JPH02107313A - 硫黄化合物の除去方法および該方法に用いられる脱硫剤 - Google Patents

硫黄化合物の除去方法および該方法に用いられる脱硫剤

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JPH02107313A
JPH02107313A JP63257084A JP25708488A JPH02107313A JP H02107313 A JPH02107313 A JP H02107313A JP 63257084 A JP63257084 A JP 63257084A JP 25708488 A JP25708488 A JP 25708488A JP H02107313 A JPH02107313 A JP H02107313A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、硫化水素、メルカプタン類、硫化物類および
他の有機硫黄化合物などの硫黄化合物を含有する、天然
ガス、都市ガス、LPG、ナフサ、各種工程ガスなどの
ガス状物質およびLPG、ナフサ、灯油などの石油類の
液状物質より硫黄化合物を除去する方法に関する。
〔従来の技術〕 英国特許筒901.609号には、鉄酸化物またはマン
ガン酸化物を用い、第1段階において 150〜700
℃の流動層で硫化水素を除去し、次いで第2段階で同様
にして有機硫黄を除去する方法であって、該吸着剤に吸
着される硫黄化合物の含有量を10%以下に止めて該吸
着剤を再生する方法が開示されている。
しかしながら、英国特許筒901 、609号には、1
00℃以下の温度で硫黄化合物を除去することについて
は記載されておらず、また流動層の運転を休止したまま
の状態、あるいは運転を継続しながら該吸着剤を熱処理
することについても記載されておらず、該吸着剤の再生
を酸化条件下に行なう必要がある。
米国特許第3,492,083号には、例えばNa2:
Mg03:Mnlのモル比よりなるNaOH,MgOお
よびMnO2の混合物を400〜500℃で反応して得
られた生成物;Nal :Ca3 :Mnlのモル比よ
りなるNaOH,CaOおよびMn0zの混合物を50
0〜800℃で反応させて得られた生成物;Nal :
?Ig3 :Mn1のモル比よりなるNa0)1. M
gO、およびMnO□の混合物を500〜800℃で反
応して得られる生成物; MgO3: Mn0z 1の
モル比よりなるMgOおよびMnO2の混合物を0.1
〜0.5モルの■205で処理したものを800〜90
0℃で反応させて得られる生成物などを用いてガス中の
硫黄化合物を吸着除去した後、該吸着剤を再生させる方
法が開示されている。
しかしながら、米国特許第3,492.083号には、
二酸化マンガンを主成分とする吸着剤を用いることにつ
いて教示されておらず、また、該吸着剤を100℃以下
の温度で用いることについても教示されていない。該吸
着剤の再生にあたっては、還元処理および酸化処理の2
段階処理が必要であり、脱硫装置の運転を休止したまま
の状態あるいは運転をm!しながら、吸着剤を熱処理す
ることについても教示されていない。
特開昭50−30795号には、マンガン酸化物を主触
媒成分とし遷移金属元素の酸化物を助触媒成分として含
有する脱臭用触媒組成物が開示されているが、該組成物
を100℃以下の低温で硫黄化合物含有ガスと接触させ
て、該硫黄化合物を捕捉し脱臭する方法についても、ま
た該組成物を熱処理して脱臭性能を回復させることにつ
いても何ら教示されていない。
特開昭62−183833号公報には、脱硫吸着剤の床
に液状または気状の供給原料を通過させることからなる
、供給原料の脱硫方法において、吸着剤床の温度を一時
