JPH09144667A - 溶液送液用歯車ポンプ - Google Patents
溶液送液用歯車ポンプInfo
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- JPH09144667A JPH09144667A JP30465795A JP30465795A JPH09144667A JP H09144667 A JPH09144667 A JP H09144667A JP 30465795 A JP30465795 A JP 30465795A JP 30465795 A JP30465795 A JP 30465795A JP H09144667 A JPH09144667 A JP H09144667A
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- Japan
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- pump
- gear shaft
- gear
- solution
- rear cover
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C13/00—Adaptations of machines or pumps for special use, e.g. for extremely high pressures
- F04C13/001—Pumps for particular liquids
- F04C13/002—Pumps for particular liquids for homogeneous viscous liquids
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 規制部材(当板)と前カバーや後カバーとの
間隙部に溶液が溜まることなく、溶液の品質に悪影響が
発生せず、コストの低減化が図れる溶液送液用歯車ポン
プを提供する。 【解決手段】 駆動歯車1と従動歯車2と、ポンプ室P
に連通する吸入口INと吐出口OP有するとともに駆動
歯車軸1Sと従動歯車軸2Sの軸受3と軸受4を内部に
保持するポンプ本体5と、前カバー6と、後カバー7
と、両歯車軸軸受3、4をそれぞれ前記ポンプ本体5の
前カバー6及び後カバー7との接合面に係止させる規制
部材15を備えるともに、吸入口INから吐出口OPに
送液される溶液の一部を前記各歯車軸軸受3、4の潤滑
に利用するようにし、軸受3、4を潤滑し終えた溶液が
前カバー6と後カバー7に至るとそこから還流溝を介し
て前記吸入口INに還流させるように、前記還流溝を前
記規制部材15に形成させた。
間隙部に溶液が溜まることなく、溶液の品質に悪影響が
発生せず、コストの低減化が図れる溶液送液用歯車ポン
プを提供する。 【解決手段】 駆動歯車1と従動歯車2と、ポンプ室P
に連通する吸入口INと吐出口OP有するとともに駆動
歯車軸1Sと従動歯車軸2Sの軸受3と軸受4を内部に
保持するポンプ本体5と、前カバー6と、後カバー7
と、両歯車軸軸受3、4をそれぞれ前記ポンプ本体5の
前カバー6及び後カバー7との接合面に係止させる規制
部材15を備えるともに、吸入口INから吐出口OPに
送液される溶液の一部を前記各歯車軸軸受3、4の潤滑
に利用するようにし、軸受3、4を潤滑し終えた溶液が
前カバー6と後カバー7に至るとそこから還流溝を介し
て前記吸入口INに還流させるように、前記還流溝を前
記規制部材15に形成させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶融ポリマーあ
るいは化学薬液等の粘性溶液を送液する歯車ポンプに係
り、特にこの送液を利用して歯車ポンプの軸受の自己潤
滑を行うようにした内部軸受形の歯車ポンプに関するも
のである。
るいは化学薬液等の粘性溶液を送液する歯車ポンプに係
り、特にこの送液を利用して歯車ポンプの軸受の自己潤
滑を行うようにした内部軸受形の歯車ポンプに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図7はこの発明に関する歯車ポンプの構
