JPH11137964A - 悪臭物質の除去方法及び脱臭装置 - Google Patents

悪臭物質の除去方法及び脱臭装置

Info

Publication number
JPH11137964A
JPH11137964A JP9303846A JP30384697A JPH11137964A JP H11137964 A JPH11137964 A JP H11137964A JP 9303846 A JP9303846 A JP 9303846A JP 30384697 A JP30384697 A JP 30384697A JP H11137964 A JPH11137964 A JP H11137964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
catalyst
malodorous
soluble
substances
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9303846A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoaki Sata
直明 佐多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9303846A priority Critical patent/JPH11137964A/ja
Priority to US09/187,926 priority patent/US20010048890A1/en
Publication of JPH11137964A publication Critical patent/JPH11137964A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/01Deodorant compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air

Abstract

(57)【要約】 【課題】水溶性・非水溶性悪臭物質を複合的に含有する
被処理ガスを一つの処理プロセスにより、官能テストで
感知されない程度まで除去する方法を提供する。 【解決手段】 水溶性・非水溶性悪臭物質を複合的に含
有する被処理ガスを必要に応じて水洗して水溶性悪臭物
質を除去した後、非水溶性悪臭物質を変換触媒により水
溶性物質に変換して水洗除去することにより、従来の脱
臭触媒では充分に分解されなかった悪臭物質を官能テス
トでの感知限界以下まで除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水溶性悪臭物質
の除去方法に関し、特に非水溶性悪臭物質を水溶化する
手段と水溶化した悪臭物質を水洗除去する手段とを組み
合わせることにより、これら単独では処理できない悪臭
物質の除去をも可能にした除去方法、及び除去装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】悪臭の除去方法としては、洗浄法や吸着
法、触媒酸化法、光触媒分解法等があり、これらを用い
て臭気を除去することはかなり以前から行われてきた。
洗浄法は、適当な溶媒を用いて悪臭ガスを洗浄すること
によって、その中の臭気成分を除去する方法である。溶
媒として最も良く用いられるのは水である。単純に水を
用いる方法では、アンモニアのように水に対して著しく
良く溶解する臭気物質は除去できるが、水に対して溶解
度の小さい臭気物質、例えばジメチルスルフィド等は除
去が困難である。このため、例えば、特公昭61−22
605号公報には、上記ジメチルスルフィドの洗浄処理
に次亜塩素酸塩を添加した水を用いる技術が開示されて
いる。しかし、こうした添加剤は高価であり、経済的に
不利である。添加剤は過剰でも不足でも問題なため、常
に被処理物質の濃度を監視する必要が生じ、大掛かりな
装置が必要となる。このように、添加剤を用いることは
洗浄法の利点である装置の単純性や、経済的な利点を損
なうことになる。それでも除去すべき臭気物質が1種で
かつ適当な添加剤が見つかる場合は良いが、臭気物質が
2種以上である場合には、それぞれに有効な添加剤が相
互に反応したり臭気物質との反応で競合し効率的な除去
が不可能となる例もある。
【0003】吸着法は、悪臭物質を適当な吸着剤または
吸着材により除去する方法であり、吸着材としてはゼオ
ライト等が良く用いられている。例えば、特開平8−2
57105号公報には、疎水性ゼオライトに金属酸化物
を担持した疎水性脱臭材によるメルカプタン等の除去お
よび脱臭材再生技術が開示されている。しかし、メタン