的に通常運転温度から少(とも50℃だけ上昇させて5
00℃を超えない温度にすることを特徴とする、供給原
料の脱硫方法が開示されている。しかしながら、好まし
い吸着剤として酸化亜鉛および/または酸化銅が用いら
れているが、その脱硫効果は満足すべき状態にない。
〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、硫黄化合物含有物質より硫黄化合物を除去す
る方法における従来技術に残された前記課題を解決する
ことを目的とするものである。
本発明は、硫黄化合物をある程度捕捉した脱硫剤を、酸
化条件下に再生させる方法およびその装置を用いること
なく、脱硫装置の運転を休止したままの状態、あるいは
運転を継続したままの状態で、短時間熱処理することに
より、脱硫剤の硫黄化合物捕捉性能を効率よく回復させ
ることのできる硫黄化合物の除去方法および該方法に用
いられる脱硫剤を提供することを目的とするものである
本発明は、硫化水素、メルカプタン類、硫化物類、他の
有機硫黄化合物などの硫黄化合物を含有するガス状また
は液状物質中の硫黄化合物を100℃以下の低温で極め
て効率よく捕捉・除去することのできる硫黄化合物の除
去方法および該方法に用いられる脱硫剤を提供すること
を目的とするものである。
本発明は、天然ガス、都市ガス、LPG、ナフサ、灯油
などの石油類、あるいは天然ガス、LPG、ナフサ、灯
油などの石油類、石炭などを処理して得られる各種生成
ガスなどの、ガス状物質または液状物質中の硫黄化合物
を、100℃以下の低温で極めて効率よく捕捉・除去す
ることのできる硫黄化合物の除去方法および該方法に用
いられる脱硫剤を提供することを目的とするものである
本発明は、燃料電池ならびに水素または合成原料ガスの
製造に用いられる原料ガスの精製、天然ガス、石油類お
よび石炭類より製造される生成ガスの精製、都市ガスな
どの有臭ガスの脱臭、その他の硫黄化合物含有ガスの精
製・無害化を100℃以下の低温で効率よ〈実施するこ
とのできる硫黄化合物の除去方法および該方法に用いら
れる脱硫剤を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、第1に硫黄化合物を含有するガス状または液
状物質を脱硫剤充填層に流通させて該硫黄化合物を除去
する方法において、100℃以下の温度で該硫黄化合物
を、二酸化マンガンよりなるか、あるいは主成分として
の二酸化マンガンに銅、鉄、コバルト、銀、ランタンお
よびセリウムから選ばれる金属の酸化物を添加してなる
脱硫剤に接触・捕捉させ、次いで50〜400℃および
10分以上の条件下に熱処理することよりなり、該熱処
理が熱処理によって脱硫剤の硫黄化合物接触・捕捉性能
を回復しうる条件下に行なわれることを特徴とする硫黄
化合物の除去方法を提供するものである。
本発明は、第2に硫黄化合物を含有するガス状または液
状物質を脱硫剤充填層に流通させて該硫黄化合物を除去
する方法であって、100℃以下の温度で該硫黄化合物
を脱硫剤に接触・捕捉させ、50〜400℃および10
分以上の条件下に熱処理することよりなり、該熱処理が
熱処理によって脱硫剤の硫黄化合物接触・捕捉性能を回
復しうる条件下に行なわれる上記硫黄化合物の除去方法
に用いられる脱硫剤であって、二酸化マンガンよりなる
か、あるいは主成分としての二酸化マンガンに銅、鉄、
コバルト、銀、ランタンおよびセリウムから選ばれる金
属の酸化物を添加してなる脱硫剤を提供するものである
すなわち、本発明は、マンガン酸化物、例えば二酸化マ
ンガン、低価数の二酸化マンガン、四酸化二マンガンお
よび一酸化マンガンのうち二酸化マンガンのみが100
℃以下の低温で、酸素ガスを実質上含有しないガスであ
っても、該ガス中の硫化水素および硫化カルボニルのみ
