JP3255627B2 - 基板の検査方法 - Google Patents

基板の検査方法

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JP3255627B2
JP3255627B2 JP26554299A JP26554299A JP3255627B2 JP 3255627 B2 JP3255627 B2 JP 3255627B2 JP 26554299 A JP26554299 A JP 26554299A JP 26554299 A JP26554299 A JP 26554299A JP 3255627 B2 JP3255627 B2 JP 3255627B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリシリコン膜
などを半導体層とする薄膜トランジスタをスイッチング
素子とする画素電極がマトリクス状に配置されたアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置のアレイ基板、またはア
レイ基板を含む液晶表示装置を検査するための検査方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型液晶表示装置に
適用されるアレイ基板は、絶縁基板上に互いに交差する
方向に複数本の走査線と複数本の信号線とを備えてい
る。また、アレイ基板は、これらの走査線と信号線との
交差部にポリシリコン膜を半導体層とする薄膜トランジ
スタすなわちTFTと、走査線と信号線とにより区画さ
れた複数の画素領域にマトリクス状に設けられた画素電
極とを備えている。
【0003】アクティブマトリクス型液晶表示装置にお
いては、走査線が選択された期間に、画素電極と対向電
極との間の液晶容量に書き込まれた電荷が、非選択期間
に、寄生容量、TFT素子のオフリーク電流、さらに、
隣接信号線の電位変動の影響を受けることにより変動
し、クロストークの発生やコントラスト比の低下を引き
起こす。こうした問題の発生を抑制するため、この種の
液晶表示装置においては、画素電極と対向電極との間の
液晶容量と電気的に並列に補助容量を形成する構成が一
般的である。
【0004】このようなポリシリコン膜を利用したアク
ティブマトリクス型液晶表示装置では、補助容量をMO
S構造で形成している。すなわち、補助容量は、不純物
ドープされたポリシリコン膜からなる補助容量電極と、
絶縁膜を介して補助容量電極に対向配置された金属膜か
らなる補助容量線とで構成される。
【0005】この液晶表示装置で利用されるポリシリコ
ン膜からなるTFTの半導体層および補助容量電極は、
ガラス基板に成膜したアモルファスシリコン膜にエキシ
マレーザなどのエネルギービームを照射してアニールす
ることにより形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリシ
リコン膜を形成するプロセスでは、一時的に溶融したア
モルファスシリコンが再結晶化して凝固することにより
ポリシリコンとなるが、この際、体積差等の原因によ
り、形成したポリシリコン膜の表面に突起が形成される
ことがある。
【0007】この突起上では、ポリシリコン膜の上に成
膜されるゲート絶縁膜の膜厚が実質的に薄くなり、ゲー
ト絶縁膜上に成膜される金属膜との間に電位差が生じる
と、その耐電圧特性が低下する。このため、ポリシリコ
ン膜(TFTの半導体層)とゲート電極との間、及びポ
リシリコン膜(補助容量電極)と補助容量線との間にお
いて、将来的に、短絡や電流リークが発生し、点欠陥不
良が発生するといった問題がある。
【0008】このような不良が発生すると、その画素
は、ある電位に固定されるため、常時点灯の画素欠陥と
なる。さらには、対向電極との間に直流電圧が印加され
続けるために、画素領域に対応した液晶層に含まれる液
晶組成物が劣化することになり、信頼性上も問題であ
る。
【0009】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、将来的に欠陥となり
うる可能性を含む画素については、電極間で積極的に短
絡させて点欠陥化することにより、市場不良の発生が防
止される基板の検査方法を提供することにある。
【0010】また、この発明の目的は、点欠陥が規定数
以下の基板については、補助容量を形成している電極間
の短絡不良を改善し、製造歩留まりを向上するととも
に、信頼性を向上できる基板の検査方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1によれば、マトリクス状に配
置された画素電極と、これら画素電極の行に沿って配置
される複数の走査線と、前記走査線に沿って配置され第
1電圧が印加される複数の補助容量線と、前記画素電極
の列に沿って形成され第2電圧と前記第2電圧よりも高
い第3電圧との間の所定電圧が印加される複数の信号線
と、前記走査線と前記信号線との交点近傍に配置される
とともに前記信号線に印加された前記所定電圧を前記画
素電極に選択的に印加する複数のスイッチ素子と、前記
各画素電極毎に前記補助容量線に絶縁膜を介して対向配
置されるとともに前記画素電極と連結配線を介して電気
的に接続され前記所定電圧が印加される補助容量電極
と、を備えた基板の検査方法において、すべての画素に