成を示す縦断面図である。この種歯車ポンプは、噛み合
う駆動歯車1と従動歯車2を収容するポンプ室Pとこの
ポンプ室Pに連通する吸入口と吐出口(図9におけるI
NとOP)を有するとともに、駆動歯車軸1Sと従動歯
車軸2Sのそれぞれの軸受3、4を内部に保持するポン
プ本体5と、駆動歯車軸1Sが貫通されて前記ポンプ本
体5の前方側に付設される前カバー6(駆動歯車軸1S
の貫通部に軸シール手段としてのパッキン等12が設置
されるスタフィングボックスの主体となる)と、両歯車
軸1S、2Sの端部でかつ前記ポンプ本体5の後方側に
付設される後カバー7が結合されて構成される。これら
各部品の結合は固定ボルト13、14にて行われる。前
記それぞれの軸受3、4は合計4個の部材となるが、両
歯車軸1S、2Sを軸受するものの各軸の方向に自由に
すると、ポンプの吸込および吐出圧力のバランス上、両
歯車1、2の両側側面に押し付けられ、発熱、騒音の原
因となる場合がある。したがって、この押し付けを規制
するため両歯車軸軸受3、4をそれぞれ前記ポンプ本体
5の前カバー6や後カバー7が接合する面に係止させる
規制部材8、9を設置している。すなわち、この規制部
材8、9は通常「当板」と称しているが、この部材は加
工の都合上多くのものは円形で形成され、両歯車かみ合
い地点位置において前カバー6や後カバー7に穴ぐり加
工にて形成された凹部に配置されるとともに、それぞれ
の軸受3、4の外方端に固定ねじ10、11によって固
定されている。他方、この当板8、9の一部が前記接合
面、具体的には両歯車かみ合い地点近傍の三角部位に面
接合して係止されている。したがって、この当板の接合
面への面接合によって、両歯車軸軸受3、4の歯車1、
2側面への移動が阻止されるようになっているのであ
る。
成を示す縦断面図である。この種歯車ポンプは、噛み合
う駆動歯車1と従動歯車2を収容するポンプ室Pとこの
ポンプ室Pに連通する吸入口と吐出口(図9におけるI
NとOP)を有するとともに、駆動歯車軸1Sと従動歯
車軸2Sのそれぞれの軸受3、4を内部に保持するポン
プ本体5と、駆動歯車軸1Sが貫通されて前記ポンプ本
体5の前方側に付設される前カバー6(駆動歯車軸1S
の貫通部に軸シール手段としてのパッキン等12が設置
されるスタフィングボックスの主体となる)と、両歯車
軸1S、2Sの端部でかつ前記ポンプ本体5の後方側に
付設される後カバー7が結合されて構成される。これら
各部品の結合は固定ボルト13、14にて行われる。前
記それぞれの軸受3、4は合計4個の部材となるが、両
歯車軸1S、2Sを軸受するものの各軸の方向に自由に
すると、ポンプの吸込および吐出圧力のバランス上、両
歯車1、2の両側側面に押し付けられ、発熱、騒音の原
因となる場合がある。したがって、この押し付けを規制
するため両歯車軸軸受3、4をそれぞれ前記ポンプ本体
5の前カバー6や後カバー7が接合する面に係止させる
規制部材8、9を設置している。すなわち、この規制部
材8、9は通常「当板」と称しているが、この部材は加
工の都合上多くのものは円形で形成され、両歯車かみ合
い地点位置において前カバー6や後カバー7に穴ぐり加
工にて形成された凹部に配置されるとともに、それぞれ
の軸受3、4の外方端に固定ねじ10、11によって固
定されている。他方、この当板8、9の一部が前記接合
面、具体的には両歯車かみ合い地点近傍の三角部位に面
接合して係止されている。したがって、この当板の接合
面への面接合によって、両歯車軸軸受3、4の歯車1、
2側面への移動が阻止されるようになっているのであ
る。
【0003】さて、従来におけるこの種の歯車ポンプ
は、自己潤滑を行うようにした内部軸受形であり、送液
が軸受3、4の潤滑に利用される方式のものである。具
体的には、ポンプ室Pからの溶液はそのほとんどが吐出
口OPに吐出されるが、その一部は歯車1、2の側面か
ら歯車軸1S、2Sの端部方向に侵入し軸受3、4の潤
滑を行う。そして、この軸受潤滑を終えた溶液は還流溝
を介して前記吸入側に還流させるようになっている。こ
の還流方式は、図7のAA面から見た図8に示すよう
