JPH1113633A - ポンプ装置 - Google Patents
ポンプ装置Info
- Publication number
- JPH1113633A JPH1113633A JP9172489A JP17248997A JPH1113633A JP H1113633 A JPH1113633 A JP H1113633A JP 9172489 A JP9172489 A JP 9172489A JP 17248997 A JP17248997 A JP 17248997A JP H1113633 A JPH1113633 A JP H1113633A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- passage
- suction
- oil
- intake passage
- sectional area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャビテーションの発生を防止するために、
吸入通路を流れる流体圧を一定に保持できるオイルポン
プを供給すること。 【解決手段】 吐出ポート30へ流れ込む吸入通路36
を流れるオイルの圧力を一定に保持するために、吸入通
路36に弾性部材44で付勢した断面積可変部46を配
置して、流れるオイルの圧力によって吸入通路36の断
面積を可変として圧力を一定に保持するようにしたこ
と。
吸入通路を流れる流体圧を一定に保持できるオイルポン
プを供給すること。 【解決手段】 吐出ポート30へ流れ込む吸入通路36
を流れるオイルの圧力を一定に保持するために、吸入通
路36に弾性部材44で付勢した断面積可変部46を配
置して、流れるオイルの圧力によって吸入通路36の断
面積を可変として圧力を一定に保持するようにしたこ
と。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプ等の
ポンプ装置に関するものであり、特に、ポンプ作動のキ
ャビテーション防止のために、吐出通路の作動流体の一
部を吸入通路に還流させる流量制御通路を備えたポンプ
装置に関するものである。
ポンプ装置に関するものであり、特に、ポンプ作動のキ
ャビテーション防止のために、吐出通路の作動流体の一
部を吸入通路に還流させる流量制御通路を備えたポンプ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、実開平5
−986号公報に開示されるものが知られている。この
公報に開示されたポンプ装置は、第1ポンプと第2ポン
プとを備えたタンデムポンプに関するものである。この
装置は、1つの回転軸に、それぞれが吸入ポートと吐出
ポートとを備え、吸入ポートから吸い上げた流体を圧縮
し、この流体を吐出ポートから吐出する第1ポンプと第
2ポンプとを並列に配置している。そして、第1ポンプ
と第2ポンプのそれぞれに、吐出ポートから吐出された
流体の一部を吸入ポート側に還流させる通路を備えてい
る。又、それぞれの還流通路には、吸入ポートに還流さ
せる流体の量を制御する還流制御バルブを配置してい
る。
−986号公報に開示されるものが知られている。この
公報に開示されたポンプ装置は、第1ポンプと第2ポン
プとを備えたタンデムポンプに関するものである。この
装置は、1つの回転軸に、それぞれが吸入ポートと吐出
ポートとを備え、吸入ポートから吸い上げた流体を圧縮
し、この流体を吐出ポートから吐出する第1ポンプと第
2ポンプとを並列に配置している。そして、第1ポンプ
と第2ポンプのそれぞれに、吐出ポートから吐出された
流体の一部を吸入ポート側に還流させる通路を備えてい
る。又、それぞれの還流通路には、吸入ポートに還流さ
せる流体の量を制御する還流制御バルブを配置してい
る。
【0003】吐出ポートから吐出される流体の一部をポ
ンプの吸入ポートへ還流させ、リザーバータンクからポ
ンプの吸入ポートへ供給する流体と合流させることは、
キャビテーションによる気泡の発生を防止するものであ
り、吸入通路の長さ、還流通路の太さ(断面積)、還流
通路から合流する流体の流速、流量、圧力などをチュー
ニングしてスーパーチャージ効果により気泡の発生を防
止している。
ンプの吸入ポートへ還流させ、リザーバータンクからポ
ンプの吸入ポートへ供給する流体と合流させることは、
キャビテーションによる気泡の発生を防止するものであ
り、吸入通路の長さ、還流通路の太さ(断面積)、還流
通路から合流する流体の流速、流量、圧力などをチュー
ニングしてスーパーチャージ効果により気泡の発生を防
