JPH11136906A - ポリゴンミラー駆動用モータ - Google Patents

ポリゴンミラー駆動用モータ

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JPH11136906A
JPH11136906A JP29698797A JP29698797A JPH11136906A JP H11136906 A JPH11136906 A JP H11136906A JP 29698797 A JP29698797 A JP 29698797A JP 29698797 A JP29698797 A JP 29698797A JP H11136906 A JPH11136906 A JP H11136906A
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JP
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rotor
magnet
cover
polygon mirror
holding member
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JP29698797A
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Kunio Hayashi
邦夫 林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーで覆われたポリゴンミラーの位置合わ
せを容易に、しかも正確に行うことができるようにす
る。 【解決手段】 ポリゴンミラー42が取り付けられたロ
ータ31は、カバー61にて覆われている。ロータ31
の軸方向端部に複数個の鉄板45を環状配置で設け、カ
バー61の上面側に磁石配置部71を設ける。ポリゴン
ミラー42の回転方向の位置を調整する場合には、複数
個のロータ微動用磁石73を保持した磁石保持部材72
を磁石配置部71に配置し、これを回動させる。する
と、ロータ微動用磁石73の磁力が鉄板45に作用し、
ロータ31は回転軸32の凸部66を中心に回動される
ようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータをポリゴン
ミラーごとカバーにて覆う構成としたポリゴンミラー駆
動用モータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種のポリゴンミラ
ー駆動用モータの従来の一例を図9に示す。このモータ
は、例えばレーザービームプリンターのレーザースキャ
ンニングに使用されるものであり、次のような構成とな
っている。
【0003】ハウジング1に立設状態に設けられた軸受
筒2に、ロータ3の回転軸4が回転自在に挿通されてい
る。軸受筒2の内周面と回転軸4の外周面との間には微
小な隙間が形成されていると共に、回転軸4の外周面に
は、ヘリングボーン状の溝部4aが形成されていて、こ
れら軸受筒2と回転軸4とにより、気体として空気を用
いた動圧空気軸受5を構成している。
【0004】回転軸4の外周部には、多角形状のポリゴ
ンミラー6がミラー押え7を介して取着されていると共
に、ハウジング1側に設けられたステータコイル8に対
して軸方向から対向するようにロータマグネット9など
が取着されている。ハウジング1の底部には底蓋10が
取着されていて、この底蓋10にスラスト軸受11が設
けられている。ハウジング1の上面側には、ロータ3を
ポリゴンミラー6ごと上方から覆うようにカバー12が
取着されていて、このカバー12とハウジング1とによ
りロータ3が密閉状態に覆われている。
【0005】カバー12においてポリゴンミラー6の外
周部と対応する1箇所には、レーザー光が出入りするた
めの開口部からなる窓部13が形成されていて、この窓
部13に、レーザー光が出入り可能なガラス製の透光部
材14が装着されている。
【0006】しかして、上記構成において、ロータ3が
回転駆動されると、ヘリングボーン状の溝部4aの作用
で、軸受筒2の内周面と回転軸4の外周面との間の微小
な隙間に空気が引き込まれて高圧の動圧が発生し、この
動圧空気軸受作用により、回転軸4は軸受筒2に対して
非接触状態で回転されるようになる。
【0007】ところで、このようなモータをレーザービ
ームプリンタなどのセットに組み込むときには、レーザ
ービームスポットサイズの測定が行われる。その測定を
