JPH11137605A - 車椅子収納装置 - Google Patents

車椅子収納装置

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JPH11137605A
JPH11137605A JP9313892A JP31389297A JPH11137605A JP H11137605 A JPH11137605 A JP H11137605A JP 9313892 A JP9313892 A JP 9313892A JP 31389297 A JP31389297 A JP 31389297A JP H11137605 A JPH11137605 A JP H11137605A
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JP
Japan
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wheelchair
gas spring
state
arm
arm member
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JP9313892A
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English (en)
Inventor
Susumu Nishihata
進 西端
Kimiya Kichise
公彌 吉瀬
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OTEC JAPAN KK
Original Assignee
OTEC JAPAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 安価であるとともに配線が不要で組付性に優
れる、駆動源としてガススプリングを用いた構成であり
ながら、車椅子を積んでいない状態で装置をガススプリ
ングの短縮時の作動方向に作動させるときには、ガスス
プリングの弾発力が作動の負荷となることのないように
して、操作性の向上を図り、また、車椅子の装置への着
脱を容易にして作業性の改善すること。 【解決手段】 ガススプリング7に、このガススプリン
グ7が伸縮不可能なロック状態と伸縮可能なアンロック
状態を形成するロック手段を設け、さらに、ガススプリ
ング7に連結された連動レバー9と吊り下げアーム3と
に、吊り下げアーム3が倒伏状態から起立状態への方向
に回動するときに係合可能である一方、その逆方向への
回動方向では係合しない係合突起3a,9aをそれぞれ
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に車椅子を積
み込んだり降したりする車椅子収納装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、車椅子を車両に収納する装置とし
て、例えば、「NISSANN CARABVAN・H
OMY チェアキャブ取扱説明書(1996年3月 株
式会社オーテックジャパン発行)」に記載のものや、あ
るいは、特開平8−142769号公報に記載のものが
公知である。前者の従来技術は、プラットホームに車椅
子を乗せ、このプラットホームごとアクチュエータによ
り、車外−車内間を移動させる構造となっている。後者
の従来技術は、パイプで構成された車椅子支持部材と、
この車椅子支持部材を車内と車外との間で相互に移動さ
せる平行リンク構造体と、この平行リンク構造体に対し
て弾発力を与えるガススプリングとを備え、折畳状態の
車椅子を車椅子支持部材で挟み、平行リンク構造体によ
り車椅子を車内−車外間で移動させるように構成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の車椅子収納装置において、前者の従来技術は、モ
ータや油圧アクチュエータなどの駆動装置を用いている
ため、装置が大がかりなものとなりコストが高くなる
し、車載性の点でも劣るという問題を有しており、さら
に、アクチュエータとコントローラとを結んだり電源を
供給したりする配線を要し、車両への組付の手間もかか
るという問題も有していた。一方、後者の従来技術は、
ガススプリングの弾発力により操作力を軽減させる構造
であるため、装置をコンパクトに構成することができ、
車載性・コストの点で優れているものの、以下に述べる
解決すべき問題を有していた。ガススプリングは、車椅
子を積み込むときには、操作力を補助し、また、車椅子
を降ろすときにはダンパとして作用し、作業者が大きな
力を使わなくてよいようにできるが、車椅子を載せない
状態で、車椅子支持部材のみを車内から車外に引き出す
際には、作業者が人力によりガスプリングを押し縮めな
がら平行リンク構造体を作動させる必要があり、ガスス
プリングの弾発力が逆に作業の負荷となり、力を要し作
業性に劣る。また、車椅子を車椅子支持部材に乗せた
り、この支持部材から降ろしたりする必要があり、この
作業にも力を要し、作業性の改善が望まれる。本発明
は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、安