一括に、複数本の前記走査線に接続されるスイッチ素子
を導通状態として、前記補助容量線と前記補助容量電極
との間の電位差を、前記第1電圧と前記所定電圧との最
大電位差と実質的に等しい、または大きく設定した状態
で所定時間維持する電圧印加工程と、前記補助容量線と
前記補助容量電極との実質的な短絡を検出する検査工程
と、前記連結配線は前記補助容量線、前記補助容量電極
及び前記画素電極と重ならない露出部分を有し、前記補
助容量線と前記補助容量電極との実質的な短絡が検出さ
れた場合、前記露出部分にレーザビームを照射して、前
記補助容量電極と、対応する前記画素電極とを電気的に
切り離す修復工程と、を備えたことを特徴とする基板の
検査方法が提供される。
【0012】請求項2によれば、前記スイッチ素子は、
活性層として再結晶化された第1シリコン半導体膜を含
む薄膜トランジスタであり、且つ前記補助容量電極は、
前記第1シリコン半導体膜と同一工程で作成された第2
シリコン半導体膜からなることを特徴とする請求項1に
記載の基板の検査方法が提供される。
【0013】請求項3によれば、前記第1及び第2シリ
コン半導体膜は、ポリシリコン膜であることを特徴とす
る請求項2に記載の基板の検査方法が提供される。
【0014】請求項4によれば、前記基板は、前記信号
線に接続される信号線駆動回路、および前記走査線に接
続される走査線駆動回路を含むことを特徴とする請求項
に記載の基板の検査方法が提供される。
【0015】請求項5によれば、前記電圧印加工程は、
前記信号線に前記第2電圧を印加するとともに、前記補
助容量線に前記第1電圧よりも高い第4電圧を印加する
ことを特徴とする請求項1に記載の基板の検査方法が提
供される。
【0016】請求項6によれば、前記電圧印加工程にお
ける前記補助容量線と前記補助容量電極との間の前記電
位差は、20Vよりも小さいことを特徴とする請求項1
に記載の基板の検査方法が提供される。
【0017】
【0018】この発明の基板の検査方法によれば、複数
本の走査線に接続されたスイッチ素子を導通状態とし
て、補助容量線と補助容量電極との間の電位差を、補助
容量形成時以上とするような電圧を、所定時間の間、補
助容量及び補助容量電極に印加することで、将来的に補
助容量を形成する電極間で短絡不良が発生しうる画素を
点欠陥化する。
【0019】この後、欠陥数を測定し、規定数以下の基
板のみを後の工程に投入する。
【0020】また、欠陥数が規定数以下の基板について
は、補助容量電極と対応する画素領域の画素電極とを電
気的に切り離すことにより、短絡不良が生じた画素を半
点灯状態まで改善することが可能となる。
【0021】したがって、製造歩留まりを向上するとと
もに、信頼性を向上できる基板の検査方法を提供するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明のアクティブマト
リクス型液晶表示装置に利用されるアレイ基板の検査方
法の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】図4に示すように、この液晶表示装置は、
アレイ基板と、アレイ基板に対向配置された対向基板
と、アレイ基板と対向基板との間に保持された液晶層1
00とを備えている。
【0024】アレイ基板は、マトリクス状に配置された
mxn個の画素電極53、これら画素電極53の行に沿
って形成されたm本の走査線Y1〜Ym、これら画素電
極53の列に沿って形成されたn本の信号線X1〜X
n、mxn個の画素電極53に対応して走査線Y1〜Y
mおよび信号線X1〜Xnの交差位置近傍に非線形スイ
ッチング素子として配置されたmxn個の薄膜トランジ
スタ75、走査線Y1〜Ymを駆動する走査線駆動回路
18、これら信号線X1〜Xnを駆動する信号線駆動回
路19を一体的に有している。
【0025】対向基板は、複数の画素電極に対向して基
準電位に設定される対向電極91を有している。対向電
極91を駆動する対向電極駆動回路20は、アレイ基板
に電気的に接続される外部回路として設けられている。
【0026】そして、画素電極53と、対向電極91と
の間の液晶層100により、液晶容量CLを形成する。
【0027】アレイ基板は、液晶容量と電気的に並列に
補助容量CSを形成するための複数の補助容量素子、す
なわち一対の電極を備えている。すなわち、補助容量
は、画素電極53と同電位の補助容量電極61と、所定
の電位に設定された補助容量線52との間に形成される
電位差によって形成される。補助容量線52を駆動する
補助容量線駆動回路21は、対向電極駆動回路20と同
様に、アレイ基板に電気的に接続される外部回路として
設けられている。
【0028】各薄膜トランジスタ75は、対応走査線が
走査線駆動回路18によって駆動されることにより対応
行の画素電極53が選択されたときに信号線駆動回路1
9によって駆動される信号線X1〜Xnの電位をこれら
対応行の画素電極53に印加するスイッチング素子とし
て用いられる。
【0029】走査線駆動回路18は、水平走査周期で順
次走査線Y1〜Ymに走査電圧を供給し、信号線駆動回
路19は、各水平走査周期において画素信号電圧を信号
線X1〜Xnに供給する。
【0030】また、信号線駆動回路19、走査線駆動回
路18、対向電極駆動回路20、補助容量線駆動回路2
1は、映像信号、制御信号などを生成するコントロール