行うためには、ポリゴンミラー6を正確に測定位置(回
転方向の位置)に合わせることが必要であるが、ポリゴ
ンミラー6はカバー12で覆われているため、カバー1
2の外側から直接ポリゴンミラー6の位置を調整するこ
とができない。
【0008】このため、従来では、例えばモータの電源
を瞬時にオン/オフしてロータ3ひいてはポリゴンミラ
ー6を微動させたり、或いは、モータ自体を手で左右に
揺するように回転させて、そのときに発生するロータ3
の慣性を利用してポリゴンミラー6とカバー12との相
対位置関係を変えたりしている。また、モータの輸送時
にロータ3を固定するために、カバー12において回転
軸4の軸方向端面に対応する部位にロータ固定用ねじ
(図示せず)を設けたものの場合には、そのロータ固定
用ねじを締めたり緩めたりしながら、その摩擦力でロー
タ3を微動させるようにしている。
【0009】しかしながら、上記したいずれの方法の場
合も、不確実、不正確で、偶然だけを当てにした方法で
あるため、ポリゴンミラー6の位置合わせに多くの時間
がかかり、しかも面倒である。
【0010】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、カバーで覆われたポリゴンミラ
ーの位置合わせを容易に、しかも正確に行うことができ
るポリゴンミラー駆動用モータを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、ハウジングに軸受を介して回転可能に
設けられたロータにポリゴンミラーを一体回転するよう
に設けると共に、前記ロータを前記ポリゴンミラーごと
カバーにて覆う構成としたポリゴンミラー駆動用モータ
において、前記ロータの軸方向の端部の外周近傍に設け
られた磁性体と、前記カバーの前記磁性体の回転軌道と
対向する部位に設けられた磁石配置部と、この磁石配置
部に配置され、前記回転軸を中心に回動されることに基
づき前記磁性体に磁力を作用させて前記ロータを回動さ
せるロータ微動用磁石とを具備したことを特徴とするも
のである。
【0012】上記した構成において、カバーの磁石配置
部にロータ微動用磁石を配置すると、このロータ微動用
磁石の磁力がロータの軸方向端部に設けられた磁性体に
作用して吸引されるようになる。この状態で、ロータ微
動用磁石を回動させると、そのロータ微動用磁石の吸引
力を介してロータが回転軸を中心に回動され、ひいては
ポリゴンミラーの回動位置を調整することができるよう
になる。
【0013】この場合、ロータが軸方向に移動可能に支
持された構成のものの場合には、回転軸のカバー側の軸
方向端部の中央部に、ロータが軸方向のカバー側へ移動
した時にカバーの内面に当接する凸部を設ける構成とす
ることが好ましい(請求項2の発明)。このような構成
とした場合には、ロータが凸部を中心にして回動しやす
くなる。
【0014】また、磁石配置部に回転軸を中心として回
動可能に配置される磁石保持部材を備え、この磁石保持
部材にロータ微動用磁石が保持された構成とすることが
好ましい(請求項3の発明)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、光ビームとして
レーザー光を用いたレーザービームプリンターのレーザ
ースキャニングに使用されるポリゴンミラー駆動用スキ
ャナモータに適用した第1実施例について、図1ないし
図3を参照して説明する。
【0016】まず全体構成を示す図1において、ハウジ
ング21は、例えばアルミニウムにより形成されてい
て、上面側に3段の凹部21a〜21cを有すると共
に、中央部の底部に筒部22を有しており、所定部位に
固定されるようになっている。その筒部22の内側に
は、円筒状をなすセラミック製の軸受筒23が立設状態
となるように接着固定されている。また、筒部22の底
部には底蓋24がねじ25により取り付けられている。
【0017】ハウジング21の上段の凹部21aには配
線基板26がねじ27により取付固定されていて、この
配線基板26の上面に複数個のステータコイル28が環
状配置にて接着固定されている。また、ハウジング21
の下段の凹部21cには、環状をなすステータ側磁気浮
上用マグネット29が固定されていて、これの上面に環
状をなすヨーク30が固定されている。
【0018】そして、上記軸受筒23には、ロータ31
の回転軸32が回転可能に挿入されている。回転軸32
は例えばステンレスにより形成されていて、外周面に