チオール(メルカプタン)を処理並びに再生した場合に
は、硫黄が一酸化硫黄や二酸化硫黄の形で吸蔵されるた
め、脱臭材の酸化力が低下する。吸着法のもう一つの問
題点は、被処理物の吸着可能量に限界の有ることであ
る。被処理物質や酸化の中間体で飽和した吸着材は、廃
棄するかまたは再生しなければならない。いずれも取り
扱いが煩雑であり、廃棄する場合は更に経済的にも不利
である。また、再生する場合でも、完全に再生できる方
法は少なく、再生が完全でない場合は結局廃棄して新し
い吸着材と取り替えることになる。
【0004】触媒酸化法は、触媒を用いて悪臭物質を空
気酸化させて非悪臭物質に変化させる方法である。例え
ば、特開平7−284670号公報では、活性二酸化マ
ンガン等を有効成分とする触媒を用いた脱臭除去技術が
開示されている。この先行技術によれば、メタンチオー
ル等は最大でも9割程度しか除去できていないことが判
る。一般に、臭気物質の濃度と官能テストにより人間の
鼻で感じられる臭気の強さ(以下、臭気強度と記す。)
との関係は、対数関係になるとされており(ウェーバー
・フェヒナーの法則)、例えば、臭気物質濃度が1/1
0になっても臭気強度は1/2程度にしかならない例が
多く知られている。従って、この意味で未だ除去が完全
ではない上記技術は、実用上の利点が小さいと言える。
【0005】光触媒分解法は、光触媒を用いて臭気物質
を分解処理するものである。例えば特開平9−7543
4号には、二酸化チタンを担持させた多孔性吸着剤、紫
外線増感剤、透光性セラミックス、透光性バインダー等
からなる光触媒を使用したメルカプタン類等の脱臭技術
が開示されている。この光触媒を使用して500ppm
のメタンチオールを2時間後において完全処理できるこ
とが示されている。しかしながら、完全除去までに2時
間を要するのはいかにも遅すぎ、実用的とは言えない。
その他、アンモニアやエタナール(アセトアルデヒ
ド)、エタン酸(酢酸)では、3−4時間処理後も完全
除去ができていない。このように、光触媒反応は一般に
反応が遅く、臭気物質の連続処理には実用上不向きと言
える。
【0006】上記従来技術のうち適切なものを単独に用
いることにより、アンモニアや炭化水素類、低級アルデ
ヒド等については除去が可能である。しかし、強い臭気
を持つ高級アルデヒド類の除去については上記各技術の
実施例に記載がない。また、ジメチルスルフィドやメタ
ンチオール等の含硫黄系臭気物質については、上記従来
技術では除去できないか、仮に除去できたとしても非常
に長い時間が掛かったり、分解の中間体として他の臭気
成分が発生したり、或は脱臭機能の低下が起こったりし
ている。また、特定の臭気物質に著効を示す技術は、他
の臭気物質への適用範囲が狭く、臭気ガスが多くの臭気
成分を含んでいることを考えると、こうした技術は結局
実用上不利であると言える。
【0007】従来技術を2種、或はシステム面からもコ
スト面からも不利なため通常行われないが、理論的には
可能な3種以上を組み合わせて用いる試みもある。この
中では、吸着法と触媒酸化法とを組み合わせる方法が最
も多く試みられており(例えば、特開平7−10032
7号、特開平9−187624号公報等)、また吸着法
と光触媒分解法との組み合わせも提案されている(例え
ば、特開平8−259344号公報等)。しかしこれら
は、単に吸着法での再生過程を容易にするために触媒等
を用いることがこれら技術の本質であり、臭気除去に関
して各要素技術の組み合わせ以上の効果が得られている
わけではない。
【0008】上述の高級アルデヒド類や含硫黄系化合物
は、いずれも非水溶性であって、洗浄法では完全除去が
困難であり、しかも酸化触媒や光触媒、吸着材でも分解
や除去が困難である。これらを単純に組み合わせた場
合、例えば、単純に触媒酸化法と水を溶媒とした洗浄法
とを組み合わせた場合では、触媒で分解可能なもの及び
水溶性の悪臭物質は除去可能であるが、高級アルデヒド
や含硫黄系化合物のような非水溶性で且つ脱臭触媒で分
解できない悪臭物質は除去できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上述べて
きたような従来技術の問題点を解決するためになされた
ものであり、複合的に含有されている水溶性、非水溶性
の臭気物質を一つの処理プロセスにより、官能テストで
感知されない程度まで除去する方法を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、非水溶性であ
り且つ脱臭触媒による処理において非分解性である悪臭
物質を、水溶性物質に変換する触媒(以下、変換触媒と
記す。)を用いて処理した後、更に水洗処理を行うこと
によって前記悪臭物質を除去するものである。即ち、本
