JPH11137231A - 食品の生地成形方法および生地成形機 - Google Patents

食品の生地成形方法および生地成形機

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JPH11137231A
JPH11137231A JP9304643A JP30464397A JPH11137231A JP H11137231 A JPH11137231 A JP H11137231A JP 9304643 A JP9304643 A JP 9304643A JP 30464397 A JP30464397 A JP 30464397A JP H11137231 A JPH11137231 A JP H11137231A
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JP
Japan
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dough
air
chamber
food
peripheral edge
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JP9304643A
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English (en)
Inventor
Tokuji Kajiwara
徳二 梶原
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Kajiwara Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kajiwara Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内12を入れるのに適した形状に生地
材11を成形し、きれいな形状に内材12を包み込める
ようにした食品の生地成形方法を提供する。 【解決手段】 上部開口を平らな生地材11で塞ぐよ
うにしてある空気室4と、この空気室4内を上,下部室
4a,4bに分割すると共に、分割した上部室4aを連
通させる多孔の成形型5と、前記空気室4の成形型5側
の分割した下部室4bに空気の吸引による減圧接続し、
前記空気室4の上部開口4cを塞ぐようにパン生地など
の平らな生地材11を空気室4の室壁3上に載置し、生
地材11を減圧引きして、餡などの内材12を入れるの
に適した形状に生地材11を成形することで、包合時に
生地材11が固定されていないので、きれいな形状に内
材12を成形した生地材によって包合できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パン生地,饅頭
生地などの生地材を成形して餡などの内材を包んで成形
する、食品の生地成形方法および生地成形機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平6−70577号公報に示
すように円形状の生地片をカップ上に支持し、生地片上
に餡などの球状の内材を載せ、押し込み棒によって内材
と生地材とをカップ内に押し込むことで成形し、開いて
いたゲート(シャッタ)を閉じることで、生地片に内材
を包み込む包餡装置があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の包餡装置およびこの装置による食品の生地片の成形方
法では、内材がペースト状(クリーム,ジャム)あるい
は不定形状の材料(料理したキンピラごぼう,野沢菜な
どの漬物)である場合は押し込みによって成形するに
は、潰れたり、破れたりして極めて不都合な結果とな
り、きれいな形状に内材を包み込めないという問題点が
あった。この発明は、前述した問題点を解決して、平ら
な生地材の外周縁部を保持した状態で、前記生地材の上
面側からの空気の吹込みおよび空気の吸引の少なくとも
一方により、内材を入れるのに適した形状に前記生地材
を成形し、きれいな形状に生地材によって内材が包み込
めるようにした、食品の生地成形方法および生地成形機
の提供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る食
品の生地成形方法は、空気室の上部開口を塞ぐように平
らな生地材を前記空気室の室壁上に載置し、前記生地材
の上面側からの空気の吹込みおよび下面側からの空気の
吸引の少なくとも一方により内材を入れるのに適した形
状に前記生地材を成形することを特徴としたものであ
る。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載した食
品の生地成形方法において、内材を入れるに適した形状
