JPH11136109A - パワーオンリセット回路 - Google Patents

パワーオンリセット回路

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JPH11136109A
JPH11136109A JP9301859A JP30185997A JPH11136109A JP H11136109 A JPH11136109 A JP H11136109A JP 9301859 A JP9301859 A JP 9301859A JP 30185997 A JP30185997 A JP 30185997A JP H11136109 A JPH11136109 A JP H11136109A
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JP
Japan
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reset
circuit
reset signal
power
supply voltage
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JP9301859A
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Inventor
Noboru Endo
昇 遠藤
Toshio Ikuta
敏雄 生田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧の立ち上がり時に電子回路を確実に
リセットすることのできるパワーオンリセット回路を提
供する。 【解決手段】 パワーオンリセット回路は、電子回路と
しての処理回路1に供給される電源電圧Vddの立ち上が
りに伴い動作を開始して、処理回路1の各部にリセット
信号を供給するためのリセット信号線RLの一端TA
に、ハイレベルのリセット信号を出力するリセット信号
発生回路29と、リセット信号線RLの最終端部TB の
信号レベルを遅延させて出力する遅延回路33と、遅延
回路33の出力がハイレベルになると、その後、電源電
圧Vddの供給が停止されるまでの間、リセット信号発生
回路29によるリセット信号の出力を禁止するリセット
解除回路31とを備えている。このため、リセット信号
線RLでの信号伝搬遅延や電源電圧Vddの立ち上がり特
性等に関わらず、処理回路1を確実にリセットできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路に供給さ
れる電源電圧の立ち上がり時にその電子回路へリセット
信号を与えて、該電子回路の動作開始時における誤動作
を防止するパワーオンリセット回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のパワーオンリセット
回路としては、電源電圧の立ち上がり時に、その電源電
圧の立ち上がり波形を遅延させた遅延信号が所定の電圧
に達するまでの間、リセット対象の電子回路へリセット
信号を出力する、といった構成のものが知られている
(例えば、特開昭63−221711号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パワーオンリセット回路では、電子回路の各部を確実に
リセットすることができない可能性がある。つまり、一
般に、電子回路内には、その電子回路の各部にリセット
信号を供給するためのリセット信号線が配設されてお
り、パワーオンリセット回路は、そのリセット信号線の
一端にリセット信号を出力することとなる。ところが、
上記リセット信号線には信号の伝搬遅延があるため、電
子回路の各部にリセット信号が到達する前にパワーオン
リセット回路がリセット信号の出力を止めてしまう可能
性があり、その場合には、電子回路を確実にリセットす
ることができなくなってしまうのである。
【0004】特に、上記従来のパワーオンリセット回路
では、電源電圧の立ち上がりが急峻な場合ほど、リセッ
ト信号の出力時間が短くなるため、電子回路を確実にリ
セットできない可能性が大きくなってしまう。本発明
は、こうした問題に鑑みなされたものであり、電源電圧
の立ち上がり時に電子回路を確実にリセットすることの
できるパワーオンリセット回路を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた本発明のパワーオンリセッ
ト回路では、リセット信号発生回路が、リセット対象の
電子回路に供給される電源電圧の立ち上がりに伴って動
作を開始し、前記電子回路の各部にリセット信号を供給
するためのリセット信号線の一端TA に前記リセット信
号を出力する。
【0006】そして、リセット信号線の前記一端TA と
