JPH1113791A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents
ドラムブレーキ装置Info
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- JPH1113791A JPH1113791A JP17054697A JP17054697A JPH1113791A JP H1113791 A JPH1113791 A JP H1113791A JP 17054697 A JP17054697 A JP 17054697A JP 17054697 A JP17054697 A JP 17054697A JP H1113791 A JPH1113791 A JP H1113791A
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Abstract
ことができ、しかも生産コストの低減を図れるドラムブ
レーキ装置を得る。 【解決手段】 ブレーキシューからアンカー反力を受け
るアンカー部9が、バッキングプレート7に取り付けら
れるアンカーブロック91と、該アンカーブロック91
に形成された嵌合孔92、93に嵌着してブレーキシュ
ーの端部が当接される略円柱状のアンカーピン95、9
6とを具備し、かつ、前記アンカーブロック91には、
ブレーキシューの反対側から前記アンカーピン95、9
6の外周面に当接して該アンカーピン95、96を支え
る当接壁100、101が設けられる。
Description
レーキシューが配備されるドラムブレーキ装置に関する
もので、さらに詳しくは、前記ブレーキシューからのア
ンカー反力を受けるアンカー部の改良に関するものであ
る。
は、円筒形のドラム内空間に対向配備された一対のブレ
ーキシューを、これらブレーキシューの一方の対向端間
に配設されたホイールシリンダにより拡開させること
で、ブレーキシューがドラムの内周に押し付けられた制
動状態を得る。
は、制動時にブレーキシューからのアンカー反力を受け
るアンカー部が装備される。このアンカー部としては、
これまで、前記ホイールシリンダのシリンダボディ又は
バッキングプレート等へ締結されるアンカーブロック上
に、ブレーキシューの端部が当接するピン部を、鍛造や
切削加工によりアンカーブロックと一体形成したものが
普及している。
ューの端部に当接する部位をピン部としているのは、前
記ブレーキシューの端部からの押圧力によって捩じれな
どの不適な力が作用しないようにするためである。
のピン部は、ブレーキシューの端部の擦れや、ブレーキ
シューの端部から受ける押圧力で接触面が簡単に潰れた
り、あるいは簡単に摩耗しないように、ブレーキシュー
との接触面を滑らかに表面仕上げすると共に、十分な硬
度を確保するための熱処理が必要となる。
カーブロックに一体形成した従来のアンカー部の構造で
は、アンカーブロックが邪魔になって、高精度の機械加
工や仕上げ加工が困難になったり、あるいはピン部の表
面仕上げに専用の治具が必要になるという問題が生じ、
さらに、ピン部のみ高周波照射して熱処理を施すと、熱
処理加工に手間がかかるため、寸法の大きなアンカーブ
ロックを含めて全体的に熱処理を施せば、熱処理用設備
の大型化を招来する等の問題が生じ、いずれにしても結
果的に、ブレーキ装置の生産コストを高騰させるという
問題があった。
デュオサーボ式の場合は、前述したピン部が二つ必要に
なり、アンカーブロック上にピン部を一体形成する従来
のアンカー部の構造では、アンカー部の大型化や構造の
複雑化が増して、前述した問題が一段と顕著になる傾向
にあった。
寸法精度が高く、高品質のアンカー部を得ることがで
き、しかも生産コストを低減できるドラムブレーキ装置
を提供することを目的とするものである。
の本発明に係るドラムブレーキ装置は、ドラム内空間に
対向配備された一対のブレーキシューと、これらのブレ
ーキシューの一方の対向端間に配設されたホイールシリ
ンダと、前記ブレーキシューの端部が当接するピン部を
備えてアンカー反力を受けるアンカー部とを有するドラ
ムブレーキ装置であって、前記アンカー部が、前記ブレ
ーキシューを前記ドラムに向けて進退自在に支持するバ
ッキングプレートに取り付けられるアンカーブロック