止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポンプ
の吐出流体の用途によって、吐出流体の圧力幅が異な
り、ポンプは様々な状況で使用される。例えば、パワー
ステアリングのためのオイルを供給するオイルポンプ
と、冷却ファンを駆動させるためのオイルを供給するオ
イルポンプとを比較すると、吐出オイルの流量の必要上
限と必要下限の幅は、パワーステアリングに比べて冷却
ファンの方が大きな幅となる。従って、パワーステアリ
ングを回転させるためのオイルを供給するオイルポンプ
は小さな吐出流量範囲でキャビテーションの防止ができ
るチューニングを施せば良いのに対し、冷却ファンにオ
イルを供給するためのオイルポンプのチューニングは、
大きな吐出流量範囲のオイルでキャビテーションの防止
ができるチューニングを施す必要がある。
の吐出流体の用途によって、吐出流体の圧力幅が異な
り、ポンプは様々な状況で使用される。例えば、パワー
ステアリングのためのオイルを供給するオイルポンプ
と、冷却ファンを駆動させるためのオイルを供給するオ
イルポンプとを比較すると、吐出オイルの流量の必要上
限と必要下限の幅は、パワーステアリングに比べて冷却
ファンの方が大きな幅となる。従って、パワーステアリ
ングを回転させるためのオイルを供給するオイルポンプ
は小さな吐出流量範囲でキャビテーションの防止ができ
るチューニングを施せば良いのに対し、冷却ファンにオ
イルを供給するためのオイルポンプのチューニングは、
大きな吐出流量範囲のオイルでキャビテーションの防止
ができるチューニングを施す必要がある。
【0005】しかしながら、大きな吐出流量範囲のオイ
ルを想定してでキャビテーションの防止ができるチュー
ニングを施す場合には、スーパーチェージ効果を有効に
発揮することが困難となり、発生した気泡を含んだ流体
が吸入ポートに流れ込み、ポンプ効率の低下や異音、騒
音の発生などを招く可能性がある。
ルを想定してでキャビテーションの防止ができるチュー
ニングを施す場合には、スーパーチェージ効果を有効に
発揮することが困難となり、発生した気泡を含んだ流体
が吸入ポートに流れ込み、ポンプ効率の低下や異音、騒
音の発生などを招く可能性がある。
【0006】本発明は、吸入通路の断面積を可変にする
ことで、キャビテーションの発生を防止するスーパーチ
ャージ効果を発揮できるチューニングを容易にできるポ
ンプ装置を提供することを技術的課題とする。
ことで、キャビテーションの発生を防止するスーパーチ
ャージ効果を発揮できるチューニングを容易にできるポ
ンプ装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
講じた手段は、吸入ポートと吐出ポートとを備えたポン
プ機構と、作動流体をリザーバー等から吸入ポートへ供
給する吸入通路と、ポンプ機構で加圧された吐出ポート
を介して作動流体を各種機構へ配給する吐出通路と、一
端を吐出通路に連通し他端を吸入通路に連通して作動流
体を還流する流量制御通路と、流量制御通路に配設した
バルブとからなるポンプ装置において、バルブよりも下
流側に、流量制御通路を流れる作動流体の圧力に応じて
吸入通路の断面積を可変にする断面積可変部を備えたこ
とである。この構成によって、リザーバー等から供給さ
れる流体と、流量制御通路を介して吸入通路に還流する
流体とが合流した部位の吸入通路の断面積を可変にする
ことで、吸入通路を流れる流体の量に関係なく吸入ポー
トにおける圧力を所定の圧力で保持することが可能とな
る。
講じた手段は、吸入ポートと吐出ポートとを備えたポン
プ機構と、作動流体をリザーバー等から吸入ポートへ供
給する吸入通路と、ポンプ機構で加圧された吐出ポート
を介して作動流体を各種機構へ配給する吐出通路と、一
端を吐出通路に連通し他端を吸入通路に連通して作動流
体を還流する流量制御通路と、流量制御通路に配設した
バルブとからなるポンプ装置において、バルブよりも下
流側に、流量制御通路を流れる作動流体の圧力に応じて
吸入通路の断面積を可変にする断面積可変部を備えたこ
とである。この構成によって、リザーバー等から供給さ
れる流体と、流量制御通路を介して吸入通路に還流する
流体とが合流した部位の吸入通路の断面積を可変にする
ことで、吸入通路を流れる流体の量に関係なく吸入ポー
トにおける圧力を所定の圧力で保持することが可能とな
る。
【0008】請求項2の発明において講じた手段は、吸
入通路の可動壁面と、可動壁面を裏面から付勢する弾性
部材を備えたことである。断面積可変部を吸入通路の可
動壁面と、可動壁面を裏面から付勢する弾性部材よりな
る構成としたことである。弾性部材としては、スプリン