は、動圧空気軸受手段の一部を構成するヘリングボーン
状の溝部33、34が上下に2組形成されている。軸受
筒23の内周面と回転軸32の外周面との間には数μm
の軸受隙間が形成されており、これら軸受筒23と回転
軸32により、空気を気体とする動圧空気軸受35を構
成している。
【0019】回転軸32の上部には、ミラー取付部材を
兼ねるロータヨーク36が取付固定されている。このロ
ータヨーク36の下面には環状をなすロータマグネット
37が接着固定されていて、このロータマグネット37
が、上記ステータコイル28に対して軸方向に所定の空
隙を存する状態で上方から対向している。
【0020】ロータヨーク36の外周部には、第1の円
盤41が例えば焼き嵌めにより固定状態に取り付けられ
ており、この第1の円盤41に、多角形、この場合16
角形をなすポリゴンミラー42(図2参照)が装着され
ている。第1の円盤41には、ポリゴンミラー42を上
から押え付けるように、第2の円盤43がねじ44によ
り取り付けられており、ポリゴンミラー42は、これら
第1及び第2の円盤41,43との間に挟み込んで固定
されている。従って、ポリゴンミラー42はロータ31
に一体回転するように設けられている。なお、第1及び
第2の円盤41,42は、例えばアルミニウムにより形
成されている。
【0021】ロータ31における軸方向の端面部を構成
する、第1の円盤41の上面部には、磁性体である円形
をなす鉄板45が、図2に示すように、回転軸32を中
心とする円周上に位置するようにして3個等間隔で設け
られている。
【0022】そして、第1及び第2の円盤41,43に
おいて、ポリゴンミラー42側の面とは反対側の外面部
(第1の円盤41では下面部、第2の円盤43では上面
部)に、それぞれ外周部に向かうに従ってポリゴンミラ
ー42に近付く傾斜部47を設けている。この傾斜部4
7は、凹状の曲面状に形成している。
【0023】第1の円盤41と第2の円盤43とが重な
った部分には、軸方向に貫通する貫通孔48が形成さ
れ、また、ロータヨーク36にも、軸方向に貫通する貫
通孔49が形成されている。第1の円盤41の下面側の
傾斜部47に対して軸方向から対向するハウジング21
の上面には、上記ステータコイル28を囲繞する環状の
補助盤50をねじ51により固定している。この補助盤
50は、ポリゴンミラー42の外形よりも大きな形状に
形成され、上面は、滑らかな平面状をなしていて、上記
ステータコイル28の上面とほぼ面一となるように設定
されている。
【0024】ロータヨーク36の下部には、取付部材5
5が回転軸32と一体回転するように設けられている。
この取付部材55は、軸受筒23を上方から覆う状態で
配線基板26の孔を貫通していて、その下部に回転ヨー
ク56がロータマグネット37の下方に位置して該ロー
タマグネット37と平行となるように取り付けられてい
ると共に、環状をなすロータ側磁気浮上用マグネット5
7が取り付けられている。
【0025】回転ヨーク56は磁気収束用のヨークであ
り、ロータマグネット37の磁気吸引力は常にこの回転
ヨーク56に作用して引き付けようとするが、ロータマ
グネット37及び回転ヨーク56は、共に回転軸32に
ロータヨーク36或いは取付部材55を介して固定され
ているので、これらの距離は変ることなく常に一定に維
持される。従って、ロータマグネット37の磁気吸引力
をロータ31内で相殺することができるので、結果とし
てスラスト荷重を、ポリゴンミラー42、第1及び第2
の円盤41,43を含むロータ31全体の自重のみに低
減することができる。
【0026】取付部材55の内面と軸受筒23の外面と
の間には所定の隙間が形成されている。また、ロータ側
磁気浮上用マグネット57は、上記ステータ側磁気浮上
用マグネット29の内側に配置された状態となってお
り、これらロータ側磁気浮上用マグネット57の外周面
とステータ側磁気浮上用マグネット29の内周面との間
にも所定の隙間が形成されている。
【0027】ロータ側磁気浮上用マグネット57とステ
ータ側磁気浮上用マグネット29は、それぞれ上部がN
極で、下部がS極となるように着磁されており、ロータ
31のスラスト荷重を、これらロータ側磁気浮上用マグ
ネット57とステータ側磁気浮上用マグネット29の磁
気反発力を利用して受ける構成となっている。なお、ロ
ータ側磁気浮上用マグネット57とステータ側磁気浮上
用マグネット29のそれぞれを、上部をS極、下部をN
極となるように着磁することも可能である。