価であるとともに配線が不要で組付性に優れる、駆動源
としてガススプリングを用いた構成でありながら、車椅
子を積んでいない状態で装置をガススプリングの短縮時
の作動方向に作動させるときには、ガススプリングの弾
発力が作動の負荷となることのないようにして、操作性
の向上を図り、また、車椅子の装置への着脱を容易にし
て作業性の改善をることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の車椅子収納装置は、車体の開口部の近傍位
置に設けられた回転軸に、アーム部材の基端部が回動可
能に取り付けられて、このアーム部材が、前記開口部の
近傍で起立した起立状態と、先端部を基端部よりも開口
部から離して倒れた倒伏状態とに変位可能に構成され、
前記アーム部材の先端部に吊り下げ部材の基端部が取り
付けられ、この吊り下げ部材が、アーム部材が起立状態
のとき先端部が車外に配置され、アーム部材が倒伏状態
のとき先端部を含む全体が車内に配置されるよう構成さ
れ、前記アーム部材と同軸に連動レバーが回動可能に設
けられ、充填されたガス圧により伸長するよう構成され
たガススプリングの一端部が前記連動レバーに回動可能
に取り付けられ、かつ、前記ガススプリングは、伸長に
伴う連動レバーの回動方向が前記アーム部材の起立状態
から倒伏状態への回動方向となるように他端が車体に回
動可能に取り付けられ、前記ガススプリングには、この
ガススプリングが伸長も短縮もしないロック状態と、伸
縮自在なアンロック状態とに切り替え可能なロック手段
が設けられ、前記連動レバーとアーム部材との間には、
アーム部材が倒伏状態から起立状態への方向に回動する
ときに係合可能である一方、その逆の回動方向では係合
しない係合手段が設けられていることを特徴とする。請
求項2記載の発明は、請求項1記載の車椅子収納装置に
おいて、前記吊り下げ部材の先端部には、車椅子の折畳
時に座面をその中心が上となるように折り畳ませたとき
に、座面の下側に差込可能な吊り下げ部が設けられてい
ることを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載の車椅子収納装置において、前記ロック手
段を、ロック状態とアンロック状態に切り替えるロック
操作手段が、前記吊り下げ部材の先端部に設けられてい
ることを特徴とする。請求項4記載の発明は、請求項1
ないし3記載の車椅子収納装置において、前記吊り下げ
部材は、中空の金属パイプにより形成されていることを
特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項4記載の車
椅子収納装置において、前記アーム部材の先端部と、前
記吊り下げ部材の基端部との間に、前記吊り下げ部材を
軸方向に移動可能であるとともに、任意の位置で固定可
能なスライドロック機構が設けられていることを特徴と
する。請求項6記載の発明は、請求項1ないし5記載の
車椅子収納装置において、前記ガススプリングの連動レ
バーとの連結部の回動軸心が、前記回転軸と前記ガスス
プリングの車体取付側の回動軸心とを結ぶ線よりも常に
下側に位置しているよう構成されていることを特徴とす
る。請求項7記載の発明は、請求項1ないし6記載の車
椅子収納装置において、前記アーム部材と車体との間
に、倒伏状態のアーム部材を車体に対して固定および固
定解除可能なアームロック機構が設けられていることを
特徴とする。
【0005】
【作用】車椅子を収納するときの作動を説明するが、説
明の都合上、開口部を開いて、アーム部材を起立方向に
回動させ、アーム部の先端に設けられた吊り下げ部材の
先端部を車外に配置させた状態から説明する。このよう
に、車外に配置された吊り下げ部材の先端部に、まず、
車椅子を吊り下げる。この吊り下げ作業は、ガススプリ
ングのロック手段をロックしてから行うようにすると、
吊り下げ部材に対して弾発力が作用することがなく、吊
り下げ部材が移動し難く、作業が行い易い。上記吊り下
げ作業を終えると、ガススプリングのロック手段をロッ
ク解除状態とする。したがって、ガススプリングは伸長
作動を行おうとし、この弾発力は、連動レバー、および
この連動レバーとこの回動方向で係合手段により係合す
るアーム部材に作用して、アーム部材は倒伏方向に回動
しようとする。よって、この時のガススプリングの弾発
力は、車椅子を持ち上げる方向に作用するもので、作業
者は小さい力で車椅子を持ち上げることができる。そし
て、車椅子を持ち上げると、吊り下げ部材およびアーム
部材は、回転軸を中心に回動し、さらに車椅子を車内に
移動させると、アーム部材が倒伏状態となるまで回動
し、吊り下げ部材も車内に移動し、以上で車椅子の収納
を終える。なお、この時、連動レバーはアーム部材と係
合状態を保ちながらアーム部材の倒伏状態方向に回動す
る。次に、車椅子を収納した状態から車外に降ろす場合
には、ガススプリングのロック手段をアンロック状態と
したまま、上記状態から車椅子を車外に引き出す。これ
に伴い、アーム部材が起立状態へ向けて回動され、この
アーム部材と係合した連動レバーが、アーム部材の回動
に連動して回動し、ガススプリングが短縮される。した
がって、車椅子を車外に降ろすときには、ガススプリン
グがダンパとして作用して、車椅子はゆっくりと車外に