グ、ゴム材等を用いることが可能であり、単純な構成に
して、吸入通路の圧力を常に所定の範囲で一定に保持す
ることが可能となる。
入通路の可動壁面と、可動壁面を裏面から付勢する弾性
部材を備えたことである。断面積可変部を吸入通路の可
動壁面と、可動壁面を裏面から付勢する弾性部材よりな
る構成としたことである。弾性部材としては、スプリン
グ、ゴム材等を用いることが可能であり、単純な構成に
して、吸入通路の圧力を常に所定の範囲で一定に保持す
ることが可能となる。
【0009】請求項3の発明において講じた手段は、吸
入通路の断面積可変部は、流量制御通路の前記バルブよ
り上流側と鈍角の角度となるように配置していることで
ある。この構成とすることにより、バブルを介して吸入
通路に垂直に交わることがなく、リザーバー等から供給
される流体と、流量制御通路を介して吸入通路に還流す
る流体とがスムーズに合流させることが可能となる。更
に、流量制御通路の流れを制御するバルブの下流側で、
流量制御通路からの流れに沿った通路の形成が可能とな
る。
入通路の断面積可変部は、流量制御通路の前記バルブよ
り上流側と鈍角の角度となるように配置していることで
ある。この構成とすることにより、バブルを介して吸入
通路に垂直に交わることがなく、リザーバー等から供給
される流体と、流量制御通路を介して吸入通路に還流す
る流体とがスムーズに合流させることが可能となる。更
に、流量制御通路の流れを制御するバルブの下流側で、
流量制御通路からの流れに沿った通路の形成が可能とな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るポンプ装置の
実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】図1には、本発明を用いたポンプ装置をト
ロコイド型オイルポンプ10(以下、単にオイルポンプ
10という)に適用した断面を示している。
ロコイド型オイルポンプ10(以下、単にオイルポンプ
10という)に適用した断面を示している。
【0012】図1において、12、14はそれぞれオイ
ルポンプ10のハウジングを示し、ハウジング12には
有底の中空室16が形成されており、この中空室16は
ハウジング12の一端にシャフト20を受け入れる開口
部18を備えている。ハウジング14はハウジング12
の他端の開口部を閉塞し、図示しない複数のボルトによ
ってハウジング12に固着されている。開口部18に
は、シャフト20がベアリング22を介して挿入されて
いる。シャフト20のハウジング12の外側に突出した
端部には、プーリ24が取り付けられており、中空室1
6に位置するシャフト20の外周には、外歯を備えたイ
ンナーロータ26がシャフト20と相対回転不能に取り
付けられている。プーリ24は、図示しないタイミング
ベルトまたはタイミングチェーンを介して図示しないエ
ンジンのクランクシャフトと係合している。また、中空
室16内には、インナーロータ26の外歯に係合可能な
内歯を備えたアウターロータ28が配置されている。ア
ウターロータ28は、シャフト20の回転と共に回転す
るインナーロータ26の回転により、インナーロータ2
6の外歯とアウターロータ28の内歯とが係合して、中
空室16内を回転する。中空室16の側壁には、吸入ポ
ート30と吐出ポート32が形成されている。吸入ポー
ト30には通路34、36と連通する吸入通路が連通し
ており、吐出ポート32には図示しない吐出通路が連通
している。吸入通路34は図示しないオイルパンに連通
し、オイルポンプ10の回転に伴ってオイルパン(リザ
ーブタンク)内のオイルをオイルポンプ10に吸入し、
図示しない吐出通路は、オイルを用いる各機関へ連通し
てオイルポンプ10からのオイルを供給している。吸入
通路36と図示しない吐出通路との間には、バイパス通
路38が連通している。図2に示すようにバイパス通路
38には、スプリング40で付勢されたバルブ42が配
置しており、このバルブがバイパス通路38と吸入通路
36との連通を制御している。
ルポンプ10のハウジングを示し、ハウジング12には
有底の中空室16が形成されており、この中空室16は
ハウジング12の一端にシャフト20を受け入れる開口
部18を備えている。ハウジング14はハウジング12
の他端の開口部を閉塞し、図示しない複数のボルトによ
ってハウジング12に固着されている。開口部18に
は、シャフト20がベアリング22を介して挿入されて
いる。シャフト20のハウジング12の外側に突出した
端部には、プーリ24が取り付けられており、中空室1
6に位置するシャフト20の外周には、外歯を備えたイ
