JPH11135796A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11135796A
JPH11135796A JP29860397A JP29860397A JPH11135796A JP H11135796 A JPH11135796 A JP H11135796A JP 29860397 A JP29860397 A JP 29860397A JP 29860397 A JP29860397 A JP 29860397A JP H11135796 A JPH11135796 A JP H11135796A
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liquid crystal
bus line
display device
crystal display
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JP29860397A
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English (en)
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Hidehiko Yamashita
英彦 山下
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素トランジスタの特性を測定することな
く、レーザショット間の画素トランジスタの特性ばらつ
きや光学系の汚れ等によるレーザショット内の画素トラ
ンジスタの特性ばらつきを容易に評価できる液晶表示装
置を提供する。 【解決手段】 絶縁性基板1上に形成された非晶質半導
体膜をレーザー結晶化法により多結晶化させた半導体膜
を有する画素トランジスタを備える。上記絶縁性基板1
上に形成された真性半導体領域12aと、その真性半導
体領域12a上に絶縁膜4を介して形成された金属電極
15と、絶縁性基板1上に真性半導体領域12aに接す
るように形成された不純物半導体領域12bとを有する
検査用MOSキャパシタを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザー結晶化
法を用いて多結晶半導体膜が形成された画素トランジス
タを有する液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶を用いて文字や画像を表
示する液晶表示装置としては、互いに交差する走査信号
配線と画素信号配線との間に液晶を挟み、両配線の交差
部に印加する電圧を制御して画素を表示する単純マトリ
ックス方式の液晶表示装置と、表示単位毎にスイッチン
グ素子を備えたアクティブマトリックス方式の液晶表示
装置とがある。上記単純マトリックス方式の液晶表示装
置に比べて、アクティブマトリックス方式の液晶表示装
置は応答が早く、動画の表示に向いている。このアクテ
ィブマトリックス方式の液晶表示装置のスイッチング素
子として非晶質半導体を用いた画素トランジスタが主流
となっていたが、最近になって、非晶質半導体よりも電
界効果移動度が高い多結晶半導体材料を用いた画素トラ
ンジスタを有する駆動回路を液晶表示装置と同一基板上
に作製する技術が開発されている。上記画素トランジス
タの半導体膜を特に低温で結晶化することによって、安
価なガラス基板を用いることが可能な低温プロセス多結
晶化技術が注目されている。
【0003】上記低温プロセス多結晶化技術による半導
体膜の結晶化方法には、熱結晶化方法とレーザー結晶化
方法があり、この2つの結晶化方法には、それぞれ利点
と欠点を有している。上記熱結晶化方法は、加熱炉の中
で結晶化を行うので、均一な特性の画素トランジスタが
得られる半面、結晶化に長時間の熱処理が必要となり、
ガラス基板の熱収縮などが問題となる。一方、レーザー
結晶化方法は、エキシマレーザー光を用いることによっ
て、短時間で結晶化が可能で結晶性もよいが、大面積の
基板を処理するには、基板1枚に何度もレーザービーム
をスキャンさせながら照射する必要があるため、レーザ
ーショット間のレーザーパワーのばらつきにより画素ト
ランジスタの特性がばらつき、液晶表示装置に表示むら
が生じるという欠点がある。
【0004】そこで、レーザー結晶化方法において、レ
ーザー照射に150〜300mm長の線状ビームを用いる
ことによって、大面積化に対応すると共に、線状ビーム
の長さ方向では、レーザーパワーが均一であるため、ト
ランジスタ特性のばらつきを抑えることができる。しか
し、レーザービームの幅がlmm程度であるため、基板1
枚に何度もレーザービームを照射する必要があり、レー
ザーショット間で画素トランジスタの特性ばらつきが生
じる場合がある。また、レーザービームの重ね合わせ等
の方法を用いても、レーザービームが照射された領域と
の境界は残るため、多結晶半導体の結晶の均一性に欠け
る場合があり、図7に示すように、画素トランジスタの
特性がばらつき、画素トランジスタに同じ信号を加えて
も出力が違うため、液晶表示装置の表示むらとなって表
れる。また、レーザー照射の光学系の汚れ等により、1
回のレーザーショットにおいて、照射領域内の特定の箇
所だけがレーザパワーが異なることもあり、その位置に
対応する画素トランジスタの特性だけが異常になって、
液晶表示装置の表示むらとなって表れる。これらのポリ
シリコン形成時に起因する不良が発生した基板を最終工
程まで流し、液晶パネルとなってから検査するため、効
率が悪い上にコストが高くつくという問題がある。
【0005】そこで、画素トランジスタが形成された基
板上に検査用素子を設け、その素子の特性を画素トラン
ジスタの形成直後に測定することによって、基板の良否