ならず有機硫黄化合物をも極めて有効に捕捉・除去しう
ろことならびに本発明の脱硫剤は熱処理による硫黄化合
物捕捉性能の回復が極めて顕著であることを見出すこと
によりなされたものである。
本発明により捕捉・除去される硫黄化合物は、硫化水素
、メチルメルカプタンなどのメルカプタン類、硫化ジメ
チル、二硫化炭素、硫化カルボニルなどの硫化物類、お
よびチオフェンなどの他の有機硫黄化合物を包含する。
本発明方法により処理される硫黄化合物を含有するガス
状物質として、例えば天然ガス、都市ガス、LPC;、
ナフサ、あるいは天然ガス、LPG。
ナフサ等の石油類、石炭等を処理して得られる各種生成
ガスなどがあげられる。
本発明方法により処理される硫黄化合物を含有する液状
物質としては、LPGやナフサ、灯油等の石油類などが
あげられる。
本発明方法および本発明の脱硫剤は、燃料電池ならびに
水素または合成原料ガスの製造に用いられる原料ガスの
精製、天然ガス、石油類および石炭類より製造される生
成ガスの精製、都市ガスなどの有臭ガスの脱臭、その他
のガスの精製、無害化を効率的に実施するのに適用され
る。
本発明の脱硫剤に用いられる二酸化マンガンは、通常1
0rd/g以上、好ましくは40n(/g以上、さらに
好ましくは150m/g以上の比表面積を有するもので
あれば、特に制限はなく、市販品を使用することも可能
であり、比表面積の大きいものほど硫黄化合物の捕捉量
が増大する傾向がみられる。
マンガンの酸化物中、二酸化マンガン以外のものは二酸
化マンガンに比べて硫黄化合物の捕捉量が低下する傾向
が認められる。
本発明の脱硫剤は、二酸化マンガンの他に、銅、鉄、コ
バルト、銀、ランタン、セリウムなどの金属の酸化物を
含有することができる。例えば、主成分としての二酸化
マンガンに酸化銅を含有させた場合、初期の捕捉性能は
二酸化マンガンのみの場合に比べて低下するが、熱処理
による捕捉性能の回復は二酸化マンガンのみの場合に比
べて促進され、その結果熱処理を繰返すことにより二酸
化マンガンのみの場合と同等の脱硫効果が認められるよ
うになる。
本発明の脱硫剤は、好ましくは主成分としての二酸化マ
ンガンに粘結剤を添加・混合し、粒状、タブレット、棒
状等に成型して使用される。
本発明の脱硫剤に用いられる粘結剤の例としてベーマイ
トゲル(^l 0OH)、水ガラス、コロイダルシリカ
、ベントナイト、タルクなどの無機系粘結剤ならびにポ
リビルニアルコール、ポリ酢酸ビニル、結晶性セルロー
ス、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ワックス、でん粉、デキストリンな
どの有機系粘結剤があげられる。
本発明の脱硫剤に用いる粘結剤の量は、脱硫剤の重量に
対して、通常2%〜30%、好ましくは3%〜20%の
範囲であり、2%未満では脱硫剤の強度が低下するので
好ましくなく、30%を超えると脱硫剤の性能が低下す
るので好ましくない。
本発明の方法において、前記硫黄化合物を含有するガス
状物質または液状¥!IJ質を、前記脱硫剤に接触・捕
捉させる温度は、100℃以下、好ましくは60℃以下
であり、100℃を超えると硫黄化合物の捕捉量が低下
して好ましくない。
本発明の脱硫剤は、従来公知の担体例えば、アルミナ、
シリカ、チタニア、活性炭、。活性白土、酸性白土、シ
リカ・アルミナ、マグネシア、などに担持して使用する
ことができる。
本発明の脱硫剤が熱処理によりその硫黄化合物捕捉性能
が回復しうる程度に、硫黄化合物を捕捉した脱硫剤は、
50〜400℃、好ましくは100〜250℃および1
0分以上、好ましくは10分〜1時間の条件下熱処理さ
れて捕捉された硫黄化合物とさらに反応しつつその硫黄
化合物捕捉性能が著しく回復される。該熱処理の温度が