の空所を有し、かつ多数の通気小孔を有する成形型を備
え、該成形型の内壁面形状に沿って、前記生地材を成形
するようにしたことを特徴としたものである。
【0006】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
した食品の生地成形方法において、前記生地材が前記内
材を入れるに適した形状にする以前に、平らな前記生地
材の外周縁部を生地抑え手段により移動を阻止されるよ
うにしたことを特徴としたものである。
【0007】請求項4の発明は、請求項3に記載した食
品の生地成形方法において、前記生地抑え手段は、前記
生地材の前記外周縁部の上面を抑える生地抑え部材また
は前記外周縁部の下面を空気の吸引による吸着保持手段
によって行うようにしたことを特徴としている。
【0008】請求項5の発明は、請求項1乃至4に記載
した食品の生地成形方法において、生地成形の為の空気
の吹込みの完了を、前記内材投入の直前に行い、生地成
形と生地抑えの為の空気吸引の完了を、前記内材の投入
以後の適時にすることを特徴としている。
【0009】請求項6の発明は、食品の生地成形機にお
いて、上部開口を平らな生地材で塞ぐようにしてある空
気室と、この空気室内を上,下部室に分割すると共に、
分割した前記上部室と前記下部室を連通させる多孔の成
形型と、前記空気室の前記成形型外側の分割した前記下
部室に空気の吸引による減圧手段を接続したことを特徴
としたものである。
【0010】請求項7の発明は、請求項6に記載した食
品の生地成形機において、平らな前記生地材で前記空気
室の上部開口を塞ぐように前記空気室の室壁上に載置し
て前記空気室の空気を吸引した時に、前記生地材の外周
縁部の移動を阻止する生地抑え手段を設けたことを特徴
としたものである。
【0011】請求項8の発明は、請求項7に記載した食
品の生地成形機において、前記生地抑え手段は、前記生
地材の前記外周縁部の上面を抑える生地抑え部材または
前記生地材の前記外周縁部の下面を空気の吸引による吸
着保持手段により前記生地材の移動を阻止するようにし
たことを特徴としたものである。
【0012】請求項9の発明は、請求項8に記載した食
品の生地成形機において、前記生地材の前記外周縁部の
下面の空気の吸引による前記吸着保持手段は、前記成形
型の上部開口周縁に平らな前記生地材の前記外周縁部が
載置される水平なフランジを有し、前記フランジに載置
された前記生地材の前記外周縁部を前記空気室と分離し
た吸引室内の空気の吸引により前記生地材の移動を阻止
するようにしたことを特徴としたものである。
【0013】請求項10の発明は、請求項7〜9に記載
した食品の生地成形機において、前記生地抑え手段によ
る平らな前記生地材の前記外周縁部の移動阻止以前に、
前記生地材が前記成形型の前記上部開口に載置されたか
否かを感知する感知手段を具備させたことを特徴とした
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の第1実施形態に係る食
品の生地成形機は、図1,図2に示すように、支持板1
上に固定した基台2に筒状の室壁3を気密に固定し、基
台2と室壁3とによって上部開口4cがある空気室4を
支持板1上に設けて生地成形装置8を構成している。
【0015】空気室4内には成形型5を収容し、基台2
と成形型5との間にコイルばね6を介在させて、成形型
5の上端面を室壁3の上部内周面に形成した段3aに押
し付け、空気室4を成形型5によって上部室4aと下部
室4bとに分割し、成形型5およびコイルばね6を空気
室4の軸線に一致させて同心に配置し、成形型5の上端
部以外のほぼ全体と基台2および室壁3との間に下部室
4bを形成し、室壁3の上端部の内径と成形型5の上端
の内径とを等しくし、成形型5の上部に上部開口4cが
ある上部室4aを形成している。前記成形型5は、下部
を半球弧状とし、上部に短い円筒状部を連続させた椀状
とし、上部室4aと下部室4bとを連通させる多孔のプ
ラスチックの成形品である。
【0016】前記基台2には、下部室4bの下部に内端
が開口する吸気孔2aを形成し、吸気孔2aの外端部に
少なくとも一部が可撓性にしてあるパイプ7の先端部を
接続し、パイプ7の末端部を切換え弁(図示省略)を介
して空気の吸引による減圧および空気の吹込みによる加
圧手段(図示省略)に接続してある。この場合、空気の
吹込みによる加圧手段は、図4の(4)で見られる包合
が完了して最終成形品を取り出す際に、生地材11が成
形型5に付着して取出し難い場合がある為に、加圧手段
によってパイプ7を経由して下部室4bに空気を送り込
んで製品が成形型5から離脱するのを助ける為に設けら
れている。
【0017】前記のように構成した生地成形装置8は、
空気室4の上方の所望個所に固定され、かつ室壁3上方