と、該アンカーブロックに形成された嵌合孔に嵌着して
前記ピン部として機能する略円柱状のアンカーピンとを
具備し、前記アンカーブロックには、前記アンカーピン
に当接する前記ブレーキシューの端部と前記アンカーピ
ンを挟んで対向するように、前記アンカーピンの外周面
に当接して該アンカーピンを前記ブレーキシューの反対
側から支える当接壁が装備されたことを特徴とするもの
である。
構成するアンカーブロックと、アンカーピンは、別体品
として形成されるため、アンカーピンの機械加工や仕上
げ加工の際に、アンカーブロックが邪魔になることがな
い。また、アンカーピンは、例えば、単純な円柱状とす
ることができ、ブレーキシューとの接触面となる外周面
の表面仕上げも、専用の治具を使用せずとも、容易かつ
高精度に実施可能になる。また、アンカーブロックには
ブレーキシューの反対側からアンカーピンを支える当接
壁が装備されていて、ブレーキシューからアンカーピン
に作用するアンカー反力は、アンカーブロックに効率良
く分散させることができる。従って、例えば、アンカー
ピンを細くしてもアンカー反力に耐える十分な強度の確
保が容易になり、アンカーピンの小径化等により、アン
カー部の小型・軽量化を図ることも可能になる。さら
に、ブレーキシューの端部との接触のために硬度が要求
されるピン部のみに熱処理を実施することができ、熱処
理用の設備の小型化を図ることができる。
オサーボ式の場合は、前記アンカーピンを嵌着する前記
アンカーブロック上の嵌合孔を、一対のブレーキシュー
の対向端間の寸法に合わせて、一対装備すればよく、比
較的簡単に、アンカーピンが一対装備されたダブルアン
カー式のアンカー部を得ることができる。
キ装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。図1乃至図4は本発明に係るドラムブレーキ装置
の一実施形態を示したもので、図1はドラムブレーキ装
置の正面図、図2は図1に示したドラムブレーキ装置に
おけるアンカー部の拡大図、図3は図1に示したドラム
ブレーキ装置におけるアンカー部の拡大斜視図、図4は
図1に示したドラムブレーキ装置におけるホイールシリ
ンダの縦断面図である。
サーボ式と呼ばれるもので、円筒形のドラム内の空間に
対向配備されるプライマリ・シュー3とセカンダリ・シ
ュー4との一対のブレーキシュー3、4と、これらの一
対のブレーキシュー3、4の一方の対向端間に配設され
て各ブレーキシュー3、4を拡開するホイールシリンダ
5と、これらの一対のブレーキシュー3、4の他方の対
向端間に配設されてプライマリ・シュー3の出力をセカ
ンダリ・シュー4に入力するアジャスタ6と、これらの
構成部材を支持するバッキングプレート7と、前記ブレ
ーキシュー3、4の一方の対向端間に配設されると共に
これら各ブレーキシュー3、4の端部が当接するピン部
を備えて前記ブレーキシュー3、4からアンカー反力を
受けるアンカー部9とを備えている。
内周面に沿う円弧板状のリム3a、4aと、これらのリ
ム3a、4aから内径側に張り出したウェブ3b、4b
と、前記リム3a、4aの外周に貼着されたライニング
3c、4cとからなる。そして、それぞれのブレーキシ
ュー3、4は、ドラムの内周面に向かって進退自在に、
バッキングプレート7に取り付けられている。また、バ
ッキングプレート7上の一対のブレーキシュー3、4の
互いに対向した各端部同士は、不図示のリターンスプリ
ングによって、互いに接近する方向(即ち、ドラムから
離間する方向)に付勢されている。
レーキを構成するストラットや、パーキングレバーも組
込まれ、前記一対のブレーキシュー3、4は前記パーキ
ングレバーの操作によってもドラムに押圧可能にされて
いる。
3、4のライニング3c、4cの摩耗の進行に応じて、
これらのブレーキシュー3、4の端部間の間隔を調整す
るものである。アジャスタスプリングにより先端がアジ
ャスタ上の調整用歯車6aに当接された不図示のアジャ
スタレバーの動作で、ブレーキシュー3、4の端部間の
間隔を自動調整するように構成されている。
ート7に取り付けられるアンカーブロック91と、該ア
ンカーブロック91の両端部にそれぞれ形成された嵌合
孔92、93に嵌着して前記ピン部として機能する円柱
