A JP 30412497 A JP30412497 A JP 30412497A JP H11138068 A JPH11138068 A JP H11138068A
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chemical
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Kiyotoshi Tsuchiya
清俊 土屋
Toru Arai
徹 新井
Hiroshi Saito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプの駆動により薬液タンクから給液し
て、噴霧装置より吐出して空中にて薬液を散布する無線
操縦ヘリコプターに搭載される薬液散布装置において、
薬液散布装置を装着した無線操縦ヘリコプターを容易に
収納移動可能に構成し、薬液噴霧装置の耐久性を向上さ
せる。 【解決手段】 左右に薬液投入口を設けた薬液タンク2
を機体の左右方向に下部及び側部に添わせた形状に構成
し、薬液の噴霧量を調節する噴板19を噴霧装置付近に
設け、交換可能に構成し、機体左右に薬液噴霧装置16
を支持するアーム14を折り畳み可能に構成し、アトマ
イザー噴霧装置の駆動軸部に傘付カラー24を挿入し、
薬液タンクに薬液を流入させ、薬液を攪拌させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線操縦ヘリコプ
ターに搭載される薬液散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から無線操縦ヘリコプターを利用し
て、薬液の空中散布を行えるようにした技術は公知とな
っている。従来の無線操縦ヘリコプターに搭載される薬
液散布装置は、薬液を収納する薬液タンクを機体左右の
側部にそれぞれ配置していた。例えば、特開平7−16
3922号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来に構成において
は、薬液タンクは機体の側部に設置されており、機体の
飛行時の挙動を阻害する可能性があり、また、支持アー
ムを機体に固設し、該支持アームの両端に薬液噴霧装置
を取り付けた構成において、該支持アームは折り畳むこ
とが出来ず、移動及び収納に困難が生じていた。また、
薬液噴霧装置において、導入された薬液が駆動軸を伝
い、駆動軸のベアリングやモータに浸入して、抵抗とな
って回動を阻害したり、腐食の原因となったりしていた
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポンプの駆動
により薬液タンクから給液して、噴霧装置より吐出して
空中にて薬液を散布する無線操縦ヘリコプターに搭載さ
れる薬液散布装置において、薬液タンクを機体の左右下
部及び左右側部方向に添わせた形状に構成し、前記機体
左右のタンク上に薬液投入口を設置したものである。ま
た、噴霧装置とポンプとを接続する配管途中に薬液の噴
霧量を調節する噴板を設け、該噴板を交換可能に構成
し、機体左右に薬液噴霧装置を支持するアームを、折り
畳み可能に構成し、アトマイザー噴霧装置の駆動軸部に
傘付カラーを挿入し、ポンプと薬液タンクとの間に吸入
チューブと余水チューブ接続し、ポンプからの余剰薬液
を薬液タンクに戻し攪拌させるように構成したものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の一実施例を搭載した無線操
縦ヘリコプターの側面図である。図2は本発明の一実施
例を搭載した無線操縦ヘリコプターの正面図である。図
3はアトマイザー噴霧装置の正面一部断面図である。図
4は薬液タンクの底面図である。図5は供給部の説明図
である。
【0006】図1、図2において、無線操縦ヘリコプタ
ーの機体1に装着される薬液散布装置は、機体下部から
両側面に延設して着脱可能に搭載される薬液タンク2
と、該薬液タンク2を支持するステー8と、機体下部に
おいて左右両方向に突出した支持アーム4と、この支持
アーム4の左右両端部に懸架されたアトマイザー噴霧装
置16・16と、該薬液タンク2からアトマイザー噴霧
装置16に接続する給液チューブ6等より構成される。
【0007】前記薬液タンク2は機体1の下部より正面
視左右方向に、該機体1の側面に沿うように延設されて
おり、左右端部より中央下方側に傾斜するように設け、
薬液が中心部の底面に設けられた供給部30に流入する
ように構成されている。また、左右両側に給液口が設け
られ、左右両方もしくは一方より薬液を給液可能に構成
している。該薬液タンク2はポンプ31を固設したステ
ー8により機体1に固設されている。該ステー8の前部
には正面視左右方向に支持アーム4の中央部が固設され
ており、該支持アーム4の両端にはアトマイザー噴霧装
置16が下方に向け固設されている。前記支持アームの
機体中央部とアトマイザー噴霧装置16の略中間部に回
動部が設けられている。
【0008】また、該機体1の機体内部には図示してい
ないエンジンに搭載された発電機が配置され、この発電
機が発生する電力は図示していない整流回路を介して図
示していないバッテリに充電される。また、送信器の無
線操作により機体1に搭載された受信器を介してコント
ローラが作動し、該機体1内に配設されたエンジンやク
ラッチ等が制御される。前記ポンプ31は前記バッテリ
の電力もしくはエンジンに搭載された発電機の電力をモ