【0028】そして、ハウジング21の上面側には、ポ
リゴンミラー42を含むロータ31を上方から覆うよう
に、例えばアルミニウム製のカバー61が図示しないね
じにより固定された状態で設けられていて、このカバー
61とハウジング21により密閉状態としている。カバ
ー61の内面は、ロータ31の外面に近接するように形
成されている。このカバー61の上部の中央部には、回
転軸32の上部を囲繞する円筒状の筒部62が一体に設
けられていて、この筒部62の上面開口部はガラス板6
3により閉塞されている。ガラス板63の下面には、上
側スラスト滑り軸受64が設けられている。
【0029】また、上記底蓋24の内面には下側スラス
ト滑り軸受65が設けられている。回転軸32の軸方向
の端部である上下両端部には、直径が1mm程度の凸部
66,67が設けられていて、回転軸32が上下方向へ
移動した時にこれら凸部66,67がそれら上側及び下
側スラスト滑り軸受64,65にて受けられるようにな
っている。これらスラスト滑り軸受64,65は、共に
滑り軸受材料、例えばポリイミド樹脂、或いはポリアセ
タール系樹脂により形成されている。
【0030】カバー61において、ポリゴンミラー42
の外面と対応する外周部の1箇所には、光ビームとして
レーザー光が出入りするビーム出入窓68が設けられて
いる。このビーム出入窓68は、カバー61に形成され
た横長矩形状の開口部69と、この開口部69を外側か
ら覆うように装着された平板状のガラス板からなる透光
部材70とから構成されている。
【0031】カバー61の上面側における筒部62の周
囲部分に、ロータ31の上面部に設けられた上記鉄板4
5の回転軌道に対向する部位に位置させて、凹状の磁石
配置部71が環状に設けられていて、この磁石配置部7
1に、図3に示すように、環状をなす磁石保持部材72
が着脱可能で、かつ筒部62ひいては回転軸32を中心
として回動可能に配置されている。この磁石保持部材7
2には、ロータ31側の鉄板45に対応するように、3
個の円柱状をなすロータ微動用磁石73が収容孔74に
収容されて保持されている。カバー61の上面側には、
複数本の放熱フィン75が一体に形成されている。
【0032】ハウジング21の下方には、駆動回路(図
示せず)を備えた回路基板78が配置されている。この
回路基板78は、ハウジング21にスペーサ79を介し
てねじ80により取付固定されている。この回路基板7
8の回路と配線基板26の回路とはコネクタ81を介し
て電気的に接続されている。
【0033】さて、上記構成において、レーザービーム
スポットサイズの測定を行うために、ポリゴンミラー4
2の回転方向の位置を調整する場合には、次のようにし
て行う。まず、ロータ微動用磁石73を保持した磁石保
持部材72を、図1及び図3に示すように、カバー61
の外側から磁石配置部71に配置する。そして、磁石保
持部材72を回動させ、各ロータ微動用磁石73の磁力
がロータ31側の鉄板45に作用するようになると、各
ロータ微動用磁石73の吸引力によりロータ31が上方
(カバー61側)へ移動され、回転軸32の上端部の凸
部66が上側スラスト滑り軸受64に当接する状態とな
る。このとき、ロータ31における鉄板45の上面とこ
れと対向するカバー61の内面との間には隙間が形成さ
れている。
【0034】この状態で、磁石保持部材72を回動させ
ることにより、ロータ微動用磁石73の吸引力を介して
ロータ31が回転軸32を中心に回動されるようにな
り、ひいてはポリゴンミラー42を任意の位置に容易に
調整することができるようになる。このとき、回転軸3
2の上端部中心の凸部66が上側スラスト滑り軸受64
に当接しているので、ロータ31としてはその凸部66
を中心に一層容易に回転させることができる。レーザー
ビームスポットサイズの測定が終了したら、磁石保持部
材72は磁石配置部71から外しておく。
【0035】一方、このようなモータにおいて、ステー
タコイル28に通電してロータ31が回転駆動される
と、ヘリングボーン状の溝部33,34の作用で、軸受
筒23と回転軸32との間の軸受隙間に空気が引き込ま
れて高圧の動圧を発生し、この動圧空気軸受作用によ
り、回転軸32は軸受筒23に対して非接触状態で回転
されるようになる。この回転軸32と一体にポリゴンミ
ラー42も回転されるようになる。
【0036】上記した実施例によれば、次のような効果
を得ることができる。すなわち、例えばレーザービーム
スポットサイズの測定を行うために、ポリゴンミラー4