発明は、非水溶性悪臭物質を触媒により水溶性物質に変
換し、水洗除去することを特徴とする悪臭物質の除去方
法の発明である。
【0011】本発明における変換触媒としては、例えば
水洗処理や従来脱臭処理に用いられた触媒では除去が困
難であった高級アルデヒド類に対してはCo−Al2
3 触媒を用いることができる。また、チオール類やジア
ルキルスルフィド類に対してはMn−Co系触媒を、高
級エステル類に対してはPt系触媒を、芳香族炭化水素
化合物に対してはPt系触媒或はPd系触媒を、脂肪族
炭化水素化合物に対してはPt系触媒或はSiO2 −A
2 3 系触媒を、それぞれ変換触媒として挙げること
ができる。これらの変換触媒は空気の存在下で悪臭物質
を酸化する作用が有るが、処理条件によっては更に酸化
分解を進め、結果的に低分子の水溶性物質に変える作用
を有する。
【0012】多くの場合、臭気ガスは多種多様な悪臭成
分からなる混合ガスである。非水溶性であり且つ脱臭触
媒による処理において非分解性である悪臭物質のみから
なる臭気ガスはむしろ例外に属する。水溶性の悪臭物質
や従来の脱臭触媒で容易に分解する悪臭物質をも同時に
含有する場合が多いが、本発明はこのような臭気ガスに
も適用できる。
【0013】脱臭触媒によって分解容易な悪臭物質を含
有する臭気ガスに対しては、変換触媒と脱臭触媒を必要
に応じて組合せて使用するこにより、脱臭効率を高める
ことができる。脱臭触媒と変換触媒の組み合わせ方は、
両者を混合したものを用いる場合と各単独の触媒層を配
列して用いる場合が有り、併用の具体的態様はより有効
に悪臭物質を除去できるように選べば良い。
【0014】本発明の対象は、非水溶性且つ脱臭触媒で
は非分解性の悪臭物質であれば特に限定されない。従っ
て、脱臭触媒と変換触媒の有効な組合せは、対象となる
悪臭物質により異なり、被処理物を脱臭触媒と先に接触
させ、変換触媒に後で接触させる直列配置、または先に
変換触媒に接触せさ、脱臭触媒に後で接触させる直列配
置の2通りがある。また、脱臭機能と変換機能を兼有す
る触媒が存在する場合は、これを上記両触媒混合物の代
わりに用いても良い。
【0015】また、被処理物が水溶性物質と非水溶性物
質を含有する場合は、触媒への負荷を軽減するために、
前記触媒脱臭工程の前に水洗工程を配置し、水溶性悪臭
物質を予め除去しても良い。これら水洗工程において各
種吸収助剤を添加することによって、吸収効率を更に向
上させることも可能である。
【0016】上記各工程に用いる水洗装置、触媒層を設
けた脱臭塔や分解塔については、公知の塔槽類形式の装
置をそれぞれ単独または組合せて用いることができる。
【0017】
【発明の実施形態】本発明において、用いる変換触媒
は、被処理悪臭物質を水溶化できるものであれば何でも
良く、本発明はこれに限定されない。最適な触媒は対象
となる被処理悪臭物質の種類との対応関係により異な
る。例えば、前記の高級アルデヒドに有効な変換触媒と
してはCo−Al2 3 系触媒、含硫黄系化合物に有効
なものとしてはMn−Co触媒を例示することができ
る。
【0018】また、本発明に用いる洗浄手段は特に限定
されず、触媒との接触処理後の悪臭物質の形態、濃度に
より適宜公知の有効な方法を選ぶことができる。前工程
として洗浄手段を用いる場合も同様に、適宜公知の有効
な方法を選ぶことができ、特に限定されない。溶媒とし
ては、水が最も好適である。場合により水に添加剤を加
えても良い。
【0019】以下、本発明の詳細を実施例により説明す
る。特に断らない限り、%は重量%を表し、ガス濃度の
ppmは容積基準で表示した。 [実施例1]γ−アルミナ(BET比表面積:約150
2 /g)を塩化コバルト(CoCl2 )の水溶液に4
0℃で24時間含浸させた後、水素気流下220℃で4
時間還元し、γ−アルミナ上にコバルトを0.5%担持
した触媒(以下、この変換触媒をCo/Al2 3 触媒
と略記)を得た。このCo/Al2 3 触媒の充填層を
上流に、水による洗浄装置を下流にして直列に配置し、
ブタナールを100ppm含む模擬悪臭空気をSV/h
-1=10,000の流通条件で処理したところ、処理後
のブタナール濃度は0ppmとなった。この処理を、2
00時間に亘って行ったが、ブタナール除去性能の低下
は見られなかった。
【0020】[比較例1]実施例1で用いた模擬悪臭空
気をSV/h-1=10,000の条件でCo/Al2
3 触媒のみで処理したところ、ブタナール濃度は0pp
mとなったものの、ブタン酸の濃度が69ppmとな
り、結果的に悪臭は除去されなかった。
【0021】[比較例2]実施例1で用いた模擬悪臭空
気を洗浄装置のみで処理したところ、ブタナールの濃度