ーターに給電して駆動される。(該ポンプをクラッチを
介してエンジンからの動力によって駆動する構成も可能
である。)
【0009】また、図4、図5に示すように、該薬液タ
ンク2に収納された薬液は、該薬液タンク2の底部に設
けられた供給部30に配管された供給側チューブ32・
32を介して、ステー8に設置されているポンプ31・
31に送られる。該ポンプ31より支持アーム4中に貫
通された該給液チューブ6を介して、アトマイザー噴霧
装置16に供給される。該アトマイザー噴霧装置16
は、モータ15によって駆動され、(なお、エンジンに
よりフレキシブルワイヤーを介して駆動する構成も可能
である。)空中において薬液を散布する。
【0010】また、上記構成において、ポンプ31の排
出側の給液チューブ6を分岐させ、両端のアトマイザー
噴霧装置16に薬液を供給することも可能である。その
場合、ポンプ31の排出側に接続した薬液供給チューブ
6は二股に分かれ、左右両端のアトマイザー噴霧装置1
6・16に接続され、もう一方のポンプ31も同様に左
右両端のアトマイザー噴霧装置16・16に接続され
る。このような構成をとることにより、ポンプ31・3
1を両方駆動、または一方を駆動することにより、薬液
の噴霧量を調節することが可能である。
【0011】また、アトマイザ−噴霧装置16は、支持
アーム4の外側端に設けられおり、該支持アーム4の外
側端にはステー18が固設されている。図3に示すよう
に、該ステー18上にはモーター15が設置されてお
り、該ステー18に固設されたカバー17により保護さ
れている。前記モータ15の出力軸21にはビス22に
よって駆動軸23が相対回動不能に固設されており、該
駆動軸23はベアリング28・29及び傘付カラー24
を介して、円盤25を挿嵌し、端部にボルト26を螺装
して固定している。前記傘付カラー24はカバー5と駆
動軸23の間に配置して、カバー5下方に薬液が吐出さ
れて噴霧するときに、薬液が上方へ舞い上がっても、傘
付カラー24によってベアリング29側への浸入を防止
している。前記駆動軸23の円盤25挿嵌部はスプライ
ン状に構成されており、前記円盤25と相対回動不可に
構成されている。該円盤25上には、重層された重層円
盤7がビスにより固設されている。
【0012】また、前記重層円盤7の上方には、傘型に
構成したカバー5がステー18側に固設されており、該
傘型カバー5には前記駆動軸23を向いて吐出するよう
に固設された薬液供給ノズル10が設けられている。該
薬液供給ノズル10は前記ポンプ31からの配管先端に
配置され、この配管途中に噴板ケース20が設けられて
いる。つまり、ポンプ31の吐出側に給液チューブ6が
接続され、該給液チューブ6に噴板ケース20を介して
薬液供給ノズル10と接続されている。前記噴板ケース
20内には噴板19が設けられており、該噴板19を介
すことにより薬液のアトマイザー噴霧装置16への供給
量を調節している。そして、前記ケース20は開閉可能
に構成されており、該噴板19を交換可能に構成して、
この噴板19に設けられた薬液の通過孔の数や大きさ等
を異なるようにすることで、噴板19を交換することで
噴霧量を調節できるようにしている。
【0013】前記傘型カバー5の下方には該傘型カバー
5に覆われるように重層円盤7が設けられている。該重
層円盤7の重ねられた円盤の間には、薬液が拡散できる
ように隙間が設けられている。このため、該アトマイザ
ー噴霧装置16に供給された薬液は、前記薬液ノズル1
0により円盤25の中心付近に導入され、該円盤25が
モータ15の動力によって回転駆動されることにより、
該円盤25の円周部に設けられた重層円盤7の円盤間の
隙間に導入され、該隙間から外側へ遠心力により放出さ
れる。上記の構成により、薬液供給ノズル10より吐出
された薬液は、滴径が小さくなり、該アトマイザー噴霧
装置16より放出される薬液の作物への付着性能を向上
している。
【0014】前記支持アーム4は図1に示すように機体
1の左右方向に突設されており、外側端部にはアトマイ
ザー噴霧装置16が設置されている。また、該左右の支
持アーム4の中央付近には回動部27が設けられてお
り、枢支軸によって枢支され、回動位置と伸ばした張出
位置に切り換え可能に構成している。この回動方向は図
2に示すように先端側を回動部27を中心に後方へ回動
可能に構成することも、また、該支持アーム4の回動部
27の角度を変更することにより、図1に示すように上
方に折り畳むように構成することも可能である。
【0015】また、図5に示すように、タンク2の底部
に設けられた前記薬液供給部30には、薬液をポンプ3
1・31へ供給するチューブ32・32と前記タンク2
へ余った薬液を導入するチューブ33・33が接続され
ている。そして、該チューブ32・32の他端はポンプ
31の吸入側、チューブ33・33の他端はポンプ31
の余水側に連通され、このポンプ31を駆動することに
よって、アトマイザー噴霧装置16より吐出しない場合
や余剰の薬液は、バルブを介してチューブ33を介して
薬液をタンク2内に流入させる。このことにより、前記
薬液タンク2内の薬液を攪拌するように構成されてい
る。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。薬液タンクを機体の側
部に添わせた形状に構成し、前記機体の左右の薬液タン
ク上部に薬液投入口を設置したので、薬液の補充が機体
の左右両側から容易に行うことが可能である。また、タ