に、前カバー6に形成された還流用溝M1、M2によっ
て行われる。この還流用溝M1、M2は後カバー7にも
同様に形成されている。この還流用溝M1、M2のそれ
ぞれの一端は軸受3、4の潤滑を終えた溶液の流出部位
に位置し、他端は吸入口INの側方に位置している。一
方ポンプ本体5には、図7のBB面から見た図9に示す
ように、還流用溝M1、M2によって案内された溶液を
吸入口INに還流させる還流孔5Sが穿設されている。
この還流孔5Sは後カバー7の還流用溝の他端位置にも
対応して後カバー7側のポンプ本体5にも設置されてい
る。このように軸受3、4の潤滑を終えた溶液は、還流
用溝M1、M2から還流孔5Sを介して吸入口INに還
流させるようになっている。
は、自己潤滑を行うようにした内部軸受形であり、送液
が軸受3、4の潤滑に利用される方式のものである。具
体的には、ポンプ室Pからの溶液はそのほとんどが吐出
口OPに吐出されるが、その一部は歯車1、2の側面か
ら歯車軸1S、2Sの端部方向に侵入し軸受3、4の潤
滑を行う。そして、この軸受潤滑を終えた溶液は還流溝
を介して前記吸入側に還流させるようになっている。こ
の還流方式は、図7のAA面から見た図8に示すよう
に、前カバー6に形成された還流用溝M1、M2によっ
て行われる。この還流用溝M1、M2は後カバー7にも
同様に形成されている。この還流用溝M1、M2のそれ
ぞれの一端は軸受3、4の潤滑を終えた溶液の流出部位
に位置し、他端は吸入口INの側方に位置している。一
方ポンプ本体5には、図7のBB面から見た図9に示す
ように、還流用溝M1、M2によって案内された溶液を
吸入口INに還流させる還流孔5Sが穿設されている。
この還流孔5Sは後カバー7の還流用溝の他端位置にも
対応して後カバー7側のポンプ本体5にも設置されてい
る。このように軸受3、4の潤滑を終えた溶液は、還流
用溝M1、M2から還流孔5Sを介して吸入口INに還
流させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、上記した
自己潤滑方式においては、規制部材8、9(当板)と前
カバー6や後カバー7との間隙部に溶液が溜まる。この
溜液は劣化、変質を起こすが、これが時として吸入口I
Nに還流されると、製品の品質を低下させることになり
問題である。また、この歯車ポンプを逆転させて送液方
向を変換する必要が発生する時があるが、その場合は前
カバー6や後カバー7を全て取り替えるか、還流用溝M
1、M2を修正する加工が必要となり、送液変換にはか
なりの労力と手数を要するという問題を有している。こ
の発明はこのような問題点を解決する溶液送液用歯車ポ
ンプを提供せんとするものである。
自己潤滑方式においては、規制部材8、9(当板)と前
カバー6や後カバー7との間隙部に溶液が溜まる。この
溜液は劣化、変質を起こすが、これが時として吸入口I
Nに還流されると、製品の品質を低下させることになり
問題である。また、この歯車ポンプを逆転させて送液方
向を変換する必要が発生する時があるが、その場合は前
カバー6や後カバー7を全て取り替えるか、還流用溝M
1、M2を修正する加工が必要となり、送液変換にはか
なりの労力と手数を要するという問題を有している。こ
の発明はこのような問題点を解決する溶液送液用歯車ポ
ンプを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明が提供する溶液
送液用歯車ポンプは、上記自己潤滑を行うようにした内
部軸受形の歯車ポンプにおいて、還流溝を規制部材に形
成させたことを特徴とするものである。
送液用歯車ポンプは、上記自己潤滑を行うようにした内
部軸受形の歯車ポンプにおいて、還流溝を規制部材に形
成させたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、この発明が提供する溶液
送液用歯車ポンプにおける発明の要部を示す図で、図9
と同様に図7に示す歯車ポンプのBB面から見た図であ
る。また、図2は図8と同様に図7に示す歯車ポンプの
AA面から見た図である。これらの図に示すように、規