、50℃未満では捕捉された硫黄化合物と脱硫剤との反
応が起こらず脱硫剤の硫黄化合物捕捉性能の回復が不十
分であり、400℃を超えると脱硫剤がシンタリングを
起こし、その表面積が低下し、脱硫剤の硫黄化合物捕捉
性能が低下するので好ましくない。本発明における熱処
理の時間が10分未満では捕捉された硫黄化合物と脱硫
剤との反応が不十分であって脱硫剤の硫黄化合物捕捉性
能の回復が不十分であり、1時間を超えるとそれに見合
う効果が認められず時間とエネルギーを浪費する結果と
なり、好ましくない。
本発明において、熱処理によって脱硫剤の硫黄化合物接
触・捕捉性能を回復しうる条件は、硫黄化合物の種類に
よって多少変動するものと考られるが、脱硫剤充填層の
出口における硫黄化合物の濃度が破過した時点の濃度で
ある0、 2 ppmVである場合十分であるが、例え
ば硫化ジメチルの場合、上記出口濃度が上記入口濃度と
同じり2ppmvとなった時点でも満足されるが、例え
ばメチルメルカプタンの上記入口濃度が100ppmV
の場合、その2量体の上記出口濃度が25ppmVに達
すると満足されなくなる。
本発明における脱硫剤の熱処理は、運転を−時休止した
ままの状態で、あるいは前記ガス状または液状物質を流
通させたままの状態で行なうことができる。また複数個
の脱硫剤充填層を交互に使用することも可能である。
本発明における熱処理によりその捕捉性能が回復した脱
硫剤は、再度硫黄化合物の捕捉・除去に使用され、脱硫
剤の捕捉量が飽和に達するまで繰り返して使用される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、第1に硫化水素、メルカプタン類、硫
化物類、有機硫黄化合物などの硫黄化合物を含有するガ
ス状物質または液状物質中の硫黄化合物を、100℃以
下の低温で極めて効率よく捕捉・除去することができる
本発明によれば、第2に天然ガス、都市ガスなどのガス
状物質;LPG、ナフサ、灯油などの石油類;天然ガス
、LPG、ナフサ、灯油などの石油類、石炭などを処理
して得られる各種生成ガスなどのガス状または液状物質
中の硫黄化合物を、100℃以下の低温で極めて効率よ
く捕捉・除去することができる。
本発明によれば、第3に燃料電池ならびに水素または合
成原料ガスの製造に用いられる原料ガスの精製、都市ガ
スなどの有臭ガスの脱臭、その他の硫黄化合物含有ガス
の精製、無害化を100℃以下の低温で効率よ〈実施す
ることができる。
本発明によれば、硫黄化合物をある程度捕捉した脱硫剤
を、酸化条件下に再生する方法およびそのための装置を
用いることなく、脱硫剤充填層の運転を休止したままの
状態、あるいは前記ガス状または液状物質を流通させた
ままの状態で、短時間熱処理することにより、脱硫剤の
捕捉性能を極めて効率よく回復させ、該捕捉量が飽和に
達するまで繰り返して使用することが可能であり、その
結果として総捕捉量を著しく増大させることができる。
〔実施例〕
以下の実施例により、本発明をさらに具体的に説明する
実施例−1 硫酸第一マンガン395g/l水溶液17+に、硫酸を
添加して、pH=1の硫酸マンガンの水溶液を調製した
。この溶液に過マンガン酸カリウム278、6 gを添
加して酸化させた後、温度を50℃前後に保ちながら、
このスラリーに水を添加し、30分間熟成させた。これ
を水洗、110℃にて乾燥したところ二酸化マンガン3
40gが得られた。この二酸化マンガン300gに、ベ
ントナイト34.6 gを混合し、さらに適当量の水を
加えてニーダ−で混練した。得られた混合物は110℃
にて5時間乾燥し、8〜16メツシユに粉砕して、比表
面積240rrr/gを有する脱硫剤−Aを得た。
この脱硫剤−A375cc(重量として322 g)を
円筒容器に充填しこの充填容器に、メタンを約90%含