2の回転方向の位置を調整する場合には、カバー61の
磁石配置部71に、ロータ微動用磁石73を保持した磁
石保持部材72を配置してこれを回動させることによ
り、ロータ31ひいてはポリゴンミラー42の回動位置
をカバー61の外側から調整することができるようにな
り、よって、カバー61で覆われたポリゴンミラー42
の位置合わせを容易に、しかも正確に行うことができる
ようになる。これに伴い、レーザービームスポットサイ
ズの測定を短時間で行うことができるようになる。
【0037】この第1実施例においては、各ロータ微動
用磁石73は、磁石保持部材72に対して、固定して
も、着脱可能としても良い。また、磁石保持部材72を
用いずに、ロータ微動用磁石として1個の環状のものを
用いるようにしても良い。
【0038】図4ないし図8は本発明の第2実施例を示
したものであり、この第2実施例は上記した第1実施例
とは次の点が異なっている。すなわち、ロータ31を覆
うカバー61には、筒部62は形成されておらず、ここ
には円形の開口部83が形成されている。そして、この
カバー61を磁石保持部材72ごと外側から覆うように
外側カバー84が設けられている。
【0039】この外側カバー84は、カバー61と同様
にアルミニウム製で、そのカバー61を上方から押さえ
付けるようにして、ハウジング21にねじ85により固
定されている。外側カバー84のほぼ中央部の下面に
は、回転軸32の上部を囲繞するブッシュ86がねじ8
7により取り付けられていて、このブッシュ86が上記
開口部83に圧入されている。外側カバー84におい
て、回転軸32の上端部と対応する部位にはガラス板8
8が取り付けられていて、このガラス板88の下面に上
側スラスト滑り軸受64が設けられている。この場合、
ブッシュ86と、外側カバー84のガラス板88とによ
り、開口部83を閉塞する閉塞部を構成している。
【0040】また、外側カバー84において、磁石保持
部材72と対向する部位には、ロータ微動用磁石73よ
りも大きな円形の孔からなる磁石出入れ口89が3個形
成されている(図5参照)。磁石保持部材72に保持さ
れた3個のロータ微動用磁石73は、それぞれ収容孔7
4に対して挿入及び取り外しが容易にできるようになっ
ており、磁石出入れ口89を通して着脱できるようにな
っている。磁石保持部材72には、図6に示すように、
複数個の回動操作用穴90が形成されている。なお、回
動操作用穴90は、等間隔には形成されていない。
【0041】カバー61と外側カバー84との間には空
間部91が形成され、外側カバー84には、上部にその
空間部91と外部とを連通させる排気口92が複数個形
成され、また、カバー61のビーム出入窓68と対応す
る部位にビーム出入口93が形成され、上面に複数本の
放熱フィン94が一体に形成されている。カバー61に
おいて、ビーム出入窓68の上部には、空間部91と外
部とを連通させる連通口95が形成されている。
【0042】上記した構成において、レーザービームス
ポットサイズの測定を行うために、ポリゴンミラー42
の回転方向の位置を調整する場合には、次のようにして
行う。まず、磁石配置部71に配置された磁石保持部材
72を、各収容孔74が外側カバー84の磁石出入れ口
89に対応する位置に回動させる(図8参照)。このと
き、磁石保持部材72を回動させるには、磁石出入れ口
89から工具などを挿入して行うことができる。そし
て、磁石出入れ口89を通して各収容孔74にロータ微
動用磁石73を挿入する。
【0043】この状態で、磁石保持部材72を回動させ
ることにより、第1実施例と同様に、ロータ微動用磁石
73の吸引力を介してロータ31が回転軸32を中心に
回動されるようになり、ひいてはポリゴンミラー42の
回動位置を調整することができるようになる。このと
き、磁石出入れ口89から工具などを磁石保持部材72
の回動操作用孔90に挿入することで、磁石保持部材7
2を一層容易に回動させることができる。
【0044】なお、ロータ微動用磁石73を磁石保持部
材72から取り外す場合には、ロータ微動用磁石73を
収容する場合と同様に、磁石保持部材72を、図8に示
すように、各ロータ微動用磁石73が磁石出入れ口89
に対応する位置に回動させた状態で行う。
【0045】一方、このような構成のモータにおいて
は、ロータ31が回転可能で、しかも軸方向に移動可能
な構成であるため、輸送する際に、ロータ31と他の部
品との間で破損が生じたり、摩耗による粉塵が発生した
りするおそれがあり、このためそのロータ31を固定す