に食品生地がセットされた状態を感知する感知手段(セ
ンサー)9と、図示しない昇降用シリンダのピストンロ
ッド18に連結されて昇降する環状の生地抑え手段とし
ての生地抑え部材10とを設けて、食品の生地成形機を
構成してある。
【0018】前記生地抑え部材10は、図3によく示さ
れるように、外周に雄ねじ10aを有する内径が前記空
気室4の上部開口4cより若干大きい内径を有する中空
の円筒部10bとこの円筒部10bの雄ねじ10aに螺
合する二つの上部ナット10c、下部ナット10dから
構成され、前記上部ナット10cは、その外周部が支持
部材18aを介して昇降用シリンダのピストンロッド1
8下端部に連結され、該ピストン18の昇降によって、
前記生地抑え部材10全体を上下方向のストロークの調
整が可能に昇降される。この場合、図2に示されるよう
に、ピストンロッド18がストロークエンドまで下降し
て下部ナット10dの下端部10eが室壁3の上部に密
着すると、円筒部10bの下端部10fが生地材11の
生地外周縁部11aをつぶすことによって生地材11を
抑えている。
【0019】また、前記円筒部10bにその雌ねじ部を
螺合させた下部ナット10dは、その下端部10eを円
筒部10bの下端部10fより突出させることで円筒部
10bの下端部10fが生地材11の外周縁部11aの
上面にかかる圧力である生地抑え代Aを調整できるよう
になっている。
【0020】一方、図4に示されるように、環状の生地
抑え部材10を使用した場合は、ピストンロッド18の
ストロークを調整することによって生地材11の生地外
周縁部11aのつぶす量を決めている。但し、生地抑え
部材については、生地成形と内材供給のタイミングその
他によっては、使用しない場合もある。
【0021】前記第1実施形態の生地成形機を用いて、
食品の生地成形を行うには、厚さが15mm程度の平らな
円板状にしたパン生地,饅頭生地のような生地材11を
成形装置8の室壁3上に供給し、生地材11によって空
気室4の上部室4aに形成した上部開口4cを覆うと共
に、生地材11の外周縁部11aを室壁3の上端面に支
持させる(図4の(1)生地材セット参照)。この状態
で、前記成形装置8と感知手段9との少なくとも一方を
移動させて適所に停止させ、この状態で、成形装置8の
室壁3上に生地材11が支持されているか否かを感知
し、必要に応じて室壁3上の生地材11が所定位置から
ずれているか否かも感知する。
【0022】前記室壁3上の所定位置に生地材11が支
持してある状態で、必要に応じて成形装置8と環状の生
地抑え部材10との少なくとも一方を移動させて、生地
材11の外周縁部11a上に生地抑え部材10を載置す
る(図4の(2)成形参照)。
【0023】そして、成形装置8のパイプ7に設けた弁
を開き、パイプ7および吸気孔2aによって空気室4の
下部室4b内空気を吸引することで、下部室4bと上部
室4aとを仕切る多孔の成形型5が、下部室4b内と上
部室4a内とを連通させているので、上部室4a内の空
気を下部室4b側に吸引し、上部室4a内を減圧して生
地材11の外周縁部11aより中心側の部分を成形型5
内面に吸着させて、中心側の部分を椀状に成形する。
【0024】その後、ほぼ球状の餡12を内材とし、生
地材11の成形した部分内に、生地抑え部材10で生地
材11の外周縁部11aを抑えた状態で、内材である餡
12を適宜の手段で供給する(図4の(3)餡入れ参
照)。そして、餡12を生地材11の成形した部分内に
入れた状態で、生地抑え部材10を生地材11の外周縁
部11a上から外し、シャッター13を開位置から閉位
置まで移動させることで、餡12を包合して成形する
(図4の(4)包合参照)。
【0025】なお、前記生地材11の外周縁部11a上
の生地抑え部材10が取り除かれた状態では、生地材1
1が慣性により若干収縮がおこり内材の外周側に密接し
た状態となりシャッター13の閉動作とともに生地材1
1内面の空気を押し出しながらの包合が可能となる。ま
た、第1実施形態において、外した生地抑え部材10は
所定位置に戻し、閉じたシャッター13は開位置に戻
し、前述した成形,包合を繰り返す。
【0026】次に、この発明の第2実施形態に係る食品
の生地成形機について、図5,図6を参照して説明す
る。第2の実施形態の成形機は、前述した第1実施形態
の生地成形機と同様な支持板,基台,室壁,成形型を備
えた生地成形装置と、感知手段および生地抑え部材とを
備えている。そして、この実施形態では、成形型5によ
って分割した上部を加圧室14、下部を排気室15と
し、基台の下部に吸気孔に替えて排気孔15aを設ける
と共に、生地抑え部材10の上部には、この上部の面と
気密に配設される円板16とこれを気密に貫通する空気
吹込みパイプ17とを備え、このパイプ17の先端部を