を判定する液晶表示装置が提案されている。
【0006】上記検査用素子を設けた液晶表示装置の1
つは、表示部に形成された素子にテスト用のリード線を
接続して、そのリード線を検査用素子として用いるもの
である(特開平5−5901公報)。
【0007】また、もう1つの検査用素子を設けた液晶
表示装置は、ソースバスラインまたはゲートバスライン
毎に外周部に検査用トランジスタを形成し、その検査用
トランジスタにソース用共通ラインまたはゲート用共通
ラインを接続して、ソース用共通ラインまたはゲート用
共通ラインに検査用信号を入力することによって、ソー
スバスラインまたはゲートバスラインの断線箇所を特定
するものである(特開平5−40319公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記リード
線を検査用素子として用いる液晶表示装置では、テスト
用リード線は、少なくともソースバスラインまたはゲー
トバスラインと同じ幅を持ち、表示部から引き出すた
め、画素内を横切らなければならない。したがって、開
口率が低下して、表示が暗くなるという欠点がある。ま
た、上記リード線が接続された画素は、リード線に起因
する寄生容量が増えることになり、他の画素と表示が異
なるという欠点がある。
【0009】また、上記検査用トランジスタを用いる液
晶表示装置では、トランジスタ特性のしきい値は検査で
きず、画素トランジスタのばらつきを評価できないとい
う欠点がある。一般には、検査用のトランジスタは、1
つの液晶パネルに対して基板外周部に数個設けられてい
るだけであるが、表示ムラにつながるレーザショット間
のレーザーパワーのばらつきを評価するためには、ゲー
トバスラインまたはソースバスラインと同数のトランジ
スタを評価しなければならない。また、上記検査用トラ
ンジスタを画素トランジスタと同一のレーザショットの
照射領域内になければ、評価が正しくできない。また、
図8に示すように、表示領域80内のソースバスライン
82,ゲートバスライン83に夫々接続された複数の画
素トランジスタ81と、上記ゲートバスライン83に接
続された検査用トランジスタ92とを有する液晶表示装
置において、測定パッド91,93,94は、小さくとも
1つ当たり1×104μm2の面積となるため、基板全体
に対して外周部90の占める面積が増えるという問題が
ある。このことは、レーザショット間ばらつきの検査の
ためだけでなく、光学系の汚れ等によるレーザショット
内ばらつきの検出をするための検査用トランジスタにつ
いても同様である。
【0010】そこで、この発明の目的は、画素トランジ
スタの特性を測定することなく、レーザショット間の画
素トランジスタの特性ばらつきや光学系の汚れ等による
レーザショット内の画素トランジスタの特性ばらつきを
容易に評価できる液晶表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の液晶表示装置は、基板上に形成された非
晶質半導体膜をレーザー結晶化法により多結晶化させた
半導体膜を有する複数の画素トランジスタを備えた液晶
表示装置において、上記基板上に形成された真性半導体
領域と、その真性半導体領域上に酸化膜を介して形成さ
れた金属電極と、上記基板上に上記真性半導体領域に接
するように形成された不純物半導体領域とを有する検査
用MOSキャパシタを備えたことを特徴としている。
【0012】図4は液晶表示装置の良好な画素トランジ
スタ特性Aと不良の画素トランジスタ特性Bを示し、図
5は各画素トランジスタの能動層としての半導体領域と
同様の真性半導体領域を有し、その真性半導体領域に接
しているN+型の不純物半導体領域を有する検査用MO
SキャパシタのC−V(容量−電圧)特性C,Dを示して
いる。図4,図5から明らかなように、同じ特性の真性
半導体領域と不純物半導体領域とを有する画素トランジ
スタとMOSキャパシタでは、しきい値が非常によく一
致することがわかる。さらに、同じ特性の半導体領域を
有する画素トランジスタのサブスレッシュホールドとM
OSキャパシタのC−V特性の変化が同様の傾向を示す
ことがわかる。その理由は、界面準位や固定電荷および
半導体の結晶状態が、これらのパラメータ(しきい値,画
素トランジスタのサブスレッシュホールドおよびMOS
キャパシタのC−V特性)に反映されるからである。
【0013】上記請求項1の液晶表示装置において、上
記検査用MOSキャパシタの金属電極を測定パッドに接
続すると共に、検査用MOSキャパシタの真性半導体領
域に接するN+型またはP+型の不純物半導体領域を測
定パッドに接続して、両測定パッドを用いて検査用MO
Sキャパシタの特性を測定する。この検査用MOSキャ
パシタの構成は、画素トランジスタのゲート電極,酸化
膜,真性半導体領域および2つの不純物半導体領域のう
ちの一方の不純物半導体領域と同じ構成であるから、レ
ーザー照射によって、画素トランジスタの半導体膜の結
晶化と同時に検査用MOSキャパシタの真性半導体領域
と不純物半導体領域を結晶化することによって、画素ト
ランジスタの特性と検査用MOSキャパシタの特性が略
一致する。したがって、画素トランジスタの特性を測定
することなく、検査用MOSキャパシタの特性を評価す
ることによって、画素トランジスタの特性ばらつきを容
易に評価することができる。また、検査用素子をトラン
ジスタでなくMOSキャパシタとすることによって、1
つの検査用素子当りの測定パッドが3つから2つに減
り、基板全体に対して外周部の占める面積を小さくでき
ると共に、測定パッド数の減少により測定も容易にな
る。
【0014】また、請求項2の液晶表示装置は、請求項
1の液晶表示装置において、上記複数の画素トランジス
タをゲートバスラインとソースバスラインに夫々接続す
ると共に、上記ゲートバスラインに沿って配列された画