回路22に接続されている。
【0031】図2乃至図4に示すように、アレイ基板8
6の1画素領域内において、信号線50は、層間絶縁膜
76を介して、走査線51及び補助容量線52に対して
直交するように配置されている。補助容量線52は、走
査線51と同一の層に設けられているとともに、走査線
51に対して平行に形成されている。補助容量線52の
一部は、ゲート絶縁膜62を介して不純物ドープされた
ポリシリコン膜によって形成された補助容量電極61に
対向配置され、補助容量CSを形成している。
【0032】画素電極53は、信号線50及び補助容量
線52の上にその周縁部を重ねるように配置されてい
る。スイッチング素子として機能する薄膜トランジスタ
すなわちTFT75は、信号線50と走査線51の交点
近傍に配置されている。このTFT75は、Nチャネル
型Lightly Doped Drain、すなわち
Nch型LDD構造の素子を利用している。
【0033】TFT75は、補助容量電極61と同層の
ポリシリコン膜によって形成されたドレイン領域66及
びソース領域67を有する半導体層87と、ゲート絶縁
膜62を介して配置された走査線51の一部からなるゲ
ート電極63とを備えている。ドレイン領域66は、コ
ンタクトホール77を介して、信号線50に電気的に接
続され、ドレイン電極88を形成している。ソース領域
67は、コンタクトホール78を介して連結配線80に
より、画素電極53に電気的に接続され、ソース電極8
9を形成している。
【0034】連結配線80は、TFT75のソース電極
89、画素電極53、および、補助容量電極61を電気
的に接続している。
【0035】すなわち、ソース領域67は、コンタクト
ホール78を介して第1コンタクト電極67Cに電気的
に接続されている。画素電極53は、コンタクトホール
83A、83Bを介して第2コンタクト電極53Cに電
気的に接続されている。補助容量電極61は、コンタク
トホール79を介して第3コンタクト電極61Cに電気
的に接続されている。
【0036】第1コンタクト電極67Cと第2コンタク
ト電極53Cとは、連結配線80の第1連結部80Aに
よって電気的に接続されている。これにより、第1連結
部80Aは、ソース電極67と画素電極53とを電気的
に連結する。
【0037】第2コンタクト電極53Cと第3コンタク
ト電極61Cとは、連結配線80の第2連結部80Bに
よって電気的に接続されている。これにより、第2連結
部80Bは、画素電極53と補助容量電極61とを電気
的に連結する。この第2連結部80Bは、第1連結部8
0Aに連続して形成されている。
【0038】これにより、TFT75のソース電極8
9、画素電極53、及び補助容量電極61は、同電位と
なる。
【0039】第2連結部80Bの少なくとも一部は、補
助容量線52及び補助容量電極61に重ならない配線部
80Xを含んでいる。すなわち、この実施の形態では、
図2乃至図4に示したように、補助容量線52及び補助
容量電極61は、配線部80Xに重なる所定の領域に開
口部54を有している。これにより、図4に示すよう
に、アレイ基板86の裏面側から見て、配線部80X
は、開口部54を介して補助容量線52及び補助容量電
極61から露出することになる。アレイ基板86と対向
基板92との間を所定の間隔に維持する柱状スペーサ5
5は、補助容量線52及び補助容量電極61の開口部5
4に対応するように設けられ、光漏れによるコントラス
ト比の低下を防いでいる。
【0040】このような構造とすることにより、第3コ
ンタクト電極61Cに近い第2連結部80Bと補助容量
線52との間、あるいは、補助容量線52と補助容量電
極61との間で短絡が生じた場合には、アレイ基板86
の裏面側から見て露出している配線部80Xに向けてレ
ーザビームを照射して切断する。このように、連結配線
80の配線部80Xを切断することにより、補助容量C
sの短絡部をTFT75から電気的に切り離し、短絡を
修復することが可能となる。
【0041】次に、図1乃至図4を参照して、上述した
構造のアクティブマトリクス型液晶表示装置の製造方法
について説明する。
【0042】まず、高歪点ガラス基板や石英基板などの
透明な絶縁性の基板60上に、CVD法などによりアモ
ルファスシリコン膜すなわちa−Sl膜を50nm程度
被着する。ここで、TFT75のしきい値制御のために
イオン注入を行う。そして、450℃で1時間、アニー
ルを行い、脱水素処理を施した後、エキシマレーザビー
ムを照射し、a−Si膜を多結晶化する。その後に、多
結晶化されたシリコン膜すなわちポリシリコン膜を、フ
ォトエッチング法によりパターニングして、表示領域に
おける各画素領域にそれぞれ設けられるTFTすなわち
画素TFT75のチャネル層、及び駆動回路領域に設け
られるTFTすなわち回路TFT69、72のチャネル
層を形成するとともに、補助容量を形成するための補助
容量電極61を開口部54とともに形成する。
【0043】続いて、CVD法により、基板60の全面
にシリコン酸化膜すなわちSiOx膜を100nm程度
被着して、ゲート絶縁膜62を形成する。
【0044】続いて、ゲート絶縁膜62上の全面にタン
タル(Ta)、クロム(Cr)、アルミニウム(A
l)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、銅