は異なる所定の端部TB にリセット信号発生回路からの
リセット信号が到達すると、リセット解除回路が、その
後、前記電源電圧の供給が停止されるまでの間、リセッ
ト信号発生回路がリセット信号を出力するのを禁止し
て、電子回路に対するリセットを解除する。
【0007】つまり、本発明のパワーオンリセット回路
では、電子回路へのリセット信号の出力を従来回路の如
く一方的に止めてしまうのではなく、電子回路の各部に
リセット信号を供給するリセット信号線の所定の端部T
B にリセット信号が到達したことを確認してから、リセ
ット信号の出力を止めるようにしている。
【0008】よって、本発明のパワーオンリセット回路
によれば、リセット信号線における信号の伝搬遅延や電
源電圧の立ち上がり特性等に関わらず、リセット信号線
の前記一端TA から前記所定の端部TB までの経路によ
ってリセット信号が供給される電子回路内の各部を確実
にリセットすることができる。
【0009】特に、請求項2に記載の如く、リセット信
号線の前記所定の端部TB を、そのリセット信号線の端
部のうちでリセット信号発生回路からのリセット信号が
最後に到達する最終端部としておけば、電子回路の各部
をより確実にリセットして、その電子回路の動作開始時
における誤動作を確実に防止することができる。
【0010】また、本発明のパワーオンリセット回路に
おいて、請求項3に記載の如く、遅延回路を追加して設
け、その遅延回路が、リセット信号線の前記所定の端部
TBにリセット信号が到達してからリセット解除回路が
前記リセット信号の出力禁止(即ち、リセット信号発生
回路がリセット信号を出力するのを禁止する動作)を行
うまでの時間を、所定時間だけ遅延させるように構成す
れば、電子回路の各部をより一層確実にリセットするこ
とができる。
【0011】つまり、電子回路の各部がリセット信号を
受けてから実際にリセット状態となるまでの時間が大き
くても、電子回路のリセットを確実に行って、その電子
回路の動作開始時における誤動作を防止することができ
るのである。また、このような遅延回路を設ければ、リ
セット信号線の前記所定の端部TB が該リセット信号線
の前記最終端部でない場合でも、電子回路の確実なリセ
ットが可能となる。
【0012】ところで、本発明のパワーオンリセット回
路は、請求項4に記載の如く、電源電圧として、電池
(例えば乾電池)に蓄えられた電力による電源電圧を受
けて動作する、センサ回路や携帯機器の回路などの電子
回路に適用される場合に特に有効である。
【0013】これは、電子回路が電池駆動の場合には、
電力量が限られているため、電源電圧の立ち上がりを急
峻にして無駄な電力消費を抑制する必要があるが、この
場合、電源電圧の立ち上がり状態を検出してパワーオン
リセットを解除する従来の方式では、十分なリセットを
かけることができなくなってしまう。これに対して、本
発明のパワーオンリセット回路によれば、電源電圧の立
ち上がりが急峻であっても、電子回路に確実にリセット
をかけることができるからである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態のパワーオンリセット回路について、図1〜図3を用
いて説明する。尚、以下に説明する実施形態のパワーオ
ンリセット回路は、電源電圧(本実施形態では5V)V
ddを受けて動作する電子回路としての信号処理回路(以
下、処理回路という)1に対して、上記電源電圧Vddの
立ち上がり時に、ハイレベルがアクティブレベルである
リセット信号を与えるものである。そして、このパワー
オンリセット回路は、上記処理回路1と同様に電源電圧
Vddを受けて動作する。
【0015】[第1実施形態]まず図1は、第1実施形
態のパワーオンリセット回路を表す回路図である。図1
に示すように、本第1実施形態のパワーオンリセット回
路は、一方の入力端子A1 に電源電圧Vddが入力された
イクスクルーシブオアゲート(以下、EXオアゲートと
いう)3と、EXオアゲート3の出力をレベル反転して
出力するインバータ5と、そのインバータ5の出力をレ
ベル反転し、そのレベル反転した信号を処理回路1内に
配設されたリセット信号線RLの一端TA へ出力するイ
ンバータ7とを備えている。
【0016】更に、本第1実施形態のパワーオンリセッ
ト回路は、リセット信号線RLの上記一端TA とは異な
る最終端部TB の信号レベルを順次レベル反転して出力
する偶数個(本実施形態では4個)のインバータ9,1
1,13,15と、そのインバータ9〜15のうちで最
終段に配置されたインバータ15の出力端子と接地電位
(0V)との間に接続された信号積分用のコンデンサ1
7と、一方の入力端子C1 がインバータ15の出力端子
に接続されたノアゲート19と、ノアゲート19の出力
をレベル反転し、そのレベル反転した信号をEXオアゲ