素トランジスタ群の半導体膜を結晶化するレーザー照射
によって、上記画素トランジスタ群の半導体膜の結晶化
と同時に上記検査用MOSキャパシタの上記真性半導体
領域と上記不純物半導体領域とが結晶化されていること
を特徴としている。
【0015】上記請求項2の液晶表示装置によれば、上
記ゲートバスラインに沿って並んだ画素トランジスタと
上記検査用MOSキャパシタとが1回のレーザーショッ
トで同時にレーザー照射されるように配列するので、長
さ方向のレーザーパワーが均一なレーザービームが同時
に照射された画素トランジスタ群と検査用MOSキャパ
シタは同等の特性となる。したがって、画素トランジス
タの特性を測定することなく、検査用MOSキャパシタ
の特性ばらつきを評価することによって、画素トランジ
スタの特性ばらつきを評価することができる。
【0016】また、請求項3の液晶表示装置は、請求項
1の液晶表示装置において、上記複数の画素トランジス
タをゲートバスラインとソースバスラインに夫々接続す
ると共に、上記ソースバスラインに沿って配列された画
素トランジスタ群の半導体膜を結晶化するレーザー照射
によって、上記画素トランジスタ群の半導体膜の結晶化
と同時に上記検査用MOSキャパシタの上記真性半導体
領域と上記不純物半導体領域とが結晶化されていること
を特徴としている。
【0017】上記請求項3の液晶表示装置によれば、上
記ソースバスラインに沿って並んだ画素トランジスタと
上記検査用MOSキャパシタとが1回のレーザーショッ
トで同時にレーザー照射されるように配列するので、長
さ方向のレーザーパワーが均一なレーザービームが同時
に照射された画素トランジスタ群と検査用MOSキャパ
シタは同等の特性となる。したがって、画素トランジス
タの特性を測定することなく、検査用MOSキャパシタ
の特性ばらつきを評価することによって、画素トランジ
スタの特性ばらつきを評価することができる。
【0018】また、請求項4の液晶表示装置は、請求項
1の液晶表示装置において、上記複数の画素トランジス
タをゲートバスラインとソースバスラインに夫々接続す
ると共に、上記検査用MOSキャパシタを上記ゲートバ
スラインに平行な直線上に配列し、断面形状が線状のレ
ーザービームの長さ方向を上記ゲートバスラインと平行
になるようにレーザー照射したことを特徴としている。
【0019】上記請求項4の液晶表示装置によれば、上
記ゲートバスラインに平行な直線上に検査用MOSキャ
パシタを配列して、レーザビームの長さ方向をゲートバ
スラインに平行になるように、かつ、1回のレーザーシ
ョットで上記ゲートバスラインに平行な直線上に配列さ
れた検査用MOSキャパシタが同時にレーザー照射され
るようにする。そして、1回のレーザーショットの照射
領域内の検査用MOSキャパシタすなわちゲートバスラ
インに平行な直線上の検査用MOSキャパシタの特性ば
らつきを検出することによって、1回のレーザーショッ
トの照射領域内の画素トランジスタの特性ばらつきを検
出することができる。
【0020】また、請求項5の液晶表示装置は、請求項
1の液晶表示装置において、上記複数の画素トランジス
タをゲートバスラインとソースバスラインに夫々接続す
ると共に、上記検査用MOSキャパシタを上記ソースバ
スラインに平行な直線上に配列し、断面形状が線状のレ
ーザービームの長さ方向を上記ソースバスラインと平行
になるようにレーザー照射したことを特徴としている。
【0021】上記請求項5の液晶表示装置によれば、上
記ソースバスラインに平行な直線上に検査用MOSキャ
パシタを配列して、レーザビームの長さ方向をソースバ
スラインに平行になるように、かつ、1回のレーザーシ
ョットで上記ソースバスラインに平行な直線上に配列さ
れた検査用MOSキャパシタが同時にレーザー照射され
るようにする。そして、1回のレーザーショットの照射
領域内の検査用MOSキャパシタすなわちソースバスラ
インに平行な直線上の検査用MOSキャパシタの特性ば
らつきを検出することによって、1回のレーザーショッ
トの照射領域内の画素トランジスタの特性ばらつきを検
出することができる。
【0022】また、請求項6の液晶表示装置は、請求項
2または5の液晶表示装置において、上記検査用MOS
キャパシタの上記金属電極と上記ゲートバスラインとを
連結したことを特徴としている。
【0023】上記請求項6の液晶表示装置によれば、上
記検査用MOSキャパシタの金属電極とゲートバスライ
ンとを連結することによって、ゲートバスラインのパタ
ーンと同時に検査用MOSキャパシタの金属電極のパタ
ーンを形成でき、別々に形成するよりもパターンを簡略
化できる。
【0024】また、請求項7の液晶表示装置は、請求項
3または4の液晶表示装置において、上記検査用MOS
キャパシタの上記金属電極と上記ソースバスラインとを
連結したことを特徴としている。
【0025】上記請求項7の液晶表示装置によれば、上
記検査用MOSキャパシタの金属電極とソースバスライ
ンとを連結することによって、ソースバスラインのパタ
ーンと同時に検査用MOSキャパシタの金属電極のパタ
ーンを形成でき、別々に形成するよりもパターンを簡略
化できる。
【0026】また、請求項8の液晶表示装置は、請求項
2乃至5のいずれか1つの液晶表示装置において、上記
検査用MOSキャパシタの上記金属電極が上記ゲートバ
スラインと上記ソースバスラインのいずれにも連結して
いないことを特徴としている。
【0027】上記請求項8の液晶表示装置によれば、上
記検査用MOSキャパシタの金属電極をゲートバスライ
ンまたはソースバスラインのいずれにも連結しないこと
によって、検査用MOSキャパシタの金属電極の浮遊容
量を低減でき、検査用MOSキャパシタのC−V(容量
−電圧)特性を正確に測定できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の液晶表示装置を