降りるものであり、この場合も、作業者は小さい力で車
椅子をゆっくりと降ろすことができる。その後、ガスス
プリングのロック手段をロック状態として、吊り下げ部
材から車椅子を取り外す。このとき、吊り下げ部材にガ
ススプリングの弾発力が作用していないため、車椅子を
楽に取り外すことができる。すなわち、吊り下げ部材に
対してガススプリングの弾発力が常時作用していると、
車椅子を取り外すべく車椅子を持ち上げると、それに応
動して吊り下げ部材もガススプリングの弾発力で持ち上
がり車椅子の吊り下げ状態が維持されるもので、この取
り外し作業を行い難いが、本発明ではこのような不具合
が生じない。次に、吊り下げ部材を車内に収納するとき
には、車椅子を収納するときとは異なり、上述の車椅子
の取り外しの時点でロック状態としたガススプリングの
ロック手段を、そのロック状態に維持したままで操作す
る。この場合、車椅子の荷重がかかっておらず、吊り下
げ部材およびアーム部材を回動軸を中心に回動させるの
みであるから、少ない力で回動させることができ、ガス
スプリングの弾発力が作用しなくても作業性に問題はな
い。また、このとき、ガススプリングは短縮された状態
に維持されるため、連動レバーも回動することはなく、
その位置に固定されるが、アーム部材と連動レバーとの
間の係合手段は、このアーム部材が倒伏方向に回動する
ときには係合しないから、アーム部材のみを倒伏方向に
回動できるものである。したがって、次回に車椅子を収
納するにあたり、吊り下げ部材の先端部を車外に配置さ
せるべくアーム部材を回動軸を中心に回動させたときに
は、ガススプリングは短縮状態に固定され、連動レバー
もこの時の位置に固定されているため、吊り下げ部材を
車外に配置させる位置までアーム部材が回動した位置ま
で、係合手段が係合することはない。よって、アーム部
材は、ガススプリングを短縮させることなく回動させる
ことができ、このように車椅子を吊り下げていない状態
で吊り下げ部材を車外に移動させるときには、ガススプ
リングの弾発力が、この操作を妨げる方向に作用するこ
とがなく、楽に作業することができる。請求項2記載の
発明では、車椅子を吊り下げ部材に吊すときには、車椅
子をその座面が上向きに折り畳まれるようにして折り畳
み、その後、吊り下げ部材の先端部の吊り下げ部を座面
の下側に差し込ませるものであり、この場合、吊り下げ
部が座面の下側に差し込まれるように、車椅子を吊り下
げ部に対して移動させる方が作業が容易である。また、
車椅子を吊り下げ部材から取り外す場合には、吊り下げ
部が車椅子の座面よりも下方に配置されるまで吊り下げ
部材を移動させて(アーム部材を回動させて)、その位
置でガススプリングのロック手段をロックさせると、車
椅子を車輪により水平移動させるだけで取り外すことが
でき、作業が容易である。
【0006】請求項3記載の発明では、ガススプリング
のロック手段のロック・アンロックの切り替えは、吊り
下げ部材の先端部に設けられているロック操作手段を操
作することで行う。したがって、上述のように、車椅子
を吊り下げ部材に吊り下げたり、吊り下げ部材から取り
外す際に、ガススプリングのロック手段をロックさせた
り、ロックを解除するにあたり、車椅子から離れること
なくその操作を行うことができ、作業者の無駄な動きを
省くことができる。請求項5記載の発明では、車椅子を
収納したときの吊り下げ部の高さを、スライドロック機
構により吊り下げ部材をアーム部材に対してスライドさ
せて任意に設定して、その位置に固定させることができ
る。したがって、車椅子を収納したときに、車椅子の車
輪が車両の床面に当接するように、吊り下げ部の高さを
設定すれば、走行時に車椅子が揺れることがなく、安定
する。また、例えば、個人で使用する場合のように常
時、同一の車椅子を収納するのであれば、いったんこの
高さを設定すれば、次回からは、常にこのように安定す
る高さに車椅子が収納されることになる。請求項6記載
の発明では、連動レバーが回動したときに、ガススプリ
ングの連動レバーへの連結部の回動軸心が、アーム部材
の回転軸と、ガススプリングの車体への回動軸心とを結
ぶ線よりも上方位置に行くことがなく、したがって、ガ
ススプリングにより車椅子を持ち上げる力が、吊り下げ
部材の位置で大きく変化することがなく、作動が安定し
ているとともに、アーム部材の回動速度も一定に保たれ
る。請求項7記載の発明では、アーム部材を、倒伏位置
まで回動させたときには、アームロック機構によりアー
ム部材を固定できる。したがって、走行時には、アーム
部材を固定させて、アーム部材に連結された吊り下げ部
材、およびこの吊り下げ部材に吊り下げられた車椅子が
移動しないようにできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は実施の形態の車椅子収納
装置Mを示す斜視図であり、本装置Mは、車両後部の開
口部OPの内側に設けられている。本装置Mは、車体に
固定されたフレーム1と、このフレーム1の後端部にシ
ャフト2を中心に回動可能に基端部が取り付けられた断
面「コ」の字のチャンネル状の吊り下げアーム(アーム
部材)3と、この吊り下げアーム3の先端部に基端部が
取り付けられたアームパイプ(吊り下げ部材)4とを備
えている。