(Cu)などの単体、または、これらの積層膜、あるい
は、これらの合金膜、例えばMo−W合金膜を400n
m程度被着し、フォトエッチング法により所定の形状に
パターニングする。これにより、走査線51、ゲート絶
縁膜62を介して補助容量電極61に対向する補助容量
線52、走査線51を延在してなる画素TFT75のゲ
ート電極63、回路TFT69、72のゲート電極6
4、65、および、駆動回路領域内の各種配線を形成す
る。この時、補助容量線52についても、補助容量電極
61と同様に、開口部54を形成する。
【0045】続いて、これらのゲート電極63、64、
65をマスクとして、イオン注入法やイオンドーピング
法により不純物を注入する。これにより、画素TFT7
5のドレイン電極66及びソース電極67、補助容量電
極61のコンタクト領域68、及びNch型の回路TF
T69のソース電極70及びドレイン電極71を形成す
る。この実施の形態では、例えば加速電圧80keVで
5×1015atoms/cmのドーズ量で、PH
/Hの条件でリンを高濃度注入した。
【0046】続いて、画素TFT75、駆動回路領域の
Nch型の回路TFT69に、不純物が注入されないよ
うにレジストで被覆した後、Pch型の回路TFT72
のゲート電極64をマスクとして、不純物を注入する。
これにより、Pch型の回路TFT72のソース電極7
3及びドレイン電極74を形成する。この実施の形態で
は、加速電圧80keVで5×1015atoms/c
のドーズ量で、B /Hの条件でボロンを高
濃度注入した。
【0047】続いて、画素TFT75及び回路TFT6
9にNch型LDD領域を形成するために、不純物を注
入し、基板全体をアニールすることにより不純物を活性
化する。
【0048】続いて、基板60の全面に二酸化シリコン
膜すなわちSiOを500nm程度被着し、層間絶縁
膜76を形成する。
【0049】続いて、ゲート絶縁膜62及び層間絶縁膜
76に、フォトエッチング法により、画素TFT75の
ドレイン電極66に至るコンタクトホール77及びソー
ス電極67に至るコンタクトホール78と、補助容量電
極61のコンタクト領域68に至るコンタクトホール7
9と、回路TFT69,72のソース電極70,73及
びドレイン電極71,74に至るコンタクトホールとを
形成する。
【0050】次に、Ta,Cr,Al,Mo,W,Cu
などの単体、または、これらの積層膜、あるいは、これ
らの合金膜、例えばAl−Nd合金膜を500nm程度
被着し、フォトエッチング法により所定の形状にパター
ニングする。
【0051】これにより、信号線50を形成するととも
に、画素TFT75のドレイン電極66と信号線50と
を電気的に接続する。また、同時に、画素TFT75の
ソース電極67に電気的に接続された第1コンタクト電
極67C、後に形成される画素電極53に電気的に接続
される第2コンタクト電極53C、および、補助容量電
極61に電気的に接続された第3コンタクト電極61C
を形成する。さらに、同時に、第1コンタクト電極67
Cと第2コンタクト電極53Cとを電気的に接続する第
1連結部80A、および、第2コンタクト電極53Cと
第3コンタクト電極61Cとを電気的に接続する第2連
結部80Bを形成し、連結配線80を形成する。またさ
らに、同時に、駆動回路領域内の回路TFT69、72
の各種配線を形成する。
【0052】第1コンタクト電極67C、第1連結部8
0A、第2コンタクト電極53C、第2連結部80B、
及び第2コンタクト電極61Cは、すべて一体に形成さ
れ、連結配線80を構成している。
【0053】続いて、基板60の全面にシリコン窒化膜
すなわちSiNxを成膜し、保護絶縁膜82を形成す
る。そして、この保護絶縁膜82に、フォトエッチング
法により、第2コンタクト電極53Cに至るコンタクト
ホール83Aを形成する。
【0054】続いて、例えば赤、青、緑のそれぞれの顔
料を分散させた着色層84R、84G、84Bを各画素
領域毎に2μm程度の厚さに形成する。そして、後述す
る画素電極53から第2コンタクト電極53Cに至るコ
ンタクトホール83Bを形成する。
【0055】続いて、透明導電膜、例えばインジウム−
ティン−オキサイドすなわちITOをスパッタ法によ
り、全面に100nm程度の厚さで成膜し、フォトエッ
チング法により所定の形状にパターニングする。これに
より、画素電極53を形成するとともに、画素電極53
と第2コンタクト電極53Cとを電気的に接続し、連結
配線80の第1配線部80Aを介して画素TFT75の
ソース電極67と画素電極53とを電気的に接続する。
【0056】最後に、例えば黒色の顔料を分散させた有
機絶縁膜層を全面に約5μmの厚さで塗布し、フォトエ
ッチング法により、開口部54を塞ぐように、柱状スペ
ーサ55を形成する。
【0057】以上のような工程を経て、アクティブマト
リクス型液晶表示装置のアレイ基板86が得られる。
【0058】次に、このアレイ基板86は、検査プロセ
スに投入される。
【0059】この検査プロセスでは、まず、図5に示す
ように、アレイ基板86に第1検査回路TS1が接続さ
れる。この第1検査回路TS1は、将来的に短絡して画
素欠陥が生じうる画素について、補助容量を形成する一
対の補助容量電極間に高電圧を印加し、点欠陥化するよ
うに機能するものである。
【0060】すなわち、ポリシリコン膜を半導体層とす