状のアンカーピン95、96とを具備した構成からな
る。ぞして、前記アンカーブロック91は、金属ブロッ
クの切削加工あるいは鍛造により形成した一体品であ
り、前記嵌合孔92、93間の中間に取付孔が貫通形成
されていて、該取付孔に圧入されたスプリングエンド9
8により前記バッキングプレート7に固定されている。
ンカーピン96には、制御用てこ部材25を介して、前
記セカンダリ・シュー4の端部が当接されている。ま
た、前記プライマリ・シュー3側に位置するアンカーピ
ン95には、前記プライマリ・シュー3の端部が直接的
に当接されている。前記ドラムブレーキ装置1におい
て、前進走行時におけるドラムの回転方向は、図中の矢
印(イ)方向である。従って、前記アンカーピン96
は、前進走行中の制動時に、セカンダリ・シュー4から
制御用てこ部材25を介してアンカー反力を受ける。ま
た、アンカーピン95は、後進走行中の制動時に、プラ
イマリ・シュー3からアンカー反力を受ける。
ラム軸線方向に向けた単純な円柱状で、前記嵌合孔9
2、93に圧入されることで、アンカーブロック91に
一体化されている。前記プライマリ・シュー3の端部の
前記アンカーピン95との接触面は、前記アンカーピン
95の外周面よりも僅かに径の大きな凹円弧面とされて
いる。また、前記制御用てこ部材25のアンカーピン9
6に対する接触面は、前記アンカーピン96の外周面よ
りも僅かに径の大きな凹円弧面とされている。更に、セ
カンダリ・シュー4の端部に対する前記制御用てこ部材
25の接触面25aは凸状の円弧面に形成され、この接
触面25aに対するセカンダリ・シュー4の端部の接触
面は、前記接触面25aよりも僅かに径の大きな凹円弧
面とされている。
ブレーキシュー3、4の端部と前記アンカーピン95、
96を挟んで対向するように、それぞれのブレーキシュ
ー3、4の反対側から前記アンカーピン95、96の外
周面に当接して、それぞれのアンカーピン95、96を
支える当接壁100、101が装備されている。これら
の当接壁100、101は、前記嵌合孔92、93同士
で挟まれるアンカーブロック91の中間部を隆起させ
て、前記アンカーブロック91の側面視形状を凸形にす
ることによって提供されている。
きの安定性が低いという従来のデュオサーボ式のドラム
ブレーキ装置の難点を解消するために、工夫を凝らした
ものである。具体的には、前記ホイールシリンダ5は、
図4に示すように、基端を圧力室10に臨ませると共に
先端を一方のブレーキシュー3の端部に向けて設けられ
て前記圧力室10に供給される液圧によって前記ブレー
キシュー3の端部に向けて進退駆動されるシュー駆動ピ
ストン12と、後述のシリンダボディ29のシリンダ壁
30によって前記圧力室10の背部に画成されてブレー
キ操作に応じた液圧を発生するマスタシリンダ(M/
C)からの液圧を受ける制御室16と、前記シュー駆動
ピストン12に対して略同一軸線上を他方のブレーキシ
ュー4に向かって進退可能なように基端を前記制御室1
6に臨ませると共に先端を他方のブレーキシュー4の端
部側に向けて設けられた制御ピストン17と、前記制御
ピストン17に穿設された液通路19と前記シリンダ壁
30に穿設された液通路22とを順に経て前記圧力室1
0と制御室16とを連通させる連絡流路24と、前記制
御室16内に装備されて前記制御ピストン17の液通路
19を開閉する弁体27と、前述の各ピストン12、1
7を摺動可能に支持すると共に前述の圧力室10及び制
御室16を提供している前記シリンダボディ29とを備
えた構成からなる。
部にシール溝に装備された環状のシール部材31を介し
て、前記シリンダボディ29に液密に摺動可能に保持さ
れている。また、シュー駆動ピストン12は、前記圧力
室10に圧装された不図示のスプリング(圧縮コイルば
ね)によって、ブレーキシュー3側に付勢されている。
前記シュー駆動ピストン12の先端側は、ピストンロッ
ド32と、入力レバー33とを介して、前記ブレーキシ
ュー3の端部に当接されている。前記ピストンロッド3
2は、前記シュー駆動ピストン12に接触する端部が凸
球面32aに形成されている。そして、前記シュー駆動
ピストン12の先端には、前記凸球面32aが回転可能
に接触する凹球面12aが形成されている。このよう
に、シュー駆動ピストン12とピストンロッド32とを