制部材すなわち当板15は従来と同様に配置されるが、
この当板15には吸入口IN側周辺の切欠溝K1、K2
が形成されているのである。この構成は当板15のみを
取り出して示す図3にてより明らかである。図3は正面
図(A)と側面図(B)からなる。この両切欠溝K1、
K2の内、切欠溝K1は約60度の円弧で設けられ、切
欠溝K2は約90度の円弧で設けられている。これは切
欠溝K1の場合は、当板15には軸1Sとの干渉をなく
するためで、この上方の軸受3から潤滑を終えて流出し
てくる溶液を切欠溝K1の他端に導く。他方、切欠溝K
2の場合は、下方の軸受4から潤滑を終えて流出してく
る溶液を切欠溝K2の他端に導く。これら両切欠溝K
1、K2の両他端位置には、ポンプ本体5に還流孔5P
が設置されている。したがって両切欠溝K1、K2にて
案内された溶液はこの両還流孔5Pを介して吸入口IN
に還流されることになる。そのために、規制部材15と
前カバー6や後カバー7との間隙部に溶液が滞留するこ
とがなくなる。即ち、この間隙部は上記両切欠溝K1、
K2を介して吸入口IN側と連通され、間隙部が常時吸
引される形となり溜液が起こらないのである。図4は後
カバー7側の規制部材16についての実施例である。こ
れら実施例における当板15、16の場合は、円形でポ
ンプ本体5の接合面への係止接合も確実に行えて、各軸
受の規制機能も十分行われる。
送液用歯車ポンプにおける発明の要部を示す図で、図9
と同様に図7に示す歯車ポンプのBB面から見た図であ
る。また、図2は図8と同様に図7に示す歯車ポンプの
AA面から見た図である。これらの図に示すように、規
制部材すなわち当板15は従来と同様に配置されるが、
この当板15には吸入口IN側周辺の切欠溝K1、K2
が形成されているのである。この構成は当板15のみを
取り出して示す図3にてより明らかである。図3は正面
図(A)と側面図(B)からなる。この両切欠溝K1、
K2の内、切欠溝K1は約60度の円弧で設けられ、切
欠溝K2は約90度の円弧で設けられている。これは切
欠溝K1の場合は、当板15には軸1Sとの干渉をなく
するためで、この上方の軸受3から潤滑を終えて流出し
てくる溶液を切欠溝K1の他端に導く。他方、切欠溝K
2の場合は、下方の軸受4から潤滑を終えて流出してく
る溶液を切欠溝K2の他端に導く。これら両切欠溝K
1、K2の両他端位置には、ポンプ本体5に還流孔5P
が設置されている。したがって両切欠溝K1、K2にて
案内された溶液はこの両還流孔5Pを介して吸入口IN
に還流されることになる。そのために、規制部材15と
前カバー6や後カバー7との間隙部に溶液が滞留するこ
とがなくなる。即ち、この間隙部は上記両切欠溝K1、
K2を介して吸入口IN側と連通され、間隙部が常時吸
引される形となり溜液が起こらないのである。図4は後
カバー7側の規制部材16についての実施例である。こ
れら実施例における当板15、16の場合は、円形でポ
ンプ本体5の接合面への係止接合も確実に行えて、各軸
受の規制機能も十分行われる。
【0007】この発明の特徴は以上のとおりであるが、
上記ならびに図示例に限定されるものではなく、上記特
徴を生かした変形実施例を包含するものである。図5は
図3の実施例における両切欠溝K1、K2を切り取って
案内路L1、L2を設けた当板17とした実施例を示す
図である。この当板17の場合は、当板15、16のよ
うに円形ではなく、同一板厚の場合ポンプ本体5の接合
面への係止接合に強度的には弱いが形状が簡略で加工も
容易であり、軽量である。間隙部と吸入口IN側と連通
もより確実となる。さらには図6は両切欠溝K1、K2
を併せて全域切り取った案内路L3を設けた当板18と
した実施例を示している。この実施例では、当板17よ
りさらに簡略で加工も容易で軽量であるが、案内路L
1、L2の場合に比べてそれぞれの還流量がバランスし
ているときは、片方の流れが若干悪くなる。ポンプ本体
5の接合面への係止接合は、当板17より強度的には弱
くなる。間隙部と吸入口IN側と連通もより確実とな
る。なお、この発明が特許請求の範囲で表現する「還流
溝」には、上記した切欠溝K1、K2や案内路L1、L