円板16に固定し、パイプ17の末端部を弁(図示省
略)を介して空気の吹込みによる加圧手段(図示省略)
に接続してあることが、第1実施形態のものと相違して
いる。
【0027】第2実施形態の生地成形機を用いて、食品
の生地成形を行うには、第1実施形態の生地材と同様な
生地材11を成形装置の室壁3上に供給し、生地材11
によって加圧室14に形成した上部開口4cを覆うと共
に、生地材11の外周縁部11aを室壁3の上端面に支
持させる(図6の(1)参照)。この状態で、第1実施
形態の場合と同様に、感知手段によって室壁3上に生地
材11が支持されているか否かを感知し、必要に応じて
室壁3上に生地材11が所定位置からずれているか否か
も感知する。
【0028】室壁3上の所定位置に生地材11が支持し
てある状態で、第1実施形態の場合と同様に生地材11
の外周縁部11a上に環状の生地抑え部材10を載置す
る。その後、成形装置と前記円板16および空気吹込み
パイプ17との少なくとも一方を移動させることで、生
地抑え部材10に円板16の外周部を気密に支持させ、
空気吹込みパイプ17から生地材の上面側の中央部分に
送出す吹込み空気によって、生地材11の外周縁部11
aより中心側の部分を成形型5の内面に押し付けて、中
心側の部分を腕状に成形する(図6の(2)参照)。
【0029】なお、生地材11の成形中に生地材11と
成形型5との間にあった空気が成形型5の小孔を経て排
気室15に排気され、さらに排気室15から排気孔15
aを経て空気の一部が大気に放出される。そして、成形
装置および生地抑え部材10と、前記円板16および空
気吹込みパイプ17との少なくとも一方を移動させ、そ
の後ほぼ球状の餡12を内材として、生地材11の成形
した部分内に、生地抑え部材10で生地材11の外周縁
部11aを抑えた状態で、餡12を適宜の手段で供給す
る(図6の(3)参照)。
【0030】そして、餡12を生地材11の成形した部
分内に入れた状態で、生地抑え部材10を生地材11の
外周縁部11a上から外し、シャッター13を開位置か
ら閉位置まで移動させることで、餡12を包合して成形
する(図6の(4)参照)。なお、第2実施形態におい
て、外した生地抑え部材10、円板16および空気吹込
みパイプ17は適時に所定位置に戻し、閉じたシャッタ
ー13は開位置に戻し、前述した成形,包合を繰り返
す。
【0031】さらに、図7によりこの発明の第3の実施
形態について説明する。図7は、この発明の第3の実施
形態における食品生地の成形機の縦断面図で、前記第1
実施形態における図2に相当する図である。この図7に
おいて、前記第1実施形態を示す、図2と同一の構成部
分には、同一符号を付してその説明を省略し、異なる部
分を重点に説明する。
【0032】この第3の実施形態において、特徴とする
部分は、生地材11の成形時に空気室4の上部開口4c
を塞ぐように載置した生地の外周縁部11aの移動を阻
止する生地抑え部材10を省略した点にある。すなわ
ち、この実施形態における成形型5は、上部開口4cの
外方に向けて水平に延びる円周状のフランジ5aを形成
した形状としており、このフランジ5aの上面と前記空
気室4の室壁3上端面と同一面上になるように配設され
た構成となっている。また、前記空気室4は、前記第1
の実施形態と同様にパイプおよび図示省略の弁を介して
空気の吸引による減圧および空気の吹込みによる加圧手
段と接続されており、成形型5と同様に成形型5のフラ
ンジ5aと連通している。
【0033】従って、平らな生地によって、前記空気室
4の上部開口4cを塞ぎ、成形型5の外周側から空気の
吸引を行うことで、生地の外周縁部11aの下面が成形
型5のフランジ5aの上面に吸引されて移動を阻止する
生地抑え手段としての吸着保持手段を構成すると共に、
生地材11の中央部分は、吸気されることで成形型5の
内壁面形状に沿った形状に成形される。
【0034】さらにまた、図8は、前記第3実施形態の
変形例を示すもので、この変形例では、成形型5のフラ
ンジ5aの下面に、前記空気室4を分割してフランジ5
a部専用の吸引室41を形成し、図示省略の弁を介し空
気を吸引する減圧機構と連通する吸気孔42を設けた構
成となっている。この変形例によれば、生地材11の外
周縁部11aをより確実に前記フランジ5aの上面に吸
着保持することが可能となる。また、第3実施形態の変
形例において、成形型5のフランジ5aは、成形型5と
一体成形のものを示したが、分離したもの或いはフラン
ジ5aに代えて多孔の環状板を用いてもよい。
【0035】この発明に係る食品の生地成形機におい
て、成形型5は、多孔のプラスチックの成形品に限られ
ることなく、多孔質のセラミック、アルミニウムの鋳造
体など広く適用できるが、空気室4内を分割した上部室
4aと下部室4bなど分割した部分を連通させる多孔の