【0008】前記吊り下げアーム3は、図6に示すよう
に、シャフト2を中心として、同図の実線で示すように
略水平の倒伏状態と、同図点線で示す(図1に示す)起
立状態との範囲内で回動可能に支持されている。また、
前記アームパイプ4は、図1に示すように、先端部にお
いて図中下方向に略直角に曲げられた後、さらに、横方
向に略直角に曲げられた形状に形成され、この先端部が
車椅子MCを吊り下げる部分である吊り下げ部4aとさ
れている。また、前記アームパイプ4の基端部は、吊り
下げアーム3に対してアームパイプ4の軸方向にスライ
ド可能であるとともに、任意の位置で固定可能なスライ
ドロック機構5により支持されている。なお、このスラ
イドロック機構5は、単に、アームパイプ4側の部材と
吊り下げアーム3側の部材とにそれぞれ複数の穴を設
け、両者の穴の位置を一致させてボルトを挿通させる手
段などにより構成することができる。また、前記車椅子
MCは、図では折畳状態で示しており、この折畳状態で
は座面6が図示のように上方に凸の略「く」の字状に折
畳可能に構成されている。
【0009】図において7はガススプリングである。こ
のガススプリング7は、内部にオイルが充填されている
とともに、所定の圧力のガスが充填されて、このガス圧
により、伸長作動する周知の構造のものである。このガ
ススプリング7と前記吊り下げアーム3との連結状態に
ついて説明すると、図5は図1の状態におけるフレーム
1の周辺部分の側面図であって、前記ガススプリング7
は、一端がシャフト8を中心にフレーム1に対して回動
可能に取り付けられ、他端は連動レバー9の先端部に対
してシャフト10により相対回動可能に取り付けられて
いる。そして、前記連動レバー9は、その基端部が前記
シャフト2に対して回動可能に取り付けられている。前
記ガススプリング7は、図8の拡大図に示すように、ピ
ストンロッド7aの先端部においてロックピン7bが突
出され、かつ、ピストンロッド7aの先端部に取り付け
られたブラケット7cには、前記ロックピン7bを押さ
え付け可能なロックレバー7dが回動可能に設けられて
いる。前記ロックピン7bは、図示は省略するが、ガス
スプリング7の内部において図外のピストンで画成され
た上下室を連通する流路を遮断させたり連通させたりす
る機構に連結されており、図中反時計回りのアンロック
方向に回動させて図5において実線で示すようにロック
レバー7dがロックピン7bを押さえ付けた状態では、
前記上下室の間で流体の流通が可能となっていてガスス
プリング7は伸縮可能なアンロック状態となる。それに
対して、図5において点線で示すように、すなわち図8
に示すようにロックレバー7dがロックピン7bを押さ
え付けていない状態では、上下室間の流体の流通が不可
能となりガススプリング7は伸長および短縮が不可能な
ロック状態となるよう構成されている。なお、ロックレ
バー7dの先端には、後述するワイヤケーブル11が連
結されている。また、図7の平面図に示すように、ガス
スプリング7は、吊り下げアーム3に対して左右方向に
ずれた位置で並設されている。
【0010】次に、図5に戻って前記連動レバー9と吊
り下げアーム3の係合関係について説明する。すなわ
ち、前記連動レバー9と吊り下げアーム3とは、シャフ
ト2の軸方向に位置をずらして配置されており、吊り下
げアーム3の基端部において、前記軸方向に係合突起
(係合手段)3aが突設されている一方、前記連動レバ
ー9にも、この係合突起3aと回動方向で重なる位置に
係合突起(係合手段)9aが設けられている。そして、
両係合突起3a,9aは、吊り下げアーム3が連動レバ
ー9に対して図中時計回り方向に相対回動したときに
は、両者3a,9aは係合可能であるが、吊り下げアー
ム3が連動レバー9に対して反時計回り方向に回動した
ときには、両者3a,9aは係合不可能に構成されてい
る。次に、吊り下げアーム3とフレーム1との間に設け
られているアームロック機構12について説明する。こ
のアームロック機構12は、フレーム1に固定されてい
るストライカ12aと、吊り下げアーム3に回動可能に
取り付けられているロック片12bとを有している。こ
のロック片12bは、前記ストライカ12aと係合可能
なロック溝12cが形成され、かつ、ロック解除レバー
12dの基端部が固着されている。このロック解除レバ
ー12dは、先端に把持部12eが設けられ、ロック解
除レバー12dが、図3に示すように、吊り下げアーム
3に形成された開口部3bを貫通して設けられているこ
とにより、把持部12eが吊り下げアーム3の表側に配
置されている。
【0011】図1に戻り説明すると、前記アームパイプ
4の先端近傍位置には、ボックス13が設けられ、この
ボックス13にセレクトレバー14が取り付けられてい
る。これらの構造を詳細に示すのが、図9の断面図であ
る。この図9に示す構成は請求の範囲のロック操作手段
に相当するもので、前記ボックス13の内部には、略
「く」の字形状のベルクランク15がシャフト15aを
中心に回動可能に設けられ、このベルクランク15の一
端には前記ワイヤケーブル11が連結され、他端にはス
プリング16の一端が引っ掛けられている。また、スプ
リング16は、他端をボックス13に固定されたピン1