は数値的に24ppmに減少したが、悪臭としては除去
されなかった。
【0022】[実施例2]実施例1と同様の触媒と装置
を用いて、ペンタナール100ppmを含む模擬悪臭空
気をSV/h-1=10,000の条件で処理したとこ
ろ、ペンタナールの濃度は0ppmとなった。この処理
を、200時間に亘って行ったが、ペンタナール除去性
能の低下は見られなかった。
【0023】[比較例3]実施例2で用いた模擬悪臭空
気をSV/h-1=10,000の条件でCo/Al2
3 触媒のみで処理したところ、ペンタナールの濃度は3
ppm、ペンタン酸の濃度が49ppmとなり、結果と
して悪臭は除去されなかった。
【0024】[比較例4]実施例2で用いた模擬悪臭空
気を洗浄装置のみで処理したところ、ペンタナールの濃
度は12ppmに減少したが、結果として悪臭は除去さ
れなかった。
【0025】[実施例3]二酸化マンガン(MnO2
と酸化コバルト(CoO)を重量比95対5で混合して
得た触媒(以下、この変換触媒をMn−Co触媒と略
記)の充填層と洗浄装置を直列に配置し、ジエチルスル
フィドを100ppm含む模擬悪臭空気をSV/h-1
10,000の条件で処理したところ、ジエチルスルフ
ィドの濃度は0ppmとなった。この処理を、200時
間に亘って行ったが、ジエチルスルフィド除去性能の低
下は見られなかった。
【0026】[比較例5]実施例3で用いた模擬悪臭空
気をSV/h-1=10,000の条件でMn−Co触媒
のみで処理したところ、ジエチルスルフィドの濃度は0
ppmになったが、代わりに二酸化硫黄の濃度が46p
pmとなり、結果的に悪臭は除去されなかった。
【0027】[比較例6]実施例3で用いた模擬悪臭空
気を洗浄装置のみで処理したところ、ジエチルスルフィ
ドの濃度は26ppmに減少したが、悪臭は除去されな
かった。
【0028】[実施例4]Mn−Co触媒と洗浄装置を
直列に配置し、ジメチルスルフィドを100ppm含む
模擬悪臭空気をSV/h-1=10,000の条件で処理
したところ、ジメチルスルフィドの濃度は0ppmとな
った。この処理を、200時間に亘って行ったが、ジメ
チルスルフィド除去性能の低下は見られなかった。
【0029】[比較例7]実施例4で用いた模擬悪臭空
気をSV/h-1=10,000の条件でMn−Co触媒
のみで処理したところ、ジメチルスルフィドの濃度は0
ppmになったが、代わりに二酸化硫黄の濃度が56p
pmとなり、結果的に悪臭は除去されなかった。
【0030】[比較例8]実施例4で用いた模擬悪臭空
気を洗浄装置のみで処理したところ、ジメチルスルフィ
ドの濃度は19ppmに減少したが、悪臭は除去されな
かった。
【0031】[実施例5]Mn−Co触媒と洗浄装置を
直列に配置し、メタンチオールを100ppm含む模擬
悪臭空気をSV/h-1=10,000の条件で処理した
ところ、メタンチオールの濃度は0ppmとなった。こ
の処理を200時間に亘って行ったが、メタンチオール
除去性能の低下は見られなかった。
【0032】[比較例9]実施例5で用いた模擬悪臭空
気をSV/h-1=10,000の条件でMn−Co触媒
のみで処理したところ、メタンチオールの濃度は0pp
mになったが、代わりに二酸化硫黄の濃度が39ppm
となり、悪臭は除去されなかった。
【0033】[比較例10]実施例5で用いた模擬悪臭
空気を洗浄装置のみで処理したところ、メタンチオール
の濃度は27ppmに減少したが、悪臭は除去されなか
った。
【0034】[実施例6]ガス洗浄塔、次にγ−アルミ
ナにPtを含浸法により0.3%担持した触媒(以下P
t触媒と略記)を充填した触媒塔、次いでガス洗浄塔を
直列に配置し、プロパン酸、エタン酸、エタン酸ブチ
ル、トルエン、シクロヘキサンをそれぞれ30ppmず
つ含有する模擬悪臭空気をSV/h-1=10,000の
条件で処理したところ、全ての悪臭物質の濃度とも0p
pmとなった。この処理を200時間に亙って行った
が、各悪臭物質についての除去率は低下しなかった。
【0035】[比較例11]実施例6で用いた模擬悪臭
空気をSV/h-1=10,000の条件で、Pt触媒塔
のみを用いて処理したところ、プロパン酸、エタン酸の
濃度がそれぞれ18ppm、14ppmとなり、結果的
に悪臭は除去されなかった。
【0036】[比較例12]実施例6で用いた模擬悪臭
空気をガス洗浄塔のみで処理したところ、プロパン酸、
エタン酸、エタン酸ブチル、トルエン、シクロヘキサン
の濃度がそれぞれ6ppm、2ppm、16ppm、1
8ppm、11ppmとなり、悪臭は除去されなかっ
た。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術の脱臭触媒で