球面接触にすることで、制動動作時に、シュー駆動ピス
トン12に不都合な捩れ力の作用を抑制することができ
る。
ブ34に摺動可能に嵌合している。このスリーブ34
は、シリンダボディ29に嵌合している。スリーブ34
とシリンダボディ29との間は、スリーブ34の外周部
のシール溝に装備された環状のシール部材36によって
液密に保持されている。また、スリーブ34は、前記シ
リンダボディ29に嵌合している係止リング37によっ
て、ブレーキシュー4側への移動が規制される。また、
前記制御ピストン17は、前記スリーブ34の先端部の
縮径部34aに当接することによって、ブレーキシュー
4側への移動が制限される。前記制御ピストン17の先
端側外周には、環状のシール部材39が嵌合装備され、
該シール部材39によって、制御ピストン17とスリー
ブ34との間の液密が保持される。
環状のシール部材40が嵌合装備され、該シール部材4
0によって、前記制御室16を画成しているシリンダ壁
30と制御ピストン17との間の液密が保持される。前
記シール部材40は、前記制御室16が前記制御ピスト
ン17の周囲のクリアランスにより前記連絡流路24と
連通状態になることを防止する。但し、このシール部材
40は、開口部を制御室16側に向けたカップシール
で、圧力室10側の液圧が所定以上になると、前記制御
ピストン17の周囲の封止を解いて、圧力室10から制
御室16への作動液の戻りを許容する逆止弁としても機
能する。
圧装された不図示のセットスプリング(圧縮コイルば
ね)によって、ブレーキシュー4側に付勢されている。
そして、この制御ピストン17の先端には、ピストンロ
ッド42が嵌合装備されている。このピストンロッド4
2には、前記アンカーピン96とブレーキシュー4の端
部との間に挟持された制御用てこ部材25の一端部が当
接されていて、前記ブレーキシュー4からのアンカー反
力が前記制御用てこ部材25を介して作用する。
シュー4との接触点P2に作用するアンカー反力によっ
て、前記アンカーピン96との接触点P1を支点として
回動し、前記ピストンロッド42との接触点P3にアン
カー反力を伝達する。その際、各接触点P1、P2、P
3によって設定されるてこ比に応じて、ピストンロッド
42に伝達するアンカー反力を低減させる。
ダボディ29との間には、シリンダボディ29内への異
物の侵入を防止するためのブーツ44、45が組み付け
られている。
5、ピストンロッド42を介して制御ピストン17に伝
達されるアンカー反力が、制御ピストン17に作用する
制御室16内の液圧よりも大きくなって、アンカー反力
によって制御ピストン17が弁体27側に変位すると、
前記制御ピストン17に穿設されている液通路19を閉
塞するもので、ゴム材料により一体成形された弁本体4
8と、該弁本体48に嵌着された金属製のホルダー49
とから構成されている。
9の開口端に形成されたすり鉢形の弁座部50に着座し
て液通路19を塞ぐ略半球形の弁頭部51と、該弁頭部
51の基端側に連なると共に外径が前記弁頭部51より
も大きな柱状の把持部52とを具備した構成からなって
いる。さらに、前記把持部52の途中には、前記液通路
19側に向けた付勢力を受ける鍔部54が装備されてい
る。
51を挿通させる開口が形成された円盤状をなして前記
弁頭部51と把持部52との境界部の段差部に面接触す
る端面被覆部57と、該端面被覆部57の周縁部から延
出して前記把持部52の外周に嵌合する筒状部58と、
該筒状部58の周端部から径方向に張り出して前記鍔部
54に当接する鍔部当接部60とを具備した構成を成し
ている。
を付勢している不図示のセットスプリングによって前記
制御室16の内底部に押圧固定された弁保持用スリーブ
62によって、前記液通路19側に摺動可能に保持さ
れ、且つ、前記弁保持用スリーブ62内に装備された不
図示のスプリング(圧縮コイルばね)により、前記液通
路19側に付勢されている。前記弁保持用スリーブ62
は、液通路19側の端面に、前記ホルダー49の鍔部当
接部60が当接することによって、前記弁体27の最大
突出位置を規制する係止部64を有している。
進走行時に、セカンダリ・シュー4からのアンカー反力
がマスタシリンダからの入力(制御室16内の液圧)に