るTFT75を用いた液晶表示装置は、補助容量を形成
するための補助容量素子として、ポリシリコン膜からな
る補助容量電極61と、ゲート絶縁膜62を介して対向
配置された金属膜からなる補助容量線52とを有してい
る。このポリシリコン膜は、上述したようにアモルファ
スシリコン膜をエキシマレーザビームでアニールするこ
とによって形成される。この時、ポリシリコン膜の表面
に突起が形成されることがあり、この突起周辺では、ゲ
ート絶縁膜の膜厚が実質的に薄くなり、耐電圧特性が低
下する。
【0061】このため、第1検査回路TS1では、将来
的に短絡及び電流リークを起こしうる補助容量素子間、
すなわちポリシリコン膜の補助容量電極61と、金属膜
の補助容量線52との間に、通常駆動時以上の高電圧を
印加し、セル化する前に点欠陥化する。
【0062】通常の駆動方法では、TFTがほとんどの
時間でオフ状態のため、補助容量線52に高電圧を印加
しても補助容量電極61がフローティング状態であり、
補助容量素子間に高電位差が形成されない。8.4イン
チの表示エリアを有するアレイ基板では、両補助容量素
子が同時にオン状態となる時間は、全体の27000分
の1であり、すべての画素の補助容量素子間に高電圧を
1秒間印加するためには、27000秒、すなわち約
7.7時間もの間、動作させる必要がある。
【0063】そこで、この第1検査回路TS1は、走査
線駆動回路18に対して、すべての走査線Y1、Y2、
…Ymを駆動してそれぞれの走査線により選択された行
方向すべてのTFT75をオン状態すなわち導通状態と
する信号を供給する。また、この第1検査回路TS1
は、信号線駆動回路19に対して、すべての信号線X
1、X2、…Xnを駆動し、オン状態としたすべてのT
FT75に信号線を介して所定の電位を印加するための
信号を供給する。
【0064】より具体的には、走査線駆動回路18は、
例えば図6に示すように、m個のシフトレジスタS/R
1〜S/Rm、及び、m個のバッファB1〜Bmを有す
る。このシフトレジスタS/R1〜S/Rmは、直列に
接続され、外部から供給されるスタートパルスを、外部
からクロック信号に応答してラッチし、各バッファB1
〜Bmにシフトパルスを並列的に出力する。
【0065】検査プロセスにおいては、第1検査回路T
S1は、走査線駆動回路18に対して、図7に示すよう
に、クロック信号と、high固定したスタートパルス
を供給する。走査線駆動回路18の各シフトレジスタ
は、クロック信号に応答して、S/R1、S/R2、…
S/Rmの順にスタートパルスをラッチする。これによ
り、走査線が、Y1、Y2、…Ymの順に駆動される。
この結果、1フレーム後には、すべての走査線Y1〜Y
mが駆動され、走査線により選択された行方向すべての
TFT75をオン状態とする。
【0066】同様の方法で、第1検査回路TS1は、信
号線駆動回路19に対して、クロック信号と、high
固定したスタートパルスを供給し、また、所定の映像信
号電圧を供給することで、すべての信号線X1、X2、
…Xnを駆動する。詳しくは、パッドPDからビデオバ
スA,Bのそれぞれに5Vの固定電圧を供給し、順次、
オンされるシフトレジスタS/Rの制御に基づいて、す
べての信号線X1、X2、…Xnには5Vの電圧が印加
される(図8参照)。これにより、オン状態のすべての
TFT75に、信号線を介して所定の電位が印加され
る。すなわち、信号線の電位は、連結配線80により電
気的に接続されたすべての画素電極53及び補助容量電
極61に印加される。
【0067】そして、第1検査回路TS1は、この状態
で、すべての補助容量線52に所定時間の間、高電圧を
印加する。ここで、補助容量線52に印加される高電圧
とは、補助容量形成時に補助容量電極61と補助容量線
52との間に形成される最大電位差以上であって、且つ
最大電位差の5倍以下、好ましくは3倍以下の電位差を
形成するような電圧である。最大電位差の5倍を超える
電位差を形成するような高電圧を印加すると、正常な補
助容量素子間にも影響を及ぼすため好ましくない。
【0068】この実施の形態では、補助容量形成時すな
わち通常駆動時には、信号線に5Vを中心として1〜9
Vの極性反転電圧が印加されている場合に、信号線Xに
TFTを介して接続された補助容量電極61に1乃至9
Vの極性反転電圧が印加され、また、補助容量線52に
15Vの電圧が印加される。つまり、通常駆動時には、
補助容量素子間の電位差は、10Vを中心とした6乃至
14Vである。これに対して、第1検査回路TS1によ
る検査時には、信号線XにTFTを介して接続された補
助容量電極61に5Vの固定電圧が印加され、補助容量
線に対して20Vの電圧が印加される。つまり、検査時
には、補助容量素子間の電位差は、15Vである。そし
て、この状態が10秒以下、好ましくは生産性を考慮す
ると5秒間保持される。
【0069】このように、すべての画素のTFT75を
オン状態とし、すべての信号線Xに所定の電圧を所定時
間印加することで、TFT75を介して接続された画素
電極53及び補助容量電極61すべてに所定の電圧を印
加し、この状態で、すべての補助容量線52に対して、
対応する各補助容量電極61との間に補助容量形成時以
上の電位差を形成するような高電圧を所定時間の間印加
する。
【0070】これにより、短時間ですべての画素の補助