は容易に処理できなかった高級アルデヒド類や含硫黄系
化合物のような非水溶性且つ分解困難な悪臭物質を効率
的に処理して脱臭することが可能である。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法の一実施態様を示す系統図で
ある。
【0039】
【符号の説明】
1.被処理ガス 2.処理後ガス 3.触媒層 4.水洗除去部 5.水洗除去部 6.水溶性悪臭物質を含有しない場合の被処理ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/75 B01J 23/74 311A

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性悪臭物質と非水溶性悪臭物質を含
    有する被処理物中の非水溶性悪臭物質を触媒により水溶
    性物質に変換した後、水洗除去することを特徴とする悪
    臭物質の除去方法。
  2. 【請求項2】 前記触媒として非水溶性悪臭物質を水溶
    性物質に変える触媒と脱臭触媒とを併用することを特徴
    とする請求項1記載の悪臭物質除去方法。
  3. 【請求項3】 前記被処理物から非水溶性悪臭物質を分
    離し、非水溶性悪臭物質を水溶性物質に変えた後、水洗
    除去することを特徴とする請求項1記載の悪臭物質除去
    方法。
  4. 【請求項4】 前記被処理物から非水溶性悪臭物質を吸
    着し、吸着剤から分離した非水溶性悪臭物質を水溶性物
    質に変えることを特徴とする請求項2記載の悪臭物質除
    去方法。
  5. 【請求項5】 非水溶性悪臭物質を水溶性物質に変える
    触媒が酸化分解触媒であることを特徴とする請求項1、
    2、3または4記載の悪臭物質除去方法。
  6. 【請求項6】 空気の存在下に触媒により非水溶性悪臭
    物質を水溶性物質に変えることを特徴とする請求項5記
    載の悪臭物質除去方法。
  7. 【請求項7】 前記触媒としてコバルトをγ−アルミナ
    に担持した触媒を用いる請求項1、2、3または6記載
    の悪臭物質除去方法。
  8. 【請求項8】 前記触媒として白金をγ−アルミナに担
    持した触媒を用いる請求項1、2、3または6記載の悪
    臭物質除去方法。
  9. 【請求項9】 前記触媒としてパラジウムをγ−アルミ
    ナに担持した触媒を用いる請求項1、2、3または6記
    載の悪臭物質除去方法。
  10. 【請求項10】前記触媒としてシリカ−アルミナ系触媒
    を用いる請求項1、2、3または6記載の悪臭物質除去
    方法。
  11. 【請求項11】 前記触媒として二酸化マンガン(Mn
    2 )と酸化コバルト(CoO)を有効成分とする触媒
    を用いる請求項1、2、3または6記載の悪臭物質除去
    方法。
  12. 【請求項12】悪臭物質を含有する気体を連続的に脱臭
    する装置であって、非水溶性悪臭物質を水溶性物質に変
    換する触媒層と、その下流に水溶性悪臭物質の水洗除去
    部を設けてなる脱臭装置。
  13. 【請求項13】 前記非水溶性悪臭物質を水溶性物質に
    変換する触媒層の上流に水溶性悪臭物質の水洗除去部を
    付加してなる請求項12記載の脱臭装置。
JP9303846A 1997-11-06 1997-11-06 悪臭物質の除去方法及び脱臭装置 Pending JPH11137964A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9303846A JPH11137964A (ja) 1997-11-06 1997-11-06 悪臭物質の除去方法及び脱臭装置
US09/187,926 US20010048890A1 (en) 1997-11-06 1998-11-06 Removal method of malodorous substance and deodorization device thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9303846A JPH11137964A (ja) 1997-11-06 1997-11-06 悪臭物質の除去方法及び脱臭装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11137964A true JPH11137964A (ja) 1999-05-25

Family