ンナーロータ26がシャフト20と相対回転不能に取り
付けられている。プーリ24は、図示しないタイミング
ベルトまたはタイミングチェーンを介して図示しないエ
ンジンのクランクシャフトと係合している。また、中空
室16内には、インナーロータ26の外歯に係合可能な
内歯を備えたアウターロータ28が配置されている。ア
ウターロータ28は、シャフト20の回転と共に回転す
るインナーロータ26の回転により、インナーロータ2
6の外歯とアウターロータ28の内歯とが係合して、中
空室16内を回転する。中空室16の側壁には、吸入ポ
ート30と吐出ポート32が形成されている。吸入ポー
ト30には通路34、36と連通する吸入通路が連通し
ており、吐出ポート32には図示しない吐出通路が連通
している。吸入通路34は図示しないオイルパンに連通
し、オイルポンプ10の回転に伴ってオイルパン(リザ
ーブタンク)内のオイルをオイルポンプ10に吸入し、
図示しない吐出通路は、オイルを用いる各機関へ連通し
てオイルポンプ10からのオイルを供給している。吸入
通路36と図示しない吐出通路との間には、バイパス通
路38が連通している。図2に示すようにバイパス通路
38には、スプリング40で付勢されたバルブ42が配
置しており、このバルブがバイパス通路38と吸入通路
36との連通を制御している。
【0013】吸入通路36の側壁には、スプリング44
によって吸入通路36の断面積を狭める方向に付勢され
た壁部材46が配置しており、吸入通路36を流れるオ
イルの圧力によって吸入通路36の断面積を可変として
いる。
によって吸入通路36の断面積を狭める方向に付勢され
た壁部材46が配置しており、吸入通路36を流れるオ
イルの圧力によって吸入通路36の断面積を可変として
いる。
【0014】なお、スプリング40とスプリング44が
収容されている室50、52は、連通路54を介して連
通しており、室50、52へは図示しないバルブを介し
て連通口56へバイパス通路38の流体が導かれてい
る。
収容されている室50、52は、連通路54を介して連
通しており、室50、52へは図示しないバルブを介し
て連通口56へバイパス通路38の流体が導かれてい
る。
【0015】上記の構成のオイルポンプ10の作用につ
いて説明する。
いて説明する。
【0016】エンジンの回転により回転する図示しない
クランクシャフトの回転が、図示しないタインミングベ
ルト又はタイミングチェーンを介してプーリ24に伝達
する。このとき、プーリ24と相対回転不能に係合した
シャフト20、シャフト20と相対回転不能に係合した
インナーロータ26が中空室16内で回転する。インナ
ーロータ26の回転に伴って、インナーロータ26の外
歯と係合する内歯を有するアウターロータ28も中空室
16内で回転する。このインナーロータ26とアウター
ロータ28の回転により、周知のポンプ作用が発生し、
吸入ポート30のオイルは吐出ポート32へ吐出され
る。
クランクシャフトの回転が、図示しないタインミングベ
ルト又はタイミングチェーンを介してプーリ24に伝達
する。このとき、プーリ24と相対回転不能に係合した
シャフト20、シャフト20と相対回転不能に係合した
インナーロータ26が中空室16内で回転する。インナ
ーロータ26の回転に伴って、インナーロータ26の外
歯と係合する内歯を有するアウターロータ28も中空室
16内で回転する。このインナーロータ26とアウター
ロータ28の回転により、周知のポンプ作用が発生し、
吸入ポート30のオイルは吐出ポート32へ吐出され
る。
【0017】従って、オイルは、図示しないオイルパン
より吸入通路34、36を経て吸入ポート30へ運ば
れ、ポンプ作用を受けて高圧になったオイルが吐出ポー
ト32から図示しない吐出通路を経てオイルを必要とす
る各機関へ送られる。
より吸入通路34、36を経て吸入ポート30へ運ば
れ、ポンプ作用を受けて高圧になったオイルが吐出ポー
ト32から図示しない吐出通路を経てオイルを必要とす
る各機関へ送られる。
【0018】ここで、オイルポンプ10の吸入ポート3
0に吸入オイルに含まれる気泡成分が泡となってインナ
ーロータ26の外歯とアウターロータ28の内歯とが噛
み合ってポンプ作用を行うときに異音を発生するなどキ
ャビテーションを防止するスーパーチャージ効果のため
に、図示しない吐出通路から吸入通路36へ連通するバ
イパス通路38を介して吐出オイルの一部を吸入通路3
6へ還流する。図2に示すように、バイパス通路から吸
入通路36への還流は、バイパス通路38の流れに抗し
てスプリング40がバルブ42を閉鎖する方向に付勢し
ており、バイパス通路38内の吐出オイルの圧力によっ