ることが好ましい。そこで、この実施例においては、そ
のロータ31を次のようにして固定する。
【0046】図7に示すように、外側カバー84とハウ
ジング21との間にスペーサ96を介在させ、外側カバ
ー84をハウジング21に対してスペーサ96の厚さ
分、上方へ移動させる。これに伴い、上側スラスト滑り
軸受64が回転軸32上端の凸部66から遠ざかるよう
になる。この状態で、磁石保持部材72の各収容孔74
にロータ微動用磁石73を収容すると共に、各ロータ微
動用磁石73に対して磁石出入れ口89において補助磁
石97を吸着させて2段積み状態とする。そして、各ロ
ータ微動用磁石73により各鉄板45を吸引させると、
その鉄板45の上面及びこの鉄板45周囲の上面がカバ
ー61の内面に密着するようになることで、ロータ31
が回転及び軸方向移動が規制された状態で固定されるよ
うになる。このとき、回転軸32上端の凸部66と上側
スラスト滑り軸受64との間には隙間がある状態となっ
ている。
【0047】ロータ31の固定状態を解除する場合に
は、2段積みにした補助磁石97とロータ微動用磁石7
3を磁石保持部材72から抜き取れば良い。また、モー
タを運転する場合には、外側カバー84とハウジング2
1との間のスペーサ96を取り除き、ねじ85を締め直
す。
【0048】このような第2実施例においては、カバー
61と外側カバー84との二重構造となっているが、こ
の場合でもポリゴンミラー42の位置合わせを容易に、
しかも正確に行うことができる。
【0049】また、外側カバー84とハウジング21と
の間にスペーサ96を介在させると共に、ロータ微動用
磁石73の磁力を鉄板45に作用させ、この鉄板45及
びその周辺の面をカバー61の内面に接触させることに
より、ロータ31を容易に固定することができるように
なる。さらに、ロータ微動用磁石73に補助磁石97を
吸着させることで、磁石保持部材72に対するロータ微
動用磁石73の着脱が一層容易にできるようになる。
【0050】本発明は、上記した各実施例にのみ限定さ
れるものではなく、次のように変形または拡張すること
ができる。ロータ31を支持する軸受としては、動圧空
気軸受35を用いない構成のものであっても良い。ま
た、回転軸32の凸部66,67は、平坦面から部分的
に突出するものに代えて、端部が球面状に突出する構成
としても良い。
【0051】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
によれば次のような効果を得ることができる。請求項1
のポリゴンミラー駆動用モータによれば、カバーの磁石
配置部にロータ微動用磁石を配置して回動させることに
より、カバー内のロータを任意の位置に回動させること
ができ、よってカバー内のポリゴンミラーの位置合わせ
を容易に、しかも正確に行うことができる。
【0052】請求項2のポリゴンミラー駆動用モータに
よれば、ポリゴンミラーの位置合わせをする際に、回転
軸の凸部がカバーの内面に当接することにより、ロータ
をその凸部を中心に一層容易に回転させることができる
ようになる。請求項3のポリゴンミラー駆動用モータに
よれば、ロータ微動用磁石を小さくできると共に、ポリ
ゴンミラーの位置合わせを一層正確に行うことができる
ようになる。
【0053】請求項4のポリゴンミラー駆動用モータに
よれば、カバーと外側カバーの二重カバーの構造であっ
ても、ポリゴンミラーの位置合わせを容易に、しかも正
確に行うことができる。請求項5のポリゴンミラー駆動
用モータによれば、二重カバーの構造において、ロータ
微動用磁石を保持した磁石保持部材を容易に回動させる
ことができ、ひいてはポリゴンミラーの位置合わせを一
層容易に行うことができる。
【0054】請求項6のポリゴンミラー駆動用モータに
よれば、ロータ微動用磁石を利用してロータを固定する
ことができるようになる。請求項7のポリゴンミラー駆
動用モータによれば、二重カバーの構造において、磁石
保持部材に対するロータ微動用磁石の着脱を容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであり、ポリゴ
ンミラーの位置合わせをする状態の縦断正面図
【図2】ロータの平面図
【図3】カバーに磁石保持部材を装着した状態の斜視図
【図4】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図5】平面図
【図6】磁石保持部材の斜視図