容量素子間に高電圧を印加することが可能となり、将来
的に短絡する可能性のある補助容量素子間を予め短絡さ
せ、点欠陥化することが可能となる。
【0071】続いて、この検査プロセスでは、補助容量
線52に高電圧が印加されたアレイ基板で発生した欠陥
数を測定する。ここでは、特願平10−169996号
に記載の検査方法を利用して欠陥数を測定する。
【0072】すなわち、第2検査回路TS2を信号線駆
動回路19に接続する。
【0073】信号線駆動回路19は、図8に示すよう
に、n個のレジスタS/R1〜S/Rn、n個の選択回
路部SC1〜SCn、n個の第1アナログスイッチSW
1A〜SWnA、n個の第2アナログスイッチSW1B
〜SWnB、並びにビデオバスAおよびBを有する。第
1アナログスイッチSW1A〜SWnAは、nチャネル
型ポリシリコン薄膜トランジスタで構成され、第2アナ
ログスイッチSW1B〜SWnBは、p型ポリシリコン
薄膜トランジスタで構成されている。
【0074】ビデオバスAは、外部から供給される正極
性の画素信号を伝送し、ビデオバスBは、外部から供給
される負極性の画素信号を伝送する。レジスタS/R1
〜S/Rnは、直列に接続され、外部から水平走査周期
で供給される負論理のスタートパルスを、外部からの画
素信号に同期して供給されるクロック信号に応答してラ
ッチし、シフトパルスを並列的に出力する。
【0075】”出画”モードにおいて、選択回路部SC
1〜SCnは、それぞれレジスタS/R1〜S/Rnが
それぞれスタートパルスをラッチするタイミングで第1
アナログスイッチSW1A〜SWnAおよび第2アナロ
グスイッチSW1B〜SWnBの一方を選択する選択動
作を行う。この選択動作は、外部から供給され例えば1
フレーム毎に反転される極性信号に基づいて行われる。
【0076】正極性フレームでは、nチャネル型TFT
からなる第1アナログスイッチSW1A〜SWnAがシ
フトレジスタSRのシフト動作に同期して順次選択され
る。第1アナログスイッチSW1A〜SWnAは、それ
ぞれ選択回路部SC1〜SCnによって選択されたタイ
ミングでビデオバスA上の画素信号をサンプルホールド
し信号線X1〜Xnに出力する。
【0077】負極性フレームでは、pチャネル型TFT
からなる第2アナログスイッチSW1B〜SWnBがシ
フトレジスタSRのシフト動作に同期して順次選択され
る。第2アナログスイッチSW1B〜SWnBは、それ
ぞれ選択回路部SC1〜SCnによって選択されたタイ
ミングでビデオバスB上の画素信号をサンプルホールド
し信号線X1〜Xnに出力する。
【0078】また、この信号線駆動回路19は、検査プ
ロセスにおいて、検査制御信号を受取ると共にビデオバ
スAおよびBの電流を測定するために第2検査回路TS
2に接続される。
【0079】上述の信号線駆動回路19では、n組の第
1および第2アナログスイッチSW1A,SW1B;S
W2A,SW2B;SW3A,SW3B;…;SWn
A,SWnBがそれぞれn本の信号線に割当てられ、シ
フトレジスタS/R1〜S/Rnおよび選択回路部SC
1〜SCnがこれらn組のアナログスイッチSW1A,
SW1B;SW2A,SW2B;SW3A,SW3B;
…;SWnA,SWnBを順次選択し、選択組のアナロ
グスイッチのうちの1つを導通させるために用いられ
る。
【0080】検査制御信号は、デジタル信号であり、H
レベルあるいはLレベルの一方が”出画”モードを指定
し、他の一方が”検査”モードを指定する。選択回路部
SCnは、”出画”モードで、従来と同様に動作し、”
検査”モードで、レジスタS/Rnがスタートパルスを
ラッチするタイミングで、極性信号の論理値”H”,”
L”に関係なく、アナログスイッチSWnAおよびSW
nBの両方をオンする。
【0081】検査プロセスにおいて、第2検査回路TS
2が接続されると、第2検査回路TS2の制御回路で生
成された検査モードを指定する検査制御信号を選択回路
部に出力する。
【0082】選択回路部SC1〜SCnは、検査制御信
号により”検査”モードが指定された場合に、シフトレ
ジスタSRで順次選択される組の第1および第2アナロ
グスイッチの両方を同時に導通させる制御を極性信号の
論理値に関係なく優先的に行う。
【0083】ここで、信号線に割当てられたアナログス
イッチ対SW1A,SW1B;SW2A,SW2B,…
は、同時に導通したときにその抵抗値の差が200Ω以
内に設定されている。
【0084】検査時には、例えばビデオバスAがパッド
PDから電流計Aを介して直流電源VAに接続され、ビ
デオバスBがパッドPDから直流電源VBに接続され
る。
【0085】直流電源VAおよびVBを接続した状態
で、まず薄膜トランジスタPTおよび薄膜トランジスタ
NTのチャネルが同時に低抵抗状態になるようなゲート
電位をそれぞれ印加する。直流電源VBの電圧が直流電
源VAの電圧より大きく設定されていれば、直流電源V
Bからpチャネル型TFT(PT)およびnチャネル型
TFT(NT)を介して直流電源VAに向って電流が流
れ、この電流値が電流計で測定される。
【0086】直流電源VAと直流電源VBとの電位差、
並びに電流計で測定された電流値により1組のTFT
(PT)および(NT)で構成されるアナログスイッチ
対のオン抵抗を算出できる。
【0087】そこで、アナログスイッチ対のオン抵抗を