ID=17926016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9303846A Pending JPH11137964A (ja) 1997-11-06 1997-11-06 悪臭物質の除去方法及び脱臭装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20010048890A1 (ja)
JP (1) JPH11137964A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100347845B1 (ko) * 1999-10-06 2002-08-07 한국과학기술연구원 수중 접촉 산화에 의한 악취 제거 방법
JP2011528011A (ja) * 2008-07-15 2011-11-10 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ジアルキルスルフィドの精製方法
JPWO2021200689A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100347845B1 (ko) * 1999-10-06 2002-08-07 한국과학기술연구원 수중 접촉 산화에 의한 악취 제거 방법
JP2011528011A (ja) * 2008-07-15 2011-11-10 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ジアルキルスルフィドの精製方法
JPWO2021200689A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07
WO2021200689A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 三菱ケミカル株式会社 触媒、イソブチレンの製造方法、メタクリル酸の製造方法及びメタクリル酸メチルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20010048890A1 (en) 2001-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004504143A5 (ja)
JP2000516530A (ja) 硫化水素及び他の硫黄成分を含むガス中の全硫黄分を減少させる方法
JP3799945B2 (ja) 常温浄化触媒およびその使用方法
JPH11137964A (ja) 悪臭物質の除去方法及び脱臭装置
US6267941B1 (en) Catalyst system for deodorization of a mixture of sulfur compounds and compounds such as aldehydes, alcohols and/or hydrocarbons
CA3036953A1 (en) A process for low temperature gas cleaning with ozone and a catalytic bag filter for use in the process
JP3546766B2 (ja) 脱臭触媒
JP3368791B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP3252894B2 (ja) 脱臭用触媒およびそれを用いた脱臭装置、脱臭方法
JPH0618613B2 (ja) オゾンによる脱臭方法
JP2699666B2 (ja) 脱臭装置
JP3215848B2 (ja) オゾン分解用触媒およびその製造方法
JPH02107313A (ja) 硫黄化合物の除去方法および該方法に用いられる脱硫剤
JPH05115748A (ja) 悪臭除去方法
JP3545029B2 (ja) 排ガス浄化方法
JP2945554B2 (ja) 脱臭方法および脱臭装置
JPH02107338A (ja) 汚染ガス分解用触媒体及びその用途
JPH0549863A (ja) 脱臭方法
JPH11333297A (ja) 空気浄化用光触媒体
JPH0564654A (ja) 脱臭方法
JP2970651B1 (ja) 排気ガス処理用固体酸触媒を用いた排気ガス処理装置および排気ガス処理方法
JPH08206455A (ja) 生ゴミ消滅機用脱臭装置
JPS5933409B2 (ja) 臭気成分とオゾンを含有するガスの処理方法
JP4025942B2 (ja) 排ガス浄化用触媒および排ガス浄化方法
JPH0871361A (ja) 脱臭方法および脱臭装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010904