てバルブ42を開放して、吐出オイルを吸入通路36に
還流する。
0に吸入オイルに含まれる気泡成分が泡となってインナ
ーロータ26の外歯とアウターロータ28の内歯とが噛
み合ってポンプ作用を行うときに異音を発生するなどキ
ャビテーションを防止するスーパーチャージ効果のため
に、図示しない吐出通路から吸入通路36へ連通するバ
イパス通路38を介して吐出オイルの一部を吸入通路3
6へ還流する。図2に示すように、バイパス通路から吸
入通路36への還流は、バイパス通路38の流れに抗し
てスプリング40がバルブ42を閉鎖する方向に付勢し
ており、バイパス通路38内の吐出オイルの圧力によっ
てバルブ42を開放して、吐出オイルを吸入通路36に
還流する。
【0019】また、図2に示すように、図示しないオイ
ルパンから吸入通路34を介して流れ込むオイルと、バ
イパス通路38を介して還流するオイルとが混ざり合っ
て流れるので、吸入通路36内のオイルの圧力を一定と
することが難しい。そこで、吸入通路36の壁部材46
が吸入通路36を流れる圧力に抗してスプリング44で
付勢されており、パイパス通路38から吸入通路36へ
流れ込むオイルの量を調整している。また、吸入通路3
6の圧力を調整するために、図3、図4に示すように、
オイルポンプ10の回転数が小さく吸入通路36内を流
れるオイルの圧力が小さい場合には吸入通路36の断面
積を大きくし、吸入通路36内を流れるオイルの圧力が
大きい場合には吸入通路36の断面積を小さくしてい
る。この断面積の大きさは、スプリング40およびスプ
リング44が配置された室内50、52の圧力を調整す
ることによって達成される。
ルパンから吸入通路34を介して流れ込むオイルと、バ
イパス通路38を介して還流するオイルとが混ざり合っ
て流れるので、吸入通路36内のオイルの圧力を一定と
することが難しい。そこで、吸入通路36の壁部材46
が吸入通路36を流れる圧力に抗してスプリング44で
付勢されており、パイパス通路38から吸入通路36へ
流れ込むオイルの量を調整している。また、吸入通路3
6の圧力を調整するために、図3、図4に示すように、
オイルポンプ10の回転数が小さく吸入通路36内を流
れるオイルの圧力が小さい場合には吸入通路36の断面
積を大きくし、吸入通路36内を流れるオイルの圧力が
大きい場合には吸入通路36の断面積を小さくしてい
る。この断面積の大きさは、スプリング40およびスプ
リング44が配置された室内50、52の圧力を調整す
ることによって達成される。
【0020】吸入通路36を流れるオイルの圧力を一定
とすることで、キャビテーションを防止するスーパーチ
ャージ効果を得るための吸入通路36とバイパス通路3
8との合流部のチューニングを行い易くすることができ
る。
とすることで、キャビテーションを防止するスーパーチ
ャージ効果を得るための吸入通路36とバイパス通路3
8との合流部のチューニングを行い易くすることができ
る。
【0021】図5には、図2に対応した第2の実施の形
態を示している。図5に示した実施の形態では、図2と
比べて吸入通路36が斜め方向に傾斜するように、吸入
通路36および壁部材46を傾斜させている。
態を示している。図5に示した実施の形態では、図2と
比べて吸入通路36が斜め方向に傾斜するように、吸入
通路36および壁部材46を傾斜させている。
【0022】この構成は、図2のようにバイパス通路3
8と吸入通路36とを直角に配置すると、バイパス通路
38から吸入通路36へ流れ込む吐出オイルがバルブ4
2により形成される僅かな隙間から流れ込むことによ
り、吸入通路36へ流れるオイルの流れは壁部材46側
に流れ、図5に破線で囲んだ48の部位がデッドスペー
スとなる。つまり、バイパス通路38から吸入通路36
へのスムーズな流れを形成することができなくなってし
まう。そこで、吸入通路36をバイパス通路38の流れ
に抵抗することなく斜めの方向に設けることにより、バ
イパス通路38から吸入通路36へのスムーズな流れを
形成し、オイルが流れる音も減少することができる。
8と吸入通路36とを直角に配置すると、バイパス通路
38から吸入通路36へ流れ込む吐出オイルがバルブ4
2により形成される僅かな隙間から流れ込むことによ
り、吸入通路36へ流れるオイルの流れは壁部材46側
に流れ、図5に破線で囲んだ48の部位がデッドスペー
スとなる。つまり、バイパス通路38から吸入通路36
へのスムーズな流れを形成することができなくなってし
まう。そこで、吸入通路36をバイパス通路38の流れ
に抵抗することなく斜めの方向に設けることにより、バ