図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0029】(第1実施形態)図1はこの発明の第1実
施形態の液晶表示装置の画素トランジスタ周辺の断面図
であり、図2は上記液晶表示装置の検査用MOSキャパ
シタ周辺の断面図である。また、図3は上記液晶表示装
置の回路図であり、互いに交差するゲートバスライン3
1とソースバスライン32に夫々接続された複数の画素
トランジスタ10を表示領域30に配列し、上記ゲート
バスライン31に夫々一端が接続された検査用MOSキ
ャパシタ20をソースバスライン32に平行な直線上に
外周部40に配列している。上記検査用MOSキャパシ
タ20の両端に、外周部40に形成された測定用パッド
19,19を接続している。
【0030】以下、上記液晶表示装置の製造方法につい
て説明する。
【0031】図1,図2において、まず、絶縁性基板1
上に島状に形成された膜厚30〜150nmの半導体膜
2,12を形成する。この島状に形成された半導体膜2,
12がシリコン半導体の場合の製造方法は、プラズマC
VD法によりSiH4ガスとH2ガスを用いて、基板温度
200〜300℃で非晶質シリコン膜を成膜する。この
ときの非晶質シリコン膜の成膜に用いた原料ガスはSi
4以外にSi26を用いてもよい。また、上記非晶質シ
リコン膜の材料としては、シリコンSi以外にシリコン
ゲルマニウムSiGe等を用いてもよい。このようにして
作製された非晶質シリコン半導体膜をエッチングにより
パターニングして、島状の非晶質シリコン領域を形成す
る。次に、上記非晶質シリコン領域にレーザー照射し
て、多結晶の半導体膜2,12を形成する。ここで照射
するレーザー光は、XeClのエキシマレーザーから照射
された断面形状が300mm×1mmの線状レーザービーム
で、その線状レーザービームを短辺方向に0.02mmの
ステップで順に照射を行う。
【0032】このとき、図3に示すように、ゲートバス
ライン31に沿って並んだ画素トランジスタ10と検査
用MOSキャパシタ20が同時に照射されるように、線
状のレーザービームとゲートバスライン31を平行に位
置合せをすることによって、同じレーザーショットの照
射領域内で画素トランジスタ10と検査用MOSキャパ
シタ20が同時に照射される。この第1実施形態のレー
ザー光には、XeCl(308nm)のエキシマレーザーを用
いたが、KrF(248nm)、ArF(193nm)、KrCl
(222nm)等のエキシマレーザーを用いてもよい。
【0033】次に、上記絶縁性基板1上と半導体膜2上
に膜厚50〜150nmの絶縁膜4を形成する。この絶縁
膜4には、常圧CVD法により430℃でSiH4ガスと
2ガスを用いて成膜されたSiO2膜を用いた。ここで
は常圧CVD法を用いたが、スパッタ法,減圧CVD法,
プラズマCVD法またはリモートプラズマCVD法のい
ずれかによる膜厚50〜150nmのSiO2膜を形成して
もよい。また、段差の被覆性良好なTEOS(Tetr
a−Ethyl−Ortho−Silicate、Si
(OC25)4)ガスを用いた常圧CVD法またはプラズマ
CVD法によってSiO2膜を形成してもよい。また、こ
こでは絶縁膜4にSiO2を用いたが、SiNx,Al23,
Ta25またはこれらを組み合わせたものを用いてもよ
い。
【0034】次に、ゲートバスライン31(図3に示す)
およびゲート電極5をスパッタ法により形成すると共
に、図2に示す検査用MOSキャパシタ20の金属電極
15も同時に形成する。上記ゲート電極5と金属電極1
5の膜厚は200〜400nmとし、検査用MOSキャパ
シタ20の金属電極15は、画素トランジスタ10のゲ
ート長およびゲート幅と必ずしも同じ寸法でなくてもよ
い。また、上記ゲート電極5と金属電極15の材料は、
Al,AlSi,Ta,NbまたはTi等を主成分とする金属で
もよく、アルミニウムを主成分とする金属は、低抵抗電
極配線を形成できるので好ましい。
【0035】次に、イオンドーピング装置とレジスタマ
スクを用いて不純物イオン3を注入する。Nチャネルト
ランジスタの部分には、リン元素を含むイオンをレジス
トマスクを用いて注入する一方、Pチャネルトランジス
タの部分には、ボロン元素を含むイオンを注入する。こ
れにより、上記真性半導体領域2aとN+型またはP+
型の不純物半導体領域2bが作り分けられる。一方、図
2に示す検査用MOSキャパシタ20でも、真性半導体
領域12aとそれに接する画素トランジスタのタイプと
同じであるN+型またはP+型の不純物半導体領域12
bをトランジスタと同時に形成する。ここではイオンド
ーピング装置を用いたが、イオン注入装置を用いてもよ
い。また、不純物イオンとしてリン,ボロン以外のN,P
チャネルが形成されるイオンを用いてもよい。
【0036】次に、レーザー照射により不純物イオンを
活性化させる。なお、レーザー照射の代わりに、熱アニ
ールによる不純物イオンの活性化を行なってもよい。
【0037】次に、段差の被覆性が良好なTEOS(T
etra−Ethyl‐Ortho−Silicat
e、Si(OC25)4)ガスを用いた常圧CVD法または
プラズマCVD法によるSiO2膜を成膜して、第1層間
絶縁膜6を形成する。この第1層間絶縁膜6には、Si
2膜以外にSiNx膜をプラズマCVD法により形成し
てもよく、また、SiO2膜とSiNx膜の2層構造でもよ
い。
【0038】次に、コンタクトホール21,21を形成
し、スパッタ法により金属膜を成膜した後、パターニン
グを行って、ソースバスライン,ソース電極およびドレ
イン電極等の引き出し電極7を形成する。このとき、図
2に示す検査用MOSキャパシタ20のN+型またはP
+型の不純物半導体領域12bに接する引き出し電極1