有し、他にエタン、プロパンおよびブタンを含有し、さ
らに有機硫黄化合物としてt−ブチルメルカプタン2 
ppmVおよび硫化ジメチル2ppmVを含有するガス
を、常温常圧下、GHSV 8,000Hr−一の条件
下、3. ONra”/Hrの割合で流通させる試験を
行なった。脱硫剤充填容器を出てくるガス中の硫黄化合
物の含有量をFPDガスクロマトグラフで分析した。最
初に破過してくるものは硫化ジメチルであり、t−ブチ
ルメルカプタンは硫化ジメチルが100%リークしても
なお、FPDガスクロマトグラフの検出限界以下、すな
わち0.2ppmV以下であった。ここに破過とは、脱
硫剤充填容器を出て(るガス中に硫黄化合物が一定の下
限濃度に達すること、換言すればFPDガスクロマトグ
ラフの検出限界たる0.2 ppmVに達することを云
い、本実施例では、硫化ジメチルの濃度が0.2ppm
Vに達するまでの経過時間を破過時間とする。
また捕捉された硫黄化合物中の硫黄の量を、脱硫剤の重
量に対する百分率(%)で表わし捕捉量とする。
該処理ガス流通開始後165時間で硫化ジメチルが破過
し、そのときの捕捉量は0.9重量%であった。
次に処理ガスの流通をI Nm”/Hに減らし、脱硫剤
の温度を150℃まで昇温し、150℃に30分間加熱
保持した。昇温過程において硫化ジメチルの脱離が起こ
ったが、脱雛量は微量であり、脱硫剤の温度奇70℃か
ら100℃の間に昇温した時点で止まり、しかるのちに
脱硫剤充填容器を出てくるガス中の硫化ジメチル濃度は
0.2 ppmV以下となった。脱硫剤の加熱を停止し
て放冷し、常温に戻った時点でガスの流通を3Nm3/
itに戻した。
その後硫化ジメチルの破過は30時間後に起き、この時
点における脱硫剤の捕捉量は、1.1重量%であった。
第2回目の熱処理を第1回目と同様の条件で行ない、そ
の後放冷して常温まで戻し、30時間後に硫化ジメチル
の破過が起こり、この時点における脱硫剤の捕捉量は1
.3重量%であった。その後15時間後に脱硫剤充填容
器出口ガス中の硫化ジメチルの濃度が充填容器人口ガス
中のそれと等しくなった時点で第1回目と同様の条件で
第3回目の熱処理を行ない、その後常温に戻し、硫化ジ
メチルが破過するのに30時間を要した。
その時点での脱硫剤の捕捉量は1.5重量%であった。
すなわち、上記熱処理の繰り返しにより捕捉量は増大し
、上記3回の熱処理により、捕捉量は熱処理前の初期捕
捉量の1.7倍に達した。
なお、捕捉量については、処理ガス中の硫黄化合物の濃
度より求めた値と試験終了後の脱硫剤に含まれる硫黄の
定量分析より求められた値とが合致することを確認して
いる(以下同じ)。
実施例−2 6肖酸を同の188g/6水?容液10βと炭酸ナトリ
ウムの106g/l水溶液10I!、とを40℃で混合
し、得られた沈でんを水洗、乾燥して酸化銅750gを
得た。
かくして得られた酸化銅95g、実施例1で使用した二
酸化マンガン380gおよびベントナイト25gを混合
し、さらに適当量の水を加えてニーダ−で混練し7た。
得られた混合物を120℃で5時間乾燥し、8〜16メ
ツシユに粉砕して、比表面積220m/gを有する脱硫
剤−Bを得た。
得られた脱硫剤−B(重量として244 g)を用いて
、実施例−1同じ条件下で試験を行なった。
該処理ガス流通開始後90時間で硫化ジメチルが破過し
、そのときの捕捉量は0.5重量%であった。
次に処理ガスの流通をI Nm3/+1に減らし150
℃まで昇温し、150℃に30分間加熱保持した。
昇温過程において実施例1と同様の経過をたどった後硫
化ジメチル濃度は0.2 ppmV以下となった。
脱硫剤の加熱を停止して放冷し、常温に戻った時点でガ
スの流通を3Nm”/f(に戻した。硫化ジメチルは4
0時間後に破過し、この時点での脱硫剤の捕捉量は0.