ート3の他方の入力端子A2 に出力するインバータ21
と、一方の入力端子B1 にインバータ5の出力が入力さ
れ、他方の入力端子B2 にインバータ21の出力が入力
されて、インバータ5の出力とインバータ21の出力と
の論理積信号をノアゲート19の他方の入力端子C2 に
出力するアンドゲート23とを備えている。
【0017】また、本第1実施形態のパワーオンリセッ
ト回路には、ノアゲート19の入力端子C1 を接地電位
にプルダウンする抵抗器25と、EXオアゲート3の入
力端子A2 を接地電位にプルダウンする抵抗器27とが
設けられている。そして、このパワーオンリセット回路
においては、EXオアゲート3と2つのインバータ5,
7によりリセット信号発生回路29が構成されており、
ノアゲート19,インバータ21,及びアンドゲート2
3によりリセット解除回路31が構成されている。そし
て更に、4つのインバータ9〜15とコンデンサ17に
より遅延回路33が構成されている。
【0018】一方、上記リセット信号線RLは、例えば
図2(A)に示すように、処理回路1の各部(即ち、処
理回路1を構成するラッチやフリップフロップ等の各回
路部分)35−1,35−2,35−3,35−4,
…,35−nにリセット信号を供給するための配線であ
る。
【0019】そして、リセット信号線RLは、後述する
ようにパワーオンリセット回路のインバータ7からハイ
レベルのリセット信号が出力されると、そのリセット信
号を、図1の矢印Yに示す如く一端TA から最終端部T
B へと伝搬させると共に、その伝搬途中で当該リセット
信号線RLの分岐線により、上記各部35−1〜35−
nへリセット信号を供給する。そして更に、リセット信
号線RLは、上記各部35−1〜35−nにリセット信
号が供給されてから、その最終端部TB にリセット信号
が到達するように配線されている。
【0020】尚、図2(A)の例では、リセット信号線
RLが分岐線を有し、その分岐線によって処理回路1の
各部35−1〜35−nへリセット信号が供給されるよ
うになっているが、リセット信号線RLは、図2(B)
に示すように、分岐線を有さない一筆書き状に配線し
て、上記各部35−1〜35−nに順次リセット信号を
供給していくようにしても良い。
【0021】次に、以上のように構成された本第1実施
形態のパワーオンリセット回路の動作について説明す
る。まず、電源電圧Vddの供給が開始されて、その電源
電圧VddがEXオアゲート3,インバータ5,7,9〜
15,21,ノアゲート19,及びアンドゲート23の
動作可能な電圧を越えると、本パワーオンリセット回路
が動作を開始する。
【0022】そして、このような電源電圧Vddの立ち上
がりに伴う動作開始時において、EXオアゲート3の入
力レベルは、入力端子A1 の方がハイレベルとなり、入
力端子A2 の方が抵抗器27の作用によってロウレベル
となるため、EXオアゲート3の出力がハイレベルとな
る。そして更に、EXオアゲート3のハイレベルの出力
が、2つのインバータ5,7を経由して、リセット信号
線RLの一端TA にリセット信号として出力される。
【0023】このようにEXオアゲート3及び2つのイ
ンバータ5,7からなるリセット信号発生回路29は、
電源電圧Vddの立ち上がりに伴い動作を開始して、イン
バータ7からリセット信号線RLの一端TA に、ハイレ
ベルのリセット信号を出力する。
【0024】尚、この時点においてリセット解除回路3
1では、アンドゲート23の入力端子B1 ,B2 の入力
レベルがインバータ5からのロウレベルの出力と抵抗器
25とによって共にロウレベルとなるため、アンドゲー
ト23の出力はロウレベルとなる。そして、ノアゲート
19の入力端子C1 ,C2 の入力レベルが抵抗器25と
アンドゲート23のロウレベルの出力とによって共にロ
ウレベルとなるため、ノアゲート19の出力はハイレベ
ルとなる。よって、インバータ21の出力がロウレベル
となり、リセット解除回路31は、この初期状態、即ち
インバータ21とアンドゲート23の出力がロウレベル
で、且つ、ノアゲート19の出力がハイレベルである状
態で安定する。
【0025】ここで、リセット信号発生回路29のイン
バータ7からハイレベルのリセット信号が出力される
と、そのリセット信号は、前述したようにリセット信号
線RLを伝搬し、その結果、処理回路1の各部35−1
〜35−nがリセットされることとなる。
【0026】そして、その後、リセット信号線RLの最
終端部TB にハイレベルのリセット信号が到達すると、
そのリセット信号は、インバータ9〜15及びコンデン
サ17からなる遅延回路33によって所定の一定時間だ
け遅延された後、ノアゲート19の入力端子C1 に入力
される。
【0027】すると、リセット解除回路31において、