全信号線X1〜Xnについて検査する場合、シフトレジ
スタSRの制御によりこれら信号線X1〜Xnにそれぞ
れ割当てられた複数組のTFT(PT)および(NT)
の両方を順次導通させ、これにより順次得られる電流値
をすべて測定する。上述のようにして、全信号線に対応
する全アナログスイッチ対のオン抵抗を測定できる。
【0088】アナログスイッチ対のオン抵抗は、抵抗値
が200〜5000Ωの範囲で合格と判断する。それよ
り大きな抵抗がある場合には、欠陥数が規定値を超える
として、それ以降の製造ラインに投入することなく、除
去する。詳細な、欠陥の測定については、特願平10−
169996号に説明されている。
【0089】一方、欠陥数が規定値以下の基板に対して
は、改善可能な画素の短絡について、修復処理を行う。
【0090】すなわち、図2乃至図4に示したように、
アレイ基板86においては、画素TFT75のソース電
極89と画素電極53との間は、連結配線80の第1連
結部80Aによって連結され、画素電極53と補助容量
電極61との間は、連結配線80の第2連結部80Bに
よって連結される。このように、ソース電極67、画素
電極53、及び補助容量電極61は、互いに独立した連
結部によって電気的に接続されている。
【0091】また、画素電極53と補助容量電極61と
の間を連結する第2連結部80Bの少なくとも一部は、
他の導電膜が存在せず、且つ遮光性の膜が存在しない領
域54に配線されている。すなわち、第2連結部80B
の少なくとも一部は、遮光性を有する導電膜として機能
する補助容量線52及び補助容量電極61に重ならない
ように、補助容量線52及び補助容量電極61に共通に
形成された開口部54上を通過するように配線されてい
る。これにより、第2連結部80Bの少なくとも一部
は、アレイ基板86の裏面側から見て、露出している。
【0092】このため、上述した検査プロセスにおい
て、補助容量線52に高電圧を印加した際に、補助容量
を形成する補助容量線52と補助容量電極61との間で
短絡不良が生じた場合には、アレイ基板86の裏面側か
らレーザビームを照射して、露出している第2連結部8
0Bの一部を電気的に切断することにより、画素欠陥不
良を半点灯状態に改善することができる。このため、歩
留まりが改善される。
【0093】また、この時、切断部分の上層及び下層に
は、導電膜が無いため、他の電極と新たな短絡不良を生
じることは無い。
【0094】さらに、アレイ基板86における対向基板
92側の開口部54に対応する位置には、遮光性の柱状
スペーサを配置しているため、コントラスト低下による
表示品位の劣化を防止することが可能となる。
【0095】上述したように、この発明の基板の検査方
法によれば、アレイ基板に第1検査回路を接続し、走査
線駆動回路に対して、アレイ基板上のすべての薄膜トラ
ンジスタをオン状態とするための信号を供給し、信号線
駆動回路に対して、信号線を介して所定の電圧を印加し
て補助容量電極に所定の電圧を供給し、この状態で、補
助容量線に対して補助容量形成時以上の電位差を形成す
るような高電圧を印加する。
【0096】これにより、すべての画素の補助容量線と
補助容量電極との間に効率的に高電圧を印加することが
可能となり、この高電圧の印加により、将来的に短絡が
生じそうな画素について、積極的に短絡を生じさせて点
欠陥化することが可能となる。したがって、市場に出回
った後に、ポリシリコン膜と金属膜との間で短絡し、画
素欠陥が頻発して発生することを防止できる。
【0097】その後、アレイ基板に第2検査回路を接続
し、アレイ基板上の欠陥数を測定する。この時、規定値
を超える欠陥数を有するアレイ基板は、製造ラインから
除去される。また、規定値以下の欠陥数を有するアレイ
基板については、改善可能な短絡不良、すなわち、補助
容量線と補助容量電極との間の短絡は、露出した連結配
線の一部にレーザビームを照射することにより切断し、
半点灯状態まで改善することが可能である。
【0098】したがって、製造歩留まりを向上できると
ともに、市場に出回った後に画素欠陥が生じるような信
頼性の低下を防止することが可能となる。
【0099】なお、上述した実施の形態では、検査プロ
セスにおいて、すべての画素の補助容量素子間に高電圧
を印加したが、従来の方法より効率的に複数の画素の補
助容量素子間に同時に高電圧を印加できる構成であれ
ば、これに限定されるものではない。
【0100】例えば、複数本の走査線または信号線毎に
対応する補助容量素子間に高電圧を印加しても良いし、
奇数行の走査線に対応する補助容量素子間に高電圧を印
加した後に偶数行の走査線に対応する補助容量素子間に
高電圧を印加しても良い。また、画面を上下または左右
に分割し、順に対応する補助容量素子間に高電圧を印加
しても良い。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、将来的に欠陥となりうる可能性を含む画素について
は、補助容量を形成している電極間で積極的に短絡させ
て点欠陥化することにより、市場不良の発生が防止され
る基板の検査方法を提供することができる。
【0102】また、この発明によれば、点欠陥が規定数
以下の基板については、補助容量を形成している電極間
の短絡不良を改善し、製造歩留まりを向上するととも