7を形成する。上記引き出し電極7,17もゲート電極
5,金属電極15と同様に材料はAl,AlSi,Ta,Nbま
たはTi等を主成分とする金属でよい。アルミニウムを
主成分とする金属は、低抵抗電極配線を形成できるので
好ましい。
【0039】次に、プラズマCVD法により第1層間絶
縁膜6上にSiNx膜を堆積して、第2層間絶縁膜8を形
成する。この第2層間絶縁膜8には、SiNx膜以外に、
TEOSガスを用いた常圧CVD法、またはプラズマC
VD法によるSiO2膜を形成してもよく、またSiO2
とSiNx膜の2層構造でもよい。
【0040】こうして、上記真性半導体領域2a,不純物
半導体領域2b,絶縁膜4およびゲート電極5で画素トラ
ンジスタ10を形成し、真性半導体領域12a,不純物半
導体領域12b,絶縁膜4および金属電極15で検査用M
OSキャパシタ20を形成した後、スパッタ法により透
明電極を成膜し、パターニングを行って、画素電極9お
よび検査用MOSキャパシタ20の測定用パッド19を
形成する。
【0041】このようにして、駆動回路および画素トラ
ンジスタと検査用MOSキャパシタを構成した液晶駆動
基板を作製した後、配向膜形成、対向電極との張合わ
せ、液晶材料の注入を行うことによって、液晶表示装置
を作製する。
【0042】上記液晶表示装置は、液晶駆動基板が完成
したところで検査行い、その段階で良否を判定する。
【0043】したがって、上記画素トランジスタ10の
特性ばらつきを測定することなく、検査用MOSキャパ
シタ20の特性ばらつきを評価することによって、レー
ザショット間のレーザーパワーのばらつきによる画素ト
ランジスタ10の特性ばらつきを評価できる。また、図
3に示すように、評価するための検査用素子は、2端子
のMOSキャパシタであるため、3端子を必要とするト
ランジスタに比べて、外周部40に形成される測定用パ
ッド19の面積が3分の2になり、表示領域30に対し
て外周部40の面積を小さくすることができる。また、
検査用素子が3端子から2端子になることにより検査も
容易に行うことができる。
【0044】また、上記検査用MOSキャパシタ20の
金属電極15とゲートバスライン31とを連結すること
によって、ゲートバスライン31のパターンと同時に検
査用MOSキャパシタ20の金属電極15のパターンを
形成でき、別々に形成するよりもパターンを簡略化する
ことができる。
【0045】なお、レーザービームを長さ方向がソース
バスラインに対して平行になるように照射して、ソース
バスラインに平行な直線上に配列された検査用MOSキ
ャパシタ20に1回のレーザーショットで結晶化しても
よい。この場合は、光学系の汚れ等によるレーザーショ
ット内のレーザーパワーのばらつきを検出でき、同一シ
ョット内の画素トランジスタの特性ばらつきを検出する
ことができる。
【0046】(第2実施形態)この発明の第2実施形態
の液晶表示装置は、検査用MOSキャパシタがソースバ
スラインに接続されている以外は、第1実施形態の液晶
表示装置と同一の構成をしており、図1の画素トランジ
スタ周辺の断面図と図2の検査用MOSキャパシタ周辺
の断面図を援用する。また、図6は上記液晶表示装置の
回路図であり、互いに交差するゲートバスライン61と
ソースバスライン62に夫々接続された複数の画素トラ
ンジスタ10を表示領域60に配列し、上記ソースバス
ライン62に夫々一端が接続された検査用MOSキャパ
シタ20をゲートバスライン61に平行な直線上に外周
部70に配列している。上記検査用MOSキャパシタ2
0の両端に、外周部70に形成された測定用パッド1
9,19を接続している。
【0047】以下、上記液晶表示装置の製造方法につい
て説明する。
【0048】図1,図2において、まず、絶縁性基板1
上に島状に形成された膜厚30〜150nmの半導体膜
2,12を形成する。この島状に形成された半導体膜2,
12がシリコン半導体の場合の製造方法は、プラズマC
VD法によりSiH4ガスとH2ガスを用いて、基板温度
200〜300℃で非晶質シリコン膜を成膜する。この
ときの非晶質シリコン膜の成膜に用いた原料ガスはSi
4以外にSi26を用いてもよい。また、上記半導体膜
2の材料としては、シリコンSi以外にシリコンゲルマ
ニウムSiGe等を用いてもよい。このようにして作製さ
れた非晶質シリコン半導体膜をエッチングによりパター
ニングして、島状の非晶質シリコン領域を形成する。次
に、上記非晶質シリコン領域にレーザー照射して、多結
晶の半導体膜2,12を形成する。ここで照射するレー
ザー光は、XeClのエキシマレーザーから照射された断
面形状が300mm×1mmの線状レーザービームで、その
線状レーザービームを短辺方向に0.02mmのステップ
で順に照射を行う。
【0049】このとき、図6に示すように、ソースバス
ライン62に沿って並んだ画素トランジスタ10と検査
用MOSキャパシタ20が同時に照射されるように、線
状のレーザービームとソースバスライン62を平行に位
置合せをすることによって、同じレーザーショット内で
画素トランジスタ10と検査用MOSキャパシタ20が
同時に照射される。この第2実施形態のレーザー光に
は、XeCl(308nm)のエキシマレーザーを用いたが、
KrF(248nm)、ArF(193nm)、KrCl(222nm)
等のエキシマレーザーを用いてもよい。
【0050】次に、上記絶縁性基板1上と半導体膜2上
に膜厚50〜150nmの絶縁膜4を形成する。この絶縁
膜4には、常圧CVD法により430℃でSiH4ガスと
2ガスを用いて成膜されたSiO2膜を用いた。ここで
は常圧CVD法を用いたが、スパッタ法,減圧CVD法,
プラズマCVD法またはリモートプラズマCVD法のい
ずれかによる膜厚50〜150nmのSiO2膜を形成して
もよい。また、段差の被覆性良好なTEOS(Tetr