8重量%であった。同様に第2回目の熱処理を行ない、
硫化ジメチルの破過は40時間後に起きた。この時点で
の脱硫剤の捕捉量は1.1重量%であった。次に第3回
目の熱処理を行ない30時間後に硫化ジメチルの破過が
起こり、そのときの脱硫剤の捕捉量は1.3重量%であ
った。
上記3回の熱処理により、捕捉量は熱処理前の初期捕捉
量の2.6倍に達した。
実施例−3 脱硫剤−820cc(重量として13g)を円筒容器に
充填し、この円筒容器に有機硫黄化合物として硫化ジメ
チル100ppmVを含有するメタンを常温・常圧、G
H3V 7680Hr″Iの条件下、0.15Nm’/
Hrで流通させる試験を行なった。ガス流通開始3.5
時間後に硫化ジメチルの破過が起こった。この時点にお
ける脱硫剤の捕捉量は0.6重量%であった。次にガス
の流通を続けたまま脱硫剤を150℃まで昇温し、15
0℃に30分間加熱保持した。
昇温過程において実施例1と同様の経過をたどったのち
硫化ジメチル濃度は0.2 ppmVとなった。
次に脱硫剤の加熱を停止し、放冷して常温に戻し、再度
硫化ジメチルが2時間後に破過し、この時点での脱硫剤
の捕捉量は0.9重量%であった。
同様に第2回目の熱処理を行ない、その後2時間後に硫
化ジメチルの破過が起こりその時点の脱硫剤の捕捉量は
1.2重量%であり、第3回目の熱処理後の硫化ジメチ
ルの破過は2.5時間後で脱硫剤の捕捉量は1.7重量
%であった。第4回目の熱処理後の硫化ジメチルの破過
は2.5時間後に起こり、この時点での脱硫剤の捕捉量
は2.2重量%であった。
上記4・回の熱処理により、捕捉量は熱処理前の初期捕
捉量の3.7倍に達した。
実施例−4 有機硫黄化合物としてメチルメルカプタン10100p
pを含有するメタンを用いた以外は実施例3と同じ脱硫
剤−Bを用いて、同じ条件下での実験を行なった。
ガス流通開始7時間後にメチルメルカプタンの2量体と
しての破過が起こり、この時点における脱硫剤の捕捉量
は1.2重量%であった。次にガスの流通を続けたまま
脱硫剤を200℃まで昇温し、200℃に30分間加熱
保持した。その結果脱硫剤充填容器出口ガス中のメチル
メルカプタンの2量体の濃度は0.2 ppmV以下と
なった。次いで加熱を停止し、放冷して常温に戻した。
再度メチルメルカプタンの2量体が破過したのは4時間
後であり、この時点での脱硫剤の捕捉量は1.8重量%
であった。次に2回目の熱処理を第1回目と同様に行な
い、常温に戻し、メチルメルカプタンの2量体が破過す
るのに4時間を要し、この時点での脱硫剤の捕捉量は2
.4重量%であった。次いで第3回目の熱処理を行ない
、常温に戻した後のメチルメルカプタンの2量体の破過
時間は4時間後であり、その時点での脱硫剤の捕捉量は
3.0重量%であった。同様に第4回目の熱処理を行な
い、その後常温に戻しメチルメルカプタンの2量体が破
過するのに4時間を要し、その時点での脱硫剤の捕捉量
は3.6重量%であった。
上記4回の熱処理により、捕捉量は熱処理前の初期捕捉
量の3倍に達した。
比較例−1 実施例−4と同じ脱硫剤−Bを用いて、同じ条件下で試
験を行なった。ガス流通開始7時間後にメチルメルカプ
タンの2量体の破過が起こり、その後そのままの状態で
流通をm続した。破過して、3時間後に脱硫剤充填容器
出口ガス中のメチルメルカプタンの2量体の濃度が脱硫
剤充填容器入口ガス中のメチルメルカプタン濃度の50
%に相当する25ppmVになり、その時点でガスの流
通を続けたまま、脱硫剤を200℃まで昇温し、200
℃に30分間加熱保持した。その後常温まで放冷した。
脱硫剤充填容器出口ガス中のメチルメルカプタンの2量
体の濃度は、熱処理中−時的にその増加速度が低下する
傾向が認められるものの、熱処理後の常温での流通開始
と共にその増加速度が増大しつつ原料ガス中のメチルメ