に、信頼性を向上できる基板の検査方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の基板の検査方法が適用され
るアクティブマトリクス型液晶表示装置の構成を概略的
に示す図である。
【図2】図2は、図1に示したアクティブマトリクス型
液晶表示装置の1画素領域を概略的に示す平面図であ
る。
【図3】図3は、図2に示したアクティブマトリクス型
液晶表示装置の連結配線を含む領域を拡大した拡大平面
図である。
【図4】図4は、図3中の一点鎖線A−B−C−Dに沿
って切断した断面を概略的に示す断面図である。
【図5】図5は、この発明の基板の検査方法における補
助容量線と補助容量電極との間に高電圧を印加するため
の工程を説明するための図である。
【図6】図6は、走査線駆動回路の概略的な構成を示す
図である。
【図7】図7は、図5に示した工程において、第1検査
回路から走査線駆動回路に供給された信号に基づいて走
査線を駆動するタイミングチャートを示す図である。
【図8】図8は、この発明の基板の検査方法における欠
陥数の測定を行うための回路図である。
【符号の説明】
18…走査線駆動回路 19…信号線駆動回路 20…対向電極駆動回路 50…信号線 51…走査線 52…補助容量線 53…画素電極 54…開口部 61…補助容量電極 62…ゲート絶縁膜 80…連結配線 82…保護絶縁膜 84(R、G、B)…着色層 86…アレイ基板 92…対向基板 100…液晶組成物 TS1…第1検査回路 TS2…第2検査回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09F 9/30 338 G02F 1/136 500 (56)参考文献 特開 平9−159997(JP,A) 特開 平5−313132(JP,A) 特開 平3−80225(JP,A) 特開 平5−127192(JP,A) 特開 平2−165125(JP,A) 特開 平4−204831(JP,A) 特開 平5−66415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368,1/13

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配置された画素電極と、こ
    れら画素電極の行に沿って配置される複数の走査線と、
    前記走査線に沿って配置され第1電圧が印加される複数
    の補助容量線と、前記画素電極の列に沿って形成され第
    2電圧と前記第2電圧よりも高い第3電圧との間の所定
    電圧が印加される複数の信号線と、前記走査線と前記信
    号線との交点近傍に配置されるとともに前記信号線に印
    加された前記所定電圧を前記画素電極に選択的に印加す
    る複数のスイッチ素子と、前記各画素電極毎に前記補助
    容量線に絶縁膜を介して対向配置されるとともに前記画
    素電極と連結配線を介して電気的に接続され前記所定電
    圧が印加される補助容量電極と、を備えた基板の検査方
    法において、 すべての画素に一括に、複数本の前記走査線に接続され
    るスイッチ素子を導通状態として、前記補助容量線と前
    記補助容量電極との間の電位差を、前記第1電圧と前記
    所定電圧との最大電位差と実質的に等しい、または大き
    く設定した状態で所定時間維持する電圧印加工程と、前記補助容量線と前記補助容量電極との実質的な短絡を
    検出する検査工程と、 前記連結配線は前記補助容量線、前記補助容量電極及び
    前記画素電極と重ならない露出部分を有し、前記補助容
    量線と前記補助容量電極との実質的な短絡が検出された
    場合、前記露出部分にレーザビームを照射して、前記補
    助容量電極と、対応する前記画素電極とを電気的に切り
    離す修復工程と、を備えたことを特徴とする基板の検査
    方法。
  2. 【請求項2】前記スイッチ素子は、活性層として再結晶
    化された第1シリコン半導体膜を含む薄膜トランジスタ
    であり、且つ前記補助容量電極は、前記第1シリコン半
    導体膜と同一工程で作成された第2シリコン半導体膜か
    らなることを特徴とする請求項1に記載の基板の検査方
    法。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2シリコン半導体膜は、ポ
    リシリコン膜であることを特徴とする請求項2に記載の
    基板の検査方法。
  4. 【請求項4】前記基板は、前記信号線に接続される信号
    線駆動回路、および前記走査線に接続される走査線駆動
    回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板の検
    査方法。
  5. 【請求項5】前記電圧印加工程は、前記信号線に前記第
    2電圧を印加するとともに、前記補助容量線に前記第1
    電圧よりも高い第4電圧を印加することを特徴とする請
    求項1に記載の基板の検査方法。
  6. 【請求項6】前記電圧印加工程における前記補助容量線
    と前記補助容量電極との間の前記電位差は、20Vより
    も小さいことを特徴とする請求項1に記載の基板の検査
    方法。
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