a−Ethyl−Ortho−Silicate、Si
(OC25)4)ガスを用いた常圧CVD法またはプラズマ
CVD法によってSiO2膜を形成してもよい。また、こ
こでは絶縁膜4にSiO2を用いたが、SiNx,Al23,
Ta25またはこれらを組み合わせたものを用いてもよ
い。
【0051】次に、ゲートバスライン61(図6に示す)
およびゲート電極5をスパッタ法により形成すると共
に、図2に示す検査用MOSキャパシタ20の金属電極
15も同時に形成する。上記ゲート電極5と金属電極1
5の膜厚は200〜400nmとし、検査用MOSキャパ
シタ20の金属電極15は、画素トランジスタ10のゲ
ート長およびゲート幅と必ずしも同じ寸法でなくてもよ
い。また、上記ゲート電極5と金属電極15の材料は、
Al,AlSi,Ta,NbまたはTi等を主成分とする金属で
もよく、アルミニウムを主成分とする金属は、低抵抗電
極配線を形成できるので好ましい。
【0052】次に、イオンドーピング装置とレジストマ
スクを用いて不純物イオン3を注入する。Nチャネルト
ランジスタの部分には、リン元素を含むイオンを注入す
る一方、Pチャネルトランジスタの部分には、ボロン元
素を含むイオンを注入する。これにより、上記真性半導
体領域2aとN+型またはP+型の不純物半導体領域2
bが作り分けられる。一方、図2に示す検査用MOSキ
ャパシタ20でも、真性半導体領域12aとそれに接す
る画素トランジスタのタイプと同じであるN+型または
P+型の不純物半導体領域12bをトランジスタと同時
に形成する。ここではイオンドーピング装置を用いた
が、イオン注入装置を用いてもよい。また、不純物イオ
ンとしてリン,ボロン以外のN,Pチャネルが形成される
イオンを用いてもよい。
【0053】次に、レーザー照射により不純物イオンを
活性化させる。なお、レーザー照射の代わりに、熱アニ
ールによる不純物イオンの活性化を行なってもよい。
【0054】次に、段差の被覆性が良好なTEOS(T
etra−Ethyl‐Ortho−Silicat
e、Si(OC25)4)ガスを用いた常圧CVD法または
プラズマCVD法によるSiO2膜を成膜して、第1層間
絶縁膜6を形成する。この第1層間絶縁膜6には、Si
2膜以外にSiNx膜をプラズマCVD法により形成し
てもよく、また、SiO2膜とSiNx膜の2層構造でもよ
い。
【0055】次に、コンタクトホール21,21を形成
し、スパッタ法により金属膜を成膜した後、パターニン
グを行って、ソースバスライン,ソース電極およびドレ
イン電極等の引き出し電極7を形成する。このとき、図
2に示す検査用MOSキャパシタ20のN+型またはP
+型の不純物半導体領域12bに接する引き出し電極1
7を形成する。上記引き出し電極7,17もゲート電極
5,金属電極15と同様に材料はAl,AlSi,Ta,Nbま
たはTi等を主成分とする金属でもよい。アルミニウム
を主成分とする金属は、低抵抗電極配線を形成できるの
で好ましい。
【0056】次に、プラズマCVD法により第1層間絶
縁膜6上にSiNx膜を成膜して、第2層間絶縁膜8を形
成する。この第2層間絶縁膜8には、SiNx膜以外に、
TEOSガスを用いた常圧CVD法、またはプラズマC
VD法によるSiO2膜を形成してもよく、またSiO2
とSiNx膜の2層構造でもよい。
【0057】こうして、上記真性半導体領域2a,不純物
半導体領域2b,絶縁膜4およびゲート電極5で画素トラ
ンジスタ10を形成し、真性半導体領域12a,不純物半
導体領域12b,絶縁膜4および金属電極15で検査用M
OSキャパシタ20を形成した後、スパッタ法により透
明電極を成膜し、パターニングを行って、画素電極9お
よび検査用MOSキャパシタ20の測定用パッド19を
形成する。
【0058】このようにして駆動回路および画素トラン
ジスタと検査用MOSキャパシタを構成した液晶駆動基
板を作製した後、配向膜形成、対向電極との張合わせ、
液晶材料の注入を行うことによって、液晶表示装置を作
製する上記液晶表示装置は、液晶駆動基板が完成したと
ころで検査行い、その段階で良否を判定する。
【0059】したがって、上記画素トランジスタ10の
特性ばらつきを測定することなく、検査用MOSキャパ
シタ20の特性ばらつきを評価することによって、レー
ザショット間のレーザーパワーのばらつきによる画素ト
ランジスタ10の特性ばらつきを評価できる。また、図
6は、評価するための検査用素子は2端子であるMOS
キャパシタであるため、3端子を必要とするトランジス
タに比べて測定パッド19の面積が3分の2になり、表
示領域60に対して外周部70の面積を小さくすること
ができる。また、検査用素子が3端子から2端子になる
ことにより検査も容易に行うことができる。
【0060】また、上記検査用MOSキャパシタ20の
金属電極15とソースバスライン62とを連結すること
によって、ソースバスライン62のパターンと同時に検
査用MOSキャパシタ20の金属電極15のパターンを
形成でき、別々に形成するよりもパターンを簡略化で
き、製造工程を低減することができる。
【0061】なお、レーザービームを長さ方向がゲート
バスラインに対して平行になるように照射して、ゲート
バスラインに平行な直線上に配列された検査用MOSキ
ャパシタ20に1回のレーザーショットで結晶化しても
よい。この場合は、光学系の汚れ等によるレーザーショ
ット内のレーザーパワーのばらつきを検出でき、同一シ
ョット内の画素トランジスタの特性ばらつきを検出する
ことができる。
【0062】また、上記第1,第2実施形態では、検査
用MOSキャパシタ20の金属電極17をゲートバスラ
イン41,ソースバスライン62に接続したが、検査用
MOSキャパシタの金属電極をゲートバスラインまたは
ソースバスラインのいずれにも接続していなくてもよ