ルカプタンの濃度に相当する濃度に達した。その結果、
熱処理してもその効果はなく、脱硫剤の捕捉性能の回復
は認められなかった。
比較例−2 市販の酸化亜鉛を8〜16メツシユに粉砕し脱硫剤−C
を得た。この脱硫剤C23,8gを用いて実施例−4と
同じ条件下で試験を行なった。
該処理ガス流通開始後1時間でメチルメルカプタンが破
過し、そのときの捕捉量は0.09重量%であった。次
にガスの流通を続けたまま200℃に30分間加熱保持
する熱処理を行なった。その結果、常温に戻した時点で
脱硫剤充填容器出口ガス中のメチルメルカプタン濃度は
0.2 ppmV以下となった。その後再度メチルメル
カプタンが破過したのは1時間後であり、この時点の脱
硫剤の捕捉量は0.18重量%であった。次に第1回と
同様に第2回目の熱処理を行なった。しかし、脱硫剤充
填容器出口ガス中のメチルメルカプタンの濃度は熱処理
中、および常温に戻した後も原料ガス中のメチルメルカ
プタンの濃度と同じ100ppmVで推移し、脱硫剤の
捕捉性能の回復は認められなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、硫黄化合物を含有するガス状または液状物質を脱硫
    剤充填層に流通させて該硫黄化合物を除去する方法にお
    いて、100℃以下の温度で該硫黄化合物を、二酸化マ
    ンガンよりなるか、あるいは主成分としての二酸化マン
    ガンに銅、鉄、コバルト、銀、ランタンおよびセリウム
    から選ばれる金属の酸化物を添加してなる脱硫剤に接触
    ・捕捉させ、次いで50〜400℃および10分以上の
    条件下に熱処理することよりなり、該熱処理が熱処理に
    よって脱硫剤の硫黄化合物接触・捕捉性能を回復しうる
    条件下に行なわれることを特徴とする硫黄化合物の除去
    方法。 2、該硫黄化合物の脱硫剤への接触・捕捉および該熱処
    理が繰り返して行なわれる請求項1記載の硫黄化合物の
    除去方法。 3、該脱硫剤がさらに粘結剤を添加してなる請求項1記
    載の硫黄化合物の除去方法。 4、該二酸化マンガンが10m^2/g以上の比表面積
    を有する請求項1記載の硫黄化合物の除去方法。 5、該熱処理が硫黄化合物を含有するガス状または液状
    物質を流通させたままの状態あるいは該流通を停止した
    状態で行なわれる請求項1記載の硫黄化合物の除去方法
    。 6、硫黄化合物を含有するガス状または液状物質を脱硫
    剤充填層に流通させて該硫黄化合物を除去する方法であ
    って、100℃以下の温度で該硫黄化合物を脱硫剤に接
    触・捕捉させ、50〜400℃および10分以上の条件
    下に熱処理することよりなり、該熱処理が熱処理によっ
    て脱硫剤の硫黄化合物接触・捕捉性能を回復しうる条件
    下に行なわれる上記硫黄化合物の除去方法に用いられる
    脱硫剤であって、二酸化マンガンよりなるか、あるいは
    主成分としての二酸化マンガンに銅、鉄、コバルト、銀
    、ランタン、およびセリウムから選ばれる金属の酸化物
    を添加してなる脱硫剤。 7、該二酸化マンガンが10m^2/g以上の比表面積
    を有する請求項6記載の脱硫剤。8、該脱硫剤がさらに
    粘結剤を添加してなる請求項6記載の脱硫剤。 9、該硫黄化合物の脱硫剤への接触・捕捉および該熱処
    理が繰り返し行なわれる請求項6記載の脱硫剤。 10、該熱処理が硫黄化合物を含有するガス状または液
    状物質を流通させたままの状態あるいは該流通を停止し
    た状態で行なわれる請求項6記載の脱硫剤。
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