2、L3を全て包含すると解釈されるものとする。
上記ならびに図示例に限定されるものではなく、上記特
徴を生かした変形実施例を包含するものである。図5は
図3の実施例における両切欠溝K1、K2を切り取って
案内路L1、L2を設けた当板17とした実施例を示す
図である。この当板17の場合は、当板15、16のよ
うに円形ではなく、同一板厚の場合ポンプ本体5の接合
面への係止接合に強度的には弱いが形状が簡略で加工も
容易であり、軽量である。間隙部と吸入口IN側と連通
もより確実となる。さらには図6は両切欠溝K1、K2
を併せて全域切り取った案内路L3を設けた当板18と
した実施例を示している。この実施例では、当板17よ
りさらに簡略で加工も容易で軽量であるが、案内路L
1、L2の場合に比べてそれぞれの還流量がバランスし
ているときは、片方の流れが若干悪くなる。ポンプ本体
5の接合面への係止接合は、当板17より強度的には弱
くなる。間隙部と吸入口IN側と連通もより確実とな
る。なお、この発明が特許請求の範囲で表現する「還流
溝」には、上記した切欠溝K1、K2や案内路L1、L
2、L3を全て包含すると解釈されるものとする。
【0008】さらにこの規制部材の形状であるが、円形
のみならず、長方形や菱形あるいは楕円形とすることも
できる。長方形は形状が簡略で加工が容易である。菱形
は円形に比しては加工が容易でかつポンプ本体5の接合
面への係止接合がより確実に行え、また長方形に比較し
て還流が円滑に行える利点がある。さらに楕円形は菱形
よりは加工が難易で、前カバー6、後カバー7の穴ぐり
加工が難しくなるが、円形よりポンプ本体5の接合面へ
の係止接合がより確実に行えるという利点がある。また
この発明の溶液送液用歯車ポンプが送液する溶液は、溶
融ポリマー等の高粘性溶液のみに限定されるものではな
い。
のみならず、長方形や菱形あるいは楕円形とすることも
できる。長方形は形状が簡略で加工が容易である。菱形
は円形に比しては加工が容易でかつポンプ本体5の接合
面への係止接合がより確実に行え、また長方形に比較し
て還流が円滑に行える利点がある。さらに楕円形は菱形
よりは加工が難易で、前カバー6、後カバー7の穴ぐり
加工が難しくなるが、円形よりポンプ本体5の接合面へ
の係止接合がより確実に行えるという利点がある。また
この発明の溶液送液用歯車ポンプが送液する溶液は、溶
融ポリマー等の高粘性溶液のみに限定されるものではな
い。
【0009】この発明をまとめるとつぎのとおりであ
る。
る。
【0010】付記1 それぞれが歯車軸と一体でかつ互いに噛み合う駆動歯車
と従動歯車と、この両歯車を収容するポンプ室とこのポ
ンプ室に連通する吸入口と吐出口を有するとともに駆動
歯車軸と従動歯車軸の軸受を内部に保持するポンプ本体
と、前記駆動歯車軸が貫通されて前記ポンプ本体の前方
側に付設される前カバーと、両歯車軸端で前記ポンプ本
体の後方側に付設される後カバーと、前記両歯車軸軸受
がそれぞれの歯車側面に押圧されるのを規制するため両
歯車軸軸受をそれぞれ前記ポンプ本体の前カバー及び後
カバーとの接合面に係止させる規制部材を備えるとも
に、吸入口から吐出口に送液される溶液の一部を前記各
歯車軸軸受の潤滑に利用するようにし、軸受を潤滑し終
えた溶液がポンプの前カバーと後カバーに至るとそこか
ら還流溝を介して前記吸入口に還流させるようにした歯
車ポンプにおいて、前記還流溝を前記規制部材に形成さ
せたことを特徴とする溶液送液用歯車ポンプ。 付記2 それぞれが歯車軸と一体でかつ互いに噛み合う駆動歯車
と従動歯車と、この両歯車を収容するポンプ室とこのポ
ンプ室に連通する吸入口と吐出口を有するとともに駆動
歯車軸と従動歯車軸の軸受を内部に保持するポンプ本体
と、前記駆動歯車軸が貫通されて前記ポンプ本体の前方
側に付設される前カバーと、両歯車軸端で前記ポンプ本
体の後方側に付設される後カバーと、前記両歯車軸軸受
がそれぞれの歯車側面に押圧されるのを規制するため両
歯車軸軸受をそれぞれ前記ポンプ本体の前カバー及び後
カバーとの接合面に係止させる規制部材を備えるとも
に、吸入口から吐出口に送液される溶液の一部を前記各
歯車軸軸受の潤滑に利用するようにし、軸受を潤滑し終