ノアゲート19の出力がハイレベルからロウレベルに変
化し、インバータ21からEXオアゲート3の入力端子
A2にハイレベルの電圧が出力されるため、EXオアゲ
ート3の出力がハイレベルからロウレベルに変化する。
【0028】これにより、インバータ7の出力もハイレ
ベルからロウレベルに変化し、そのインバータ7から出
力されるロウレベルの信号は、前述したリセット信号と
同様に、リセット解除信号としてリセット信号線RLを
伝搬する。そして、その結果、処理回路1に対するリセ
ット(つまり、処理回路1の各部35−1〜35−nの
リセット)が解除されることとなる。
【0029】その後、リセット信号線RLの最終端部T
B から遅延回路33を経て、ノアゲート19の入力端子
C1 にロウレベルの上記リセット解除信号が入力される
こととなるが、この時点において、アンドゲート23の
一方の入力端子B1 にはインバータ5からハイレベルの
電圧が入力されていると共に、他方の入力端子B2 には
インバータ21からハイレベルの電圧が入力されている
ため、ノアゲート19の他方の入力端子C2 には、アン
ドゲート23からハイレベルの電圧が入力されている。
【0030】よって、ノアゲート19の出力はロウレベ
ルのままとなり、本パワーオンリセット回路は、その
後、電源電圧Vddの供給が停止されるまでの間、この状
態、即ち、リセット信号発生回路29のインバータ7か
らリセット信号線RLの一端TA へロウレベルの電圧
(リセット解除信号)が出力されるリセット解除状態で
安定することとなる。
【0031】このように、ノアゲート19,インバータ
21,及びアンドゲート23からなるリセット解除回路
31は、リセット信号線RLの最終端部TB にリセット
信号発生回路29からのリセット信号が到達すると、そ
の後、電源電圧Vddの供給が停止されるまでの間、リセ
ット信号発生回路29がリセット信号を出力するのを禁
止するのである。
【0032】以上詳述したように、本第1実施形態のパ
ワーオンリセット回路では、処理回路1へのリセット信
号の出力を一方的に止めてしまうのではなく、処理回路
1の各部35−1〜35−nにリセット信号を供給する
リセット信号線RLの最終端部TB にリセット信号が到
達したことを確認してから、リセット信号の出力を止め
るようにしている。
【0033】よって、このパワーオンリセット回路によ
れば、リセット信号線RLにおける信号の伝搬遅延や電
源電圧Vddの立ち上がり特性等に関わらず、処理回路1
内の各部35−1〜35nを確実にリセットすることが
できる。そして特に、本第1実施形態のパワーオンリセ
ット回路では、リセット信号線RLの最終端部TB にリ
セット信号が到達し、しかも、その後、遅延回路33に
よる遅延時間が経過してから、リセット解除回路31
が、リセット信号発生回路29によるリセット信号の出
力を禁止するようにしているため、処理回路1の各部3
5−1〜35−nをより一層確実にリセットすることが
できる。
【0034】つまり、上記各部35−1〜35−nがリ
セット信号を受けてから実際にリセット状態となるまで
の時間が大きくても、処理回路1のリセットを確実に行
って該処理回路1の動作開始時における誤動作を防止す
ることができるのである。尚、本実施形態の如く遅延回
路33を設ければ、リセット信号発生回路29からリセ
ット信号が出力される時間を長くすることができるた
め、リセット信号線RLの端部のうちで最終端部TB 以
外の端部をインバータ9の入力端子に接続するようにし
ても、処理回路1を確実にリセットすることができる。
【0035】[第2実施形態]次に図3は、第2実施形
態のパワーオンリセット回路を表す回路図である。図3
に示すように、本第2実施形態のパワーオンリセット回
路は、一方の入力端子D1 に電源電圧Vddが入力された
ナンドゲート41を備えており、そのナンドゲート41
の出力端子が、処理回路1内に配設されたリセット信号
線RLの一端TA に接続されている。尚、リセット信号
線RLは、第1実施形態の場合と全く同様に、図2
(A)或いは図2(B)の如く配線されている。
【0036】そして更に、本第2実施形態のパワーオン
リセット回路は、リセット信号線RLの最終端部TB の
信号レベルを一定時間遅延して出力する遅延回路43
と、一方の入力端子E1 が遅延回路43の出力端子に接
続されたノアゲート45と、ノアゲート45の出力をレ
ベル反転し、そのレベル反転した信号をナンドゲート4
1の他方の入力端子D2 とノアゲート45の他方の入力
端子E2 とに出力するインバータ47と、ノアゲート4
5の入力端子E1 を接地電位にプルダウンする抵抗器4
9と、ナンドゲート41の入力端子D2 を接地電位にプ
ルダウンする抵抗器51とを備えている。
【0037】尚、遅延回路43は、第1実施形態の遅延