ンクを機体側部に添わせた構成をとっているので、機体
の飛行挙動に与える影響を少なくすることが可能であ
る。また、機体の左右両側に機体側部に沿わせるように
タンクを構成したので、機体より左右に突出した薬液タ
ンクの幅を減少することが可能である。
【0017】薬液の噴霧量を調節する噴板を交換可能に
構成し、流量を調整可能に構成したので、簡便な構成に
より流量の調整が行え、そのため耐久性を高くすること
が可能である。また、噴板の取り出しが容易に行えるの
で、噴板の清掃が容易に行え、流量の調整も短時間で変
更できる。
【0018】支持アームを折り畳み可能に構成したの
で、薬液散布装置を装着した無線操縦ヘリコプタを収納
する場合に、収納スペースを減少することが可能であ
り、車などに積載し容易に移動が可能である。
【0019】アトマイザー噴霧装置の駆動軸部に傘付カ
ラーを挿入したので、駆動軸に付着した薬液はベアリン
グに浸入する前に、駆動軸と共に回動する傘付カラーに
よって外側に飛ばされる。このため、簡便な構造で薬液
の浸入防止が可能であり、傘付カラーがカラーと薬液防
止機構の役割を兼ねているために、構成部材を減少可能
であり、また、重量の削減も可能であり、駆動軸に挿嵌
されたベアリングの寿命を延ばすことによりアトマイザ
ー噴霧装置の耐久性を延ばすことも可能である。
【0020】余剰薬液を薬液タンクの底部に設けた供給
部よりタンク内に戻すため、薬液の不要な損失を減少す
ることが可能であり、薬液タンク内の薬液の濃度が不均
一である場合、高濃度のものが、薬液タンクの底部に設
けた前記供給部付近に溜まるため、薬液を薬液タンク内
に該供給部より戻す操作により、薬液タンク内の攪拌を
行うので、対流により高濃度の薬液がタンク内に広が
り、薬液タンク内の薬液の濃度を均一にすることが可能
である。このため、簡便な構成により該タンク内の薬液
濃度を均一に保つことが可能であり、薬液の濃度が一定
のためポンプに負担がかかりにくく、該ポンプの寿命を
向上させ、薬液の濃度を均一にして散布可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を搭載した無線操縦ヘリコプ
ターの全体側面図である。
【図2】本発明の一実施例を搭載した無線操縦ヘリコプ
ターの正面図である。
【図3】アトマイザー噴霧装置の正面一部断面図であ
る。
【図4】薬液タンクの底面図である。
【図5】供給部の説明図である。
【符号の説明】
2 薬液タンク 4 支持アーム 16 アトマイザー噴霧装置16 19 噴板 20 ケース 24 傘付カラー 27 回動部 30 供給部 31 ポンプ 32・33 チューブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプの駆動により薬液タンクから給液
    して、噴霧装置より吐出して空中にて薬液を散布する無
    線操縦ヘリコプターに搭載される薬液散布装置におい
    て、薬液タンクを機体の左右下部及び左右側部方向に添
    わせた形状に構成し、前記機体左右のタンク上に薬液投
    入口を設置することを特徴とする無線操縦ヘリコプター
    搭載の薬液散布装置。
  2. 【請求項2】 ポンプの駆動により薬液タンクから給液
    して、噴霧装置より吐出して空中にて薬液を散布する無
    線操縦ヘリコプターに搭載される薬液散布装置におい
    て、噴霧装置とポンプとを接続する配管途中に薬液の噴
    霧量を調節する噴板を設け、該噴板を交換可能に構成し
    たことを特徴とする無線操縦ヘリコプター搭載の薬液散
    布装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の薬液散布装置において、
    機体左右に薬液噴霧装置を支持するアームを、折り畳み
    可能に構成したことを特徴とする無線操縦ヘリコプター
    搭載の薬液散布装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の薬液散布装置において、
    アトマイザー噴霧装置の駆動軸部に傘付カラーを挿入し
    たことを特徴とする無線操縦ヘリコプター搭載の薬液散
    布装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の薬液散布装置において、
    ポンプと薬液タンクとの間に吸入チューブと余水チュー
    ブ接続し、ポンプからの余剰薬液を薬液タンクに戻し攪
    拌させることを特徴とする無線操縦ヘリコプター搭載の
    薬液散布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012153169A (ja) * 2011-01-21 2012-08-16 New Delta Industrial Co Ltd 無人ヘリコプターの薬液散布装置
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CN107668009A (zh) * 2017-08-25 2018-02-09 许昌同兴现代农业科技有限公司 一种具备搅拌功能的农业用打药机
CN113854267A (zh) * 2021-09-28 2021-12-31 深圳市丰农源科技有限公司 一种无人机用雾化喷洒装置

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