ものにすることが必要である。
【0036】この発明において、成形型の形状は、図9
にそれぞれ示すよう(イ)の全体を半球弧状にしたも
の、(ロ)の下部を球弧の一部とし円筒状の上部を連続
させたもの、(ハ)の半球弧状部の底部上方に小突出部
を膨出させたもの、(ニ)の半球弧状部の底部下方に小
突出部を膨出させたものなど、種々変更でき、また、成
形型の横断面形状は、円形に限られることなく正方形
状,三角形状,楕円形状などに適宜変更してもよい。
【0037】この発明の前記各実施形態において、基台
2と成形型5との間に設けたコイルばね6を省略し、基
台2と室壁3と成形型5とを固定してもよく、また、図
4に示すように、成形型5の上端を室壁3の上端まで延
ばしてもよく、この様な構成の成形型5にした場合は、
生地材11を空気の吸引による減圧引きで成形した際、
室壁3と成形型5の係合部より生地材11が成形型5の
裏側の空気室4内に入り込むことが防止できる。
【0038】この発明において、第1の実施形態では、
空気室4内の空気の吸引の開始を、生地材11の外周縁
部11aの移動を阻止するようにした時にし、空気の吸
引の完了を、内材12の投入以後の適時にすることが望
ましいが、空気の吸引の完了は、成形した生地材11に
シャッター13の絞り片が作動する包合の開始からその
完了の直前までの間にする。さらには、シャッター13
の絞り片が作動する包合の開始時が好ましい。
【0039】また、第2の実施形態では、空気の吹込み
の開始を、生地材11の外周縁部11aの移動を阻止す
るようにした時にし、空気の吹込みの完了を、空気吹き
込みパイプ17の移動時に行うことが望ましい。一方、
空気室4内の空気の吸引の開始は、生地材11の外周縁
部11aの移動を阻止するようにした時、空気吹き込み
パイプ17の移動時、内材12を供給時等が望ましい。
【0040】また第3の実施形態では、空気室4内の空
気の吸引の開始を、生地材11の外周縁部11aが成形
型5のフランジ5aに載置された直後とし、第3の実施
形態の変形例では、空気室4内の空気の吸引の開始を、
生地材11の外周縁部11aが成形型5のフランジ5a
に載置されて前記フランジ5aの下面側に設けた吸引室
41の空気の吸引の開始以後とし、前記吸引室41の空
気の吸引は、成形した生地材11にシャッター13の絞
り片が作動する直前までとすることが好ましい。この場
合、第3の実施形態、第3の実施形態の変形例では、空
気室4内の空気の吸引の完了は第1の実施形態の場合と
同じである。
【0041】なお、空気の吸引による減圧条件として
は、強力粉100%の、直径40mm〜70mmの平らなパ
ン生地材を成形するには、100〜600hpaで減圧
引きするのが効果的である。さらにまた、前記各実施形
態において、感知手段を、光電センサーを使用したもの
について説明したが、これに限られることなく、超音波
の発信,あるいは接触棒などによって生地の有無を確認
する方法などでも勿論可能である。
【0042】この発明に用いる食品生地材は、粘性と弾
性が強い:パン生地,大福生地,酒種生地、また、粘性
の強いまんじゅう,焼菓子、弾性の強い団子,柏餅など
の生地を使用するものに広く適用できる。
【0043】
【発明の効果】請求項1〜5のいずれか1つの発明に係
る食品の生地成形方法は、空気室の上部開口を塞ぐよう
に平な生地材を空気室の室壁上に載置し、前記生地材の
上面側からの空気の吹込みおよび下面側からの空気の吸
引の少なくとも一方により内材を入れるのに適した形状
に生地材を成形するようにしたので、包合時に生地材が
固定されていないため、内材としては、餡だけでなくペ
ースト状のジャムやクリーム、あるいは、調理した肉と
野菜、さらには野沢菜などの漬物類の不定形な材料を用
いたものであってもきれいな形状に内材を包合すること
ができる。
【0044】請求項6〜10のいずれか1つの発明に係
る食品の生地成形機は、上部開口を平らな生地材で塞ぐ
ようにしてある空気室と、この空気室内を上,下部室に
分割すると共に、分割した上部室と下部室を連通させる
多孔の成形型と、前記空気室の成形型外側の分割した下
部室に空気の吸引による減圧手段を接続した構成とした
ので、空気の吸引により生地材を成形型の内壁面形状に
沿ってに引き付けて成形でき、前記生地成形方法を行う
のに好適し、成形型内より内材を包み込んで成形した成
形品を取り出す場合は、空気室内に空気の吹込みによる
加圧手段により成形型の内面側に通気小孔を介して空気
を吹き出すことで成形型より成形品の取り出しおよび通
気小孔の目詰り防止等を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る食品の生地成形
機を示した正面図。
【図2】図1に示した生地成形機の縦断面図。
【図3】図1に示した生地材に使用する生地抑え部材の