対して所定の倍率に達すると、てこ部材25を介してこ
のアンカー反力を先端に受けている制御ピストン17が
制御室16側に変位する。この制御ピストン17の変位
によって、制御ピストン17に穿設した液通路19が前
記弁体27によって閉じられ、圧力室10内の液圧を一
定に保つ。そのため、入力に対して一定倍率のアンカー
反力を安定して得られるようになり、従来のデュオサー
ボ式が保有していたブレーキの効きの安定性が低いとい
う重大な問題を解消することができる。
合、アンカー部9を構成するアンカーブロック91と、
アンカーピン95、96は、別体品として形成されるた
め、アンカーピン95、96の機械加工や仕上げ加工の
際に、アンカーブロック91が邪魔になることがない。
また、アンカーピン95、96は、上記実施形態のよう
に単純な円柱状とすることができ、ブレーキシューとの
接触面となる外周面の表面仕上げも、専用の治具を使用
せずとも、容易かつ高精度に実施可能になる。
シューの反対側からアンカーピン95、96を支える当
接壁100、101が装備されていて、ブレーキシュー
からアンカーピン95、96に作用するアンカー反力
は、アンカーブロック91に効率良く分散させることが
できる。従って、例えば、アンカーピン95、96を細
くしてもアンカー反力に耐える十分な強度の確保が容易
になり、アンカーピン95、96の小径化等を図ること
ができる。さらに、ブレーキシューの端部との接触のた
めに硬度が要求されるピン部のみに熱処理を実施するこ
とが可能になる。
オサーボ式の場合は、前記アンカーピン95、96を嵌
着する前記アンカーブロック91上の嵌合孔を、一対の
ブレーキシューの対向端間の寸法に合わせて、一対装備
すればよく、比較的簡単に、アンカーピン95、96が
一対装備されたダブルアンカー式のアンカー部9を得る
ことができる。
と、ブレーキシューの端部に当接するアンカーピンと、
該アンカーピンが嵌着されるアンカーブロックとに分け
るという本発明の思想は、装備するアンカーピンが単一
のシングルアンカー式のアンカー部にも適用可能である
ことは、言うまでもない。
アンカー部を構成するアンカーブロックと、アンカーピ
ンは、別体品として形成されるため、アンカーピンの機
械加工や仕上げ加工の際に、アンカーブロックが邪魔に
なることがない。また、アンカーピンは、例えば、単純
な円柱状とすることができ、ブレーキシューとの接触面
となる外周面の表面仕上げも、専用の治具を使用せずと
も、容易かつ高精度に実施可能になる。
ーの反対側からアンカーピンを支える当接壁が装備され
ていて、ブレーキシューからアンカーピンに作用するア
ンカー反力は、アンカーブロックに効率良く分散させる
ことができる。従って、例えば、アンカーピンを細くし
てもアンカー反力に耐える十分な強度の確保が容易にな
り、アンカーピンの小径化等により、アンカー部の小型
・軽量化を図ることも可能になる。さらに、ブレーキシ
ューの端部との接触のために硬度が要求されるピン部の
みに熱処理を実施することができ、熱処理用の設備の小
型化を図ることができる。
オサーボ式の場合は、前記アンカーピンを嵌着する前記
アンカーブロック上の嵌合孔を、一対のブレーキシュー
の対向端間の寸法に合わせて、一対装備すればよく、比
較的簡単に、アンカーピンが一対装備されたダブルアン
カー式のアンカー部を得ることができる。
することができ、また、構成部品の加工性が向上すると
同時に、熱処理の施工が必要最小限で済むため、寸法精
度が高く、高品質のアンカー部を安価に得ることができ
て、ブレーキ装置としての生産コストを低減させること
ができる。
の正面図である。
の拡大図である。
の拡大斜視図である。
リンダの縦断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ドラム内空間に対向配備された一対のブ
レーキシューと、これらのブレーキシューの一方の対向
端間に配設されたホイールシリンダと、前記ブレーキシ
ューの端部が当接するピン部を備えてアンカー反力を受
けるアンカー部とを有するドラムブレーキ装置であっ
て、 前記アンカー部が、前記ブレーキシューを前記ドラムに
向けて進退自在に支持するバッキングプレートに取り付
けられるアンカーブロックと、該アンカーブロックに形