6aに引っ掛けられている。そして、前記セレクトレバ
ー14は、前記ベルクランク15と一体的に回動可能に
ベルクランク15に装着されている。前記スプリング1
6は、ベルクランク15ならびにセレクトレバー14
を、それぞれ図において実線で示す位置と点線で示す位
置から回動するのを規制するように作用するもので、実
線がロック位置、点線がアンロック位置を示す。
【0012】すなわち、前記セレクトレバー14とガス
スプリング7の先端部のロックレバー7dとがワイヤケ
ーブル11により連動可能に構成されているもので、セ
レクトレバー14をロック位置に配置すると、前記ロッ
クレバー7dがロック位置に回動してガススプリング7
が伸縮できないロック状態となる一方、セレクトレバー
14をアンロック位置に配置すると、ロックレバー7d
がアンロック位置に回動してガススプリング7が伸縮可
能なアンロック状態となるものである。
【0013】次に、実施の形態の作動を説明する。この
作動説明にあたり、車椅子収納装置Mにおいて、車椅子
MCを収納していない装置Mの収納状態(これを以下、
椅子無し収納状態という)から、車外に引き出して車椅
子MCを取り付けた後、車椅子MCを収納し(これを以
下、椅子有り収納状態という)、その後、車椅子MCを
降ろして、再び椅子無し収納状態とするまでの作動を順
を追って説明する。
【0014】図2において、点線が収納状態を示してお
り、この収納状態では、アームパイプ4は図示のよう
に、リヤシート20の後面近傍位置で起立している。そ
して、この状態では、図6に示すように吊り下げアーム
3が略水平の倒伏状態となっており、かつ、後述する収
納時の操作に基づいてガススプリング7は短縮されてい
る。なお、このときガススプリング7は、ロック状態と
なっている。
【0015】この状態から車椅子MCを搭載するには、
まず、バックドア21を開いて開口部OPを開き、次
に、ロック解除レバー12dの把持部12eを引き上げ
てロック機構12のロックを解除する。すなわち、この
操作により、ロック片12bが反時計回り方向に回動し
てそのロック溝12cとストライカ12aとの係合が外
れてロック機構12のロックが解除される。次に、アー
ムパイプ4を車外側に引き出す。すなわち、アームパイ
プ4を車体後方に引っ張ると、吊り下げアーム3が図に
おいて点線で示す起立状態の方向に回動し、これに伴っ
て、アームパイプ4が図2において実線で示すように、
車外に配置される。この吊り下げアーム3が図6におい
て実線で示す倒伏状態から点線で示す起立状態まで回動
するときに、ガススプリング7が短縮状態でロックされ
ていると連動レバー9が図示のように寝た状態に維持さ
れており、連動レバー9の係合突起9aと吊り下げアー
ム3の係合突起3aとは離間しており、このように吊り
下げアーム3が回動する間に両係合突起3a,9aが係
合することはなく、吊り下げアーム3が起立状態となっ
た時点で、両係合突起3a,9aが突き当たって係合状
態となる。したがって、このようにアームパイプ4を車
外に引き出す操作時に、吊り下げアーム3が起立するま
での間、ガススプリング7の弾発力が操作の負荷となる
ことはなく、弱い力で操作を行うことができる。
【0016】次に、搭載する車椅子MCを図1および図
2に示すように折り畳む。この時、車椅子MCの座面6
は、図示のように上側に凸となるよう折り畳む。そし
て、このように折り畳んだ座面6の下側にアームパイプ
4の吊り下げ部4aを差し込むように、アームパイプ4
に対して車椅子MCを車両に対して横方向に移動させ
て、吊り下げ部4aに座面6を吊り下げる。なお、この
作業時にあってもガススプリング7のロック状態は維持
させておくもので、したがってアームパイプ4は自重で
下がった状態に維持されて、移動し難くなっているた
め、作業性に優れている。
【0017】次に、セレクトレバー14をアンロック位
置に操作する。このとき、セレクトレバー14は、係合
させた車椅子MCのすぐ近くに配置されているため、作
業者は車椅子MCの吊り下げ作業を行った位置から移動
することなくセレクトレバー14の操作を行うことがで
きる。そして、上記セレクトレバー14の操作に連動し
てロックレバー7dが回動してガススプリング7のロッ
クが解除されると、ガススプリング7が伸長しようとす
る。そして、この時点では、図5に示すように、連動レ
バー9の係合突起9aと吊り下げアーム3の係合突起3
aとが係合しているから、ガススプリング7の弾発力に
よる付勢力が、連動レバー9から両係合突起9a,3a
を介して吊り下げアーム3ならびにアームパイプ4に入
力された状態となる。したがって、車椅子MCを車両に
収納すべく上方に持ち上げると、ガススプリング7の弾
発力により軽く持ち上がり、それとともに吊り下げアー
ム3を図5において反時計回り方向に軽く回動させるこ
とができる。さらに、車椅子MCを、図2において点線
で示すように車両内に収納できる。
【0018】なお、この収納時に、吊り下げアーム3が
回動するのに伴って、ガススプリング7が伸長するとと
もに、連動レバー9が図5に示す位置から図4に示す位
置に回動し、この図4に示す状態はガススプリング7が
最大に伸長した状態であり、これ以降は、吊り下げアー
ム3は、自重と、アームパイプ4ならびに車椅子MCの