回路33と全く同様に、リセット信号線RLの最終端部
TB の信号レベルを順次レベル反転して出力する4個の
インバータ9,11,13,15と、そのインバータ9
〜15のうちで最終段に配置されたインバータ15の出
力端子と接地電位との間に接続されたコンデンサ17と
から構成されている(図1参照)。そして、インバータ
15の出力端子が、当該遅延回路43の出力端子とし
て、ノアゲート45の入力端子E1 に接続されている。
【0038】また、本第2実施形態のパワーオンリセッ
ト回路では、ナンドゲート41がリセット信号発生回路
に相当し、ノアゲート45及びインバータ47がリセッ
ト解除回路に相当している。次に、以上のように構成さ
れた本第2実施形態のパワーオンリセット回路の動作に
ついて説明する。
【0039】まず、電源電圧Vddの供給が開始されて、
その電源電圧Vddがナンドゲート41,ノアゲート4
5,及びインバータ9〜15,47の動作可能な電圧を
越えると、本パワーオンリセット回路が動作を開始す
る。そして、このような電源電圧Vddの立ち上がりに伴
う動作開始時において、ナンドゲート41の入力レベル
は、入力端子D1 の方がハイレベルとなり、入力端子D
2 の方が抵抗器51の作用によってロウレベルとなるた
め、ナンドゲート41の出力がハイレベルとなる。
【0040】よって、リセット信号発生回路としてのナ
ンドゲート41は、電源電圧Vddの立ち上がりに伴い動
作を開始して、リセット信号線RLの一端TA にハイレ
ベルのリセット信号を出力することとなる。尚、この時
点においては、ノアゲート45の入力端子E1 ,E2 の
入力レベルが抵抗器49,51によって共にロウレベル
となるため、ノアゲート45の出力はハイレベルとな
る。よって、インバータ47の出力がロウレベルとな
り、リセット解除回路としてのノアゲート45及びイン
バータ47は、この初期状態、即ちノアゲート45の出
力がハイレベルで、且つ、インバータ47の出力がロウ
レベルである状態で安定する。
【0041】ここで、ナンドゲート41からハイレベル
のリセット信号が出力されると、そのリセット信号は、
第1実施形態の場合と全く同様にリセット信号線RLを
伝搬し、その結果、処理回路1の各部35−1〜35−
nがリセットされることとなる(図2参照)。
【0042】そして、その後、リセット信号線RLの最
終端部TB にハイレベルのリセット信号が到達すると、
そのリセット信号は、遅延回路43によって一定時間だ
け遅延された後、ノアゲート45の入力端子E1 に入力
される。すると、ノアゲート45の出力がハイレベルか
らロウレベルに変化し、インバータ47からナンドゲー
ト41の入力端子D2 にハイレベルの電圧が出力される
ため、ナンドゲート41の出力がハイレベルからロウレ
ベルに変化する。
【0043】そして、ナンドゲート41から出力される
ロウレベルの信号は、リセット信号と同様に、リセット
解除信号としてリセット信号線RLを伝搬する。その結
果、処理回路1に対するリセットが解除されることとな
る。その後、リセット信号線RLの最終端部TB から遅
延回路43を経て、ノアゲート45の入力端子E1 にロ
ウレベルの上記リセット解除信号が入力されることとな
るが、この時点において、ノアゲート45の一方の入力
端子E2 にはインバータ47からハイレベルの電圧が入
力されているため、ノアゲート45の出力はロウレベル
のままとなり、本パワーオンリセット回路は、その後、
電源電圧Vddの供給が停止されるまでの間、この状態、
即ち、ナンドゲート41からリセット信号線RLの一端
TA へロウレベルの電圧(リセット解除信号)が出力さ
れるリセット解除状態で安定することとなる。
【0044】このように、本第2実施形態のパワーオン
リセット回路においても、ナンドゲート41が電源電圧
Vddの立ち上がりに伴い動作を開始して、リセット信号
線RLの一端TA にハイレベルのリセット信号を出力
し、その後、リセット信号線RLの最終端部TB にナン
ドゲート41からのリセット信号が到達して遅延回路4
3による遅延時間が経過すると、ノアゲート45及びイ
ンバータ47からなるリセット解除回路が、その後、電
源電圧Vddの供給が停止されるまでの間、ナンドゲート
41がリセット信号を出力するのを禁止するようにして
いる。
【0045】よって、このパワーオンリセット回路によ
っても、前述した第1実施形態のパワーオンリセット回
路と同様に、リセット信号線RLにおける信号の伝搬遅
延や電源電圧Vddの立ち上がり特性等に関わらず、処理
回路1を確実にリセットすることができる。
【0046】[その他]本発明は、前述した各実施形態
に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属す