成された嵌合孔に嵌着して前記ピン部として機能する略
円柱状のアンカーピンとを具備し、 前記アンカーブロックには、前記アンカーピンに当接す
る前記ブレーキシューの端部と前記アンカーピンを挟ん
で対向するように、前記アンカーピンの外周面に当接し
て該アンカーピンを前記ブレーキシューの反対側から支
える当接壁が装備されたことを特徴とするドラムブレー
キ装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17054697A JP3909118B2 (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | ドラムブレーキ装置 |
US09/102,762 US6186294B1 (en) | 1997-06-26 | 1998-06-23 | Drum brake |
EP98111764A EP0887570B1 (en) | 1997-06-26 | 1998-06-25 | Drum brake |
DE69817686T DE69817686T2 (de) | 1997-06-26 | 1998-06-25 | Trommelbremse |
IDP980920A ID20497A (id) | 1997-06-26 | 1998-06-26 | Rem teromol |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17054697A JP3909118B2 (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | ドラムブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1113791A true JPH1113791A (ja) | 1999-01-22 |
JP3909118B2 JP3909118B2 (ja) | 2007-04-25 |
Family
ID=15906895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17054697A Expired - Fee Related JP3909118B2 (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | ドラムブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3909118B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2014948A1 (en) * | 2007-06-11 | 2009-01-14 | Akebono Brake Industry CO., LTD. | Drum brake apparatus |
JP2009108917A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ドラムブレーキ装置 |
-
1997
- 1997-06-26 JP JP17054697A patent/JP3909118B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2014948A1 (en) * | 2007-06-11 | 2009-01-14 | Akebono Brake Industry CO., LTD. | Drum brake apparatus |
US8235189B2 (en) | 2007-06-11 | 2012-08-07 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Drum brake apparatus |
JP2009108917A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ドラムブレーキ装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3909118B2 (ja) | 2007-04-25 |
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