重量により回動し、この回動に伴い、アームロック機構
12のロック片12bとストライカ12aとが図3に示
すように係合してロック状態となる。さらに、図4の状
態から図3のロック状態に変位する際に、ガススプリン
グ7が伸びきっているために連動レバー9は回動しない
ものであり、したがって、図3に示すように吊り下げア
ーム3の係合突起3aは、連動レバー9の係合突起9a
から僅かに離間する。
【0019】上述のようにして車椅子MCを車内に収納
したら、バックドア21を閉じ、車両を走行させるので
あるが、この走行時には、吊り下げアーム3がアームロ
ック機構12によりロックされていて回動しないため、
車椅子MCも移動しない。特に、収納時において、車椅
子MCの車輪が車両の床面に設置するようにアームパイ
プ4の高さ方向位置を調整しておけば、車椅子MCがア
ームパイプ4の吊り下げ部4aに対して前後に揺れるの
を防止することができる。
【0020】次に、車両が目的地に到着して車椅子MC
を降車させるときの作動について説明する。この降車時
には、バックドア21を開いてまず、図3に示すように
ロック解除レバー12dの把持部12eを上方に持ち上
げてアームロック機構12のロックを解除する。そし
て、車椅子MCを車両後方に引き出すと、吊り下げアー
ム3ならびにアームパイプ4がシャフト2を中心に図3
において時計回り方向に回動して、吊り下げアーム3の
係合突起3aと連動レバー9の係合突起9aとが図4に
示すように係合して、その後は、吊り下げアーム3の回
動に伴ってガススプリング7が短縮される。このガスス
プリング7の短縮に伴い減衰作用が得られ、車椅子MC
はゆっくりと下降し、図2に示すように着地し、この時
点で取り下げアーム3は、図5に示すように起立状態と
なる。
【0021】そして、車椅子MCが着地したら、セレク
トレバー14をロック位置に移動させる。これにより、
ガススプリング7ではロックレバー7dが回動してロッ
クピン7bの押さえが無くなってロックピン7bが突出
し、ガススプリング7が伸縮不可能なロック状態とな
る。その後、車椅子MCをアームパイプ4の吊り下げ部
4aから取り外すのであるが、上述のようにガススプリ
ング7をロック状態とした場合には、吊り下げアーム3
を図5の位置から反時計回り方向に回動するのにガスス
プリング7の弾発力が作用することがないため、アーム
パイプ4を持ち上げるのが容易であり、上述のように車
椅子MCをアームパイプ4から取り外す作業を行うとき
の作業性に優れる。
【0022】車椅子MCを本装置Mから取り外したら、
本装置Mを車両に収納する。このとき、ガススプリング
7はロック状態となっているから、吊り下げアーム3を
図5に示す状態から反時計回り方向に回動させたとき
に、連動レバー9はこの図に示す位置にとどまり、収納
時には図6において実線で示すように、吊り下げアーム
3の係合突起3aと連動レバー9の係合突起9aとが離
間した状態となる。このように車椅子MCを吊り下げな
いで吊り下げアーム3を回動させる時には、ガススプリ
ング7を短縮させないから、ガススプリング7の弾発力
がこの回動操作の負荷とならず容易に操作を行うことが
できる。そして、吊り下げアーム3を図6の位置まで回
動させて、アームパイプ4を車内に収納させたときに
は、吊り下げアーム3がアームロック機構12によりフ
レーム1にロックされる。
【0023】以上説明したように、本発明の実施の形態
にあっては、以下に列挙する効果を有している。 車椅子MCを収納するときに、操作力を補助する手
段としてガススプリング7の弾発力を用いるようにした
ため、力の弱い作業者でも楽に車椅子MCを持ち上げる
ことができるように構成しながらも、モータや油圧アク
チュエータなどを用いる構成に比べてコストダウンを図
ることができる。そして、ガススプリング7を用いる構
成では、配線や配管が不要であり、組付の手間を省くこ
とができ、これによってもコストダウンを図ることがで
き、加えて、装置Mが小型化され、リヤシート20の後
の狭い空間に設置することができ、設置性に優れる。
【0024】 上記のガススプリング7として伸長
も短縮もしないロック状態を形成できるガススプリング
7を用い、ガススプリング7の伸縮に連動して回動する
連動レバー9の係合突起9aと、車椅子MCを支持する
側の吊り下げアーム3に設けた係合突起3aとが、アー
ムパイプ4を車外方向に引き出すときの吊り下げアーム
3の回動方向で係合可能であるが、その逆方向の吊り下
げアーム3の回動では係合不可能に構成したため、ガス
スプリング7を短縮状態でロックさせると、アームパイ
プ4を車内に収納する方向に吊り下げアーム3を回動さ
せたときに、ガスダンパ7の弾発力がこの回動の負荷と
ならないようにでき、操作力を軽減できるものであり、
従来の、ガススプリング特有の問題を解決できる。
【0025】 車椅子MCを収納する際に、アームパ
イプ4の吊り下げ部4aを車椅子MCの座面6の下に差
し込むだけで装置Mとの係合が完了し、車椅子MCを装
置Mに載せることが不要であるので、非力な人でも積み
込み作業が容易に行える。
【0026】 吊り下げアーム3とフレーム1との間
にアームロック機構12を設けたために、吊り下げアー
ム3ならびにアームパイプ4を走行中に固定でき、走行