縦断面図。
【図4】この発明の第1実施形態に係る食品の生地成形
方法を行う動作説明図。
【図5】この発明の第2実施形態に係る食品の生地成形
機を示した縦断面図。
【図6】この発明の第2実施形態に係る食品の生地成形
方法を行う動作説明図。
【図7】この発明の第3実施形態に係る食品の生地成形
機を示した縦断面図。
【図8】この発明の第3実施形態の変形例に係る食品の
生地成形機を示した縦断面図。
【図9】食品の生地成形機に用いる成形型の変形例を示
した底部の縦断面図。
【符号の説明】
1 支持板 2 基台 2a 吸気孔 3 室壁 4 空気室 4a 上部室 4b 下部室 4c 上部開口 5 成形型 6 コイルばね 7 パイプ 8 生地成形装置 9 感知手段 10 生地抑え部材(生地抑え手段) 11 生地材 11a 生地外周縁部 12 餡(内材) 13 シャッター 14 加圧室 15 排気室 16 円板 17 空気吹込みパイプ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気室の上部開口を塞ぐように平らな生
    地材を前記空気室の室壁上に載置し、前記生地材の上面
    側からの空気の吹込みおよび下面側からの空気の吸引の
    少なくとも一方により内材を入れるのに適した形状に前
    記生地材を成形することを特徴とする食品の生地成形方
    法。
  2. 【請求項2】 前記内材を入れるに適した形状の空所を
    有し、かつ多数の通気小孔を有する成形型を備え、該成
    形型の内壁面形状に沿って、前記生地材を成形するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載した食品生地の成
    形方法。
  3. 【請求項3】 前記生地材が前記内材を入れるに適した
    形状にする以前に、平らな前記生地材の外周縁部を生地
    抑え手段により移動を阻止されるようにしたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載した食品の生地成形
    方法。
  4. 【請求項4】 前記生地抑え手段は、前記生地材の前記
    外周縁部の上面を抑える生地抑え部材または前記外周縁
    部の下面を空気の吸引による吸着保持手段によって行う
    ようにしたことを特徴とする請求項3に記載した食品の
    生地成形方法。
  5. 【請求項5】 生地成形の為の空気の吹込みの完了を、
    前記内材投入の直前に行い、生地成形と生地抑えの為の
    空気吸引の完了を、前記内材の投入以後の適時にするこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した食
    品の生地成形方法。
  6. 【請求項6】 上部開口を平らな生地材で塞ぐようにし
    てある空気室と、この空気室内を上,下部室に分割する
    と共に、分割した前記上部室と前記下部室を連通させる
    多孔の成形型と、前記空気室の前記成形型外側の分割し
    た前記下部室に空気の吸引による減圧手段を接続したこ
    とを特徴とする食品の生地成形機。
  7. 【請求項7】 平らな前記生地材で前記空気室の上部開
    口を塞ぐように前記空気室の室壁上に載置して前記空気
    室の空気を吸引した時に、前記生地材の外周縁部の移動
    を阻止する生地抑え手段を設けたことを特徴とする請求
    項6に記載した食品の生地成形機。
  8. 【請求項8】 前記生地抑え手段は、前記生地材の前記
    外周縁部の上面を抑える生地抑え部材または前記生地材
    の前記外周縁部の下面を空気の吸引による吸着保持手段
    により前記生地材の移動を阻止するようにしたことを特
    徴とする請求項7に記載した食品の生地成形機。
  9. 【請求項9】 前記生地材の前記外周縁部の下面の空気
    の吸引による前記吸着保持手段は、前記成形型の上部開
    口周縁に平らな前記生地材の前記外周縁部が載置される
    水平なフランジを有し、前記フランジに載置された前記
    生地材の前記外周縁部を前記空気室と分離した吸引室内
    の空気の吸引により前記生地材の移動を阻止するように
    したことを特徴とする請求項8に記載した食品の生地成
    形機。
  10. 【請求項10】 前記生地抑え手段による平らな前記生
    地材の前記外周縁部の移動阻止以前に、前記生地材が前
    記成形型の前記上部開口に載置されたか否かを感知する
    感知手段を具備させたことを特徴とする請求項7〜9の
    いずれかに記載した食品の生地成形機。
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