えた溶液がポンプの前カバーと後カバーに至るとそこか
ら還流溝を介して前記吸入口に還流させるようにした歯
車ポンプにおいて、前記還流溝を前記規制部材に形成さ
せた切欠溝で構成したことを特徴とする溶液送液用歯車
ポンプ。
と従動歯車と、この両歯車を収容するポンプ室とこのポ
ンプ室に連通する吸入口と吐出口を有するとともに駆動
歯車軸と従動歯車軸の軸受を内部に保持するポンプ本体
と、前記駆動歯車軸が貫通されて前記ポンプ本体の前方
側に付設される前カバーと、両歯車軸端で前記ポンプ本
体の後方側に付設される後カバーと、前記両歯車軸軸受
がそれぞれの歯車側面に押圧されるのを規制するため両
歯車軸軸受をそれぞれ前記ポンプ本体の前カバー及び後
カバーとの接合面に係止させる規制部材を備えるとも
に、吸入口から吐出口に送液される溶液の一部を前記各
歯車軸軸受の潤滑に利用するようにし、軸受を潤滑し終
えた溶液がポンプの前カバーと後カバーに至るとそこか
ら還流溝を介して前記吸入口に還流させるようにした歯
車ポンプにおいて、前記還流溝を前記規制部材に形成さ
せたことを特徴とする溶液送液用歯車ポンプ。 付記2 それぞれが歯車軸と一体でかつ互いに噛み合う駆動歯車
と従動歯車と、この両歯車を収容するポンプ室とこのポ
ンプ室に連通する吸入口と吐出口を有するとともに駆動
歯車軸と従動歯車軸の軸受を内部に保持するポンプ本体
と、前記駆動歯車軸が貫通されて前記ポンプ本体の前方
側に付設される前カバーと、両歯車軸端で前記ポンプ本
体の後方側に付設される後カバーと、前記両歯車軸軸受
がそれぞれの歯車側面に押圧されるのを規制するため両
歯車軸軸受をそれぞれ前記ポンプ本体の前カバー及び後
カバーとの接合面に係止させる規制部材を備えるとも
に、吸入口から吐出口に送液される溶液の一部を前記各
歯車軸軸受の潤滑に利用するようにし、軸受を潤滑し終
えた溶液がポンプの前カバーと後カバーに至るとそこか
ら還流溝を介して前記吸入口に還流させるようにした歯
車ポンプにおいて、前記還流溝を前記規制部材に形成さ
せた切欠溝で構成したことを特徴とする溶液送液用歯車
ポンプ。
【0011】付記3 それぞれが歯車軸と一体でかつ互いに噛み合う駆動歯車
と従動歯車と、この両歯車を収容するポンプ室とこのポ
ンプ室に連通する吸入口と吐出口を有するとともに駆動
歯車軸と従動歯車軸の軸受を内部に保持するポンプ本体
と、前記駆動歯車軸が貫通されて前記ポンプ本体の前方
側に付設される前カバーと、両歯車軸端で前記ポンプ本
体の後方側に付設される後カバーと、前記両歯車軸軸受
がそれぞれの歯車側面に押圧されるのを規制するため両
歯車軸軸受をそれぞれ前記ポンプ本体の前カバー及び後
カバーとの接合面に係止させる規制部材を備えるとも
に、吸入口から吐出口に送液される溶液の一部を前記各
歯車軸軸受の潤滑に利用するようにし、軸受を潤滑し終
えた溶液がポンプの前カバーと後カバーに至るとそこか
ら還流溝を介して前記吸入口に還流させるようにした歯
車ポンプにおいて、前記還流溝を前記規制部材に形成さ
せた案内路で構成したことを特徴とする溶液送液用歯車
ポンプ。
と従動歯車と、この両歯車を収容するポンプ室とこのポ
ンプ室に連通する吸入口と吐出口を有するとともに駆動
歯車軸と従動歯車軸の軸受を内部に保持するポンプ本体
と、前記駆動歯車軸が貫通されて前記ポンプ本体の前方
側に付設される前カバーと、両歯車軸端で前記ポンプ本
体の後方側に付設される後カバーと、前記両歯車軸軸受
がそれぞれの歯車側面に押圧されるのを規制するため両
歯車軸軸受をそれぞれ前記ポンプ本体の前カバー及び後
カバーとの接合面に係止させる規制部材を備えるとも
に、吸入口から吐出口に送液される溶液の一部を前記各
歯車軸軸受の潤滑に利用するようにし、軸受を潤滑し終
えた溶液がポンプの前カバーと後カバーに至るとそこか
ら還流溝を介して前記吸入口に還流させるようにした歯
車ポンプにおいて、前記還流溝を前記規制部材に形成さ
せた案内路で構成したことを特徴とする溶液送液用歯車
ポンプ。
【0012】付記4 それぞれが歯車軸と一体でかつ互いに噛み合う駆動歯車
と従動歯車と、この両歯車を収容するポンプ室とこのポ