イパス通路38から吸入通路36へのスムーズな流れを
形成し、オイルが流れる音も減少することができる。
【0023】
【発明の効果】上記した請求項1の発明によれば、リザ
ーバー等から供給される流体と、流量制御通路を介して
吸入通路に還流する流体とが合流した部位の吸入通路の
断面積を可変にすることで、吸入通路を流れる流体の量
に関係なく吸入ポートにおける圧力を所定の圧力で保持
することができる。
ーバー等から供給される流体と、流量制御通路を介して
吸入通路に還流する流体とが合流した部位の吸入通路の
断面積を可変にすることで、吸入通路を流れる流体の量
に関係なく吸入ポートにおける圧力を所定の圧力で保持
することができる。
【0024】請求項2の発明によれば、弾性部材として
は、スプリング、ゴム材等を用いることが可能であり、
単純な構成にして、吸入通路の圧力を常に所定の範囲で
一定に保持することができる。
は、スプリング、ゴム材等を用いることが可能であり、
単純な構成にして、吸入通路の圧力を常に所定の範囲で
一定に保持することができる。
【0025】請求項3の発明によれば、バブルを介して
吸入通路に垂直に交わることがなく、リザーバー等から
供給されるフレッシュな流体と、流量制御通路を介して
吸入通路に還流する流体とがスムーズに合流させること
ができる。更に、流量制御通路の流れを制御するバルブ
の下流側で、流量制御通路からの流れに沿った通路の形
成が可能で、オイルの流れる音も減少させることができ
る。
吸入通路に垂直に交わることがなく、リザーバー等から
供給されるフレッシュな流体と、流量制御通路を介して
吸入通路に還流する流体とがスムーズに合流させること
ができる。更に、流量制御通路の流れを制御するバルブ
の下流側で、流量制御通路からの流れに沿った通路の形
成が可能で、オイルの流れる音も減少させることができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態のオイルポンプの断
面である。
面である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図で、吸入通路36を流れる
オイルの流量が少ない状態を示す図面である。
オイルの流量が少ない状態を示す図面である。
【図4】図2のB−B断面図で、吸入通路36を流れる
オイルの流量が多い状態を示す図面である。
オイルの流量が多い状態を示す図面である。
【図5】図2に対応する図面であり、本発明の第2の実
施の形態を示す図面である。
施の形態を示す図面である。
10・・・オイルポンプ(ポンプ機構) 30・・・吸入ポート 32・・・吐出ポート 34、36・・・吸入通路 38・・・バイパス通路(流量制御通路) 42・・・バルブ 44・・・スプリング(弾性部材) 46・・・壁部材(断面積可変部)
Claims (3)
- 【請求項1】 吸入ポートと吐出ポートとを備えたポン
プ機構と、作動流体をリザーバーから前記吸入ポートへ
供給する吸入通路と、前記ポンプ機構で加圧された作動
流体を前記吐出ポートを介して各種機構へ配給する吐出
通路と、一端を前記吐出通路に連通し他端を前記吸入通
路に連通して作動流体を還流する流量制御通路と、該流
量制御通路に配設したバルブとからなるポンプ装置にお
いて、 前記バルブよりも下流側に、前記流量制御通路を流れる
作動流体の圧力に応じて前記吸入通路の断面積を可変に
する断面積可変部を備えたことを特徴とするポンプ装
置。 - 【請求項2】 前記断面積可変部は、前記吸入通路の可
動壁面と、該可動壁面を裏面から付勢する弾性部材より
なることを特徴とする請求項1記載のポンプ装置。 - 【請求項3】 前記吸入通路の前記断面積可変部は、前
記流量制御通路の前記バルブより上流側と鈍角の角度と
なるように配置していることを特徴とする請求項1又は
請求項2記載のポンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9172489A JPH1113633A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | ポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9172489A JPH1113633A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | ポンプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1113633A true