る限り、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、前述した第1実施形態のパワーオンリセット回
路において、遅延回路33は、リセット解除回路31の
後段、即ちインバータ21の出力端子とEXオアゲート
3の入力端子A2 との間に設けるようにしても良い。
【0047】また同様に、第2実施形態のパワーオンリ
セット回路において、遅延回路43は、インバータ47
の出力端子とナンドゲート41の入力端子D2 との間に
設けるようにしても良い。一方、前述した第1及び第2
実施形態では、遅延回路33,43を構成するインバー
タ9〜15の数が4個であったが、その数は、信号の伝
達を遅延させるべき時間に応じて適宜設定することがで
きる。また、コンデンサ17の静電容量についても同様
である。
【0048】ところで、前述した各実施形態のパワーオ
ンリセット回路は、特に、乾電池などの電池に蓄えられ
た電力による電源電圧を受けて動作するセンサ回路や携
帯機器の回路(換言すれば、電池にて駆動されるセンサ
回路や携帯機器の回路)に用いる場合に有効となる。具
体的には、図1及び図3において、処理回路1が、セン
サ回路あるいは携帯機器の回路であり、その処理回路1
とパワーオンリセット回路の各部に、電池を電力源とし
た電源電圧Vddが、例えば電源スイッチを介して供給さ
れる構成の場合に、特に有効である。
【0049】つまり、電池駆動のセンサ回路などでは、
電力量が限られているため、電源電圧Vddの立ち上がり
を急峻にして無駄な電力消費を抑制する必要がある。よ
って、このような電池駆動のセンサ回路などに対して、
電源電圧Vddの立ち上がりを検出してリセットを解除す
る従来方式を採用したのでは、十分なリセットを行うこ
とができなくなる。これに対して、上記各実施形態のパ
ワーオンリセット回路によれば、このような不具合を解
消することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のパワーオンリセット回路を表
す回路図である。
【図2】 処理回路内に配設されたリセット信号線を説
明する説明図である。
【図3】 第2実施形態のパワーオンリセット回路を表
す回路図である。
【符号の説明】
1…処理回路(電子回路としての信号処理回路) R
L…リセット信号線 3…EXオアゲート(イクスクルーシブオアゲート) 5,7,9〜15,21,47…インバータ 17…
コンデンサ 19,45…ノアゲート 23…アンドゲート 25,27,49,51…抵抗器 29…リセット信
号発生回路 31…リセット解除回路 33,43…遅延回路
41…ナンドゲート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路に供給される電源電圧の立ち上
    がり時に、前記電子回路へリセット信号を与えるパワー
    オンリセット回路であって、 前記電源電圧の立ち上がりに伴い動作を開始して、前記
    電子回路の各部にリセット信号を供給するためのリセッ
    ト信号線の一端に、前記リセット信号を出力するリセッ
    ト信号発生回路と、 前記リセット信号線の前記一端とは異なる所定の端部に
    前記リセット信号発生回路からのリセット信号が到達す
    ると、その後、前記電源電圧の供給が停止されるまでの
    間、前記リセット信号発生回路が前記リセット信号を出
    力するのを禁止するリセット解除回路と、 を備えたことを特徴とするパワーオンリセット回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパワーオンリセット回
    路において、 前記リセット信号線の前記所定の端部は、当該リセット
    信号線の端部のうち、前記リセット信号発生回路からの
    リセット信号が最後に到達する最終端部であること、 を特徴とするパワーオンリセット回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のパワーオ
    ンリセット回路において、 前記リセット信号線の前記所定の端部に前記リセット信
    号が到達してから、前記リセット解除回路が前記リセッ
    ト信号の出力禁止を行うまでの時間を、所定時間だけ遅
    延させる遅延回路を備えていること、 を特徴とするパワーオンリセット回路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れかに記載
    のパワーオンリセット回路において、 前記電子回路は、前記電源電圧として、電池に蓄えられ
    た電力による電源電圧を受けて動作する電子回路である
    こと、 を特徴とするパワーオンリセット回路。
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