時にこれらが揺れて騒音が発生するのを防止できるとい
う効果が得られるとともに、車椅子MCを車内に収納し
たときに、この車椅子MCが動くのを防止できる。
【0027】 ガススプリング7をロック・アンロッ
ク状態に切り替える手段としてのセレクトレバー14
を、アームパイプ4の吊り下げ部4aの近傍位置に設け
たため、車椅子MCを吊り下げ部4aに吊った後に、ガ
ススプリング7のロック・アンロック操作を行うにあた
り、作業者が車椅子MCの吊り下げ作業を行った位置か
ら移動する必要がなく、作業性に優れている。
【0028】 セレクトレバー14にベルクランク1
5ならびにスプリング16を設け、スプリング16の弾
発力によりセレクトレバー14を、ロック位置・アンロ
ック位置に保持するように構成したため、セレクトレバ
ー14の位置が不用意に切り替わることがなく、操作の
確実性に優れている。
【0029】 ガススプリング7を吊り下げアーム3
の横に配置しているため、装置Mのフレーム1の部分の
高さ寸法を小さく抑えることができ、車両の床下に設置
したりするのが容易であり、車載性に優れている。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車椅子
収納装置にあっては、ガススプリングを駆動源とした安
価であるとともにコンパクトで、しかも組付手間も少な
い車椅子収納装置において、ガススプリングに、このガ
ススプリングが伸縮不可能なロック状態と伸縮可能なア
ンロック状態を形成するロック手段を設け、さらに、ガ
ススプリングに連結された連動レバーと、車椅子を吊り
下げる吊り下げ部材が取り付けられたアーム部材との間
に、アーム部材が倒伏状態から起立状態への方向に回動
するときに係合可能である一方、その逆方向への回動方
向では係合しない係合手段を設けた構成としたために、
吊り下げ部材に車椅子を吊り下げた状態では、ガススプ
リングの弾発力が作用して、操作力を補助できるように
しながら、アーム部材を起立状態まで回動させたときに
ロック手段をロックさせ、ガススプリングの弾発力がア
ーム部材および吊り下げ部材に作用しないようにするこ
とにより、車椅子の脱着作業を容易にすることができる
という効果が得られ、かつ、車椅子を吊り下げない状態
で吊り下げ部材を移動させるとともにアーム部材を回動
させるときに、ガススプリングの弾発力が作用せず、作
業の負荷とならないようにして作業性の向上を図ること
ができるという効果が得られる。
【0031】請求項2記載の発明では、吊り下げ部材の
先端部に、その上向きに凸に折り畳まれた座面の下側に
差込可能な吊り下げ部を設けたため、車椅子を収納する
ときには、車椅子を持ち上げることなく吊り下げ状態と
することができ、また、車椅子を吊り下げ部から取り外
すときにも、車椅子を持ち上げることなく取り外すこと
ができ、力の弱い作業者でも簡単に吊り下げ、および取
り外しができ、作業性に優れているという効果が得られ
る。請求項3記載の発明では、ガススプリングのロック
手段のロック・アンロックを切り替えるロック操作手段
を、吊り下げ部材の先端部に設けたため、車椅子を吊り
下げ部材に吊り下げたり、吊り下げ部材から取り外す際
に、ロック手段のロック・アンロックの切り替えを行う
にあたり、車椅子から離れることなくその操作を行うこ
とができ、作業者の無駄な動きを省くことができるもの
で、操作性に優れるという効果が得られる。請求項5記
載の発明では、吊り下げ部材をアーム部材に対して軸方
向に移動可能であるとともに、任意の位置で固定可能な
スライドロック機構を設けたため、車椅子の収納時の高
さを任意に設定でき、車椅子を収納したときに、車椅子
の車輪が車両の床面に当接する高さに設定して、走行時
に車椅子が揺れることがなく安定させることができるも
ので、装置の完成度を高めることができるという効果が
得られる。請求項6記載の発明では、連動レバーが回動
したときに、ガススプリングの連動レバーへの連結部の
回動軸心が、アーム部材の回転軸と、ガススプリングの
車体への回動軸心とを結ぶ線よりも上方位置に行くこと
がないように構成したために、ガススプリングにより車
椅子を持ち上げる力が、吊り下げ部材の位置で大きく変
化することがなく、作動が安定しているとともに、アー
ム部材の回動速度も一定に保たれ、作動性の向上を図る
ことができるという効果が得られる。請求項7記載の発
明では、アーム部材を倒伏位置で車体に固定可能なアー
ムロック機構を設けたため、走行時に、アーム部材を固
定させて、アーム部材に連結された吊り下げ部材、およ
びこの吊り下げ部材に吊り下げられた車椅子が移動しな
いようにでき、走行時の装置の安定性を向上させること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の車椅子収納装置を示す斜視
図である。
【図2】実施の形態の側面図である。
【図3】実施の形態の動作を示す要部の側面図である。
【図4】実施の形態の動作を示す要部の側面図である。
【図5】実施の形態の動作を示す要部の側面図である。
【図6】実施の形態の動作を示す要部の側面図である。
【図7】実施の形態の要部の平面図である。
【図8】実施の形態の要部の拡大側面図である。