い。この場合、上記検査用MOSキャパシタの金属電極
の浮遊容量を低減でき、検査用MOSキャパシタのC−
V(容量−電圧)特性を正確に測定することができる。
【0063】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の液晶表示装置は、基板上に形成された非晶質半導体
膜をレーザー結晶化法により多結晶化させた半導体膜を
有する複数の画素トランジスタを備えた液晶表示装置に
おいて、上記基板上に形成された真性半導体領域と、そ
の真性半導体領域上に酸化膜を介して形成された金属電
極と、上記基板上に真性半導体領域に接するように形成
された不純物半導体領域とを有する検査用MOSキャパ
シタを備えたものである。
【0064】したがって、請求項1の発明の液晶表示装
置によれば、レーザー照射によって、上記画素トランジ
スタの半導体膜の結晶化と同時に上記検査用MOSキャ
パシタの真性半導体領域と不純物半導体領域を結晶化す
ることによって、画素トランジスタの特性と検査用MO
Sキャパシタの特性が略一致するので、画素トランジス
タの特性を測定することなく、検査用MOSキャパシタ
の特性を評価することによって、画素トランジスタの特
性ばらつきを容易に評価することができる。また、検査
用素子をトランジスタでなくMOSキャパシタとするこ
とによって、1つの検査用素子当りの測定パッドが3つ
から2つに減少するため、非表示領域である基板全体に
対して外周部の占める面積を小さくできると共に、測定
も容易に行うことができる。
【0065】また、請求項2の発明の液晶表示装置は、
請求項1の液晶表示装置において、上記複数の画素トラ
ンジスタをゲートバスラインとソースバスラインに夫々
接続すると共に、上記ゲートバスラインに沿って配列さ
れた画素トランジスタ群の半導体膜を結晶化するレーザ
ー照射によって、上記画素トランジスタ群の半導体膜の
結晶化と同時に上記検査用MOSキャパシタの真性半導
体領域と不純物半導体領域とを結晶化するので、長さ方
向のレーザーパワーが均一なレーザービームが同時に照
射された画素トランジスタ群と検査用MOSキャパシタ
は同等の特性となる。したがって、画素トランジスタの
特性を測定することなく、検査用MOSキャパシタの特
性ばらつきを評価することによって、画素トランジスタ
の特性ばらつきを評価することができる。
【0066】また、請求項3の発明の液晶表示装置は、
請求項1の液晶表示装置において、上記複数の画素トラ
ンジスタをゲートバスラインとソースバスラインに夫々
接続すると共に、上記ソースバスラインに沿って配列さ
れた画素トランジスタ群の半導体膜を結晶化するレーザ
ー照射によって、上記画素トランジスタ群の半導体膜の
結晶化と同時に上記検査用MOSキャパシタの真性半導
体領域と不純物半導体領域とを結晶化するので、長さ方
向のレーザーパワーが均一なレーザービームが同時に照
射された画素トランジスタ群と検査用MOSキャパシタ
は同等の特性となる。したがって、画素トランジスタの
特性を測定することなく、検査用MOSキャパシタの特
性ばらつきを評価することによって、画素トランジスタ
の特性ばらつきを評価することができる。
【0067】また、請求項4の発明の液晶表示装置は、
請求項1の液晶表示装置において、上記複数の画素トラ
ンジスタをゲートバスラインとソースバスラインに夫々
接続すると共に、上記検査用MOSキャパシタをゲート
バスラインに平行な直線上に配列して、断面形状が線状
のレーザービームの長さ方向をゲートバスラインと平行
になるようにレーザー照射したので、1回のレーザーシ
ョットの照射領域内の検査用MOSキャパシタすなわち
ゲートバスラインに平行な直線上の検査用MOSキャパ
シタの特性ばらつきを検出することによって、レーザー
ビームの1ショット内の画素トランジスタの特性ばらつ
きを検出することができる。
【0068】また、請求項5の発明の液晶表示装置は、
請求項1の液晶表示装置において、上記複数の画素トラ
ンジスタをゲートバスラインとソースバスラインに夫々
接続すると共に、上記検査用MOSキャパシタをソース
バスラインに平行な直線上に配列して、断面形状が線状
のレーザービームの長さ方向をソースバスラインと平行
になるようにレーザー照射したので、1回のレーザーシ
ョットの照射領域内の検査用MOSキャパシタすなわち
ゲートバスラインに平行な直線上の検査用MOSキャパ
シタの特性ばらつきを検出することによって、レーザー
ビームの1ショット内の画素トランジスタの特性ばらつ
きを検出することができる。
【0069】また、請求項6の発明の液晶表示装置は、
請求項2または5の液晶表示装置において、上記検査用
MOSキャパシタの上記金属電極と上記ゲートバスライ
ンとを連結したので、ゲートバスラインのパターンと同
時に検査用MOSキャパシタの金属電極のパターンを形
成でき、別々に形成するよりもパターンを簡略化でき、
製造工程を低減することができる。
【0070】また、請求項7の発明の液晶表示装置は、
請求項3または4の液晶表示装置において、上記検査用
MOSキャパシタの上記金属電極と上記ソースバスライ
ンとを連結したので、ソースバスラインのパターンと同
時に検査用MOSキャパシタの金属電極のパターンを形
成でき、別々に形成するよりもパターンを簡略化でき、
製造工程を低減することができる。
【0071】また、請求項8の発明の液晶表示装置は、
請求項2乃至5のいずれか1つの液晶表示装置におい
て、上記検査用MOSキャパシタの上記金属電極が上記
ゲートバスラインと上記ソースバスラインのいずれにも
連結していないので、検査用MOSキャパシタの金属電
極の浮遊容量を低減することができ、検査用MOSキャ
パシタのC−V(容量−電圧)特性を正確に測定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施形態の液晶表示装