【図7】ロータを固定した状態の縦断正面図
【図8】同状態の平面図
【図9】従来構成を示す縦断正面図
【符号の説明】
21はハウジング、31はロータ、32は回転軸、35
は動圧空気軸受(軸受)、42はポリゴンミラー、45
は鉄板(磁性体)、61はカバー、64は上側スラスト
滑り軸受(カバーの内面)、66は凸部、68はビーム
出入窓、71は磁石配置部、72は磁石保持部材、73
はロータ微動用磁石、83は開口部、84は外側カバ
ー、86はブッシュ(閉塞部)、88はガラス板(閉塞
部)、89は磁石出入れ口、90は回動操作用穴、96
はスペーサ、97は補助磁石を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに軸受を介して回転可能に設
    けられたロータにポリゴンミラーを一体回転するように
    設けると共に、前記ロータを前記ポリゴンミラーごとカ
    バーにて覆う構成としたポリゴンミラー駆動用モータに
    おいて、 前記ロータの軸方向の端部の外周近傍に設けられた磁性
    体と、 前記カバーの前記磁性体の回転軌道と対向する部位に設
    けられた磁石配置部と、 この磁石配置部に配置され、前記回転軸を中心に回動さ
    れることに基づき前記磁性体に磁力を作用させて前記ロ
    ータを回動させるロータ微動用磁石とを具備したことを
    特徴とするポリゴンミラー駆動用モータ。
  2. 【請求項2】 ロータは軸方向に移動可能に支持され、
    回転軸のカバー側の軸方向端部の中央部に、ロータが軸
    方向のカバー側へ移動した時にカバーの内面に当接する
    凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    ポリゴンミラー駆動用モータ。
  3. 【請求項3】 磁石配置部に回転軸を中心として回動可
    能に配置される磁石保持部材を備え、 この磁石保持部材に、ロータ微動用磁石が保持されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のポリゴンミ
    ラー駆動用モータ。
  4. 【請求項4】 ロータ微動用磁石は磁石保持部材に着脱
    可能に保持されていると共に、前記カバーを磁石保持部
    材ごと外側から覆う外側カバーが設けられ、 この外側カバーの前記磁石保持部材に対応する部位に、
    前記ロータ微動用磁石が通過可能な大きさの磁石出入れ
    口が形成されていることを特徴とする請求項3記載のポ
    リゴンミラー駆動用モータ。
  5. 【請求項5】 磁石保持部材には、当該磁石保持部材を
    回動させるための回動操作用穴が複数個形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載のポリゴンミラー駆動用
    モータ。
  6. 【請求項6】 カバーの回転軸の軸方向端部と対応する
    部位には開口部が形成されていると共に、外側カバーの
    回転軸の軸方向端部と対応する部位にはその開口部を閉
    塞する閉塞部が設けられていて、 外側カバーとハウジングとの間にスペーサを介在させて
    前記閉塞部を回転軸の前記凸部から遠ざけることによ
    り、ロータが軸方向のカバー側へ移動した時に磁性体が
    カバーの内面に接触する構成としたことを特徴とする請
    求項4記載のポリゴンミラー駆動用モータ。
  7. 【請求項7】 ロータ微動用磁石に対し吸着及び分離さ
    れる補助磁石を備えたことを特徴とする請求項4記載の
    ポリゴンミラー駆動用モータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008197295A (ja) * 2007-02-12 2008-08-28 Suzuka Fuji Xerox Co Ltd 光偏向器
RU2470325C1 (ru) * 2011-07-07 2012-12-20 Открытое акционерное общество "Научно-производственное объединение "Государственный институт прикладной оптики" (ОАО "НПО ГИПО") Сканирующее устройство кругового обзора

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