ンプ室に連通する吸入口と吐出口を有するとともに駆動
歯車軸と従動歯車軸の軸受を内部に保持するポンプ本体
と、前記駆動歯車軸が貫通されて前記ポンプ本体の前方
側に付設される前カバーと、両歯車軸端で前記ポンプ本
体の後方側に付設される後カバーと、前記両歯車軸軸受
がそれぞれの歯車側面に押圧されるのを規制するため両
歯車軸軸受をそれぞれ前記ポンプ本体の前カバー及び後
カバーとの接合面に係止させる規制部材を備えるとも
に、吸入口から吐出口に送液される溶液の一部を前記各
歯車軸軸受の潤滑に利用するようにし、軸受を潤滑し終
えた溶液がポンプの前カバーと後カバーに至るとそこか
ら還流溝を介して前記吸入口に還流させるようにした歯
車ポンプにおいて、前記規制部材を菱形に形成するとと
もに前記還流溝をこの菱形規制部材に形成させたことを
特徴とする溶液送液用歯車ポンプ。
と従動歯車と、この両歯車を収容するポンプ室とこのポ
ンプ室に連通する吸入口と吐出口を有するとともに駆動
歯車軸と従動歯車軸の軸受を内部に保持するポンプ本体
と、前記駆動歯車軸が貫通されて前記ポンプ本体の前方
側に付設される前カバーと、両歯車軸端で前記ポンプ本
体の後方側に付設される後カバーと、前記両歯車軸軸受
がそれぞれの歯車側面に押圧されるのを規制するため両
歯車軸軸受をそれぞれ前記ポンプ本体の前カバー及び後
カバーとの接合面に係止させる規制部材を備えるとも
に、吸入口から吐出口に送液される溶液の一部を前記各
歯車軸軸受の潤滑に利用するようにし、軸受を潤滑し終
えた溶液がポンプの前カバーと後カバーに至るとそこか
ら還流溝を介して前記吸入口に還流させるようにした歯
車ポンプにおいて、前記規制部材を菱形に形成するとと
もに前記還流溝をこの菱形規制部材に形成させたことを
特徴とする溶液送液用歯車ポンプ。
【0013】
【発明の効果】以上説明した如く、この発明が提供する
溶液送液用歯車ポンプによれば、規制部材(当板)と前
カバーや後カバーとの間隙部に溶液が溜まることはな
く、送液である溶液の品質についての悪影響は発生しな
い。歯車ポンプを逆転させて送液方向を変換するとき
は、前カバーや後カバーを取り外し規制部材を取り替え
るのみの操作でよく、労力と手数を軽減できる。さら
に、従来のように前カバーや後カバーに還流溝を加工す
る必要がなくなり、加工工数も少なく、コストの低減化
も図れるという利点がある。
溶液送液用歯車ポンプによれば、規制部材(当板)と前
カバーや後カバーとの間隙部に溶液が溜まることはな
く、送液である溶液の品質についての悪影響は発生しな
い。歯車ポンプを逆転させて送液方向を変換するとき
は、前カバーや後カバーを取り外し規制部材を取り替え
るのみの操作でよく、労力と手数を軽減できる。さら
に、従来のように前カバーや後カバーに還流溝を加工す
る必要がなくなり、加工工数も少なく、コストの低減化
も図れるという利点がある。
【図1】この発明による溶液送液用歯車ポンプの要部を
示す図である。
示す図である。
【図2】この発明による溶液送液用歯車ポンプの要部を
示す図である。
示す図である。
【図3】この発明による溶液送液用歯車ポンプの要部を
示す図である。
示す図である。
【図4】この発明による溶液送液用歯車ポンプの変形例
を示す図である。
を示す図である。
【図5】この発明による溶液送液用歯車ポンプの変形例
を示す図である。
を示す図である。
【図6】この発明による溶液送液用歯車ポンプの変形例
を示す図である。
を示す図である。
【図7】この発明に係る溶液送液用歯車ポンプの構成を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図8】この発明に係る従来の構成を示す図である。
【図9】この発明に係る従来の構成を示す図である。
1…駆動歯車 2…従動歯車 3…駆動歯車軸 4…従動歯車軸 5…ポンプ本体 5P…還流孔 6…前カバー 7…後カバー 15、16、17、18…規制部材(当板) P…ポンプ室 K1、K2…切欠溝 L1、L2、L3…案内溝
Claims (1)
- 【請求項1】それぞれが歯車軸と一体でかつ互いに噛み
合う駆動歯車と従動歯車と、この両歯車を収容するポン
プ室とこのポンプ室に連通する吸入口と吐出口を有する