置の画素トランジスタ周辺の断面図である。
【図2】 図2は上記液晶表示装置の検査用MOSキャ
パシタ周辺の断面図である。
【図3】 図3は上記第1実施形態の液晶表示装置の回
路図である。
【図4】 図4は上記液晶表示装置の画素トランジスタ
のゲート電圧とドレイン電流との関係を示す図である。
【図5】 図5は上記液晶表示装置の検査用MOSキャ
パシタの電圧と容量との関係を示す図である。
【図6】 図6は第2実施形態の液晶表示装置の回路図
である。
【図7】 図7は従来の液晶表示装置の画素トランジス
タの特性ばらつきを示すゲート電圧とドレイン電流との
関係を示す図である。
【図8】 図8は上記液晶表示装置の回路図である。
【符号の説明】
1…絶縁性基板、2,12…半導体膜、2a,12a…真
性半導体領域、2b,12b…不純物半導体領域、3…
不純物イオン、4…絶縁膜、5,…ゲート電極、6…第
1層間絶縁膜、7,17…引き出し電極、8…第2層間
絶縁膜、9…透明電極、10,81…薄膜トランジス
タ、15…金属電極、19,91,93,94…測定用パ
ッド、20…検査用MOSキャパシタ、30,60,80
…表示領域、40,70,90…外周部、32,62,82
…ソースバスライン、33,63,83…ゲートバスライ
ン、92…検査用トランジスタ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された非晶質半導体膜をレ
    ーザー結晶化法により多結晶化させた半導体膜を有する
    複数の画素トランジスタを備えた液晶表示装置におい
    て、 上記基板上に形成された真性半導体領域と、その真性半
    導体領域上に酸化膜を介して形成された金属電極と、上
    記基板上に上記真性半導体領域に接するように形成され
    た不純物半導体領域とを有する検査用MOSキャパシタ
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、 上記複数の画素トランジスタをゲートバスラインとソー
    スバスラインに夫々接続すると共に、 上記ゲートバスラインに沿って配列された画素トランジ
    スタ群の半導体膜を結晶化するレーザー照射によって、
    上記画素トランジスタ群の半導体膜の結晶化と同時に上
    記検査用MOSキャパシタの上記真性半導体領域と上記
    不純物半導体領域とが結晶化されていることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、 上記複数の画素トランジスタをゲートバスラインとソー
    スバスラインに夫々接続すると共に、 上記ソースバスラインに沿って配列された画素トランジ
    スタ群の半導体膜を結晶化するレーザー照射によって、
    上記画素トランジスタ群の半導体膜の結晶化と同時に上
    記検査用MOSキャパシタの上記真性半導体領域と上記
    不純物半導体領域とが結晶化されていることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、 上記複数の画素トランジスタをゲートバスラインとソー
    スバスラインに夫々接続すると共に、 上記検査用MOSキャパシタを上記ゲートバスラインに
    平行な直線上に配列し、 断面形状が線状のレーザービームの長さ方向を上記ゲー
    トバスラインと平行になるようにレーザー照射したこと
    を特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、 上記複数の画素トランジスタをゲートバスラインとソー
    スバスラインに夫々接続すると共に、 上記検査用MOSキャパシタを上記ソースバスラインに
    平行な直線上に配列し、 断面形状が線状のレーザービームの長さ方向を上記ソー
    スバスラインと平行になるようにレーザー照射したこと
    を特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または5に記載の液晶表示装置
    において、 上記検査用MOSキャパシタの上記金属電極と上記ゲー
    トバスラインとを連結したことを特徴とする液晶表示装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項3または4に記載の液晶表示装置
    において、 上記検査用MOSキャパシタの上記金属電極と上記ソー
    スバスラインとを連結したことを特徴とする液晶表示装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至5のいずれか1つに記載の
    液晶表示装置において、 上記検査用MOSキャパシタの上記金属電極が上記ゲー
    トバスラインと上記ソースバスラインのいずれにも連結
    していないことを特徴とする液晶表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7777700B2 (en) 2006-08-09 2010-08-17 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Pixel having intrinsic semiconductor as an electrode and electroluminescent displays employing such a pixel
JP2014021450A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Japan Display Inc 液晶表示装置

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