【図9】実施の形態の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
M 車椅子収納装置 MC 車椅子 OP 開口部 1 フレーム 2 シャフト 3 吊り下げアーム(アーム部材) 3a 係合突起 3b 開口部 4 アームパイプ(吊り下げ部材) 4a 吊り下げ部 5 スライドロック機構 6 座面 7 ガススプリング 7a ピストンロッド 7b ロックピン 7c ブラケット 7d ロックレバー 8 シャフト 9 連動レバー 10 シャフト 11 ワイヤケーブル 12 アームロック機構 12a ストライカ 12b ロック片 12c 係合溝 12d ロック解除レバー 13 ボックス 14 セレクトレバー(ロック操作手段) 15 ベルクランク(ロック操作手段) 16 スプリング(ロック操作手段) 16a ピン 20 リヤシート 21 バックドア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の開口部の近傍位置に設けられた回
    転軸に、アーム部材の基端部が回動可能に取り付けられ
    て、このアーム部材が、前記開口部の近傍で起立した起
    立状態と、先端部を基端部よりも開口部から離して倒れ
    た倒伏状態とに変位可能に構成され、 前記アーム部材の先端部に吊り下げ部材の基端部が取り
    付けられ、この吊り下げ部材が、アーム部材が起立状態
    のとき先端部が車外に配置され、アーム部材が倒伏状態
    のとき先端部を含む全体が車内に配置されるよう構成さ
    れ、 前記アーム部材と同軸に連動レバーが回動可能に設けら
    れ、 充填されたガス圧により伸長するよう構成されたガスス
    プリングの一端部が前記連動レバーに回動可能に取り付
    けられ、かつ、前記ガススプリングは、伸長に伴う連動
    レバーの回動方向が前記アーム部材の起立状態から倒伏
    状態への回動方向となるように他端が車体に回動可能に
    取り付けられ、 前記ガススプリングには、このガススプリングが伸長も
    短縮もしないロック状態と、伸縮自在なアンロック状態
    とに切り替え可能なロック手段が設けられ、 前記連動レバーとアーム部材との間には、アーム部材が
    倒伏状態から起立状態への方向に回動するときに係合可
    能である一方、その逆の回動方向では係合しない係合手
    段が設けられていることを特徴とする車椅子収納装置。
  2. 【請求項2】 前記吊り下げ部材の先端部には、車椅子
    の折畳時に座面をその中心が上となるように折り畳ませ
    たときに、座面の下側に差込可能な吊り下げ部が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の車椅子収納装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ロック手段を、ロック状態とアンロ
    ック状態に切り替えるロック操作手段が、前記吊り下げ
    部材の先端部に設けられていることを特徴とする請求項
    1または2記載の車椅子収納装置。
  4. 【請求項4】 前記吊り下げ部材は、中空の金属パイプ
    により形成されていることを特徴とする請求項1ないし
    3記載の車椅子収納装置。
  5. 【請求項5】 前記アーム部材の先端部と、前記吊り下
    げ部材の基端部との間に、前記吊り下げ部材を軸方向に
    移動可能であるとともに、任意の位置で固定可能なスラ
    イドロック機構が設けられていることを特徴とする請求
    項4記載の車椅子収納装置。
  6. 【請求項6】 前記ガススプリングの連動レバーとの連
    結部の回動軸心が、前記回転軸と前記ガススプリングの
    車体取付側の回動軸心とを結ぶ線よりも常に下側に位置
    しているよう構成されていることを特徴とする請求項1
    ないし5記載の車椅子収納装置。
  7. 【請求項7】 前記アーム部材と車体との間に、倒伏状
    態のアーム部材を車体に対して固定および固定解除可能
    なアームロック機構が設けられていることを特徴とする
    請求項1ないし6記載の車椅子収納装置。
JP9313892A 1997-11-14 1997-11-14 車椅子収納装置 Pending JPH11137605A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000316908A (ja) * 1999-05-12 2000-11-21 Kanto Auto Works Ltd 自動車の車椅子搭載装置
JP2003180753A (ja) * 2001-12-20 2003-07-02 Autech Japan Inc 車椅子収納装置
JP2004321353A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Katsuyuki Manabe 福祉車輌搭載用の車椅子
JP2019088340A (ja) * 2014-07-22 2019-06-13 松山株式会社 農作業機

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