JPH1113633A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15942939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9172489A Pending JPH1113633A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | ポンプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1113633A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1092868A2 (en) | 1999-10-13 | 2001-04-18 | Teijin Seiki Co., Ltd. | Electro-hydraulic servomotor |
KR20030043371A (ko) * | 2001-11-28 | 2003-06-02 | 현대자동차주식회사 | 워터펌프 |
US8241807B2 (en) | 2006-09-26 | 2012-08-14 | Panasonic Corporation | Fuel cell system |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP9172489A patent/JPH1113633A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1092868A2 (en) | 1999-10-13 | 2001-04-18 | Teijin Seiki Co., Ltd. | Electro-hydraulic servomotor |
KR20030043371A (ko) * | 2001-11-28 | 2003-06-02 | 현대자동차주식회사 | 워터펌프 |
US8241807B2 (en) | 2006-09-26 | 2012-08-14 | Panasonic Corporation | Fuel cell system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5759013A (en) | Oil pump apparatus | |
US5842837A (en) | Tandem pump apparatus | |
JP3122348B2 (ja) | エンジン潤滑油供給装置 | |
US6352415B1 (en) | variable capacity hydraulic pump | |
JP2000240531A (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JP2004316640A (ja) | 燃料供給ポンプ | |
US20050180870A1 (en) | Dual oil supply pump | |
JP2014234783A (ja) | 流体ポンプ | |
US6544013B2 (en) | Oil pump apparatus | |
JP3849928B2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JPH1113633A (ja) | ポンプ装置 | |
JP2022533946A (ja) | 可変型ベーンポンプで使用されるスプールバルブ | |
US6561768B2 (en) | Device for supplying liquids, in particular, fuel | |
JP2001140772A (ja) | 可変容量形ポンプ | |
JP2004116430A (ja) | エンジンオイル供給装置 | |
JP2001165064A (ja) | オイルポンプ装置 | |
JP2004301044A (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JP2002070756A (ja) | 可変容量型オイルポンプ | |
JP3759658B2 (ja) | ベーンポンプ | |
JPS61234288A (ja) | スクロ−ル形流体機械の給油構造 | |
JP3680974B2 (ja) | 自吸式ポンプの排水弁構造 | |
JP2001073953A (ja) | ポンプ | |
JPH0996280A (ja) | トロコイドポンプの吐出脈動低減構造 | |
JPH036354B2 (ja) | ||
JPH09144667A (ja) | 溶液送液用歯車ポンプ |