とともに駆動歯車軸と従動歯車軸の軸受を内部に保持す
るポンプ本体と、前記駆動歯車軸が貫通されて前記ポン
プ本体の前方側に付設される前カバーと、両歯車軸端で
前記ポンプ本体の後方側に付設される後カバーと、前記
両歯車軸軸受がそれぞれの歯車側面に押圧されるのを規
制するため両歯車軸軸受をそれぞれ前記ポンプ本体の前
カバー及び後カバーとの接合面に係止させる規制部材を
備えるともに、吸入口から吐出口に送液される溶液の一
部を前記各歯車軸軸受の潤滑に利用するようにし、軸受
を潤滑し終えた溶液がポンプの前カバーと後カバーに至
るとそこから還流溝を介して前記吸入口に還流させるよ
うにした歯車ポンプにおいて、前記還流溝を前記規制部
材に形成させたことを特徴とする溶液送液用歯車ポン
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30465795A JPH09144667A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 溶液送液用歯車ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30465795A JPH09144667A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 溶液送液用歯車ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09144667A true JPH09144667A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17935669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30465795A Pending JPH09144667A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 溶液送液用歯車ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09144667A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009028449A1 (de) | 2009-08-11 | 2011-02-17 | Robert Bosch Gmbh | Zahnradpumpe |
CN102102667A (zh) * | 2011-03-30 | 2011-06-22 | 浙江奥力电机股份有限公司 | 直联一体齿轮泵 |
CN103133341A (zh) * | 2013-03-13 | 2013-06-05 | 无锡英特帕普威孚液压有限责任公司 | 高压双向旋转齿轮泵 |
CN105179230A (zh) * | 2015-11-03 | 2015-12-23 | 芜湖环球汽车配件有限公司 | 一种外啮合齿轮泵 |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP30465795A patent/JPH09144667A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009028449A1 (de) | 2009-08-11 | 2011-02-17 | Robert Bosch Gmbh | Zahnradpumpe |
CN102102667A (zh) * | 2011-03-30 | 2011-06-22 | 浙江奥力电机股份有限公司 | 直联一体齿轮泵 |
CN103133341A (zh) * | 2013-03-13 | 2013-06-05 | 无锡英特帕普威孚液压有限责任公司 | 高压双向旋转齿轮泵 |
CN105179230A (zh) * | 2015-11-03 | 2015-12-23 | 芜湖环球汽车配件有限公司 | 一种外啮合齿轮泵 |
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